JP5125396B2 - リテーナ一体型コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、リテーナがコネクタハウジングに一体に形成された形式のコネクタに関する。
従来より、リテーナがヒンジ縁を介してコネクタハウジングに一体形成される形式のコネクタが知られている。一例として、下記特許文献1のものを挙げることができる。このものは、コネクタハウジングの上面に相手コネクタハウジングとの嵌合状態をロックするためのロックアームが撓み可能に設けられ、これと反対側の面にリテーナが配されている。
特開2001−332332公報
上記したコネクタは、キャビティの貫通方向に沿って開閉する金型によって成形される。したがって、リテーナは端子金具に対する係止部がコネクタハウジングから突出した開放位置(上記公報中の図11で示されている位置)で成形される。したがって、成形用金型としてはコネクタハウジングの本体部分を挟んで一方側にはロックアームの成形に必要な空間を確保し、反対側には開放状態にしたリテーナを成形するのに必要な空間を確保しなければならないことから、金型が大きくならざるを得なかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型の金型によって成形可能なリテーナ一体型コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには前後方向に貫通するキャビティが設けられ、かつキャビティ内に収容された端子金具に係止可能なリテーナが、前記コネクタハウジングの外面に形成されたヒンジ縁を介して開閉可能に連結されたリテーナ一体型コネクタであって、前記コネクタハウジングの外面には、嵌合相手となるコネクタハウジングに係止して両コネクタハウジングを嵌合状態に保持するロックアームが撓み可能に設けられるとともに、前記リテーナは、前記コネクタハウジングの外面のうち前記ロックアームが設けられた面において、前記ロックアームの撓み方向内方にロックアームと少なくとも一部が重なるようにして配置されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記リテーナには前記端子金具を係止するための係止部が形成される一方、前記コネクタハウジングのうち前記ロックアームが設けられた面には、前記係止部が進入可能なリテーナ挿通孔が開口するとともに、このリテーナ挿通孔は前記コネクタハウジングのうち前記ロックアームが設けられた面から、同面とは前記キャビティの延び方向と直交する方向に隣接する面にかけて開口しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングにおける前記ロックアームが設けられた外面の前端部であって前記ロックアームの幅方向外方には、前記相手コネクタハウジングが逆向き姿勢で嵌合するときに、相手側コネクタハウジングと干渉して両コネクタハウジングの嵌合を規制する逆挿入防止部が突設され、前記リテーナの一部は、前記逆挿入防止部を前記コネクタハウジングを前記嵌合面側から視たときに前記逆挿入防止部の後方に重ねて配置されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記リテーナには、前記リテーナが正規状態で前記コネクタハウジングに組み付けられていないときに、前記相手コネクタハウジングと干渉する半挿入検知部が形成され、かつこの半挿入検知部は前記ロックアームから幅方向外方へ張り出して設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記逆挿入防止部は前記コネクタハウジングの幅方向両端部に一対配されるとともに、前記リテーナには、前記リテーナが正規状態で前記コネクタハウジングに組み付けられていないときに、前記相手コネクタハウジングと干渉する半挿入検知部が形成され、かつこの半挿入検知部は、前記リテーナが正規状態で組み付けられたときに、前記両逆挿入防止部の後側に連続し前記ロックアームを幅方向から挟みつつロックアームに沿って延出されることで、前記ロックアームに対する保護壁を兼ねているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
従来であれば、リテーナはコネクタハウジングの外面のうちロックアームが配された面とは異なる面に配されているため、キャビティの延び方向に開閉する成形用金型は、ロックアームを成形する部分とリテーナを成形する部分とを別々の位置に併せ持つ大きさとなっていた。
