JP5688672B2 - 光伝送装置、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

光伝送装置、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、均一化ユニット、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、例えば半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に好適な照明光学系に関するものである。
この種の露光装置の本体は、全体的にかなり大きな装置であり、設置のための所要床面積は大きい。また、露光装置に露光光(照明光)を供給する光源として、たとえばKrFエキシマレーザ光源やArFエキシマレーザ光源が用いられるが、エキシマレーザ光源もかなり大きな装置である。
したがって、エキシマレーザ光源を用いる露光装置では、光源装置を露光装置本体からある程度離間させて配置することが多い。その場合、複数回に亘って折り曲げられた比較的長い光路に沿って、エキシマレーザ光源の光出力口から射出される光を露光装置本体の光取入口まで導く必要がある。
一般に、エキシマレーザ光源から射出される光束は、矩形状の断面を有し、その断面の短辺方向に沿って強度が比較的大きく変化する形態の光強度分布を有する。その結果、エキシマレーザ光源から射出された光を単なるリレー光学系により露光装置本体まで導く構成では、例えば露光装置本体の光取入口に配置された回折光学素子のような光学部材が光照射により損傷を受け易い。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、レーザ光源から射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体の光取入口へ入射させることのできる均一化ユニットを提供することを目的とする。また、本発明は、レーザ光源から射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体の光取入口へ入射させる均一化ユニットを用いて、光学部材が光照射による損傷を受けにくいレーザ耐性の高い照明光学系を提供することを目的とする。また、本発明は、レーザ耐性の高い照明光学系を用いて、所要の照明条件に基づく露光を安定的に行うことのできる露光装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、レーザ光源の光出力口の直後に配置されて、前記光出力口から射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体の光取入口へ入射させる均一化ユニットであって、
前記レーザ光源から入射した光束を複数の光束に波面分割する波面分割素子と、
前記波面分割素子により波面分割された前記複数の光束を前記露光装置本体の光取入口において重畳させるリレー光学系とを備えていることを特徴とする均一化ユニットを提供する。
本発明の第2形態では、レーザ光源の光出力口と露光装置本体の光取入口との間に配置されて、前記光出力口から射出された光の強度分布を均一化して前記光取入口へ入射させる均一化ユニットであって、
前記レーザ光源の前記光出力口からのレーザ光を集光するリレー光学系と、
前記光出力口と前記リレー光学系との間に配置されて、前記レーザ光源から入射した光束を複数の光束に波面分割する波面分割素子とを備えていることを特徴とする均一化ユニットを提供する。
本発明の第3形態では、被照射面を照明する照明光学系において、
第1形態または第2形態の均一化ユニットと、
前記露光装置本体の光取入口に配置されて、入射光を空間的に変調して射出する空間光変調素子とを備えていることを特徴とする照明光学系を提供する。
本発明の第4形態では、所定のパターンを照明するための第3形態の照明光学系を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第5形態では、第4形態の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明の第6形態では、レーザ光源の光出力口から射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体の光取入口へ入射させる光伝送方法であって、
前記レーザ光源から入射した光束を複数の光束に波面分割する波面分割工程と、
前記波面分割素子により波面分割された前記複数の光束を前記露光装置本体の光取入口において重畳させる光重畳工程とを備えていることを特徴とする光伝送方法を提供する。
本発明の第7形態では、第6形態の光伝送方法を用いて、前記レーザ光源からの光を前記露光装置本体へ導く工程と、
前記導かれた光を用いて所定のパターンを感光性基板に露光する露光工程と、
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明の均一化ユニットでは、レーザ光源から入射する光束の光強度分布が不均一であっても、入射光束を複数の光束に波面分割する波面分割素子と、波面分割された複数の光束を重畳させるリレー光学系との協働作用により、露光装置本体の光取入口において光強度分布の均一化された光束を得ることができる。すなわち、本発明の均一化ユニットでは、エキシマレーザ光源のようなレーザ光源から射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体の光取入口へ入射させることができる。
また、本発明の照明光学系では、レーザ光源から射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体の光取入口へ入射させる均一化ユニットを用いて、光学部材が光照射による損傷を受けにくく、高いレーザ耐性を実現することができる。また、本発明の露光装置では、例えばエキシマレーザ光源に対してレーザ耐性の高い照明光学系を用いて、所要の照明条件に基づく露光を安定的に行うことができ、ひいては良好なデバイスを安定的に製造することができる。
