JP5596386B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、非ボーナス状態において、通常状態よりも有利度合いの高い遊技状態を発生可能なスロットマシンに関する。
従来より、例えば、通常状態よりも有利度合いの高い遊技状態としてリプレイ役の入賞確率が高いRT状態が設定されたスロットマシンが知られている。このようなスロットマシンの中には、通常状態下で特定のRT移行図柄が停止表示されたことを契機としてRT状態へ移行し、RT状態下で特定のRT終了図柄が停止表示されたときにRT状態が終了して通常状態へ復帰するスロットマシンがある(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、上記のようなスロットマシンの中には、通常状態におけるRT移行図柄の停止表示を補助する補助情報や、RT状態におけるRT終了図柄の停止表示を回避する回避情報等が報知されるATが発動するAT状態が設定されたスロットマシンもある。このようなAT状態が発生すれば、RT状態への移行する確率、あるいはRT状態を継続できる確率が高くなり、遊技者の期待感を高揚することができる。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、前記RT移行図柄及び前記RT終了図柄が設定されたRT状態に対してAT状態を組み合わせたにも関わらず、組合せによる効果が十分に発揮されず遊技の興趣が十分に高められていないおそれがある。
特開2008−272236号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、前記RT移行図柄及び前記RT終了図柄が設定されたRT状態に対して効果的にAT状態を組み合わせることにより、遊技の興趣を高めたスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
通常状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第1特定図柄の組合せである場合に、通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
前記特別遊技状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第2特定図柄の組合せである場合に、当該特別遊技状態を終了させて通常状態を発生させる特別遊技状態終了手段と、
通常状態における前記第1特定図柄の停止表示を補助するための補助情報を遊技者に報知可能な第1報知手段と、
前記特別遊技状態における前記第2特定図柄の停止表示を回避するための回避情報を遊技者に報知可能な第2報知手段と、
前記第1報知手段を作動させるか否か、及び前記第2報知手段を作動させるか否かを個別に決定するための報知抽選を実行する報知決定手段と、
前記第1報知手段の作動が決定されたときに、通常状態において前記補助情報の報知が実行されるように前記第1報知手段を制御する第1報知制御手段と、
前記第2報知手段の作動が決定されたときに、前記特別遊技状態において前記回避情報の報知が実行されるように第2報知手段を制御する第2報知制御手段と、を備え
前記報知決定手段は、
前記第1報知手段及び第2報知手段の両方を作動させる第1作動態様、前記第1報知手段のみ作動させる第2作動態様、前記第2報知手段のみ作動させる第3作動態様、及び前記第1報知手段及び第2報知手段の両方を作動させない第4作動態様の4つの作動態様の中から何れか1つの作動態様を前記報知抽選により決定することを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンが備える報知決定手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段を作動させるか否かをそれぞれ決定するための前記報知抽選を実行する。前記第1報知手段の作動が決定された場合には、通常状態において、前記第1特定図柄の停止表示を補助する前記補助情報の報知が実行される。前記第1報知手段が作動するか否かに応じて、通常状態から前記特別遊技状態への移行難度が劇的に変動することになる。
前記第2報知手段の作動が決定された場合には、前記特別遊技状態において、前記第2特定図柄の停止表示を回避する前記回避情報の報知が実行される。前記第2報知手段が作動するか否かに応じて、前記特別遊技状態の継続難度が劇的に変動することになる。
本発明のスロットマシンの遊技では、前記報知決定手段による報知抽選の結果に応じて、前記特別遊技状態の移行難度あるいは継続難度が劇的に変動し、起伏に富んだメリハリのある遊技性が実現されている。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記報知決定手段は、
前記第1報知手段及び第2報知手段の両方を作動させる第1作動態様、
前記第1報知手段のみ作動させる第2作動態様、
前記第2報知手段のみ作動させる第3作動態様、及び
前記第1報知手段及び第2報知手段の両方を作動させない第4作動態様
の4つの作動態様の中から何れか1つの作動態様を前記報知抽選により決定する