しかし、請求項1の発明ではリテーナをロックアームが設けられた面にロックアームと重ねて配置するようにしたため、従来に比較して上記の成形用金型を小さくすることができる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、リテーナ挿通孔をコネクタハウジングのうちロックアームが設けられた面から、同面に隣接した面にかけて貫通して形成されるようにした。したがって、コネクタの一部をキャビティの延び方向と直交する方向へ移動する金型によって成形される場合に、リテーナの一部を、リテーナ挿通孔を利用してコネクタハウジングにできるだけ接近させた状態で成形することができるため、コネクタの低背化が図られ、金型全体の一層の小型化に寄与する。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、相手のコネクタハウジングが逆向きで嵌合されようとした場合には、逆挿入防止部が相手のコネクタハウジングと干渉して嵌合が許容されない。また、このような逆挿入防止部を設けるようにしても、リテーナは逆挿入防止部に対しても重ねて配置されるため、金型の小型化に寄与することができる。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、半挿入検知部はロックアームから幅方向外方へ張り出して配置されているため、リテーナが正規状態で組み付けられていない場合には、相手コネクタハウジングとの干渉によってリテーナの半挿入状態を確実に検知することができる。
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、リテーナがコネクタハウジングに正規状態で組み付けられたときに、半挿入検知部が逆挿入防止部の後方に連続してロックアームに対する保護壁が構成されるようにしたため、つまり半挿入検知部が保護壁に兼用される構成であるから、別途に構成される形式に比較してコネクタの構造を簡素なものとすることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。図5に示すように、雄コネクタは合成樹脂製のコネクタハウジング1を有している。雄コネクタハウジング1は前方へ開口する略角筒状のフード部2を有し、内部には複数の雄端子金具3が奥壁から突出した状態で配されている。図示では、各雄端子金具3は上下に二段、幅方向に4列をもって配されている。フード部2の天井壁には一対のガイドリブ4が幅方向に所定間隔を離して内向きに突出して形成されており、それぞれはフード部2の開口縁から奥壁に至るまで形成されている。両ガイドリブ4が設けられることによって、両ガイドリブ4と対応する側壁との間の隙間は、次述する雌コネクタハウジングの逆挿入防止壁7(逆挿入防止部)の嵌合を案内する案内溝5となる。また、フード部2の天井壁において両ガイドリブ4に挟まれた部分の開口縁寄りにはロック受け部8が内向きに突出して形成されている。
雌コネクタのコネクタハウジング6も合成樹脂製で略直方体状に形成されている。雌コネクタハウジング6には雌端子金具9を収容するキャビティ10が前後方向(雌雄コネクタハウジングの嵌合・離脱する方向)に沿って貫通して形成されている。各キャビティ10の配列は上記各雄端子金具3の配置と対応して上下に二段、幅方向に4列の設定となっている。
各雌端子金具9は図1に示すように、電線11の端部に皮むきされた芯線部分に接続され、その先端部には雄端子金具3との接続のための接触部12が角筒状をなして形成されている。この接触部12の一面にはランス13が一体に形成されている。ランス13は接触部12から斜め上後方へ向けて片持ち状に延出しており、接触部12に対し接近・離間する方向への撓みが許容されている。雌端子金具9がキャビティ10に対して正規深さ位置まで挿入されると、挿入過程で撓み変形していたランス13は復帰して、キャビティ10内に段差状に形成された係止壁14に係止可能となり、これによって雌端子金具9がキャビティ10から抜け止めされる。一方、各係止壁14に向けて雌コネクタハウジング6の前面壁からは解除孔15が前後方向に沿って形成されている。各解除孔15から適当な解除治具を突っ込んでランス13を撓み変形させれば、ランス13による係止状態を解除することができる。
雌コネクタハウジング6の上面であって幅方向の中央部には嵩上げ部16が形成されている。嵩上げ部16は雌コネクタハウジング6の前端面から後方へ所定長さ範囲(リテーナ17Aが装着される部分までの範囲)に亘って肉盛りされた部位である。両嵩上げ部16の上面前端部からは、後方へ向けてロックアーム18が延出形成されている。つまり、ロックアーム18は雌コネクタハウジング6の上面から嵩上げ部16の高さ分だけ嵩上げされた高さ位置に配されることになる。嵩上げ部16には幅方向に並列して二つの肉抜き孔19が前後方向に貫通して形成されている。
なお、本実施形態においては、嵩上げ部16を幅方向に挟んだ両側には嵩上げ部16よりはやや低めの起立高さを有した補強壁20が連続し、共に肉抜き孔21が貫通して形成されている。
