JP5644699B2 - 防水コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、防水コネクタに関する。
特許文献1には、従来の防水コネクタが開示されている。このものは、ゴム栓と、コネクタハウジングと、端子金具とを備えている。端子金具は、筒状の本体部を有し、電線の端末部に接続されている。本体部には、スタビライザが突出して形成されている。ゴム栓には、電線を挿入可能な複数の電線挿入孔が前後方向に延出して形成されている。コネクタハウジングの後面には、ゴム栓が収容される収容部が開口して形成されている。また、コネクタハウジングには、収容部にゴム栓が収容された状態で各電線挿入孔と連通する第1キャビティが前後方向に延出して形成されている。さらに、コネクタハウジングの後端部には、収容部にゴム栓が収容された後、ホルダが取り付けられる。ホルダには、各電線挿入孔と連通する第2キャビティが前後方向に延出して形成されている。コネクタハウジングにゴム栓及びホルダが組付けられた状態で、端子金具が第2キャビティから電線挿入孔を経て第1キャビティに挿入される。そして、端子金具が第1キャビティに挿入されると、端子金具に接続された電線の外周面がゴム栓の電線挿入孔の内周面に密着して電線周りのシールがとられるようになっている。
特開2003−22868号公報
ところで、上記従来の防水コネクタの場合、電線挿入孔に挿入された端子金具の前端又は後端が第1、第2キャビティのいずれかの内周面に当接し、その当接位置を支点として端子金具が前後方向に対して傾く懸念があった。仮に、電線挿入孔内で端子金具が傾いていると、スタビライザ等がゴム栓の電線挿入孔の内周面に強固に食い込み、最悪の場合、電線挿入孔の内周面が傷付く懸念があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ゴム栓の損傷を回避することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電線を挿入可能な電線挿入孔が延出して形成されたゴム栓と、前記ゴム栓を収容可能な収容部が形成され、かつ前記収容部に前記ゴム栓が収容された状態で、前記電線挿入孔の延出方向両側にこの電線挿入孔と連通する第1、第2キャビティが形成されたコネクタハウジングと、前記電線に接続された状態で、前記第2キャビティから前記電線挿入孔を経て前記第1キャビティに挿入される端子金具とを備え、前記端子金具が前記第1キャビティに挿入された状態で、前記ゴム栓の前記電線挿入孔の内周面に前記電線の外周面が密着してこの電線周りのシールをとる防水コネクタであって、前記端子金具には、前記電線挿入孔の延出方向に間隔をあけて第1、第2突起部が形成され、前記第1、第2突起部の突出端間の距離が、前記電線挿入孔の延出長さよりも長くされ、前記端子金具が前記電線挿入孔に挿入されている状態では常に前記第1、第2突起部の少なくとも一方が前記第1、第2キャビティのいずれかの内周面に当接可能に配置されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記端子金具が角筒状の本体部を有し、前記第1、第2突起部が、前記本体部における同一平面上に配置されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングには、第1、第2突起部が嵌合状態で挿入される第1、第2案内溝が前記第1、第2キャビティと連通して形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記第1、第2突起部が前記電線挿入孔への挿入方向の同軸上に配置されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
端子金具には電線挿入孔の延出方向に間隔をあけて第1、第2突起部が形成され、第1、第2突起部の突出端間の距離が電線挿入孔の延出長さよりも長くされ、端子金具が電線挿入孔に挿入される過程では、第1、第2突起部の少なくとも一方が第1、第2キャビティのいずれかの内周面に当接するため、電線挿入孔内で端子金具が傾くのが防止される。したがって、ゴム栓の損傷が回避される。
<請求項2の発明>
第1、第2突起部が端子金具の本体部における同一平面上に配置されているため、第1、第2突起部が本体部における異なる面上に配置されているよりも、端子金具全体が第1、第2突起部の突出方向に大型化するのが回避される。
