JP2003234285A - 露光方法及び装置 - Google Patents

露光方法及び装置

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JP2003234285A JP2002123268A JP2002123268A JP2003234285A JP 2003234285 A JP2003234285 A JP 2003234285A JP 2002123268 A JP2002123268 A JP 2002123268A JP 2002123268 A JP2002123268 A JP 2002123268A JP 2003234285 A JP2003234285 A JP 2003234285A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なホール径を持ち、コンタクトホール列
のパターン、あるいは孤立コンタクトホールとコンタク
トホール列とが混在するパターンを、マスクを交換せず
に、高解像度(即ち、コンタクトホール列については位
相シフトマスクを用いたL&Sパターンと同等の解像
度)で露光可能な露光方法及び装置を提供する。 【解決手段】 コンタクトホールのパターンと、当該パ
ターンよりも寸法が小さなパターンとが配列されたマス
クを、前記コンタクトホールのパターンが解像され、且
つ、前記寸法が小さなパターンの解像が抑制されるよう
に、複数種の光で照明することにより前記マスクを投影
光学系を介して被露光体に投影することを特徴とする露
光方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、露光に
関し、特に、IC、LSIなどの半導体チップ、液晶パ
ネルなどの表示素子、磁気ヘッドなどの検出素子、CC
Dなどの撮像素子といった各種デバイス、マイクロメカ
ニクスで用いる微細コンタクトホールパターンの製造に
用いられる露光装置及び方法、デバイス製造方法、及
び、前記被処理体から製造されるデバイスに関する。こ
こで、マイクロメカニクスは半導体集積回路製造技術を
微細構造体の製作に応用し、高度な機能を持ったミクロ
ン単位の機械システムやそれを作る技術をいう。
【0002】
【従来の技術】フォトリソグラフィ工程は、マスクパタ
ーンをシリコンウェハ、ガラスプレート等(以下、単に
「ウェハ」という。)に塗布した感光性物質(レジス
ト)に露光装置を使用して転写する工程であり、レジス
ト塗布、露光、現像、エッチング、レジスト除去の工程
を含む。このうち露光では、解像度、重ね合わせ精度、
スループットの3つのパラメータが重要である。解像度
は正確に転写できる最小寸法、重ね合わせ精度はウェハ
にパターンを幾つか重ね合わせる際の精度、スループッ
トは単位時間当たり処理される枚数である。
【0003】フォトリソグラフィ技術を用いてデバイス
を製造する際に、マスク又はレチクル(本出願ではこれ
らの用語を交換可能に使用する)に描画されたパターン
を投影光学系によってウェハに投影してパターンを転写
する投影露光装置が従来から使用されている。投影光学
系はパターンからの回折光をウェハ上に干渉及び結像さ
せ、通常の露光ではパターンからの0次及び±1次の回
折光(即ち、三光束)を干渉させる。
【0004】マスクパターンは、近接した周期的なライ
ンアンドスペース(L&S)パターン、近接及び周期的
な(即ち、ホール径と同レベルの間隔で並べた)コンタ
クトホール列、近接せずに孤立した孤立コンタクトホー
ルその他の孤立パターン等を含むが、高解像度でパター
ンを転写するためには、パターンの種類に応じて最適な
露光条件(照明条件や露光量など)を選択する必要があ
る。
【0005】投影露光装置の解像度Rは、光源の波長λ
と投影光学系の開口数(NA)を用いて以下のレーリー
の式で与えられる。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、kは現像プロセスなどによって
定まる定数であり、通常露光の場合にはkは約0.5
〜0.7である。
【0008】近年のデバイスの高集積化に対応して、転
写されるパターンの微細化、即ち、高解像度化が益々要
求されている。高解像力を得るには、上式から開口数N
Aを大きくすること、及び、波長λを小さくすることが
有効であるが、これらの改善は現段階では限界に達して
おり、通常露光の場合にウェハに0.15μm以下のパ
ターンを形成することは困難である。そこで、パターン
を経た回折光の中で二光束を干渉及び結像させる位相シ
フトマスク技術が従来から提案されている。位相シフト
マスクは、マスクの隣接する光透過部分の位相を180
°反転することによって0次回折光を相殺し、2つの±
1次回折光を干渉させて結像するものである。かかる技
術によれば、上式のkを実質的に0.25にすること
ができるので、解像度Rを改善してウェハに0.15μ
m以下のパターンを形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような限
界解像に近い微細なコンタクトホールの場合は隣り合う
位相を180度変えると回折光が瞳面上では45度の方
向で、光軸から大きな角度で回折される為、投影系の瞳
から外へ飛び出してしまい、投影レンズの瞳を通ること
が出来ず、解像されない。解像できるのは、L&Sの限
界線幅の√2倍の微細パターンまでである。従って、L
&Sパターンの解像度と同等のコンタクトホール列の解
像度を得る需要が存在している。
【0010】また、近年の半導体産業は、より高付加価
値な、多種多様なパターンが混在するシステムチップに
生産が移行しつつあり、マスクにも複数種類のコンタク
トパターンを混在させる必要が生じてきた。しかし、従
来の位相シフトマスク技術だけではコンタクトホール列
と孤立コンタクトが混在したコンタクトホールパターン
を同時に解像度良く露光できなかった。これに対して、
2枚のマスクを用いて異なる種類のパターンを別々に露
光する二重露光(又は多重露光)を使用することが考え
られるが、従来の二重露光は、2枚のマスクを必要とす
るのでコストアップを招き、2回の露光のためにスルー
プットが低下し、マスク交換2回の露光の高い重ね合わ
せ精度を必要とするため実用上解決すべき問題が多い。
【0011】そこで、微細な(例えば、0.15μm以
下の)ホール径を持ち、コンタクトホールあるいは孤立
コンタクトホールからコンタクトホール列までが混在す
るコンタクトホールパターンを、マスクを交換せずに、
高解像度(即ち、コンタクトホール列については位相シ
フトマスクを用いたL&Sパターンと同等の解像度)で
露光可能な露光方法及び装置を提供することを本発明の
例示的目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一側面としての露光方法は、コンタクトホ
ールのパターンと、当該パターンよりも寸法が小さなパ
ターンとが配列されたマスクを、前記コンタクトホール
のパターンが解像され、且つ、前記寸法が小さなパター
ンの解像が抑制されるように、複数種の光で照明するこ
とにより前記マスクを投影光学系を介して被露光体に投
影することを特徴とする。かかる露光方法によれば、複
数種の照明光(例えば、通常の輪帯照明とは異なる照
明)を同時に又は順次利用して、被露光面の(レジスト
の)閾値を適当に選択することによって、現像後、所望
のコンタクトホールパターンを被露光面に形成する。マ
スク及びデバイス製造方法も本発明の別の側面を構成す
る。
【0013】前記マスク上のコンタクトホールの寸法は
前記被露光体に形成すべき本来のコンタクトホールの寸
法とは異なっていてもよい。前記複数種の光は光軸近傍
に強度分布のピークを有する照明光と軸外に強度分布の
ピークを有する照明光であってもよい。前記複数種の光
は前記マスクに大σの照明を行う光と小σの照明を行な
う光であってもよい。前記複数種の光は前記所望のコン
タクトホールのパターンの配列から生じる2つの回折光
が前記投影光学系の瞳面上に入射するような第1の照明
光と前記2つの回折光を直線的に結んで表される瞳面上
の領域には回折光が入射しないような第2の照明光であ
ってもよい。
【0014】前記第2の照明光は前記瞳面上で少なくと
も一つの回折光が瞳に入射する部分を含むように設定さ
れてもよい。前記複数種の照明光はσが0.9より大き
い部分を有する有効光源を形成するものであってもよ
い。前記マスクを、前記コンタクトホールパターンが市
松状に位相が0度と180度に設定された位相シフトマ
スクに構成してもよい。前記小さなパターンとしての補
助パターンを複数種有し、当該複数種の補助パターンの
うち前記所望のコンタクトホールのパターンに隣接する
前記補助パターンの寸法を残りの前記補助パターンの寸
法より小さくしてもよい。前記マスクを照明する複数種
の光は、外径のσが0.9より大きい実質的に輪帯状の
有効光源を形成する光と四重極状の光源を形成する光を
有してもよい。
【0015】また、本発明の別の側面としての露光方法
は、コンタクトホールのパターンと、当該パターンより
も寸法が小さなパターンとが配列されたマスクを用い、
前記コンタクトホールのパターンが解像され且つ前記小
さなパターンの解像が抑制されるように、中央部に非円
形の暗い部分を有する有効光源を形成する光で前記マス
クを照明することにより前記マスクを投影光学系を介し
て被露光体に投影することを特徴とする。非円形の暗い
部分は、例えば、十字形状を有する。上述のマスク及び
その製造方法も本発明の一側面を構成する。
【0016】前記小σの照明光は、σが0.3以下の円
形の有効光源を形成する光であってもよい。前記大σの
照明光は、十字に配置された4つの図形の有効光源を形
成してもよい。前記大σの照明光は、輪帯の有効光源を
形成してもよい。前記4つの図形の各照明光は等しいσ
を有してもよい。前記大σの照明光は、照明光の中心位
置のσが0.6以上であってもよい。前記第1の照明光
は、十字に配置された4つの有効光源を形成してもよ
い。前記マスクは位相シフトマスクを用い、前記第2の
照明光は、矩形、円形、又は略菱形の中抜けを有する矩
形の有効光源を有してもよい。前記マスクはバイナリー
又はハーフトーンマスクを用い、前記第2の照明光は、
十字に配置された4つの扇型の有効光源形状を有しても
よい。前記マスクは位相シフトマスクを用い、前記有効
光源は様々な形状を有してもよい。前記有効光源はσが
0.9より大きい外径を有し、前記有効光源は円形の光
源の中央部に前記非円形の暗い部分を形成してもよい。
前記有効光源の前記外径はσが1より小さくてもよい。
前記被露光体と前記パターン像の前記投影光学系の光軸
方向に関する位置関係を変更しながら前記露光を複数回
行ってもよい。前記所望のコンタクトホールのパターン
の複数と補助パターンの複数とが行と列を成すように2
次元的に配置してあってもよい。前記補助パターンの形
状は前記コンタクトホールのパターンと相似であっても
よい。
【0017】本発明の一側面としての露光装置は、上述
の露光方法を行う露光モードを有することを特徴とす
る。これらの露光装置も上述の露光方法の作用を奏する
ことができる。開口絞りを有する照明光学系を更に有
し、前記開口絞りは第1及び第2の光透過部と遮光部と
を有し、前記第1の光透過部は前記第2のパターンの解
像に寄与し、前記第2の光透過部は前記第2のパターン
の光強度分布を強調し、前記第1及び第2の光透過部の
面積比は0.06乃至1.30であってもよい。開口絞
りを有する照明光学系を更に有し、前記開口絞りは光透
過部と可変の遮光部とを有してもよい。
【0018】本発明の一側面としての露光装置は、コン
タクトホール列の縦横の軸に相当する十字に配置された
4つの図形からなる有効光源をもつ第1の照明とそれ以
外の形状からなる有効光源をもつ第2の照明との照明光
量比を調整する手段をもつことを特徴とする。
【0019】本発明の更に別の側面としてのデバイス製
造方法は、上述の露光装置を用いて前記被処理体を投影
露光するステップと、前記投影露光された前記被処理体
に所定のプロセスを行うステップとを有する。上述の露
光装置の作用と同様の作用を奏するデバイス製造方法の
請求項は、中間及び最終結果物であるデバイス自体にも
その効力が及ぶ。また、かかるデバイスは、例えば、L
SIやVLSIなどの半導体チップ、CCD、LCD、
磁気センサー、薄膜磁気ヘッドなどを含む。
【0020】本発明の別の側面としてのマスクは、所望
のコンタクトホールのパターンと、当該パターンよりも
寸法が小さな補助パターンとが2次元的に配列されたマ
スクであって、前記補助パターンを複数種有し、当該複
数種の補助パターンのうち前記所望のコンタクトホール
のパターンに隣接する補助パターンの寸法が残りの補助
パターンの寸法より小さいことを特徴とする。前記補助
パターンは前記所望のパターンのホール径の約55%乃
至約90%に相当する大きさを有してもよい。本発明の
別の側面としてのマスクは、複数のコンタクトホールの
パターンと、当該パターンよりも寸法が小さな複数の補
助パターンとが2次元的に配列されたマスクであって、
前記コンタクトホールパターンは市松状に位相が0度と
180度に設定された位相シフトマスクからなることを
特徴とする。
【0021】本発明の別の側面としての露光方法は、コ