本発明の実施形態にかかる露光装置の全体構成を概略的に示す図である。 図1の露光装置本体の内部構成を概略的に示す図である。 本実施形態にかかる均一化ユニットの内部構成を概略的に示す図である。 均一化ユニットへの入射光束の光強度分布を模式的に示す図である。 アレイ状に配列されて個別に駆動制御される複数の微小な要素ミラーにより構成された空間光変調器の要部構成を概略的に示す図である。 半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。 液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の全体構成を概略的に示す図である。図2は、図1の露光装置本体の内部構成を概略的に示す図である。図2では、感光性基板であるウェハWの露光面(転写面)の法線方向に沿ってZ軸を、ウェハWの露光面内において図2の紙面に平行な方向にX軸を、ウェハWの露光面内において図2の紙面に垂直な方向にY軸をそれぞれ設定している。
図1を参照すると、本実施形態の露光装置では、レーザ光源LSから露光光(照明光)が供給される。レーザ光源LSとして、たとえば193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザ光源や248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザ光源などを用いることができる。レーザ光源LSは、パルスレーザ光のパルス長を伸ばすためのパルスストレッチャを備えることができる。このようなパルスストレッチャを備えたレーザ光源は、たとえば米国特許第6,693,939号公報や、特開2008−277617号公報などに開示されている。
レーザ光源LSから−Y方向に沿って射出された矩形状(X方向に沿った一辺およびZ方向に沿った他辺を有する矩形状)の断面を有する光束は、均一化ユニット1を介して、第1ミラー2aに入射する。なお、均一化ユニット1の構成および作用については後述する。第1ミラー2aにより+Z方向に偏向された光束は、第2ミラー2bにより−X方向に反射された後、第3ミラー2cに入射する。第3ミラー2cにより+Z方向に偏向された光束は、露光装置本体EAの光取入口に配置された回折光学素子3に入射する。本実施形態では、Z方向が鉛直方向に対応し、露光装置本体EAがレーザ光源LSの上階に設置されているものとする。
図2を参照すると、回折光学素子3を経た光は、アフォーカルレンズ4に入射する。アフォーカルレンズ4は、その前側焦点位置と回折光学素子3の位置とがほぼ一致し且つその後側焦点位置と図中破線で示す所定面5の位置とがほぼ一致するように設定されたアフォーカル系(無焦点光学系)である。回折光学素子3は、基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段差を形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。以下、説明を簡単にするために、回折光学素子3は、輪帯照明用の回折光学素子であるものとする。
輪帯照明用の回折光学素子3は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールド(またはフラウンホーファー回折領域)に輪帯状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、回折光学素子3に入射したほぼ平行光束は、アフォーカルレンズ4の瞳面に輪帯状の光強度分布を形成した後、輪帯状の角度分布でアフォーカルレンズ4から射出される。アフォーカルレンズ4の前側レンズ群4aと後側レンズ群4bとの間の光路中において、その瞳位置またはその近傍には、円錐アキシコン系6が配置されている。円錐アキシコン系6の構成および作用については後述する。
アフォーカルレンズ4を介した光は、σ値(σ値=照明光学系のマスク側開口数/投影光学系のマスク側開口数)可変用のズームレンズ7を介して、オプティカルインテグレータとしてのマイクロフライアイレンズ(またはフライアイレンズ)8に入射する。マイクロフライアイレンズ8は、例えば縦横に且つ稠密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる光学素子であって、平行平面板にエッチング処理を施して微小レンズ群を形成することによって構成されている。
マイクロフライアイレンズを構成する各微小レンズは、フライアイレンズを構成する各レンズエレメントよりも微小である。また、マイクロフライアイレンズは、互いに隔絶されたレンズエレメントからなるフライアイレンズとは異なり、多数の微小レンズ(微小屈折面)が互いに隔絶されることなく一体的に形成されている。しかしながら、正屈折力を有するレンズ要素が縦横に配置されている点でマイクロフライアイレンズはフライアイレンズと同じ波面分割型のオプティカルインテグレータである。なお、マイクロフライアイレンズ8として、例えばシリンドリカルマイクロフライアイレンズを用いることもできる。シリンドリカルマイクロフライアイレンズの構成および作用は、例えば米国特許第6913373号公報に開示されている。
所定面5の位置はズームレンズ7の前側焦点位置またはその近傍に配置され、マイクロフライアイレンズ8の入射面はズームレンズ7の後側焦点位置またはその近傍に配置されている。換言すると、ズームレンズ7は、所定面5とマイクロフライアイレンズ8の入射面とを実質的にフーリエ変換の関係に配置し、ひいてはアフォーカルレンズ4の瞳面とマイクロフライアイレンズ8の入射面とを光学的にほぼ共役に配置している。