この場合には、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の作動・非作動の組合せに応じて、前記特別遊技状態に関して4種類の遊技性を実現できる。両方の報知手段が作動する前記第1作動態様は、前記特別遊技状態へ移行させ易く、かつ、継続させ易い最も有利な作動態様である。前記第1報知手段のみ作動する前記第2作動態様は、前記特別遊技状態へ移行させ易いが、短期間に終了してしまうおそれが高い作動態様である。前記第2報知手段のみ作動する前記第3作動態様は、前記特別遊技状態へ移行させ難いものの、移行できればその特別遊技状態を長く継続できる作動態様である。報知手段が全く作動しない前記第4作動態様は、前記特別遊技状態へ移行させ難く、移行できたとしても短期間に終了してしまうおそれが高い最も不利な作動態様である。
また、前記第1作動態様、第2作動態様、第3作動態様の3つの作動態様のうち何れか1つを選択態様として遊技者に任意に選択させるための作動態様選択手段を備え、
前記報知決定手段は、前記選択態様が選択された場合には、当該選択態様及び前記第4作動態様のうちの何れか一方を前記報知抽選により決定し、
前記選択態様が前記第2作動態様又は第3作動態様である場合には、前記選択態様が前記第1作動態様である場合に比べて前記選択態様を高確率で決定することが好ましい(請求項)。
この場合には、遊技者により選択された前記選択態様、及び前記第4作動態様のうちのどちらかが択一的に決定されるようになる。前記選択態様が決定された場合には、遊技者の好みの遊技性が実現されることになるので遊技の興趣が高められる。また、前記第2作動態様又は第3作動態様が選択された場合には、前記第1作動態様が選択された場合と比べて、前記選択態様が決定される確率を高く設定すれば、前記第1作動態様よりも有利度合いが低い前記第2作動態様あるいは前記第3作動態様を選択するように遊技者を動機付けできる。
また、前記通常状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第3特定図柄の組合せである場合に、通常状態よりも遊技者にとって不利な不利遊技状態を発生させる不利遊技状態発生手段と、
前記不利遊技状態において予め定められた期間が経過したときに当該不利遊技状態を終了させて前記通常状態を発生させる不利遊技状態終了手段と、を備え、
前記報知決定手段は、前記不利遊技状態の発生に応じて前記報知抽選を実行することも良い。
前記不利遊技状態が発生すると暫くの間、その不利遊技状態が継続することになり、遊技者を落胆させ、遊技意欲を低下させるおそれがある。そこで、上記のように前記不利遊技状態の発生に応じて前記報知抽選が実行されるように構成すれば、前記不利遊技状態が発生した際にも遊技者の期待感を煽ることができるようになる。前記不利遊技状態の発生に応じて遊技意欲が損なわれるおそれが少なくなり、通常状態への復帰を目指して遊技を継続するように遊技者を動機付けできるようになる。
本発明のスロットマシンは、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の作動態様に応じて前記特別遊技状態に関する遊技難度を変動させることで遊技性を大きく変化させることができ、起伏に富みメリハリのある遊技性を実現した優れた特性のスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインを説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、報知抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、リプレイ役が同時当選したときの第1停止リール毎の入賞振り分けを説明する説明図。 実施例1における、AT発動中の通常状態画面を示す正面図。 実施例1における、AT発動中のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、AT非発動中のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、遊技状態の遷移を示す状態遷移図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、リプレイ役の内部当選確率が高い高確RT状態(特別遊技状態)、及びリプレイ役の内部当選確率が低い低確RT状態(不利遊技状態)を発生可能なスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図12を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1の前面部分は、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル(遊技媒体)の払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部に棚面状の操作面14を有し、下端部にメダル受け皿15を有し、操作面14の下側に隣接して操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630と、が配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)と、が配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から所定数のメダルを投入するためのボタンである。