JP5035747B2 - オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、オプティカルインテグレータ、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。更に詳細には、本発明は、半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイス(電子デバイス等)をリソグラフィー工程で製造するための露光装置の照明光学装置に好適なオプティカルインテグレータに関するものである。
露光装置では、光源から射出された光束がオプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズに入射し、その後側焦点面に多数の光源からなる二次光源(照明瞳に形成される光強度分布)を形成する。二次光源からの光束は、開口絞りおよびコンデンサーレンズを介して、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を介してウェハ上に結像する。こうして、ウェハ上には、マスクパターンが投影露光(転写)される。マスクパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。
露光装置では、照度分布の均一性を高めるために、フライアイレンズを構成する微小レンズ要素の数をできるだけ多く設定することが必要である。また、開口絞りにおける光量損失を避けるために、所望の形状に近い形状を有する二次光源を形成することが必要である。このため、たとえばフライアイレンズを構成する微小レンズ要素のサイズを非常に小さく設定すること、すなわちマイクロフライアイレンズを用いることが考えられる。マイクロフライアイレンズは、たとえば平行平面ガラス板にMEMS技術(リソグラフィー+エッチング等)を応用して多数の微小屈折面を形成することによって構成される。
本出願人は、たとえばエッチング加工により一体的に形成される多数の微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響を小さく抑えることのできるオプティカルインテグレータとして、両側面にシリンドリカルレンズ群が形成された一対のフライアイ部材からなるシリンドリカルマイクロフライアイレンズを提案している(たとえば特許文献1を参照)。
特開2004−198748号公報
一般に、両凸レンズエレメントを縦横に且つ稠密に配列して構成される従来のフライアイレンズでは、各レンズエレメントの入射面や射出面の面形状誤差が、被照射面(露光装置ではマスク面やウェハ面)上での照度分布に影響を及ぼす。とりわけ、被照射面と光学的に共役関係にある入射面の面形状誤差よりも、射出面の面形状誤差の方が、被照射面上での照度分布に及ぼす影響が大きい。
これは、例えばフライアイレンズよりも前側に配置された可動光学部材の移動に起因して、レンズエレメントに入射する光の角度や角度範囲が変化すると、レンズエレメントの射出面を光が通過する領域も変化するからである。レンズエレメントの射出面に面形状誤差が存在すると、射出面を光が通過する領域が変化することにより、被照射面上で形成される照度分布が変化し、ひいては照明ムラが発生する。シリンドリカルマイクロフライアイレンズの場合も同様に、波面分割要素において一方向に屈折力が作用する一対の光学面のうち、前側の光学面の面形状誤差よりも、後側の光学面の面形状誤差の方が、被照射面上での照度分布に及ぼす影響が大きい。
オプティカルインテグレータの波面分割要素(フライアイレンズの場合にはレンズエレメント)に入射する光の角度や角度範囲が一定であれば、照明ムラ補正フィルターなどを用いることにより、被照射面上でほぼ均一な照度分布を得ることができる。しかしながら、例えば可動光学部材の移動(回転などを含む広い概念)に起因して、オプティカルインテグレータの波面分割要素に入射する光の角度や角度範囲が変動すると、被照射面上で所望の照度分布を得ることが困難になる。
ステップ・アンド・スキャン方式の走査露光装置では、静止露光領域において走査方向に照度ムラがある程度残っていても、走査露光の平均化効果により大きな問題にはならない。これに対し、静止露光領域における走査直交方向(走査方向と直交する方向)の照度ムラは、走査露光の平均化効果を受けることができない。その結果、従来のオプティカルインテグレータを走査露光装置に適用すると、走査露光後に所望の照度分布を得ることが困難であり、ひいては所望の結像性能を達成することが困難である。したがって、例えば走査露光装置に適用した場合に、静止露光領域における走査直交方向の照度ムラの発生を小さく抑えることのできるオプティカルインテグレータが要望される。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、被照射面上において所望方向の照度ムラの発生を小さく抑えることのできるオプティカルインテグレータを提供することを目的とする。
また、本発明は、被照射面上において所望方向の照度ムラの発生を小さく抑えるオプティカルインテグレータを用いて、所望の照度分布で被照射面を照明することのできる照明光学装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、所望の照度分布で被照射面を照明する照明光学装置を用いて、良好な照明条件の下で良好な露光を行うことのできる露光装置およびデバイス製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、二次元的に並列配置された複数の波面分割要素を有するオプティカルインテグレータにおいて、
前記波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が、前記光軸と平行に前記波面分割要素から射出されるように、前記波面分割要素は構成され、
前記波面分割要素は少なくとも1つの入射側の光学面及び少なくとも1つの射出側の光学面を有し、
前記複数の波面分割要素のうちの少なくとも1つの波面分割要素では、当該波面分割要素の少なくとも1つの曲面状の光学面が、当該波面分割要素の所定の入射側の光学面の光軸中心を通り且つ前記光軸と直交する所定方向の軸線を中心として傾いて形成されていることを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
本発明の第2形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学装置において、
前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置された第1形態のオプティカルインテグレータを備えていることを特徴とする照明光学装置を提供する。
本発明の第3形態では、所定のパターンを照明するための第2形態の照明光学装置を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第4形態では、第3形態の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、該露光工程を経た前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明のオプティカルインテグレータでは、所要数の波面分割要素において曲面状の光学面が傾けて形成されているので、これらのチルト波面分割要素では本発明の手法を適用しない通常の波面分割要素とは異なる領域を光が通過する。その結果、本発明では、例えばオプティカルインテグレータよりも前側に配置された可動光学部材の移動に起因して各波面分割要素に入射する光の角度や角度範囲が変動しても、光学面の面形状誤差の傾向が互いに異なる様々な領域を光が通過することになり、いわゆる面形状誤差の平均化効果により被照射面上において所望方向の照度ムラの発生を小さく抑えることができる。
