JP5683630B2 - シリンダ錠の保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二輪車などが具備するシリンダ錠の破壊等を防止し得るシリンダ錠の保護装置に関するものである。
二輪車のシリンダ錠は、通常、イグニッションキーを挿抜可能なキー孔が形成されたロータを具備しており、従来、第三者によるはさみやドライバ等の当該キー孔への差し込みでシリンダ錠がいたずらされて破壊されるのを防止するために、例えば特許文献1で開示されたようなシリンダ錠の保護装置が提案されている。かかる保護装置は、キー孔を閉状態とする閉塞位置から当該キー孔を開状態とする開放位置まで摺動可能なシャッターと、該シャッターを開放位置と閉塞位置との間で摺動自在に保持するハウジングと、シャッターを閉塞位置に保持することによりキー孔を閉塞して施錠するマグネット錠と、磁石の磁気によりマグネット錠を解錠するマグネットキーを具備していた。
上記シリンダ錠の保護装置によれば、ハウジングから突出したシャッターの一部を当該ハウジング内に押し込む操作を行うことによりキー孔を閉塞しつつ、その位置でマグネット錠にて施錠することができる。即ち、シャッターを閉塞位置とするための操作部が形成されており、運転者が当該操作部を操作することによってシャッターを閉塞位置とし、キー孔を覆ってシリンダ錠を保護し得る構成とされているのである。
特開平11−44132号公報
しかしながら、上記従来のシリンダ錠の保護装置においては、運転者が操作部を操作することによりシャッターを閉塞位置とするため、その操作が面倒であり、シャッターを閉塞位置にしない状態(保護装置を機能させない状態)で駐車することが頻繁に生じてしまうという問題があった。即ち、シャッターを閉塞位置とするには、イグニッションキーを抜く動作と、その後の操作部の操作との2つの動作が必要となるため、操作部の操作が面倒であると感じるユーザが多く、保護装置を機能させない状態で駐車してしまう不具合が生じてしまうのである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、面倒なシャッターの閉塞操作を不要とすることができ、防犯効果を一層向上させることができるシリンダ錠の保護装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、イグニッションキーを挿抜するためのキー孔が形成されたロータの上方に設けられたハウジングと、該ハウジング内で閉塞位置と開放位置との間で移動可能とされ、閉塞位置で前記キー孔を塞ぐとともに開放位置で当該キー孔を開放するシャッターと、閉塞位置にある前記シャッターをロックする施錠手段と、該施錠手段によるロックを解除し、前記シャッターを閉塞位置から開放位置まで移動させる解錠手段とを具備し、シリンダ錠を保護し得るシリンダ錠の保護装置において、前記シャッターを常時閉塞位置に付勢する付勢手段と、該付勢手段で付勢された前記シャッターを開放位置で係止する係止手段と、前記ロータが特定の位置まで回動すると前記係止手段による係止を解く解除手段とを備え、前記ロータは、車両が具備するエンジンを始動させるオン位置、当該エンジンを停止させるオフ位置、及び車両が具備するハンドルバーをロックするロック位置の間を回動可能とされるとともに、前記特定の位置は、前記ロック位置であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシリンダ錠の保護装置において、記ロータがオフ位置にあるとき、操作により前記係止手段による係止を解くことが可能とされた操作子を具備したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、付勢手段で常時閉塞位置に付勢されたシャッターを係止手段にて開放位置で係止するとともに、ロータが特定の位置まで回動すると解除手段により係止手段による係止を解くことができる。従って、ロータが特定の位置まで回動するとシャッターの開放位置から閉塞位置までの移動を許容した状態とし、その状態からイグニッションキーを抜けば自動的にシャッターが閉塞位置となるので、面倒なシャッターの閉塞操作を不要とすることができ、防犯効果を一層向上させることができる。
特に、特定の位置がロック位置であることから、ロータがロック位置まで回動すると解除手段により係止手段による係止を解き、その状態からイグニッションキーを抜けば自動的にシャッターが閉塞位置となるので、ハンドルバーのロック操作がシャッターの閉塞操作を兼ねることとなり、操作性をより向上させることができるとともに、防犯効果を一層向上させることができる。
