JP2016018631A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子の収容室への中途挿入状態を良好に視認できるコネクタを提供する。
【解決手段】雌コネクタ1は、雌ハウジング2の内部に延在して中空状に形成され、延在方向の後側に雌端子挿入口5を有する収容室4と、雌端子挿入口5から延在方向に沿って収容室4の内部に挿入可能な雌端子3と、を備える。雌コネクタ1は、雌端子3を収容室4内の延在方向の所定の正規位置に収容するために雌端子挿入口5から挿入する挿入動作において、雌端子3を延在方向に移動させることができる要求挿入力が、雌端子3の一部が雌端子挿入口5から突出している位置(ストロークD1)で最大値P1となるように、挿入動作中に相互に接触する雌端子3と収容室4の接触部が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、ハウジングに設けられる収容室(キャビティ)内に挿入可能な端子と、収容室の内面に突設され、弾性変形可能に形成されるランスとを備えるコネクタが知られている(例えば特許文献1参照)。このようなコネクタでは、端子が収容室内に挿入される過程で、ランスが端子の挿入方向と直交する方向に撓み変形し、端子が正規位置まで挿入された時点でランスが弾性復帰することで、端子がランスによって収容室内に係止される。
特開2014−22155号公報 特開2004−14504号公報
ところで、従来のコネクタでは、例えばランスの配置や形状などの影響によって、収容室内に端子の全体が挿入された後でも、撓み変形したランスが完全に復帰できず、端子が正規位置まで到達しない中途挿入状態となる場合がある。中途挿入状態ではコネクタ使用時に端子に接触不良が生じる虞がある。このため、端子の中途挿入状態を視認できることが望ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、端子の収容室への中途挿入状態を良好に視認できるコネクタを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るコネクタは、ハウジングの内部に延在して中空状に形成され、延在方向の一方側に挿入口を有する収容室と、前記挿入口から前記延在方向に沿って前記収容室の内部に挿入可能な端子と、を備え、前記端子を前記収容室内の前記延在方向の所定の正規位置に収容するために前記挿入口から挿入する挿入動作において、前記端子を前記延在方向に移動させることができる要求挿入力が、前記端子の一部が前記挿入口から突出している位置で最大となるように、前記挿入動作中に相互に接触する前記端子と前記収容室の接触部が形成されることを特徴とする。
また、上記のコネクタは、前記収容室の内面から突設され、弾性変形可能に形成されるランスと、前記端子に設けられ、前記正規位置において前記ランスが係止可能な被係止部と、前記端子が前記正規位置に到達する前に前記ランスが当接する前記端子の表面上に設けられる突起部と、を備えることが好ましい。
また、上記のコネクタにおいて、前記被係止部は、前記端子の内部と連通して設けられ、前記正規位置において前記ランスが嵌合するランスホールであり、前記突起部は、前記ランスホールの外縁のうち、前記端子が前記正規位置に到達する前に前記ランスと当接する位置に設けられることが好ましい。
また、上記のコネクタは、前記収容室の内面から突設され、弾性変形可能に形成されるランスを備え、前記ランスは、その基端部側から先端部側に亘り、前記端子の挿入方向に向けて上り勾配をなす傾斜面を有し、前記端子の一部が前記挿入口から突出している位置で前記要求挿入力が最大となるように、前記傾斜面が形成されることが好ましい。
