JP5666842B2 - 半導体基板を作製する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板を作製する方法に関し、より詳細には、追加のドープ層、特にエピタキシャル層を備える、イメージセンサなどのオプトエレクトロニクス用途に適したセミコンダクタ・オン・インシュレータ(SOI)基板に関する。
オプトエレクトロニクスでは、例えば、ビデオカメラや写真カメラに使用されている裏面照射型CMOSイメージセンサ(backside illuminated CMOS Image Sensor)(BCIS)のようなイメージセンサに対して使用する専用の基板が必要である。これらの基板では、SOI基板のデバイス層に形成されたイメージセンサによって光子を集めることができる。一部のデバイスでは、センサの裏面を露出させ、光子の効率的な収集を容易にするために、イメージセンサを含むSOIデバイス層を最終基板に移移転する。
この先行技術では、従来のSmart Cut(商標)技術でn型SOI層を形成するために、この種の専用SOI基板を、n型ドナー基板を使用して作製する。この方法は一般に、ドナー基板、例えばシリコンウェーハを設けるステップと、当該ドナー基板上に絶縁層を設けるステップと、当該ドナー基板内に予め定めた分割域(splitting area)を形成するステップとを含み、分割域の形成は、ヘリウムイオン、水素イオンなどの原子種またはイオンをドナー基板に注入することによって達成される。次のステップでは、このドナー基板を、ベース基板、例えば別のシリコンウェーハに接着して、ハンドルとドナー基板との間に絶縁層が挟み込まれるようにする。続いて、予め定めた分割域の熱処理および/または機械処理の後に、ドナー基板の残りの部分を、予め定めた分割域のところで、ドナー基板が接着されたベース基板から分離する。その結果、セミコンダクタ・オン・インシュレータ(SOI)基板が得られる。
しかしながら、SOI基板作製ラインにおいて、第2のドーパント型(例えばp型)とは異なる第1のドーパント型(例えばn型)の基板を使用すると、標準SOI基板において使用される、第2の型の不純物ドーパント濃度を有するドナーウェーハから、第1の型のターゲットドーパント型を有する他のウェーハへの二次汚染が起こりうる。さらに悪いことに、オプトエレクトロニクス用途の専用基板が、標準基板のドーパント型、例えばp型(ホウ素)とは異なる型のドーパント、例えばn型ドーパント(リン)を必要とする場合、n型ドーパントが製造ラインを汚染する可能性があり、それによって、標準SOI基板の品質が低減する。したがって、これによって、n−SOIウェーハのドーパントプロファイルおよび標準p−SOIウェーハのドーパントプロファイルがともに不満足なものになる。
この問題において、空気汚染による表面汚染が重要な懸念事項である。特定の化学的フィルタリング機能のない標準的なクリーンルーム環境では、空気再循環速度に応じて、約30分から2時間の間に、1×1012at/cm2からその数倍の範囲のホウ素またはリン汚染が表面に起こるのが普通である。拡散により、基板のバルク内へ不要な元素が拡散し、これが、1016at/cm3のオーダーの体積汚染につながり、これは、n−またはp−層を目的としているときに特に問題である。
さらに、Smart Cut(商標)プロセス中の後続のアニールステップの間に、このカウンタドープ(counter−doped)層からドーパントが出ていく拡散が起こり、これは基板をさらに劣化させる。
さらに、n型ドーパントを含む専用基板は、p型ドーパント構造を有する専用基板に比べて、かなり高い欠陥密度を示す。これは、追加のエピタキシャル層をその上に成長させるn型の開始(starting)基板の品質が、特にCOP欠陥に関して、p型基板の品質よりも低いことに関係する。
したがって、本発明の目的は、上記の汚染の問題をそれによって解決することができる追加の層を有するセミコンダクタ・オン・インシュレータ基板を作製する方法を提案することにある。
この目的は、半導体基板、特にセミコンダクタ・オン・インシュレータ基板を作製する請求項1に記載の方法によって達成される。この方法は、a)第1の不純物型の第1の不純物密度を有する第1の半導体基板を設けるステップと、b)前記第1の半導体基板に第1の熱処理を施して、それにより、前記第1の半導体基板の1つの主表面に隣接する改質層において前記第1の不純物密度を低減させるステップと、c)前記第1の不純物密度が低減された前記改質層を、第2の基板上に少なくとも部分的に移転して、それにより、改質された第2の基板を得るステップと、d)前記第1の不純物型とは異なる第2の不純物型の第2の不純物密度を有する層を、特にエピタキシャル成長によって設けるステップとを含む。
