JP4752858B2 - 板状体搬送装置及びその制御方法 - Google Patents

板状体搬送装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4752858B2
JP4752858B2 JP2008103857A JP2008103857A JP4752858B2 JP 4752858 B2 JP4752858 B2 JP 4752858B2 JP 2008103857 A JP2008103857 A JP 2008103857A JP 2008103857 A JP2008103857 A JP 2008103857A JP 4752858 B2 JP4752858 B2 JP 4752858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
top plate
fluid
ejection
glass substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008103857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009256002A (ja
Inventor
大輔 新間
祐治 一ノ瀬
治正 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority to JP2008103857A priority Critical patent/JP4752858B2/ja
Publication of JP2009256002A publication Critical patent/JP2009256002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4752858B2 publication Critical patent/JP4752858B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ガラス基板や半導体ウェハ等の板状体を搬送する板状体搬送装置及びその制御方法に関する。
液晶パネルの製造においては、近年、ガラス基板のサイズの大型化が進んでおり、最近では3m角に達するものも計画されている。従来は、ガラス基板を搬送するために、スタッカークレーン等の搬送台車が使用されていた。この搬送台車は、複数枚のガラス基板をカセットに収容して搬送するものである。ところが、前述したようにガラス基板のサイズが大型化して搬送重量が増大すると、これに対応して搬送台車を大型化しなければならず、クリーンスペースの増大や安全性の低下などの課題が生じる。そこで、これに対応するため、例えば、ガラス基板を1枚ずつ搬送する搬送装置が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の搬送装置は、搬送方向と直交する幅方向中央部に配置された浮上チャンバと、その幅方向両側に配置され、ガラス基板の幅方向両端を支持する一対の搬送ローラ列とを備えている。浮上チャンバには、ブロアからフィルタ及びダクトホースを介して比較的低圧な気体が供給されており、その上面板に形成された多数の気体噴出小孔から気体を噴出する。これにより、浮上チャンバの上面板とガラス基板の幅方向中央部との間に気体膜が形成されて、ガラス基板の幅方向中央部を浮上させる。そして、この状態のガラス基板を搬送ローラの搬送力によって搬送するようになっている。
特開2003−63643号公報
上記特許文献1に記載の搬送装置は、浮上チャンバの上面板に形成された多数の気体噴出小孔から気体を噴出して、ガラス基板の幅方向中央部を浮上させるようになっている。ところで、搬送装置が設置されるクリーンルーム内では、ダウンフローが生じており、装置等から発生した塵を床下等に排出するようになっている。しかし、搬送装置には、ダウンフローが及ばず吹き溜まりとなる領域が生じることがある。あるいは、搬送装置は、水平面積が比較的広いために雰囲気中の塵が堆積し、この堆積した塵が気体噴出の際に舞い上がることがある。そのため、ガラス基板の搬送路における塵の浮遊量がクリーンルーム内の一般的な雰囲気より多くなる可能性があった。そして、このような場合には、ガラス基板の表面に多くの塵が付着し、基板上に形成する回路の不良発生が増加する恐れがあった。