<請求項3の発明>
第1、第2突起部が、第1、第2案内溝に挿入されて端子金具の挿入動作を案内する機能と、端子金具の傾きを防止する機能とを兼備するため、両機能が別々に形成されるよりも、全体の構成を簡素化できる。
<請求項4の発明>
第1、第2突起部が電線挿入孔への挿入方向の同軸上に配置されているため、コネクタハウジングの第1、第2案内溝を第1、第2突起部の双方で共用することができる。したがって、コネクタハウジングの構成も簡素化できる。
本発明の実施形態1に係る防水コネクタにおいて、ゴム栓の電線挿入孔に端子金具が挿入される前の状態をあらわす断面図である。 ゴム栓の電線挿入孔に端子金具の先端部が挿入された状態をあらわす断面図である。 ゴム線の電線挿入孔に端子金具が挿入され、その先端部が電線挿入孔から抜き出た状態をあらわす断面図である。 コネクタハウジングの第1キャビティに端子金具が挿入され、かつゴム栓の電線挿入孔に電線が挿入された状態をあらわす断面図である。 コネクタハウジングの正面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態に係る防水コネクタ10は、コネクタハウジング20、ゴム栓40、及び端子金具60を備えている。コネクタハウジング20は図示しない相手コネクタハウジングと嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については相手コネクタハウジングに対する嵌合面側を前方とする。
コネクタハウジング20は合成樹脂製であって、図1に示すように、インナハウジング21とアウタハウジング22とを有している。インナハウジング21はブロック状をなし、アウタハウジング22はインナハウジング21を取り囲む筒状をなしている。そして、インナハウジング21及びアウタハウジング22は互いに着脱可能に連結されている。
インナハウジング21には、図1に示すように、複数の第1キャビティ23が前後方向に延出して形成されている。各第1キャビティ23の内面には、撓み可能なランス24が前方に突出して形成されている。本実施形態の場合、各第1キャビティ23は上下4段で配置され、各ランス24は2、3段目の第1キャビティ23間を境として上下方向にほぼ対称に配置されている。図3に示すように、各第1キャビティ23の後端部には、インナハウジング21の後面に向けて次第に拡開する第1斜面部25が形成されている。また、各第1キャビティ23の内面には、後述する第1、第2突起部66、67が摺動可能に挿入される第1案内溝26が前後方向に延出して形成されている。第1案内溝26の後端は、インナハウジング21の後面に開口している。また、インナハウジング21の後面の上下方向略中央部には、嵌合凹部27が開口して形成されている。嵌合凹部27は、2、3段目の第1キャビティ23間を仕切る隔壁内に切り込む形態とされている。
インナハウジング21には、合成樹脂製のフロントマスク70が装着される。フロントマスク70は、インナハウジング21の前面を覆う前壁71と、インナハウジング21内に挿入される抜止部72とを有し、幅方向(前後方向に直交する方向)に移動可能とされている。前壁71には、図5に示すように、第1キャビティ23の前面開口を区画する複数のタブ挿入孔73が開口して形成されている。コネクタハウジング20が相手コネクタハウジングと嵌合されると、相手コネクタハウジングに装着された雄タブが前方からタブ挿入孔73を通して第1キャビティ23に挿入され、第1キャビティ23内で端子金具60と電気的に接続される。そして、フロントマスク70がインナハウジング21に正規装着されると、各抜止部72が端子金具60を後方から係止可能に配置される。
アウタハウジング22は、図1に示すように、インナハウジング21の後面から外周面の略後半部に亘る範囲を覆う筒状のアウタ本体28と、アウタ本体28の上下両端に一体に連なる一対のスライダ収容部29とを有する。両スライダ収容部29には、スライダ100の作動板101が移動可能に収容され、スライダ100の移動操作によって両作動板101と相手コネクタハウジングとの間に倍力作用がはたらき、コネクタハウジング20の嵌合動作が低操作力で進行するようになっている。
