JP5650283B1 - 巡回業務支援システム、携帯端末及び巡回業務支援方法 - Google Patents

巡回業務支援システム、携帯端末及び巡回業務支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 巡回警備を行う警備員による端末操作を最低限としながら巡回業務を支援する。【解決手段】 巡回員に携帯される携帯端末を備えた巡回業務支援システムであって、携帯端末は、単位点検エリアの情報を記憶する記憶部と、少なくとも現在点検を行う単位点検エリアの点検項目を示す情報を表示する表示手段と、点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力する点検情報入力手段と、点検項目について補足情報を入力する補足情報入力手段と、点検終了を示す所定の入力を受けると単位点検エリアについて点検終了を判定する点検判定手段と、を含み、点検判定手段は、単位点検エリアの点検項目において点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しない。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の点検エリアごとに識別指標を配置し、各識別指標に基づいて点検エリアにおける点検項目の点検を支援する巡回業務支援システム、携帯端末及び巡回業務支援方法に関する。
警備会社などでは、巡回を委託された敷地内、ビル内などの対象物件について、巡回員が定期的に巡回し、異常がないかを点検する巡回業務を行っている。このような、巡回業務において、巡回員は、予め巡回マニュアルを読み、対象物件の巡回順序、巡回時の点検ポイントの位置、点検ポイントに対応付けられている点検項目(点検ポイント付近の点検項目)を覚える。そして、記憶に従って巡回業務を遂行する。ここで、巡回マニュアルを携行しないのは、巡回マニュアルの内容が外部に漏れるのを防止するためである。
また、巡回員は、点検ポイントにおける点検状況を記録するためにパトロールレコーダと呼ばれる携帯機を携行する。一方、各点検エリアには刻時キーと呼ばれるそれぞれユニークな識別情報を持ったキーが配置されている。巡回員は、1つの点検エリア付近の点検ポイントの点検項目の点検を終了した場合に、刻時キーをパトロールレコーダに挿入し刻時キーを回す。これによって、パトロールレコーダにその時の点検エリアを示す識別情報とその時刻が記録される。このようにして、巡回員は各点検エリアにおいてパトロールレコーダに刻時キーを挿入し、業務終了時にパトロールレコーダの内容を紙やパソコンに出力することで、各点検エリアについての点検作業が正常に行われ、敷地内、ビル内などの対象物件で点検が終了し、正常に巡回業務が終了したことが確認される。
なお、特許文献1には、設備点検において、設備に貼付された無線タグから設備IDを、点検要員が携行する携帯端末にて受信すると、サーバから携帯端末に点検内容を表示するとともに、点検要員が点検結果を入力し、この点検内容と設定されている点検内容とを比較し、その結果を表示装置に表示することが示されている。
また、特許文献2には、データ管理装置が巡回順序を含む設備点検情報を携帯装置へ転送し、その画面上で「次ポイント」がタッチされる毎に、巡回対象を順次表示させることが示されている。
特開平10−222543号公報 特開2001−159916号公報
パトロールレコーダを利用する方法では、対象物件の巡回順序、巡回時の点検箇所の位置、点検項目などについて事前に熟知する必要があり、新人の巡回員にとって初期の巡回業務は不安を感じながら実施しなければならなかった。
また、特許文献1,2のような機器を用いることで、点検案内がわかりやすくなり、また点検対象の場所に行ったことの確認が行える。しかし、特許文献1,2を巡回警備の業務に用いようとすると、巡回の順序や各所で点検する項目などをアシストすることが望まれる一方で、セキュリティ性の高い警備点検の情報が外部に漏洩しないようにする必要があり、単純に設備点検の手法を適用することはできない。
また、特に、巡回警備を行う警備員は、公衆に対する信頼性や犯罪抑止力を姿勢や態度あるいは服装といった外見で視覚的に表現することが求められる。しかしながら、携帯端末を操作して情報を閲覧したり入力したりする行為は、傍目にはそれが業務上のものなのかそうでないのか判別することは難しい。このため、警備員が業務上使用するような携帯端末及びそのシステムは、公衆の面前で携帯端末を操作するような行為が最低限となることが好ましい。さらに、従来の刻時キーを用いた運用のように、その巡回時刻に間違いなくその点検場所にいたことを客観的に証明する必要もある。このような背景の下、巡回業務に利用可能なさらに改良されたシステムが望まれていた。
上記の目的を達成するために本発明による巡回業務支援システムは、巡回エリアを分割した複数の単位点検エリアごとに設けられるエリア識別指標と、巡回員に携帯されて前記エリア識別指標を認識可能な携帯端末と、を備えた巡回業務支援システムであって、前記携帯端末は、前記エリア識別指標に対応する単位点検エリアの情報を記憶する記憶部と、前記エリア識別指標を認識すると、少なくとも現在点検を行う単位点検エリアの点検項目を示す情報を表示する表示手段と、前記各点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力する点検情報入力手段と、前記各点検項目について補足情報を入力する補足情報入力手段と、点検終了を示す所定の入力を受けると前記単位点検エリアについて点検終了を判定する点検判定手段と、を含み、前記点検判定手段は、前記単位点検エリアの点検項目において前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とする。
また、本発明による巡回業務支援システムは、前記点検判定手段は、前記点検終了を判定すると、次に点検すべき単位点検エリアの点検項目について前記表示手段への表示を許可し、 前記点検終了と判定しない場合は、前記次に点検すべき単位点検エリアの点検項目について前記表示手段への表示を禁止するようにしてもよい。
さらに、本発明による巡回業務支援システムの別の態様は、巡回エリアの点検を行う巡回員に携帯される携帯端末を備えた巡回業務支援システムであって、前記携帯端末は、前記巡回エリアの情報を記憶する記憶部と、前記巡回エリアで点検すべき点検項目を示す情報を表示する表示手段と、前記各点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力する点検済み情報入力手段と、前記各点検項目について補足情報を入力する補足情報入力手段と、点検終了を示す所定の入力を受けると前記巡回エリアについて点検終了を判定する点検判定手段と、を含み、前記点検判定手段は、前記巡回エリアの点検項目において前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とする。
また、本発明による巡回業務支援システムは、前記表示手段は、前記単位点検エリアの点検項目を示す情報が全て表示された状態を初期状態として表示を行い、前記点検情報入力手段は、前記初期状態の表示に対して、点検を行わない点検項目について点検済みでないことを識別するための入力を行うようにしてもよい。
