JP5548284B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路に関し、特に、ESD(electrostatic discharge)サージの印加による内部回路の破壊を防止するためのESD保護素子を搭載する半導体集積回路に関する。
半導体集積回路には、一般に、入出力パッドに印加されるESDサージに対して内部回路を保護するためにESD保護素子が搭載される。ESD保護素子は、入出力パッドに印加されたESDサージを電源配線又は接地配線に放電し、これにより、内部回路を保護する。
サイリスタは、ESD保護素子として使用される典型的な素子の一つである。サイリスタは、高い放電能力を有しており、また、寄生容量を小さくできるため、高速インターフェース用のESD保護素子として使用されている。サイリスタをESD保護素子として搭載する半導体集積回路は、例えば、Y. Morishita, "A PNP-Triggered SCR with Improved Trigger Techniques for High-Speed I/O ESD Protection in Deep Sub-Micron CMOS LSIs", EOS/ESD Symposium 2005に開示されている。この文献には、ゲートがゲートバイアス回路に接続されたNMOSトランジスタをサイリスタのトリガ素子として使用するESD保護回路が開示されている。加えて、米国特許第7,233,467号公報は、入力パッドに接続された入力回路の保護について開示している。詳細には、米国特許第7,233,467号公報は、入力バッファのNMOSトランジスタのソースと接地配線の間に抵抗素子が接続された回路トポロジーが開示されている。この公報の半導体集積回路では、ESDサージが印加されたときに当該抵抗素子にサイリスタを介して電流を流すことによって入力バッファのNMOSトランジスタのソースの電位を上昇させ、当該NMOSトランジスタをESDサージから保護している。
図1は、サイリスタをESD保護素子として使用する半導体集積回路100の構成の例を示す回路図である。半導体集積回路100は、電源配線101に接続されたVDDパッド111と、出力信号線102に接続された出力パッド112と、接地配線103に接続されているVSSパッド113とを備えている。出力パッド112には、内部回路115の最終段出力ドライバ116が接続されている。最終段出力ドライバ116は、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1とから構成されている。内部回路115は、更に、NMOSトランジスタN1のゲートを駆動する前段プリドライバ117を備えている。前段プリドライバ117は、PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2とから構成されている。
出力パッド112とVSSパッド113の間には、ESD保護素子として機能するサイリスタ114が接続されている。サイリスタ114は、出力パッド112にESDサージが印加されると、そのESDサージを接地配線103に放電して最終段出力ドライバ116を保護する。図1の半導体集積回路にはトリガ素子が設けられていないが、多くの場合、ESD保護素子として使用されるサイリスタにはトリガ素子が接続され、サイリスタは、そのトリガ素子によってトリガされる。
サイリスタをESD保護素子として使用する場合の問題は、サイリスタに適切にトリガをかけること、特に、サイリスタを低電圧でトリガすることが難しいことである。この問題は、出力パッド112にESDサージが印加されたときに、最終段出力ドライバ116のNMOSトランジスタN1のゲートがフローティング状態である場合に特に深刻である。前段プリドライバ117のNMOSトランジスタN2がオフ状態になると、NMOSトランジスタN1のゲートがフローティング状態になり、NMOSトランジスタN1に電流が流れてしまう。サイリスタ114が動作する前に過大な電流がNMOSトランジスタN1に流れると、NMOSトランジスタN1が破壊されてしまう。
このような問題を解決する一つの手法は、保護されるべき素子(以下、「被保護素子」という。)に流れるサージ電流を検知し、検知されたサージ電流に応答してサイリスタを動作させることである。被保護素子を流れるサージ電流を検知し、そのサージ電流によって被保護素子が破壊される前にサイリスタをトリガして動作させれば、被保護素子を確実に保護することができる。このような技術は、例えば、Benjamin Van Camp, et al. "Current detection trigger scheme for SCR based ESD protection of Output drivers in CMOS technologies avoiding competitive triggering", EOS/ESD Symposium, 2005や米国特許出願公報2005/0286188号公報(出願人は、Benjamin Van Campその他3名である)に開示されている。
図2は、被保護素子に流れる電流を検知してサイリスタをトリガするように構成された半導体集積回路の構成を示す回路図である。半導体集積回路200は、サイリスタ114と、出力ドライバ116と、電流検知抵抗118と、ダイオード119、120と、ESDクランプ121と、パワークランプ122と、ダイオード123とを備えている。図2の半導体集積回路200は、出力ドライバ116のNMOSトランジスタN1を流れる電流INMOSを電流検知抵抗118によって検知し、検知された電流INMOSに応答してサイリスタ114をトリガするように構成されている。
