以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る点検支援システムの構成を示し説明する。
同図に示されるように、本実施形態に係る点検支援システムは、サーバ装置等からなる点検支援装置1と、点検作業員又はユーザ(例えば、不動産物件の保有者)等の端末装置2と、管理会社の端末装置3とを備える。点検支援装置1と端末装置2、3は、インターネット等の通信網4を介して無線又は有線で接続されている。
このような構成において、点検支援装置1は、作業員の端末装置2において、例えば案件確認、前準備、ガイダンス、定点入力、不具合入力、メンテナンス、及び最終確認が、未確認事項を残すことなく順次行われるように、表示画面のタブに進捗状況を表示するよう制御することで、点検作業を案内する。
図2には、本発明の実施形態に係る点検支援装置の構成を示し説明する。
同図に示されるように、点検支援装置1は、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを有する。制御部11と、通信部12と、記憶部13とは、バスを介して通信可能に接続されている。これら構成のほか、キーボードやマウス等の入力部や、各種表示を行う液晶ディスプレイ等の表示部を有してもよい。
通信部12は、例えば、NIC等により実現されるもので、インターネット等の通信網4と有線又は無線で接続され、端末装置2、3等との間で通信を行う通信インタフェースである。
記憶部13は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部11で実行されるプログラムを予め記憶している。また、記憶部13は、ユーザ情報記憶部14、物件情報記憶部15、登録情報記憶部16、点検情報記憶部17、及びレポート記憶部18を有する。
ユーザ情報記憶部14は、ユーザIDと紐付けて、ユーザ(不動産物件の所有者)の氏名、年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレス等の属性情報、所有している不動産物件の物件ID等が記憶されている。物件情報記憶部15には、物件IDと紐付けて、物件の所在地、レイアウト、所有者のユーザID等が記憶されている。登録情報記憶部16には、登録IDと紐づけて、登録情報、対応する物件IDとが記憶されている。
また、点検情報記憶部17には、点検IDと紐づけて、点検対象の物件の物件ID、当該物件の所有者のユーザID、チェックポイント情報、登録ID等が記憶されている。レポート記憶部18には、結果IDと紐づけて、物件ID、ユーザID、点検レポート等が記憶されている。
制御部11は、CPUやMPU等で実現される。制御部11は、ASICやFPGA等の集積回路で構成される。制御部11は、記憶部13に記憶されているプログラムを読み出し実行することで、受付部11a、登録部11b、点検ナビゲーション部11c、レポート生成部11d、画面生成部11e、送信部11f、点検結果出力部11g、リテイク制御部11h、及び却下制御部11iとして機能する。
受付部11aは、作業員の端末装置2から送信された点検ナビゲーション開始のリクエスト等を受け付ける。登録部11bは、管理者の端末装置3等から送られたチェックポイント情報に基づいてチェックポイント等の登録を行う。このチェックポイント情報は、点検情報記憶部17に記憶される。
点検ナビゲーション部11cは、点検が円滑且つ抜けなく実施されるように作業をナビゲートする。より詳細には、点検ナビゲーション部11cは、作業員の端末装置2において、案件確認、前準備、ガイダンス、定点入力、不具合入力、メンテナンス、及び最終確認が、未確認事項を残すことなく順次行われるように、表示画面のタブに進捗状況を表示するよう制御することで、点検作業を案内する。
この点検ナビゲーション部11cは、詳細には、図3に示されるように、案件確認案内部11c-1、前準備案内部11c-2、ガイダンス案内部11c-3、定点入力案内部11c-4、不具合入力案内部11c-5、メンテナンス案内部11c-6、及び最終確認案内部11c-7からなる。
案件確認案内部11c-1は、点検を行う案件の確認を促す。
前準備案内部11c-2は、作業員の端末装置2において、点検前の準備リスト、及び前記準備リストに係る準備項目の詳細情報を表示するように制御すると共に、点検内容に関わる更新情報を併せて表示するように制御することで、作業員に、当該更新情報に対する注意を喚起する。
ガイダンス案内部11c-3は、どのように点検作業を行うのか、作業員の端末装置2において、点検作業に関わる説明文や動画を閲覧するよう促し、点検作業のガイダンスを実施する。
