JP2021032478A - 学習用データセット、および、それを用いた機械学習方法 - Google Patents

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Keita KITAGAWA
慧太 北川
陽一 半田
Yoichi Handa
陽一 半田
明日香 八木
Asuka Yagi
明日香 八木
拓也 上総
Takuya Kamifusa
拓也 上総
健浩 直井
Takehiro Naoi
健浩 直井
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Abstract

【課題】空気調和機(10)を用いて、一室内の複数のエリアの内の第1エリア(S1)に対して、効率的な空気温度の制御を行う手法が求められていた。【解決手段】学習モデルを用いて機械学習を行って、風向データ、冷媒データ、風量データ、および、エリアデータを備えた学習用データセットを作成する。作成した学習用データセットを利用して、空気調和機(10)の制御を行う。風向データは、空気調和機(10)から吹出される空気の吹出し方向に関し、冷媒データは、空気調和機(10)内を流れる冷媒の温度、または、空気調和機(10)から吹出される空気の温度に関し、風量データは、空気調和機(10)から吹出される空調空気の風量に関し、エリアデータは、第1エリア(S1)の空気温度に関する。【選択図】図9

Description

空気調和機を用いて空気温度の制御を行うための学習モデルで用いる、学習用データセット、および、それを用いた機械学習方法に関する。
1つの室内に複数の空気調和機が設置されている場合に、複数の空気調和機をどのように制御するかは、様々な提案がなされている。特許文献1(特開2012−225550号公報)においては、複数の利用側装置の風量が一定の場合、室内の温度が不均一となり、消費電力の無駄が発生するため、利用側装置の吸込み温度に応じて、風量を制御することにより、室内の温度不均一を低減することを提案している。
本開示は、室内の特定のエリアの空気調和を効率的に行う空気調和機の制御方法を提供する。またこのような空気調和機の制御に用いるために、学習モデルを用いて機械学習を行って優れた学習用データセットを提供する。
第1観点の学習用データセットは、一室内の複数のエリアの内の第1エリアに対して、空気調和機を用いて空気温度の制御を行うための学習モデルで用いる。学習用データセットは、風向データと、冷媒データと、風量データと、エリアデータとを備える。風向データは、空気調和機から吹出される空気の吹出し方向に関する。冷媒データは、空気調和機内を流れる冷媒の温度、または、空気調和機から吹出される空気の温度に関する。風量データは、空気調和機から吹出される空調空気の風量に関する。エリアデータは、第1エリアの空気温度に関する。
第1観点の学習用データセットとして、風向データと冷媒データと風量データとエリアデータとを備えることにより、空気調和機による第1エリアに対する制御を学習可能な学習用データセットを提供することができる。
第2観点の学習用データセットは、第1観点の学習用データセットであって、エリアデータは、空気調和機から離れて第1エリアに配置される第1温度センサの検出値である。
第2観点の学習用データセットは、エリアデータは、第1エリアに配置される第1温度センサの検出値を用いるので、第1エリアの温度を正確に検出することができ、より正確な第1エリアの温度制御が実現できる制御を学習可能なデータセットである。
第3観点の学習用データセットは、第1観点または第2観点の学習用データセットであって、空気調和機は、同一の室内に配置された第1利用側装置と第2利用側装置とを有する。風向データは、第1風向データと第2風向データとを含む。第1風向データは、第1利用側装置から吹出される空気の吹出し方向に関する。第2風向データは、第2利用側装置から吹出される空気の吹出し方向に関する。冷媒データは、第1冷媒データと第2冷媒データとを含む。第1冷媒データは、第1利用側装置を流れる冷媒の温度、または、第1利用側装置から吹出される空気の温度に関する。第2冷媒データは、第2利用側装置を流れる冷媒の温度、または、第2利用側装置から吹出される空気の温度に関する。風量データは、第1風量データと、第2風量データとを含む。第1風量データは、第1利用側装置から吹出される空調空気の風量に関する。第2風量データは、第2利用側装置から吹出される空調空気の風量に関する。学習用データセットは、第1エリアに対して、第1利用側装置と第2利用側装置とを用いて空気温度の制御を行うための学習モデルで用いる。
第3観点の学習用データセットは、第1利用側装置に関する第1風向データと第1冷媒データと第1風量データとを含み、さらに、第2利用側装置に関する第2風向データと第2冷媒データと第2風量データとを含むので、第1利用側装置と第2利用側装置による第1エリアに対する制御を学習可能な学習用データセットを提供することができる。第3観点の学習用データセットを用いて、空気調和機の制御を学習することにより、第1エリアの空気温度の制御を第1利用側装置と第2利用側装置とを用いて、迅速、かつ、効率よく行うことができる。
第4観点の学習用データセットは、第1観点〜第3観点のいずれかの学習用データセットであって、室内には、第1エリアと、前記第1エリアと異なる第2エリアが含まれる。エリアデータは、第1エリアデータと第2エリアデータとを含む。第1エリアデータは、第1エリアの空気温度に関する。第2エリアデータは、第2エリアの空気温度に関する。
第4観点の学習用データセットとして、第1エリアデータと第2エリアデータとを備えることにより、第1エリアおよび第2エリアの空気温度の制御を迅速、かつ、効率よく行うことができる空気調和機の制御を学習可能な学習用データセットを提供することができる。