請求項2の発明によれば、ロータがオフ位置にあるとき、操作により係止手段による係止を解くことが可能とされた操作子を具備したので、ロータの位置に関わらず操作子を操作することにより任意のタイミングでシャッターを閉塞位置とすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るシリンダ錠の保護装置を示す斜視図 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがオフ位置) 同シリンダ錠の保護装置における施錠手段近傍を示す断面模式図であって、(a)施錠手段にてシャッターがロックされた状態、(b)解錠手段にてシャッターのロックが解除された状態 同シリンダ錠の保護装置におけるイグニッションキー及びマグネットキーを示す平面図及び正面図 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがオフ位置からロック位置の途中) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがオフ位置からロック位置の途中) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがオフ位置からロック位置の途中) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがロック位置であってイグニッションキーが挿入状態) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが閉塞位置、ロータがロック位置であってイグニッションキーが抜き取られた状態) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが閉塞位置から開放位置の途中、ロータがロック位置) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが閉塞位置から開放位置の途中、ロータがロック位置) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置で係止、ロータがロック位置) 図5におけるA矢視図 図8におけるB矢視図 本発明の第2の実施形態に係るシリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図 同シリンダ錠の保護装置における側面図 図16におけるXVII−XVII線断面図 図15におけるXVIII−XVIII線断面図 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがオフ位置) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがオフ位置からロック位置の途中) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが閉塞位置、ロータがロック位置) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが閉塞位置から開放位置の途中、ロータがロック位置) 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがロック位置からオフ位置の途中) 本発明の第3の実施形態に係るシリンダ錠の保護装置を示す外観図 図24におけるB−B線断面図 図24におけるC−C線断面図 図24におけるD−D線断面図 同シリンダ錠の保護装置における内部構成を示す平面図 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(シャッターが開放位置、ロータがオフ位置からロック位置の途中) 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(シャッターが開放位置から閉塞位置の途中、ロータがオフ位置からロック位置の途中) 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(シャッターが開放位置から閉塞位置の途中、ロータがロック位置) 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(シャッターが閉塞位置、ロータがロック位置) 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(操作子を操作した状態であって、シャッターが開放位置、ロータがオフ位置) 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(操作子を操作した後の状態であって、シャッターが閉塞位置、ロータがオフ位置) 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(操作子を操作した後の状態であって、シャッターが開放位置、ロータがオン位置) 図35におけるA−A線断面図 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(マグネットキーによる操作過程であって、シャッターが閉塞位置から開放位置の途中、ロータがロック位置) 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(マグネットキーによる操作過程であって、シャッターが開放位置、ロータがロック位置) 本発明の第4の実施形態に係るシリンダ錠の保護装置を示す外観斜視図及び内部構造を示す分解斜視図 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(ロータがオフ位置にあるときのイグニッションキーの側面にシャッターが当接した状態) 同シリンダ錠の保護装置における外観及び内部構造を示す平面図(ロータがロック位置にあるときのイグニッションキーの側面にシャッターが当接した状態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係るシリンダ錠の保護装置は、二輪車が具備するシリンダ錠のキー孔上方に設けられ、当該キー孔を外側から開閉可能とすることによりシリンダ錠を保護し得るもので、図1〜図4で示すように、ハウジング1と、シャッター3と、施錠手段としての磁石Ma(図3参照)と、マグネットキーMK(図4参照)から成る解錠手段と、付勢手段としての捩りバネ12と、係止手段6と、連動部7及び作動部8を有して成る解除手段とから主に構成されている。