さらに、本発明による巡回業務支援システムは、前記点検判定手段は、点検終了を判定する、前記点検情報入力手段または補足情報入力手段から入力された情報を前記記憶部に点検記録として記録し、さらに、前記記憶部に記憶した前記点検記録を外部の装置に出力する出力手段と、前記出力手段によって出力された前記点検記録を消去する記録消去手段と、を備えるようにしてもよい。
また、本発明による巡回業務支援システムは、点検終了を示す所定の入力は、前記エリア識別指標を認識した信号として入力されるようにしてもよい。
さらに本発明による巡回業務支援システムは、さらに、前記複数の単位点検エリアの点検順序となる巡回経路を決定する経路決定手段を備え、前記記憶部は、前記経路決定手段が決定する巡回経路の情報を記憶し、前記点検判定手段は、前記点検終了を判定すると、前記記憶した巡回経路の情報に応じて次に点検すべき単位点検エリアを判断するようにしてもよい。
また、本発明による携帯端末は、巡回員に携帯され、巡回エリアを分割した複数の単位点検エリアごとに設けられたエリア識別指標を認識可能な携帯端末であって、前記エリア識別指標に対応する単位点検エリアの情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記エリア識別指標を認識すると、少なくとも現在点検を行う単位点検エリアの点検項目を示す情報を表示する表示手段と、前記各点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力する点検情報入力手段と、前記各点検項目について補足情報を入力する補足情報入力手段と、点検終了を示す所定の入力を受けると前記単位点検エリアについて点検終了を判定する点検判定手段と、を含み、前記点検判定手段は、前記点検項目において前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とする。
また、本発明による巡回業務支援方法は、巡回エリア複数の単位点検エリアに分割し、該単位点検エリアごとにエリア識別指標を設置し、巡回員に携帯された携帯端末で前記エリア識別指標を認識して前記巡回員の巡回業務を支援する巡回業務支援方法であって、前記携帯端末に、前記エリア識別指標に対応する単位点検エリアの情報を関連付けて記憶し、前記エリア識別指標を認識すると、少なくとも現在点検を行う単位点検エリアの点検項目を示す情報を表示し、前記各点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力可能とし、前記各点検項目について補足情報を入力可能とし、点検終了を示す所定の入力を受けると前記単位点検エリアについて点検終了を判定し、且つ、点検終了を示す所定の入力を受けたときに、前記単位点検エリアの点検項目において前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とする。
また、本発明による巡回業務支援システムの異なる態様においては、巡回エリアを分割した複数の単位点検エリアごとに設けられた通信端末と、巡回員に携帯される携帯端末と、を備えた巡回業務支援システムであって、前記携帯端末は、前記通信端末と情報を送受信する読取部と、前記単位点検エリアにおいて点検すべき点検項目ごとに点検済みか否かを識別する点検情報及び前記点検項目について点検実施に関する補足情報を入力する入力部と、当該携帯端末の情報と前記入力部にて入力された点検情報及び補足情報を記憶する記憶部と、を有し、前記通信端末は、前記携帯端末と情報を送受信する近距離通信部と、少なくとも前記単位点検エリアの点検項目情報を記憶する記憶部と、前記携帯端末から前記点検情報及び補足情報を取得して、前記単位点検エリアの点検終了か否かを判定する処理部と、を有し、前記処理部は、前記携帯端末から取得した情報において、前記単位点検エリアのすべての点検項目について前記点検済み又は補足情報が記憶されていれば点検終了と判定し、前記単位点検エリアの点検項目について前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とする。
本発明によれば、点検済みでなく且つ補足情報も入力されていない点検項目がある場合は、当該単位点検エリアの点検終了と判定することを禁止して、点検終了との判定を行わない。従って、巡回時に点検項目について状況確認したことを確実に担保できるシステムとなるので、巡回業務の品質を向上させることが可能となる。
また、各点検項目について、全ての点検済みとして入力されている状態を初期状態として表示することで、平時においては端末操作を最低限として、巡回員が公衆の面前で端末操作を行う姿を晒すことを最小限にできる。
本発明の巡回業務支援システムの全体構成を示す図 本発明の巡回業務支援システムにおける携帯端末の構成を示すブロック図 携帯端末に表示される点検ポイントと点検項目についての案内画面 携帯端末に表示されるコメント入力画面 巡回業務における携帯端末の動作を示すフローチャート 第2実施形態におけるコンピュータ端末の構成を示すブロック図 第2実施形態の巡回業務におけるコンピュータ端末の動作を示すフローチャート
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態における巡回業務支援システムを利用した巡回業務の概要を示す図である。警備員など施設や設備の巡回点検を行う巡回員1は、携帯端末2を所持し、巡回業務を行う。巡回業務に当たり警備会社では事前に顧客との契約に基づき巡回マニュアルが作成される。巡回マニュアルにおいて、巡回をすべき区画(巡回エリア)は複数の点検エリア(単にエリアともいう)に分割されて構成される。これに合わせて、各点検エリアでは壁面など所定箇所に当該点検エリアを示す識別指標が配置されることとなる。本実施形態では、識別指標としてRFIDタグを用いる例について説明するが、1次元或いは2次元バーコードなどであってもよい。各点検エリアには、窓や金庫、灰皿など点検すべき場所が存在し、これら点検すべき場所が「点検ポイント」として事前に抽出され、これら点検ポイントにおいて点検する内容が「点検項目」として巡回マニュアルに反映される。例えば、「点検ポイント」が“灰皿”であれば「点検項目」として“吸殻が完全に消火されていること”などが巡回マニュアルに設定される。
図1において、この例では、5つの点検エリアに対応して識別指標が配置されている。点検エリアは、第1エリア(識別指標A〜識別指標Bの区間)、第2エリア(識別指標B〜識別指標Cの区間)、第3エリア(識別指標C〜識別指標Dの区間)、第4エリア(識別指標D〜識別指標Eの区間)、第5エリア(識別指標E〜識別指標Fの区間)であり、巡回員は、これら点検エリアを巡回する。
第1エリアには、この点検エリアのスタートであることを示す識別指標Aが配置され、点検ポイントの「ア〜エ」がある。これら点検ポイントに対応して点検項目が予め設定されている。巡回員はこれら点検ポイントにそって点検項目を点検する。例えば、点検ポイントの「ア、ウ」は窓であり、点検項目は窓が閉じていることおよび施錠の確認が設定されている。点検ポイントの「イ」は天井照明器具であり点検項目は照明器具の消灯確認、点検ポイントの「エ」はコピー機であり点検項目として電源オフの確認が設定されている。
識別指標Bは、第1エリアの点検終了の確認ポイントであるとともに次の点検エリアである第2エリアの開始を示している。第2エリアには点検ポイントの「オ〜カ」があり、識別指標Cは、第2エリアの点検終了の確認ポイントであり第3エリアのスタートであることに対応付けられている。第3エリアには点検ポイントの「キ〜シ」があり、その先には第3エリアの点検終了の確認ポイントであり第4エリアのスタートであることに対応付けられた識別指標D、第4エリアには点検ポイントの「ス」があり、第4エリアの点検終了の確認ポイントであり第5エリアのスタートであることに対応付けられた識別指標E、第5エリアには点検ポイントの「セ〜チ」があり、第5エリアの点検終了の確認ポイントに対応付けられた識別指標Fが配置される。点検ポイントの「キ、セ」はドアであり点検項目はドアの閉鎖と施錠を確認し、点検ポイントの「ク」は金庫であり点検項目は扉の閉鎖と施錠などの確認、点検ポイントの「チ」は灰皿であり点検項目は吸い殻の処理などの確認が設定されている。
ここで、巡回員1は、携帯端末2を携帯し、この携帯端末2を利用して、巡回業務支援が行われる。また、この例では、識別指標A〜Fは固有の識別情報を記憶したNFC(Near Field Communication)タグ等のRFIDタグなどを採用することができる。携帯端末2にはNFCのタグリーダ機能を搭載し、近距離通信により携帯端末2をこのNFCタグにかざすことで識別情報を読み取る。各識別指標は、どのエリアについての識別指標であるかという識別情報を記憶しておくだけでよい。
<携帯端末の構成>
図2には、携帯端末2の構成例が示されている。携帯端末2は、スマートフォンや携帯電話が採用可能である。ただし、携帯可能であって、通信機能および情報処理機能、識別指標の読取り機能を有しており、かつ各種のアプリケーションプログラムを記憶して、これを実行することが可能なコンピュータであればどのような装置でもよい。
通信制御部10は、各種の有線のインターフェースや、無線のインターフェースで構成され、コネクタを介してネットワークに接続したり、アンテナを介しネットワークに接続される。ネットワークはイントラネットでも、インターネットでもよい。
通信制御部10は、処理部12に接続される。処理部12は、CPU、ROM、RAMなどを含んで構成され、各種情報処理を行う。処理部12には、記憶部14、ディスプレイ16、入力部18、読取部19が接続されている。記憶部14は、フラッシュメモリや、ハードディスクで構成され、各種データや、アプリケーションプログラム等を記憶する。ディスプレイ16は、表示手段として機能し、処理部12の制御によって各種の表示を行う。
入力部18は、情報入力手段として機能し、入力ボタンや、ディスプレイ16の前面に設けられたタッチパネルなどで構成され、各エリアごとに設定される点検項目のチェック結果の入力など、各種のデータ入力のために利用される。
読取部19は識別指標からエリアの情報を読み取るための読取手段として機能する。例えば識別指標としてNFCタグが採用された場合は、所定周波数の電波を送受信してNFCタグから情報を読み取るタグリーダとして機能する。また、識別指標として1次元や2次元バーコードが採用された場合は、カメラ等でバーコード画像を取得する撮像手段として機能する。
そして処理部は12、読取部19が識別指標から各識別指標に固有の識別情報を取得すると、予め記憶している識別情報と巡回エリア中の点検エリアとを対応付けたテーブルと比較して、識別指標が指示する点検エリアを判定する。
<識別指標>
識別指標A〜Fとして、上述したように、NFCでの通信が可能な携帯端末2を利用する場合は、識別指標としてNFCタグが採用できる。NFCタグは、携帯端末2からの電波により起動され、内部に記憶されている所定の識別情報(点検エリアを示す情報)を携帯端末2に送信する。また、言うまでもなくNFC以外のRFIDタグを用いることが可能である。
尚、識別指標はNFCタグなどのRFIDタグに限定されず、各種のものが採用可能である。例えば、識別指標として、1次元や、2次元バーコードにすることもできる。これらバーコードは、携帯端末2に搭載されたカメラから光学的に読み取ることで、識別指標として機能する。
<巡回業務の際の携帯端末の使用>
本実施形態においては、携帯端末2は、点検ポイントや点検項目に付いての画像を表示し、点検についてのガイドを行う。一方、上述したように、各エリアに配置された識別指標は、単に識別情報を提供するものにできる。この場合、巡回員が携帯する携帯端末2には、巡回員1による巡回開始前に、当該巡回業務の全体データを記憶させておく必要がある。このような場合における、携帯端末2の使用について説明する。
まず、巡回業務を含む警備全体を管理する警備システムのサーバコンピュータ(例えば監視センタ)などから、携帯端末2に巡回作業について必要な全点検エリアの点検に関する巡回業務データ(巡回エリアに含まれるすべての点検エリアについての点検ポイント及び点検ポイントにおける点検項目の情報)をダウンロードする。例えば、巡回員1の待機所にサーバコンピュータに接続された端末装置を設置しておき、この端末装置と携帯端末2の通信で、携帯端末2にデータをダウンロードする。これによって、巡回業務の全体指示が携帯端末2に記憶されるが、この全体は表示されないようにしておく。
そして、最初に巡回する第1エリアである識別指標Aが配置された場所に行くことがディスプレイ16において巡回員1に指示される。
なお、このように巡回開始前に携帯端末2に全点検エリアのデータをダウンロードする例に限らず、携帯端末2から携帯電話網あるいは巡回エリアに構築された無線LANなどを通じて監視センタに接続し、現在の点検エリアに関するデータだけを取得するようにしてもよい。無線によりサーバコンピュータと常時接続されている場合には、携帯端末2に全てのデータを蓄積する必要はなく、サーバコンピュータを携帯端末2の記憶部として随時必要なデータだけを取得するようにできる。この場合、新たな点検エリアのデータが必要になると、その都度携帯端末2からサーバコンピュータに要求がなされてデータの取得を行うこととなる。
巡回開始した巡回員1は、識別指標Aが配置された場所に行き、携帯端末2により識別指標Aの識別情報を読み込む。携帯端末2は、識別情報を読取部19で読み込むと、処理部12にて該当する点検エリアを判定して、識別指標Aの情報を現在時刻と共に記憶する。そして、読み取られた識別情報(点検エリア)に対応する点検ポイントと点検項目を記憶部14から読み出す。その結果、これから点検を行うエリア1の点検ポイントと点検項目についての案内が携帯端末2のディスプレイ16に表示される。図3は、ディスプレイ16に表示される点検ポイントと点検項目についての案内画面を示している。このディスプレイ16への表示は、第1エリアの点検ポイントとその点検項目を巡回経路上手前となる箇所から個別に、或いは第1エリア内のすべての点検ポイントと点検項目を、リスト形式で表示させることにより行われる。また、巡回エリアのマップを表示させ、当該マップ上に点検ポイントを表示させて、各点検ポイントをタッチパネル上で触れると当該点検ポイントにおける点検項目をリスト表示させるようにしてもよい。さらに、経験の浅い巡回員が点検ポイントを視認しやすいように点検ポイントの写真を表示するなどの補助手段を用意してもよい。