3枚賭け遊技の非ボーナス状態では、ベットボタン64の操作に応じて投入数3を表す3ベット信号が発生する。一方、2枚賭け遊技のボーナス状態では、ベットボタン64の操作に応じて2ベット信号が発生する。ただし、残りのクレジットが不足している場合には、1ベット信号等が発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号は発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入に応じてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定される。
図柄表示窓11は、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。本例の入賞ラインは、図2に示すごとく、上中下段、3本の水平方向の入賞ライン211〜213、及び対角方向の入賞ライン214、215よりなる5ラインにより構成されている。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。詳しくは図4を参照して後述するごとくリール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
ストップボタン61は、図1に示すごとく、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生させる操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、遊技を演出するための各種の演出画面を表示可能である。
次に、本例のスロットマシン1の役、各リール21における図柄配列について説明する。
本例のスロットマシン1では、図3に示すごとく、ボーナス役(BB役、RB役)、15枚役A〜C及び10枚役A・Bよりなる複数種類の小役のほか、リプレイ役A〜Eが設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。利益としては、同図中「利益」欄の左側に示す非ボーナス状態下の利益と、同右側に示すボーナス状態下の利益とを示してある。
本例では、リプレイ役Cの入賞図柄が高確RT状態への移行契機となる高確RT図柄(第1特定図柄の組合せ)となっている。10枚役を取りこぼしたときに停止表示される10枚役こぼし図柄が高確RT状態の終了契機となる高確RT終了図柄(第2特定図柄の組合せ)となっている。また、リプレイ役Aの入賞図柄が低確RT状態への移行契機となる低確RT図柄(第3特定図柄の組合せ)となっている。なお、通常状態下のリプレイ役C、及び高確RT状態下の10枚役は、ATの報知対象役となっている。
ここで、ATの報知対象役であるリプレイ役及び10枚役の入賞図柄を説明する。図3のごとく、リプレイ役Aの入賞図柄は、図柄「R」のゾロ目である。リプレイ役Aの入賞図柄を元にして右リール21Rを図柄「黒オレンジ」に置換すればリプレイ役Bの入賞図柄となり、右リール21Rを図柄「太陽」に置換すればリプレイ役Cの入賞図柄となる。
また、10枚役Aの入賞図柄は「黒オレンジ」のゾロ目である。10枚役Aの入賞図柄を元にして左リール21Lの図柄を「白オレンジ」に置換した組み合わせが10枚役Bの入賞図柄となっている。
各リール21L、C、Rでは、図4に示すごとく図柄が配列されている。
左リール21L及び中リール21Cでは、リプレイ役A〜Cに共通する図柄「R」の最大間隔が4図柄となっている。ここで、本例のスロットマシン1では、後述するごとくリール21が停止する際の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。また、前述するごとく図柄表示領域110L、110Cでは、上段中段下段の3図柄分に渡って入賞ラインが設定されている。したがって、左リール21L及び中リール21Cにおける「R」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
右リール21Rでは、リプレイ役A〜Cにそれぞれ対応する図柄「R」、図柄「黒オレンジ」及び図柄「太陽」について、最大間隔がいずれも4図柄となっている。左リール21Lにおける図柄「R」と同様、右リール21Rにおける「R」、「黒オレンジ」及び「太陽」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
リプレイ役の図柄が上記のように配列された本例のスロットマシン1におけるリプレイ役A〜Cは、仮に単独当選したとすれば必ず入賞し、他のリプレイ役と同時当選した場合でもストップボタン61L、C、Rを所定の順番で停止操作すれば、必ず入賞するリプレイ役となっている。スロットマシン1では、リプレイ役A・Cを含む同時当選が発生したときに、リプレイ役Aを回避してリプレイ役Cを入賞させるためのストップボタンの操作態様である第1停止リールが存在している。なお、第1停止リールと入賞リプレイ役の種類との関係については、図8を参照して後述する。
