JP2010128717A - 点検管理サーバ、点検管理方法及び点検管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】施設の点検状況を正確に管理すること。
【解決手段】点検管理サーバ11は、第1の通信端末から施設情報を受け取り、第1の通信端末に点検項目を送る点検項目選択部34と、点検結果を第1の通信端末から受取り、点検結果の適否を判断する結果判断部35を備える。また、点検結果の内容が適正である場合に点検項目の作業が完了したことを第1の通信端末に指示し、点検結果の内容が不適である場合に必要な点検項目を第1の通信端末に指示する指示部36を備える。また、点検項目、点検結果及び第1の通信端末に指示された情報をデータベースに登録するデータ登録部37と、ネットワークを介してデータを送受信する第2の通信端末に対して、データベースに登録された点検結果を送る結果送信部39と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】点検管理サーバ11は、第1の通信端末から施設情報を受け取り、第1の通信端末に点検項目を送る点検項目選択部34と、点検結果を第1の通信端末から受取り、点検結果の適否を判断する結果判断部35を備える。また、点検結果の内容が適正である場合に点検項目の作業が完了したことを第1の通信端末に指示し、点検結果の内容が不適である場合に必要な点検項目を第1の通信端末に指示する指示部36を備える。また、点検項目、点検結果及び第1の通信端末に指示された情報をデータベースに登録するデータ登録部37と、ネットワークを介してデータを送受信する第2の通信端末に対して、データベースに登録された点検結果を送る結果送信部39と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば、遊園地等に設置される遊戯施設を点検管理する場合に適用して好適な点検管理サーバ、点検管理方法及び点検管理システムに関する。
従来、遊園地やテーマパーク等には様々な遊戯施設(以下、単に「施設」という。)が設置されている。このような施設は、ほぼ毎日運行されており、幼児から大人まで楽しむことができる。このため、施設の運行管理には細心の注意が要求され、定期的に施設の点検が行われている。
施設で必要とされる点検項目は、施設全体の動作確認、部品の破損状況、ボルトの締め付け状態等、多岐にわたる。このため、予め点検項目にチェック欄が設けられた点検表が用意されている。通常、点検を行う点検者は、施設の運行前に点検表に基づいて施設の状態を点検する。点検者は、点検が終わると点検表に点検日時を記入し、点検項目毎のチェック欄に所定のチェック(丸印、レ点等)を記入する。点検者の上位者、施設点検の管理者等は、週次又は月次で回収する点検表に基づいて、施設毎の点検日時と点検内容を管理していた。
しかしながら、点検者が点検表を持ち歩いたり、施設に点検表が貼り付けられていたりすると、点検表が汚損しやすいばかりでなく、誤記の要因ともなりうる。このような点を解決するための技術として、特許文献1には、管理チェック項目が設定されたアプリケーションを搭載した携帯情報端末に点検対象装置の状況を項目に従ってチェックすることを目的とする点検情報管理システムについて開示されている。
特開2004−310711号公報
ところで、特許文献1には携帯情報端末を用いて読み取った固有情報認識体の情報を情報管理装置で管理する点について開示されているものの、情報管理装置がどのように情報を管理するのかについて具体的には何ら示されていない。
また、点検表が紙媒体等であると、点検者と管理者の間で点検表をやり取りしなければならなかった。また、点検表の入力結果を文書ファイル等に転記する際に誤記が発生する可能性があり、施設の点検結果を両者でリアルタイムに共有できなかった。また、いつ、どこで、誰が、何をどのように点検を行って、点検結果はどうであったかをすぐに知ることはできなかった。このような状況下では、点検結果に異常が発見されてもすぐに補修等の対応を取ることができなかった。また、点検者は、手作業で点検表に点検結果を入力する。しかし、点検表に入力された点検日時、点検結果等の記載内容はあくまで点検者の良心に依存しており、実際に点検者が施設に出向いて、ある日時に必要な点検を行ったか否かを確実に証明することはできなかった。このため、点検表の記載内容が改ざんされるおそれがあった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、施設の点検状況を正確に管理することを目的とする。
本発明は、始めに、ネットワークを介してデータを送受信する第1の通信端末から、点検が行われる施設を特定する施設情報を受け取り、施設で必要とされる点検項目を選択して、第1の通信端末に点検項目を送る。
次に、点検項目に従って入力されたデータ、データが入力された日時、及び点検項目に従って点検が行われた施設を特定する位置情報が含まれる点検結果を第1の通信端末から受取り、点検結果の適否を判断する。
次に、点検結果の内容が適正である場合に点検項目の作業が完了したことを第1の通信端末に指示し、点検結果の内容が不適である場合に必要な点検項目を第1の通信端末に指示する。
次に、点検項目、点検結果及び第1の通信端末に指示された情報をデータベースに登録し、ネットワークを介してデータを送受信する第2の通信端末に対して、データベースに登録された点検結果を送る。
そして、第2の通信端末は、第1の通信端末によってデータベースにリアルタイムで登録され、データベースによって一元管理される点検結果を、第1の通信端末と共にリアルタイムで共有するものである。
次に、点検項目に従って入力されたデータ、データが入力された日時、及び点検項目に従って点検が行われた施設を特定する位置情報が含まれる点検結果を第1の通信端末から受取り、点検結果の適否を判断する。
次に、点検結果の内容が適正である場合に点検項目の作業が完了したことを第1の通信端末に指示し、点検結果の内容が不適である場合に必要な点検項目を第1の通信端末に指示する。
次に、点検項目、点検結果及び第1の通信端末に指示された情報をデータベースに登録し、ネットワークを介してデータを送受信する第2の通信端末に対して、データベースに登録された点検結果を送る。
そして、第2の通信端末は、第1の通信端末によってデータベースにリアルタイムで登録され、データベースによって一元管理される点検結果を、第1の通信端末と共にリアルタイムで共有するものである。
このようにしたことで、一元管理した点検結果を各端末で共有し、点検結果を有効に活用することができる。
本発明によれば、一元管理した点検結果を各端末で共有し、点検結果を有効に活用することによって、施設の点検状況をリアルタイムで把握することができる。また、点検管理サーバは、施設毎に必要な点検項目を第1の通信端末に送るため、点検項目の漏れをなくすことができる。また、点検項目、点検結果等の伝達は、ネットワークを介して行われており、すぐに点検結果の適否が判断される。この結果、異常が発生している施設をすぐに把握でき、再点検や補修の指示等を第1の通信端末に送ると共に、第2の通信端末に異常が発生したことを通知できるため、点検結果の精度が高まるという効果がある。
