JP2005201509A - エリア別環境提供制御システム、アンビエント環境提供装置、タスク環境提供装置、エリア別環境提供制御方法及びエリア別環境提供制御プログラム - Google Patents

エリア別環境提供制御システム、アンビエント環境提供装置、タスク環境提供装置、エリア別環境提供制御方法及びエリア別環境提供制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】全体として省エネルギー化を図ることができるエリア別環境提供制御システム、アンビエント環境提供装置、タスク環境提供装置、エリア別環境提供制御方法及びエリア別環境提供制御プログラムを提供する。
【解決手段】アンビエント環境提供装置群等は、複数の第1エリア等に空調環境を提供する。タスク環境提供装置群等は、複数の第2エリア等に空調環境を提供する。相関関係記憶部では、第1相関関係と第2相関関係とを記憶する。第1相関関係は、アンビエント環境提供装置群等の空間的な配置とタスク環境提供装置群等の空間的な配置との相関関係である。第2相関関係は、タスク環境提供装置群等の運転状態と空間的な配置との相関関係である。制御部は、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、アンビエント環境提供装置群等を制御することにより空調制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、エリア別環境提供制御システム、アンビエント環境提供装置、タスク環境提供装置、エリア別環境提供制御方法及びエリア別環境提供制御プログラムに関する。
従来から、複数の第2エリアに環境を提供するタスク環境提供装置群の運転状態に基づいて、室内全域に環境を提供するアンビエント環境提供装置の運転条件を制御するシステムが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開平3−164641(第1−4頁、第1−5図) 特開平6−185783(第1−4頁、第1−5図)
しかし、従来のシステムでは、タスク環境提供装置群の空間的な配置を考慮せずに、タスク環境提供装置群の運転状態に基づいて、アンビエント環境提供装置の運転条件を制御するので、アンビエント環境提供装置が無駄に運転されることがある。その結果、タスク環境提供装置群とアンビエント環境提供装置との全体として省エネルギー化を図るのが困難なことがある。
そこで、本発明の課題は、全体として省エネルギー化を図ることができるエリア別環境提供制御システム、アンビエント環境提供装置、タスク環境提供装置、エリア別環境提供制御方法及びエリア別環境提供制御プログラムを提供することにある。
請求項1に係るエリア別環境提供制御システムは、アンビエント環境提供装置群とタスク環境提供装置群とを制御するエリア別環境提供制御システムであって、相関関係記憶部と制御部とを備える。アンビエント環境提供装置群は、複数の第1エリアに環境を提供する。タスク環境提供装置群は、複数の第2エリアに環境を提供する。複数の第2エリアは、複数の第1エリアに含まれる。相関関係記憶部は、第1相関関係と第2相関関係とを記憶する。第1相関関係は、アンビエント環境提供装置群の空間的な配置とタスク環境提供装置群の空間的な配置との相関関係である。第2相関関係は、タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。制御部は、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
このエリア別環境提供制御システムでは、相関関係記憶部が、第1相関関係と第2相関関係とを記憶する。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とを、受け取ることができる。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
なお、空間的な配置は、1次元的な配置でもよいし、2次元的な配置でもよいし、3次元的な配置でもよい。
請求項2に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項1に記載のエリア別環境提供制御システムであって、運転状態取得部と空間配置取得部とをさらに備える。運転状態取得部は、少なくともタスク環境提供装置群の運転状態を取得する。空間配置取得部は、アンビエント環境提供装置群の空間的な配置と、タスク環境提供装置群の空間的な配置と、を取得する。
このエリア別環境提供制御システムでは、運転状態取得部が、少なくともタスク環境提供装置群の運転状態を取得する。空間配置取得部が、アンビエント環境提供装置群の空間的な配置と、タスク環境提供装置群の空間的な配置と、を取得する。相関関係記憶部が、タスク環境提供装置群の運転状態の情報を受け取ることができる。相関関係記憶部が、アンビエント環境提供装置群の空間的な配置の情報と、タスク環境提供装置群の空間的な配置の情報と、を受け取ることができる。相関関係記憶部が、第1相関関係と第2相関関係とを記憶する。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とを、受け取ることができる。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
なお、運転状態や空間的な配置を取得する方法は、検知する方法でもよいし、入力を受け付ける方法でもよい。
請求項3に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項1又は2のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システムであって、制御部は、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリア及びそれぞれの第2エリアに対して、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
このエリア別環境提供制御システムでは、相関関係記憶部が、第1相関関係と第2相関関係とを記憶する。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とを、受け取ることができる。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリア及びそれぞれの第2エリアに対して、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
したがって、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群の両方を制御するので、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群の両方について無駄な運転を低減することができる。
請求項4に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項1から3のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システムであって、アンビエント環境提供装置群は、アンビエント空調装置群である。アンビエント空調装置群は、複数の第1エリアに空調環境を提供する。タスク環境提供装置群は、タスク空調装置群である。タスク空調装置群は、複数の第2エリアに空調環境を提供する。
このエリア別環境提供制御システムでは、アンビエント環境提供装置群が、アンビエント空調装置群である。タスク環境提供装置群が、タスク空調装置群である。第1相関関係が、アンビエント空調装置群の空間的な配置とタスク空調装置群の空間的な配置との相関関係である。第2相関関係が、タスク空調装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント空調装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群を制御するので、アンビエント空調装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
請求項5に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項4に記載のエリア別環境提供制御システムであって、タスク空調装置群の運転状態は、タスク空調装置群のそれぞれのON/OFF状態、タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の温度、タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の湿度、タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風向、タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風量及びタスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の清浄度のうち少なくとも1つを含む。
このエリア別環境提供制御システムでは、アンビエント環境提供装置群が、アンビエント空調装置群である。タスク環境提供装置群が、タスク空調装置群である。第1相関関係が、アンビエント空調装置群の空間的な配置とタスク空調装置群の空間的な配置との相関関係である。第2相関関係は、タスク空調装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。タスク空調装置群の運転状態が、タスク空調装置群のそれぞれのON/OFF状態、タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の温度、タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の湿度、タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風向、タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風量及びタスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の清浄度のうち少なくとも1つを含む。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群を詳細に制御することができる。
なお、温度、湿度、風向、風量及び清浄度は、それぞれ、実際に提供される温度、湿度、風向、風量及び清浄度でもよいし、設定された温度、湿度、風向、風量及び清浄度でもよい。
請求項6に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項3から5のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システムであって、アンビエント環境提供装置群のそれぞれの成績係数は、タスク環境提供装置群のそれぞれの成績係数よりも大きい。
このエリア別環境提供制御システムでは、アンビエント環境提供装置群のそれぞれの成績係数が、タスク環境提供装置群のそれぞれの成績係数よりも大きい。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
したがって、アンビエント環境提供装置群のそれぞれの成績係数がタスク環境提供装置群のそれぞれの成績係数よりも大きいので、タスク環境提供装置群の第1エリアにおける運転率が所定の値以上の場合に第1エリアに対してアンビエント環境提供装置群をタスク環境提供装置群に優先させて運転させることにより、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。
なお、成績係数は、アンビエント環境提供装置群のそれぞれ又はタスク環境提供装置群のそれぞれが環境を提供する能力を、アンビエント環境提供装置群のそれぞれ又はタスク環境提供装置群のそれぞれが消費するエネルギー量で割ったものである。
請求項7に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項6に記載のエリア別環境提供制御システムであって、タスク環境提供装置群の運転状態は、少なくともタスク環境提供装置群のそれぞれのON/OFF状態を含む。制御部は、第1エリアにおいてONされているタスク環境提供装置群の割合が所定の値以上の場合に、第1エリアにおけるタスク環境提供装置群の運転を抑え、第1エリアにおけるアンビエント環境提供装置群の運転を強める。
このエリア別環境提供制御システムでは、アンビエント環境提供装置群のそれぞれの成績係数が、タスク環境提供装置群のそれぞれの成績係数よりも大きい。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とを、受け取ることができる。第2相関関係が、タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。タスク環境提供装置群の運転状態が、少なくともタスク環境提供装置群のそれぞれのON/OFF状態を含む。制御部が、第1エリアにおいてONされているタスク環境提供装置群の割合が所定の値以上の場合に、第1エリアにおけるタスク環境提供装置群の運転を抑え、第1エリアにおけるアンビエント環境提供装置群の運転を強める。
したがって、第1エリアにおいてONされているタスク環境提供装置群の割合が所定の値以上の場合に第1エリアにおける成績係数が大きい装置を優先的に運転させるため、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。
請求項8に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項1から7のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システムであって、タスク環境提供装置群の運転状態は、少なくともタスク環境提供装置群のそれぞれのON/OFF状態を含む。制御部は、第1エリアにおいてONされているタスク環境提供装置群の割合が所定の値以下の場合に、第1エリアにおけるアンビエント環境提供装置群の運転を抑える。
このエリア別環境提供制御システムでは、制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とを、受け取ることができる。第2相関関係が、タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。タスク環境提供装置群の運転状態が、少なくともタスク環境提供装置群のそれぞれのON/OFF状態を含む。制御部が、第1エリアにおいてONされているタスク環境提供装置群の割合が所定の値以下の場合に、第1エリアにおけるアンビエント環境提供装置群の運転を抑える。
したがって、第1エリアにおいてONされているタスク環境提供装置群の割合が所定の値以下の場合に第1エリアにおけるアンビエント環境提供装置群の運転を抑えるので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。
請求項9に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項4から8のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システムであって、制御部は、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、複数の第1エリアのそれぞれに対して、アンビエント空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風向及びアンビエント空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風量の少なくとも1つを変えることにより環境提供制御を行う。
このエリア別環境提供制御システムでは、アンビエント環境提供装置群が、アンビエント空調装置群である。タスク環境提供装置群が、タスク空調装置群である。第1相関関係が、アンビエント空調装置群の空間的な配置とタスク空調装置群の空間的な配置との相関関係である。第2相関関係は、タスク空調装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、複数の第1エリアのそれぞれに対して、アンビエント空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風向及びアンビエント空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風量の少なくとも1つを変えることにより環境提供制御を行う。
したがって、少なくとも第2相関関係に基づいてアンビエント空調装置群を制御することにより対象空間の気流を制御するので、アンビエント空調装置群の無駄な運転を低減することができる。