本発明に係るコネクタは、端子が収容室内の正規位置まで挿入されていない場合には、端子の一部がハウジングから突出されるので、端子の収容室への中途挿入状態を良好に視認できるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタの一例としての雌コネクタの概略構成を示す分解斜視図である。 図2は、図1中のII−II断面図である。 図3は、図1中の雌端子を高さ方向下側から視た斜視図である。 図4は、本実施形態における雌端子の挿入動作において挿入力が最大値となる状態を示す、雌コネクタの縦断面図である。 図5は、本実施形態における雌端子の挿入動作において、雌端子が収容室内の正規位置に収容された状態を示す、雌コネクタの縦断面図である。 図6は、本実施形態における雌端子の挿入動作中における、雌端子の要求挿入力と、ストローク(雌端子の収容室への挿入量)との関係を示す図である。
以下に、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態]
図1〜3を参照して本発明の一実施形態に係るコネクタの構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタの一例としての雌コネクタの概略構成を示す分解斜視図である。図2は、図1中のII−II断面図である。図3は、図1中の雌端子を高さ方向下側から視た斜視図である。
本実施形態に係るコネクタは、ハウジングの内部に端子を収容して構成され、この端子を相手側端子と導電接続させるものである。本実施形態では、このようなコネクタの一例として、雌ハウジング2内に雌端子3を収容して構成される雌コネクタ1を挙げて説明する。つまり、雌ハウジング2及び雌端子3は、ハウジング及び端子の一例である。雌コネクタ1は、嵌合相手の雄コネクタ(図示せず)と嵌合することで、内部の雌端子3を雄コネクタに収容される雄端子(図示せず)と導通接続することができる。雌コネクタ1及び雄コネクタは、それぞれの内部に収容される雌端子3及び雄端子を導電接続することで、各端子に連結される電線同士を電気的に接続する、いわゆる電線対電線接続用の接続機構である。
図1,2に示すように、雌コネクタ1は、雌ハウジング2及び雌端子3を備える。
雌ハウジング2は、雌コネクタ1の本体を構成する構造体である。雌ハウジング2は、全体が絶縁性の合成樹脂等で構成され、金型等を用いて一体成形される。雌ハウジング2は、全体として略矩形箱(直方体)状に形成されている。雌ハウジング2は、その内部に延在し中空状に形成され、雌端子3を収容可能な複数の収容室4を有する。本実施形態では、図1に示すように、雌ハウジング2には、略矩形箱状の外面の一つである前面21を視たときに、この前面21の第一の辺方向(図1に示す幅方向)に沿って6個の収容室4が隣接配置され、かつ、この第一の辺方向と直交する第二の辺方向(図1に示す高さ方向)に沿って2個の収容室4が隣接配置されており、すなわち6×2=12個の収容室4が設けられている。これらの12個の収容室4は、雌ハウジング2の前面21と、この前面21の反対側に配置される背面22とが対向する方向(図1に示す延在方向)に沿って、すべて同一方向に延在して形成されている。
図2に示すように、雌ハウジング2の背面22には、個々の収容室4と連通して、収容室4内に雌端子3を挿入するための挿入口としての雌端子挿入口5が設けられている。また、雌ハウジング2の前面21には、個々の収容室4と連通して、雄端子のタブが収容室4内に進入するのを許容するタブ挿通口6が設けられている。すなわち、収容室4は、雌ハウジング2の内部に延在し中空状に形成され、その延在方向の両端である、雌ハウジング2の対向する一対の前面21及び背面22に開口されている。
収容室4は、図2に示すように、雌ハウジング2の4つの内壁面、より詳細には第1内壁面41、第2内壁面42、第3内壁面43、第4内壁面(図示せず)等によって略矩形状の空間として形成されている。ここで、第1内壁面41と第2内壁面42とは、互いに対向する。第3内壁面43と第4内壁面とは、互いに対向すると共に第1内壁面41及び第2内壁面42と略直交する。
