JP5606657B2 - 血合肉を利用したすり身製品、血合肉を利用した練り物製品、血合肉を利用したすり身製品の製造方法及び血合肉を利用した練り物製品の製造方法 - Google Patents

血合肉を利用したすり身製品、血合肉を利用した練り物製品、血合肉を利用したすり身製品の製造方法及び血合肉を利用した練り物製品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は血合肉を利用したすり身製品、血合肉を利用した練り物製品、血合肉を利用したすり身製品の製造方法及び血合肉を利用した練り物製品の製造方法に関する。詳しくは、マグロ等の赤身魚肉の血合肉を利用したすり身製品とその製造方法、並びに、マグロ等の赤身魚肉の血合肉を利用した練り物製品とその製造方法に係るものである。
カツオ、マグロ、サバ、イワシ等の赤身魚は、血合肉が占める割合が大きい。この血合肉には多量のヘモグロビンが含まれ、このヘモグロビンに含まれるヘムや非ヘム鉄が脂質酸化を促進させる。この脂質酸化ですり身製品とした場合に加熱時に赤身魚特有の臭気が発生することがある。
ここで、この種の赤身魚肉を使った加工食品として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
具体的には、赤身魚肉と等量の茶葉抽出液にアルカリを加えた液で晒された赤身魚晒し肉を加熱調理して赤身魚特有の加熱臭気を低減したものである。
特許第2939883号公報
しかしながら、特許文献1に記載された加工食品では赤身魚晒し肉が茶葉抽出液の色に着色されると共に、ヘモグロビンに含まれる鉄分の酸化による相乗効果でくすんだ明度の低い状態に変色し、すり身製品としての価値を低下させる恐れがある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、マグロ等の赤身魚の血合肉を用いて、色合いの優れたすり身を実現可能とした血合肉を利用したすり身製品及び、こうしたすり身製品の製造方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、マグロ等の赤身魚の血合肉を用いて、色合いの優れた練り物を実現可能とした血合肉を利用した練り物製品及び、こうした練り物製品の製造方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係る血合肉を利用したすり身製品は、魚肉から切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、茶葉抽出液に晒され、更に水に2回以上晒されて得られる。
ここで、血合肉が茶葉抽出液に晒されることによって、加熱時に赤身魚特有の臭気の発生を抑制できる。即ち、茶葉抽出液に含まれるタンニンが、血合肉に含まれるヘモグロビン中のヘムや非ヘム鉄を除去し、脂質酸化を抑制することによって、加熱時に赤身魚特有の臭気の発生を抑制できるのである。
また、茶葉抽出液に晒された後に、更に水に2回以上晒されることによって、茶葉抽出液による着色を抑制することができる。
即ち、血合肉が茶葉抽出液に晒されることで臭気の発生を抑制できるものの、茶葉抽出液に晒されることで血合肉が着色してしまい製品価値を低下させてしまう。そのため、茶葉抽出液に晒された後に、更に水に2回以上晒されることによって、血合肉の茶葉抽出液による着色を抑制することができるのである。
また、茶葉抽出液に晒された後に、更に水で2回以上晒されることによって、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
即ち、血合肉が茶葉抽出液に晒されることで臭気の発生を抑制できるものの、茶葉抽出液に含まれるカテキンはすり身のゲル形成能の低下を招くこととなり、ゲル形成能が低下すると製品価値を低下させてしまう。そのため、茶葉抽出液に晒された後に、更に水に2回以上晒されることによって、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができるのである。
なお、すり身のゲル形成能が低下した場合には、すり身製品の強度や弾力性の低下を招くこととなり、すり身製品の品質が低下することを意味する。
ここで、「水に晒す(水晒し)」とは、「タンパク質と脂肪とを分離させた上で、脂肪を除去することを目的として、血合肉の落とし身を水の中でかき混ぜること」を意味している。そのため、「単に物理的に付着したものを洗い流すこと」を意味する「水洗い」とは全く異なる処理を意味しており、技術的には別次元である。
なお、落とし身に含まれる脂肪は、落とし身を冷凍保管する上で劣化の原因となる。従って、落とし身を水に晒して脂肪を除去することは、落とし身の品質を保ちながら長期の冷凍保管を実現するためには不可欠である。
また、「茶葉抽出液に晒す」とは、「茶葉抽出液を含む液体の中で落とし身を晒すこと」を意味している。
更に、「水晒し」は、晒しを進めていくと徐々に水中に分離された脂肪が含まれることとなる。そのため、「水を換えずに長時間の晒しを行うこと」と「水を換えて複数回の晒しを行うこと」では、晒しの効果は異なることを念のために付言する。