一方、10枚役に対応する図柄については、次のようになっている。中リール21C及び右リール21Rでは、10枚役A・Bに共通する図柄「黒オレンジ」の最大間隔が4図柄となっている。したがって、中リール21C及び右リール21Rにおける「黒オレンジ」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
左リール21Lでは、10枚役A・Bの一方に対応する特定の種類の図柄「オレンジ」の最大間隔が15図柄以上、10枚役A・Bの何れかに対応する任意の種類の図柄「オレンジ」の最大間隔が6図柄となっている。したがって、左リール21Lにおける「オレンジ」は、停止操作のタイミングによらず2種類のうちのいずれかが必ず引込範囲内に存在することになる。一方、特定の種類の「オレンジ」については、停止操作のタイミングが合致しなければ停止表示されないようになっている。
このように図柄が配列された10枚役A・Bについては、同時当選したときに何れかの10枚役を必ず入賞できる一方、単独当選したときにその種類が不明であるときの入賞確率は1/2となっている。そして、10枚役の入賞が取りこぼされたときには、必ず高確RT終了図柄である10枚役こぼし図柄(図3参照。)が停止表示されるようになっている。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、入賞に応じてメダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、投入されたメダルを検知する毎にインサート信号を出力するように構成されている。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転させる駆動部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部3に接続された液晶表示部53は、AT有りの通常状態及び高確RT状態において、第1報知手段71及び第2報知手段72としての機能を実現する。第1報知手段71による第1ATの通常状態画面710、及び第2報知手段72による第2ATのRT中画面720の内容については、図9及び図10を参照して後で詳しく説明する。
制御部3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33・RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、内部当選役抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35と、乱数を発生する乱数発生部350と、を有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段410、リール21を制御する表示制御手段42、入賞図柄を判定する入賞判定手段43、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段44、低確RT状態を発生させる不利遊技状態発生手段451、低確RT状態を終了させる不利遊技状態終了手段452、高確RT状態を発生させる特別遊技状態発生手段453、高確RT状態を終了させる特別遊技状態終了手段454、報知抽選等を実行する報知決定手段46、第1報知手段71を制御する第1報知制御手段471、第2報知手段72を制御する第2報知制御手段472としての各機能を実現する。
RAM34の記憶領域には、第1報知手段71及び第2報知手段72の作動態様を表すATフラグの値を格納するためのフラグエリア341が設けられている。ATフラグのフラグ値の内容は、以下の通りである。
フラグ値:1 第1AT及び第2ATが発動する第1作動態様。
フラグ値:2 第1ATのみ発動する第2作動態様。
フラグ値:3 第2ATのみ発動する第3作動態様。
フラグ値:4 第1AT及び第2ATが何れも発動しない第4作動態様。
ROM33は、内部抽選手段41が内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図6)、表示制御手段42がリール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、報知抽選のための報知抽選テーブル(図7)、及びAT継続抽選のための図示しないAT継続抽選テーブルを記憶している。
リール制御テーブルは、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたデータテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、図6に示すごとく、0〜65535の内部当選役抽選用の乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態に適用されるテーブル、低確RT状態に適用されるテーブル、高確RT状態に適用されるテーブルのほか、図示しないボーナス状態に適用されるテーブルがある。ボーナス状態を除く各遊技状態の内部当選役抽選テーブルは、設定値毎に用意されている。なお、同図中、各遊技状態に対応する欄のうち、縦方向の左列は当選乱数の個数を示し、同右列は内部当選確率を分母(1/xのx。)により示している。