すなわち、本発明のオプティカルインテグレータでは、被照射面上において所望方向の照度ムラの発生を小さく抑えることができ、例えば走査露光装置に適用した場合に静止露光領域における走査直交方向の照度ムラの発生を小さく抑えることができる。したがって、本発明の照明光学装置では、被照射面上において所望方向の照度ムラの発生を小さく抑えるオプティカルインテグレータを用いて、所望の照度分布で被照射面を照明することができる。また、本発明の露光装置では、所望の照度分布で被照射面を照明する照明光学装置を用いて、良好な照明条件の下で良好な露光を行うことができ、ひいては良好なデバイスを製造することができる。
本発明の実施形態の具体的な説明に先立って、フライアイ素子(フライアイレンズ、マイクロフライアイレンズ、シリンドリカルマイクロフライアイレンズなどを含む広い概念)の機能、および本発明の基本的な考え方について説明する。以下、説明を単純化するために、フライアイ素子として、図1に示すように複数の両凸レンズエレメント(波面分割要素)100を縦横に且つ稠密に配列(二次元的に並列配置)して構成されるフライアイレンズ101を用いる例について考える。
照明光学装置の光軸AXに沿って配置されるフライアイ素子101は、被照射面103上に所要の照明領域(照野)103aを確保しつつ、照明領域103aでの照度分布を均一にする役割を担っている。この目的のため、各レンズエレメント100の入射面100aに入射した光束は、射出面100bの近傍に点光源を形成した後、コンデンサー光学系102を介して、被照射面103上の照明領域103aを重畳的に照明する。このとき、図2に示すように、レンズエレメント100の入射面100aに直入射(レンズエレメント100の光軸AXeの方向に入射)した平行光(図2中実線で示す)は、所定の射出NAを有する光として射出面100bから射出され、ひいては所要のNA(開口数または角度範囲)を有する光となって照明領域103aに達する。
さらに、フライアイ素子101では、レンズエレメント100の入射面100aに斜入射(光軸AXeに対して斜めの方向に入射)した平行光(図2中破線で示す)も、直入射平行光と同じ射出NAかつその中心角度(各レンズエレメント内における主光線角度)が光軸に平行の光として射出面100bから射出され、ひいては直入射平行光と同じNAかつその中心角度が光軸に平行の光となって照明領域103aに達する。斜入射平行光においても直入射平行光と同じ中心角度を確保するという条件は、図3に示すように、入射面100a上の光軸中心(入射面100aと光軸AXeとの交点)100aaを通過する主光線(図3中破線で示す)が光軸AXeに対して平行な光となって射出面100bから射出されるという条件を満たすことにより実現される。ちなみに、この条件によって、結果的に入射面100aが被照射面と共役関係になる。
以上のように、フライアイ素子101は、波面分割要素であるレンズエレメント100の入射面100aの光軸中心100aaに斜め入射した光線群が、光軸AXeと平行に射出面100bから射出されるように構成されている。また、フライアイ素子101は、レンズエレメント100の入射面100aに光軸AXeの方向から入射した光(平行光等)により形成される射出面100bからの光の最大射出角度(半角;射出NAに対応する角度)と、入射面100aに光軸AXeに対して斜め方向から入射した光(平行光等)により形成される射出面100bからの光の最大射出角度(半角;射出NAに対応する角度)とが等しくなるように構成されている。従って、フライアイ素子101に対して様々な角度で入射する各平行光は、それぞれ同じNAかつその中心角度が光軸に平行の光となって射出されるため、フライアイ素子101に入射する角度範囲(NA)やそれの中心角度に全く依存しないような射出角度特性を有する事になる。
ちなみに、例えばフライアイ素子を除くマイクロレンズアレイでは、波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群は、光軸に対して平行ではなく斜めに波面分割要素から射出されるように構成されている。その結果、この種のマイクロレンズアレイに対して様々な角度で入射する各平行光は、それぞれ同じNA(角度範囲)で射出されるものの、その中心角度(主光線角度)がそのまま保持されたまま射出されるため、結果的にフライアイ素子101とは異なり、マイクロレンズアレイに入射する角度範囲(NA)やそれの中心角度に依存してしまうような射出角度特性を有する事になる。
前述したように、例えばフライアイ素子101よりも前側に配置された可動光学部材の移動に起因して、レンズエレメント100に入射する光の角度(入射光束の重心光線すなわち中心光線がレンズエレメント100の光軸AXeとなす角度)や角度範囲(入射面100a上の1点に入射する光線群が張る最大角度)が変化すると、レンズエレメント100の射出面100bを光が通過する領域も変化する。そして、レンズエレメント100の射出面100bに面形状誤差が存在していると、射出面100bを光が通過する領域が変化することにより、被照射面103上の照明領域103aで形成される照度分布が変化し、ひいては照明ムラが発生する。
実際に、各レンズエレメント100の光学面の面形状誤差の傾向は互いにほぼ同じであり、各レンズエレメント100が照明領域103aに形成する照度ムラの傾向も互いにほぼ同じになるため、図4に示す矩形状の照明領域103aにおいて長辺方向であるz方向および短辺方向であるx方向の双方向に照度ムラが発生する。前述したように、このフライアイ素子101を走査露光装置の照明光学系に適用する場合、走査方向に対応するx方向に照度ムラがある程度残っていても、走査露光の平均化効果により大きな問題にはならない。しかしながら、走査直交方向に対応するz方向の照度ムラは走査露光の平均化効果を受けないため、z方向の照度ムラが残存していると走査露光後に所望の照度分布を得ることが困難であり、ひいては所望の結像性能を達成することが困難である。
照明領域103aにおけるz方向の照度ムラの発生を小さく抑えるには、フライアイ素子101の各レンズエレメント100に入射する光のyz平面での角度範囲を大きく設定する手法が考えられる。この手法では、各レンズエレメント100の射出面100bを光が通過する領域が大きくなるので、例えば可動光学部材の移動に起因して射出面100bを光が通過する領域が変動しても、光の通過領域の変動率を相対的に小さく抑えることができ、ひいてはz方向の照度ムラの発生を小さく抑える効果が期待できる。ただし、各レンズエレメント100に入射する光の角度範囲を大きく設定するには、フライアイ素子101よりも前側の構成を変更する必要がある。
本発明では、フライアイ素子101よりも前側の構成を変更することなく、フライアイ素子101自体の構成すなわちフライアイ素子101の光学面の構成を変更することにより、被照射面103上の照明領域103aにおいてz方向の照度ムラ(一般には所望方向の照度ムラ)の発生を小さく抑える手法を提案する。一般的に、本発明の手法では、オプティカルインテグレータを構成する複数の波面分割要素のうち、所要数の波面分割要素(理論的には少なくとも1つの波面分割要素)において、当該波面分割要素の少なくとも1つの曲面状の光学面を、当該波面分割要素の入射面の光軸中心を通り且つ要素光軸と直交する所定方向の軸線を中心として傾けて形成する。
図5(a)を参照して具体的に説明すると、本発明の手法では、照明領域103aでのz方向の照度ムラの発生を小さく抑えるために、フライアイ素子101を構成する複数のレンズエレメント100のうち、所要数のレンズエレメント100Aにおいて、その射出屈折面100bが、入射面100aの光軸中心100aaを通り且つ要素光軸AXeと直交するx方向の軸線104を中心として傾いて(チルトして)形成される。図5(a)において破線で示す曲線100b’は、本発明の手法を適用しない通常のレンズエレメントの射出屈折面を示している。
