JP4531201B2 - 空調方法及び空調システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,ペリメータゾーンのある室の空調方法及び空調システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
窓等のあるペリメータゾーンを空調する際には,夏期の冷房負荷,冬期のコールドドラフトに対処する必要があり,従来から窓部の下方にペリカウンタと称するケースの中にファンやファンコイルユニット等を収納し,ファンによって空調空気を前記窓部に沿って上方に吹き出すことで対応していた。例えば特開平5−312393号公報に開示された技術では,そのようにしてファンユニットから吹き出す空調空気によってペリメータ負荷と混合させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来技術では,窓部に沿って吹き出す給気が周りの空気を誘引して風量が大きくなり,窓面の熱プルーム(熱によって発生した「きのこ」状の気流)を攪拌させて拡散するという問題がある。この場合,インテリアゾーンの空調が床吹き出しの場合には,天井付近の高温層を破壊してしまい,インテリアゾーンの居住域の温度上昇を引き起こすおそれがある。またインテリアゾーンの空調が天井吹出しの場合には,ペリメータ部で処理しきれない熱気を天井からの給気によってインテリアゾーンに搬送することになり,余分な空調エネルギーが必要となってしまう。一方前記従来技術では,冬期においては空調空気の吹き上げによって冬期のコールドドラフトの侵入を防止しようとしているが,例えば窓幅一杯に均一な給気を吹き上げるのは事実上不可能であるため,給気が行われないかあるいは風速が遅い部分から冷気が足下に流入し,それによってコールドドラフトによる不快感が増大するという問題がある。
またビル等においては,室の一面のみならず,東西南北等,各方位に窓部が設けられている場合があり,かかる場合には,時間の経過や季節に応じてペリメータ負荷も各方位毎に変化する。
【0004】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり,前記した熱プルームを拡散せず,かつ冬期のコールドドラフトのインテリアゾーンへの侵入を捕集してこれを効果的に防止できる空調方法,及び空調システムを提供して前記問題の解決を図ることをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため,請求項1によれば,インテリアゾーンと複数の方位にペリメータゾーンのある室の空調を行う方法において,各方位毎に,ペリメータ負荷を発生させる窓部の上方及び下方の双方に吸引部を設け,夏期においては,上方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引し,冬期においては,下方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引し,各方位毎に上方の吸引部から吸引した雰囲気の温度に基づいて吸引量を制御し,上方の吸引部から吸引した雰囲気の一部は,ペリメータゾーンの空調を担う空調機への還気として戻され,他の一部は排気され,前記上方の吸引部によって吸引された空気の温度が設定温度を超えている方位については,前記排気量を増大させ,前記上方の吸引部によって吸引された空気の温度が設定温度を下回っている方位については,前記排気量を絞る,ことを特徴とする,空調方法が提供される。
【0006】
かかる空調方法によれば,従来のように窓部での給気を行わず,夏期においては上方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引するようにしたので,吸引方向と熱プルームの移動方向とが一致しており,熱プルームを撹拌させることなく吸引してインテリアゾーンの雰囲気への影響を防止することができる。したがって,例えばインテリアゾーンの天井付近の高温層を破壊することもない。また冬期においては,窓部から下降するコールドドラフトをそのまま吸引部で吸引することができ,インテリアゾーンへの侵入を防止することができる。従って,窓部の自然対流(プルームやコールドドラフト)の持ついわば換気力を積極的に利用し,極めて効率のよい室の空調を実施することができる。なおかかる機能に着目すれば,吸引部は,窓部の幅方向に沿って,少なくとも当該窓部の幅以上の長さを有していることが好ましい。
またかかる空調方法によれば,各方位毎に適切にペリメータ負荷に対処することができる。すなわち,時刻等に応じたペリメータ負荷の変動に対応して適切な排気量制御を実施して,各方位毎のペリメータゾーンの空調を環境に応じて適切にかつ効率よく実施することが可能である。