本発明の目的は、板状体の搬送路における塵の浮遊量を低減することができる板状体搬送装置及びその制御方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、板状体の搬送路を形成する天板を備え、前記天板に形成された複数の孔から流体を噴出して前記板状体の少なくとも一部分を浮上させる板状体搬送装置において、前記天板の複数の孔から搬送路側に流体を噴出させる噴出手段と、前記天板の複数の孔から搬送路側とは反対側に流体を吸引させる吸引手段と、前記板状体の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出結果に基づき前記天板上に前記板状体が存在すると判断した場合に、前記噴出手段を作動させ、前記位置検出手段の検出結果に基づき前記天板上に前記板状体が存在しないと判断した場合に、前記吸引手段を作動させる制御手段とを備える。
このように本発明においては、例えば位置検出手段の検出結果に基づき天板上に板状体が存在すると判断した場合は、噴出手段を作動させる。これにより、天板に形成された複数の孔から流体が噴出して板状体の少なくとも一部分を浮上させることができ、板状体を搬送することができる。一方、例えば位置検出手段の検出結果に基づき天板上に板状体が存在しないと判断した場合は、吸引手段を作動させる。これにより、板状体の搬送路における雰囲気中の塵を吸引することができる。また、天板上に堆積された塵も吸引することができるので、その後の噴出手段の作動によって生じる塵の飛散を低減することができる。したがって、板状体の搬送路における塵の浮遊量を低減することができる。
本発明によれば、板状体の搬送路における塵の浮遊量を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における搬送システムの全体構成を表す概略図である。
この図1において、例えばガラス基板1を1枚ずつ搬送する搬送システムがクリーンルーム内に設置されており、クリーンルーム内では図1中矢印Aで示すようなダウンフローが生じている。搬送システムは、複数(図1では5つ)の搬送ユニット2と、これら搬送ユニット2を制御する制御装置3とを備えている。複数の搬送ユニット2は、ガラス基板1の搬送路を形成する略平坦な天板4をそれぞれ備えており、それら天板4がガラス基板1の搬送方向(図中左方向)に連続するように配置されている。そして、天板4のほぼ全域に亘って形成された複数の孔5(但し、図1では図示せず、後述する図3で1つのみ図示)から搬送路側(図中上側)に気体(例えば空気等)を噴出させることで、天板4とガラス基板1の幅方向(図中紙面に対し垂直方向)中央部との間に気体膜を形成し、ガラス基板1の幅方向中央部を浮上させるようになっている。また、図示しないが、搬送路から逸脱しないようにガラス基板1を案内するガイドローラと、ガラス基板1の幅方向両側端部を支持する対の搬送ローラとが設けられており、モータ等の動力によって搬送ローラを回転させることで、ガラス基板1を所定の速度で搬送するようになっている。
搬送ユニット2は、上記天板4と、この天板4の複数の孔5から搬送路側に気体を噴出させるか、あるいは搬送路側とは反対側(図中下側)に気体を吸引させる噴出吸引装置6と、ガラス基板1の位置を検出する位置センサ7とを備えている。天板4の搬送方向長さは、例えば、10cm〜50cm程度としてもよいし、1m程度としてもよいし、ガラス基板1の搬送方向長さとほぼ同じ2〜3m程度としてもよいし、それ以上の10m程度としてもよい。なお、本実施形態では、図示するように、天板4の搬送方向長さをガラス基板1の搬送方向長さより長くしている。
各搬送ユニット2の噴出吸引装置6は、例えば同期作動する複数のファン8で構成されている。ファン8は、詳細を図示しないが、羽根車及びこの羽根車を正方向又は逆方向に回転駆動可能なモータを有するファン本体と、このファン本体を収納するとともに、ファン本体と天板4との間の流路を形成するチャンバとを備えている。そして、例えば羽根車を正方向に回転させると、図中矢印Bで示すように、天板4の複数の孔5から気体が噴出するようになっている。一方、例えば羽根車を逆方向に回転させると、図中矢印Cで示すように、天板4の複数の孔5から気体が吸引されるようになっている(図中矢印C参照)。すなわち、ファン本体の回転駆動方向を切り替えることで、噴出動作及び吸引動作を選択的に行わせるようになっている。なお、ファン本体の回転駆動方向の切り替えは、例えばインバータ等(図示せず)を用いモータの電流の向きを変えることで行われる。
各搬送ユニット2の位置センサ7は、天板4の上流側端部位置に1つ設けられている。そのため、位置センサ7の配置間隔は、天板4の搬送方向長さと同じとなり、ガラス基板1の搬送方向長さより長くなっている。なお、位置センサ7は、例えば超音波センサ、光センサ、圧力センサ、又は荷重センサ等を採用している。
