JP5549389B2 - 保護リング付き永久磁石式同期電動機及びその製造方法 - Google Patents
保護リング付き永久磁石式同期電動機及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5549389B2 JP5549389B2 JP2010130747A JP2010130747A JP5549389B2 JP 5549389 B2 JP5549389 B2 JP 5549389B2 JP 2010130747 A JP2010130747 A JP 2010130747A JP 2010130747 A JP2010130747 A JP 2010130747A JP 5549389 B2 JP5549389 B2 JP 5549389B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- rotor
- end side
- protective ring
- permanent magnets
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
このような永久磁石式同期電動機の一種として、回転子の表面(周面)に永久磁石を配置した構成となっている表面磁石形(SPM:Surface Permanent Magnet)の同期モータ(以下「SPMモータ」と称する)がある。
SPMモータは、回転子表面に永久磁石が配置されているため、永久磁石の磁束を有効活用でき高トルク発生が可能で、トルクリップルが少なく、制御性・応答性の良いモータである。
このように、保護リングを圧入することにより、SPMモータの永久磁石の外表面の全面を保護リングで覆い、且つ、保護リングにより永久磁石を締めつけて永久磁石を回転子に強固に固定することができる。
これにより、永久磁石の剥離や破壊の発生を防止することができ、更に、仮に永久磁石が剥離・破壊したとしても磁石が飛散することを防止することができる。
また永久磁石を貼り付ける手法としては、長方形の永久磁石を手作業にて貼り付けたり、または産業機械で自動的に張り付けたりする方法がある(例えば特許文献2参照)。
CFRP製の保護リング4は、径方向強度は高いが、圧入方向(軸方向、図11ではα方向)の強度が低くなっている。
回転子鉄心2に永久磁石3を接着剤により貼り付けた後、CFRP製の保護リング4を、永久磁石3の外表面を覆うようにして圧入する必要がある。しかし、保護リング4は、圧入方向(α方向)の強度が低いため、圧入をしていくと、保護リング4が変形して組み付けが困難になることがあった。
つまり、回転子の径方向断面図である図12,図13において、12aをシャフト、12を回転子鉄心、13を永久磁石、14を保護リングとすると、図12に示すように、高速回転時には遠心力により保護リング14が径方向外側に押し広げられて磁石13同士に隙間ができる。そうすると、図13に示すように、永久磁石13の角部での応力が高くなり、この部分に欠けKが発生する恐れがある。
一方、遠心力に耐えるように保護リング14の締め代を大きくすることは、上記の通り組み付けが困難となり、生産性が低下する問題がある。
回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有する保護リング付き永久磁石式同期電動機であって、
前記保護リングの内周側に、複数の永久磁石を周方向に沿い配置し、しかも、前記永久磁石のうち少なくとも一つの永久磁石は、回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭になった台形であり、台形の前記永久磁石に隣接する両隣の永久磁石は、台形の前記永久磁石に接する側の側面が台形の前記永久磁石の側面に緊密に接する傾斜面となっており、台形の前記永久磁石に接することのない反対側の側面は回転子の軸方向に沿い伸びている形状であり、台形の前記永久磁石とそれに隣接する隣の永久磁石とを除く残りの永久磁石は矩形状であり、
前記保護リングの内周側に配置した永久磁石のうち台形の前記永久磁石の配置位置を、他の永久磁石の配置位置に対して、回転子の軸方向の一端側にずらした状態にして、前記保護リング及びこの保護リングの内周側に配置した複数の永久磁石を同時に、回転子の軸方向に沿い他端側から一端側に移動して前記回転子鉄心に圧入し、
前記保護リングが前記回転子鉄心の予め決めた位置に達したら、前記回転子鉄心に対する前記保護リングの位置を固定したままで、台形の前記永久磁石を回転子の軸方向に沿い一端側から他端側に向けて押し込んで構成したことを特徴とする。
回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有する保護リング付き永久磁石式同期電動機の製造方法であって、
前記保護リングの内周側に、複数の永久磁石を周方向に沿い配置し、しかも、前記永久磁石のうち少なくとも一つの永久磁石は、回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭になった台形であり、台形の前記永久磁石に隣接する両隣の永久磁石は、台形の前記永久磁石に接する側の側面が台形の前記永久磁石の側面に緊密に接する傾斜面となっており、台形の前記永久磁石に接することのない反対側の側面は回転子の軸方向に沿い伸びている形状であり、台形の前記永久磁石とそれに隣接する隣の永久磁石とを除く残りの永久磁石は矩形状であり、
