JP6405986B2 - 静電気保護回路及び半導体集積回路装置 - Google Patents

静電気保護回路及び半導体集積回路装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路装置の内部回路をESD(Electro-Static Discharge:静電気の放電)から保護する静電気保護回路に関する。さらに、本発明は、そのような静電気保護回路を内蔵した半導体集積回路装置等に関する。
半導体集積回路装置において、人体や搬送機器に帯電した静電気が内部回路に印加されることによる内部回路の破壊を防止するために、静電気保護回路を設けることが行われている。例えば、静電気保護回路は、高電位側の電源電位が供給される第1の端子と低電位側の電源電位が供給される第2の端子との間に接続される。静電気の放電によって第1の端子に正の電荷が印加されると、正の電荷が静電気保護回路を介して第2の端子に放出されるので、内部回路に過大な電圧が印加されることがなく、内部回路の破壊を防止することができる。
関連する技術として、特許文献1の図2には、電源供給ピンのためのESD保護を提供するIC34の回路が示されている。この回路は、NMOSトランジスター36と、ツェナーダイオード44と、抵抗体50とを含んでいる。トランジスター36のソース38はVSS端子に接続され、ドレイン40はVDD端子に接続されている。ツェナーダイオード44のアノード46は、トランジスター36のゲート42に接続され、カソード48は、トランジスター36のドレイン40に接続されている。抵抗体50はVSS端子とトランジスター36のゲート42との間に接続されている。
この回路によれば、ゲート42がハイ状態の下で、ドレイン40に向かう静電気の放電のような一時的なパルスがサブストレートの電位とゲート42の電位との両方を引き上げることが確実になり、ドレイン40とゲート42とサブストレートと間の電位差を最小にする。これによって、ESD保護の役立つ範囲が、0.5μm未満のような小さい寸法を有するICにまで広がる。
特表平10−504424号公報(第6頁第19行〜第7頁第22行、図2)
特許文献1の図2に示されている静電気保護回路において、静電気の放電によってサージ電流が流れる動作領域では、静電気保護回路の両端間に誘起される電圧が、ツェナーダイオード44のブレークダウン電圧よりも大きくなる。従って、静電気保護回路に接続された電源配線等のインピーダンスを下げることによって電圧マージンを確保する必要がある。その結果、回路面積が増大し、半導体集積回路装置のチップサイズが大きくなってコストが上昇してしまう。
そこで、上記の点に鑑み、本発明の目的の1つは、電源配線等のインピーダンスを下げるために回路面積を大きくすることなく、静電気の放電に対して十分な保護特性が得られる静電気保護回路を提供することである。
以上の課題を解決するために、本発明の第1の観点に係る静電気保護回路は、第1の端子に第1のノードを介して接続されると共に、第2の端子に第2のノードを介して接続された静電気保護回路であって、第1及び第2のノードの内の一方と第3のノードとの間に直列に接続された複数のクランプ回路と、第3のノードと第1及び第2のノードの内の他方との間に接続された第1のインピーダンス素子と、第1のノードと第2のノードとの間に接続され、第1のインピーダンス素子の両端に発生する電位差が第1の値以上となったときに導通状態になる放電回路と、複数のクランプ回路の内の一部のクランプ回路と並列に接続されたトランジスターと、該トランジスターのソースとゲートとの間に接続された第2のインピーダンス素子と、複数のクランプ回路の内の所定の2つのクランプ回路の接続点と第1及び第2のノードの内の他方との間の電圧が供給されて動作するインバーターを含み、第1のインピーダンス素子の両端に発生する電位差がインバーターの論理閾値よりも大きくなったときに該トランジスターを導通状態にする制御回路とを備える。
本発明の第1の観点によれば、複数のクランプ回路の内の一部のクランプ回路と並列に接続されたトランジスターと、第1のインピーダンス素子の両端に発生する電位差がインバーターの論理閾値よりも大きくなったときに該トランジスターを導通状態にする制御回路とを設けたことにより、該トランジスターを導通状態にするための条件の設定における自由度を向上させて、放電回路の電流が大きい動作領域においても、第1のノードと第2のノードとの間の電圧を下げて電圧マージンを確保することができる。従って、電源配線等のインピーダンスを下げるために回路面積を大きくすることなく、静電気の放電に対して十分な保護特性が得られる。
また、該トランジスターのソース・ドレイン間に印加される最大電圧は、複数のクランプ回路の内の一部のクランプ回路のブレークダウン電圧となる。従って、該トランジスターとして耐圧の低いトランジスターを使用することが可能であり、回路面積を小さくすることができる。
ここで、制御回路が、該トランジスターのゲートと第1及び第2のノードの内の他方との間に接続され、インバーターの出力信号が活性化されたときに導通状態となることにより、該トランジスターを導通状態にする第2のトランジスターを含んでも良い。それにより、インバーターの出力信号に基づいて、該トランジスターを導通状態に制御することができる。
また、静電気保護回路が、複数のクランプ回路の内の他の一部のクランプ回路と並列に接続され、第2のトランジスターが導通状態となることによって導通状態になる第3のトランジスターをさらに備えるようにしても良い。第3のトランジスターのソース・ドレイン間に印加される最大電圧は、他の一部のクランプ回路のブレークダウン電圧となるので、第3のトランジスターとして耐圧の低いトランジスターを使用しながら、静電気の放電によって流れる電流が増加したときに、第1のノードと第2のノードとの間の電圧をさらに下げて電圧マージンを増大させることができる。
以上において、インバーターの論理閾値が、第1の値よりも大きいことが望ましい。その場合には、第1のノードと第2のノードとの間の電圧が上昇して放電回路が動作を開始した後に、該トランジスターが第1のノードと第2のノードとの間の電圧を低下させるので、通常動作時において静電気保護回路が誤動作し難くなる。
また、放電回路が、第2のノードの電位が第1のノードの電位よりも所定の値以上高いときに、第2のノードから第1のノードに向けて電流を流すようにしても良い。それにより、静電気の放電によって生じる第2のノードと第1のノードとの間の電圧の上昇を抑えることができる。
さらに、放電回路が、第1及び第2のノードの内の一方に接続されたドレイン及び第1及び第2のノードの内の他方に接続されたソースを有する少なくとも1つのトランジスターを含み、第1導電型の半導体基板又は第1導電型のウエル内において、少なくとも1つのトランジスターのドレインである複数の第2導電型の不純物拡散領域が、第1及び第2のノードの内の他方に電気的に接続された第1導電型の不純物拡散領域の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されても良い。ここで、第1導電型がP型で第2導電型がN型であっても良いし、第1導電型がN型で第2導電型がP型であっても良い。