ハウジング1は、ロータ2の上方に設けられ、上記したマグネットキーMKを除く各種構成要素を内部に収容するとともに、シリンダ錠を構成するシリンダボディSの上端部を収容し得るようになっている。かかるシリンダボディS内には、複数のタンブラを具備したロータ2が配設されるとともに、当該ロータ2には、キー孔2aが形成されてイグニッションキーIKを挿抜(抜き差し)し得るよう構成されている。
また、ロータ2は、キー孔2aにイグニッションキーIKを挿入した状態にて回動操作可能とされており、二輪車が具備するエンジンを始動させるオン位置(図1中「ON」なる表示がなされた位置)、当該エンジンを停止させるオフ位置(同図中「OFF」なる表示がなされた位置)、及び車両が具備するハンドルバーをロックするロック位置(同図中「LOCK」なる表示がなされた位置)の間を回動可能とされている。
尚、ロータ2がオフ位置にあるとき、キー孔2aに挿入したイグニッションキーIKを押圧して押し込み、その状態で同図中左側へ回動させることにより、ロック位置までの回動操作が可能とされている。このロック位置にロータ2が移動すると、シリンダボディS内のロックバーRが突出するよう構成されており、当該ロックバーRがハンドルバーの回動軸に形成されたロック孔(不図示)内に挿入して係止することにより、当該ハンドルバーに対するロックがなされるようになっている。
シャッター3は、ハウジング1内で閉塞位置と開放位置との間で移動(回動)可能とされ、閉塞位置でキー孔2aを塞ぐとともに開放位置でキー孔2aを開放し得るものである。具体的には、シャッター3の基端側がハウジング1に形成された凸部11にOリング等のシール材5を介して嵌合され、該凸部11を中心に回動可能とされている。尚、シャッター3は、開放位置では図2で示す位置とされ、当該シャッター3に形成された孔3aがキー孔2aを開放するとともに、閉塞位置では図9で示す位置とされ、キー孔2aを覆って塞ぐようになっている。
付勢手段としての捩りバネ12は、一端がシャッター3に係止されるとともに他端がハウジング1に係止されることにより、当該シャッター3を常時閉塞位置に付勢するためのものである。本実施形態においては、図3(a)(b)に示すように、捩りバネ12は、シャッター3に対して付勢力を付与し得るよう構成されている。尚、当該捩りバネ12に代えて、シャッター3を常時閉塞位置へ付勢する他の付勢手段としてもよい。
係止手段6は、捩りバネ12で付勢されたシャッター3を開放位置で係止するもので、コイルスプリング9により係止側(開放位置にあるシャッター3の係合溝3b側)に付勢されている。然るに、シャッター3の一部には、係合溝3bが形成されており、当該シャッター3が開放位置にあるとき係止手段6が入り込んで嵌合するので、シャッター3が開放位置で係止され得るようになっている。
施錠手段としての磁石Maは、図3(a)(b)に示すように、ハウジング1の凸部11において複数(本実施形態においては4つ)形成された凹部11a内にそれぞれ配設され、コイルスプリング4により上方へ付勢されたものであり、閉塞位置にあるシャッター3の凹部3cに嵌入して、当該シャッター3をロックし得るものである。即ち、磁石Maは、シャッター2が開放位置にあるときは当該シャッター3の裏面側で押されて凹部11a内に収まっている一方、閉塞位置にあるときは上方へ突出してシャッター3に形成された凹部3cと係止し得るようになっている。これにより、閉塞位置にあるシャッター3が開放位置方向へ回動しないようにロックすることができる。
解錠手段としてのマグネットキーMKは、磁石Ma(施錠手段)によるロックを解除し、シャッター3を閉塞位置から開放位置まで移動させるためのものである。かかるマグネットキーMKは、図4で示すように、イグニッションキーIKの把持部に一体成形された部位から成り、内部に磁石Mbを有して成る。イグニッションキーIKは、キー山IKaが形成された面と側面IKbとによってキー孔2aに差し込まれる金属製の部位(キー部)が形成されている。そして、図3(b)に示すように、マグネットキーMKをシャッター3の嵌合部3dに当接させると、磁石Mbと磁石Maとが対向するとともに、これら磁石Mb、Maは互いに異なる極(S極とN極)が対向するよう設定されている。尚、このときマグネットキーMKが嵌合部3dに対して回動方向に嵌合し連れ回し可能とされている。
而して、マグネットキーMKをシャッター3の嵌合部3dに当接して回動方向に嵌合させることにより、磁石Ma、Mbの磁力に伴う反発力で当該磁石Maはコイルスプリング4の付勢力に抗して下降し、凹部3cとの嵌合が解かれることとなるので、当該マグネットキーMKをそのまま回動させることにより、シャッター3を開放位置まで回動させることができる。シャッター3が開放位置に至ると、当該シャッター3の係合溝3bに係止手段6が入り込んで係止されることとなる。