前記保護リングの内周側に配置した永久磁石のうち台形の前記永久磁石の配置位置を、他の永久磁石の配置位置に対して、回転子の軸方向の一端側にずらした状態にして、前記保護リング及びこの保護リングの内周側に配置した複数の永久磁石を同時に、回転子の軸方向に沿い他端側から一端側に移動して前記回転子鉄心に圧入し、
前記保護リングが前記回転子鉄心の予め決めた位置に達したら、前記回転子鉄心に対する前記保護リングの位置を固定したままで、台形の前記永久磁石を回転子の軸方向に沿い一端側から他端側に向けて押し込むことを特徴とする。
回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有し、
前記永久磁石は矩形状となっており、その周方向の側面は、回転子の軸方向に沿い伸びており、
前記永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と、当該特定の永久磁石に隣接する永久磁石との間には、回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形楔と、回転子の軸方向の他端側から一端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形楔とが組合わさった矩形状の楔部が配置されていることを特徴とする。
回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有する保護リング付き永久磁石式同期電動機であって、
前記保護リングの内周側に、複数の矩形状の永久磁石を周方向に沿い配置し、しかも、前記永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と、当該特定の永久磁石に隣接する永久磁石との間には、当該特定の永久磁石に隣接しつつ回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となった第1のテーパ形楔と、回転子の軸方向の他端側から一端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となった第2のテーパ形楔とが組合わさった矩形状の楔部を配置し、
前記保護リングの内周側に配置した永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と当該特定の永久磁石に隣接する第1のテーパ形楔の配置位置を、他の永久磁石及び第2のテーパ形楔の配置位置に対して、回転子の軸方向の一端側にずらした状態にして、前記保護リング及びこの保護リングの内周側に配置した複数の永久磁石並びに第1,第2のテーパ形楔を同時に、回転子の軸方向に沿い他端側から一端側に移動して前記回転子鉄心に圧入し、
前記保護リングが前記回転子鉄心の予め決めた位置に達したら、前記回転子鉄心に対する前記保護リングの位置を固定したままで、前記特定の永久磁石及び第1のテーパ形楔を回転子の軸方向に沿い一端側から他端側に向けて押し込んで構成したことを特徴とする。
回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有する保護リング付き永久磁石式同期電動機の製造方法であって、
前記保護リングの内周側に、複数の矩形状の永久磁石を周方向に沿い配置し、しかも、前記永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と、当該特定の永久磁石に隣接する永久磁石との間には、当該特定の永久磁石に隣接しつつ回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となった第1のテーパ形楔と、回転子の軸方向の他端側から一端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となった第2のテーパ形楔とが組合わさった矩形状の楔部を配置し、
前記保護リングの内周側に配置した永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と当該特定の永久磁石に隣接する第1のテーパ形楔の配置位置を、他の永久磁石及び第2のテーパ形楔の配置位置に対して、回転子の軸方向の一端側にずらした状態にして、前記保護リング及びこの保護リングの内周側に配置した複数の永久磁石並びに第1,第2のテーパ形楔を同時に、回転子の軸方向に沿い他端側から一端側に移動して前記回転子鉄心に圧入し、
前記保護リングが前記回転子鉄心の予め決めた位置に達したら、前記回転子鉄心に対する前記保護リングの位置を固定したままで、前記特定の永久磁石及び第1のテーパ形楔を回転子の軸方向に沿い一端側から他端側に向けて押し込むことを特徴とする。
また十分な締め代を確保したまま、保護リングを有するSPMモータの回転子の製造が行える。特にCFRP製の保護リングであっても、保護リングに変形を生じさせることなく、製造ができる。
更に、隣接した磁石同士または磁石と楔及びスペーサを確実に密着させることが可能となる。
この場合、永久磁石23a、23b、23c、23dは、保護リング24により締め付けられているため、磁石相互が密着すると共に、永久磁石23a、23b、23c、23dが回転子鉄心22に密着する。なお、接着剤による貼付はしていない。
また、保護リング24は、CFRPが異方性材料であることから、径方向の強度は高いが、軸方向(図1,図2ではα方向)の強度が低くなっている。
永久磁石23aは、軸方向の左端側から右端側に向かうにしたがい徐々に幅狭になった「台形」になっている。
