JP5533625B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、フロントマスクを有するコネクタに関する。
この種のコネクタとして、一般に、ランスによって抜け止め状態に保持された端子金具が収容されたハウジングを有し、かつ、このハウジングに、ランスとともに端子金具を二重に抜け止めするリテーナが装着されるものが知られている。この種のコネクタでは、部品点数削減を目的として、リテーナとフロントマスクを一体化させたフロントマスク一体型リテーナ(以下「一体型リテーナ」と略していう)がハウジングに装着されており、このような一体側リテーナが装着されたコネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタは、仮係止位置にあるときには、一体型リテーナがハウジングの下面側に仮係止状態で組み付けられており、端子金具を装着した後、本係止位置へ向けて上方に押し込まれるようになっている。
ハウジングの前面には、端子金具に接続されるタブ端子が挿入される端子挿入口と、ランスを成形するためのランス成形孔とが連通して開口されており、ランス成形孔を挟む両側には、端子金具の前端部を支持する一対の支持壁が設けられている。この支持壁によって端子金具の前端部が下方に落ち込むことを防ぐとともに、車両走行時の振動等の影響を受けて端子金具の品質が低下することを規制している。
特開平10−289747号公報
近年、端子金具の小型化が進むにつれて、ハウジング全体が小型化し、これに伴ってランスも小型化する傾向にある。しかしながら、ランスが小型化すると、端子金具を保持するための係止力が低下するため、少しでも係止力を向上させることを目的として、端子金具の全幅に亘って係止可能なようにランスの幅寸法を広くする必要がある。そして、幅広のランスを形成すると、従来、ランス成形孔を挟む両側に設けていた一対の支持壁を形成することができなくなるため、端子金具の前端部を両支持壁によって支持することができなくなり、端子金具の品質が低下することになる。
この対策として、例えば一体側リテーナのフロントマスク部分に支持壁を設けることも考えられる。しかしながら、一体型リテーナが仮係止位置にある状態で端子金具をハウジングに装着すると、支持壁によって支持すべき端子金具の下段側に位置する端子金具と支持壁とが干渉するため、端子金具をハウジングに装着することができない。当然のことながら、一体型リテーナが本係止位置にある状態で端子金具をハウジングに装着しようとしても、端子金具とリテーナ部分とが干渉することになり、やはり端子金具をハウジングに装着することができない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、一体型リテーナのフロントマスク部分に支持壁を設けて端子金具を支持することを目的とする。
本発明は、ハウジングを有し、嵌合面を構成するフロントマスク部分とハウジングに装着された端子金具を抜け止めするリテーナ部分とが一体に形成された一体型リテーナがハウジングに対して移動可能に組み付けられたコネクタであって、フロントマスク部分に端子金具を支持する支持壁が設けられており、一体型リテーナは、支持壁が端子金具と干渉しないようにハウジングに組み付けられた仮係止位置と、この仮係止位置から端子金具を回り込むように押し込まれた中間位置と、この中間位置から端子金具に近づくように押し込まれて端子金具を抜け止めするとともに支持壁によって支持する本係止位置との間を移動可能とされている構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、仮係止位置と中間位置において支持壁を端子金具に干渉させることなく、本係止位置にて支持壁によって端子金具を支持することができる。すなわち、従来の一体型リテーナとは異なり、仮係止位置から中間位置を経由して本係止位置に至るまでの間を二段階の押し込み動作(端子金具を回り込むようにして押し込む動作)で移動させるようにしたので、一体型リテーナのフロントマスク部分に支持壁を設けてもこの支持壁が端子金具と干渉することはなく、支持壁によって端子金具を支持することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
一体型リテーナは、ハウジングの下方から仮係止位置に組み付けられるようになっており、支持壁は、本係止位置で端子金具の下面側を支持する構成としてもよい。