ンタクトホールのパターンと当該パターンよりも寸法が
小さなパターンとが配列されたマスクに対して前記コン
タクトホールのパターンが解像できる第1の照明と該第1
の照明によって前記小さなパターンに関連して生じる偽
解像を抑制する第2の照明を行って投影露光を行うこと
を特徴とする。
【0022】なお、本願でσと記載しているものは、投
影光学系の開口絞りの開口(瞳)の直径に対する照明用
絞りの開口像(有効光源)の如き対象の大きさや位置を
示す。
【0023】本発明の更なる目的又はその他の特徴は、
以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によ
って明らかにされるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の例示的な露光装置について説明する。ここで、図1
は、本発明の露光装置の概略ブロック図である。図1に
示すように、露光装置は、照明装置100と、マスク2
00と、投影光学系300と、プレート400と、ステ
ージ450と、結像位置調節装置500とを有する。
【0025】本実施形態の露光装置は、ステップアンド
スキャン方式でマスク200に形成された回路パターン
をプレート400に露光する投影露光装置であるが、本
発明はステップアンドリピート方式その他の露光方式を
適用することができる。ここで、ステップアンドスキャ
ン方式は、マスクに対してウェハを連続的にスキャンし
てマスクパターンをウェハのあるショットに露光すると
共に、このショットの露光終了後ウェハをステップ移動
して、次のショットの露光領域に移動する露光法であ
る。また、ステップアンドリピート方式は、ウェハのシ
ョットの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次の
ショットを露光領域に移動する露光法である。
【0026】照明装置100は転写用の回路パターンが
形成されたマスク200を照明し、光源部110と照明
光学系120とを有する。
【0027】光源部110は、光源としてのレーザー1
12と、ビーム整形系114とを含む。
【0028】レーザー112は、波長約193nmのA
rFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキ
シマレーザー、波長約157nmのFエキシマレーザ
ーなどのパルスレーザーからの光を使用することができ
る。レーザーの種類はエキシマレーザーに限定されず、
例えば、YAGレーザーを使用してもよいし、そのレー
ザーの個数も限定されない。例えば、独立に動作する2
個の固体レーザーを使用すれば固体レーザー相互間のコ
ヒーレンスはなく、コヒーレンスに起因するスペックル
はかなり低減する。さらにスペックルを低減するために
光学系を直線的又は回転的に揺動させてもよい。また、
光源部110に使用可能な光源はレーザー112に限定
されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノ
ンランプなどのランプも使用可能である。
【0029】ビーム整形系114は、例えば、複数のシ
リンドリカルレンズを備えるビームエクスパンダ等を使
用することができ、レーザー112からの平行光の断面
形状の寸法の縦横比率を所望の値に変換する(例えば、
断面形状を長方形から正方形にするなど)ことによりビ
ーム形状を所望のものに成形する。ビーム成形系114
は、後述するオプティカルインテグレータ140を照明
するのに必要な大きさと発散角を持つ光束を形成する。
【0030】また、図1には示されていないが、光源部
110は、コヒーレントなレーザー光束をインコヒーレ
ント化するインコヒーレント化光学系を使用することが
好ましい。インコヒーレント化光学系は、例えば、公開
特許平成3年第215930号公報の図1に開示されて
いるような、入射光束を光分割面で少なくとも2つの光
束(例えば、p偏光とs偏光)に分岐した後で一方の光
束を光学部材を介して他方の光束に対してレーザー光の
コヒーレンス長以上の光路長差を与えてから分割面に再
誘導して他方の光束と重ね合わせて射出されるようにし
た折り返し系を少なくとも一つ備える光学系を用いるこ
とができる。
【0031】照明光学系120は、マスク200を照明
する光学系であり、本実施形態では、集光光学系130
と、オプティカルインテグレータ140と、開口絞り1
50と、コンデンサーレンズ160とを含む。照明光学
系120は、軸上光、軸外光を問わず使用することがで
きる。なお、本実施形態の照明光学系120は、プレー
ト400上の転写領域の寸法を変更するためのマスキン
グブレードやスキャンブレードを有してもよい。本実施
形態の照明光学系120は、複数のレンズ及び必要なミ
ラーを有し、射出側でテレセントリックとなるアフォー
カル系を構成している。
【0032】集光光学系130は、まず、必要な折り曲
げミラーやレンズ等を含み、それを通過した光束をオプ
ティカルインテグレータ140に効率よく導入する。例
えば、集光光学系130は、ビーム成形系114の出射
面と後述するハエの目レンズとして構成されたオプティ
カルインテグレータ140の入射面とが光学的に物体面
と瞳面(又は瞳面と像面)の関係(かかる関係を本出願
ではフーリエ変換の関係と呼ぶ場合がある)になるよう
に配置されたコンデンサーレンズを含み、それを通過し
た光束の主光線をオプティカルインテグレータ140の
中心及び周辺のどのレンズ素子142に対しても平行に
維持する。
【0033】集光光学系130は、マスク200への照
明光の露光量を照明毎に変更可能な露光量調整部132
を更に含む。露光量調整部132は、アフォーカル系の
各倍率を変えることにより入射光束のビーム断面形状を
変化させることができる。代替的に、露光量調整部13
2はズームレンズ等からなり、レンズを光軸方向に移動
させ角倍率を変えられるようにしてもよい。必要があれ
ば、露光量調整部132は、入射光束をハーフミラーに
より分割してセンサにより光量を検出してかかる検出結
果に基づいてレーザー112の出力及び/又は光学系の
一部を調整することができる。露光量調整部132は、
光学素子(例えば、光量調整(ND)フィルター)を入
れ替えたり、及び/又は、ズームレンズにより結像倍率
を変えたりすることにより、後述する開口絞り150の
中央部と周辺部との光量比を調整することもできる。露
光量調節部132は、前記所望のコンタクトホールのパ
ターン及び/又は前記プレート400において求められ
るコントラストに基づいて、露光量を調節することがで
きる。本実施形態の露光量調整部132は、軸外に強度
分布を有する照明光(大σ照明)の前記ピーク位置を調
節する機能も有する。
【0034】オプティカルインテグレータ140はマス
ク200に照明される照明光を均一化し、本実施形態で
は、入射光の角度分布を位置分布に変換して出射するハ
エの目レンズとして構成される。ハエの目レンズは、そ
の入射面140aと出射面140bとがフーリエ変換の
関係に維持されている。但し、後述するように、本発明
が使用可能なオプティカルインテグレータ140はハエ
の目レンズに限定されるものではない。
【0035】ハエの目レンズ140は互いの焦点位置が
それと異なるもう一方の面にあるレンズ(レンズ素子)
142を複数個並べたものである。また、ハエの目レン
ズを構成する各レンズ素子の断面形状は、各レンズ素子
のレンズ面が球面である場合、照明装置の照明領域と略
相似である方が照明光の利用効率が高い。これは、ハエ
の目レンズの光入射面と照明領域が物体と像の関係(共
役関係)であるからである。
【0036】ハエの目レンズは、本実施形態ではマスク
200の形状に合わせて正方形断面のレンズ素子を多数
組み合わせて構成されているが、本発明は、断面円形、
長方形、六角形その他の断面形状を有するレンズ素子を
排除するものではない。ハエの目レンズの出射面140
b又はその近傍に形成された複数の点光源(有効光源)
からの各光束をコンデンサーレンズ160によりマスク
200に重畳している。これにより、多数の点光源(有
効光源)によりマスク200全体が均一に照明される。
【0037】ハエの目レンズ140は光学ロッドに置換
される場合もある。光学ロッドは、入射面で不均一であ
った照度分布を出射面で均一にし、ロッド軸と垂直な断
面形状が照明領域とほぼ同一な縦横比を有する矩形断面
を有する。なお、光学ロッドはロッド軸と垂直な断面形
状にパワーがあると出射面での照度が均一にならないの
で、そのロッド軸に垂直な断面形状は直線のみで形成さ
れる多角形である。その他、ハエの目レンズ130は、
拡散作用をもった回折素子に置換されてもよい。
【0038】オプティカルインテグレータ140の出射
面140bの直後には、形状及び径が固定された開口絞
り150が設けられている。本発明の開口絞り150
は、コンタクトホール210を解像するための十字斜入
射照明と、十字斜入射照明によって生じる偽解像を抑制
する(即ち、偽解像パターンに対応する露光量は抑え
(露光量の増加小)、所望のコンタクトホールパターン
の露光量を強調する(露光量の増加大))ような照明と
を利用してマスク200を照明するための開口形状を有
する。開口絞り150は投影光学系300の瞳面320
と共役な位置に設けられており、開口絞りの150の開
口形状は投影光学系300の瞳面320の有効光源形状
に相当する。
【0039】本実施形態の例示的な一形態としての開口
絞り150は、光軸付近にピークを有する照明光と軸外
にピークを有する照明光を利用して(即ち、これらを順
次投射するか合成した状態で投射することによって)マ
スク200を照明するための開口形状を有する。このよ
うに、本発明は、光軸付近にピークを有する照明光をも
たらす開口絞りと、軸外にピークを有する照明光をもた
らす開口絞りを用意して、そのうちの一方を先にマスク
200に投射して、その後、他方をマスク200に投射
する場合も含む。本発明の特徴の一つはマスク200の
交換に伴う諸問題を解決することであり、マスク200
が交換されない限り、開口絞り150の交換は問題では
ないからである。
【0040】光軸近傍にピークを有する照明光はσが
0.3以下であり、0次回折光と±1次回折光の干渉を
もたらす。また、軸外にピークを有する照明光はσが
0.6以上であり、0次回折光と+1次又は−1次回折
光からなる二光束の干渉をもたらす。ここで、σは投影
光学系300のマスク200側の開口数(NA)に対す
る照明光学系120のマスク200側のNAである。光
軸近傍にピークを有する照明光は小σ照明、通常の照明
と呼ばれる場合もある。軸外にピークを有する照明光は
大σ照明、斜入射照明、変形照明などと呼ばれる場合も
ある。
【0041】図2乃至図7を参照して、開口絞り150
に適用可能な例示的な形状を説明する。ここで、図2乃
至図7は、開口絞り150の例示的形状の概略平面図で
ある。図2は、5重極照明用絞りとして構成された開口
絞り150Aの概略平面図である。開口絞り150A
は、中心に1つの円151と、σ=1以下の0度、90
度、180度及び270度(即ち、十字形状に)に配置
された4つの円152Aとを有する。開口絞り150A
は、円151及び152Aからなる透過率1の光透過部
と、透過率0の遮光部153Aとを有する。ここで、図
中のσ=1の円は、投影光学系300の開口絞り150
を各照明絞り上に逆投影したときの絞り150の開口の
像の縁(円)に対応する。従って、本願の各図面で示す
絞りの開口は、投影光学系の開口絞りの開口(σ=1)
上に投影される有効光源と言える。
【0042】円151は光軸付近にピークを有する円形
照明光をもたらす。一方、円152Aは、軸外にピーク
を有する四重極照明光をもたらす。好ましくは、各円1
52Aがもたらす照明光のσは等しい。開口絞り150
Aの円151及び152Aは同一の大きさを有する。
【0043】軸外にピークを有する照明は、σの大きな
照明、斜入射照明、変形照明などと呼ばれる場合もあ
り、様々な変形例を有する。例えば、4つの円152A
は他の任意の図形に置換されても良い。
【0044】例えば、円152Aは、図3に示す矩形1
52Bや図4に示す扇形152Cに置換されてもよい。
ここで、図3及び図4は、開口絞り150Aの変形例と
しての、5重極照明用絞りとして構成された開口絞り1
50B及びCの概略平面図である。開口絞り150B
は、円151と矩形152Bからなる透過率1の光透過
部と、透過率0の遮光部153Bとを有する。矩形15
2Bは、例示的に、一辺の長さが円151の直径と等し
い正方形である。開口絞り150Cは、円151と扇形
152Cからなる透過率1の光透過部と、透過率0の遮
光部153Cとを有する。扇形152Cの寸法は任意に
調節することができる。開口絞り150B及びCの機能
は開口絞り150Aと同一であるので、ここでは詳しい
説明は省略する。
【0045】また、開口絞り150は、図5に示す開口
絞り150Dを使用してもよい。開口絞り150Dは、
四重極の代わりに輪帯開口154Aを有している。ここ
で、図5は、輪帯照明用絞りとして構成された開口絞り
150Dの概略平面図である。開口絞り150Dは、円
151と輪帯154Aからなる透過率1の光透過部と、
透過率0の遮光部153Dとを有するが、それらの機能
