JP5602815B2 - 永久磁石を位置決めするための突起を有する回転子及びそのような回転子を備える電動機 - Google Patents

永久磁石を位置決めするための突起を有する回転子及びそのような回転子を備える電動機 Download PDF

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Description

本発明は、外表面に取付けられる永久磁石を位置決めするための突起を有する回転子及びそのような回転子を備える電動機に関する。
スリーブの表面に取付けられた永久磁石を備えるSPM(Surface Permanent Magnet)タイプの電動機の回転子は、永久磁石と固定子の歯との間に作用する磁気的吸引力及び反発力に起因して発生するコギングトルクの影響が比較的大きくなる傾向がある。コギングトルクは電動機の正確な動作制御を困難にするので、予期されないコギングトルクが発生するのを防止するために、永久磁石を所定の位置に正確に取付ける必要がある。そこで、スリーブの外周面に突起を形成し、永久磁石の移動を制限することによって、永久磁石の位置ずれを防止する構成を備えた回転子が知られている。また、特許文献1は、各永久磁石を等間隔に位置決めするために、一方の端部から他方の端部に向かって徐々に小さくなる形状を有する永久磁石が反対方向を向くように交互に配列された回転子を開示している。
特開2007−6621号公報
永久磁石を所定の位置に正確に位置決めできる回転子及びそのような回転子を備えた電動機が望まれている。
本願に係る1番目の発明によれば、回転軸線方向において第1の端部及び第2の端部を有するとともに前記第1の端部から前記第2の端部に向かって延在していて半径方向外側に向かって突出する複数の突起が形成された外周面を有する回転子鉄心と、前記回転子鉄心の前記外周面において前記複数の突起の間に配置される複数の永久磁石と、を備える電動機の回転子であって、前記複数の突起の各々は、互いに隣接する突起の間に形成される間隔の大きさが前記第1の端部よりも前記第2の端部においてより小さくなるように前記回転軸線方向に対して傾斜する第1の傾斜側面を有しており、前記複数の永久磁石の各々は、前記回転軸線方向に対して直交する方向における幅が前記第1の端部よりも前記第2の端部においてより小さくなるように前記回転軸線方向に対して傾斜する第2の傾斜側面を有しており、互いに対向する前記突起の前記第1の傾斜側面と、前記永久磁石の前記第2の傾斜側面とは、前記回転軸線方向に対して互いに同一の角度を形成するようにそれぞれ傾斜しており、前記突起の前記第1の傾斜側面及び前記永久磁石の前記第2の傾斜側面は、前記第2の端部から前記第1の端部に向かって前記突起及び前永久磁石の一部のみにわたって延在しており、前記複数の突起の各々は、前記第1の傾斜側面を一方の側面のみに有しており、前記複数の永久磁石の各々は、前記第2の傾斜側面を一方の側面のみに有する、電動機の回転子が提供される。
本願に係る番目の発明によれば、1番目に係る回転子を備えた電動機が提供される。
本願発明によれば、回転子に形成される突起が回転軸線方向に対して傾斜するとともに、磁石が突起の傾斜角度と同一の傾斜角度を形成するように傾斜している。それにより、互いに対向していて同一の傾斜角度を有する傾斜側面どうしをスライドさせながら磁石の取付工程が実行される。したがって、本願発明によれば、磁石を所定の位置に容易に位置決めできるようになり、予期されないコギングトルクが発生するのを防止できる。
本発明の一実施形態に係る電動機を示す概略断面図である。 図1の電動機の回転子を示す斜視図である。 図2の回転子のスリーブを示す斜視図である。 図2の回転子における磁石の位置決め作用を説明するための図である。 別の実施形態に係る回転子における磁石の位置決め作用を説明するための図である。 別の実施形態に係る回転子における磁石の位置決め作用を説明するための図である。 別の実施形態に係る回転子における磁石の位置決め作用を説明するための図である。 別の実施形態に係る回転子における磁石の位置決め作用を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図示される実施形態の各構成要素は、本発明の理解を助けるためにその縮尺が実用的な形態から変更されている場合があることに留意されたい。
図1から図3を参照して本発明の一実施形態に係る電動機10について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電動機10を示す概略断面図である。図2は、図1の電動機10の回転子30を示す斜視図である。図3は、図2の回転子30のスリーブ34を示す斜視図である。
電動機10は、図示されない回転軸とともに回転軸線12の回りに回転可能であって概ね円筒形状を有する回転子30と、回転子30の外周を包囲するように配置される固定子50と、を備える。電動機10は、回転子30と固定子50との間における磁気的相互作用によって回転子30を回転させ、それにより発生する回転動力を機械加工その他種々の用途に利用するために使用される。
図2に示されるように、回転子30は、中央に回転軸を受容可能な軸穴32が形成されたスリーブ34と、スリーブ34の外周面34aに沿って周方向Cにおいて概ね等間隔を空けて配列される磁石36と、を備えている。スリーブ34は、例えば回転軸線12に対して平行な方向(以下、「軸線方向」と称し、図面において符号「X」によって示される。)に積層された電磁鋼板をかしめ又は接着剤その他の公知の手段によって互いに固定することによって形成される回転子鉄心の例である。スリーブ34の外周面34aには、より詳細に後述するように半径方向Rの外側に向かって突出する複数の突起38が形成されており、磁石36が隣接する突起38,38の間に配置されるようになっている。磁石36は、磁性材料からなる粉末を焼結することにより形成される永久磁石である。磁石36は、隣接する磁石36,36が交互に逆向きの磁極を有するように半径方向Rにおいて磁化されている。すなわち、或る磁石36が半径方向Rの内側にS極を有し、半径方向Rの外側にN極を有するように磁化されている場合、その磁石36に両隣に配列される磁石36,36は、半径方向Rの内側にN極を有し、半径方向Rの外側にS極を有するように磁化される。
再び図1を参照すると、固定子50は、回転子30と同心の円を画定する外周面52aを有する概ね円環形状の固定子鉄心52と、固定子鉄心52の内周面52bから半径方向Rの内側に向かって突出する歯54と、歯54の周りに巻き回される図示されない巻線と、を備えている。なお、電動機10は、固定子50の外周面52aに嵌合する内周面を有するケーシング(図示せず)をさらに備えていてもよい。電動機10の動作に際して、例えば三相交流の電流が固定子50の巻線に印加され、それにより巻線は電磁石として作用する。そして、電動機10は、回転子30の磁石36と固定子50の歯54との間に生じる反発力及び吸引力を利用して回転子30を回転させるように形成されている。
図3に示されるように、スリーブ34の外周面34aには、軸線方向Xにおける一方の端部34bから他方の端部34cに向かって延在するとともに半径方向Rの外側に向かって突出する突起38が形成されている。それにより、スリーブ34の外周面34aにおいて、隣接する1対の突起38,38の間に凹部40が形成される。図3においては省略されているが、各磁石36がこれら凹部40に配置されるようになっている。凹部40は予め定められた所定の位置に形成されているので、磁石36は、磁石36を凹部40に配置することによって所定の位置に位置決めされるようになっている。なお、突起38は、スリーブ34とは別個の部材として取付けられてもよいし、スリーブ34と一体成形されてもよいし、円筒形を有するスリーブ34の表面を切削することによって形成されてもよい。
図示されるように、突起38は、スリーブ34の一方の端部34bから他方の端部34cに向かって軸線方向Xに対して傾斜する傾斜側面42を有する棒状の形状を有している。そして、互いに隣接する第1の突起38aと第2の突起38bとは、軸線方向Xに対して互いに反対方向に傾斜している。すなわち、第1の突起38aは、軸線方向Xに対して図3の右側に向かって傾斜する第1の傾斜側面42aを有しており、第1の突起38aの両隣に位置する第2の突起38b,38bは、軸線方向Xに対して図3の左側に向かって傾斜する第2の傾斜側面42bを有している。したがって、これら第1の突起38aと第2の突起38bとの間には、スリーブ34の一方の端部34bから他方の端部34cに向かって徐々に小さくなる幅を有する第1の凹部40aと、スリーブ34の一方の端部34bから他方の端部34cに向かって徐々に大きくなる幅を有する第2の凹部40bと、がそれぞれ交互に形成される。
再び図2を参照すると、磁石36は、突起38によって形成される凹部40に嵌合する外形を有している。すなわち、磁石36は、スリーブ34の一方の端部34bから他方の端部34cに向かって軸線方向Xに対して傾斜する傾斜側面44を有しており、磁石36の傾斜側面44は、対向する突起38の傾斜側面42と同一の角度を形成するように延在している。そして、隣接する磁石36,36は、互いに反対方向に向けられるように周方向Cにおいて交互に配列されている。
具体的には、軸線方向Xにおいてスリーブ34の一方の端部34bから他方の端部34cに向かって徐々に小さくなる幅を有する第1の磁石36aと、軸線方向Xにおいてスリーブ34の一方の端部34bから他方の端部34cに向かって徐々に大きくなる幅を有する第の磁石36bと、が周方向Cにおいて交互に配列されている。第1の磁石36aは、軸線方向Xに対して図2の右側に傾斜する第1の傾斜側面44aと、軸線方向Xに対して図2の左側に傾斜する第2の傾斜側面44bと、を有している。そして、第1の磁石36aの第1の傾斜側面44aは、対向する第1の突起38aの第1の傾斜側面42aに対して平行に延在していて、軸線方向Xに対して互いに同一の角度を形成する。また、第1の磁石36aの第2の傾斜側面44bは、対向する第2の突起38bの第2の傾斜側面42bに対して平行に延在していて、軸線方向Xに対して互いに同一の角度を形成する。
一方、第2の磁石36bは、軸線方向Xに対して図2の右側に傾斜する第3の傾斜側面44cと、軸線方向Xに対して図2の左側に傾斜する第4の傾斜側面44dと、を有している。そして、第2の磁石36bの第3の傾斜側面44cは、対向する第1の突起38aの第1の傾斜側面42aに対して平行に延在していて、軸線方向Xに対して互いに同一の角度を形成する。また、第2の磁石36bの第4の傾斜側面44dは、対向する第2の突起38bの第2の傾斜側面42bに対して平行に延在していて、軸線方向Xに対して互いに同一の角度を形成する。
図4は、図2の回転子30における突起38による磁石36の位置決め作用を説明するための図である。図4は、簡単のため3つの突起38,38,38と2つの磁石36,36のみが同一平面上に展開された状態で表されている。図4において左側の磁石36は、突起38,38の間に配置された状態で示されており、右側の磁石36は、突起38,38の間に形成される凹部40に挿入される途中の状態で示されている。図4の矢印は磁石36の挿入方向を表している。図4に示される磁石36は、中心線Oに対して線対称の形状を有している。このように線対称の形状を有する磁石36を採用すれば、突起38は、スリーブ34の周方向Cにおいて同一形状の繰返し構造として形成され得るので、設計及び加工が容易である。しかしながら、本発明において使用される磁石36は、このような線対称の形状に限定されずに他の任意の形状を有していてもよい。
前述したように、磁石36は、スリーブ34に形成される突起38の傾斜側面42と同一の角度を形成するように傾斜する傾斜側面44を有している。したがって、図4に示されるように、磁石36を取付ける際に、磁石36の傾斜側面44を対応する突起38の傾斜側面42においてスライドさせるようにして挿入できる。それにより、磁石36が所定の位置に確実かつ容易に位置決めされるようになる。磁石36がこのように所定の位置に位置決めされる本実施形態によれば、予期されないコギングトルクが発生するのを防止でき、したがって高精度に動作制御可能な電動機10が提供される。
続いて、前述した実施形態とは異なる本発明の他の実施形態について説明する。以下の説明において、既に述べた内容と重複する事項については説明を適宜省略する。また、同一又は対応する構成要素には同一の参照符号が使用される。
図5は、別の実施形態に係る回転子における突起70による磁石60の位置決め作用を説明するための図である。図5において、図4と同様に、簡単のため3つの突起70,70,70と2つの磁石60,60のみが同一平面上に展開された状態で表されている。図5において左側の磁石60は、突起70,70の間に配置された状態で示されており、右側の磁石60は、突起70,70の間に挿入される途中の状態で示されている。図5の矢印は磁石60の挿入方向を表している。
本実施形態において、突起70は、軸線方向Xに対して平行に延在する平行側面72と、軸線方向Xに対して傾斜する傾斜側面74と、を有している。傾斜側面74は、軸線方向Xにおける突起70の一方の端部70aを始点とし、一方の端部70aと他方の端部70bとの間に位置する移行点70cを終点としてそれらの間に延在している。換言すると、突起70の傾斜側面74は、突起70の一方の端部70aから他方の端部70bに向かって突起70の一部にわたって延在している。
一方、磁石60は、軸線方向Xに対して平行に延在する平行側面62と、軸線方向Xに対して傾斜する傾斜側面64と、を有している。傾斜側面64は、軸線方向Xにおける磁石60の一方の端部60aを始点とし、一方の端部60aと他方の端部60bとの間に位置する移行点60cを終点としてそれらの間に延在している。換言すると、磁石60の傾斜側面64は、磁石60の一方の端部60aから他方の端部60bに向かって磁石60の一部にわたって延在している。なお、図示された磁石60は線対称の形状を有しているものの、このような特定の形状には限定されない。
本実施形態において、磁石60の傾斜側面64と、傾斜側面64に対向する突起70の傾斜側面74とは、軸線方向Xに対して互いに同一の角度を形成する。それにより、磁石60の傾斜側面64を突起70の傾斜側面74においてスライドさせながら、磁石60を突起70,70の間の凹部40に挿入できる。それにより、図5の左側に示される磁石60のように磁石60を所定の位置に正確かつ容易に位置決めできる。また、傾斜側面64,74が部分的に形成された磁石60及び突起70を採用すれば、加工領域が小さくなるので製造がより容易になる。
以上、図4及び図5に関連して、傾斜側面44,64を突起38,70に対向する両側面に有する磁石36,60を例示して説明した。しかしながら、このような傾斜側面が突起に対向する側面のうちの一方のみに形成された磁石を用いてもよい。図6は、図5の実施形態の変形例に係る回転子における突起70’による磁石60’の位置決め作用を説明するための図である。図示されるように、突起70’は、一方の側面のみに傾斜側面74が形成されており、他方には傾斜側面74が形成されていない。また、磁石60’は、対向する突起70’の形状に対応して、一方に軸線方向Xに対して傾斜する傾斜側面64を有するとともに他方には軸線方向Xに対して平行に延在する平行側面62を有している。このように傾斜側面を64,74を一方の側面のみに有する磁石60’及び突起70’を採用しても、他の実施形態と同様に、対向する磁石60’の傾斜側面64と突起70’の傾斜側面74とを互いに同一の傾斜角度を有するように形成することによって、磁石60’を突起70’,70’の間の凹部40において正確に位置決めできる。
図7は、別の実施形態に係る回転子における突起90による磁石80の位置決め作用を説明するための図である。本実施形態においては、突起90と磁石80との間に楔形の中間部材100が介在する。図7において、簡単のため2つの磁石80,80及びそれら磁石80,80を位置決めするための突起90及び中間部材100のみが同一平面上に展開された状態で表されている。図7の右側に示される磁石80は、中間部材100が挿入される途中の状態で示されている。図7の矢印は中間部材100の挿入方向を表している。
本実施形態において、磁石80は軸線方向Xに対して平行な平行側面82,82を有していて、正面視において図示されるように概ね長方形の形状を有している。一方、突起90は、図4に関連して説明した突起38と同様の形状を有しており、軸線方向Xに対して互いに反対方向に傾斜する傾斜側面92を有する突起90が交互に配列されている。
中間部材100は、突起90に対向する側面において、軸線方向Xに対して突起90の傾斜側面92と同一の傾斜角度を有する傾斜側面102を有している。一方、中間部材100は、磁石80に対向する側面において、磁石80の平行側面82と同様に軸線方向Xに対して平行に延在する平行側面104を有している。本実施形態に係る回転子において、磁石80が取付けられる際には、磁石80が突起90,90の間に形成される凹部40に先ず挿入される。その後、中間部材100が磁石80と突起90との間の間隙に挿入される。それにより、磁石80が凹部40に挿入された時点で磁石80が正確に位置決めされていなくても、中間部材100の傾斜側面102を突起90の傾斜側面92においてスライドさせながら、中間部材100を凹部40に挿入することによって、磁石80が所定の位置に位置決めされるようになる。このような実施形態によれば、傾斜側面を磁石80に形成する必要がないので、磁石80を製造するのが容易である。
図8は、図7の実施形態の変形例に係る回転子における突起110による磁石120の位置決め作用を説明するための図である。図7の実施形態においては、磁石80が平面視において長方形の形状を有している一方で突起90が軸線方向Xに対して傾斜する傾斜側面92を有している。それに対し、図8の実施形態においては、突起110の両側面が軸線方向Xに対して平行な平行側面112であり、突起110は平面視において長方形の形状を有する。一方、磁石120は、一方の端部から他方の端部に向かって小さくなる幅を有するように軸線方向Xに対して傾斜する傾斜側面122を両側に有している。中間部材100’は図7の実施形態における中間部材100と同様の形状を有していて、一方において軸線方向Xに対して傾斜する傾斜側面102を有するとともに、他方において軸線方向Xに対して平行な平行側面104を有している。ただし、本変形例の中間部材100’の傾斜側面102は磁石120の傾斜側面122に対向して向けられるとともに、中間部材100’の平行側面104は突起110の平行側面112に向けられている。中間部材100’は、図7の実施形態における中間部材100と同様に、磁石120と突起110との間の間隙に挿入され、磁石120の位置決め工程を補助する。したがって、磁石120を所定の位置に確実かつ容易に位置決めできる。また、このような実施形態によれば、傾斜側面を突起110に形成する必要がないので、突起110を製造するのが容易である。
以上、本発明の種々の実施形態を説明したが、本明細書において明示的又は暗示的に開示される複数の実施形態の特徴を任意に組合せることによっても本発明を実施できることは当業者に自明である。
また、本発明の例示的な実施形態に基づいて本発明が図示され、説明されたものの、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、明示的に記載された事項以外にも変更、省略、追加がなされ得ることが当業者に理解されるべきである。
10 電動機
12 回転軸線
30 回転子
34 スリーブ(回転子鉄心)
36 磁石
38 突起
40 凹部
42 傾斜側面(第1の傾斜側面)
44 傾斜側面(第2の傾斜側面)
50 固定子
52 固定子鉄心
60 磁石
60’ 磁石
62 平行側面
64 傾斜側面(第2の傾斜側面)
70 突起
70’ 突起
72 平行側面
74 傾斜側面(第1の傾斜側面)
80 磁石
82 平行側面(第1の平行側面)
90 突起
92 傾斜側面(第1の傾斜側面)
100 中間部材
100’ 中間部材
102 傾斜側面(第2の傾斜側面)
104 平行側面(第2の平行側面)
110 突起
112 平行側面(第1の平行側面)
120 磁石
122 傾斜側面(第1の傾斜側面)
C 周方向
O 中心線
R 半径方向
X 軸線方向(回転軸線に対して平行な方向)

Claims (2)

  1. 回転軸線方向において第1の端部及び第2の端部を有するとともに前記第1の端部から前記第2の端部に向かって延在していて半径方向外側に向かって突出する複数の突起が形成された外周面を有する回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の前記外周面において前記複数の突起の間に配置される複数の永久磁石と、を備える電動機の回転子であって、
    前記複数の突起の各々は、互いに隣接する突起の間に形成される間隔の大きさが前記第1の端部よりも前記第2の端部においてより小さくなるように前記回転軸線方向に対して傾斜する第1の傾斜側面を有しており、
    前記複数の永久磁石の各々は、前記回転軸線方向に対して直交する方向における幅が前記第1の端部よりも前記第2の端部においてより小さくなるように前記回転軸線方向に対して傾斜する第2の傾斜側面を有しており、
    互いに対向する前記突起の前記第1の傾斜側面と、前記永久磁石の前記第2の傾斜側面とは、前記回転軸線方向に対して互いに同一の角度を形成するようにそれぞれ傾斜しており、
    前記突起の前記第1の傾斜側面及び前記永久磁石の前記第2の傾斜側面は、前記第2の端部から前記第1の端部に向かって前記突起及び前永久磁石の一部のみにわたって延在しており、
    前記複数の突起の各々は、前記第1の傾斜側面を一方の側面のみに有しており、前記複数の永久磁石の各々は、前記第2の傾斜側面を一方の側面のみに有する、電動機の回転子。
  2. 請求項1に記載の回転子を備えた電動機。
JP2012239112A 2012-10-30 2012-10-30 永久磁石を位置決めするための突起を有する回転子及びそのような回転子を備える電動機 Active JP5602815B2 (ja)

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