台形の永久磁石23aに隣接する永久磁石23bは、台形の永久磁石23aに接する側の側面が永久磁石23aの側面に緊密に接する傾斜面となっており、台形の永久磁石23aに接することのない反対側の側面は軸方向に沿い伸びている形状になっている。
台形の永久磁石23aに隣接する永久磁石23cは、台形の永久磁石23aに接する側の側面が永久磁石23aの側面に緊密に接する傾斜面となっており、台形の永久磁石23aに接することのない反対側の側面は軸方向に沿い伸びている形状になっている。
台形の永久磁石23aとそれに隣接する隣の永久磁石23b,23cとを除く残りの永久磁石23dは矩形状になっている。
なお、特許請求の範囲において、永久磁石の「形状」を特定しているが、その形状はここで述べたように、永久磁石を外周側から見たときの形状を意味している。
先ず、図3に示すように、右端側に端板25bを備えた保護リング24の内周側に、複数の永久磁石23a、23b、23c、23dを周方向に沿い配置する。
永久磁石23b,23c,23cは、その右端面が端板25bに接した状態で配置されている。これに対して、永久磁石23aの配置位置は、他の永久磁石23b,23c,23cの配置位置に対して、軸方向の左端側にずらした状態にして配置されている。
したがって、圧入時において、保護リング24に対して軸方向にかかる力は比較的小さくなり、保護リング24が圧入力により変形することはない。
つまり、台形の永久磁石23aを左端側から右端側に向かって押し込んでいく動作が完了したときにおける永久磁石23a、23b、23c、23dの外径が、この動作前における保護リング24の内径よりも大きくなるように、永久磁石23a、23b、23c、23dの外径寸法および保護リング24の内径寸法を設定して、十分な締め代を確保している。
なお、CFRP製の保護リング24は、径方向に対しての力は強いので、径方向外側に押し広げられても、これに十分に耐えることができる。
また、上記の手順により製造するため、保護リング24に対して軸方向の大きな圧入力が作用することはなく、CFPR製の保護リング24が変形することはなく、組み付けを容易に行うことができる。
更に、台形の永久磁石23aの使用個数は少なくて済み、その分だけコスト低減を図ることができる。
図5は製造が完了した回転子に備えられた永久磁石のうち半周分の永久磁石を展開して示し、図6は回転子鉄心に圧入していく際の永久磁石のうち半周分の永久磁石を展開して示している。
なお、実施例1と同一部分についての説明は省略し、実施例2に独得な部分についてのみ説明をする。
楔部26は、第1のテーパ形楔26aと第2のテーパ形楔26bとを組み合わせて、全体として矩形状になっている。
第1のテーパ形楔26aは、軸方向の左端側から右端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形状になっており、第2のテーパ形楔26bは、軸方向の右端側から左端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形状になっている。
この場合、永久磁石23及び楔部26は、保護リング24により締め付けられているため、楔部26を介して永久磁石23相互が密着すると共に、各永久磁石23が回転子鉄心に密着する。なお、接着剤による貼付はしていない。
更に、各永久磁石23を外周側から見たときの「形状」は、矩形状になっている。
なお、特許請求の範囲において、永久磁石,楔部、テーパ形楔の「形状」を特定しているが、その形状はここで述べたように、永久磁石や楔部やテーパ形楔を外周側から見たときの形状を意味している。
なお、以降の説明では、永久磁石の符号として、特定のものについては符号「23−1」を用い、その他のものは符号「23」を用いる。また、特定のものとその他のものを区別しない場合には符号「23」を用いる。
したがって、圧入時において、保護リング24に対して軸方向にかかる力は比較的小さくなり、保護リング24が圧入力により変形することはない。
つまり、特定の永久磁石23−1及びこれに隣接する第1のテーパ形楔26aを左端側から右端側に向かって押し込んでいく動作が完了したときにおける永久磁石23及び楔部26の外径が、この動作前における保護リング24の内径よりも大きくなるように、永久磁石23及び楔部26の外径寸法および保護リング24の内径寸法を設定して、十分な締め代を確保している。
なお、CFRP製の保護リング24は、径方向に対しての力は強いので、径方向外側に押し広げられても、これに十分に耐えることができる。
また、上記の手順により製造するため、保護リング24に対して軸方向の大きな圧入力が作用することはなく、CFPR製の保護リング24が変形することはなく、組み付けを容易に行うことができる。
更に、台形の永久磁石は使用しなくて済み、その分だけコスト低減を図ることができる。
図7は製造が完了した回転子に備えられた永久磁石のうち半周分の永久磁石を展開して示し、図8は回転子鉄心に圧入していく際の永久磁石のうち半周分の永久磁石を展開して示している。
なお、実施例1,2と同一部分についての説明は省略し、実施例3に独得な部分についてのみ説明をする。
楔部26は、第1のテーパ形楔26aと第2のテーパ形楔26bとを組み合わせて、全体として矩形状になっている。
第1のテーパ形楔26aは、軸方向の左端側から右端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形状になっており、第2のテーパ形楔26bは、軸方向の右端側から左端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形状になっている。