については開口絞り150Aと同一であるので詳しい説
明は省略する。
【0046】更に、開口絞り150は、図6及び図7に
示す開口絞り150E及び150Fを使用してもよい。
開口絞り150E及び150Fはσが1を部分的に超え
た光透過部154B及び152Dを有する。本発明者は
σが1を部分的に超えた照明光を利用するとプレート4
00に形成されるパターン像が明確になることを発見し
た。ここで、図6及び図7は、輪帯照明用絞りとして構
成された開口絞り150E及び四重極照明用絞りとして
構成された開口絞り150Fの平面図である。開口絞り
150Eは、円151とσ=1を部分的に超えた輪帯
(又は矩形帯)154Bからなる透過率1の光透過部
と、透過率0の遮光部153Eとを有し、開口絞り15
0Fは、円151とσ=1を部分的に超えた矩形152
Dとからなる透過率1の光透過部と、透過率0の遮光部
153Fとを有するが、それらの機能については開口絞
り150Aと同一であるので詳しい説明は省略する。
【0047】また、本実施形態の別な例示的な一形態と
しての開口絞り150は、マスク200によって生じる
回折光のうち2つの回折光が投影光学系300の瞳面3
20に入射するような照明光(この照明光を便宜的に第
1の照明光とする。)と、投影光学系300の瞳面32
0であって第1の照明光を邪魔しないような領域(瞳面
320上で2つの回折光位置を直線的に結んで表させる
領域を除く領域)に少なくとも一つの回折光が入射する
ような照明光とを利用して(即ち、これらを順次投射す
るか合成した状態で投射することによって)マスク20
0を照明するための開口形状を有する。このように、本
発明は、2つの回折光が投影光学系300の瞳面320
に入射するような照明光をもたらす開口絞りと、投影光
学系300の瞳面320であって且つかかる照明光を邪
魔しないような領域にどれか一つの回折光が入射するよ
うな照明光をもたらす開口絞りを用意して、そのうちの
一方を先にマスク200に投射して、その後、他方をマ
スク200に投射する場合も含む。本発明の特徴の一つ
はマスク200の交換に伴う諸問題を解決することであ
り、マスク200が交換されない限り、開口絞り150
の交換は問題ではないからである。
【0048】2つの回折光が投影光学系300の瞳面3
20に入射するような有効光源に対応する(第1の)照
明光は、図9に示し後述される位相シフトマスク200
Aにおいては±1次回折光の二光束の干渉、図8に示し
後述する(バイナリー)マスク200においては0次回
折光と+1次回折光又は−1次回折光との二光束の干渉
をもたらす。一方、第1の照明光を邪魔しないような領
域に少なくとも一つの回折光が瞳面320上に入射する
ような有効光源に対応する照明光は、第1の照明光によ
って生じるプレート400面上でコンタクトホール21
0に相当するコンタクトホールパターンの露光量を強調
する。
【0049】図21乃至図24を参照して、開口絞り1
50に適用可能な例示的な形状を説明する。ここで、図
21乃至図24は、開口絞り150の例示的形状の概略
平面図である。図21は、図9に示し後述される位相シ
フトマスク200Aに適用されて、十字型の照明で中心
部が矩形の有効光源を有する変形照明用絞りとして構成
された開口絞り150Gの概略平面図である。開口絞り
150Gは、0度、90度、180度及び270度(即
ち、十字形状に)に配置されて半径方向に長手に形成さ
れた4つの矩形155と、中心に1つの矩形156とを
有する。開口絞り150Gは、矩形155及び156か
らなる透過率1の光透過部と、透過率0の遮光部153
Gとを有する。ここで、図中のσ=1の円は、投影光学
系300の開口絞り150を各照明絞り上に逆投影した
ときの絞り150の開口の像の縁(円)に対応する。従
って、本願の各図面で示す絞りの開口は、投影光学系の
開口絞りの開口(σ=1)上に投影される有効光源と言
える。
【0050】矩形155は、4つの矩形155のそれぞ
れにより斜入射照明が行われるように位置を設定するこ
とで、2つの回折光(±1次回折光)が投影光学系30
0の瞳面320に入射する照明光をもたらし、プレート
400面上で干渉縞を形成する。一方、矩形156は、
投影光学系300の瞳面320であって且つ第1の照明
光を邪魔しないような領域に少なくとも一つの回折光が
入射する照明光をもたらし、偽解像パターンを抑制しコ
ンタクトホールパターンを強調する。
【0051】投影光学系300の瞳面320であって且
つ第1の照明光を邪魔しないような領域に少なくとも一
つの回折光が入射する照明は、様々な変形例を有する。
例えば、矩形156は他の任意の図形に置換されても良
い。
【0052】例えば、矩形156は、図22に示す中央
に遮光部153Hを有する矩形156Aや図23に示
す円形157に置換されてもよい。ここで、図22及び
図23は、開口絞り150Gの変形例としての、開口絞
り150H及びIを示す概略平面図である。開口絞り1
50Hは、上述した4つの矩形155と中央に遮光部1
53Hを有する矩形156Aからなる透過率1の光透
過部と、透過率0の遮光部153H及び153H
を有する。矩形156Aは、一つの回折光のみが瞳面3
20に入射する領域を厳密に画定するために、矩形15
6の中心部に略菱形の遮光部153Hを有する。開口
絞り150Iは、上述した4つの矩形155と円形15
7からなる透過率1の光透過部と、透過率0の遮光部1
53Iとを有する。開口絞り150Iは、一つの回折光
のみが瞳面320に入射する領域を簡単な有効光源とす
るため、矩形156に内接するような円形157形状を
有している。開口絞り150H及び150Iの機能は開
口絞り150Gと同一であるので、ここでは詳しい説明
は省略する。
【0053】また、図24は、図8に示し後述されるバ
イナリーマスク200に適用されて、中心が非円形状で
あるところの十字形状に遮光された有効光源分布を与え
る変形照明用絞りとして構成された開口絞り150Jの
概略平面図である。図24Aにおいて開口絞り150J
は、0度、90度、180度及び270度(即ち、十字
形状に)に配置されて半径方向と直交する方向に長手に
形成された4つの矩形158と、当該矩形158から4
5度傾いて0度、90度、180度及び270度(即
ち、十字形状に)に配置された扇型159とを有する。
開口絞り150Gは、矩形158及び扇型159からな
る透過率1の光透過部と、透過率0の外周に位置する遮
光部153J及び中心に十字形状を有する遮光部15
3Jとを有する。なお、ここでは光透過部を矩形15
8と扇形159とを独立して記載したが、通常これらは
連続する一つの光透過部として構成される。その一例と
しての本発明に係る絞りの好ましい形態の一例が図24
Bに示してある。
【0054】矩形158は、4つの矩形158のそれぞ
れが斜入射照明を行うように位置を設定することで、2
つの回折光(0次回折光と+1次回折光又は−1次回折
光)が投影光学系300の瞳面320に入射する有効光
源分布を有する照明光をもたらし、プレート400面上
で干渉縞を形成する。一方、扇形159は、投影光学系
300の瞳面320であって且つ第1の照明光を邪魔し
ないような領域に少なくとも一つの回折光が入射する有
効光源分布を有する照明光をもたらし、偽解像パターン
を抑制しコンタクトホールパターンを強調する。
【0055】以上説明した照明用開口絞り150A〜1
50Jは、σ=1に達する有効光源を作り出しているこ
とに特徴があり、我々の検討によればσ>0.9の位置
に有効光源の最も外側(軸外)の部分があるのが好まし
い。例えば図24Bの絞りにおける有効光源は外側の円
の直径がσ=0.92の担当する大きさをもつ。この外
側の円の直径は0.9<σ<1が好ましい。
【0056】複数種類の開口絞り150の中から所望の
開口絞り150を選択するためには、開口絞り150A
乃至150F及び150G乃至150Jを、例えば、図
示しない円盤状ターレットに配置して切り替えの際にタ
ーレットを回転させればよい。なお、かかるターレット
には光軸にピークを有する照明光のみを与える円形開口
を有する開口絞りや軸外にピークを有する照明光のみを
与える(図18に示すような)開口絞りを搭載すること
ができる。これにより、照明装置120は、まず、光軸
にピークを有する照明光及び軸外にピークを有する照明
光のうちの一方によりマスク200を照明し、その後、
他方によりマスク200を照明することができる。光軸
にピークを有する照明光と軸外にピークを有する照明光
とが合成された照明光において、上述の露光量調整部1
32は、それぞれの露光量比を変化させることができ
る。
【0057】また、同様に、かかるターレットには2つ
の回折光が投影光学系300の瞳面320に入射するよ
うな照明光のみを与える十字に配された4つの矩形15
5又は矩形158が形成された開口を有する開口絞り
や、一つの回折光が入射するような照明光のみを与える
矩形156(又は、矩形156A、円形157)又は4
つの扇型159が形成された開口を有する開口絞りを搭
載することができる。これにより、照明装置120は、
まず、2つの回折光が投影光学系300の瞳面320に
入射するような照明光及び一つの回折光が入射するよう
な照明光のうちの一方によりマスク200を照明し、そ
の後、他方によりマスク200を照明することができ
る。両者の照明光とが合成された照明光において、上述
の露光量調整部132は、それぞれの露光量比を変化さ
せることができる。
【0058】コンデンサーレンズ160はハエの目レン
ズ140から出た光をできるだけ多く集めて主光線が平
行、すなわちテレセントリックになるようにマスク20
0をケーラー照明する。マスク200とハエの目レンズ
140の出射面140bとはフーリエ変換の関係に配置
されている。
【0059】露光装置は、必要があれば、照度ムラ制御
用の幅可変スリットや走査中の露光領域制限用のマスキ
ングブレード(絞り又はスリット)等を有する。マスキ
ングブレードが設けられる場合にはマスキングブレード
とハエの目レンズ140の出射面140bとはフーリエ
変換の関係に配置され、マスク200面と光学的に略共
役な位置に設けられる。マスキングブレードの開口部を
透過した光束をマスク200の照明光として使用する。
マスキングブレードは開口幅を自動可変できる絞りであ
り、後述するプレート400の(開口スリットの)転写
領域を縦方向で変更可能にする。また、露光装置は、プ
レート400の(1ショットのスキャン露光領域として
の)転写領域の横方向を変更可能にする、上述のマスキ
ングブレードと類似した構造のスキャンブレードを更に
有してもよい。スキャンブレードも開口幅が自動可変で
きる絞りであり、マスク200面と光学的にほぼ共役な
位置に設けられる。これにより露光装置は、これら二つ
の可変ブレードを用いることによって露光を行うショッ
トの寸法に合わせて転写領域の寸法を設定することがで
きる。
【0060】マスク200は、例えば、石英製で、その
上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成さ
れ、図示しないマスクステージに支持及び駆動される。
マスク200から発せられた回折光は投影光学系300
を通りプレート400上に投影される。プレート400
は、被処理体でありレジストが塗布されている。マスク
200とプレート400とは光学的に共役の関係に配置
される。本実施形態の露光装置はステップアンドスキャ
ン方式の露光装置(即ち、スキャナー)であるため、マ
スク200とプレート400を走査することによりマス
ク200のパターンをプレート400上に転写する。な
お、ステップアンドリピート方式の露光装置(即ち、
「ステッパー」)であれば、マスク200とプレート4
00とを静止させた状態で露光を行う。
【0061】マスクステージは、マスク200を支持し
て図示しない移動機構に接続されている。マスクステー
ジ及び投影光学系300は、例えば、床等に載置された
ベースフレームにダンパ等を介して支持されるステージ
鏡筒定盤上に設けられる。マスクステージは、当業界周
知のいかなる構成をも適用できる。図示しない移動機構
はリニアモータなどで構成され、XY方向にマスクステ
ージを駆動することでマスク200を移動することがで
きる。露光装置は、マスク200とプレート400を図
示しない制御機構によって同期した状態で走査する。
【0062】本発明の一側面としてのマスク200は、
その上に2次元に配列されたコンタクトホールパターン
が形成され、所望の位置のコンタクトホール径を他のコ
ンタクトホール径よりも大きくされている。
【0063】本発明のマスク200のパターン構成を説
明するために、まず、所望のコンタクトホールのパター
ンを説明する。ここで、所望のコンタクトホールのパタ
ーンを、例えば、図14に示すようなパターンとする。
ここで、図14は、所望のコンタクトホールのパターン
を形成したバイナリーマスク20Aの概略平面図であ
る。バイナリーマスク20Aは、透過率1の光透過部2
2と透過率0の遮光部24Aとから構成されて、各光透
過部22の位相は等しい。コンタクトホール22は、ホ
ール径をPとすると横方向(X方向)にピッチPx=2
Pで整列し、縦方向(Y方向)にピッチPy=4Pで整
列して、コンタクトホール列を2次元的に形成する。こ