第5観点の学習用データセットは、第4観点の学習用データセットであって、第1エリアデータは第1温度センサの検出値であり、第2エリアデータは第2温度センサの検出値である。第1温度センサは、空気調和機から離れて第1エリアに配置される。第2温度センサは、空気調和機から離れて第2エリアに配置される
第5観点の学習用データセットは、エリアデータは、第1エリアに配置される第1温度センサの検出値と第2エリアに配置される第2温度センサの検出値を含む。第1エリアと第2エリアの温度を含むので、より正確な第1エリアの温度制御と、第2エリアの温度制御を学習可能なデータセットを提供できる。
第6観点の学習用データセットは、第1観点〜第5観点のいずれかの学習用データセットであって、風向データと冷媒データと風量データとエリアデータは、空気調和機の制御によりエリアの空気温度が安定した状態のデータである。
第6観点の学習用データセットとしてエリアの空気温度が安定した状態のデータを用いることにより、より正確にエリアの空気温度を制御することができるデータセットを提供できる。また、安定した状態のデータのみを用いるため、学習用データセットのデータ量を少なくできる。
第7観点の学習用データセットは、第1観点〜第6観点のいずれかの学習用データセットであって、空気調和機は、冷媒を利用して空気調和を行うものである。冷媒データは、冷媒の温度に関するものである。
第7観点の学習用データセットは、冷媒データとして冷媒の温度のデータを用いることにより、より正確に空気調和機による第1エリアに対する制御を学習可能な学習用データセットを提供することができる。
第8観点の学習用データセットは、第1観点〜第7観点のいずれかの学習用データセットであって、さらに、吸込温度データを備える。吸込温度データは、空気調和機の吸込み空気温度に関する。
第8観点の学習用データセットは、吸込温度データをさらに備えるので、より適格に、空気調和機による第1エリアに対する制御を学習可能な学習用データセットを提供することができる。
第9観点の学習用データセットは、第1観点〜第8観点のいずれかの学習用データセットであって、さらに、外気温度データを備える。外気温度データは、外気の温度に関する。
第9観点の学習用データセットは、外気温度データをさらに備えるので、より適格に、空気調和機による第1エリアに対する制御を学習可能な学習用データセットを提供することができる。
第10観点の学習用データセットは、第1観点〜第9観点のいずれかの学習用データセットであって、さらに、熱負荷データを備える。熱負荷データは、室内の熱負荷に関する。
第10観点の学習用データセットは、熱負荷データをさらに備えるので、より適格に、空気調和機による第1エリアに対する制御を学習可能な学習用データセットを提供することができる。
第11観点の学習用データセットは、第1観点〜第10観点のいずれかの学習用データセットであって、さらに、消費電力データを備える。消費電力データは、空気調和機の消費電力に関する。
第11観点の学習用データセットは、消費電力データをさらに備えるので、消費電力を抑制しながら、空気調和機による第1エリアに対する制御を学習可能な学習用データセットを提供することができる。
第12観点の機械学習方法は、学習用データセットを用いる。学習用データセットは、空気調和機によって空気温度の制御を行うためのものである。学習用データセットは、風向データと、冷媒データと、風量データと、エリアデータとを備える。風向データは、空気調和機から吹出される空気の吹出し方向に関する。冷媒データは、前記空気調和機内を流れる冷媒の温度、または、空気調和機から吹出される空気の温度に関する。風量データは、空気調和機から吹出される空調空気の風量に関する。エリアデータは、第1エリアの空気温度に関する。
第12観点の機械学習方法は、風向データと冷媒データと風量データとエリアデータとを備えた学習用データセットを用いて、空気調和機を学習制御することにより、第1エリアの空気温度の制御が迅速、かつ、効率よく行うことができる。
第13観点の機械学習装置は、コンピュータを備えている。コンピュータは、CPUと記憶部とを含む。CPUは、室内の複数のエリア内の第1エリアに対して、空気調和機によって空気温度の制御を行うための機械学習を行う。記憶部には、機械学習を行うための学習済みデータセットが記憶される。学習用データセットは、風向データと、冷媒データと、風量データと、エリアデータとを備える。風向データは、空気調和機から吹出される空気の吹出し方向に関する。冷媒データは、前記空気調和機内を流れる冷媒の温度、または、空気調和機から吹出される空気の温度に関する。風量データは、空気調和機から吹出される空調空気の風量に関する。エリアデータは、第1エリアの空気温度に関する。
第13観点の機械学習装置は、風向データ〜エリアデータを備えた学習用データセットを用いて、空気調和機を学習制御することにより、第1エリアの空気温度の制御が迅速、かつ、効率よく行うことができる。
空気調和機10の冷媒回路を示す図である。 空気調和機10の利用側装置30の外観を示す図である。 空調制御システム1の構成を示すブロック図である。 第1利用側装置30aと、第2利用側装置30bと、第1温度センサ15aと、第2温度センサ15bの、室内での配置を示す図である。 第1実施形態の空調制御システム1による室内の空気温度の制御の全体フローを示す図である。 第1実施形態のデータ集め運転(S100)のフローチャートである。 第1実施形態の温度飽和判定のフローチャートである。 第1実施形態のデータ集め運転で用いる運転点表である。 第1実施形態の学習用データ取得フローを説明するフローチャートである。 第1実施形態の学習用データセットの一覧表である。 第1実施形態のリモートコントローラ60の表示画面(入力部61、表示部63)「エリア選択画面」である。 第1実施形態のリモートコントローラ60の表示画面(入力部61、表示部63)「温度設定画面」である。
<第1実施形態>
(1)空調制御システム1の全体構成
第1実施形態の空調制御システム1は、空気調和機10と、設定部70と、制御部40とを備えている。