請求項10に係るエリア別環境提供制御システムは、請求項1から9のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システムであって、相関関係記憶部は、第3相関関係をさらに記憶する。第3相関関係は、アンビエント環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。制御部は、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
このエリア別環境提供制御システムでは、相関関係記憶部が、第1相関関係と第2相関関係とを記憶する。相関関係記憶部が、第3相関関係をさらに記憶する。制御部が、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とを、受け取ることができる。制御部は、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
したがって、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント空調装置群の無駄な運転をさらに低減することができる。
請求項11に係るエリア別環境提供制御システムは、アンビエント環境提供装置群とタスク環境提供装置群とを制御するエリア別環境提供制御システムであって、相関関係記憶部と制御部とを備える。アンビエント環境提供装置群は、複数の第1エリアに環境を提供する。タスク環境提供装置群は、複数の第2エリアに環境を提供する。複数の第2エリアは、複数の第1エリアに含まれる。相関関係記憶部は、第1相関関係と第3相関関係とを記憶する。第1相関関係は、アンビエント環境提供装置群の空間的な配置とタスク環境提供装置群の空間的な配置との相関関係である。第3相関関係は、アンビエント環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。制御部は、第1相関関係と第3相関関係とに基づいて、それぞれの第2エリアに対して、タスク環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
このエリア別環境提供制御システムでは、相関関係記憶部が、第1相関関係と第3相関関係とを記憶する。制御部が、第1相関関係と第3相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第3相関関係とを、受け取ることができる。制御部が、第1相関関係と第3相関関係とに基づいて、それぞれの第2エリアに対して、タスク環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う。
したがって、第1相関関係と第3相関関係とに基づいてタスク環境提供装置群を制御するので、タスク環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
なお、空間的な配置は、1次元的な配置でもよいし、2次元的な配置でもよいし、3次元的な配置でもよい。
請求項12に係るアンビエント環境提供装置は、1以上の第1エリアに環境を提供するアンビエント環境提供装置であって、アンビエント環境提供部とアンビエント制御部とを備える。アンビエント環境提供部は、1以上の第1エリアに環境を提供する。アンビエント制御部は、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、1以上の第1エリアのそれぞれに対して、アンビエント環境提供部を制御することにより環境提供制御を行う。第1相関関係は、タスク環境提供装置群の空間的な配置とアンビエント環境提供部の空間的な配置との相関関係である。タスク環境提供装置群は、複数の第2エリアに環境を提供する。複数の第2エリアは、1以上の第1エリアに少なくとも一部が含まれる。第2相関関係は、タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。
このアンビエント環境提供装置では、アンビエント制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とを、受け取ることができる。アンビエント制御部は、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、1以上の第1エリアのそれぞれに対して、アンビエント環境提供部を制御することにより環境提供制御を行う。アンビエント環境提供部が、1以上の第1エリアに環境を提供する。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置を制御するので、アンビエント環境提供装置の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
なお、空間的な配置は、1次元的な配置でもよいし、2次元的な配置でもよいし、3次元的な配置でもよい。
請求項13に係るタスク環境提供装置は、1つの第2エリアに環境を提供するタスク環境提供装置であって、タスク環境提供部と、タスク制御部とを備える。タスク環境提供部は、1つの第2エリアに環境を提供する。タスク制御部は、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、1つの第2エリアに対して、タスク環境提供部を制御することにより環境提供制御を行う。第1相関関係は、アンビエント環境提供装置群の空間的な配置とタスク環境提供部の空間的な配置との相関関係である。アンビエント環境提供装置群は、複数の第1エリアに環境を提供する。複数の第1エリアは、1つの第2エリアを含む。第2相関関係は、タスク環境提供部の運転状態と空間的な配置との相関関係である。
このタスク環境提供装置では、タスク制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とを、受け取ることができる。タスク制御部が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、1つの第2エリアに対して、タスク環境提供部を制御することにより環境提供制御を行う。タスク環境提供部が、1つの第2エリアに環境を提供する。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてタスク環境提供装置を制御するので、タスク環境提供装置の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
なお、空間的な配置は、1次元的な配置でもよいし、2次元的な配置でもよいし、3次元的な配置でもよい。
請求項14に係るエリア別環境提供制御方法は、アンビエント環境提供装置群とタスク環境提供装置群とが制御されるエリア別環境提供制御方法であって、相関関係記憶ステップと制御ステップとを備える。アンビエント環境提供装置群は、複数の第1エリアに環境を提供する。タスク環境提供装置群は、複数の第2エリアに環境を提供する。複数の第2エリアは、複数の第1エリアに含まれる。相関関係記憶ステップでは、第1相関関係と第2相関関係とが記憶される。第1相関関係は、アンビエント環境提供装置群の空間的な配置とタスク環境提供装置群の空間的な配置との相関関係である。第2相関関係は、タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。制御ステップでは、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群が制御されることにより環境提供制御が行われる。
このエリア別環境提供制御方法では、相関関係記憶ステップにおいて、第1相関関係と第2相関関係とが記憶される。制御ステップにおいて、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とが、受け取られ得る。制御ステップにおいて、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群が制御されることにより環境提供制御が行われる。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
なお、空間的な配置は、1次元的な配置でもよいし、2次元的な配置でもよいし、3次元的な配置でもよい。
請求項15に係るエリア別環境提供制御プログラムは、アンビエント環境提供装置群とタスク環境提供装置群とをコンピュータに制御させるエリア別環境提供制御プログラムであって、相関関係記憶ステップと制御ステップとを備える。アンビエント環境提供装置群は、複数の第1エリアに環境を提供する。タスク環境提供装置群は、複数の第2エリアに環境を提供する。複数の第2エリアは、複数の第1エリアに含まれる。相関関係記憶ステップでは、第1相関関係と第2相関関係とが記憶される。第1相関関係は、アンビエント環境提供装置群の空間的な配置とタスク環境提供装置群の空間的な配置との相関関係である。第2相関関係は、タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である。制御ステップでは、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群が制御されることにより環境提供制御が行われる。
このエリア別環境提供制御プログラムでは、相関関係記憶ステップにおいて、第1相関関係と第2相関関係とが記憶される。制御ステップにおいて、第1相関関係と第2相関関係とに基づいた情報、あるいは第1相関関係と第2相関関係とが、受け取られ得る。制御ステップにおいて、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアに対して、アンビエント環境提供装置群が制御されることにより環境提供制御が行われる。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
なお、空間的な配置は、1次元的な配置でもよいし、2次元的な配置でもよいし、3次元的な配置でもよい。
請求項1に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
請求項2に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
請求項3に係るエリア別環境提供制御システムでは、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群の両方を制御するので、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群の両方について無駄な運転を低減することができる。
請求項4に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群を制御するので、アンビエント空調装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
請求項5に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群を詳細に制御することができる。
請求項6に係るエリア別環境提供制御システムでは、アンビエント環境提供装置群のそれぞれの成績係数がタスク環境提供装置群のそれぞれの成績係数よりも大きいので、タスク環境提供装置群の第1エリアにおける運転率が所定の値以上の場合に第1エリアに対してアンビエント環境提供装置群をタスク環境提供装置群に優先させて運転させることにより、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。
請求項7に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1エリアにおいてONされているタスク環境提供装置群の割合が所定の値以上の場合に第1エリアにおける成績係数が大きい装置を優先的に運転させるため、アンビエント環境提供装置群及びタスク環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。
請求項8に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1エリアにおいてONされているタスク環境提供装置群の割合が所定の値以下の場合に第1エリアにおけるアンビエント環境提供装置群の運転を抑えるので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。
請求項9に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群を制御することにより対象空間の気流を制御するので、アンビエント空調装置群の無駄な運転を低減することができる。
請求項10に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント空調装置群の無駄な運転をさらに低減することができる。
請求項11に係るエリア別環境提供制御システムでは、第1相関関係と第3相関関係とに基づいてタスク環境提供装置群を制御するので、タスク環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
請求項12に係るアンビエント環境提供装置では、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置を制御するので、アンビエント環境提供装置の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
請求項13に係るタスク環境提供装置では、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてタスク環境提供装置を制御するので、タスク環境提供装置の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
請求項14に係るエリア別環境提供制御方法では、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
請求項15に係るエリア別環境提供制御プログラムでは、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群を制御するので、アンビエント環境提供装置群の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るエリア別空調制御システム1の概念図を図1に示す。また、本発明の第1実施形態に係るエリア別空調制御システム1の各構成要素の構成図を図2〜図6に示す。図1に示すエリア別空調制御システム1は、主としてアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とを制御するためのシステムである。アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)は、アンビエント域に又はアンビエント域付近に設置されており、複数の第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)に空調環境を提供する。タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)は、タスク域に設置されており、複数の第2エリアTAa,TAb,・・・(図12参照)に空調環境を提供する。ここで、タスク域は、個人群5(5a,5b,・・・)の作業領域である。アンビエント域は、部屋全体RMのうちタスク域以外の領域である。エリア別空調制御システム1では、第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)別に異なる空調環境を提供することが可能となっており、第2エリアTAa,TAb,・・・(図12参照)別に異なる空調環境を提供することが可能となっている。
<エリア別空調制御システム1の全体構成>
図1に示すエリア別空調制御システム1は、主としてアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)、空調管理装置10及び通信線80を備える。空調管理装置10とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とは、通信線80により接続されている。空調管理装置10とアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とは、通信線80により接続されている。
<空調管理装置10の構成>
図1に示す空調管理装置10は、図4に示すように、主として入力部14、第2送受信部12、制御部13及びデータベース16を備える。