こで、コンタクトホール22のホール径は約0.15μ
m以下、例えば、0.12μmとする。後述する投影光
学系300はKrF(波長248nm)でNAを0.6
0とする。この場合、数式1に示すkファクターは
0.29である。
【0064】図15は、開口絞り150が円形開口15
1のみを有する絞りを使用して(即ち、垂直入射する小
σ照明を使用して)マスク20Aを照明した場合に後述
する投影光学系300の瞳面320上に現れる回折光の
分布を示す概略平面図である。バイナリーマスク20A
を小σ照明で垂直に照明すると、上述したように、0次
回折光と±1次回折光とが生じる。コンタクトホール2
2のホール径が微小であり、X方向にホール径Pの2倍
のピッチPxで整列しているため、図15のX方向には
0次回折光だけが瞳320上に入射して±1次回折光は
瞳320からはずれてしまい、被露光面(プレート40
0)上にはパターンができない。一方、コンタクトホー
ル22はY方向にホール径Pの4倍のピッチPyで整列
しているため、このピッチPyに相当する±1次回折光
は瞳320に入射するが、ホール径Pに相当する回折光
は瞳320の外側にはみ出し、所望のパターンにはなら
ない。照明光を軸外にピークを有する照明光として、回
折光を投影光学系の瞳の内側に入れることによりある程
度は解像することは可能であるが、それだけでは、ホー
ル像の形状が悪く、焦点深度内での結像特性も悪い。
【0065】そこで、所望のコンタクトホール22と同
一のホール径のダミーのコンタクトホール26を図14
に示す所望のコンタクトホール22に加えることによっ
て、所望のコンタクトホール22のパターンとダミーの
コンタクトホール26のパターンとが2次元的に配列さ
れたコンタクトホールパターンを有するバイナリーマス
ク20Bを、図16に示すように、作成した。ここで、
図16はマスク20Bの概略平面図である。バイナリー
マスク20Bはコンタクトホール22及び26からなる
透過率1の光透過部と、透過率0の遮光部24Bとを有
する。また、各光透過部の位相は全て等しく0度に設定
されている。
【0066】図17(a)は、開口絞り150に4つの
円形開口32を有する図18に示す十字(四重極)照明
絞り15を使用して(即ち、斜めに入射する軸外にピー
クを有する照明光を使用して)マスク20Bを照明した
場合に後述する投影光学系300の瞳面320上に現れ
る回折光の分布を説明するための概略平面図である。こ
こで、図18は、十字(四重極)照明絞り30の概略平
面図である。絞り30は、絞り150Aから中心円15
1が除去された絞りに相当し、4つの円152と同一の
4つの円32からなる透過率1の光透過部と、透過率0
の遮光部34とを有する。
【0067】図17(a)及び(b)は、垂直照明光を
十字照明光に変更すると図15に示す状態から図35に
示す状態に変化することを示している。これは、図15
において、例えば、右側(X方向)の+1次回折光は斜
入射照明により左側に移動して0次回折光が瞳面320
の左側に+1次回折光が瞳面320の右側に入射するこ
とから理解されるであろう(図17(a)に示す320
cに相当)。
【0068】バイナリーマスク20Bを小さなσの照明
光で垂直に照明すると、上述したように、0次回折光と
+1次又は−1次回折光とが生じる。4つの開口152
を介して4方向から各々斜入射することにより、瞳面3
20a乃至dには0次回折光と+1次又は−1次回折光
とが入射し、図17(b)は、これが構成されて瞳面3
20の光強度分布が形成されることを示している。これ
より、図16に示す微細なコンタクトホールパターン
は、軸外にピークを有する照明光によって露光できる
が、このままでは所望のコンタクトホール22のパター
ンだけでなくダミーのコンタクトホール26のパターン
もプレート400に転写してしまうことが理解される。
【0069】以下、図8を参照して本実施形態のマスク
200を説明する。ここで、図8はマスク200の概略
平面図である。マスク200は、マスク20Bにおいて
所望のコンタクトホール22のみのホール径を拡大する
ことによって構成されている。マスク200には、図8
に示すように、所望のコンタクトホール210のパター
ンと、ダミーのコンタクトホール220のパターンとが
2次元的に配列されたコンタクトパターンが形成されて
いる。マスク200は、コンタクトホール210及び2
20からなる透過率1の光透過部と、透過率0の遮光部
230とを有するバイナリーマスクである。また、各光
透過部の位相は全て等しく0度に設定されている。所望
のコンタクトホール210は、ダミーのコンタクトホー
ル220よりもホール径が約25%大きいので露光量が
増加する。
【0070】また、本発明の一の形態は、上述した開口
絞り150(150A乃至150F)を利用してマスク
200を光軸付近にピークを有する照明光と軸外にピー
クを有する照明光とが合成された照明光によって露光を
行う。軸外にピークを有する照明光によりマスク200
を照明するとコントラストが強調された周期性のあるコ
ンタクトホールパターンの強度分布をプレート400上
で得ることができる。光軸付近にピークを有する照明光
によりマスク200を照明すると所望のコンタクトホー
ル22のパターンが強調された、周期性のないパターン
の強度分布をプレート400上で得ることができる。ま
た、本発明の別の形態は、上述した開口絞り150G乃
至150Jを利用してマスク200を、当該マスク20
0によって生じる回折光のうち2つの回折光が投影光学
系300の瞳面320に入射するような照明光(この照
明光を便宜的に第1の照明光とする。)と投影光学系3
00の瞳面320であって第1の照明光を邪魔しないよ
うな領域に少なくとも一つの回折光が入射するような照
明光とが合成された照明光によって露光を行う。2つの
回折光を瞳面320に入れることにより二光束の干渉縞
をもたらし、コントラストが強調された周期性のあるコ
ンタクトホールパターンの強度分布をプレート400上
で得ることができる。一つの回折光を瞳面320上で第
1の照明光を邪魔しないような領域に入れることによ
り、第1の照明光によって生じる偽解像パターンが抑制
されコンタクトホールパターンが強調される強度分布を
プレート400上で得ることができる。
【0071】この結果、これら2つの照明光を合成する
と共に、後述するプレート400レジストの閾値を適当
に選択することによって、1回の露光で所望のコンタク
トホール210のパターンをプレート400のレジスト
に、高品質に(即ち、所望のコンタクトホール210の
形状をそろえて、かつ、焦点深度内で変動しても結像性
能良く)転写することができる。
【0072】マスク200は、図9に示すマスク200
Aに置換されてもよい。ここで、図9(A)はマスク2
00Aの概略平面図であり、図9(B)はマスク200
Aの光透過部の位相状態を説明するための概略平面図で
ある。マスク200Aは、図9(A)に示すように、か
つ、マスク200と同様に、所望のコンタクトホール2
10のパターンとダミーのコンタクトホール220のパ
ターンとが2次元的に配列されたコンタクトホールパタ
ーンが形成されている。しかし、マスク200Aは位相
シフトマスクである点でマスク200と相違する。即
ち、マスク200Aは、図9(B)に示すように、コン
タクトホールパターンが隣接するコンタクトホール24
0及び250が市松状に位相が0度と180度に設定さ
れている。位相シフトマスクを使用すると、隣接する光
透過部を通過する0次回折光が打ち消されるので、±1
次回折光が結像に使用される。±1次回折光は光強度が
等しいので、0次回折光と+1次又は−1次回折光を使
用する場合に比べて、干渉縞として得られるパターンの
コントラストは大きくなり、プレート400上に良好な
パターンが得られることになる。
【0073】位相シフトマスク200Aを使用した場合
の回折について図12を参照してより詳しく説明する。
ここで、図12は、位相シフトマスク200Aを開口絞
り150Aを使用して照明した場合に軸外にピークを有
する照明光によって瞳面320に現れる回折光の分布で
ある。
【0074】一方、十字垂直入射の場合には図12に示
すように全ての回折光が瞳面320からはずれて結像し
ないが、照明光を十字斜入射とすると各回折光の瞳面3
20上の位置は矢印で示す方向にずれ、黒丸で示す位置
に移動する。瞳面320上の縦方向2つの回折光の干渉
縞による横線状の強度分布と、横方向2つの干渉縞によ
る縦線状の強度分布がプレート400面上では重なり、
交点に所望のコンタクトホール210のパターンが形成
される。所望のコンタクトホール210のホール径を大
きくしてあるので、所望のコンタクトホールのみ強度が
大きく、レジストの閾値をこの部分が像となるように設
定してやることにより、所望のパターンを得ることがで
きる。
【0075】一方、光軸付近にピークを有する照明光は
所望のコンタクトホール形状を他の軸外のピークを持つ
照明と合わせて良くする効果を示す。
【0076】図12に示す状態は、当初45度の位置に
あった回折光が1の位置に移動しているために解像度は
(1/√2)となる。換言すれば、位相シフトマスク2
00Bと軸外にピークを有する照明光を組み合わせるこ
とにより、従来はL&Sパターンの解像線幅の√2倍ま
でがコンタクトホールパターンの限界解像に近い解像度
であったものが、L&Sパターンの解像線幅と同様の解
像度を得られるようになっている。
【0077】また、コンタクトホールのピッチが小さい
と位相シフトマスク200Aを用いて少σ照明をした場
合には、投影光学系300の瞳面320上における回折
光は瞳から外れてしまう。このように、コンタクトホー
ルのピッチが小さいと回折光は、図25に示すように黒
丸で示す1乃至4の位置に回折され、このような条件の
もとではパターンが形成されない。ここで、図25は、
図9に示す位相シフトマスク200Aに小σ照明したと
きの瞳面320上の回折光の位置と、斜入射照明をした
ときの回折光の移動する位置を示した模式図である。
【0078】そこで、これらの回折光が瞳に入るような
照明をする必要がある。例えば、2つの回折光2及び4
が図25に実線の矩形で示されるような瞳面320上の
領域に入射するようにするには、図26(a)で示され
る有効光源面において暗い矩形として示される領域aに
斜入射照明を設定すればよい。これにより、2’、4’
で示される回折光は明るい矩形として示される領域bに
それぞれ移動し、図25に実線で示す矩形領域に回折光
2及び4が入射して瞳に入射することになる。一つの矩
形で示される有効光源で2つの回折光が瞳に入射し、両
者の干渉によりプレート400面上に等ピッチの直線状
の干渉縞が形成される。このような矩形の有効光源領域
aを図26(b)に示すように4つ組み合わせることに
より、プレート400面上には縦と横の等ピッチ直線状
の干渉縞が形成され、光強度の重なった交点に強度が大
きい部分と小さい部分が2次元周期的に現れる。このと
きの有効光源分布は図26(c)に示すような半径方向
に長手を有する十字の矩形となる分布を有する。ここ
で、図26は有効光源分布を説明するための模式図であ
る。
【0079】位相シフトマスク200Aのように、マス
ク上のパターンとして所望の部分のみコンタクトホール
のホール径の大きさを大きくしておけば、その部分のみ
周辺より強度が大きく、所望のコンタクトホールが形成
されることになる。しかしながら、十字斜入射照明(即
ち、2つの回折光が瞳に入射するような照明)のままで
はプレート400面上での露光量は図27に示す細い実
線で描かれた波線のようになり、所望径露光量レベル
(レジストの閾値)においては、所望パターンPの間
に偽解像パターンPが生じてしまう。ここで、図27
は十字斜入射照明及び本発明の変形照明における露光量
及び当該露光量に対応するパターン400上での像を示
した図である。
【0080】そこで、偽解像を抑制するための方法を本
発明者が鋭意検討した結果、図28に示すように、瞳面
上で2つの回折光位置を直線的に結んで表される領域c
を除き、1つの回折光のみ瞳面320に入射するような
有効光源分布を加えることでパターン400上の偽解像
をなくすことができることを発見した。ここで、図28
は、瞳面320上の回折光の入射位置を示した模式図で
ある。このような照明を行うためには、例えば、1つの
回折光2又は4が図28に黒色の扇型で示されるような
瞳面320に入射するようにすればよく、図29(a)
で示される有効光源面において暗い円形の領域aとして
示されるように照明を設定すればよい。これにより、
2’又は4’で示される回折光は明るい矩形として示さ
れる領域bにそれぞれ移動し、図28に示す黒色の扇型
を含む実線で示す矩形領域に回折光2又は4が入射する
ので、回折光が瞳面320に入射することになる。この
ような円形の有効光源領域aを図29(b)に示すよう
に4つ組み合わせることにより、このときの有効光源分
布は図29(c)に示すような円形の有効光源となる。
ここで、図29は有効光源分布を説明するための模式図
である。
【0081】このように、2つの回折光が瞳に入射する
有効光源分布(図26(c)参照)と1つの回折光が瞳
に入射する有効光源分布(図29(c)参照)を足し合
わせた図30に示されるような十字型の照明で中心部が
矩形の有効光源を持つ変形照明となる。このような有効