このような構成によると、支持壁によって端子金具の下面側を支持することができるので、車両走行時の振動等の影響を受けて端子金具の品質が低下することを効率よく規制できる。
一体型リテーナは、仮係止位置から中間位置に向けて上方へ押し込まれ、中間位置から本係止位置に向けて後方へ押し込まれる構成としてもよい。
このような構成によると、ハウジングに対して半挿入状態の端子金具があった場合に、一体型リテーナを仮係止位置から中間位置に向けて上方へ押し込むと、リテーナ部分が半挿入状態の端子金具と干渉することになるため、半挿入検知を行うことができる。
支持壁は、仮係止位置では、端子金具の前端に接触可能に配置されている構成としてもよい。
このような構成によると、仮係止位置で端子金具をハウジングに組み付ける際に、支持壁によって端子金具の前止まりを行うことができる。
本発明によれば、一体型リテーナのフロントマスク部分に支持壁を設けて端子金具を支持することができる。
実施形態におけるコネクタの斜視図 図1のコネクタの正面図 図1のコネクタの背面図 図1のコネクタの右側面図 図1のコネクタの分解斜視図 図5のコネクタの背面図 図5のコネクタの右側面図 図5のコネクタの正面図 一体型リテーナをハウジングに対して仮係止位置に組み付けた状態を示した断面図 図9の一体型リテーナを中間位置に移動させた状態を示した断面図 図10の一体型リテーナを本係止位置に移動させた状態を示した断面図 図8におけるA−A線断面図 図12の一体型リテーナをハウジングに対して仮係止位置に組み付けた状態を示した断面図 図13の一体型リテーナを中間位置に移動させた状態を示した断面図 図14の一体型リテーナを本係止位置に移動させた状態を示した断面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図15の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるコネクタ10は、図1に示すように、図示手前側に配置された嵌合面11が横長の略方形をなし、嵌合方向に延びる横長扁平のブロック状とされている。このコネクタ10は、回路基板(図示せず)の導電路に導通可能に接続された基板用コネクタ(図示せず)に嵌合可能とされている。なお、以下において前後方向とは、基板用コネクタとの嵌合方向を基準とし、嵌合面11側を前側とする。
コネクタ10は、図5に示すように、合成樹脂製のハウジング20と、一体型リテーナ30とを備えて構成されている。ハウジング20の上面における幅方向中央には、ロックアーム21が設けられている。このロックアーム21は、ハウジング20の前端部から後端部に至る長さをもって形成されており、その前端部を基端として後端部が上下方向に変位可能とされている。コネクタ10を基板用コネクタに正規嵌合させると、ロックアーム21が基板用コネクタに係止することにより、コネクタ10と基板用コネクタが正規嵌合状態に保持される。
また、ハウジング20の両側面には、一対のガイドリブ22が設けられている。このガイドリブ22は、前後方向に延びる形態をなし、基板用コネクタに設けられたガイド受け溝(図示せず)に嵌合することにより、基板用コネクタに対する嵌合動作が案内されるようになっている。
ハウジング20の内部には、図6および図8に示すように、前後方向に貫通する形態をなす複数のキャビティ23が形成されている。これらのキャビティ23は、上下2段で左右方向に複数並んで設けられている。キャビティ23には、図9に示すように、雌型の端子金具70が後方から挿入可能とされている。キャビティ23の前端部分の底壁には、片持ち状をなして前方に延びるランス24が設けられている。このランス24は、キャビティ23に対して正規の挿入位置に挿入された端子金具70に係止することにより、端子金具70を抜け止め状態に保持している。
一体型リテーナ30は、図5に示すように、コネクタ10の嵌合面11を構成するフロントマスク部分40と、後述するリテーナ装着口25に装着されるリテーナ部分50と、これらの部分40,50を一体に連結する左右一対の側板61とを備えて構成されている。言い換えると、一体型リテーナ30は、フロントマスクに相当するフロントマスク部分40と、リテーナに相当するリテーナ部分50とが両側板61によって一体化された部材である。
