JP3067215B2 - 空調システム - Google Patents
空調システムInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内に供給される空気
の温度を調節することにより、所望の室温が得られるよ
うにした空調システムに関するものである。
の温度を調節することにより、所望の室温が得られるよ
うにした空調システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の空調システムは、図6に示すよ
うに、回収ダクト11を介して室内Rからの空気を空調
機本体1で回収するとともに、空調機本体1から給気ダ
クト12を介して所定の温度の空気を室内Rに送出する
ように構成されている。回収ダクト11および給気ダク
ト12は、それぞれ空調機本体1に接続された主ダクト
11a、12aと、主ダクト11a、12aから分岐し
た複数の分岐ダクト11b、12bとを備えている。室
内Rの空気は、天井面に開口する回収口4を通して天井
裏Cに導入され、天井裏Cに開放された分岐ダクト11
bを通して空調機本体1に回収される。また、給気ダク
ト12の各分岐ダクト12bにはそれぞれ天井面に吐出
口が開口する吐出箱3が接続され、空調機本体1から給
気ダクト12を通して送られた給気が吐出口3aを通し
て室内Rに送出される。空調機本体1は、たとえばヒー
トポンプを内蔵したものであり、導入口1aから外気を
導入し、熱交換した後の排気を排気口1bから排出する
ように構成されている。
うに、回収ダクト11を介して室内Rからの空気を空調
機本体1で回収するとともに、空調機本体1から給気ダ
クト12を介して所定の温度の空気を室内Rに送出する
ように構成されている。回収ダクト11および給気ダク
ト12は、それぞれ空調機本体1に接続された主ダクト
11a、12aと、主ダクト11a、12aから分岐し
た複数の分岐ダクト11b、12bとを備えている。室
内Rの空気は、天井面に開口する回収口4を通して天井
裏Cに導入され、天井裏Cに開放された分岐ダクト11
bを通して空調機本体1に回収される。また、給気ダク
ト12の各分岐ダクト12bにはそれぞれ天井面に吐出
口が開口する吐出箱3が接続され、空調機本体1から給
気ダクト12を通して送られた給気が吐出口3aを通し
て室内Rに送出される。空調機本体1は、たとえばヒー
トポンプを内蔵したものであり、導入口1aから外気を
導入し、熱交換した後の排気を排気口1bから排出する
ように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記空調システムをビ
ル内で用いる場合には、各階ごとに分岐ダクト11b、
12bを配置することになるから、ビル内のすべての吐
出箱3への給気を空調機本体1から供給することにな
る。一方、ビル内の上層階の室温は下層階よりも高くな
るのが普通であるから、1台の空調機本体1で全館に給
気を供給しようとすれば、上層階と下層階とでは室温に
差が生じることになる。また、給気のみによって室温を
調節するから、居住者に風を感じさせないように低流速
で通風しようとすれば、回収ダクト11および給気ダク
ト12の断面積を大きくしなければならず、通風用のダ
クトの外形寸法が大きくなるという問題が生じる。
ル内で用いる場合には、各階ごとに分岐ダクト11b、
12bを配置することになるから、ビル内のすべての吐
出箱3への給気を空調機本体1から供給することにな
る。一方、ビル内の上層階の室温は下層階よりも高くな
るのが普通であるから、1台の空調機本体1で全館に給
気を供給しようとすれば、上層階と下層階とでは室温に
差が生じることになる。また、給気のみによって室温を
調節するから、居住者に風を感じさせないように低流速
で通風しようとすれば、回収ダクト11および給気ダク
ト12の断面積を大きくしなければならず、通風用のダ
クトの外形寸法が大きくなるという問題が生じる。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、空気調和により冷暖房を行う各区画ごとに温
度を調節できるようにし、しかも空調機本体からの通風
量を低減できるようにして通風用のダクトの外形寸法を
小さくできるようにした空調システムを提供しようとす
るものである。
のであり、空気調和により冷暖房を行う各区画ごとに温
度を調節できるようにし、しかも空調機本体からの通風