光源分布を有する変形照明を行うことで、プレート40
0面上での露光量は図27に示す太い実線で描かれた波
線のようになり、所望径露光量レベル(レジストの閾
値)において、マスク200Aの所望のパターンに相当
する部分の露光量のみが増加され、偽解像パターンが消
失した所望パターンPのみを得ることができる。ここ
で、図30は有効光源形状を示した図である。
【0082】なお、1つの回折光のみ瞳面320に入射
するようにするためには、上述したように、例えば、1
つの回折光2又は4が図28に黒色の扇型で示されるよ
うな瞳面320に入射するように照明すればよく、図3
1(a)で示される有効光源面において暗い扇型の領域
aとして示されるように照明を設定してもよい。これに
より、2’又は4’で示される回折光は明るい扇型とし
て示される領域bにそれぞれ移動し、図28に示す黒色
の扇型領域に回折光2又は4が入射して瞳面320に入
射することになる。このような扇型の有効光源領域aを
図31(b)に示すように4つ組み合わせることによ
り、このときの有効光源分布は図31(c)に示すよう
な中心に略菱形の中抜けを有する矩形の有効光源とな
る。ここで、図31は有効光源分布を説明するための模
式図である。
【0083】このように、2つの回折光が瞳に入射する
有効光源分布(図26(c)参照)と1つの回折光が瞳
に入射する有効光源分布(図31(c)参照)を足し合
わせた図32に示されるような十字型の照明で中心部が
矩形で、かつ矩形の中心部が略菱形の中抜けの有効光源
を持つ変形照明となる。かかる有効光源によれば、1つ
の回折光のみが瞳に入射する領域が厳密に画定されてお
り、無駄な領域に光を入れないのでその分効率的であ
る。ここで、図32は有効光源形状を示した図である。
【0084】また、1つの回折光のみ瞳面320に入射
するようにするためには、上述したように、例えば、1
つの回折光2又は4が図28に示される黒色の扇型に内
接する円内に入射するように照明するに足りるものであ
り、図33(a)で示される有効光源面において暗い円
形の領域aとして示されるように照明を設定してもよ
い。これにより、2’又は4’で示される回折光は領域
aと重なる円形の領域bにそれぞれ移動し、図28に示
す黒色の扇型に内接する領域に回折光2又は4が入射し
て瞳面320に入射することになる。このような円形の
有効光源領域aを図33(b)に示すように4つ組み合
わせることにより、このときの有効光源分布は図33
(c)に示すような円形の有効光源となる。ここで、図
33は有効光源分布を説明するための模式図である。
【0085】このように、2つの回折光が瞳に入射する
有効光源分布(図26(c)参照)と1つの回折光が瞳
に入射する有効光源分布(図33(c)参照)を足し合
わせた図34に示されるような十字型の照明で中心部が
円形の有効光源を持つ変形照明となる。かかる有効光源
によれば、一つの回折光のみが瞳に入射する領域を簡単
な有効光源形状として設定することができる。ここで、
図34は、有効光源形状を示した図である。
【0086】図25乃至図34を参照して位相シフトマ
スク200の回折光について説明したように、かかる変
形照明は上述した開口絞り150G乃至150Iを用い
ることで可能となることが理解されるが、かかる開口絞
り150G乃至150Iの形状や寸法などはこれらの回
折光の特性を考慮した上で決定されなければならないこ
とは言うまでもない。
【0087】一方、コンタクトホールのピッチが小さい
とマスク200(又は透過率の異なるハーフトーンマス
ク)を用いて小σ照明をした場合には、投影光学系30
0の瞳面320上における回折光は、0次回折光を除き
他の回折光は瞳外へ外れてしまう。図35に示すよう
に、瞳中心を通る0次回折光10が生ずる。また、他の
回折次数の回折光は瞳面上において、位相シフトマスク
とは異なる位置へ来る。すなわち、回折光11乃至18
のようになる。よって、0次以外の回折光は図35のよ
うに投影レンズの瞳の外へ出てしまい、このような条件
のもとではパターンが形成されない。ここで、図35
は、図9に示すバイナリーマスク200に小σ照明した
ときの瞳面320上の回折光の位置と、斜入射照明をし
たときの回折光の移動する位置を示した模式図である。
【0088】そこで、これらの回折光11乃至18が瞳
に入るような照明をする必要がある。例えば、2つの回
折光10及び15を例にとって、かかる回折光が図35
に示す瞳面320の斜線領域に来るようにするには、図
36で示される有効光源面において、暗い矩形の領域a
で示されるように斜入射照明を設定する。10’及び1
5’で示される回折光はクロス及び斜線で示す矩形領域
及びbにそれぞれ移動し、投影光学系300の瞳
両端に入射することになる。一つの矩形で示される有効
光源で2つの回折光が瞳に入射し、両者の干渉によりプ
レート400面上に等ピッチの直線状の干渉縞が形成さ
れる。同様に、2つの回折光10及び17においても1
0及び15で説明した斜入射照明を設定することができ
る。このような矩形の有効光源領域を図37に示すよう
に4つ組み合わせることにより、プレート400面上に
は縦と横の等ピッチ直線状の干渉縞が形成され、光強度
の重なった交点に強度が大きい部分と小さい部分が2次
元周期的に現れる。このときの有効光源形状を図40
(a)に示すように、十字に配置された瞳の半径方向に
直行する方向に長手を有する4つの矩形となる。
【0089】マスク200上のコンタクトホール210
として所望の部分のみ大きさを大きくしてあるので、そ
の部分のみ周辺より強度が大きく、所望のコンタクトホ
ールパターンが形成されることになる。しかしながら、
単に十字型の斜入射照明をしただけではプレート400
面上のパターンには、図38(a)及び(b)に示すよ
うに偽解像パターンが生じてしまい、所望のコンタクト
ホールパターン以外にも不必要なパターンが生まれてし
まう。ここで、図38は十字型開口絞り及び本実施形態
の開口絞りと、当該開口絞りに対して斜入射照明を行っ
たときのパターン400面上での解像パターンのシミュ
レーションを示した図である。
【0090】そこで、図35に示すように、瞳面320
上で2つの回折光位置を直線的に結んで表される領域c
を除き、少なくとも1つの回折光のみ瞳面320に入射
する有効光源分布を加える。この場合は一つの回折光と
しては0次光とするのが斜入射角を小さくできるので都
合が良い。図39に有効光源分布の一例を示す。このよ
うな照明を行うためには、例えば、1つの回折光10’
が有効光源面において暗い扇型の領域aとして示される
ように照明を設定すればよい。これにより、10’で示
される回折光は明るい扇型として示される領域bにそれ
ぞれ移動し、回折光が瞳面320に入射することにな
る。このような条件に相当するものは合計4つ存在し、
結局図40(b)に示すような形の有効光源となる。
【0091】このように、照明系は、2つの回折光が瞳
に入射する有効光源分布(図40(a)参照)と、1つ
の回折光が瞳に入射する有効光源分布(図40(b)参
照)を足し合わせた、図40(c)に示されるような中
央が十字状に抜けた有効光源を持つ変形照明を行うこと
ができる。このような有効光源分布を有する変形照明を
行うことで、プレート400面上では、図38(c)に
示すように偽解像が消滅して所望のパターンのみを得ら
れることが理解される。
【0092】図35乃至図40を参照して説明したよう
に、かかる変形照明は上述した開口絞り150Jを用い
ることで可能となることが理解されるが、かかる開口絞
り150Jの形状や寸法などはこれらの回折光の特性を
考慮した上で決定されなければならないことは言うまで
もない。中抜けとなる十字の最適な長さはパターンのピ
ッチにより異なり、照明系の中央が十字状に抜けた部分
の十字の長手方向はパターンから生じた±1次回折光が
瞳に入射しない大きさを持つ変形照明系であることが好
ましい。
【0093】また、マスク200は、図10に示すマス
ク200Bに置換されてもよい。ここで、図10はマス
ク200Bの概略平面図である。マスク200Bは、光
透過部の全ての位相は等しいバイナリーマスクである
が、所望のコンタクトホール210の周りにあるダミー
の(×印が付された)コンタクトホール260は、それ
以外のダミーのコンタクト220よりもホール径が小さ
く設定されている点でマスク200と相違する。コンタ
クトホール260のホール径を小さくすることによって
所望のコンタクトホール210のパターンをダミーのコ
ンタクトホール220からより強調することができる。
なお、マスク200Aのようにマスク200Bを位相シ
フトマスクとして構成してよいことはいうまでもない。
【0094】投影光学系300は、マスク200に形成
されたコンタクトホールパターンを経た回折光をプレー
ト400上に結像するための開口絞り320を有する。
投影光学系300は、複数のレンズ素子のみからなる光
学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを
有する光学系(カタディオプトリック光学系)、複数の
レンズ素子と少なくとも一枚のキノフォームなどの回折
光学素子とを有する光学系、全ミラー型の光学系等を使
用することができる。色収差の補正が必要な場合には、
互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複
数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素
子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。上述
したように、投影光学系300の瞳面320に形成され
る有効光源の形状は図2乃至図7に示す形状と同様であ
る。
【0095】プレート400は、本実施形態ではウェハ
であるが、液晶基板その他の被処理体を広く含む。プレ
ート400にはフォトレジストが塗布されている。フォ
トレジスト塗布工程は、前処理と、密着性向上剤塗布処
理と、フォトレジスト塗布処理と、プリベーク処理とを
含む。前処理は洗浄、乾燥などを含む。密着性向上剤塗
布処理は、フォトレジストと下地との密着性を高めるた
めの表面改質(即ち、界面活性剤塗布による疎水性化)
処理であり、HMDS(Hexamethyl−dis
ilazane)などの有機膜をコート又は蒸気処理す
る。プリベークはベーキング(焼成)工程であるが現像
後のそれよりもソフトであり、溶剤を除去する。
【0096】プレート400はウェハステージ450に
支持される。ステージ450は、当業界で周知のいかな
る構成をも適用することができるので、ここでは詳しい
構造及び動作の説明は省略する。例えば、ステージ45
0はリニアモータを利用してXY方向にプレート400
を移動する。マスク200とプレート400は、例え
ば、同期して走査され、図示しないマスクステージとウ
ェハステージ450の位置は、例えば、レーザー干渉計
などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動され
る。ステージ450は、例えば、ダンパを介して床等の
上に支持されるステージ定盤上に設けられ、マスクステ
ージ及び投影光学系300は、例えば、鏡筒定盤は床等
に載置されたベースフレーム上にダンパ等を介して支持
される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
【0097】結像位置調節装置500は、ステージ45
0に接続されてステージ450と共にプレート400を
焦点深度の範囲内で図1に示すZ方向に移動させ、プレ
ート400の結像位置を調節する。露光装置は、Z方向
において異なる位置に配置されたプレート400に対し
て露光を複数回行うことにより、焦点深度内における結
像性能のばらつきをなくすことができる。結像位置調節
装置500は、Z方向に伸びる図示しないラックと、ス
テージ450に接続されてラック上を移動可能な図示し
ないピニオンと、ピニオンを回転させる手段など、当業
界で周知のいかなる技術をも適用することができるの
で、ここでは詳しい説明は省略する。
【0098】露光において、レーザー112から発せら
れた光束は、ビーム成形系114によりそのビーム形状
が所望のものに成形された後で、照明光学系120に入
射する。集光光学系130は、それを通過した光束をオ
プティカルインテグレータ140に効率よく導入する。
その際、露光量調節部132が照明光の露光量を調節す
る。オプティカルインテグレータ140は照明光を均一
化し、開口絞り150は、光軸付近にピークを有する照
明光と軸外にピークを有する照明光とが合成された照明
光を形成する。かかる照明光はコンデンサーレンズ16
0を介してマスク200を最適な照明条件で照明する。
【0099】マスク200には、所望のコンタクトホー
ル210のパターンと、ダミーのコンタクトホール22
0のパターンとが2次元的に配列されたコンタクトパタ
ーンが形成されている。所望のコンタクトホール210
はダミーのコンタクトホール220よりもホール径が大
きくされているので露光量が増加する。
【0100】マスク200を通過した光束は投影光学系
300の結像作用によって、プレート400上に所定倍
率で縮小投影される。ステップアンドスキャン方式の露