なおここでいう方位とは,もちろん東西南北等のいわゆる方角のみに限らず,平面からみて室を中心とした方位角度がずれている方向をも含むものである。また東西南北全ての方位にペリメータがある場合に限られない。
【0007】
請求項2のように,インテリアゾーンと複数の方位にペリメータゾーンのある室の空調を行う方法において,各方位毎に,ペリメータ負荷を発生させる窓部の上方及び下方の双方に吸引部を設け,夏期においては,上方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引し,冬期においては,下方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引し,各方位毎に上方の吸引部から吸引した雰囲気の温度に基づいて吸引量を制御し,上方の吸引部から吸引した雰囲気の一部は,ペリメータゾーンの空調を担う空調機への還気として戻され,他の一部は排気され,各方位の上方の吸引部から吸引した雰囲気の温度を比較して,相対的に当該温度が高い方位については前記排気量を増大させ,相対的に当該温度が低い方位については前記排気量を絞るようにしてもよい。
【0011】
また下方の吸引部から吸引した雰囲気は,インテリアゾーンからの還気と混合し,インテリアゾーンの空調を担う空調機へと戻されるようにしてもよい。
【0012】
ペリメータゾーンへの空調空気の供給は,請求項4のように,床吹出しによって行い,インテリアゾーンへの空調空気の供給は,天井吹出しによって行い,インテリアゾーンからの還気は,天井吸引によって行う,ようにしてもよい。これにより,たとえば,前記ペリメータゾーンの自然対流を乱すことなく,快適な空調を実施することができる。
【0013】
請求項5によれば,インテリアゾーンと複数の方位にペリメータゾーンのある室の空調を行う空調システムであって,各方位毎に,ペリメータ負荷を発生させる窓部の下方に設置されるペリカウンタを有し,前記ペリカウンタの上面には,前記窓部の幅方向に沿って長い下部吸込口が設けられ,前記窓部の上方には,前記窓部の幅方向に沿って長い上部吸込口が設けられ,前記方位毎の上部吸込口から吸引した雰囲気の温度を測定する温度測定器と,前記温度測定器の測定結果に基づいて,吸引した雰囲気の室外への排気量を制御する制御装置とを有し,前記吸込口から吸引した雰囲気の一部は,ペリメータゾーンの空調を担う空調機への還気として戻され,他の一部は排気され,前記温度測定器の測定値が,設定温度を超えている方位については,前記排気量を増大させ,設定温度を下回っている方位については,前記排気量を絞るように,前記制御装置が制御することを特徴とする,空調システムが提供される。
【0014】
かかる構成の空調システムによれば,請求項1の空調方法を好適に実施することができる。この場合も,下部吸込口の長さは,少なくとも実質的に窓部の幅以上の長さを有していれば,コールドドラフトを脱漏なく捕集して,その侵入を防止することができる。
【0015】
またインテリアゾーンと複数の方位にペリメータゾーンのある室の空調を行う空調システムであって,各方位毎に,ペリメータ負荷を発生させる窓部の下方に設置されるペリカウンタを有し,前記ペリカウンタの上面には,前記窓部の幅方向に沿って長い下部吸込口が設けられ,前記窓部の上方には,前記窓部の幅方向に沿って長い上部吸込口が設けられ,前記方位毎の上部吸込口から吸引した雰囲気の温度を測定する温度測定器と,前記温度測定器の測定結果に基づいて,吸引した雰囲気の室外への排気量を制御する制御装置とを有し,前記吸込口から吸引した雰囲気の一部は,ペリメータゾーンの空調を担う空調機への還気として戻され,他の一部は排気され,前記温度測定器によって測定した,各方位の上部吸込口から吸引した雰囲気の温度を比較して,相対的に当該温度が高い方位については前記排気量を増大させ,相対的に当該温度が低い方位については前記排気量を絞るように,前記制御装置が制御することを特徴とする,空調システムとしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明すると,図1は,基本となる空調システム1の概要を示しており,この空調システム1は,インテリアゾーンIZと,ペリメータゾーンPZとを有する室Rの空調を実施する空調システムとして構成されている。前記室Rの天井2の上部空間には,天井チャンバ3が形成され,床4の下部空間には床下チャンバ5が形成されている。床下チャンバ5内は,ちょうどインテリアゾーンIZとペリメータゾーンPZとの境界あたりに設けられた仕切板6によって,インテリアゾーン側チャンバ5iとペリメータゾーン側チャンバ5pとに区分けされている。
【0025】