図2の半導体集積回路の問題点は、サイリスタ114のNゲートGnが出力パッド112に電気的に接続されているため、出力パッド112の出力キャパシタンスが増大することである。出力キャパシタンスの増大は、サイリスタ114の構造に起因している。図3は、サイリスタ114の構造を示す断面図である。P型基板131には、Nウェル132及びPウェル133が互いに隣接して形成されている。Nウェル132には、NゲートGnとして機能するN領域134と、出力パッド112に接続されたP領域135とが形成されている。ここで、「N領域」とは、N型不純物が高濃度にドープされた領域をいい、「P領域」とは、P型不純物が高濃度にドープされた領域をいう。更に、Pウェル133には、接地配線103に接続されるN領域136と、PゲートGpとして機能するP領域137とが形成されている。P型基板131には、更に、Pウェル138が形成されており、そのPウェル138には、接地配線103に接続されるP領域139が形成されている。図3において、Nウェル132とP領域135との間のPN接合に形成される容量がC1として図示され、Nウェル132とPウェル133との間のPN接合に形成される容量がC2として図示されている。
図4に示されているように、NゲートGnが(電流検知抵抗118を介して)出力パッド112に接続された場合、出力キャパシタンスCtotalは、ほぼ容量C2に一致する。Nウェル132とPウェル133の接合面積を小さくすることは困難であるから、容量C2を小さくすることは困難であり、これは、出力キャパシタンスCtotalを小さくすることが困難であることを意味している。出力パッド112の出力キャパシタンスの増大は、高速に出力信号を出力する上で不利である。
特開2005−340380号公報は、被保護素子に流れる電流を検知してサイリスタをトリガするように構成されながら、寄生容量(出力キャパシタンス)を低くすることができる回路トポロジーを開示している。図5は、この公報に開示された半導体集積回路300の構成を示す回路図である。半導体集積回路300は、サイリスタ114と、出力ドライバ116と、ダイオード119、120と、抵抗素子124と、トリガ素子として使用されるPMOSトランジスタ125とを備えている。出力ドライバ116は、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1とから構成されており、NMOSトランジスタN1と接地配線103の間には抵抗素子124が接続されている。PMOSトランジスタ125のゲートは電源配線101に接続され、ドレインはサイリスタ114のPゲートGpに接続され、ソースはNMOSトランジスタN1と抵抗素子124の接続ノードVOに接続されている。
図5の半導体集積回路300の動作は、概略的には下記の通りである:出力パッド112にESDサージが印加されると、スナップバック動作によってNMOSトランジスタN1の寄生バイポーラトランジスタが導通し、NMOSトランジスタN1と抵抗素子124の接続ノードVOに電流が流れ込む。これにより、接続ノードVOの電位が急激に上昇する。接続ノードVOの電位が上昇してPMOSトランジスタ125のゲート−ソース電圧Vgs(ソース電位を基準としたゲート電位)が閾値電圧−Vthよりも低くなると、PMOSトランジスタ125がターンオンして、サイリスタ114にトリガが供給される。
図5に示されている回路構成では、サイリスタ114のNゲートGn及びPゲートGpが、いずれも、出力パッド112から電気的に切り離されているため、出力パッド112の出力キャパシタンスを低減させることができる。
米国特許第7,233,467号公報 米国特許出願公報2005/0286188号公報 特開2005−340380号公報
しかしながら、図5の半導体集積回路300は、出力信号が出力される経路の抵抗値の低減と、サイリスタ114のトリガの確実性を同時に満足させることができないという問題がある。スナップバック動作によってNMOSトランジスタN1の寄生バイポーラトランジスタを導通させるためには、通常、5V程度の電圧が必要であり、そもそも、スナップバック動作によってPMOSトランジスタ125のゲート電位をソース電位よりも低くすることは困難である。加えて、図5の半導体集積回路300では、出力信号を出力する際の損失を低減するためには、抵抗素子124の抵抗値を小さくしなければならないが、抵抗素子124の抵抗値を小さくすると、接続ノードVOの電位の上昇が緩やかになるため、ESDサージが印加してもサイリスタ114が動作しにくくなる。
このような問題の存在は、図4の半導体集積回路200にも同様に当てはまる。出力信号を出力する際の損失を低減するためには、電流検知抵抗118の抵抗値を小さくしなければならない。しかしながら、電流検知抵抗118の抵抗値を小さくすると、サイリスタ114のアノードとNゲートGnの電位差が小さくなり、サイリスタ114が動作しにくくなる。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。その手段を構成する技術的事項の記述には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付記されている。但し、付記された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲を限定的に解釈するために用いてはならない。
本発明の半導体集積回路は、出力信号の出力に使用される出力パッド(12)と、前記出力パッド(12)に接続された出力信号線(22)と、接地端子又は電源端子として機能する第1パッド(13)(11)と、前記第1パッド(13)(11)に接続された第1配線(23)(21)と、前記出力パッド(12)に接続された、前記出力信号を生成する出力ドライバ(16)と、前記出力信号線(22)に接続され、前記出力パッド(12)に印加されたサージを放電する機能を有するESD保護素子(14)(PTr1)と、トリガ素子として使用される第1トリガ用MOSトランジスタ(N3)(P3)とを具備する。前記出力ドライバ(16)は、前記出力信号線(22)と前記第1配線(23)(21)との間に接続された被保護素子(N1)(P1)と、前記被保護素子(N1)(P1)と前記第1配線(23)(21)との間に接続された抵抗素子(Rn)(Rp)とを備えている。前記第1トリガ用MOSトランジスタ(N3)(P3)は、ゲートによって前記抵抗素子(Rn)(Rp)に発生する電圧を検知し、検知された前記電圧に応答して前記ESD保護素子(14)(PTr1)を動作させるトリガを生成する。
このような構成の半導体集積回路は、被保護素子に流れる電流を前記抵抗素子に発生する電圧として検知し、検知された電圧に応答してESD保護素子が動作してサージを放電するので、ESD保護素子を確実に動作させることができる。加えて、本発明の半導体集積回路では、トリガ用MOSトランジスタが、ゲートにおいて前記抵抗素子に発生する電圧を検知するので、前記抵抗素子の抵抗値が小さくても確実にトリガを発生することができる。このような構成では、トリガ用MOSトランジスタを出力パッドから電気的に切り離すことが可能であるため、低い出力キャパシタンスも実現できる。
本発明によれば、低い出力キャパシタンスを有しながら、出力信号が出力される経路の抵抗値の低減とESD保護素子のトリガの確実性とを同時に実現できる半導体集積回路を提供することができる。
図1は、ESD保護素子としてサイリスタを搭載した従来の半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図2は、ESD保護素子としてサイリスタを搭載した従来の半導体集積回路の他の構成を示す回路図である。 図3は、サイリスタの構造の例を示す断面図である。 図4は、図2の半導体集積回路の等価回路図である。 図5は、ESD保護素子としてサイリスタを搭載した従来の半導体集積回路の更に他の構成を示す回路図である。 図6Aは、本発明の第1の実施形態の半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図6Bは、本発明の各実施形態の半導体集積回路に搭載されるサイリスタの構成の例を示す回路図である。 図7は、第1の実施形態の半導体集積回路の動作の例を示すグラフである。 図8は、第1の実施形態の半導体集積回路の等価回路図である。 図9は、本発明の第2の実施形態の半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図10は、本発明の第3の実施形態の半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図11は、本発明の第4の実施形態の半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図12は、本発明の第5の実施形態の半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図13Aは、本発明の第6の実施形態の半導体集積回路の構成を示し、更に、ESDサージが印加されたときの当該半導体集積回路の動作を示す回路図である。 図13Bは、本発明の第6の実施形態の半導体集積回路の構成を示し、更に、通常動作時の当該半導体集積回路の動作を示す回路図である。 図14は、本発明の第7の実施形態の半導体集積回路の構成を示す回路である。 図15は、本発明の第8の実施形態の半導体集積回路の構成を示す回路図である。 図16は、本発明の第1の実施形態の半導体集積回路の変形例を示す回路図である。
(第1の実施形態)
図6Aは、本発明の第1の実施形態の半導体集積回路10の構成を示す回路図である。半導体集積回路10は、電源配線21に接続されたVDDパッド11と、出力信号線22に接続された出力パッド12と、接地配線23に接続されたVSSパッド13と、サイリスタ14とを備えている。VDDパッド11は、電源電圧が供給される電源端子として機能し、VSSパッド13は、接地される接地端子として機能する。出力パッド12は、出力信号を外部に出力するために使用される。サイリスタ14は、出力パッド12にESDサージが印加されたときに、ESDサージを接地配線23に放電する機能を有している。
出力信号線22には、内部回路の最終段出力ドライバ16が接続されている。最終段出力ドライバ16は、電源配線21と出力信号線22との間に接続されたPMOSトランジスタP1と、接地配線23と出力信号線22との間に接続されたNMOSトランジスタN1とを備えている。PMOSトランジスタP1は、ソースが電源配線21に接続され、ドレインが出力信号線22に接続されている。NMOSトランジスタN1は、ドレインが出力信号線22に接続され、ソースがノードAに接続されている。通常動作時には、最終段出力ドライバ16によって生成された出力信号が、出力信号線22を介して出力パッド12に供給され、出力パッド12から外部に出力される。後述のように、本実施形態では、最終段出力ドライバ16のNMOSトランジスタN1が被保護素子である。
図6Bは、サイリスタ14の構造の例を示す断面図である。図6Bに示されているように、サイリスタ14は、図3に示されたサイリスタ14と同様の構造を有している。P型基板31には、Nウェル32及びPウェル33が互いに隣接して形成されている。Nウェル32には、NゲートGnとして機能するN領域34と、アノードとして機能するP領域35とが形成されている。P領域35(即ち、アノード)は、出力パッド12に接続されている。更に、Pウェル33には、カソードとして機能するN領域36と、PゲートGpとして機能するP領域37とが形成されている。N領域36(即ち、カソード)は、接地配線23に接続されている。P型基板31には、更に、Pウェル38が形成されており、そのPウェル38には、接地配線23に接続されたP領域39が形成されている。P型基板31のうち、Pウェル33、38の間の部分が、PゲートGpをバイアスする基板抵抗Rsubとして機能する。図6Bにおいて、Nウェル32とP領域35との間に形成される接合容量がC1として図示され、Nウェル32とPウェル33との間に形成される接合容量がC2として図示されている。
本実施形態の半導体集積回路10では、NMOSトランジスタN1のソースに接続されたノードAと接地配線23の間に抵抗素子Rnが接続されると共に、NMOSトランジスタN3がサイリスタ14に接続されている。後述されるように、抵抗素子Rnは、被保護素子であるNMOSトランジスタN1を流れる電流を検知するために使用される。NMOSトランジスタN3は、サイリスタ14を動作させるトリガを生成するトリガ素子として使用される。NMOSトランジスタN3は、ドレインがサイリスタ14のNゲートGnに接続され、ソースが接地配線23に接続され、ゲートがノードAに接続されている。NMOSトランジスタN3は、抵抗素子Rnに発生する電圧を検知し、抵抗素子Rnに発生する電圧に応答して動作する。
以下、本実施形態の半導体集積回路10の動作、特に、NMOSトランジスタN3とサイリスタ14の動作について説明する:
出力パッド12に、VSSパッド13に対して正極性のESDサージが印加されると、NMOSトランジスタN1に電流が流れることがある。NMOSトランジスタN1を電流が流れると、その電流は抵抗素子Rnにも流れるから、結果として、ノードAの電位が上昇する。ノードAの電位が上昇すると、NMOSトランジスタN3のゲート−ソース間電圧が増大してNMOSトランジスタN3がターンオンし、NMOSトランジスタN3は、サイリスタ14を動作させるトリガを発生する。本実施形態では、NMOSトランジスタN3は、NゲートGnから電流を引き出してサイリスタ14を動作させる。一旦サイリスタ14が動作すると、サージ電流が流れ終わるまで、出力パッド12の電位が低く抑えられるので、NMOSトランジスタN1に電流が流れ込まなくなり、NMOSトランジスタN1の破壊が防止される。
NMOSトランジスタN1に電流が流れ込まない場合でも、NMOSトランジスタN3は、ゲートが接地されたオフトランジスタとして機能する。したがって、NMOSトランジスタN3のスナップバック動作によって寄生バイポーラトランジスタがターンオンし、これによりサイリスタ14を動作させることもできる。
本実施形態の半導体集積回路10では、抵抗素子Rnに発生する電圧をNMOSトランジスタN3のゲートによって検知するように構成されているため、抵抗素子Rnが小さくても、NMOSトランジスタN1を流れる電流に応じてサイリスタ14を確実に動作させることができる。例えば、抵抗素子Rnが金属配線抵抗で形成された1Ωの抵抗であり、また、NMOSトランジスタN1が破壊されない程度の電流値である300mAの電流がNMOSトランジスタN1に流れた場合を考えよう。この場合でも、ノードAの電位は0.3Vに上昇するから、NMOSトランジスタN3の閾値電圧Vtが0.3Vであれば、サイリスタ14を動作させるトリガを生成することができる。
図7は、本実施形態の半導体集積回路10の動作の例を示すグラフであり、横軸は出力パッド12に印加される電圧、縦軸は、出力パッド12に流れ込む電流を示している。図7の動作では、5Vの電圧が印加され、NMOSトランジスタN1に約500mAの電流が流れるとサイリスタ14が動作し、NMOSトランジスタN1が有効に保護される。
加えて、本実施形態の半導体集積回路10では、NMOSトランジスタN3がサイリスタ14のNゲートGnと接地配線23の間に接続され、NゲートGnが出力パッド12から電気的に切り離されているため、出力キャパシタンスを低くすることができる。図8は、サイリスタ14とNMOSトランジスタN3の等価回路を示す図である。本実施形態では、NMOSトランジスタN3がサイリスタ14のNゲートGnと接地配線23の間に接続されているので、出力パッド12の出力キャパシタンスCtotalは、Nウェル32とPウェル33との間に形成される容量C2とNMOSトランジスタN3の容量Ct1との並列接続容量と、Nウェル32とP領域35との間のPN接合に形成される容量C1とが直列に接続された合成容量に一致する。即ち、
total=C1//(C2+Ct1),
ここで「//」は、直列に接続された容量の合成容量を表す記号である。容量C1が非常に小さくされた場合には、出力パッド12の出力キャパシタンスCtotalは、容量C1に概ね一致する。即ち、
total≒C1.
容量C1は、Nウェル32とP領域35との間のPN接合の面積を小さくすることによって容易に小さくできることに留意されたい。言い換えれば、本実施形態の半導体集積回路10では、出力パッド12の出力キャパシタンスCtotalの減少は容易に実現でき、サイリスタ14を使用することによる出力パッド12の出力キャパシタンスCtotalの減少という特長は損なわれない。
このように、本実施形態の半導体集積回路10は、低い出力キャパシタンスを有しながら、出力信号が出力される経路の抵抗値の低減とESD保護素子のトリガの確実性とを同時に実現することができる。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態の半導体集積回路10Aの構成を示す回路図である。第2の実施形態の半導体集積回路10Aは、最終段出力ドライバ16のPMOSトランジスタP1を静電破壊から保護するための構成を有している。詳細には、電源配線21とノードBの間に抵抗素子Rpが接続され、ノードBと出力信号線22の間にPMOSトランジスタP1が接続されている。抵抗素子Rpは、被保護素子であるPMOSトランジスタP1を流れる電流を検知するために使用される。サイリスタ14のPゲートGpには、トリガ素子として使用されるPMOSトランジスタP3が接続されている。PMOSトランジスタP3は、そのドレインがサイリスタ14のPゲートGpに接続され、ソースがノードBに接続され、ゲートが電源配線21に接続されている。パワークランプ17が、電源配線21及び接地配線23の間に接続されている。
以下、本実施形態の半導体集積回路10Aの動作、特に、PMOSトランジスタP3とサイリスタ14の動作について説明する:
出力パッド12に、VSSパッド13に対して正極性のESDサージが印加されてPMOSトランジスタP1及びパワークランプ17を介してサージ電流が流れると、抵抗素子Rpの電圧降下により、電源配線21の電位がノードBの電位よりも低くなる。これにより、PMOSトランジスタP3のゲート電位がソース電位よりも低くなって、PMOSトランジスタP3がターンオンし、PMOSトランジスタP3は、サイリスタ14を動作させるトリガを発生する。本実施形態では、PMOSトランジスタP3は、PゲートGpに電流を供給してサイリスタ14を動作させる。一旦サイリスタ14が動作すると、サージ電流が流れ終わるまで、出力パッド12の電位が低く抑えられるので、PMOSトランジスタP1に電流が流れ込まなくなり、PMOSトランジスタP1の破壊が防止される。
第2の実施形態の半導体集積回路10Aは、抵抗素子Rpに印加される電圧をPMOSトランジスタP3のゲートによって検知するように構成されているため、抵抗素子Rpが小さくても、PMOSトランジスタP1を流れる電流に応じてサイリスタ14を確実に動作させることができる。加えて、サイリスタ14のNゲートGn及びPゲートGpが出力パッド12から電気的に切り離されているため、出力パッド12の出力キャパシタンスを低くすることができる。
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態の半導体集積回路10Bの構成を示す回路図である。第3の実施形態の半導体集積回路10Bは、第3の実施形態の半導体集積回路10Aは、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1の両方を静電破壊から保護するための構成を有しており、第1及び第2の実施形態の半導体集積回路10、10Aを組み合わせた構成を有している。詳細には、接地配線23とノードAの間に抵抗素子Rnが接続され、ノードAと出力信号線22の間にNMOSトランジスタN1が接続されている。ノードAには、トリガ素子として使用されるNMOSトランジスタN3のゲートが接続されている。NMOSトランジスタN3のドレインは、サイリスタ14のNゲートGnに接続され、ソースは接地配線23に接続されている。更に、電源配線21とノードBの間に抵抗素子Rpが接続され、ノードBと出力信号線22の間にPMOSトランジスタP1が接続されている。ノードBには、トリガ素子として使用されるPMOSトランジスタP3のソースが接続されている。PMOSトランジスタP3は、そのドレインがサイリスタ14のPゲートGpに接続され、ゲートが電源配線21に接続されている。パワークランプ17が、電源配線21及び接地配線23の間に接続されている。レイアウト面積を小さくするためには、PMOSトランジスタP1、P3が同一のNウェルに形成されることが好ましい。NMOSトランジスタN1、N3がPウェルに形成される場合には、同じ理由により、NMOSトランジスタN1、N3が同一のPウェルに形成されることが好ましい。
NMOSトランジスタN1にサージ電流が流れた場合の動作は、第1の実施形態の半導体集積回路10と同様であり、PMOSトランジスタP1にサージ電流が流れた場合の動作は、第1の実施形態の半導体集積回路10Aと同様である。第3の実施形態の構成によれば、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1のいずれに電流がながれても、NMOSトランジスタN1とPMOSトランジスタP1の両方が破壊に至る前にサイリスタ14を動作させることができる。また、サイリスタ14のPゲートGp、NゲートGnの両方からトリガをかけることにより、より高速にサイリスタ14を動作させることが可能になる。
(第4の実施形態)
図11は、本発明の第4の実施形態の半導体集積回路10Cの構成を示す回路図である。第4の実施形態では、トリガ素子として使用されるNMOSトランジスタN3と直列に電流制限抵抗R1が接続されている。電流制限抵抗R1は、サイリスタ14が動作し始めた後にNMOSトランジスタN3に過剰な電流が流れてNMOSトランジスタN3が破壊されることを防ぐ。図11の回路では、NMOSトランジスタN3のドレインとサイリスタ14のNゲートGnの間に電流制限抵抗R1が挿入されているが、電流制限抵抗R1は、NMOSトランジスタN3のソースと接地配線23の間に接続されてもよい。
図9、図10に示されている半導体集積回路10A、10Bについても同様に、電流制限抵抗がPMOSトランジスタP3に直列に接続されてもよい。電流制限抵抗は、PMOSトランジスタP3のドレインとサイリスタ14のPゲートGpの間に接続されてもよく、PMOSトランジスタP3のソースとノードBの間に接続されてもよい。
(第5の実施形態)
図12は、本発明の第5の実施形態の半導体集積回路10Dの構成を示す回路図である。第5の実施形態の半導体集積回路10Dは、サイリスタ14のNゲートGnにNMOSトランジスタN3によってトリガを供給すると共に、PゲートGnにNMOSトランジスタN4によってトリガを供給するように構成されている。詳細には、NMOSトランジスタN4のソースはサイリスタ14のPゲートGpに接続され、ドレインは電源配線21に接続され、ゲートはノードAに接続されている。
NMOSトランジスタN3、N4は、いずれも、ノードA(即ち、抵抗素子RnとNMOSトランジスタN1のソースの接続ノード)の電位を検知してトリガを生成する。サイリスタ14のNゲートGn及びPゲートGpの両方にトリガを供給することにより、サイリスタ14に高速にトリガをかけることができる。PゲートGpに供給されるトリガ電流は、出力パッド12から出力ドライバ16のPMOSトランジスタP1のドレインとNウェルで構成される寄生ダイオードを経由してNMOSトランジスタN4を流れ、PゲートGpに到達する。
(第6の実施形態)
図13A、図13Bは、本発明の第6の実施形態の半導体集積回路10Eの構成を示す回路図である。本実施形態の半導体集積回路10Eの構成は、サイリスタ14の放電能力を高くしながら、サイリスタ14のラッチアップを有効に抑制するためのものである。サイリスタ14の放電能力は、サイリスタ14のNPNバイポーラトランジスタのベース抵抗に依存している。即ち、サイリスタ14が図6Bに示されている構成を有している場合には、P型基板31のPウェル33、38の間の基板抵抗Rsubが、NPNバイポーラトランジスタのベース抵抗に相当する。基板抵抗Rsubが大きいと、サイリスタ14のNPNバイポーラトランジスタの性能が向上してサイリスタ14の放電能力が高くなり、静電保護のためには有利である。しかしながら、基板抵抗Rsubが増大すると、通常動作時に、ラッチアップを引き起こす可能性がある。
第6の実施形態の半導体集積回路10Eでは、インバータ18とNMOSトランジスタN5とを設けることにより、サイリスタ14の放電能力の向上とサイリスタ14のラッチアップの防止の両方を実現している。インバータ18は、ノードAの電位に応答してNMOSトランジスタN5のオンオフをコントロールする。詳細にはインバータ18は、その入力端子がノードAに接続され、出力端子がNMOSトランジスタN5のゲートに接続されている。インバータ18の電源端子は電源配線21に接続され、接地端子は接地配線23に接続されている。NMOSトランジスタN5は、インバータ18の出力信号に応答してサイリスタ14のPゲートGpと接地配線23を電気的に接続し、又は、切り離すスイッチ素子である。NMOSトランジスタN5のドレインはサイリスタ14のPゲートGpに接続され、ソースは接地配線23に接続されている。インバータ18の閾値電圧(即ち、インバータ18の出力信号のHigh、Lowが切り替わる電圧)は、NMOSトランジスタN3の閾値電圧とほぼ同じに設定される。NMOSトランジスタN5は、そのオン抵抗が基板抵抗Rsubよりも小さくなるように形成される。
図13Aは、ESDサージが出力パッド12に印加されたときの半導体集積回路10Eの動作を示しており、図13Bは、通常動作時の半導体集積回路10Eの動作を示している。図13Aを参照して、ESDサージが出力パッド12に印加され、抵抗素子Rn(及びNMOSトランジスタN1)に電流が流れると、ノードAの電位が上昇する。ノードAの電位の上昇に応答して、インバータ18の出力信号は”Low”レベルにプルダウンされ、NMOSトランジスタN5がオフされる。この場合、基板抵抗Rsubがサイリスタ14のNPNトランジスタのベース抵抗として機能する。基板抵抗Rsubを増大させればサイリスタ14の放電能力が向上することは、上述した通りである。
本実施形態の半導体集積回路10Eの構成によれば、基板抵抗Rsubを増大させても通常動作時にラッチアップが起こりにくい。図13Bを参照して、通常動作時には、インバータ18の出力信号が”High”レベルにプルアップされ、NMOSトランジスタN5がオンされる。NMOSトランジスタN5のオン抵抗は基板抵抗Rsubよりも小さいため、NMOSトランジスタN5がオンされると、サイリスタ14のNPNトランジスタのベース抵抗も小さくなる。このため、通常動作時におけるラッチアップの発生が抑制される。
(第7の実施形態)
図14は、本発明の第7の実施形態の半導体集積回路10Fの構成を示す回路図である。本実施形態の半導体集積回路10Fの一つの特徴は、MOSトランジスタの寄生バイポーラトランジスタをESD保護素子として使用することである。本実施形態の半導体集積回路10Fでは、最終段出力ドライバ16のNMOSトランジスタN1の寄生NPNトランジスタPTr1をESD保護素子として使用している。以下、第7の実施形態の半導体集積回路10Fについて詳細に説明する。
本実施形態の半導体集積回路10Fは、最終段出力ドライバ16のPMOSトランジスタP1をESDサージから保護するための構成を有している。PMOSトランジスタP1に流れる電流を検出するために、PMOSトランジスタP1のソースと電源配線21の間に抵抗素子Rpが接続されている。トリガ素子としては、PMOSトランジスタP3が使用されている。レイアウト面積の縮小のためには、PMOSトランジスタP1、P3は、同一のNウェルに形成されることが好ましい。PMOSトランジスタP3のソースはノードBに接続され、ゲートは電源配線21に接続され、ドレインは、NMOSトランジスタN1のバックゲート(即ち、NMOSトランジスタN1が形成されているPウェルに形成されたP領域)に接続されている。NMOSトランジスタN1のバックゲートは、寄生NPNトランジスタのベースとして機能することに留意されたい。NMOSトランジスタN1のバックゲートとは別に、NMOSトランジスタN1が形成されているP型基板を接地するためのPウェル及びP領域が形成されている。図14の基板抵抗Rsubは、P型基板31の抵抗として半導体集積回路10Fに実装される。
第7の実施形態の半導体集積回路10Fの動作を以下に説明する:
出力パッド12に、VSSパッド13に対して正極性のESDサージが印加され、PMOSトランジスタP1及びパワークランプ17を介してサージ電流が流れると、抵抗素子Rpの電圧降下により、電源配線21の電位がノードBの電位よりも低くなる。これにより、PMOSトランジスタP3のゲート電位がソース電位よりも低くなって、PMOSトランジスタP3がターンオンし、PMOSトランジスタP3は、寄生NPNトランジスタPTr1を動作させるトリガを発生する。本実施形態では、PMOSトランジスタP3は、寄生NPNトランジスタPTr1のベースGpに電流を供給して寄生NPNトランジスタPTr1を動作させる。一旦、寄生NPNトランジスタPTr1が動作すると、サージ電流が流れ終わるまで、出力パッド12の電位が低く抑えられるので、PMOSトランジスタP1に電流が流れ込まなくなり、PMOSトランジスタP1の破壊が防止される。
上記の議論からESD保護素子としてサイリスタの代わりに(MOSトランジスタの寄生バイポーラトランジスタを含む)バイポーラ素子が使用可能であることは、当業者には容易に理解されよう。例えば、NMOSトランジスタN1の寄生NPNトランジスタPTr1の代わりに、通常のNPNバイポーラトランジスタを使用することも可能である。
(第8の実施形態)
図15は、本発明の第8の実施形態の半導体集積回路10Gの構成を示す回路図である。第8の実施形態では、第7の実施形態の半導体集積回路10Fに、第6の実施形態で説明された、高い放電能力とラッチアップの抑制との両方を実現するための回路構成が適用される。
より具体的には、第8の実施形態では、インバータ18とNMOSトランジスタN5とが追加的に設けられる。インバータ18は、その入力端子がノードAに接続され、出力端子がNMOSトランジスタN5のゲートに接続されている。インバータ18の電源端子は電源配線21に接続され、接地端子は接地配線23に接続されている。NMOSトランジスタN5のドレインは、NMOSトランジスタN1のバックゲート(即ち、寄生NPNトランジスタPTr1のベース)に接続され、ソースは接地配線23に接続されている。インバータ18の閾値電圧(即ち、インバータ18の出力信号のHigh、Lowが切り替わる電圧)は、PMOSトランジスタP3の閾値電圧とほぼ同じに設定される。NMOSトランジスタN5は、そのオン抵抗が基板抵抗Rsubよりも小さくなるように形成される。
ESDサージが出力パッド12に印加され、抵抗素子Rn(及びNMOSトランジスタN1)に電流が流れると、ノードAの電位が上昇する。ノードAの電位の上昇に応答して、インバータ18の出力信号は”Low”レベルにプルダウンされ、NMOSトランジスタN5がオフされる。この場合、基板抵抗Rsubが寄生NPNトランジスタのベース抵抗として機能する。基板抵抗Rsubを増大させれば寄生NPNトランジスタの放電能力が向上することは、当業者には理解されよう。
一方、通常動作時には、インバータ18の出力信号が”High”レベルにプルアップされ、NMOSトランジスタN5がオンされる。NMOSトランジスタN5のオン抵抗は基板抵抗Rsubよりも小さいため、NMOSトランジスタN5がオンされると、寄生NPNトランジスタのベース抵抗も小さくなる。このため、通常動作時におけるラッチアップの発生が抑制される。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、様々な変形が可能であることに留意されたい。特に、被保護素子が複数である場合には、その全てに対して抵抗素子Rn又はRpが設けられる必要はないことにも留意されたい。例えば、図16のように、被保護素子が、NMOSトランジスタN1、N1bの2つである場合には、NMOSトランジスタN1にのみ抵抗素子Rnが接続され、NMOSトランジスタN1bには電流を検知するための抵抗は接続されないことも可能である。このような構成でも、NMOSトランジスタN1、N1bは、EDSサージから有効に保護される。
また、本実施形態では、出力パッド12が出力信号の出力に使用されているが、パッド12は信号の入力に兼用されることも可能である。この場合、パッド12は、最終段出力ドライバ16とは別に用意された入力バッファに接続され、I/Oパッドとして機能する。
また、上述の実施形態は、動作に矛盾がない限り、その複数を組み合わることも可能であることに留意されたい。
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G:半導体集積回路
P1、P2、P3:PMOSトランジスタ
N1、N2、N3、N4、N5、N1b:NMOSトランジスタ
Rn、Rp:抵抗素子
11:VDDパッド
12:出力パッド
13:VSSパッド
14:サイリスタ
16:最終段出力ドライバ
17:パワークランプ
18:インバータ
21:電源配線
22:出力信号線
23:接地配線
31:P型基板
32:Nウェル
33、38:Pウェル
34、36:N領域
35、37、39:P領域
100、200、300:半導体集積回路
101:電源配線
102:出力信号線
103:接地配線
111:VDDパッド
112:出力パッド
113:VSSパッド
114:サイリスタ
115:内部回路
116:最終段出力ドライバ
117:前段プリドライバ
118:電流検知抵抗
119、120:ダイオード
121:ESDクランプ
122:パワークランプ
123:ダイオード
124:抵抗素子
125:PMOSトランジスタ
131:P型基板
132:Nウェル
133、138:Pウェル
134、136:N領域
135、137、139:P領域

Claims (8)

  1. 出力信号の出力に使用される出力パッドと、
    前記出力パッドに接続された出力信号線と、
    接地端子として機能するVSSパッドと、
    電源端子として機能するVDDパッドと、
    前記VDDパッドに接続された電源配線と、
    前記VSSパッドに接続された接地配線と、
    前記出力パッドに接続された、前記出力信号を生成する出力ドライバと、
    前記出力信号線と前記接地配線の間に接続され、前記出力パッドに印加されたサージを放電する機能を有するESD保護素子と、
    PMOSトランジスタである第2トリガ用MOSトランジスタ
    とを具備し、
    前記出力ドライバは、
    前記出力信号線と第2ノードとの間に接続された第2被保護素子と、
    前記第2ノードと前記電源配線との間に接続された第2抵抗素子
    とを備え、
    前記第2トリガ用MOSトランジスタは、ゲートが前記電源配線に接続され、ソースが前記第2ノードに接続され、ドレインが前記ESD保護素子に接続され、前記ESD保護素子を動作させるトリガを生成する
    半導体集積回路。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路であって、
    前記ESD保護素子がサイリスタであり、
    前記第2トリガ用MOSトランジスタのドレインが前記サイリスタのPゲートに接続された
    半導体集積回路。
  3. 請求項に記載の半導体集積回路であって、
    前記第2被保護素子は、ドレインが前記出力信号線に接続され、ソースが前記第2ノードに接続された保護対象PMOSトランジスタを含む
    半導体集積回路。
  4. 請求項1に記載の半導体集積回路であって、
    前記第2被保護素子は、ドレインが前記出力信号線に接続され、ソースが前記第2ノードに接続された保護対象PMOSトランジスタを含む
    半導体集積回路。
  5. 請求項1又は4のいずれかに記載の半導体集積回路であって、
    前記ESD保護素子がバイポーラトランジスタである
    半導体集積回路。
  6. 請求項に記載の半導体集積回路であって、
    前記バイポーラトランジスタが、MOSトランジスタに寄生する寄生バイポーラトランジスタである
    半導体集積回路。
  7. 請求項に記載の半導体集積回路であって、
    前記MOSトランジスタが前記出力ドライバに含まれる素子である
    半導体集積回路。
  8. 請求項乃至のいずれかに記載の半導体集積回路であって、
    更に、スイッチ素子を備え、
    前記出力ドライバは、
    前記出力信号線と第1ノードとの間に接続された第1被保護素子と、
    前記第1ノードと前記接地配線との間に接続された第1抵抗素子
    とを備え、
    前記スイッチ素子は、前記バイポーラトランジスタのベースと前記接地配線の間に接続され、前記第1ノードに発生する電圧に応答してオンオフする
    半導体集積回路。
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