JPH10163102A - 照明光学装置 - Google Patents

照明光学装置

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JPH10163102A
JPH10163102A JP8334442A JP33444296A JPH10163102A JP H10163102 A JPH10163102 A JP H10163102A JP 8334442 A JP8334442 A JP 8334442A JP 33444296 A JP33444296 A JP 33444296A JP H10163102 A JPH10163102 A JP H10163102A
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JP
Japan
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light
optical
light beam
light source
lens
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Application number
JP8334442A
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English (en)
Inventor
Masato Shibuya
眞人 渋谷
Kayo Sugiyama
香葉 杉山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Publication of JPH10163102A publication Critical patent/JPH10163102A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光源からの供給光量の損失が少なく、また被
照射物体上で効率が良く、均一な光強度分布が得られる
輪帯状光束を形成する照明光学装置を提供する。 【解決手段】 本照明光学装置は光束を供給する光源装
置1と、光源装置からの光束に基づいて複数の2次光源
51を形成するための複数の光学素子2a、2b、2c
を有する第1オプティカルインテグレータ(光学的積分
器)2と、複数の2次光源51からの光に基づいて複数
の3次光源52を形成するための第2光学的積分器5
と、複数の3次光源52からの光をそれぞれ集光して被
照射物体を照明するコンデンサ光学系7、8とを備える
ので、被照射物体上で均一な光強度分布が得られる。ま
た光源装置1と第1光学的積分器2間の光路中に設けら
れ、前記複数の光学素子の各々に輪帯状光束を導く輪帯
状光束形成系10、11、12を備えるので、光源から
の供給光量の損失が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源を用いて対象
物を均一に照明するための照明光学装置に関し、特に半
導体デバイスを製造するための露光装置に適した照明光
学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置用の露光装置では、レチ
クル上に施されたパターンが投影光学系によりウエハ上
に縮小投影される。近年においては、このパターンが非
常に微細化しており、これを縮小投影するためには投影
光学系の解像力を向上させなければならない。解像力を
向上させる方法の一つに投影光学系の開口数を大きくす
る手法がある。解像力は、開口数に比例して向上するか
らである。
【0003】ところが、開口数を大きくすると、その二
乗に比例して焦点深度が浅くなる。そこで焦点深度を浅
くすることなく解像力を向上させるための方法として、
レチクルを傾斜照明する傾斜照明技術が利用されてき
た。
【0004】従来からこの種の傾斜照明技術として、例
えば図3に示すようなものがあった。
【0005】図3において、レーザーなどの光源1から
供給された平行光束は、第1オプティカルインテグレー
タであるフライアイレンズ2に入射し、これを通過し複
数の2次光源像51からなる2次光源に分割形成され
る。この2次光源からの光束は、フィールドレンズの役
目をする正レンズ3を通り、さらにインプットレンズ4
により平行光束に変換される。この平行光束は、第2オ
プティカルインテグレータであるフライアイレンズ5に
入射し、これを通過し複数の3次光源像52からなる3
次光源に分割形成される。この複数の3次光源像は、光
軸に直交する平面である光源面に形成される。
【0006】この3次光源面の近傍に配置された開口絞