ロックアーム18は後方へ向けて片持ち状に延出し、高さ方向へ撓み可能となっている。ロックアーム18の上面の途中位置にはロック突部22が突出形成され、雌雄両コネクタハウジング1,6が正規状態で嵌合したときに、ロック突部22が雄コネクタハウジング1のロック受け部8に係止し、両コネクタハウジング1,6を嵌合状態にロックする。ロックアーム18の後端部はロック受け部8との係止状態を解除するための操作部23となっている。一方、雌コネクタハウジング6の上面の後端部にはロックアーム18が異物等に当たって不用意に解除されないよう、操作部23を取り囲むようにして解除規制部24がブリッジ状に突設されている。
雌コネクタハウジング6の上面の前端部であって幅方向両端部には、逆挿入防止壁7が対をなして突出している。両逆挿入防止壁7は雌雄のコネクタハウジング1,6が正規の向きで嵌合されるときには、対応する案内溝5に沿って嵌合されるが、雌雄コネクタハウジング1,6が上下反転した向きで嵌合されるときには、両逆挿入防止壁7は雄コネクタハウジング1のフード部2の開口縁に干渉して嵌合が規制される。このことをもって、作業者に誤嵌合であることを知らしめることができる。逆挿入防止壁7の前面は案内溝5への進入を円滑にするために、上り勾配の傾斜面7Aが形成されている。逆挿入防止壁7の後部はほぼ鉛直に切り落とされて前部鉛直面7Bが形成されるとともに、この前部鉛直面7Bの下端からは後方へ前部水平面7Cが延出している。この実施形態では、前部水平面7Cの後端からは後部鉛直面7Dが形成され、続いて後部水平面7Eが連続し、そのもとで次述するリテーナ挿通孔25へと連続している。このリテーナ挿通孔25は雌コネクタハウジング6の下面(ロックアーム18が配された側と反対側の面)においても、上面側と対称に設けられている。
雌コネクタハウジング6の外面において、ロックアーム18が配された面及びこれと反対側の面には、ランス13と共に雌端子金具9に対する二重係止を行うためのリテーナ17A,17Bが対をなして配されている。リテーナ挿通孔25は雌コネクタハウジング6の全幅に亘って前後方向に細幅のスリット状をなして開口しており、対応する段の全てのキャビティ10内部を露出させる深さをもって形成されている。また、両リテーナ挿通孔25は、雌コネクタハウジング6の外面であってロックアーム18が設けられた面の幅方向に隣接した面をも切り欠いて、雌コネクタハウジング6の全幅を横切るようにして形成されている。さらに、両リテーナ挿通孔25の開口縁のうち後縁には全幅に亘って係止縁26が前方へ向けて張出し形成されている。
両リテーナ17A,17Bは、雌コネクタハウジング6の上下両面の後端縁に配されたヒンジ縁27によって回動可能に接続されている。両ヒンジ縁27は雌コネクタハウジング6のほぼ全幅範囲に亘って形成され、両リテーナ17A,17Bは各ヒンジ縁27から前方へ向けて平板状に延出する基板部28を有する。基板部28は雌コネクタハウジング6とほぼ同幅に形成され、その前縁には全幅範囲に亘って係止部29が形成されている。係止部29は、基板部28の内面側から内方へ向けてほぼ直角に屈曲した後、後方へ屈曲して引っ掛け突縁30を全幅に亘って形成している。両リテーナ17A,17Bは、この引っ掛け突縁30が係止縁26に係止することによって正規の取付け状態となり、その状態では基板部28は雌コネクタハウジング6の上面及び下面のうちリテーナ挿通孔25より後部側の外面に面当たりする。同時に、リテーナ17A,17Bの係止部29がリテーナ挿通孔25を通してキャビティ10内に進入し、係止部29の前面が各雌端子金具9の接触部12の後部に係止するため、ランス13と共に雌端子金具9を二重に抜け止めする。しかし、雌端子金具9がキャビティ10内に正規深さまで挿入されていない、いわゆる半挿入状態であったときには係止部29の先端内面側が雌端子金具9の接触部12の上面に突き当たり、キャビティ10内への係止部29の進入が規制され、引っ掛け突縁30を係止縁26に係止させることができないため、このことをもって作業者に雌端子金具9が半挿入状態であることを知らしめることができる。
なお、係止部29の根元部分はやや細幅となるよう除肉されていて、引っ掛け突縁30と係止縁26との係止の際に、係止部29が適度な撓み変形をなしうるようにしてある。
両リテーナ17A,17Bのうちロックアーム18が配された側、つまり雌コネクタハウジング6の上面側に配されたもの17Aにおいては、基板部28の幅方向両端縁からは起立部31がそれぞれ立ち上がり、この起立部31からはさらに上方へ起立しかつ前方へ張り出すようにして一対の半挿入検知片32が連続し、ロックアーム18を幅方向から挟むようにして対向している。両半挿入検知片32及び起立部31は、共に逆挿入防止壁7とほぼ同じ厚みをもって形成されている。また、起立部31においては中央に一箇所、半挿入検知片32には前後に二箇所ずつそれぞれ除肉凹部33が凹み形成されている。