以下の説明では、図1,2に示す収容室4が延在する方向、すなわち、雌ハウジング2の一対の前面21及び背面22が対向する方向(図2の左右方向)を「延在方向」と表記し、前面21側を「前側」、背面22側を「後側」と表記する。また、図2に示す収容室4の第1内壁面41と第2内壁面42とが対向する方向(図2の上下方向)を「高さ方向」と表記し、第1内壁面41側を「上側」、第2内壁面42側を「下側」とする。また、収容室4の第3内壁面43と第4内壁面とが対向する方向(図2の奥行き方向)を「幅方向」と表記する。すなわち、本実施形態では、雌ハウジング2には、延在方向に沿って内部に形成された収容室4が、高さ方向に2段、幅方向に6室並んで配設されている。雌端子3は、雌ハウジング2の延在方向後側に設けられた雌端子挿入口5から延在方向前側に向かって収容室4内に挿入される。なお、以下の説明では、図1,2に示すように、延在方向のうち後側から前側への方向を「挿入方向」とも表現する。
図2に示すように、収容室4の第2内壁面42には、弾性変形可能なランス7が、第2内壁面42から収容室4の内部空間側に突出して設けられている。ランス7は、雌端子3が収容室4内の延在方向の所定の正規位置に収容された状態(図5参照)で雌端子3を係止可能であり、これにより雌端子3が雌端子挿入口5から収容室4の外部に抜け出るのを防止するためのものである。
ランス7は、第2内壁面42上の基端部から延在方向前側に延在し、その先端部が自由端となる片持ち状に形成されている。すなわち、ランス7は、その基端部が延在方向後側、その先端部が延在方向前側に配置されており、基端部を支点として先端部が高さ方向に弾性的に撓み変形可能となっている。
ランス7の先端部側かつ高さ方向上側(すなわち収容室4の内部空間側)に向けて配置される面には、雌端子3を係止するための係止爪部71(ビーク)が設けられている。係止爪部71は、ランス7が撓み変形していない自由状態にあるときには、収容室4の第2内壁面42よりも高さ方向上側へ位置し、収容室4の内部空間側へ突出している。ランス7は、雌端子3が収容室4内の正規位置に収容された状態(図5参照)で、係止爪部71が後述する雌端子3のランスホール12に嵌合することで、雌端子3を係止するよう構成されている。
係合爪部71は、ランス7の基端部側から先端部側に向けて徐々に収容室4側に張り出すよう、延在方向前側へ向かって上り勾配をなす傾斜上に形成される傾斜面71aと、この傾斜面71aの延在方向前側の端部から高さ方向下側へ屈曲する段付き状に形成される係止面71bとを有する。係止面71bは、係止爪部71の延在方向前側の端面であり、延在方向(収容室4に対する雌端子3の挿入方向)に対して略直交する平面状に形成されている。傾斜面71aは、雌端子3の収容室4への挿入過程において、ランス7のうち雌端子3が最初に接触する部分であり、係止面71bは、雌端子3が収容室4内の正規位置に収容された状態で雌端子3と接触する部分である。傾斜面71aは、雌端子3が収容室4に挿入される際に、雌端子3の先端が当接し、ランス7全体を押し下げる分力を生じさせる。ランス7は、傾斜面71aにより受ける分力によって、高さ方向下側に撓み、収容室4から外側に退避する。係止面71bは、ランス7全体が弾性復帰した状態で、雌端子3に形成される被係止部(本実施形態では、後述するランスホール12の前端面12a)に係合し、雌端子3の離脱を規制する部分である。ランス7は、係合爪部71の係止面71bが雌端子3の被係止部に係合することで、雌端子3を収容室4内の延在方向の所定の正規位置に係止する。
雌ハウジング2には、個々の収容室4ごとに、各収容室4と隣接する隣接空間部8が形成されている。隣接空間部8は、隣接する収容室4の延在方向と平行に延在するよう中空状に形成されており、雌ハウジング2の前面21に開口されている。また、隣接空間部8は、雌ハウジング2の前面21を視たときに、隣接する収容室4のタブ挿通口6に対して高さ方向下側に隣接して配置される。つまり、隣接空間部8は、隣接する収容室4のランス7が設けられる側、すなわち、第2内壁面42側に形成される。隣接空間部8は、雌ハウジング2の前面21からランス7の基端部まで延在する。この隣接空間部8は、隣接する収容室4内のランス7が、収容室4から離間する高さ方向下側へ弾性的に撓み変形するのを許容する撓み空間として機能する。ランス7は、撓み変形時に、隣接空間部8内に退避するよう構成される。この隣接空間部8は、例えば、収容室4内に設けられるランス7を形成するための金型の型抜き用の空間である。
