JP2013258067A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】端子金具間における微摺動摩耗を抑制する。
【解決手段】電線Wの端末に接続された雌型端子金具20がハウジング30に形成されたキャビティ32に後方から収容された雌側コネクタ10であって、前記雌型端子金具20は、雄型端子金具Tと電気的に接続される接続筒部21と、前記接続筒部21の後方に配されて前記電線Wを圧着固定する電線固定部22とを備えて構成されており、前記電線固定部22の後方には、前記キャビティ32の内壁に設けられた被係止部36に左右方向に当接することで、前記キャビティ32内において前記雌型端子金具20が左右方向にガタつくことを規制するガタ規制部27が形成されているところに特徴を有する。
【選択図】図1
【解決手段】電線Wの端末に接続された雌型端子金具20がハウジング30に形成されたキャビティ32に後方から収容された雌側コネクタ10であって、前記雌型端子金具20は、雄型端子金具Tと電気的に接続される接続筒部21と、前記接続筒部21の後方に配されて前記電線Wを圧着固定する電線固定部22とを備えて構成されており、前記電線固定部22の後方には、前記キャビティ32の内壁に設けられた被係止部36に左右方向に当接することで、前記キャビティ32内において前記雌型端子金具20が左右方向にガタつくことを規制するガタ規制部27が形成されているところに特徴を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、コネクタに関する。
例えば、電線の端末に装着されるコネクタとして、下記特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタは、電線の端末に接続される端子金具と、この端子金具を後方から収容するキャビティが形成されたハウジングとを備えて構成されている。キャビティ内には、弾性変形可能な樹脂ランスが設けられており、キャビティ内に端子金具が後方から挿入されると、端子金具が後方から樹脂ランスに係止されて抜止されるようになっている。
ところで、端子金具はキャビティ内に後方から挿入されるものであるから、端子金具の挿入動作の円滑化を図るため、キャビティの内壁と端子金具との間には僅かなクリアランスが形成されている。このため、上記のコネクタが車両に配索された電線の端末に装着される場合、コネクタが相手方コネクタと嵌合した後においても、車両の振動に伴って電線が幅方向に振られると、端子金具が両端子金具間の接続部分を中心にキャビティ内において幅方向にガタつき、その結果、端子金具間の接続部分が摺動して磨耗してしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具間の接続部分における摺動摩耗を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、電線の端末に接続された端子金具がハウジングに形成されたキャビティに後方から収容されたコネクタであって、前記端子金具は、相手側端子金具と電気的に接続される接続部と、前記接続部の後方に配されて前記電線を圧着固定する電線固定部とを備えて構成されており、前記電線固定部の後方には、前記キャビティの内壁に設けられた被係止部に幅方向に当接することで、前記キャビティ内において前記端子金具が幅方向にガタつくことを規制するガタ規制部が形成されているところに特徴を有する。
このような構成のコネクタによると、電線固定部よりも後方の位置において、端子金具が幅方向にガタつくことを規制することができるので、電線固定部よりも前方の位置や電線固定部の位置においてガタつきを規制する場合に比べて、端子金具と相手側端子とが接続される接続部分を中心に摺動が生じることを抑制し易くすることができる。
また、例えば、電線に圧着固定する電線固定部にガタ規制部を設ける場合、ガタ規制部の位置や形状が不安定となり、ガタ規制部を被係止部に対して正しく当接させることができなくなる虞がある。ところが、上記の構成によると、電線固定部の後方に電線固定部とは独立してガタ規制部を形成しているので、電線固定部にガタ規制部を設ける場合と異なり、ガタ規制部の位置や形状が不安定になることを防止することができる。
また、例えば、電線に圧着固定する電線固定部にガタ規制部を設ける場合、ガタ規制部の位置や形状が不安定となり、ガタ規制部を被係止部に対して正しく当接させることができなくなる虞がある。ところが、上記の構成によると、電線固定部の後方に電線固定部とは独立してガタ規制部を形成しているので、電線固定部にガタ規制部を設ける場合と異なり、ガタ規制部の位置や形状が不安定になることを防止することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記ガタ規制部は、前記端子金具の後端部に形成されていることが好ましい。
このような構成によると、端子金具と相手側端子とが接続される部分から最も離れた位置において端子金具が幅方向にガタつくことを規制することができることから、端子金具と相手側端子とが接続される接続部分を中心に摺動が生じることをさらに抑制することができる。
前記ガタ規制部は、前記端子金具の後端部に形成されていることが好ましい。
このような構成によると、端子金具と相手側端子とが接続される部分から最も離れた位置において端子金具が幅方向にガタつくことを規制することができることから、端子金具と相手側端子とが接続される接続部分を中心に摺動が生じることをさらに抑制することができる。
前記ガタ規制部は、前記キャビティの内壁に向かって突出して形成されており、前記被係止部は、前記ガタ規制部を後方から収容可能に前記キャビティの内壁に凹んで形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、キャビティの内壁に凹んで形成された被係止部にガタ規制部を収容することで、ガタ規制部を被係止部の内面に対して幅方向に当接させることができる。これにより、端子金具と相手側端子とが接続される接続部分を中心に摺動が生じることを抑制することができる。
また、キャビティの内壁に凹みを形成することで、ガタ規制部を収容する被係止部を形成しているので、従来のコネクタに比べて、ハウジングが大型化することを抑制することができる。
このような構成によると、キャビティの内壁に凹んで形成された被係止部にガタ規制部を収容することで、ガタ規制部を被係止部の内面に対して幅方向に当接させることができる。これにより、端子金具と相手側端子とが接続される接続部分を中心に摺動が生じることを抑制することができる。
また、キャビティの内壁に凹みを形成することで、ガタ規制部を収容する被係止部を形成しているので、従来のコネクタに比べて、ハウジングが大型化することを抑制することができる。
前記被係止部の後方には、前記ハウジングの後端部に設けられた電線引き出し口から前記被係止部まで前記ガタ規制部が通過可能な挿通路が形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、ガタ規制部を、挿通路を通して被係止部に収容することができるので、端子挿入時の挿入抵抗が上がることを防止すると共に、ハウジングおよびガタ規制部が損傷することを抑制することができる。
このような構成によると、ガタ規制部を、挿通路を通して被係止部に収容することができるので、端子挿入時の挿入抵抗が上がることを防止すると共に、ハウジングおよびガタ規制部が損傷することを抑制することができる。
前記ガタ規制部は、前記電線固定部の後端から後方に延びる金属片を前記キャビティの内壁に向かって屈曲させることで形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、ガタ規制部を非常に容易に形成することができる。これにより、ガタ規制部を形成することに起因してコネクタの製造コストが高くなることを抑制することができる。
このような構成によると、ガタ規制部を非常に容易に形成することができる。これにより、ガタ規制部を形成することに起因してコネクタの製造コストが高くなることを抑制することができる。
前記ガタ規制部は、前記電線固定部の後端から後方に延びて形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、ガタ規制部が前後方向に延びた形状に形成されているので、金属片をキャビティの内壁に向かって略直交に屈曲させたガタ規制部に比べて、ガタ規制部と被係止部とが幅方向に当接する領域を大きくすることができる。これにより、端子金具が幅方向にガタつくことをさらに規制することができる。
このような構成によると、ガタ規制部が前後方向に延びた形状に形成されているので、金属片をキャビティの内壁に向かって略直交に屈曲させたガタ規制部に比べて、ガタ規制部と被係止部とが幅方向に当接する領域を大きくすることができる。これにより、端子金具が幅方向にガタつくことをさらに規制することができる。
前記ガタ規制部は、キャリアと前記端子金具とを連結する連結片に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、キャリアと端子金具とを連結していた連結片の一部を利用してガタ規制部を形成しているので、連結片とは異なる位置にガタ規制部を別途設ける場合に比べて、材料取りの際の歩留まりを向上させることができる。