ここで、本実施形態においては、連動部7及び作動部8を有して成る解除手段が配設されており、かかる解除手段により、ロータ2がロック位置(特定の位置)まで回動すると係止手段6による係止を解くことが可能とされている。具体的には、連動部7は、ロータ2から延設されて当該ロータ2と共にオン位置、オフ位置及びロック位置の間で回動可能とされたものである。
作動部8は、ロータ2がロック位置(特定の位置)に至ると、そのテーパ面8aが連動部7の先端7aに押圧されて図2中上方向へ動作するよう構成されている。かかる作動部8は、係合手段6と連結して構成されており、連動部7に押圧されて動作する際、当該係合手段6を同方向(図2中上方向)へ動作させ得るようになっている。これにより、係止手段6をコイルスプリング9の付勢力に抗して移動させるので、当該係止手段6によるシャッター3に対する係止を解くことができる。
更に、ハウジング1には、作動部8の回動軌跡に沿って延びた突出形状10が形成されている。かかる突出形状10は、所定傾斜角を有した傾斜面10aと、ハウジング1の底面に対して平坦な平坦面10bとを連続して有しており、ロータ2がオフ位置からロック位置に回動する過程(図13の状態からロータ2を回動する過程)で、係止手段6によるシャッター3に対する係止が解かれた後、連動部7が傾斜面10a(この場合、上り勾配となる)に沿って移動し、図14に示すように、その先端7aが作動部8のテーパ面8aから離間する(図中上下方向にオーバーラップした状態となる)よう構成されている。
次に、第1の実施形態に係る上記シリンダ錠の保護装置における動作について説明する。
まず、ロータ2がオフ位置にあるとき、図2で示すように、係止手段6によりシャッター3は開放位置にて係止されており、キー孔2aが上方(外部)へ臨んだ状態とされている。その状態で、キー孔2aにイグニッションキーIKを挿入し、オン位置まで回動させることにより、エンジンが始動し得るようになっており、当該オン位置からオフ位置まで回動して初期位置まで戻せば、エンジンが停止するようになっている。
一方、オフ位置からイグニッションキーIKを押圧しつつロック位置まで回動させると、ロックバーRが突出して二輪車のハンドルバーをロックさせることができる。そのロック位置までの回動過程については、以下の通りである。即ち、イグニッションキーIKの回動操作に伴ってロータ2がオフ位置から回動すると、連動部7も連れ回しされ、図5、13に示すように、その先端7aが作動部8のテーパ面8aに当接する。
そして、更にロータ2が回動すると、図6に示すように、テーパ面8aによるカムの作用で、作動部8がコイルスプリング9の付勢力に抗して図中上部側へ移動し、それに伴って係止手段6が係合溝3bから離間する。これにより、シャッター3は、係止が解かれ、捩りバネ12による付勢力で閉塞位置側への移動が許容されるのであるが、図7に示すように、キー孔2aに挿入されたイグニッションキーIKと干渉し、僅かに回動するのみとなって開放位置が維持されるようになっている。
その状態から更にロータ2を回動させると、図8、14に示すように、連動部7が突出形状10の傾斜面10aに沿って上りつつ回動することとなり、当該連動部7が図8中紙面垂直方向手前側に移動し、その先端7aが作動部8から離間することとなる。これにより、連動部7からの押圧力が作動部8に及ばなくなり、当該作動部8及び係止手段6がコイルスプリング9の付勢力で図中下部側へ移動することとなる。尚、このとき、既述の如くシャッター3は僅かに回動しているので、図8に示すように、係止手段6が係合溝3bに入り込むことはない。
而して、ロータ2がロック位置に至ると、作動部8は突出形状10の傾斜面10aを上りきり、平坦面10b上を摺動した状態とされる。その後、イグニッションキーIKをキー孔2aから抜き取ると、図9に示すように、捩りバネ12による付勢力でシャッター3が凸部11を中心に回動して閉塞位置に至るとともに、磁石Maが凹部3cに入り込んで係合し、シャッター3が閉塞位置でロックされることとなる。これにより、キー孔2aをシャッター3にて覆って塞ぐことができるので、いたずら等を目的とした第三者によるハサミ等の差し込みを防止することができる。
一方、シャッター3を開放位置まで回動させるには、マグネットキーMKを嵌合部3dに当接し、互いに異なる極とされた磁石Mbを磁石Maに対向させ当該磁石Maによる係止(シャッター3のロック)を解く。そして、マグネットキーMKをそのまま回動させることにより、閉塞位置から開放位置まで回動させ、図10〜図12の状態とし、係止手段6を係合溝3bに再び入り込ませてシャッター3を係止させる。
シャッター3が開放位置に至ると、図12に示すように、シャッター3に形成された孔3aがキー孔2aと対応した位置となり、当該キー孔2aが外部に臨むこととなる。而して、キー孔2aにイグニッションキーIKを挿入しつつ回動操作すれば、ロータ2と共に連動部7を初期位置まで移動させることができるとともに、当該ロータ2をロック位置からオフ位置(更にはオン位置)まで回動させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るシリンダ錠の保護装置について説明する。