したがって、マイクロフライアイレンズ8の入射面上には、アフォーカルレンズ4の瞳面と同様に、たとえば光軸AXを中心とした輪帯状の照野が形成される。この輪帯状の照野の全体形状は、ズームレンズ7の焦点距離に依存して相似的に変化する。マイクロフライアイレンズ8に入射した光束は二次元的に分割され、その後側焦点面またはその近傍の位置には、マイクロフライアイレンズ8の入射面に形成される照野とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源、すなわち光軸AXを中心とした輪帯状の実質的な面光源からなる二次光源(瞳強度分布)が形成される。
マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍には、必要に応じて、輪帯状の二次光源に対応した輪帯状の開口部(光透過部)を有する照明開口絞り9が配置されている。照明開口絞り9は、照明光路に対して挿脱自在に構成され、且つ大きさおよび形状の異なる開口部を有する複数の開口絞りと切り換え可能に構成されている。開口絞りの切り換え方式として、たとえば周知のターレット方式やスライド方式などを用いることができる。照明開口絞り9は、投影光学系PLの入射瞳面と光学的にほぼ共役な位置に配置され、二次光源の照明に寄与する範囲を規定する。
マイクロフライアイレンズ8および照明開口絞り9を経た光は、コンデンサー光学系10を介して、マスクブラインド11を重畳的に照明する。こうして、照明視野絞りとしてのマスクブラインド11には、マイクロフライアイレンズ8の微小レンズの形状と焦点距離とに応じた矩形状の照野が形成される。マスクブラインド11の矩形状の開口部(光透過部)を経た光は、前側レンズ群12aと後側レンズ群12bとからなる結像光学系12を介して、所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。すなわち、結像光学系12は、マスクブラインド11の矩形状開口部の像をマスクM上に形成することになる。
マスクステージMS上に保持されたマスクMには、転写すべきパターンが形成されている。マスクMのパターンを透過した光は、投影光学系PLを介して、ウェハステージWS上に保持されたウェハ(感光性基板)W上にマスクパターンの像を形成する。こうして、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面(XY平面)内においてウェハWを二次元的に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露光を行うことにより、ウェハWの各露光領域にはマスクMのパターンが逐次露光される。
円錐アキシコン系6は、光源側から順に、光源側に平面を向け且つマスク側に凹円錐状の屈折面を向けた第1プリズム部材6aと、マスク側に平面を向け且つ光源側に凸円錐状の屈折面を向けた第2プリズム部材6bとから構成されている。そして、第1プリズム部材6aの凹円錐状の屈折面と第2プリズム部材6bの凸円錐状の屈折面とは、互いに当接可能なように相補的に形成されている。また、第1プリズム部材6aおよび第2プリズム部材6bのうち少なくとも一方の部材が光軸AXに沿って移動可能に構成され、第1プリズム部材6aと第2プリズム部材6bとの間隔が可変に構成されている。
ここで、第1プリズム部材6aと第2プリズム部材6bとが互いに当接している状態では、円錐アキシコン系6は平行平面板として機能し、形成される輪帯状の二次光源に及ぼす影響はない。しかしながら、第1プリズム部材6aと第2プリズム部材6bとを離間させると、輪帯状の二次光源の幅(輪帯状の二次光源の外径と内径との差の1/2)を一定に保ちつつ、輪帯状の二次光源の外径(内径)が変化する。すなわち、輪帯状の二次光源の輪帯比(内径/外径)および大きさ(外径)が変化する。
ズームレンズ7は、輪帯状の二次光源の全体形状を相似的に拡大または縮小する機能を有する。たとえば、ズームレンズ7の焦点距離を最小値から所定の値へ拡大させることにより、輪帯状の二次光源の全体形状が相似的に拡大される。換言すると、ズームレンズ7の作用により、輪帯状の二次光源の輪帯比が変化することなく、その幅および大きさ(外径)がともに変化する。このように、円錐アキシコン系6およびズームレンズ7の作用により、輪帯状の二次光源の輪帯比と大きさ(外径)とを制御することができる。
本実施形態では、上述したように、マイクロフライアイレンズ8により形成される二次光源を光源として、照明光学系(1〜12)の被照射面に配置されるマスクMをケーラー照明する。このため、二次光源が形成される位置は投影光学系PLの開口絞りASの位置と光学的に共役であり、二次光源の形成面を照明光学系(1〜12)の照明瞳面と呼ぶことができる。典型的には、照明瞳面に対して被照射面(マスクMが配置される面、または投影光学系PLを含めて照明光学系と考える場合にはウェハWが配置される面)が光学的なフーリエ変換面となる。
なお、瞳強度分布とは、照明光学系(1〜12)の照明瞳面または当該照明瞳面と光学的に共役な面における光強度分布(輝度分布)である。マイクロフライアイレンズ8による波面分割数が比較的大きい場合、マイクロフライアイレンズ8の入射面に形成される大局的な光強度分布と、二次光源全体の大局的な光強度分布(瞳強度分布)とが高い相関を示す。このため、マイクロフライアイレンズ8の入射面および当該入射面と光学的に共役な面における光強度分布についても瞳強度分布と称することができる。
