JP7373887B2 - 媒体供給装置 - Google Patents

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本発明は、媒体供給装置に関する。
従来、印刷装置の印刷部等に用紙を供給する給紙装置において、給紙トレイの切替えに先立ち給紙トレイにおける送風を行う際に送風動作を実行している給紙トレイの数が所定数以上である場合、送風動作を実行している給紙トレイの数を制限する給紙装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-120396号公報
ここで、用紙等の媒体を供給する複数の供給部を備える媒体供給装置において、複数の供給部のそれぞれが、複数の媒体が積載される積載台と、最上位の媒体を搬送する吸着搬送機構と、媒体に向けてエアを吹き出すエア吹き出し機構と、浮上した最上位の媒体を、エアを吸引することによって吸着搬送機構に吸着させる吸引機構とを有する媒体供給装置について考える。
このような媒体供給装置において、媒体を供給する供給部を切替える場合に、切替え元の供給部のエア吹き出し機構及び吸引機構の稼働が停止してから切替え先の供給部のエア吹き出し機構及び吸引機構の稼働が開始すると、切替え先の供給部でエア吹き出し機構におけるエアの吹き出し量及び吸引機構におけるエアの吸引量が所定量に達するまでに時間を要する。そのため、媒体の供給効率が低下する。なお、エア吹き出し機構及び吸引機構の稼働が停止してからエアが停止するまで、及びエア吹き出し機構及び吸引機構の稼働が開始してからエアの風量(吹き出し量又は吸引量)が所定量に達するまでには、搬送用のモータ等の他のアクチュエータの稼働停止や稼働再開までの時間と比較して、非常に多くの時間を要する。
そこで、切替え元の供給部のエア吹き出し機構及び吸引機構の稼働停止前に、予め切替え先の供給部のエア吹き出し機構及び吸引機構を稼働させておくことが考えられる。しかしながら、例えば、エア吹き出し機構及び吸引機構におけるエアの風量などは、媒体のサイズ、厚さ、供給速度などに応じて変動するため、それに伴い、媒体供給装置の消費電力も変動する。したがって、媒体供給装置の稼働状況によっては、消費電力が電源部の電源容量を超えるおそれがある。なお、電源容量が大きい電源部を用いるとコストが増加するため、必要最低限の電源容量の電源部を用いるとともに消費電力を低減させることが望ましい。
本発明の目的は、媒体を供給する複数の供給部を備える媒体供給装置において、限られた消費電力で媒体の供給効率を高めることができる媒体供給装置を提供することである。
1つの態様では、媒体供給装置は、複数の媒体が積載される積載台と、当該積載台に積載された前記複数の媒体のうち最上位の媒体を搬送する吸着搬送機構と、前記媒体に向けてエアを吹き出すエア吹き出し機構と、当該エア吹き出し機構によるエアの吹き出しによって浮上した前記最上位の媒体を、エアを吸引することによって前記吸着搬送機構に吸着させる吸引機構とをそれぞれが有する複数の供給部と、前記複数の供給部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数の供給部のいずれも前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を駆動させた場合における、前記媒体を供給していない前記供給部及び前記媒体を供給している前記供給部の消費予定電力に基づいて、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を制御する。
前記態様によれば、媒体を供給する複数の供給部を備える媒体供給装置において、限られた消費電力で媒体の供給効率を高めることができる。
一実施の形態における印刷システムの内部構成を示す正面図である。 一実施の形態における供給部を示す正面図である。 一実施の形態における供給部を示す左側面図である。 一実施の形態におけるエア遮蔽部を示す図(その1)である。 一実施の形態におけるエア遮蔽部を示す図(その2)である。 一実施の形態に係る媒体供給装置の制御構成を示す図である。 一実施の形態における媒体を供給する供給部の切替え処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る媒体供給装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、印刷システム100の内部構成を示す図である。
図2及び図3は、媒体供給装置1を示す正面図及び左側面図である。
図4A及び図4Bは、エア遮蔽部31,51,61,74,84を示す図である。
図5は、媒体供給装置1の制御構成を示す図である。
なお、図1~図3に示す前後、上下、及び左右の各方向は、媒体Mの搬送方向D(図2参照)を右方向とした場合の一例にすぎないが、例えば、前後方向及び左右方向が水平方向であり、上下方向が鉛直方向である。
図1に示す印刷システム100は、媒体供給装置1と、印刷装置101とを備える。
図5に示すように、媒体供給装置1は、2つの供給部2,3と、制御部4と、記憶部5と、インターフェース部6と、電源部7とを備える。
図1に示すように、2つの供給部2,3は、上下に並んで配置され、単一の印刷装置101の印刷部110へ媒体Mを供給する。なお、2つの供給部2,3が媒体Mを供給する対象は、印刷装置101に限られず、搬送装置などの他の装置であってもよい。また、媒体Mとしては、例えば用紙(枚葉紙)であるが、フィルム等の他のシート状の媒体などであってもよい。また、供給部2,3の数は、複数であればよく、3つ以上であってもよい。また、複数の供給部2,3が並べられる方向は、前後方向であっても左右方向であってもよく、特に制限されない。また、媒体供給装置1は、印刷装置101等の他の装置に一体に備えられていてもよい。
2つの供給部2,3は、上側の供給部2の図1に実線で示す上部側搬送経路R1と、下側の供給部3の図1に実線で示す下部側搬送経路R2とで長さや向きが異なることを除いて同一の構成とすることができる。そのため、図2及び図3には、2つの供給部2,3のうちの一方を示す。
図2及び図3に示すように、供給部2,3のそれぞれは、積載台10と、吸着搬送機構20と、吸引機構30と、複数の搬送部材40と、中央浮上エア吹き出し機構50と、中央分離エア吹き出し機構60と、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70と、第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80とを有する。