最終(final)基板とは異なる不純物型を有する開始(starting)基板を設けることにより、最終基板が、その製造ライン上で通常作製されている基板とは異なる不純物を有する場合であっても、その同じ製造ラインを使用して、汚染の恐れなく、第1の基板から第2の基板へ層を移転することができる。
さらに、最終的な不純物型とは無関係に、開始材料としてより良好な品質を有する基板を選択することができる。
用語「不純物型」はn型またはp型不純物に関する。ここで、第2の不純物型の原子は、追加の層を成長させている最中に直接に、または追加の層を成長させた後に供給することができる。
ステップd)は、移転層が、第2の不純物型の第3の不純物密度を有するように実行されることが好ましい。これは、拡散によって、したがって意図せずに、またはオートドーピング(auto−doping)によって、したがって意図的なプロセスによって達成される。したがって、移転層は、このプロセスの間にその不純物型を変化させ、最終的なドーパントプロファイルを、所望の用途の必要性に合わせて調整することが可能になる。
有利には、この方法は、e)ステップc)の後でステップd)の前に、改質された前記第2の半導体基板に第2の熱処理を施すステップをさらに含むことができる。これにより、移転された層中の第1の不純物型のドーパント濃度はさらに低減する。したがって、移転プロセスの間に、前記第1の基板の表面に近い層の再汚染が起こる場合であっても、前記第2の不純物密度を有する層を設ける前の前記第2の熱処理の間に、これらの汚染物質を拡散させることができる。
好ましくは、ステップc)は、f)前記第1の半導体基板内、好ましくは不純物密度が低減された前記改質層内に、予め定めた分割域を形成するステップと、g)前記第1の半導体基板を第2の半導体基板に、好ましくは接着によって付着して、前記第1の半導体基板と前記第2の半導体基板との間に、前記第1の不純物密度が低減された層を挟み込むステップと、h)接着した基板を、熱処理および/または機械処理にかけて、前記予め定めた分割域において分離を起こさせるステップとを含むことができる。したがって、通常は第1の不純物型だけに対して使用されているラインで、第2の不純物型を有する基板を製造しなければならない場合でも、層移転製造ラインを汚染する恐れなく、Smart Cut(商標)型の層移転プロセスを実施することができる。
好ましい実施形態によれば、この方法は、不純物密度が低減された前記改質層上に誘電体層を設けるステップをさらに含むことができる。この層は、熱成長または堆積によって設けることができる。代替として、層移転の前に、前記第2の基板上に前記誘電体層を設けることもできる。したがって、この方法は、前述のとおり、標準Smart Cut(商標)技法と両立する。
好ましい実施形態によれば、ステップc)の間に得られる前記第1の半導体基板の残りの部分を、少なくともステップc)およびステップd)を含む後続の半導体基板作製プロセスにおいて、新たな第1の半導体基板として再使用することができる。よりいっそう好ましくは、ステップb)を繰り返すことなくステップc)およびステップd)を少なくとも2回実行することができるように、ステップb)を実行することができる。実際、改質層が、移転層の厚さの少なくとも2倍の厚さを有するように前記第1の熱処理を実施することにより、不純物密度低減のためのステップb)を実施する必要なく、2つの層を移転することが可能になる。これはさらに、このプロセスを最適化する。
一変形形態によれば、ステップc)の間に得られる前記第1の半導体基板の残りの部分を、少なくともステップc)およびステップd)を含む後続の半導体基板作製プロセスにおいて、新たな第2の半導体基板として再使用することができる。したがって、この場合、ステップc)の間に得られる残りの部分を再びドナー基板として再使用することができない場合であっても、この部分を再使用することができ、その結果、材料が無駄にならない。
前記第1の熱処理および前記第2の熱処理を、中性雰囲気下、特にヘリウムおよび/またはアルゴン雰囲気下で実施することが好ましい。これらのプロセス条件下では、基板からの外への不要なドーパントの拡散を最適化することができる。さらに、表面洗浄効果も生じる。
有利には、前記第1の不純物型をp型不純物とすることができ、前記第2の不純物型をn型不純物とすることができる。n型セミコンダクタ・オン・インシュレータ層基板は、オプトエレクトロニクス用途において重要な役割を演じるが、n型の開始基板の品質は、特にCOP欠陥に関して、対応するp型基板よりも低い。したがって、本発明に基づくこの方法によって、欠陥密度に関する特性が改善された所望の基板を得ることが可能である。