インテリアゾーンIZの天井2には,給気口11が形成され,別設の空調室12に設置されているインテリアゾーン用空調機13からの空調空気が室RのインテリアゾーンIZ内に吹き出されるようになっている。またインテリアゾーンIZの天井2には,天井チャンバ3に通じる還気口14が形成されている。また天井チャンバ3内には,空調機に近い位置にインテリアゾーン用空調機13の還気取入部13aにダクトを介して通ずる取入口15が開口している。
【0026】
インテリアゾーン用空調機13は,室RのインテリアゾーンIZの空調を担っており,外気取入部13bから取り入れた外気OAと,前記還気口14から取り入れたインテリアゾーン側還気IRAとを処理して,所定の温湿度に調整して,給気部13cから供給する構成を有している。
【0027】
ペリメータゾーンPZには,ペリメータ負荷を発生させる窓部21が壁面に存在しており,この窓部21の下方には,ペリカウンタ22が床スラブ上に設置されている。このペリカウンタ22は,図2に示したように,ケーシング22a内に上下に仕切られたダクトチャンバ部を有し,上側のダクト部は吸引チャンバ23を構成し,下側のダクトチャンバ部は吹出しチャンバ24を構成している。前記上下のダクトチャンバは,ケーシング22aの略中間高さに水平板を渡すことで区画されており,導入される空気が混合することはない。
【0028】
ペリカウンタ22のケーシング22aの上面には,長手方向に沿って略線状に開口している吸込口25が形成され,この吸込口25は吸引チャンバ23に通じている。この吸込口25の長手方向の長さLは,前記窓部21の幅方向の長さと同一に設定されている。一方ペリカウンタ22のケーシング22aの前面下部には,前記床下チャンバ5のペリメータゾーン側チャンバ5p内で仕切板6の方向に向けて開口する,吹出口26が設けられている。この吹出口26は,前記吹出しチャンバ24に通じている。そしてペリメータゾーンPZの床4には,図3にも示したように,床面吹出し部27が設けられており,ペリカウンタ22の横幅一杯に線状に開口した吹出口26から吹き出された空調空気は,床下チャンバ5のペリメータゾーン側チャンバ5pを通じて,床面吹出し部27からペリメータゾーンPZへと吹き出されるようになっている。なお吸込口25と吹出口26は,短ダクト状に突出しているが,ペリカウンタ22のの同一面上にスリットを切って形成してもよい。
【0029】
前記床面吹出し部27は,図3に示されているように,床下チャンバ5のペリメータゾーン側チャンバ5p内に通ずる略円筒形のケーシング内にシャフト27aが垂直方向に設けられ,このシャフト27aに沿って,旋回流形成板27bが上下に移動して,かつ任意の位置に固定できるようになっている。これによって,例えば旋回流形成板27bを上方に位置させたときには,図示のように空調空気をほぼ垂直方向に吹き出させることができる。また旋回流形成板27bを下方に位置させたときには,水平方向に沿って,すなわち床面に沿って空調空気を吹き出させることが可能になっている。
【0030】
前記吸引チャンバ23は,例えばダクトを介して天井チャンバ3内に設けられた送風機28に通じており,送風機28が作動すると,吸込口25が窓部21近傍の雰囲気を吸引し,吸引チャンバ23を通じて天井チャンバ3内へと送られるようになっている。また一方,前記吹出しチャンバ24は,例えばダクトを介して空調室12内に設置されているペリメータゾーン用空調機29の給気部29aに通じており,ペリメータゾーン用空調機29からの空調空気はこの吹出しチャンバ24を通じて,床面吹出し部27からペリメータゾーンPZへと吹き出される。なおこれら窓下と天井を連絡するダクトは例えば柱に接して立設したカバー内に収容することができる。
【0031】
ペリメータゾーンPZの天井2には,例えばライン型制気口などで形成される吸引部31が設けられている。この吸引部31には,VAVユニット32,排気ファン33を通じて排気口34から室外へ排気する排気ダクト35と,ペリメータゾーン用空調機29の還気取入部29bへと還気する還気ダクト36とが接続されている。そして吸引部31は吸込口25と略同一の長さを有している。
【0032】
次に制御系統について説明する。まず,室RのインテリアゾーンIZの温度制御については,予め設定した温度となるようにインテリアゾーンIZに設置した第1の温度測定器T1の測定結果に基づいて,制御装置Cが必要なフィードバック制御をインテリアゾーン用空調機13に対して実施するようになっている。他方,ペリメータゾーンPZの温度制御については,ペリメータゾーンPZに設置した第2の温度測定器T2の測定結果に基づいて,予め設定した温度となるように制御装置Cが必要なフィードバック制御をペリメータゾーン用空調機29に対して実施するようになっている。
【0033】