一体型リテーナ30は、図9に示す仮係止位置と、図10に示す中間位置と、図11に示す本係止位置との間を移動可能にハウジング20に組み付けられている。一体型リテーナ30をハウジング20に対して仮係止位置に組み付けた状態で端子金具70がキャビティ23に挿入され、全ての端子金具70が正規の挿入位置に挿入されると、一体型リテーナ30を上方に押し込んで中間位置に組み付けた状態とし、引き続き一体型リテーナ30を後方に押し込むことで本係止位置に組み付けた状態に至る。本係止位置では全ての端子金具70がランス24とともにリテーナ部分50によって二重に抜け止めされた状態となる。
フロントマスク部分40には、複数の端子挿通孔41が貫通して形成されている。この端子挿通孔41は、キャビティ23と対応する位置に設けられている。ハウジング20においてフロントマスク部分40が装着される前面には、キャビティ23の前端開口の他、ランス24を成形するための型抜き孔26も開口されており、キャビティ23の前端開口と型抜き孔26は上下に並んで互いに連通している。一体型リテーナ30がハウジング20に装着された状態では、フロントマスク部分40によってランス24の型抜き孔26が閉じられるため、端子挿通孔41に挿通された雄型の端子金具(図示せず)が誤って型抜き孔26に進入することを規制可能としている。
ハウジング20においてランス24の後方には、リテーナ装着口25が設けられている。このリテーナ装着口25は、全てのキャビティ23と交差しかつハウジング20の下面に開口する形態とされている。一体型リテーナ30をハウジング20に装着する作業は、リテーナ部分50をリテーナ装着口25に組み付けることによって行われる。リテーナ部分50には、仮係止位置において全ての端子金具70を通過させる窓51が設けられている。この窓51は、下段側のキャビティ23と対応する位置に一列に並んで設けられている。したがって、リテーナ部分50は、複数の窓51によって格子状に形成されている。
図11に示す本係止位置では、窓51を構成する窓枠のうち上側枠部が上段側の端子金具70に係止可能とされており、同下側枠部が下段側の端子金具70に係止可能とされている。また、図10に示す中間位置では、窓51の上側枠部が上段側の端子金具70と干渉しないようにされており、窓51の下側枠部が下段側の端子金具70と干渉しないようにされている。
両側板61は、フロントマスク部分40とリテーナ部分50を左右両側から挟むように対向状態をなして一対配置されている。各側板61の前側下部には、リテーナロック部62が設けられている。一方、ハウジング20の側壁には、図4に示すように、リテーナロック部62と上下方向に係止可能な上下一対のロック受け部27が設けられている。下側のロック受け部27は、一体型リテーナ30が仮係止位置にあるときに、リテーナロック部62と係止するようになっており、上側のロック受け部27は、一体型リテーナ30が中間位置および本係止位置にあるときにリテーナロック部62と係止するようになっている。
両ロック受け部27は、リテーナロック部62よりも前後方向に長めに形成されている。このため、中間位置ではリテーナロック部62が上側のロック受け部27の前端側に位置しており、一体型リテーナ30を本係止位置へ移動させると、リテーナロック部62が上側のロック受け部27内を後方へ移動し、本係止位置では、リテーナロック部62が上側ロック受け部27の後端側に位置することになる。
側板61においてリテーナロック部62よりも後方となる位置には、前後一対のロック片63が設けられている(図5参照)。また、側板61において両ロック片63の間には、補強壁64が立設されている。左右一対の補強壁64は、リテーナ部分50の左右両側にそれぞれ配置されている。
前側のロック片63と補強壁64との間には、前側ロック片63の撓み空間が形成されており、後側のロック片63と補強壁64との間には、後側ロック片63の撓み空間が形成されている。これにより、前側のロック片63は、補強壁64に向けて後方へ撓み可能とされ、後側のロック片63は、補強壁64に向けて前方へ撓み可能とされている。
また、両ロック片63の上端部には、それぞれロック突起65が設けられている。前側のロック片63のロック突起65は、前方に突出する形態をなし、後側のロック片63のロック突起65は、後方に突出する形態をなしている。一方、ハウジング20の内部には、図12に示すように、前側のロック片63のロック突起65と上下方向に係止可能な係止棚28が設けられ、この係止棚28の後方には、後側のロック片63のロック突起65と上下方向に係止可能な係止段部29が設けられている。