本実施形態に係るシリンダ錠の保護装置は、第1の実施形態と同様、二輪車が具備するシリンダ錠のキー孔上方に設けられ、当該キー孔を外側から開閉可能とすることによりシリンダ錠を保護し得るもので、図15〜図19で示すように、ハウジング13と、ロータ14と、シャッター15と、施錠手段としての磁石Maと、マグネットキーMKから成る解錠手段と、付勢手段としての捩りバネ19と、係止手段としての係合凸部16aと、連動部14b及び作動部としての上下スライダ16を有して成る解除手段とから主に構成されている。
ロータ14は、第1の実施形態と同様、イグニッションキーIKを挿入し得るキー孔14aが形成されるとともに、第1の実施形態と同様、二輪車が具備するエンジンを始動させるオン位置、当該エンジンを停止させるオフ位置、及び車両が具備するハンドルバーをロックするロック位置の間を回動可能とされている。尚、ハウジング13、捩りバネ19(付勢手段)、磁石Ma(施錠手段)、マグネットキーMK(解錠手段)等については、第1の実施形態と同様であるため、それらの詳細な説明を省略する。
シャッター15は、ハウジング13内で閉塞位置と開放位置との間で移動(回動)可能とされ、閉塞位置でキー孔14aを塞ぐとともに開放位置でキー孔14aを開放し得るものである。具体的には、シャッター15の基端側がハウジング13に形成された凸部11(図17参照)にOリング等のシール材(第1の実施形態と同様のものであり、図3の符号5参照)を介して嵌合され、該凸部11を中心に回動可能とされている。尚、シャッター15は、開放位置では図19で示す位置とされ、キー孔14aを開放するとともに、閉塞位置では図21で示す位置とされ、キー孔14aを覆って塞ぐようになっている。
シャッター15の裏面側には、図17、18に示すように、溝形状Dが形成されており、その溝形状Dには、係合凸部16aと係合して当該シャッター15を開放位置で係止し得る係合部15aが形成されている。係合凸部16aは、付勢手段としての捩りバネ19で付勢されたシャッター15を開放位置で係止する係止手段を構成しており、上下スライダ16に一体的に突出形成されて成る。
かかる上下スライダ16は、図19に示すように、ハウジング13に形成された規制壁部13a内に収容されて、同図中上下方向に摺動自在とされたもので、スプリング17により同図中上部側に常時付勢されている。また、上下スライダ16には、同図中左右方向に摺動自在とされた左右スライダ16bが形成されており、当該左右スライダ16bは、スプリング18により同図中右側に常時付勢されており、先端側が上下スライダ16の側面から突出状態とされている。
連動部14bは、ロータ14から一体的に延設されて当該ロータ14と共に回動可能とされた部位から成るものであり、キー孔14aにイグニッションキーIKを挿入しつつ押圧し、そのままロック位置へ回動させる過程において、図20に示すように、左右スライダ16bの先端と当接し押圧し得るよう構成されている。即ち、ロータ14がロック位置(特定の位置)に至ると連動部14bが左右スライダ16bを押圧し、それにより上下スライダ16全体をスプリング17の付勢力に抗して同図中下側へ移動させ得るよう構成されているのである。
これに伴い、係合凸部16が同図中下側へ移動して係合部15aから離間し、シャッター15の係止が解かれることとなる。そして、図21に示すように、捩りバネ19の付勢力によりシャッター15が閉塞位置に至り、キー孔14aを覆って塞ぐとともに、磁石Maがシャッター15の凹部(第1の実施形態における凹部3cと同様のものであって、図3参照)に嵌合してロックされることとなる。尚、連動部14bからの押圧力が付与されなくなった上下スライダ16は、スプリング17の付勢力により初期状態まで戻ることとなる。
一方、シャッター15を開放位置まで回動させるには、マグネットキーMK(第1の実施形態と同様)を嵌合部15bに当接し、互いに異なる極とされた磁石Mb(第1の実施形態参照)を磁石Ma(第1の実施形態参照)に対向させ当該磁石Maによる係止(シャッター15のロック)を解く。そして、マグネットキーMKをそのまま回動させることにより、閉塞位置から開放位置まで回動させ、図22〜図23の状態とし、係止手段としての係合凸部16aを係合部15aに再び入り込ませてシャッター15を係止させる。
シャッター15が開放位置に至ると、図23に示すように、キー孔14aが外部に臨むこととなる。而して、キー孔14aにイグニッションキーIKを挿入しつつ回動操作すれば、ロータ14と共に連動部14bを初期位置まで移動させることができるとともに、当該ロータ14をロック位置からオフ位置(更にはオン位置)まで回動させることができる。尚、ロータ14をロック位置からオフ位置に回動する過程においては、図23に示すように、連動部14bが左右スライダ16bを押圧する際、当該左右スライダ16bはスプリング18の付勢力に抗して移動(同図左側へ摺動)し、当該ロータ14のオフ位置までの回動を許容し得るようになっている。
上記した第1の実施形態及び第2の実施形態によれば、付勢手段(捩りバネ12、捩りバネ19)で常時閉塞位置に付勢されたシャッター(3、15)を係止手段(6、係合凸部16a)にて開放位置で係止するとともに、ロータ(2、14)がロック位置(特定の位置)まで回動すると解除手段(連動部7と作動部8、又は連動部14bと作動部としての上下スライダ16)により係止手段による係止を解くことができる。従って、ロータがロック位置(特定の位置)まで回動するとシャッターの開放位置から閉塞位置までの移動を許容した状態とし、その状態からイグニッションキーIKを抜けば自動的にシャッターが閉塞位置となるので、面倒なシャッターの閉塞操作を不要とすることができ、防犯効果を一層向上させることができる。
また、ロータ(2、14)がロック位置まで回動すると解除手段により係止手段による係止を解き、その状態からイグニッションキーIKを抜けば自動的にシャッターが閉塞位置となるので、ハンドルバーのロック操作がシャッターの閉塞操作を兼ねることとなり、操作性をより向上させることができるとともに、防犯効果を一層向上させることができる。即ち、解除手段により係止手段による係止を解くロータの位置が、本実施形態の如く「ロック位置」とすることにより、ロータが他の特定の位置(オフ位置等)まで回動されると解除手段により係止手段による係止を解くものに比べ、操作性を向上させることができるのである。
更に、解除手段は、ロータ(2、14)から延設されて当該ロータ(2、14)と共に回動可能とされた連動部(7、14b)と、ロータ(2、14)がロック位置(特定の位置)に至ると連動部(7、14b)に押圧されて係止手段(6、係合凸部16a)を移動させ、当該係止手段による係止を解く作動部(8、上下スライダ16)とを有するので、簡易な構造にて面倒なシャッターの閉塞操作を不要とすることができ、保護装置の製造コストの低減及びメンテナンス等の簡素化を図ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るシリンダ錠の保護装置について説明する。
本実施形態に係るシリンダ錠の保護装置は、第1、2の実施形態と同様、二輪車が具備するシリンダ錠のキー孔上方に設けられ、当該キー孔を外側から開閉可能とすることによりシリンダ錠を保護し得るもので、図24〜図28で示すように、ハウジング20と、ロータ21と、シャッター22と、施錠手段としての磁石Maと、マグネットキーMKから成る解錠手段と、付勢手段としての捩りバネ26と、係止手段としての係合凸部23aと、連動部21b及び作動部としての左右スライダ23を有して成る解除手段と、操作子27とから主に構成されている。
ロータ21は、イグニッションキーIKを挿入し得るキー孔21aが形成されるとともに、第1、2の実施形態と同様、二輪車が具備するエンジンを始動させるオン位置、当該エンジンを停止させるオフ位置、及び車両が具備するハンドルバーをロックするロック位置の間を回動可能とされている。尚、ハウジング20、捩りバネ26(付勢手段)、磁石Ma(施錠手段)、マグネットキーMK(解錠手段)等については、第1の実施形態と同様であるため、それらの詳細な説明を省略する。また、図中符号29は、ロータ21の回転操作に伴う節度を付与するための節度付与バネを示しており、当該節度付与バネ29の先端部がロータ21に形成された凹部21dに入り込んで構成されている。
シャッター22は、ハウジング20内で閉塞位置と開放位置との間で移動(回動)可能とされ、閉塞位置でキー孔21aを塞ぐとともに開放位置でキー孔21aを開放し得るものである。具体的には、シャッター22の基端側がハウジング20に形成された凸部にOリング等のシール材(第1の実施形態と同様のものであり、図26の符号5参照)を介して嵌合され、該凸部を中心に回動可能とされている。尚、シャッター22は、開放位置では図29で示す位置とされ、キー孔21aを開放するとともに、閉塞位置では図32で示す位置とされ、キー孔21aを覆って塞ぐようになっている。
シャッター22には、図28に示すように、カム形状β及び当接部αが形成されており、そのカム形状βと連なった部位には、係合凸部23aと係合して当該シャッター22を開放位置で係止し得る係合部22aが形成されている。係合凸部23aは、付勢手段としての捩りバネ26で付勢されたシャッター22を開放位置で係止する係止手段を構成しており、左右スライダ23に一体的に突出形成されて成る。
かかる左右スライダ23は、図28に示すように、ハウジング20に形成された凹部内に収容されて、同図中左右方向に摺動自在とされたもので、スプリング24により同図中右側に常時付勢されている。また、左右スライダ23には、同図中上下方向に摺動自在とされた上下スライダ23bが形成されており、当該上下スライダ23bは、スプリング25により同図中下方に常時付勢されており、先端側が左右スライダ23の側面から突出状態とされている。
連動部21bは、ロータ21から一体的に延設されて当該ロータ21と共に回動可能とされた部位から成るものであり、キー孔21aにイグニッションキーIKを挿入しつつ押圧し、そのままロック位置へ回動させる過程において、図29(b)に示すように、上下スライダ23bの先端と当接し押圧し得るよう構成されている。即ち、ロータ21がロック位置(特定の位置)に至ると連動部21bが上下スライダ23bを押圧し、それにより左右スライダ23全体をスプリング24の付勢力に抗して同図中左側へ移動させ得るよう構成されているのである。
これに伴い、係合凸部23aが同図中左側へ移動して係合部22aから離間し、シャッター22の係止が解かれることとなる。係止が解かれたシャッター22は、ロータ21がロック位置に至る過程において、図30、31に示すように、閉塞位置に向かって移動し、先端がキー孔21aに挿通されたイグニッションキーIKと当接することとなる。そして、イグニッションキーIKをキー孔21aから抜き取ると、図32に示すように、捩りバネ26の付勢力によりシャッター22が閉塞位置に至り、キー孔21aを覆って塞ぐとともに、磁石Maがシャッター22の凹部(第1の実施形態における凹部3cと同様のものであって、図3参照)に嵌合してロックされることとなる。尚、連動部21bからの押圧力が付与されなくなった左右スライダ23は、スプリング24の付勢力により初期状態まで戻ることとなる。
一方、シャッター22を開放位置まで回動させるには、マグネットキーMK(第1の実施形態と同様)を嵌合部22bに当接し、互いに異なる極とされた磁石Mb(第1の実施形態参照)を磁石Ma(第1の実施形態参照)に対向させ当該磁石Maによる係止(シャッター22のロック)を解く。そして、マグネットキーMKをそのまま回動させることにより、閉塞位置から開放位置まで回動させ、図37乃至図38の状態とし、係止手段としての係合凸部23aを係合部22aに再び入り込ませてシャッター22を係止させる。
シャッター22が開放位置に至ると、図38(a)に示すように、キー孔21aが外部に臨むこととなる。而して、キー孔21aにイグニッションキーIKを挿入しつつ回動操作すれば、ロータ21と共に連動部21bを初期位置まで移動させることができるとともに、当該ロータ21をロック位置からオフ位置(更にはオン位置)まで回動させることができる。尚、ロータ21をロック位置からオフ位置に回動する過程においては、図37に示すように、カム形状βが係合凸部23aを左側へ押圧して左右スライダ23を同方向へ移動させ、オフ位置に至ると、図38に示すように、係合部22aが係合凸部23aと係合するようになっている。
操作子27は、ロータ21がオフ位置にあるとき、操作により作動部としての左右スライダ23を動作させて係止手段係としての係合凸部23aによる係止を解くことが可能とされたものである。具体的には、操作子27をスプリング28の付勢力に抗して図中左側へ移動させて操作すると、図33に示すように、当該操作子27の先端部27aが左右スライダ23を同方向へ移動させるので、これにより係合凸部23aが係合部22aから離間して係合が解かれ、図34に示すように、シャッター22が閉塞位置に移動するのである。これにより、ロータ21の位置に関わらず操作子27を操作することにより任意のタイミングでシャッター22を閉塞位置とすることができる。
更に、本実施形態においては、ロータ21がオン位置にあるとき、操作子27の操作による係合凸部23a(係止手段)の係止の解除操作がなされてもシャッター22を係止して閉塞位置に至るのを規制する規制手段を具備している。この規制手段は、ロータ21に一体的に形成された突起部21cから成り、図35、36に示すように、当該ロータ21がオン位置にあるとき、シャッター22の当接部αと当接することにより、係合凸部23aによる係合が解かれた際も当該シャッター22が開放位置で係止されるようになっている。これにより、ロータ21がオン位置にあるときに操作子27を誤って操作してもシャッター22が開放位置から閉塞位置に向かって移動してイグニッションキーIKと干渉してしまうのを防止することができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係るシリンダ錠の保護装置について説明する。
本実施形態に係るシリンダ錠の保護装置は、第3の実施形態と同様、二輪車が具備するシリンダ錠のキー孔上方に設けられ、当該キー孔を外側から開閉可能とすることによりシリンダ錠を保護し得るもので、図39で示すように、ハウジング20と、ロータ21と、シャッター22と、施錠手段としての磁石Maと、マグネットキーMKから成る解錠手段と、付勢手段としての捩りバネ26と、係止手段としての係合凸部23aと、連動部21b及び作動部としての左右スライダ23を有して成る解除手段と、操作子27とから主に構成されている(即ち、シャッター22の形状以外においては、第3の実施形態と略同一の構成とされており故、当該第2の実施形態の図面参照)。尚、第3の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
ここで、本実施形態に係るシャッター22は、図40、41に示すように、係合凸部23a(係止手段)による係止が解かれたときロータ21がオフ位置及びロック位置の何れの位置にあるときであっても、イグニッションキーIKの側面IKbに当接するよう構成されている。具体的には、本実施形態に係るシャッター22は、図40に示すように、ロータ21がオフ位置にあるときのイグニッションキーIKの側面IKbに当接する第1部位22cと、図41に示すように、ロータ21がロック位置にあるときのイグニッションキーIKの側面IKbに当接する第2部位22dとが形成されているのである。
尚、図40は、ロータ21のキー孔21aにイグニッションキーIKを差し込んだ状態で、且つ、ロータ21がオフ位置にあるとき、操作子27を操作することによりシャッター22を閉塞位置から開放位置に向かって手動操作にて移動させた状態を示しており、図41は、ロータ21のキー孔21aにイグニッションキーIKを差し込んだ状態でロック位置まで回動操作することにより、捩りバネ26(付勢手段)の付勢力にてシャッター22を閉塞位置から開放位置に向かって移動させた状態を示している。
而して、キー孔21aからイグニッションキーIKを抜き取る過程において当該イグニッションキーIKの側面IKbがシャッター22と当接しつつ摺動し、そのイグニッションキーIKを抜き取ることにより、シャッター22を閉塞位置とすることができる。本実施形態によれば、シャッター22は、係止手段(係合凸部23a)による係止が解かれたときロータ21がオフ位置及びロック位置の何れの位置にあるときであっても、イグニッションキーIKの側面IKbに当接するので、当該シャッター22がイグニッションキーIKのキー山IKaに当接して傷等が生じてしまうのを確実に回避させることができる。
また、シャッター22は、ロータ21がオフ位置にあるときのイグニッションキーIKの側面IKbに当接する第1部位22cと、ロータ21がロック位置にあるときのイグニッションキーIKの側面IKbに当接する第2部位22dとが形成されたので、別個の構成要素を付加することなく(シャッター22の形状に第1部位22c及び第2部位22dを造り込ませることにより)簡易な構成にて、当該シャッター22がイグニッションキーIKのキー山IKaに当接して傷等が生じてしまうのを確実に回避させることができる。
尚、本実施形態においては、イグニッションキーIKの側面IKbに対して、シャッター22の第1部位22c及び第2部位22dが面接触しつつ当接するよう設定されているため、当該シャッター22と側面IKbとの当接によって傷等が生じてしまうのも抑制することができる。更に、当該第1部位22c及び第2部位22d及びその近傍を耐摩耗処理等施すよう構成してもよい。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、シャッターの閉塞状態をロックして維持する施錠手段及びそのロックを解除する解錠手段に代えて、他の構成のもの(磁石によらないもの等)としてもよい。更に、上記実施形態においては、何れもシャッターが閉塞位置と開放位置との間を回動するものとされているが、当該閉塞位置と開放位置との間を直線状にスライド(摺動)するものであってもよい。尚、二輪車のシリンダ錠の保護装置の他、四輪車やバギー、雪上車等他の車両におけるシリンダ錠の保護装置に適用することができる。
ロータは、車両が具備するエンジンを始動させるオン位置、当該エンジンを停止させるオフ位置、及び車両が具備するハンドルバーをロックするロック位置の間を回動可能とされるとともに、特定の位置がロック位置であるシリンダ錠の保護装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 ハウジング
2 ロータ
2a キー孔
3 シャッター
4 コイルスプリング
5 シール材
6 係止手段
7 連動部(解除手段)
8 作動部(解除手段)
9 コイルスプリング
10 突出形状
11 凸部
12 捩りバネ(付勢手段)
13 ハウジング
14 ロータ
14a キー孔
14b 連動部
15 シャッター
16 上下スライダ(作動部)
16a 係合凸部(係止手段)
17 スプリング
18 スプリング
19 捩りバネ
20 ハウジング
21 ロータ
21a キー孔
22 シャッター
22c 第1部位
22d 第2部位
23 左右スライダ(作動部)
23a 係合凸部(係止手段)
23b 上下スライダ
24 スプリング
25 スプリング
26 捩りバネ(付勢手段)
27 操作子
28 スプリング
29 節度付与バネ
IK イグニッションキー
MK マグネットキー(解錠手段)
Ma 磁石(施錠手段)
S シリンダボディ
α 当接部
β カム形状

Claims (2)

  1. イグニッションキーを挿抜するためのキー孔が形成されたロータの上方に設けられたハウジングと、
    該ハウジング内で閉塞位置と開放位置との間で移動可能とされ、閉塞位置で前記キー孔を塞ぐとともに開放位置で当該キー孔を開放するシャッターと、
    閉塞位置にある前記シャッターをロックする施錠手段と、
    該施錠手段によるロックを解除し、前記シャッターを閉塞位置から開放位置まで移動させる解錠手段と、
    を具備し、シリンダ錠を保護し得るシリンダ錠の保護装置において、
    前記シャッターを常時閉塞位置に付勢する付勢手段と、
    該付勢手段で付勢された前記シャッターを開放位置で係止する係止手段と、
    前記ロータが特定の位置まで回動すると前記係止手段による係止を解く解除手段と、
    を備え、前記ロータは、車両が具備するエンジンを始動させるオン位置、当該エンジンを停止させるオフ位置、及び車両が具備するハンドルバーをロックするロック位置の間を回動可能とされるとともに、前記特定の位置は、前記ロック位置であることを特徴とするシリンダ錠の保護装置。
  2. 前記ロータがオフ位置にあるとき、操作により前記係止手段による係止を解くことが可能とされた操作子を具備したことを特徴とする請求項1記載のシリンダ錠の保護装置。
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