定点入力案内部11c-4は、作業員の端末装置2において、点検のチェックポイントに関わる指標を列挙して表示しつつ、前記更新情報に関わる指標は他と異なる態様で表示し、さらに各チェックポイントの詳細情報を表示するように制御し、前記点検のチェックポイントの確認を促す。異なる態様とは、色を変えたり、点滅させることを含む。
不具合入力案内部11c-5は、作業員の端末装置2において、各チェックポイントについて、図面への不具合箇所のピン付け、緊急度(及び/又は、重要度)、写真、場所、部位、状況、及び対応を不具合情報として入力させるように促す。さらに、不具合入力案内部11c-5は、対応の入力に際して、定型文を選択可能に表示するように制御し、前記定型文の選択による入力を促すようにしている。
ここで、不具合入力では、点検結果について、対応の緊急度(及び/又は重要度)を設定できるようになっている。例えば、予め決められた点検項目実施において、水漏れ、ガス漏れ、外装の破損、設備の故障など、その症状が生活環境に著しく不具合を生じさせている場合、又はその症状が住宅保守に著しく悪影響を与える可能性が高いと判断された場合、その点検項目の結果入力時に、症状の報告や写真などの添付と同時に、その対応の必要性によって緊急度(A/B/C/D/E)と重要度(A/B/C/D/E)のフラグを立てて、レベル付して報告することが可能となっている。
前述したように、対応の「緊急度」とは、補修対応の緊急性を示すものであるのに対して、対応の「重要度」とは、指摘の程度及び当該指摘の症状以外の問題の大きさを表すものである。例えば、顧客の要望の程度(強く対応を望んているならAなど)を判断して入力することになる。顧客の指摘の程度については、緊急度は低い指摘項目となるが、長く放置されて問題が大きくなっている場合、放置したままでは住宅の損害や被害が重大になると予想される場合などにも、重要度はAとなる。
メンテナンス案内部11c-6は、作業員の端末装置2において、メンテナンスの方法をテキストあるいは動画により閲覧可能とすることで、メンテナンスの方法をアナウンスし、メンテナンス作業の実施を促す。
最終確認案内部11c-7は、最終画面として、ピン付けした図面などを提示し、各ピンを選択すると、先に入力した不具合情報を確認できるようにし、作業員に、点検作業に抜けがないか、最終確認を促す。
レポート生成部11dは、端末装置2で入力された、点検結果に基づいてレポートを生成し、レポート情報をレポート記憶部18に記憶する。画面生成部11eは、例えば、上記レポートの表示画面のデータをHTML形式等で生成する。送信部11fは、例えば、生成されたHTMLデータ等を、通信部12を介して端末装置3等に送信する。
点検結果出力部11hは、レポート記憶部18を参照して、レポート情報を抽出し、出力する。画面生成部11eは、レポート情報に基づき画面のデータをHTML形式等で生成する。送信部11fは、生成されたHTMLデータ等を、通信部12を介して端末装置3等に送信する。端末装置3側では、点検結果を閲覧可能な物件が一覧で表示され、点検結果の閲覧を所望とする物件名等が選択されると、当該物件についてのレポート情報を閲覧することが可能となる。
リテイク制御部11hは、レポートについて、リテイク指示を受け制御する。より詳細には、リテイク制御部は、レポートがリテイク指示された場合には、作業員の端末装置2に対して、点検の見直しを指示するよう制御する。却下制御部11iは、レポートが却下された場合に、所定の処理を行う。
図4には、点検支援システムにおける端末装置の構成を示し説明する。
同図に示されるように、端末装置2(3)は、制御部21と、通信部22と、撮像部23、操作部24と、表示部25と、記憶部26とを有する。各部21~26は、バスを介して通信自在に接続されている。通信部22は、例えば、NIC等により実現されるもので、インターネット等の通信網4と有線又は無線で接続され、コンテンツ配信装置1等との間で通信を行う通信インタフェースである。
撮像部23は、物件の点検エリア等において撮影を行う。操作部24は、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部25は、液晶ディスプレイ等により実現されるもので、各種表示を行う。尚、操作部24と表示部25とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。記憶部26は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部11で実行されるプログラムを記憶している。