光装置であれば、光源部110と投影光学系300は固
定して、マスク200とプレート400の同期走査して
ショット全体を露光する。更に、プレート400のステ
ージ450をステップして、次のショットに移り、プレ
ート400上に多数のショットを露光転写する。なお、
露光装置がステップアンドリピート方式であれば、マス
ク200とプレート400を静止させた状態で露光を行
う。
【0101】軸外にピークを有する照明光はマスク20
0を照明してコントラストが強調された周期性のあるコ
ンタクトホールパターンの強度分布をプレート400上
に形成する。光軸付近にピークを有する照明光はマスク
200を照明して所望のコンタクトホール210のパタ
ーンが強調された、周期性のないパターンの強度分布を
プレート400上に形成する。この結果、プレート40
0のレジストの閾値を適当に選択することによって所望
のコンタクトホール210のパターンをプレート400
上に形成することができる。これにより、露光装置はレ
ジストへのパターン転写を高精度に行って高品位なデバ
イス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDな
ど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
【0102】次に、図19及び図20を参照して、上述
の露光装置を利用したデバイスの製造方法の実施例を説
明する。図19は、デバイス(ICやLSIなどの半導
体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するための
フローチャートである。ここでは、半導体チップの製造
を例に説明する。ステップ1(回路設計)ではデバイス
の回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設
計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステ
ップ3(ウェハ製造)ではシリコンなどの材料を用いて
ウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は前
工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いて本発明のリソグ
ラフィ技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。
ステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4
によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する
工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディ
ング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を
含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成され
た半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなど
の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完
成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0103】図20は、ステップ4のウェハプロセスの
詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)で
はウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)
では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13
(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって
形成する。ステップ14(イオン打ち込み)ではウェハ
にイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)で
はウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)で
は、露光装置によってマスクの回路パターンをウェハに
露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では、現像し
たレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レ
ジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレ
ジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うこ
とによってウェハ上に多重に回路パターンが形成され
る。 (実施例1)実施例1では図8に示すバイナリーマスク
200と、レーザー112にKrFエキシマレーザー
(波長248nm)と、NA0.60の投影光学系30
0とを露光装置に使用した。マスク200では、所望の
コンタクトホール210のホール径を150nmとし、
ダミーコンタクトホール220のホール径120nmよ
りも30nmだけ大きくした。また、開口絞り150に
は、図2に示す開口絞り150Aを使用した光軸付近に
ピークを有する(即ち、円151によりもたらされる)
照明光のσを0.2、軸外にピークを有する(即ち、4
つの円152Aによってもたらされる)照明光のσを
0.9とした。また、露光量調整部132によって小さ
なσの照明光と大きなσの照明光との強度比は0.9対
1に設定した。
【0104】この時の露光結果を図11に示す。同図
は、結像位置調節装置500によってプレート400を
Z軸方向に焦点深度の範囲内で−0.4μm〜+0.4
μmまで移動させて露光した場合の結像特性を示す。所
望のコンタクトホール210が焦点からの距離−0.2
μm〜+0.2μmの領域で良好に得られていることが
理解されるであろう。 (実施例2)実施例2では図9に示す位相シフトマスク
200Aを使用した。その他の点(即ち、露光装置の構
成、照明条件及び露光量)については実施例1と同様に
した。このときの結果を図13に示す。バイナリーマス
ク200と比較して若干の改善が見られることが理解さ
れるであろう。 (実施例3)実施例3では、図10に示すマスク200
Bを使用した以外は、実施例1又は実施例2と同様であ
った。本実施例では、所望のコンタクトホール210に
隣接するダミーのコンタクトホール260のホール径は
残りのダミーのコンタクトホール230よりも約20n
mだけ(従って、約100nmに)小さくした。所望の
コンタクトホール210のパターン間のダミーパターン
強度を抑えることにより、露光量裕度の改善が認められ
た。所望のコンタクトホール210に隣接するダミーの
コンタクトホール260のホール径を自動的に小さくす
ることにより結像性能の向上にかなりの効果があるが、
更に、近接するホールの数と距離により最適化しても良
い。 (実施例4)実施例4では、結像位置調節装置500を
介して露光時に図1に示すZ方向に結像位置を変化させ
ながら連続露光した。露光装置の構成、マスク配列等は
実施例1乃至3と基本的に同様である。本実施例では、
露光中にウェハステージ450をZ方向に移動させ、複
数回露光を繰り返すことによって、焦点位置からの異な
る距離で多重露光を行った。このような多重露光によ
り、焦点深度の範囲内での異なる位置における結像特性
の改善が認められた。 (実施例5)実施例5では図9に示す位相シフトマスク
200Aと、レーザー112にKrFエキシマレーザー
(波長248nm)と、NA0.60の投影光学系30
0とを露光装置に使用した。マスク200では、所望の
コンタクトホール210のホール径を150nmとし、
ダミーコンタクトホール220のホール径120nmよ
りも30nmだけ大きくした。また、開口絞り150に
は、図2に示す開口絞り150Gを使用した2つの回折
光が投影光学系400の瞳面上に入射するように設定し
た(即ち、4つの矩形155によりもたらされる)照明
光、瞳面320であって上記の照明光を邪魔しないよう
な領域(瞳面320上で2つの回折光位置を直線的に結
んで表させる領域を除く領域、即ち、矩形156によっ
てもたらされる)照明光とした。また、露光量調整部1
32によって前者の照明光と後者の照明光との強度比は
0.9対1に設定した。
【0105】この時の露光結果を図41に示す。同図
は、結像位置調節装置500によってプレート400を
Z軸方向に焦点深度の範囲内で−0.4μm〜+0.4
μmまで移動させて露光した場合の結像特性を示す。所
望のコンタクトホール210が焦点からの距離−0.2
μm〜+0.2μmの領域で良好に得られていることが
理解されるであろう。 (実施例6)実施例6では図8に示すバイナリーマスク
200と、開口絞り150Jを使用した。その他の点
(即ち、露光装置の構成、照明条件及び露光量)につい
ては実施例1と同様にした。このときの結果を図42に
示す。実施例5と同様、所望のコンタクトホール210
が焦点からの距離−0.2μm〜+0.2μmの領域で
良好に得られていることが理解されるであろう。 (実施例7)実施例7では、図10に示すマスク200
Bを使用した以外は、実施例5又は実施例6と同様であ
った。本実施例では、所望のコンタクトホール210に
隣接するダミーのコンタクトホール260のホール径は
残りのダミーのコンタクトホール230よりも約20n
mだけ(従って、約100nmに)小さくした。所望の
コンタクトホール210のパターン間のダミーパターン
強度を抑えることにより、露光量裕度の改善が認められ
た。所望のコンタクトホール210に隣接するダミーの
コンタクトホール260のホール径を自動的に小さくす
ることにより結像性能の向上にかなりの効果があるが、
更に、近接するホールの数と距離により最適化しても良
い。 (実施例8)実施例8では、結像位置調節装置500を
介して露光時に図1に示すZ方向に結像位置を変化させ
ながら連続露光した。露光装置の構成、マスク配列等は
実施例5乃至7と基本的に同様である。本実施例では、
露光中にウェハステージ450をZ方向に移動させ、複
数回露光を繰り返すことによって、焦点位置からの異な
る距離で多重露光を行った。このような多重露光によ
り、焦点深度の範囲内での異なる位置における結像特性
の改善が認められた。
【0106】本発明によれば、最小線幅が0.08乃至
0.15μm以下の微細なコンタクトホールパターン
を、マスク200を交換せずにプレート400面上に焦
点深度内の異なる位置で結像特性良く転写することがで
きた。本実施例では、KrFエキシマレーザー、NA=
0.6の露光装置で最小線幅と最小間隔がともに0.1
2μmのコンタクトホールパターンが解像された。な
お、解像線幅をkで規格化するとk=0.29、ピ
ッチ0.29×2=0.58である。
【0107】以下、照明光学系の開口絞りにおける、所
望のパターンの解像に寄与する第1の光透過部と、所望
のパターンの光強度分布を高める第2の光透過部との間
の開口面積比について説明する。
【0108】一例として、開口絞り150Jに着目す
る。図24Bに示す開口絞り150Jは、図43に示す
ように、機能的に2つのサブ絞り150J及び150
に分けられる。図43Aはサブ絞り150Jの平
面図を示し、図43Bはサブ絞り150Jの平面図を
示す。開口158Aは第1の光透過部に相当し、開口1
59Aは第1の光透過部に相当する。
【0109】開口158Aは、効果的に0次回折光と+
1次又は−1次回折光が投影光学系300の瞳に入射す
ることを許容し、従って微細パターンの解像に寄与す
る。一方、開口159Aは、0次回折光が瞳に入射する
ことを許容するが、+1次又は−1次回折光のいずれも
瞳に入射することを許容しない。開口159Aは、一の
回折光のみが瞳に入射することを許容するので所望のパ
ターンは形成されない。
【0110】図44は、シミュレーションの結果を示し
ている。特に、図44Aは、サブ絞り150Jを図8
に示すマスク200と組み合わせており、所望のコンタ
クトホールは110nmx110nmでハーフピッチは
110nmに設定されている。下のパターンは、2つの
光束の干渉の結果得られ、所望のコンタクトホールパタ
ーン210とダミーのコンタクトホールパターン220
が得られる。一方、図44Bは、サブ絞り150J
図8に示すマスク200と組み合わせており、所望のコ
ンタクトホールは110nmx110nmでハーフピッ
チは110nmに設定されている。下のパターンは、一
の回折光から得られた。図44Bは、所望のコンタクト
ホールパターン210の輪郭を強調しているが、所望の
コンタクトホールパターン210さえも解像していな
い。
【0111】サブ絞り150J及び150Jの組み
合わせ、即ち、図24Bに示す絞り150Jは、所望の
コンタクトホールパターン210のみを成功裡に解像し
ている。図45は、サブ絞り150Jがマスク200と
組み合わされた場合のパターンを示しており、a=0.
7、b=0.5及び最大σは0.92である。図45
は、ダミーのコンタクトホールパターン220のない所
望のコンタクトホールパターン210を明示している。
【0112】本発明者らの検討によれば、第1及び第2
の光透過部の開口面積が大きすぎる場合は所望のパター
ンを解像できず、第1及び第2の光透過部の開口面積が
小さすぎる場合は所望のパターンに加えて望ましくない
パターンの解像をもたらす。 (実施例9)図8を参照して、投影露光装置は波長24
8nm、開口数0.73を有する。所望のコンタクトホ
ールパターン210は、プレート400に換算される
と、横方向に間隔120nm、縦方向に間隔360nm
を有する。各コンタクトホール210は、120nm×
120nmの大きさを有する。プレート400に換算さ
れると、これは横方向に周期240nm、縦方向に周期
480nmであることを意味する。ダミーコンタクトホ
ールパターン220は、プレート400に換算される
と、縦方向及び横方向それぞれに周期240nmを有す
る。各ダミーホール220は、90nm×90nmの大
きさを有する。ダミーコンタクトホールパターン220
は、所望のパターン210の外側に3個広がっている。
本実施例は、開口絞り150Jを使用しており、a=
0.6、b=0.5及び最大σは0.92である。図4
6Aに示すように良好な実験結果が得られた。
【0113】別の実験も図8に示すマスク200を使用
する。プレート400に換算されると、所望のコンタク
トホールパターン210は、横方向に周期220nm、
縦方向に周期440nmを有する。各コンタクトホール
210は、110nm×110nmの大きさを有する。
ダミーコンタクトホールパターン220は、プレート4
00に換算されると、縦方向及び横方向それぞれに周期
220nmを有する。各ダミーホール220は、90n
m×90nmの大きさを有する。本実施例は、開口絞り
150Jを使用しており、a=0.7、b=0.5及び
最大σは0.92である。図46Bに示すように良好な
実験結果が得られた。開口158Aと159Aの面積比
は、図24Bにおいて0.20である。
【0114】更に別の実験も図8に示すマスク200を
使用する。プレート400に換算されると、所望のコン
タクトホールパターン210は、横方向に周期200n
m、縦方向に周期400nmを有する。各コンタクトホ
ール210は、100nm×100nmの大きさを有す
る。ダミーコンタクトホールパターン220は、プレー
ト400に換算されると、縦方向及び横方向それぞれに
周期200nmを有する。各ダミーホール220は、8
0nm×80nmの大きさを有する。本実施例は、図2
1に示す開口絞り150Gを使用しており、a=0.
8、b=0.6及び最大σは0.92である。図46C
に示すように良好な実験結果が得られた。開口155と
156の面積比は、図21において約0.06である。
【0115】本実施例では、所望のコンタクトホール2
10の形状と大きさは調節されている。即ち、孤立コン
タクトホール210の大きさは比較的大きくされてい
る。さもないとその光強度は小さくなる。
【0116】様々なパターンを調査した結果、本発明者
等は遮光領域の大きさをパターンによって可変にするこ
とが有効であることを発見した。図24Bにおける開口
絞り150Jは、a=0.8、b=0.4及び最大σが
0.90であると開口158A及び159Aの面積比は
約1.30である。a=0.8、b=0.6及び最大σ
が0.92であると開口158A及び159Aの面積比
は約0.06である。絞り150A乃至150Cに対し
ては比は約0.25である。
【0117】この面積比の結果は、ハーフトーンマスク
や図47に示す絞り150K、150L及び150Mに
も適用される。これらも絞り150K、150L及び1
50Mは異なる縦横方向の周期を有し、180°回転対
象である。 (実施例10)実施例9ではバイナリーマスクを使用す
るが、本実施例は図9に示す位相シフトマスク200A
を使用する。投影露光装置は波長248nm、開口数
0.73を有する。所望のコンタクトホールパターン2
10は、プレート400に換算されると、横方向に周期
200nm、縦方向に周期400nmを有する。各コン
タクトホール210は、100nm×100nmの大き
さを有する。ダミーコンタクトホールパターン220
は、プレート400に換算されると、縦方向及び横方向
それぞれに周期200nmを有する。各ダミーホール2
20は、80nm×80nmの大きさを有する。本実施
例は、図21の開口絞り150Gを使用しており、a=
0.2、b=0.1及び最大σは0.92である。図4
6Aに示すように良好な実験結果が得られた。開口15
5と156の面積比は、図21において約0.28であ
る。その他の条件は実施例9におけるそれらと同じであ
る。
【0118】一般に、殆どの位相シフトマスクに対して
a≦0.3、b≦0.2である。最大σは0.9乃至
1.0の範囲内である時、第1及び第2の光透過部間の
開口面積比は0.13乃至0.75である。
【0119】所望のコンタクトホールパターンを解像す
るためには、実施例9及び10からは、約0.06乃至
約0.13が、照明光学系の開口絞りの所望のパターン
の解像に寄与する第1の光透過部と、所望のパターンの
光強度分布を高める第2の光透過部との間の適当な開口
面積比であることが分かる。上記の様々な開口絞りにお
いて、面積比が容易に制御可能になるために遮光領域を
可変にすることが好ましい。
【0120】以下、所望及びダミーのコンタクトホール
間のホール径の関係について説明する。ダミーコンタク
トホールのホール径が大きすぎるか、所望のコンタクト
ホールに近すぎると、ダミーのコンタクトホールパター
ンが不本意にも解像してしまう。一方、ダミーのコンタ
クトホールのホール径が小さすぎると、ダミーのパター
ンが所望のパターンに与える周期性が失われてしまう。
ダミーコンタクトホールのホール径がより大きければ大
きいほど、光利用効率とそれによるスループットが改善
されることは、一般には正しい。従って、所望及びダミ
ーのコンタクトホールのホール径の関係は重要である。 (実施例11)図8を参照して、投影露光装置は波長2
48nm、開口数0.73を有する。所望のコンタクト
ホールパターン210は、プレート400に換算される
と、横方向に間隔120nm、縦方向に間隔360nm
を有する。各コンタクトホール210は、120nm×
120nmの大きさを有する。プレート400に換算さ
れると、これは横方向に周期240nm、縦方向に周期
480nmであることを意味する。ダミーコンタクトホ
ールパターン220は、プレート400に換算される
と、縦方向及び横方向それぞれに周期240nmを有す
る。各ダミーホール220は、コンタクトホール210
の大きさの75%に相当する、90nm×90nmの大
きさを有する。ダミーコンタクトホールパターン220
は、所望のパターン210の外側に3個広がっている。
本実施例は、開口絞り150Jを使用しており、a=
0.6、b=0.5及び最大σは0.92である。図4
9Aに示すように良好な実験結果が得られた。本実験
は、ダミーコンタクトホールの大きさを70nm乃至1
00nmで変化させ(これはコンタクトホール210の
大きさの約58%乃至約83%に相当する)、所望のコ
ンタクトホールパターン210の良好な解像を確認し
た。
【0121】別の実験も図8に示すマスク200を使用
する。プレート400に換算されると、所望のコンタク
トホールパターン210は、横方向に周期220nm、
縦方向に周期440nmを有する。各コンタクトホール
210は、110nm×110nmの大きさを有する。
ダミーコンタクトホールパターン220は、プレート4
00に換算されると、縦方向及び横方向それぞれに周期
220nmを有する。各ダミーホール220は、コンタ
クトホール210の大きさの約82%に相当する、90
nm×90nmの大きさを有する。本実施例は、開口絞
り150Jを使用しており、図24Bにおいてa=0.
7、b=0.5及び最大σは0.92である。図49B
に示すように良好な実験結果が得られた。本実験は、ダ
ミーコンタクトホールの大きさを70nm乃至90nm
で変化させ(これはコンタクトホール210の大きさの
約64%乃至約82%に相当する)、所望のコンタクト
ホールパターン210の良好な解像を確認した。
【0122】更に別の実験も図8に示すマスク200を
使用する。プレート400に換算されると、所望のコン
タクトホールパターン210は、横方向に周期200n
m、縦方向に周期400nmを有する。各コンタクトホ
ール210は、100nm×100nmの大きさを有す
る。ダミーコンタクトホールパターン220は、プレー
ト400に換算されると、縦方向及び横方向それぞれに
周期200nmを有する。各ダミーホール220は、コ
ンタクトホール210の大きさの80%に相当する80
nm×80nmの大きさを有する。本実施例は、図24
Bに示す開口絞り150Jを使用しており、a=0.