スペーサ27の周方向の幅は、楔部26の周方向の幅と等しくなっている。
その後、端板25aを回転子鉄心22に嵌入して取り付ける。
また、上記の手順により製造するため、保護リング24に対して軸方向の大きな圧入力が作用することはなく、CFPR製の保護リング24が変形することはなく、組み付けを容易に行うことができる。
更に、台形の永久磁石は使用しなくて済み、またテーパ形楔の使用個数を削減することができ、その分だけコスト低減を図ることができる。
図9は製造が完了した回転子に備えられた永久磁石のうち半周分の永久磁石を展開して示し、図10は回転子鉄心に圧入していく際の永久磁石のうち半周分の永久磁石を展開して示している。
なお、実施例1,2と同一部分についての説明は省略し、実施例4に独得な部分についてのみ説明をする。
楔部26は、第1のテーパ形楔26aと第2のテーパ形楔26bとを組み合わせて、全体として矩形状になっている。
第1のテーパ形楔26aは、軸方向の左端側から右端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形状になっており、第2のテーパ形楔26bは、軸方向の右端側から左端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形状になっている。
その後、端板25aを回転子鉄心22に嵌入して取り付ける。
また、上記の手順により製造するため、保護リング24に対して軸方向の大きな圧入力が作用することはなく、CFPR製の保護リング24が変形することはなく、組み付けを容易に行うことができる。
更に、台形の永久磁石は使用しなくて済み、その分だけコスト低減を図ることができる。
更に、図6〜図10に示す、保護リングや永久磁石などからなるセットとなった構成部材の軸方向寸法を短くし、このようなセットとなった構成部材を、複数セット、回転子鉄心に圧入していって、回転子を構成することも可能である。
2a,12a,22a シャフト
2,12,22 回転子鉄心
3,13,23 永久磁石
14,24 保護リング
25a,25b 端板
26 楔部
26a,26b テーパ形楔
27 スペーサ
Claims (5)
- 回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有する保護リング付き永久磁石式同期電動機であって、
前記保護リングの内周側に、複数の永久磁石を周方向に沿い配置し、しかも、前記永久磁石のうち少なくとも一つの永久磁石は、回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭になった台形であり、台形の前記永久磁石に隣接する両隣の永久磁石は、台形の前記永久磁石に接する側の側面が台形の前記永久磁石の側面に緊密に接する傾斜面となっており、台形の前記永久磁石に接することのない反対側の側面は回転子の軸方向に沿い伸びている形状であり、台形の前記永久磁石とそれに隣接する隣の永久磁石とを除く残りの永久磁石は矩形状であり、
前記保護リングの内周側に配置した永久磁石のうち台形の前記永久磁石の配置位置を、他の永久磁石の配置位置に対して、回転子の軸方向の一端側にずらした状態にして、前記保護リング及びこの保護リングの内周側に配置した複数の永久磁石を同時に、回転子の軸方向に沿い他端側から一端側に移動して前記回転子鉄心に圧入し、
前記保護リングが前記回転子鉄心の予め決めた位置に達したら、前記回転子鉄心に対する前記保護リングの位置を固定したままで、台形の前記永久磁石を回転子の軸方向に沿い一端側から他端側に向けて押し込んで構成したことを特徴とする保護リング付き永久磁石式同期電動機。 - 回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有する保護リング付き永久磁石式同期電動機の製造方法であって、
前記保護リングの内周側に、複数の永久磁石を周方向に沿い配置し、しかも、前記永久磁石のうち少なくとも一つの永久磁石は、回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭になった台形であり、台形の前記永久磁石に隣接する両隣の永久磁石は、台形の前記永久磁石に接する側の側面が台形の前記永久磁石の側面に緊密に接する傾斜面となっており、台形の前記永久磁石に接することのない反対側の側面は回転子の軸方向に沿い伸びている形状であり、台形の前記永久磁石とそれに隣接する隣の永久磁石とを除く残りの永久磁石は矩形状であり、
前記保護リングの内周側に配置した永久磁石のうち台形の前記永久磁石の配置位置を、他の永久磁石の配置位置に対して、回転子の軸方向の一端側にずらした状態にして、前記保護リング及びこの保護リングの内周側に配置した複数の永久磁石を同時に、回転子の軸方向に沿い他端側から一端側に移動して前記回転子鉄心に圧入し、
前記保護リングが前記回転子鉄心の予め決めた位置に達したら、前記回転子鉄心に対する前記保護リングの位置を固定したままで、台形の前記永久磁石を回転子の軸方向に沿い一端側から他端側に向けて押し込むことを特徴とする保護リング付き永久磁石式同期電動機の製造方法。 - 回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有し、
前記永久磁石は矩形状となっており、その周方向の側面は、回転子の軸方向に沿い伸びており、