アウタ本体28の内部には、インナハウジング21の略後半部とゴム栓40とを収容可能な嵌合空間30が前方に開口して形成されている。図1に示すように、嵌合空間30の奥壁となるアウタ本体28の前面には、ゴム栓40の後端に抜止可能に当接する段差31が形成されている。そして、アウタ本体28には、各第1キャビティ23と対応する位置に、複数の第2キャビティ32が前後方向に延出して形成されている。各第2キャビティ32は、各第1キャビティ23とほぼ同じ形状でかつほぼ同径とされている。各第2キャビティ32の後端部には、アウタ本体28の後面に向けて次第に拡開する第2斜面部33が形成されている。また、第2キャビティ32には、第1キャビティ23の第1案内溝26と前後方向の同軸上の位置に、第1、第2突起部66、67が摺動可能に挿入される第2案内溝34が形成されている。第2案内溝34は、第2キャビティ32の全長に亘って延出する形態とされ、第2案内溝34の前後両端は、アウタ本体28の前後両面に開口している。
アウタ本体28の前面の上下方向略中央部には、嵌合突部35が前方へ突出して形成されている。アウタハウジング22がインナハウジング21に組付けられると、嵌合突部35が嵌合凹部27に嵌合状態で挿入されるようになっている。
また、コネクタハウジング20には、図1に示すように、インナハウジング21の後面とアウタハウジング22の前面との間に、ゴム栓40を嵌合状態で収容可能な収容部36が形成されている。その場合、ゴム栓40は、収容部36内においてインナハウジング21とアウタハウジング22との間に前後方向に挟み込まれるように配置される。
ゴム栓40はシリコンゴム等のゴム製であって、図1に示すように、前後方向に短い扁平ブロック状のゴム栓本体41を有している。そして、ゴム栓本体41には、第1、第2キャビティ23、32と対応する位置に、複数の電線挿入孔42が前後方向に貫通して形成されている。また、ゴム栓本体41の略中央部には、嵌合突部35と対応する位置に、貫通孔43が各電線挿入孔42と平行に形成されている。
ゴム栓本体41の外周面には、複数条の外周リップ44が前後方向に並んで形成されている。また、ゴム栓本体41における各電線挿入孔42の内周面及び貫通孔43の内周面には、複数条の内周リップ45が前後方向に並んで形成されている。内周リップ45の内端間の径寸法は、第1、第2キャビティ23、32の径寸法より小さくされている。本実施形態の場合、貫通孔43の内周リップ45及び外周リップ44はいずれも前後3条で互いにほぼ同じ位相で配置され、電線挿入孔42の内周リップ45は前後2条で配置されている。
端子金具60は、アウタハウジング22の第2キャビティ32からゴム栓40の電線挿入孔42を経てインナハウジング21の第1キャビティ23に挿入され、ランス24及び抜止部72によって抜け止め保持される。具体的には、端子金具60は導電性の金属板を曲げ加工等して一体に成形され、図1に示すように、角筒状の本体部61と、本体部61の後方に一体に連なるバレル部62、63とを有している。バレル部62、63は、電線90の端末部に露出された芯線91に圧着されるワイヤバレル62と、ワイヤバレル62の後方に位置して電線90の端末部における被覆92に圧着されるインシュレーションバレル63とからなる。本体部61内には、両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って前方から雄タブが挿入されて電気的に接続される。また、本体部61の後端縁は、抜止部72に係止される係止縁65とされ、上下方向に沿って配置されている。
本体部61の外壁面を構成する4つの面(両側面、下面、上面)は、互いにほぼ直交する位置関係にあり、それぞれがほぼ同一平面に沿って配置されている。そして、本体部61の下面には、前後方向に間隔をあけて第1、第2突起部66、67が突出して形成されている。第1、第2突起部66、67は、本体部61の下壁を曲げ起こして形成されている。第1、第2突起部66、67の前面は後方へ向けて傾斜する斜面66A、67Aとされ、第1、第2突起部66、67の後面はほぼ上下方向に切り立つ垂直面66B、67Bとされている。
第1突起部66は、本体部61の前端部の幅方向略中央部に配置され、第2突起部67は、本体部61の後端部の幅方向略中央部に配置されている。そして、第1、第2突起部66、67は、前後方向の同軸上に間隔をあけて並列に配置されている。また、第1キャビティ23に端子金具60が正規挿入された状態では、第1、第2突起部66、67間にランス24が配置され、かつ第1突起部66に後方からランス24が係止可能とされる。
第1、第2突起部66、67の突出端は互いにほぼ同じ高さ位置に配置されている。また、第2突起部67の垂直面66B、67Bは、係止縁65とほぼ面一で連続して配置される。