8、b=0.6及び最大σは0.92である。図49C
に示すように良好な実験結果が得られた。本実験は、ダ
ミーコンタクトホールの大きさを70nm乃至90nm
で変化させ(これはコンタクトホール210の大きさの
70%乃至90%に相当する)、所望のコンタクトホー
ルパターン210の良好な解像を確認した。
【0123】本実施例では、所望のコンタクトホール2
10の形状と大きさは調節されている。即ち、孤立コン
タクトホール210の大きさは比較的大きくされてい
る。さもないとその光強度は小さくなる。
【0124】様々なパターンを調査した結果、本発明者
等はダミーコンタクトホールが所望のコンタクトホール
のホール径の約55%乃至約90%を有することが好ま
しいことを発見した。この割合の結果は、ハーフトーン
マスクや位相シフトマスクにも適用される。
【0125】以上、本発明の好ましい実施例を説明した
が、本発明はこれらに限定されずにその趣旨の範囲内で
様々な変形や変更が可能である。
【0126】
【発明の効果】本発明のマスク、露光方法及び装置によ
れば、微細な(例えば、0.15μm以下の)ホール径
を持ち、孤立コンタクトホールからコンタクトホール列
までが混在するコンタクトホールパターンを一度に高解
像度で露光することができる。また、かかる露光方法及
び装置を使用したデバイス製造方法は高品位なデバイス
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の露光装置の概略ブロック図である。
【図2】 図1に示す露光装置の開口絞りの例示的形状
の概略平面図である。
【図3】 図1に示す開口絞りの別の例示的形状の概略
平面図である。
【図4】 図1に示す開口絞りの更に別の例示的形状の
概略平面図である。
【図5】 図1に示す開口絞りの更に別の例示的形状の
概略平面図である。
【図6】 図1に示す開口絞りの更に別の例示的形状の
概略平面図である。
【図7】 図1に示す開口絞りの更に別の例示的形状の
概略平面図である。
【図8】 図1に示す露光装置のマスクの概略平面図で
ある。
【図9】 図8に示すマスクの変形例の概略図である。
【図10】 図8に示すマスクの別の変形例の概略平面
図である。
【図11】 実施例1の露光結果としてプレートに転写
されたパターンである。
【図12】 図11に示すマスクを図2に示す開口絞り
で照明した場合に軸外にピークを有する照明光によって
投影光学系の瞳面に現れる回折光の分布を示す概略平面
図である。
【図13】 実施例2の露光結果としてプレートに転写
されたパターンである。
【図14】 所望のコンタクトホールのパターンを形成
したバイナリーマスクの平面図である。
【図15】 図14に示すマスクを光軸付近にピークを
有する照明光で照明した場合に露光装置の投影光学系の
瞳面上に現れる回折光の分布を示す概略平面図である。
【図16】 図14に示すパターンとダミーのコントラ
ストパターンとを2次元的に配列したコンタクトホール
パターンを有するマスクの概略平面図である。
【図17】 十字(四重極)照明光で図14に示すマス
クを照明した場合に露光装置の投影光学系の瞳面上に現
れる回折光の分布を説明するための概略図である。
【図18】 図16に示すマスクを照明するための十字
(四重極)照明絞りの概略平面図である。
【図19】 本発明の露光装置を有するデバイス製造方
法を説明するためのフローチャートである。
【図20】 図19に示すステップ4の詳細なフローチ
ャートである。
【図21】 開口絞りの例示的な形状を示す概略平面図
である。
【図22】 開口絞りの例示的な形状を示す概略平面図
である。
【図23】 開口絞りの例示的な形状を示す概略平面図
である。
【図24】 開口絞りの例示的な形状を示す概略平面図
である。
【図25】 図9に示す位相シフトマスクに小σ照明し
たときの瞳面上の回折光の位置と、斜入射照明をしたと
きの回折光の移動する位置を示した模式図である。
【図26】 有効光源分布を説明するための模式図であ
る。
【図27】 十字斜入射照明及び本発明の変形照明にお
ける露光量及び当該露光量に対応するパターン上での像
を示した図である。
【図28】 瞳面上の回折光の入射位置を示した模式図
である。
【図29】 有効光源分布を説明するための模式図であ
る。
【図30】 有効光源形状を示した図である。
【図31】 有効光源分布を説明するための模式図であ
る。
【図32】 有効光源形状を示した図である。
【図33】 有効光源分布を説明するための模式図であ
る。
【図34】 有効光源形状を示した図である。
【図35】 図8に示すバイナリーマスクに小σ照明し
たときの瞳面上の回折光の位置と、斜入射照明をしたと
きの回折光の移動する位置を示した模式図である。
【図36】 有効光源分布を説明するための模式図であ
る。
【図37】 有効光源分布を説明するための模式図であ
る。
【図38】 十字型(四重極)の開口絞り及び本発明の
開口絞りと、当該開口絞りに対して斜入射照明を行った
ときのパターン面上での解像パターンのシミュレーショ
ンを示した図である。
【図39】 有効光源分布の一例を示す図である。
【図40】 有効光源分布を説明するための模式図であ
る。
【図41】 実施例5の露光結果としてプレートに転写
されたパターンである。
【図42】 実施例6の露光結果としてプレートに転写
されたパターンである。
【図43】 図24から得られる一対のサブ絞りであ
る。
【図44】 図43のサブ絞りの機能を説明するための
図である。
【図45】 図24のマスクを利用してプレートに転写
されるパターンである。
【図46】 実施例9の露光結果としてプレートに転写
されたパターンである。
【図47】 3つの開口絞りの例示的形状を示す概略平
面図である。
【図48】 実施例10の露光結果としてプレートに転
写されたパターンである。
【図49】 実施例11の露光結果としてプレートに転
写されたパターンである。
【符号の説明】
10 露光装置 100 照明装置 120 照明光学系 132 露光量調整部 150 開口絞り 200 マスク 210 所望のコンタクトホール 220 ダミーのコンタクトホール 260 ダミーのコンタクトホール 300 投影光学系 320 瞳 400 プレート 500 解像位置調節装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 527 502P (72)発明者 鈴木 章義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BB02 BB03 5F046 AA25 BA04 BA05 BA08 CA04 CB05 CB12 CB13 CB17 CB23 DA01 DA11

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンタクトホールのパターンと、当該パタ
    ーンよりも寸法が小さなパターンとが配列されたマスク
    を、前記コンタクトホールのパターンが解像され、且
    つ、前記寸法が小さなパターンの解像が抑制されるよう
    に、複数種の光で照明することにより前記マスクを投影
    光学系を介して被露光体に投影することを特徴とする露
    光方法。
  2. 【請求項2】 前記マスク上のコンタクトホールの寸法
    は前記被露光体に形成すべき本来のコンタクトホールの
    寸法とは異ならせていることを特徴とする請求項1記載
    の露光方法。
  3. 【請求項3】 前記複数種の光は光軸近傍に強度分布の
    ピークを有する照明光と軸外に強度分布のピークを有す
    る照明光であることを特徴とする請求項1記載の露光方
    法。
  4. 【請求項4】 前記複数種の光は前記マスクに大σの照
    明を行う光と小σの照明を行なう光であることを特徴と
    する請求項1記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記複数種の光は前記所望のコンタクト
    ホールのパターンの配列から生じる2つの回折光が前記
    投影光学系の瞳面上に入射するような第1の照明光と前
    記2つの回折光を直線的に結んで表される瞳面上の領域
    には回折光が入射しないような第2の照明光であること
    を特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の照明光は前記瞳面上で少なく
    とも一つの回折光が瞳に入射する部分を含むように設定
    される請求項5記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 前記複数種の照明光はσが0.9より大
    きい部分を有する有効光源を形成するものであることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の露光方
    法。
  8. 【請求項8】 前記マスクを、前記コンタクトホールパ
    ターンが市松状に位相が0度と180度に設定された位
    相シフトマスクに構成することを特徴とする請求項3乃
    至7のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  9. 【請求項9】 前記小さなパターンとしての補助パター
    ンを複数種有し、当該複数種の補助パターンのうち前記
    所望のコンタクトホールのパターンに隣接する前記補助
    パターンの寸法を残りの前記補助パターンの寸法より小
    さくしたことを特徴とする請求項2、4、5、6又は7
    記載の露光方法。
  10. 【請求項10】 前記マスクを照明する複数種の光は、
    外径のσが0.9より大きい実質的に輪帯状の有効光源
    を形成する光と四重極状の光源を形成する光を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  11. 【請求項11】 コンタクトホールのパターンと、当該
    パターンよりも寸法が小さなパターンとが配列されたマ
    スクを用い、前記コンタクトホールのパターンが解像さ
    れ且つ前記小さなパターンの解像が抑制されるように、
    中央部に非円形の暗い部分を有する有効光源を形成する
    光で前記マスクを照明することにより前記マスクを投影
    光学系を介して被露光体に投影することを特徴とする露
    光方法。
  12. 【請求項12】 前記小σの照明光は、σが0.3以下
    の円形の有効光源を形成する光であることを特徴とする
    請求項4記載の露光方法。
  13. 【請求項13】 前記大σの照明光は、十字に配置され
    た4つの図形の有効光源を形状する光であることを特徴
    とする請求項4記載の露光方法。
  14. 【請求項14】 前記大σの照明光は、輪帯の有効光源
    を形状することを特徴とする請求項4記載の露光方法。
  15. 【請求項15】 前記4つの図形の各照明光は等しいσ
    を有することを特徴とする請求項13記載の露光方法。
  16. 【請求項16】 前記大σの照明光は、照明光の中心位
    置のσが0.6以上であることを特徴とする請求項4記
    載の露光方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の照明光は、十字に配置され
    た4つの有効光源を形成する請求項5、6又は7記載の
    露光方法。
  18. 【請求項18】 前記マスクは位相シフトマスクを用
    い、前記第2の照明光は、矩形、円形、又は略菱形の中
    抜けを有する矩形の有効光源形状を有する請求項5、6
    又は7記載の露光方法。
  19. 【請求項19】 前記マスクはバイナリー又はハーフト
    ーンマスクを用い、前記第2の照明光は、十字に配置さ
    れた4つの扇型の有効光源形状を有する請求項5、6又
    は7記載の露光方法。
  20. 【請求項20】 前記マスクは位相シフトマスクを用
    い、前記有効光源は以下に示すような形状を有する請求
    項5、6又は7記載の露光方法。
  21. 【請求項21】 前記マスクはバイナリー又はハーフト
    ーンマスクを用い、前記有効光源は以下に示すような形
    状を有する請求項5、6又は7記載の露光方法。
  22. 【請求項22】 前記有効光源はσが0.9より大きい
    外径を有し、前記有効光源は円形の光源の中央部に前記
    非円形の暗い部分を形成したものであることを特徴とす
    る請求項11に記載の露光方法。
  23. 【請求項23】 前記有効光源の前記外径はσが1より
    小さいことを特徴とする請求項22に記載の露光方法。
  24. 【請求項24】 前記被露光体と前記パターン像の前記
    投影光学系の光軸方向に関する位置関係を変更しながら
    前記露光を複数回行うことを特徴とする請求項1乃至2
    3のうちいずれか一項記載の露光方法。
  25. 【請求項25】 前記所望のコンタクトホールのパター
    ンの複数と補助パターンの複数とが行と列を成すように
    2次元的に配置してあることを特徴とする請求項1乃至
    23のいずれか1項記載の露光方法。
  26. 【請求項26】 前記補助パターンの形状は前記コンタ
    クトホールのパターンと相似であることを特徴とする請
    求項1乃至25のいずれか1項記載の露光方法。
  27. 【請求項27】 請求項1乃至23のうちいずれか一項
    記載の露光方法を行うことができる露光モードを有する
    ことを特徴とする露光装置。
  28. 【請求項28】 開口絞りを有する照明光学系を更に有
    し、前記開口絞りは第1及び第2の光透過部と遮光部と
    を有し、前記第1の光透過部は前記第2のパターンの解
    像に寄与し、前記第2の光透過部は前記第2のパターン
    の光強度分布を強調し、前記第1及び第2の光透過部の
    面積比は0.06乃至1.30であることを特徴とする
    請求項27記載の露光装置。
  29. 【請求項29】 開口絞りを有する照明光学系を更に有
    し、前記開口絞りは光透過部と可変の遮光部とを有する
    ことを特徴とする請求項27記載の露光装置。
  30. 【請求項30】 コンタクトホール列の縦横の軸に相当
    する十字に配置された4つの図形からなる有効光源をも
    つ第1の照明とそれ以外の形状からなる有効光源をもつ
    第2の照明との照明光量比を調整する手段をもつことを
    特徴とする露光装置。
  31. 【請求項31】 請求項27乃至30のいずれか一項記
    載の露光装置を用いて被処理体を投影露光するステップ
    と、 前記投影露光された前記被処理体に所定のプロセスを行
    うステップとを有するデバイス製造方法。
  32. 【請求項32】 所望のコンタクトホールのパターン
    と、当該パターンよりも寸法が小さな補助パターンとが
    2次元的に配列されたマスクであって、前記補助パター
    ンを複数種有し、当該複数種の補助パターンのうち前記
    所望のコンタクトホールのパターンに隣接する補助パタ
    ーンの寸法が残りの補助パターンの寸法より小さいこと
    を特徴とするマスク。
  33. 【請求項33】 前記補助パターンは前記所望のパター
    ンのホール径の約55%乃至約90%に相当する大きさ
    を有することを特徴とする請求項32記載のマスク。
  34. 【請求項34】 複数のコンタクトホールのパターン
    と、当該パターンよりも寸法が小さな複数の補助パター
    ンとが2次元的に配列されたマスクであって、前記コン
    タクトホールパターンは市松状に位相が0度と180度
    に設定された位相シフトマスクからなることを特徴とす
    るマスク。
  35. 【請求項35】 コンタクトホールのパターンと当該パ
    ターンよりも寸法が小さなパターンとが配列されたマス
    クに対して前記コンタクトホールのパターンが解像でき
    る第1の照明と該第1の照明によって前記小さなパターン
    に関連して生じる偽解像を抑制する第2の照明を行って
    投影露光を行うことを特徴とする露光方法。
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