JP2008152990A - コネクタ及び端子金具 - Google Patents
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【解決手段】端子金具60は、前後両面を開口させた筒状の形態であって相手側端子に接続される本体部61、及びこの本体部61の開口方向と略直角な方向に延びて電線90の端末に圧着される電線接続部63を有し、コネクタハウジング10のキャビティ13内に後方から挿入される。端子金具60の後端部には、コネクタハウジング10に対する挿入方向と略直角な方向に突出して本体部61の後面開口を覆うことにより、コネクタハウジング10に挿入される際に押圧可能とされる突起73が設けられている。
【選択図】図5
Description
端子金具の後端部には本体部の後面開口を覆うようにして突起が設けられているから、この突起を押圧することにより、コネクタハウジングに対して本体部を軸方向に真直姿勢で挿入することが可能となる。したがって、本体部が傾いた状態で挿入されることがなく、相手側端子に対する接続位置を正規位置に確保することができる。
突起はカバーによって押圧されるから、カバーを閉じ状態とするに伴い端子金具を正規挿入位置に至らすことができる。また、突起はカバーの受け面と面接触可能であって本体部の後面開口の中央を覆うから、本体部を軸方向に正しく押し込むことが可能となる。
本体部より後方に連結部が延出され、連結部の後端に突起が設けられるから、突起を後方に位置させることが可能となる。つまり、コネクタハウジングの内部深くに突起が位置することが無いから、突起を押圧する際の作業性が良好となる。また、端子金具を製造する際には、本体部を筒状に成形したあと電線接続部を電線に圧着させるわけであるが、本体部より後方に連結部が延出される場合に、従来の如く電線接続部が本体部とその板厚方向で略直角な位置関係にあると、連結部の後端に本体部の後面開口を覆うような突起を曲げ加工によって実質的に成形できないという事情がある。
しかるに本発明によれば、コネクタハウジングに対する挿入方向に沿った連結部の一側縁に電線接続部が連なっており、突起が連結部の後端から同連結部の板厚方向に突出する形態となっているから、曲げ加工によって突起を成形することが可能となる。
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態では、インフレータ用のコネクタ、すなわちインフレータを内蔵したエアバッグ装置に対して接続されるコネクタを例示している。このコネクタは、装置の壁面から突成された機器直結型の相手側コネクタハウジング(図示せず)と嵌合可能なコネクタハウジング10と、コネクタハウジング10に対して後方から装着される端子金具60とを備える。なお、以下の説明において前後方向については相手側コネクタハウジングとの嵌合面側を前方とする。
電線接続部63は、連結部62の後端側の下縁(挿入方向に沿った連結部62の一側縁)に連なる繋ぎ部71と、電線90の端末にかしめ付けられるバレル状のバレル部72とからなり、バレル部72が本体部61の組上側と同じ側に組み上げられている。繋ぎ部71はバレル部72側に近づくにつれ内側へ寄るよう斜めに配置され、これにより、バレル部72が本体部61の幅方向略中央直下に位置するようになっている。繋ぎ部71はバレル部72の上端と一体に連なる略Cの字状をなし、かつ、上方へ向かって拡開する形態とされる。
その後、検知部材80が検知位置に押し込まれると、第一ロックアーム81によるロックがかかり、両コネクタハウジングが第一ロックアーム81と第二ロックアーム18とによって二重にロックされる。
また、突起73はカバー30によって押圧され、カバー30を閉じ状態とするに伴って端子金具60を正規挿入位置に至らすことができるから、端子金具60が半挿入状態で留め置かれる事態を回避できる。また、突起73はカバー30の受け面35と面接触可能であって、本体部61の後面開口の中央を覆うから、カバー30によって本体部61を軸方向に正しく押し込むことが可能となる。
しかるに本実施形態によれば、コネクタハウジング10に対する挿入方向に沿った連結部62の下縁に電線接続部63が連なっており、突起73が連結部62の後端から同連結部62の板厚方向に突出する形態となっているから、曲げ加工によって突起73を成形することが可能となり、成形が容易となる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、本体部より後方に連結部が形成され、この連結部の後端に突起が形成されていたが、本発明によれば、突起は本体部の後面開口端から内側へ屈曲して形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、突起は本体部を部分的に覆う形態であったが、本発明によれば、突起は本体部を全体的に覆う形態であってもよい。
(3)上記実施形態では、突起は少なくとも本体部の後面開口の中央を覆う位置まで突出していたが、本発明によれば、突起は本体部の後面開口の中央を覆っていなくてもよい。
(4)上記実施形態では、端子金具は、本体部と電線接続部とが互いに直角な向きに配されることに起因して全体として略Lの字をなしていたが、本発明によれば、端子金具は、少なくとも、上記略Lの字をなす部分を含んでいればよく、その形状を特に限定するものではない。
(6)上記実施形態では、突起は金属板を曲げ加工することで一体に成形されていたが、本発明によれば、突起は連結部または本体部の後端部に後付けで溶接等して取り付けられてもよい。
11…収容部
13…キャビティ
30…カバー
60…端子金具
61…本体部
62…連結部
63…電線接続部
67…接触片
73…突起
75…押圧面
90…電線
Claims (5)
- 金属板を曲げ加工して形成され、前後両面を開口させた筒状の形態であって相手側端子に接続される本体部、及びこの本体部の開口方向と略直角な方向に延びて電線の端末に圧着される電線接続部を有する端子金具と、
前記端子金具を後方から挿入可能なコネクタハウジングとを備え、
前記端子金具の後端部には、前記コネクタハウジングに対する挿入方向と略直角な方向に突出して前記本体部の後面開口を覆うことにより、前記コネクタハウジングに挿入される際に押圧可能とされる突起が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記コネクタハウジングには後方からカバーが被せ付けられるようになっており、前記カバーは前記突起を押圧可能な受け面を有し、
前記突起は、前記カバーの受け面と面接触可能な押圧面を有するとともに前記本体部の後面開口の中央を覆うことが可能とされることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記端子金具において前記本体部と前記電線接続部との間には、前記本体部の後面開口端から板面を前記挿入方向に沿わせつつ後方へ向かって延びる連結部が設けられ、前記挿入方向に沿った前記連結部の一側縁に前記電線接続部が連なっており、かつ、前記突起は、前記連結部の後端から同連結部の板厚方向に突出する形態となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
- 金属板を曲げ加工して形成され、コネクタハウジングに対して後方から挿入可能とされる端子金具であって、
前後両面を開口させた筒形の形態であって相手側端子に接続される本体部と、この本体部の開口方向と略直角な方向に延びて電線の端末に圧着される電線接続部とを有し、その後端部に、前記コネクタハウジングに対する挿入方向と略直角な方向に突出してこの本体部の後面開口を覆うことにより、前記コネクタハウジングに挿入される際に押圧可能とされる突起が設けられていることを特徴とする端子金具。 - 前記本体部と前記電線接続部との間には、前記本体部の後面開口端から板面を前記挿入方向に沿わせつつ後方へ向かって延びる連結部が設けられ、前記挿入方向に沿った前記連結部の一側縁に前記電線接続部が連なっており、かつ、前記突起は、前記連結部の後端から同連結部の板厚方向に突出する形態となっていることを特徴とする請求項4に記載の端子金具。
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