制御部21は、CPUやMPU等で実現されるもので、ASICやFPGA等の集積回路で構成されてよい。制御部21は、記憶部26に記憶されているプログラムを読み出し実行することで、送信部21a、受信部21b、閲覧部21c、及び表示制御部21dとして機能する。より詳細には、送信部21aは、端末装置2であれば、点検結果等の入力(設定)情報を、通信部22を介して送信し、端末装置3であれば、チェックポイント等の登録情報を、通信部22を介して送信する。受信部21bは、点検支援装置1から送信されたHTMLデータ等を、通信部22を介して受信する。閲覧部21cは、HTMLデータ等を閲覧する。このとき、表示制御部21dは、表示部25によるHTMLデータの表示を制御する。
以下、図5のフローチャートを参照して、本発明の実施形態に係る点検支援システムによる点検支援の処理手順を詳細に説明する。ここでは、図6乃至図15の画面表示例を適宜参照しつつ説明を進める。
点検作業を開始すると、点検作業員は、端末装置2で、点検支援装置1に対してログイン要求を行う(S1)。このとき、端末装置2は、点検対象物件の物件IDを併せて送信する。点検支援装置1は、受付部11aが、このログイン要求を受付け(S2)、点検ナビゲーション部11cが、物件IDに基づいて点検対象物件を特定し(S3)、点検ナビゲーション部11cが、登録情報記憶部16より、物件IDに対応付けられている登録情報等を読み出し(34)、画面生成部11eが、画面データをHTML形式等で生成し、送信部11fが画面データを端末装置2に送信する(S5)。
端末装置2では、受信部21bが、通信部22を介して、この画面データを受信し、表示制御部21dの制御の下、表示部25に初期画面を表示する(S6)。そして、点検ナビゲーションの開始の指示がなされるまで待機し(S7をNoに分岐)、点検ナビゲーションの開始の指示がなされると(S7をYesに分岐)、詳細は後述するステップS8からS14の手順で点検の実施を支援することとなる。
この過程(S8~S14)において、点検ナビゲーション部11cは、例えば、図6に示されるように、作業員の端末装置2において、案件確認、前準備、ガイダンス、定点入力、不具合入力、メンテナンス、及び最終確認が、未確認事項を残すことなく順次行われるように、画面101のタブ101a~101gに進捗状況を表示するよう制御することで、点検作業を案内する。即ち、各過程の処理が完了している場合には、タブ101a~101gに「済」と表示し、次の過程に進むまでに処理がいくつか完了していることを要する状況の場合には、「保存まで3」のように表示することで、進捗確認を促す。
さて、点検ナビゲーションが開始されると、案件確認案内部11c-1は、点検を行う案件の確認を促す。これを受けて、端末装置2では、表示部25に画面表示がなされ、当該画面により作業員による案件確認が実施される(S8)。
続いて、前準備案内部11c-2は、作業員の端末装置2において、点検前の準備リスト、及び前記準備リストに係る準備項目の詳細情報を表示するように制御すると共に、点検内容に関わる更新情報を併せて表示するように制御することで、作業員に、当該更新情報に対する注意を喚起する。これを受けて、端末装置2では、表示部25に、図6に示されるような画面101が表示される。同画面では、領域101hにおいて、更新情報が目立つように表示され、当該領域101hを操作部24の操作(タップ等)により選択されると、図7に示されるような画面102に表示が切り替わり、更新情報の詳細が確認可能となる。画面101の領域101iでは、点検前の準備リストが表示され、確認完了時にはチェックボックスにチェックを入れるようになっている。画面102の領域101jでは、図面撮影が促され、図面に関わる画像を登録可能となっている(S9)。
次いで、ガイダンス案内部11c-3は、どのように点検作業を行うのか、作業員の端末装置2において、点検作業に関わる説明文や動画を閲覧するよう促し、点検作業のガイダンスを実施する。これを受けて、端末装置2では、表示部25に、点検作業に関わる説明文や動画が表示され、ガイダンスが実施されることになる(S10)。
続いて、定点入力案内部11c-4は、作業員の端末装置2において、点検のチェックポイントに関わる指標を列挙して表示しつつ、前記更新情報に関わる指標は他と異なる態様で表示し、さらに各チェックポイントの詳細情報を表示するように制御し、前記点検のチェックポイントの確認を促す。これを受けて、端末装置2では、表示部25に、図8に示されるような画面103が表示される。この画面103では、領域103aに、点検のチェックポイントに係る指標が列挙され、更新情報に関わる指標は、色を変えたり、点滅させたりして、他と異なる態様で表示される。領域103bでは、定点として定められている箇所(設備を含む)の写真等の選択、登録を行う(S11)。
次に、不具合入力案内部11c-5は、作業員の端末装置2において、各チェックポイントについて、図面への不具合箇所のピン付け、緊急度(及び/又は、重要度)、写真、場所、部位、状況、及び対応を不具合情報として入力させるように促す。不具合入力案内部11c-5は、対応の入力に際して、定型文を選択可能に表示するように制御し、前記定型文の選択による入力を促す。これを受けて、端末装置2では、表示部25に、図9に示されるような画面104が表示される。画面104では、領域104aに入力された不具合情報が一覧で表示される。そして、不具合追加ボタン104bが選択されると、図10に示されるような画面105に切り替わり、不具合情報の入力、登録が可能となる。図10の例では、図面へのピン付け、緊急度(及び/又は、重要度)の設定、写真の登録、場所、部位、状況の設定、対応、対応希望、指摘者、発生時期、備考/処理内容を入力又は選択し、登録することができる。この対応については、前述した通り、定型文を選択可能となっている(S12)。
ここで、不具合入力では、点検結果について、対応の緊急度(及び/又は重要度)を設定できるようになっている。例えば、予め決められた点検項目実施において、水漏れ、ガス漏れ、外装の破損、設備の故障など、その症状が生活環境に著しく不具合を生じさせている場合、又はその症状が住宅保守に著しく悪影響を与える可能性が高いと判断された場合、その点検項目の結果入力時に、症状の報告や写真などの添付と同時に、その対応の必要性によって緊急度(A/B/C/D/E)と重要度(A/B/C/D/E)のフラグを立てて、レベル付して報告することが可能となっている。
続いて、メンテナンス案内部11c-6は、作業員の端末装置2において、メンテナンスの方法をテキストあるいは動画により閲覧可能とすることで、メンテナンスの方法をアナウンスし、メンテナンス作業の実施を促す。これを受けて、端末装置2では、表示部25に、図11に示されるような画面106が表示され、メンテナンスの方法がアナウンスされる。そして、メンテナンス作業の実行が促される。閲覧、作業実施がなされると各項目に「済」の表示がなされ、ステータスも「済」となる(S13)。
続いて、最終確認案内部11c-7は、最終画面として、ピン付けした図面などを提示し、各ピンを選択すると、先に入力した不具合情報を確認できるようにし、作業員に、点検作業に抜けがないか、最終確認を促す。作業員の端末装置2では、これを受けて、表示部25に、図12に示されるような画面107が表示され、最終確認が実施される。この最終画面107において、図面のピンを選択すると、当該箇所についての不具合情報の登録を確認できるようになっている(S14)。
こうして、端末装置2では、全ての点検が終了したか否かを制御部21が判断し、全ての点検を終了していない場合には(S15をNoに分岐)、ステップS8に戻り、上記処理を繰り返す。一方、全ての点検を終了している場合には(S15をYesに分岐)、点検結果を送信部21aが点検支援装置1に送信する(S16)。点検支援装置1では、受付部11aが、点検結果の情報を受付け(S17)、登録部11bが、点検結果記憶部18に登録する(S18)。こうして、点検作業のガイドに係る一連の処理を終了する。
次に、図13乃至図15を参照して、レポートのリテイク処理、却下処理について詳細に説明する。
管理者の端末装置3において、表示部25に表示される管理画面では、例えば「アポイント」、「点検待ち」、「リテイク」、「点検済み」、「承認済み」、「報告済み」の各ステータスにある案件を確認可能となっている。即ち、例えば、図13に示されるように、点検済のステータス画面201では、レポート、緊急度、点検実施日時、点検員、点検種別、点検番号、施主名、所在地、引渡日等が示される。そして、承認ボタン201aとリテイクボタン201bが表示され、管理者がレポート等を確認して、リテイクを希望する場合、リテイクボタン201bを選択することで、作業員にリテイクを指示することができる。この制御は、リテイク制御部11hが司り、リテイクが選択された案件は、画面202のリテイク画面に移管される。作業員は、端末装置2で、リテイク画面を確認することで、あるいはリテイク制御部11hの制御の下、送信されるリテイク指示メールにより、リテイクの必要な案件を把握し、レポートの再作成を実施することになる。
また、管理者の端末装置3において、図15に示されるような報告済みの管理画面203では、報告済みの案件についてレポート等を確認可能となっている。このとき、緊急度の高い順に案件の表示をソートすることなども可能である。この画面203において、管理者は、レポート等を最終確認して、その内容に不備があり承認できない場合等には、リジェクトボタン203aを選択することで、そのレポートをリジェクトすることが可能となる。その場合、点検はやり直しとなる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、点検画面のタブに進捗状況を表示するよう制御することで、点検作業を案内し、各過程の処理が完了している場合には、タブに「済」と表示し、次の過程に進むまでに処理がいくつか完了していることを要する状況の場合には、「保存まで3」のように表示することで、進捗確認を促す。各過程での入力が完了していない場合には、最終報告とすることができないようにすることで、点検の抜けを防止すると共に、上記時系列的なタブの表示により、点検が円滑且つ適確に実施されるように好適にナビゲートすることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。例えば、点検ナビゲーションにおける時系列的なステータスは、前述したものに限定されず、本サービスの提供先の要望に応じて自由にカスタマイズすることも可能である。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る点検支援装置は、作業員の端末装置と通信し不動産物件の点検作業を支援する点検支援装置であって、前記作業員の端末装置において、案件確認、前準備、ガイダンス、定点入力、不具合入力、メンテナンス、及び最終確認の各過程が、未確認事項を残すことなく順次行われるように、表示画面のタブに進捗状況を表示するよう制御することで、点検作業を案内する点検ナビゲーション部、を備え、前記点検ナビゲーション部は、前記各過程の処理が完了している場合には完了の旨を、次の過程に進むまでに処理がいくつか完了していることを要する状況の場合には当該状況を表示するよう制御することで、進捗確認を作業者の端末装置に促す。
本発明の第2の態様に係る点検支援システムは、作業員の端末装置と、不動産物件の点検作業を支援する点検支援装置とからなる点検支援システムであって、前記点検支援装置は、前記作業員の端末装置において、案件確認、前準備、ガイダンス、定点入力、不具合入力、メンテナンス、及び最終確認の各過程が、未確認事項を残すことなく順次行われるように、表示画面のタブに進捗状況を表示するよう制御することで、点検作業を案内する点検ナビゲーション部、を備え、前記作業員の端末装置は、前記点検作業の案内に係る画面を表示する表示部、を備え、前記点検ナビゲーション部は、前記各過程の処理が完了している場合には完了の旨を、次の過程に進むまでに処理がいくつか完了していることを要する状況の場合には当該状況を表示するよう制御することで、進捗確認を作業者の端末装置に促す。
本発明の第3の態様に係る点検支援方法は、作業員の端末装置と通信し不動産物件の点検作業を支援する点検支援装置とによる点検支援方法であって、前記点検支援装置が、前記作業員の端末装置において、案件確認、前準備、ガイダンス、定点入力、不具合入力、メンテナンス、及び最終確認の各過程が、未確認事項を残すことなく順次行われるように、表示画面のタブに進捗状況を表示するよう制御することで、点検作業を案内し、前記作業員の端末装置が、前記点検作業の案内に係る画面の表示し、前記点検支援装置は、前記各過程の処理が完了している場合には完了の旨を、次の過程に進むまでに処理がいくつか完了していることを要する状況の場合には当該状況を表示するよう制御することで、進捗確認を作業者の端末装置に促す。
本発明の第4の態様に係るプログラムは、作業員の端末装置と通信し不動産物件の点検作業を支援する点検支援装置により実行されるプログラムであって、点検支援装置が、前記作業員の端末装置において、案件確認、前準備、ガイダンス、定点入力、不具合入力、メンテナンス、及び最終確認の各過程が、未確認事項を残すことなく順次行われるように、表示画面のタブに進捗状況を表示するよう制御することで、点検作業を案内する点検ナビゲーション部、として機能し、前記点検ナビゲーション部は、前記各過程の処理が完了している場合には完了の旨を、次の過程に進むまでに処理がいくつか完了していることを要する状況の場合には当該状況を表示するよう制御することで、進捗確認を作業者の端末装置に促す。