り6により、所望の照明条件を得られるように光束の形
状を制限することが可能となっている。図3には、光束
の中央部を遮光する、輪帯状(ドーナツ状)の開口を有
する開口絞り6が示されている。このようにして、フラ
イアイレンズ5の射出側に形成された3次光源は開口絞
り6で輪帯状の光束に変形され、この変形された3次光
源からの光束は、レチクルR面を均一に照明するように
設計されたコンデンサーレンズ7、8によりレチクルR
面上に重ね合わせられる。レチクルR面上に施された電
子回路パターンは、投影レンズ9を介してウエハW面上
に縮小露光される。ここで、照明に供される光束は開口
絞り6により中央部が遮光されて環状光束に変形されて
おり、レチクルRはその面に垂直に入射する光束が除か
れた、いわゆる傾斜照明がされる。このような傾斜照明
によれば、投影光学系の解像度並びに焦点深度の改善を
図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような傾斜照明
技術によれば、所望の照明条件を得るために開口絞りの
開口形状を変更して3次光源の形状を制限するので、遮
光された部分の光量が無駄となり、光源から供給された
光量の損失が大きかった。そこで本発明は、光源から供
給された光量の損失が少なく、また被照射物体上で効率
がよく、しかも均一な光強度分布を得ることのできる、
輪帯状光束を形成する照明光学装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による照明光学装置は、図1に
示すように、光束を供給する光源装置1と、前記光源装
置1からの光束に基づいて複数の2次光源51を形成す
るための複数の光学素子2a、2b、2cを有する第1
オプティカルインテグレータ2と、前記複数の2次光源
51からの光に基づいて複数の3次光源52を形成する
第2オプティカルインテグレータ5と、前記複数の3次
光源52からの光をそれぞれ集光して被照射物体を照明
するコンデンサー光学系7、8と、前記光源装置1と前
記第1オプティカルインテグレータ2との間の光路中に
設けられ、前記複数の光学素子2a、2b、2cの各々
に輪帯状の光束を導く輪帯状光束形成系10、11、1
2とを備える。
【0009】このように構成すると、第1、第2オプテ
ィカルインテグレータとコンデンサー光学系を備えるの
で、被照射物体上で均一な光強度分布を得ることがで
き、また複数の光学素子の各々に輪帯状の光束を導く輪
帯状光束形成系を備えるので、光源から供給された光量
の損失が少ない。
【0010】ここで輪帯状光束形成系は、請求項2に記
載の照明光学装置のように、複数の光学素子の各々に輪
帯状の光束を導くために、前記複数の光学素子の各々に
対応して設けられた輪帯状光束形成部材を含んでもよ
い。
【0011】さらに、輪帯状光束形成部材が、円錐面を
有するコーンレンズを有してもよい。
【0012】このように構成すると、光源から発せられ
た光は遮られることなく、そのほとんど全てが輪帯状光
束として形成されるので、光の損失が最小限に抑えられ
る。
【0013】請求項4に係る発明による照明光学装置で
は、前記輪帯状光束形成系は、前記光源装置からの光束
を受けてそれぞれ所定の光束径を持つ光に変換する複数
のビーム整形光学部材と、該複数のビーム整形光学部材
からの各々の光を輪帯状の光束断面を持つ光にそれぞれ
変換して該変換された複数の輪帯状の光束をそれぞれ対
応する前記第1オプティカルインテグレータの各光学素
子へ導く複数の輪帯状光束形成部材とを有することを特
徴とする。
【0014】前記請求項4の発明において、ビーム整形
光学部材は、請求項5に係る発明のように、前記光源装
置側に凸のレンズ面を有すると共に、前記第1オプティ
カルインテグレータ側に凹のレンズ面を有するレンズ素
子で構成され、前記輪帯状光束形成部材は、前記光源装
置側に円錐部分を切欠いたレンズ面を持つコーンレンズ
を有してもよい。
【0015】さらに、前記輪帯状光束形成部材を構成す
る前記コーンレンズは、請求項6にに係る発明のよう
に、前記コーンレンズに対応する前記第1オプティカル
インテグレータの光学素子と共に一体的に構成してもよ
い。このレンズの構造の例を、図6、図7に示す。
【0016】このように構成すると、装置の構成要素で
ある光学素子の数を低減できる。
【0017】以上の照明光学装置は、請求項7に記載さ
れているように、3次光源またはその近傍の位置に配置
されて、前記複数の3次光源のうち中央部の光源の光を
遮る遮光部を有する開口絞りをさらに備えてもよい。
【0018】このように構成すると、光の損失を最小限
に抑えつつ、輪郭の明瞭な輪帯状光束を得ることがで
き、また開口絞りが輪帯状開口だけではなく、中央部が
遮光された他の変形開口例えば4つ目開口絞りにも対応
できる。
【0019】さらに以上の照明光学装置は、請求項8に
記載されているように、輪帯状光束形成系を前記光路中
に挿脱可能とする移動装置をさらに備えてもよい。
【0020】このように構成すると、輪帯状光束を得た
い場合とそうでない場合とに、1つの装置で対応するこ
とができる。
【0021】また請求項9に係る発明による照明光学装
置は、図2に示されるような装置であるが、図4に示さ
れるような互いに異なる開口形状の開口部を有する複数
の開口絞り6を保持し(図5参照)、該複数の開口絞り
の内の1つを、3次光源52またはその近傍の位置に設
定する開口形状変更装置13と、輪帯状光束形成系1
0、11、12を少なくとも1つ保持し、前記複数の開
口絞り6の内の1つが前記開口形状変更装置13によっ
て前記3次光源またはその近傍の位置に設定されること
に応じて、所望の輪帯状光束形成系10、11、12を
前記光路中に挿脱可能とする移動装置14を、請求項1
乃至請求項3に記載の発明による装置に加えて、さらに
備えてもよい。
【0022】このように構成すると、開口形状変更装置
13によって設定される開口絞りに応じて、所望の輪帯
状光束形成系を装置内に配置できるので、光量の損失が
少なく、また被照射物体上で効率がよく、しかも均一な
光強度分布の輪帯状光束を望み通り得ることができる。
【0023】また請求項10に係る発明による半導体デ
バイスを製造する方法は、以上のような請求項1乃至請
求項9のいずれかに記載の照明光学装置を用いて、所定
のパターンが形成されたマスクを照明し、前記所定のパ
ターンを感光性基板に露光する工程を備える。
【0024】このように構成すると、該照明光学装置を
用いるので、光量の損失が少なく、また被照射物体上で
効率がよく、しかも均一な光強度分布の輪帯状光束をマ
スクに照射するので、効率の高い傾斜照明ができ、効率
的な半導体デバイス製造が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0026】図1は、本発明による照明光学装置の第1
の実施形態の概略構成を示す展開光路図であり、斜線部
分は光束の通る範囲を示している(複数の2次光源像の
うち中央の像に対応する光束についてのみ図示)。
【0027】図1に示すごとく、光源1は、所定の露光
波長を持ち実質的にコリメートされたパルス状の光束を
発振するエキシマレーザで構成され、例えば、248n
mの露光波長の光を供給するKrFエキシマレーザ、あ
るいは193nmの露光波長の光を供給するArFエキ
シマレーザで構成されている。
【0028】図1において、光源1から供給された平行
光束の光路中には、輪帯状光束形成系であるレンズ系1
0、11と、コ−ンレンズ系12と、第1オプティカル
インテグレータの一例であるフライアイレンズ2がこの
順番で配置されている。
【0029】なお、実質的にコリメートされた光束を供
給する光源1は、楕円鏡、その楕円鏡の第1の焦点の位
置に配置された高圧水銀ランプおよびその楕円鏡の第2
焦点位置に光源側焦点(前側焦点)を持つコリメート光
学系で構成し、高圧水銀ランプからの露光波長を含む光
(例えば、436nm、365nm等の波長を持つ光)
を楕円鏡によってそれの第2焦点位置に光源像を形成し
た後、その光源像からの光をコリメート光学系によって
平行光束に変換するようにしても良い。
【0030】先ずレンズ系10は、光束の進行方向に直
交する平面上に並べて配列された複数の同一パワーの正
レンズ素子(10a、10b、10cの3個のみが図示
されている)を含んで構成されており、レンズ系11
は、やはり光束の進行方向に直交する平面上に並べて配
列された複数の同一パワーの負レンズ素子(11a、1
1b、11cの3個のみが図示されている)を含んで構
成されている。
【0031】すなわち、レンズ系10および11は、光
源1からの平行光束などの光束をそれぞれ所定の光束径
を持つ平行光束等の光に変換するビーム整形系を構成し
ており、このビーム整形系は、正レンズ素子(10a〜
10c)これに対応する負レンズ素子(11a〜11
c)とで構成される複数のビーム整形光学部材を有して
いる。
【0032】そして、各ビーム整形光学部材を介するこ
とによりそれに入射する光束径よりも小さい所定の光束
径を持つ光に変換された光は、コーンレンズ系12を構
成する複数の輪帯状光束形成部材としての複数のコーン
レンズ素子(12a〜12c)のそれぞれに入射する。
【0033】コ−ンレンズ系12も、光束の進行方向に
直交する平面上に並べて配列された複数の同一パワーの
(例えば同材質でコーンの頂角が同一の)コーンレンズ
素子(12a、12b、12cの3個のみが図示されて
いる)を含んで構成されている。
【0034】ここで、コーンレンズ素子(12a〜12
c)は、それぞれ入射側に円錐部分を切欠いたレンズ面
を持つと共に射出側に円錐状のレンズ面を持ち、これら
のレンズ面の作用によって入射する光束を2分割して、
輪帯状光束として射出させる。
【0035】次に、フライアイレンズ2は、円形または
多角形の断面形状を有する複数の同一パワーのフライア
イレンズ素子(2a、2b、2cの3個のみが図示され
ている)を束ねた集合体として構成されている。
【0036】ここで、レンズ系10、11、コ−ンレン
ズ系12、フライアイレンズ2は、各凸レンズ素子(1
0a、10b、10c)、各凹レンズ素子(11a、1
1b、11c)、各コーンレンズ素子(12a、12
b、12c)、各フライアイレンズ素子(2a、2b、
2c)の光軸がそれぞれ一致するように設定されてい
る。
【0037】図1において、光源1から供給された光束
は、レンズ系10に入射するが、複数の凸レンズ素子の
うち例えば図示するように素子10bに入射した光束
は、次に複数の凹レンズ素子のうち対応する素子11b
を介して、対応するコーンレンズ素子12bに入射し、
次にやはり対応するフライアイレンズ素子2bに入射
し、その出射側に2次光源像51bを形成する。同様
に、他の各凸レンズ素子に入射した光束は、それぞれ対
応する2次光源像を形成することとなり、その結果フラ
イアイレンズ2の出射側に複数の2次光源像51(51
bのみ図示)が形成される。即ち、光源1から供給され
た光束は、分割され複数の2次光源像51が形成され
る。
【0038】次に、フライアイレンズ2の光束進行方向
前方には、フィールドレンズの役目をする凸レンズ(正
レンズ)3とやはり凸レンズのインプットレンズ4と第
2オプティカルインテグレータの一例であるフライアイ
レンズ5がこの順番で配置されている。
【0039】フライアイレンズ5は、フライアイレンズ
2と同様に、円形または多角形の断面形状を有する複数
のフライアイレンズ素子(5a〜5eの5個のみが図示
されている)を束ねた集合体として構成されている。
【0040】前記複数の2次光源像からの光束は凸レン
ズ3を通り、インプットレンズ4により平行光束に変換
され、第2オプティカルインテグレータであるフライア
イレンズ5により、その出射側に複数のフライアイレン
ズ素子に対応する複数の3次光源像52を形成し、3次
光源像52の位置あるいはその近傍に配置された開口絞
り6により所望の形状に制限される。図1には、中央が
遮光された輪帯状開口を有する開口絞りの場合を示して
ある。
【0041】次に、開口絞り6の光束進行方向前方に
は、図3の場合と同様に、コンデンサーレンズである凸
レンズ7、8、レチクルR、投影レンズ系9そしてウエ
ハWがこの順で配置されている。コンデンサーレンズ
7、8は、レチクルR面を均一に照明するように設計さ
れている。
【0042】開口絞り6を通過した複数の光束は、コン
デンサーレンズ7、8によりレチクルR面上に重ね合わ
せられ、レチクルR面上に配置された電子回路パターン
は投影レンズ9を介してウエハW面上に縮小露光され
る。
【0043】以上の図1に示した装置による露光の工程
(フォトリソグラフィ工程)を経たウエハは、現像する
工程を経てから現像したレジスト以外の部分を除去する
エッチングの工程、エッチングの工程後の不要なレジス
トを除去するレジスト除去の工程等を経てウエハプロセ
スが終了する。そして、ウエハプロセスが終了すると、
実際の組立工程にて、焼き付けられた回路毎にウエハを
切断してチップ化するダイシング、各チップに配線等を
付与するボンディング、各チップ毎にパッケージングす
るパッケージング等の各工程を経て、最終的に半導体装
置としての半導体デバイス(LSI等)が製造される。
なお、以上には、投影露光装置を用いたウエハプロセス
でのフォトリソグラフィ工程により半導体素子を製造す
る例を示したが、露光装置を用いたフォトリソグラフィ
工程によって、半導体デバイスとして、液晶表示素子、
薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)を製造すること
ができる。
【0044】さて、図1に示した例では、開口絞り6の
開口形状を照明光束の範囲が輪帯状になるように制限し
ているが、コーンレンズ12によりフライアイレンズ2
に入射する前の段階で光束を輪帯状に形成してあるの
で、開口絞り中央に光束が入射しないため(図1では図
示し易いように、中央のフライアイレンズ素子5cから
の光束が開口絞り中央を通過してレチクルRを照射する
ように描かれているがこの部分は実際は遮光されてい
る)、光源の光量の損失を少なくすることができる。コ
ーンレンズ12は、前述のようにフライアイレンズ2を
構成する複数個のレンズ素子と同個数のレンズで構成さ
れ、光束の範囲を輪帯状に変更することができる。ま
た、レンズ系10、11を構成する複数のレンズ素子
も、フライアイレンズ2を構成する複数個のレンズと同
個数のレンズで構成され、コーンレンズ12の個々のレ
ンズの中央に平行光束が入射するように凸レンズと凹レ
ンズを組み合わせて、コーンレンズの側面で光束が入反
射しないような構成となっている。さらに、レンズ系1
0、11およびコーンレンズ12は取り外し可能な組立
となっているので、取り外すことによって輪帯状以外の
所望の照明光束の範囲にも対応できる。
【0045】図1に示す第1の実施の形態において、光
束はコーンレンズ12を含む輪帯状光束形成系で輪帯状
に形成されているので、輪帯状開口絞り6を用いなくて
も輪帯状変形照明ができることに注目すべきである。た
だし、開口絞り6を用いれば輪帯状光束の輪郭を整える
ことができる他、コーンレンズ12を含む輪帯状光束形
成系で形成される輪帯よりもさらに絞った輪帯も、コー
ンレンズ系を変更することなく得られる利点がある。ま
た開口絞り6を用いれば、輪帯状に限らず中央部を遮光
した種々の変形照明に対応することができる。
【0046】また輪帯状光束形成系は、第1オプティカ
ルインテグレータの光束出射側に設ける構成をとっても
よい。
【0047】図2は、本発明による第2の実施形態の概
略構成を示す展開光路図であり、斜線部分は光束の通る
範囲を示しているのは、図1の場合と同様である。第1
の実施形態と異なる点は、開口絞り6の開口形状が変更
装置13によって変更されるのに伴い、光量をより損す
ることのないようにレンズ系10、11およびコーンレ
ンズ12が移動装置14によって光束の通る範囲から移
動あるいは挿入され、種々の輪帯幅の輪帯状開口絞りま
たは4つ目等の輪帯状以外の所望の照明光束の範囲にも
対応できるように構成されている点である。この実施形
態では、開口絞り6の開口部をできるだけぎりぎりカバ
ーする輪帯状の光束を形成するようにレンズ系10、1
1及びコーンレンズ系12を選択し、変更装置13と移
動装置14によって設定することができる。このように
して、所望の照明光束の範囲を得ながら光源の光量を損
することが少なく均一な光強度分布を得ることができ
る。またこの構成では、開口絞り6を通常の中央を遮光
しない開口とし、あるいは輪帯状光束形成系を使わない
選択も、変更装置13と移動装置14とを用いてするこ
とができる。
【0048】さらに、レチクルRに施されたパターンの
特徴に応じて最適な照明ひいては開口形状を選択するた
めに、レチクルR上にパターンに関する情報を例えばバ
ーコード等により記録しておき、これをディテクタで読
みとり、その情報に応じて最適な開口形状を選択し、変
更装置13と移動装置14によりその設定を行ってもよ
い。
【0049】あるいは、使用するレチクルRの順序や情
報が予め分かっている場合は、それをキーボード等の入
力装置を通して入力し、その情報に従って変更装置13
と移動装置14を用いて設定を行ってもよい。
【0050】図4に、輪帯状以外の開口形状の例を示
す。aは通常の円形開口であるがかなり絞る場合、bは
円形開口でaよりも開口が大きい即ち絞り度の小さい場
合、cは輪帯状の開口で絞り度の小さい場合、dは輪帯
状の開口でcよりも絞り度の大きい場合、eは4個の円
形開口をその開口中心が正方形の頂点にあるように開口
絞り上で等配した場合、fはeよりも絞り度が大きい場
合、gはbの場合で開口絞りの中心に中心を有する十文
字状の遮光部を設け、都合4個の等しいサイズの扇形状
の開口を有する場合、hはgの場合で十文字の太さを太
くして、都合4個の扇形状の開口を小さくした場合であ
る。もちろん、e、f、g、hの場合、開口の数は4個
に限らず、パターンの特徴に合わせて例えば8つ目とし
てもよい。その他にも、中央部を遮光した開口絞りは種
々考えられるが、本発明では、そのような種々の開口絞
りを用いることができる。
【0051】また変更手段13は、図4に示すような形
状の開口絞りを図5に示すように同心円上に配置したタ
ーレットを含んで構成することができる。
【0052】また、本発明においてはレンズ系10とレ
ンズ系11との間隔を変えてズーム化することにより、
照度ムラの調整が可能である。
【0053】なお、第1オプティカルインテグレータの
代わりに単なる1つのレンズでもよい。また、コヒーレ
ンス低減のため、光源1と第1オプティカルインテグレ
ータ2の間にコヒーレンス低減用の光学素子(不図示)
を挿入すると、レーザー光源による照明には有効であ
る。
【0054】以上においては、2つのレンズ系(10、
11)、コーンレンズ系12およびフライアイレンズ2
を独立の光学素子で構成した例を示したが、次に、図6
及び図7において、2つのレンズ系(10、11)を構
成する各光学素子を一体的に構成すると共に、コーンレ
ンズ系12とフライアイレンズ2とを構成する各光学素
子を一体的に構成した例を示す。
【0055】レンズ系10中の正レンズ素子(10a〜
10c)とこれに対応するレンズ系11中の負レンズ素
子(11a〜11c)とをそれぞれ設ける代わりに、図
6および図7に示す如く、入射側に凸面を向けた正レン
ズ面と射出側に凹面を向けた負レンズ面を持つメニスカ
スレンズ(ビーム整形光学部材)101で構成しても良
い。そして、このメニスカスレンズ101を光軸と直交
する平面にて並列的に複数配置することにより、複数の
整形された光束を形成するビーム整形光学系として機能
する2つのレンズ系(10、11)と同じ機能を持たせ
ることができる。
【0056】また、コーンレンズ系12中のコーンレン
ズ素子(12a〜12c)とこれに対応するフライアイ
レンズ2中のフライアイレンズ素子(2a〜2c)とを
それぞれ設ける代わりに、図6及び図7に示すごとく、
入射側に円錐部分を切欠いたレンズ面を持ち射出側にレ
ンズ面を持つレンズ素子(輪帯状光束形成部材)10
2、103で構成しても良い。そして、このレンズ素子
102、103を光軸と直交する平面にて並列的に複数
配置することにより、輪帯状光束形成系とフライアイレ
ンズとの2つの機能を持たせることができる。このと
き、レンズ素子102、103の入射面は輪帯状光束形
成部材の作用を持ち、レンズ素子102、103の射出
面はフライアイレンズの作用を持っている。そして、こ
のレンズ素子102の射出面において、図6に示す如
く、正レンズ作用を持たせてレンズ素子102の射出側
に光源像(2次光源像の虚像)を形成しても良く、ある
いは、レンズ素子103の射出面において、図7に示す
ごとく、負レンズ作用を持たせてレンズ素子103の内
部に光源像(2次光源像の虚像)を形成しても良い。
【0057】以上のように、図6及び図7に示す如く、
2つのレンズ系(10、11)を構成する各光学素子を
一体的に構成すると共に、コーンレンズ系12とフライ
アイレンズ2とを構成する各光学素子を一体的に構成す
ることにより、各光学系の小型化、光学素子の製造並び
に調整が容易となり、実用上非常に有効である。
【0058】なお、以上投影型露光装置の照明光学装置
で説明したが、本発明はこれに限らず、様々な露光装置
の照明光学装置としても有効である。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、輪帯状光
束形成系を設けたので、所望の照明条件を得ながら、光
源から供給された光量の損失が少なく、また照射物体上
で効率がよく、しかも均一な光強度分布を得ることので
きる輪帯状光束を形成する照明光学装置を提供すること
が可能となる。
【0060】また、中央部の光を遮る遮光部を有する開
口絞りを備える場合は、その開口形状を変更することに
よってさらに多様な変形照明が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態の概略構成を示
す展開光路図である。
【図2】本発明による第2の実施の形態で、開口形状変
更装置と輪帯状光束形成系の移動装置を備える場合の概
略構成を示す展開光路図である。
【図3】従来の照明光学装置の概略構成を示す展開光路
図である。
【図4】本発明に用いることのできる開口形状の例を示
す図である。
【図5】本発明に用いることのできる開口形状変更装置
用タレットの正面図の一例を示す図である。
【図6】本発明の輪帯状光束形成部材の変形例を示す図
である。
【図7】図6に示した輪帯状光束形成部材のさらなる変
形例を示す図である。
【符号の説明】
1 光源 2 第1オプティカルインテグレータ 5 第2オプティカルインテグレータ 6 開口絞り 12 コーンレンズ 13 変更装置 14 移動装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光束を供給する光源装置と;前記光源装
    置からの光束に基づいて複数の2次光源を形成するため
    の複数の光学素子を有する第1オプティカルインテグレ
    ータと;前記複数の2次光源からの光に基づいて複数の
    3次光源を形成する第2オプティカルインテグレータ
    と;前記複数の3次光源からの光をそれぞれ集光して被
    照射物体を照明するコンデンサー光学系と;前記光源装
    置と前記第1オプティカルインテグレータとの間の光路
    中に設けられ、前記複数の光学素子の各々に輪帯状の光
    束を導く輪帯状光束形成系とを備えることを特徴とす
    る;照明光学装置。
  2. 【請求項2】 前記輪帯状光束形成系は、前記複数の光
    学素子の各々に輪帯状の光束を導くために、前記複数の
    光学素子の各々に対応して設けられた輪帯状光束形成部
    材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明光学
    装置。
  3. 【請求項3】 前記輪帯状光束形成部材が、円錐面を有
    するコーンレンズを有することを特徴とする、請求項2
    に記載の照明光学装置。
  4. 【請求項4】 前記輪帯状光束形成系は、前記光源装置
    からの光束を受けてそれぞれ所定の光束径を持つ光に変
    換する複数のビーム整形光学部材と、該複数のビーム整
    形光学部材からの各々の光を輪帯状の光束断面を持つ光
    にそれぞれ変換して該変換された複数の輪帯状の光束を
    それぞれ対応する前記第1オプティカルインテグレータ
    の各光学素子へ導く複数の輪帯状光束形成部材とを有す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の照明光学装置。
  5. 【請求項5】 前記ビーム整形光学部材は、前記光源装
    置側に凸のレンズ面を有すると共に、前記第1オプティ
    カルインテグレータ側に凹のレンズ面を有するレンズ素
    子で構成され、前記輪帯状光束形成部材は、前記光源装
    置側に円錐部分を切欠いたレンズ面を持つコーンレンズ
    を有することを特徴とする、請求項4に記載の照明光学
    装置。
  6. 【請求項6】 前記輪帯状光束形成部材を構成する前記
    コーンレンズは、前記コーンレンズに対応する前記第1
    オプティカルインテグレータの光学素子と共に一体的に
    構成されることを特徴とする、請求項5に記載の照明光
    学装置。
  7. 【請求項7】 前記3次光源またはその近傍の位置に配
    置されて、前記複数の3次光源のうち中央部の光源の光
    を遮る遮光部を有する開口絞りをさらに備えることを特
    徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の照
    明光学装置。
  8. 【請求項8】 前記輪帯状光束形成系を前記光路中に挿
    脱可能とする移動装置をさらに備えることを特徴とす
    る、請求項1乃至請求項5と請求項7のいずれかに記載
    の照明光学装置。
  9. 【請求項9】 互いに異なる開口形状の開口部を有する
    複数の開口絞りを保持し、該複数の開口絞りの内の1つ
    を、前記3次光源またはその近傍の位置に設定する開口
    形状変更装置と;前記輪帯状光束形成系を少なくとも1
    つ保持し、前記複数の開口絞りの内の1つが前記開口形
    状変更装置によって前記3次光源またはその近傍の位置
    に設定されることに応じて、所望の輪帯状光束形成系を
    前記光路中に挿脱可能とする移動装置を;さらに備える
    ことを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれか
    に記載の照明光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の照明光学装置を提供する工程と;前記被照明物体と
    して所定のパターンが形成されたマスクを提供する工程
    と;感光性基板を提供する工程と;前記照明光学装置に
    より前記マスクを照明し、前記所定のパターンを前記感
    光性基板に露光する工程とを備えることを特徴とする;
    半導体デバイスを製造する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003234285A (ja) * 2001-04-24 2003-08-22 Canon Inc 露光方法及び装置
JP2010192868A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Nikon Corp 均一化ユニット、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法

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