図4に示す入力部14には、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が入力される。制御部13は、室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報を、入力部14から受け取り、データベース16に受光器位置情報16cとして記憶させる。第2送受信部12は、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)のON/OFF状態の情報を、通信線80を経由してタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)から受信する。制御部13は、室内機群20(20a,・・・)(図1参照)のON/OFF状態の情報を、第2送受信部12から受け取り、データベース16に運転状態情報16bとして記憶させる。第2送受信部12は、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報を、通信線80を経由してアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)から受信する。制御部13は、室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報を、第2送受信部12から受け取り、データベース16に発光器位置情報16dとして記憶させる。制御部13は、データベース16を参照して第1相関関係を特定し、データベース16の相関関係記憶部16aに第1相関関係を記憶させる。ここで、第1相関関係は、受光器位置情報16cにおける室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報と、発光器位置情報16dにおける室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報と、の相関関係である。例えば、図12に示す場合、室内機71の空間的な配置(第1エリアAA1)と、室内機20a,20c,20d,20e,20f,20g(図示せず)の空間的な配置(第2エリアTAa,TAc,TAd,TAe,TAf,TAg)と、が第1相関関係により対応付けられる。同様に、図4に示す制御部13は、データベース16を参照して第2相関関係を特定し、データベース16の相関関係記憶部16aに第2相関関係を記憶させる。ここで、第2相関関係は、運転状態情報16bにおける室内機群20(20a,・・・)(図1参照)のON/OFF状態と、発光器位置情報16dにおける室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報と、の相関関係である。例えば、図12に示す場合、室内機20a,20c,20d,20e,20f,20g(図示せず)のON/OFF状態(ON,OFF,ON,OFF,ON,OFF)と、室内機20a,20c,20d,20e,20f,20g(図示せず)の空間的な配置(第2エリアTAa,TAc,TAd,TAe,TAf,TAg)と、が第2相関関係により対応付けられる。
図4に示す制御部13が、データベース16の相関関係記憶部16aを参照し、第1相関関係と第2相関関係とを受け取る。制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)及びそれぞれの第2エリアTAa,TAb,・・・(図12参照)に対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)を制御するための制御信号を生成する。第2送受信部12は、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の制御信号及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の制御信号を制御部13から受け取り、通信線80経由でアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)ヘ送信する。
<アンビエント空調装置群(A1,・・・)の構成>
図1に示すように、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)は、主として、室外機群60(61,62,・・・)と室内機群70(71,72,・・・)とを備える。アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)は、空調管理装置10と通信線80で接続されている。
本実施形態においてオフィスビルに設置されているアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)は、複数のマルチ型の空気調和機であって、それぞれが空調管理装置10によって監視・制御される。それぞれの空気調和機では、1つの室外機と複数の室内機とが1つの冷媒系統を形成している。
図1に示す室外機62と室内機71とは、図5に示すように、アンビエント空調装置A1に備えられている。室外機62と室内機71とは、通信線80で接続されている。室外機62は、主として送受信部62aとアンビエント制御部62bとを備える。室内機71は、主として送受信部71f、運転状態取得部71g、空間配置取得部71h及びアンビエント環境提供部71eを備える。空間配置取得部71hは、受光器51に接続されている。
空間配置取得部71hは、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報を、受光器51から受け取り、送受信部71fへ渡す。送受信部71fは、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報を、通信線80経由で室外機62へ送信する。室外機62の送受信部62aは、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報を、通信線80経由で室内機71から受信し、通信線80経由で空調管理装置10へ転送する。
室外機62の送受信部62aは、アンビエント空調装置A1の制御信号を通信線80経由で空調管理装置10から受信し、アンビエント制御部62bへ渡す。アンビエント制御部62bは、アンビエント空調装置A1の制御信号に基づいて、第1エリアAA1に対して、室内機71を制御するための制御信号を生成する。また、アンビエント制御部62bは、アンビエント空調装置A1の制御信号に基づいて、室外機62を制御する。送受信部62aは、室内機71の制御信号をアンビエント制御部62bから受け取り、通信線80経由で室内機71へ送信する。室内機71の送受信部71fは、室内機71の制御信号を、通信線80経由で室外機62から受信し、アンビエント環境提供部71eへ渡す。アンビエント環境提供部71eは、第1エリアAA1に空調環境を提供する。
他のアンビエント空調装置A2,・・・(図示せず)も、アンビエント空調装置A1と同様である。
<タスク空調装置群(T1,・・・)の構成>
図1に示すように、タスク空調装置群(A1,・・・)(図6参照)は、主として、室外機群60(61,62,・・・)と室内機群20(20a,20b,・・・)とを備える。タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)は、空調管理装置10と通信線80で接続されている。
図1に示す室外機62と室内機20aとは、図6に示すように、タスク空調装置T1に備えられている。室外機62と室内機20aとは、通信線80で接続されている。室外機62は、主として送受信部62aとタスク制御部62cとを備える。室内機20aは、主として送受信部21a、運転状態取得部22a及びタスク環境提供部28aを備える。
室内機20aの運転状態取得部22aには、室内機20aのON/OFF命令が入力される。運転状態取得部22aは、室内機20aのON/OFF命令の情報を、室内機20aのON/OFF状態の情報として送受信部21aへ渡す。送受信部21aは、室内機20aのON/OFF状態の情報を、通信線80経由で室外機62へ送信する。室外機62の送受信部62aは、室内機20aのON/OFF状態の情報を、通信線80経由で室内機20aから受信し、通信線80経由で空調管理装置10へ転送する。
室外機62の送受信部62aは、タスク空調装置T1の制御信号を通信線80経由で空調管理装置10から受信し、タスク制御部62cへ渡す。タスク制御部62cは、タスク空調装置T1の制御信号に基づいて、第2エリアTAaに対して、室内機20aを制御するための制御信号を生成する。また、タスク制御部62cは、タスク空調装置T1の制御信号に基づいて、室外機62を制御する。送受信部62aは、室内機20aの制御信号をタスク制御部62cから受け取り、通信線80経由で室内機20aへ送信する。室内機20aの送受信部21aは、室内機20aの制御信号を、通信線80経由で室外機62から受信し、タスク環境提供部28aへ渡す。タスク環境提供部28aは、第2エリアTAaに空調環境を提供する。
他のタスク空調装置T2,・・・(図示せず)も、タスク空調装置T1と同様である。
<室内機群70(71,72,・・・)の構成>
図1に示す室内機71は、天井埋設型である。室内機71は、図2に示すように、天井に埋設されるケーシング712eと、ケーシング712eの下面に固定される化粧パネルとを備えている。
ケーシング712eは、その内部に各構成部品を格納するための部材であり、略矩形形状の外形を有している。化粧パネルには、下面中央に設けられた吸い込み口711eと、その外周側に設けられた4つの吹き出し口71a,71b,71c,71d(図9参照)とが形成されている。また、ケーシング712e内には、遠心送風機713e、熱交換器714eなどが収容されている。さらに、各吹き出し口71a,71b,71c,71d(図9参照)には、吹き出し空気の方向を変えるための垂直フラップ717eおよび水平フラップ(図示せず)が配置されている。
遠心送風機713eを回転させると、吸い込み口711eから室内の空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、遠心送風機713eの外周側に吹き出される。遠心送風機713eの外周側に吹き出された空気は、その外周側に配置された熱交換器714eによって熱交換され、4つの吹き出し口71a,71b,71c,71d(図9参照)から第1エリアAA1に吹き出される。
他の室内機72,・・・も、室内機71と同様である。
<室内機群20(20a,20b,・・・)の構成>
図1に示す室内機20aはデスク型である。室内機20aのタスク環境提供部28aは、図3に示すように、主として熱交換器283a、クロスフローファン284a、吹き出し口286a及び吸い込み口288aを備える。このうち、熱交換器283a及びクロスフローファン284aは、室内機20aの背面にある箱体287aの中に内蔵される。吹き出し口286aは、室内機20aの前面パネルに設けられる。吸い込み口288aは、室内機20aの背面パネルに設けられる。吸い込み口288a及び熱交換器283aを利用して生成された調和空気は、クロスフローファン284aによって吹き出し口286aを介して、第2エリアTAaに供給される。
他の室内機20b,・・・も、室内機20aと同様である。
<部屋RMの中に配置される受光器及び発光器について>
部屋RMの中に配置されている受光器及び発光器について説明する。ここでは、オフィスビル内の1つの部屋RMを例に挙げて、その部屋RMの中に配置されている受光器及び発光器について説明する。
図10に示すように、部屋RMは、1つのオフィスを構成しており、複数の個人5a〜5rが使用するスペースであるエリアと、それ以外の共通のスペースであるエリアとに分かれている。共通のスペースの角には、発熱の多いOA機器が集中して置かれている。図8に示すように、部屋RMは、便宜上25等分されたブロック(区画)B1〜B25に分けられている。ここでは、ブロックB4が個人5a,5cの使用するエリアに、ブロックB5が個人5c,5dの使用するエリアに、ブロックB9が個人5e,5fの使用するエリアに、ブロックB10が個人5f,5gの使用するエリアに、ブロックB19が個人5b,5hの使用するエリアに、ブロックB20が個人5h,5iの使用するエリアに、ブロックB24が個人5j,5kの使用するエリアに、ブロックB25が個人5k,5lの使用するエリアに、ブロックB3が個人5m,5nの使用するエリアに、ブロックB8が個人5n,5oの使用するエリアに、ブロックB18が個人5p,5qの使用するエリアに、ブロックB23が個人5q,5rの使用するエリアに、そして、ブロックB21がOA機器の置かれるエリアになっている。
このような部屋RMの天井には、5台の室内機71〜75が、図9に示す平面配置で取り付けられている。室内機71は、ブロックB4,B5,B9,B10(図8参照)にまたがるように平面配置されている。室内機72は、ブロックB19,B20,B24,B25(図8参照)にまたがるように平面配置されている。室内機73は、ブロックB1,B2,B6,B7(図8参照)にまたがるように平面配置されている。室内機74は、ブロックB16,B17,B21,B22(図8参照)にまたがるように平面配置されている。室内機75は、ブロックB13(図8参照)の真上に配置されている。
また、5台の室内機71〜75は、それぞれ、図1および図9に示すように、その下面中央から吊り下がる受光器51〜55を有している。これらの受光器51〜55は、下記の発光器30a〜30sからの光を受けることができるように、発光器30a〜30sよりも高い位置に配置されている。
発光器30a〜30sは、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)の空間的な配置を特定するための機器であり、個人5a〜5rの机の最上部などに設置され、各受光器51〜55に対して発光する。例えば、図11の1点鎖線で示すように、発光器30aは各受光器51〜55に対して斜め上方に向けて発光を行うことになる。また、発光器30a〜30sは、持ち運び可能な機器であり、部屋RM内のレイアウト変更を行う際には、新しいレイアウトにおけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の空間的な配置を特定できる場所に移動させられる。
<タスク空調装置群(T1,・・・)の空間的な配置が特定される際の動作>
エリア別空調制御システム1では、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の空間的な配置が特定される。
図4に示す入力部14には、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が入力される。制御部13は、室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報を、入力部14から受け取り、データベース16に受光器位置情報16cとして記憶させる。このように、受光器51〜55の設置位置の情報を受光器位置情報ファイル16cに記憶しているため、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の空間的な配置を再度特定するときにも、その度に受光器51〜55の設置位置を入力させたり検出したりする必要がなくなる。
次に、制御部13は、複数の受光器51〜55による受光情報から、発光器30a〜30sそれぞれの位置を検出する。この位置検出は、3角法を利用して行われる。ここで検出された発光器30a〜30sの位置情報は、発光器位置情報ファイル16dに記憶される。
<エリア別空調制御システム1がアンビエント空調装置群(A1,・・・)とタスク空調装置群(T1,・・・)とを制御する際の動作>
図1に示すエリア別空調制御システム1がアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とを制御する際の動作を、図12から図17に示す概念図を用いて説明する。
図12に示す概念図では、便宜上ブロックB4,B5,B9,B10,B19,B20,B24,B25(図8参照)で部屋RMが構成されているとする。また、個人5a,5b,5c,・・・(図10参照)の作業領域である第2エリアTAa,TAb,TAc,・・・は2次元的に配置されているが、便宜上1次元的に配置されているとする。他の図13〜17についても同様である。
図12に示すように、アンビエント空調装置A1の室内機71は、第1エリアAA1に空調環境を提供する。アンビエント空調装置A2の室内機72は、第1エリアAA2に空調環境を提供する。タスク空調装置T1の室内機20a(図1参照)は、第2エリアTAaに空調環境を提供する。タスク空調装置T2の室内機20b(図示せず)は、第2エリアTAbに空調環境を提供する。タスク空調装置T3の室内機20c(図示せず)は、第2エリアTAcに空調環境を提供する。タスク空調装置T4の室内機20d(図示せず)は、第2エリアTAdに空調環境を提供する。タスク空調装置T5の室内機20e(図示せず)は、第2エリアTAeに空調環境を提供する。タスク空調装置T6の室内機20f(図示せず)は、第2エリアTAfに空調環境を提供する。タスク空調装置T7の室内機20g(図示せず)は、第2エリアTAgに空調環境を提供する。タスク空調装置T8の室内機20h(図示せず)は、第2エリアTAhに空調環境を提供する。タスク空調装置T9の室内機20i(図示せず)は、第2エリアTAiに空調環境を提供する。タスク空調装置T10の室内機20j(図示せず)は、第2エリアTAjに空調環境を提供する。タスク空調装置T11の室内機20k(図示せず)は、第2エリアTAkに空調環境を提供する。タスク空調装置T12の室内機20l(図示せず)は、第2エリアTAlに空調環境を提供する。