それにより、少なくとも1つのトランジスターに形成される寄生ダイオードのアノードとカソードとの間の対向面積を広くすることができるので、寄生ダイオードのオン抵抗が小さくなる。その結果、静電気の放電によって生じる第2のノードと第1のノードとの間の電圧の上昇を抑えて、半導体集積回路装置の静電気耐量を向上させることができる。
また、少なくとも1つのトランジスターが、並列接続された第のトランジスター及び第のトランジスターを含み、半導体基板又はウエル内において、第のトランジスターのドレインである複数の第2導電型の不純物拡散領域が、第1導電型の不純物拡散領域の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されており、第のトランジスターのドレインである複数の第2導電型の不純物拡散領域が、第1導電型の不純物拡散領域の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されても良い。チャネル幅及びゲート幅の小さい複数のトランジスターを並列接続することにより、ゲート電極の寄生抵抗の値を低減して、信号の遅延を改善することができる。
さらに、少なくとも1つのトランジスターのゲート電極の両端部分が、メタル配線又はポリシリコン配線に電気的に接続されても良い。それにより、ゲート電極の寄生抵抗の値が半分になるので、信号の遅延も半分に改善される。
以上において、クランプ回路が、ダイオードと、ゲートがドレイン又はソースに接続されたPチャネルトランジスター又はNチャネルトランジスターとの内の少なくとも1つを含むようにしても良い。これらのデバイスの内から適切なデバイスを選択し、又は、複数のデバイスを組み合わせることにより、静電気保護回路の特性を自由に設定することができると共に、プロセスばらつきの影響を受けにくい静電気保護回路を提供することができる。
さらに、本発明の1つの観点に係る半導体集積回路装置は、本発明のいずれかの観点に係る静電気保護回路を備える。それにより、各種の半導体集積回路装置において、静電気の放電による内部回路の破壊を防止することができる。
静電気保護回路を内蔵する半導体集積回路装置の構成例を示す回路図。 静電気保護回路を内蔵する半導体集積回路装置の構成例を示す回路図。 本発明の第1の実施形態に係る静電気保護回路の構成例を示す回路図。 従来の静電気保護回路のI−V特性を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る静電気保護回路のI−V特性を示す図。 第1の実施形態の変形例に係る静電気保護回路の構成例を示す回路図。 本発明の第2の実施形態に係る静電気保護回路の構成例を示す回路図。 本発明の第3の実施形態に係る静電気保護回路の構成例を示す回路図。 静電気保護回路を内蔵する半導体集積回路装置の構成例を示す回路図。 放電素子として用いられるトランジスターを寄生ダイオードと共に示す図。 放電素子として用いられるトランジスターの第1のレイアウト例を示す図。 図11に示すトランジスターの等価回路を比較例と共に示す回路図。 放電素子として用いられるトランジスターの第2のレイアウト例を示す図。 図13に示すトランジスターの等価回路を示す回路図。 本発明の各実施形態において使用可能なクランプ回路の例を示す図。 MOSトランジスター以外に使用可能な3端子素子の例を示す図。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図1及び図2は、本発明の各実施形態に係る静電気保護回路を内蔵する半導体集積回路装置の構成例を示す回路図である。この半導体集積回路装置は、電源端子P1及びP2と、信号端子P3と、ダイオード1及び2と、電源配線3及び4と、静電気保護回路10と、内部回路20とを含んでいる。電源配線3及び4の各々は、抵抗成分を有している。また、内部回路20は、PチャネルMOSトランジスターQP20と、NチャネルMOSトランジスターQN20とを含んでいる。
例えば、静電気保護回路10は、高電位側の電源電位VDDが供給される電源端子P1と低電位側の電源電位VSSが供給される電源端子P2との間に接続されても良い。あるいは、静電気保護回路10は、電源端子P1と信号端子P3との間に接続されても良いし、信号端子P3と電源端子P2との間に接続されても良い。以下の実施形態においては、一例として、図1及び図2に示すように、静電気保護回路10が、電源端子P1にノードN1を介して接続されると共に、電源端子P2にノードN2を介して接続される場合について説明する。
図1には、静電気の放電によって信号端子P3に正の電荷が印加される一方、電源端子P2が接地されている場合の放電経路が示されている。静電気の放電によって、サージ電流IESDが、ダイオード1、電源配線3、静電気保護回路10、及び、電源配線4の経路で流れる。
放電動作において、逆電圧が印加されるダイオード2と並列に接続されたトランジスターQN20のドレイン・ソース間電圧が、トランジスターQN20が破壊に至る破壊電圧VDMGよりも小さければ、静電気保護回路10が内部回路20を保護することができる。そのためには、次式(1)を満たす必要がある。
+V+VPC<VDMG ・・・(1)
ここで、Vはダイオード1の順方向電圧であり、Vは電源配線3の抵抗成分にサージ電流IESDが流れた際に発生する電圧であり、VPCは静電気保護回路10にサージ電流IESDが流れた際に発生する電圧である。
また、図2には、静電気の放電によって信号端子P3に負の電荷が印加される一方、電源端子P1が接地されている場合の放電経路が示されている。静電気の放電によって、サージ電流IESDが、電源配線3、静電気保護回路10、電源配線4、及び、ダイオード2の経路で流れる。
放電動作において、逆電圧が印加されるダイオード1と並列に接続されたトランジスターQP20のソース・ドレイン間電圧が、トランジスターQP20が破壊に至る破壊電圧VDMGよりも小さければ、静電気保護回路10が内部回路20を保護することができる。そのためには、次式(2)を満たす必要がある。
+V+VPC<VDMG ・・・(2)
ここで、Vはダイオード2の順方向電圧であり、Vは電源配線4の抵抗成分にサージ電流IESDが流れた際に発生する電圧であり、VPCは静電気保護回路10にサージ電流IESDが流れた際に発生する電圧である。
式(1)及び式(2)から分かるように、図1に示す場合と図2に示す場合とにおいて、内部回路20を保護するための条件は、同じ式で表すことができる。即ち、放電経路上のデバイスに発生する電圧の総和が、内部回路20の素子が破壊に至る破壊電圧VDMGよりも小さいことが、内部回路20を保護するための条件となる。そのような静電気保護回路10を設けることにより、各種の半導体集積回路装置において、静電気の放電による内部回路20の破壊を防止することができる。
<第1の実施形態>
図3は、本発明の第1の実施形態に係る静電気保護回路の構成例を示す回路図である。図3に示すように、静電気保護回路10aは、複数のクランプ回路(図3においては、一例として、4つのダイオードD1〜D4を示す)と、インピーダンス素子としての抵抗素子R1及びR2と、放電回路11と、PチャネルMOSトランジスターQP1と、制御回路12とを含んでいる。
ダイオードD1〜D4は、ノードN1とノードN3との間に直列に接続されている。即ち、ダイオードD1のカソードがノードN1に接続され、ダイオードD4のアノードがノードN3に接続されている。ダイオードD1〜D4の各々は、寄生ダイオードでも良いし、ツェナーダイオードでも良い。また、抵抗素子R1は、ノードN3とノードN2との間に接続されている。