輪帯照明用の回折光学素子3に代えて、複数極照明(2極照明、4極照明、8極照明など)用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、複数極照明を行うことができる。複数極照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドに複数極状(2極状、4極状、8極状など)の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、複数極照明用の回折光学素子を介した光束は、マイクロフライアイレンズ8の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした複数の所定形状(円弧状、円形状など)の照野からなる複数極状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍にも、その入射面に形成された照野と同じ複数極状の二次光源が形成される。
また、輪帯照明用の回折光学素子3に代えて、円形照明用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、通常の円形照明を行うことができる。円形照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドに円形状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、円形照明用の回折光学素子を介した光束は、マイクロフライアイレンズ8の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした円形状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍にも、その入射面に形成された照野と同じ円形状の二次光源が形成される。このような回折光学素子は、たとえば米国特許第5,850,300号公報および米国特許公開第2008/0074746号公報に開示されている。また、輪帯照明用の回折光学素子3に代えて、適当な特性を有する回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、様々な形態の変形照明を行うことができる。回折光学素子3の切り換え方式として、たとえば周知のターレット方式やスライド方式などを用いることができる。
図3は、本実施形態にかかる均一化ユニットの内部構成を概略的に示す図である。図3では、均一化ユニット1と回折光学素子3との間に配置された光路折り曲げ用のミラー2a〜2cを省略し、均一化ユニット1と回折光学素子3との間の光路を照明光学系の光軸AXに沿って直線状に展開している。また、図3では、直線状に延びる光軸AXの方向に沿ってy軸を設定し、y軸と直交する面内において図3の紙面に平行にz軸を、y軸と直交する面内において図3の紙面に垂直にx軸を設定している。
以下、レーザ光源LSから射出されて均一化ユニット1に入射する光束は、発散角が非常に小さいほぼ平行光束であって、x方向に沿って長辺を有し且つz方向に沿って短辺を有する矩形状の断面を有するものとする。この場合、短辺方向であるz方向は、マスクM上に形成される矩形状の照明領域の短辺方向に対応し、ひいてはウェハW上に形成される矩形状の静止露光領域の短辺方向に対応している。すなわち、スキャン露光型の露光装置では、均一化ユニット1への入射光束の矩形状断面の短辺方向であるz方向は、ウェハWの走査方向(スキャン露光に際して移動する方向)に対応している。
レーザ光源LSとしてパルスストレッチャを備えていないArFエキシマレーザ光源を用いる場合、均一化ユニット1に入射する光束は、図4に模式的に示すように、その断面の短辺方向であるz方向に沿って強度が比較的大きく変化する光強度分布を有する。一方、図示を省略したが、均一化ユニット1への入射光束の断面の長辺方向であるx方向に沿った光強度分布の変化は比較的小さい。均一化ユニット1への入射光束の短辺方向に沿った光強度分布の変化が比較的大きく且つ長辺方向に沿った光強度分布の変化が比較的小さい傾向は、レーザ光源LSとしてパルスストレッチャを備えたArFエキシマレーザ光源を用いる場合においても同様である。
したがって、例えばエキシマレーザ光源のようなレーザ光源LSから射出された光を単なるリレー光学系により露光装置本体EAまで導く構成では、露光装置本体EAの光取入口に配置されて、例えば石英により形成された回折光学素子3が、光照射により部分的に損傷を受け易い。回折光学素子3が光照射による損傷を受けると、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍の照明瞳に、ひいては投影光学系PLの瞳面(開口絞りASの位置)に所要の瞳強度分布を安定的に形成すること、すなわち所要の照明条件を安定的に実現することができなくなる。
本実施形態では、レーザ光源LSと第1ミラー2aとの間の光路中に均一化ユニット1を付設している。均一化ユニット1は、レーザ光源LSの光出力口LSaの直後に配置されて、光の入射側から順に、シリンドリカルレンズアレイ1aと、リレー光学系1bとを備えている。シリンドリカルレンズアレイ1aは、入射光束の短辺方向であるz方向に並んで配置された複数(図3では例示的に3つ)のシリンドリカル負レンズ要素1aaを有する。屈折光学要素としてのシリンドリカル負レンズ要素1aaは、例えば蛍石または石英のような結晶材料により形成され、yz平面に沿って負の屈折力を有し且つxy平面に沿って無屈折力である。
リレー光学系1bは、光の入射側に配置されてyz平面に沿って負の屈折力を有し且つxy平面に沿って無屈折力の第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1の後側に配置されてyz平面に沿って正の屈折力を有し且つxy平面に沿って無屈折力の第2レンズ群G2とを有する。第1レンズ群G1および第2レンズ群G2は、入射光束の短辺方向であるz方向と光軸AX方向であるy方向とが張るyz平面に沿って屈折力を有する複数のシリンドリカルレンズを有する。各シリンドリカルレンズは、例えば蛍石または石英により形成されている。第1レンズ群G1は光軸AXに沿って移動可能に構成され、第2レンズ群G2は光軸AXに沿って固定的に配置されている。
本実施形態の均一化ユニット1において、シリンドリカルレンズアレイ1aは、レーザ光源LSから入射した光束を複数の光束に波面分割する。リレー光学系1bは、シリンドリカルレンズアレイ1aにより波面分割された複数の光束を、露光装置本体EAの光取入口に配置された回折光学素子3において重畳させる。具体的に、シリンドリカルレンズアレイ1aは、入射光束を複数のシリンドリカル負レンズ要素1aaによって波面分割し、yz平面に沿った発散角がシリンドリカル負レンズ要素1aaの焦点距離に応じて比較的大きく且つxy平面に沿った発散角が非常に小さい複数の発散光束を生成する。
リレー光学系1bは、複数のシリンドリカル負レンズ要素1aaを経て生成された複数の発散光束をyz平面に沿ってそれぞれ集光し、これらの複数の光束を回折光学素子3の入射面において重畳するように回折光学素子3まで導く。ここで、回折光学素子3の入射面において複数の光束が完全に重畳する必要はなく、複数の光束を部分的に重畳させても良い。シリンドリカルレンズアレイ1aとリレー光学系1bとの間の光路は直線状に延びており、シリンドリカルレンズアレイ1aにより波面分割された複数の光束は偏向されることなくリレー光学系1bに入射する。
本実施形態の均一化ユニット1では、レーザ光源LSから入射する光束の光強度分布が不均一であってz方向に沿って比較的大きく変化していても、波面分割素子としてのシリンドリカルレンズアレイ1aと光重畳手段としてのリレー光学系1bとの協働作用により、露光装置本体EAの光取入口において光強度分布の均一化された光束を得ることができる。すなわち、本実施形態の均一化ユニット1では、エキシマレーザ光源のようなレーザ光源LSから射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体EAの光取入口に配置された回折光学素子3へ入射させることができる。
また、本実施形態の照明光学系(1〜12)では、レーザ光源LSから射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体EAの光取入口に配置された回折光学素子3へ入射させる均一化ユニット1を用いて、回折光学素子3のような光学部材が光照射による損傷を受けにくく、高いレーザ耐性を確保することができる。具体的に、本実施形態の照明光学系(1〜12)では、回折光学素子3の光照射による破損を回避することにより、所要の瞳強度分布を安定的に形成し、ひいては所要の照明条件を安定的に実現することができる。また、本実施形態の露光装置(1〜WS)では、例えばエキシマレーザ光源に対してレーザ耐性の高い照明光学系(1〜12)を用いて、所要の照明条件に基づく露光を安定的に行うことができる。
特に、本実施形態では、光軸AXに沿って比較的コンパクトな形態を有する均一化ユニット1がレーザ光源LSの光出力口LSaの直後に配置されているので、レーザ光源LSと第1ミラー2aとの間隔を小さく抑えることができ、ひいては限られた空間におけるレーザ光源LSの設置について高い自由度を確保することができる。また、本実施形態では、レイアウトの変更に伴ってレーザ光源LSと露光装置本体EAとの間の光路長が変化しても、第1レンズ群G1を光軸AX方向に移動させてリレー光学系1bの焦点距離を変化させることにより、すなわちリレー光学系1bの焦点距離を制御することにより、露光装置本体EAの光取入口において均一性の高い光強度分布を有し且つ所要の形状および大きさの断面を有する光束を得ることができる。
本実施形態では、次の条件式(1)を満足することにより、均一化ユニット1のコンパクト化を図りつつ、レーザ光源LSから比較的長い光路長を隔てて配置された露光装置本体EAの光取入口において複数の光束を少なくとも部分的に重畳させる構成を容易に実現することができる。条件式(1)において、D1はシリンドリカルレンズアレイ(波面分割素子)1aとリレー光学系1bとの間の光軸AXに沿った間隔であり、D2はリレー光学系1bと露光装置本体EAの光取入口との間の光軸AXに沿った間隔である。
D2/D1≧4 (1)
本実施形態においては、一例として、D1を0.5mとし、D2を2mとすることができる。また、別の一例として、D1を0.3mとし、D2を3mとすることができる。さらに別の一例として、D1を0.3mとし、D2を15mとすることもできる。なお、上記の条件式(1)に代えて、D2/D1≧10としても良い。
なお、上述の実施形態では、波面分割素子として、一方向(z方向)に並んで配置された複数のシリンドリカル負レンズ要素1aaからなるシリンドリカルレンズアレイ1aを用いている。しかしながら、波面分割素子の構成については様々な形態が可能である。例えば、一方向に並んで配置された複数のシリンドリカル正レンズ要素からなるシリンドリカルレンズアレイを用いることもできる。ただし、この場合には、各シリンドリカル正レンズ要素を経た光束が一旦集光した後にリレー光学系に入射することになるため、シリンドリカルレンズアレイとリレー光学系との間の光軸に沿った間隔が大きくなり、ひいては上述の実施形態に比して均一化ユニットが大型化する。
また、レーザ光源から入射する光束の光強度分布が、例えば直交する二方向に沿って比較的大きく変化する場合には、一方の方向に作用する第1シリンドリカルレンズアレイと他方の方向に作用する第2シリンドリカルレンズアレイとを併用すれば良い。あるいは、波面分割素子として、曲面状(例えば球面状)の屈折面を有する複数のレンズ要素を二次元的に配置することにより構成された通常のレンズアレイを用いることもできる。
また、上述の実施形態では、リレー光学系1bが入射側から順に負・正の屈折力配置を有する拡大系の光学系であって、第1レンズ群G1は光軸AXに沿って移動可能に構成され、第2レンズ群G2は光軸AXに沿って固定的に配置されている。しかしながら、リレー光学系の構成については様々な形態が可能である。例えば、第2レンズ群G2を光軸AXに沿って移動可能に構成し且つ第1レンズ群G1を光軸AXに沿って固定的に配置したり、レンズ群G1およびG2をともに光軸AXに沿って移動可能に構成したり、レンズ群G1およびG2をともに固定的に配置したりすることもできる。
また、入射側から順に正・負の屈折力配置を有する縮小系のリレー光学系を用いることもできる。この場合、少なくとも一方のレンズ群を光軸に沿って移動可能に構成したり、双方のレンズ群をともに固定的に配置したりすることができる。波面分割素子として一対のシリンドリカルレンズアレイまたは通常のレンズアレイを用いる場合には、リレー光学系として、一方の方向に作用する複数のシリンドリカルレンズからなる第1シリンドリカルリレー光学系と、他方の方向に作用する複数のシリンドリカルレンズからなる第2シリンドリカルリレー光学系とを併用すれば良い。あるいは、曲面状(例えば球面状)の屈折面を有する複数のレンズからなるリレー光学系を用いることもできる。
また、上述の実施形態では、露光装置本体EAの光取入口に配置されて入射光を空間的に変調して射出する空間光変調素子として回折光学素子3を用いている。しかしながら、これに限定されることなく、二次元的に配列されて個別に制御される複数の光学要素を有する空間光変調器を用いることもできる。すなわち、回折光学素子3に代えて、或いは回折光学素子3に加えて、たとえば図5に要部構成を概略的に示すような空間光変調器30を用いても良い。
空間光変調器30は、アレイ状に配列され且つ傾斜角および傾斜方向が個別に駆動制御される多数の微小な要素ミラーSEにより構成されて、入射光束を反射面毎の微小単位に分割して偏向させることにより、光束の断面を所望の形状または所望の大きさに変換する。このような空間光変調器を用いた照明光学系は、例えば特開2002−353105号公報に開示されている。二次元的に配列されて個別に制御される複数のミラー要素SEを有する空間光変調器30を用いる場合、各ミラー要素SEの反射膜の光照射による破損が瞳強度分布に与える影響(とりわけ光強度の均一性に与える影響)は、回折光学素子の場合よりも深刻である。
上述の実施形態では、マスクの代わりに、所定の電子データに基づいて所定パターンを形成する可変パターン形成装置を用いることができる。このような可変パターン形成装置を用いれば、パターン面が縦置きでも同期精度に及ぼす影響を最低限にできる。なお、可変パターン形成装置としては、たとえば所定の電子データに基づいて駆動される複数の反射素子を含むDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いることができる。DMDを用いた露光装置は、例えば特開2004−304135号公報、国際特許公開第2006/080285号パンフレットおよびこれに対応する米国特許公開第2007/0296936号公報に開示されている。また、DMDのような非発光型の反射型空間光変調器以外に、透過型空間光変調器を用いても良く、自発光型の画像表示素子を用いても良い。なお、パターン面が横置きの場合であっても可変パターン形成装置を用いても良い。ここでは、米国特許公開第2007/0296936号公報の教示を参照として援用する。
また、上述の実施形態では、オプティカルインテグレータとして、複数の微小レンズ面を備えた波面分割型のマイクロフライアイレンズ(フライアイレンズ)を用いたが、その代わりに、内面反射型のオプティカルインテグレータ(典型的にはロッド型インテグレータ)を用いても良い。この場合、σ可変用のズームレンズ7の後側にその前側焦点位置がズームレンズ7の後側焦点位置と一致するように集光レンズを配置し、この集光レンズの後側焦点位置またはその近傍に入射端が位置決めされるようにロッド型インテグレータを配置する。このとき、ロッド型インテグレータの射出端がマスクブラインド11の位置になる。ロッド型インテグレータを用いる場合、このロッド型インテグレータの下流の結像光学系12内の、投影光学系PLの開口絞りASの位置と光学的に共役な位置を照明瞳面と呼ぶことができる。また、ロッド型インテグレータの入射面の位置には、照明瞳面の二次光源の虚像が形成されることになるため、この位置およびこの位置と光学的に共役な位置も照明瞳面と呼ぶことができる。
上述の実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行っても良い。
次に、上述の実施形態にかかる露光装置を用いたデバイス製造方法について説明する。図6は、半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図6に示すように、半導体デバイスの製造工程では、半導体デバイスの基板となるウェハWに金属膜を蒸着し(ステップS40)、この蒸着した金属膜上に感光性材料であるフォトレジストを塗布する(ステップS42)。つづいて、上述の実施形態の露光装置を用い、マスク(レチクル)Mに形成されたパターンをウェハW上の各ショット領域に転写し(ステップS44:露光工程)、この転写が終了したウェハWの現像、つまりパターンが転写されたフォトレジストの現像を行う(ステップS46:現像工程)。その後、ステップS46によってウェハWの表面に生成されたレジストパターンをマスクとし、ウェハWの表面に対してエッチング等の加工を行う(ステップS48:加工工程)。
ここで、レジストパターンとは、上述の実施形態の露光装置によって転写されたパターンに対応する形状の凹凸が生成されたフォトレジスト層であって、その凹部がフォトレジスト層を貫通しているものである。ステップS48では、このレジストパターンを介してウェハWの表面の加工を行う。ステップS48で行われる加工には、例えばウェハWの表面のエッチングまたは金属膜等の成膜の少なくとも一方が含まれる。なお、ステップS44では、上述の実施形態の露光装置は、フォトレジストが塗布されたウェハWを、感光性基板つまりプレートPとしてパターンの転写を行う。