前記第1の半導体基板は、シリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、SIC基板のうちの1つであることが好ましい。有利には、前記第2の基板を、シリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、石英、SiCのうちの1つとすることができ、好ましくは、その1つの主表面上に誘電体層を含む。
有利には、前記第1の不純物密度を、0.5×1016から5×1016原子/cm3の範囲内とすることができ、前記第2の不純物密度と前記第3の不純物密度は同程度であり、特に、0.5×1014から5×1014原子/cm3の範囲にある。したがって、例えばp基板から開始するこの方法によって、最終基板中に、n型の最終ドーパント濃度を得ることができる。
一変形形態によれば、ステップd)の間に設けられる層上に、特に前記第1の不純物の型の第4の不純物密度を有する少なくとも1つの追加の層を成長させることができる。したがって、n−層上に、p++型のドーパント濃度(1018程度の不純物濃度)を有する層構造を提供することができ、これを、CISイメージセンサ内で使用することができる。
以下では、本発明の有利な実施形態を、添付図面を参照して説明する。
本発明に基づく方法の一実施形態を示す図である。 第1の基板のドーパントプロファイルを示す図である。 本発明に従って作製した追加の層を有するセミコンダクタ・オン・インシュレータ基板について達成されるドーパントプロファイルを示す図である。
(図1aに示す)本発明の方法のステップa)によれば、第1の不純物型の第1の不純物密度を有する第1の半導体基板1が設けられる。この基板は、シリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素またはSiCウェーハ、例えば200mmまたは300mm型ウェーハとすることができる。一変形形態によれば、この半導体基板を、その上に半導体層が設けられた任意の材料のベース基板とすることもできる。
この実施形態では、半導体基板1が、一般に0.5×1016から5×1016原子/cm3程度のドーパント濃度ないし不純物密度を有する低濃度にドープされた基板である。ここで、半導体基板1は、例えばホウ素を不純物原子として使用したp型不純物ドープシリコン基板である。p型基板は、良好な結晶特性を有し、特に、COP欠陥を含まずに提供することができるという利点を有する。
図1bは、本発明の方法のステップb)を示す。このステップは、半導体基板1の熱処理を与えて、第1の半導体基板1の1つの主表面に隣接する改質層3中の第1の不純物密度を低減させるものである。この熱処理は、図1bの矢印によって示されているように不純物原子が基板外へ拡散することができるように、中性雰囲気下、例えばヘリウムまたはアルゴン雰囲気下で実施する。この熱処理ステップの諸条件に応じて、最長数時間の処理持続時間で、温度を最高1200℃まで上昇させることができ、約100nmから300nmの範囲の厚さを有する欠乏層3が達成される。
図2aは、図1bに示した構造について達成されるドーパント濃度プロファイルを概略的にのみ示す。熱処理前、基板1は、点線31によって示されているように平坦なp型ドーパントプロファイルを有する。熱処理後、実線によって示されるドーパント濃度33が達成される。基板1の表面近くに、改質層3を画定する欠乏領域を観察することができる。この層は一般に、熱履歴(thermal budget)に応じた100nmから300nmの厚さを有する。
続いて、図1cに示すように、半導体基板1上に、誘電体層5、例えばシリコン半導体基板1の場合には二酸化シリコンを設ける。この層は、熱酸化または堆積によって達成することができる。シリコン酸化物層5は一般に200nmから400nmの厚さを有するが、約10nmの超薄酸化物層、または窒化物と酸化物の複合誘電体層を検討することもできる。
続いて、図1dに示すように、不純物密度が低減された改質層3内に、予め定めた分割域7を形成する。予め定めた分割域7は、例えばヘリウムおよび/または水素イオン等の原子種および/またはイオン9を、誘電体層5を通して注入することによって達成することができる。
さらに、第2の基板11、例えばシリコンウェーハ、ゲルマニウムウェーハ、ガリウムヒ素、SiCウェーハ、あるいは石英またはガラス基板などの透明基板を設ける(図1e参照)。第2の基板11は、その表面13に追加の誘電体層(図示せず)を備える場合と、備えない場合がある。第2の基板11は、p型またはn型ドープ基板とすることもできる。