雌端子3は、導電性の金属板材を所定形状に打ち抜き加工した後、叩き加工や曲げ加工などを施すことで所望の形状に成形される端子金具である。図1〜3に示すように、雌端子3は、雄端子のタブが挿入可能に構成される箱部9と、電線の芯線部分に加締め付けられる芯線加締め部10と、電線の被覆部分に加締め付けられる電線加締め部11とを備える。雌端子3は、延在方向に沿って前側から箱部9、芯線加締め部10、電線加締め部11の順で配列され、一体的に形成されている。
箱部9は、延在方向に細長く伸びる角筒状をなし、延在方向の前側及び後側が共に開口して形成されている。箱部9は、延在方向から視たときの断面形状が略矩形状となる。箱部9は、延在方向に沿って延在する底板91と、この底板91の幅方向の両縁端から高さ方向に立ち上がる一対の側板92,93と、これらの側板92,93のうち一方の側板92の突出端(上縁端)から他方の側板93に向けて曲げ形成され、底板91と対向するように設けられる天板94と、他方の側板93の突出端から天板94の外側に重ねられるようにして曲げ形成された外板95と、を備える。
図2,3に示すように、箱部9の底板91には、雌端子3の内部と連通して設けられるランスホール12(被係止部)が形成されている。ランスホール12は、図3に示すように、箱部9の延在方向の略中央位置に、底板91の幅方向の全幅に亘って形成される開口部であり、底板91は、ランスホール12によって、延在方向の前側の部分と、後側の部分に分断されている。ランスホール12は、雌端子3が収容室4内の正規位置に収容される状態で、収容室4に設けられたランス7が進入可能とされ、ランスホール12の延在方向前側の前端面12aに対してランス7の係止面71bが係止可能とされている(図5参照)。
そして特に本実施形態では、図2,3に示すように、ランスホール12の外縁のうち、延在方向前側の部分の略中央位置に、突起部13が外側(高さ方向下側)へ突出するよう形成されている。言い換えると、突起部13は、ランスホール12の外縁のうち、雌端子3が収容室4内の正規位置に収容されるまでにランス7の傾斜面71aと当接する部分に形成されている。また、突起部13は、延在方向後側の後端面13aがランスホール12の前端面12aに沿って形成されている。つまり、突起部13の後端面13aは、ランスホール12の前端面12aと同一平面をなし、雌端子3にランス7が嵌合する際には、突起部13の後端面13aとランスホール12の前端面12aとが、ランス7の係止面71bと当接するよう構成されている。
次に、図4,5を参照して、本実施形態に係る雌コネクタ1における雌端子3の挿入動作について説明する。図4は、本実施形態における雌端子の挿入動作において挿入力が最大値となる状態を示す、雌コネクタの縦断面図である。図5は、本実施形態における雌端子の挿入動作において、雌端子が収容室内の正規位置に収容された状態を示す、雌コネクタの縦断面図である。
まず、図2に示すように、雌端子3が延在方向前側の挿入方向へ向けて、雌ハウジング2の雌端子挿入口5から収容室4へ挿入され、挿入方向に沿って収容室4の内部空間を進行すると、雌端子3の先端がランス7の係合爪部71の傾斜面71aと当接する。雌端子3は、収容室4内に突出しているランス7に当接することで、挿入方向へのさらなる移動に対してランス7から抵抗を受ける。このため、雌端子3がランス7と当接した後からは、ランス7による抵抗に抗して収容室4内に雌端子3をさらに挿入させるために要求される大きさの挿入力が、雌端子3に挿入方向から付加される必要がある。以下の説明では、ランス7による抵抗に抗して収容室4内で雌端子3を延在方向(特に挿入方向)に移動させるために要求される最低限の外力を「要求挿入力」と表現する。この要求挿入力は、雌端子3とランス7との接触箇所や接触方向が変わるのに応じて、逐次変更するものである。また、この要求挿入力とは、雌端子3に付加される挿入方向の外力に対して発生する反力(抗力)とも表現することができる。