図3に示すように、ディスプレイ16上に表示された各点検項目には、その画面の一部に点検済みか否かを識別するチェック欄を表示し、これをチェックする(チェック記号を入力する)ことで点検済みの入力となる。チェック欄へのチェック記号の入力およびチェック記号の取り消しは、タッチパネルのタッチ操作によりトグル的に切り替わることで実現される。ここで、このチェック欄は、初期状態でチェック記号が入力された状態、すなわち点検済みの状態で表示される。このため、巡回員1は、諸事情により点検が実施できない場合や保全が確認できない場合といった平時と異なる異常事態が認められたときに、該当するチェック欄について、タッチ操作を行いチェック記号を取り消しする。このように、携帯端末2への点検済みの入力は、平時のように異常のないときは入力操作を行わないで済むよう設計される。これは、警備員など巡回点検を行う巡回員は、公衆に対する信頼性を外見により視覚的に表現することが求められることから、公衆の場で携帯端末を手にとって長々と操作をする姿を見せることが好ましくないといった特有の背景事情による。本実施形態では、初期状態で点検済みの状態とすることで、平時のように異常のないときは入力操作を行わず、平時と異なる異常時に操作を求めることで、公衆の面前で携帯端末を操作するような行為を最低限とすることを可能にしている。図3では、最下段の点検ポイント「コピー機」について点検項目「OFF」の確認が行えずチェック記号が取り消しされた状態が示されている。
また、ディスプレイ16上に表示された各点検項目には、これに対応して巡回員が未点検の理由や備考など点検実施に関する補足情報を入力する「コメント」ボタンが表示されている。タッチ操作によりコメントボタンを選択するとコメントの入力画面へと遷移する。図4は、特定の点検項目について対応するコメントボタンが選択操作されてコメント入力画面が表示された例を示している。コメント入力画面では、チェック欄を備えた幾つかの選択肢と自由入力欄が表示される。選択肢は運用を通した経験則などから予測され得る項目を採用してよい。チェック欄へのチェック記号の入力およびチェック記号の取り消しは、タッチパネルのタッチ操作によりトグル的に切り替わることで実現される。また、自由入力欄にはソフトウェア/ハードウェアのキーボードなどを用いて適宜文字入力を行うことができる。
本実施形態において、コメント入力画面は、先の点検項目についての案内画面(図3)と異なり、初期状態でチェック記号が入力されていない状態、すなわち未選択の状態で表示される。これは、巡回員が未点検の理由や備考など点検実施に関する補足情報を入力するような特殊状況下においては、個々の状況に応じてその真正な理由を検討して入力することが好ましい、といった理由による。そのため、本実施形態においてコメント入力画面では、初期状態で未選択の状態とすることで、個々の状況にあわせて巡回員が洞察してコメントを決定するよう、入力時に真正な理由の検討を求めている。図4では、コメントとして最上段の選択肢「お客様都合による点検不能」が選択されて入力された状態が示されている。
そして、選択肢に対応したチェック記号の入力や自由入力欄への文字入力により入力すべきコメントを決定した後に確定ボタンを操作するとコメント入力画面が終了し、再び先の点検項目についての案内画面(図3)へと遷移する。点検項目についての案内画面では、コメントが入力された点検項目については対応するコメントボタンが異なる表示形態にて識別可能に表示される。図3では、最下段の点検ポイント「コピー機」の点検項目「OFF」について対応するコメントボタンが暗色で表示され、コメントが入力済みであることが示されている。
このようにして、巡回員1は、各点検ポイントにおける点検項目について、点検を実施して異常が認められた場合にはその都度、点検ポイントの点検項目のチェック欄から点検済みのチェックの取り消しを行い、コメントの入力を行う。
なお、巡回エリアの点検開始時に操作する識別指標Aについては、上述した待機所のサーバコンピュータが兼ねてもよい。この場合、サーバコンピュータとの通信完了が即ち識別指標Aの読み取りに該当し、携帯端末2にはサーバコンピュータからデータをダウンロードしたときに第1エリアの案内が表示されることになる。
第1エリアの点検が終了した場合には、巡回員1は、第1エリアの点検終了操作として、識別指標Bが配置されている場所に行き、識別指標Bの識別情報を携帯端末2の読取部19から読み込む。携帯端末2は、識別情報が読み込みにより第1エリアの点検終了操作を受けた場合には、第1エリアの点検項目について、すべて点検済みの入力がされて第1エリアの点検が終了しているかを判定する。すべて点検済みの入力がされていない場合、すなわち、何れかの点検項目についてチェック記号の取り消しがされている場合、当該チェック記号が取り消されている点検項目についてコメントが入力済みであるかを判定する。すべて点検済みの入力がされている場合、及び、チェック記号が取り消されている点検項目があってもそのコメントが入力済みである場合には、携帯端末2は当該エリアの点検終了と判定する。
他方、第1エリアの点検が終了していない場合、即ち、チェック記号が取り消されてコメントも入力されていない点検項目がある場合は、携帯端末2はこれについて警告表示を行い点検終了の判定を禁止する。警告表示は、巡回員に対してチェック記号が取り消されてコメントも入力されていない点検項目について再点検を促すものであり、当該点検項目を通知する表示として行われる。従って、巡回員1は、この表示を確認して未点検ポイントの点検項目について点検を行う。
そして、未点検ポイントの点検項目の点検を実施し、対応するチェック記号の入力あるいはコメントの入力を行い、再度識別指標Bの識別情報を読み込むことで、携帯端末2は第1エリアについて点検終了と判定する。携帯端末2は、この点検終了の判定によって、続く第2エリアの点検ポイントの点検項目の表示を許可し、第2エリアでの点検ポイントの点検項目の案内が始まる。また、このとき、携帯端末2は、終了した点検エリアについて入力された点検済みか否かの情報およびコメントの情報を当該エリアの点検記録として記憶部14に記憶する。
このように、携帯端末2が、1つのエリアに対応付けられた識別指標を読み取ったときに、該当エリアにおいて点検漏れがないかどうかがチェックされ、点検漏れがあった場合には、その表示がなされる。従って、点検ポイントの点検項目についての点検漏れを確実に防止できる。
なお、点検エリアの点検終了操作は、該当エリアの点検終了の確認ポイントに配置された識別指標の読み取りに限定されず、携帯端末2において図示しない点検終了ボタンの操作入力などにより行われてもよい。この場合には、携帯端末2にて第1エリアの点検終了が判定されている状態で、続く第2点検エリアの開始ポイントである識別指標Bを読み取ることで、第2エリアの点検ポイントの点検項目の表示が許可され、第2エリアでの点検ポイントの点検項目の案内が始まる。
また、携帯端末2は、識別指標Bの識別情報の読み取ると、識別情報Bの情報と共にそのときの時刻を記憶部14の点検記録に記録する。このように、点検エリアに配置された識別指標の読み取り時刻を記憶することで、点検エリアの点検開始時刻及び終了時刻を記憶することに加えて、点検時刻に間違いなくその点検場所にいたことを客観的に証明することができる。