量を低減できるようにして通風用のダクトの外形寸法を
小さくできるようにした空調システムを提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、室内に臨んで吐出口が開口する吐出箱
と、温度制御信号に基づいて設定された温度の給気を給
気ダクトを介して吐出箱に送出する空調機本体と、各吐
出箱に設けられ流量制御信号に基づいて設定された送風
能力で空気を室内から吸引して各吐出箱に導入するプレ
ナム用ファンと、空調機本体から吐出箱に導入される給
気の温度を検出する給気温センサと、プレナム用ファン
に導入される室内からの空気の温度を検出する室温セン
サと、あらかじめ設定された所望の室温が得られるよう
に給気温センサと室温センサとの出力に基づいて温度制
御信号および流量制御信号を出力する制御部とを具備
し、吐出箱は空調機本体からの給気とプレナム用ファン
からの空気とを混合した後に吐出口から室内に送出させ
る混合室を備えているのである。
達成するために、室内に臨んで吐出口が開口する吐出箱
と、温度制御信号に基づいて設定された温度の給気を給
気ダクトを介して吐出箱に送出する空調機本体と、各吐
出箱に設けられ流量制御信号に基づいて設定された送風
能力で空気を室内から吸引して各吐出箱に導入するプレ
ナム用ファンと、空調機本体から吐出箱に導入される給
気の温度を検出する給気温センサと、プレナム用ファン
に導入される室内からの空気の温度を検出する室温セン
サと、あらかじめ設定された所望の室温が得られるよう
に給気温センサと室温センサとの出力に基づいて温度制
御信号および流量制御信号を出力する制御部とを具備
し、吐出箱は空調機本体からの給気とプレナム用ファン
からの空気とを混合した後に吐出口から室内に送出させ
る混合室を備えているのである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、プレナム用ファンによって
室内から導入した空気と、空調機本体からの給気とを吐
出箱の中で混合して室内に吐出させるから、混合比を調
節することによって室温の調節が可能になるのであり、
プレナム用ファンを制御して室内を循環する空気の流量
を調節して混合比を調節すれば、局所的に室温を制御で
きるのである。また、プレナム用ファンによって室内を
循環する空気と空調機本体からの給気とを混合した空気
を室内に吐出するから、空調機本体からの給気の温度の
調節範囲を従来よりも広げることが可能になって、断面
積が比較的小さい送風用のダクトを用いながらも室温の
制御に必要になる熱量を供給できるようになるのであ
る。
室内から導入した空気と、空調機本体からの給気とを吐
出箱の中で混合して室内に吐出させるから、混合比を調
節することによって室温の調節が可能になるのであり、
プレナム用ファンを制御して室内を循環する空気の流量
を調節して混合比を調節すれば、局所的に室温を制御で
きるのである。また、プレナム用ファンによって室内を
循環する空気と空調機本体からの給気とを混合した空気
を室内に吐出するから、空調機本体からの給気の温度の
調節範囲を従来よりも広げることが可能になって、断面
積が比較的小さい送風用のダクトを用いながらも室温の
制御に必要になる熱量を供給できるようになるのであ
る。
【0007】
【実施例】図1に示すように、空調機本体1から給気ダ
クト5を介して送風された給気は、天井裏Cに配置され
た吐出箱3に導入される。吐出箱3にはプレナム用ファ
ン2が設けられ、プレナム用ファン2により天井裏Cの
空気も吐出箱3に導入される。吐出箱3の内部には空調
機本体1からの給気と、プレナム用ファン2により導入
された空気とを混合する混合室3bが設けられる。混合
室3bの内部の空気は、混合室3bの外壁に形成された
通気口3cを通して混合室3bから送出され、吐出箱3
の内周面と混合室3bの外周面との間に形成された導出
路3dを通り、吐出箱3の下面に天井板10に沿って開
口する吐出口3aから室内Rに吐出される。また、天井
板10には回収口4を通して室内Rの空気が導入され、
プレナム用ファン2を作動させると室内Rの空気は、室
内R−回収口4−天井裏10−プレナム用ファン2−混
合室3b−吐出口3a−室内Rという経路を通るように
なっている。すなわち、プレナム用ファン2は、室内R
の空気を強制循環させるのである。したがって、空調機