第1実施形態の空気調和機10の冷媒回路を図1に、空気調和機10の利用側装置30の外観を図2に、空調制御システム1の構成を示すブロック図を図3に、第1利用側装置30aと第2利用側装置30bと、第1温度センサ15aおよび第2温度センサ15bの、室内での配置を図4に、示す。
(1−1)空気調和機10の構成
本実施形態の空気調和機10は、2台の利用側装置30a、30bと、熱源側装置20と、利用側装置30a、30bと熱源側装置20とを接続する冷媒配管と、を有している。
利用側装置30a、30bの構成は、共通しており、1つの利用側装置30について、図2、3を用いて説明する。利用側装置30は、図2、3に示すように、ケーシング35、室内熱交換器33、室内ファン32、フラップ31−1〜31−4、室内熱交換器温度センサ13、吸込温度センサ14を有する。利用側装置30においては、ケーシング35の内部に、室内熱交換器33、室内ファン32が収納されている。本実施形態の利用側装置30は、天井吊下げ型である。ケーシング35は、室内の天井に埋め込むように配置される。ケーシング下部に配置される化粧パネル36は、天井より下に張り出すように配置される。
利用側装置30においては、室内ファン32が回転することによって、空気は、化粧パネル36の中央部の吸込み口38より吸込まれ、室内熱交換器33と熱交換して加熱または冷却され、吹出し口34−1〜34−4より四方へ吹出される。風量は、室内ファン32の回転速度によって制御される。風向は、各吹出し口34−1〜34−4に取り付けられたフラップ31−1〜31−4の向きを制御することによって変えられる。さらに、ケーシング35の内部の吸込み口38付近には、吸込み温度センサ14a、14b(図3のブロック図に表示)が配置され、吸込み口38付近の空気の温度が計測される。吸込み口38付近の空気の温度は、吸込み空気温度に関するデータ(変形例における吸込温度データ)の1つである。吸込み空気温度に関するデータとは、吸込み口付近の空気の温度に限らず、吸込み口内の空気の温度、または、吸い込まれる空気の温度に関するデータである。また、利用側装置30には、室内熱交換器33の伝熱管の温度を測定する温度センサ13a、13b(図3のブロック図に表示)も配置されている。
熱源側装置20は、図2、3に示すように、圧縮機21、四方切換弁22、室外熱交換器23、室外熱交換器用ファン25、膨張弁24、室外熱交換器温度センサ11、外気温センサ12、制御部40、記憶部41を有している。
本実施形態の空気調和機10は、利用側装置30を配置する室内の、冷房、暖房、除湿などの空気調和を行うことができる。空気調和機10は、四方切換弁22を切り替えることにより、冷房運転と暖房運転を切り替える。
冷房運転時は、圧縮機21を吐出された冷媒は、四方切換弁22、室外熱交換器23、室外膨張弁24、室内熱交換器33、四方切換弁22の順に流れ、圧縮機21に再び吸込まれる。この間、室外熱交換器23が放熱器として機能して、外気を加熱し、室内熱交換器33が蒸発器として機能して、室内空気を冷却する。
暖房運転時は、圧縮機21を吐出された冷媒は、四方切換弁22、室内熱交換器33、膨張弁24、室外熱交換器23、四方切換弁22の順に流れ、圧縮機21に再び吸込まれる。この間、室内熱交換器33が放熱器として機能して、室内空気を加熱し、室外熱交換器23が蒸発器として機能して、外気を冷却する。
(1−2)室内に置ける、利用側装置30a、30bと、第1温度センサ15aおよび第2温度センサ15bの配置
本実施形態の空調制御システム1は、図4に示すように、利用側装置30a、30bから離れて、室内の各エリアの温度が計測可能な、第1温度センサ15aと第2温度センサ15bとを備えている。第1温度センサ15aと第2温度センサ15bは、たとえば、会議室の椅子などの家具、間仕切りなどに配置されている。第1温度センサ15aは、第1エリアS1の空気の温度を、第2温度センサ15bは、第2エリアS2の空気の温度を測定する。第1温度センサ15aと第2温度センサ15bは、無線通信によって、それぞれ制御部40に接続されている。第1温度センサ15aと第2温度センサ15bで測定された温度データは、制御部40に送られる。制御部40は、受けとった温度データを利用して、第1エリアS1と第2エリアS2の空気の温度を制御する。
(1−3)制御部40
本実施形態の空調制御システム1の構成を示すブロック図を図3に示す。
空調制御システム1の制御部40は、制御部40に接続された記憶部41とともに熱源側装置20に配置されている。
制御部40は、CPUおよびメモリを備えたコンピュータである。制御部40は、ひとつのコンピュータに限定されない。制御部40は、複数のコンピュータから構成される場合もある。複数のコンピュータは、複数の場所に配置されることもあり得る。一部は、クラウド上に配置されていても良い。この場合も複数のコンピュータは通信可能に配置され、連携した制御を行うことができる。制御部40は、利用側装置30および熱源側装置20の有する各種機器の動作を制御する。具体的には、制御部40は、圧縮機21、四方切換弁22、膨張弁24などを制御して、冷凍サイクルを制御する。また、室内ファン32の回転数を制御することにより、風量を変化させる。フラップ31−1〜31−4の向きを制御することによって、風向きを制御する。
制御部40は、各種センサの測定データを受け取り、各種機器の制御に利用する。各種センサは、第1温度センサ15a、第2温度センサ15b、吸込み温度センサ14a、14b、外気温センサ12、室内熱交換器33の温度センサ13a、13b、室外熱交換器23の温度センサ11を含む。
制御部40に接続された記憶部41には、運転データ、学習用データセット、運転点表が記憶される。
(1−4)設定部70(リモートコントローラ60)
設定部70は、ユーザに入力された、室内の第1エリア(S1)に対する目標温度である第1温度と、室内の第2エリア(S2)に対する目標温度である第2温度とを設定する。設定部70は、リモートコントローラの一部である。