また、図5に示すように、供給部2,3のそれぞれは、積載台昇降駆動部91と、吸着搬送駆動部92と、搬送部材駆動部93とを備える。
図2及び図3に示す積載台10には、複数の媒体Mが積載される。積載台10は、図5に示す積載台昇降駆動部91の駆動によって昇降可能に配置されている。
図2に示す吸着搬送機構20は、搬送ベルト21と、この搬送ベルト21が掛け渡されたプーリ22,23とを有する。プーリ22,23のうち一方は駆動プーリであり、他方は従動プーリである。駆動プーリは、図5に示す吸着搬送駆動部92の駆動によって回転し、搬送ベルト21を回転させる。これにより、吸着搬送機構20は、最上位の媒体M1を搬送方向D(図2における右側)に搬送する。なお、図3では、吸着搬送機構20の図示を省略する。
搬送ベルト21には、後述する吸引機構30によって吸引される吸引エアA1を通すための貫通孔が複数設けられている。
なお、吸着搬送機構20は、搬送部材として、搬送ベルト21に代えて搬送ローラ等の他の搬送部材を有するものであってもよい。吸着搬送機構20が搬送ローラを有する場合には、吸着搬送駆動部92は、駆動プーリではなく駆動ローラ(搬送ローラ)を回転させることになる。
吸引機構30は、吸着搬送機構20の搬送ベルト21によって囲まれた領域から、この搬送ベルト21の上述の図示しない複数の貫通孔を通して吸引エアA1を上方に吸引する。これにより、吸引機構30は、積載台10に積載された複数の媒体Mのうち浮上した最上位の媒体M1を吸着搬送機構20に吸着させる。
吸引機構30は、吸引エアA1の吸引を遮断するエア遮蔽部31を有する。このエア遮蔽部31は、吸引エアA1の吸引口に配置されている。但し、エア遮蔽部31は、吸引機構30の図示しないファン(吸引源の一例)の近傍に配置されていてもよい。
図4Aに示すように、エア遮蔽部31は、シャッタ31aと、開口部材31bと、回転軸部材31cとを有する。
シャッタ31aは、図示しないシャッタ駆動部(例えば、モータ等のアクチュエータ)の駆動によって、回転軸部材31cを回転中心軸として、例えば45度の範囲で時計回り及び反時計回りの両方向に揺動(回転)する。
シャッタ31aは、例えば4つの羽根部31a-1を有する。この4つの羽根部31a-1は、シャッタ31aの回転方向において等間隔(例えば90度間隔)に設けられている。
開口部材31bは、例えば円板状の板材である。開口部材31bは、吸引エアA1を通すための例えば4つの貫通孔31b-1を有する。この4つの貫通孔31b-1は、羽根部31a-1と同様に、シャッタ31aの回転方向において等間隔(例えば90度間隔)に設けられている。
シャッタ31aは、図4Bに示すように、羽根部31a-1が貫通孔31b-1を覆うことで吸引エアA1の吸引を遮蔽する遮蔽位置(1)と、図4Aに示すように、羽根部31a-1が貫通孔31b-1を覆わないことで吸引エアA1の吸引を遮蔽しない退避位置(2)とに揺動(移動)する。
なお、開口部材31bが配置されていることによって、開口部材31bのうち貫通孔31b-1が設けられていない部分では、開口部材31bが吸引エアA1の吸引を遮蔽することになるが、開口部材31bによる吸引エアA1の遮蔽は媒体Mの吸引に影響を与えにくいことから、吸引エアA1を遮蔽していないと考えることができる。
また、エア遮蔽部31は、シャッタ31aが図4Bに示す遮蔽位置(1)と図4Aに示す退避位置(2)との間に位置し、貫通孔31b-1の一部を覆う場合、一部の吸引エアA1を遮蔽することができる。このように、エア遮蔽部31は、シャッタ31aの位置によって吸引エアA1の風量を調整可能である。また、シャッタ31aが一方向にスライド移動することによって吸引エアA1を遮蔽したり、或いは、吸引エアA1の風量を調整したりしてもよい。
エア遮蔽部31は、後述する中央浮上エア吹き出し機構50、中央分離エア吹き出し機構60、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70、及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80のエア遮蔽部51,61,74,84と同一の構成にすることができる。そのため、これらのエア遮蔽部51,61,74,84の説明は省略する。但し、エア遮蔽部51,61,74,84のシャッタは、吸引される吸引エアA1を遮蔽するのではなく、吹き出される中央浮上エアA2、中央分離エアA3、サイド浮上エアA4,A6、又はサイド分離エアA5,A7を遮蔽する。
図1及び図2に示すように、搬送部材40は、上部側搬送経路R1又は下部側搬送経路R2に複数配置されている。例えば、搬送部材40は、媒体Mをニップしながら搬送するローラ対である。このローラ対は、一方が駆動ローラで他方が従動ローラであってもよいし、両方が従動ローラであってもよい。なお、搬送部材40が有する駆動ローラは、図5に示す後述する搬送部材駆動部93の駆動によって回転する。
図2に示す中央浮上エア吹き出し機構50は、積載台10に積載された媒体Mを浮上させる中央浮上エアA2を吹き出す。中央浮上エア吹き出し機構50は、積載台10に積載された複数の媒体Mよりも搬送方向Dの下流側に配置されている。中央浮上エア吹き出し機構50は、最上位の媒体M1を含む例えば10枚程度の媒体Mを浮き上がらせるように斜め上方に中央浮上エアA2を吹き出すとよい。
中央浮上エア吹き出し機構50は、中央浮上エアA2を遮蔽するエア遮蔽部51を有する。このエア遮蔽部51は、中央浮上エアA2の吹き出し口に配置されているが、図示しないファン(エア供給源)の近傍に配置されていてもよい。
中央分離エア吹き出し機構60は、最上位の媒体M1と、この最上位の媒体M1の下部に位置する2枚目の媒体M2とを分離させる中央分離エアA3を吹き出す。中央分離エア吹き出し機構60は、積載台10に積載された複数の媒体Mよりも搬送方向Dの下流側に配置されている。
中央分離エア吹き出し機構60は、中央分離エアA3を遮蔽するエア遮蔽部61を有する。このエア遮蔽部61は、中央分離エアA3の吹き出し口に配置されているが、図示しないファン(エア供給源)の近傍に配置されていてもよい。
