JP2006202536A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハウジングに対してフロントホルダを確実に組み付けることができるようにする。
【解決手段】 フロントホルダ40が所定の組付け位置に達すると、弾性復帰した弾性係止片45A,45Bがハウジング10の係止部20に係止することで、フロントホルダ40がハウジング10に対して組付け状態に保持される。弾性係止片45A,45Bを両端支持形態とすることにより、弾性係止片45A,45Bの不正な方向への撓みを規制し、弾性係止片45A,45Bをガイド溝18に嵌合させることにより、ハウジング10に対するフロントホルダ40の位置ずれを防止した。これにより、フロントホルダ40の弾性係止片45A,45Bとハウジング10の係止部20が確実に係止し、フロントホルダ40がハウジング10に対して所定の組付位置に確実に保持される。
【選択図】 図6
Description
しかし、この種のコネクタでは、弾性係止片が不正な方向へ弾性撓みすることによって、係止部との係止が正しく行われなくなることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングに対してフロントホルダを確実に組み付けることができるようにすることを目的とする。
弾性係止片を両端支持形態とすることにより、弾性係止片が不正な方向へ撓むのを規制した。さらに、弾性係止片をガイド溝に嵌合させることにより、ハウジングに対するフロントホルダの位置ずれを防止した。これにより、フロントホルダの弾性係止片とハウジングの係止部を確実に係止させ、フロントホルダをハウジングに対して所定の組付位置に確実に保持することができる。
弾性係止片を周壁の内周に沿うように設けたので、弾性係止片に対する異物の干渉を防止することができる。
ハウジングに対するフロントホルダの組付けの初期に、被ガイド部とガイド溝との嵌合によってフロントホルダがハウジングに対して位置決めされるので、弾性係止片を確実にガイド溝に嵌合させることができる。
弾性係止片がガイド溝に嵌合されている上に、更に係止突起が規制溝に嵌合されているので、弾性係止片の不正な撓みが確実に防止される。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、ハウジング10と端子金具30とフロントホルダ40とを備えて構成されている。
ハウジング10は、合成樹脂製であり、概ね横長長円形のブロック状をなす端子収容部11と、概ね横長長円形の筒状をなすフード部12とを一体形成した形態となっていて、フード部12は端子収容部11よりも前方へ突出している。端子収容部11内には、上下2段に分かれた複数のキャビティ13が、上下対称で且つ左右対称に整列して形成されている。各キャビティ13内には、その内壁に沿って前方へ片持ち状に延出する形態の弾性撓み可能なランス14が形成されている。上段のキャビティ13においては、その下面壁に沿ってランス14が配され、下段のキャビティ13においては、その上面壁に沿ってランス14が配されており、上段のランス14と下段のランス14との間には、ランス14の弾性撓みを許容するための撓み空間15が、前方へ開放され、且つ左右方向においてキャビティ13の形成全領域に亘って連続する(貫く)形態で形成されている。各キャビティ13は、その前端部において撓み空間15と連通し、この連通空間16の存在により、ランス14よりも前方の空間が端子収容部11の前端面に開放された形態となっている。
フロントホルダ40はハウジング10に対して前方から組み付けられる。組付けに際しては、まず、周壁41が端子収容部11の前端部外周に嵌合されるとともに、全ての被ガイド部47A,47Bの後端がガイド溝18の前端に嵌合され、これらの嵌合により、フロントホルダ40が端子収容部11に対して上下左右方向(ハウジング10に対するフロントホルダ40の組付け方向と直交する方向)への遊動を規制された位置決め状態となり、これ以降、フロントホルダ40の組付けが進む過程では、フロントホルダ40がハウジング10に対して所定の組付け経路に沿って変位するようにガイドされる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではフロントホルダが端子金具の前端部を支承する機能と、端子金具の半挿入状態を検知する機能と、ランスの端子金具からの解離を規制する機能とを兼ね備えいるコネクタについて説明したが、本発明は、これらの3つの機能のうちいずれか1つ又は2つの機能のみを有するコネクタにも適用することができる。
(2)上記実施形態ではフロントホルダがハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との2位置に選択的に組み付けられる場合について説明したが、本発明は、フロントホルダがハウジングに対して1つの組付け位置のみに組み付けられるコネクタにも適用することができる。
(3)上記実施形態では1つのフロントホルダに長さの異なる2種類の弾性係止片を形成したが、本発明によれば、1つのフロントホルダに設けた複数の弾性係止片の長さを同じ寸法としてもよい。
(4)上記実施形態では2つの専用弾性係止片と2つの兼用弾性係止片を正面から見て点対称としたが、本発明によれば、専用弾性係止片と兼用弾性係止片を点対称ではなく左右対称又は上下対称としてもよい。
(5)上記実施形態では係止突起を嵌合させる規制溝を形成したが、本発明によれば、規制溝を形成しない形態としてもよい。
(6)上記実施形態では弾性係止片よりも組付け方向前方に被ガイド部を形成したが、本発明によれば、被ガイド部を形成しない形態としてもよい。
(7)上記実施形態では弾性係止片を周壁の内面に沿うように設けたが、本発明によれば、弾性係止片を周壁の外面に沿うような形態としてもよい。
18…ガイド溝
19…規制溝
20…係止部
30…端子金具
40…フロントホルダ
41…周壁
45A…専用弾性係止片
45B…兼用弾性係止片
46A…専用係止突起
46B…兼用係止突起
47A,47B…被ガイド部
Claims (4)
- 端子金具が収容されるハウジングと、
前記ハウジングに対して組付け可能なフロントホルダとを備え、
前記フロントホルダの組付け過程では、前記フロントホルダに形成した弾性係止片が弾性撓みし、
前記フロントホルダが所定の組付け位置に達すると、弾性復帰した前記弾性係止片が前記ハウジングの係止部に係止することで、前記フロントホルダが前記ハウジングに対して組付け状態に保持されるようにしたコネクタにおいて、
前記弾性係止片が、前記フロントホルダの前記ハウジングに対する組付け方向と略平行に延びるとともに、両端部が前記フロントホルダに支持された両端支持形態とされており、
前記ハウジングに、前記フロントホルダの組付け方向と平行であって、前記フロントホルダの組付け過程では前記弾性係止片を嵌合させるガイド溝が形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記フロントホルダには、前記ハウジングに外嵌される周壁が設けられ、
前記弾性係止片が前記周壁の内周に沿うように設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 前記フロントホルダには、前記ハウジングに対する組付け方向において前記弾性係止片よりも前方に位置し、前記ガイド溝に対して嵌合可能とされた被ガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
- 前記弾性係止片には、前記係止部に係止される係止突起が形成されており、
前記ハウジングには、前記フロントホルダの組付け方向と平行であり、前記フロントホルダの組付けの過程で前記係止突起を嵌合させる規制溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005010714A JP2006202536A (ja) | 2005-01-18 | 2005-01-18 | コネクタ |
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Publications (1)
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JP2006202536A true JP2006202536A (ja) | 2006-08-03 |
Family
ID=36960357
Family Applications (1)
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JP2005010714A Pending JP2006202536A (ja) | 2005-01-18 | 2005-01-18 | コネクタ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009231077A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
JP2015088359A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-05-07 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
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Citations (2)
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JPS63139310U (ja) * | 1987-03-05 | 1988-09-13 | ||
JPH11250970A (ja) * | 1998-02-26 | 1999-09-17 | Kansei Corp | コネクタ構造 |
-
2005
- 2005-01-18 JP JP2005010714A patent/JP2006202536A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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