リモートコントローラ60は、設定部70と、記憶部62と、表示部63とを有している。設定部70は、入力部61を含む。入力部61は、ユーザにより各エリアの設定温度を入力される。リモートコントローラ60は、有線または無線で、制御部40に接続されている。リモートコントローラ60で設定された内容は、制御部40に送られる。制御部40は、設定された温度に基づいて、空気調和機10の各種機器を制御する。
リモートコントローラ60の表示部63の表示例について、図10A、図10Bを用いて説明する。表示部63は、表示画面であるが、同時に、タッチパネルともなっている。言い換えると、表示部63のタッチパネルとなっている部分は、入力部61でもある。
ユーザによりリモートコントローラ60を操作するために表示部63をアクティブにされると、表示部63には、図10Aに示すようなエリア選択画面が表示される。エリア選択画面は、対象空間のマップを含んでいる。マップは、リモートコントローラ60の記憶部62に記憶されている。マップは、空調対象空間「会議室1」において、部屋の概略の構成、たとえば、窓、ドアの位置と、第1利用側装置30a(図10Aでは「1」と表示)、第2利用側装置30b(図10Aでは「2」と表示)、第1エリアS1、第2エリアS2の配置などを示している。
ユーザにより第1エリアを示すサークルをタッチされると、サークル内は、黒色に表示され、第1エリアが選択されたことが分かる。ユーザが第2エリアの設定を希望するときは、同様に第2エリアを示すサークルがタッチされれば、第2エリアを示すサークルが黒くなり、第1エリアは白く表示される。
図10Aの表示画面の最下部は、表示画面選択部である。具体的には、「マップエリア」、「温度」、「モード」、「風量」などの表示が帯状に並べられている。さらに、表示されない部分に「風向」などの選択画面も存在する。図10Aでは、「マップエリア」と記載された表示が反転して表示され、エリア選択画面が選択されていることを示している。この表示画面選択部は、左右の矢印をタッチすることにより、表示をスクロールすることができる。そうして、表示したい画面の表示をタッチして、表示画面を変更する。
次に、ユーザが第1エリアの設定温度を入力する場合には、図10Aで、第1エリアが選択された状態で、画面下部の表示選択部で、「温度」をタッチして、選択する。そうすると、図10Bの第1エリアS1の温度設定画面が表示される。
図10Bの画面の最上部は、図10Aの画面と同様に「会議室1」と表示されている。これは、ユーザが設定する空気調和機10が空気調和する対象空間、部屋を示している。
図10Bの画面の2番目は、「第1エリア」と表示されている。これは、第1エリアS1が選択されていることを意味している。
図10Bの画面の3番目は、「冷房」と表示されている。これは、運転モード(モード)が、冷房運転中であることを示している。
次に、図10Bの中央部には、「設定温度 28 ℃」と表示されている。これは、現在の第1エリアの目標の設定温度が、28℃であることを示している。この設定温度は、数字「28」の上下の矢印にタッチすることによって、設定温度を変更可能である。
図10Bの「設定温度 28 ℃」の表示の下には、「第1エリア温度 31℃」、「室温 30℃」、「外気温 35℃」と表示されている。これは、第1温度センサ15a、室温センサ(吸込み温度センサ14aまたは14b)、外気温センサ12の測定値を示している。
図10Bの表示画面の最下部は、図10Aと同様に、表示画面選択部である。
ユーザが次に第2エリアの温度を設定する場合、図10Bの表示画面選択部で、「マップエリア」を選択し、そうして、図10Aのエリア選択画面で、「第2エリア」を選択し、さらに、図10Aの表示画面選択部で、「温度」を選択することにより、第2エリアの温度を設定することが可能になる。
(1−5)学習部50
学習部50は、コンピュータである。学習部50は、さらに、記憶部51に接続されている。学習部50は、図3に示すように、ネットワークを介して、制御部40に接続されている。空気調和機10の運転データである学習用データは、記憶部41に記憶されている。記憶部41に記憶されていた学習用データは、ネットワークを介して学習部50と接続されている記憶部51に送信される。
(2)空調制御システム1による室内の空気温度の制御方法
本実施形態の空調制御システム1による室内の空気温度の制御について、図面を用いて説明する。本実施形態においては、図4に示すような室内において、空調制御システム1の2台の利用側装置30a、30bを用いて、室内全体の空気調和を行う。特に、第1エリアと第2エリアに関してはそれぞれの目標温度となるように空調制御システム1の制御を行う。
(2−1)制御の全体フロー
制御の全体フローについて図5を用いて説明する。
最初に、ステップS100では、室内(対象空間)に利用側装置30a、30bを設置後、または、第1温度センサ15aおよび第2温度センサ15bの再配置後、データ集め運転を行う。データ集め運転とは、所定の設定で空調制御システム1を運転し、学習用データ収集をする運転を意味している。
次に、ステップS200では、データ集め運転で集めた学習用データを利用して機械学習を行う。機械学習で収集された学習用データセットは、記憶部41に記憶される。
次に、ステップS300で、機械学習を行った後に学習済モデルを利用して空気調和機の運転を行いつつ、学習用データを収集する。
最後に、ステップS400では、ステップS300で収集した学習用データを利用して強化学習を行う。
(2−2)データ集め運転(S100)
ステップS100のデータ集め運転について、図6Aのフローチャート、図7の運転点表を用いて説明する。
最初に運転点1を指定する(S101)。各運転点の運転条件については、予め各運転点ごとに設定されている。各運転点の運転条件の例を図7の運転点表に示す。図7では、各運転点における運転条件の一部を示している。図7では、運転条件としては、第1利用側装置30aと第2利用側装置30bにおける、それぞれ、ファン回転速度、第1〜第4フラップの角度が示されている。これらの詳細は、学習用データセットのところで、説明する。