通常状態、低確RT状態及び高確RT状態用のテーブルでは、リプレイ役以外の各役の当選乱数が共通する一方、リプレイ役の当選乱数の設定が異なっている。通常状態用のテーブルでは、リプレイ役Aを含めた2種類以上のリプレイ役が同時当選する乱数のみが設定されている。通常状態用のテーブルでは、いずれかのリプレイ役の内部当選確率が1/1.5であり、高確RT状態の契機となるリプレイ役Cの内部当選確率が約1/22となっている。
低確RT状態用及び高確RT状態用のテーブルでは、いずれも、リプレイ役Aが単独で内部当選する乱数のみが設定されており、相違点はリプレイ役Aの内部当選確率にある。低確RT状態用のテーブルにおけるリプレイ役Aの内部当選確率が1/7.3であるのに対して、高確RT状態用のテーブルにおける同確率は1/1.5となっている。
報知抽選テーブルは、図7に示すごとく、第1報知手段71、第2報知手段72の作動態様を決定する報知抽選に用いられるデータテーブルである。報知抽選テーブルでは、リプレイ役Aを含むリプレイ役の通常状態下の同時当選乱数44100個が4種類の作動態様のうちの何れかに振り分けられている。同図中の報知パターン1〜4は、前記第1作動態様から前記第4作動態様にそれぞれ対応している。例えば、第2ATのみ発動する報知パターン3に対しては、4000個の当選乱数が設定され、その当選確率は約9.1%となっている。
図示しないAT継続抽選テーブルは、AT継続抽選に当選するAT継続乱数が規定されたデータテーブルである。AT継続抽選テーブルでは、高確RT状態下のリプレイ役Aの当選乱数44100個のうち40100個がAT継続乱数となっており、残りの4000個がハズレ乱数となっている。
前記乱数抽出部35は、図5に示すごとく、乱数発生部350が発生する乱数(0〜65535)の中から内部当選役抽選用の乱数を抽出する抽出部である。本例では、内部当選役抽選用の乱数を利用して、前記報知抽選、前記AT継続抽選を実行している。本例に代えて、各抽選について専用の抽選用乱数を適用することも良い。
内部抽選手段41は、図5に示すごとく、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、内部当選役抽選テーブル(図6)に規定された各役の当選乱数に対して内部当選役抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、前記内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかを遊技状態に応じて選択的に利用する。
フラグ制御手段410は、内部抽選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段410は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、その内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで、その成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
報知決定手段46は、報知抽選、AT継続抽選を実行する手段である。
報知抽選は、報知手段71、72の作動態様を決定するための抽選であり、低確RT状態への移行が決定された通常状態の最終ゲーム(リプレイ役Aの入賞ゲーム)で実行される。報知抽選は、この最終ゲームで抽出された内部当選役抽選用乱数を報知抽選テーブル(図7)と照合することにより実行される。
AT継続抽選は、第2AT有りの高確RT状態において、第2ATを継続させるか否かの抽選である。AT継続抽選は、第2AT有りの高確RT状態下の各ゲームで抽出された内部当選役抽選用の乱数をAT継続抽選テーブルと照合することにより実行される。
表示制御手段42は、図5に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段42は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段42は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段42は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段42は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、前記のごとく、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段42は、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたリール制御テーブルに対して変動停止信号を取り込みした際のステップ数を照合し、停止位置を決定する。表示制御手段42は、内部当選フラグに対応する図柄を決定した停止位置に引き込んでリール21を停止させる。
入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段43は、各リール21L、C、Rが停止した後、対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段43は、このステップ数に基づき入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段44は、入賞判定手段43により判定された入賞役に対応する利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役が入賞役である場合、利益付与手段44は、ボーナス状態の発生という利益を付与する。また、例えば、15枚役が入賞役である場合には15枚のメダルの払い出しという利益を付与する。なお、ボーナス状態としては、契機役がBB役であり300枚を超える払出に応じて終了するBB状態と、契機役がRB役であり100枚を超える払出に応じて終了するRB状態と、がある。なお、ボーナス状態では、10枚役を含む全ての小役(リプレイ役を除く)の入賞について、15枚のメダルの払出が設定されている。
不利遊技状態発生手段451は、遊技者にとって不利な低確RT状態を発生させる手段である。不利遊技状態発生手段451は、低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞図柄が通常状態下で停止表示されたときに低確RT状態を発生させる。
不利遊技状態終了手段452は、低確RT状態下の消化ゲーム数が64ゲームに達したときに低確RT状態を終了させ、通常状態へ復帰させる手段である。
特別遊技状態発生手段453は、遊技者にとって有利な高確RT状態を発生させる手段である。特別遊技状態発生手段453は、高確RT図柄であるリプレイ役Cの入賞図柄が通常状態下で停止表示されたときに高確RT状態を発生させる。
特別遊技状態終了手段454は、高確RT状態を終了させて通常状態へ復帰させる手段である。特別遊技状態終了手段454は、高確RT終了図柄である10枚役こぼし図柄が停止表示されたときに高確RT状態を終了させる。
第1報知制御手段471は、第1ATを発動させる手段である。第1報知制御手段471は、ATフラグのフラグ値が1か2のとき、通常状態への復帰に応じて第1ATが発動されるように第1報知手段71を制御する。
第2AT報知制御手段472は、第2ATを発動させる手段である。第2報知制御手段472は、ATフラグのフラグ値が1か3のとき、高確RT状態への移行に応じて第2ATが発動されるように第2報知手段72を制御する。
ここで、リプレイ役の同時当選パターンが発生したときの第1停止リールに応じた入賞リプレイ役の振り分けについて、図8を参照して説明する。
例えば、リプレイ役A〜Cの同時当選パターンにおいて第1停止リールが左リール21L又は中リール21Cであった場合には、リプレイ役Aが入賞する。一方、第1停止リールが右リール21Rであった場合には、リプレイ役Cが入賞する。このとき、右リール21Rを第1停止リールとすべき旨は、高確RT図柄であるリプレイ役Cの入賞図柄を停止表示させることで、低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞図柄を回避するための回避情報となる。
次に、第1報知手段71及び第2報知手段72が実行する第1AT、第2ATの内容、及びAT画面について説明する。
第1報知手段71は、第1AT有りの通常状態において、リプレイ役の同時当選に応じてリプレイ役Cを入賞させるための補助情報の報知を実行する。具体的には、図9の通常状態画面710の表示により、入賞図柄が高確RT図柄であるリプレイ役Cを入賞させるための第1停止リールを報知する。
通常状態画面710は、リプレイ役Cを入賞させる第1停止リールを報知する第1停止報知欄711と、第1AT有りの通常状態が開始されてからの差枚数(払出数−投入数)を表示する差枚数表示欄712と、報知に応じて入賞するリプレイ役の種類を報知するリプレイ役報知欄714と、を組み合わせてなる。リプレイ役の同時当選では、必ずリプレイ役Aが含まれているため、リプレイ役Cを入賞させるための補助情報によれば、入賞図柄が低確RT図柄であるリプレイ役Aを回避して低確RT状態への移行を阻止できる。なお、リプレイ役Cが内部当選せず、リプレイ役Aとリプレイ役B、Dが内部当選したゲームでは、リプレイ役Bを入賞させるための補助情報を報知することにより、低確RT状態への移行を阻止できるようになる。
第2報知手段72は、第2AT有りの高確RT状態において、10枚役A・Bが単独で内部当選したときに10枚役こぼし図柄の回避情報の報知を実行する。具体的には、図10のRT中画面720の表示により、内部当選した10枚役の種類を報知する。RT中画面720は、高確RT状態が発生中である旨を報知する状態報知欄724と、内部当選した10枚役の種類を報知する内部当選役報知欄721と、第2AT有りの高確RT状態が開始されてからの差枚数(払出数−投入数)を表示する差枚数表示欄722と、高確RT状態の開始後の消化ゲーム数を表示するRTゲーム数表示欄723と、を組合せてなる。同図は、10枚役Aが内部当選した旨を回避情報として報知するRT中画面である。
一方、AT継続抽選がハズレとなって第2AT無しに切り換わった後の高確RT状態では、図11のRT中画面730のごとく、10枚役が内部当選した旨が報知されるのみで、その種類は報知されない。RT中画面730は、内部当選役報知欄731において内部当選した10枚役の種類が特定されない点を除き、他の構成についてはRT中画面720と同様である。
次に、以上のように構成されたスロットマシン1の遊技状態の遷移について、図12の状態遷移図を参照して説明する。
(通常状態)
通常状態は、ボーナス状態を含む他の遊技状態の終了に応じて発生する初期状態である。通常状態は、高確RT図柄(リプレイ役Cの入賞図柄)あるいは低確RT図柄(リプレイ役Aの入賞図柄)の停止表示に応じて終了し、高確RT状態、低確RT状態への移行が発生する。また、BB役あるいはRB役の入賞によっても終了し、ボーナス状態であるBB状態かRB状態へ移行する。なお、通常状態では、いずれかのリプレイ役が内部当選する確率が1/1.5となっている。ATフラグのフラグ値が1又は2の場合、入賞図柄が高確RT図柄であるリプレイ役Cを入賞させるための補助情報の報知が実行される第1ATが発動する。
(高確RT状態)
高確RT状態は、リプレイ役の内部当選確率が通常状態と同じ1/1.5である一方、低確RT状態へ移行するおそれがない点で有利である。ATフラグが1又は3の場合、高確RT終了図柄である10枚役こぼし図柄の回避情報の報知が実行される第2ATが発動する。第2AT有りの高確RT状態では、AT継続抽選が毎ゲーム実行され、ハズレとなったときにATフラグのフラグ値が1であれば2へ、フラグ値が3であれば4へ切り換えられ第2ATが終了する。
(低確RT状態)
低確RT状態は、リプレイ役の当選確率が1/7.3と低く、不利な遊技状態である。この低確RT状態へ移行する際には、前記報知抽選が実行される。この報知抽選の結果に応じて、第1AT及び第2ATが発動する可能性がある。第1ATの有り無し、及び第2ATの有り無しの組合せに応じて、通常状態へ復帰できた後の高確RT状態への移行難度、さらに高確RT状態へ移行できた後の継続難度が大きく変動することになる。
以上のように構成された本例のスロットマシン1の遊技では、報知抽選の結果に応じて高確RT状態への移行難度や継続難度がダイナミックに変動する。例えば、第1AT及び第2ATが発動する第1作動態様であれば、高確RT状態への移行が容易となり、さらに、高確RT状態を長く継続できる。一方、ATが全く発動しない第4作動態様では、高確RT状態への移行が困難で、移行できたとしても短命に終わる可能性が高い。スロットマシン1の遊技では、低確RT状態への移行が確定した通常状態の最終ゲームで報知抽選が実行される。低確RT状態へ移行しても、報知抽選の結果に対する期待感によって遊技者の遊技意欲を高く維持させることができる。
このように本例のスロットマシン1では、第1報知手段71及び第2報知手段72の作動態様に応じて高確RT状態に関する遊技難度を変動させることで遊技性に大きな変化を与えることができ、起伏に富みメリハリのある遊技性が実現されている。
なお、第2AT無しの状態で継続した高確RT状態のゲーム数に応じて、次回の報知抽選における報知パターンの選択率を変化させることも良い。例えば、前記ゲーム数が長いほど有利な報知パターンの選択率を高めることが望ましい。この場合には、第2AT無しの状態でも高確RT状態における遊技者の遊技意欲を高いレベルに維持できるようになり、遊技意欲の低下を抑制できる。
なお、本例では、通常状態から低確RT状態への移行が決定したときに報知抽選を実行している。報知抽選のタイミングとしては本例に限定されない。例えば、低確RT状態が終了して通常状態へ移行するタイミングで報知抽選を実行することも良い。また、低確RT状態において、ゲーム毎に報知抽選を実行することも良い。この場合には、AT無しの報知パターン4の選択率を高く設定しておく一方、報知パターン1〜3の何れかの当選後は報知抽選が実行されないようにするのが良い。
また、本例では、高確RT状態へ移行した後、ゲーム毎にAT継続抽選を実行している。これに代えて、複数ゲームを消化する毎にAT継続抽選を実行しても良い。
また、報知パターン1〜3のうちの何れかを遊技者に任意に選択させる作動態様選択手段を設けることも良い。いずれかの報知パターンが選択された場合には、その報知パターン及び報知パターン4のどちらかを決定するように報知決定手段を構成しても良い。この場合には、選択された報知パターンと報知パターン4のみが報知抽選の対象となる。報知抽選に当選すれば、選択された報知パターンが決定され、ハズレになると報知パターン4が決定されてAT無しになる。なお、このとき、報知パターン1〜3の何れが選択された場合であっても出玉率に差が生じないようにするため、各報知パターンの当選確率に差を設定しておくことが好ましい。前記作動態様選択手段を設ければ、高確RT状態への移行難度、高確RT状態の継続難度をある程度、遊技者の好みに近づけることができるようになる。