図1fに示す次のステップは、第1の半導体基板1と第2の基板11との間に誘電体層5および改質層3が挟み込まれるように、基板1を基板11に、ここでは接着によって付着するものである。接着した構造13に熱処理および/または機械処理、例えば約500〜600℃の熱アニールを施すことによって、予め定めた分割域7のところで分離が起こり、それにより、改質層3の少なくとも一部分15が、誘電体5とともに、第2の基板11上に移転する。この改質された第2の基板17を図1gに示し、第1の半導体基板1の残りの部分19を図1hに示す。予め定めた分割域7は改質層3内にあったため、残りの部分19は依然として、第1の不純物密度が低減された改質層3の残りの部分21を含む。
第1の半導体基板1の残りの部分19は、例えば洗浄および/または研磨ステップを含むリサイクルにかけることができ、新たな第1の基板として、または第2の基板として再使用することができる。不純物密度が低減された改質層の残りの部分21の厚さによっては、リサイクルされた基板19を、図1bに示した熱処理に再びかけなくてもよく、後続の製造ランは、図1cに示すように、層19/3上に誘電体層5を設けるステップから直接に始まる。新たな製造ランに対して層19の厚さが十分でない場合、後続のランは、図1bに示したこのプロセスの熱処理ステップから始まる。このようにすることにより、複数回の製造ランに対して1つのドナー基板を再使用することによって半導体材料の使用が最適化されるだけでなく、プロセスステップの量も最適化することができる。したがって、実際に、図1に示した複数の製造シーケンスに対して、第1の半導体基板1中の不純物密度を低減させる1回の熱処理ステップが十分であることがある。
次いで、図1iに示すように、請求項1のステップd)に従って、改質された第2の基板17の移転層15上に、追加の層23を設ける。この層23は、移転層15上に、ヘテロまたはホモエピタキシャル成長させるが、ホモエピタキシャル成長させることが好ましい。層23の厚さは一般に1から6μm程度である。
この成長の最中に、エピタキシャル層23を、n型不純物原子、例えばリン原子、したがって第1の基板1とは反対の型の原子を使用したドーパント処理にかける。拡散またはオートドーピングにより、移転層15も、第2の不純物型によってドープされる。一変形形態によれば、このドーパント処理を、エピタキシャル層23を成長させた後に実施することもできる。これらの成長ステップとドーピングステップは、同一のツール、例えばエピリアクタ(epi−reactor)内で実行することが好ましい。
図2bは、最終基板25の対応するドーパントプロファイルを概略的にのみ示す。第2の基板は、任意のドーパント構造、例えばnまたはpを有することができるが、ドープされていないことが好ましい。さらに、埋め込まれた酸化物層5もドープされていない。移転層15中では、オートドーピング効果および/または拡散効果のため、約1014at/cm3のn型ドーパント濃度が観察される。したがって、p型にドープされていたこの層は、この時点でn型ドーピング特性を有する。最後に、層23も、約1014at/cm3のドーパント濃度を有し、n型のままである。
本発明の実施形態の一変形形態によれば、図1gに示したステップと図1iに示したステップの間に、追加の熱処理ステップを実施して、移転層15中のp型ドーパント濃度をさらに低減させることができる。この熱処理もやはり、中性雰囲気下、例えばヘリウムまたはアルゴン雰囲気下で実施する。
当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、p型基板1から開始して、最終的に、n型にドープされた最終基板25を達成する代わりに、n型開始材料から開始して、エピタキシャル層を含む最終p型基板を達成することもできる。
単独のまたは組み合わせられた任意の実施形態または変形形態と組み合わせることができる本発明の他の変形形態によれば、第4の不純物密度を有する少なくとも1つの追加の層を、層23上に成長させる。この第4の不純物密度は例えばp++型とすることができ、したがって1018at/cm3程度の不純物濃度とすることができる。したがって、BCISイメージセンサなどのオプトエレクトロニクス用途で求められているような基板を形成することができる。
この方法によって、Smart Cut(商標)p型製造ラインがn型ドーパント(リン)によって汚染されることを防ぐことが可能であり、同時に、より品質の良いp型基板から開始するため、オプトエレクトロニクスにおいて使用されるエピタキシャル層を有する高品質n型SOI基板(BISC基板)を達成することができる。

Claims (13)