制御部40は、記憶部41に記憶されている運転点1の運転条件を読み込み、その運転条件を用いて空気調和機10の運転を開始する(S102)。
次に、ステップS500では、温度飽和判定を行う。この温度飽和判定については、次の(2−3)で詳しく説明する。ここでは、温度飽和判定の結果を持って、ステップS103へ進む。
ステップS103では、第1温度センサ15a、第2温度センサ15bの測定温度が飽和したか否かを判定する(S103)。
ステップS103で、第1温度センサ15a、第2温度センサ15bの測定温度が飽和したと判定された場合には、その運転条件を学習用データとして取得する(S104)。
ステップS103で、第1温度センサ15a、第2温度センサ15bの測定温度が飽和しないと判断された場合には、学習用データ取得(S104)をスキップして、ステップS105へ進む。
次に、ステップS105では、制御部40は、次の運転点があるか否かを判断する。次の運転点がある場合は、次の運転点を指定し(S106)、S102に戻り、ステップS102、S500、S103〜S105を繰り返す。このように、図7のデータの場合であれば、運転点1から順に運転点12までで、学習用データを取得し、または、学習用データの取得をトライし、全ての運転点について、学習用データを取得(または学習用データの取得のトライを)し、データ集め運転を終了する。
(2−3)温度飽和判定フロー
温度飽和判定フローについて、図6Bのフローチャートを用いて説明する。温度飽和判定については、上記データ集め運転における図6のステップS500に限らず、通常運転における学習用データ収集における図8のステップS500においても用いる。図6BのS500、または、図8のS500が、図6BのS501〜S507に相当する。
温度飽和判定フローにおいては、図6AのステップS102や図8のステップS301のように、空気調和機10の運転条件の設定が切り換えられたときに、温度飽和判定フローをスタートする。運転条件の変更とは、ユーザの入力により運転条件が変更されたことのみでなく、運転が開始されることと、データ集め運転において運転点が変更されること、スケジュール運転により運転条件が変更されることのように、自動的に運転条件が変更されることも意味する。
ステップS501では、10分間待機する。そして、ステップS502では、10分間の待機(S501)の間に、運転条件の変更があったかどうかを判定する。運転条件の変更があった場合は、ステップS501に戻り、さらに10分待機する。待機中運転条件の変更がなかったときは、ステップS503に進む。
ステップS503では、第1温度センサ15a、第2温度センサ15bの測定温度が安定しているか否かを判断する。
制御部40は、1分毎に第1温度センサ15aと第2温度センサ15bの測定温度データを取得している。温度センサの測定温度が安定した状態とは、5分間全ての温度センサの測定温度の変化が1度未満であったことを意味する。
制御部40は、ステップS503で、全ての温度センサの温度が安定したか否かを判断する。全ての温度センサの温度が安定したときは、温度が飽和したと判断する(S504)。
ステップS503で、すべての温度センサの測定温度が安定していないときは、ステップS505へ進む。ステップS505では、運転条件変更してから30分経過したかを判断する。
ステップS505で、運転条件変更から30分経過していないと判断した場合には、ステップS507に進み、1分間待機して、ステップS502へ戻る。
ステップS505で、運転条件変更から30分経過していると判断した場合には、ステップS506に進み、温度が飽和しないと判断する。
以上、説明したように、図6BのステップS501〜S507のフローを流し、ステップS504またはS506に到達することにより、温度が飽和したか否かが判定される。
飽和の判断としては、上記の方法のみでなく、温度変化割合が一定値よりも少なくなった時に飽和したと判断してもよい。
(2−4)学習用データセット
本実施形態の機械学習(S200)で作成される、学習用データセットの一覧表を図9に示す。本実施形態の学習用データセットのデータは、上記で説明したように、温度センサの値が飽和したと判断したときに取得したデータである。
本実施形態の学習用データセットは、風向データと、冷媒データと、風量データと、エリアデータとを含んでいる。なお、図9の一覧表においては、各データ項目(パラメータ)が、右端のデータ分類欄で、風向データ、冷媒データ、風量データ、エリアデータのいずれに関連しているかを示している。
風向データは、空気調和機10から吹出される空気の吹出し方向に関するデータである。図9の一覧表においては、No.4〜N.7、N.10〜No.13に相当する。具体的には、フラップの傾斜角に相当する。フラップの傾斜角は、1、2、3、4の4通りである。1は空気の吹出し角度がほぼ水平に近く、4は、逆にほぼ真下への空気の吹出しになるように、フラップの傾斜角度が設定される。2,3は、1と4の間である。
冷媒データは、前記空気調和機内を流れる冷媒の温度、または、空気調和機10から吹出される空気の温度に関するデータである。空気調和機内を流れる冷媒の温度に関するデータとは、室内熱交換器の伝熱管の温度、室内熱交換器と接続される冷媒配管の温度、冷媒配管内を流れる冷媒の圧力のデータである。空気調和機10から吹出される空気の温度に関するデータは、空気調和機10の吹出し口34−1〜34−4に吹出温度センサを配置して計測される吹出温度でも良い。
本実施形態においては、冷媒データは、空気調和機内を流れる冷媒の温度に関するデータとして、冷房運転時における、蒸発温度とする。具体的には、室内熱交換器温度センサ13が計測する室内熱交換器(蒸発器)の温度とする。一覧表の図9では、No.8とNo.14が相当する。