ここで、第1、第2突起部66、67の突出端間の距離(前後方向の離間距離)は、電線挿入孔42の延出長さ、言い換えればゴム栓40の前後長(前後厚)よりも少し長くされている。このため、端子金具60が電線挿入孔42を通過する途上では、ゴム栓40を跨いで第1、第2突起部66、67が配置されるようになっている。
次に、本実施形態に係る防水コネクタ10において、コネクタハウジング20に端子金具60を収容させる操作について説明する。
まず、アウタハウジング22のアウタ本体28の嵌合空間30内に前方からゴム栓40が挿入される。このとき、ゴム栓40の貫通孔43に嵌合突部35が嵌入されることにより、ゴム栓40がアウタ本体28の前面に位置決め状態で当接する。続いて、アウタ本体28内に前方からインナハウジング21が挿入され、インナハウジング21とアウタハウジング22とが互いに係止される。このとき、ゴム栓40は、インナハウジング21の後面とアウタ本体28の前面との間に形成された収容部36に挟持される。
次いで、図1から図2にかけて示すように、インナハウジング21の第1キャビティ23に後方から電線90付きの端子金具60が挿入される。仮に、端子金具60が上下反転した姿勢をとっていると、第1突起部66が第2案内溝34に挿入されずにアウタ本体28の後面に干渉し、端子金具60の挿入動作が規制される。したがって、端子金具60の誤挿入が防止される。
端子金具60の挿入初期には、本体部61が第2キャビティ32の第2斜面部を摺動することにより、端子金具60が第2キャビティ32に円滑に挿入される。本体部61の先端部がアウタハウジング22の第2キャビティ32を通過してゴム栓40の電線挿入孔42に挿入されると、第1突起部66の斜面66A、67Aが内周リップ45を摺動して電線挿入孔42が徐々に拡径されて行く。図2に示すように、第1突起部66の突出端(先端)が電線挿入孔42の内周面の下端に当接する状態では、第2突起部67の突出端は第2キャビティ32の内周面における第2案内溝34の溝底に当接可能に配置される。こうして第1、第2突起部66、67が前後方向に間隔をあけた2位置で支持されることにより、本体部61が前後方向に対して斜めに傾くのが防止され、端子金具60の挿入動作の直進性が保たれる。
さらに端子金具60の挿入動作が進み、図3に示すように、本体部61の先端部が第1キャビティ23に進入すると、第1突起部66が第1斜面部25に当接可能に配置されるとともに、第2突起部67が第2キャビティ32の内周面における第2案内溝34の溝底に当接可能に配置され、かつ本体部61における第1、第2突起部66、67間の領域が電線挿入孔42の内周リップ45に弾性的に密着される。この時点で、仮に、端子金具60が上下方向に振られても、第1、第2突起部66、67のいずれかが対応する壁面に当接することにより、端子金具60が前後方向に対して傾くのが防止される。また、本体部61は第1斜面部25によって第1キャビティ23に円滑に挿入される。
さらに端子金具60の挿入動作が進むと、第1突起部66が第1キャビティ23の内周面における第1案内溝26の溝底に当接可能に配置されるとともに、第2突起部67が電線挿入孔42の内周面の下端に当接して配置される。そして、本体部61の全体が第1キャビティ23に挿入されると、第1、第2突起部66、67がいずれも第1キャビティ23の内周面における第1案内溝26の溝底に当接可能に配置される。その後、図4に示すように、端子金具60が第1キャビティ23に正規深さで挿入されても、第1、第2突起部66、67が第1案内溝26の溝底に当接可能に配置される状態が保たれる。したがって、端子金具60が電線挿入孔42に挿入されている状態では常に第1、第2突起部66、67の少なくとも一方が第1、第2キャビティ23、32のいずれかの内周面に当接することになる。その結果、第1、第2突起部66、67の支持作用によって端子金具60の挿入姿勢が適正に保たれる。
なお、端子金具60が第1キャビティ23に正規深さで挿入されると、電線90の外周面に電線挿入孔42の内周リップ45が弾性的に密着し、これによって電線90周りのシールがとられる。また、ゴム栓40の外周リップ44が収容部36(アウタ本体28)の内周面に弾性的に密着することにより、コネクタハウジング20内のシールもとられる。そして、ランス24の先端部が第1突起部66の垂直面66B、67Bに後方から係止可能に配置され、かつフロントマスク70の抜止部72が第2突起部67の垂直面66B、67Bに後方から係止可能に配置され、これによって端子金具60が第1キャビティ23に抜け止め保持される。
