JP5459571B2 - オプティカルインテグレータ系、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

オプティカルインテグレータ系、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、オプティカルインテグレータ系、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。更に詳細には、本発明は、半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイス(電子デバイス等)をリソグラフィー工程で製造するための露光装置の照明光学装置に好適なオプティカルインテグレータ系に関するものである。
露光装置では、光源から射出された光束がオプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズに入射し、その後側焦点面に多数の光源からなる二次光源(照明瞳に形成される光強度分布)を形成する。二次光源からの光束は、開口絞りおよびコンデンサーレンズを介して、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を介してウェハ上に結像する。こうして、ウェハ上には、マスクパターンが投影露光(転写)される。マスクパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。
露光装置では、照度分布の均一性を高めるために、フライアイレンズを構成する微小レンズ要素の数をできるだけ多く設定することが必要である。また、開口絞りにおける光量損失を避けるために、所望の形状に近い形状を有する二次光源を形成することが必要である。このため、たとえばフライアイレンズを構成する微小レンズ要素のサイズを非常に小さく設定すること、すなわちマイクロフライアイレンズを用いることが考えられる。マイクロフライアイレンズは、たとえば平行平面ガラス板にMEMS技術(リソグラフィー+エッチング等)を応用して多数の微小屈折面を形成することによって構成される。
本出願人は、たとえばエッチング加工により一体的に形成される多数の微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響を小さく抑えることのできるオプティカルインテグレータとして、両側面にシリンドリカルレンズ群が形成された一対のフライアイ部材からなるシリンドリカルマイクロフライアイレンズを提案している(たとえば特許文献1を参照)。
特開2004−45885号公報
露光装置では、半導体素子等の集積度が向上するにつれて、投影光学系に要求される解像力(解像度)が益々高まっている。投影光学系の解像力に対する要求を満足するには、照明光(露光光)の波長を短くするとともに、投影光学系の像側開口数を大きくする必要がある。このため、投影光学系の開口数の増大に伴って、オプティカルインテグレータの波面分割要素(フライアイレンズの場合にはレンズエレメント)の射出側開口数(以下、「射出NA」ともいう)も増大する傾向にある。
その一方で、被照射面(露光装置ではマスク面やウェハ面)上での照度分布の均一性を高めるとともに、照明瞳に形成される光強度分布の輪郭を円滑な所望形状にするために、波面分割要素の数をできるだけ多く設定することが必要である。波面分割要素の断面サイズを小さく維持しつつ大きな射出NAを達成しようとすると、波面分割要素の焦点距離が短くなる。すなわち、波面分割要素の光学面の曲率半径が小さくなり過ぎて、所要の面形状精度を実現することが難しくなるため、被照射面上で所望の照度分布を得ることができず、ひいては露光時に所望の結像性能を達成することが困難になる。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、波面分割要素の光学面の面形状について過度に高い精度が求められることなく所要の大きな射出側開口数を確保し、被照射面上で所望の照度分布を形成することのできるオプティカルインテグレータ系を提供することを目的とする。
また、本発明は、所要の大きな射出側開口数を確保して被照射面上で所望の照度分布を形成するオプティカルインテグレータ系を用いて、所望の照明条件で被照射面を照明することのできる照明光学装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、所望の照明条件で被照射面を照明する照明光学装置を用いて、良好な照明条件の下で良好な露光を行うことのできる露光装置およびデバイス製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、光の入射側から順に、所定方向に沿って並んで配置された複数の第1波面分割要素を有する第1オプティカルインテグレータと、前記所定方向に沿って並んで配置された複数の第2波面分割要素を有する第2オプティカルインテグレータとを備え、
前記第1波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が、前記光軸と平行に前記第1波面分割要素から射出されるように、前記第1波面分割要素は構成され、
前記第2波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が、前記光軸に対して斜めに前記第2波面分割要素から射出されるように、前記第2波面分割要素は構成されていることを特徴とするオプティカルインテグレータ系を提供する。
本発明の第2形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学装置において、
前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置された第1形態のオプティカルインテグレータ系を備えていることを特徴とする照明光学装置を提供する。
本発明の第3形態では、所定のパターンを照明するための第2形態の照明光学装置を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第4形態では、第3形態の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、該露光工程を経た前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明のオプティカルインテグレータ系では、所定方向に関して求められる高い発散角特性を、第1オプティカルインテグレータと第2オプティカルインテグレータとの組み合わせによって実現する。換言すれば、所定方向に関して求められる大きな射出NAを、第1オプティカルインテグレータと第2オプティカルインテグレータとの協働作用により達成する。したがって、第1オプティカルインテグレータの波面分割要素に求められる射出光の最大射出角度(射出NAに対応する角度)および第2オプティカルインテグレータの波面分割要素に求められる射出光の最大射出角度(射出NAに対応する角度)を、たとえば従来技術において単独の波面分割要素に求められる射出光の最大射出角度の半分で済ませることができる。
その結果、本発明のオプティカルインテグレータ系では、波面分割要素の光学面の面形状について過度に高い精度が求められることなく所要の大きな射出側開口数を確保し、被照射面上で所望の照度分布を形成することができる。したがって、本発明の照明光学装置では、所要の大きな射出側開口数を確保して被照射面上で所望の照度分布を形成するオプティカルインテグレータ系を用いて、所望の照明条件で被照射面を照明することができる。また、本発明の露光装置では、所望の照明条件で被照射面を照明する照明光学装置を用いて、良好な照明条件の下で良好な露光を行うことができ、ひいては良好なデバイスを製造することができる。
本発明では、複数のオプティカルインテグレータを直接的な相関がないように配置し、各オプティカルインテグレータにより被照射面上にそれぞれ仮想的に形成される光強度分布をコンボリューションさせて、所望の照度分布を有する照野(照明領域)を被照射面上に実際に形成するという新規な設計構成を提案する。ここで、複数のオプティカルインテグレータを互いに直接的な相関がないように配置するということは、一方のオプティカルインテグレータの波面分割要素と他方のオプティカルインテグレータの波面分割要素とが協働して機能する1つの光学系を形成しないという意味である。
以下、本発明の実施形態の具体的な説明に先立って、本発明のオプティカルインテグレータ系の基本的な構成および作用について説明する。図1は、たとえば特許文献1に開示されたシリンドリカルマイクロフライアイレンズの波面分割要素の構成を概略的に示す図である。図1を参照すると、光の入射側に配置された前側波面分割要素101は、x方向に屈折力を有し且つz方向に無屈折力の円筒面状の入射屈折面101aと、z方向に屈折力を有し且つx方向に無屈折力の円筒面状の射出屈折面101bとを有する。後側の波面分割要素102も、x方向に屈折力を有し且つz方向に無屈折力の円筒面状の入射屈折面102aと、z方向に屈折力を有し且つx方向に無屈折力の円筒面状の射出屈折面102bとを有する。
前側波面分割要素101と後側波面分割要素102とは協働して、シリンドリカルマイクロフライアイレンズの1つの波面分割要素、すなわちz方向に長辺を有し且つx方向に短辺を有する矩形状の断面を有する波面分割要素100として機能する。従来のシリンドリカルマイクロフライアイレンズは、前側に配置された第1フライアイ部材と後側に配置された第2フライアイ部材とにより構成されている。第1フライアイ部材の射出面および第2フライアイ部材の射出面には、図2(a)に示すように、x方向に沿って細長く延びる複数の円筒面状の光学面103bがz方向に並んで配列されている。
第1フライアイ部材の入射面および第2フライアイ部材の入射面には、図2(b)に示すように、z方向に沿って細長く延びる複数の円筒面状の光学面103aがx方向に並んで配列されている。この場合、x方向に沿って細長く延びる円筒面状の光学面103bは、図2(c)に示すように、z方向に細長く延びる細線状の照明領域(照野)104bを被照射面上に形成する。また、z方向に沿って細長く延びる円筒面状の光学面103aは、x方向に細長く延びる細線状の照明領域104aを被照射面上に形成する。実際には、円筒面状の光学面103aと103bとが協働して、互いに直交する2つの細線状の領域104aと104bとの二次元的なコンボリューションによって、z方向に沿って細長い所望の矩形状の照明領域104が被照射面上に形成されると解釈することが可能である。
この解釈は、数学的なコンボリューション定理を単に光学に適用したものに過ぎない。その理由は、シリンドリカルマイクロフライアイレンズの直後の面と被照射面との間の光振幅に関する関係が、数学的にはフーリエ変換の関係にあるからである。つまり、シリンドリカルマイクロフライアイレンズのx方向屈折作用とz方向屈折作用とを受ける効果は複素振幅の掛け算の効果に相当し、シリンドリカルマイクロフライアイレンズの直後の面上での複素振幅をフーリエ変換したものが被照射面上での複素振幅になる。従って、この数学的作用を考えれば、フーリエ変換前の複素振幅の掛け算を行う代わりに、x方向屈折作用およびz方向屈折作用を別々に受けた2つの複素振幅成分のフーリエ変換後に、フーリエ変換後の2つの複素振幅成分をコンボリューションしても同じ複素振幅分布が得られることになる。
図3は、本発明の第1態様にしたがうオプティカルインテグレータ系の概略的な構成および作用を説明する図である。第1態様にしたがうオプティカルインテグレータ系は、図3(a)および(b)に示すように、光の入射側から順に、z方向に沿って並んで配置された複数の波面分割要素111aを有するz方向フライアイ素子(第1オプティカルインテグレータの第1光学部材)111と、x方向に沿って並んで配置された複数の波面分割要素112aを有するx方向フライアイ素子(第1オプティカルインテグレータの第2光学部材)112と、z方向に沿って並んで配置された複数の波面分割要素113aを有するプリズムアレイ(第2オプティカルインテグレータ)113とを備えている。ここで、第1オプティカルインテグレータの第1光学部材111、第1オプティカルインテグレータの第2光学部材112と第2オプティカルインテグレータ113との間の光路はそれぞれ気体で満たされている。
具体的に、第1オプティカルインテグレータの第1光学部材としてのz方向フライアイ素子111は、z方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面111aaと、z方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面111abとを有する。第1オプティカルインテグレータの第2光学部材としてのx方向フライアイ素子112は、x方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面112aaと、x方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面112abとを有する。第2オプティカルインテグレータとしてのプリズムアレイ(またはマイクロプリズムアレイ)113は、z方向に並んで配置された複数の平面状の入射屈折面113aaと、z方向に並んで配置された複数の山形状の射出屈折面113abとを有する。
以下、図4および図5を参照して、フライアイ素子(フライアイレンズ、マイクロフライアイレンズ、シリンドリカルマイクロフライアイレンズなどを含む広い概念)の基本的な構成および作用について確認的に説明する。照明光学装置の光軸AXに沿って配置されるフライアイ素子は、被照射面上に所要の照野を確保しつつ、照野での照度分布を均一にする役割を担っている。この目的のため、各波面分割要素の入射面に入射した光束は、射出面の近傍に点光源を形成した後、コンデンサー光学系を介して、被照射面上の照明領域を重畳的に照明する。このとき、図4に示すように、波面分割要素120の入射面120aに直入射(波面分割要素120の光軸AXeの方向に入射)した平行光(図4中実線で示す)は、所定の射出NA(開口数又は角度範囲)を有する光として射出面120bから射出され、ひいては所要のNAを有する光となって照明領域に達する。
波面分割要素120の入射面120aに斜入射(要素光軸AXeに対して斜めの方向に入射)した平行光(図4中破線で示す)も、直入射平行光と同じ射出NAかつその中心角度(各レンズエレメント内における主光線角度)が光軸に平行の光として射出面120bから射出され、照明領域に達する。斜入射平行光においても直入射平行光と同じ射出NAかつその中心角度を確保するという条件は、図5に示すように、入射面120a上の光軸中心(入射面120aと要素光軸AXeとの交点)を通過する主光線(図5中破線で示す)が光軸AXeに対して平行な光となって射出面120bから射出されるという条件を満たすことにより実現される。ちなみに、この条件によって、結果的に入射面120aが被照射面と共役関係になる。
このように、z方向フライアイ素子111では、波面分割要素であるシリンドリカルレンズエレメント111aの入射面111aaの光軸中心(レンズエレメント111aの要素光軸と入射面111aaとの交点)に斜め入射した光線群が要素光軸と平行に射出されるように構成されている。同様に、x方向フライアイ素子112においても、波面分割要素であるシリンドリカルレンズエレメント112aの入射面112aaの光軸中心(レンズエレメント112aの要素光軸と入射面112aaとの交点)に斜め入射した光線群が要素光軸と平行に射出されるように構成されている。これに対し、プリズムアレイ113では、波面分割要素であるプリズムエレメント113aの入射面113aaの光軸中心(プリズムエレメント113aの要素光軸と入射面113aaとの交点)に斜め入射した光線群が要素光軸に対して斜めに射出されるように構成されている。
従って、z方向フライアイ素子111では、波面分割要素であるシリンドリカルレンズエレメント111aの入射面111aaに光軸の方向から入射した光(平行光等)により形成される射出光の最大射出角度(半角;射出NAに対応する角度)と、当該入射面111aaに光軸に対して斜め方向から入射した光(平行光等)により形成される射出光の最大射出角度(半角;射出NAに対応する角度)とが等しくなるように構成されている。このため、z方向フライアイ素子111に対して様々な角度で入射する各平行光は、それぞれ同じNAかつその中心角度が光軸に平行の光となって射出されるため、z方向フライアイ素子111に入射する角度範囲(NA)やそれの中心角度に全く依存しないような射出角度特性を有する事になる。
同様に、x方向フライアイ素子112では、波面分割要素であるシリンドリカルレンズエレメント112aの入射面112aaに光軸の方向から入射した光(平行光等)により形成される射出光の最大射出角度(半角)と、当該入射面112aaに光軸に対して斜め方向から入射した光(平行光等)により形成される射出光の最大射出角度(半角)とが等しくなるように構成されている。このため、x方向フライアイ素子112に対して様々な角度で入射する各平行光は、それぞれ同じNAかつその中心角度が光軸に平行の光となって射出されるため、x方向フライアイ素子112に入射する角度範囲(NA)やそれの中心角度に全く依存しないような射出角度特性を有する事になる。これに対し、プリズムアレイ113に対して様々な角度で入射する各平行光は、それぞれ同じNA(角度範囲)で射出されるものの、その中心角度(主光線角度)がそのまま保持されたまま射出されるため、結果的にz方向フライアイ素子111やx方向フライアイ素子112とは異なり、プリズムアレイ113に入射する角度範囲(NA)やそれの中心角度に依存してしまうような射出角度特性を有する事になる。
第1態様のオプティカルインテグレータ系では、z方向フライアイ素子111に入射した平行光束は、ファーフィールドにz方向に細長く延びる細線状の光強度分布114a(図3(c)を参照)を、ひいては被照射面上においてz方向に細長く延びる細線状の照明領域114aを形成する。x方向フライアイ素子112に入射した平行光束は、ファーフィールドにx方向に細長く延びる細線状の光強度分布114bを、ひいては被照射面上においてx方向に細長く延びる細線状の照明領域114bを形成する。
プリズムアレイ113に入射した平行光束は、ファーフィールドにz方向に間隔を隔てた2つの点状の光強度分布114cを、ひいては被照射面上においてz方向に間隔を隔てた2つの点状の照明領域114cを形成する。実際には、細線状の領域114aと細線状の領域114bと2つの点状の領域114cとの二次元的なコンボリューションによって、z方向に沿って細長い所望の矩形状の照明領域114が被照射面上に形成される。
後述するように、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置では、投影光学系に対してマスクとウェハ(感光性基板)とを走査方向に相対移動させつつ、ウェハのショット領域にマスクパターンを走査露光する。この場合、特に走査直交方向(走査方向と直交する方向)に関して大きな像側開口数が投影光学系に求められ、ひいては走査直交方向に対応する方向に関して大きな射出NAがオプティカルインテグレータ系の波面分割要素に求められる。
具体的に、図2に示すシリンドリカルマイクロフライアイレンズでは、走査直交方向に対応する方向はz方向であるから、z方向に関して大きな射出NAが波面分割要素に求められ、ひいてはx方向に沿って細長く延びる円筒面状の光学面103bに対して大きな射出NAが求められる。円筒面状の光学面103bに対して大きな射出NAが求められることは、被照射面上に形成される細線状の照明領域104bがz方向に沿って長くなることを意味する。円筒面状の光学面103bのz方向ピッチ(すなわち波面分割要素の断面サイズ)を小さく維持しつつ大きな射出NAを達成しようとすると、光学面103bの曲率半径が小さくなり過ぎて、所要の面形状精度を実現することが難しくなる。その結果、被照射面上で所望の照度分布を得ることができず、ひいては露光時に所望の結像性能を達成することが困難になる。
第1態様のオプティカルインテグレータ系では、コンボリューションされる各光強度分布成分を分解して示す図3(c)を参照すると明らかなように、走査直交方向に対応するz方向に関して求められる高い発散角特性を、z方向フライアイ素子111とプリズムアレイ113との組み合わせによって実現している。換言すれば、走査直交方向に対応するz方向に関して求められる大きな射出NAを、z方向にのみ屈折作用を及ぼすz方向フライアイ素子111とプリズムアレイ113との協働作用により達成している。
したがって、z方向フライアイ素子111の負担とプリズムアレイ113の負担とを互いに等しく考えて説明を単純化すれば、z方向フライアイ素子111の波面分割要素に求められる射出光の最大射出角度およびプリズムアレイ113の波面分割要素に求められる射出光の最大射出角度は、たとえば従来技術において単独の波面分割要素に求められる射出光の最大射出角度の半分で済むことになる。なお、x方向フライアイ素子112は、z方向にのみ屈折作用を及ぼすz方向フライアイ素子111およびプリズムアレイ113とは異なり、走査方向に対応するx方向に関して比較的小さい射出NAを達成するためにx方向にのみ屈折作用を及ぼす通常のフライアイ素子に過ぎない。
第1態様のオプティカルインテグレータ系では、走査直交方向に対応するz方向にのみ屈折作用を及ぼす2つの素子111および113について、次の点が重要である。すなわち、波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が要素光軸と平行に射出されるように構成されたz方向フライアイ素子111の後側に、波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が要素光軸に対して斜めに射出されるように構成されたプリズムアレイ113を配置する必要がある。
プリズムアレイ113は、z方向フライアイ素子111とは異なり、平行光が斜入射すると、所定の発散角分布を形成しつつも斜入射に依存する傾斜角度を維持し続けるため、結果的に被照射面上で照明領域の位置をシフトさせる効果を発揮する。逆に言えば、仮にプリズムアレイ113に代えて、斜入射した平行光を光軸方向の平行光に変換するフライアイ素子Cを用いると、z方向フライアイ素子111から射出された光の発散角分布に全く依存しなくなるフライアイ素子Cだけによる光強度分布を被照射面上に形成することになり、z方向フライアイ素子111とフライアイ素子Cとのコンボリューション効果が得られなくなってしまう。
また、例えばz方向フライアイ素子111よりも前側に配置された可動光学部材の移動に起因して、波面分割要素(レンズエレメント)111aに入射する光の角度(入射光束の重心光線すなわち中心光線が要素光軸となす角度)や角度範囲(入射面111aa上の1点に入射する光線群が張る最大角度)が変化する。しかしながら、プリズムアレイ113の前側にz方向フライアイ素子111が配置されているので、このz方向フライアイ素子111の作用によりプリズムアレイ113の各波面分割要素(プリズムエレメント)113aに入射する光の角度や角度範囲が安定化し、常にプリズムアレイ113の各波面分割要素の射出面113ab上の同じ領域を光が通過する。その結果、例えば前側の可動光学部材が移動してz方向フライアイ素子111入射する光の角度や角度範囲が変動しても、被照射面上での照明領域の形成位置が変動することなく安定化するとともに、被照射面上での照明領域に照度ムラが発生することなく照度分布も安定化する。
以上のように、本発明の第1態様にかかるオプティカルインテグレータ系では、走査直交方向に対応するz方向に関して求められる高い発散角特性を、ひいてはz方向に関して求められる大きな射出NAを、z方向にのみ屈折作用を及ぼすz方向フライアイ素子111とプリズムアレイ113との協働作用により達成している。したがって、z方向フライアイ素子111の波面分割要素111aに求められる最大射出角度(射出NAに対応する角度)およびプリズムアレイ113の波面分割要素113aに求められる最大射出角度(射出NAに対応する角度)を、たとえば従来技術において単独の波面分割要素に求められる最大射出角度の半分で済ませることができる。
このことは、例えばz方向フライアイ素子111の波面分割要素111aの光学面111aa,111abの曲率半径を過度に小さく設計する必要がないことを意味する。したがって、第1態様にかかるオプティカルインテグレータ系では、例えばz方向フライアイ素子111の波面分割要素111aの光学面111aa,111abの面形状について過度に高い精度が求められることなく所要の大きな射出側開口数を確保し、被照射面上で所望の照度分布を形成することができる。
ただし、第1態様にかかるオプティカルインテグレータ系においてz方向フライアイ素子111の作用を十分に発揮して本発明の効果を良好に達成するには、図6に示すように、z方向フライアイ素子111の1つの波面分割要素111aの射出面111abから射出された光が、プリズムアレイ113の1つの波面分割要素113aの入射面113aaの全体を少なくとも照らすことが重要である。射出面111abからの光が入射面113aaの一部分しか照らさない構成では、入射面113aaの全体に亘って入射光の角度や角度範囲が一定にならないため、被照射面上で均一な照度分布を維持することができない。
換言すると、第1態様にかかるオプティカルインテグレータ系では、図7に示すように、z方向フライアイ素子(第1オプティカルインテグレータの第1光学部材)111の射出面とプリズムアレイ(第2オプティカルインテグレータ)113の入射面との間隔L12が、次の条件式(1)を満たすことが好ましい。条件式(1)において、P2はプリズムアレイ113の波面分割要素113aのピッチであり、θはz方向フライアイ素子111の波面分割要素111aからの光の最大射出角度(半角)である。
P2/(2×tanθ)<L12 (1)
条件式(1)は、z方向フライアイ素子111の射出面とプリズムアレイ113の入射面との間隔L12を所定値よりも大きく設定することを要求している。しかしながら、間隔L12を大きくし過ぎると、z方向フライアイ素子111の1つの射出屈折面111abからの光の一部がプリズムアレイ113に入射しなくなり(照明に寄与しなくなり)、光量損失が発生するため好ましくない。すなわち、光量損失を回避するという観点から、図8に示すように間隔L12は次の条件式(2)を満たすことが好ましい。条件式(2)において、D2はプリズムアレイ113の入射面の寸法である。
L12<D2/(2×tanθ) (2)
また、z方向フライアイ素子111の波面分割要素111aのピッチP1(図7を参照)をできる限り小さく設定しつつ、プリズムアレイ113の波面分割要素113aのピッチP2がピッチP1の整数倍とは実質的に異なるように設定することが好ましい。波面分割要素113aのピッチP2を波面分割要素111aのピッチP1の整数倍に設定すると、プリズムアレイ113の1つの波面分割要素113aに入射する光の照度分布に周期的な構造が重なり合って現れ易く、被照射面上で均一な照度分布を得ることができなくなる可能性がある。
なお、走査直交方向に対応するz方向(図7および図8における鉛直方向)について、z方向フライアイ素子(第1オプティカルインテグレータの第1光学部材)111とプリズムアレイ(第2オプティカルインテグレータ)113とを高精度に位置決めする必要はない。重要なことは、z方向フライアイ素子111の1つの波面分割要素111aの射出面111abから射出された光が、プリズムアレイ113の1つの波面分割要素113aの入射面113aaの全体を少なくとも照らすことにより、入射面113aaに入射する光の角度や角度範囲を一定に保持することである。
なお、図3に示す構成では、x方向フライアイ素子112が、z方向フライアイ素子111とプリズムアレイ113との間の光路中に配置されている。しかしながら、これに限定されることなく、x方向フライアイ素子112の配置については様々な変形例が可能である。具体的に、x方向フライアイ素子112をz方向フライアイ素子111の前側に配置しても良いし、x方向フライアイ素子112をプリズムアレイ113の後側に配置しても良い。第1態様において重要なことは、プリズムアレイ113をz方向フライアイ素子111の後側に配置することである。ただし、互いに所定距離だけ離間すべきz方向フライアイ素子111とプリズムアレイ113との間の光路中にx方向フライアイ素子112を配置することにより、コンパクトなオプティカルインテグレータ系を実現することができる。
図9は、本発明の第2態様にしたがうオプティカルインテグレータ系の概略的な構成および作用を説明する図である。図9の第2態様は、図3の第1態様と類似の構成を有するが、z方向フライアイ素子111およびx方向フライアイ素子112に代えて両方向フライアイ素子115を用いている点が図3の第1態様と基本的に相違している。すなわち、第2態様にしたがうオプティカルインテグレータ系は、図9(a)に示すように、光の入射側から順に、z方向およびx方向の両方向に二次元的に並列配置された複数の波面分割要素115aを有する両方向フライアイ素子(第1オプティカルインテグレータ)115と、z方向に沿って並んで配置された複数の波面分割要素113aを有するプリズムアレイ(第2オプティカルインテグレータ)113とを備えている。
具体的に、両方向フライアイ素子115は、縦横に且つ稠密に配置された複数の二次曲面状の入射屈折面115aaと、縦横に且つ稠密に配置された複数の二次曲面状の射出屈折面115abとを有する。換言すれば、両方向フライアイ素子115は、たとえば縦横に且つ稠密に配置された複数の両凸状のレンズエレメント115aからなるフライアイレンズであり、波面分割要素115aの入射面115aaの光軸中心に斜め入射した光線群が要素光軸と平行に射出されるように構成されている。
また、両方向フライアイ素子115では、波面分割要素115aの入射面115aaに光軸の方向から入射した光により形成される射出光の最大射出角度(半角;射出NAに対応する角度)と、当該入射面115aaに光軸に対して斜め方向から入射した光により形成される射出光の最大射出角度(半角;射出NAに対応する角度)とが等しくなるように構成されている。第2態様のオプティカルインテグレータ系では、両方向フライアイ素子115に入射した平行光束は、ファーフィールドにz方向に細長い矩形状の光強度分布116a(図9(b)を参照)を、ひいては被照射面上においてz方向に細長い矩形状の照明領域116aを形成する。
プリズムアレイ113に入射した平行光束は、前述したように、ファーフィールドにz方向に間隔を隔てた2つの点状の光強度分布116bを、ひいては被照射面上においてz方向に間隔を隔てた2つの点状の照明領域116bを形成する。実際には、矩形状の領域116aと2つの点状の領域116bとの二次元的なコンボリューションによって、z方向に沿って細長い所望の矩形状の照明領域116が被照射面上に形成される。
第2態様にかかるオプティカルインテグレータ系では、走査直交方向に対応するz方向に関して求められる高い発散角特性を、ひいてはz方向に関して求められる大きな射出NAを、両方向フライアイ素子115とプリズムアレイ113との組み合わせ(協働作用)によって実現している。したがって、例えば両方向フライアイ素子115の波面分割要素115aの光学面115aa,115abの面形状について過度に高い精度が求められることなく所要の大きな射出側開口数を確保し、被照射面上で所望の照度分布を形成することができる。
本発明の第2態様では、両方向フライアイ素子115の後側にプリズムアレイ113を配置することが重要である。また、両方向フライアイ素子115の射出面とプリズムアレイ113の入射面との間隔L12が上述の条件式(1)および(2)を満たすことが好ましい。また、両方向フライアイ素子115の波面分割要素115aのz方向のピッチP1をできる限り小さく設定しつつ、プリズムアレイ113の波面分割要素113aのピッチP2がピッチP1の整数倍とは実質的に異なるように設定することが好ましい。走査直交方向に対応するz方向について、両方向フライアイ素子115とプリズムアレイ113とを高精度に位置決めする必要がないことは第2態様においても同様である。
なお、上述の第1態様および第2態様では、第2オプティカルインテグレータとして、z方向に沿って並んで配置された複数のプリズムエレメントを有するプリズムアレイを用いている。しかしながら、これに限定されることなく、二次元的に(z方向およびx方向に)並列配置された複数のプリズムエレメントを有するプリズムアレイを用いて、第1オプティカルインテグレータと第2オプティカルインテグレータとの協働作用により、z方向およびx方向の両方向について高い発散角特性を、ひいては大きな射出NAを実現することもできる。
また、上述の第1態様および第2態様では、第2オプティカルインテグレータとして、複数のプリズムエレメント113aを有するプリズムアレイ113を用いている。しかしながら、これに限定されることなく、第2オプティカルインテグレータとして、波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が要素光軸に対して斜めに波面分割要素から射出されるように構成された他の光学素子を用いることができる。具体的に、プリズムアレイ113に代えて、図10(a)に示すような回折光学素子117を用いることができる。回折光学素子117は、少なくとも一方向に沿って並んで配置された複数の波面分割要素を有するように、使用光の波長程度のピッチを有する段差を基板に形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。
また、プリズムアレイ113に代えて、図10(b)に示すように、例えば少なくとも一方向に沿って並んで配置された複数の平凸状のシリンドリカルレンズエレメント118aからなるマイクロレンズアレイ118を用いることもできる。ここで、シリンドリカルレンズエレメント118aの入射面118aaは平面状であり、射出面118abは円筒面状である。プリズムアレイ113に代えて回折光学素子117を用いることにより、上述の第1態様および第2態様と同等な効果を得ることができる。
しかしながら、プリズムアレイ113に代えてマイクロレンズアレイ118を用いる場合には、走査直交方向に対応するz方向に沿ってトップハット状の照度分布を被照射面上において得ることが困難であり、ひいては上述の第1態様および第2態様と同等な効果を得ることが困難である。トップハット状の照度分布を得るには、第2オプティカルインテグレータとして、例えばプリズムエレメント113aとシリンドリカルレンズエレメント118aとの中間的な形態を有する複数の波面分割要素、すなわち平面状の入射面と非球面形状の射出面とを有する複数の波面分割要素からなるアレイ部材を用いることが好ましい。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図11は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図11において、感光性基板であるウェハWの法線方向に沿ってZ軸を、ウェハWの表面内において図11の紙面に平行な方向にY軸を、ウェハWの表面内において図11の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。図11を参照すると、本実施形態の露光装置は、露光光(照明光)を供給するための光源1を備えている。光源1として、たとえば193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザ光源や248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザ光源などを用いることができる。
光源1から射出された光は、整形光学系2により所要の断面形状の光束に拡大され、偏光状態切換部3および輪帯照明用の回折光学素子4を介して、アフォーカルレンズ5に入射する。偏光状態切換部3は、光源側から順に、光軸AXを中心として結晶光学軸が回転自在に構成されて入射する楕円偏光の光を直線偏光の光に変換する1/4波長板3aと、光軸AXを中心として結晶光学軸が回転自在に構成されて入射する直線偏光の偏光方向を変化させる1/2波長板3bと、照明光路に対して挿脱自在なデポラライザ(非偏光化素子)3cとを備えている。
偏光状態切換部3は、デポラライザ3cを照明光路から退避させた状態で、光源1からの光を所望の偏光方向を有する直線偏光の光に変換して回折光学素子4へ入射させる機能を有し、デポラライザ3cを照明光路中に設定した状態で、光源1からの光を実質的に非偏光の光に変換して回折光学素子4へ入射させる機能を有する。アフォーカルレンズ5は、その前側焦点位置と回折光学素子4の位置とがほぼ一致し且つその後側焦点位置と図中破線で示す所定面IPの位置とがほぼ一致するように設定されたアフォーカル系(無焦点光学系)である。
回折光学素子4は、基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段差を形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。具体的には、輪帯照明用の回折光学素子4は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、そのファーフィールド(またはフラウンホーファー回折領域)に輪帯状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、回折光学素子4に入射したほぼ平行光束は、アフォーカルレンズ5の瞳面に輪帯状の光強度分布を形成した後、輪帯状の角度分布でアフォーカルレンズ5から射出される。
アフォーカルレンズ5の前側レンズ群5aと後側レンズ群5bとの間の光路中においてその瞳位置またはその近傍には、偏光変換素子6および円錐アキシコン系7が配置されている。偏光変換素子6および円錐アキシコン系7の構成および作用については後述する。アフォーカルレンズ5を介した光束は、σ値(σ値=照明光学装置のマスク側開口数/投影光学系のマスク側開口数)可変用のズームレンズ8を介して、オプティカルインテグレータ系OPに入射する。オプティカルインテグレータ系OPは、光の入射側から順に、二次元的に並列配置された複数の波面分割要素を有する第1オプティカルインテグレータとしてのシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9と、Z方向に沿って並んで配置された複数の波面分割要素を有する第2オプティカルインテグレータとしてのプリズムアレイ(またはマイクロプリズムアレイ)10とにより構成されている。
プリズムアレイ10は、図3および図9のプリズムアレイ113と同様の構成を有し、複数のプリズムエレメントをZ方向に配列することにより構成されている。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9は、図9の両方向フライアイ素子115と同様の機能を有する光学素子であって、図12に示すように、光源側に配置された第1フライアイ部材9aとマスク側に配置された第2フライアイ部材9bとから構成されている。第1フライアイ部材9aの光源側の面および第2フライアイ部材9bの光源側の面には、X方向に並んで配列されたシリンドリカルレンズ群9aaおよび9baがそれぞれピッチpxで形成されている。
第1フライアイ部材9aのマスク側の面および第2フライアイ部材9bのマスク側の面には、Z方向に並んで配列されたシリンドリカルレンズ群9abおよび9bbがそれぞれピッチpz(pz>px)で形成されている。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9のX方向に関する屈折作用(すなわちXY平面に関する屈折作用)に着目すると、光軸AXに沿って入射した平行光束は、第1フライアイ部材9aの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群9aaによってX方向に沿ってピッチpxで波面分割され、その屈折面で集光作用を受けた後、第2フライアイ部材9bの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群9baのうちの対応するシリンドリカルレンズの屈折面で集光作用を受け、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面上に集光する。
シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9のZ方向に関する屈折作用(すなわちYZ平面に関する屈折作用)に着目すると、光軸AXに沿って入射した平行光束は、第1フライアイ部材9aのマスク側に形成されたシリンドリカルレンズ群9abによってZ方向に沿ってピッチpzで波面分割され、その屈折面で集光作用を受けた後、第2フライアイ部材9bのマスク側に形成されたシリンドリカルレンズ群9bbのうちの対応するシリンドリカルレンズの屈折面で集光作用を受け、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面上に集光する。
このように、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9は、シリンドリカルレンズ群が両側面に配置された第1フライアイ部材9aと第2フライアイ部材9bとにより構成されているが、X方向にpxのサイズを有しZ方向にpzのサイズを有する多数の矩形状の微小屈折面(波面分割要素)が縦横に且つ稠密に一体形成されたマイクロフライアイレンズと同様の光学的機能を発揮する。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9では、微小屈折面の面形状のばらつきに起因する歪曲収差の変化を小さく抑え、たとえばエッチング加工により一体的に形成される多数の微小屈折面の製造誤差が照度分布に与える影響を小さく抑えることができる。
所定面IPの位置はズームレンズ8の前側焦点位置の近傍に配置され、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面はズームレンズ8の後側焦点位置の近傍に配置されている。換言すると、ズームレンズ8は、所定面IPとシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面とを実質的にフーリエ変換の関係に配置し、ひいてはアフォーカルレンズ5の瞳面とシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面とを光学的にほぼ共役に配置している。
したがって、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面上には、アフォーカルレンズ5の瞳面と同様に、たとえば光軸AXを中心とした輪帯状の照野が形成される。この輪帯状の照野の全体形状は、ズームレンズ8の焦点距離に依存して相似的に変化する。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9における波面分割単位要素としての矩形状の微小屈折面は、マスクM上において形成すべき照野の形状(ひいてはウェハW上において形成すべき露光領域の形状)と相似な矩形状である。
シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9に入射した光束は二次元的に分割され、その後側焦点面またはその近傍(ひいては照明瞳)には、入射光束によって形成される照野とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源、すなわち光軸AXを中心とした輪帯状の実質的な面光源からなる二次光源が形成される。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍に形成された二次光源からの光束は、その近傍に配置された開口絞りASに入射する。
開口絞りASは、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍に形成される輪帯状の二次光源に対応した輪帯状の開口部(光透過部)を有する。開口絞りASは、照明光路に対して挿脱自在に構成され、且つ大きさおよび形状の異なる開口部を有する複数の開口絞りと切り換え可能に構成されている。開口絞りの切り換え方式として、たとえば周知のターレット方式やスライド方式などを用いることができる。開口絞りASは、後述する投影光学系PLの入射瞳面と光学的にほぼ共役な位置に配置され、二次光源の照明に寄与する範囲を規定する。なお、開口絞りASの設置を省略することもできる。
開口絞りASにより制限された二次光源からの光は、プリズムアレイ10およびコンデンサー光学系11を介して、マスクブラインド12を重畳的に照明する。こうして、照明視野絞りとしてのマスクブラインド12には、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の波面分割要素である矩形状の微小屈折面の形状と焦点距離とに応じた矩形状の照野が形成される。マスクブラインド12の矩形状の開口部(光透過部)を介した光束は、結像光学系13の集光作用を受けた後、所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。すなわち、結像光学系13は、マスクブラインド12の矩形状開口部の像をマスクM上に形成することになる。
マスクステージMS上に保持されたマスクMには転写すべきパターンが形成されており、パターン領域全体のうちY方向に沿って長辺を有し且つX方向に沿って短辺を有する矩形状(スリット状)のパターン領域が照明される。マスクMのパターン領域を透過した光束は、投影光学系PLを介して、ウェハステージWS上に保持されたウェハ(感光性基板)W上にマスクパターンの像を形成する。すなわち、マスクM上での矩形状の照明領域に光学的に対応するように、ウェハW上においてもY方向に沿って長辺を有し且つX方向に沿って短辺を有する矩形状の静止露光領域(実効露光領域)にパターン像が形成される。
こうして、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式にしたがって、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面(XY平面)内において、X方向(走査方向)に沿ってマスクステージMSとウェハステージWSとを、ひいてはマスクMとウェハWとを同期的に移動(走査)させることにより、ウェハW上には静止露光領域のY方向寸法に等しい幅を有し且つウェハWの走査量(移動量)に応じた長さを有するショット領域(露光領域)に対してマスクパターンが走査露光される。
なお、輪帯照明用の回折光学素子4に代えて、複数極照明(2極照明、4極照明、8極照明など)用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、複数極照明を行うことができる。複数極照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、そのファーフィールドに複数極状(2極状、4極状、8極状など)の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、複数極照明用の回折光学素子を介した光束は、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした複数の円形状の照野からなる複数極状の照野を形成する。その結果、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍にも、その入射面に形成された照野と同じ複数極状の二次光源が形成される。
また、輪帯照明用の回折光学素子4に代えて、円形照明用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、通常の円形照明を行うことができる。円形照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドに円形状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、円形照明用の回折光学素子を介した光束は、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした円形状の照野を形成する。その結果、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍にも、その入射面に形成された照野と同じ円形状の二次光源が形成される。また、輪帯照明用の回折光学素子4に代えて、適当な特性を有する回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、様々な形態の変形照明を行うことができる。回折光学素子4の切り換え方式として、たとえば周知のターレット方式やスライド方式などを用いることができる。
円錐アキシコン系7は、光源側から順に、光源側に平面を向け且つマスク側に凹円錐状の屈折面を向けた第1プリズム部材7aと、マスク側に平面を向け且つ光源側に凸円錐状の屈折面を向けた第2プリズム部材7bとから構成されている。そして、第1プリズム部材7aの凹円錐状の屈折面と第2プリズム部材7bの凸円錐状の屈折面とは、互いに当接可能なように相補的に形成されている。また、第1プリズム部材7aおよび第2プリズム部材7bのうち少なくとも一方の部材が光軸AXに沿って移動可能に構成され、第1プリズム部材7aの凹円錐状の屈折面と第2プリズム部材7bの凸円錐状の屈折面との間隔が可変に構成されている。以下、輪帯状または4極状の二次光源に着目して、円錐アキシコン系7の作用およびズームレンズ8の作用を説明する。
第1プリズム部材7aの凹円錐状屈折面と第2プリズム部材7bの凸円錐状屈折面とが互いに当接している状態では、円錐アキシコン系7は平行平面板として機能し、形成される輪帯状または4極状の二次光源に及ぼす影響はない。第1プリズム部材7aの凹円錐状屈折面と第2プリズム部材7bの凸円錐状屈折面とを離間させると、輪帯状または4極状の二次光源の幅(輪帯状の二次光源の外径と内径との差の1/2;4極状の二次光源に外接する円の直径(外径)と内接する円の直径(内径)との差の1/2)を一定に保ちつつ、輪帯状または4極状の二次光源の外径(内径)が変化する。すなわち、輪帯状または4極状の二次光源の輪帯比(内径/外径)および大きさ(外径)が変化する。
ズームレンズ8は、輪帯状または4極状の二次光源の全体形状を相似的に拡大または縮小する機能を有する。たとえば、ズームレンズ8の焦点距離を最小値から所定の値へ拡大させることにより、輪帯状または4極状の二次光源の全体形状が相似的に拡大される。換言すると、ズームレンズ8の作用により、輪帯状または4極状の二次光源の輪帯比が変化することなく、その幅および大きさ(外径)がともに変化する。このように、円錐アキシコン系7およびズームレンズ8の作用により、輪帯状または4極状の二次光源の輪帯比と大きさ(外径)とを制御することができる。
偏光変換素子6は、アフォーカルレンズ5の瞳位置またはその近傍に、すなわち照明光学系(2〜13)の瞳面またはその近傍に配置されている。したがって、輪帯照明の場合、偏光変換素子6には光軸AXを中心としたほぼ輪帯状の断面を有する光束が入射することになる。偏光変換素子6は、図13に示すように、全体として光軸AXを中心とした輪帯状の有効領域を有し、この輪帯状の有効領域は光軸AXを中心とした円周方向に等分割された4つの扇形形状の基本素子により構成されている。これらの4つの基本素子において、光軸AXを挟んで対向する一対の基本素子は互いに同じ特性を有する。
すなわち、4つの基本素子は、光の透過方向(Y方向)に沿った厚さ(光軸方向の長さ)が互いに異なる2種類の基本素子6Aおよび6Bを2個づつ含んでいる。具体的には、第1基本素子6Aの厚さは、第2基本素子6Bの厚さよりも大きく設定されている。その結果、偏光変換素子6の一方の面(たとえば入射面)は平面状であるが、他方の面(たとえば射出面)は各基本素子6A、6Bの厚さの違いにより凹凸状になっている。各基本素子6A、6Bは、旋光性を有する光学材料である水晶により構成され、その結晶光学軸が光軸AXとほぼ一致するように設定されている。
以下、図14を参照して、水晶の旋光性について簡単に説明する。図14を参照すると、厚さdの水晶からなる平行平面板状の光学部材200が、その結晶光学軸と光軸AXとが一致するように配置されている。この場合、光学部材200の旋光性により、入射した直線偏光の偏光方向が光軸AX廻りにθだけ回転した状態で射出される。このとき、光学部材200の旋光性による偏光方向の回転角(旋光角度)θは、光学部材200の厚さdと水晶の旋光能ρとにより、次の式(a)で表わされる。
θ=d・ρ (a)
一般に、水晶の旋光能ρは、波長依存性(使用光の波長に依存して旋光能の値が異なる性質:旋光分散)があり、具体的には使用光の波長が短くなると大きくなる傾向がある。「応用光学II」の第167頁の記述によれば、250.3nmの波長を有する光に対する水晶の旋光能ρは、153.9度/mmである。
第1基本素子6Aは、Z方向に偏光方向を有する直線偏光の光が入射した場合、Z方向をY軸廻りに+180度回転させた方向すなわちZ方向に偏光方向を有する直線偏光の光を射出するように厚さdAが設定されている。したがって、この場合、図15に示す輪帯状の二次光源31のうち、一対の第1基本素子6Aの旋光作用を受けた光束が形成する一対の円弧状領域31Aを通過する光束の偏光方向はZ方向になる。
第2基本素子6Bは、Z方向に偏光方向を有する直線偏光の光が入射した場合、Z方向をY軸廻りに+90度回転させた方向すなわちX方向に偏光方向を有する直線偏光の光を射出するように厚さdBが設定されている。したがって、この場合、図15に示す輪帯状の二次光源31のうち、一対の第2基本素子6Bの旋光作用を受けた光束が形成する一対の円弧状領域31Bを通過する光束の偏光方向はX方向になる。
なお、別々に形成された4つの基本素子を組み合わせて偏光変換素子6を得ることもできるし、あるいは平行平面板状の水晶基板に所要の凹凸形状(段差)を形成することにより偏光変換素子6を得ることもできる。一般に、偏光変換素子6を構成する基本素子の数、形状、光学特性などについて様々な変形例が可能である。また、偏光変換素子6を光路から退避させることなく通常の円形照明を行うことができるように、偏光変換素子6の有効領域の径方向の大きさの1/3以上の大きさを有し且つ旋光性を有しない円形状の中央領域6Cが設けられている。ここで、中央領域6Cは、たとえば石英のように旋光性を有しない光学材料により形成されていてもよいし、単純に円形状の開口であってもよい。
本実施形態では、周方向偏光輪帯照明(輪帯状の二次光源を通過する光束が周方向偏光状態に設定された変形照明)に際して、偏光状態切換部3中の1/2波長板3bの結晶光学軸の光軸廻りの角度位置を調整して輪帯照明用の回折光学素子4にZ方向偏光(Z方向に偏光方向を有する直線偏光)の光を入射させることによって、Z方向偏光の光を偏光変換素子6に入射させる。その結果、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍には、図15に示すように、輪帯状の二次光源(輪帯状の照明瞳分布)31が形成され、この輪帯状の二次光源31を通過する光束が周方向偏光状態に設定される。
周方向偏光状態では、輪帯状の二次光源31を構成する円弧状領域31A,31Bをそれぞれ通過する光束は、各円弧状領域31A,31Bの円周方向に沿った中心位置における光軸AXを中心とする円の接線方向とほぼ一致する偏光方向を有する直線偏光状態になる。周方向偏光状態の輪帯状の照明瞳分布に基づく周方向偏光輪帯照明では、最終的な被照射面としてのウェハWに照射される光がS偏光を主成分とする偏光状態になる。ここで、S偏光とは、入射面に対して垂直な方向に偏光方向を有する直線偏光(入射面に垂直な方向に電気ベクトルが振動している偏光)のことである。また、入射面とは、光が媒質の境界面(被照射面:ウェハWの表面)に達したときに、その点での境界面の法線と光の入射方向とを含む面として定義される。
その結果、周方向偏光輪帯照明では、投影光学系の光学性能(焦点深度など)が向上し、ウェハ(感光性基板)上において高コントラストの良好なマスクパターン像が得られる。一般に、輪帯照明に限定されることなく、たとえば周方向偏光状態の複数極状の照明瞳分布に基づく照明においても、ウェハWに入射する光がS偏光を主成分とする偏光状態になり、ウェハW上において高コントラストの良好なマスクパターン像が得られる。この場合、輪帯照明用の回折光学素子4に代えて、複数極照明(2極照明、4極照明、8極照明など)用の回折光学素子を照明光路に設定し、偏光状態切換部3中の1/2波長板3bの結晶光学軸の光軸廻りの角度位置を調整して複数極照明用の回折光学素子にZ方向偏光の光を入射させることによって、Z方向偏光の光を偏光変換素子6に入射させる。
具体的に、例えば周方向偏光4極照明(4極状の二次光源を通過する光束が周方向偏光状態に設定された変形照明)では、偏光状態切換部3中の1/2波長板3bの結晶光学軸の光軸廻りの角度位置を調整して4極照明用の回折光学素子にZ方向偏光の光を入射させることによって、Z方向偏光の光を偏光変換素子6に入射させる。その結果、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の後側焦点面またはその近傍には、図16に示すように、4極状の二次光源(4極状の照明瞳分布)32が形成され、この4極状の二次光源32を通過する光束が周方向偏光状態に設定される。周方向偏光4極照明では、4極状の二次光源32を構成する円形状領域32A,32Bをそれぞれ通過する光束は、各円形状領域32A,32Bの円周方向に沿った中心位置における光軸AXを中心とする円の接線方向とほぼ一致する偏光方向を有する直線偏光状態になる。
本実施形態の露光装置は、図9に示す第2態様と同様の構成を有するオプティカルインテグレータ系OPを備えている。すなわち、本実施形態のオプティカルインテグレータ系OPは、光の入射側から順に、Z方向およびX方向の両方向に二次元的に並列配置された複数の波面分割要素を有するシリンドリカルマイクロフライアイレンズ(第1オプティカルインテグレータ)9と、Z方向に沿って並んで配置された複数の波面分割要素を有するプリズムアレイ(第2オプティカルインテグレータ)10とを備えている。シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9では、図9の両方向フライアイ素子115と同様に、波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が要素光軸と平行に射出されるように構成されている。
また、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9では、図9の両方向フライアイ素子115と同様に、波面分割要素の入射面に光軸の方向から入射した光により形成される射出光の最大射出角度と、当該入射面に光軸に対して斜め方向から入射した光により形成される射出光の最大射出角度とが等しくなるように構成されている。こうして、本実施形態のオプティカルインテグレータ系OPでは、走査直交方向(Y方向)に対応するZ方向に関して求められる高い発散角特性を、ひいてはZ方向に関して求められる大きな射出NAを、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9とプリズムアレイ10との協働作用により実現することができる。
したがって、本実施形態では、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9において走査直交方向(Y方向)に対応するZ方向に屈折作用を有する光学面9ab,9bbの面形状について過度に高い精度が求められることなく、所要の大きな射出側開口数を確保し、最終的な被照射面であるウェハW上で所望の照度分布を形成することができる。また、本実施形態の照明光学装置(1〜13)では、所要の大きな射出側開口数を確保して被照射面上で所望の照度分布を形成するオプティカルインテグレータ系OPを用いて、所望の照明条件で被照射面を照明することができる。また、本実施形態の露光装置(1〜WS)では、所望の照明条件で被照射面を照明する照明光学装置(1〜13)を用いて、良好な照明条件の下で良好な露光を行うことができる。
本実施形態では、オプティカルインテグレータ系OPよりも前側に、円錐アキシコン系7中の可動プリズム部材やズームレンズ8中の可動レンズのように光路中において移動可能に配置された可動光学部材が配置されている。これらの可動光学部材が移動すると、オプティカルインテグレータ系OPに入射する光の角度や角度範囲が変動する。しかしながら、例えばオプティカルインテグレータ系OPよりも前側に配置された可動光学部材の移動に起因して、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9に入射する光の角度や角度範囲が変動しても、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の作用によりプリズムアレイ10の各波面分割要素に入射する光の角度や角度範囲を一定に保持することができ、ひいては最終的な被照射面であるウェハW上で均一な照度分布を維持することができる。
前述したように、本実施形態においてシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の作用を十分に発揮して本発明の効果を良好に達成するには、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の射出面とプリズムアレイ10の入射面との間隔L12がZ方向について条件式(1)を満たすことが好ましい。これは、本実施形態のようなステップ・アンド・スキャン方式の露光装置では、走査露光の平均化効果により、ウェハW上のY方向に沿って細長い矩形状の静止露光領域において走査方向(スキャン方向:X方向)に照度ムラがある程度残っていても大きな問題にはならないからである。換言すれば、ウェハW上の静止露光領域において発生を抑えるべき照度ムラは、走査直交方向(非スキャン方向:Y方向)の照度ムラである。
したがって、本実施形態では、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の射出面とプリズムアレイ10の入射面との間隔L12が、走査直交方向に対応するZ方向について条件式(1)を満たすことが重要である。また、オプティカルインテグレータ系OPにおける光量損失を回避するには、シリンドリカルマイクロフライアイレンズ9の射出面とプリズムアレイ10の入射面との間隔L12が、X方向およびZ方向について条件式(2)を満たすことが好ましい。
なお、上述の実施形態では、第1オプティカルインテグレータとしてのシリンドリカルマイクロフライアイレンズ9が第1フライアイ部材9aと第2フライアイ部材9bとにより構成され、第1フライアイ部材9aおよび第2フライアイ部材9bはX方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面とZ方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面とをそれぞれ有する。しかしながら、これに限定されることなく、例えば図9の両方向フライアイ素子115のように、二次元的に並列配置された複数の曲面状の入射屈折面と二次元的に並列配置された複数の曲面状の射出屈折面とを有する単一の光学部材により第1オプティカルインテグレータを構成することもできる。
また、上述の実施形態では、第2オプティカルインテグレータとして、プリズムアレイ10を用いている。しかしながら、前述したように、プリズムアレイ10に代えて、回折光学素子やマイクロレンズアレイなどを用いることができる。
また、上述の実施形態では、マスクおよびウェハを投影光学系に対して相対移動させながら、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式にしたがってウェハの各露光領域にパターンをスキャン露光する露光装置に対して、本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、ウェハを二次元的に駆動制御しながら一括露光を行うことにより、いわゆるステップ・アンド・リピート方式にしたがってウェハのショット領域にパターンを逐次露光する露光装置に対しても、本発明を適用することもできる。
上述の実施形態にかかる露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように組み立てることにより製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続などが含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は、温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
上述の実施形態にかかる露光装置では、照明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図17のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図17のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、上述の実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
また、上述の実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図18のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図18において、パターン形成工程401では、上述の実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
なお、上述の実施形態では、露光光としてArFエキシマレーザ光(波長:193nm)やKrFエキシマレーザ光(波長:248nm)を用いているが、これに限定されることなく、他の適当なレーザ光源、たとえば波長157nmのレーザ光を供給するF2レーザ光源などに対して本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態では、露光装置の照明光学装置に使用されるオプティカルインテグレータ系に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、一般的な光学装置に使用されるオプティカルインテグレータ系に対して本発明を適用することもできる。また、上述の実施形態では、露光装置においてマスクまたはウェハを照明する照明光学装置に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、マスクまたはウェハ以外の被照射面を照明する一般的な照明光学装置に対して本発明を適用することもできる。
シリンドリカルマイクロフライアイレンズの波面分割要素の構成を概略的に示す図である。 シリンドリカルマイクロフライアイレンズの作用を説明する図である。 本発明の第1態様にしたがうオプティカルインテグレータ系の構成および作用を説明する図である。 フライアイ素子では斜入射平行光においても直入射平行光と同じ射出NAが確保されることを説明する図である。 フライアイ素子において斜入射平行光と直入射平行光とで同じ射出NAを確保するのに必要な条件を説明する図である。 z方向フライアイ素子の1つの波面分割射出面からの光がプリズムアレイの1つの波面分割入射面の全体を少なくとも照らすことが必要であることを説明する図である。 z方向フライアイ素子とプリズムアレイとの最小間隔を説明する図である。 z方向フライアイ素子とプリズムアレイとの最大間隔を説明する図である。 本発明の第2態様にしたがうオプティカルインテグレータ系の概略的な構成および作用を説明する図である。 図3のプリズムアレイに代えて使用可能な光学素子を例示する図である。 本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 図11のシリンドリカルマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す斜視図である。 図11の偏光変換素子の構成を概略的に示す図である。 水晶の旋光性について説明する図である。 偏光変換素子の作用により周方向偏光状態に設定された輪帯状の二次光源を概略的に示す図である。 偏光変換素子の作用により周方向偏光状態に設定された4極状の二次光源を概略的に示す図である。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。 マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
符号の説明
1 光源
3 偏光状態切換部
4 回折光学素子
5 アフォーカルレンズ
6 偏光変換素子
7 円錐アキシコン系
8 ズームレンズ
9 シリンドリカルマイクロフライアイレンズ(第1オプティカルインテグレータ)
10,113 プリズムアレイ(第2オプティカルインテグレータ)
11 コンデンサー光学系
12 マスクブラインド
13 結像光学系
111,115 フライアイ素子(第1オプティカルインテグレータ)
OP オプティカルインテグレータ系
M マスク
PL 投影光学系
W ウェハ

Claims (27)

  1. 光の入射側から順に、所定方向に沿って並んで配置された複数の第1波面分割要素を有する第1オプティカルインテグレータと、前記所定方向に沿って並んで配置された複数の第2波面分割要素を有する第2オプティカルインテグレータとを備え、
    前記第1波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が、前記光軸と平行に前記第1波面分割要素から射出されるように、前記第1波面分割要素は構成され、
    前記第2波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が、前記光軸に対して斜めに前記第2波面分割要素から射出されるように、前記第2波面分割要素は構成され、
    前記第1オプティカルインテグレータの射出面と前記第2オプティカルインテグレータの入射面との間隔L12は、前記第2波面分割要素の前記所定方向に沿ったピッチをP2とし、前記第1オプティカルインテグレータの射出屈折面からの光の前記所定方向に沿った最大射出角度(半角)をθとするとき、
    P2/(2×tanθ)<L12
    の条件を満足することを特徴とするオプティカルインテグレータ系。
  2. 前記第1波面分割要素の入射面に前記光軸の方向から入射した光により形成される前記第1波面分割要素からの光の最大射出角度(半角)と、前記第1波面分割要素の入射面に前記光軸に対して斜め方向から入射した光により形成される前記第1波面分割要素からの光の最大射出角度(半角)とが等しくなるように、前記第1波面分割要素は構成されていることを特徴とする請求項1に記載のオプティカルインテグレータ系。
  3. 前記第1オプティカルインテグレータは、単一の光学部材を備え、
    前記単一の光学部材は、二次元的に並列配置された複数の曲面状の入射屈折面と、二次元的に並列配置された複数の曲面状の射出屈折面とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のオプティカルインテグレータ系。
  4. 前記第1オプティカルインテグレータは、光の入射側から順に、第1光学部材と第2光学部材とを備え、
    前記第1光学部材および前記第2光学部材は、一方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面と、一方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面とをそれぞれ有することを特徴とする請求項1または2に記載のオプティカルインテグレータ系。
  5. 前記間隔L12は、前記第2オプティカルインテグレータの入射面の前記所定方向に沿った寸法をD2とするとき、
    L12<D2/(2×tanθ)
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ系。
  6. 前記第2波面分割要素の前記所定方向に沿ったピッチP2は、前記第1オプティカルインテグレータの射出屈折面の前記所定方向に沿ったピッチP1の整数倍とは実質的に異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ系。
  7. 前記第1オプティカルインテグレータは、
    前記所定方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面と、前記所定方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面とを有する第1光学部材と、
    前記所定方向と交差する方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面と、前記所定方向と交差する方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面とを有する第2光学部材とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のオプティカルインテグレータ系。
  8. 前記第1光学部材の射出面と前記第2オプティカルインテグレータの入射面との間隔L12は、前記第2波面分割要素の前記所定方向に沿ったピッチをP2とし、前記第1光学部材の射出屈折面からの光の前記所定方向に沿った最大射出角度(半角)をθとするとき、
    P2/(2×tanθ)<L12
    の条件を満足することを特徴とする請求項7に記載のオプティカルインテグレータ系。
  9. 前記間隔L12は、前記第2オプティカルインテグレータの入射面の前記所定方向に沿った寸法をD2とするとき、
    L12<D2/(2×tanθ)
    の条件を満足することを特徴とする請求項8に記載のオプティカルインテグレータ系。
  10. 前記第2波面分割要素の前記所定方向に沿ったピッチP2は、前記第1光学部材の射出屈折面の前記所定方向に沿ったピッチP1の整数倍とは実質的に異なることを特徴とする請求項8または9に記載のオプティカルインテグレータ系。
  11. 第2オプティカルインテグレータは、プリズムアレイ、回折光学素子、またはマイクロレンズアレイを有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ系。
  12. 光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学装置において、
    前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置された請求項1乃至11のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ系を備えていることを特徴とする照明光学装置
  13. 前記光源と前記オプティカルインテグレータ系との間の光路中において移動可能に配置された可動光学部材を備えていることを特徴とする請求項12に記載の照明光学装置。
  14. 所定のパターンを照明するための請求項12または13に記載の照明光学装置を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置
  15. 前記所定のパターンの像を前記感光性基板上に形成する投影光学系を備え、該投影光学系に対して前記所定のパターンおよび前記感光性基板を走査方向に沿って相対移動させて、前記所定のパターンを前記感光性基板へ投影露光することを特徴とする請求項14に記載の露光装置。
  16. 前記オプティカルインテグレータ系における前記所定方向は、前記感光性基板上において前記走査方向と直交する方向に対応していることを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
  17. 光源からの光で被照射面に配置される所定のパターンを照明するための照明光学装置と、前記所定のパターンの像を前記感光性基板上に形成する投影光学系とを備え、該投影光学系に対して前記所定のパターンおよび前記感光性基板を走査方向に沿って相対移動させて、前記所定のパターンを前記感光性基板へ投影露光する露光装置において、
    前記照明光学装置は、
    前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置されたオプティカルインテグレータ系を備え、
    該オプティカルインテグレータ系は、光の入射側から順に、所定方向に沿って並んで配置された複数の第1波面分割要素を有する第1オプティカルインテグレータと、前記所定方向に沿って並んで配置された複数の第2波面分割要素を有する第2オプティカルインテグレータとを備え、
    前記第1波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が、前記光軸と平行に前記第1波面分割要素から射出されるように、前記第1波面分割要素は構成され、
    前記第2波面分割要素の入射面の光軸中心に斜め入射した光線群が、前記光軸に対して斜めに前記第2波面分割要素から射出されるように、前記第2波面分割要素は構成され、
    前記オプティカルインテグレータ系における前記所定方向は、前記感光性基板上において前記走査方向と直交する方向に対応していることを特徴とする露光装置。
  18. 前記光源と前記オプティカルインテグレータ系との間の光路中において移動可能に配置された可動光学部材を備えていることを特徴とする請求項17に記載の露光装置。
  19. 前記第1波面分割要素の入射面に前記光軸の方向から入射した光により形成される前記第1波面分割要素からの光の最大射出角度(半角)と、前記第1波面分割要素の入射面に前記光軸に対して斜め方向から入射した光により形成される前記第1波面分割要素からの光の最大射出角度(半角)とが等しくなるように、前記第1波面分割要素は構成されていることを特徴とする請求項17または18に記載の露光装置。
  20. 前記第1オプティカルインテグレータは、単一の光学部材を備え、
    前記単一の光学部材は、二次元的に並列配置された複数の曲面状の入射屈折面と、二次元的に並列配置された複数の曲面状の射出屈折面とを有することを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1項に記載の露光装置。
  21. 前記第1オプティカルインテグレータは、光の入射側から順に、第1光学部材と第2光学部材とを備え、
    前記第1光学部材および前記第2光学部材は、一方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面と、一方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面とをそれぞれ有することを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1項に記載の露光装置。
  22. 前記第1オプティカルインテグレータは、
    前記所定方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面と、前記所定方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面とを有する第1光学部材と、
    前記所定方向と交差する方向に並んで配置された複数の円筒面状の入射屈折面と、前記所定方向と交差する方向に並んで配置された複数の円筒面状の射出屈折面とを有する第2光学部材とを備えていることを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1項に記載の露光装置。
  23. 前記第1光学部材の射出面と前記第2オプティカルインテグレータの入射面との間隔L12は、前記第2波面分割要素の前記所定方向に沿ったピッチをP2とし、前記第1光学部材の射出屈折面からの光の前記所定方向に沿った最大射出角度(半角)をθとするとき、
    P2/(2×tanθ)<L12
    の条件を満足することを特徴とする請求項22に記載の露光装置。
  24. 前記間隔L12は、前記第2オプティカルインテグレータの入射面の前記所定方向に沿った寸法をD2とするとき、
    L12<D2/(2×tanθ)
    の条件を満足することを特徴とする請求項23に記載の露光装置。
  25. 前記第2波面分割要素の前記所定方向に沿ったピッチP2は、前記第1光学部材の射出屈折面の前記所定方向に沿ったピッチP1の整数倍とは実質的に異なることを特徴とする請求項23または24に記載の露光装置。
  26. 第2オプティカルインテグレータは、プリズムアレイ、回折光学素子、またはマイクロレンズアレイを有することを特徴とする請求項17乃至25のいずれか1項に記載の露光装置。
  27. 請求項14乃至26のいずれか1項に記載の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、該露光工程を経た前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法
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