またペリカウンタ22の吸引チャンバ23内には,第3の温度測定器T3が,水平に仕切っている水平板の上面に取り付けた形で設置されており,吸引チャンバ23内の温度が設定された温度より下回った場合には,制御装置Cが送風機28を作動させるようになっている。また吸引部31には第4の温度測定器T4が設けられており,測定した温度に基づいてVAVユニット32の開度を調整するようにVAVユニット32の開度を制御するようになっている。例えば温度が高い場合には,開度を大きくして排気量を増大させ,温度が低い場合には開度を小さくして排気量を絞るような制御を実施する。なお排気,還気の切換や分配は三方ダンパを吸引部のダクト取出口に設けることで行ってもよい。なお温度測定器T3と送風機33は,制御装置Cを介さずに直接信号線で連絡してもよい。
【0034】
基本となる空調システム1は以上のように構成されており,次にその運転例について説明する。
【0035】
[夏期の運転例]
インテリアゾーン用空調機13,ペリメータゾーン用空調機29を作動させると,基本的に図4に示したように,インテリアゾーンIZ,ペリメータゾーンPZとも各々設定温度となるように,各々第1の温度測定器T1,第2の温度測定器T2の測定結果に基づいて制御装置Cによるフィードバック制御がなされる。すなわちインテリアゾーンIZについては,天井2の給気口11から空調空気が吹き出され,還気口14,から還気が天井チャンバインテリアゾーン用空調機13へと戻される。またペリメータゾーンPZについては,床下チャンバ5のペリメータゾーン側チャンバ5pを通じて床吹出し部27からペリメータゾーン用空調機29からの空調空気がペリメータゾーンPZへと吹き出される。
【0036】
インテリアゾーン用空調機13は,必要量の外気OAを取り入れて処理することができ,その際に余剰排気は,ペリメータゾーンPZの天井2に設けた吸引部31から排気ファン33によって排気口34を通じて外部に排出される。ペリメータゾーン空調機29に内蔵されたファンと排気ファン28の少なくともいずれか一方の吸引力により,ペリメータ負荷を発生させる窓部21での熱プルームは吸引部31へと上昇する。そしてそのまま排気されるか又はペリメータゾーン用空調機29への還気部29bへと戻される。したがって,熱プルームの移動方向と吸引部31での吸引方向とが一致しているので,効率が良く,しかも熱プルーム自体を拡散させることはない。ペリメータゾーンPZへの空調空気の給気を天井2からではなく,床4の床吹出し部27から給気しているので,この点からも熱プルーム自体を拡散,撹拌させることはない。また天井2付近の高温層を乱すこともない。したがって,室内の温度成層を維持してペリメータゾーンPZの快適に空調を効率よく実施することができる。さらにまた窓部21自体も,前記熱プルームに誘引される空調空気で冷却され,放射環境の悪化が抑えられている。
【0037】
また吸引部31から吸引した雰囲気は,一部は排気側,一部はペリメータゾーン用空調機29の還気側へと戻されるが,排気側の風量制御は,吸引部31に設けた第4の温度測定器T4の測定結果によってなされる。すなわち基本的にペリメータゾーン用空調機29の系統は循環系統であり,外気の導入はないので,ペリメータゾーンPZの温度制御に基づく,変風量制御や給気温度制御に応じた風量の還気をペリメータゾーン用空調機29の還気側が取り入れている。そして排気ファン33による送風量の制御は,第4の温度測定器T4で測定される温度が所定温度,例えば28℃を越える場合には,排気量を増大させるため,VAVユニット32の開度を大きくして排気風量を増大させる制御を実施する(インテリアゾーン用空調機13の取入外気量も増大)。
【0038】
[冬期の運転例]
冬期においても,通常はインテリアゾーン用空調機13,ペリメータゾーン用空調機29を作動させ,図5に示したように,インテリアゾーンIZ,ペリメータゾーンPZとも各々設定温度となるように,各々第1の温度測定器T1,第2の温度測定器T2の測定結果に基づいて制御装置Cによるフィードバック制御がなされる。
【0039】
そしてペリカウンタ22の吸引チャンバ23内に設置した第3の温度測定器T3の測定温度が所定温度,例えば20℃を下まわった場合には,制御装置Cからの信号で送風機28が作動し,吸込口25から窓部21近傍に発生するコールドドラフトCDを吸引し,天井チャンバ3内へと送風する。天井チャンバ3内に送風された雰囲気は,還気口14から流入するインテリアゾーンIZの還気と混合されて取入口15からインテリアゾーン用空調機13の還気取入部13aへと導入される。したがって,インテリアゾーンIZがOA機器の発熱等に対処し冬期の冷房運転を実施する場合,冷房負荷が軽減され,効率の良い運転が実施できる。
【0040】
なお吸引部31から吸引される雰囲気は,天井付近の比較的高温の雰囲気であり,一部はペリメータゾーン用空調機29の還気部29bへと送られる。このように比較的高温の空気がペリメータゾーン用空調機29へと戻されるので,ペリメータゾーン用空調機29での加熱は必要最小限で済み,効率の良い運転が行われる。なお吸引部31から吸引されて排気ファン33によって排気される残りの一部は,外気OA取り入れ量に応じた量である。