風量データは、空気調和機10から吹出される空調空気の風量に関する。図9の一覧表では、No.3、No.9である。具体的には、室内ファン32の回転速度である。ここでは、回転速度は、4段階で変化させるものとし、1から4へと、次第に回転速度が増加していくものとする。
エリアデータは、第1エリアS1と第2エリアS2の空気温度に関する。本実施形態においては、第1温度センサ15aと第2温度センサ15bの測定データである。
(2−5)機械学習(温度予測モデル作成)(S200)
ステップS200の機械学習(温度予測モデル作成)について、説明する。
ステップS100のデータ集め運転が終了すると、運転点表Xと、取得温度データYを作成する。
Figure 2021032478
Figure 2021032478
運転点表Xと取得温度データYにおいて、各行は同一の運転点に対応している。たとえば、a2、b2、c2、d2・・・は、運転点2に対応している。また、取得温度データYにおいて、a列(a1、a2、a3・・・)は第1温度センサの測定温度であり、b列(b1、b2、b3・・・)は第2温度センサの測定温度である。また、運転点表Xにおいて、c列(c1、c2、c3、・・・)は第1利用側装置30aの室内ファンの回転速度、d列(d1、d2、d3・・・)は第1利用側装置30aの第1フラップの角度に対応している。
温度予測モデル作成ステップ(S200)においては、目的変数Yと説明変数Xを使って、係数Aを次式で計算する。
A=(XT・X)-1・XT・Y・・・・・・・・・(1)
なお、式(1)において、は転置行列、−1は逆行列を表している。
次に、このAを用いて、モデル式
Y’=AX・・・・・・・・・・・・・・・(2)
を作成する。
ユーザが目標温度Y’を入力すると、上記(2)の式よりXの値を算出し、Xのそれぞれの値に対応する制御を行う(Xは各フラップの角度、蒸発温度、ファンの回転速度などの行列)。
(2−6)通常運転におけるデータ収集(S300)とさらなる学習(S400)
ステップS300では、制御部40は、通常運転を行いつつ、さらに、運転データの収集が行われる。通常運転における学習用データの収集フローについて、図8のフローチャートを用いて説明する。
通常運転におけるトリガーは、たとえば、ユーザによるリモートコントローラ60の入力部61への、室内の第1エリア(S1)に対する目標温度である第1温度と、室内の第2エリア(S2)に対する目標温度である第2温度の入力である(S301)。これによって、設定部70は、第1温度と第2温度を設定する。
次に制御部40は、ステップS500で、温度飽和判定を行う。温度飽和判定の詳細は、図6BのステップS501〜S507で説明したとおりである。
温度飽和判定の後で、ステップS302に進み、全ての温度センサの温度が飽和したか否かを判断する。
ステップS302で、全ての温度センサの温度が飽和した場合には、ステップS303で学習用データを取得し、通常運転におけるデータ収集を終了する。
ステップS302で、全ての温度センサの温度が飽和しない場合には、学習用データを取得しないで、通常運転におけるデータ収集を終了する。
以上説明したように、空調制御システム1は、作成した学習用データセットを利用して、ユーザの設定に従って空気調和機10の制御を行いながら、さらに、データ収集を行う(S300)。このデータセットを利用して、さらに、学習を行う(S400)ことによって、学習用データが収集されていく。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態の空気調和機10の制御方法においては、学習用データセットを用いた機械学習を利用する。学習用データセットは、風向データと、冷媒データと、風量データと、エリアデータとを含んでいる。風向データは、空気調和機から吹出される空気の吹出し方向に関する。冷媒データは、空気調和機内を流れる冷媒の温度、または、空気調和機から吹出される空気の温度に関する。風量データは、空気調和機から吹出される空調空気の風量に関する。エリアデータは、第1エリアS1、第2エリアS2の空気温度に関する。
本実施形態においては、このような学習用データセットを用いた機械学習を、空気調和機10の制御に利用するので、第1エリアS1、第2エリアS2の空気温度の制御を、迅速、かつ、効率よく行うことができる。
室内の間取りやモノの配置、室内外の環境など、多数の要因を考慮して制御することは非常に難しい。しかしながら、その部屋内における実際の運転データを利用して学習することによって多数の要因を考慮した複雑な計算を行うことなくゾーンごとに最適な空調を実現することができる。
(3−2)
本実施形態においては、第1利用側装置30aと第2利用側装置30bとを協調させて、特定の第1エリアS1、第2エリアS2の空気温度の制御を行っている。そしてこのような協調制御において、2台の利用側装置のデータを含む学習用データセットを活用している。
このような2台の利用側装置の協調制御において、2台の利用側装置の運転データを含む学習用データセットを活用することにより、全体として、消費電力を抑制し、かつ迅速な制御が可能になる。
(4)変形例
(4−1)変形例1A
変形例1Aは、第1実施形態と学習用データセットが異なる他は、第1実施形態と同様である。変形例1Aの学習用データセットは、第1実施形態の学習用データセットに加えて、空気調和機10の第1利用側装置の吸込温度データ、第2利用側装置の吸込温度データ、外気温度データ、室内の熱負荷に関する熱負荷データ、消費電力データ、を含んでいる。
変形例1Aの学習用データセットは、利用側装置の吸込み空気の温度に関する吸込温度データを含んでいる。利用側装置の吸込み空気温度は、利用側装置30の吸込み口38付近に配置された吸込み温度センサ14a、14bにより測定される。変形例1Aの学習用データセットは、風向データ、冷媒データ、風量データ、エリアデータに加えて、吸込温度データを含んでいるので、より的確に、第1エリアS1の空気温度の制御が行える。