  1. ミコンダクタ・オン・インシュレータ基板を作製する方法であって、
    a.第1の不純物型の第1の不純物密度を有する第1の半導体基板を設けるステップと、
    b.前記第1の半導体基板に第1の熱処理を施して、それにより、前記第1の半導体基板の1つの主表面に隣接する改質層において前記第1の不純物密度を低減させるステップと、
    c.前記第1の不純物密度が低減された前記改質層を、第2の半導体基板上に少なくとも部分的に移転して、それにより、当該移転された改質層を含む改質された第2の半導体基板を得るステップと、
    d.前記改質された第2の半導体基板の前記移転された改質層上に、前記第1の不純物型とは異なる第2の不純物型の第2の不純物密度を有する層をエピタキシャル成長によって設けるステップと
    を含み、
    ステップd)は、前記移転された改質層が、前記第2の不純物型の第3の不純物密度を有するように実行されることを特徴とする方法。
  2. ステップc)の後でステップd)の前に、前記改質された第2の半導体基板に第2の熱処理を施す追加のステップe)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の熱処理および前記第2の熱処理は、HeまたはAr雰囲気中で実施されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. ステップc)は、
    f.前記第1の半導体基板内に、予め定めた分割域を、前記予め定めた分割域が不純物密度が低減された前記改質層内に位置するように、形成するステップと、
    g.前記第1の半導体基板を前記第2の半導体基板に接着によって付着させて、前記第1の半導体基板と前記第2の半導体基板との間に、前記第1の不純物密度が低減された層を挟み込むステップと、
    h.前記接着した構造に、第3の熱処理および/または機械処理を施して、前記予め定めた分割域のところで分離が起こるようにするステップと
    を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 不純物密度が低減された前記改質層(3)上に誘電体層(5)を設けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. ステップc)の間に得られる前記第1の半導体基板の残りの部分は、少なくともステップc)およびステップd)を含む後続の半導体基板作製プロセスにおいて、新たな第1の半導体基板として再使用されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. ステップb)は、ステップb)を繰り返すことなくステップc)およびステップd)を少なくとも2回実行することができるように実行されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. ステップc)の間に得られる前記第1の半導体基板の残りの部分は、少なくともステップc)およびステップd)を含む後続の半導体基板作製プロセスにおいて、新たな第2の半導体基板として再使用されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記第1の不純物型はp型不純物であり、前記第2の不純物型はn型不純物であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の方法。
  10. 前記第1の半導体基板は、Si、Ge、GaAs、SiC基板のうちの1つであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の方法。
  11. 前記第2の半導体基板は、Si、Ge、GaAs、石英、SiC基板のうちの1つであり、その1つの主表面上に誘電体層を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記第1の不純物密度は、0.5×1016から5×1016原子/cm3の範囲にあり、前記第2の不純物密度と前記第3の不純物密度は、0.5×1014から5×1014原子/cm3の範囲にあることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記第3の不純物密度を有する前記層上に、第4の不純物密度を有する少なくとも1つの追加の層が設けられることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の方法。
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