【0041】
そしてペリカウンタ22の吸込口25の長さLは,窓部21の幅と実質的に同一以上に設定されているので,窓部21近傍で発生したコールドドラフトCDを脱漏なく吸引できる。しかもコールドドラフトCDの移動方向と吸込口25からの吸引方向とが一致しているので,効率よくコールドドラフトCDを捕集できる。そのうえ,ペリメータゾーンPZへの空調空気は,床4に設けた床吹出し部27によって行われ,さらに当該床吹出し部27は,旋回床吹出しタイプであるから,暖気流が床面を這った後に上昇していき,足下の低温下が防止される。
【0042】
なおペリカウンタ22の吸引チャンバ23内に設置した第3の温度測定器T3の測定温度が所定温度を下まわらない場合には,送風機28は作動せず,したがって,コールドドラフトに対しては,床面吹出し部27によって旋回給気される空調空気に誘因混合させて処理することになる。但し,所定温度は20℃に設定されているので,大きな暖房負荷にはならない。
【0043】
また前記空調システム1では,ペリカウンタ22自体がファンや冷温水コイル等を有していないので,コンパクトにすることができ,室Rのレンタブル比を従来より向上させることができる。さらに配管量の低減やドレン漏水の危険除去に対して大きく貢献する。
【0044】
さらにまた前記空調システム1では,インテリアゾーンIZへの空調空気の供給が天井2からのいわゆる天井吹出し,ペリメータゾーンPZへの空調空気の供給は,床4からのいわゆる床吹出しであるから,例えば冬期においてインテリアゾーンIZへ冷房用空調空気,ペリメータゾーンPZへ暖房用空調空気を供給する場合には,特に各々の温度環境に対応した適切な空調空気の供給ができ,快適な空調を実施することが可能になっている。
【0045】
次に実施の形態について説明する。ビル等のオフィスにおいては,室の一側面(一方位)のみならず,二面,三面等複数の方位に窓部等のペリメータ負荷を発生させる場所を有していることがある。つまり室の複数の方位にペリメータゾーンが存在する場合がある。かかる場合,例えば時刻によって刻々と各ゾーンの負荷量が変化する。このようなケースでは,単純に同一のペリメータ負荷処理していたのでは,かならずしも各ゾーンに最適な処理を行っているとはいえない。第2の実施の形態は,そのように複数の方位にペリメータゾーンを有する室の空調を適切に実施できるシステムとして構成されている。
【0046】
図6は,実施の形態にかかる空調システム40の構成を平面から模式的に説明した図であり,前出第1の実施の形態にかかる空調システム1と同一の符号で示される部材,装置等は,同一の部材,装置等を示している。
【0047】
図6における室Rは,東E,南S,西Wの3つの方位に,各々ペリメータ負荷を発生させる窓部21E,21S,21Wを有している。これら各方位の窓部21E,21S,21Wの下方には,前出ペリカウンタ22が各々設置されているが,その他に図7に示したペリカウンタ41が,窓部21E,21Wには,2カ所,窓部21Sには2カ所に設置されている。このペリカウンタ41は,前記ペリカウンタ22から下部の吹出しチャンバ24を取り去った構成を有し,図7に示したように,上部の吸引チャンバ23のみを有している。
【0048】
各方位のペリカウンタ22,41の上方には,各々吸引部31が設定されている。なお図示の都合上,図6においては,吸引部31は,ペリカウンタ22,41の真上には記載されていない。
【0049】
そして例えば東Eのペリメータゾーンについて言えば,ペリカウンタ22の吹出しチャンバ(図2参照)には,東Eのペリメータゾーンの空調を担うペリメータゾーン用空調機29Eからの空調空気が供給されて床面から給気PSAとして吹き出されるようになっている。一方ペリカウンタ22,及びペリカウンタ41の吸引チャンバ23から吸引した空気は送風機28によって天井チャンバ3内に送風されるようになっている。
【0050】
また東Eのペリメータゾーンの天井に設けられている吸引部31から吸引された窓部21E上方の空気はダクト43Eにて集合される。当該ダクト43Eは,モーターダンパMDEの手前で分岐されて,一方は東Eのペリメータゾーンの空調を担うペリメータゾーン用空調機29Eの還気取入部29bに接続され,他方はモーターダンパMDEを介して排気ファン33に通じている。
【0051】