上述の様に、血合肉が茶葉抽出液に晒された後に水に2回以上晒されることによって、茶葉抽出液による着色を抑制することができると共に、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
一方で、「水に2回晒した場合」と「水に3回以上晒した場合」とを比較した場合には、茶葉抽出液による着色の抑制といった観点からでは大差が見られないとの知見を得た。
従って、すり身製品の製造の歩留まりを考慮した場合には、血合肉が茶葉抽出液に晒された後の水晒しは2回とすることが好ましい。
また、血合肉を切り出す魚肉が、釣り上げた後の30分以内に、内臓が除去されると共に冷凍処理された場合には、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
即ち、すり身のゲル形成能の低下の一因として血合肉中のタンパク質の劣化が挙げられ、タンパク質の劣化を抑制することが重要となる。そのため、血合肉を切り出す魚肉は、釣り上げた後の30分以内に、内臓を除去すると共に冷凍処理を行ってタンパク質の劣化を抑制することが好ましいのである。
また、冷凍処理が−50℃以下で行われると共に、冷凍処理された魚肉から血合肉が切り出されるまで−50℃以下で保管された場合には、より一層すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
また、茶葉抽出液及び水での晒しが5℃以下で行われた場合には、血合肉が解凍された時点でのタンパク質の劣化を抑制することが可能となる。更に、茶葉抽出液及び水で晒すまでの工程が5℃以下で行われることでヘモグロビンに含まれるヘムや非ヘム鉄の脂質酸化の進行を抑制することが可能となる。
また、水での晒し時にタンパク質分解酵素インヒビターが添加された場合には、茶葉抽出液に含まれるカテキンがゲル形成能を低下させることを抑制し、加熱ゲルのゲル強度を高めることが可能となる。
ここで、マグロやカツオに特有な有効成分としてのカルノシン、あるいはアンセリンは、β−アラニンとL−ヒスチジンが結合してできたジペプチド(アミノ酸)である。このカルノシン、あるいはアンセリンは、運動能力を支えている物質と考えられており、抗酸化作用を有し、疲労軽減や老化防止の効果があることが知られている。
ところで、これらのカルノシン、あるいはアンセリンは水溶性であるために、血合肉が茶葉抽出液や水で晒されると、その大部分が流出してしまう。従って、血合肉を茶葉抽出液や水で晒した後に、カルノシン、あるいはアンセリンを添加することによって、マグロやカツオ特有の有効成分の流出分を補うことが可能となる。
そのため、カルノシンが添加された場合には、落とし身の茶葉抽出液や水での晒しにより流出したカルノシンを補填することが可能となる。
また、アンセリンが添加された場合には、落とし身の茶葉抽出液や水での晒しにより流出したアンセリンを補填することが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る血合肉を利用した練り物製品は、魚肉から切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、茶葉抽出液に晒され、更に水に2回以上晒された後に脱水して得られるすり身にカルノシンが添加され、ゲル化されて得られる。
ここで、水に2回以上晒された後に脱水して得られるすり身にカルノシンが添加されることで、落とし身の茶葉抽出液や水での晒しにより流出したカルノシンを補填することが可能となる。
なお、水に2回以上晒された後に脱水して得られるすり身にアンセリンが添加された場合には、落とし身の茶葉抽出液や水での晒しにより流出したアンセリンを補填することが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る血合肉を利用したすり身製品の製造方法は、魚肉から血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、落とし身に加工した血合肉を茶葉抽出液に晒す工程と、前記茶葉抽出液に晒した後に、水に2回以上晒す工程とを備える。
ここで、血合肉を茶葉抽出液に晒すことによって、加熱時に赤身魚特有の臭気の発生を抑制することができる。即ち、茶葉抽出液に含まれるタンニンが、血合肉に含まれるヘモグロビン中のヘムや非ヘム鉄を除去し、脂質酸化を抑制することによって、加熱時に赤身魚特有の臭気の発生を抑制できるのである。
また、茶葉抽出液に晒した後に、更に水に2回以上晒すことによって、茶葉抽出液による着色を抑制することができる。
即ち、血合肉を茶葉抽出液に晒すことで臭気の発生を抑制できるものの、茶葉抽出液に晒すことで血合肉が着色してしまい製品価値を低下させてしまう。そのため、茶葉抽出液に晒した後に、更に水に2回以上晒すことによって、血合肉の茶葉抽出液による着色を抑制することができるのである。
また、茶葉抽出液に晒した後に、更に水で2回以上晒すことによって、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
即ち、血合肉を茶葉抽出液に晒すことで臭気の発生を抑制できるものの、茶葉抽出液に含まれるカテキンはすり身のゲル形成能の低下を招くこととなり、ゲル形成能が低下すると製品価値を低下させてしまう。そのため、茶葉抽出液に晒した後に、更に水に2回以上晒すことによって、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができるのである。