図7は、液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図7に示すように、液晶デバイスの製造工程では、パターン形成工程(ステップS50)、カラーフィルター形成工程(ステップS52)、セル組立工程(ステップS54)およびモジュール組立工程(ステップS56)を順次行う。
ステップS50のパターン形成工程では、プレートPとしてフォトレジストが塗布されたガラス基板上に、上述の実施形態の露光装置を用いて回路パターンおよび電極パターン等の所定のパターンを形成する。このパターン形成工程には、上述の実施形態の露光装置を用いてフォトレジスト層にパターンを転写する露光工程と、パターンが転写されたプレートPの現像、つまりガラス基板上のフォトレジスト層の現像を行い、パターンに対応する形状のフォトレジスト層を生成する現像工程と、この現像されたフォトレジスト層を介してガラス基板の表面を加工する加工工程とが含まれている。
ステップS52のカラーフィルター形成工程では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応する3つのドットの組をマトリックス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を水平走査方向に複数配列したカラーフィルターを形成する。
ステップS54のセル組立工程では、ステップS50によって所定パターンが形成されたガラス基板と、ステップS52によって形成されたカラーフィルターとを用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。具体的には、例えばガラス基板とカラーフィルターとの間に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。ステップS56のモジュール組立工程では、ステップS54によって組み立てられた液晶パネルに対し、この液晶パネルの表示動作を行わせる電気回路およびバックライト等の各種部品を取り付ける。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
また、上述の実施形態において、投影光学系と感光性基板との間の光路中を1.1よりも大きな屈折率を有する媒体(典型的には液体)で満たす手法、所謂液浸法を適用しても良い。この場合、投影光学系と感光性基板との間の光路中に液体を満たす手法としては、国際公開第WO99/49504号パンフレットに開示されているような局所的に液体を満たす手法や、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる手法や、特開平10−303114号公報に開示されているようなステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する手法などを採用することができる。ここでは、国際公開第WO99/49504号パンフレット、特開平6−124873号公報および特開平10−303114号公報の教示を参照として援用する。
また、上述の実施形態において、米国公開公報第2006/0170901号及び第2007/0146676号に開示されるいわゆる偏光照明方法を適用することも可能である。ここでは、米国特許公開第2006/0170901号公報及び米国特許公開第2007/0146676号公報の教示を参照として援用する。
また、上述の実施形態では、露光装置においてマスク(またはウェハ)を照明する照明光学系に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、マスク(またはウェハ)以外の被照射面を照明する一般的な照明光学系に対して本発明を適用することもできる。
1 均一化ユニット
1a シリンドリカルレンズアレイ
1b リレー光学系
3 回折光学素子
4 アフォーカルレンズ
6 円錐アキシコン系
7 ズームレンズ
8 マイクロフライアイレンズ(オプティカルインテグレータ)
10 コンデンサー光学系
11 マスクブラインド
12 結像光学系
LS レーザ光源
EA 露光装置本体
M マスク
MS マスクステージ
PL 投影光学系
W ウェハ
WS ウェハステージ

Claims (22)

  1. レーザ光源の光出力口から射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体の光取入口へ入射させる光伝送装置であって、
    前記レーザ光源からの光束を複数の光束に波面分割する波面分割素子と、
    前記波面分割素子により波面分割された前記複数の光束を前記露光装置本体の光取入口において少なくとも部分的に重畳させるリレー光学系とを備え、
    前記波面分割素子は、並んで配置された複数のシリンドリカル負レンズ要素を有し、
    前記リレー光学系は、少なくとも1つのレンズ群が光軸方向に沿って移動可能な複数のレンズ群を有することを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記波面分割素子と前記リレー光学系との間の光軸に沿った間隔をD1とし、前記リレー光学系と前記露光装置本体の前記光取入口との間の光軸に沿った間隔をD2とするとき、
    D2/D1≧4
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置
  3. 前記レーザ光源は、矩形状の断面を有する光束を射出し、
    前記複数のシリンドリカル負レンズ要素が配列される所定方向は、前記矩形状の断面の短辺方向に対応していることを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送装置
  4. 前記リレー光学系は、光の入射側に配置されて負の屈折力を有する第1レンズ群と、該第1レンズ群の後側に配置されて正の屈折力を有する第2レンズ群とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光伝送装置