両半挿入検知片32は、リテーナ17Aが雌コネクタハウジング6に対し正規の装着状態(引っ掛け突縁30と係止縁26が係止している状態)となっているときには、逆挿入防止壁7の前部水平面7Cによって支持されるとともに、その上縁が水平となるような姿勢に保持され、かつ上縁の高さ位置が逆挿入防止壁7の上縁とほぼ揃うようにしてある。したがって、雌端子金具9の半挿入あるいはリテーナ17Aの装着忘れ等が原因でリテーナ17Aが正規の状態で装着されていないときには、半挿入検知片32の上縁が逆挿入防止壁7の上縁から上方へ突出した状態となるため、雌雄コネクタハウジング1,6の嵌合時に、半挿入検知片32の突出箇所が雄コネクタハウジング1のフード部2の開口縁に干渉する。このことをもって、作業者はリテーナ17Aが半挿入の状態にあることを知ることができる。
なお、雌コネクタハウジング6の下面の前端部には、幅方向両端部と中央部の計三箇所に突条部34が突出形成されている。下面側に配されたリテーナ17Bには基板部28から各突条部34に略対応して起立壁35が突設されている。各起立壁35は、雌端子金具9の半挿入等の理由で、リテーナ17Bが正規状態で雌コネクタハウジング6に装着されていなかった場合には、先端部が突条部34から外方へ突出することで、リテーナ17Bの半挿入を検知することができる。
逆に、リテーナ17Bが正規状態で雌コネクタハウジング6に装着されていれば、起立壁35は突条部34とほぼ同一の突出高さとなって、雌雄コネクタハウジング1,6嵌合時には、起立壁35と突条部34とはフード部2の内面を摺動する。
ところで、雌コネクタハウジング6の成形に使用される金型(図示しない)には、キャビティ10の貫通する方向に沿って開閉するものが含まれている。しかし、雌コネクタハウジング6においては、ロックアーム18が設けられている側のリテーナ17Aは、ロックアーム18の撓み方向側にロックアーム18と重なるように配置されている。換言すれば、雌コネクタハウジング6を嵌合面(前面)側から視た場合に、基板部28は嵩上げ部16等の後方にあり、また基板部28から半挿入検知片32へと立ち上がる部分は逆挿入防止壁7の後方にあって、それぞれラップする配置となっている。したがって、これらラップした箇所については、前後に開閉する金型によっては成形することができないため、これら金型に加えて幅方向に開閉する金型(いずれも図示しない)も併用される。同様の理由から、リテーナ挿通孔25もこの幅方向へ開閉する金型によって成形される。
なお、雌コネクタハウジング6は、両リテーナ14A,17Bが図3に示すように、各係止部29がリテーナ挿通孔25から外方(上方あるいは下方)へ退避した位置において成形される。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明すると、本実施形態では雌コネクタハウジング6において、ロックアーム18が設けられている面においてロックアーム18の撓み空間側にリテーナ17Aを一体に形成している。したがって、リテーナをロックアーム18が設けられた面とは異なる面に形成していた従来に比べ、前後に開閉する成形用の金型が幅方向に拡大してしまうことがなく、これによって金型の大型化を回避することができる。
本実施形態では、嵩上げ部16によってロックアーム18の高さ位置を嵩上げしたため、ロックアーム18の下方にリテーナ17Aを配設するのに必要な高さを確保することが可能となった。また、リテーナ挿通孔25が雌コネクタハウジング6の幅方向両側の面にも開口されるようにしたため、リテーナ17A,17Bを雌コネクタハウジング6の上面に近づけた状態で成形するようにしても、幅方向へ開閉する金型の強度を確保することができる。したがって、このことによって金型の小型化を一層促進することができる。
また、雌端子金具9がキャビティ10に対して半挿入であった場合には、係止部29が雌端子金具9の接触部12と干渉して引っ掛け突縁30と係止縁26とを係止させることができないため、作業者は雌端子金具9の半挿入を知ることができる。また、万一そのことに気づかず、あるいはリテーナ17Aの装着作業を忘れたままに雌雄コネクタハウジング1,6の嵌合を行った場合には、半挿入検知片32が逆挿入防止壁7よりも高い位置に突出しているため、この突出部分が雄コネクタハウジングのフード部2の開口縁に突き当たり、これ以上の嵌合が規制されるため、リテーナ17Aの半挿入を確実に検知することができる。
さらに、リテーナ17Aが正規の状態で雌コネクタハウジング6に装着されていれば、半挿入検知片32はロックアーム18を幅方向に挟んで対向し、ロックアーム18の中央部から支点部にかけての長さ領域を側方から覆うため、ロックアーム18に対する保護壁として機能する(図4参照)。これは、雌コネクタハウジング6において、リテーナ17Aをロックアーム18が設けられている面に配したことによってもたらされる効果であり、別途に設けた場合に比較してコネクタハウジングの構成を簡素化することができ、その分、金型構造も小型・簡素なものとすることも可能となる。
また、本実施形態によれば、次のような作用効果も発揮される。すなわち、本実施形態のように、キャビティが幅方向に複数室が並列されたものでは、雌コネクタハウジングの外面のうちリテーナが配される面は、キャビティをその並び方向と直交する方向から挟む面(上下両面)とならざるを得ない。したがって、従来であればロックアームを設ける面は、雌コネクタハウジングの上下両面を除き、左右両側面のうちのいずれかとなる。このため、仮に、既存の雄側のコネクタハウジングに対し、雌側コネクタをリテーナ一体型に変更したいという要請があったとして、雄側のコネクタハウジングがキャビティの並び方向の上下いずれかの方向にロックアームの被係止部が配されていれば、そのままでは雌側コネクタをリテーナ一体型に変更することができない。しかし、本実施形態であれば、このような要請にも応えることができるため、既存の雄コネクタをそのままにして雌側コネクタをリテーナ一体型に変更することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、キャビティ10を上下2段に配置した関係で、リテーナ17A,17Bを上下に対をなして配置した例を示したが、キャビティ10が一段のタイプであれば、リテーナはコネクタハウジングの片面側だけに配する形式としてもよい。
(2)ロックアーム18は片持ち構造のものに限らず、両持ち構造であってもよい。
(3)本実施形態では、逆挿入防止壁7をロックアーム18が設けられている側の面に配したが、他の面(例えば反対側の面)に配してもよい。
リテーナが開放位置にあるときのコネクタの側断面図 同じく正面図 同じく側面図 リテーナが組付け位置にあるときのコネクタの側面図 雄コネクタの正面図 リテーナが組付け位置にあるときのコネクタの側断面図
符号の説明
1,6…雌雄のコネクタハウジング
7…逆挿入防止壁
10…キャビティ
16…嵩上げ部
17A,17B…リテーナ
18…ロックアーム
25…リテーナ挿通孔
27…ヒンジ縁
32…半挿入検知片

Claims (5)

  1. コネクタハウジングには前後方向に貫通するキャビティが設けられ、かつキャビティ内に収容された端子金具に係止可能なリテーナが、前記コネクタハウジングの外面に形成されたヒンジ縁を介して開閉可能に連結されたリテーナ一体型コネクタであって、
    前記コネクタハウジングの外面には、嵌合相手となるコネクタハウジングに係止して両コネクタハウジングを嵌合状態に保持するロックアームが撓み可能に設けられるとともに、
    前記リテーナは、前記コネクタハウジングの外面のうち前記ロックアームが設けられた面において、前記ロックアームの撓み方向内方にロックアームと少なくとも一部が重なるようにして配置されていることを特徴とするリテーナ一体型コネクタ。
  2. 前記リテーナには前記端子金具を係止するための係止部が形成される一方、前記コネクタハウジングのうち前記ロックアームが設けられた面には、前記係止部が進入可能なリテーナ挿通孔が開口するとともに、このリテーナ挿通孔は前記コネクタハウジングのうち前記ロックアームが設けられた面から、同面とは前記キャビティの延び方向と直交する方向に隣接する面にかけて開口していることを特徴とする請求項1に記載のリテーナ一体型コネクタ。
  3. 前記コネクタハウジングにおける前記ロックアームが設けられた外面の前端部であって前記ロックアームの幅方向外方には、前記相手コネクタハウジングが逆向き姿勢で嵌合するときに、相手側コネクタハウジングと干渉して両コネクタハウジングの嵌合を規制する逆挿入防止部が突設され、
    前記リテーナの一部は、前記逆挿入防止部を前記コネクタハウジングを前記嵌合面側から視たときに前記逆挿入防止部の後方に重ねて配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリテーナ一体型コネクタ。
  4. 前記リテーナには、前記リテーナが正規状態で前記コネクタハウジングに組み付けられていないときに、前記相手コネクタハウジングと干渉する半挿入検知部が形成され、かつこの半挿入検知部は前記ロックアームから幅方向外方へ張り出して設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリテーナ一体型コネクタ。
  5. 前記逆挿入防止部は前記コネクタハウジングの幅方向両端部に一対配されるとともに、
    前記リテーナには、前記リテーナが正規状態で前記コネクタハウジングに組み付けられていないときに、前記相手コネクタハウジングと干渉する半挿入検知部が形成され、かつこの半挿入検知部は、前記リテーナが正規状態で組み付けられたときに、前記両逆挿入防止部の後側に連続し前記ロックアームを幅方向から挟みつつロックアームに沿って延出されることで、前記ロックアームに対する保護壁を兼ねていることを特徴とする請求項3に記載のリテーナ一体型コネクタ。
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