このような構成によると、キャリアと端子金具とを連結していた連結片の一部を利用してガタ規制部を形成しているので、連結片とは異なる位置にガタ規制部を別途設ける場合に比べて、材料取りの際の歩留まりを向上させることができる。
本発明によれば、端子金具間の接続部分における摺動摩耗を抑制することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1について図1乃至図3を参照して説明する。
本実施形態は、車両に搭載される大電流回路用の雌側コネクタ10を例示している。雌側コネクタ(「コネクタ」の一例)10は、図示しない雄側コネクタと嵌合可能に形成されており、図1及び図2に示すように、電線Wの端末に接続された雌型端子金具(「端子金具」の一例)20と、この雌型端子金具20を内部に収容するハウジング30とを備えて構成されている。
本発明の実施形態1について図1乃至図3を参照して説明する。
本実施形態は、車両に搭載される大電流回路用の雌側コネクタ10を例示している。雌側コネクタ(「コネクタ」の一例)10は、図示しない雄側コネクタと嵌合可能に形成されており、図1及び図2に示すように、電線Wの端末に接続された雌型端子金具(「端子金具」の一例)20と、この雌型端子金具20を内部に収容するハウジング30とを備えて構成されている。
雌型端子金具20は、導電性に優れた金属板材にプレス加工を施すことで形成されている。また、雌型端子金具20は、雄側コネクタに設けられた雄型端子金具(「相手側端子金具」の一例)Tと電気的に接続可能な接続筒部(「接続部」の一例)21と、接続筒部21の後方に形成された電線固定部22とを備えて構成されている。
接続筒部21は、図2に示すように、前後方向に開口した左右方向に横長な角筒状に形成されており、接続筒部21の前端開口からは雄型端子金具Tに設けられたタブ部T1が挿入可能とされている。接続筒部21の内部には、上下方向に弾性変形可能な弾性接触片23が形成されている。弾性接触片23は、接続筒部21における前端開口下側縁から斜め上後方に延びて形成されており、弾性接触片23の上端部には、タブ部T1と電気的に接続可能な接点部24が、例えば、上側に向かって叩き出し加工など施すことで上方に突出して形成されている。
そして、雄型端子金具Tのタブ部T1が接続筒部21の前端開口から接続筒部21内に挿入されると、弾性接触片23の接点部24と接続筒部21の天井壁21Aとの間でタブ部T1を上下方向に弾性的に挟み込み、タブ部T1と弾性接触片23の接点部24とが電気的に接続されることで、雄型端子金具Tと雌型端子金具20とが電気的に接続されるようになっている。
電線固定部22は、図2および図4に示すように、電線Wの端末に圧着固定されるようになっており、電線Wの芯線W1をかしめ圧着するワイヤバレル25と、電線Wの被覆W2をかしめ圧着するインシュレーションバレル26とを備えて構成されている。
ワイヤバレル25は、オープンバレル形式であって、電線Wの端末における被覆W2を皮剥ぎすることで露出された芯線W1を左右両側から抱き込むようにしてかしめ圧着されている。
インシュレーションバレル26は、ワイヤバレル25と同様、オープンバレル形式であって、電線Wの被覆W2を左右両側から抱き込むようにしてかしめ圧着されている。
ワイヤバレル25は、オープンバレル形式であって、電線Wの端末における被覆W2を皮剥ぎすることで露出された芯線W1を左右両側から抱き込むようにしてかしめ圧着されている。
インシュレーションバレル26は、ワイヤバレル25と同様、オープンバレル形式であって、電線Wの被覆W2を左右両側から抱き込むようにしてかしめ圧着されている。
ハウジング30は、合成樹脂製であって、前後方向に貫通したキャビティ32を有する端子収容部31と、端子収容部31の上方に設けられたロック部33とを備えて構成されている。
キャビティ32内には、雌型端子金具20が後方から挿入可能とされており、キャビティ32の前側部分が雌型端子金具20の接続筒部21を収容する部分とされている。また、キャビティ32は、接続筒部21を収容する部分から後方に向かうほど拡径した形態に形成されており、後方に向かうほど、雌型端子金具20とキャビティ32の内壁との間の隙間Sが大きくなっている。これにより、キャビティ32内に雌型端子金具20を挿入する動作を円滑に行うことができるようになっている。
キャビティ32の底壁32Aにおける前側には、上下方向に弾性変形可能な樹脂ランス34が形成されている。樹脂ランス34は、前斜め上方に延びる片持ち状に形成されており、雌型端子金具20の接続筒部21における底板に設けられたランスホール21Bに係合可能とされている。そして、キャビティ32内に雌型端子金具20が正規の位置まで挿入されると、ランスホール21Bに樹脂ランス34が嵌り込んで、雌型端子金具20がキャビティ32内に抜止されるようになっている。
また、キャビティ32の底壁32Aには、ハウジング30の下面からキャビティ32の内部空間に連通するリテーナ装着孔35が設けられている。このリテーナ装着孔35には、図示しないリテーナが装着可能とされており、雌型端子金具20がキャビティ32内に正規に挿入された状態で、リテーナ装着孔35にリテーナが装着されることにより、雌型端子金具20が樹脂ランス34とリテーナとによって二重に係止されるようになっている。
ロック部33は、端子収容部31の上方において、上下方向に弾性変形可能に形成されている。また、ロック部33は、雄側コネクタに形成された図示しないロックリブと係止可能とされており、雌側コネクタ10と雄側コネクタとが嵌合されると、ロック部33の後方に設けられた収容空間S1内に雄側コネクタのロックリブが挿入され、ロックリブとロック部33とが弾性的係止することによって雌側コネクタ10と雄側コネクタとが嵌合状態にロックされるようになっている。
さて、雌型端子金具20のインシュレーションバレル(電線固定部22)26の後方には、図1および図2に示すように、キャビティ32の底壁に向かって突出するガタ規制部27が形成されている。
ガタ規制部27は、インシュレーションバレル26の底板における後端から僅かに後方に延びた後、下方に向かって略直交に屈曲した金属片とされており、その厚さ寸法は、雌型端子金具20を形成する金属板材の板厚寸法とほぼ同等とされている。
ガタ規制部27は、インシュレーションバレル26の底板における後端から僅かに後方に延びた後、下方に向かって略直交に屈曲した金属片とされており、その厚さ寸法は、雌型端子金具20を形成する金属板材の板厚寸法とほぼ同等とされている。
一方、キャビティ32の底壁32Aには、雌型端子金具20がキャビティ32内の正規の位置まで挿入された際に、ガタ規制部27を収容する被係止部36が形成されている。
被係止部36は、キャビティ32の底壁32Aに下方に凹んで形成されており、キャビティ32の底壁32Aの下方に形成された肉抜き部38まで貫通した形態とされている。そして、被係止部36にガタ規制部27が収容されると、ガタ規制部27の前面27Aが被係止部36の前面36Aに沿って配されると共に、ガタ規制部27の左右両側面27B,27Bが被係止部36の左右両側面36B,36Bに沿って配されるように設定されている。
被係止部36は、キャビティ32の底壁32Aに下方に凹んで形成されており、キャビティ32の底壁32Aの下方に形成された肉抜き部38まで貫通した形態とされている。そして、被係止部36にガタ規制部27が収容されると、ガタ規制部27の前面27Aが被係止部36の前面36Aに沿って配されると共に、ガタ規制部27の左右両側面27B,27Bが被係止部36の左右両側面36B,36Bに沿って配されるように設定されている。
また、被係止部36の後方には、キャビティ32内に雌型端子金具20が挿入される際に、ガタ規制部27が挿通される挿通路37が形成されている。この双通路は、キャビティ32の後端開口である電線引き出し口32Bから被係止部36まで直線状に切り欠かれた形態とされ、挿通路37の左右方向の幅寸法は、被係止部36の左右両側面36B,36Bの間の距離と同じとされている。つまり、挿通路37を通してガタ規制部27を被係止部36に収容することで、ガタ規制部27がキャビティ32の底壁32Aと摺動することを防ぎ、雌型端子金具20の挿入抵抗が上がることを抑制するとともに、キャビティ32の底壁32Aやガタ規制部27が損傷することを抑制することができるようになっている。
本実施形態の雌側コネクタ10は、以上のような構成であって、続いて、ハウジング30に電線Wの端末に接続された雌型端子金具20を組み付ける方法を簡単に説明すると共に、雌側コネクタ10の作用および効果について説明する。
まず、ハウジング30の後方に電線Wの端末に接続された雌型端子金具20を配置し、キャビティ32内に雌型端子金具20を後方から挿入する。
雌型端子金具20の前端がキャビティ32の前側部分まで挿入されると、接続筒部21によって樹脂ランス34が後方から押圧され、樹脂ランス34が下方に弾性変形することで、樹脂ランス34に接続筒部21が乗り上げる。また、樹脂ランス34が弾性変形し始める頃に、ガタ規制部27が挿通路37内に後方から進入する。
雌型端子金具20の前端がキャビティ32の前側部分まで挿入されると、接続筒部21によって樹脂ランス34が後方から押圧され、樹脂ランス34が下方に弾性変形することで、樹脂ランス34に接続筒部21が乗り上げる。また、樹脂ランス34が弾性変形し始める頃に、ガタ規制部27が挿通路37内に後方から進入する。
さらにそのまま、雌型端子金具20を挿入し、雌型端子金具20がキャビティ32内において正規の位置まで挿入されると、ガタ規制部27が被係止部36に収容されて、ガタ規制部27の前面27Aが被係止部36の前面36Aに沿うように配され、ガタ規制部27の左右両側面27B,27Bが被係止部36の左右両側面36B,36Bに沿うように配される。また、ランスホール21B内に樹脂ランス34が嵌まり込んで雌型端子金具20が樹脂ランス34によって後方に抜止される。
最後に、リテーナを下方からリテーナ装着孔35に挿入することで、雌型端子金具20が樹脂ランス34とリテーナとによって二重に係止され、電線引き出し口32Bから後方に電線Wが引き出された雌側コネクタ10が完成する。
そして、このようにして組み付けられた雌側コネクタ10が、図示しない雄側コネクタと嵌合されると、雄側コネクタに設けられた雄型端子金具Tのタブ部T1が雌型端子金具20の接続筒部21内における弾性接触片23と接続筒部21の天井壁21Aとの間で弾性的に挟み込まれて、雌型端子金具20と雄型端子金具Tとが電気的に接続される。また、雌側コネクタ10と雄側コネクタとは、ロック部33とロックリブとが係止することで正規の嵌合状態にロックされる。
ところで、この状態において、雌側コネクタ10から引き出された電線Wが車両の振動などによって左右方向に振られると、弾性接触片23の接点部24と雄型端子金具Tのタブ部T1とが接触する接触部分を中心として、雌型端子金具20を左右方向にガタつかせる力が作用する。ところが、本実施形態によると、ガタ規制部27の左右両側面27B,27Bと被係止部36の左右両側面36B,36Bとが沿って配されていることから、雌型端子金具20を左右方向にガタつかせる力が作用すると、ガタ規制部27の左右両側面27B,27Bと被係止部36の左右両側面36B,36Bとを左右方向に当接し、キャビティ32内において雌型端子金具20が左右方向にガタつくことを抑制することができる。これにより、弾性接触片23の接点部24とタブ部T1とが接続される接続部分を中心に雌型端子金具20がキャビティ32内においてガタつくことを抑制し、弾性接触片23の接点部24と雄型端子金具Tのタブ部T1との接触部分において摺動摩耗が生じることを抑制することができる。
また、本実施形態によると、雌型端子金具20の後端部において雌型端子金具20のガタつきを規制していることから、雌型端子金具20と雄型端子金具Tとが接続される部分から最も離れた位置において雌型端子金具20が左右方向にガタつくことを規制することができる。これにより、電線固定部22よりも前方の位置や電線固定部22の位置においてガタつきを規制する場合に比べて、弾性接触片23の接点部24とタブ部T1とが接続される接続部分を中心に雌型端子金具20がキャビティ32内においてガタつくこと抑制しやすくすることができる。
さらに、本実施形態では、電線固定部22の後方に電線固定部22とは独立してガタ規制部27を形成しているので、電線に圧着固定する電線固定部にガタ規制部を設ける場合に比べて、ガタ規制部27の位置や形状が不安定となることを抑制することができる。これにより、雌型端子金具20を左右方向にガタつかせる力が作用する場合に、ガタ規制部27の左右両側面27B,27Bと被係止部36の左右両側面36B,36Bとを左右方向に確実に当接させることができる。ひいては、弾性接触片23の接点部24と雄型端子金具Tのタブ部T1との接触部分で摺動摩耗が生じることを確実に抑制することができる。
以上のように、本実施形態によると、雌型端子金具20を左右方向にガタつかせる力が作用する場合に、雌型端子金具20の後端部において、ガタ規制部27の左右両側面27B,27Bと被係止部36の左右両側面36B,36Bとを左右方向に当接させて、ガタ規制部27が左右方向にガタつくことを規制することができる。つまり、電線Wが左右方向に振られることに起因して、雌型端子金具20が雌型端子金具20と雄型端子金具Tとが互いの接続部分を中心としてキャビティ32内において左右方向にガタつくことを抑制することができる。これにより、雌型端子金具20と雄型端子金具Tとの接触部分における摺動摩耗を抑制し、両端子金具20,T間における接触抵抗の増大を抑制することができる。
また、本実施形態によると、インシュレーションバレル(電線固定部22)26の後端から後方に延びる金属片を下方に向かって屈曲させることにより、ガタ規制部27を非常に容易に形成できることから、ガタ規制部を形成することに起因してコネクタの製造コストが高くなることを抑制することができる。さらに、ガタ規制部27を収容する被係止部36をキャビティ32の底壁32Aを凹ませて形成していることから、従来のコネクタに比べて、ハウジング30が大型化することを抑制することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について図4乃至図6を参照して説明する。
実施形態2の雌型端子金具120は、実施形態1における雌型端子金具20のガタ規制部27の形状を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
次に、本発明の実施形態2について図4乃至図6を参照して説明する。
実施形態2の雌型端子金具120は、実施形態1における雌型端子金具20のガタ規制部27の形状を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態2の雌型端子金具120のガタ規制部127は、インシュレーションバレル(電線固定部22)26の後端から後方に延びる金属片に叩き出し加工を施すことによって形成されており、金属片の左右方向略中央部が下方に突出した突出部128を有する形態をなしている。また、ガタ規制部127の突出部128は、ガタ規制部127の後端から前方に向かって延びて形成されており、その前後方向の長さ寸法は、実施形態1の被係止部36の前後方向の長さ寸法と挿通路37の前後方向の長さ寸法とを合わせた寸法よりもやや短い寸法とされている。
すなわち、実施形態2におけるガタ規制部127は、前後方向に延びた形態とされているので、金属片を例えば下方や左右方向に向かって略直交に屈曲させたガタ規制部に比べて、ガタ規制部127が被係止部36の左右両側面36B,36Bと左右方向に当接する領域を前後方向に大きくすることができる。これにより、雌型端子金具120が左右方向にガタつくことをさらに規制することができるようになっている。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3について図7乃至図9を参照して説明する。
実施形態3の雌型端子金具220は、実施形態1における雌型端子金具20の後端部分の形状を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
次に、本発明の実施形態3について図7乃至図9を参照して説明する。
実施形態3の雌型端子金具220は、実施形態1における雌型端子金具20の後端部分の形状を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態3の雌型端子金具220は、ガタ規制部27の左右方向両側に前後方向に延びる一対の延出部228,228が形成されている。
一対の延出部228,228は、電線Wの端末に接続された雌型端子金具220を製造する過程において、複数の雌型端子金具220とキャリアCとを連結する連結片C1を切断することにより形成されており、雌型端子金具220をキャリアCから最終的に切り離す部分とされている。
また、一対の延出部228,228の間に形成されたガタ規制部27も、一対の延出部228,228と同様に、連結片C1における左右方向略中央部をプレス加工によって打ち抜き成形すると共に、曲げ加工を施すことにより形成されている。
一対の延出部228,228は、電線Wの端末に接続された雌型端子金具220を製造する過程において、複数の雌型端子金具220とキャリアCとを連結する連結片C1を切断することにより形成されており、雌型端子金具220をキャリアCから最終的に切り離す部分とされている。
また、一対の延出部228,228の間に形成されたガタ規制部27も、一対の延出部228,228と同様に、連結片C1における左右方向略中央部をプレス加工によって打ち抜き成形すると共に、曲げ加工を施すことにより形成されている。
すなわち、本実施形態のガタ規制部27は、キャリアCと雌型端子金具20とを連結していた連結片C1の一部を利用して形成されている。これにより、連結片C1とは異なる位置にガタ規制部を別途設ける場合に比べて、金属板材の材料取りの際の歩留まりを向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、雌型端子金具20,120,220にガタ規制部27,127および被係止部36を構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ガタ規制部および被係止部を雄型端子金具に適用してもよい。
(2)上記実施形態では、ガタ規制部27,127を雌型端子金具20,120,220の後端部に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電線固定部よりも後方であって、雌型端子金具の後端部よりも前側の位置にガタ規制部が形成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、被係止部36の後方に挿通路37が形成された構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、被係止部がキャビティの後端まで延びて形成されていてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、雌型端子金具20,120,220にガタ規制部27,127および被係止部36を構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ガタ規制部および被係止部を雄型端子金具に適用してもよい。
(2)上記実施形態では、ガタ規制部27,127を雌型端子金具20,120,220の後端部に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電線固定部よりも後方であって、雌型端子金具の後端部よりも前側の位置にガタ規制部が形成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、被係止部36の後方に挿通路37が形成された構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、被係止部がキャビティの後端まで延びて形成されていてもよい。
10:雌側コネクタ(コネクタ)
20,120,220:雌型端子金具(端子金具)
21:接続筒部(接続部)
22:電線固定部
27,127:ガタ規制部
30:ハウジング
32:キャビティ
32B:電線引き出し口
36:被係止部
37:挿通路
C:キャリア
C1:連結片
T:雄側端子金具(相手側端子金具)
W:電線
20,120,220:雌型端子金具(端子金具)
21:接続筒部(接続部)
22:電線固定部
27,127:ガタ規制部
30:ハウジング
32:キャビティ
32B:電線引き出し口
36:被係止部
37:挿通路
C:キャリア
C1:連結片
T:雄側端子金具(相手側端子金具)
W:電線
Claims (7)
- 電線の端末に接続された端子金具がハウジングに形成されたキャビティに後方から収容されたコネクタであって、
前記端子金具は、相手側端子金具と電気的に接続される接続部と、
前記接続部の後方に配されて前記電線を圧着固定する電線固定部とを備えて構成されており、
前記電線固定部の後方には、前記キャビティの内壁に設けられた被係止部に幅方向に当接することで、前記キャビティ内において前記端子金具が幅方向にガタつくことを規制するガタ規制部が形成されているコネクタ。 - 前記ガタ規制部は、前記端子金具の後端部に形成されている請求項1記載のコネクタ。
- 前記ガタ規制部は、前記キャビティの内壁に向かって突出して形成されており、
前記被係止部は、前記ガタ規制部を後方から収容可能に前記キャビティの内壁に凹んで形成されている請求項1又は請求項2記載のコネクタ。 - 前記被係止部の後方には、前記ハウジングの後端部に設けられた電線引き出し口から前記被係止部まで前記ガタ規制部が通過可能な挿通路が形成されている請求項3記載のコネクタ。
- 前記ガタ規制部は、前記電線固定部の後端から後方に延びる金属片を前記キャビティの内壁に向かって屈曲させることで形成されている請求項3または請求項4記載のコネクタ。
- 前記ガタ規制部は、前記電線固定部の後端から後方に延びて形成されている請求項3または請求項4記載のコネクタ。
- 前記ガタ規制部は、キャリアと前記端子金具とを連結する連結片に設けられている請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012133719A JP2013258067A (ja) | 2012-06-13 | 2012-06-13 | コネクタ |
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JP2012133719A JP2013258067A (ja) | 2012-06-13 | 2012-06-13 | コネクタ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015115093A1 (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | コネクタおよびコネクタ装置 |
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-
2012
- 2012-06-13 JP JP2012133719A patent/JP2013258067A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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