図3に示すように、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70と第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80とは、媒体Mの搬送方向Dに直交する媒体Mの幅方向(前後方向)に対向するように配置されている。第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70と第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80との間には、積載台10に積載された複数の媒体Mが位置する。
第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80は、浮上エア用流路71,81と、分離エア用流路72,82と、ファン73,83と、エア遮蔽部74,84とを有する。なお、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80は、前後方向に対称であることを除いて同一の構成にすることができる。
浮上エア用流路71,81は、中央浮上エア吹き出し機構50と同様に、例えば、最上位の媒体M1を含む10枚程度の媒体Mを浮き上がらせるためのサイド浮上エアA4,A6を斜め上方に吹き出す。なお、中央浮上エア吹き出し機構50及び浮上エア用流路71,81(第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80)は、最上位の媒体M1を含む複数の媒体Mを浮き上がらせるようにエアを吹き出す浮上エア吹き出し機構の一例である。
分離エア用流路72,82は、中央分離エア吹き出し機構60と同様に、最上位の媒体M1と、この最上位の媒体M1の下部に位置する2枚目の媒体M2とを分離させるサイド分離エアA5,A7を吹き出す。なお、中央分離エア吹き出し機構60及び分離エア用流路72,82(第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80)は、最上位の媒体M1と2枚目の媒体M2とを分離させるようにエアを吹き出す分離エア吹き出し機構の一例である。
また、浮上エア吹き出し機構(中央浮上エア吹き出し機構50及び浮上エア用流路71,81)及び分離エア吹き出し機構(中央分離エア吹き出し機構60及び分離エア用流路72,82)は、媒体Mに向けてエアを吹き出すエア吹き出し機構の一例である。
ファン73,83は、浮上エア用流路71,81と分離エア用流路72,82とに共通するエア供給源の一例である。なお、エア供給源は、浮上エア用流路71,81と分離エア用流路72,82とのそれぞれに配置されていてもよい。
エア遮蔽部74,84は、ファン73,83の近傍に配置されているが、浮上エア用流路71,81又は分離エア用流路72,82の吹き出し口に配置されていてもよい。
図5に示す積載台昇降駆動部91は、積載台10を昇降させるモータ(アクチュエータの一例)を有する。
吸着搬送駆動部92は、吸着搬送機構20のプーリ22,23のうちの一方である駆動プーリを回転させるモータ(アクチュエータの一例)を有する。
搬送部材駆動部93は、例えばローラ対である搬送部材40の駆動ローラを回転させるモータ(アクチュエータの一例)を有する。
制御部4は、媒体供給装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit)を有し、供給部2,3等の各部の動作を制御する。なお、媒体供給装置1が印刷装置101等の他の装置に一体に備えられる場合などには、他の装置の制御部が制御部4として機能してもよい。
記憶部5は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)などである。なお、媒体供給装置1が印刷装置101等の他の装置に一体に備えられる場合などには、他の装置の記憶部が記憶部5として機能してもよい。
インターフェース部6は、印刷装置101の制御部等の外部機器との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部6は、印刷装置101の制御部から、媒体Mの供給要求や供給停止要求などの情報を受け、制御部4は、これらの情報に基づき、媒体供給装置1の各部の動作を制御する。
電源部7は、商用電源から供給される電力を媒体供給装置1の各部に供給する。電源部7は、複数配置されていてもよい。例えば、吸引機構30、浮上エア吹き出し機構(中央浮上エア吹き出し機構50及び浮上エア用流路71,81)、及び分離エア吹き出し機構(中央分離エア吹き出し機構60及び分離エア用流路72,82)に電力を供給する電源部と、積載台昇降駆動部91、吸着搬送駆動部92、搬送部材駆動部93等に電力を供給する電源部とのそれぞれが配置されていてもよい。また、媒体供給装置1が印刷装置101等の他の装置に一体に備えられる場合などには、他の装置の電源部が電源部7として機能してもよい。
次に、図1に示す印刷装置101について説明する。
図1に示す印刷装置101は、印刷部110と、吸着搬送機構120と、複数の搬送部材130と、反転部140とを有する。なお、図1には、上側の媒体供給装置1の上部側搬送経路R1と下側の媒体供給装置1の下部側搬送経路R2とが合流した合流搬送経路R3、及び排出搬送経路R4を実線で示し、循環反転搬送経路R5を破線で示す。
印刷部110は、例えば、印刷に用いられる各色分の図示しないラインヘッド型インクジェットヘッドを有する。なお、印刷部110の印刷方式は、インクジェット印刷方式以外の印刷方式であってもよい。
吸着搬送機構120は、印刷部110に対向するように配置されている。吸着搬送機構120は、例えば媒体Mを吸着しながら、搬送ベルトによって媒体Mを搬送する。
複数の搬送部材130のそれぞれは、合流搬送経路R3、排出搬送経路R4、及び循環反転搬送経路R5に配置されている。例えば、搬送部材130は、媒体Mをニップしながら搬送するローラ対である。このローラ対は、一方が駆動ローラで他方が従動ローラであってもよいし、両方が従動ローラであってもよい。
反転部140は、印刷部110によって表面の印刷が行われ循環反転搬送経路R5に搬送された媒体Mの表裏を反転させる反転経路やスイッチバックローラ対などを有する。
なお、印刷部110において片面のみの印刷が行われ、循環反転搬送経路R5に搬送されない媒体M、及び両面の印刷が行われた媒体Mは、排出搬送経路R4から排出され、印刷装置101に直列に配置された他の印刷装置や、媒体排出装置や、後処理装置などに搬送されるとよい。
以下、図6を参照しながら、媒体Mを供給する供給部2,3の切替え処理について説明する。
図6は、供給部2,3の切替え処理を示すフローチャートである。
まず、図5に示す制御部4は、印刷装置101から媒体Mの供給要求を受けたときに、媒体Mを供給する供給部2,3の切替えを伴う媒体供給動作を行うにあたって、図6に示す切替え処理を行う。
まず、制御部4は、供給部2,3の積載台10に積載されている媒体Mの媒体情報及び媒体供給装置1の環境情報のうち少なくとも一方を取得する(ステップS1)。
制御部4は、取得した媒体情報及び環境情報のうちの少なくとも一方に基づいて、中央浮上エア吹き出し機構50及び浮上エア用流路71,81(浮上エア吹き出し機構)、中央分離エア吹き出し機構60及び分離エア用流路72,82(分離エア吹き出し機構)、並びに吸引機構30のうちの少なくとも1つのエアの風量(吹き出し量又は吸引量)を決定する(ステップS2)。
ここで、媒体情報は、例えば、媒体Mのサイズ、媒体Mの向き、媒体Mの種類などの情報である。媒体情報は、例えば、印刷装置101の印刷ジョブ、積載台10に積載された媒体Mのサイズや向きを検知する図示しないセンサの検知結果、媒体供給装置1に設けられた操作部(例えばレバー)における媒体Mの種類に合わせたユーザによる操作などに基づいて制御部4によって取得されるとよい。媒体Mのサイズは、例えば、A3(297×420mm)、A4(210×297mm)などである。媒体Mの向きは、媒体Mの長手方向が搬送方向Dに平行な縦、又は、媒体Mの長手方向が搬送方向Dに直交する横である。媒体Mの種類は、普通紙、厚紙、薄紙などの媒体Mの厚さ(坪量)や、媒体Mの材質(摩擦)などである。
例えば、媒体Mが厚紙である場合や相対的にサイズが大きい場合には、媒体Mの質量が大きくなるためエアの風量が多くなるとよく、媒体Mが薄紙である場合や相対的にサイズが小さい場合には、媒体Mの質量が小さくなるためエアの風量が少なくなるとよい。
また、環境情報は、媒体供給装置1が設置された環境の湿度、温度、気流などである。環境情報は、例えば、媒体供給装置1に設置された図示しないセンサの検知結果に基づいて制御部4によって取得されるとよい。例えば、媒体供給装置1の環境が高温多湿である場合には、媒体Mの質量が大きくなるため、エアの風量が多くなるとよい。
なお、本実施の形態では、制御部4が、媒体情報及び環境情報のうち少なくとも一方に基づいてエアの風量を決定しているが、エアの風量は一定であってもよい。その場合には、媒体情報及び環境情報のうち少なくとも一方の取得処理(ステップS1)、及び風量の決定処理(ステップS2)が省略可能である。
次に、制御部4は、複数の供給部2,3のいずれも浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30を駆動させた場合における、媒体Mを供給していない一方の供給部2,3の消費予定電力と、媒体Mを供給している他方の供給部2,3の消費予定電力とを試算する(ステップS3)。この媒体Mを供給している供給部2,3の消費予定電力は、積載台昇降駆動部91、吸着搬送駆動部92、搬送部材駆動部93等の消費予定電力を含むとよい。また、媒体Mを供給していない供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30が媒体Mを供給しているときよりも弱い風量で、媒体Mの供給開始に備えて駆動する態様が採用される場合には、媒体Mを供給していない供給部2,3の消費予定電力は、上記の弱い風量での消費予定電力であるとよい。また、制御部4は、浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30のエアの風量のモード(強モード、弱モードなど)に対応する消費予定電力を記憶部5に記憶されたテーブルなどを参照して取得してもよい。また、制御部4は、各部の起動時などのピーク電流を試算してもよい。
制御部4は、試算した供給部2,3の消費予定電力の和に基づいて、電源部7が電力を供給する各部の総消費予定電力の最大消費電力が電源部7の電源容量以下であるかを判定する(ステップS4)。すなわち、制御部4は、媒体Mを供給している一方の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、吸引機構30、積載台昇降駆動部91、吸着搬送駆動部92、搬送部材駆動部93等の媒体Mの供給中の消費電力と、媒体Mを供給していない他方の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の消費電力との和の最大消費電力が電源部7の電源容量以下であるかを判定する。なお、供給部が3つ以上配置されている場合には、媒体Mを供給していない供給部の数が複数となる。また、制御部4は、総消費予定電力の最大消費電力が電源部7の電源容量よりも小さい閾値以下であるかを判定してもよい。また、制御部4は、総消費予定電力の最大消費電力が電源部7の電源容量のうち供給部2,3の動作に割り当てられた容量以下であるかを判定してもよい。
制御部4は、総消費予定電力の最大消費電力が電源部7の電源容量以下である場合(ステップS4:YES)、すべての供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、吸引機構30を上記の決定された風量で駆動し、いずれかの供給部2,3に媒体Mの供給を開始させる(ステップS5)。
なお、浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動開始時には、制御部4は、例えば、吸引機構30を駆動してから所定時間(例えば、200msec)後に中央分離エア吹き出し機構60を駆動し、その後、所定時間(例えば、200msec)後に中央浮上エア吹き出し機構50を駆動し、その後、所定時間(例えば、200msec)後に第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80を駆動する。その後、吸引機構30、中央浮上エア吹き出し機構50、中央分離エア吹き出し機構60、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70、及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80における各種エアの風量が所定量に達し、媒体Mの供給が可能となる。すなわち、制御部4が浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動を開始した後、エアの風量が媒体供給に必要な風量に達するまでには時間を要する。同様に、制御部4が浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動を停止した後、エアの風量が無くなるまでには時間を要する。なお、制御部4は、例えば、浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30に駆動信号の送信を停止することによって、浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動を停止させる。
次に、制御部4は、媒体Mを供給する供給部2,3の切替え予定があるかを判定する(ステップS6)。制御部4は、供給部2,3の切替え予定がない場合(ステップS6:NO)、媒体Mの供給動作が終わった後、図6に示す処理を終了する。なお、媒体Mの供給動作中に媒体Mの供給要求を受けることもあるため、制御部4は、供給部2,3の切替え予定がない場合(ステップS6:NO)であっても、媒体Mの供給動作が終了するまで、供給部2,3の切替え予定があるかの判定(ステップS6)を繰り返してもよい。
ここで、制御部4は、例えばすべての印刷ジョブが終了するまで、媒体Mを供給しているか否かにかかわらず、2つの供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30を、媒体供給に必要な風量で駆動させ、媒体Mを供給する供給部2,3を切替えながら媒体Mの供給動作を行うように供給部2,3を制御し、図6に示す処理を終了してもよい。
しかしながら、切替え先の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30を駆動させておく場合であっても、切替え先の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30のすべてを媒体Mの供給時と同様に駆動させると、消費電力が増大する。そこで、制御部4は、以下のステップS7~S12の処理を行うとよい。
制御部4は、供給部2,3の切替え予定がある場合(ステップS6:YES)、切替え先の供給部2,3における媒体Mの供給予定タイミングを、例えば、印刷装置101の印刷ジョブに基づいて取得する(ステップS7)。
制御部4は、上記の供給予定タイミングまでに、切替え先の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動を停止させ、その後に駆動を再開させて媒体供給に必要なエアの風量(所定量)への復帰が可能であるかを判定する(ステップS8)。
制御部4は、上記の供給予定タイミングまでに、エアの風量の所定量への復帰が可能である場合(ステップS8:YES)、切替え先の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動を停止させてから、切替え元の供給部2,3の駆動停止前に駆動を再開させ、切替え元の供給部2,3の駆動停止時までにエアの風量を所定量に復帰させる(ステップS9)。
また、制御部4は、上記の供給予定タイミングまでに、浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動停止及び駆動再開、並びにエアの風量の所定量への復帰が可能でない場合(ステップS8:NO)、上記の供給予定タイミングまでに、切替え先の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30のエアの風量を低下させた後に所定量まで復帰させることが可能かを判定する(ステップS10)。
制御部4は、上記の供給予定タイミングまでに、上記の風量の低下及び所定量への復帰が可能である場合(ステップS10:YES)、切替え先の供給部2,3に上記の風量を低下させ、切替え元の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動停止時までに風量を所定量まで復帰させる(ステップS11)。
また、制御部4は、上記の供給予定タイミングまでに風量の低下及び所定量への復帰が間に合わない場合(ステップS10:NO)、切替え先の供給部2,3のエア遮蔽部31,51,61,74,84のうちの少なくとも1つでエアのすべて又は一部を遮蔽させ、切替え元の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動停止時までにエアの遮蔽を解除させる(ステップS12)。
なお、エアの遮蔽解除処理(ステップS12)は、上記の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動停止及び駆動再開並びにエアの風量の所定量への復帰が可能である場合(ステップS8:YES)に、切替え先の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動停止、駆動再開、及び風量復帰の処理(ステップS9)に代えて行われてもよい。また、エアの遮蔽解除処理(ステップS12)は、上記の風量の低下及び所定量への復帰が可能である場合(ステップS10:YES)に、風量の低下及び所定量への復帰の処理(ステップS11)に代えて行われてもよい。また、エアの遮蔽処理(ステップS12)は、切替え元の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動停止時までにエアの遮蔽と遮蔽解除(所定量への風量復帰)とが間に合わない場合には、省略されてもよい。また、上述のステップS9,S11,S12の処理において、切替え元の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動停止時に各種エアの風量が所定量に達していなくともよい。
制御部4は、ステップS9,S11,S12の処理が終了した後、媒体Mを供給する供給部2,3を切替える(ステップS13)。そして、制御部4は、上述の媒体Mを供給する供給部2,3の切替え予定があるかの判定処理(ステップS6)を再び行う。
制御部4は、総消費予定電力の最大消費電力が電源部7の電源容量を超える場合(ステップS4:NO)、媒体Mを供給する供給部2,3のみの浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、吸引機構30を上記の決定された風量で駆動し、媒体Mの供給を開始させる(ステップS14)。