なお、すり身のゲル形成能が低下した場合には、すり身製品の強度や弾力性の低下を招くこととなり、すり身製品の品質が低下することを意味する。
上述の様に、血合肉を茶葉抽出液に晒した後に水に2回以上晒すことによって、茶葉抽出液による着色を抑制することができると共に、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
一方で、「水に2回晒した場合」と「水に3回以上晒した場合」とを比較した場合には、茶葉抽出液による着色の抑制といった観点からでは大差が見られないとの知見を得た。
従って、すり身製品の製造の歩留まりを考慮した場合には、血合肉が茶葉抽出液に晒された後の水晒しは2回とすることが好ましい。
また、釣り上げた後の30分以内に、内臓が除去されると共に冷凍処理された魚肉から血合肉を切り出す場合には、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
即ち、すり身のゲル形成能の低下の一因として血合肉中のタンパク質の劣化が挙げられ、タンパク質の劣化を抑制することが重要となる。そのため、釣り上げた後の30分以内に、内臓が除去されると共に冷凍処理された魚肉から血合肉を切り出すことによって、タンパク質の劣化を抑制することが好ましいのである。
また、−50℃以下で冷凍処理されると共に、血合肉が切り出されるまで−50℃以下で保管された魚肉から血合肉を切り出す場合には、より一層すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
また、茶葉抽出液及び水での晒しを5℃以下で行う場合には、血合肉を解凍した時点でのタンパク質の劣化を抑制することが可能となる。更に、5℃以下の茶葉抽出液及び水で晒すことでヘモグロビンに含まれるヘムや非ヘム鉄の脂質酸化の進行を抑制することが可能となる。
また、水での晒し時にタンパク質分解酵素インヒビターを添加する場合には、茶葉抽出液に含まれるカテキンがゲル形成能を低下させることを抑制し、加熱ゲルのゲル強度を高めることが可能となる。
また、落とし身を水に晒し、脱水して得られるすり身にカルノシンを添加する場合には、茶葉抽出液や水での晒しにより流出したカルノシンを補填することが可能となる。
また、落とし身を水に晒し、脱水して得られるすり身にアンセリンを添加する場合には、茶葉抽出液や水での晒しにより流出したアンセリンを補填することが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る血合肉を利用した練り物製品の製造方法は、魚肉から血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、落とし身に加工した血合肉を茶葉抽出液に晒す工程と、前記茶葉抽出液に晒した後に、水に2回以上晒す工程と、前記水に晒した後に脱水して得られるすり身にカルノシンを添加する工程と、前記カルノシンを添加した後にゲル化して練り物に加工する工程とを備える。
ここで、すり身にカルノシンを添加することによって、落とし身の茶葉抽出液や水での晒しにより流出したカルノシンを補填することが可能となる。
なお、すり身にアンセリンを添加する場合には、落とし身の茶葉抽出液や水での晒しにより流出したアンセリンを補填することが可能となる。
本発明の血合肉を利用したすり身製品では、加熱ゲル強度を高め、かつ色合いの優れたすり身製品を実現することが可能となる。
また、本発明の血合肉を利用した練り物製品では、加熱ゲル強度を高め、かつ色合いの優れた練り物製品を実現することが可能となる。
また、本発明の血合肉を利用したすり身製品の製造方法では、加熱ゲル強度を高め、かつ色合いの優れたすり身製品を製造することができる。
また、本発明の血合肉を利用した練り物製品の製造方法では、加熱ゲル強度を高め、かつ色合いの優れた練り物製品を製造することができる。
本発明を適用した血合肉を利用したすり身製品の製造方法の一例を説明するためのフロー図である。 本発明を適用した血合肉を利用した練り物製品の製造方法の一例を説明するためのフロー図である。 晒し工程を説明するためのフロー図(1)である。 加熱ゲルの色合いを示すグラフ図(1)である。 晒し回数による明度の比較を示すグラフ図である。 晒し工程を説明するためのフロー図(2)である。 加熱ゲルの色合いを示すグラフ図(2)である。 インヒビター添加によるゲル形成能の影響を示すグラフ図である。 晒し紅茶濃度におけるゲル形成能の影響を示すグラフ図である。 晒し紅茶濃度における加熱ゲルの色合いの影響を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明を適用した血合肉を利用したすり身製品の製造方法の一例であるマグロを用いたすり身製品の製造方法を説明するためのフロー説明図である。
本発明を適用したマグロを用いたすり身製品の製造方法では、先ず、マグロを釣り上げ後30分以内に、内臓を除去して−50℃以下での急速冷凍を行う(ステップS1参照)。これにより、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができる。
ここで、必ずしもマグロを釣り上げ後30分以内に、内臓を除去して−50℃以下での急速冷凍を行う必要性はないが、すり身のゲル形成能の低下を抑制することができるという点において、マグロを釣り上げ後30分以内に、内臓を除去して−50℃以下での急速冷凍を行うことが望ましい。
次に、冷凍されたままの状態で魚肉から血合肉部分を電動カッター等で切り取り、落とし身とするための必要な量が集まるまで−50℃以下で再び冷凍する(ステップS2参照)。
ここで、必ずしも落とし身とするための必要な量が集まるまで−50℃以下で再び冷凍する必要性はないが、より一層すり身のゲル形成能の低下を抑制することができるという点において−50℃以下で再び冷凍することが望ましい。
必要な血合肉部分の量が集まると、血合肉部分を急速解凍して落とし身とする(ステップS3参照)。このように、血合肉部分を急速解凍することで落とし身を製造する際にタンパク質の劣化を抑制することができる。
ここで、必ずしも血合肉部分を急速解凍して落とし身とする必要性はないが、急速解凍をすることですり身のゲル形成能の低下を抑制することができるという点において血合肉部分を急速解凍することが望ましい。
続いて、急速解凍した落とし身を、直ちに5℃以下の紅茶抽出液(0.5〜1.5%濃度)に晒す(ステップS4参照)。なお、5℃以下の茶葉抽出液に晒すことによって、ヘモグロビンに含まれるヘムや非ヘム鉄の脂質酸化の進行を抑制することが可能となり、加熱時に赤身魚特有の臭気の発生を抑制することができる。
ここで、必ずしも落とし身を、直ちに5℃以下の紅茶抽出液に晒す必要性はないが、加熱時に赤身魚特有の臭気の発生を充分に抑制できるという点において5℃以下の紅茶抽出液で晒すことが望ましい。
続いて、ステップS4において紅茶抽出液で晒した落とし身を5℃以下の水に晒す(ステップS5参照)。このように水に晒すことによって、血合肉の茶葉抽出液による着色を抑制し、ヘモグロビンに含まれるヘムや非ヘム鉄の脂質酸化の進行を抑制することが可能となる。
ここで、必ずしも紅茶抽出液で晒した落とし身を5℃以下の水に晒す必要性はないが、茶葉抽出液による着色を抑制し、ヘモグロビンに含まれるヘムや非ヘム鉄の脂質酸化の進行を抑制する点において5℃以下の水に晒すことが望ましい。
更に、ステップS5において水で晒した落とし身を、卵白水溶液(2.5%〜5.0%濃度)を加えた5℃以下の水に晒す(ステップS6参照)。これにより、茶葉抽出液に含まれるカテキンがゲル形成能を低下させることを抑制し、加熱ゲルのゲル強度を高めることが可能となる。
ここで、必ずしも水で晒した落とし身を、卵白水溶液を加えた5℃以下の水に晒す必要性はない。しかし、茶葉抽出液に含まれるカテキンがゲル形成能を低下させることを抑制し、加熱ゲルのゲル強度を高めるという点において卵白水溶液を加えた5℃以下の水に晒すことが望ましい。
その後、落とし身を脱水し、2.5重量%(脱水重量に対する重量%)の食塩を加えてらいかい(すり鉢でする、あるいは撹拌すること)し、加熱することですり身製品が完成する(ステップS7参照)。
ところで、マグロやカツオに特有な有効成分としてのカルノシン、あるいはアンセリンは、水溶性であることから、血合肉が茶葉抽出液や水に晒されることで、カルノシン、あるいはアンセリンの大部分が流出してしまうことが懸念される。
ここで、マグロの魚肉部分(血合肉を含まない部分)を、その魚肉部分の4倍程度の重量の水で20分〜30分程度晒し、こうした晒し水48リットルを25倍に減圧濃縮した晒し水を分析サンプルとして分析を行ったところ、カルノシンの含有量が206.6(mg/100ml)、アンセリンの含有量が3538.2(mg/100ml)であった。こうした分析結果からも、血合肉が茶葉抽出液や水に晒されることで、カルノシンやアンセリンが流出してしまうことが分かる。
そのため、脱水後のすり身にカルノシンやアンセリンを添加することで、流出したカルノシンやアンセリンを補うことができる。
具体的には、マグロの魚肉部分(血合肉を含まない部分)の晒し水を減圧濃縮したものを添加したり、「鰹せんじ」と称される鰹節の製造過程でできる鰹の煮汁を煮詰めてエキス化したものを添加したりする方法が挙げられる。
ここで、本実施の形態では、ステップS6で卵白水溶液を加えた5℃以下の水に晒す場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしもタンパク質分解酵素インヒビターの一つである卵白水溶液を添加する必要性はない。
例えば、紅茶抽出液で晒した後に水で2回晒しても構わないが、加熱ゲルのゲル強度を高めるという点においてはタンパク質分解酵素インヒビターを添加することが望ましい。
また、本実施の形態ではマグロの血合肉を利用するものであるが、必ずしもマグロである必要性はない。
例えば、カツオの血合肉を利用することもでき、赤身魚であればいかなる種類の魚であっても構わない。
また、本実施の形態では茶葉抽出液として紅茶抽出液について詳述するものであるが、必ずしも紅茶抽出液である必要性はない。
例えば、番茶、玄米茶、煎茶等での抽出液による晒しであっても構わないが、その中でも番茶、紅茶が加熱臭気抑制に有効である。
本発明を適用した血合肉を利用したすり身製品の製造方法の一例では、茶葉抽出液で血合肉を晒した後に、水で2回晒すことで、茶葉抽出液に含まれるタンニンが加熱時の魚臭を抑制すると共に、水で晒すことで血合肉に含まれるヘモグロビンの影響を軽減させ、明度を高めることが可能となる。
また、水で晒す際にタンパク質分解酵素インヒビターを添加することで、加熱ゲルのゲル強度が高まると共に、明度が高まることで白身魚肉でのすり身製品とあまり遜色のないすり身製品を提供することが可能となる。
また、釣り上げ後に極めて短時間でマグロの急速冷凍を行い、更に、その後もマグロを−50℃以下で保管しており、マグロのタンパク質の劣化を抑制し、鮮度を保持することが可能となる。
<第2の実施の形態>
図2は本発明を適用した血合肉を利用した練り物製品の製造方法の一例であるマグロを用いた練り物製品の製造方法を説明するためのフロー説明図である。
本発明を適用したマグロを用いた練り物製品の製造方法では、上記したマグロを用いたすり身製品の製造方法と同一の工程を経て、すり身を完成させる(ステップS10〜ステップS16参照)。
次に、完成したすり身に砂糖、卵白等の調味料及び澱粉等の結着材を添加して混練し(ステップS17参照)、続いて、混練したすり身に、カルノシン及びアンセリンを添加する(ステップS18参照)。
その後、カルノシン及びアンセリンが添加されたすり身をゲル化して得られた練り物を成形し、焼成することで蒲鉾や竹輪等の練り物製品が完成する(ステップS19参照)。
なお、練り物に副材料としてゴボウ、ニンジン等の根菜やエンドウ、ソラマメ等の豆類を加えて揚げた練り物製品としても良い。
以下、本発明の実施例について説明を行う。
[実施例1]
冷凍されたままのマグロから血合肉部分を切り取り、落とし身とした後、−80℃で冷凍保管したものを使用に際して急速解凍を行った。
実施例1では、解凍した落とし身を茶葉抽出液(5℃以下、紅茶濃度1%)に晒し、続いて水(5℃以下)に2回晒した(図3参照)。
比較例1では、解凍した落とし身を水(5℃以下)に2回晒し、続いて茶葉抽出液(5℃以下、紅茶濃度1%)に晒した(図3参照)。
比較例2では、解凍した落とし身を水(5℃以下)に3回晒した(図3参照)。
なお、図3において、実施例1を「E1」、比較例1を「C1」、比較例2を「C2」、水を「H」、茶葉抽出液を「L」、1回目を「1N」、2回目を「2N」、3回目を「3N」としている。
その後、実施例1、比較例1及び比較例2の落とし身を脱水し、2.5重量%の食塩を加え、肉糊を作成した。この肉糊を規定のケーシングに詰め、35℃で30分、90℃で30分の2段階による加熱を行い、加熱ゲルを作成した。
<ゲル形成能の評価試験>
実施例1、比較例1及び比較例2における加熱ゲルを一晩冷蔵庫で保管後、ケーシングから取り出し、5mm球形プランジャーを用いて破断強度及びゲル凹みを測定した。また、加熱ゲルを5mm厚さに切り出し、折り曲げテストを実施した。更に、加熱ゲルのゲル強度測定前に、臭いを嗅ぎ、魚臭の強さを「臭いが強いもの」を3点、「やや臭うもの」を2点、「ほとんど臭わない」を1点として評価した。これらの結果を下記表1に示す。
Figure 0005606657
表1から明らかな様に、実施例1と比較例1で「魚臭がほとんど臭わない」との評価が得られ、魚臭改善に茶葉抽出液が効果的であることが判明した。
また、魚臭改善には、茶葉抽出液の使用箇所の違いによる差は認められなかった。即ち、実施例1の様に「茶葉抽出液に晒し、続いて水に晒す場合」と、比較例1の様に「水に晒し、続いて茶葉抽出液に晒す場合」とでは、魚臭改善効果に差が認められないことが判明した。
更に、折り曲げテストでは、実施例1で四つ折り可能であるものの、比較例1及び比較例2では二つ折り可能だが四つ折りが不可であることから、実施例1は比較例1及び比較例2に比べて弾力性が有り、かつ粘性を有することが判明した。
<加熱ゲルの色合いの測定>
茶葉による着色及び血合肉に多く含まれるヘモグロビンの影響を把握するために、実施例1、比較例1及び比較例2の加熱ゲルを、色彩色差計による色調の測定を行った。その結果を図4に示す。
なお、図4において、実施例1を「E1」、比較例1を「C1」、比較例2を「C2」、明るさを「B」、明度を「Br」、赤みの強さを「R」としている。
図4から明らかな様に、実施例1では茶葉抽出液による着色が認められなかった。このことから、2回目、3回目を水による晒しを行うことで色調の改善が図れたことが確認できた。
一方、比較例1では暗い赤色を示し、茶葉抽出液による着色が確認できた。なお、比較例2では茶葉抽出液を利用していないために、茶葉抽出液による着色の影響が何ら生じていないことが図4からも分かる。
従って、前記表1における加熱ゲルの魚臭を考慮すると、茶葉抽出液を最初に晒し工程に用いることが最も効果的であることが分かった。
<晒しの回数と加熱ゲルの明度比較>
落とし身を茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す回数による加熱ゲルの明度(白さ)の違いを把握するために、実施例1(即ち、茶葉抽出液に晒し、続いて水に2回晒した場合)の加熱ゲルと、実施例1の最後の水晒しを省略した場合(即ち、茶葉抽出液に晒し、続いて水に1回晒した場合)の加熱ゲルの明度(白さ)の測定を行った。その結果を図5に示す。
なお、図5において、明度を「Br」、2回晒した場合を「2NE」、3回晒した場合を「3NE」としている。
図5から明らかな様に、「実施例1の加熱ゲル(3回晒し)」と「実施例1の最後の水晒しを省略した場合の加熱ゲル(2回晒し)」とでは、明度(白さ)に明らかな差異が存在する。具体的には、水に1回晒した場合と比較すると、水に2回晒した場合の方が、明度(白さ)が高まることが確認された。
なお、後述の図10からも明らかな様に、「3回晒しの場合(即ち、水に2回晒した場合)」と「4回晒しの場合(即ち、水に3回晒した場合)」とでは、明度(白さ)の差異が小さい。従って、すり身製品の製造の歩留まりを考慮すると、茶葉抽出液に晒した後の水に晒す回数は2回が最適であることが分かる。
[実施例2]
冷凍されたままのマグロから血合肉部分を切り取り、落とし身とした後、−80℃で冷凍保管したものを使用に際して急速解凍を行った。
実施例2では、図6で示す様に、解凍した落とし身を茶葉抽出液(5℃以下、紅茶濃度1%)に晒し(1回目の晒し)、続いて水(5℃以下)で晒した(2回目の晒し)。その後に、タンパク質分解酵素インヒビターを添加した水(5℃以下)で晒した(3回目の晒し)。
比較例3では、図6で示す様に、解凍した落とし身を水(5℃以下)で2回晒し(1回目の晒し、2回目の晒し)、続いて、タンパク質分解酵素インヒビターを添加した水(5℃以下)で晒した(3回目の晒し)。
なお、図6において、実施例2を「E2」、比較例3を「C3」、茶葉抽出液を「L」、水を「H」、タンパク質分解酵素インヒビターを添加した水を「I」、1回目を「1N」、2回目を「2N」、3回目を「3N」としている。
その後、実施例2及び比較例3の落とし身を脱水し、2.5重量%の食塩を加え、肉糊を作成した。この肉糊を規定のケーシングに詰め、35℃で30分、90℃で30分の2段階による加熱を行い、加熱ゲルを作成した。
<インヒビター添加による加熱ゲルの色合いの比較>
タンパク質分解酵素インヒビターを添加しない場合(実施例1及び比較例2)と、3回目の晒し時にタンパク質分解酵素インヒビターを添加した場合(実施例2及び比較例3)における色調を測定した結果を図7に示す。
なお、図7において、明るさを「B」、明度を「Br」、赤みの強さを「R」、実施例1を「E1」、実施例2を「E2」、比較例2を「C2」、比較例3を「C3」としている。
図7から明らかな様に、比較例2よりも比較例3の明度が高いことが分かる。このことから、タンパク質分解酵素インヒビターを添加した水で晒すことで、明度が高まることが分かる。
また、図7から明らかな様に、実施例1よりも実施例2の明度が高いことが分かる。このことから、茶葉抽出液による着色に対しても、タンパク質分解酵素インヒビターを添加した水で晒すことによる改善効果が認められることが分かる。
<加熱ゲル形成能の比較>
タンパク質分解酵素インヒビター添加しない場合(実施例1、比較例1及び比較例2)と、3回目の晒し時にタンパク質分解酵素インヒビターを添加した場合(実施例2及び比較例3)におけるゲル強度の測定結果を図8(A)に、凹みの測定結果を図8(B)に示す。
なお、図8において、ゲル強度を「G」、凹みを「Ho」、実施例1を「E1」、実施例2を「E2」、比較例1を「C1」、比較例2を「C2」、比較例3を「C3」としている。
図8から明らかな様に、実施例1よりも実施例2のゲル強度及び凹みが大きいことが分かる。また、比較例2よりも比較例3のゲル強度及び凹みが大きいことが分かる。このことから、タンパク質分解酵素インヒビターを添加した水で晒すことで加熱ゲルのゲル強度が高まることが分かる。
なお、図8から明らかな様に、実施例2よりも比較例3のゲル強度及び凹みが大きいことが分かる。このことから、茶葉抽出液中のカテキンがゲル形成能を低下させたと考えられる。
[実施例3〜実施例6]
冷凍されたままのマグロから血合肉部分を切り取り、落とし身とした後、−80℃で冷凍保管したものを使用に際して急速解凍を行った。
実施例3では、解凍した落とし身を茶葉抽出液(5℃以下、紅茶濃度0.5%)に晒し、続いて水(5℃以下)に2回晒した。
実施例4では、解凍した落とし身を茶葉抽出液(5℃以下、紅茶濃度1%)に晒し、続いて水(5℃以下)に2回晒した。
実施例5では、解凍した落とし身を茶葉抽出液(5℃以下、紅茶濃度1.5%)に晒し、続いて水(5℃以下)に2回晒した。
実施例6では、解凍した落とし身を茶葉抽出液(5℃以下、紅茶濃度0.5%)に晒し、続いて水(5℃以下)に3回晒した。
その後、実施例3〜実施例6の落とし身を脱水し、2.5重量%の食塩を加え、肉糊を作成した。この肉糊を規定のケーシングに詰め、35℃で30分、90℃で30分の2段階による加熱を行い、加熱ゲルを作成した。
<紅茶濃度による加熱ゲル性能の比較>
実施例3〜実施例6の加熱ゲルの破断強度及び凹み(弾力)強度の比較試験を行った。その結果を図9に示す。
なお、図9において、破断強度を「BS」、凹みを「Ho」、晒し紅茶濃度を「LD」、実施例3を「E3」、実施例4を「E4」、実施例5を「E5」、実施例6を「E6」としている。
図9から明らかな様に、加熱ゲルの破断強度(硬さ)及び凹み(弾力)には、実施例3〜実施例6で大きな差異は確認できなかった。このことから、晒し時の紅茶濃度が破断強度(高さ)及び凹み(弾力)に与える影響は小さいことが分かる。
なお、折り曲げテスト(図示しない。)においては、実施例3及び実施例4は二つ折りでも四つ折りでも亀裂が生じなかったが、実施例5では亀裂が生じた。このことから、晒し時の紅茶濃度が1.5%の場合の加熱ゲルは硬くて脆いことが分かる。
<紅茶濃度による加熱ゲル明度の比較>
実施例3〜実施例6の加熱ゲルの明度(明るさ)及び赤色度(白さ)の比較検討を行った。その結果を図10に示す。
なお、図10において、明度を「Br」、赤色度を「Re」、実施例3を「E3」、実施例4を「E4」、実施例5を「E5」、実施例6を「E6」としている。
図10から明らかな様に、実施例4及び実施例5では明度が低く、かつ赤色度が高いことが分かる。このことから、晒し時の紅茶濃度が1%以上の場合の加熱ゲルは紅茶による着色の影響を受けていることが分かる。
なお、図10から明らかな様に、実施例3と実施例6の明度及び赤色度に大きな差異は見られないことが分かる。

Claims (16)

  1. 魚肉から切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、茶葉抽出液に晒され、更に水に晒された後、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒されて得られた
    血合肉を利用したすり身製品。
  2. 魚肉から切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、濃度が1.0%〜1.5%である茶葉抽出液に晒され、更に水に晒された後、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒されて得られた
    血合肉を利用したすり身製品。
  3. −50℃以下で冷凍された状態の魚肉から解凍を行わずに冷凍状態のまま切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、茶葉抽出液に晒され、更に水に晒された後、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒されて得られた
    血合肉を利用したすり身製品。
  4. −50℃以下で冷凍された状態の魚肉から解凍を行わずに冷凍状態のまま切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、濃度が1.0%〜1.5%である茶葉抽出液に晒され、更に水に晒された後、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒されて得られた
    血合肉を利用したすり身製品。
  5. 魚肉から切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、茶葉抽出液に晒され、更に水に晒された後、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒され、ゲル化されて得られた
    血合肉を利用した練り物製品。
  6. 魚肉から切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、濃度が1.0%〜1.5%である茶葉抽出液に晒され、更に水に晒された後、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒され、ゲル化されて得られた
    血合肉を利用した練り物製品。
  7. −50℃以下で冷凍された状態の魚肉から解凍を行わずに冷凍状態のまま切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、茶葉抽出液に晒され、更に水に晒された後、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒され、ゲル化されて得られた
    血合肉を利用した練り物製品。
  8. −50℃以下で冷凍された状態の魚肉から解凍を行わずに冷凍状態のまま切り出された血合肉が落とし身に加工されると共に、濃度が1.0%〜1.5%である茶葉抽出液に晒され、更に水に晒された後、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒され、ゲル化されて得られた
    血合肉を利用した練り物製品。
  9. 魚肉から血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、
    落とし身に加工した血合肉を茶葉抽出液に晒す工程と、
    前記茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す工程と、
    前記水に晒した後に、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒す工程を備える
    血合肉を利用したすり身製品の製造方法。
  10. 魚肉から血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、
    落とし身に加工した血合肉を濃度が1.0%〜1.5%である茶葉抽出液に晒す工程と、
    前記茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す工程と、
    前記水に晒した後に、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒す工程を備える
    血合肉を利用したすり身製品の製造方法。
  11. −50℃以下で冷凍された状態の魚肉から解凍を行わずに冷凍状態のまま血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、
    落とし身に加工した血合肉を茶葉抽出液に晒す工程と、
    前記茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す工程と、
    前記水に晒した後に、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒す工程を備える
    血合肉を利用したすり身製品の製造方法。
  12. −50℃以下で冷凍された状態の魚肉から解凍を行わずに冷凍状態のまま血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、
    落とし身に加工した血合肉を濃度が1.0%〜1.5%である茶葉抽出液に晒す工程と、
    前記茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す工程と、
    前記水に晒した後に、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒す工程を備える
    血合肉を利用したすり身製品の製造方法。
  13. 魚肉から血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、
    落とし身に加工した血合肉を茶葉抽出液に晒す工程と、
    前記茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す工程と、
    前記水に晒した後に、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒す工程と、
    前記タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒した後に脱水し、ゲル化して練り物に加工する工程とを備える
    血合肉を利用した練り物製品の製造方法。
  14. 魚肉から血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、
    落とし身に加工した血合肉を濃度が1.0%〜1.5%である茶葉抽出液に晒す工程と、
    前記茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す工程と、
    前記水に晒した後に、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒す工程と、
    前記タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒した後に脱水し、ゲル化して練り物に加工する工程とを備える
    血合肉を利用した練り物製品の製造方法。
  15. −50℃以下で冷凍された状態の魚肉から解凍を行わずに冷凍状態のまま血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、
    落とし身に加工した血合肉を茶葉抽出液に晒す工程と、
    前記茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す工程と、
    前記水に晒した後に、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒す工程と、
    前記タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒した後に脱水し、ゲル化して練り物に加工する工程とを備える
    血合肉を利用した練り物製品の製造方法。
  16. −50℃以下で冷凍された状態の魚肉から解凍を行わずに冷凍状態のまま血合肉を切り出し、落とし身に加工する工程と、
    落とし身に加工した血合肉を濃度が1.0%〜1.5%である茶葉抽出液に晒す工程と、
    前記茶葉抽出液に晒した後に、水に晒す工程と、
    前記水に晒した後に、タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒す工程と、
    前記タンパク質分解酵素インヒビターが添加された水に晒した後に脱水し、ゲル化して練り物に加工する工程とを備える
    血合肉を利用した練り物製品の製造方法。
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