一体型リテーナ30が仮係止位置にあるときには、図13に示すように、前側のロック片63のロック突起65が係止棚28の下面側に接触した状態で配置され、後側のロック片63が係止段部29の前面側に接触した状態で配置されている。この状態では、いずれのロック片63も撓み変形していない自然状態で配置されており、一体型リテーナ30が意図せずに仮係止位置から中間位置へ移動してしまうことが規制されている。
一体型リテーナ30が中間位置にあるときには、図14に示すように、前側のロック片63のロック突起65が係止棚28の上面側に接触した状態で配置され、後側のロック片63のロック突起65が係止段部29の斜め前上方にて同係止段部29と非接触状態で配置されている。すなわち、一体型リテーナ30を中間位置から本係止位置に向けて後方へ移動させても、後側のロック片63のロック突起65が係止段部29と干渉しないような配置とされている。
一体型リテーナ30を仮係止位置から中間位置に向けて上方へ移動する間、前側のロック片63が後方に撓み変形しつつロック突起65が係止棚28を乗り上げ、ロック突起65が係止棚28を乗り越えると、前側のロック片63が弾性復帰して図14の状態に至る。この状態では、前側のロック片63のロック突起65が係止棚28と上下方向に係止しているため、一体型リテーナ30が中間位置から仮係止位置へ移動することが規制されている。
一体型リテーナ30が本係止位置にあるときには、図15に示すように、前側のロック片63のロック突起65が係止棚28の斜め後上方にて同係止棚28と非接触状態で配置され、後側のロック片63のロック突起65が係止段部29の上面側に接触した状態で配置されている。この状態では、前側のロック片63のロック突起65が係止棚28と上下方向に係止していないものの、後側のロック片63のロック突起65が係止段部29と上下方向に係止しているため、一体型リテーナ30が本係止位置からハウジング20の下方へ脱落することが規制されている。
さて、本係止位置におけるフロントマスク部分40には、図11に示すように、端子金具70の前端部における下面側を支持する支持壁42が後方に張り出す形態で設けられている。支持壁42は、各端子金具70に対応して複数配置され、上段側の端子金具70を支持する上段側の支持壁42と、下段側の端子金具70を支持する下段側の支持壁42とから構成されている。上段側の支持壁42は、上段側の端子挿通孔41と下段側の端子挿通孔41との間に配置され、下段側の支持壁42は、下段側の端子挿通孔41の下側に配置されている。また、上段側の支持壁42は、上段側のランス24の型抜き孔26を塞ぐとともに、下段側の支持壁42は、下段側のランス24の型抜き孔26を塞ぐ配置とされている。
一体型リテーナ30が仮係止位置にあるときには、図9に示すように、上段側の支持壁42が下段側の端子金具70の前方に配置され、下段側の支持壁42がハウジング20の底壁の前方であって下段側の端子金具70の下方に配置されている。このため、上段側の支持壁42は、下段側のキャビティ23に挿入された端子金具70の前止まりを行うことができる。また、下段側の支持壁42は、上段側の支持壁42よりも後方に突出して形成されており、その突出した寸法だけ上段側の支持壁42よりも前後方向に長めに形成されている。
一体型リテーナ30が中間位置にあるときには、図10に示すように、上段側の支持壁42が上段側のランス24の型抜き孔26の前方に配置され、下段側の支持壁42が下段側のランス24の型抜き孔26の前方に配置されている。このとき、下段側の支持壁42は、下段側の端子金具70の前端部における下面側を既に支持しているものの、上段側の支持壁42は、上段側の端子金具70を未だ支持していない。なお、支持壁42は、一体型リテーナ30を仮係止位置から中間位置へ移動させた際に、本係止位置で支持すべき端子金具70に対して直線的に近づくのではなく、L字状をなして回り込むようにして近づくことになる。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、一体型リテーナ30を仮係止位置に組み付けておき、端子金具70をキャビティ23に後方から挿入する。全ての端子金具70を正規の挿入位置に挿入したら、図9に示す状態から一体型リテーナ30を上方に押し込んで図10に示す中間位置に移動させ、続けて一体型リテーナ30を後方に押し込んで図11に示す本係止位置に移動させる。これにより、端子金具70がランス24とともに二重に抜け止めされ、かつ、端子金具70の前端部における下面側を支持壁42によって支持することができる。したがって、車両走行時の振動等によって端子金具70が振動することを規制し、雄型の端子金具との接点部が摩耗することを効率よく規制できる。