以下、本発明の一実施の形態例(以下、「本例」ということもある。)について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態例では、例えば、遊園地等に設置される施設6の運行前に点検を行う場合に好適な点検管理システム10に適用した例について説明する。なお、点検には、施設自体の運行状態の他、施設の構成部材の破損状況等が含まれる。
[点検管理システムの外部構成例]
図1は、本例の点検管理システム10の構成例を示す概念図である。
点検管理システム10は、施設6の点検に用いられる第1の通信端末1と、第1の通信端末1に施設6の点検指示を行ったり、第1の通信端末1で行われた施設6の点検結果を受け取ったりする点検管理サーバ11と、点検管理サーバ11の制御に基づいて施設6の点検結果を蓄積するデータベースサーバ12を備える。データベースサーバ12は、施設6毎に必要な点検項目、点検結果等を記録する施設管理データベース13を備える。
点検結果には、点検項目に従って入力されたデータ、データが入力された日時、及び点検項目に従って点検が行われた施設6を特定する位置情報が含まれる。
図1は、本例の点検管理システム10の構成例を示す概念図である。
点検管理システム10は、施設6の点検に用いられる第1の通信端末1と、第1の通信端末1に施設6の点検指示を行ったり、第1の通信端末1で行われた施設6の点検結果を受け取ったりする点検管理サーバ11と、点検管理サーバ11の制御に基づいて施設6の点検結果を蓄積するデータベースサーバ12を備える。データベースサーバ12は、施設6毎に必要な点検項目、点検結果等を記録する施設管理データベース13を備える。
点検結果には、点検項目に従って入力されたデータ、データが入力された日時、及び点検項目に従って点検が行われた施設6を特定する位置情報が含まれる。
また、点検管理システム10は、施設管理データベース13から読み出される、施設6の点検結果の実施連絡を受ける第2の通信端末2と、第1の通信端末1から業務相談をリアルタイムで受けて、第1の通信端末1に相談結果を送る第3の通信端末3を備える。第1の通信端末1〜第3の通信端末3の機能(Webサイトへのアクセス、データの送受信等)は、携帯端末の機能を用いることで実現される。
第1の通信端末1には、点検者5によって操作される、カメラ機能を有する携帯電話1a及びデジタルカメラ1bが含まれている。点検者5は、施設6に赴いた上で、施設6に付されている2次元コード17(後述する図2参照)を第1の通信端末1を用いて撮影する。この2次元コード17には、施設6が設置されている場所に関する情報、Webサイトのアドレス情報及び施設6の点検マニュアルをダウンロードするための識別情報等が含まれる。Webサイトのアドレス情報とは、例えば、サイト毎に一意に割り振られるURL(Uniform Resource Locator)であり、Webサイトは点検管理サーバ11によって運営される。Webサイトの詳細なUI(User Interface)画面、処理等については後述する。
第2の通信端末2は、施設6の点検計画を策定したり、点検管理サーバ11から供給される点検結果に基づいて点検者5に点検指示を行ったりする本部8に設置され、管理者9によって操作される。点検者5が点検した施設6の点検結果が点検管理サーバ11に送られると、点検管理サーバ11は、データベースサーバ12を介して施設管理データベース13に点検結果を書き込むと共に、第2の通信端末2に点検結果をリアルタイムで送信する。管理者9は、受取った点検結果に基づいて、第1の通信端末1に対し再点検の実施等の指示を送ることができる。
第3の通信端末3には、携帯電話端末3a、ノート型のパーソナルコンピュータ装置3bが含まれており、これらは点検者5を管理する管理者14によって操作される。管理者14は、例えば車15に乗って移動中であってもインターネット7にアクセスすることが可能である。第3の通信端末3が第1の通信端末1から受けた業務相談等は、点検管理サーバ11を介して、第3の通信端末3から第1の通信端末1に返信できる。このため、点検者5は、管理者14に対して、リアルタイムで業務相談を行うことができる。
第1の通信端末1〜第3の通信端末3及び点検管理サーバ11は、インターネット7を介して相互に通信することが可能である。この通信は、VPN(Virtual Private Network)によってセキュアな状態に保たれており、リアルタイム又はバッチのいずれかによって行われる。
点検管理サーバ11とデータベースサーバ12は、セキュリティ管理された情報管理センタ4に設置される。点検管理サーバ11は、Webサイトの運営等のWebサービスを管理するWebサーバとして機能しており、ASPや施設管理用のWebサイト等のアプリケーションプログラムを管理する。Webサーバの機能は、アプリケーションサーバとWebサーバに分類されるが、IIS(Internet Information Service)では両サーバの機能が統合される。Webサーバは、主にWebのコントロール(ページコントロール等)の機能を担当し、アプリケーションサーバはプログラムロジックを制御する機能を担当する。通常、Webサービスは、アプリケーションロジック(オブジェクト)と同一視でき、アプリケーションロジックの上位層には、WebロジックHPページ制御層が乗る。第1の通信端末1〜第3の通信端末3には、HPページを制御する機能が端末側のアプリケーションとして実装される。
データベースサーバ12は、施設管理データベース13に記録するデータの読み書きを管理する。データベースサーバ12は、Webサイトに表示される内容を保存したり、Webサイトを通じて入力された内容をデータベースに更新登録する際に施設管理データベース13の動作を制御したりする。本例のデータベースサーバ12は、施設6に必要とされる点検項目や点検結果を施設管理データベース13に記録する。
データの書き込み又は読み出しは、第1の通信端末1〜第3の通信端末3がアクセスしたWebサイトの指示に基づいて行われる。このWebサイトは、点検管理サーバ11によって提供される。点検管理サーバ11は、Webサイトに入力されたデータに応じてデータベースサーバ12を駆動し、施設管理データベース13に対してデータの書き込み又は読み出しを行う。
[点検管理システムの動作例]
図2は、図1に示した点検管理システム10の具体的な動作を説明するための図である。なお、図1に示されている一部の構成要素については除いた記載としている。
図2は、図1に示した点検管理システム10の具体的な動作を説明するための図である。なお、図1に示されている一部の構成要素については除いた記載としている。
点検が必要な施設6には、施設、部材毎に2次元コード17が付される。2次元コード17には、施設6が設置される位置情報、施設6の名称、点検項目の名称、部材を特定する部材ID、部材IDに紐付けられる部材名称等がコード化されて記録されている。第1の通信端末1によって2次元コード17が撮像されると、第1の通信端末1が有するデコード機能により、2次元コード17がデコードされる。そして、第1の通信端末1を用いて点検管理サーバ11が管理するWebサイトにアクセスすると、施設6毎に必要な点検項目が第1の通信端末1の表示画面に表示される。