本体1からの給気は、室内Rを循環している空気と混合
されて室内Rに吐出されるのである。
クト5を介して送風された給気は、天井裏Cに配置され
た吐出箱3に導入される。吐出箱3にはプレナム用ファ
ン2が設けられ、プレナム用ファン2により天井裏Cの
空気も吐出箱3に導入される。吐出箱3の内部には空調
機本体1からの給気と、プレナム用ファン2により導入
された空気とを混合する混合室3bが設けられる。混合
室3bの内部の空気は、混合室3bの外壁に形成された
通気口3cを通して混合室3bから送出され、吐出箱3
の内周面と混合室3bの外周面との間に形成された導出
路3dを通り、吐出箱3の下面に天井板10に沿って開
口する吐出口3aから室内Rに吐出される。また、天井
板10には回収口4を通して室内Rの空気が導入され、
プレナム用ファン2を作動させると室内Rの空気は、室
内R−回収口4−天井裏10−プレナム用ファン2−混
合室3b−吐出口3a−室内Rという経路を通るように
なっている。すなわち、プレナム用ファン2は、室内R
の空気を強制循環させるのである。したがって、空調機
本体1からの給気は、室内Rを循環している空気と混合
されて室内Rに吐出されるのである。
【0008】空調機本体1からの給気の吐出箱3への導
入部には給気の温度を検出する給気温センサ6が配設さ
れ、回収口4の近傍には室温を検出する室温センサ7が
配設される。また、室内Rには使用者が所望の室温を設
定する室温設定器8が配設される。給気温センサ6、室
温センサ7、室温設定器8の出力は制御部9に入力さ
れ、制御部9では、入力に基づいて、空調機本体1に対
して温度制御信号degを出力するとともに、プレナム
用ファン2に対して流量制御信号flwを出力する。空
調機本体1では温度制御信号degに基づいて給気の温
度を調節し、プレナム用ファン2では流量制御信号fl
wに基づいて流量を制御する。したがって、空調機本体
1からの給気の温度の制御のみではなく、プレナム用フ
ァン2の送風能力を制御して室内Rを循環する空気と給
気との混合比を制御することにより、室温を制御するこ
とができるのである。ここにおいて、プレナム用ファン
2への流量制御信号flwでは、送風能力を最大にする
「強」、送風能力を低減する「弱」、送風を停止させる
「停止」の3段階の制御状態が選択できる。
入部には給気の温度を検出する給気温センサ6が配設さ
れ、回収口4の近傍には室温を検出する室温センサ7が
配設される。また、室内Rには使用者が所望の室温を設
定する室温設定器8が配設される。給気温センサ6、室
温センサ7、室温設定器8の出力は制御部9に入力さ
れ、制御部9では、入力に基づいて、空調機本体1に対
して温度制御信号degを出力するとともに、プレナム
用ファン2に対して流量制御信号flwを出力する。空
調機本体1では温度制御信号degに基づいて給気の温
度を調節し、プレナム用ファン2では流量制御信号fl
wに基づいて流量を制御する。したがって、空調機本体
1からの給気の温度の制御のみではなく、プレナム用フ
ァン2の送風能力を制御して室内Rを循環する空気と給
気との混合比を制御することにより、室温を制御するこ
とができるのである。ここにおいて、プレナム用ファン
2への流量制御信号flwでは、送風能力を最大にする
「強」、送風能力を低減する「弱」、送風を停止させる
「停止」の3段階の制御状態が選択できる。
【0009】以下に、制御部9における処理について説
明する。制御部9では、まず、室温設定器8により設定
された動作モードに応じて、図2のように、冷房、暖
房、過冷房のいずれかの制御を行う。冷房制御について
図3に基づいて説明する。冷房制御では、まず、室温セ
ンサ7により検出された室温と、室温設定器8により設
定された設定温度とを比較する。ここで、室温−設定温
度=Xとし、設定温度に対する室温の許容範囲の上限値
をA(たとえば、1℃)、下限値をB(たとえば、−1
℃)とすると、次の3種類の場合分けができる。すなわ
ち、室温が高過ぎる場合(X>A)、室温が適温で
ある場合(A≧X≧B)、室温が低すぎる場合(X<
B)により制御方法を変えるようにする。ここで、の
場合には、適温であるから現状を維持すればよく、空調
機本体1からの給気の温度はそのまま維持される。ま
た、の場合およびの場合には、プレナム用ファン2
の流量を調節すれば室温を調節できる範囲ではプレナム
用ファン2を制御し、プレナム用ファン2の制御範囲を