この要求挿入力によって、雌端子3がランス7の傾斜面71aを挿入方向へ押圧されることで、傾斜面71aはランス7全体を高さ方向下側に押し下げる分力を生じ、ランス7はこの分力によって隣接空間部8側へ撓み変形する。雌端子3は、付加される要求挿入力によってランス7を撓み変形(弾性変形)させながら、収容室4内に挿入されて行く。ランス7の傾斜面71aは、雌端子3の収容室4内の進行に伴い、接触する雌端子3の部位が、箱部9の先端、底板91、突起部13の順で遷移して行く。そして、図4に示すように、ランス7の傾斜面71aが雌端子3の突起部13と当接し、係合爪部71が収容室4から隣接空間部8に退避された状態において、要求挿入力が最大値P1(図6参照)となり、次いでランス7の撓み変形量(弾性変形量)が最大値となる。このとき、図4に示すように、雌端子3の電線加締め部11は、端子挿入口5から突出している。
雌端子3の要求挿入力が最大値P1となった後は、要求挿入力は最大値P1以下となることから、雌端子3の挿入動作は、慣性によって図5で示す挿入動作完了の状態(雌端子3が収容室4内の正規位置に収容された状態)まで一気に遷移される。より詳細には、雌端子3の突起部13がランス7の傾斜面71aの延在方向前側の端部を乗り越えて係合爪部71より延在方向前側へ進出すると、自由状態となったランス7が弾性復帰して、係合爪部71が雌端子3のランスホール12に嵌合されると共に、係合爪部71の係止面71bが、雌端子3のランスホール12の前端面12a及び突起部13の後端面13aと当接される。このとき、雌端子3の電線加締め部11は、端子挿入口5より収容室4内に完全に収容されている。
ここで、図6を参照して、本実施形態における雌端子3の挿入動作についてさらに説明する。図6は、本実施形態における雌端子の挿入動作中における雌端子の要求挿入力と、ストローク(雌端子3の収容室4への挿入量)との関係を示す図である。図6の縦軸は要求挿入力[N]を表し、横軸はストローク[mm]を表す。なお、図6の横軸のストロークは、雌端子3が収容室4内のランス7の傾斜面71aに接触し始める位置をD0として表している。
図6に示すように、ストロークD0において雌端子3の箱部9の先端が、収容室4内のランス7の傾斜面71aに接触すると、ランス7を撓み変形させてさらに奥側へ進出させるために、挿入方向への要求挿入力が雌端子3に付与される必要がある。この要求挿入力は、雌端子3のストロークが増えるごとに、つまりランス7の撓み変形量が増えるごとに徐々に増大してゆき、ストロークD1において最大値P1となる。このストロークD1は、上述の図4に示す状態であり、ランス7の傾斜面71aが雌端子3の突起部13と当接した状態であり、雌端子3の延在方向後側の一部が雌端子挿入口5から突出している状態である。ストロークD1は、雌端子3の全体が収容室4内に収容されるストロークD2より小さい。すなわち、ストロークD1は、雌端子3が雌ハウジング2から突出している範囲内に含まれている。言い換えると、本実施形態では、要求挿入力の最大値P1が、雌端子3の全体が雌ハウジング2の収容室4内に収容される前に生じている。
また、ランス7の係合爪部71の形状の影響などによって、本実施形態では、雌端子3の挿入動作中において、要求挿入力が最大値P1となるタイミングが、ランス7の撓み量が最大となるタイミングと異なっている。図6に示すように、ストロークD1にて雌端子3の要求挿入力が最大値P1となった後に、雌端子3の挿入が進んだストロークD3にてランス7の撓み量が最大値となっている。その後、さらに雌端子3の挿入が進んだストロークD4において雌端子3の挿入動作が完了する。このストロークD4は、上述の図5に示す状態であり、ランス7の係合爪部71が雌端子3のランスホール12に嵌合された状態である。
本実施形態では、図6に示すような要求挿入力とストロークとの特性を実現するための構成の一例として、雌端子3のランスホール12の外縁に突起部13を設けている。この突起部13は、例えば挿入動作中に接触するランス7の傾斜面71aの形状に応じて、図6に示す特性を実現できるようにその形状や寸法等の仕様が設定されている。つまり、突起部13は、ランス7の形状との兼ね合いによって、ランス7との接触箇所が形成されるものである。
次に、本実施形態に係る雌コネクタ1の効果を説明する。本実施形態に係る雌コネクタ1は、雌ハウジング2の内部に延在して中空状に形成され、延在方向の後側に端子挿入口5を有する収容室4と、雌端子挿入口5から延在方向に沿って収容室4の内部に挿入可能な雌端子3と、を備える。雌コネクタ1は、雌端子3を収容室4内の延在方向の所定の正規位置に収容するために雌端子挿入口5から挿入する挿入動作において、雌端子3を延在方向に移動させることができる要求挿入力が、雌端子3の一部が雌端子挿入口5から突出している位置(ストロークD1)で最大値P1となるように、挿入動作中に相互に接触する雌端子3と収容室4の接触部が形成される。具体的には、雌端子3の内部と連通して設けられ、正規位置においてランス7が嵌合するランスホール12の外縁のうち、雌端子3が正規位置に到達する前にランス7と当接する位置に突起部13が設けられる。
ここで、図6に示すように、雌端子3の挿入動作では、ストロークD1において要求挿入力の最大値P1に相当する外力が雌端子3に付加されれば、その後は慣性によって収容室4の正規位置(ストロークD4)まで雌端子3を挿入させることができる。このような挿入動作の特性は、裏を返せば、ストロークD1において雌端子3に付加される外力が所定の要求挿入力の最大値P1より不足した場合には、その後に慣性によって雌端子3を最終的に収容室4内の正規位置まで到達させることができず、雌端子3が雌ハウジング2(収容室4)に対して中途挿入状態になると考えられる。中途挿入状態では、コネクタ使用時に端子間に接触不良が生じる虞があるため、雌端子3の中途挿入状態を視認できることが望ましい。
これに対して、本実施形態では、上記構成によって、雌端子3の挿入動作において、雌端子3の要求挿入力が、雌端子3の一部が雌端子挿入口5から突出している位置(ストロークD1)で最大となるように設定される。これにより、雌端子3が収容室4内の正規位置まで挿入されていない場合には、雌端子3の延在方向後側の一部が雌ハウジング2から突出されるので、雌端子3の収容室4への中途挿入状態を良好に視認できる。
また、本実施形態では、雌端子3のランスホール12の外縁に突起部13を設けることで、雌端子3の一部が雌端子挿入口5から突出している位置において要求挿入力を最大値P1とすることができる。この構成により、雌端子3に突起部13を設ける改良をするだけで所望の挿入力の特性を実現することができる。また、雌ハウジング2には特に新たな構成要素を追加しないので、既存の製品を流用できる。したがって、生産性の向上と製造コストの低減を図ることができる。
また、突起部13は、後端面13aがランスホール12の前端面12aと同一平面をなすよう形成されるので、雌端子3にランス7が嵌合する際には、突起部13の後端面13aとランスホール12の前端面12aとが、ランス7の係止面71bと当接する。つまり、突起部13を設けることによって、ランス7の係止面71bが雌端子3と接触する面積を増やすことができ、ランス7の係止深さを十分に確保することができる。これにより、端子保持力(ランス7により雌端子3を収容室4内に係止する力(抜け止め力)、または、雌端子3を収容室4内に係止する雌端子3を収容室4から引っ張り出すために必要な力)が増大するので、雌端子3の収容室4内への係止状態をさらに強固にすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上記実施形態では、コネクタの一例として雌コネクタ1を挙げて説明したが、雄コネクタ(雄ハウジングに雄端子を挿入するコネクタ)にも適用可能である。雄コネクタは、雄ハウジング内に雄端子を収容して構成され、内部の雄端子を相手側端子としての雌端子3と導電接続させるものである。雄コネクタも、上記の雌コネクタ1と同様に、雄ハウジングに雄端子を収容する収容室を備え、収容室に挿入された雄端子は、収容室内に設けられたランスにより係止される。
また、上記実施形態では、要求挿入力の最大値P1が雌端子3の全体が収容室4内に収容される前に生じるように、挿入動作中に相互に接触する雌端子3と収容室4の接触部を形成する構成の一例として、雌端子3のランスホール12の外縁に突起部13を設ける構成を例示したが、これ以外の構成としてもよい。例えば、ランス7の傾斜面71aに突起を設ける構成としてもよい。また、ランス7の傾斜面71aの収容室4側への突出量を増やす構成とすることもできる。言い換えると、雌端子3の一部が雌端子挿入口5から突出している位置で要求挿入力が最大となるように、ランス7の傾斜面71aが形成される構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、雌端子3のランスホール12に、収容室4内のランス7の係合爪部71を嵌合させる構成を例示したが、これ以外の係止機構でもよい。例えば雌端子3にランスホール12を設けず、収容部4側のランス7が雌端子3の箱部9の後端に係止される構成でもよい。この場合、挿入力最大値P1の特性を上記実施形態と同様にするためには、例えば、箱部9の外周面のうち、挿入動作中にランスと当接する部分に上記実施形態と同様の突起部13を設ける構成とすることができる。また、ランス7の傾斜面71aに突起を設けたり、ランス7の収容室4の内部側への突出量を増加する構成とすることもできる。
1 雌コネクタ(コネクタ)
2 雌ハウジング(ハウジング)
3 雌端子(端子)
4 収容室
5 雌端子挿入口(挿入口)
7 ランス
71a 傾斜面
12 ランスホール(被係止部)
13 突起部

Claims (4)

  1. ハウジングの内部に延在して中空状に形成され、延在方向の一方側に挿入口を有する収容室と、
    前記挿入口から前記延在方向に沿って前記収容室の内部に挿入可能な端子と、
    を備え、
    前記端子を前記収容室内の前記延在方向の所定の正規位置に収容するために前記挿入口から挿入する挿入動作において、前記端子を前記延在方向に移動させることができる要求挿入力が、前記端子の一部が前記挿入口から突出している位置で最大となるように、前記挿入動作中に相互に接触する前記端子と前記収容室の接触部が形成される
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記収容室の内面から突設され、弾性変形可能に形成されるランスと、
    前記端子に設けられ、前記正規位置において前記ランスが係止可能な被係止部と、
    前記端子が前記正規位置に到達する前に前記ランスが当接する前記端子の表面上に設けられる突起部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記被係止部は、前記端子の内部と連通して設けられ、前記正規位置において前記ランスが嵌合するランスホールであり、
    前記突起部は、前記ランスホールの外縁のうち、前記端子が前記正規位置に到達する前に前記ランスと当接する位置に設けられる
    ことを特徴とする、請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記収容室の内面から突設され、弾性変形可能に形成されるランスを備え、
    前記ランスは、その基端部側から先端部側に亘り、前記端子の挿入方向に向けて上り勾配をなす傾斜面を有し、
    前記端子の一部が前記挿入口から突出している位置で前記要求挿入力が最大となるように、前記傾斜面が形成される
    ことを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
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