以上のように本実施形態では一体型リテーナ30のフロントマスク部分40に支持壁42を設け、この支持壁42によって端子金具70の前端部における下面側を支持するようにしたから、端子金具70の品質を向上させることができる。また、一体型リテーナ30をハウジング20へ組み付ける際には、仮係止位置から中間位置に向けて上方へ押し込んだ後、中間位置から本係止位置に向けて後方へ押し込むようにしたから、支持壁42が端子金具70と干渉することを回避できる。
また、支持壁42によって端子金具70の前端部における下面側を支持するようにしたから、車両走行時の振動等の影響を受けて端子金具の品質が低下することを効率よく規制できる。さらに、キャビティ23に対して半挿入状態の端子金具70があった場合に、一体型リテーナ30を仮係止位置から中間位置に向けて上方へ押し込むと、リテーナ部分50が半挿入状態の端子金具70と干渉することになるため、半挿入検知を行うことができる。これらに加えて、下段側のキャビティ23に端子金具70を挿入する際に、上段側の支持壁42によって端子金具70の前止まりを行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では一体型リテーナ30を仮係止位置から中間位置に向けて上方へ押し込み、中間位置から本係止位置に向けて後方へ押し込むようにしているものの、本発明によると、一体型リテーナ30を仮係止位置から中間位置に向けて後方へ押し込み、中間位置から本係止位置に向けて上方へ押し込むようにしてもよい。
(2)上記実施形態では支持壁42によって端子金具70の下面側を支持するようにしているものの、本発明によると、例えばランスがキャビティ23の天井壁側に設けられている場合に、支持壁によって端子金具70の上面側を支持する構成としてもよい。
(3)上記実施形態では下段側の支持壁42によって下段側の端子金具70の前止まりのみを行っているものの、本発明によると、上段側の端子金具70の前止まりを行う前止まり壁をフロントマスク部分40に設けてもよい。
10…コネクタ
11…嵌合面
20…ハウジング
30…一体型リテーナ
40…フロントマスク部分
42…支持壁
50…リテーナ部分
70…端子金具

Claims (4)

  1. ハウジングを有し、嵌合面を構成するフロントマスク部分と前記ハウジングに装着された端子金具を抜け止めするリテーナ部分とが一体に形成された一体型リテーナが前記ハウジングに対して移動可能に組み付けられたコネクタであって、
    前記フロントマスク部分に前記端子金具を支持する支持壁が設けられており、
    前記一体型リテーナは、前記支持壁が前記端子金具と干渉しないように前記ハウジングに組み付けられた仮係止位置と、この仮係止位置から前記端子金具を回り込むように押し込まれた中間位置と、この中間位置から前記端子金具に近づくように押し込まれて前記端子金具を抜け止めするとともに前記支持壁によって支持する本係止位置との間を移動可能とされていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記一体型リテーナは、前記ハウジングの下方から前記仮係止位置に組み付けられるようになっており、前記支持壁は、前記本係止位置で前記端子金具の下面側を支持することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記一体型リテーナは、前記仮係止位置から前記中間位置に向けて上方へ押し込まれ、前記中間位置から前記本係止位置に向けて後方へ押し込まれることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記支持壁は、前記仮係止位置では、前記端子金具の前端に接触可能に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
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