第1エリアAA1は、ブロックB4,B5,B9,B10(図8参照)に対応するエリアであり、個人5a,5c,5d,5e,5f,5g(図10参照)がそれぞれ使用する室内機20a,20c,20d,20e,20f,20g(図示せず)が設置されている。第1エリアAA1は、第2エリアTAa,TAc,TAd,TAe,TAf,TAgを含む。第1エリアAA2は、ブロックB19,B20,B24,B25(図8参照)に対応するエリアであり、個人5b,5h,5i,5j,5k,5l(図10参照)がそれぞれ使用する室内機20b,20h,20i,20j,20k,20l(図示せず)が設置されている。第1エリアAA2は、第2エリアTAb,TAh,TAi,TAj,TAk,TAlを含む。
図12では、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のONされている第2エリアが斜線で示されている。第1エリアAA1において、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)がONされているのは第2エリアTAa,TAd,TAfであり、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)がOFFされているのは第2エリアTAc,TAe,TAgである。これより、第1エリアAA1におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率は、
3/6×100=50%
である。運転率が20%超越80%未満であるので、アンビエント空調装置A1とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とは標準モードで制御される。例えば、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のうち第1エリアAA1に配備されている装置の50%が、設定温度25℃でON状態であるので、設定温度25℃でON状態のままとされる。また、アンビエント空調装置A1の室内機71が、ON状態で設定温度28℃であるが、ON状態で設定温度28℃のままとされる。他の第1エリアAA2も、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が50%(>20%、<80%)であるので、同様に標準モードで制御される。
図13では、第1エリアAA1におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が50%(>20%、<80%)である。このため、標準モードで制御される。第1エリアAA2におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が0%(≦20%)である。このため、タスク優先モードで制御される。例えば、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のうち第1エリアAA2に配備されている装置はいずれもOFF状態であるので、OFF状態のままとされる。また、アンビエント空調装置A2の室内機72の設定温度が28℃から30℃へ上げられる。
図14では、第1エリアAA1におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が100%(≧80%)である。このため、アンビエント優先モードで制御される。例えば、アンビエント空調装置A1の室内機71の設定温度が28℃から27℃へ下げられる。タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のうち第1エリアAA2に配備されている装置はいずれも設定温度25℃でON状態であるので、設定温度が25℃から27℃へ上げられる。第1エリアAA2におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が100%(≧80%)である。このため、アンビエント優先モードで制御される。ここで、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が高い(≧80%)場合にアンビエント優先モードで運転されるのは、アンビエント空調装置A1,・・・の成績係数の方がタスク空調装置T1,・・・の成績係数よりも大きいので、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が高い(≧80%)場合にはアンビエント空調装置A1,・・・を優先して運転させた方が効率いいからである。なお、成績係数は、装置が空調環境を提供する能力を、装置が消費するエネルギー量で割ったものであり、この値が大きいほどエネルギー効率がよく、省エネルギー化に貢献できると一般に言われている。
図15では、第1エリアAA1におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が100%(≧80%)である。このため、アンビエント優先モードで制御される。第1エリアAA2におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が0%である。このため、タスク優先モードで制御される。
図16では、第1エリアAA1におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率は、
1/6×100≒17%
である。運転率が20%以下であるため、タスク優先モードで制御される。例えば、タスク空調装置T4のみがON状態で設定温度25℃であるので、ON状態で設定温度25℃のままとされる。他のタスク空調装置T1,・・・はOFF状態のままとされる。また、アンビエント空調装置A1の室内機71の設定温度が28℃から29℃へ上げられる。第1エリアAA2におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が17%(≦20%)である。このため、同様にタスク優先モードで制御される。
図17では、第1エリアAA1におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が17%(≦20%)である。このため、図16の第1エリアAA1と同様にタスク優先モードで制御される。第1エリアAA2におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が0%(≦20%)である。このため、図13の第1エリアAA2と同様にタスク優先モードで制御される。
<エリア別空調制御システム1がアンビエント空調装置群(A1,・・・)とタスク空調装置群(T1,・・・)とを制御する処理の流れ>
図1に示すエリア別空調制御システム1がアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とを制御する処理の流れを、図7に示すフローチャートを用いて説明する。なお、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とが冷房運転を行う場合について説明する。アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とが暖房運転を行う場合についても同様である。
図7に示すステップS1では、第1相関関係が取得される。すなわち、図5に示す空間配置取得部71hにより、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が、受光器51,・・・から受け取られ、送受信部71fへ渡される。送受信部71fにより、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が、通信線80経由で室外機62へ送信される。室外機62の送受信部62aにより、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が、通信線80経由で室内機71から受信され、通信線80経由で空調管理装置10へ転送される。他のアンビエント空調装置A2,・・・(図示せず)も、アンビエント空調装置A1と同様である。
図4に示す空調管理装置10の入力部14に、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が入力される。制御部13により、室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が、入力部14から受け取られ、データベース16に受光器位置情報16cとして記憶される。第2送受信部12により、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が、通信線80を経由してアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)から受信される。制御部13により、室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報が、第2送受信部12から受け取られ、データベース16に発光器位置情報16dとして記憶される。制御部13により、データベース16が参照されて第1相関関係が特定され、データベース16の相関関係記憶部16aに第1相関関係が記憶される。ここで、第1相関関係は、受光器位置情報16cにおける室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報と、発光器位置情報16dにおける室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報と、の相関関係である。例えば、図12に示す場合、室内機71の空間的な配置(第1エリアAA1)と、室内機20a,20c,20d,20e,20f,20g(図示せず)の空間的な配置(第2エリアTAa,TAc,TAd,TAe,TAf,TAg)と、が第1相関関係により対応付けられる。図4に示す空調管理装置10の制御部13により、データベース16の相関関係記憶部16aが参照され、第1相関関係が受け取られる。
図7に示すステップS2では、第2相関関係が取得される。すなわち、図6に示すタスク空調装置T1の室内機20aの運転状態取得部22aに、室内機20aのON/OFF命令が入力される。運転状態取得部22aにより、室内機20aのON/OFF命令の情報が、室内機20aのON/OFF状態の情報として送受信部21aへ渡される。送受信部21aにより、室内機20aのON/OFF状態の情報が、通信線80経由で室外機62へ送信される。室外機62の送受信部62aにより、室内機20aのON/OFF状態の情報が、通信線80経由で室内機20aから受信され、通信線80経由で空調管理装置10へ転送される。他のタスク空調装置T2,・・・(図示せず)も、タスク空調装置T1と同様である。
図4に示す第2送受信部12により、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)のON/OFF状態の情報が、通信線80を経由してタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)から受信される。制御部13により、室内機群20(20a,・・・)(図1参照)のON/OFF状態の情報が、第2送受信部12から受け取られ、データベース16に運転状態情報16bとして記憶される。制御部13により、データベース16が参照されて第2相関関係が特定され、データベース16の相関関係記憶部16aに第2相関関係が記憶される。ここで、第2相関関係は、運転状態情報16bにおける室内機群20(20a,・・・)(図1参照)のON/OFF状態と、発光器位置情報16dにおける室内機群20(20a,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報と、の相関関係である。例えば、図12に示す場合、室内機20a,20c,20d,20e,20f,20g(図示せず)のON/OFF状態(ON,OFF,ON,OFF,ON,OFF)と、室内機20a,20c,20d,20e,20f,20g(図示せず)の空間的な配置(第2エリアTAa,TAc,TAd,TAe,TAf,TAg)と、が第2相関関係により対応付けられる。図4に示す空調管理装置10の制御部13により、データベース16の相関関係記憶部16aが参照され、第2相関関係が受け取られる。
図7に示すステップS3では、第1エリアが選択される。すなわち、制御部13により、複数の第1エリアAA1,AA2,・・・のうちからタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率を計算する対象となる第1エリアAA1,AA2,・・・が選択され、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が計算される。ただし、それまでに選択された第1エリアAA1,AA2,・・・がある場合、それ以外の第1エリアAA1,AA2,・・・が選択される。例えば、図12の場合、第1エリアAA1が選択される。第1エリアAA1において、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)がONされているのは第2エリアTAa,TAd,TAfであり、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)がOFFされているのは第2エリアTAc,TAe,TAgである。これより、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率は、
3/6×100=50%
と計算される。
図7に示すステップS4では、運転率がいずれの範囲であるのか判断される。運転率が20%以下であると判断されれば、ステップS5へ進められる。運転率が20%超越80%未満であると判断されれば、ステップS6へ進められる。運転率が80%以上であると判断されれば、ステップS7へ進められる。
図7に示すステップS5では、タスク優先モードで制御が行われる。すなわち、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のON/OFF状態が、第2相関関係における運転状態のままとされる。また、アンビエント空調装置A1,・・・の運転が抑えられ、OFF状態にされる又は設定温度が上げられる。例えば、図13に示す第1エリアAA2が選択されている場合、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のうち第1エリアAA2に配備されている装置はいずれもOFF状態であるので、OFF状態のままとされる。また、アンビエント空調装置A2の室内機72の設定温度が28℃から30℃へ上げられる。
図7に示すステップS6では、標準モードで制御が行われる。すなわち、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のON/OFF状態が、第2相関関係における運転状態のままとされる。また、アンビエント空調装置A1,・・・のON/OFF状態が、現在の運転状態のままとされる。例えば、図12に示す第1エリアAA1が選択されている場合、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のうち第1エリアAA1に配備されている装置の50%が、設定温度25℃でON状態であるので、設定温度25℃でON状態のままとされる。また、アンビエント空調装置A1の室内機71の設定温度が28℃であるが、設定温度28℃のままとされる。
図7に示すステップS7では、アンビエント優先モードで制御が行われる。すなわち、アンビエント空調装置A1,・・・の運転が強められ、ON状態にされる又は設定温度が下げられる。また、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転が抑えられ、OFF状態にされる又は設定温度が上げられる。例えば、図14に示す第1エリアAA1が選択されている場合、アンビエント空調装置A1の室内機71の設定温度が28℃から27℃へ下げられる。タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のうち第1エリアAA1に配備されている装置はいずれも設定温度25℃でON状態であるので、設定温度が25℃から27℃へ上げられる。
図7に示すステップS8では、すべての第1エリアが選択されたか否かが判断される。すべての第1エリアが選択されたと判断された場合、処理が終了され、すべての第1エリアが選択されていないと判断された場合、ステップS3へ進められる。
<エリア別空調制御システム1に関する特徴>
(1)
ここでは、図6に示す運転状態取得部22a,・・・が、タスク空調装置T1,・・・の運転状態を取得する。図4に示す入力部14が、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の空間的な配置を取得する。図5に示す空間配置取得部71h,・・・が、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の空間的な配置を取得する。図4に示すデータベース16の運転状態情報16bが、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転状態の情報を、通信線80と第2送受信部12と制御部13とを経由してタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)から受け取る。受光器位置情報16dが、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の空間的な配置の情報を、制御部13を経由して入力部14から受け取る。発光器位置情報16cが、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の空間的な配置の情報を、通信線80と第2送受信部12と制御部13とを経由してアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)から受け取る。制御部13が、データベース16を参照して第1相関関係を特定し、データベース16の相関関係記憶部16aに第1相関関係を記憶させる。制御部13が、データベース16を参照して第2相関関係を特定し、データベース16の相関関係記憶部16aに第2相関関係を記憶させる。相関関係記憶部16aが、第1相関関係と第2相関関係とを記憶する。制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とを相関関係記憶部16aから受け取る。制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアAA1,AA2,・・・及びそれぞれの第2エリアTAa,TAc,・・・に対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)を制御することにより空調制御を行う。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)を制御するので、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の無駄な運転が低減される。このため、全体として省エネルギー化が図られる。
(2)
ここでは、図4に示す相関関係記憶部16aが、第1相関関係と第2相関関係とを記憶する。制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とを相関関係記憶部16aから受け取る。制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)及びそれぞれの第2エリアTAa,TAb,・・・(図12参照)に対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)を制御することにより空調制御を行う。
したがって、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の両方を制御するので、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の両方について無駄な運転が低減される。
(3)
ここでは、第1相関関係が、アンビエント空調装置群(A1,・・・)の空間的な配置とタスク空調装置群(T1,・・・)の空間的な配置との相関関係である。第2相関関係が、タスク空調装置群(T1,・・・)の運転状態と空間的な配置との相関関係である。アンビエント空調装置群(A1,・・・)及びタスク空調装置群の(T1,・・・)運転状態が、アンビエント空調装置群(A1,・・・)及びタスク空調装置群(T1,・・・)のそれぞれのON/OFF状態である。図4に示す制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアAA1,AA2,・・・(図13参照)及びそれぞれの第2エリアTAa,TAb,・・・(図13参照)に対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)及びタスク空調装置群(T1,・・・)を制御することにより空調制御を行う。
したがって、第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群(A1,・・・)及びタスク空調装置群(T1,・・・)が詳細に制御される。
(4)
ここでは、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれの成績係数は、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれの成績係数よりも大きい。図4に示す制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)及びそれぞれの第2エリアTAa,TAb,・・・(図12参照)に対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)を制御することにより空調制御を行う。
したがって、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれの成績係数がタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれの成績係数よりも大きいので、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)における運転率が所定の値(80%)以上の場合に第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)に対してアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)をタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)に優先させて運転させることにより、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の無駄な運転が低減される。
(5)
ここでは、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれの成績係数は、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれの成績係数よりも大きい。図4に示す制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とを受け取る。第2相関関係が、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転状態と空間的な配置との相関関係である。タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転状態が、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれのON/OFF状態を含む。制御部13が、第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)においてONされているタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の割合が所定の値(80%)以上の場合に、第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転を抑え、第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)におけるアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の運転を強める。
したがって、第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)においてONされているタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の割合が所定の値(80%)以上の場合に第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)における成績係数が大きい装置を優先的に運転させるため、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の無駄な運転が低減される。
(6)
ここでは、図4に示す制御部13が、第1相関関係と第2相関関係とを受け取る。第2相関関係が、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転状態と空間的な配置との相関関係である。タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転状態が、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれのON/OFF状態を含む。制御部13が、第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)においてONされているタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の割合が所定の値(20%)以下の場合に、第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)におけるアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の運転を抑える。
したがって、第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)においてONされているタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の割合が所定の値(20%)以下の場合に第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)におけるアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の運転を抑えるので、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の無駄な運転が低減される。
<第1実施形態の変形例>
(A)アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)やタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)が提供する環境は、空調環境でなくてもよい。照明環境でもよいし、音響環境でもよいし、臭いの環境でもよいし、どのような環境でもよい。例えば、照明環境の場合、第1相関関係が、アンビエント照明装置群の空間的な配置とタスク照明装置群の空間的な配置との相関関係となる。第2相関関係が、タスク照明装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係となる。
(B)図12〜図17では、1つの第1エリアAA1,AA2,・・・に複数の第2エリアTAa,・・・,TAb,・・・が含まれる場合が示されているが、図19に示す第2エリアTAnのように、1つの第2エリアTAa,・・・,TAb,・・・が複数の第1エリアAA1,AA2,・・・に一部ずつ含まれていてもよい。図12〜図17では、第1エリアAA1,AA2,・・・の数が第2エリアTAa,・・・,TAb,・・・の数よりも少ない場合が示されているが、第1エリアAA1,AA2,・・・の数が第2エリアTAa,・・・,TAb,・・・の数よりも多くてもよいし、同じでもよい。
(C)図4に示す制御部13は、第1相関関係と第2相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアAA1,・・・に対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)を制御することにより空調制御を行ってもよい。この場合、図7に示すステップS7において、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のON/OFF状態が、設定温度も含めて第2相関関係における運転状態のままとされる。すなわち、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)は常に制御されなくてもよい。また、図7に示すステップS7において、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)は、現在の運転状態のままとされてもよい。この場合でも、図7に示すステップS5において、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)は制御されるので、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の無駄な運転が低減され、全体として省エネルギー化を図ることができる。
(D)アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の室内機群70(71,・・・)(図1参照)のそれぞれは、図5に示すように、運転状態取得部71g,・・・をさらに備えてもよい。この場合、図5に示す室内機71の運転状態取得部71gには、室内機71のON/OFF命令が入力される。運転状態取得部71gは、室内機71のON/OFF命令の情報を、室内機71のON/OFF状態及び設定温度の情報として送受信部71fへ渡す。送受信部71fは、室内機71のON/OFF状態の情報を、通信線80経由で室外機62へさらに送信する。室外機62の送受信部62aは、室内機71のON/OFF状態の情報を、通信線80経由で室内機71からさらに受信し、通信線80経由で空調管理装置10へ転送する。図4に示す第2送受信部12は、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の室内機群70(71,・・・)(図1参照)のON/OFF状態の情報を、通信線80を経由してアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)からさらに受信する。制御部13は、室内機群70(71,・・・)(図1参照)のON/OFF状態の情報を、第2送受信部12から受け取り、データベース16に運転状態情報16bとして記憶させる。制御部13は、データベース16を参照して第3相関関係を特定し、データベース16の相関関係記憶部16aに第3相関関係をさらに記憶させる。ここで、第3相関関係は、運転状態情報16bにおける室内機群70(71,・・・)(図1参照)のON/OFF状態と、受光器位置情報16cにおける室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報と、の相関関係である。例えば、図12に示す場合、室内機71,72のON/OFF状態(ON,ON)と、室内機71,72の空間的な配置(第1エリアAA1,AA2)と、が第3相関関係により対応付けられる。
図4に示す制御部13が、データベース16の相関関係記憶部16aを参照し、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とを受け取る。制御部13が、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)及びそれぞれの第2エリアTAa,TAb,・・・(図12参照)に対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)を制御するための制御信号を生成する。これらの点で第1実施形態と異なる。
したがって、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とに基づいてアンビエント環境提供装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)を制御するので、アンビエント環境提供装置群(A1,・・・)(図5参照)及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の無駄な運転をさらに低減することができる。
なお、上記変形例(C)と同様に、制御部13が、第1相関関係と第2相関関係と第3相関関係とに基づいて、それぞれの第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)に対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)を制御することにより空調制御を行ってもよい。
(E)上記変形例(D)において、図4に示す制御部13は、第1相関関係と第3相関関係とに基づいて、それぞれの第2エリアTAa,・・・に対して、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)を制御することにより空調制御を行ってもよい。すなわち、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,・・・)(図1参照)のそれぞれは、図6に示すような運転状態取得部22a,・・・を備えていなくてもよい。このとき、図4に示すデータベース16の相関関係記憶部16aは、第1相関関係と第3相関関係とを記憶しているが、第2相関関係を記憶していなくてもよい。
この場合、図1に示すエリア別空調制御システム1がアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とを制御する際の動作が、図19に示すように、次の点で第1実施形態と異なる。
図19に示す概念図では、便宜上ブロックB1,B2,B3,B6,B7,B8,B11,B12,B13(図8参照)で部屋RMが構成されているとする。また、個人5m,5n,5o(図10参照)の作業領域である第2エリアTAm,TAn,TAoは2次元的に配置されているが、便宜上1次元的に配置されているとする。
図19に示すように、アンビエント空調装置A3の室内機73は、第1エリアAA3に空調環境を提供する。アンビエント空調装置A5の室内機75は、第1エリアAA5に空調環境を提供する。タスク空調装置T13の室内機20m(図示せず)は、第2エリアTAmに空調環境を提供する。タスク空調装置T14の室内機20n(図示せず)は、第2エリアTAnに空調環境を提供する。タスク空調装置T15の室内機20o(図示せず)は、第2エリアTAoに空調環境を提供する。
第1エリアAA3は、ブロックB1,B2,B3,B6,B7(図8参照)に対応するエリアであり、個人5m,5n(図10参照)がそれぞれ使用する室内機20m,20n(図示せず)が設置されている。第1エリアAA3は、第2エリアTAmと第2エリアTAnの一部とを含む。第1エリアAA5は、ブロックB8,B11,B12,B13(図8参照)に対応するエリアであり、個人5n,5o(図10参照)がそれぞれ使用する室内機20n,20o(図示せず)が設置されている。第1エリアAA5は、第2エリアTAnの一部と第2エリアTAoとを含む。
図19では、アンビエント空調装置群(A3,A5)のONされている室内機が斜線で示されている。すなわち、室内機73がOFF状態であり、室内機75がON状態である。ここで、便宜的にOFF状態を「−1」で表し、ON状態を「+1」で表すことにする。また、第2エリアTAnから室内機73,75までの距離をともに1/Lであるとする。このとき、例えば、第2エリアTAmから室内機73,75までの距離が、それぞれ1/(1.2L),1/(0.8L)となる。第2エリアTAoから室内機73,75までの距離が、それぞれ1/(0.8L),1/(1.2L)となる。
第2エリアTAmに関して、アンビエント空調装置群(A3,A5)の運転状態とアンビエント空調装置群(A3,A5)の室内機から第2エリアTAmまでの距離の逆数との積の合計(以下、Σ(運転状態×距離の逆数)とする。)は、
(−1)×1.2L+(+1)×0.8L=−0.4L
である。Σ(運転状態×距離の逆数)が−0.3L以下であるので、タスク優先モードで運転される。例えば、タスク空調装置T13の室内機20m(図示せず)が、要求された設定温度の通りに運転される。
第2エリアTAnに関して、Σ(運転状態×距離の逆数)は、
(−1)×L+(+1)×L=0L
である。Σ(運転状態×距離の逆数)が−0.3L超越+0.3L未満であるので、標準モードで運転される。例えば、タスク空調装置T14の室内機20n(図示せず)が、設定温度の空調に要求される負荷(または能力)の80%の負荷(または能力)で運転される。
第2エリアTAoに関して、Σ(運転状態×距離の逆数)は、
(−1)×0.8L+(+1)×1.2L=+0.4L
である。Σ(運転状態×距離の逆数)が+0.3L以上であるので、アンビエント優先モードで運転される。例えば、タスク空調装置T15の室内機20o(図示せず)が、設定温度の空調に要求される負荷(または能力)の60%の負荷(または能力)で運転される。
また、図1に示すエリア別空調制御システム1がアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とを制御する処理の流れが、図18に示すように、次の点で第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同様の処理は同じ番号で示してある。アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とが冷房運転を行う場合について説明する。アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)とタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)とが暖房運転を行う場合についても同様である。
図18に示すステップS12では、第3相関関係が取得される。すなわち、図5に示すアンビエント空調装置A1の室内機71の運転状態取得部71gに、室内機71のON/OFF命令が入力される。運転状態取得部71gにより、室内機71のON/OFF命令の情報が、室内機71のON/OFF状態の情報として送受信部71fへ渡される。送受信部71fにより、室内機71のON/OFF状態の情報が、通信線80経由で室外機62へ送信される。室外機62の送受信部62aにより、室内機71のON/OFF状態の情報が、通信線80経由で室内機71から受信され、通信線80経由で空調管理装置10へ転送される。他のアンビエント空調装置A2,・・・(図示せず)も、アンビエント空調装置A1と同様である。
図4に示す第2送受信部12により、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の室内機群70(71,・・・)(図1参照)のON/OFF状態の情報が、通信線80を経由してアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)から受信される。制御部13により、室内機群70(71,・・・)(図1参照)のON/OFF状態の情報が、第2送受信部12から受け取られ、データベース16に運転状態情報16bとして記憶される。制御部13により、データベース16が参照されて第3相関関係が特定され、データベース16の相関関係記憶部16aに第3相関関係が記憶される。ここで、第3相関関係は、運転状態情報16bにおける室内機群70(71,・・・)(図1参照)のON/OFF状態と、発光器位置情報16dにおける室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報と、の相関関係である。例えば、図19に示す場合、室内機73,75のON/OFF状態(OFF,ON)と、室内機73,75の空間的な配置(第1エリアAA3,AA5)と、が第3相関関係により対応付けられる。図4に示す空調管理装置10の制御部13により、データベース16の相関関係記憶部16aが参照され、第3相関関係が受け取られる。
図7に示すステップS13では、第2エリアが選択される。すなわち、制御部13により、複数の第2エリアTAa,TAb,・・・のうちからΣ(運転状態×距離の逆数)を計算する対象となる第2エリアTAa,TAb,・・・が選択され、Σ(運転状態×距離の逆数)が計算される。ただし、それまでに選択された第2エリアTAa,TAb,・・・がある場合、それ以外の第2エリアTAa,TAb,・・・が選択される。例えば、図19の場合、第2エリアTAmが選択される。第2エリアTAmにおいて、室内機73の運転状態は「−1」であり、室内機75の運転状態は「+1」である。第2エリアTAmから室内機73,75までの距離が、それぞれ1/(1.2L),1/(0.8L)である。これより、Σ(運転状態×距離の逆数)は、
(−1)×1.2L+(+1)×0.8L=−0.4L
と計算される。
図7に示すステップS14では、Σ(運転状態×距離の逆数)がいずれの範囲であるのか判断される。Σ(運転状態×距離の逆数)が−0.3L以下であると判断されれば、ステップS15へ進められる。Σ(運転状態×距離の逆数)が−0.3L超越+0.3L未満であると判断されれば、ステップS16へ進められる。Σ(運転状態×距離の逆数)が+0.3L以上であると判断されれば、ステップS17へ進められる。
図7に示すステップS15では、タスク優先モードで制御が行われる。すなわち、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転が優先される。例えば、タスク空調装置T13の室内機20m(図示せず)が、要求された設定温度の通りに運転される。
図7に示すステップS16では、標準モードで制御が行われる。すなわち、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転が、少し抑えられる。例えば、タスク空調装置T14の室内機20n(図示せず)が、設定温度の空調に要求される負荷(または能力)の80%の負荷(または能力)で運転される。
図7に示すステップS17では、アンビエント優先モードで制御が行われる。すなわち、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転が、大幅に抑えられる。例えば、タスク空調装置T15の室内機20o(図示せず)が、設定温度の空調に要求される負荷(または能力)の60%の負荷(または能力)で運転される。
図7に示すステップS18では、すべての第2エリアが選択されたか否かが判断される。すべての第2エリアが選択されたと判断された場合、処理が終了され、すべての第2エリアが選択されていないと判断された場合、ステップS13へ進められる。
したがって、第1相関関係と第3相関関係とに基づいてタスク環境提供装置群(T1,・・・)を制御するので、タスク環境提供装置群(T1,・・・)の無駄な運転を低減することができる。このため、全体として省エネルギー化を図ることができる。
(F)図4に示す相関関係記憶部16aに記憶されている第1相関関係、第2相関関係及び第3相関関係において、空間的な配置は図9,図10に示すような2次元的な配置ではなく、1次元的な配置や3次元的な配置でもよい。
(G)運転状態取得部71g,・・・(図5参照)や運転状態取得部22a,・・・(図6参照)が運転状態を取得する方法は、運転状態が入力される方法の代わりに、アンビエント環境提供部71e,・・・(図5参照)やタスク環境提供部28a,・・・(図6参照)の運転状態を検知する方法であってもよい。この場合、図2に示す室内機71,・・・は、吸い込み空気温度測定センサ715g,・・・と吹き出し空気温度測定センサ716g,・・・とをさらに備えていてもよい。すなわち、吸い込み空気温度測定センサ715g,・・・と吹き出し空気温度測定センサ716g,・・・とが運転状態取得部71g,・・・(図5参照)に対応する。
アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の室内機群70(71,・・・)(図1参照)の空間的な配置の情報は、入力部14に全て入力される代わりに一部だけ入力されてもよい。この場合、発光器30a〜30s(図11参照)や受光器51〜55(図11参照)による相互位置認識を行わせることによって残りを自動的に入手するようにしてもよい。
(H)図1に示すエリア別空調制御システム1は、情報入力端末群40(40a,40b,・・・)と通信線90とをさらに備えてもよい。空調管理装置10と情報入力端末群40(40a,40b,・・・)とは、通信線90により接続されている。情報入力端末群40(40a,40b,・・・)は、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の室内機群20(20a,20b,・・・)の作業台上に設置される。情報入力端末群40(40a,40b,・・・)は、個人群5(5a,5b,・・・)が情報を入力するために使用する端末である。アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の運転状態、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の空間的な配置、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転状態及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の空間的な配置のうち少なくとも1つが取得される方法は、情報入力端末群40(40a,40b,・・・)に入力されることにより取得される方法であってもよい。なお、情報入力端末群40(40a,40b,・・・)を使用するのは、個人でなく、団体であってもよい。すなわち、情報入力端末群40(40a,40b,・・・)は、複数の個人で使用されるような端末が含まれていてもよい。
(I)図4に示す相関関係記憶部16aに記憶されている第2相関関係において、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転状態は、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれのON/OFF状態、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれから供給される空調空気の温度、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれから供給される空調空気の湿度、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれから供給される空調空気の風向、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれから供給される空調空気の風量及びタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のそれぞれから供給される空調空気の清浄度のうち少なくとも1つを含んでもよい。図4に示す相関関係記憶部16aに記憶されている第3相関関係において、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の運転状態は、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれのON/OFF状態、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれから供給される空調空気の温度、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれから供給される空調空気の湿度、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれから供給される空調空気の風向、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれから供給される空調空気の風量及びアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれから供給される空調空気の清浄度のうち少なくとも1つを含んでもよい。なお、温度、湿度、風向、風量及び清浄度は、それぞれ、実際に提供される温度、湿度、風向、風量及び清浄度でもよいし、設定された温度、湿度、風向、風量及び清浄度でもよい。
(J)アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれは、複数の第1エリアAA1,AA2,・・・に空調環境を提供してもよい。この場合、図4に示す制御部13が、少なくとも第2相関関係に基づいて、複数の第1エリアAA1,AA2,・・・(図12参照)のそれぞれに対して、アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれから供給される空調空気の風向及びアンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)のそれぞれから供給される空調空気の風量の少なくとも1つを変えることにより空調制御を行ってもよい。すなわち、制御部13が、室内機71〜75から吹き出される空気の流れを制御する気流制御を行ってもよい。この気流制御は、室内ファンの回転数を変更して吹き出し口から吹き出す空気の速度を制御する風速制御と、図2に示す垂直フラップ717eおよび水平フラップ(図示せず)を作動させて吹き出し空気の方向を変える風向制御とを含んでいる。
図4に示す制御部13は、タスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)のON/OFF状態の空間的な配置に基づいて、風速制御と風向制御とを組み合わせ、各第1エリアAA1,AA2,・・・に対して空調環境を提供する。例えば、制御部13が冷房運転を行わせている場合を考える。例えば、図20に示すように、個人5aが使用するブロックB4から成るエリアに配備されているタスク空調装置T1の室内機20aがONしており、個人5bが使用するブロックB19から成るエリアに配備されているタスク空調装置T2の室内機20bがOFFしている場合を考える。図20に示すように、個人5aのブロックB4の斜め上方の室内機71が、ブロックB4のエリア(第1エリアAA1に含まれるエリア)に直接吹き出し空気が当たるように、吹き出し口71a(図9参照)から下向きの空気流W2,W3を多くして斜め下方向きの空気流W1,W4を少なくする。また、個人5bのブロックB19の斜め上方の室内機72が、吹き出し口72a(図9参照)から個人5aのブロックB4(第1エリアAA1に含まれるエリア)に向く斜め下向きの空気流W5を多く生成する。室内機72からの空気流W5は、室内機71からの空気流W3を個人5aのブロックB4側へと導く役割も果たしている。一方、個人5bのブロックB19(第1エリアAA2に含まれるエリア)に空気流が直接当たらないように、ブロックB19の斜め上方の室内機72は、吹き出し口72a(図9参照)から下向きの空気流W6,W7を少なくし、吹き出し口72a(図9参照)から斜め下方向きの空気流W5,W8を多くするように制御されている。また、室内機71の吹き出し口71b,71d(図9参照)や室内機72の吹き出し口72b,72d(図9参照)から吹き出される空気についても、垂直フラップを作動させての左右の吹き出し方向の制御によって、個人5aや個人5bのエリアに空調環境を提供している。
なお、比較的シンプルな風速制御および風向制御について説明を行ったが、2つの室内機から吹き出された空気を所定のエリアの上部で衝突させてダウンフローを発生させたり、所定のエリア上部に1つの室内機から比較的冷たい空気を送るとともに、そのエリア下部に別の室内機から比較的暖かい空気を送ったりすることも考えられる。すなわち、空調空気の温度も加味して気流制御を行ってもよい。気流制御は、風速制御と風向制御との一方のみによって行われてもよい。
また、室内機71〜75から吹き出される空気の流れを制御することにより各エリアにおいて快適な空調環境を実現しているが、各室内機が角度の変わる輻射パネルあるいは複数の輻射パネルを備えている場合には、輻射パネルの角度や各輻射パネルの個別制御などによって各エリアにおける快適な空調環境の提供を行わせることも考えられる。また、各エリアに共通の室内機が複数のペルチェ素子から成るパネルを備えている場合にも、各エリアに対して個別に空調環境を提供することが可能である。
(K)上記変形例(H)において、図4に示すデータベース16は、エリア位置情報16eと相関特定情報16fとをさらに備えてもよい。この場合、制御部13は、発光器30a〜30s(図10参照)の位置の近傍のブロック(図8参照)を、その発光器30a〜30s(図10参照)が示すエリアとして特定する。ここでは、発光器30a(図10参照)が示すエリアがブロックB4、発光器30b(図10参照)が示すエリアがブロックB19、発光器30c(図10参照)が示すエリアがブロックB4,B5、発光器30d(図10参照)が示すエリアがブロックB5、発光器30e(図10参照)が示すエリアがブロックB9、発光器30f(図10参照)が示すエリアがブロックB9,B10、発光器30g(図10参照)が示すエリアがブロックB10、発光器30h(図10参照)が示すエリアがブロックB19,B20、発光器30i(図10参照)が示すエリアがブロックB20、発光器30j(図10参照)が示すエリアがブロックB24、発光器30k(図10参照)が示すエリアがブロックB24,B25、発光器30l(図10参照)が示すエリアがブロックB25、発光器30m(図10参照)が示すエリアがブロックB3、発光器30n(図10参照)が示すエリアがブロックB3,B8、発光器30o(図10参照)が示すエリアがブロックB8、発光器30p(図10参照)が示すエリアがブロックB18、発光器30q(図10参照)が示すエリアがブロックB18,B23、発光器30r(図10参照)が示すエリアがブロックB23、発光器30s(図10参照)が示すエリアがブロックB21として特定される。こうして特定されたエリアは、エリアの位置としてブロック番号が当てられ、エリア位置情報ファイル16eに記憶される。また、エリア名と、そのエリア名に対応する発光器のID番号との相関情報は、相関特定情報ファイル16fに記憶されている。この相関情報は、個人5a〜5r(図10参照)又は代表者により情報入力端末40a,40b,・・・(図1参照)に入力され、空調管理装置10の第1送受信部11が通信線90経由で受信する情報である。相関特定情報ファイル16fにあるエリア名と発光器のID番号との相関情報と、エリア位置情報ファイル16eにある発光器の位置情報(ここではブロック名)とから、制御部13は、エリア名と、そのエリア名のエリアの位置(ここではブロック名)との関係を決定する。例えば、個人5aが使うエリア名をエリア5aと命名し、その自分のエリアには発光器30aを設置したという情報とともにエリア5aというエリア名を空調管理装置10に送ると、制御部13は、エリア位置情報ファイル16eにある発光器30aとブロックB4とが対応しているという情報を合わせて、個人5aのエリア5aはブロックB4という位置にあるエリアであることを特定することになる。特定された位置の情報は、制御部13からデータベース16へ渡され、相関特定情報ファイル16fに記憶される。
(L)図7に示すタスク優先モードと標準モードとの閾値は20%でなくてもよい。すなわち、20%より小さい値でもよいし、20%より大きい値でもよい。図7に示すアンビエント優先モードと標準モードとの閾値は80%でなくてもよい。すなわち、80%より小さい値でもよいし、80%より大きい値でもよい。これらの閾値は、実験的に求めた値であってもよいし、計算により求めた値であってもよい。アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の成績係数がタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の成績係数よりも小さくてもよい。この場合、第1エリアAA1,・・・におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が80%以上のときにタスク優先モードで制御が行われてもよい。アンビエント空調装置群(A1,・・・)(図5参照)の成績係数がタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の成績係数と同じでもよい。この場合、第1エリアAA1,・・・におけるタスク空調装置群(T1,・・・)(図6参照)の運転率が80%以上のときに標準モードで制御が行われてもよい。
(M)オフィスビルではなく他の建造物に設置される空気調和装置の制御システムに対して、上記のエリア別空調制御システム1を適用することも可能である。例えば、病院の空調システムに対して本発明の制御方法を適用すれば、病院の大部屋内が各病人の空間に分かれている場合に、病人別空調ができるようになるとともに、病人ごとに入院費を調整して公平感を向上させることも可能になる。
(N)第1実施形態では、受光器51〜55を天井埋設型の室内機71〜75から吊り下げる構造にしているが、受光器51〜55を室内機71〜75とは別に天井や側壁上部に設置することも可能である。また、必ずしも天井や側壁に支持させる構造に限定されるものではなく、床面から受光器支持部材を延ばして高い位置で受光器を固定させることも考えられる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るエリア別空調制御システム100を図21に示す。また、エリア別空調制御システム100の各構成要素の構成図を図22〜図24に示す。図21〜図24において、図1に示すエリア別空調制御システム1の構成要素と同様の構成要素は同じ番号で示してある。図21に示すエリア別空調制御システム100は、主としてアンビエント空調装置群(A101,・・・)とタスク空調装置群(T101,・・・)とを制御するためのシステムである。
このエリア別空調制御システム100は、図21〜図24に示すように、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、アンビエント空調装置群(A101,・・・)の室外機161,162,・・・とタスク空調装置群(T101,・・・)の室外機163,・・・とが異なる点で第1実施形態と異なる。すなわち、室外機群160(161,162,・・・)は、アンビエント空調装置群(A101,・・・)の室外機161,162,・・・と、タスク空調装置群(T101,・・・)の室外機163,・・・と、を備える。図22に示す空調管理装置110の制御部113は、室外機が異なるアンビエント空調装置群(A101,・・・)及びタスク空調装置群(T101,・・・)を制御するための制御信号を生成する。第2送受信部12は、アンビエント空調装置群(A101,・・・)の制御信号及びタスク空調装置群(T101,・・・)の制御信号を制御部113から受け取り、通信線80経由でアンビエント空調装置群(A101,・・・)及びタスク空調装置群(T101,・・・)ヘ送信する。
図23に示すように、アンビエント空調装置A101,・・・の室外機162,・・・の送受信部62a,・・・は、アンビエント空調装置A101,・・・の制御信号を通信線80経由で空調管理装置110から受信し、アンビエント制御部162b,・・・へ渡す。アンビエント制御部162b,・・・は、アンビエント空調装置A101,・・・の制御信号に基づいて、第1エリアAA1,・・・に対して、室内機71,・・・を制御するための制御信号を生成する。また、アンビエント制御部162b,・・・は、アンビエント空調装置A101,・・・の制御信号に基づいて、室外機162,・・・を制御する。
図24に示すように、タスク空調装置T101,・・・の室外機163,・・・の送受信部63a,・・・は、タスク空調装置T101,・・・の制御信号を通信線80経由で空調管理装置110から受信し、タスク制御部163c,・・・へ渡す。タスク制御部163c,・・・は、タスク空調装置T101,・・・の制御信号に基づいて、第2エリアTAa,・・・に対して、室内機20a,・・・を制御するための制御信号を生成する。また、タスク制御部162c,・・・は、タスク空調装置T101,・・・の制御信号に基づいて、室外機163,・・・を制御する。これらの点で第1実施形態と異なる。
第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群(A101,・・・)及びタスク空調装置群(T101,・・・)を制御するので、アンビエント空調装置群(A101,・・・)及びタスク空調装置群(T101,・・・)の無駄な運転が低減される点は、第1実施形態と同様である。したがって、このようなエリア別空調制御システム100によっても、全体として省エネルギー化が図られる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るエリア別空調制御システム200を図25に示す。また、エリア別空調制御システム200の各構成要素の構成図を図26〜図28に示す。図25〜図28において、図1に示すエリア別空調制御システム1の構成要素と同様の構成要素は同じ番号で示してある。図25に示すエリア別空調制御システム200は、主としてアンビエント空調装置群(A201,・・・)とタスク空調装置群(T201,・・・)とを制御するためのシステムである。
このエリア別空調制御システム200は、図25〜図28に示すように、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、室外機群260(262,・・・)のそれぞれが相関関係記憶部262d,・・・をさらに備える点で第1実施形態と異なる。すなわち、図26に示すように、空調管理装置210のデータベース216は、相関関係記憶部16aを備えていない。空調管理装置210の制御部213は、データベース216の運転状態情報16b、受光器位置情報16c及び発光器位置情報16dを、第2送受信部12と通信線80とを経由して、アンビエント空調装置群(A201,・・・)やタスク空調装置群(T201,・・・)へ送信する。
図27に示すように、アンビエント空調装置A201,・・・の室外機262,・・・の送受信部62a,・・・は、受光器位置情報16c及び発光器位置情報16dを、通信線80経由で受信して、アンビエント制御部262b,・・・へ渡す。アンビエント制御部262b,・・・は、受光器位置情報16cと発光器位置情報16dとに基づいて、アンビエント空調装置A201,・・・の空間的な配置とタスク空調装置T201,・・・の空間的な配置との相関関係である第1相関関係を特定し、第1相関関係を相関関係記憶部262d,・・・へ記憶させる。
図28に示すように、タスク空調装置T201,・・・の室外機262,・・・の送受信部62a,・・・は、運転状態情報16b及び発光器位置情報16dを、通信線80経由で受信して、タスク制御部262c,・・・へ渡す。タスク制御部262c,・・・は、運転状態情報16b及び発光器位置情報16dに基づいて、タスク空調装置T201,・・・の運転状態と空間的な配置との相関関係である第2相関関係を特定し、第2相関関係を相関関係記憶部262d,・・・へ記憶させる。これらの点で第1実施形態と異なる。
第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群(A201,・・・)及びタスク空調装置群(T201,・・・)を制御するので、アンビエント空調装置群(A201,・・・)及びタスク空調装置群(T201,・・・)の無駄な運転が低減される点は、第1実施形態と同様である。したがって、このようなエリア別空調制御システム200によっても、全体として省エネルギー化が図られる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係るエリア別空調制御システム300を図29に示す。また、エリア別空調制御システム300の各構成要素の構成図を図30,図31に示す。図29〜図31において、図1に示すエリア別空調制御システム1の構成要素と同様の構成要素は同じ番号で示してある。図29に示すエリア別空調制御システム300は、主としてアンビエント空調装置群(A301,・・・)とタスク空調装置群(T301,・・・)とを制御するためのシステムである。
このエリア別空調制御システム300は、図29〜図31に示すように、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、空調管理装置10が備えられていない点で第1実施形態と異なる。すなわち、図30に示すように、アンビエント空調装置群(A301,・・・)の室外機群360(362,・・・)(図29参照)のそれぞれは、入力部362e,・・・とデータベース362d,・・・とをさらに備える。入力部362e,・・・に、アンビエント空調装置A301,・・・の空間的な配置の情報が入力される。アンビエント制御部362b,・・・が、アンビエント空調装置A301,・・・の空間的な配置の情報を、入力部362e,・・・から受け取り、データベース362d,・・・に受光器位置情報362hとして記憶させる。アンビエント制御部362b,・・・が、タスク空調装置T301,・・・の空間的な配置の情報を、送受信部71f,・・・と通信線80と送受信部62a,・・・とを経由して、空間配置取得部71h,・・・から受け取り、データベース362d,・・・に発光器位置情報362i,・・・として記憶させる。アンビエント制御部362b,・・・は、データベース362d,・・・を参照して、アンビエント空調装置A301,・・・の空間的な配置とタスク空調装置T301,・・・の空間的な配置との相関関係である第1相関関係を特定し、データベース362d,・・・の相関関係記憶部362f,・・・に第1相関関係を記憶させる。
図31に示すように、タスク空調装置T301,・・・の室外機362,・・・は、データベース362d,・・・をさらに備える。タスク制御部362c,・・・が、タスク空調装置T301,・・・の空間的な配置の情報を、送受信部71f,・・・(図30参照)と通信線80と送受信部62a,・・・とを経由して、空間配置取得部71h,・・・(図30参照)から受け取り、データベース362d,・・・に発光器位置情報362i,・・・として記憶させる。タスク制御部362c,・・・が、タスク空調装置T301,・・・のON/OFF状態の情報を、送受信部21a,・・・と通信線80と送受信部62a,・・・とを経由して、運転状態取得部22a,・・・から受け取り、データベース362d,・・・に運転状態情報362g,・・・として記憶させる。タスク制御部362c,・・・は、データベース362d,・・・を参照して、タスク空調装置T301,・・・の運転状態と空間的な配置との相関関係である第2相関関係を特定し、データベース362d,・・・の相関関係記憶部362f,・・・に第2相関関係を記憶させる。これらの点で第1実施形態と異なる。
第1相関関係と第2相関関係とに基づいてアンビエント空調装置群(A301,・・・)及びタスク空調装置群(T301,・・・)を制御するので、アンビエント空調装置群(A301,・・・)及びタスク空調装置群(T301,・・・)の無駄な運転が低減される点は、第1実施形態と同様である。したがって、このようなエリア別空調制御システム300によっても、全体として省エネルギー化が図られる。
<第4実施形態の変形例>
(A)アンビエント空調装置A301,・・・のデータベース362d,・・・やタスク空調装置T301,・・・のデータベース362d,・・・は、第1実施形態の変形例(K)と同様に、エリア位置情報362j,・・・と相関特定情報362k,・・・とをさらに備えてもよい。
本発明にかかるエリア別環境提供制御システム、アンビエント環境提供装置、タスク環境提供装置、エリア別環境提供制御方法及びエリア別環境提供制御プログラムは、全体として省エネルギー化を図ることができるという効果を有し、エリア別環境提供制御システム、アンビエント環境提供装置、タスク環境提供装置、エリア別環境提供制御方法及びエリア別環境提供制御プログラム等として有用である。
本発明の第1実施形態によるエリア別空調制御システムの概念図。 本発明の第1実施形態によるアンビエント空調装置の室内機の構成図。 本発明の第1実施形態によるタスク空調装置の室内機の構成図。 本発明の第1実施形態による空調管理装置の構成図。 本発明の第1実施形態によるアンビエント空調装置の構成図。 本発明の第1実施形態によるタスク空調装置の構成図。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する処理の流れを示すフローチャート。 部屋のブロック割り(区画)を示す図。 アンビエント空調装置の室内機の平面配置図。 部屋のレイアウト図。 受光器および発光器の平面配置図。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する際の動作を説明するための概念図。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する際の動作を説明するための概念図。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する際の動作を説明するための概念図。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する際の動作を説明するための概念図。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する際の動作を説明するための概念図。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する際の動作を説明するための概念図。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する処理の流れを示すフローチャート。 エリア別空調制御システムがアンビエント空調装置群とタスク空調装置群とを制御する際の動作を説明するための概念図。 気流制御の一例を示す図。 本発明の第2実施形態によるエリア別空調制御システムの概念図。 本発明の第2実施形態による空調管理装置の構成図。 本発明の第2実施形態によるアンビエント空調装置の構成図。 本発明の第2実施形態によるタスク空調装置の構成図。 本発明の第3実施形態によるエリア別空調制御システムの概念図。 本発明の第3実施形態による空調管理装置の構成図。 本発明の第3実施形態によるアンビエント空調装置の構成図。 本発明の第3実施形態によるタスク空調装置の構成図。 本発明の第4実施形態によるエリア別空調制御システムの概念図。 本発明の第4実施形態によるアンビエント空調装置の構成図。 本発明の第4実施形態によるタスク空調装置の構成図。
符号の説明
1,100,200,300 エリア別空調制御システム
5 個人群
10,110,210 空調管理装置
20,70 室内機群
30 発光器群
40 情報入力端末群
50 受光器群
60,160,260,360 室外機群
80,90 通信線

Claims (15)

  1. 複数の第1エリア(AA1,・・・)に環境を提供するアンビエント環境提供装置群と、前記複数の第1エリア(AA1,・・・)に含まれる複数の第2エリア(TAa,・・・)に環境を提供するタスク環境提供装置群と、を制御するエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)であって、
    前記アンビエント環境提供装置群の空間的な配置と前記タスク環境提供装置群の空間的な配置との相関関係である第1相関関係と、前記タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である第2相関関係と、を記憶する相関関係記憶部(16a,262d,・・・,362f,・・・)と、
    前記第1相関関係と前記第2相関関係とに基づいて、それぞれの前記第1エリア(AA1,・・・)に対して、前記アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う制御部(13,62b,・・・,62c,・・・,113,162b,・・・,163c,・・・,213,262b,・・・,262c,・・・,362b,・・・,362c,・・・)と、
    を備えた、
    エリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  2. 少なくとも前記タスク環境提供装置群の運転状態を取得する運転状態取得部(71g,・・・,22a,・・・)と、
    前記アンビエント環境提供装置群の空間的な配置と、前記タスク環境提供装置群の空間的な配置と、を取得する空間配置取得部(14,71h,・・・,22a,・・・,362e,・・・)と、
    をさらに備えた、
    請求項1に記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  3. 前記制御部(13,・・・)は、前記第1相関関係と前記第2相関関係とに基づいて、それぞれの前記第1エリア(AA1,・・・)及びそれぞれの前記第2エリア(TAa,・・・)に対して、前記アンビエント環境提供装置群及び前記タスク環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う、
    請求項1又は2のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  4. 前記アンビエント環境提供装置群は、前記複数の第1エリア(AA1,・・・)に空調環境を提供するアンビエント空調装置群であり、
    前記タスク環境提供装置群は、前記複数の第2エリア(TAa,・・・)に空調環境を提供するタスク空調装置群である、
    請求項1から3のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  5. 前記タスク空調装置群の運転状態は、前記タスク空調装置群のそれぞれのON/OFF状態、前記タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の温度、前記タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の湿度、前記タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風向、前記タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風量及び前記タスク空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の清浄度のうち少なくとも1つを含む、
    請求項4に記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  6. 前記アンビエント環境提供装置群のそれぞれの成績係数は、前記タスク環境提供装置群のそれぞれの成績係数よりも大きい、
    請求項3から5のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  7. 前記タスク環境提供装置群の運転状態は、少なくともタスク環境提供装置群のそれぞれのON/OFF状態を含み、
    前記制御部(13,・・・)は、前記第1エリア(AA1,・・・)においてONされている前記タスク環境提供装置群の割合が所定の値以上の場合に、前記第1エリア(AA1,・・・)における前記タスク環境提供装置群の運転を抑え、前記第1エリア(AA1,・・・)における前記アンビエント環境提供装置群の運転を強める、
    請求項6に記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  8. 前記タスク環境提供装置群の運転状態は、少なくともタスク環境提供装置群のそれぞれのON/OFF状態を含み、
    前記制御部(13,・・・)は、前記第1エリア(AA1,・・・)においてONされている前記タスク環境提供装置群の割合が所定の値以下の場合に、前記第1エリア(AA1,・・・)における前記アンビエント環境提供装置群の運転を抑える、
    請求項1から7のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  9. 前記制御部(13,・・・)は、前記第1相関関係と前記第2相関関係とに基づいて、前記複数の第1エリア(AA1,・・・)のそれぞれに対して、前記アンビエント空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風向及び前記アンビエント空調装置群のそれぞれから供給される空調空気の風量の少なくとも1つを変えることにより環境提供制御を行う、
    請求項4から8のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  10. 前記相関関係記憶部は、前記アンビエント環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である第3相関関係をさらに記憶し、
    前記制御部(13,・・・)は、前記第1相関関係と前記第2相関関係と前記第3相関関係とに基づいて、それぞれの前記第1エリア(AA1,・・・)に対して、前記アンビエント環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う、
    請求項1から9のいずれかに記載のエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  11. 複数の第1エリア(AA1,・・・)に環境を提供するアンビエント環境提供装置群と、前記複数の第1エリア(AA1,・・・)に含まれる複数の第2エリア(TAa,・・・)に環境を提供するタスク環境提供装置群と、を制御するエリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)であって、
    前記アンビエント環境提供装置群の空間的な配置と前記タスク環境提供装置群の空間的な配置との相関関係である第1相関関係と、前記アンビエント環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である第3相関関係と、を記憶する相関関係記憶部(16a,262d,・・・,362f,・・・)と、
    前記第1相関関係と前記第3相関関係とに基づいて、それぞれの前記第2エリア(AA1,・・・)に対して、前記タスク環境提供装置群を制御することにより環境提供制御を行う制御部(13,62b,・・・,62c,・・・,113,162b,・・・,163c,・・・,213,262b,・・・,262c,・・・,362b,・・・,362c,・・・)と、
    を備えた、
    エリア別環境提供制御システム(1,100,200,300)。
  12. 1以上の第1エリア(AA1,・・・)に環境を提供するアンビエント環境提供装置であって、
    前記1以上の第1エリア(AA1,・・・)に環境を提供するアンビエント環境提供部(71e,・・・)と、
    前記1以上の第1エリア(AA1,・・・)に少なくとも一部が含まれる複数の第2エリア(TAa,・・・)に環境を提供するタスク環境提供装置群の空間的な配置と前記アンビエント環境提供部の空間的な配置との相関関係である第1相関関係と、前記タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である第2相関関係と、に基づいて、前記1以上の第1エリア(AA1,・・・)のそれぞれに対して、前記アンビエント環境提供部を制御することにより環境提供制御を行うアンビエント制御部(62b,・・・,162b,・・・,262b,・・・,362b,・・・)と、
    を備えた、
    アンビエント環境提供装置。
  13. 1つの第2エリア(TAa,・・・)に環境を提供するタスク環境提供装置であって、
    前記1つの第2エリア(TAa,・・・)に環境を提供するタスク環境提供部(28a,・・・)と、
    前記1つの第2エリア(TAa,・・・)を含む複数の第1エリア(AA1,・・・)に環境を提供するアンビエント環境提供装置群の空間的な配置と前記タスク環境提供部の空間的な配置との相関関係である第1相関関係と、前記タスク環境提供部の運転状態と空間的な配置との相関関係である第2相関関係と、に基づいて、前記1つの第2エリア(TAa,・・・)に対して、前記タスク環境提供部を制御することにより環境提供制御を行うタスク制御部(62c,・・・,163c,・・・,262c,・・・,362c,・・・)と、
    を備えた、
    タスク環境提供装置。
  14. 複数の第1エリア(AA1,・・・)に環境を提供するアンビエント環境提供装置群と、前記複数の第1エリア(AA1,・・・)に含まれる複数の第2エリア(TAa,・・・)に環境を提供するタスク環境提供装置群と、が制御されるエリア別環境提供制御方法であって、
    前記アンビエント環境提供装置群の空間的な配置と前記タスク環境提供装置群の空間的な配置との相関関係である第1相関関係と、前記タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である第2相関関係と、が記憶される相関関係記憶ステップと、
    前記第1相関関係と前記第2相関関係とに基づいて、それぞれの前記第1エリア(AA1,・・・)に対して、前記アンビエント環境提供装置群が制御されることにより環境提供制御が行われる制御ステップと、
    を備えた、
    エリア別環境提供制御方法。
  15. 複数の第1エリア(AA1,・・・)に環境を提供するアンビエント環境提供装置群と、前記複数の第1エリア(AA1,・・・)に含まれる複数の第2エリア(TAa,・・・)に環境を提供するタスク環境提供装置群と、をコンピュータに制御させるエリア別環境提供制御プログラムであって、
    前記アンビエント環境提供装置群の空間的な配置と前記タスク環境提供装置群の空間的な配置との相関関係である第1相関関係と、前記タスク環境提供装置群の運転状態と空間的な配置との相関関係である第2相関関係と、が記憶される相関関係記憶ステップと、
    前記第1相関関係と前記第2相関関係とに基づいて、それぞれの前記第1エリア(AA1,・・・)に対して、前記アンビエント環境提供装置群が制御されることにより環境提供制御が行われる制御ステップと、
    を備えた、
    エリア別環境提供制御プログラム。
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