あるいは、照明領域103aでのz方向の照度ムラの発生を小さく抑えるために、図5(b)に示すように、本発明の手法を適用したチルトレンズエレメント100Aにおいて、その入射屈折面100aが、光軸中心100aaを通り且つ要素光軸AXeと直交するx方向の軸線104を中心として傾いて形成される。図5(b)において破線で示す曲線100a’は、本発明の手法を適用しない通常のレンズエレメントの入射屈折面を示している。あるいは、図示を省略したが、照明領域103aでのz方向の照度ムラの発生を小さく抑えるために、チルトレンズエレメント100Aにおいて、その入射屈折面100aおよび射出屈折面100bを、光軸中心100aaを通り且つ要素光軸AXeと直交するx方向の軸線104を中心として傾けて形成することもできる。
本発明のオプティカルインテグレータでは、所要数の波面分割要素において曲面状の光学面が傾けて形成されているので、これらのチルト波面分割要素では本発明の手法を適用しない通常の波面分割要素とは異なる領域を光が通過することになる。このように、通常の波面分割要素とは異なる領域を光が通過するように所要数のチルト波面分割要素を形成しているので、光学面の面形状誤差の傾向が互いに異なる様々な領域を光が通過することになり、いわゆる面形状誤差の平均化効果により被照射面上において所望方向の照度ムラの発生を小さく抑えることができる。換言すれば、本発明では、例えばオプティカルインテグレータよりも前側に配置された可動光学部材の移動に起因して各波面分割要素に入射する光の角度や角度範囲が変動しても、光学面の面形状誤差の傾向が互いに異なる様々な領域を光が通過することになり、あたかも各波面分割要素に入射する光の角度範囲を大きく設定する場合と同様の効果、すなわち所望方向の照度ムラの発生を小さく抑える効果が得られる。
ただし、前述したように、フライアイ素子101のようなオプティカルインテグレータでは、被照射面103上に所要の照明領域103aを確保するために各レンズエレメント100の入射面100aに入射した光束が照明領域103aを重畳的に照明するという条件、およびレンズエレメント100の入射面100aに直入射した平行光も斜入射した平行光も互いに同じ射出NAの光として射出面100bから射出され、ひいては互いに同じNAの光となって照明領域103aに達するという条件を満たすことが重要である。本発明では、これらの条件を満たすために、チルト波面分割要素の曲面状の光学面を、その入射面の光軸中心を通り且つ要素光軸と直交する所定方向の軸線を中心として傾けて形成することが重要である。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図6は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図6において、感光性基板であるウェハWの法線方向に沿ってZ軸を、ウェハWの表面内において図6の紙面に平行な方向にY軸を、ウェハWの表面内において図6の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。図6を参照すると、本実施形態の露光装置は、露光光(照明光)を供給するための光源1を備えている。光源1として、たとえば193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザ光源や248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザ光源などを用いることができる。
光源1から射出された光は、整形光学系2により所要の断面形状の光束に拡大され、偏光状態切換部3および輪帯照明用の回折光学素子4を介して、アフォーカルレンズ5に入射する。偏光状態切換部3は、光源側から順に、光軸AXを中心として結晶光学軸が回転自在に構成されて入射する楕円偏光の光を直線偏光の光に変換する1/4波長板3aと、光軸AXを中心として結晶光学軸が回転自在に構成されて入射する直線偏光の偏光方向を変化させる1/2波長板3bと、照明光路に対して挿脱自在なデポラライザ(非偏光化素子)3cとを備えている。
偏光状態切換部3は、デポラライザ3cを照明光路から退避させた状態で、光源1からの光を所望の偏光方向を有する直線偏光の光に変換して回折光学素子4へ入射させる機能を有し、デポラライザ3cを照明光路中に設定した状態で、光源1からの光を実質的に非偏光の光に変換して回折光学素子4へ入射させる機能を有する。アフォーカルレンズ5は、その前側焦点位置と回折光学素子4の位置とがほぼ一致し且つその後側焦点位置と図中破線で示す所定面IPの位置とがほぼ一致するように設定されたアフォーカル系(無焦点光学系)である。
回折光学素子4は、基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段差を形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。具体的には、輪帯照明用の回折光学素子4は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、そのファーフィールド(またはフラウンホーファー回折領域)に輪帯状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、回折光学素子4に入射したほぼ平行光束は、アフォーカルレンズ5の瞳面に輪帯状の光強度分布を形成した後、輪帯状の角度分布でアフォーカルレンズ5から射出される。
アフォーカルレンズ5の前側レンズ群5aと後側レンズ群5bとの間の光路中においてその瞳位置またはその近傍には、偏光変換素子6および円錐アキシコン系7が配置されている。偏光変換素子6および円錐アキシコン系7の構成および作用については後述する。アフォーカルレンズ5を介した光束は、σ値(σ値=照明光学装置のマスク側開口数/投影光学系のマスク側開口数)可変用のズームレンズ8を介して、オプティカルインテグレータとしてのシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9に入射する。
シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9は、図7に示すように、光源側に配置された第1フライアイ部材9aとマスク側に配置された第2フライアイ部材9bとから構成されている。第1フライアイ部材9aの光源側の面および第2フライアイ部材9bの光源側の面には、X方向に並んで配列されたシリンドリカルレンズ群(円筒面状の入射屈折面)9aaおよび9baがそれぞれピッチpxで形成されている。第1フライアイ部材9aのマスク側の面および第2フライアイ部材9bのマスク側の面には、Z方向に並んで配列されたシリンドリカルレンズ群(円筒面状の射出屈折面)9abおよび9bbがそれぞれピッチpz(pz>px)で形成されている。
シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9のX方向に関する屈折作用(すなわちXY平面に関する屈折作用)に着目すると、光軸AXに沿って入射した平行光束は、第1フライアイ部材9aの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群9aaによってX方向に沿ってピッチpxで波面分割され、その屈折面で集光作用を受けた後、第2フライアイ部材9bの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群9baのうちの対応するシリンドリカルレンズの屈折面で集光作用を受け、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面上に集光する。
シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9のZ方向に関する屈折作用(すなわちYZ平面に関する屈折作用)に着目すると、光軸AXに沿って入射した平行光束は、第1フライアイ部材9aのマスク側に形成されたシリンドリカルレンズ群9abによってZ方向に沿ってピッチpzで波面分割され、その屈折面で集光作用を受けた後、第2フライアイ部材9bのマスク側に形成されたシリンドリカルレンズ群9bbのうちの対応するシリンドリカルレンズの屈折面で集光作用を受け、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面上に集光する。