また、変形例1Aの学習データセットは、外気の温度に関する外気温度データを含んでいる。外気の温度は、熱源側装置20に配置された、外気温センサ12により測定される。変形例1Aの学習用データセットは、風向データ、冷媒データ、風量データ、エリアデータに加えて、外気温度データを含んでいるので、より的確に、第1エリアの空気温度の制御が行える。
また、変形例1Aの学習データセットは、熱負荷データを含んでいる。熱負荷データは、たとえば、データセンターにおいて、室内に配置されたサーバー等の機器の発熱である。変形例1Aの学習用データセットは、風向データ、冷媒データ、風量データ、エリアデータに加えて、熱負荷データを含んでいるので、より的確に、第1エリア、第2エリアの空気温度の制御が行える
さらに、変形例1Aの学習データセットは、空気調和機10の消費電力に関する消費電力データを含んでいる。変形例1Aの学習用データセットは、風向データ、冷媒データ、風量データ、エリアデータに加えて、消費電力データを含んでいるので、消費電力を抑制しながら、第1エリア、第2エリアの空気温度の制御が行える。
風向データ、冷媒データ、風量データ、エリアデータに加えて、吸込温度データ、外気温度データ、熱負荷データ、消費電力データのいずれか一つを含んでいてもよいし、すべてを含んでいてもよい。また、風向データ、冷媒データ、風量データ、エリアデータに加えて吸込温度データ、外気温度データ、熱負荷データ、消費電力データの任意の二つまたは任意の三つを含んでいてもよい。
(4−2)変形例1B
第1実施形態で用いる学習用データセットは、センサ温度が飽和した状態で取得されたものであった。飽和する前のデータを学習用データセットとして含んでいてもよい。
(4−3)変形例1C
第1実施形態においては、第1温度センサ15aと第2温度センサ15bを用いていた。変形例1Cの空気調和機10は、利用側装置30aに赤外線温度センサ(赤外線カメラ)を搭載している。その他は、第1実施形態と同様である。赤外線温度センサは、センサが直接赤外線を検出できる室内の人、壁、床、障害物などの温度を測定することができる。
(4−4)変形例1D
第1実施形態においては、第1利用側装置30aと第2利用側装置30bとは、共通の冷媒回路を構成していた。変形例1Dの第1利用側装置30aと第2利用側装置30bとは、独立の冷媒回路に属している。言い換えると、別々の熱源側装置20に接続されている。その他は、第1実施形態と同様である。
(4−5)変形例1E
第1実施形態においては、学習部50は、制御部40とネットワークを介して配置されたサーバーに配置されていた。学習部50を配置する場所は、これに限定されない。変形例1Eの学習部は、制御部40と共通のコンピュータにある。制御部40は、空気調和機10の熱源側装置20とともに、または、熱源側装置に隣接して配置されている。
(4−6)変形例1F
第1実施形態においては、運転データ、学習用データセット、運転点表は、熱源側装置20内の記憶部41に記憶されていた。運転データ、学習用データセット、運転点表の記憶場所は、他の場所であっても良い。変形例1Fにおいては、運転データ、学習用データセット、運転点表は、学習部50に直接接続された記憶部51に記憶されている。
(4−7)変形例1G
第1実施形態においては、空気調和機10の利用側装置30は、2台であった。利用側装置の数は、2台に限定されず、1台でも3台以上でも良い。変形例1Gにおいては、1台である。その他の空気調和機10の構成は、第1実施形態と同様である。
変形例1Gの学習用データセットにおいては、図9において、No.1〜8のみであって、No.9〜14を含まない。データ数は少ないので、学習時間は、短縮される。
(4−8)変形例1H
変形例1Hの空調制御システムの構成は、第1実施形態の空調制御システムの構成と同じである。また、変形例1Hの空気調和機の制御方法は、図5に示す第1実施形態の空気調和機の制御方法と同様である。また、変形例1Hの学習用データセットも、第1実施形態で説明したものと同じである。第1実施形態においては、式(1)、(2)のモデルを用いた重回帰を利用した機械学習を行っていた。機械学習方法は、これに限定されない。
機械学習としては、教師あり学習、教師なし学習、半教師あり学習、強化学習、トランスダクション、マルチタスク学習など各種の機械学習であってもよい。例えば、ロジスティック回帰、ARIMA、VAR、サポートベクターマシン、決定木、ランダムフォレスト、ブースティング、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、K-means法、ward法、主成分分析等がある。
(4−9)変形例1I
第1実施形態においては、空調制御システム1は、室内の第1エリアS1と第2エリアS2の温度を制御していた。エリアは3箇所以上であっても良い。変形例1Iにおいては、エリアは6箇所である。第1エリア〜第6エリアには、それぞれ、第1温度センサ〜第6温度センサが配置される。その他の空調制御システム1の構成は、第1実施形態と同様である。
(4−10)変形例1J
第1の実施形態においては、データ集め運転を行って学習データを取得したのちに、通常運転を行いつつデータ収集を行った。変形例1Jでは、データ集め運転を行うことなく通常運転を行い学習用データを収集し、学習用データが蓄積された後に機械学習を行うようにしてもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 空調制御システム
10、10a、10b 空気調和機
15a 第1温度センサ
15b 第2温度センサ
S1 第1エリア
S2 第2エリア
30、30a、30b 利用側装置
40 制御部
50 機械学習装置、学習部
51 記憶部
60 リモートコントローラ
61 入力部
特開2012−225550号公報

Claims (13)

  1. 一室内の複数のエリアの内の第1エリア(S1)に対して、空気調和機(10)を用いて空気温度の制御を行うための学習モデルで用いる、学習用データセットであって、
    前記空気調和機から吹出される空気の吹出し方向に関する風向データと、
    前記空気調和機内を流れる冷媒の温度、または、前記空気調和機から吹出される空気の温度に関する冷媒データと、
    前記空気調和機から吹出される空調空気の風量に関する風量データと、
    前記第1エリアの空気温度に関するエリアデータと、
    を備える、
    学習用データセット。
  2. 前記エリアデータは、前記空気調和機(10)から離れて前記第1エリアに配置される第1温度センサ(15a)の検出値である、
    請求項1に記載の学習用データセット。
  3. 前記空気調和機(10)は、同一の室内に配置された第1利用側装置(30a)と第2利用側装置(30b)とを有し、
    前記風向データは、
    前記第1利用側装置から吹出される空気の吹出し方向に関する第1風向データと、
    前記第2利用側装置から吹出される空気の吹出し方向に関する第2風向データと、
    を含み、
    前記冷媒データは、
    前記第1利用側装置を流れる冷媒の温度、または、前記第1利用側装置から吹出される空気の温度に関する第1冷媒データと、
    前記第2利用側装置を流れる冷媒の温度、または、前記第2利用側装置から吹出される空気の温度に関する第2冷媒データと、
    を含み、
    前記風量データは、
    前記第1利用側装置から吹出される空調空気の風量に関する第1風量データと、
    前記第2利用側装置から吹出される空調空気の風量に関する第2風量データと、
    を含み、
    前記第1エリアに対して、前記第1利用側装置と前記第2利用側装置とを用いて空気温度の制御を行うための学習モデルで用いる、請求項1または2に記載の学習用データセット。
  4. 前記室内には、第1エリア(S1)と、前記第1エリアと異なる第2エリア(S2)が含まれ、
    前記エリアデータは、
    前記第1エリアの空気温度に関する第1エリアデータと、
    前記第2エリアの空気温度に関する第2エリアデータと、
    を含む、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の学習用データセット。
  5. 前記第1エリアデータは、前記空気調和機(10)から離れて第1エリアに配置される第1温度センサ(15a)の検出値であり、
    前記第2エリアデータは、前記空気調和機から離れて前記第2エリアに配置される第2温度センサ(15b)の検出値である、
    請求項4に記載の学習用データセット。
  6. 前記学習セットの、前記風向データと前記冷媒データと前記風量データと前記エリアデータは、前記空気調和機の制御により前記エリアの空気温度が安定した状態のデータである、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の学習用データセット。
  7. 前記空気調和機は、冷媒を利用して空気調和を行うものであり、
    前記冷媒データは、前記冷媒の温度に関するものである、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の学習用データセット。
  8. 前記学習用データセットは、さらに、
    前記空気調和機の吸込み空気温度に関する吸込温度データを備える、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の学習用データセット。
  9. 前記学習用データセットは、さらに、
    外気の温度に関する外気温度データを備える、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の学習用データセット。
  10. 前記学習用データセットは、さらに、
    前記室内の熱負荷に関する熱負荷データを備える、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の学習用データセット。
  11. 前記学習用データセットは、さらに、
    前記空気調和機の消費電力に関する消費電力データを備える、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の学習用データセット。
  12. 室内の複数のエリア内の第1エリアに対して、空気調和機(10)によって空気温度の制御を行うため、学習用データセットを用いる、機械学習方法であって、
    前記学習用データセットは、
    前記空気調和機から吹出される空気の吹出し方向に関する風向データと、
    前記空気調和機内を流れる冷媒の温度、または、前記空気調和機から吹出される空気の温度に関する冷媒データと、
    前記空気調和機から吹出される空調空気の風量に関する風量データと、
    前記エリアの空気温度に関するエリアデータと、
    を備える、
    機械学習方法。
  13. コンピュータを備えた機械学習装置(50)であって、
    前記コンピュータは、CPUと記憶部(51)とを含み、
    前記CPUは、室内の複数のエリア内の第1エリア(S1)に対して、空気調和機(10)によって空気温度の制御を行うための機械学習を行い、
    前記記憶部には、前記機械学習を行うための学習済みデータセットが記憶され、
    前記学習済みデータセットは、
    前記空気調和機から吹出される空気の吹出し方向に関する風向データと、
    前記空気調和機内を流れる冷媒の温度、または、前記空気調和機から吹出される空気の温度に関する冷媒データと、
    前記空気調和機から吹出される空調空気の風量に関する風量データと、
    前記エリアの空気温度に関するエリアデータと、
    を備える、
    機械学習装置。
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