越えている場合には、空調機本体1を制御して給気の温
度を調節する。
明する。制御部9では、まず、室温設定器8により設定
された動作モードに応じて、図2のように、冷房、暖
房、過冷房のいずれかの制御を行う。冷房制御について
図3に基づいて説明する。冷房制御では、まず、室温セ
ンサ7により検出された室温と、室温設定器8により設
定された設定温度とを比較する。ここで、室温−設定温
度=Xとし、設定温度に対する室温の許容範囲の上限値
をA(たとえば、1℃)、下限値をB(たとえば、−1
℃)とすると、次の3種類の場合分けができる。すなわ
ち、室温が高過ぎる場合(X>A)、室温が適温で
ある場合(A≧X≧B)、室温が低すぎる場合(X<
B)により制御方法を変えるようにする。ここで、の
場合には、適温であるから現状を維持すればよく、空調
機本体1からの給気の温度はそのまま維持される。ま
た、の場合およびの場合には、プレナム用ファン2
の流量を調節すれば室温を調節できる範囲ではプレナム
用ファン2を制御し、プレナム用ファン2の制御範囲を
越えている場合には、空調機本体1を制御して給気の温
度を調節する。
【0010】具体的に説明すると、の場合には、空調
機本体1からの給気の温度よりも室温のほうが高いか
ら、基本的には、空調機本体1からの給気に対する室内
の空気の混合比を低減させることによって室温を下げ
る。したがって、プレナム用ファン2の前の制御状態が
「強」であれば「弱」になるように制御し、前の制御状
態が「弱」であれば「停止」になるように制御する。こ
れらの場合は、空調機本体1からの給気の温度は変化さ
せない。一方、プレナム用ファン2の前の制御状態が
「停止」であれば、プレナム用ファン2の流量の制御範
囲では混合比を変えることができないから、プレナム用
ファン2は「停止」としたままで、空調機本体1からの
給気の温度を下げることにより、室温を下げるようにす
るのである。
機本体1からの給気の温度よりも室温のほうが高いか
ら、基本的には、空調機本体1からの給気に対する室内
の空気の混合比を低減させることによって室温を下げ
る。したがって、プレナム用ファン2の前の制御状態が
「強」であれば「弱」になるように制御し、前の制御状
態が「弱」であれば「停止」になるように制御する。こ
れらの場合は、空調機本体1からの給気の温度は変化さ
せない。一方、プレナム用ファン2の前の制御状態が
「停止」であれば、プレナム用ファン2の流量の制御範
囲では混合比を変えることができないから、プレナム用
ファン2は「停止」としたままで、空調機本体1からの
給気の温度を下げることにより、室温を下げるようにす
るのである。
【0011】の場合には、の場合とは逆に、空調機
本体1からの給気の温度よりも室温のほうが低いから、
基本的には、空調機本体1からの給気に対する室内の空
気の混合比を増加させることによって室温を上げる。し
たがって、プレナム用ファン2の前の制御状態が「停
止」であれば「弱」になるように制御し、前の制御状態
が「弱」であれば「強」になるように制御する。これら
の場合は、空調機本体1からの給気の温度は変化させな
い。一方、プレナム用ファン2の前の制御状態が「強」
であれば、プレナム用ファン2の流量の制御範囲では混
合比を変えることができないから、プレナム用ファン2
は「強」としたままで、空調機本体1からの給気の温度
を上げることにより、室温を上げるようにするのであ
る。
本体1からの給気の温度よりも室温のほうが低いから、
基本的には、空調機本体1からの給気に対する室内の空
気の混合比を増加させることによって室温を上げる。し
たがって、プレナム用ファン2の前の制御状態が「停
止」であれば「弱」になるように制御し、前の制御状態
が「弱」であれば「強」になるように制御する。これら
の場合は、空調機本体1からの給気の温度は変化させな
い。一方、プレナム用ファン2の前の制御状態が「強」
であれば、プレナム用ファン2の流量の制御範囲では混
合比を変えることができないから、プレナム用ファン2
は「強」としたままで、空調機本体1からの給気の温度
を上げることにより、室温を上げるようにするのであ
る。
【0012】次に、暖房制御について図4に基づいて説
明する。暖房制御においても冷房制御と同様に、室温−
設定温度=Xとし、設定温度に対する室温の許容範囲の
上限値をA(たとえば、1℃)、下限値をB(たとえ
ば、−1℃)として、室温が高すぎる場合(X>
A)、室温が適温である場合(A≧X≧B)、室温
が低すぎる場合(X<B)の3種類の場合分けをして制
御方法を変える。ここで、の場合には、適温であるか
ら現状を維持すればよく、空調機本体1からの給気の温
度はそのまま維持される。また、の場合およびの場
合には、プレナム用ファン2の流量を調節すれば室温を
調節できる範囲ではプレナム用ファン2を制御し、プレ
ナム用ファン2の制御範囲を越えている場合には、空調
機本体1を制御して給気の温度を調節する。
明する。暖房制御においても冷房制御と同様に、室温−
設定温度=Xとし、設定温度に対する室温の許容範囲の
上限値をA(たとえば、1℃)、下限値をB(たとえ
ば、−1℃)として、室温が高すぎる場合(X>
A)、室温が適温である場合(A≧X≧B)、室温
が低すぎる場合(X<B)の3種類の場合分けをして制
御方法を変える。ここで、の場合には、適温であるか
ら現状を維持すればよく、空調機本体1からの給気の温
度はそのまま維持される。また、の場合およびの場
合には、プレナム用ファン2の流量を調節すれば室温を
調節できる範囲ではプレナム用ファン2を制御し、プレ
ナム用ファン2の制御範囲を越えている場合には、空調
機本体1を制御して給気の温度を調節する。
【0013】すなわち、の場合には、空調機本体1か
らの給気の温度よりも室温のほうが低いから、基本的に
は、空調機本体1からの給気に対する室内の空気の混合
比を増加させることによって室温を下げる。したがっ
て、プレナム用ファン2の前の制御状態が「停止」であ
れば「弱」になるように制御し、前の制御状態が「弱」
であれば「強」になるように制御する。これらの場合
は、空調機本体1からの給気の温度は変化させない。一
方、プレナム用ファン2の前の制御状態が「強」であれ
ば、プレナム用ファン2を「強」としたままで、空調機
本体1からの給気の温度を下げることにより、室温を下
げるようにするのである。
らの給気の温度よりも室温のほうが低いから、基本的に
は、空調機本体1からの給気に対する室内の空気の混合
比を増加させることによって室温を下げる。したがっ
て、プレナム用ファン2の前の制御状態が「停止」であ
れば「弱」になるように制御し、前の制御状態が「弱」
であれば「強」になるように制御する。これらの場合
は、空調機本体1からの給気の温度は変化させない。一
方、プレナム用ファン2の前の制御状態が「強」であれ
ば、プレナム用ファン2を「強」としたままで、空調機
本体1からの給気の温度を下げることにより、室温を下
げるようにするのである。
【0014】の場合には、の場合とは逆に、空調機
本体1からの給気の温度よりも室温のほうが高いから、
基本的には、空調機本体1からの給気に対する室内の空
気の混合比を現象させることによって室温を上げる。し
たがって、プレナム用ファン2の前の制御状態が「強」
であれば「弱」になるように制御し、前の制御状態が
「弱」であれば「停止」になるように制御する。これら
の場合は、空調機本体1からの給気の温度は変化させな
い。一方、プレナム用ファン2の前の制御状態が「停
止」であれば、プレナム用ファン2を「停止」としたま
まで、空調機本体1からの給気の温度を上げることによ
り、室温を上げるようにするのである。
本体1からの給気の温度よりも室温のほうが高いから、
基本的には、空調機本体1からの給気に対する室内の空
気の混合比を現象させることによって室温を上げる。し
たがって、プレナム用ファン2の前の制御状態が「強」
であれば「弱」になるように制御し、前の制御状態が
「弱」であれば「停止」になるように制御する。これら
の場合は、空調機本体1からの給気の温度は変化させな
い。一方、プレナム用ファン2の前の制御状態が「停
止」であれば、プレナム用ファン2を「停止」としたま
まで、空調機本体1からの給気の温度を上げることによ
り、室温を上げるようにするのである。
【0015】次に、過冷房制御について図5に基づいて
説明する。過冷房制御は、空調機本体1からの給気の温
度が所定温度(たとえば、15℃)よりも低い場合に行
われる制御状態であり、吐出箱3の内部に結露が生じる
のを防止する。すなわち、給気温センサ6により検出さ
れた給気の温度が上記所定温度以下であるときには、空
調機本体1からの給気の温度は変えずに、プレナム用フ
ァン2を「強」にして吐出箱3の内部の通風量を最大に
し、結露を防止するのである。
説明する。過冷房制御は、空調機本体1からの給気の温
度が所定温度(たとえば、15℃)よりも低い場合に行
われる制御状態であり、吐出箱3の内部に結露が生じる
のを防止する。すなわち、給気温センサ6により検出さ
れた給気の温度が上記所定温度以下であるときには、空
調機本体1からの給気の温度は変えずに、プレナム用フ
ァン2を「強」にして吐出箱3の内部の通風量を最大に
し、結露を防止するのである。
【0016】以上の構成によれば、空調機本体1からの
給気と、室内Rを循環している空気との混合比を調節す
ることにより、室温を制御するようにしているので、給
気の温度の調節範囲を従来よりも広げることが可能にな
って、室温の制御に必要になる熱量を断面積の比較的小
さい給気ダクト5を用いて供給できるようになり、通風
用のダクトが小型化できるのである。また、複数の吐出
口3を設け、吐出口3ごとにプレナム用ファン2を設け
ることにより、各吐出口3ごとに吐出する空気の温度を
調節することができるのであって、1つの空調機本体1
で広域の温度制御を行いながらも、局所的な温度制御が
できることになる。すなわち、ビル内などの冷暖房に用
いる場合には、上層階と下層階との間などで生じる温度
差を改善できるのである。
給気と、室内Rを循環している空気との混合比を調節す
ることにより、室温を制御するようにしているので、給
気の温度の調節範囲を従来よりも広げることが可能にな
って、室温の制御に必要になる熱量を断面積の比較的小
さい給気ダクト5を用いて供給できるようになり、通風
用のダクトが小型化できるのである。また、複数の吐出
口3を設け、吐出口3ごとにプレナム用ファン2を設け
ることにより、各吐出口3ごとに吐出する空気の温度を
調節することができるのであって、1つの空調機本体1
で広域の温度制御を行いながらも、局所的な温度制御が
できることになる。すなわち、ビル内などの冷暖房に用
いる場合には、上層階と下層階との間などで生じる温度
差を改善できるのである。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように、室内に臨んで吐
出口が開口する吐出箱と、温度制御信号に基づいて設定
された温度の給気を給気ダクトを介して吐出箱に送出す
る空調機本体と、各吐出箱に設けられ流量制御信号に基
づいて設定された送風能力で空気を室内から吸引して各
吐出箱に導入するプレナム用ファンと、空調機本体から
吐出箱に導入される給気の温度を検出する給気温センサ
と、プレナム用ファンに導入される室内からの空気の温
度を検出する室温センサと、あらかじめ設定された所望
の室温が得られるように給気温センサと室温センサとの
出力に基づいて温度制御信号および流量制御信号を出力
する制御部とを具備し、吐出箱は空調機本体からの給気
とプレナム用ファンからの空気とを混合した後に吐出口
から室内に送出させる混合室を備えているのものであ
り、プレナム用ファンによって室内から導入した空気
と、空調機本体からの給気とを吐出箱の中で混合して室
内に吐出させるから、混合比を調節することによって室
温の調節が可能になるのであり、プレナム用ファンを制
御して室内を循環する空気の流量を調節して混合比を調
節すれば、局所的に室温を制御できるという効果を奏す
るのである。また、プレナム用ファンによって室内を循
環する空気と空調機本体からの給気とを混合した空気を
室内に吐出するから、空調機本体からの給気の温度の調
節範囲を従来よりも広げることが可能になって、断面積
が比較的小さい送風用のダクトを用いながらも室温の制
御に必要になる熱量を供給できるようになるという利点
がある。
出口が開口する吐出箱と、温度制御信号に基づいて設定
された温度の給気を給気ダクトを介して吐出箱に送出す
る空調機本体と、各吐出箱に設けられ流量制御信号に基
づいて設定された送風能力で空気を室内から吸引して各
吐出箱に導入するプレナム用ファンと、空調機本体から
吐出箱に導入される給気の温度を検出する給気温センサ
と、プレナム用ファンに導入される室内からの空気の温
度を検出する室温センサと、あらかじめ設定された所望
の室温が得られるように給気温センサと室温センサとの
出力に基づいて温度制御信号および流量制御信号を出力
する制御部とを具備し、吐出箱は空調機本体からの給気
とプレナム用ファンからの空気とを混合した後に吐出口
から室内に送出させる混合室を備えているのものであ
り、プレナム用ファンによって室内から導入した空気