第1の通信端末1がWebサイトにアクセスする際には、施設6の位置情報、部材情報、担当者情報等がWebサイトに送信される。そして、Webサイトから第1の通信端末1には、2次元コード17が付された部材に応じた点検項目の情報が送られる。このため、点検者5は、第1の通信端末1を操作して表示画面に表示された点検項目に基づいて施設6の点検作業を漏れなく行うことができる。
また、点検者5は、第1の通信端末1を用いて、点検した施設6の部材を撮影すると、第1の通信端末1から点検管理サーバ11に対して画像ファイルを送信する。画像ファイルの送信は、例えば、FTP(File Transfer Protocol)、Webサービス等によって行われる。画像ファイルには、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮方式で保存される静止画ファイルや、MPEG(Moving Picture Expert Group)−4等の圧縮方式で保存される動画ファイルが含まれる。そして、画像ファイルに含まれる撮影日時等の情報によって、点検日時が証明され、画像によって、点検者が実際に現場に赴いて施設6を点検したことが証明される。
点検管理サーバ11は、施設6に必要な点検項目を予めXML(Extensible Markup Language)ファイルとして取り込む。なお、このXMLファイルは、汎用のフォーマットであり、他の情報システムとの連携が容易となる。また、点検管理サーバ11は、施設管理データベース12に記録された点検結果の履歴を第2の通信端末2に提供する。
施設6は、施設6のオーナーである管理会社16によって日々の運行が管理される。管理会社16にはインターネットに接続可能な第4の通信端末18が設置される。第4の通信端末18には、パーソナルコンピュータ装置18a、プリンタ18bが含まれており、不図示の管理者によって操作される。点検管理サーバ11は、点検結果を定例報告しており、プリンタ18bに点検結果を印刷することによって、管理者は点検が正確に行われていることを把握できる。
[点検管理システムの内部構成例]
図3は、点検管理システム10の内部構成例を示す。
第1の通信端末1は、大容量のデータを記憶可能な記憶部21と、キーボードやマウス等によるユーザの操作入力を受け付ける操作部22と、画像や文字を表示する表示部23を備える。また、第1の通信端末1は、光学系(レンズ、シャッタ、フラッシュ等)を備えて被写体を撮像する撮像部24と、インターネットに接続可能な通信部25と、各部を制御する制御部26を備える。更に、撮像部24によって撮像された画像に2次元コード17が含まれる場合には、2次元コード17をデコードするデコード部27も備えている。なお、第2の通信端末2及び第3の通信端末3についても、第1の通信端末1と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
図3は、点検管理システム10の内部構成例を示す。
第1の通信端末1は、大容量のデータを記憶可能な記憶部21と、キーボードやマウス等によるユーザの操作入力を受け付ける操作部22と、画像や文字を表示する表示部23を備える。また、第1の通信端末1は、光学系(レンズ、シャッタ、フラッシュ等)を備えて被写体を撮像する撮像部24と、インターネットに接続可能な通信部25と、各部を制御する制御部26を備える。更に、撮像部24によって撮像された画像に2次元コード17が含まれる場合には、2次元コード17をデコードするデコード部27も備えている。なお、第2の通信端末2及び第3の通信端末3についても、第1の通信端末1と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
記憶部21は、例えば、第1の通信端末1に付属されるフラッシュメモリである。このフラッシュメモリは、第1の通信端末に内蔵されるものでもよいし、第1の通信端末に取り外し可能に設けたものでよい。操作部22は、例えば、キーボード、タッチパネル、プッシュボタン等であり、ユーザからの操作入力を促す。表示部23は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイであり、Webサイト等を表示する。撮像部24は、例えば、フラッシュ機構、アイリス機構、ズーム機構、撮像素子(CCD(Charge Coupled Devices)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor))を備えており、撮像素子に結像した入射光から画像を生成することができる。通信部25は、無線又は有線によってインターネットにアクセスし、Webサイトからデータをダウンロードし、又はデータをアップロードすることができる。本例では、施設6の点検管理を行うために用いられるWebサイトにアクセスする際には、通信部25の機能によってVPN接続される。制御部26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備えており、各部を並列動作させることができる。
デコード部27は、2次元コード17を所定の方式で変換して、2次元コード17に含まれる情報を取り出すことができる。本例では、2次元コードとして、例えば、QRコード(登録商標)が用いられる。2次元コードは、従来の1次元コードと比較して保持する情報量が多い。また、誤り訂正機能によって、2次元コード自体に汚れが付着していても情報を正確に復元することができる。このため、屋外に設置される施設6に2次元コード17を付すことは有効であると言える。
点検管理サーバ11は、第1の通信端末1との間でインターネット7を介してデータを送受信する通信部31と、Webサイトが登録されるサイト登録部32を備える。また、点検管理サーバ11は、Webサイトにアクセスした第1の通信端末1が正規のユーザであるか否かを認証する認証部33と、施設6毎に異なる点検項目を施設管理データベース13から選択する点検項目選択部34を備えている。また、点検管理サーバ11は、第1の通信端末1から受け取った点検結果の適否を判断する結果判断部35と、点検結果に応じた指示を与える指示部36と、点検結果を施設管理データベース13に仮登録又は本登録するデータ登録部37を備える。更に、点検管理サーバ11は、点検結果が不適である場合に、第1の通信端末1〜第3の通信端末3に警告を発する警告部38と、点検結果を第1の通信端末1〜第3の通信端末3に送信する結果送信部39と、施設管理データベース13から読み出した点検結果を、第4の通信端末18に日次、又は月次で定例報告する報告部40を備えている。
データベースサーバ12は、施設管理データベース13に対してデータの読込み又は書き込みを管理するデータベース管理部50と、各種のテーブル群を管理する施設管理データベース13を備える。データベース管理部50は、データベース管理システム(DBMS: Data Base Management System)としての機能を有する。そして、データベース管理部50は、点検管理サーバ11に施設管理データベース13から読み出したデータを供給してWebサイトに表示させたり、Webサイトから入力されたデータを点検管理サーバ11の指示に応じて施設管理データベース13に書き込んだりする。施設管理データベース13は、リレーショナルデータベースであり、任意に正規化されたテーブル群によってデータが管理される。
施設管理データベース13は、ユーザ毎に一意に割り振られるユーザID、端末ID、パスワード等の認証情報を記録する認証テーブル51と、施設6毎に一意に割り振られる施設ID、施設名称を記録する施設情報テーブル52を備える。また、施設管理データベース13は、施設6毎に必要な点検項目を点検IDに紐付けて記録する点検項目テーブル53と、施設6毎に点検結果の履歴を記録する点検結果履歴テーブル54と、点検結果が不適である場合に第1の通信端末1に指示される指示情報を記録する指示テーブル55を備える。更に、施設管理データベース13は、点検結果が不適である場合に、警告部38が第1の通信端末1〜第3の通信端末3に警告した履歴を記録する警告履歴テーブル56を備えている。そして、結果送信部39は、第2の通信端末2と第3の通信端末3に対して、データベースに登録された点検結果を送る。
次に、上述した点検管理システム10の動作について説明する。
点検者5が第1の通信端末1を用いて、施設6に付される2次元コード17を撮像すると、デコード部27によって2次元コード17がデコードされて、情報が取り出される。本例の2次元コード17には、点検が行われる施設6を特定する施設情報と、WebサイトへのURLが含まれる。この施設情報には、施設6を特定するために一意に割り振られる「施設コード」、施設6の名称を示す「施設名称」、施設を構成する部材を特定するために一意に割り振られる「部材コード」、部材の名称を示す「部材名称」、施設6が設置される場所を特定する「場所情報」のうち、少なくとも1つが含まれる
点検者5が第1の通信端末1を用いて、施設6に付される2次元コード17を撮像すると、デコード部27によって2次元コード17がデコードされて、情報が取り出される。本例の2次元コード17には、点検が行われる施設6を特定する施設情報と、WebサイトへのURLが含まれる。この施設情報には、施設6を特定するために一意に割り振られる「施設コード」、施設6の名称を示す「施設名称」、施設を構成する部材を特定するために一意に割り振られる「部材コード」、部材の名称を示す「部材名称」、施設6が設置される場所を特定する「場所情報」のうち、少なくとも1つが含まれる
そして、第1の通信端末1は、取り出した情報に含まれるURLに基づいて、Webサイトにアクセスする。本例では、Webサイトとして、施設6の点検管理に用いられる施設点検管理サイトが表示される。Webサイトは複数のWebページによって構成され、認証されたユーザによってアクセス可能なWebページが異なる。例えば、最初にアクセスできるWebページは、ユーザID、パスワードの入力が求められる認証ページである。
認証ページにて入力されたユーザID、パスワード等の認証情報は、認証部33が認証テーブル51に記録された認証情報に基づいてユーザ認証を行う。ユーザ認証されない場合には、他のWebページにアクセスできない。一方、ユーザ認証された場合、職位によって異なる点検者ページ又は管理者ページのいずれかにアクセスできる。点検者ページは、主に施設6の点検項目を表示し、点検者5が点検結果の入力を行うために用いられる。一方、管理者ページは、主に施設6の点検結果を表示し、点検管理に用いられる。以下、点検者ページにおける点検管理サーバ11の動作について説明する。
[点検者の点検報告]
点検者5が行う点検報告には、日常点検、定期点検、異常報告がある。点検報告は、第1の通信端末1を用いてリアルタイムで行われる。図3に示す点検管理サーバ11の点検項目選択部34は、第1の通信端末1から、点検が行われる施設を特定する施設情報を受け取ると、施設6で必要とされる点検項目を選択して、選択した点検項目に紐付けられる点検IDと点検項目を第1の通信端末1に送る。これが、点検者ページに表示される施設6毎の点検項目となる。点検者ページには、点検項目毎にプルダウン、ラジオボタン等の入力情報が表示される。これは、点検者の入力作業の負担を減らすためであり、この施設6毎に点検項目を表示することにより点検時間の短縮が図られている。
点検者5が行う点検報告には、日常点検、定期点検、異常報告がある。点検報告は、第1の通信端末1を用いてリアルタイムで行われる。図3に示す点検管理サーバ11の点検項目選択部34は、第1の通信端末1から、点検が行われる施設を特定する施設情報を受け取ると、施設6で必要とされる点検項目を選択して、選択した点検項目に紐付けられる点検IDと点検項目を第1の通信端末1に送る。これが、点検者ページに表示される施設6毎の点検項目となる。点検者ページには、点検項目毎にプルダウン、ラジオボタン等の入力情報が表示される。これは、点検者の入力作業の負担を減らすためであり、この施設6毎に点検項目を表示することにより点検時間の短縮が図られている。
点検者ページで入力されたデータは、いったん点検管理サーバ11に送られ、結果判断部35が点検結果の適否を判断する。指示部36は、点検結果の内容が適正である場合に点検項目の点検が完了したことを第1の通信端末1に指示する。一方、指示部36は、点検結果の内容が不適である場合に入力ミス等が考えられるため、必要な点検項目に紐付けられる点検IDと点検項目を第1の通信端末1に送り、再点検を促す。
データ登録部37は、点検項目、点検結果及び第1の通信端末に指示された情報を、点検結果履歴テーブル54に仮登録する。点検結果履歴テーブル54に登録される点検結果は、適否を問わない。また、点検者5が第1の通信端末1を用いて撮像した施設6の画像も登録される。点検結果に異常値が含まれる場合、警告部38は、第1の通信端末1〜第3の通信端末3に警告を発する。この警告には、対象となる施設6の施設情報、点検項目、点検結果が含まれる。
また、点検者ページには、管理者9,14に業務相談を行うための入力フォームを備える。点検者5は、この入力フォームに任意の事柄を入力すると、管理者9,14から指示を仰ぐことができる。
[管理者の点検管理]
管理者9が行う点検管理には、点検報告、補修報告、報告履歴の管理が含まれる。管理者9は、第2の通信端末2により、点検対象となる全ての施設6について、点検報告(点検項目の新規、追加、訂正、削除)、補修実施報告、点検履歴(実施有無、異常有無、実施記録検査)の管理を行う。これらの点検管理は、任意の期間で検索したり、任意の期間内における履歴を管理したりすることによって行われる
管理者9が行う点検管理には、点検報告、補修報告、報告履歴の管理が含まれる。管理者9は、第2の通信端末2により、点検対象となる全ての施設6について、点検報告(点検項目の新規、追加、訂正、削除)、補修実施報告、点検履歴(実施有無、異常有無、実施記録検査)の管理を行う。これらの点検管理は、任意の期間で検索したり、任意の期間内における履歴を管理したりすることによって行われる
管理者ページは、施設6の点検状況が表示されるが、この管理者ページには、管理者9,14のみがアクセスできる。この表示内容には、例えば、施設6の点検スケジュール、点検済み施設の一覧、警報を受けた施設6の一覧等がある。管理者ページに表示された内容から管理者9は点検者5が行った点検の状況を知ることができる。また、管理者ページは、点検者5から質問等の業務相談を受けた場合に返信可能な入力フォームを備えている。この管理者ページには、点検者5から業務相談の一覧が表示され、管理者9は、任意の業務相談を選択して、上述の返信可能な入力フォームを用いて点検者に返信することができる。
また、管理者9は、施設6の危機管理を行う。施設6の危機管理としては、異常報告、異常アラーム報告、危機管理履歴に関する管理等が挙げられる。危機管理についても、第2の通信端末2より全ての施設6について、異常報告(新規、追加、訂正、削除)、異常アラーム報告(異常値、異常現象)、危機管理履歴(異常アラームの有無、異常アラームの報告履歴、異常アラームの対応履歴の管理等)の管理を行うことができる。これによって、異常が発見された施設6に対して部品の交換、補修等の対応を迅速に行うことができる。
図4は、第1の通信端末1によって行われる施設6の点検処理を示すシーケンス図である。この図では、第1の通信端末1、点検管理サーバ11及び施設管理データベース13の間における、各処理におけるデータのやり取りの例を示している。なお、施設管理データベース13に対するデータの書き込み又は読み出しはデータベース50を介して行われるが、ここでは、記載を省略する。
始めに、点検者5が第1の通信端末1が備える撮像部24を用いて、施設6に付された2次元コード17を撮像し、画像を生成する。デコード部27は、この画像から読み込んだ2次元コード17をデコードする(ステップS1)。2次元コード17には、URL、施設6の位置情報、施設名称、部材コード、部材名称等の情報も含まれる。
次に、第1の通信端末1は、2次元コード17に記録されているURLに基づいてWebサイトにアクセスを開始する(ステップS2)。このとき、第1の通信端末1は、点検管理サーバ11に点検者ID、端末番号及びパスワードを送信する。点検管理サーバ11がこれらの認証情報を受け取ると、認証部33は、認証テーブル51を参照してユーザ認証を行う(ステップS3)。
Webサイトにアクセスしたユーザが正当なユーザであると認証されると、点検管理サーバ11は、第1の通信端末1に対して、点検マニュアルを送信する(ステップS4)。点検マニュアルは、点検項目や点検を指示する指示情報が一覧表記される電子ファイル(例えば、XMLファイル)である。点検マニュアルや点検項目は、予め施設6毎に点検項目テーブル53に登録されるため、点検項目を電子ファイル化することが容易である。
第1の通信端末1は、受信した点検マニュアルを表示部23に表示する(ステップS5)。点検マニュアルは、施設毎に作成された点検IDの集まりであり、施設6毎に点検項目数、内容が異なる。点検IDは、点検項目毎に定義されるナンバーであり、この点検IDには、点検名称や点検詳細項目などが定義されている。
点検マニュアルには、点検者5が点検を行おうとする施設6に関する、点検管理情報(点検写真要/不要、実施要領、注意事項など)、点検履歴情報(直近実施日、点検項目数/点検項目数、実施済み項目数、次点検項目名称)が含まれる。これにより、点検者5は、現在点検を行おうとしている施設6の点検状況を確認できる。また、点検マニュアルは、点検管理サーバ11から送られるため、点検項目の漏れを防止できる。また、点検結果の改ざん防止や不正を防止できる。
次に、点検項目に基づいて点検結果が入力されると(ステップS6)、点検結果が点検管理サーバ11に送信される。この点検結果には、撮像部24によって撮像された施設6の画像も含まれており、点検IDに対して点検結果は一意に対応する。なお、本例では、Webページ上で施設6を撮像した画像を添付して点検管理サーバ11に送る場合について説明するが、第1の通信端末1上で動作するメールソフトで作成したメールに画像を添付して点検管理サーバ11に送ってもよい。点検管理サーバ11が点検結果を受信すると、結果判断部35が点検結果の適否判断を行う(ステップS7)。この適否判断は、点検完了判定、異常入力のチェック等が自動的に行われる。
次に、データ登録部37は、点検結果を点検結果履歴テーブル54に仮登録する(ステップS8)。仮登録は、点検結果の登録が完了していない状態である。このとき、データ登録部37は、特定のコード(例えば、“1”)を割り振ることで点検結果が仮登録されていることを示す。そして、点検管理サーバ11は、第1の通信端末1に判断結果と仮登録を通知する(ステップS9)。
第1の通信端末1は、受信した判断結果と仮登録の通知を表示部23に表示する(ステップS10)。これにより、点検者5は、表示部23に表示された判断結果の正否を確認することができる。
点検者5によって判断結果が確認されると、操作部22を介して判断結果を確認したことが入力される。ここで、点検管理サーバ11の判断結果が誤っている場合、操作部22から訂正入力がされる(ステップS11)。訂正入力される内容には、特記事項等の追加も含まれる。
第1の通信端末1は、判断結果を確認したことを表す点検確認情報、又は訂正入力されたことを表す訂正結果を点検管理サーバ11に送る。点検管理サーバ11は、点検確認情報、又は訂正結果を受信すると、データ登録部37が点検結果履歴テーブル54に点検結果を本登録し、第1の通信端末1に本登録した旨を通知する(ステップS12)。本登録は、点検結果の登録が完了した状態である。このとき、データ登録部37は、特定のコード(例えば、“2”)を割り振ることで点検結果が本登録されていることを示す。
点検者5は、第1の通信端末1を用いて、1項目ずつ施設6を点検する。施設6の点検が完了したか否か、又は、次に点検すべき項目が何であるかは、一つの点検IDに対応する点検項目の点検が終了する度に点検管理サーバ11から通知される。
点検結果の本登録後、点検管理サーバ11は、点検結果の正常又は異常を判断する(ステップS13)。点検管理サーバ11は、点検結果が正常であると判断した場合、点検結果の登録処理を終了する。そして、点検管理サーバ11は、次に点検すべき点検項目と点検IDを第1の通信端末1に送信する。第1の通信端末1は、施設6の残りの点検項目のうち、受信した点検IDに対応する点検項目を表示部23に表示する。これにより、点検者5は、引き続き点検作業を継続することができる。
一方、点検管理サーバ11は、点検結果が異常であると判断した場合、施設管理データベース13から異常値が含まれる点検結果を取り出して、第2の通信端末2に警告を発すると共に、この点検結果を送る(ステップS14)。第2の通信端末2は、点検管理サーバ11から警告を受けると、警告表示すると共に、受け取った点検結果の内容を表示する。これにより、管理者9は、点検者5に対して対応を指示することができる。
なお、ステップS14において、点検管理サーバ11が発する警告は、第1の通信端末1に対して行うようにしてもよい。
また、施設6が設置されている場所の通信状況が悪い場合も考えられる。この場合、点検者5は、通信状況がよい場所で第1の通信端末1を操作し、施設6で必要とされる点検IDに対応する点検項目を事前に第1の通信端末1に取り込んでもよい。そして、点検者5は、いったん施設6の点検結果を第1の通信端末1に蓄積し、通信状況がよい場所で第1の通信端末1を操作することで、蓄積した点検結果を点検管理サーバ11に送ってもよい。
また、施設6が設置されている場所の通信状況が悪い場合も考えられる。この場合、点検者5は、通信状況がよい場所で第1の通信端末1を操作し、施設6で必要とされる点検IDに対応する点検項目を事前に第1の通信端末1に取り込んでもよい。そして、点検者5は、いったん施設6の点検結果を第1の通信端末1に蓄積し、通信状況がよい場所で第1の通信端末1を操作することで、蓄積した点検結果を点検管理サーバ11に送ってもよい。
図5は、第1の通信端末1の表示部23に表示されるUI画面の例を示す。各画面は、図4を参照して上述した点検処理で表示される。
図5Aは、施設6に付された2次元コード17が撮像された場合の表示例を示す。このUI画面は、図4のステップS2に対応して表示される。
撮像された2次元コード17は、表示部23内の領域61に表示される。そして、2次元コード17は、デコード部27によってデコードされ、WebサイトのURLが領域62に表示される。点検者5は、領域62に表示されたURLを選択することで、Webサイトにアクセスできる。
撮像された2次元コード17は、表示部23内の領域61に表示される。そして、2次元コード17は、デコード部27によってデコードされ、WebサイトのURLが領域62に表示される。点検者5は、領域62に表示されたURLを選択することで、Webサイトにアクセスできる。
図5Bは、点検管理サーバ11から受け取る点検マニュアルの表示例を示す。このUI画面は、図4のステップS5に対応して表示される。
表示部23には、複数の点検項目を含む「点検項目情報」が点検マニュアルとして表示される。点検項目情報には、例えば、「点検者名」、「点検項目の状態」等が含まれる。
表示部23には、複数の点検項目を含む「点検項目情報」が点検マニュアルとして表示される。点検項目情報には、例えば、「点検者名」、「点検項目の状態」等が含まれる。
図5Cと図5Dは、点検項目の表示例を示す。このUI画面は、図4のステップS5に対応して表示される。
点検者5が図5Bに示す点検項目情報の一つを選択すると、複数の点検項目が表示部23に表示される。点検項目は、点検結果が入力されるデータ入力部を備える。データ入力部は、例えば、各項目に対するラジオボタン、テキスト入力領域等を含む。点検者5は、操作部22を操作して、各項目に合わせて点検結果を入力する。
また、点検項目に「写真を撮る」ことが示されている場合、点検者5は、施設6の写真を撮って、領域65に貼り付ける。点検者5によって入力された点検結果は、点検管理サーバ11に送られる。
点検者5が図5Bに示す点検項目情報の一つを選択すると、複数の点検項目が表示部23に表示される。点検項目は、点検結果が入力されるデータ入力部を備える。データ入力部は、例えば、各項目に対するラジオボタン、テキスト入力領域等を含む。点検者5は、操作部22を操作して、各項目に合わせて点検結果を入力する。
また、点検項目に「写真を撮る」ことが示されている場合、点検者5は、施設6の写真を撮って、領域65に貼り付ける。点検者5によって入力された点検結果は、点検管理サーバ11に送られる。
図5Eは、点検結果の仮登録を確認する点検結果確認画面の表示例を示す。
点検者5は、領域66に表示される仮登録の確認画面を見ることによって、施設管理データベース13に仮登録された点検結果の内容を確認する。仮登録された点検結果に入力ミス等があれば、点検者5は、点検結果を訂正し、訂正した点検結果を仮登録する。
点検者5は、領域66に表示される仮登録の確認画面を見ることによって、施設管理データベース13に仮登録された点検結果の内容を確認する。仮登録された点検結果に入力ミス等があれば、点検者5は、点検結果を訂正し、訂正した点検結果を仮登録する。
図5Fは、点検結果の本登録を確認する点検結果確認画面の表示例を示す。
点検者5は、領域67に表示される本登録の確認画面を見ることによって、施設管理データベース13に本登録された点検結果の内容を確認する。
点検者5は、領域67に表示される本登録の確認画面を見ることによって、施設管理データベース13に本登録された点検結果の内容を確認する。
図6は、第2の通信端末2に表示される点検管理画面の例を示す。
管理者9は、第2の通信端末2が備える表示部23に表示された点検管理画面70を参照して、施設6の点検結果を確認する。
点検管理画面70は、5つのボタンを選択することによって各種の機能を用いることができる。このボタンには、例えば、点検項目を入力するメニューボタン71、点検結果を検索する検索ボタン72、検索された点検結果を印刷する印刷ボタン73、検索された点検結果をCSV(Comma-Separated Value)形式で出力するCSV出力ボタン74、及び点検結果に写真が添付されている場合に写真を表示する写真表示ボタン75がある。図6では、検索ボタン72が選択された状態を示している。
管理者9は、第2の通信端末2が備える表示部23に表示された点検管理画面70を参照して、施設6の点検結果を確認する。
点検管理画面70は、5つのボタンを選択することによって各種の機能を用いることができる。このボタンには、例えば、点検項目を入力するメニューボタン71、点検結果を検索する検索ボタン72、検索された点検結果を印刷する印刷ボタン73、検索された点検結果をCSV(Comma-Separated Value)形式で出力するCSV出力ボタン74、及び点検結果に写真が添付されている場合に写真を表示する写真表示ボタン75がある。図6では、検索ボタン72が選択された状態を示している。
検索ボタン72が選択されると、具体的な検索項目の入力が促される。検索項目は、施設名フィールド76、機種名フィールド77、点検日フィールド78、及び点検者フィールド79を含む。各検索項目は、プルダウンメニューによって選択可能であり、キーボード入力等による誤入力の可能性を排している。点検管理画面70の右上隅には日時表示領域80が設けられ、管理者9が点検結果を確認した日時が表示される。そして、本例では、点検日「2008年11月5日」における、「全て」の点検者が点検した、施設名「XXXXXX」、機種名「YYYYYY」の点検結果81が一覧表示される。
一覧表示された点検結果81は、ナンバーフィールド、点検項目フィールド、点検時刻フィールド、点検者フィールド、視覚点検フィールド、操作点検フィールド、打検点検フィールド、数値フィールド、写真フィールドを備え、各フィールドに点検結果が表示される。点検結果は、正常であれば「○」が入力され、異常であれば「×」が入力される。打検点検、数値確認等が行えない部品について、点検結果は入力されない。
ここで、No.14の点検項目を例に挙げ、「各表示灯の点灯確認」について点検結果を確認する場合について説明する。このとき点検結果81より、「各表示灯の点灯確認」は、11時03分に担当者Cによって点検されたことが分かる。そして視覚点検フィールドと操作点検フィールドには、「×」が入力されており、表示灯の一部に異常が生じていることが分かる。この場合、管理者9は、写真表示ボタン75を選択することで、添付された写真が表示される。そして、管理者9は、表示灯の点灯状況をリアルタイムに確認し、表示灯の取り替え等を点検者5に指示することができる。管理者9から点検者5への指示は、例えば、第1の通信端末1へのメール送付、または通話によって行われる。
リアルタイムに点検報告データを管理する事で、以下の確認機能が得られる。各機能は施設別、点検項目別、担当者別、期間検索等によって、レコードを絞込むことが可能である。
(1)点検結果確認(リアルタイムに確認できるため、施設6に不具合が発生した箇所が直ぐ分かり、直ぐに対応できる。)
(2)点検実施確認(リアルタイムに確認できるため、各施設の点検の実施状況を監督し、チェックできる。また、一覧表示することによって、施設6毎の点検項目の実施状況を把握できる。)
(3)点検アラーム(重要部品の異常通知や、点検項目の実施漏れの警告通知などが行われる。)
(4)点検履歴確認(点検項目の点検履歴(日時経過など)を管理できる。)
(5)不具合履歴確認(点検項目に発生した不具合の履歴管理)
さらに、点検管理サーバ11は、点検情報の統計的分析を行う機能や、未然に事故を防ぐ対策を立案する機能等も付随させることができる。
(1)点検結果確認(リアルタイムに確認できるため、施設6に不具合が発生した箇所が直ぐ分かり、直ぐに対応できる。)
(2)点検実施確認(リアルタイムに確認できるため、各施設の点検の実施状況を監督し、チェックできる。また、一覧表示することによって、施設6毎の点検項目の実施状況を把握できる。)
(3)点検アラーム(重要部品の異常通知や、点検項目の実施漏れの警告通知などが行われる。)
(4)点検履歴確認(点検項目の点検履歴(日時経過など)を管理できる。)
(5)不具合履歴確認(点検項目に発生した不具合の履歴管理)
さらに、点検管理サーバ11は、点検情報の統計的分析を行う機能や、未然に事故を防ぐ対策を立案する機能等も付随させることができる。
以上説明した本実施の形態に係る点検管理システム10によれば、点検結果がリアルタイムで登録され、施設管理データベース13によって一元管理される点検結果を、第1の通信端末1と第2の通信端末2が共にリアルタイムで共有することができる。また、点検結果の履歴情報が所定の期間だけ記録される。これにより、施設6の保守点検、補修、改修等の各履歴を容易に管理できるという効果がある。
また、第1の通信端末1と第2の通信端末2がリアルタイムで点検結果を共有することによって、施設6を点検するために必要な点検項目、場所等は、第2の通信端末2の操作によって、随時追加・変更することができる。従来は、点検結果が紙媒体であったり、フォーマットが一定でなかったりして、共有化することが困難であるという課題があった。これに対して、本実施の形態に係る点検管理システム10では、共通化したフォーマットで点検結果を管理できる。このため、製造時に必要とされていた点検項目に対して、運用時に必要とされる点検項目を追加することが容易となる。そして、施設6毎に必要とされる点検項目を見直すことができ、点検項目のメンテナンスが容易となるという効果がある。
また、施設6毎に付される2次元コードは、記録可能なデータ量が多い(例えば、数千字の文字情報)ため、URLの他に、部材を一意に識別する部材ID、部材名称、施設名称についても一括してコード化できる。このため、第1の通信端末1は、撮像した2次元コード17をデコードするだけでこれらの情報を取り出し、点検管理サーバ11に送ることができる。このため、これらの情報を転記入力する必要が無くなり、作業効率が向上するという効果がある。
また、施設6に異常が発生している場合、点検時に点検結果をリアルタイムに評価し、管理者9にアラームを通知することが可能である。このため、不適切な点検が行われた場合には、管理者9が点検者5にすぐに再点検を指示できる。また、点検項目は過不足なく第1の通信端末1に表示されるため、点検漏れがない。また、点検結果の登録が簡便化されるため、点検作業を迅速化できるという効果がある。また、点検結果は、点検した日時情報と共に履歴管理されるため、管理者9が点検履歴を確認することにより、点検漏れやチェックミス等を防止できる。なお、点検結果の履歴確認は、データベースサーバ12が自動的に行うような機能を実装してもよい。例えば、所定のロジックで動くデータベースサーバ12がオンライン処理で点検結果を管理するように構成する。これにより、点検項目の漏れをなくすことができるという効果がある。
また、点検結果に添付された画像によって、確かに点検者5が現地に赴いて点検を行ったことが客観的に分かる。このため、点検履歴の信頼性を高めることができるという効果がある。また、第1の通信端末1と点検管理サーバ11の間で、点検項目及び点検結果を電子データでやり取りできるため、ペーパレス化により業務フローが改善するという効果がある。例えば、点検結果を記した報告書の作成等の報告業務が省力化されるため、事務作業等の時間を短縮できるという効果がある。また、施設管理データベース13に登録された点検結果は、管理者9,14のみならず点検者5も読み出せる。これにより、点検者5と管理者9,14が点検結果をダブルチェックできるため、点検作業の信頼性が一層向上するという効果がある。
また、点検履歴を精査することにより、施設6毎に必要な安全対策を打ち出せる。また、確かに点検したことを客観的に示せるため、点検、改修、補修の証拠として第三者に点検結果を提示できる。例えば、利用時間、利用回数、利用者数などを施設管理データベース13に蓄積できる。このため、点検に要した時間等も履歴管理することが可能となり、効率よく施設6を回るためのメンテナンスに要する時間、施設6の維持管理計画の作成、見直し、最適化を行うことが可能である。また、点検管理サーバ11にプログラムやデータを集中できるため、TCOが下がる。また、第1の通信端末1〜第3の通信端末3は、点検管理サーバ11で構築されるWebサイトを介してデータをやり取りするため、市販品を用いて点検情報を管理できる。このため、点検管理システム10の導入費用を抑えることができるという効果がある。
また、点検管理サーバ11は、施設6のオーナーに対して、施設6の点検項目、点検結果を任意のタイミングで開示できる。このため、オーナーにとっては、施設6が正しく点検されたこと、異常が発生していないこと等の安全の確認を日々行うことができ、点検結果の信頼性が向上するという効果がある。なお、施設6を利用する一般のユーザに対しても、点検結果の状況を日々開示してもよい。これにより、施設6の利用に際して一般のユーザに安心感が提供されるという効果がある。
また、上述した実施の形態では、施設6に2次元コードを付すようにしたが、RFID等の電子タグを付するようにしてもよい。また、第1の通信端末1にレーザスキャナ等の読取り部を設けて、2次元コード17を読み取るようにしてもよい。これにより、一層効率的にコード化された施設6の位置情報等を読み取ることができる。
1…第1の通信端末、1a…携帯電話、1b…デジタルカメラ、2…第2の通信端末、3…第3の通信端末、3a…携帯電話端末、3b…パーソナルコンピュータ装置、4…情報管理センタ、5…点検者、6…施設、7…インターネット、8…本部、9…管理者、10…点検管理システム、11…点検管理サーバ、12…データベースサーバ、13…施設管理データベース、14…管理者、15…車、16…管理会社、17…2次元コード、18…第4の通信端末、18a…パーソナルコンピュータ装置、18b…プリンタ、21…記憶部、22…操作部、23…表示部、24…撮像部、25…通信部、26…制御部、27…デコード部、33…認証部、34…点検項目選択部、35…結果判断部、36…指示部、37…データ登録部、38…警告部、39…結果送信部、40…報告部、50…データベース管理部、51…認証テーブル、52…施設情報テーブル、53…点検項目テーブル、54…点検結果履歴テーブル、55…指示テーブル、56…警告履歴テーブル
Claims (8)
- ネットワークを介してデータを送受信する第1の通信端末から、点検が行われる施設を特定する施設情報を受け取り、前記施設で必要とされる点検項目を選択して、前記第1の通信端末に前記点検項目を送る点検項目選択部と、
前記点検項目に従って入力されたデータ、前記データが入力された日時、及び前記点検項目に従って点検が行われた前記施設を特定する位置情報が含まれる点検結果を前記第1の通信端末から受取り、前記点検結果の適否を判断する結果判断部と、
前記点検結果の内容が適正である場合に前記点検項目の作業が完了したことを前記第1の通信端末に指示し、前記点検結果の内容が不適である場合に更に点検が必要な点検項目を前記第1の通信端末に指示する指示部と、
前記点検項目、前記点検結果、及び前記第1の通信端末に指示された情報をデータベースに登録するデータ登録部と、
前記ネットワークを介してデータを送受信する第2の通信端末に対して、前記データベースに登録された前記点検結果を送る結果送信部と、を備え、
前記第2の通信端末は、前記第1の通信端末によって前記データベースにリアルタイムで登録され、前記データベースによって一元管理される前記点検結果を、前記第1の通信端末と共にリアルタイムで共有する
点検管理サーバ。 - 前記第1の通信端末から受け取る前記点検結果には、点検が行われる前記施設が撮像された画像が含まれる
請求項1記載の点検管理サーバ。 - 前記第1の通信端末から受け取る前記施設情報には、前記施設を一意に特定するために、前記施設毎に付与される2次元コードをデコードして得られる情報が含まれ、
前記2次元コードをデコードして得られる情報には、前記施設を特定するために一意に割り振られる施設コード、前記施設の名称を示す施設名称、前記施設を構成する部材を特定するために一意に割り振られる部材コード、前記部材の名称を示す部材名称、又は前記施設が設置される場所を特定する場所情報のうち、少なくとも1つが含まれる
請求項1又は2のいずれか1項に記載の点検管理サーバ。 - 受け取った前記点検結果の内容が不適である場合に、第1及び第2の通信端末に所定の警告を行う警告部を備える
請求項1〜3のいずれか1項に記載の点検管理サーバ。 - 前記データベースから読み出した前記点検結果を、前記施設に設置される第3の通信端末に報告する報告部を備える
請求項1〜4のいずれか1項に記載の点検管理サーバ。 - ネットワークを介してデータを送受信する第1の通信端末から、点検が行われる施設を特定する施設情報を受け取り、前記施設で必要とされる点検項目を選択して、前記第1の通信端末に前記点検項目を送るステップと、
前記点検項目に従って入力されたデータ、前記データが入力された日時、及び前記点検項目に従って点検が行われた前記施設を特定する位置情報が含まれる点検結果を前記第1の通信端末から受取り、前記点検結果の適否を判断するステップと、
前記点検結果の内容が適正である場合に前記点検項目の作業が完了したことを前記第1の通信端末に指示し、前記点検結果の内容が不適である場合に更に点検が必要な点検項目を前記第1の通信端末に指示するステップと、
前記点検項目、前記点検結果、及び前記第1の通信端末に指示された情報をデータベースに登録するステップと、
前記ネットワークを介してデータを送受信する第2の通信端末に対して、前記データベースに登録された前記点検結果を送るステップと、を含み、
前記第2の通信端末は、前記第1の通信端末によって前記データベースにリアルタイムで登録され、前記データベースによって一元管理される前記点検結果を、前記第1の通信端末と共にリアルタイムで共有する
点検管理方法。 - 第1の通信端末と第2の通信端末を含む複数の通信端末と点検管理サーバとがネットワークを介して接続された点検管理システムであって、
前記第1の通信端末は、
点検が行われる施設で必要とされる点検項目を表示する表示部と、
データが入力される入力部と、
点検が行われる施設を特定する施設情報を送信し、前記データ、前記データが入力された日時、及び前記施設の位置情報を点検結果として送信し、又は、前記点検管理サーバから、前記点検項目、及び前記点検結果の適否に関する情報を受信する通信部と、を備え、
前記点検管理サーバは、
前記第1の通信端末から、前記施設情報を受け取り、前記施設で必要とされる点検項目を選択して、前記第1の通信端末に前記点検項目を送る点検項目選択部と、
前記点検項目に従って入力されたデータが含まれる前記点検結果を前記第1の通信端末から受取り、前記点検結果の適否を判断する結果判断部と、
前記点検結果の内容が適正である場合に前記点検項目の作業が完了したことを前記第1の通信端末に指示し、前記点検結果の内容が不適である場合に更に点検が必要な点検項目を前記第1の通信端末に指示する指示部と、
前記点検項目、前記点検結果、及び前記第1の通信端末に指示された情報をデータベースに登録するデータ登録部と、
前記ネットワークを介してデータを送受信する前記第2の通信端末に対して、前記データベースに登録された前記点検結果を送る結果送信部と、を有する点検管理サーバと、を備え、
前記第2の通信端末は、前記第1の通信端末によって前記データベースにリアルタイムで登録され、前記データベースによって一元管理される前記点検結果を、前記第1の通信端末と共にリアルタイムで共有する
点検管理システム。 - 前記第1の通信端末は、
撮像素子に結像した入射光から画像を生成する撮像部と、
前記画像に2次元コードが含まれる場合に、前記2次元コードをデコードして、撮像された前記施設を特定する位置情報を取り出すデコード部と、を備え、
前記デコード部によって取り出された前記位置情報を、前記通信部から前記点検管理サーバに送信する
請求項7記載の点検管理システム。
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