制御装置3は、ケーブル9等を介して位置センサ7からの検出信号を入力し、それら検出信号に対し所定の演算処理を行って、搬送ユニット2を個別に制御するようになっている。詳細には、各搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在するかどうかを、その対象となる搬送ユニット2の位置センサ7(以降、上流側の位置センサ7Aと称す)からの検出信号と下流側に隣接する搬送ユニット2の位置センサ7(以降、下流側の位置センサ7Bと称す)からの検出信号に基づいて判断する。そして、例えば搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在すると判断した場合は、その対象となる搬送ユニット2の噴出吸引装置6にケーブル10を介して指令信号を出力し、噴出吸引装置6に噴出動作を行わせる。一方、例えば搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在しないと判断した場合は、その対象となる搬送ユニット2の噴出吸引装置6にケーブル10を介して指令信号を出力し、噴出吸引装置6に吸引動作を行わせるようになっている。このような動作の具体例を、図2を用いて以下説明する。
例えば図2(a)に示すように、対象となる搬送ユニット2の天板4の上流側端部位置にガラス基板1の前端部が到達していなければ、上流側の位置センサ7Aの検出信号及び下流側の位置センサ7Bの検出信号はともにOFFとなる。そして、制御装置3は、上流側の位置センサ7Aの検出信号がONとなるまでは、その搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在しないと判断して、その搬送ユニット2の噴出吸引装置6に吸引動作を連続的に行わせる。その後、例えば図2(b)に示すように、対象となる搬送ユニット2の天板4の上流側端部位置にガラス基板1の前端部が到達すれば、上流側の位置センサ7Aの検出信号がONに切り替わる。これにより、制御装置3は、対象となる搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在すると判断して、その搬送ユニット2の噴出吸引装置6に噴出動作を行わせる。その後、ガラス基板1が上流側の位置センサ7Aと下流側の位置センサ7Bとの間に位置すれば(前述の図1参照)、上流側の位置センサ7Aの検出信号及び下流側の位置センサ7Bの検出信号はともにOFFとなる。このとき、制御装置3は、噴出動作中に下流側の位置センサ7Bの検出信号がOFFからONに切り替わっていないことから、対象となる搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在すると判断して、噴出動作を継続させる。その後、例えば図2(c)に示すように、下流側に隣接する搬送ユニット2の天板4の上流側端部位置にガラス基板1の前端部が到達すれば、下流側の位置センサ7Bの検出信号がONに切り替わる。さらに、例えば図2(d)に示すように、下流側に隣接する搬送ユニット2の天板4の上流側端部位置をガラス基板1の後端部が通過すれば、下流側の位置センサ7Bの検出信号がOFFに切り替わる。これにより、制御装置3は、対象となる搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在しないと判断して、その搬送ユニット2の噴出吸引装置6に吸引動作を行わせる。そして、対象となる搬送ユニット2の天板4の上流側端部位置に新たなガラス基板1の前端部が到達するまで、吸引動作を継続させる。
このように本実施形態においては、制御装置3は、位置センサ7の検出結果に基づき、各搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在するかどうかを判断する。そして、例えば天板4上にガラス基板1が存在すると判断された搬送ユニット2においては、噴出動作を行わせる。これにより、ガラス基板1の幅方向中央部を浮上させることができ、ガラス基板1の幅方向中央部が垂れ下がることなく搬送することができる。一方、例えば天板4上にガラス基板1が存在しないと判断された搬送ユニット2においては、吸引動作を行わせる。これにより、ガラス基板1の搬送路における雰囲気中の塵を吸引することができる。また、天板4上に堆積された塵も吸引することができるため、その後の噴出動作によって生じる塵の飛散を低減することができる。その詳細を、図3を用いて以下説明する。
天板4は、水平面積が比較的広いために雰囲気中の塵11a,11bが堆積しやすくなっており、特に、噴出吸引装置6を停止させた場合は顕著となる(図3(a)参照)。このような状態で噴出吸引装置6に噴出動作を行わせると、天板4の孔5から噴出される気体によって孔5の周囲領域D1に堆積した塵が飛散することになる(図3(b)参照)。しかし、本実施形態では、噴出吸引装置6に吸引動作を行わせることにより、孔5の周囲領域D2にある塵11bが吸引されるので(図3(b)参照)、その後の噴出動作によって生じる塵の飛散を低減することができる。特に、吸引動作における気体の流速(言い換えれば、天板4の複数の孔5を通過する平均流速)が噴出動作における気体の流速より速くなるように噴出吸引装置6を制御すれば、D2の面積>D1の面積の関係となるため、前述した効果を増大させることができる。