同様に,南Sのペリメータゾーンの場合には,ペリカウンタ22の吹出しチャンバ(図2参照)には,南Sのペリメータゾーンの空調を担うペリメータゾーン用空調機29Sからの空調空気が供給されて床面から給気PSAとして吹き出されるようになっており,またペリカウンタ22及びペリカウンタ41の吸引チャンバ23から吸引した空気は送風機28によって天井チャンバ3内に送風されるようになっている。そして南Sのペリメータゾーンの天井に設けられている吸引部31から吸引された窓部21S上方の空気はダクト43Sにて集合される。当該ダクト43Sは,モーターダンパMDSの手前で分岐されて,一方は南Sのペリメータゾーンの空調を担うペリメータゾーン用空調機29Sの還気取入部29bに接続され,他方はモーターダンパMDSを介して排気ファン33に通じている。
【0052】
西Wのペリメータゾーンについても,ペリカウンタ22の吹出しチャンバ(図2参照)には,西Wのペリメータゾーンの空調を担うペリメータゾーン用空調機29Wからの空調空気が供給されて床面から給気PSAとして吹き出されるようになっており,またペリカウンタ22及びペリカウンタ41の吸引チャンバ23から吸引した空気は送風機28によって天井チャンバ3内に送風されるようになっている。さらに西Wのペリメータゾーンの天井に設けられている吸引部31から吸引された窓部21W上方の空気はダクト43Wにて集合される。当該ダクト43Wは,モーターダンパMDWの手前で分岐されて,一方は西Wのペリメータゾーンの空調を担うペリメータゾーン用空調機29Wの還気取入部29bに接続され,他方はモーターダンパMDWを介して排気ファン33に通じている。
【0053】
前記モーターダンパMDE,MDS,MDWの開度制御は,各方位のペリメータゾーンの吸引部31に設けてある第4の温度測定器T4の測定結果に基づいて,制御装置Cによって制御されるようになっている。なお第4の温度測定器T4と制御装置Cへの配線は作図上の都合で図示していない。
【0054】
次に前記実施の形態にかかる空調システム40の夏期の運転例について説明する。基本的には,第1の実施の形態にかかる空調システム1の場合と同様,インテリアゾーン用空調機13,ペリメータゾーン用空調機29E,29S,29Wを作動させて,インテリアゾーン並びに各方位のペリメータゾーンとも各々設定温度となるように空調が実施される。
【0055】
但し,時刻によって各方位のペリメータゾーンのペリメータ負荷が異なっているので,ペリメータ負荷が多い方位,すなわち吸引部31によって吸引された空気の温度が設定温度を超えている方位に対しては,当該方位のモータダンパの開度を排気ファン33を備えるダクト系統の側に大きくして排気量を増大させる制御を行い,逆に設定温度を下まわっている方位のペリメータゾーンについては,ペリメータゾーン用空調機での冷熱利用に供すべく,モータダンパの開度を小さく排気量を絞った制御がなされるのである。
【0056】
またそのように設定温度を定めず,第4の温度測定器T4で測定される温度を比較して,相対的に高い方位の排気ダクト側に設けられたモータダンパの開度を大きくして排気量を増大させ,相対的に低い方位のモータダンパの開度を小さくして排気量を絞った運転を行ってもよい。例えば第4の温度測定器T4の測定結果が,東Eが28℃,南Sが34℃,西Wが29℃であった場合,各方位のモータダンパの開度は,モータダンパMDEが10%,モータダンパMDSが100%,モータダンパMDWが10%として,各方位の排気量を制御してもよい。また例えば第4の温度測定器T4の測定結果が,東Eが25℃,南Sが26℃,西Wが25℃というように,各方位ともほぼ同じ温度であった場合には,モータダンパMDE,MDS,MDWのいずれも100%として,各方位の排気量を等しくなるように制御してもよい。
【0057】
そのように制御することで,時刻等に応じたペリメータ負荷の変動に対応して適切な排気量制御を実施して,各方位毎のペリメータゾーンの空調を環境に応じて適切にかつ効率よく実施することが可能である。
【0058】
なお実施の形態にかかる空調システム40において,各方位のペリメータゾーンの空調を個別に制御する場合には,前記第1の実施の形態において採用した仕切板6を用いて,床下チャンバ5内における各方位毎のペリメータ側チャンバを各方位毎に区画すればよい。
【0059】
さらにまた前記実施の形態にかかる空調システム40では,各方位のペリメータゾーン毎に個別のペリメータゾーン用空調機29E,29S,29Wを設置して対応していたが,もちろん1台のペリメータゾーン用空調機を使用して,いわゆるマルチゾーンユニット方式で各方位のペリメータゾーンの空調を実施してもよい。
【0060】
なお前記実施の形態にかかる空調システム40においては,1つの室R内のいわばゾーン空調を実施する形態であったが,各方位のペリメータゾーンに小部屋が設定され,各小部屋毎にペリメータ空調を実施する際には,例えばペリメータゾーン用空調機からの給気ダクトを分岐させ,各々VAVユニットを設けるなどして変風量制御を行うことで,1台のペリメータゾーン用空調機で各小部屋の空調を実施することが可能である。
【0061】
前記空調システム1,40とも,インテリアゾーン自体は,単一の部屋として設定していたが,図8に示した空調システム50のように,インテリアゾーンに仕切壁51を設け,使用用途の異なる部屋別に仕切られたインテリアゾーンIZ1,IZ2が設定され,さらにインテリアゾーンIZ1,IZ2毎に給気口11a,11b,還気口14a,14bを設け,各インテリアゾーンIZ1,IZ2に対してVAVユニット52,53を配置して各部屋の使用状況の変化に応じ個別制御するようにしてもよい。
【0062】
また図9に示した空調システム60は,室Rがいわゆる大部屋である場合に適用した例であり,この空調システム60では,1台の空調機61で,インテリアゾーンIZ及びペリメータゾーンPZの双方の空調を担う構成としてある。すなわち空調機61は,床下チャンバ5に対して空調空気を供給し,当該空調空気がインテリアゾーンIZ及びペリメータゾーンPZに設けた床吹き出し部27から各々インテリアゾーンIZ及びペリメータゾーンPZに吹き出されるようになっている。従って,窓部21の下方に設置しているのは吸引チャンバ23のみを有するペリカウンタ41である。
【0063】
かかる空調システム60の場合でも,熱負荷の大きい方位の吸引部からの排気量を増大させることで,それに対応してインテリアゾーンIZの給気が誘引され,平面的な温度分布が均一化される。また当該方位の熱プルームが室全体に拡散することも防止される。さらにまた天井内に設置される機器,ダクトの量が低減でき,工事量が減ると共に,階高も低く抑えることが可能である。
【0064】
図10に示した空調システム70は,インテリアゾーン用空調機13からの空調空気の吹き出しを,床下チャンバ5のインテリアゾーン側チャンバ5pに開口した給気部13dから行うようにしたものである。基本的には,室Rが大部屋の場合に適しているが,特にペリメータゾーンPZがインテリアゾーン用空調機13から離れており,特に暖房時のペリメータゾーンPZの給気温度の低下が懸念される場合やペリメータゾーンPZとインテリアゾーンIZの間に間仕切りが設けられて小部屋として使用され,その熱環境から給気系統を分けたい場合に適している。
【0065】
図11に示した空調システム80は,インテリアゾーンIZ及びペリメータゾーンPZに対して,1台の空調機81からペリカウンタ22の吹出しチャンバ24に対して供給される空調空気を,床下チャンバ5を通じて床吹き出し部27を通じて供給するように構成されている。これは,窓部21の幅方向にいわゆる空調モジュールが設定されている場合に有用である。すなわち,図示している紙面の垂直方向の間仕切り等によって窓部21の幅方向に複数の空調ゾーンが区画されている場合には,図11に示した空調システムのように,各モジュールごとに給気系にVAVユニット82を設置し,1台の空調機81による変風量制御を実施できる。
【0066】
いずれにしても,前記した各空調システム50,60,70,80のいずれも熱プルームを拡散させることなく,好適にペリメータゾーンPZ及びインテリアゾーンIZの空調を適切に実施することが可能であり,またコールドドラフトを捕集することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば,ペリメータ負荷を発生させる窓部の自然対流によって搬送される熱負荷を効率よく捕集しつつ,居住域を省エネルギーな空調システムで快適に空調することができ,さらに熱プルームを拡散させず,またコールドドラフトに対してもこれを好適にかつ効率よく捕集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本となる空調システムの構成の概略を示す側面からみた説明図である。
【図2】図1の空調システムに用いたペリカウンタの斜視図である。
【図3】図2の縁カウンタの側面からみた説明図である。
【図4】図1の空調システムの夏期の運転例の説明図である。
【図5】図1の空調システムの冬期の運転例の説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態にかかる空調システムの構成の概略を示す平面からみた説明図である。
【図7】吸引チャンバのみを有するペリカウンタの斜視図である。
【図8】インテリアゾーンが用途別に仕切られている室に適用した空調システムの構成の概略を示す側面からみた説明図である。
【図9】1台の空調機でインテリアゾーン,ペリメータゾーンの空調を実施する空調システムの構成の概略を示す側面からみた説明図である。
【図10】インテリアゾーン,ペリメータゾーン共床吹き出し構成を採用した空調システムの構成の概略を示す側面からみた説明図である。
【図11】窓部の幅方向に仕切られたモジュールに対してペリカウンタ側からの給気によって空調を実施する空調システムの構成の概略を示す側面からみた説明図である。
【符号の説明】
1 空調システム
3 天井チャンバ
5 床下チャンバ
11 給気口
13 インテリアゾーン用空調機
14 還気口
21 窓部
22 ペリカウンタ
23 吸引チャンバ
24 吹出しチャンバ
25 吸込口
27 床面吹出し部
28 送風機
31 吸引部
32 VAVユニット
33 排気ファン
C 制御装置
IZ インテリアゾーン
PZ ペリメータゾーン
R 室
T 温度測定器
Claims (6)
- インテリアゾーンと複数の方位にペリメータゾーンのある室の空調を行う方法において,
各方位毎に,ペリメータ負荷を発生させる窓部の上方及び下方の双方に吸引部を設け,
夏期においては,上方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引し,
冬期においては,下方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引し,
各方位毎に上方の吸引部から吸引した雰囲気の温度に基づいて吸引量を制御し,上方の吸引部から吸引した雰囲気の一部は,ペリメータゾーンの空調を担う空調機への還気として戻され,他の一部は排気され,
前記上方の吸引部によって吸引された空気の温度が設定温度を超えている方位については,前記排気量を増大させ,
前記上方の吸引部によって吸引された空気の温度が設定温度を下回っている方位については,前記排気量を絞る,
ことを特徴とする,空調方法。 - インテリアゾーンと複数の方位にペリメータゾーンのある室の空調を行う方法において,
各方位毎に,ペリメータ負荷を発生させる窓部の上方及び下方の双方に吸引部を設け,
夏期においては,上方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引し,
冬期においては,下方の吸引部から窓部近傍の雰囲気を吸引し,
各方位毎に上方の吸引部から吸引した雰囲気の温度に基づいて吸引量を制御し,上方の吸引部から吸引した雰囲気の一部は,ペリメータゾーンの空調を担う空調機への還気として戻され,他の一部は排気され,
各方位の上方の吸引部から吸引した雰囲気の温度を比較して,相対的に当該温度が高い方位については前記排気量を増大させ,
相対的に当該温度が低い方位については前記排気量を絞る,
ことを特徴とする,空調方法。 - 下方の吸引部から吸引した雰囲気は,インテリアゾーンからの還気と混合し,インテリアゾーンの空調を担う空調機へと戻されることを特徴とする,請求項1または2に記載の空調方法。
- ペリメータゾーンへの空調空気の供給は,床吹出しによって行い,
インテリアゾーンへの空調空気の供給は,天井吹出しによって行い,
インテリアゾーンからの還気は,天井吸引によって行う,
ことを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の空調方法。 - インテリアゾーンと複数の方位にペリメータゾーンのある室の空調を行う空調システムであって,
各方位毎に,ペリメータ負荷を発生させる窓部の下方に設置されるペリカウンタを有し,
前記ペリカウンタの上面には,前記窓部の幅方向に沿って長い下部吸込口が設けられ,前記窓部の上方には,前記窓部の幅方向に沿って長い上部吸込口が設けられ,
前記方位毎の上部吸込口から吸引した雰囲気の温度を測定する温度測定器と,
前記温度測定器の測定結果に基づいて,吸引した雰囲気の室外への排気量を制御する制御装置とを有し,
前記吸込口から吸引した雰囲気の一部は,ペリメータゾーンの空調を担う空調機への還気として戻され,他の一部は排気され,
前記温度測定器の測定値が,設定温度を超えている方位については,前記排気量を増大させ,設定温度を下回っている方位については,前記排気量を絞るように,前記制御装置が制御することを特徴とする,空調システム。 - インテリアゾーンと複数の方位にペリメータゾーンのある室の空調を行う空調システムであって,
各方位毎に,ペリメータ負荷を発生させる窓部の下方に設置されるペリカウンタを有し,
前記ペリカウンタの上面には,前記窓部の幅方向に沿って長い下部吸込口が設けられ,前記窓部の上方には,前記窓部の幅方向に沿って長い上部吸込口が設けられ,
前記方位毎の上部吸込口から吸引した雰囲気の温度を測定する温度測定器と,
前記温度測定器の測定結果に基づいて,吸引した雰囲気の室外への排気量を制御する制御装置とを有し,
前記吸込口から吸引した雰囲気の一部は,ペリメータゾーンの空調を担う空調機への還気として戻され,他の一部は排気され,
前記温度測定器によって測定した,各方位の上部吸込口から吸引した雰囲気の温度を比較して,相対的に当該温度が高い方位については前記排気量を増大させ,相対的に当該温度が低い方位については前記排気量を絞るように,前記制御装置が制御することを特徴とする,空調システム。
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