このような一連の処理は、他のエリアにおいても同様に行われる。巡回員1は、携帯端末2により案内される順序で各エリアにおける点検ポイントの点検項目を点検して行き、各エリアの点検が終了すると携帯端末2により対応する識別指標を読み取って、携帯端末2にて点検終了の判定がなされ、その時刻が記録される。
このように、本実施形態の巡回業務支援システムは、該当するエリアの点検ポイントの点検項目のすべてが点検済みでない場合であっても、未点検の理由や備考などの補足情報が「コメント」として入力されている場合には、当該エリアの点検終了を許容する。一方で、点検済みでなく且つコメントも入力されていない点検項目がある場合は、当該エリアの点検終了を禁止して点検終了との判定を行わない。従って、巡回時の点検ポイントの点検項目について必ず状況確認できるシステムとなるので、巡回業務の品質が向上する。また、点検項目の点検漏れは、識別指標の読み取り時に巡回員に報知されるので、その場で点検忘れを是正することができ、すべての巡回終了後に点検漏れが判明してわざわざ再度巡回するといった2度手間が省ける。さらに点検項目について点検済みであること及びコメント、そして識別指標を読み取った時刻が関連づけて記録されるので、警備会社に巡回警備を委託した顧客に対して、点検ポイントの巡回時刻とともに正常に巡回を実施したことを提示することが容易となる。
<巡回業務の動作>
上述の巡回員1による巡回業務における携帯端末2の動作について、図5に基づいて説明する。
まず、携帯端末2において、巡回業務の開始が判定される(ステップST1)。これは、携帯端末2にて、事前に監視センタから巡回業務を行う全エリアについて巡回業務データ(点検項目データ)をダウンロードして記憶しておき、当該巡回エリアの点検開始時の操作(例えば、識別指標Aの識別情報を読み取る)を行うことにより、判定される。また、これに限らず、無線により監視センタと常時接続されている場合には、携帯端末2にて当該巡回エリアの点検開始時の操作を行うことで判定されてよい。
巡回業務が開始すると、まず、最初に点検するエリアの点検ポイント及び点検項目の内容がディスプレイ16に表示される。このとき、点検済みを示すチェック欄は、初期状態でチェック記号が入力された状態、すなわち点検済みの状態で表示される(ステップST2)。
携帯端末2は、この状態で入力部18からの入力を受け付ける。入力が点検済みのチェック欄へのチェック記号の取り消し、又は一度取り消したチェック記号の再入力であった場合(ステップST3−Yes)、入力に応じてディスプレイ16の表示が更新される(ステップST4)。また、入力がコメントの入力であった場合も(ステップST5−Yes)、同様に入力に応じてディスプレイ16の表示が更新される(ステップST4)。なお、コメントの入力画面は、初期状態としてチェック記号が入力されていない状態、すなわち未選択の状態で表示され、巡回員が現場の状況を確認した上で入力される。このようにして巡回員は点検エリアの点検を進める。
また、携帯端末2は、点検終了の入力を待ち受けている(ステップST6)。点検終了の入力は、該当エリアの点検終了の確認ポイントに配置された識別指標の読み取りにより行われる。また、これに限らず携帯端末2において図示しない点検終了ボタンの操作入力などにより行われてもよい。携帯端末2は、識別指標の読み取りなどにより点検終了の入力が行われると(ステップST6−Yes)、該当エリアの全ての点検項目について点検済み又はコメントの入力がある場合には(ステップST7−Yes)、この点検エリアの点検終了と判定して(ステップST8)、点検エリアの点検記録と現在時刻を記憶する。
他方、ステップST7において、点検済みでなく且つコメントも入力されていない点検項目がある場合には(ステップST7−No)、点検終了との判定が禁止されて巡回員に当該点検項目を通知する警告表示がなされ(ステップST9)、再度の点検が促される。
このようにして点検エリアの点検終了が判定されると、全ての点検エリアについて点検が終了したかが判定される(ステップST10)。未点検のエリアが存在するか否かの判定は、点検エリアの順序として最後の点検エリアが点検終了したか否かを確認することで行われる。あるいはこれに限らず、点検エリアとそれに対応する点検終了の時刻を確認して点検終了の時刻が記憶されていない点検エリアが存在するかを判別することにより行われてもよい。
全ての点検エリアについて点検が終了していれば(ステップST10−Yes)、巡回業務の終了と判定されて携帯端末2に記憶される。他方、全ての点検エリアについて点検が終了していなければ(ステップST10−No)、点検対象の点検エリアが更新され、次の点検エリアについて点検ポイントの点検項目の表示が許可される(ステップST11)。そして、処理をステップST2へと戻して、次の点検エリアにおける点検ポイントの点検項目の案内が始まる。
このようにして、携帯端末2においての、各点検エリアの点検項目について表示制御が行われる。特に、各点検項目についてチェック済みを初期状態として表示することで、平時においては端末操作を最低限として、巡回員が公衆の面前で端末操作を行う姿を頻繁に晒すことを防止できる。一方で、コメントの入力画面は未チェックの状態を初期状態として表示することで、巡回員に現場の確認を促すことができる。そして、点検済みでなく且つコメントも入力されていない点検項目がある場合は、当該エリアの点検終了を禁止して点検終了との判定を行わない。従って、巡回時に点検項目について必ず状況確認できるシステムとなるので、巡回業務の品質が向上する。また、点検エリアと対応させて識別指標の読み取り時刻を記録することで、巡回業務の確実なチェックを遂行することが可能になる。
また、上記した実施形態では、携帯端末2の読取部19による識別指標の読み取りを常時可能として、識別指標の読み取り時点においてエリアの点検が終了と判定できなければ点検終了を記録せず、次のエリアの点検項目の表示を禁止する例について説明したが、これに代えて、エリアの点検が終了と判定できる状態でないと携帯端末2の読取部19の起動を禁止するようにしてもよい。これにより、エリアの点検終了が判定される状態でないと、携帯端末2に識別指標を読み取ることができなくなり、未点検の点検項目の点検実施を促すことが可能となる。
<巡回業務の終了後>
上述したような、巡回業務を終了した場合には、巡回員1を管理している管理者の承認行為を経て、外部装置に巡回業務の内容(点検記録)の転送が可能となる。すなわち、管理者の認証がなければ、携帯端末2において記録された点検項目(点検のチェックについてのデータを含む)やコメント、巡回ルートについてのデータは外部装置に出力(印刷や他の通信装置への転送)できないようになっている。例えば、携帯端末2に記憶された巡回終了の情報は、携帯端末2に予め登録された管理者の暗証コードを入力して認証されることで、パソコンやプリンタなどの外部装置に出力可能となる。これによって、点検すべき項目として設定されている情報など巡回に関わるデータ漏洩を防止してセキュリティが向上する。
上述のようにして、管理者の認証がなければ、点検記録を出力できないようにすることで、セキュリティ性が向上するが、さらにその後に巡回ルートや点検内容についてのデータを削除しておくことが好適である。すなわち、管理者の認証により点検記録を外部装置に出力した場合には、当該点検記録については携帯端末2により自動的に削除されるようにしておくとよい。なお、巡回終了の判定から所定時間後または管理者の認証から所定時間後に携帯端末2により自動的に削除されるようにしてもよい。これによって、巡回業務に関わる機密データの漏洩を防止してセキュリティが向上する。
<変形例>
ここで、上記した実施形態では、点検エリアの点検終了の操作入力があったときに、携帯端末2が該当エリアの全ての点検項目について点検済み又はコメントの入力があるか否かを判定して、点検エリアの点検終了可否を判定していた。これに限らず、この終了判定は、個々の点検エリアごとに行う例に限定されず、巡回エリア全体の巡回業務終了の判定として行われてもよい。
この場合、例えば、携帯端末2は、個々の点検エリアでは終了可否の判定を行わず、点検エリアの点検終了の操作入力を受けて点検記録が記憶され、最後の点検エリアの点検終了の操作入力により、各点検エリアの点検記録を参照して、巡回エリアの全ての点検項目について点検済み又はコメントの入力があるか否かを判定する。またこれに限らず、最後の点検エリアの点検終了の操作が行われた後に、別途巡回業務の終了操作を必須として、この終了操作を受けて各点検エリアの点検記録を参照し、巡回エリアの全ての点検項目について点検済み又はコメントの入力があるか否かを判定するようにしてもよい。
そして、携帯端末2は、少なくとも巡回エリアにどの点検エリアが含まれているかが識別可能な巡回エリア情報を記憶しておき、巡回業務で記憶した点検記録に巡回エリア内の全ての点検エリアの全ての点検項目について点検済み又はコメントの入力がある場合には、巡回エリアの巡回終了と判定する。他方、巡回エリア内の全ての点検エリアの全ての点検項目のうち、点検済みでなく且つコメントも入力されていない点検項目がある場合には、巡回終了との判定が禁止されて巡回員に当該点検項目を通知する警告表示がなされ、再度の点検が促される。これにより、点検エリアの抜けがなく、全ての点検項目について必ず状況確認できるシステムとなるので、巡回業務の品質が向上する効果が得られる。
また、巡回経路は、常に同一であると、外部の者において巡回員の行動を予見しやすくなるため、適宜変更することが好ましい。そこで、巡回するエリアの順序(巡回経路)を適宜(例えば、毎回)変更するとよい。上記した実施形態では、識別指標の識別情報を読み取ることで、次に巡回するエリアが携帯端末2に表示されるため、表示されるエリアを適宜変更すればよい。例えば、最初に識別標識Aの識別情報の読み取りが指示され、識別標識Aの識別情報を読み取ることで、第1エリアではなく、他のエリアの点検を案内する。また、当該エリアの点検終了後にエリアの終端に配置されている識別指標の識別情報を読み取ることで、次のエリアを案内する。このような変更は、携帯端末2にダウンロードする点検についてのデータを変更することで容易に行える。これによって、常に一定の巡回経路でなくなりキュリティが向上する。
なお、巡回業務についてのデータ(巡回経路についてのデータを含む)は、監視センタのサーバコンピュータが作成する。巡回経路については、あまりに非効率的なルートは、除外するが、なるべく多くのパターンを利用することが好ましい。例えば、予め記憶されているルートの中からランダムに巡回ルートを選択して決定することが好適となる。このように、監視センタのサーバコンピュータが巡回経路決定手段として機能する。また、携帯端末2の処理部12が巡回経路決定手段として機能してもよい。この場合、サーバコンピュータから供給される巡回業務データには、複数の経路の情報が含まれ、携帯端末2がいずれかを選択する。
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態では、識別指標は、主に点検エリアの点検終了を確認するためのものとして説明した。しかし、識別指標として、各エリアに携帯端末2と同等の機能を有するコンピュータ端末を設置し、コンピュータ端末から識別情報以外の情報を送信するように構成してもよい。例えば、エリアの点検終了情報だけでなく、次のエリアの点検項目についてのデータを携帯端末2に送信できるようにしてもよい。これによって、携帯端末2に記憶しておく点検項目についてのデータは全データでなく現在点検している一つの点検エリアのものだけに限定することも可能になる。
ここで、識別指標としてNFCタグに代わって設置される通信端末であるコンピュータ端末における処理について、図6及び図7に基づいて第2の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
<コンピュータ端末>
図6には、コンピュータ端末50の構成例が示されている。コンピュータ端末50は、点検エリアの壁面など所定箇所に当該点検エリアを示す識別指標として配置される。このコンピュータ端末50は、例えば、通行者のID情報を読み取って扉の施解錠を行う出入管理装置のカードリーダなどであってよい。
コンピュータ端末50は、ネットワークとの通信機能および情報処理機能、識別指標の読取り機能を有しており、かつ各種のアプリケーションプログラムを記憶して、これを実行することが可能なコンピュータである。ネットワークとの通信機能は有線または無線の何れであっても構わないが、通信機能として移動体通信網を利用する場合はスマートフォンや携帯電話が採用可能である。
通信制御部52は、各種の有線のインターフェースや、無線のインターフェースで構成され、コネクタを介してネットワークに接続したり、アンテナを介しネットワークに接続されて警備システムのサーバコンピュータ(監視センタ)などと通信を行う。ネットワークはイントラネットでも、インターネットでもよい。
通信制御部52は、処理部54に接続される。処理部54は、CPU、ROM、RAMなどを含んで構成され、各種データ処理を行う。処理部54には、記憶部56、ディスプレイ58、入力部60、近距離通信部62が接続されている。記憶部56は、フラッシュメモリや、ハードディスクで構成され、各種データや、アプリケーションプログラム等を記憶する。また、記憶部56には、自己の識別情報となるID情報と巡回員が所持する携帯端末2のID情報が記憶されている。ディスプレイ58は、表示手段として機能し、処理部54の制御によって各種の表示を行う。
入力部60は、設定情報の入力手段として機能し、設置時に巡回エリア及び点検エリアと対応付ける設定情報が入力される。なお、この設定情報は監視センタから送信されて入力されてもよい。
近距離通信部62はNFCなどの近距離通信により携帯端末2の読取部19と通信する。この近距離通信部62による通信では、携帯端末2とコンピュータ端末50の相互の機器を識別するID情報を付したデータが送受信される。この近距離通信部62による通信距離は数cm程度となるよう出力が制御される。
コンピュータ端末50の処理部54は、監視センタから、自己の所属する点検エリアを含む、巡回エリアのすべての点検エリアについて点検ポイント及び点検ポイントにおける点検項目の情報、および巡回するエリアの順序(巡回経路)の情報を受信して記憶部56に記憶している。そして、近距離通信部62により携帯端末2の読取部19が認識されると、処理部54により、当該携帯端末2が予め記憶した巡回員が所持する携帯端末2であるかがID情報の照合により判定される。巡回員が所持する携帯端末2であれば、この携帯端末2が、巡回経路において自己の一つ前の点検エリアの点検項目について、すべてに点検済み又はコメントが入力済みであるか否かが判定される。
すべての点検項目に、点検済みのチェック記号が入力されているか、若しくはチェック記号が取り消されている点検項目であってもコメントが入力済みであれば、自己の一つ前の点検エリアについて点検終了と判定して、自己の点検エリアの点検ポイント及び点検ポイントにおける点検項目の情報を携帯端末2に送信する。このとき、処理部54は、該当エリア(自己の一つ前の点検エリア)の点検終了を時刻と共に記録し、通信制御部52より監視センタに送信する。なお、自己が巡回エリアの最初の点検エリアの識別指標であれば、かかる判定を行うことなく自己の点検エリアの点検ポイント及び点検ポイントにおける点検項目の情報を携帯端末2に送信する。
<第2実施形態における巡回業務の動作>
次に図7を用いてコンピュータ端末50による巡回業務の処理について説明する。本実施形態において、携帯端末2に巡回作業について必要な全点検エリアの点検に関するデータをダウンロードする作業は不要であり、巡回員は巡回すべき時間になると、当該巡回エリアの点検開始時の操作(例えば、識別指標Aの識別情報を読み取る)を行い、最初の点検エリアの開始ポイントに設置された識別指標としてのコンピュータ端末50から、当該点検エリアの点検ポイントの点検項目の内容を受信してディスプレイ16に表示する。ディスプレイ16への表示は第1実施形態と同様に、点検項目の点検についてチェック済みを初期状態として表示し、また、コメントの入力画面は未チェックの状態を初期状態として表示する。このような携帯端末2による巡回員へのガイダンス表示は第1実施形態と同様であり詳しい説明は省略する。
まず、コンピュータ端末50がNFCなどの近距離通信により、携帯端末2を検出した場合には、携帯端末2とのハンドシェイクによって、携帯端末2のID情報を読み取り、携帯端末2を認証する(ステップST21)。ここで、ハンドシェイクには、電子証明書を利用したり、パスワードを利用したりすることが好適である。
そして、予め登録された携帯端末2であることを認証した場合には、携帯端末2に記録されている対応エリアについての点検データを取り込む(ステップST22)。点検データとは、巡回員が点検エリアを点検しながら携帯端末に入力した各点検項目について点検済みか否かを識別する情報及び点検項目に関するコメントである。そして、点検取り込んだデータから対応エリアにおける点検項目すべての点検項目について点検済み又はコメントの入力があるかを判定する(ステップST23)。この場合、コンピュータ端末50から取り込んだデータを監視センタに送信し、監視センタのサーバコンピュータにて点検終了か否か判定するようにしてもよい。この場合は、監視センタのサーバコンピュータが点検判定手段として機能する。
ステップST23において、点検済みでなく且つコメントも入力されていない点検項目がある場合には(ステップST23−No)、点検終了との判定が禁止され、コンピュータ端末50のディスプレイ58に当該点検項目を通知する警告表示がなされて(ステップST24)、処理が終了する。巡回員が点検をやり直した後、携帯端末2をコンピュータ端末50に近づけることで再度ステップST21から処理が行われる。
他方、ステップST23において、対応するエリアの全ての点検項目について点検済み又はコメントの入力がある場合には(ステップST23−Yes)、この点検エリアの点検終了と判定して(ステップST25)、点検エリアの情報と現在時刻をサーバコンピュータに送信する。そして、コンピュータ端末50が記憶している次の点検エリアの点検項目についてのデータを携帯端末2に送信し(ステップST26)、処理を終了する。このとき、携帯端末2では、点検の終了した点検エリアの情報(点検ポイント及び点検ポイントにおける点検項目の情報)が消去され、新たに受信した点検エリアの情報が記憶されるとともにディスプレイ16に表示される。表示形態は第1実施形態と同様である。
なお、点検の終了した点検エリアの情報を消去する代わりに、コンピュータ端末50から携帯端末2へ、点検を終了したエリアについての情報をロックするデータを送り、携帯端末2において、点検を終了したエリアの点検項目についてのデータを表示できないようにすることも好適である。このデータは、管理者の承認後に外部装置に出力可能となる。
また、コンピュータ端末50が、巡回エリアの点検開始位置のコンピュータ端末(識別指標A)である場合には、ステップST22からST25の処理が省略され、認識した携帯端末2に次のエリアの点検項目についてのデータが送信される。
さらに、第2の実施形態による巡回業務支援システムに、上述した第1の実施形態における変形例を適用することも可能である。
1 巡回員、2 携帯端末、10 携帯端末の通信制御部、12 携帯端末の処理部、14 携帯端末の記憶部、16 携帯端末のディスプレイ、18 携帯端末の入力部、19 携帯端末の読取部、50 コンピュータ端末、52 コンピュータ端末の通信制御部、54 コンピュータ端末の処理部、56 コンピュータ端末の記憶部、58 コンピュータ端末のディスプレイ、60 コンピュータ端末の入力部、62 コンピュータ端末の近距離通信部

Claims (11)

  1. 巡回エリアを分割した複数の単位点検エリアごとに設けられるエリア識別指標と、巡回員に携帯されて前記エリア識別指標を認識可能な携帯端末と、を備えた巡回業務支援システムであって、
    前記携帯端末は、
    前記エリア識別指標に対応する単位点検エリアの情報を記憶する記憶部と、
    前記エリア識別指標を認識すると、少なくとも現在点検を行う単位点検エリアの点検項目を示す情報を表示する表示手段と、
    前記各点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力する点検情報入力手段と、
    前記各点検項目について点検実施に関する補足情報を入力する補足情報入力手段と、
    点検終了を示す所定の入力を受けると前記単位点検エリアについて点検終了を判定する点検判定手段と、を含み、
    前記点検判定手段は、
    前記単位点検エリアのすべての点検項目について前記点検済みを識別する情報が記憶されている場合、および、前記点検済みでないと識別される点検項目が存在しているときに当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されている場合には、点検終了と判定し、
    前記単位点検エリアの点検項目において前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とした巡回業務支援システム。
  2. 前記点検判定手段は、前記点検終了を判定すると、次に点検すべき単位点検エリアの点検項目について前記表示手段への表示を許可し、
    前記点検終了と判定しない場合は、前記次に点検すべき単位点検エリアの点検項目について前記表示手段への表示を禁止する請求項1に記載の巡回業務支援システム。
  3. 巡回エリアの点検を行う巡回員に携帯される携帯端末を備えた巡回業務支援システムであって、
    前記携帯端末は、
    前記巡回エリアの情報を記憶する記憶部と、
    前記巡回エリアで点検すべき点検項目を示す情報を表示する表示手段と、
    前記各点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力する点検済み情報入力手段と、
    前記各点検項目について点検実施に関する補足情報を入力する補足情報入力手段と、
    点検終了を示す所定の入力を受けると前記巡回エリアについて点検終了を判定する点検判定手段と、を含み、
    前記点検判定手段は、
    前記巡回エリアのすべての点検項目について前記点検済みを識別する情報が記憶されている場合、および、前記点検済みでないと識別される点検項目が存在しているときに当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されている場合には、点検終了と判定し、
    前記巡回エリアの点検項目において前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とした巡回業務支援システム。
  4. 前記表示手段は、
    前記単位点検エリアの点検項目を示す情報が全て表示された状態を初期状態として表示を行い、
    前記点検情報入力手段は、
    前記初期状態の表示に対して、点検を行わない点検項目について点検済みでないことを識別するための入力を行う請求項1〜3のいずれか1つに記載した巡回業務支援システム。
  5. 前記点検判定手段は、点検終了を判定すると、前記点検情報入力手段または補足情報入力手段から入力された情報を前記記憶部に点検記録として記録し、
    さらに、前記記憶部に記憶した前記点検記録を外部の装置に出力する出力手段と、
    前記出力手段によって出力された前記点検記録を消去する記録消去手段とを備える請求項1〜4のいずれか1つに記載した巡回業務支援システム。
  6. 点検終了を示す所定の入力は、前記エリア識別指標を認識した信号として入力される請求項1〜5のいずれか1つに記載した巡回業務支援システム。
  7. さらに、
    前記複数の単位点検エリアの点検順序となる巡回経路を決定する経路決定手段を備え、
    前記記憶部は、前記経路決定手段が決定する巡回経路の情報を記憶し、
    前記点検判定手段は、前記点検終了を判定すると、前記記憶した巡回経路の情報に応じて次に点検すべき単位点検エリアを判断する請求項2に記載の巡回業務支援システム。
  8. 巡回員に携帯され、巡回エリアを分割した複数の単位点検エリアごとに設けられたエリア識別指標を認識可能な携帯端末であって、
    前記エリア識別指標に対応する単位点検エリアの情報を関連付けて記憶する記憶部と、
    前記エリア識別指標を認識すると、少なくとも現在点検を行う単位点検エリアの点検項目を示す情報を表示する表示手段と、
    前記各点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力する点検情報入力手段と、
    前記各点検項目について点検実施に関する補足情報を入力する補足情報入力手段と、
    点検終了を示す所定の入力を受けると前記単位点検エリアについて点検終了を判定する点検判定手段と、を含み、
    前記点検判定手段は、
    前記単位点検エリアのすべての点検項目について前記点検済みを識別する情報が記憶されている場合、および、前記点検済みでないと識別される点検項目が存在しているときに当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されている場合には、点検終了と判定し、
    前記点検項目において前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とした携帯端末。
  9. 巡回エリア複数の単位点検エリアに分割し、該単位点検エリアごとにエリア識別指標を設置し、巡回員に携帯された携帯端末で前記エリア識別指標を認識して前記巡回員の巡回業務を支援する巡回業務支援方法であって、
    前記携帯端末に、
    前記エリア識別指標に対応する単位点検エリアの情報を関連付けて記憶し、
    前記エリア識別指標を認識すると、少なくとも現在点検を行う単位点検エリアの点検項目を示す情報を表示し、
    前記各点検項目について点検済みか否かを識別する情報を入力可能とし、
    前記各点検項目について点検実施に関する補足情報を入力可能とし、
    点検終了を示す所定の入力を受けると前記単位点検エリアについて点検終了を判定し、
    且つ、
    点検終了を示す所定の入力を受けたときに、
    前記単位点検エリアのすべての点検項目について前記点検済みを識別する情報が記憶されている場合、および、前記点検済みでないと識別される点検項目が存在しているときに当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されている場合には、点検終了と判定し、
    前記単位点検エリアの点検項目において前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とした巡回業務支援方法。
  10. 巡回エリアを分割した複数の単位点検エリアごとに設けられた通信端末と、巡回員に携帯される携帯端末と、を備えた巡回業務支援システムであって、
    前記携帯端末は、
    前記通信端末と情報を送受信する読取部と、
    前記単位点検エリアにおいて点検すべき点検項目ごとに点検済みか否かを識別する点検情報及び前記点検項目について点検実施に関する補足情報を入力する入力部と、
    当該携帯端末の情報と前記入力部にて入力された点検情報及び補足情報を記憶する記憶部と、
    を有し、
    前記通信端末は、
    前記携帯端末と情報を送受信する近距離通信部と、
    少なくとも前記単位点検エリアの点検項目情報を記憶する記憶部と、
    前記携帯端末から前記点検情報及び補足情報を取得して、前記単位点検エリアの点検終了か否かを判定する処理部と、
    を有し、
    前記処理部は、前記携帯端末から取得した情報において、
    前記単位点検エリアのすべての点検項目について前記点検済みを識別する情報が記憶されている場合、および、前記点検済みでないと識別される点検項目が存在しているときに当該点検済みでない点検項目について前記補足情報が記憶されている場合には、点検終了と判定し、
    前記単位点検エリアの点検項目について前記点検済みでないと識別される点検項目が存在し、且つ当該点検済みでない点検項目について補足情報が入力されていない場合には、点検終了と判定しないことを特徴とした巡回業務支援システム。
  11. 前記通信端末は、さらに、
    前記処理部が前記単位点検エリアの点検終了と判定したときに外部装置に点検終了情報を送信する通信制御部を備える請求項10に記載の巡回業務支援システム。

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