放電回路11は、ノードN1とノードN2との間に接続され、静電気の放電によってノードN1からノードN3を介してノードN2に電流が流れて、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が第1の値以上となったときに導通状態になる。
例えば、放電回路11は、放電素子としてNチャネルMOSトランジスターQN11を含んでいる。トランジスターQN11は、ノードN1に接続されたドレインと、ノードN2に接続されたソースと、ノードN3に接続されたゲートとを有している。トランジスターQN11は、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が閾値電圧以上になるとオンして、ノードN1からノードN2に電流を流す。
トランジスターQP1は、複数のダイオードD1〜D4の内の少なくとも1つと並列に接続される。図3には、一例として、ダイオードDと並列に接続されたトランジスターQP1が示されている。トランジスターQP1は、ダイオードD4のカソードに接続されたソースと、ダイオードD4のアノードに接続されたドレインとを有している。抵抗素子R2は、トランジスターQP1のソースとゲートとの間に接続されている。
制御回路12は、静電気の放電によってノードN1からノードN3を介してノードN2に電流が流れて、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が第2の値以上となったときに、トランジスターQP1を導通状態にする。それにより、トランジスターQP1は、ノードN1とノードN2との間の電圧を低下させる。
例えば、制御回路12は、トランジスターQP1のゲートとノードN2との間に接続されたNチャネルMOSトランジスターQN1を含んでいる。トランジスターQN1は、トランジスターQP1のゲートに接続されたドレインと、ノードN2に接続されたソースと、ノードN3に接続されたゲートとを有している。
トランジスターQN1は、静電気の放電によってノードN1からノードN3を介してノードN2に電流が流れて、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が閾値電圧以上となったときに導通状態となることにより、トランジスターQP1を導通状態にする。トランジスターQN1に印加される最大電圧は、ダイオードD4のブレークダウン電圧に抵抗素子R1の両端電圧が加算されたものとなる。従って、トランジスターQN1として耐圧の低いトランジスターを使用することが可能であり、回路面積を小さくすることができる。
以上において、第2の値が第1の値よりも大きいことが望ましい。その場合には、ノードN1とノードN2との間の電圧が上昇して放電回路11が動作を開始した後に、トランジスターQP1がノードN1とノードN2との間の電圧を低下させるので、通常動作時において静電気保護回路が誤動作し難くなる。そのために、トランジスターQN1の閾値電圧が放電回路11のトランジスターQN11の閾値電圧よりも大きくなるように、トランジスターQN1及びQN11のチャネル長及びチャネル幅が設定される。
ここで、図3に示す静電気保護回路10aの動作について詳しく説明する。
ノードN1とノードN2との間に正の電圧(ノードN1の電位>ノードN2の電位)が印加されて、ダイオードD1〜D4がブレークダウンすると、ノードN1からダイオードD1〜D4及び抵抗素子R1を介してノードN2に電流が流れ始める。
抵抗素子R1に流れる電流が増加すると、ノードN3とノードN2との間の電圧(抵抗素子R1の両端電圧)が放電回路11のトランジスターQN11の閾値電圧以上になり、トランジスターQN11が導通状態となって放電動作を開始する。ただし、この時点においては、トランジスターQN1及びQP1はオフ状態となっている。
抵抗素子R1に流れる電流がさらに増加して、抵抗素子R1の両端電圧がトランジスターQN1の閾値電圧以上となったときに、トランジスターQN1がオフ状態からオン状態に遷移する。それにより、抵抗素子R2の両端電圧がトランジスターQP1の閾値電圧以上となって、トランジスターQP1がオフ状態からオン状態に遷移する。その結果、ノードN1とノードN2との間の電圧が低下して、半導体集積回路装置の内部回路が破壊に至る電圧に対するマージンが増えて静電気耐量が向上する。
放電回路11のトランジスターQN11に電流が流れ続けると、半導体集積回路装置に蓄積された電荷が放出されて、ノードN1とノードN2との間の電圧が低下し、抵抗素子R1に流れる電流も低下する。それにより、抵抗素子R1の両端電圧がトランジスターQN1の閾値電圧よりも小さくなると、トランジスターQN1及びQP1がオン状態からオフ状態に遷移する。さらに、抵抗素子R1の両端電圧がトランジスターQN11の閾値電圧よりも低下すると、トランジスターQN11がオン状態からオフ状態に遷移して放電動作を停止する。
図4は、図1に示す半導体集積回路装置に従来の静電気保護回路を適用した場合のI−V特性を示す図であり、図5は、図1に示す半導体集積回路装置に本発明の第1の実施形態に係る静電気保護回路を適用した場合のI−V特性を示す図である。図4及び図5において、横軸は、放電経路における静電気保護回路等の両端間の電圧を表しており、縦軸は、放電経路に流れる電流を表している。また、VABSは、半導体集積回路装置の絶対最大定格電圧であり、VDMGは、半導体集積回路装置の内部回路が破壊に至る電圧である。
特許文献1の図2に示されている従来の静電気保護回路の場合には、静電気の放電によってサージ電流が流れる動作領域において、静電気保護回路の両端間に誘起される電圧が、ツェナーダイオード44のブレークダウン電圧よりも大きくなる。従って、図1及び図2に示すダイオード1及び2や電源配線3及び4のインピーダンスを下げることによって電圧マージンを確保する必要がある。その結果、回路面積が増大し、半導体集積回路装置のチップサイズが大きくなってコストが上昇してしまう。
これに対し、図5に示すように、本発明の第1の実施形態に係る静電気保護回路10a(図3)の場合には、ノードN1とノードN2との間に印加される電圧が所定の電圧V以上になると、ダイオードD1〜D4がブレークダウンして、抵抗素子R1に電流が流れる。それにより、抵抗素子R1の両端電圧が放電回路11のトランジスターQN11の閾値電圧以上になると、トランジスターQN11が導通状態となって放電動作を開始する。
抵抗素子R1に流れる電流が増加して電流I以上になると、抵抗素子R1の両端電圧がトランジスターQN1の閾値電圧以上となって、トランジスターQN1がオフ状態からオン状態に遷移する。また、抵抗素子R2の両端電圧がトランジスターQP1の閾値電圧以上となって、トランジスターQP1がオフ状態からオン状態に遷移する。その結果、ノードN1とノードN2との間の電圧が低下して、半導体集積回路装置の内部回路が破壊に至る電圧VDMGに対するマージンが増えて静電気耐量が向上する。
本発明の第1の実施形態によれば、複数のクランプ回路(ダイオードD1〜D4)の内の少なくとも1つと並列に接続されたトランジスターQP1と、抵抗素子R1の両端に発生する電位差の増加に従ってトランジスターQP1を導通状態にする制御回路12とを設けたことにより、放電回路11の電流が大きい動作領域においても、ノードN1とノードN2との間の電圧を下げて電圧マージンを確保することができる。従って、図1及び図2に示すダイオード1及び2や電源配線3及び4のインピーダンスを下げるために回路面積を大きくすることなく、静電気の放電に対して十分な保護特性が得られる。
また、トランジスターQP1のソース・ドレイン間に印加される最大電圧は複数のダイオードD1〜D4の内の1つのダイオードD4のブレークダウン電圧となる。従って、トランジスターQP1として耐圧の低いトランジスターを使用することが可能であり、回路面積を小さくすることができる。
<第1の実施形態の変形例>
図6は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る静電気保護回路の構成例を示す回路図である。第1の実施形態の変形例に係る静電気保護回路10bにおいては、図3に示す制御回路12の替りに制御回路12aが用いられる。その他の点に関しては、第1の実施形態の変形例は、第1の実施形態と同様である。
制御回路12aは、トランジスターQP1のゲートとノードN2との間に接続されたトランジスターQN1と、トランジスターQP1のソースとノードN2との間に接続された検出回路とを含んでいる。検出回路は、静電気の放電によってノードN1からノードN3を介してノードN2に電流が流れて、抵抗R1の両端に発生する電位差が第2の値以上となったときに、トランジスターQN1を導通状態にする。
例えば、検出回路は、PチャネルMOSトランジスターQP21及びNチャネルMOSトランジスターQN21で構成される第1のインバーターと、PチャネルMOSトランジスターQP22及びNチャネルMOSトランジスターQN22で構成される第2のインバーターとを含んでいる。
トランジスターQP21は、トランジスターQP1のソースに接続されたソースと、ノードN3に接続されたゲートとを有している。また、トランジスターQN21は、トランジスターQP21のドレインに接続されたドレインと、ノードN2に接続されたソースと、ノードN3に接続されたゲートとを有している。
トランジスターQP22は、トランジスターQP1のソースに接続されたソースと、トランジスターQP21及びQN21のドレインに接続されたゲートとを有している。また、トランジスターQN22は、トランジスターQP22のドレインに接続されたドレインと、ノードN2に接続されたソースと、トランジスターQP21及びQN21のドレインに接続されたゲートとを有している。
トランジスターQP1のソースとノードN2との間の電圧が第1及び第2のインバーターの最小動作電圧以上になると、検出回路が動作を開始する。第1のインバーターは、抵抗素子R1の両端に発生する電位差がトランジスターQP1のソースとノードN2との間の電圧に対して所定の割合(例えば、50%)よりも大きくなったときに、出力信号をローレベルに活性化する。第1のインバーターの論理閾値は、トランジスターQP21及びQN21のチャネル長及びチャネル幅に従って設定することができる。第2のインバーターは、第1のインバーターの出力信号を反転することにより、出力信号を出力する。第2のインバーターの出力信号がハイレベルに活性化されると、トランジスターQN1が導通状態となり、トランジスターQP1も導通状態となる。
あるいは、検出回路が、基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、トランジスターQP1のソースとノードN2との間に接続され、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が基準電圧よりも大きくなったときに出力信号をハイレベルに活性化するコンパレーターとを含むようにしても良い。コンパレーターの出力信号がハイレベルに活性化されると、トランジスターQN1が導通状態となり、トランジスターQP1も導通状態となる。
本発明の第1の実施形態の変形例によれば、第2の値(第1のインバーターの論理閾値又は基準電圧)の設定における自由度が向上し、第1の値(トランジスターQN11の閾値電圧)よりも大きい第2の値を容易に設定することができる。また、検出回路に印加される最大電圧は、ダイオードD4のブレークダウン電圧に抵抗素子R1の両端電圧が加算されたものとなるので、検出回路において耐圧の低いトランジスターを使用することが可能であり、回路面積を小さくすることができる。

<第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態に係る静電気保護回路の構成例を示す回路図である。以上の実施形態において、PチャネルMOSトランジスターQP2を追加しても良い。図7においては、一例として、第1の実施形態に係る静電気保護回路に対してトランジスターQP2が追加された静電気保護回路10cが示されている。その他の点に関しては、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様である。
トランジスターQP1は、複数のダイオードD1〜D4の内の少なくとも1つと並列に接続される。また、トランジスターQP2は、複数のダイオードD1〜D4の内の少なくとも他の1つと並列に接続される。図7には、一例として、ダイオードD3と並列に接続されたトランジスターQP1、及び、ダイオードD4と並列に接続されたトランジスターQP2が示されている。
トランジスターQP1は、ダイオードD3のカソードに接続されたソースと、ダイオードD3のアノードに接続されたドレインとを有している。また、トランジスターQP2は、ダイオードD4のカソードに接続されたソースと、ダイオードD4のアノードに接続されたドレインと、トランジスターQP1のゲートに接続されたゲートとを有している。
抵抗素子R2は、トランジスターQP1のソースとトランジスターQP1及びQP2のゲートとの間に接続されている。トランジスターQN1は、トランジスターQP1及びQP2のゲートとノードN2との間に接続されている。トランジスターQN1は、トランジスターQP1及びQP2のゲートに接続されたドレインと、ノードN2に接続されたソースと、ノードN3に接続されたゲートとを有している。
放電回路11のトランジスターQN11は、静電気の放電によってノードN1からノードN3を介してノードN2に電流が流れて、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が第1の値以上となったときに導通状態となることにより、ノードN1からノードN2に電流を流す。また、トランジスターQN1は、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が第2の値以上となったときに導通状態となることにより、トランジスターQP1及びQP2を導通状態にする。それにより、トランジスターQP1及びQP2は、ノードN1とノードN2との間の電圧を低下させる。
本実施形態において、トランジスターQP1のソース・ドレイン間に印加される最大電圧は、ダイオードD3のブレークダウン電圧となる。また、トランジスターQP2のソース・ドレイン間に印加される最大電圧は、ダイオードD4のブレークダウン電圧となる。従って、トランジスターQP1及びQP2として耐圧の低いトランジスターを使用することが可能であり、回路面積を小さくすることができる。
<第3の実施形態>
図8は、本発明の第3の実施形態に係る静電気保護回路の構成例を示す回路図である。以上の実施形態において、PチャネルMOSトランジスターとNチャネルMOSトランジスターとを入れ替えて、それに応じて各素子の接続を変更しても良い。図8においては、一例として、第1の実施形態に係る静電気保護回路においてPチャネルMOSトランジスターとNチャネルMOSトランジスターとを入れ替えた静電気保護回路10dが示されている。
図8に示すように、静電気保護回路10dは、インピーダンス素子としての抵抗素子R1及びR2と、複数のクランプ回路(図8においては、一例として、4つのダイオードD1〜D4を示す)と、放電回路11aと、NチャネルMOSトランジスターQN1と、制御回路12bとを含んでいる。
抵抗素子R1は、ノードN1とノードN3との間に接続されている。また、ダイオードD1〜D4は、ノードN3とノードN2との間に直列に接続されている。即ち、ダイオードD1のカソードがノードN3に接続され、ダイオードD4のアノードがノードN2に接続されている。
放電回路11aは、ノードN1とノードN2との間に接続され、静電気の放電によってノードN1からノードN3を介してノードN2に電流が流れて、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が第1の値以上となったときに導通状態になる。
例えば、放電回路11aは、放電素子としてPチャネルMOSトランジスターQP11を含んでいる。トランジスターQP11は、ノードN1に接続されたソースと、ノードN2に接続されたドレインと、ノードN3に接続されたゲートとを有している。トランジスターQP11は、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が閾値電圧以上になるとオンして、ノードN1からノードN2に電流を流す。
トランジスターQN1は、複数のダイオードD1〜D4の内の少なくとも1つと並列に接続される。図8には、一例として、ダイオードD1と並列に接続されたトランジスターQN1が示されている。トランジスターQN1は、ダイオードD1のカソードに接続されたドレインと、ダイオードD1のアノードに接続されたソースとを有している。抵抗素子R2は、トランジスターQN1のソースとゲートとの間に接続されている。
制御回路12bは、静電気の放電によってノードN1からノードN3を介してノードN2に電流が流れて、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が第2の値以上となったときに、トランジスターQN1を導通状態にする。それにより、トランジスターQN1は、ノードN1とノードN2との間の電圧を低下させる。
例えば、制御回路12bは、ノードN1とトランジスターQN1のゲートとの間に接続されたPチャネルMOSトランジスターQP1を含んでいる。トランジスターQP1は、ノードN1に接続されたソースと、トランジスターQN1のゲートに接続されたドレインと、ノードN3に接続されたゲートとを有している。
トランジスターQP1は、静電気の放電によってノードN1からノードN3を介してノードN2に電流が流れて、抵抗素子R1の両端に発生する電位差が第2の値以上となったときに導通状態となることにより、トランジスターQN1を導通状態にする。それにより、トランジスターQN1は、ノードN1とノードN2との間の電圧を低下させる。
以上において、第2の値が第1の値よりも大きいことが望ましい。その場合には、ノードN1とノードN2との間の電圧が上昇して放電回路11aが動作を開始した後に、トランジスターQN1がノードN1とノードN2との間の電圧を低下させるので、通常動作時において静電気保護回路が誤動作し難くなる。そのために、トランジスターQP1の閾値電圧が放電回路11aのトランジスターQP11の閾値電圧よりも大きくなるように、トランジスターQP1及びQP11のチャネル長及びチャネル幅が設定される。
ここで、図8に示す静電気保護回路10dの動作について詳しく説明する。
ノードN1とノードN2との間に正の電圧(ノードN1の電位>ノードN2の電位)が印加されて、ダイオードD1〜D4がブレークダウンすると、ノードN1から抵抗素子R1及びダイオードD1〜D4を介してノードN2に電流が流れ始める。
抵抗素子R1に流れる電流が増加すると、ノードN1とノードN3との間の電圧(抵抗素子R1の両端電圧)が放電回路11aのトランジスターQP11の閾値電圧以上になり、トランジスターQP11が導通状態となって放電動作を開始する。ただし、この時点においては、トランジスターQP1及びQN1はオフ状態となっている。
抵抗素子R1に流れる電流がさらに増加して、抵抗素子R1の両端電圧がトランジスターQP1の閾値電圧以上となったときに、トランジスターQP1がオフ状態からオン状態に遷移する。それにより、抵抗素子R2の両端電圧がトランジスターQN1の閾値電圧以上となって、トランジスターQN1がオフ状態からオン状態に遷移する。その結果、ノードN1とノードN2との間の電圧が低下して、半導体集積回路装置の内部回路が破壊に至る電圧に対するマージンが増えて静電気耐量が向上する。
放電回路11aのトランジスターQP11に電流が流れ続けると、半導体集積回路装置に蓄積された電荷が放出されて、ノードN1とノードN2との間の電圧が低下し、抵抗素子R1に流れる電流も低下する。それにより、抵抗素子R1の両端電圧がトランジスターQP1の閾値電圧よりも小さくなると、トランジスターQP1及びQN1がオン状態からオフ状態に遷移する。さらに、抵抗素子R1の両端電圧がトランジスターQP11の閾値電圧よりも低下すると、トランジスターQP11がオン状態からオフ状態に遷移して放電動作を停止する。
本発明の第1〜第2の実施形態においては、放電回路11の放電素子として、NチャネルMOSトランジスターQN11(図3等)が用いられている。また、本発明の第3の実施形態においては、放電回路11aの放電素子として、PチャネルMOSトランジスターQP11(図8)が用いられている。ここで、トランジスターQN11又はQP11のゲート絶縁膜の厚さを薄くすることにより、トランジスターQN11又はQP11のサイズを小さくすることができる。
図9は、本発明の各実施形態に係る静電気保護回路を内蔵する半導体集積回路装置の構成例を示す回路図である。図9には、静電気の放電によって電源端子P2に正の電荷が印加される一方、電源端子P1が接地されている場合の放電経路が示されている。静電気の放電によって、サージ電流IESDが、電源配線4、静電気保護回路10、及び、電源配線3の経路で流れる。
図10は、本発明の第1及び第2の実施形態において放電素子として用いられるトランジスターを寄生ダイオードと共に示す図である。放電回路11(図3等)は、放電素子として少なくとも1つのNチャネルMOSトランジスターQN11を含んでいる。図10に示すように、トランジスターQN11は、ノードN1に接続されたドレインDと、ノードN2に接続されたソースSと、ノードN3に接続されたゲートGと、バックゲートBGとを有している。
さらに、トランジスターQN11において、バックゲートBGとドレインDとの間に寄生ダイオードD11が形成される。従って、静電気の放電によってノードN2の電位がノードN1の電位よりも所定の値(寄生ダイオードD1の順方向電圧)以上高くなったときに、放電回路11は、ノードN2からノードN1に向けて電流を流す。それにより、静電気の放電によって生じるノードN2とノードN1との間の電圧の上昇を抑えることができる。
図11は、本発明の第1及び第2の実施形態において放電素子として用いられるNチャネルMOSトランジスターのレイアウトパターンの第1の例を示す図である。図11(a)は、平面図であり、図11(b)は、図11(a)のB−B'における断面図である。なお、図11(a)においては、層間絶縁膜が省略されている。
P型の半導体基板又はP型のウエル30内において、P型の不純物拡散領域31と、トランジスターQN11のドレインであるN型の不純物拡散領域32〜36と、トランジスターQN11のソースであるN型の不純物拡散領域37〜40とが形成されている。また、半導体基板上には、ゲート絶縁膜を介して、トランジスターQN11の複数のゲート電極41が形成されている。P型の半導体基板又はP型のウエル30は、トランジスターQN11のバックゲートに相当する。さらに、P型の半導体基板又はP型のウエル30及びP型の不純物拡散領域31をアノードとし、N型の不純物拡散領域32及び36をカソードとする寄生ダイオードD11が形成される。
また、半導体基板上には、第1の層間絶縁膜を介して第1のメタル配線層43が配置され、さらに、第2の層間絶縁膜を介して第2のメタル配線層45が配置されている。第1の層間絶縁膜には複数のコンタクトホール42が形成され、第2の層間絶縁膜には複数のスルーホール44が形成されている。
P型の不純物拡散領域31は、P型の半導体基板又はP型のウエル30に電源電位VSSを供給するために、第1のメタル配線層43及び第2のメタル配線層45を介して、ノードN2(図10)に電気的に接続されている。また、トランジスターQN11のドレインであるN型の不純物拡散領域32〜36は、第1のメタル配線層43を介して、ノードN1(図10)に電気的に接続されている。さらに、トランジスターQN11のソースであるN型の不純物拡散領域37〜40は、第1のメタル配線層43及び第2のメタル配線層45を介して、ノードN2に電気的に接続されている。
ここで、P型の不純物拡散領域31は、半導体基板の主面(図中上面)において、N型の不純物拡散領域32〜40を囲むように形成されている。また、トランジスターQN11のドレインである複数のN型の不純物拡散領域32及び36が、P型の不純物拡散領域31の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されている。
それにより、寄生ダイオードD11のアノードとカソードとの間の対向面積を広くすることができるので、寄生ダイオードD11のオン抵抗が小さくなる。その結果、静電気の放電によって生じるノードN2とノードN1との間の電圧の上昇を抑えて、半導体集積回路装置の静電気耐量を向上させることができる。
また、各々のゲート電極41の両端部分(図11(a)における上端部分と下端部分)が第1のメタル配線層43の2つの配線に電気的に接続され、さらに、それらの配線が第2のメタル配線層45の配線を介してノードN3(図10)に電気的に接続されている。それにより、ゲート電極41の寄生抵抗を低下させることができる。
図12は、図11に示すトランジスターの等価回路を比較例と共に示す回路図である。図12(a)は、図11に示すトランジスターの等価回路を示しており、図12(b)は、比較例のトランジスターの等価回路を示している。図12においては、ゲート電極の寄生抵抗Rgのみが示されているが、実際には、ゲート電極と半導体基板との間に寄生容量が存在する。
例えば、トランジスターのチャネル長Lが0.18umで、チャネル幅Wが200umで、ゲート電極のシート抵抗Rsが20Ωである場合に、ゲート電極の長手方向(ゲート幅方向)における抵抗値Rfは、約22kΩとなる。
Rf=Rs×W/L
=20Ω×200um÷0.18um≒22kΩ
従って、ゲート電極の長手方向における中心位置をゲート電極の代表的な位置として考えると、ゲート電極の中心位置から端部までの寄生抵抗Rgの値(Rf/2)は、約11kΩとなる。
また、寄生容量としては、ゲート電極とそれに対向する半導体基板との間の寄生容量、ゲート電極とドレインとの間の寄生容量、及び、ゲート電極とソースとの間の寄生容量とが存在する。例えば、ゲート絶縁膜の厚さtを3.5nmとした場合に、ゲート電極とそれに対向する半導体基板との間の寄生容量Cgのみで、約0.36pFとなる。
Cg=(ε×εr/t)×W×L
=(8.85pF/m×3.9÷3.5nm)×200um×0.18um
≒0.36pF
ここで、εは真空の誘電率であり、εrはシリコンの比誘電率である。
ゲート電極における信号の遅延時間tdは、時定数×3で近似することができる。
td=Rg×Cg×3
=11kΩ×0.36pF×3≒12ns
一般的に、人体モデル(HBM)試験法におけるESDサージ電流の立ち上がり時間は10ns程度である。従って、図12(b)に示す比較例のトランジスターにおいては、トランジスターの放電動作がESDサージ電流に追従せず、静電気保護回路が機能しない可能性がある。
これに対し、図11に示すトランジスターQN11においては、各々のゲート電極41の両端部分がメタル配線に電気的に接続されているので、図12(a)に示す等価回路が実現される。例えば、トランジスターのチャネル長Lが0.18umで、チャネル幅Wが200umで、ゲート電極のシート抵抗Rsが20Ωである場合に、ゲート電極の寄生抵抗の値は、約5.5kΩに改善される。
比較例のトランジスターと比較して、ゲート電極の寄生抵抗の値が半分になるので、信号の遅延も半分の約6nsに改善される。それにより、ESDサージ電流の立ち上がりにトランジスターが追従できるようになる。なお、ゲート電極の両端部分をメタル配線の替りにポリシリコン配線に電気的に接続しても良い。
図13は、本発明の第1及び第2の実施形態において放電素子として用いられるNチャネルMOSトランジスターのレイアウトパターンの第2の例を示す平面図である。第2の例においては、放電素子として用いられるNチャネルMOSトランジスターが、並列接続されたトランジスターQN11aとトランジスターQN11bとに分割されている。
P型の半導体基板又はP型のウエル30内において、P型の不純物拡散領域31と、トランジスターQN11aのドレインであるN型の不純物拡散領域32a〜36aと、トランジスターQN11aのソースであるN型の不純物拡散領域37a〜40aとが形成されている。また、トランジスターQN11bのドレインであるN型の不純物拡散領域32b〜36bと、トランジスターQN11bのソースであるN型の不純物拡散領域37b〜40bとが形成されている。
半導体基板上には、ゲート絶縁膜を介して、トランジスターQN11aの複数のゲート電極41aと、トランジスターQN11bの複数のゲート電極41bとが形成されている。さらに、P型の半導体基板又はP型のウエル30及びP型の不純物拡散領域31をアノードとし、N型の不純物拡散領域32a及び36aをカソードとする寄生ダイオードD11aが形成される。同様に、P型の半導体基板又はP型のウエル30及びP型の不純物拡散領域31をアノードとし、N型の不純物拡散領域32b及び36bをカソードとする寄生ダイオードD11bが形成される。
ここで、P型の不純物拡散領域31は、半導体基板の主面(図中上面)において、N型の不純物拡散領域32a〜40aを囲むと共に、N型の不純物拡散領域32b〜40bを囲むように形成されている。また、トランジスターQN11aのドレインである複数のN型の不純物拡散領域32a及び36aが、P型の不純物拡散領域31の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されている。同様に、トランジスターQN11bのドレインである複数のN型の不純物拡散領域32b及び36bが、P型の不純物拡散領域31の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されている。
それにより、寄生ダイオードD11a及びD11bのアノードとカソードとの間の対向面積を広くすることができるので、寄生ダイオードD11a及びD11bのオン抵抗が小さくなる。その結果、静電気の放電によって生じるノードN2とノードN1との間の電圧の上昇を抑えて、半導体集積回路装置の静電気耐量を向上させることができる。
また、各々のゲート電極41aの両端部分(図13における上端部分と下端部分)が、第1のメタル配線層43の2つの配線に電気的に接続されている。同様に、各々のゲート電極41bの両端部分(図13における上端部分と下端部分)が、第1のメタル配線層43の2つの配線に電気的に接続されている。それにより、ゲート電極41a及び41bの寄生抵抗を低下させることができる。
図14は、図13に示すトランジスターの等価回路を示す回路図である。図14においては、ゲート電極の寄生抵抗Rgのみが示されているが、実際には、ゲート電極と半導体基板との間に寄生容量が存在する。図13に示すトランジスターにおいては、各々のゲート電極41aの両端部分がメタル配線に電気的に接続されると共に、各々のゲート電極41bの両端部分がメタル配線に電気的に接続されているので、図14に示す等価回路が実現される。
図13に示すトランジスターによれば、図11に示すトランジスターと比較してチャネル幅及びゲート幅が約半分になる。このように、チャネル幅及びゲート幅の小さい複数のトランジスターを並列接続することにより、ゲート電極の寄生抵抗の値を低減して、信号の遅延を改善することができる。
例えば、トランジスターのチャネル長Lが0.18umで、チャネル幅Wが100umで、ゲート電極のシート抵抗Rsが20Ωである場合に、ゲート電極の寄生抵抗の値は、約2.8kΩに改善される。図11に示すトランジスターと比較して、ゲート電極の寄生抵抗の値がさらに約半分になるので、信号の遅延も約半分の約3nsに改善される。なお、ゲート電極の両端部分をメタル配線の替りにポリシリコン配線に電気的に接続しても良い。
このように、放電素子として用いられるトランジスターを複数のトランジスターに分割して、チャネル幅を100um以下とし、かつ、ゲート電極の両端部分を信号配線に接続することにより、トランジスターがさらに高速で動作できるようになる。ここでは、ゲート電極とそれに対向する半導体基板との間の寄生容量のみを考慮して信号の遅延を概算したが、実際には、ゲート電極とドレインとの間の寄生容量及びゲート電極とソースとの間の寄生容量も存在するので、チャネル幅を50um以下とすることが望ましい。
以上においては、放電素子としてNチャネルMOSトランジスターを用いる場合のレイアウトについて説明したが、第3の実施形態におけるように放電素子としてPチャネルMOSトランジスターを用いる場合にも上記のレイアウトを適用することが可能であり、同様の効果を奏することができる。
<クランプ回路の例>
図15は、本発明の各実施形態において使用可能なクランプ回路の例を示す図である。本発明の各実施形態において、図15の(a)〜(h)に示すクランプ回路を用いることができる。なお、図15において、「N+」は、高電位側のノードを表しており、「N−」は、低電位側のノードを表している。
図15(a)は、高電位側のノードN+に接続されたカソードと、低電位側のノードN−に接続されたアノードとを有するダイオードD1を示している。ノードN+からダイオードD1を介してノードN−に電流が流れると、ノードN+とノードN−との間の電圧は、ダイオードD1のブレークダウン電圧に等しくなる。
図15(b)は、高電位側のノードN+に接続されたアノードと、低電位側のノードN−に接続されたカソードとを有するダイオードD2を示している。ノードN+からダイオードD2を介してノードN−に電流が流れると、ノードN+とノードN−との間の電圧は、ダイオードD2の順方向電圧に等しくなる。
図15(c)は、高電位側のノードN+に接続されたソースと、低電位側のノードN−に接続されたドレイン及びゲートとを有するPチャネルMOSトランジスターQP31を示している。ノードN+からトランジスターQP31を介してノードN−に電流が流れると、ノードN+とノードN−との間の電圧は、トランジスターQP31の閾値電圧に等しくなる。
図15(d)は、高電位側のノードN+に接続されたソース及びゲートと、低電位側のノードN−に接続されたドレインとを有するPチャネルMOSトランジスターQP32を示している。ノードN+からトランジスターQP32を介してノードN−に電流が流れると、ノードN+とノードN−との間の電圧は、トランジスターQP32のブレークダウン電圧に等しくなる。
図15(e)は、高電位側のノードN+に接続されたドレイン及びゲートと、低電位側のノードN−に接続されたソースとを有するNチャネルMOSトランジスターQN31を示している。ノードN+からトランジスターQN31を介してノードN−に電流が流れると、ノードN+とノードN−との間の電圧は、トランジスターQN31の閾値電圧に等しくなる。
図15(f)は、高電位側のノードN+に接続されたドレインと、低電位側のノードN−に接続されたソース及びゲートとを有するNチャネルMOSトランジスターQN32を示している。ノードN+からトランジスターQN32を介してノードN−に電流が流れると、ノードN+とノードN−との間の電圧は、トランジスターQN32のブレークダウン電圧に等しくなる。
図15の(g)及び(h)は、クランプ回路が複数の同じデバイスを含む例を示している。図15(g)に示すクランプ回路は、2つのダイオードD5及びD6を同方向で直列に接続したものであり、ダイオードD5のカソードが高電位側のノードN+に接続され、ダイオードD6のアノードが低電位側のノードN−に接続されている。ノードN+からダイオードD5及びD6を介してノードN−に電流が流れると、ノードN+とノードN−との間の電圧は、ダイオードD5及びD6のブレークダウン電圧の和に等しくなる。
図15(h)に示すクランプ回路は、2つのダイオードD7及びD8を逆方向で直列に接続したものであり、ダイオードD7のカソードが高電位側のノードN+に接続され、ダイオードD8のカソードが低電位側のノードN−に接続されている。ノードN+からダイオードD7及びD8を介してノードN−に電流が流れると、ノードN+とノードN−との間の電圧は、ダイオードD7のブレークダウン電圧とダイオードD8の順方向電圧との和に等しくなる。
あるいは、図15の(a)〜(f)に示すような複数の異なるデバイスを直列接続したものをクランプ回路として用いても良い。また、図15の(a)〜(f)のいずれかに示す素子とキャパシターとを並列接続したものをクランプ回路として用いても良い。
<インピーダンス素子の例>
本発明の各実施形態において、インピーダンス素子として、抵抗素子の他に、図15の(a)〜(h)のいずれかに示す素子と抵抗素子とを直列に接続したものを用いることもできる。特に、図15の(a)、(d)、(f)、及び、(g)に示す素子は、抵抗素子よりもインピーダンスのばらつきを小さくすることができる。一方、図15の(b)に示す素子は、素子の両端に発生する電位差が小さいので、電圧の微調整に用いることができる。
このように、抵抗素子やダイオードやトランジスターの内から適切なデバイスを選択し、又は、複数のデバイスを組み合わせることにより、静電気保護回路の特性を自由に設定することができると共に、プロセスばらつきの影響を受けにくい静電気保護回路を提供することができる。
<放電回路の例>
本発明の各実施形態に係る静電気保護回路の放電回路において、MOSトランジスター(Metal Oxide Semiconductor FET:金属酸化膜型電界効果トランジスター)の他にも、電流を流す機能を有すると共に電流をオン/オフ制御する端子を有する3端子素子や回路等を用いることができる。
3端子素子としては、接合形電界効果トランジスター(Junction FET)、金属半導体形電界効果トランジスター(Metal Semiconductor FET)、バイポーラトランジスター、及び、サイリスター等が挙げられる。これらの3端子素子は、放電回路としてのみならず、他のMOSトランジスターの替りとしても用いることができる。
図16は、放電回路においてMOSトランジスター以外に使用可能な3端子素子の例を示す図である。図3等に示す放電回路11のNチャネルMOSトランジスターQN11の替りに、図16(a)に示すNPNバイポーラトランジスターQB1を用いることができる。トランジスターQB1は、ノードN1に接続されたコレクターと、ノードN2に接続されたエミッターと、ノードN3に接続されたベースとを有している。
また、図8に示す放電回路11aのPチャネルMOSトランジスターQP11の替りに、図16(b)に示すPNPバイポーラトランジスターQB2を用いることができる。トランジスターQB2は、ノードN1に接続されたエミッターと、ノードN2に接続されたコレクターと、ノードN3に接続されたベースとを有している。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
1、2…ダイオード、3、4…電源配線、10、10a〜10c…静電気保護回路、11、11a…放電回路、12、12a、12b…制御回路、20…内部回路、30…P型の半導体基板又はP型のウエル、31…P型の不純物拡散領域、32〜40、32a〜40a、32b〜40b…N型の不純物拡散領域、41、41a、41b…ゲート電極、42…コンタクトホール、43…第1のメタル配線層、44…スルーホール、45…第2のメタル配線層、P1、P2…電源端子、P3…信号端子、R1、R2…抵抗素子、Rg…寄生抵抗、D1〜D8…ダイオード、D11、D11a、D11b…寄生ダイオード、QP1〜QP32…PチャネルMOSトランジスター、QN1〜QN32…NチャネルMOSトランジスター、QB1、QB2…バイポーラトランジスター

Claims (10)

  1. 第1の端子に第1のノードを介して接続されると共に、第2の端子に第2のノードを介して接続された静電気保護回路であって、
    前記第1及び第2のノードの内の一方と第3のノードとの間に直列に接続された複数のクランプ回路と、
    前記第3のノードと前記第1及び第2のノードの内の他方との間に接続された第1のインピーダンス素子と、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間に接続され、前記第1のインピーダンス素子の両端に発生する電位差が第1の値以上となったときに導通状態になる放電回路と、
    前記複数のクランプ回路の内の一部のクランプ回路と並列に接続されたトランジスターと、
    前記トランジスターのソースとゲートとの間に接続された第2のインピーダンス素子と、
    前記複数のクランプ回路の内の所定の2つのクランプ回路の接続点と前記第1及び第2のノードの内の前記他方との間の電圧が供給されて動作するインバーターを含み、前記第1のインピーダンス素子の両端に発生する電位差が前記インバーターの論理閾値よりも大きくなったときに前記トランジスターを導通状態にする制御回路と、
    を備える静電気保護回路。
  2. 前記制御回路が、前記トランジスターのゲートと前記第1及び第2のノードの内の前記他方との間に接続され、前記インバーターの出力信号が活性化されたときに導通状態となることにより、前記トランジスターを導通状態にする第2のトランジスターをさらに含む、請求項1記載の静電気保護回路。
  3. 前記複数のクランプ回路の内の他の一部のクランプ回路と並列に接続され、前記第2のトランジスターが導通状態となることによって導通状態になる第3のトランジスターをさらに備える、請求項2記載の静電気保護回路。
  4. 前記インバーターの論理閾値が、前記第1の値よりも大きい、請求項1〜3のいずれか1項記載の静電気保護回路。
  5. 前記放電回路が、前記第2のノードの電位が前記第1のノードの電位よりも所定の値以上高いときに、前記第2のノードから前記第1のノードに向けて電流を流す、請求項1〜4のいずれか1項記載の静電気保護回路。
  6. 前記放電回路が、前記第1及び第2のノードの内の前記一方に接続されたドレイン及び前記第1及び第2のノードの内の前記他方に接続されたソースを有する少なくとも1つのトランジスターを含み、
    第1導電型の半導体基板又は第1導電型のウエル内において、前記少なくとも1つのトランジスターのドレインである複数の第2導電型の不純物拡散領域が、前記第1及び第2のノードの内の前記他方に電気的に接続された第1導電型の不純物拡散領域の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されている、
    請求項1〜5のいずれか1項記載の静電気保護回路。
  7. 前記少なくとも1つのトランジスターが、並列接続された第のトランジスター及び第のトランジスターを含み、
    前記半導体基板又は前記ウエル内において、前記第のトランジスターのドレインである複数の第2導電型の不純物拡散領域が、前記第1導電型の不純物拡散領域の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されており、前記第のトランジスターのドレインである複数の第2導電型の不純物拡散領域が、前記第1導電型の不純物拡散領域の平行な複数の辺にそれぞれ対向して配置されている、
    請求項6記載の静電気保護回路。
  8. 前記少なくとも1つのトランジスターのゲート電極の両端部分が、メタル配線又はポリシリコン配線に電気的に接続されている、請求項6又は7記載の静電気保護回路。
  9. 前記クランプ回路が、ダイオードと、ゲートがドレイン又はソースに接続されたPチャネルトランジスター又はNチャネルトランジスターとの内の少なくとも1つを含む、請求項1〜8のいずれか1項記載の静電気保護回路。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の静電気保護回路を備える半導体集積回路装置。
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