前記永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と、当該特定の永久磁石に隣接する永久磁石との間には、回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形楔と、回転子の軸方向の他端側から一端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となったテーパ形楔とが組合わさった矩形状の楔部が配置されていることを特徴とする保護リング付き永久磁石式同期電動機。 - 回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有する保護リング付き永久磁石式同期電動機であって、
前記保護リングの内周側に、複数の矩形状の永久磁石を周方向に沿い配置し、しかも、前記永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と、当該特定の永久磁石に隣接する永久磁石との間には、当該特定の永久磁石に隣接しつつ回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となった第1のテーパ形楔と、回転子の軸方向の他端側から一端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となった第2のテーパ形楔とが組合わさった矩形状の楔部を配置し、
前記保護リングの内周側に配置した永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と当該特定の永久磁石に隣接する第1のテーパ形楔の配置位置を、他の永久磁石及び第2のテーパ形楔の配置位置に対して、回転子の軸方向の一端側にずらした状態にして、前記保護リング及びこの保護リングの内周側に配置した複数の永久磁石並びに第1,第2のテーパ形楔を同時に、回転子の軸方向に沿い他端側から一端側に移動して前記回転子鉄心に圧入し、
前記保護リングが前記回転子鉄心の予め決めた位置に達したら、前記回転子鉄心に対する前記保護リングの位置を固定したままで、前記特定の永久磁石及び第1のテーパ形楔を回転子の軸方向に沿い一端側から他端側に向けて押し込んで構成したことを特徴とする保護リング付き永久磁石式同期電動機。 - 回転子鉄心の周面に、複数の永久磁石が周方向に沿い配置され、前記永久磁石を締めつけるため前記永久磁石の外表面の全面を覆う状態で円筒状の保護リングが配置されている回転子を有する保護リング付き永久磁石式同期電動機の製造方法であって、
前記保護リングの内周側に、複数の矩形状の永久磁石を周方向に沿い配置し、しかも、前記永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と、当該特定の永久磁石に隣接する永久磁石との間には、当該特定の永久磁石に隣接しつつ回転子の軸方向の一端側から他端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となった第1のテーパ形楔と、回転子の軸方向の他端側から一端側に向かうにしたがい徐々に幅狭となった第2のテーパ形楔とが組合わさった矩形状の楔部を配置し、
前記保護リングの内周側に配置した永久磁石のうち少なくとも一つの特定の永久磁石と当該特定の永久磁石に隣接する第1のテーパ形楔の配置位置を、他の永久磁石及び第2のテーパ形楔の配置位置に対して、回転子の軸方向の一端側にずらした状態にして、前記保護リング及びこの保護リングの内周側に配置した複数の永久磁石並びに第1,第2のテーパ形楔を同時に、回転子の軸方向に沿い他端側から一端側に移動して前記回転子鉄心に圧入し、
前記保護リングが前記回転子鉄心の予め決めた位置に達したら、前記回転子鉄心に対する前記保護リングの位置を固定したままで、前記特定の永久磁石及び第1のテーパ形楔を回転子の軸方向に沿い一端側から他端側に向けて押し込むことを特徴とする保護リング付き永久磁石式同期電動機の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010130747A JP5549389B2 (ja) | 2010-06-08 | 2010-06-08 | 保護リング付き永久磁石式同期電動機及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010130747A JP5549389B2 (ja) | 2010-06-08 | 2010-06-08 | 保護リング付き永久磁石式同期電動機及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011259574A JP2011259574A (ja) | 2011-12-22 |
JP5549389B2 true JP5549389B2 (ja) | 2014-07-16 |
Family
ID=45475128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010130747A Expired - Fee Related JP5549389B2 (ja) | 2010-06-08 | 2010-06-08 | 保護リング付き永久磁石式同期電動機及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5549389B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013207285A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd | 電子部品装着装置 |