以上説明したように本実施形態によれば、端子金具60に第1、第2突起部66、67が前後方向に間隔をあけて形成され、第1、第2突起部66、67の突出端間の離間距離が電線挿入孔42の延出長さよりも長くされ、端子金具60が電線挿入孔42に挿入される過程では、第1、第2突起部66、67の少なくとも一方が第1、第2キャビティ23、32のいずれかの内周面に当接するため、電線挿入孔42内で端子金具60が傾くのが防止される。したがって、端子金具60の傾きに起因して電線挿入孔42の内周面(内周リップ45)に傷が付くのが回避される。
また、第1、第2突起部66、67が端子金具60の本体部61における同一平面上に配置されているため、第1、第2突起部66、67が異なる面上に配置されるよりも、端子金具60全体が第1、第2突起部66、67の突出方向に大型化するのが回避される。
さらに、第1、第2突起部66、67が、第1、第2案内溝26、34に挿入されて端子金具60の挿入動作を案内する機能と、端子金具60の傾きを防止する機能とを兼備するため、両機能が別々に形成されるよりも、全体の構成を簡素化できる。しかも、第1、第2突起部66、67が電線挿入孔42への挿入方向の同軸上に配置されているため、コネクタハウジング20の第1、第2案内溝26、34を第1、第2突起部66、67の双方で共用することができる。したがって、コネクタハウジング20の構成も簡素化できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)コネクタハウジングがハウジング本体とホルダとからなり、第1キャビティがハウジング本体に形成され、第2キャビティがホルダに形成され、ハウジング本体の後面に収容凹部が開口して形成され、収容凹部にゴム栓が収容された状態で、ハウジング本体に後方からホルダが装着されて、ゴム栓が収容凹部に抜け止め保持される構成であってもよい。
(2)第1、第2突起部が、コネクタハウジングの第1、第2案内溝に挿入されず、端子金具の案内機能を有さないものであってもよい。
10…防水コネクタ
20…コネクタハウジング
21…インナハウジング
22…アウタハウジング
23…第1キャビティ
26…第1案内溝
32…第2キャビティ
34…第2案内溝
36…収容部
40…ゴム栓
42…電線挿入孔
60…端子金具
66…第1突起部
67…第2突起部
90…電線

Claims (4)

  1. 電線を挿入可能な電線挿入孔が延出して形成されたゴム栓と、
    前記ゴム栓を収容可能な収容部が形成され、かつ前記収容部に前記ゴム栓が収容された状態で、前記電線挿入孔の延出方向両側にこの電線挿入孔と連通する第1、第2キャビティが形成されたコネクタハウジングと、
    前記電線に接続された状態で、前記第2キャビティから前記電線挿入孔を経て前記第1キャビティに挿入される端子金具とを備え、
    前記端子金具が前記第1キャビティに挿入された状態で、前記ゴム栓の前記電線挿入孔の内周面に前記電線の外周面が密着してこの電線周りのシールをとる防水コネクタであって、
    前記端子金具には、前記電線挿入孔の延出方向に間隔をあけて第1、第2突起部が形成され、前記第1、第2突起部の突出端間の距離が、前記電線挿入孔の延出長さよりも長くされ、前記端子金具が前記電線挿入孔に挿入されている状態では常に前記第1、第2突起部の少なくとも一方が前記第1、第2キャビティのいずれかの内周面に当接可能に配置されていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記端子金具が角筒状の本体部を有し、前記第1、第2突起部が、前記本体部における同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記コネクタハウジングには、第1、第2突起部が嵌合状態で挿入される第1、第2案内溝が前記第1、第2キャビティと連通して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の防水コネクタ。
  4. 前記第1、第2突起部が前記電線挿入孔への挿入方向の同軸上に配置されていることを特徴とする請求項3記載の防水コネクタ。
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