  5. 前記第1レンズ群および前記第2レンズ群のうちの少なくとも一方は、光軸に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置
  6. 前記第1レンズ群および前記第2レンズ群は、所定方向と光軸方向とが張る平面に沿って屈折力を有する複数のシリンドリカルレンズを有することを特徴とする請求項4または5に記載の光伝送装置
  7. レーザ光源の光出力口から射出された光の強度分布を均一化して露光装置本体の光取入口へ入射させる光伝送装置であって、
    前記レーザ光源からの光束を複数の光束に波面分割する波面分割素子と、
    前記波面分割素子と前記露光装置本体の光取入口との間に配置されて、複数のシリンドリカルレンズを有し負の屈折力を有する第1レンズ群と、
    該第1レンズ群と前記露光装置本体の光取入口との間に配置されて、複数のシリンドリカルレンズを有し正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
    前記第1レンズ群および前記第2レンズ群のうちの少なくとも一方は、光軸に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする光伝送装置。
  8. 前記波面分割素子は、結晶材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光伝送装置
  9. 前記波面分割素子と前記リレー光学系との間の光路は直線状に延びていることを特徴とする請求項1乃至6および8のいずれか1項に記載の光伝送装置
  10. 前記リレー光学系は、前記露光装置本体の前記光取入口において前記複数の光束が部分的に重畳するように前記波面分割素子からの前記複数の光束を導くことを特徴とする請求項1乃至6、8および9のいずれか1項に記載の光伝送装置
  11. 被照射面を照明する照明光学系において、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光伝送装置と、
    前記露光装置本体の光取入口に配置されて、入射光を空間的に変調して射出する空間光変調素子とを備えていることを特徴とする照明光学系
  12. 前記空間光変調素子を介した光に基づいて、前記照明光学系の照明瞳に所定の光強度分布を形成する分布形成光学系をさらに備えていることを特徴とする請求項11に記載の照明光学系
  13. 前記分布形成光学系は、オプティカルインテグレータと、該オプティカルインテグレータと前記空間光変調素子との間の光路中に配置された集光光学系とを有することを特徴とする請求項12に記載の照明光学系
  14. 前記空間光変調素子は、回折光学素子を有することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の照明光学系
  15. 前記空間光変調素子は、二次元的に配列されて個別に制御される複数の光学要素を有する空間光変調器を備えていることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の照明光学系
  16. 所定のパターンを照明するための請求項11乃至15のいずれか1項に記載の照明光学系を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置
  17. 前記所定のパターンの像を前記感光性基板上に形成する投影光学系を備えていることを特徴とする請求項16に記載の露光装置
  18. 前記照明光学系の照明瞳は前記投影光学系の開口絞りと光学的に共役な位置であることを特徴とする請求項17に記載の露光装置
  19. 前記投影光学系に対して前記所定のパターンおよび前記感光性基板を走査方向に沿って相対移動させて、前記所定のパターンを前記感光性基板へ投影露光することを特徴とする請求項17または18に記載の露光装置
  20. 前記波面分割素子は、所定方向に並んで配置された複数のシリンドリカル負レンズ要素を有し、
    前記波面分割素子における前記所定方向は、前記走査方向に対応していることを特徴とする請求項19に記載の露光装置
  21. 所定のパターンおよび感光性基板を走査方向に沿って相対移動させて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光装置において、
    レーザ光源の光出力口から射出された光の強度分布を均一化して、入射光を空間的に変調して射出する空間光変調素子へ入射させる光伝送装置を備え、
    該光伝送装置は、
    前記レーザ光源からの光束を複数の光束に波面分割する波面分割素子と、
    前記波面分割素子により波面分割された前記複数の光束を前記空間光変調素子において少なくとも部分的に重畳させるリレー光学系とを備え、
    前記波面分割素子は、所定方向に並んで配置された複数のシリンドリカル負レンズ要素を有し、
    前記波面分割素子における前記所定方向は、前記走査方向に対応しており、
    前記リレー光学系は、少なくとも1つのレンズ群が光軸方向に沿って移動可能な複数のレンズ群を有することを特徴とする露光装置。
  22. 請求項16乃至21のいずれか1項に記載の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
    前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
    前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法
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