したがって、本実施形態においては、ガラス基板1の搬送路における塵の浮遊量を低減することができる。その結果、ガラス基板1に付着する塵を低減することができ、ガラス基板1に形成される回路の不良発生を低減することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、位置センサ7は、天板4の上流側端部位置に1つ設けた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば位置センサ7の配置間隔がガラス基板1の搬送方向長さより短くなるように、複数設けてもよい。このような変形例を図4により説明する。
図4は、本発明の一変形例における搬送システムの全体構成を表す概略図である。この図4において、上記第1の実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本変形例では、検出センサ7の配置間隔が短くなるように、上流側の検出センサ7Aと下流側の検出センサ7Bとの中間に位置するように検出センサ7Cを追設している。これにより、制御装置3Aは、位置センサ7A〜7Cの検出信号のうちのいずれか1つでもONであれば、対象となる搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在すると判断し、一方、位置センサ7A〜7Cの検出信号の全てがOFFであれば、対象となる搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在しないと判断することができる。このような変形例においても、上記第1の実施形態同様の効果を得ることができる。
本発明の第2の実施形態を図5により説明する。本実施形態は、天板上にガラス基板が存在しないと判断した場合に、吸引動作を間欠的に行わせる実施形態である。なお、本実施形態において、上記第1の実施形態及び変形例と同等の部分は、適宜説明を省略する。
本実施形態では、制御装置3は、天板4上にガラス基板1が存在しないと判断した場合、図5に示すように、吸引動作を間欠的に行わせる(言い換えれば、吸引状態と停止状態を交互に繰り返す)。この間欠動作の時間間隔は予め設定された固定値としてもよいし、例えばガラス基板の位置等に応じて変動させるようにしてもよい。
以上のような実施形態においても、上記第1の実施形態同様、ガラス基板1の搬送路における塵の浮遊量を低減することができる。また、本実施形態においては、消費電力の低減を図ることができる。
本発明の第3の実施形態を図6及び図7により説明する。本実施形態は、ガラス基板が天板に到達する前の所定のタイミングで、吸引動作を行わせる実施形態である。
図6は、本実施形態における搬送システムの全体構成を表す概略図である。なお、この図6において、上記第1の実施形態と同等の部分は同一符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、各搬送ユニット2の位置センサは、天板4の後流側端部位置に1つ設けられている。そして、制御装置3Bは、各搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在するかどうかを、その対象となる搬送ユニット2の位置センサ7B(以降、下流側の位置センサと称す)からの検出信号と上流側に隣接する搬送ユニット2の位置センサ7A(以降、上流側の位置センサと称す)からの検出信号に基づいて判断する。そして、位置センサ7A,7Bの検出結果に基づいて、噴出吸引装置6に噴出動作及び吸引動作を選択的に行わせるようになっている。その詳細を、図7を用いて以下説明する。
例えば対象となる搬送ユニット2の上流側に隣接する搬送ユニット2の天板4の後端部位置にガラス基板1の前端部が到達していなければ、上流側の位置センサ7Aの検出信号及び下流側の位置センサ7Bの検出信号はともにOFFとなる。そして、制御装置3Bは、上流側の位置センサ7Aの検出信号がONとなるまでは、対象となる搬送ユニット2の噴出吸引装置6を停止させる(図7中ブロックT1)。その後、例えば対象となる搬送ユニット2の天板4に到達する前の所定の位置にガラス基板1の前端部が到達すれば、上流側の位置センサ7Aの検出信号がONに切り替わる。これにより、制御装置3Bは、所定の設定時間(詳細には、ガラス基板1の搬送速度に基づいて設定された時間であり、対象となる搬送ユニット2の天板4にガラス基板1の前端部が到達するまでの時間)だけ、対象となる搬送ユニット2の噴出吸引装置6に吸引動作を行わせる(図7中ブロックT2)。