次に、制御部4は、媒体Mを供給する供給部2,3の切替え予定があるかを判定する(ステップS15)。制御部4は、供給部2,3の切替え予定がない場合(ステップS15:NO)、媒体Mの供給動作が終わった後、図6に示す処理を終了する。なお、媒体Mの供給動作中に媒体Mの供給要求を受けることもあるため、制御部4は、供給部2,3の切替え予定がない場合(ステップS15:NO)であっても、媒体Mの供給動作が終了するまで、供給部2,3の切替え予定があるかの判定(ステップS15)を繰り返してもよい。
制御部4は、供給部2,3の切替え予定がある場合(ステップS15:YES)、供給部2,3の切替えの際に、媒体Mを供給している供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30の駆動停止時以降に、切替え先の供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30を駆動させ、媒体Mを供給する供給部2,3を切替える(ステップS16)。そして、制御部4は、上述の媒体Mを供給する供給部2,3の切替え予定があるかの判定処理(ステップS15)を再び行う。
なお、制御部4は、総消費予定電力の最大消費電力が電源部7の電源容量を超える場合(ステップS4:NO)、電源容量を超えない範囲の弱い風量で、媒体Mを供給していない供給部2,3の浮上エア吹き出し機構、分離エア吹き出し機構、及び吸引機構30を駆動させてもよい。
また、制御部4は、媒体Mの供給動作が完了し、図6に示す処理が終了した後に、新たな媒体Mの供給要求を受けた場合、媒体情報が前回の媒体Mの供給時と一致する場合などには、ステップS1の媒体情報及び環境情報のうち少なくとも一方の取得処理、並びにステップS2の風量決定処理が省略されてもよい。また、制御部4は、媒体情報及び媒体Mの供給条件(例えば、供給速度、供給間隔など)が前回の媒体Mの供給時と一致する場合などには、前回の媒体Mの供給時のステップS4の判定処理の結果に基づいて、ステップS5又はステップS14の処理から処理を開始してもよい。
以上説明した本実施の形態では、媒体供給装置1は、複数の供給部2,3と、これらの供給部2,3を制御する制御部4とを備える。複数の供給部2,3のそれぞれは、複数の媒体Mが積載される積載台10と、この積載台10に積載された複数の媒体Mのうち最上位の媒体M1を搬送する吸着搬送機構20と、媒体Mに向けてエアを吹き出すエア吹き出し機構(中央浮上エア吹き出し機構50、中央分離エア吹き出し機構60、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70、及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80)と、エア吹き出し機構によるエアの吹き出しによって浮上した最上位の媒体M1を、エア(吸引エアA1)を吸引することによって吸着搬送機構20に吸着させる吸引機構30とを有する。制御部4は、複数の供給部2,3のいずれもエア吹き出し機構及び吸引機構30を駆動させた場合における、媒体Mを供給していない供給部2,3及び媒体Mを供給している供給部2,3の消費予定電力に基づいて、媒体Mを供給していない供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30を制御する。
これにより、制御部4は、媒体Mを供給していない切替え先の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30を駆動させた場合のすべての供給部2,3の消費予定電力の最大消費電力が例えば電源容量などの所定容量以下である場合には、切替え先の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30を駆動させ、切替え元の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動の停止に備えるなど次の供給動作の準備を行うことができる。そのため、媒体Mを供給する供給部2,3を切替える際に、エア吹き出し機構及び吸引機構30のエアの風量が媒体Mを供給可能な風量に達するまでに時間を要することに起因する媒体Mの供給効率の低下を回避することができる。また、すべての供給部2,3の消費予定電力の最大消費電力が例えば電源容量などの所定容量を超える場合には、切替え元の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動停止時以降に、切替え先の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動を開始させることによって、消費電力の最大消費電力が所定容量を超えるのを回避することができる。よって、本実施の形態によれば、媒体Mを供給する複数の供給部2,3を備える媒体供給装置1において、限られた消費電力で媒体Mの供給効率を高めることができる。
また、本実施の形態では、制御部4は、上記の消費予定電力に基づいて、媒体Mを供給する供給部2,3を切替えるときに、媒体Mを供給していない供給部2,3のエア吹き出し機構(中央浮上エア吹き出し機構50、中央分離エア吹き出し機構60、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70、及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80)及び吸引機構30を、媒体Mを供給している供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動停止前に駆動させておくか否かを決定する。
これにより、例えば、上述の消費予定電力の最大消費電力が電源容量などの所定容量以下である場合には、切替え元の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動停止前に、切替え先の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動を開始させておくことで、媒体Mを供給する供給部2,3を切替える際に、エア吹き出し機構及び吸引機構30のエアの風量が媒体Mを供給可能な風量に達するまでに時間を要することに起因する媒体Mの供給効率の低下を回避することができる。一方、例えば、消費予定電力の最大消費電力が電源容量などの所定容量を超える場合には、切替え元の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動停止時以降に、切替え先の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動を開始させることによって、消費電力の最大予定電力が電源容量などの所定容量を超えるのを回避することができる。
また、本実施の形態では、制御部4は、媒体Mを供給していない供給部2,3のエア吹き出し機構(中央浮上エア吹き出し機構50、中央分離エア吹き出し機構60、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70、及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80)及び吸引機構30を、媒体Mを供給している供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動停止前に駆動させておく場合、媒体Mを供給していない供給部2,3における媒体Mの供給予定タイミングまでに媒体Mを供給していない供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30のエアの媒体供給に必要な風量への復帰が可能であるときには、媒体Mを供給していない供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動を停止及び再開させる。
これにより、切替え元の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動停止前に、切替え先の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動を開始させておく場合に、切替え先の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30を予め駆動させておくことに起因する消費電力の増加を回避することができる。
また、本実施の形態では、制御部4は、媒体Mを供給していない供給部2,3のエア吹き出し機構(中央浮上エア吹き出し機構50、中央分離エア吹き出し機構60、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70、及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80)及び吸引機構30を、媒体Mを供給している供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30の駆動停止前に駆動させておく場合、媒体Mを供給していない供給部2,3における媒体Mの供給予定タイミングまでに媒体Mを供給していない供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30のエアの媒体供給に必要な風量への復帰が可能であるときには、駆動媒体Mを供給していない供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30のエアの風量を弱めるか又はエアをシャッタ31aによって遮蔽する。
そのため、エアの風量を弱めること又はエアをシャッタ31aにより遮蔽することによって、消費電力を低減することができる。これにより、切替え先の供給部2,3のエア吹き出し機構及び吸引機構30を予め駆動させることに起因する消費電力の増加を回避することができる。なお、シャッタ31aによりエアの流路を完全に遮断すると、エアの流路が真空状態となり、ファン31aの駆動による消費電力が低減する。
また、本実施の形態では、制御部4は、媒体Mの媒体情報及び媒体供給装置1の環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、エア吹き出し機構(中央浮上エア吹き出し機構50、中央分離エア吹き出し機構60、第1サイド浮上分離エア吹き出し機構70、及び第2サイド浮上分離エア吹き出し機構80)及び吸引機構30のうち少なくとも一方のエアの風量を調整し、調整した風量に基づいて上記の消費予定電力を試算する。
これにより、媒体情報や環境情報に応じて風量が変動するエア吹き出し機構及び吸引機構30において、エア吹き出し機構及び吸引機構30の風量の変動に伴って消費電力が変動する場合であっても、消費電力が閾値を超えるのを回避することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
複数の媒体が積載される積載台と、当該積載台に積載された前記複数の媒体のうち最上位の媒体を搬送する吸着搬送機構と、前記媒体に向けてエアを吹き出すエア吹き出し機構と、当該エア吹き出し機構によるエアの吹き出しによって浮上した前記最上位の媒体を、エアを吸引することによって前記吸着搬送機構に吸着させる吸引機構とをそれぞれが有する複数の供給部と、
前記複数の供給部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記複数の供給部のいずれも前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を駆動させた場合における、前記媒体を供給していない前記供給部及び前記媒体を供給している前記供給部の消費予定電力に基づいて、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を制御する
ことを特徴とする媒体供給装置。
[付記2]
前記制御部は、前記消費予定電力に基づいて、前記媒体を供給する前記供給部を切替えるときに、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を、前記媒体を供給している前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構の駆動停止前に駆動させておくか否かを決定する
ことを特徴とする付記1記載の媒体供給装置。
[付記3]
前記制御部は、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を、前記媒体を供給している前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構の駆動停止前に駆動させておく場合、前記媒体を供給していない前記供給部における前記媒体の供給予定タイミングまでに前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構のエアの媒体供給に必要な風量への復帰が可能であるときには、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構の駆動を停止及び再開させる
ことを特徴とする付記2記載の媒体供給装置。
[付記4]
前記制御部は、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を、前記媒体を供給している前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構の駆動停止前に駆動させておく場合、前記媒体を供給していない前記供給部における前記媒体の供給予定タイミングまでに前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構のエアの媒体供給に必要な風量への復帰が可能であるときには、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構のエアの風量を弱めるか又はエアをシャッタによって遮蔽する
ことを特徴とする付記2記載の媒体供給装置。
[付記5]
前記制御部は、前記媒体の媒体情報及び前記媒体供給装置の環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構のうち少なくとも一方のエアの風量を調整し、調整した風量に基づいて前記消費予定電力を試算する
ことを特徴とする付記1から4のいずれか記載の媒体供給装置。
1 媒体供給装置
2,3 供給部
4 制御部
5 記憶部
6 インターフェース部
7 電源部
10 積載台
20 吸着搬送機構
21 搬送ベルト
22,23 プーリ
30 吸引機構
31 エア遮蔽部
31a シャッタ
31a-1 羽根部
31b 開口部材
31b-1 貫通孔
31c 回転軸部材
40 搬送部材
50 中央浮上エア吹き出し機構
51 エア遮蔽部
60 中央分離エア吹き出し機構
61 エア遮蔽部
70 第1サイド浮上分離エア吹き出し機構
71 浮上エア用流路
71a エア遮蔽部
72 分離エア用流路
73 ファン
74 エア遮蔽部
80 第2サイド浮上分離エア吹き出し機構
81 浮上エア用流路
81a エア遮蔽部
82 分離エア用流路
83 ファン
84 エア遮蔽部
91 積載台昇降駆動部
92 吸着搬送駆動部
93 搬送部材駆動部
100 印刷システム
101 印刷装置
110 印刷部
120 吸着搬送機構
130 搬送部材
140 反転部
A1 吸引エア
A2 中央浮上エア
A3 中央分離エア
A4 サイド浮上エア
A5 サイド分離エア
A6 サイド浮上エア
A7 サイド分離エア
D 搬送方向
M 媒体
M1 最上位の媒体
M2 2枚目の媒体
R1 上部側搬送経路
R2 下部側搬送経路
R3 合流搬送経路
R4 排出搬送経路
R5 循環反転搬送経路

Claims (5)

  1. 複数の媒体が積載される積載台と、当該積載台に積載された前記複数の媒体のうち最上位の媒体を搬送する吸着搬送機構と、前記媒体に向けてエアを吹き出すエア吹き出し機構と、当該エア吹き出し機構によるエアの吹き出しによって浮上した前記最上位の媒体を、エアを吸引することによって前記吸着搬送機構に吸着させる吸引機構とをそれぞれが有する複数の供給部と、
    前記複数の供給部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記複数の供給部のいずれも前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を駆動させた場合における、前記媒体を供給していない前記供給部及び前記媒体を供給している前記供給部の消費予定電力に基づいて、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を制御する
    ことを特徴とする媒体供給装置。
  2. 前記制御部は、前記消費予定電力に基づいて、前記媒体を供給する前記供給部を切替えるときに、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を、前記媒体を供給している前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構の駆動停止前に駆動させておくか否かを決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の媒体供給装置。
  3. 前記制御部は、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を、前記媒体を供給している前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構の駆動停止前に駆動させておく場合、前記媒体を供給していない前記供給部における前記媒体の供給予定タイミングまでに前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構のエアの媒体供給に必要な風量への復帰が可能であるときには、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構の駆動を停止及び再開させる
    ことを特徴とする請求項2記載の媒体供給装置。
  4. 前記制御部は、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構を、前記媒体を供給している前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構の駆動停止前に駆動させておく場合、前記媒体を供給していない前記供給部における前記媒体の供給予定タイミングまでに前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構のエアの媒体供給に必要な風量への復帰が可能であるときには、前記媒体を供給していない前記供給部の前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構のエアの風量を弱めるか又はエアをシャッタによって遮蔽する
    ことを特徴とする請求項2記載の媒体供給装置。
  5. 前記制御部は、前記媒体の媒体情報及び前記媒体供給装置の環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、前記エア吹き出し機構及び前記吸引機構のうち少なくとも一方のエアの風量を調整し、調整した風量に基づいて前記消費予定電力を試算する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の媒体供給装置。
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