なお、本例では、第2ATの終了条件として、AT継続抽選がハズレとなったことを設定している。第2ATの終了条件としては、本例に限定されない。例えば、報知抽選に当選したときに第2ATの継続ゲーム数を抽選で決定しておき、そのゲーム数を消化した時点で第2ATを終了するようにしてもよい。あるいは、第2ATによる報知回数を予め決定しておき、その報知回数を消化した時点で第2ATを終了させても良い。
なお、本例は、低確RT状態への移行時の報知抽選で報知パターン3、4が決定された場合には、通常状態への復帰後に第1ATを一切発動しない例である。これに代えて、報知パターン3、4が決定された場合にも、第1ATを発動する場合を設定しても良い。例えば、通常状態下でリプレイ役Aが内部当選したときに別途、AT発動抽選を行い、当選した場合には第1ATが発動するようにしてもよい。高確RT状態についても同様に、報知抽選で報知パターン2、4が決定された場合であっても、所定条件の成立に応じて高確RT状態下で第2ATを発動させても良い。
なお、本例では、低確RT図柄としてリプレイ役Aの入賞図柄を設定すると共に、高確RT図柄としてリプレイ役Cの入賞図柄を設定したが、低確RT図柄・高確RT図柄としては、リプレイ役の入賞図柄に限らず、どのような図柄組合せであっても良い。また、高確RT終了図柄についても、本例の10枚役こぼし図柄以外の図柄組合せを設定することもできる。
また、低確RT状態の継続期間は、適宜、設定可能である。本例の64ゲームには限定されない。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
2 図柄変動表示手段
21 リール
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
42 表示制御手段
43 入賞判定手段
44 利益付与手段
451 不利遊技状態発生手段
452 不利遊技状態終了手段
453 特別遊技状態発生手段
454 特別遊技状態終了手段
46 報知決定手段
471 第1報知制御手段
472 第2報知制御手段
61 ストップボタン(停止操作手段)
62 スタートレバー(ゲーム開始操作手段)
71 第1報知手段
710 通常状態画面
72 第2報知手段
720、730 RT中画面

Claims (2)

  1. 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記停止操作手段が操作されたときに、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    通常状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第1特定図柄の組合せである場合に、通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
    前記特別遊技状態において前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが第2特定図柄の組合せである場合に、当該特別遊技状態を終了させて通常状態を発生させる特別遊技状態終了手段と、
    通常状態における前記第1特定図柄の停止表示を補助するための補助情報を遊技者に報知可能な第1報知手段と、
    前記特別遊技状態における前記第2特定図柄の停止表示を回避するための回避情報を遊技者に報知可能な第2報知手段と、
    前記第1報知手段を作動させるか否か、及び前記第2報知手段を作動させるか否かを個別に決定するための報知抽選を実行する報知決定手段と、
    前記第1報知手段の作動が決定されたときに、通常状態において前記補助情報の報知が実行されるように前記第1報知手段を制御する第1報知制御手段と、
    前記第2報知手段の作動が決定されたときに、前記特別遊技状態において前記回避情報の報知が実行されるように第2報知手段を制御する第2報知制御手段と、を備え
    前記報知決定手段は、
    前記第1報知手段及び第2報知手段の両方を作動させる第1作動態様、前記第1報知手段のみ作動させる第2作動態様、前記第2報知手段のみ作動させる第3作動態様、及び前記第1報知手段及び第2報知手段の両方を作動させない第4作動態様の4つの作動態様の中から何れか1つの作動態様を前記報知抽選により決定することを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記第1作動態様、第2作動態様、第3作動態様の3つの作動態様のうち何れか1つを選択態様として遊技者に任意に選択させるための作動態様選択手段を備え、
    前記報知決定手段は、前記選択態様が選択された場合には、当該選択態様及び前記第4作動態様のうちの何れか一方を前記報知抽選により決定し、
    前記選択態様が前記第2作動態様又は第3作動態様である場合には、前記選択態様が前記第1作動態様である場合に比べて前記選択態様を高確率で決定することを特徴とする請求項に記載のスロットマシン。
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