JP5602815B2 (ja) * | 2012-10-30 | 2014-10-08 | ファナック株式会社 | 永久磁石を位置決めするための突起を有する回転子及びそのような回転子を備える電動機 |
CN111668954B (zh) * | 2020-06-16 | 2021-09-28 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种气隙可调的轴向磁场电机 |
WO2023119459A1 (ja) * | 2021-12-22 | 2023-06-29 | 三菱電機株式会社 | モータのロータおよびこのロータを用いたモータ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1198732A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-09 | Aisin Aw Co Ltd | 永久磁石式モータ |
JP2005312250A (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-04 | Meidensha Corp | 永久磁石式回転電機の磁石固定方法 |
JP2007006621A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Jtekt Corp | 回転機及びその製造方法 |
JP2008301540A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Toyota Motor Corp | 永久磁石型回転電機及びその回転子 |
-
2010
- 2010-06-08 JP JP2010130747A patent/JP5549389B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011259574A (ja) | 2011-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8729760B2 (en) | Rotor of electric motor having structure for attaching magnet securely to outer circumferential surface of rotor core and manufacturing method thereof | |
JP5359062B2 (ja) | 永久磁石式回転機の回転子構造 | |
TWI574488B (zh) | 旋轉電機之轉子、旋轉電機及旋轉電機之轉子構件 | |
JP4671997B2 (ja) | 回転電機の回転子、及びその製造方法 | |
JP6140106B2 (ja) | 回転電機の回転軸部に固定される回転子部材、回転子、回転電機、および回転子を分解する方法 | |
JP5292271B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
CN110663159B (zh) | 转子、旋转电机及转子的制造方法 | |
CN107528396B (zh) | 转子构件、转子以及电动机 | |
JP5549389B2 (ja) | 保護リング付き永久磁石式同期電動機及びその製造方法 | |
JP2009201235A (ja) | 電動機固定子の固定方法 | |
JP2007037210A (ja) | 回転電機の回転子 | |
JPH1198724A (ja) | 回転機器のステータ | |
US9479015B2 (en) | Segmented motor stator with outer fixing ring | |
JP2006211846A (ja) | 回転電機 | |
JP5924706B2 (ja) | 回転電機の回転子構造 | |
JP2008029153A (ja) | 高回転モータ用ロータ | |
JP2010093988A (ja) | 永久磁石式回転機 | |
JP2007104877A (ja) | 回転電機用ステータ | |
JP6123716B2 (ja) | ロータ | |
WO2019150500A1 (ja) | 回転子部材、回転子及び回転電機 | |
JP6370521B1 (ja) | 回転子及び回転電機 | |
JP2008125333A (ja) | ステータ | |
JP2005051826A (ja) | 回転電機のロータにおける永久磁石の固定構造 | |
JP6351915B1 (ja) | 回転子部材及び回転電機 | |
JP2008022617A (ja) | ステータおよびステータの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140324 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140422 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140505 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5549389 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |