JP5549311B2 - 浮上搬送装置及び方向転換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス基板等の基板を搬送方向へ浮上搬送する浮上搬送装置、及び第1浮上搬送装置から基板を受け取って第2浮上搬送装置へ送り出す際に、基板の搬送方向を第1搬送方向から第1搬送方向に直交する第2搬送方向へ転換する搬送方向転換装置に関する。
近年、クリーン搬送の分野では浮上搬送装置について種々の開発がなされており、浮上搬送装置の先行技術として特許文献1に示すものがある。以下、先行技術に係る浮上搬送装置の構成等について説明する。
先行技術に係る浮上搬送装置は、搬送方向へ延びた装置本体(装置フレーム)を具備しており、この装置本体には、浮上ガスとしての圧縮空気(エア)の圧力を利用して基板を浮上させる複数の浮上ユニットが搬送方向に沿って配設されており、複数の浮上ユニットの配設状態は、搬送方向に直交する搬送幅方向に複数列になっている。また、各浮上ユニットの内部は、圧縮空気を供給する圧縮空気供給源(浮上ガス供給源の一例)に接続されており、各浮上ユニットの上面には、圧縮空気を噴出するノズルが形成されている。
装置本体には、基板を搬送方向へ搬送する搬送機構として複数の搬送用ローラ駆動ユニットが配設されており、複数の搬送用ローラ駆動ユニットの配設状態は、搬送幅方向に複数列になっている。そして、各搬送用ローラ駆動ユニットは、装置本体に設けられかつ上側が開口した搬送用ケースと、搬送用ケース内に搬送幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられかつ搬送用ケースの上面に対して上方向へ突出してあってかつ基板の裏面を支持する搬送用搬送ローラと、搬送用ケース内に設けられかつ搬送用搬送ローラを搬送幅方向に平行な軸心周り回転させる搬送用搬送モータと、搬送用ケースの下面に設けられかつ搬送用ローラの周辺域の空気を搬送用ケースの開口側から下方向へ吸引する搬送用吸引ファンとを備えている。
従って、圧縮空気供給源の作動によって各浮上ユニットの内部へ圧縮空気を供給して、各浮上ユニットのノズルから圧縮空気を噴出させる。また、各搬送用吸引ファンの作動によって各搬送用ローラの周辺域の空気を各搬送用ケースの開口側から下方向へ吸引して、各搬送用ローラの周辺域を負圧状態にすると共に、各搬送用モータの駆動によって各搬送用ローラを搬送幅方向に平行な軸心周りに回転させる。これにより、基板の裏面と複数の搬送用ローラとの接触圧を確保しつつ、基板を搬送方向へ浮上搬送することができる。
特開2008−254918号公報
ところで、基板の裏面と搬送用ローラとの間の滑りを低減して、基板の搬送効率を高めるには、各搬送用ローラの周辺域の負圧度を高く設定して、基板の裏面と搬送用ローラとの接触圧を十分に確保する必要がある。一方、基板の大型・薄型化の傾向に伴い、基板は変形し易くなっており、各搬送用ローラの周辺域の負圧度を高く設定すると、基板の裏面が搬送ローラ用に支持される前に、基板の端面が搬送用ローラ等に衝突して、基板の割れ等の損傷又は搬送用ローラの受傷(損傷)を招き易くなる。
つまり、基板の搬送効率を高めつつ、基板の端面と搬送用ローラ等との衝突を回避して、基板の損傷又は搬送用ローラの受傷を防止することは容易でないという問題がある。
なお、前述の問題は、浮上搬送装置だけでなく、方向転換装置においても、同様に生じるものである。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の浮上搬送装置等を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、基板を搬送方向へ浮上搬送する浮上搬送装置において、装置本体に前記搬送方向へ沿って配設され、内部が浮上ガスを供給する浮上ガス供給源に接続され、上面に浮上ガスを噴出するノズルが形成され、浮上ガスの圧力を利用して基板を浮上させる複数の浮上ユニットと、前記装置本体に配設され、配設状態が前記搬送方向に直交する搬送幅方向に複数列になってあってかつ前記搬送幅方向に平行な軸心周りに回転可能でかつ基板の裏面を支持する複数の搬送用ローラ、複数の前記搬送用ローラを前記搬送幅方向に平行な軸心周りに回転させる搬送用モータ、及び各搬送用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える搬送用圧力発生器を備え、基板を前記搬送方向へ搬送する搬送機構と、基板の端面と前記搬送用ローラとの衝突を回避しつつ、基板の裏面と複数の前記搬送用ローラとの接触圧を確保するため、基板が各搬送用ローラを乗り越えると、各搬送用ローラの周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各搬送用圧力発生器を制御するコントローラと、を具備したことを要旨とする。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「配設され」とは、直接的に配設されたことの他に、ブラケット等の別部材を介して間接的に配設されたことを含む意であって、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、ブラケット等の別部材を介して間接的に設けられたこと及び一体形成されたこと含む意である。また、「浮上ガス」とは、圧縮空気(エア)、アルゴンガス、窒素ガス等の含む意である。
第1の特徴によると、前記浮上ガス供給源の作動によって各チャンバーの内部へ浮上ガスを供給して、各浮上ユニットの前記ノズルから浮上ガスを噴出させる。また、各搬送用圧力発生器の作動によって各搬送用ローラの周辺域を正圧状態か負圧状態に適宜に切り替えつつ、前記搬送用モータの駆動によって複数の前記搬送用ローラを前記搬送幅方向に平行な軸心周りに回転させる。これにより、基板の裏面と複数の前記搬送用ローラとの接触圧を確保しつつ、基板を前記搬送方向へ浮上搬送(浮上させた状態で搬送)することができる。
ここで、基板の浮上搬送中に、基板が各搬送用ローラを乗り越えると、前記コントローラによって各搬送用ローラの周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各搬送用圧力発生器を制御しているため、各搬送用ローラの周辺域の負圧度を高く設定しても、基板の端面と前記搬送用ローラ等との衝突を回避することができる。
本発明の第2の特徴は、基板を第1搬送方向へ浮上搬送する第1浮上搬送装置から基板を受け取って、基板を前記第1搬送方向に対して直交する第2搬送方向へ浮上搬送する第2浮上搬送装置へ基板を送り出す際に、基板の搬送方向を前記第1搬送方向から前記第2搬送方向へ転換する方向転換装置において、装置本体に配設され、内部が浮上ガスを供給する浮上ガス供給源に接続され、上面に浮上ガスを噴出するノズルが形成され、浮上ガスの圧力を利用して基板を浮上させる複数の浮上ユニットと、前記装置本体に配設され、配設状態が前記第2搬送方向に複数列になってあってかつ前記第2搬送方向に平行な軸心周りに回転可能でかつ基板の裏面を支持する複数の受取用ローラ、複数の前記受取用ローラを前記第2搬送方向に平行な軸心周りに回転させる受取用モータ、及び各受取用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える受取用圧力発生器を備え、基板を前記第1浮上搬送装置から受け取りながら前記第1搬送方向へ搬送する受取機構と、前記装置本体に配設され、配設状態が前記第1搬送方向に複数列になってあってかつ前記第1搬送方向に平行な軸心周りに回転可能でかつ基板の裏面を支持する複数の送出用ローラ、複数の前記送出用ローラを前記第1搬送方向に平行な軸心周りに回転させる送出用モータ、及び各送出用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える送出用圧力発生器を備え、基板を前記第2浮上搬送装置へ送り出しながら前記第2搬送方向へ搬送する送出機構と、前記受取機構が基板を受け取る際に、基板が各受取用ローラを乗り越えると、各受取用ローラの周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように前記受取用圧力発生器を制御するコントローラと、を具備したことを要旨とする。
本発明の第2の特徴によると、前記浮上ガス供給源の作動によって各チャンバーの内部へ浮上ガスを供給して、各浮上ユニットの前記ノズルから浮上ガスを噴出させる。また、各受取用圧力発生器の作動によって各受取用ローラの周辺域を正圧状態から負圧状態に適宜に切り替えつつ、前記受取用モータの駆動によって複数の前記受取用ローラを前記第2搬送方向に平行な軸心周りに回転させる。これにより、基板の裏面と複数の前記受取用ローラとの接触圧を確保しつつ、基板を前記第1浮上搬送装置から受け取りながら前記第1搬送方向へ浮上搬送することができる。なお、前記第1浮上搬送装置から基板を受け取る際、各送出用圧力発生器の作動によって各送出用ローラの周辺域を正圧状態に保っておく。
ここで、前記第1浮上搬送装置から基板を受け取る際、基板が各受取用ローラを乗り越えると、前記コントローラによって各受取用ローラの周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各受取用圧力発生器を制御しているため、各受取用ローラの周辺域の負圧度を高く設定しても、基板の端面と前記受取用ローラ等との衝突を回避することができる。
前記第1浮上搬送装置から基板を完全に受取った後に、各送出用圧力発生器の作動によって各送出用ローラの周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えて、各受取用圧力発生器の作動によって各受取用ローラの周辺域を負圧状態から正圧状態に切り替える。そして、各浮上ユニットの前記ノズルから浮上ガスを噴出させた状態で、前記送出用モータの駆動によって複数の前記送出用ローラを前記第1搬送方向に平行な軸心周りに回転させる。これにより、基板の裏面と複数の前記受取用ローラとの接触圧を確保しつつ、基板を前記第2浮上搬送装置へ送り出しながら前記第2搬送方向へ浮上搬送することができる。
本発明の第1の特徴によれば、各搬送用ローラの周辺域の負圧度を高く設定しても、基板の端面と前記搬送用ローラ等との衝突を回避できるため、基板の裏面と前記搬送用ローラとの間の滑りを低減して、基板の搬送効率を高めつつ、基板の割れ等の損傷又は前記搬送用ローラの受傷を極力少なくすることができる。
本発明の第2の特徴によれば、各受取用ローラの周辺域の負圧度を高く設定しても、基板の端面と前記受取用ローラ等との衝突を回避できるため、基板の裏面と前記受取用ローラとの間の滑りを低減して、基板の搬送効率を高めつつ、基板の割れ等の損傷又は前記受取用ローラの受傷を極力少なくすることができる。
本発明の実施形態に係るクロス浮上搬送システムの概略的な平面図である。 図1におけるII-II線に沿った拡大断面図である。 図1におけるII-II線に沿った拡大断面図であって、別態様の搬送用圧力発生器を説明する図である。 図1におけるIV-IV線に沿った拡大断面図である。 図1におけるV-V線に沿った拡大断面図である。 図1におけるVI-VI線に沿った拡大断面図である。
本発明の実施形態について図1から図6を参照して説明する。なお、図面中、「FF」は、前方向を、「FR」は、後方向を、「L」は、左方向を、「R」は、右方向をそれぞれ指してある。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るクロス浮上搬送システム1は、クリーン搬送の分野で用いられ、例えばガラス基板等の基板Wを第1搬送方向(本発明の実施形態にあっては、前後方向)へ浮上搬送して、第1搬送方向に対して直交する第2搬送方向(本発明の実施形態にあっては、左右方向)へ浮上搬送するシステムである。そして、クロス浮上搬送システム1について概説すると、次のようになる。
クロス浮上搬送システム1は、基板Wを第1搬送方向へ浮上搬送する第1浮上搬送装置3を具備しており、この第1浮上搬送装置3の近傍には、基板Wを第2搬送方向へ浮上搬送する第2浮上搬送装置5が配設されている。そして、第1浮上搬送装置3の下流側(搬出側)と第2浮上搬送装置5の上流側(搬入側)と間には、方向転換装置7が配設されており、この方向転換装置7は、第1浮上搬送装置3から基板Wを受け取って第2浮上搬送装置5へ基板Wを送り出す際に、基板Wの搬送方向を第1搬送方向から第2搬送方向へ転換するものである。
クロス浮上搬送システム1の第1浮上搬送装置3の具体的な構成は、以下のようになる。
図1及び図2に示すように、第1浮上搬送装置3は、第1搬送方向へ延びた装置本体(装置フレーム)9を具備しており、装置本体9は、複数の支柱11を備えている。なお、装置本体9は、クロス浮上搬送システム1のシステム本体の一部を構成するものである。
装置本体9には、浮上ガスとしての圧縮空気を収容する複数のチャンバー13が第1搬送方向に沿って配設されており、複数のチャンバー13の配設状態は、第2搬送方向(換言すれば、第1搬送方向に直交する第1搬送幅方向)に複数列(本発明の実施形態にあっては、3列)になっている。また、各チャンバー13の下面には、チャンバー13内に圧縮空気を供給する複数の供給ファン15(本発明の実施形態にあっては、ファンフィルタユニット)が設けられており、換言すれば、各チャンバー13の内部は、複数の供給ファン15に接続されている。
各チャンバー13の上面には、圧縮空気の圧力を利用して基板Wを浮上させる複数の浮上ユニット17が第1搬送方向(若しくは第1搬送方向及び第1搬送幅方向)に間隔を置いて設けられており、複数の浮上ユニット17の配設状態は、第1搬送幅方向に複数列(本発明の実施形態にあっては、5列)になっている。また、各浮上ユニット17の上面には、 圧縮空気を噴出する矩形枠状のノズル17nが浮上ユニット17の上面の外縁(平面視形状)に沿って形成されており、各浮上ユニット17は、基板Wとの間に浮上ガス溜まり層としてのエア溜まり層(圧力溜まり層)Sを生成可能である。ここで、各浮上ユニット17のノズル17nは、特開2006−182563号公報に示すように、垂直方向(浮上ユニット17の上面に垂直な方向)に対してユニット中心側(浮上ユニット17の中心側)へ傾斜するようになっている。
装置本体9には、基板Wを第1搬送方向へ搬送する第1搬送機構の一例として複数の第1搬送用ローラ駆動ユニット19が第1搬送方向に沿って配設されており、複数の第1搬送用ローラ駆動ユニット19の配設状態は、第1搬送幅方向に複数列(本発明の実施形態にあっては、2列)になっている。そして、各第1搬送用ローラ駆動ユニット19の具体的な構成は、次のようになる。
装置本体9には、上側が開口された第1搬送用ケース21が設けられており、第1搬送用ケース21内には、基板Wの裏面を支持する第1搬送用ローラ23が第1搬送幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられている。また、第1搬送用ローラ23は、第1搬送用ケース21に対して上方向へ突出してあって、第1搬送用ローラ23の支持高さ(最上部の高さ)は、浮上ユニット17による浮上高さ位置(パスライン高さ)と同じ高さ又はパスライン高さよりも僅かに低い高さに設定されている。そして、第1搬送用ケース21内には、第1搬送用ローラ23を第1搬送幅方向に平行な軸心周りに回転させる第1搬送用モータ25が設けられており、第1搬送用モータ25の出力軸は、一対のプーリとベルトからなる連結機構27によって第1搬送用ローラ23に連動連結してある。
第1搬送用ケース21の下面の後部には、第1搬送用ローラ23の周辺域に向かって下方向から空気を送風する第1搬送用送風ファン29が設けられており、第1搬送用ケース21の下面の前部には、第1搬送用ローラ23の周辺域の空気を第1搬送用ケース31の開口側から下方向へ吸引する第1搬送用吸引ファン31が設けられている。ここで、第1搬送用送風ファン29の作動と第1搬送用吸引ファン31の作動を切り替えることにより、第1搬送用ローラ23の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっており、換言すれば、第1搬送用送風ファン29及び第1搬送用吸引ファン31は、第1搬送用ローラ23の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える第1搬送用圧力発生器としての機能を有する。
左から2列目のチャンバー13(第1搬送幅方向の中央のチャンバー13)の上面には、複数の反射型光電センサ33が第1搬送方向に間隔を置いて設けられており、各反射型光電センサ33は、投光した信号光Pの反射を監視することによって、基板Wが各第1搬送用ローラ23を乗り越えたことを検出するものである。また、装置本体9の近傍には、コントローラ35が配設されており、コントローラ35には、各反射型光電センサ33が電気的に接続されてある。そして、コントローラ35は、各反射型光電センサ33から検出信号が出力されると、各第1搬送用ローラ23の周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各第1搬送用送風ファン29及び各第1搬送用吸引ファン31を制御するものであって、具体的には、各第1搬送用送風ファン29の作動を停止して各第1搬送用吸引ファン31の作動を開始するように制御するものである。
第1搬送用圧力発生器として第1搬送用送風ファン29及び第1搬送用吸引ファン31を用いる代わりに、図3に示すように、第1搬送用ケース21の下面に設けられかつ正方向及び逆方向へ回転方向を変更可能な第1搬送用正逆ファン37を用いても構わない。ここで、第1搬送用正逆ファン37の回転方向(作動状態)を切り替えることにより第1搬送用ローラ23の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっている。この場合には、コントローラ35は、各反射型光電センサ33からの検出信号が出力されると、各第1搬送用ローラ23の周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各第1搬送用正逆ファン37を制御するものであって、具体的には、各第1搬送用正逆ファン37の回転方向を正方向から逆方向へ切り替えるように制御するものである。
クロス浮上搬送システム1の第2浮上搬送装置5の具体的な構成は、以下のようになる。
図1及び図4に示すように、第2浮上搬送装置5は、第2搬送方向へ延びた装置本体(装置フレーム)39を具備しており、装置本体39は、複数の支柱41を備えている。なお、装置本体39は、クロス浮上搬送システム1のシステム本体の一部を構成するものである。
装置本体39には、圧縮空気を収容する複数のチャンバー43が第2搬送方向に沿って配設されており、複数のチャンバー43の配設状態は、第1搬送方向(換言すれば、第2搬送方向に直交する第2搬送幅方向)に複数列(本発明の実施形態にあっては、3列)になっている。また、各チャンバー43の下面には、チャンバー43内に圧縮空気を供給する複数の供給ファン45(本発明の実施形態にあっては、ファンフィルタユニット)が設けられており、換言すれば、各チャンバー43の内部は、複数の供給ファン45に接続されている。
各チャンバー43の上面には、圧縮空気の圧力を利用して基板Wを浮上させる複数の浮上ユニット47が第2搬送方向(若しくは第2搬送方向及び第2搬送幅方向)に間隔を置いて配設されており、複数の浮上ユニット47の配設状態は、第2搬送幅方向に複数列(本発明の実施形態にあっては、5列)になっている。また、各浮上ユニット47の上面には、 圧縮空気を噴出する矩形枠状のノズル47nが浮上ユニット47の上面の外縁に沿って形成されており、各浮上ユニット17は、基板Wとの間にエア溜まり層Sを生成可能である。なお、浮上ユニット47のノズル47nは、第1浮上搬送装置3の浮上ユニット17のノズル17nと同じ構成を有している。
装置本体39には、基板Wを第2搬送方向へ搬送する第2搬送機構の一例として複数の第2搬送用ローラ駆動ユニット49が第2搬送方向に沿って配設されており、複数の第2搬送用ローラ駆動ユニット49の配設状態は、第2搬送幅方向に複数列(本発明の実施形態にあっては、2列)になっている。そして、各第2搬送用ローラ駆動ユニット49の具体的な構成は、次のようになる。
装置本体39には、上側が開口された第2搬送用ケース51が設けられており、第2搬送用ケース51内には、基板Wの裏面を支持する第2搬送用ローラ53が第2搬送幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられている。また、第2搬送用ローラ53は、第2搬送用ケース51に対して上方向へ突出してあって、第2搬送用ローラ53の支持高さ(最上部の高さ)は、浮上ユニット47による浮上高さ位置(パスライン高さ)と同じ高さ又はパスライン高さよりも低い高さに設定されている。そして、第2搬送用ケース51内には、第2搬送用ローラ53を第2搬送幅方向に平行な軸心周りに回転させる第2搬送用モータ55が設けられており、第2搬送用モータ55の出力軸は、一対のプーリとベルトからなる連結機構57によって第2搬送用ローラ53に連動連結してある。
第2搬送用ケース51の下面の左部には、第2搬送用ローラ53の周辺域に向かって下方向から空気を送風する第2搬送用送風ファン59が設けられており、第2搬送用ケース51の下面の右部には、第2搬送用ローラ53の周辺域の空気を第2搬送用ケース51の開口側から下方向へ吸引する第2搬送用吸引ファン61が設けられている。ここで、第2搬送用送風ファン59の作動と第2搬送用吸引ファン61の作動を切り替えることにより、第2搬送用ローラ53の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっており、換言すれば、第2搬送用送風ファン59及び第2搬送用吸引ファン61は、第2搬送用ローラ53の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える第2搬送用圧力発生器としての機能を有する。
前から2列目のチャンバー43(第2搬送幅方向の中央のチャンバー43)の上面には、複数(1つのみ図示)の反射型光電センサ65が第2搬送方向に間隔を置いて設けられており、各反射型光電センサ65は、投光した信号光Pの反射を監視することによって、基板Wが各第2搬送用ローラ53を乗り越えたことを検出するものである。また、装置本体39の近傍には、コントローラ67が配設されており、コントローラ67には、各反射型光電センサ65が電気的に接続されてある。そして、コントローラ67は、各反射型光電センサ65から検出信号が出力されると、各第2搬送用ローラ53の周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各第2搬送用送風ファン59及び各第2搬送用吸引ファン61を制御するものであって、具体的には、各第2搬送用送風ファン59の作動を停止して各第2搬送用吸引ファン61の作動を開始するように制御するものである。
なお、第2搬送用圧力発生器として第2搬送用送風ファン59及び第2搬送用吸引ファン61を用いる代わりに、正方向及び逆方向へ回転方向を変更可能な第2搬送用正逆ファン(図示省略)を用いても構わない。
クロス浮上搬送システム1の方向転換装置7の具体的な構成は、以下のようになる。
図1、図5、及び図6に示すように、方向転換装置7は、第1浮上搬送装置3の下流側と第2浮上搬送装置5の上流側との中間に配設された装置本体69を具備しており、装置本体69は、複数の支柱71を備えている。なお、装置本体69は、第1浮上搬送装置3の装置本体9及び第2浮上搬送装置5の装置本体39と同様に、クロス浮上搬送システム1のシステム本体の一部を構成するものである。
装置本体69には、圧縮空気を収容する複数のチャンバー73が配設されており、各チャンバー73の下面には、チャンバー73内に圧縮空気を供給する複数の供給ファン75(本発明の実施形態にあっては、ファンフィルタユニット)が設けられており、換言すれば、各チャンバー73の内部は、複数の供給ファン75に接続されている。
各チャンバー73の上面には、圧縮空気の圧力を利用して基板Wを浮上させる複数の浮上ユニット77が第1搬送方向及び/又は第2搬送方向に間隔を置いて配設されており、複数の浮上ユニット77の配設状態は、第1搬送方向(第2搬送幅方向)及び第2搬送方向(第1搬送幅方向)に複数列(本発明の実施形態にあっては、5列)になっている。また、各浮上ユニット77の上面には、 圧縮空気を噴出する矩形枠状のノズル77nが浮上ユニット77の上面の外縁に沿って形成されており、各浮上ユニット77は、基板Wとの間にエア溜まり層Sを生成可能である。なお、浮上ユニット77のノズル77nは、第1浮上搬送装置3の浮上ユニット17のノズル17nと同じ構成を有している。
装置本体69における第2搬送方向(第1搬送幅方向)に隣接関係にあるチャンバー73間には、基板Wを第1浮上搬送装置3から受け取りながら第1搬送方向へ搬送する受取機構の一例として複数の受取用ローラ駆動ユニット79が第1搬送方向に沿って配設されており、複数の受取用ローラ駆動ユニット79の配設状態は、第2搬送方向に複数列(本発明の実施形態にあっては、2列)になっている。そして、各受取用ローラ駆動ユニット79の具体的な構成は、次のようになる。
装置本体69における第2搬送方向に隣接関係にあるチャンバー73間には、上側が開口された受取用ケース81が設けられており、受取用ケース81内には、基板Wの裏面を支持する受取用ローラ83が第2搬送方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられている。また、受取用ローラ83は、受取用ケース81に対して上方向へ突出してあって、受取用ローラ83の支持高さ(最上部の高さ)は、浮上ユニット77による浮上高さ位置(パスライン高さ)と同じ高さ又はパスライン高さよりも低い高さに設定されている。そして、受取用ケース81内には、受取用ローラ83を第2搬送方向に平行な軸心周りに回転させる受取用モータ85が設けられており、受取用モータ85の出力軸は、一対のプーリとベルトからなる連結機構87によって受取用ローラ83に連動連結してある。
受取用ケース81の下面の後部には、受取用ローラ83の周辺域に向かって下方向から空気を送風する受取用送風ファン89が設けられており、受取用ケース81の下面の前部には、受取用ローラ83の周辺域の空気を受取用ケース81の開口側から下方向へ吸引する受取用吸引ファン91が設けられている。ここで、受取用送風ファン89の作動と受取用吸引ファン91の作動を切り替えることにより、受取用ローラ83の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっており、換言すれば、受取用送風ファン89及び受取用吸引ファン91は、受取用ローラ83の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える受取用圧力発生器としての機能を有する。
なお、受取用圧力発生器として受取用送風ファン89及び受取用吸引ファン91を用いる代わりに、正方向及び逆方向へ回転方向を変更可能な受取送用正逆ファン(図示省略)を用いても構わない。
装置本体69における第1搬送方向(第2搬送幅方向)に隣接関係にあるチャンバー73間には、基板Wを第2浮上搬送装置5へ送り出しながら第2搬送方向へ搬送する送出機構の一例として複数の送出用ローラ駆動ユニット93が第2搬送方向に沿って配設されており、複数の送出用ローラ駆動ユニット93の配設状態は、第1搬送方向に複数列(本発明の実施形態にあっては、2列)になっている。そして、各送出用ローラ駆動ユニット93の具体的な構成は、次のようになる。
装置本体69における第1搬送方向に隣接関係にあるチャンバー73間には、上側が開口された送出用ケース95が設けられており、送出用ケース95内には、基板Wの裏面を支持する送出用ローラ97が第1搬送方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられている。また、送出用ローラ97は、送出用ケース95に対して上方向へ突出してあって、送出用ローラ97の支持高さ(最上部の高さ)は、浮上ユニット77による浮上高さ位置(パスライン高さ)と同じ高さ又はパスライン高さよりも低い高さに設定されている。そして、送出用ケース95内には、送出用ローラ97を第1搬送方向に平行な軸心周りに回転させる送出用モータ99が設けられており、送出用モータ99の出力軸は、一対のプーリとベルトからなる連結機構101によって送出用ローラ97に連動連結してある。
送出用ケース95の下面の左部には、送出用ローラ97の周辺域に向かって下方向から空気を送風する送出用送風ファン103が設けられており、送出用ケース95の下面の右部には、送出用ローラ97の周辺域の空気を送出用ケース95の開口側から下方向へ吸引する送出用吸引ファン105が設けられている。ここで、送出用送風ファン103の作動と送出用吸引ファン105の作動を切り替えることにより、受取用ローラ83の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっており、換言すれば、受取用送風ファン89及び受取用吸引ファン91は、受取用ローラ83の周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える受取用圧力発生器としての機能を有する。
なお、受取用圧力発生器として受取用送風ファン89及び受取用吸引ファン91を用いる代わりに、正方向及び逆方向へ回転方向を変更可能な受取送用正逆ファン(図示省略)を用いても構わない。
中央のチャンバー73の上面には、複数の反射型光電センサ107が第1搬送方向に間隔を置いて設けられており、各反射型光電センサ107は、投光した信号光Pの反射を監視することによって、基板Wが各受取用ローラ83を乗り越えたことを検出するものである。また、装置本体69の近傍には、コントローラ109が配設されており、コントローラ109には、各反射型光電センサ107が電気的に接続されてある。そして、コントローラ109は、第1浮上搬送装置3から基板Wを受け取る際に、各反射型光電センサ107から検出信号が出力されると、各受取用ローラ83の周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各受取用送風ファン89及び各受取用吸引ファン91を制御するものであって、具体的には、各受取用送風ファン89の作動を停止して各受取用吸引ファン91の作動を開始するように制御するものである。
コントローラ109は、第1浮上搬送装置3から基板Wを受け取る際に、各送出用ローラ97の周辺域を正圧状態に保つように各送出用送風ファン103及び各送出用吸引ファン105を制御するものであって、具体的には、各送出用吸引ファン105の作動を停止した状態で、各送出用送風ファン103を作動させるように制御するものである。そして、コントローラ109は、第2浮上搬送装置5へ基板Wを送り出す際に、各受取用ローラ83の周辺域を正圧状態に保つように各受取用送風ファン89及び各受取用吸引ファン91を制御するものであって、具体的には、各受取用吸引ファン91の作動を停止した状態で、各受取用送風ファン89の作動させるように制御するものである。更に、コントローラ109は、第2浮上搬送装置5へ基板Wを送り出す際に、各送出用ローラ97の周辺域を負圧状態に保つように各送出用送風ファン103及び各送出用吸引ファン105を制御するものであって、具体的には、各送出用送風ファン103の作動を停止した状態で、各送出用吸引ファン105を作動させるように制御するものである。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
各供給ファン15の作動によって各チャンバー13の内部へ圧縮空気を供給して、各浮上ユニット17のノズル17nから圧縮空気を噴出させる。また、各第1搬送用送風ファン29の作動及び各第1搬送用吸引ファン31の作動を切り替えることによって各第1搬送用ローラ23の周辺域を正圧状態から負圧状態に適宜に切り替えつつ、各第1搬送用モータ25の駆動によって各第1搬送用ローラ23を第1搬送幅方向(第2搬送方向)に平行な軸心周りに回転させる。これにより、基板Wの裏面と複数の第1搬送用ローラ23との接触圧を確保しつつ、基板Wを第1搬送方向へ浮上搬送(浮上させた状態で搬送)することができる。
ここで、基板Wの第1搬送方向への浮上搬送中に、基板Wが各第1搬送用ローラ23を乗り越えると、換言すれば、各反射型光電センサ65から検出信号が出力されると、コントローラ35によって各第1搬送用ローラ23の周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各第1搬送用送風ファン29及び各第1搬送用吸引ファン31を制御しているため、各第1搬送用ローラ23の周辺域の負圧度を高く設定しても、基板Wの端面と第1搬送用ローラ23等との衝突を回避することができる。
基板Wの端部が第1浮上搬送装置3の下流側の所定位置に達する前に、各供給ファン75の作動によって各チャンバー73の内部に圧縮空気を供給して、各浮上ユニット77のノズル77nから圧縮空気を噴出させる。また、各送出用送風ファン103の作動によって各送出用ローラ97の周辺域に向かって空気を送風して、各送出用ローラ97の周辺域を正圧状態にする。そして、各受取用送風ファン89の作動及び各受取用吸引ファン91の作動を切り替えることによって各受取用ローラ83の周辺域を正圧状態から負圧状態に適宜に切り替えつつ、各受取用モータ85の駆動によって各受取用ローラ83を第2搬送方向(第1搬送幅方向)に平行な軸心周りに回転させる。これにより、基板Wの裏面と複数の受取用ローラ83との接触圧を確保しつつ、基板Wを第1浮上搬送装置3から複数の受取用ローラ駆動ユニット79側に受け取りながら第1搬送方向へ浮上搬送することができる。なお、第1浮上搬送装置3から基板Wを完全に受け取ったことは反射型光電センサ(図示省略)等によって検出されるものである。
ここで、第1浮上搬送装置3から基板Wを受け取る際、基板Wが各受取用ローラ83を乗り越えると、換言すれば、各反射型光電センサ107から検出信号が出力されると、コントローラ109によって各受取用ローラ83の周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各受取用送風ファン89及び各受取用吸引ファン91を制御しているため、各受取用ローラ83の周辺域の負圧度を高く設定しても、基板Wの端面と受取用ローラ83等との衝突を回避することができる。また、第1浮上搬送装置3から基板Wを受け取る際、コントローラ109によって各送出用ローラ97の周辺域を正圧状態に保つように各送出用送風ファン103及び各送出用吸引ファン105を制御しているため、基板Wの端面と送出用ローラ97等との衝突を回避することができる。
第1浮上搬送装置3から基板Wを完全に受け取った後に、各受取用吸引ファン91の作動、各受取用モータ85の駆動、及び各送出用送風ファン103の作動を停止すると共に、各送出用吸引ファン105の作動によって各送出用ローラ97の周辺域の空気を各送出ケース95の開口側から下方向へ吸引して、各送出用ローラ97の周辺域を負圧状態にする。次に、各受取用送風ファン89の作動によって各受取用ローラ83の周辺域に向かって空気を送風して、各受取用ローラ83の周辺域を正圧状態にする。そして、各供給ファン75の作動によって各浮上ユニット77のノズル77nから圧縮空気を噴出させつつ、各送出用モータ99の駆動によって各送出用ローラ97を第1搬送方向(第2搬送幅方向)に平行な軸心周りに回転させる。これにより、基板Wの搬送方向を第1搬送方向から第2搬送方向へ転換して、基板Wの裏面と複数の送出用ローラ97との接触圧を確保しつつ、基板Wを複数の送出用ローラ駆動ユニット93側から第2浮上搬送装置5へ送りしながら第2搬送方向へ浮上搬送することができる。
ここで、第2浮上搬送装置5へ基板Wを送り出す際に、コントローラ109によって、各受取用ローラ83の周辺域を正圧状態に保つように各受取用送風ファン89及び各受取用吸引ファン91を制御する共に、各送出用ローラ97の周辺域を負圧状態に保つように各送出用送風ファン103及び各送出用吸引ファン105を制御する。
第2浮上搬送装置5へ基板Wを送り出す前又は送り出す際に、各供給ファン45の作動によって各チャンバー43の内部へ圧縮空気を供給して、各浮上ユニット47のノズル47nから圧縮空気を噴出させる。そして、各第2搬送用送風ファン59の作動及び各第2搬送用吸引ファン61の作動を切り替えることによって各第2搬送用ローラ53の周辺域を正圧状態から負圧状態に適宜に切り替えつつ、各第2搬送用モータ55の駆動によって各第2搬送用ローラ53を第2搬送幅方向(第1搬送方向)に平行な軸心周りに回転させる。これにより、基板Wの裏面と複数の第2搬送用ローラ53との接触圧を確保しつつ、基板Wを第2搬送方向へ浮上搬送することができる。
ここで、基板Wの第2搬送方向への浮上搬送中に、基板Wが各第2搬送用ローラ53を乗り越えると、換言すれば、各反射型光電センサ65から検出信号が出力されると、コントローラ67によって各第2搬送用ローラ53の周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各第2搬送用送風ファン59及び各第2搬送用吸引ファン61を制御しているため、各第2搬送用ローラ53の周辺域の負圧度を高く設定しても、基板Wの端面と第2搬送用ローラ53等との衝突を回避することができる。
従って、本発明の実施形態によれば、各搬送用ローラ(各第1搬送用ローラ23及び各第2搬送用ローラ53)の周辺域の負圧度を高く設定しても、基板Wの端面と各搬送用ローラ23,53等との衝突を回避できるため、基板の裏面と搬送用ローラ23,53との間の滑りを低減して、基板Wを第1搬送方向及び第2搬送方向へ浮上搬送する際における基板Wの搬送効率を高めつつ、基板Wの割れ等の損傷又は搬送用ローラ23,53の受傷を極力少なくすることができる。
また、各受取用ローラ83の周辺域の負圧度を高く設定しても、基板Wの端面と受取用ローラ83等との衝突を回避できるため、基板Wの裏面と受取用ローラ83との間の滑りを低減して、第1浮上搬送装置3から基板Wを受け取る際における基板Wの搬送効率を高めつつ、基板Wの割れ等の損傷又は受取用ローラ83の受傷を極力少なくすることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
W 基板
S エア溜まり層(圧力溜まり層)
1 クロス浮上搬送システム
3 第1浮上搬送装置
5 第2浮上搬送装置
7 方向転換装置
9 装置本体
11 支柱
13 チャンバー
15 供給ファン
17 浮上ユニット
17n ノズル
19 第1搬送用ローラ駆動ユニット
21 第1搬送用ケース
23 第1搬送用ローラ
25 第1搬送用モータ
29 第1搬送用送風ファン
31 第1搬送用吸引ファン
33 反射型光電センサ
35 コントローラ
37 第1搬送用正逆ファン
39 装置本体
43 チャンバー
45 供給ファン
47 浮上ユニット
47n ノズル
49 第2搬送用ローラ駆動ユニット
51 第2搬送用ケース
53 第2搬送用ローラ
55 第2搬送用モータ
57 連結機構
59 第2搬送用送風ファン
61 第2搬送用吸引ファン
65 反射型光電センサ
67 コントローラ
69 装置本体
73 チャンバー
75 供給ファン
77 浮上ユニット
77n ノズル
79 受取用ローラ駆動ユニット
81 受取用ケース
83 受取用ローラ
85 受取用モータ
89 受取用送風ファン
91 受取用吸引ファン
93 送出用ローラ駆動ユニット
95 送出用ケース
97 送出用ローラ
99 送出用モータ
103 送出用送風ファン
105 送出用吸引ファン
107 反射型光電センサ
109 コントローラ

Claims (9)

  1. 基板を搬送方向へ浮上搬送する浮上搬送装置において、
    装置本体に前記搬送方向へ沿って配設され、内部が浮上ガスを供給する浮上ガス供給源に接続され、上面に浮上ガスを噴出するノズルが形成され、浮上ガスの圧力を利用して基板を浮上させる複数の浮上ユニットと、
    前記装置本体に配設され、配設状態が前記搬送方向に直交する搬送幅方向に複数列になってあってかつ前記搬送幅方向に平行な軸心周りに回転可能でかつ基板の裏面を支持する複数の搬送用ローラ、複数の前記搬送用ローラを前記搬送幅方向に平行な軸心周りに回転させる搬送用モータ、及び各搬送用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える搬送用圧力発生器を備え、基板を前記搬送方向へ搬送する搬送機構と、
    基板の端面と前記搬送用ローラとの衝突を回避しつつ、基板の裏面と複数の前記搬送用ローラとの接触圧を確保するため、基板が各搬送用ローラを乗り越えると、各搬送用ローラの周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように各搬送用圧力発生器を制御するコントローラと、を具備したことを特徴とする浮上搬送装置。
  2. 前記搬送機構は、
    前記装置本体に配設されかつ配設状態が前記搬送幅方向に複数列になっている複数のローラ駆動ユニットであって、
    各ローラ駆動ユニットは、前記装置本体に設けられかつ上側が開口された搬送用ケース、前記搬送用ケース内に前記搬送幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられかつ前記搬送用ケースに対して上方向へ突出した前記搬送用ローラ、前記搬送用ケースに設けられた前記搬送用モータ、及び前記搬送用ケースに設けられた前記搬送用圧力発生器を備えていることを特徴とする請求項1に記載の浮上搬送装置。
  3. 各搬送用圧力発生器は、前記搬送用ローラの周辺域に向かって下方向から空気を送風する搬送用送風ファンと、前記搬送用ローラの周辺域の空気を前記搬送用ケースの開口側から下方向へ吸引する搬送用吸引ファンとを備え、前記搬送用送風ファンの作動と前記搬送用吸引ファンの作動を切り替えることにより前記搬送用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浮上搬送装置。
  4. 各搬送用圧力発生器は、正方向及び逆方向へ回転方向を変更可能な搬送用正逆ファンであって、前記搬送用正逆ファンの回転方向を切り替えることにより前記搬送用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっている請求項1又は請求項2に記載の浮上搬送装置。
  5. 基板を第1搬送方向へ浮上搬送する第1浮上搬送装置から基板を受け取って、基板を前記第1搬送方向に対して直交する第2搬送方向へ浮上搬送する第2浮上搬送装置へ基板を送り出す際に、基板の搬送方向を前記第1搬送方向から前記第2搬送方向へ転換する方向転換装置において、
    装置本体に配設され、内部が浮上ガスを供給する浮上ガス供給源に接続され、上面に浮上ガスを噴出するノズルが形成され、浮上ガスの圧力を利用して基板を浮上させる複数の浮上ユニットと、
    前記装置本体に配設され、配設状態が前記第2搬送方向に複数列になってあってかつ前記第2搬送方向に平行な軸心周りに回転可能でかつ基板の裏面を支持する複数の受取用ローラ、複数の前記受取用ローラを前記第2搬送方向に平行な軸心周りに回転させる受取用モータ、及び各受取用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える受取用圧力発生器を備え、基板を前記第1浮上搬送装置から受け取りながら前記第1搬送方向へ搬送する受取機構と、
    前記装置本体に配設され、配設状態が前記第1搬送方向に複数列になってあってかつ前記第1搬送方向に平行な軸心周りに回転可能でかつ基板の裏面を支持する複数の送出用ローラ、複数の前記送出用ローラを前記第1搬送方向に平行な軸心周りに回転させる送出用モータ、及び各送出用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替える送出用圧力発生器を備え、基板を前記第2浮上搬送装置へ送り出しながら前記第2搬送方向へ搬送する送出機構と、
    前記第1浮上搬送装置から基板を受け取る際に、基板が各受取用ローラを乗り越えると、各受取用ローラの周辺域を正圧状態から負圧状態に切り替えるように前記受取用圧力発生器を制御するコントローラと、を具備したことを特徴とする方向転換装置。
  6. 前記コントローラは、前記第1浮上搬送装置から基板を受け取る際に、各送出用ローラの周辺域を正圧状態に保つように前記送出用圧力発生器を制御可能であると共に、前記第2浮上搬送装置へ基板を送り出す際に、各受取用ローラの周辺域を正圧状態に保つように前記受取用圧力発生器を制御可能であってかつ各送出用ローラの周辺域を負圧状態に保つように前記送出用圧力発生器を制御可能であることを特徴とする請求項5に記載の方向転換装置。
  7. 前記受取機構は、
    前記装置本体に配設されかつ配設状態が前記第2搬送方向に複数列になっている複数の受取用ローラ駆動ユニットであって、
    各受取用ローラ駆動ユニットは、
    前記装置本体に設けられかつ上側が開口された受取用ケース、前記受取用ケース内に前記第2搬送方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられかつ前記受取用ケースに対して上方向へ突出した前記受取用ローラ、前記受取用ケースに設けられた前記受取用モータ、及び前記受取用ケースに設けられた前記受取用圧力発生器を備え、
    前記送出機構は、
    前記装置本体に配設されかつ配設状態が前記第1搬送方向に複数列になっている複数の送出用ローラ駆動ユニットであって、
    各送出用ローラ駆動ユニットは、
    前記装置本体に設けられかつ上側が開口された送出用ケース、前記送出用ケース内に前記第1搬送方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられかつ前記送出用ケースに対して上方向へ突出した前記送出用ローラ、前記送出用ケースに設けられた前記送出用モータ、及び前記送出用ケースに設けられた前記送出用圧力発生器を備えていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の方向転換装置。
  8. 各受取用圧力発生器は、前記受取用ローラの周辺域に向かって下方向から空気を送風する受取用送風ファンと、前記受取用ローラの周辺域の空気を前記受取用ケースの開口側から下方向へ吸引する受取用吸引ファンとを備え、前記受取用送風ファンの作動と前記受取用吸引ファンの作動を切り替えることにより前記受取用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになってあって、
    各送出用圧力発生器は、前記送出用ローラの周辺域に向かって下方向から空気を送風する送出用ファンと、前記送出用ローラの周辺域の空気を前記送出用ケースの開口側から下方向へ吸引する送出用吸引ファンとを備え、前記送出用送風ファンの作動と前記送出用吸引ファンの作動を切り替えることにより前記送出用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっていることを特徴とする請求項5から請求項7のうちのいずれか1項に記載の方向転換装置。
  9. 各受取用圧力発生器は、正方向及び逆方向へ回転方向を変更可能な受取用正逆ファンであって、前記受取用正逆ファンの回転方向を切り替えることにより前記受取用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになってあって、
    各送出用圧力発生器は、正方向及び逆方向へ回転方向を変更可能な送出用正逆ファンであって、前記送出用正逆ファンの回転方向を切り替えることにより前記送出用ローラの周辺域を正圧状態と負圧状態に切り替えるようになっていること特徴とする請求項5から請求項7のうちのいずれか1項に記載の方向転換装置。
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