このように、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9は、シリンドリカルレンズ群が両側面に配置された第1フライアイ部材9aと第2フライアイ部材9bとにより構成されているが、X方向にpxのサイズを有しZ方向にpzのサイズを有する多数の矩形状の微小屈折面(波面分割要素)が縦横に且つ稠密に一体形成されたマイクロフライアイレンズと同様の光学的機能を発揮する。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9では、微小屈折面の面形状のばらつきに起因する歪曲収差の変化を小さく抑え、たとえばエッチング加工により一体的に形成される多数の微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響を小さく抑えることができる。
所定面IPの位置はズームレンズ8の前側焦点位置またはその近傍に配置され、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面はズームレンズ8の後側焦点位置またはその近傍に配置されている。換言すると、ズームレンズ8は、所定面IPとシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面とを実質的にフーリエ変換の関係に配置し、ひいてはアフォーカルレンズ5の瞳面とシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面とを光学的にほぼ共役に配置している。
したがって、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面上には、アフォーカルレンズ5の瞳面と同様に、たとえば光軸AXを中心とした輪帯状の照野が形成される。この輪帯状の照野の全体形状は、ズームレンズ8の焦点距離に依存して相似的に変化する。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9における波面分割単位要素としての矩形状の微小屈折面は、マスクM上において形成すべき照野の形状(ひいてはウェハW上において形成すべき露光領域の形状)と相似な矩形状である。
シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9に入射した光束は二次元的に分割され、その後側焦点面またはその近傍(ひいては照明瞳)には、入射光束によって形成される照野とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源、すなわち光軸AXを中心とした輪帯状の実質的な面光源からなる二次光源が形成される。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍に形成された二次光源からの光束は、その近傍に配置された開口絞り10に入射する。
開口絞り10は、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍に形成される輪帯状の二次光源に対応した輪帯状の開口部(光透過部)を有する。開口絞り10は、照明光路に対して挿脱自在に構成され、且つ大きさおよび形状の異なる開口部を有する複数の開口絞りと切り換え可能に構成されている。開口絞りの切り換え方式として、たとえば周知のターレット方式やスライド方式などを用いることができる。開口絞り10は、後述する投影光学系PLの入射瞳面と光学的にほぼ共役な位置に配置され、二次光源の照明に寄与する範囲を規定する。なお、開口絞り10の設置を省略することもできる。
開口絞り10により制限された二次光源からの光は、コンデンサー光学系11を介して、マスクブラインド12を重畳的に照明する。こうして、照明視野絞りとしてのマスクブラインド12には、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の波面分割要素である矩形状の微小屈折面の形状と焦点距離とに応じた矩形状の照野が形成される。マスクブラインド12の矩形状の開口部(光透過部)を介した光束は、結像光学系13の集光作用を受けた後、所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。すなわち、結像光学系13は、マスクブラインド12の矩形状開口部の像をマスクM上に形成することになる。
マスクステージMS上に保持されたマスクMには転写すべきパターンが形成されており、パターン領域全体のうちY方向に沿って長辺を有し且つX方向に沿って短辺を有する矩形状(スリット状)のパターン領域が照明される。マスクMのパターン領域を透過した光束は、投影光学系PLを介して、ウェハステージWS上に保持されたウェハ(感光性基板)W上にマスクパターンの像を形成する。すなわち、マスクM上での矩形状の照明領域に光学的に対応するように、ウェハW上においてもY方向に沿って長辺を有し且つX方向に沿って短辺を有する矩形状の静止露光領域(実効露光領域)にパターン像が形成される。
こうして、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式にしたがって、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面(XY平面)内において、X方向(走査方向)に沿ってマスクステージMSとウェハステージWSとを、ひいてはマスクMとウェハWとを同期的に移動(走査)させることにより、ウェハW上には静止露光領域のY方向寸法に等しい幅を有し且つウェハWの走査量(移動量)に応じた長さを有するショット領域(露光領域)に対してマスクパターンが走査露光される。
なお、輪帯照明用の回折光学素子4に代えて、複数極照明(2極照明、4極照明、8極照明など)用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、複数極照明を行うことができる。複数極照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、そのファーフィールドに複数極状(2極状、4極状、8極状など)の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、複数極照明用の回折光学素子を介した光束は、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした複数の円形状の照野からなる複数極状の照野を形成する。その結果、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍にも、その入射面に形成された照野と同じ複数極状の二次光源が形成される。
また、輪帯照明用の回折光学素子4に代えて、円形照明用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、通常の円形照明を行うことができる。円形照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドに円形状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、円形照明用の回折光学素子を介した光束は、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした円形状の照野を形成する。その結果、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍にも、その入射面に形成された照野と同じ円形状の二次光源が形成される。また、輪帯照明用の回折光学素子4に代えて、適当な特性を有する回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、様々な形態の変形照明を行うことができる。回折光学素子4の切り換え方式として、たとえば周知のターレット方式やスライド方式などを用いることができる。
円錐アキシコン系7は、光源側から順に、光源側に平面を向け且つマスク側に凹円錐状の屈折面を向けた第1プリズム部材7aと、マスク側に平面を向け且つ光源側に凸円錐状の屈折面を向けた第2プリズム部材7bとから構成されている。そして、第1プリズム部材7aの凹円錐状の屈折面と第2プリズム部材7bの凸円錐状の屈折面とは、互いに当接可能なように相補的に形成されている。また、第1プリズム部材7aおよび第2プリズム部材7bのうち少なくとも一方の部材が光軸AXに沿って移動可能に構成され、第1プリズム部材7aの凹円錐状の屈折面と第2プリズム部材7bの凸円錐状の屈折面との間隔が可変に構成されている。以下、輪帯状または4極状の二次光源に着目して、円錐アキシコン系7の作用およびズームレンズ8の作用を説明する。
第1プリズム部材7aの凹円錐状屈折面と第2プリズム部材7bの凸円錐状屈折面とが互いに当接している状態では、円錐アキシコン系7は平行平面板として機能し、形成される輪帯状または4極状の二次光源に及ぼす影響はない。第1プリズム部材7aの凹円錐状屈折面と第2プリズム部材7bの凸円錐状屈折面とを離間させると、輪帯状または4極状の二次光源の幅(輪帯状の二次光源の外径と内径との差の1/2;4極状の二次光源に外接する円の直径(外径)と内接する円の直径(内径)との差の1/2)を一定に保ちつつ、輪帯状または4極状の二次光源の外径(内径)が変化する。すなわち、輪帯状または4極状の二次光源の輪帯比(内径/外径)および大きさ(外径)が変化する。
ズームレンズ8は、輪帯状または4極状の二次光源の全体形状を相似的に拡大または縮小する機能を有する。たとえば、ズームレンズ8の焦点距離を最小値から所定の値へ拡大させることにより、輪帯状または4極状の二次光源の全体形状が相似的に拡大される。換言すると、ズームレンズ8の作用により、輪帯状または4極状の二次光源の輪帯比が変化することなく、その幅および大きさ(外径)がともに変化する。このように、円錐アキシコン系7およびズームレンズ8の作用により、輪帯状または4極状の二次光源の輪帯比と大きさ(外径)とを制御することができる。
偏光変換素子6は、アフォーカルレンズ5の瞳位置またはその近傍に、すなわち照明光学系(2〜13)の瞳面またはその近傍に配置されている。したがって、輪帯照明の場合、偏光変換素子6には光軸AXを中心としたほぼ輪帯状の断面を有する光束が入射することになる。偏光変換素子6は、図8に示すように、全体として光軸AXを中心とした輪帯状の有効領域を有し、この輪帯状の有効領域は光軸AXを中心とした円周方向に等分割された4つの扇形形状の基本素子により構成されている。これらの4つの基本素子において、光軸AXを挟んで対向する一対の基本素子は互いに同じ特性を有する。
すなわち、4つの基本素子は、光の透過方向(Y方向)に沿った厚さ(光軸方向の長さ)が互いに異なる2種類の基本素子6Aおよび6Bを2個づつ含んでいる。具体的には、第1基本素子6Aの厚さは、第2基本素子6Bの厚さよりも大きく設定されている。その結果、偏光変換素子6の一方の面(たとえば入射面)は平面状であるが、他方の面(たとえば射出面)は各基本素子6A、6Bの厚さの違いにより凹凸状になっている。各基本素子6A、6Bは、旋光性を有する光学材料である水晶により構成され、その結晶光学軸が光軸AXとほぼ一致するように設定されている。
以下、図9を参照して、水晶の旋光性について簡単に説明する。図9を参照すると、厚さdの水晶からなる平行平面板状の光学部材200が、その結晶光学軸と光軸AXとが一致するように配置されている。この場合、光学部材200の旋光性により、入射した直線偏光の偏光方向が光軸AX廻りにθだけ回転した状態で射出される。このとき、光学部材200の旋光性による偏光方向の回転角(旋光角度)θは、光学部材200の厚さdと水晶の旋光能ρとにより、次の式(a)で表わされる。
θ=d・ρ (a)
一般に、水晶の旋光能ρは、波長依存性(使用光の波長に依存して旋光能の値が異なる性質:旋光分散)があり、具体的には使用光の波長が短くなると大きくなる傾向がある。「応用光学II」の第167頁の記述によれば、250.3nmの波長を有する光に対する水晶の旋光能ρは、153.9度/mmである。
第1基本素子6Aは、Z方向に偏光方向を有する直線偏光の光が入射した場合、Z方向をY軸廻りに+180度回転させた方向すなわちZ方向に偏光方向を有する直線偏光の光を射出するように厚さdAが設定されている。したがって、この場合、図10に示す輪帯状の二次光源31のうち、一対の第1基本素子6Aの旋光作用を受けた光束が形成する一対の円弧状領域31Aを通過する光束の偏光方向はZ方向になる。
第2基本素子6Bは、Z方向に偏光方向を有する直線偏光の光が入射した場合、Z方向をY軸廻りに+90度回転させた方向すなわちX方向に偏光方向を有する直線偏光の光を射出するように厚さdBが設定されている。したがって、この場合、図10に示す輪帯状の二次光源31のうち、一対の第2基本素子6Bの旋光作用を受けた光束が形成する一対の円弧状領域31Bを通過する光束の偏光方向はX方向になる。
なお、別々に形成された4つの基本素子を組み合わせて偏光変換素子6を得ることもできるし、あるいは平行平面板状の水晶基板に所要の凹凸形状(段差)を形成することにより偏光変換素子6を得ることもできる。一般に、偏光変換素子6を構成する基本素子の数、形状、光学特性などについて様々な変形例が可能である。また、偏光変換素子6を光路から退避させることなく通常の円形照明を行うことができるように、偏光変換素子6の有効領域の径方向の大きさの1/3以上の大きさを有し且つ旋光性を有しない円形状の中央領域6Cが設けられている。ここで、中央領域6Cは、たとえば石英のように旋光性を有しない光学材料により形成されていてもよいし、単純に円形状の開口であってもよい。
本実施形態では、周方向偏光輪帯照明(輪帯状の二次光源を通過する光束が周方向偏光状態に設定された変形照明)に際して、偏光状態切換部3中の1/2波長板3bの結晶光学軸の光軸廻りの角度位置を調整して輪帯照明用の回折光学素子4にZ方向偏光(Z方向に偏光方向を有する直線偏光)の光を入射させることによって、Z方向偏光の光を偏光変換素子6に入射させる。その結果、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍には、図10に示すように、輪帯状の二次光源(輪帯状の照明瞳分布)31が形成され、この輪帯状の二次光源31を通過する光束が周方向偏光状態に設定される。
周方向偏光状態では、輪帯状の二次光源31を構成する円弧状領域31A,31Bをそれぞれ通過する光束は、各円弧状領域31A,31Bの円周方向に沿った中心位置における光軸AXを中心とする円の接線方向とほぼ一致する偏光方向を有する直線偏光状態になる。周方向偏光状態の輪帯状の照明瞳分布に基づく周方向偏光輪帯照明では、最終的な被照射面としてのウェハWに照射される光がS偏光を主成分とする偏光状態になる。ここで、S偏光とは、入射面に対して垂直な方向に偏光方向を有する直線偏光(入射面に垂直な方向に電気ベクトルが振動している偏光)のことである。また、入射面とは、光が媒質の境界面(被照射面:ウェハWの表面)に達したときに、その点での境界面の法線と光の入射方向とを含む面として定義される。
その結果、周方向偏光輪帯照明では、投影光学系の光学性能(焦点深度など)が向上し、ウェハ(感光性基板)上において高コントラストの良好なマスクパターン像が得られる。一般に、輪帯照明に限定されることなく、たとえば周方向偏光状態の複数極状の照明瞳分布に基づく照明においても、ウェハWに入射する光がS偏光を主成分とする偏光状態になり、ウェハW上において高コントラストの良好なマスクパターン像が得られる。この場合、輪帯照明用の回折光学素子4に代えて、複数極照明(2極照明、4極照明、8極照明など)用の回折光学素子を照明光路に設定し、偏光状態切換部3中の1/2波長板3bの結晶光学軸の光軸廻りの角度位置を調整して複数極照明用の回折光学素子にZ方向偏光の光を入射させることによって、Z方向偏光の光を偏光変換素子6に入射させる。
具体的に、例えば周方向偏光4極照明(4極状の二次光源を通過する光束が周方向偏光状態に設定された変形照明)では、偏光状態切換部3中の1/2波長板3bの結晶光学軸の光軸廻りの角度位置を調整して4極照明用の回折光学素子にZ方向偏光の光を入射させることによって、Z方向偏光の光を偏光変換素子6に入射させる。その結果、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍には、図11に示すように、4極状の二次光源(4極状の照明瞳分布)32が形成され、この4極状の二次光源32を通過する光束が周方向偏光状態に設定される。周方向偏光4極照明では、4極状の二次光源32を構成する円形状領域32A,32Bをそれぞれ通過する光束は、各円形状領域32A,32Bの円周方向に沿った中心位置における光軸AXを中心とする円の接線方向とほぼ一致する偏光方向を有する直線偏光状態になる。
本実施形態の露光装置では、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9よりも前側に、円錐アキシコン系7中の可動プリズム部材やズームレンズ8中の可動レンズのように光路中において移動可能に配置された可動光学部材が配置されている。これらの可動光学部材が移動すると、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の各波面分割要素に入射する光の角度や角度範囲が変動し、被照射面であるウェハW上に形成される矩形状の静止露光領域において所望の照度分布を得ることが困難になる。
すなわち、図12に示す矩形状の静止露光領域ERにおいて長辺方向であるY方向および短辺方向であるX方向の双方向に照度ムラが発生する。前述したように、本実施形態のような走査露光装置の場合、走査方向であるX方向に照度ムラがある程度残っていても、走査露光の平均化効果により大きな問題にはならない。しかしながら、走査直交方向であるY方向の照度ムラが残存していると、走査露光後に所望の照度分布を得ることが困難であり、ひいては所望の結像性能を達成することが困難である。本実施形態では、ウェハW上に形成される照明領域としての静止露光領域ERにおいて、特にY方向(シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の位置ではZ方向に対応している)の照度ムラの発生を小さく抑えることが求められる。
本実施形態では、静止露光領域ERにおけるY方向の照度ムラの発生を小さく抑えるために、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9に対して本発明を適用している。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9は、XZ平面に沿って二次元的に並列配置された複数の波面分割要素を有する。図13(a)に示すように、波面分割要素ELは、光の入射側から順に、第1波面分割要素91と第2波面分割要素92とを有する。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の第1フライアイ部材9aは複数の第1波面分割要素91をXZ平面に沿って二次元的に並列配置することにより構成され、第2フライアイ部材9bは複数の第2波面分割要素92をXZ平面に沿って二次元的に並列配置することにより構成されている。
また、第1フライアイ部材9aは、複数の第1波面分割要素91がXZ平面に沿って二次元的に並列配置されることによりX方向に並んで形成される複数の円筒面状の入射屈折面9aaと、複数の第1波面分割要素91がXZ平面に沿って二次元的に並列配置されることによりZ方向に並んで形成される複数の円筒面状の射出屈折面9abとを有する。第2フライアイ部材9bは、複数の第2波面分割要素92がXZ平面に沿って二次元的に並列配置されることによりX方向に並んで形成される複数の円筒面状の入射屈折面9baと、複数の第2波面分割要素92がXZ平面に沿って二次元的に並列配置されることによりZ方向に並んで形成される複数の円筒面状の射出屈折面9bbとを有する。
本実施形態では、静止露光領域ERにおけるY方向の照度ムラの発生を小さく抑えるために、図13(b)に示すように、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9を構成する複数の第1波面分割要素91のうち、所要数の第1波面分割要素91Aにおいて、その射出屈折面91Abを、第1波面分割要素91Aの入射面91aの光軸中心91aaを通り且つ要素光軸AXeと直交するX方向の軸線93を中心として傾けて(チルトさせて)形成している。図13(b)において破線で示す曲線91bは、本発明の手法を適用しない通常の波面分割要素EL(図13(a)を参照)の第1波面分割要素91の射出屈折面91bに対応している。この場合においては、所要数の第1波面分割要素91Aの射出屈折面91Abは、所定の角度範囲で互いに異なる傾斜量で傾斜している。
あるいは、本実施形態では、静止露光領域ERにおけるY方向の照度ムラの発生を小さく抑えるために、図13(c)に示すように、本発明の手法を適用した波面分割要素TELの所要数の第2波面分割要素92Aにおいて、その射出屈折面92Abを、第2波面分割要素92Aの入射面92aの光軸中心92aaを通り且つ要素光軸AXeと直交するX方向の軸線94を中心として傾けて形成している。図13(c)において破線で示す曲線92bは、本発明の手法を適用しない通常の波面分割要素EL(図13(a)を参照)の第2波面分割要素92の射出屈折面92bに対応している。この場合においては、所要数の第2波面分割要素92Aの射出屈折面92Abは、所定の角度範囲で互いに異なる傾斜量で傾斜している。
あるいは、本実施形態では、図示を省略したが、静止露光領域ERにおけるY方向の照度ムラの発生を小さく抑えるために、本発明の手法を適用した波面分割要素TELの所要数の第1波面分割要素91Aにおいて、その射出屈折面91Abを軸線93廻りに傾けて形成するとともに、本発明の手法を適用した波面分割要素TELの所要数の第2波面分割要素92Aにおいて、その射出屈折面92Abを軸線94廻りに傾けて形成している。すなわち、この実施形態では、図13(b)に示す手法と図13(c)に示す手法を組み合わせて、所要数の第1波面分割要素の射出面を傾斜させると共に、所要数の第2波面分割要素の射出面とを傾斜させている。この場合、所要数の第1波面分割要素の射出屈折面は、所定の角度範囲で互いに異なる傾斜量で傾斜していると共に、所要数の第2波面分割要素の射出屈折面は、所定の角度範囲で互いに異なる傾斜量で傾斜している。
以上のように、本実施形態のシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9では、所要数の波面分割要素TELにおいて曲面状の光学面が傾けて形成されているので、これらのチルト波面分割要素TELでは本発明の手法を適用しない通常の波面分割要素ELとは異なる領域を光が通過する。その結果、本実施形態では、例えばシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9よりも前側に配置された可動光学部材の移動に起因して各波面分割要素に入射する光の角度や角度範囲が変動しても、光学面の面形状誤差の傾向が互いに異なる様々な領域を光が通過することになり、いわゆる面形状誤差の平均化効果により、静止露光領域ERにおけるY方向の照度ムラの発生を小さく抑えることができる。
なお、図13(c)に示す実施形態では、軸線94を中心に第2波面分割要素92Aの射出面92Abを傾斜させているが、被照射面と光学的に共役となる第1波面分割要素91の入射面91aの光軸中心を通り且つその要素光軸AXeと直交するX方向の軸線を中心として、第2波面分割要素92Aの射出面92Abを傾けて形成しても良い。この場合、第2波面分割要素92Aの射出面92Abの傾斜によっても、照射領域がずれることなく高い照明効率を実現することができる。
また、図13(b)および図13(c)では、第1波面分割要素の射出面や第2波面分割要素の射出面を傾斜させているが、第1波面分割要素の入射面や第2波面分割要素の入射面を傾斜させることも可能である。
また、以上の実施の形態のシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9においては、第1フライアイ部材9a中の複数の第1波面分割要素の入射面(曲面状の入射側の光学面)および第2フライアイ部材9b中の複数の第2波面分割要素の入射面(曲面状の入射側の光学面)は、X方向に屈折力を有し、第1フライアイ部材9a中の複数の第1波面分割要素の射出面(曲面状の射出側の光学面)および第2フライアイ部材9b中の複数の第2波面分割要素の射出面(曲面状の射出側の光学面)は、Z方向に屈折力を有している。
しかしながら、この実施の形態に限らず、別の実施の形態のシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9においては、第1フライアイ部材9a中の複数の第1波面分割要素の入射面(曲面状の入射側の光学面)および第2フライアイ部材9b中の複数の第2波面分割要素の入射面(曲面状の入射側の光学面)は、Z方向に屈折力を有し、第1フライアイ部材9a中の複数の第1波面分割要素の射出面(曲面状の射出側の光学面)および第2フライアイ部材9b中の複数の第2波面分割要素の射出面(曲面状の射出側の光学面)は、X方向に屈折力を有する構成にしても良い。
また別の実施の形態のシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9においては、第1フライアイ部材9a中の複数の第1波面分割要素の入射面(曲面状の入射側の光学面)および第1フライアイ部材9a中の複数の第1波面分割要素の射出面(曲面状の射出側の光学面)は、Z方向に屈折力を有し、第2フライアイ部材9b中の複数の第2波面分割要素の入射面(曲面状の入射側の光学面)および第2フライアイ部材9b中の複数の第2波面分割要素の射出面(曲面状の射出側の光学面)は、X方向に屈折力を有する構成にしても良い。
さらに別の実施の形態のシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9においては、第1フライアイ部材9a中の複数の第1波面分割要素の入射面(曲面状の入射側の光学面)および第1フライアイ部材9a中の複数の第1波面分割要素の射出面(曲面状の射出側の光学面)は、X方向に屈折力を有し、第2フライアイ部材9b中の複数の第2波面分割要素の入射面(曲面状の入射側の光学面)および第2フライアイ部材9b中の複数の第2波面分割要素の射出面(曲面状の射出側の光学面)は、Z方向に屈折力を有する構成にしても良い。
また、図13(a)〜図13(c)では、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の第1フライアイ部材9aは複数の第1波面分割要素(91,91A)をXZ平面に沿って二次元的に並列配置することにより構成されているとしたが、図7に示すように、複数の第1波面分割要素(91,91A)を単一の光学部材により一体的に構成したものを第1フライアイ部材9aとすることができる。同様に、図13(a)〜図13(c)では、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の第2フライアイ部材9bは複数の第2波面分割要素(92,92A)をXZ平面に沿って二次元的に並列配置することにより構成されているとしたが、図7に示すように、複数の第2波面分割要素(92,92A)を単一の光学部材により一体的に構成したものを第2フライアイ部材9bとすることができる。
なお、上述の実施形態では、マスクおよびウェハを投影光学系に対して相対移動させながら、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式にしたがってウェハの各露光領域にパターンをスキャン露光する露光装置に対して、本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、ウェハを二次元的に駆動制御しながら一括露光を行うことにより、いわゆるステップ・アンド・リピート方式にしたがってウェハのショット領域にパターンを逐次露光する露光装置に対しても、本発明を適用することもできる。
この場合、照度ムラの発生を小さく抑えたい1つの特定方向について本発明を適用すればよい。具体的には、所要数の曲面状の光学面を当該特定方向と直交する軸線廻りに適宜傾けて形成する。あるいは、必要に応じて、照度ムラの発生を小さく抑えたい2つの方向について本発明を適用することもできる。具体的には、所要数の曲面状の光学面を第1方向と直交する軸線廻りに適宜傾けて形成し、所要数の曲面状の光学面を第2方向と直交する軸線廻りに適宜傾けて形成する。
上述の実施形態にかかる露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように組み立てることにより製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続などが含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は、温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
上述の実施形態にかかる露光装置では、照明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図14のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図14のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、上述の実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
また、上述の実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図15のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図15において、パターン形成工程401では、上述の実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
なお、上述の実施形態では、露光光としてArFエキシマレーザ光(波長:193nm)やKrFエキシマレーザ光(波長:248nm)を用いているが、これに限定されることなく、他の適当なレーザ光源、たとえば波長157nmのレーザ光を供給するF2レーザ光源などに対して本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態では、露光装置の照明光学装置に使用されるオプティカルインテグレータに対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、一般的な光学装置に使用されるオプティカルインテグレータに対して本発明を適用することもできる。また、上述の実施形態では、露光装置においてマスクまたはウェハを照明する照明光学装置に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、マスクまたはウェハ以外の被照射面を照明する一般的な照明光学装置に対して本発明を適用することもできる。
複数の両凸レンズエレメントを縦横に且つ稠密に配列して構成されるフライアイ素子の構成を概略的に示す図である。 フライアイ素子では斜入射平行光においても直入射平行光と同じ射出NAが確保されることを説明する図である。 フライアイ素子において斜入射平行光と直入射平行光とで同じ射出NAを確保するのに必要な条件を説明する図である。 図1のフライアイ素子により被照射面上に形成される矩形状の照明領域を示す図である。 図1のフライアイ素子への本発明の適用を説明する図であって、(a)はレンズエレメントの射出屈折面を傾けて形成する様子を、(b)は入射屈折面を傾けて形成する様子を示す図である。 本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 図6のシリンドリカルマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す斜視図である。 図6の偏光変換素子の構成を概略的に示す図である。 水晶の旋光性について説明する図である。 偏光変換素子の作用により周方向偏光状態に設定された輪帯状の二次光源を概略的に示す図である。 偏光変換素子の作用により周方向偏光状態に設定された4極状の二次光源を概略的に示す図である。 本実施形態においてウェハ面上に形成される矩形状の静止露光領域を示す図である。 図6のシリンドリカルマイクロフライアイレンズへの本発明の適用を説明する図であって、(a)は通常の波面分割要素の構成を、(b)は第1波面分割要素の射出屈折面を傾けて形成する様子を、(c)は第2波面分割要素の射出屈折面を傾けて形成する様子を示す図である。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。 マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
符号の説明
1 光源
3 偏光状態切換部
4 回折光学素子
5 アフォーカルレンズ
6 偏光変換素子
7 円錐アキシコン系
8 ズームレンズ
9 シリンドリカルマイクロフライアイレンズ(オプティカルインテグレータ)
11 コンデンサー光学系
12 マスクブラインド
13 結像光学系
M マスク
PL 投影光学系
W ウェハ

Claims (14)

  1. 二次元的に並列配置された複数の波面分割要素を有するオプティカルインテグレータにおいて、
    前記波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が、前記光軸と平行に前記波面分割要素から射出されるように、前記波面分割要素は構成され、
    前記波面分割要素は少なくとも1つの入射側の光学面及び少なくとも1つの射出側の光学面を有し、
    前記複数の波面分割要素のうちの少なくとも1つの波面分割要素では、当該波面分割要素の少なくとも1つの曲面状の光学面が、当該波面分割要素の所定の入射側の光学面の光軸中心を通り且つ前記光軸と直交する所定方向の軸線を中心として傾いて形成されていることを特徴とするオプティカルインテグレータ。
  2. 前記波面分割要素の最も入射側の光学面に前記光軸の方向から入射した光により形成される前記波面分割要素からの光の最大射出角度(半角)と、前記波面分割要素の最も入射側の光学面に前記光軸に対して斜め方向から入射した光により形成される前記波面分割要素からの光の最大射出角度(半角)とが等しくなるように、前記波面分割要素は構成されていることを特徴とする請求項1に記載のオプティカルインテグレータ。
  3. 前記オプティカルインテグレータは、前記複数の波面分割要素が二次元的に並列配置された単一の光学部材を備え、
    前記単一の光学部材は、前記複数の波面分割要素が二次元的に並列配置されることにより形成される複数の曲面状の入射屈折面と、前記複数の波面分割要素が二次元的に並列配置されることにより形成される複数の曲面状の射出屈折面とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のオプティカルインテグレータ。
  4. 前記波面分割要素は、第1波面分割要素と第2波面分割要素とを有し、
    前記オプティカルインテグレータは、光の入射側から順に、前記複数の第1波面分割要素が二次元的に並列配置された第1光学部材と、前記複数の第2波面分割要素が二次元的に並列配置された第2光学部材とを備え、
    前記第1光学部材は、前記複数の第1波面分割要素が二次元的に並列配置されることにより一方向に並んで形成される複数の円筒面状の入射屈折面と、前記複数の第1波面分割要素が二次元的に並列配置されることにより一方向に並んで形成される複数の円筒面状の射出屈折面とを有し、
    前記第2光学部材は、前記複数の第2波面分割要素が二次元的に並列配置されることにより一方向に並んで形成される複数の円筒面状の入射屈折面と、前記複数の第2波面分割要素が二次元的に並列配置されることにより一方向に並んで形成される複数の円筒面状の射出屈折面とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のオプティカルインテグレータ。
  5. 前記複数の第1波面分割要素のうちの少なくとも1つの第1波面分割要素では、当該第1波面分割要素の射出側の曲面状の光学面が、当該第1波面分割要素の入射側の光学面の光軸中心を通り且つ前記光軸と直交する所定方向の軸線を中心として傾いて形成されていることを特徴とする請求項4に記載のオプティカルインテグレータ。
  6. 前記複数の第2波面分割要素のうちの少なくとも1つの第2波面分割要素では、当該第2波面分割要素の射出側の曲面状の光学面が、当該第2波面分割要素の入射側の光学面の光軸中心を通り且つ前記光軸と直交する所定方向の軸線を中心として傾いて形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載のオプティカルインテグレータ。
  7. 前記複数の第2波面分割要素のうちの少なくとも1つの第2波面分割要素では、当該第2波面分割要素の射出側の曲面状の光学面が、当該第2波面分割要素の入射側にある前記第1波面分割要素における入射側の光学面の光軸中心を通り且つ前記光軸と直交する所定方向の軸線を中心として傾いて形成されていることを特徴とする請求項4乃至6に記載のオプティカルインテグレータ。
  8. 前記波面分割要素の少なくとも1つの曲面状の傾斜した光学面は、当該波面分割要素の所定の入射側の光学面を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  9. 光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学装置において、
    前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置された請求項1乃至8のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータを備えていることを特徴とする照明光学装置。
  10. 前記光源と前記オプティカルインテグレータとの間の光路中において移動可能に配置された可動光学部材を備えていることを特徴とする請求項9に記載の照明光学装置。
  11. 所定のパターンを照明するための請求項9または10に記載の照明光学装置を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置。
  12. 前記所定のパターンの像を前記感光性基板上に形成する投影光学系を備え、該投影光学系に対して前記所定のパターンおよび前記感光性基板を走査方向に沿って相対移動させて、前記所定のパターンを前記感光性基板へ投影露光することを特徴とする請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記オプティカルインテグレータにおける前記所定方向は、前記走査方向に対応していることを特徴とする請求項12に記載の露光装置。
  14. 請求項11乃至13のいずれか1項に記載の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、該露光工程を経た前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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