と、空調機本体からの給気とを吐出箱の中で混合して室
内に吐出させるから、混合比を調節することによって室
温の調節が可能になるのであり、プレナム用ファンを制
御して室内を循環する空気の流量を調節して混合比を調
節すれば、局所的に室温を制御できるという効果を奏す
るのである。また、プレナム用ファンによって室内を循
環する空気と空調機本体からの給気とを混合した空気を
室内に吐出するから、空調機本体からの給気の温度の調
節範囲を従来よりも広げることが可能になって、断面積
が比較的小さい送風用のダクトを用いながらも室温の制
御に必要になる熱量を供給できるようになるという利点
がある。
【図1】実施例を示す概略構成図である。
【図2】実施例に用いる制御部の動作説明図である。
【図3】実施例における冷房制御の動作説明図である。
【図4】実施例における暖房制御の動作説明図である。
【図5】実施例における過冷房制御の動作説明図であ
る。
る。
【図6】従来例を示す概略構成図である。
1 空調機本体 2 プレナム用ファン 3 吐出箱 3a 吐出口 4 回収口 5 給気ダクト 6 給気温センサ 7 室温センサ 8 室温設定器 9 制御部 C 天井裏 R 室内
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真隅 啓之 神奈川県大和市つきみ野8−14−3− 907 (72)発明者 坂下 登 大阪市淀川区新高3丁目6番1号 明治 ナショナル工業株式会社内 (72)発明者 姫木 茂之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 神内 政信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 3/06 F24F 7/007 101 F24F 11/053
Claims (1)
- 【請求項1】 室内に臨んで吐出口が開口する吐出箱
と、温度制御信号に基づいて設定された温度の給気を給
気ダクトを介して吐出箱に送出する空調機本体と、各吐
出箱に設けられ流量制御信号に基づいて設定された送風
能力で空気を室内から吸引して各吐出箱に導入するプレ
ナム用ファンと、空調機本体から吐出箱に導入される給
気の温度を検出する給気温センサと、プレナム用ファン
に導入される室内からの空気の温度を検出する室温セン
サと、あらかじめ設定された所望の室温が得られるよう
に給気温センサと室温センサとの出力に基づいて温度制
御信号および流量制御信号を出力する制御部とを具備
し、吐出箱は空調機本体からの給気とプレナム用ファン
からの空気とを混合した後に吐出口から室内に送出させ
る混合室を備えて成ることを特徴とする空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3003421A JP3067215B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3003421A JP3067215B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 空調システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04236029A JPH04236029A (ja) | 1992-08-25 |
JP3067215B2 true JP3067215B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=11556916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3003421A Expired - Fee Related JP3067215B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3067215B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-16 JP JP3003421A patent/JP3067215B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04236029A (ja) | 1992-08-25 |
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