そして、所定の設定時間が経過すれば、対象となる搬送ユニット2の天板4にガラス基板1の前端部が到達したと判断して、その搬送ユニット2の噴出吸引装置6に噴出動作を行わせる(図7中ブロックT3)。その後、ガラス基板1が上流側の位置センサ7Aと下流側の位置センサ7Bとの間に位置すれば(前述の図6参照)、上流側の位置センサ7Aの検出信号及び下流側の位置センサ7Bの検出信号はともにOFFとなる。このとき、制御装置3Bは、噴出動作中に下流側の位置センサ7Bの検出信号がOFFからONに切り替わっていないことから、対象となる搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在すると判断して、噴出動作を継続させる。その後、例えば対象となる搬送ユニット2の天板4の後流側端部位置にガラス基板1の前端部が到達すれば、下流側の位置センサ7Bの検出信号がONに切り替わる。さらに、例えば対象となる搬送ユニット2の天板4の後流側端部位置をガラス基板1の後端部が通過すれば、下流側の位置センサ7Bの検出信号がOFFに切り替わる。制御装置3Bは、下流側の位置センサ7Bの検出信号がOFFに切り替わってから所定の設定時間が経過すれば、対象となる搬送ユニット2の天板4上にガラス基板1が存在しないものと判断して、その搬送ユニット2の噴出吸引装置6に吸引動作を行わせる。
以上のような本実施形態においても、上記第1及び第2の実施形態と同様、ガラス基板1の搬送路における塵の浮遊量を低減することができる。また、本実施形態においては、消費電力の低減を図ることができる。
なお、上記第1〜第3の実施形態においては、対象となる搬送ユニット2の天板4にガラス基板1が到達したと判断した場合に、噴出吸引装置6に噴出動作を開始させる場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、噴出吸引装置6は、吸引動作から噴出動作に切り替えて定常状態となるまでに時間を要する(図8参照)。そのため、この切り替え時間を見越して、対象となる搬送ユニット2の天板4にガラス基板1が到達する所定の時間前に、噴出動作を開始させるようにしてもよい。このような変形例においては、ガラス基板1の前端部が天板2の上流側端部に到達した直後であっても、ガラス基板1を浮上させるために十分な気体の噴出量を確実に確保することができる。また、一般に、定常状態に達するまでの時間を短縮するためには噴出吸引装置6の起動電流を大きくし、その駆動回路を大容量電流に対応させなければならないが、その必要がなくなるのでコスト低減を図ることができる。
本発明の第4の実施形態を図9により説明する。本実施形態は、ファン本体と天板との間の流路にフィルタを設け、このフィルタの両面にシャッタ群を設けた実施形態である。なお、本実施形態において、上記実施形態及び変形例と同等の部分は、説明を省略する。
図9は、本実施形態におけるファンの構造を表す概略図である。
本実施形態では、ファン8Aは、羽根車12及びこの羽根車12を正方向又は逆方向に回転駆動可能なモータ(図示せず)を有するファン本体13と、このファン本体13を収納するとともに、ファン本体13と天板4との間の流路14を形成するチャンバ15と、このチャンバ15内の流路14に設けられ気体中の塵等を除去するフィルタ16と、フィルタ16のファン本体13側(図中下側)表面の一部領域(例えば全面積の半分となる領域)を閉塞可能な可動式の第1シャッタ群17と、この第1シャッタ群17で閉塞不能なフィルタ16のファン本体13側表面の残りの領域に対し流路断面位置が同じとなるフィルタ16の天板4側(図中上側)表面の一部領域を閉塞可能な可動式の第2シャッタ群18とを備えている。言い換えれば、フィルタ16における第1シャッタ群17で閉塞される領域と第2シャッタ群18で閉塞される領域は、互いに流路断面位置が異なっている。なお、第1シャッタ群17及び第2シャッタ群18は、詳細を図示しないが、例えば気流の作用によって自然に開閉するように構成してもよいし、あるいは例えば制御装置3からの指令に応じて駆動する開閉駆動機構を介し開閉するように構成してもよい。
そして、例えば図9(a)で示すように羽根車12を正方向に回転する場合は、第1シャッタ群17を閉塞状態とし、第2シャッタ群18を開放状態とする。これにより、ファン本体13からチャンバ15内の流路14に送気された気体は、フィルタ16における第1シャッタ群17で閉塞されていない領域を通過し、天板4の複数の孔5から搬送路側(図中上側)に噴出される。このとき、フィルタ16を通過する気体中の塵は、第1シャッタ群17で閉塞されていない流路断面位置の領域で補足される。一方、例えば図9(b)で示すように羽根車12を逆方向に回転する場合は、第1シャッタ群17を開放状態とし、第2シャッタ群18を閉塞状態とする。これにより、天板4の複数の孔5からチャンバ15内の流路14に吸引された気体は、フィルタ16における第2シャッタ群18で閉塞されていない領域を通過する。このとき、フィルタ16を通過する気体中の塵は、第2シャッタ群18で閉塞されていない流路断面位置の領域で補足される。したがって、気体噴出中及び気体吸引中のいずれの場合も共通のフィルタ16で塵を補足することができ、補足した塵が再飛散することもほとんどない。
なお、以上においては、噴出吸引装置6は、複数のファン8又は8Aで構成した場合を例にとって説明したが、これに限られず、ファン以外の流体機械で構成してもよい。例えば図10に示すように、噴出吸引装置6Aは、1つのブロア19と、このブロア19と天板4との間に接続されたチャンバ20とで構成し、ブロア19の回転駆動方向を切り替えることで噴出動作及び吸引動作を選択的に行うようにしてもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。また、噴出手段及び吸引手段を共通の流体機械で構成するものとして、噴出吸引装置6又は6Aを設けた場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えば噴出手段及び吸引手段を別々の流体機械で構成するようにしてもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、搬送システムは、天板4の複数の孔5から気体を噴出してガラス基板1の幅方向中央部を浮上させる搬送ユニット2と、ガラス基板1の幅方向両側端部を支持するとともに搬送力を付与する搬送ローラとを備えた構成を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ガラス基板1の幅方向両側端部を支持する支持機構として、搬送ローラに代えて、例えば搬送力を付与しない従動ローラを設けてもよいし、ローラ以外のものを設けてもよい。また、例えばガラス基板1の幅方向両側端部を支持する支持機構を設けないで、搬送ユニットからの気体の噴出によってガラス基板1全体を浮上させるような構成としてもよい。また、例えば搬送ユニットにおける気体の噴出方向や噴出分布を制御して搬送力を付与するようにしてもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、ガラス基板1を搬送する場合を例にとって説明したが、これに限られず、ガラス基板1以外の板状体を搬送する場合に適用してもよいことは言うまでもない。また、搬送ユニット2は、気体を噴出又は吸引する構成を例にとって説明したが、これに限られず、例えば液体を噴出又は吸引する構成としてもよいことは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態における搬送システムの全体構成を表す概略図である。 本発明の第1の実施形態における搬送システムの動作を説明するための概略図である。 本発明の第1の実施形態の作用効果を説明するための天板の部分拡大斜視図である。 本発明の一変形例における搬送システムの全体構成を表す概略図である。 本発明の第2の実施形態における噴出吸引装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第3の実施形態における搬送システムの全体構成を表す概略図である。 本発明の第3の実施形態における噴出吸引装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 噴出吸引装置の切り替え動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるファンの構造を表す概略図である。 本発明の他の変形例における搬送システムの全体構成を表す概略図である。
符号の説明
1 ガラス基板
2 搬送ユニット
3,3A,3B 制御装置(制御手段)
4 天板
5 孔
6,6A 噴出吸引装置(噴出手段、吸引手段)
7,7A,7B,7C 位置センサ(位置検出手段)
8,8A ファン
13 ファン本体
14 流路
16 フィルタ
17 第1シャッタ群
18 第2シャッタ群
19 ブロア

Claims (7)

  1. 板状体の搬送路を形成する天板を備え、前記天板に形成された複数の孔から流体を噴出して前記板状体の少なくとも一部分を浮上させる板状体搬送装置において、
    前記天板の複数の孔から搬送路側に流体を噴出させる噴出手段と、
    前記天板の複数の孔から搬送路側とは反対側に流体を吸引させる吸引手段と、
    前記板状体の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出結果に基づき前記天板上に前記板状体が存在すると判断した場合に、前記噴出手段を作動させ、前記位置検出手段の検出結果に基づき前記天板上に前記板状体が存在しないと判断した場合に、前記吸引手段を作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする板状体搬送装置。
  2. 請求項1記載の板状体搬送装置において、前記制御手段は、前記位置検出手段の検出結果に基づき前記天板上に前記板状体が存在しないと判断した場合に、前記吸引手段を間欠的に作動させることを特徴とする板状体搬送装置。
  3. 請求項1記載の板状体搬送装置において、前記制御手段は、前記位置検出手段の検出結果に基づき前記天板上に前記板状体が存在せず且つ前記板状体が前記天板に到達する前の所定の位置に到達していないと判断した場合に、前記噴出手段及び前記吸引手段をともに停止させ、前記位置検出手段の検出結果に基づき前記天板上に前記板状体が存在せず且つ前記板状体が前記天板に到達する前の所定の位置に到達したと判断した場合に、前記吸引手段を作動させることを特徴とする板状体搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の板状体搬送装置において、前記吸引手段によって吸引された流体が前記天板の複数の孔を通過する平均流速は、前記噴出手段によって噴出された流体が前記天板の複数の孔を通過する平均流速より速いことを特徴とする板状体搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の板状体搬送装置において、前記噴出手段及び前記吸引手段は、共通の流体機械で構成されており、前記制御手段は、前記流体機械の駆動回転方向を切り替えることで前記噴出手段及び前記吸引手段を選択的に作動させることを特徴とする板状体搬送装置。
  6. 請求項5記載の板状体搬送装置において、前記流体機械の本体と前記天板との間の流路に設けられ流体中の異物を除去するフィルタと、前記フィルタの流体機械本体側表面の一部領域を閉塞可能な可動式の第1シャッタ群と、前記第1シャッタ群で閉塞不能な前記フィルタの流体機械本体側表面の残りの領域に対し流路断面位置が同じとなる前記フィルタの天板側表面の一部領域を閉塞可能な可動式の第2シャッタ群とを備え、前記噴出手段が作動する場合は前記第1シャッタ群が閉塞されて前記第2シャッタ群が開放され、前記吸引手段が作動する場合は前記第2シャッタ群が閉塞されて前記第1シャッタ群が開放されるように構成したことを特徴とする搬送装置。
  7. 板状体の搬送路を形成する天板に形成された複数の孔から流体を噴出して、前記板状体の少なくとも一部分を浮上させる搬送装置の制御方法において、
    前記板状体の位置を検出し、その検出結果に基づき前記天板上に前記板状体が存在すると判断した場合に、前記天板の複数の孔から搬送路側に流体を噴出させ、前記天板上に前記板状体が存在しないと判断した場合に、前記天板の複数の孔から搬送路側とは反対側に流体を吸引させることを特徴とする搬送装置の制御方法。
JP2008103857A 2008-04-11 2008-04-11 板状体搬送装置及びその制御方法 Expired - Fee Related JP4752858B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008103857A JP4752858B2 (ja) 2008-04-11 2008-04-11 板状体搬送装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008103857A JP4752858B2 (ja) 2008-04-11 2008-04-11 板状体搬送装置及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009256002A JP2009256002A (ja) 2009-11-05
JP4752858B2 true JP4752858B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=41383960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008103857A Expired - Fee Related JP4752858B2 (ja) 2008-04-11 2008-04-11 板状体搬送装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4752858B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011102308A1 (ja) * 2010-02-19 2011-08-25 シャープ株式会社 搬送ローラ及び基板搬送装置
JP5549311B2 (ja) * 2010-03-26 2014-07-16 株式会社Ihi 浮上搬送装置及び方向転換装置
JP5615164B2 (ja) * 2010-12-27 2014-10-29 テソン エンジニアリング カンパニー リミテッド エア供給装置
JP5952666B2 (ja) * 2012-07-13 2016-07-13 株式会社ハーモテック 非接触搬送装置
JP6086476B2 (ja) * 2012-12-13 2017-03-01 東レエンジニアリング株式会社 基板浮上装置
JP7102177B2 (ja) * 2018-03-15 2022-07-19 ヤマハ発動機株式会社 基板検出装置及び基板処理装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07228342A (ja) * 1994-02-17 1995-08-29 Hitachi Ltd 気流搬送装置およびその制御方法
JP2000006072A (ja) * 1998-06-18 2000-01-11 Nissin Electric Co Ltd 基板ハンドリング方法
JP2001239487A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Nippei Toyama Corp ウェーハの搬送装置における真空保持装置および真空保持解除方法
JP2002308425A (ja) * 2001-04-19 2002-10-23 Nano System Kk 板形状物搬送装置
JP4251279B2 (ja) * 2003-04-14 2009-04-08 株式会社ダイフク 板状体搬送装置
JP2007204278A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Asahi Kosan Kk 基板浮上搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009256002A (ja) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4752858B2 (ja) 板状体搬送装置及びその制御方法
JP5644292B2 (ja) 画像記録装置、及び、画像記録方法
TWI577254B (zh) Chip separation method for circuit board and chip separation device for circuit board
WO2007037005A1 (ja) ワーク収納装置
KR100899608B1 (ko) 기판건조방법 및 기판건조장치
JP3690182B2 (ja) シート搬送装置
JP4392692B2 (ja) 半導体ウエハー及び液晶ガラスエアー浮上搬送装置
JP2012020553A (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2007204278A (ja) 基板浮上搬送装置
JP5754094B2 (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
JP3790691B2 (ja) 基板乾燥方法及び基板乾燥装置
JP2004123254A (ja) 大型薄板状材の搬送方法及び装置
JP2013129162A (ja) 記録装置および記録装置におけるインクミスト回収方法
JP4376641B2 (ja) エア浮上式コンベア
JP2010069708A (ja) 液滴吐出装置
JP5445863B2 (ja) 板状体搬送装置
JP2011207552A (ja) 浮上搬送装置
WO2011148548A1 (ja) 平板搬送装置
JP4214468B2 (ja) 搬送装置
JP5102164B2 (ja) 定形のシート類の搬送方法及び搬送装置
JP2009012927A (ja) クリーン搬送装置における空調システム
CN114103443B (zh) 喷墨印刷装置
JP2011201696A (ja) 浮上搬送装置及び方向転換装置
JP5263596B2 (ja) 搬送装置
JP7373887B2 (ja) 媒体供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110509

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees