JP4723443B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、高集積化された半導体集積回路において、静電気放電(ESD;electrostatic discharge)に対する保護性能を向上させる技術に関する。
半導体集積回路を構成するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタやPN接合ダイオード等の素子は、オフ状態であった場合でも微量のリーク電流(オフリーク電流)が流れる。昨今の半導体集積回路の高機能化に伴って回路規模(搭載素子数)が増大しており、それに伴って、半導体集積回路を搭載する電子機器の待機時消費電流も増加するため、半導体集積回路のオフリーク電流を低減させたいという要求が高まっている。
一方、半導体集積回路には、所定の機能を実行するための機能回路を、外部から侵入する静電気サージから保護するためのESD保護回路が必須である。特許文献1には、ガードリングを設けたESD保護回路が開示されている。また、このESD保護回路として、いわゆるGGNMOS(Gate Grounded NMOS)が広く用いられる。
特開平6−97374号公報
ESD保護回路としてGGNMOSを用いた場合、このGGNMOSは機能回路と並列に接続されるので、半導体集積回路のオフリーク電流は、機能回路を流れるオフリーク電流と、GGNMOSを流れるオフリーク電流との総和となる。そのため、GGNMOSのオフリーク電流を低減させることは、半導体集積回路全体のオフリーク電流を低減することに寄与する。ここで、従来の半導体集積回路では、GGCMOSのESD保護性能とそのオフリーク電流とがトレードオフの関係にあることが課題である。すなわち、GGNMOSを用いた従来のESD保護回路では、ESD保護性能(特に、静電気サージに対する応答性)を向上させようとすると、オフリーク電流が増加してしまうのである。
以下、この点について、図面を参照して説明する。
図1は、GGNMOSを含む従来の半導体集積回路8の回路構成を示す図である。半導体集積回路8(以下、単に集積回路8)では、電力供給端子として、電源電位VDDが与えられるVDD端子と、接地されるGND端子とが設けられる。GND端子およびVDD端子には、それぞれ配線800(接地配線)および配線801(電源配線)が接続される。この配線800と配線801との間に、集積回路8の所定の機能を実行するための機能回路10と、GGNMOSとしてのNMOSトランジスタQ22とが並列に接続される。図1において、機能回路10の内部には、簡単な例として、CMOSインバータが設けられている。
このNMOSトランジスタQ22には、その構造上、図1に示すようにNPN型の寄生バイポーラトランジスタQP22が形成される。NMOSトランジスタQ22のドレイン(寄生バイポーラトランジスタQP22のコレクタ)は、ノード902を介して配線801と接続される。NMOSトランジスタQ22のソース(寄生バイポーラトランジスタQP22のエミッタ)は、ノード901を介して配線800と接続される。NMOSトランジスタQ22の基板(寄生バイポーラトランジスタQP22のベース)は、基板抵抗Rsおよびノード903を介して配線800と接続される。
この集積回路8のVDD端子にESDイベントが発生した場合を想定する。このESDイベントによって配線801に正極のESDサージが印加されると、NMOSトランジスタQ22がブレークダウンを起こすことによって機能回路10が保護される。すなわち、NMOSトランジスタQ22のブレークダウンによる基板電位の上昇によって、寄生バイポーラトランジスタQP22がオンし、図1に示すように、ノード902からノード901に向かう電流経路によってサージ電流をグランドへ放出される。
ここで重要なことは、このNMOSトランジスタQ22によるESD保護が機能するためには、機能回路10内のNMOSトランジスタ(Q101等)がブレークダウンを起こす前に、NMOSトランジスタQ22がブレークダウンを起こすことが必要であるということである。
しかしながら、集積度を追求した従来の半導体集積回路において、GGNMOSとしてのNMOSトランジスタQ22のESD保護性能とオフリーク電流とを高いレベルで両立することは、主として、ゲート長と各性能(ESD保護性能、オフリーク電流)との関連性により困難となっている。この点について、以下説明する。
先ず、ゲート長とESD保護性能との関連性について、図2を参照して説明する。図2は、集積回路8のVDD端子にESDイベントが発生した場合において、配線801の電圧と、NMOSトランジスタQ22のソースからGND端子へ流れる電流との関係(V−I特性)を示す図であって、(a)は、NMOSトランジスタQ22のゲート長が最小、かつ、ゲート幅が十分に大きい場合、(b)は、NMOSトランジスタQ22のゲート長が最小であるが、ゲート幅が小さい場合、(c)は、NMOSトランジスタQ22のゲート長が十分に大きい場合、をそれぞれ示す。なお、図2の(d)は、参考として、機能回路10のV−I特性を示している。
図2に示すV−I特性は、一般にスナップバック特性として知られている。図2において、(a)の場合には、機能回路10がブレークダウンを起こす電圧(ブレークダウン電圧)に達する前に、1.33A(公的規格であるHBM(Human Body Model)において2kVに相当する電流値)の電流を流すことができる。(b)の場合には、サージ電流を十分に流す(放出する)前に、機能回路10がブレークダウン電圧に達して破壊する可能性がある。(c)の場合には、NMOSトランジスタQ22がブレークダウンを起こすよりも先に、機能回路10内のMOSトランジスタがブレークダウンを起こすので、機能回路10が破壊する可能性がある。なお、(c)の場合には、ゲート幅をどれだけ大きくしたとしても、機能回路10が保護されない。
以上から、GGNMOSとしてのNMOSトランジスタQ22のESD保護性能を高めるためには、主として、極力短いゲート長にすることが必要であるということがわかる。
その一方で、一般に、MOSトランジスタのゲート長と、そのMOSトランジスタのオフリーク電流とは負の相関がある点が知られている。
そのため、図2において、(a)の場合には、オフリーク電流は非常に大きなものとなる。(b)の場合には、ゲート幅が(a)の場合よりも小さいので、(a)の場合よりもオフリーク電流が小さい。(c)の場合には、ゲート長が十分に大きいため、オフリーク電流は小さい。
したがって、図2を参照して理解されることは、GGNMOS(NMOSトランジスタQ22)において、ESD保護性能とオフリーク電流とはトレードオフの関係にあるということである。すなわち、GGNMOS(NMOSトランジスタQ22)では、ゲート長を大きくすれば、ESD保護性能が低下する一方でオフリーク電流が低下し、ゲート長を小さくすれば、ESD保護性能が向上する一方でオフリーク電流が増加する。
GGNMOSのESD保護性能とオフリーク電流とがトレードオフの関係にあることによる弊害は、機能回路の集積度を高めるに従って、より一層顕著になる。この点について、再度図1を参照して説明する。
図1において、機能回路10の集積度を高めるために、機能回路10内のNMOSトランジスタのゲート長は、通常、製造工程で許容される最小の値に設計される。その一方で、NMOSトランジスタQ22のゲート長は、ESD保護の観点から、NMOSトランジスタQ22が機能回路10内のNMOSトランジスタよりも先にブレークダウンを起こすようにするために、機能回路10内のNMOSトランジスタよりも小さい必要がある。無論、機能回路10内のNMOSトランジスタのゲート長が製造工程で許容される最小の値になっている場合に、これよりも小さいゲート長のトランジスタを製造することはできないので、NMOSトランジスタQ22のゲート長もまた、製造工程で許容される最小の値に設計される。
なお、実際のところ、この従来の集積回路8では、インバータにおいてNMOSトランジスタと直列に接続されたPMOSトランジスタ(Q101,Q103等)が負荷抵抗として機能し、NMOSトランジスタがブレークダウンを起こすタイミングを遅らせる働きをする。これにより、機能回路10内のMOSトランジスタとNMOSトランジスタQ22のゲート長が等しい値(製造工程で許容される最小の値)であっても、NMOSトランジスタQ22が機能回路10内のMOSトランジスタよりも早くブレークダウンを起こしてバイポーラ動作に移行する(寄生バイポーラトランジスタQP22がオンする)ことで、機能回路10がESDイベントから保護される。しかしながら、この場合のESD保護性能は機能回路10内のPMOSトランジスタの存在に頼っており、機能回路10の外部にあるGGNMOSのみで高いESD保護性能を確保することは困難である。
上述したように、集積度を追求した集積回路8では、高いESD保護性能を確保することが困難であるほか、GGNMOSとしてのNMOSトランジスタQ22のゲート長が小さいため、NMOSトランジスタQ22のオフリーク電流が非常に大きなものとなっている。すなわち、従来の半導体集積回路では、保護トランジスタ(図1ではNMOSトランジスタQ22)のESD保護性能とオフリーク電流とを高いレベルで両立することが困難となっており、この点を克服することが望まれていた。
本発明の半導体集積回路は、基準電位が与えられる基準電位線と、第1電源電位が与えられる第1電位線と、第2電源電位が与えられる第2電位線と、第1導電型の保護トランジスタと、トランジスタにより所定の機能を実行する機能回路と、第2導電型のバイポーラトランジスタとを備える。機能回路と保護トランジスタは、基準電位線と第1電位線との間に並列に接続される。バイポーラトランジスタは、ベースが第2電位線に接続され、エミッタが第1電位線に接続され、コレクタが保護トランジスタの基板に接続される。第2電源電位は、通常動作時にバイポーラトランジスタがオンしないように設定される。
なお、通常動作とは、半導体集積回路に所定の電源電位が印加され、機能回路が所定の機能を実行しているときの動作である。
本発明の半導体集積回路によれば、第1電位線におけるESDイベントの発生時に、バイポーラトランジスタがオンし、保護トランジスタの基板に対して電流を供給することによって、低電圧で保護トランジスタをバイポーラ動作に移行させる。これにより、ESDイベントにおける印加電圧が機能回路内のトランジスタのブレークダウン電圧に達する前に、保護トランジスタに形成される寄生バイポーラトランジスタのコレクタ電流として、サージ電流を基準電位線に放出する。
このESD保護動作は、保護トランジスタのゲート長に依存しない。したがって、保護トランジスタのゲート長を大きく設定することでオフリーク電流を抑制することも可能である。
本発明の半導体集積回路によれば、保護トランジスタのESD保護性能とオフリーク電流とを高いレベルで両立することが可能となる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の半導体集積回路(以下、適宜「集積回路」と略記)の第1の実施形態について説明する。
本実施形態の集積回路は、所定の機能を実行するための機能回路(一般には「内部回路」と称する場合もある)の集積度が高い場合であっても、比較的簡易な構成によって確実なESD保護性能を備えている。以下、図3〜図5を参照して、本実施形態の集積回路1の構成および動作について順に説明する。
[集積回路1の構成]
図3は、ESD保護回路を含む集積回路1の回路構成を示す図である。
この集積回路1では、所定の機能を実行するための機能回路10と、その機能回路10をESDイベントから保護するためのESD保護回路20とを含む。さらに、このESD保護回路20は、GGNMOSとしてのNMOSトランジスタQ22(保護トランジスタ)と、バイポーラトランジスタQ24と、抵抗R24とを有する。なお、本実施形態において、機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長は、機能回路10の高集積化を図るため、製造工程で許容される最小の値になっている。
集積回路1では、電力供給端子として、電源電位VDD1(第1電源電位)が与えられるVDD1端子と、電源電位VDD2(第2電源電位)が与えられるVDD2端子と、接地電位(基準電位)が与えられるGND端子とが設けられる。GND端子、VDD1端子およびVDD2端子には、それぞれ配線800(基準電位線)、配線801(第1電位線)および配線802(第2電位線)が接続される。配線800と配線801との間に、機能回路10と、NMOSトランジスタQ22とが並列に接続される。図3において、機能回路10の内部には、簡単な例として、CMOSインバータ(PMOSトランジスタQ101およびNMOSトランジスタQ102、PMOSトランジスタQ103およびNMOSトランジスタQ104)が設けられている。
NMOSトランジスタQ22には、その構造上、図3に示すようにNPN型の寄生バイポーラトランジスタQP22が形成される。NMOSトランジスタQ22のドレイン(寄生バイポーラトランジスタQP22のコレクタ)は、ノード902を介して配線801と接続される。NMOSトランジスタQ22のソース(寄生バイポーラトランジスタQP22のエミッタ)は、ノード901を介して配線800と接続される。NMOSトランジスタQ22の基板(寄生バイポーラトランジスタQP22のベース)は、基板抵抗Rsおよびノード903を介して配線800と接続される。
ESD保護回路20において、PNP型のバイポーラトランジスタQ24は、GGNMOSとしてのNMOSトランジスタQ22がESDイベント発生後早期にバイポーラ動作に移行するようにするためのトリガ素子として機能する。
集積回路1において、バイポーラトランジスタQ24のベースは、抵抗R24を介して、配線802(電源電位VDD2)に接続される。バイポーラトランジスタQ24のエミッタは、ノード904を介して配線801(電源電位VDD1)に接続される。バイポーラトランジスタQ24のコレクタは、NMOSトランジスタQ22の基板(寄生バイポーラトランジスタQP22のベース)に接続される。
なお、集積回路1において、電源電位VDD2は、VfをPN接合の順方向電圧(シリコン半導体の場合、約0.6V)とすると、下記(1)式を満足するように設定される。

VDD2+Vf>VDD1 …(1)

上記(1)式を満足することにより、バイポーラトランジスタQ24は、ESDイベントが発生しない通常動作時には逆バイアスがかかり、オフ状態となる。したがって、バイポーラトランジスタQ24は、機能回路10の通常動作において悪影響(たとえば、バイポーラトランジスタQ24のオンに伴う配線801の電位低下)を及ぼすことはない。
[集積回路1の動作]
次に、図4および図5を参照して、本実施形態の集積回路1のESD保護動作を説明する。
図4は、ESDイベントがVDD1端子に発生した場合のサージ電流の流れを示す図である。図5は、ESDイベントがVDD1端子に発生した場合において、配線801の電圧と、NMOSトランジスタQ22のソースからGND端子へ流れる電流との関係(V−I特性)を示す図であって、(a)は、NMOSトランジスタQ22のゲート長が最小値である場合、すなわち、機能回路10内のMOSトランジスタと同様に、ゲート長が製造工程で許容される最小値の場合、(b)は、NMOSトランジスタQ22のゲート長が最小値よりも大きい場合、をそれぞれ示す。なお、図5の(c)は、参考として、機能回路10のV−I特性を示している。
先ず、NMOSトランジスタQ22のゲート長が、機能回路10内のMOSトランジスタと同様に最小値である場合(図5の(a)の場合)のESD保護動作について説明する。
図4において、ESDイベントによって配線801に正極のESDサージ電圧が印加されると、このESDサージ電圧は、PNP型のバイポーラトランジスタQ24に対して順バイアスとなる。したがって、バイポーラトランジスタQ24がオンし、ベース電流およびコレクタ電流が生ずる。このとき、バイポーラトランジスタQ24のベースは、接地される配線800またはESDサージが発生している配線801のいずれにも電気的に接続されていないため、ベース電流およびコレクタ電流の双方ともNMOSトランジスタQ22の基板へ供給される。このバイポーラトランジスタQ24から供給される電流は、寄生バイポーラトランジスタQP22のベース電流となる。
図5を参照すると、正極のESDサージによって配線801の電圧がV1(=2×Vf(Vf:順方向電圧))に達した時点で、寄生バイポーラトランジスタQP22に順バイアスが掛かり、寄生バイポーラトランジスタQP22がオンする。なお、V1は、シリコン半導体の場合、約1.2Vである。
配線801の電圧がV1を越えた場合に、寄生バイポーラトランジスタQP22がオンしてバイポーラ動作を開始するが、図5に示すように、配線801の電圧がV2に達するまでは、寄生バイポーラトランジスタQP22のエミッタから配線800に流れる電流はごく僅かである。配線801の電圧がV1からV2までの範囲にあるときには、NMOSトランジスタQ22のソースからグランドに放出される電流は、主として、バイポーラトランジスタQ24から供給される電流、すなわち、寄生バイポーラトランジスタQP22のベースからエミッタに流れる電流である。
配線801の電圧がV2を越えたときには、寄生バイポーラトランジスタQP22が本格的なバイポーラ動作を開始し、バイポーラトランジスタQ24から供給されるベース電流のβ倍(β:電流増幅率)のコレクタ電流Ico(図4参照)がエミッタに向かって流れる。配線801の電圧がV2を越えたときには、このコレクタ電流Icoがサージ電流として支配的になる。なお、配線801の電圧がV2を越えたときのV−I特性は、図2の(a)と同一となる。
図5に示すように、本実施形態におけるESD保護回路20は、バイポーラトランジスタQ24によって、NMOSトランジスタQ22に対して負性抵抗領域に移行させるような高電圧を印加することなく、低い電圧でNMOSトランジスタQ22をバイポーラ動作に移行させることができる。たとえば、機能回路10のブレークダウン電圧は概ね3V以上であるが、NMOSトランジスタQ22は約1.2V(シリコン半導体の場合)でバイポーラ動作を開始する。すなわち、機能回路10内のNMOSトランジスタがブレークダウンを起こす可能性があるような高い電圧まで配線801の電圧が達する前に、サージ電流をグランドに放出することができる。したがって、ESDイベントに対する応答性が高いESD保護性能が得られる。
次に、NMOSトランジスタQ22のゲート長が、機能回路10内のMOSトランジスタよりも大きい場合(図5の(b)の場合)のESD保護動作について説明する。
図6は、機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長と、NMOSトランジスタQ22のゲート長との関係を示す、集積回路1の部分的な平面図である。図6において、(a)は機能回路10の平面図、(b)はNMOSトランジスタQ22の平面図、をそれぞれ示している。図6に示すように、平面視で見ると、集積回路1内のトランジスタは、P型基板上に、ソース領域(N型不純物拡散領域)、ゲート領域(多結晶シリコン)、およびドレイン領域(N型不純物拡散領域)が順に繰り返すようにパターニングされている。たとえば、NMOSトランジスタQ22では、P型基板100(p−sub)上に、ソース領域Q22_S、ゲート領域Q22_G、およびドレイン領域Q22_Dが順に繰り返すようにパターニングされている。
図6において、機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長をL1(製造工程で許容される最小値)、NMOSトランジスタQ22のゲート長をL2とすると、L2>L1を満足する場合に、図5の(b)に示したV−I特性となる。すなわち、NMOSトランジスタQ22のゲート長L2を機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長L1よりも大きくした場合には、寄生バイポーラトランジスタQP22のコレクタ電流Icoが低下する。これは、ゲート長L2のNMOSトランジスタQ22では、ゲート長L1のNMOSトランジスタQ22よりもベース幅が広くなるため、その分電流増幅率βが低下し、コレクタ電流Icoが流れにくくなるためである。
したがって、図5の(b)に示すV−I特性は、図5の(a)に示すV−I特性よりも全体的に紙面上の下方に少しシフトすることになる。
図5に示すように、本実施形態の集積回路1では、NMOSトランジスタQ22のゲート長を、機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長よりも大きくした場合であっても、サージ電流をグランドに放出する際の電流駆動能力に大きな差が見られない。これは、この集積回路1のESD保護回路20では、バイポーラトランジスタQ24から供給される基板電流(ベース電流)によって、NMOSトランジスタQ22の寄生バイポーラトランジスタQP22を直接駆動するためである。したがって、この実施形態の集積回路1では、GGNMOSであるNMOSトランジスタQ22のゲート長を機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長と無関係に設定しても、ESD保護性能に対する影響が少ない。換言すると、本実施形態の集積回路1では、ESD保護性能に対する影響を考慮せずに、保護トランジスタであるNMOSトランジスタQ22のゲート長を設定することができる。
この観点から、本実施形態の集積回路1では、NMOSトランジスタQ22のゲート長を、機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長よりも大きくすることが好ましい。これにより、NMOSトランジスタQ22におけるオフリーク電流が、ゲート長が最小値(機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長)である場合よりも低下するためである。NMOSトランジスタQ22は機能回路10と並列に接続されるので、NMOSトランジスタQ22のオフリーク電流を低減させることは、集積回路1全体のオフリーク電流を低減することに寄与する。
以上の説明をまとめると次のようになる((A)〜(C))。
すなわち、
(A)
本実施形態の集積回路1によれば、保護トランジスタ(GGNMOS)としてのNMOSトランジスタQ22の基板に対してコレクタが接続されるバイポーラトランジスタQ24を備え、このバイポーラトランジスタQ24が、ESDイベントの発生の際に、NMOSトランジスタQ22の基板に対して電流を供給することによって、低電圧でNMOSトランジスタQ22をバイポーラ動作に移行させる。したがって、ESDイベントにおける印加電圧が機能回路10内のNMOSトランジスタのブレークダウン電圧に達する前に、サージ電流をコレクタ電流としてグランドに放出することができ、応答性が高いESD保護性能が得られる。
(B)
保護トランジスタとしてのNMOSトランジスタQ22のゲート長は、機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長よりも大きな値に設定することが好ましい。これにより、ESD保護性能を維持しながら、機能回路10の高集積化と、集積回路1全体のオフリーク電流の低減とを両立することができる。
(C)
この集積回路1では、通常動作時においてバイポーラトランジスタQ24が機能回路10に対して影響を及ぼさないように、通常動作時にはバイポーラトランジスタQ24をオフ状態としておく。そのためには、バイポーラトランジスタQ24に対して、上記(1)式を満足するようなバイアスを設定する。
なお、上記(1)式を満足するような電源電圧VDD2が集積回路1内に必要であるが、集積回路1内に予め2以上の電源電圧を備えている場合には、かかる電源電圧VDD2を新たに集積回路1内部に設ける必要はない。たとえば、集積回路1において、外部機器とのインタフェースを行う入出力部が3.3Vの電源電圧で動作し、機能回路10が1.2Vの電源電圧で動作する場合には、本実施形態において、VDD2=3.3V、VDD1=1.2Vと設定すれば、上記(1)式を満足する。
次に、PNP型のバイポーラトランジスタQ24の好ましい配置について、図7を参照して説明する。図7は、バイポーラトランジスタQ24の好ましい配置を示す、集積回路1の平面図である。なお、図7では、機能回路10およびNMOSトランジスタQ22の記載は省略してある。
図7に示すように、バイポーラトランジスタQ24は、P型基板100内のN型ウェル領域(N−well)240に形成される。N型ウェル領域240の中心部には第1領域241が形成される。第1領域241の周囲にはリング状の第2領域242が形成される。第2領域242の周囲にはリング状の第3領域243が形成される。
この図7の平面図において、バイポーラトランジスタQ24のベース領域(N型不純物拡散領域)は、第1領域241または第3領域243のいずれかに配置する、すなわち、エミッタ領域(P型不純物拡散領域)またはコレクタ領域(P型不純物拡散領域)のいずれかを第2領域242に配置することが好ましい。これにより、バイポーラトランジスタQ24のベース幅が小さくなり、電流増幅率βを大きくすることができる。したがって、寄生バイポーラトランジスタQP22のベースに対して多くの電流を供給することができ、その結果、多くのサージ電流をグランドへ放出することができるようになる。すなわち、バイポーラトランジスタQ24のベース領域を、第1領域241または第3領域243のいずれかに配置することで、寄生バイポーラトランジスタQP22の電流駆動能力が向上し、さらに高いESD保護性能が得られる。
なお、ベース領域は、最も外側にある第3領域243に形成されることがさらに好ましい。これは、図7に示したように、ベース領域が最も外側に形成されることで、集積回路1における配線層の設計(特に電源配線である配線802の設計)が容易となるためである。
以上、本発明の第1の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成は本実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更が含まれる。
たとえば、上述した実施形態とは異なる導電型の基板に本発明を適用することもできる。かかる場合のESD保護回路の構成を、図8を参照して説明する。
図8は、別の導電性の基板に形成されるESD保護回路の構成を示す図である。この集積回路はN型基板上に形成され、電源電位VDD1およびVDD2は、接地電位よりも低電位(負電源)となっている。
図8に示すESD保護回路30は、保護トランジスタとしてのPMOSトランジスタQ32と、NPN型のバイポーラトランジスタQ34とを有する。PMOSトランジスタQ32には、その構造上、図8に示すようにPNP型の寄生バイポーラトランジスタQP32が形成される。このESD保護回路30において、NPN型のバイポーラトランジスタQ34は、PMOSトランジスタQ32がESDイベント発生後早期にバイポーラ動作に移行するようにするためのトリガ素子として機能する。
この図8に示すESD保護回路30の動作は、上述したP型基板の場合と全く同様である。すなわち、図8に示すESD保護回路30では、たとえばVDD1端子に負極のESDイベントが発生すると、バイポーラトランジスタQ34、寄生バイポーラトランジスタQP32が順にオンし、サージ電流を接地配線から電源配線(VDD1)に放出させる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の半導体集積回路の第2の実施形態について説明する。
本実施形態の集積回路は、第1の実施形態の集積回路に対して、さらに高いESD保護性能が得られるようにした回路である。以下、図9〜11を参照して、本実施形態の集積回路2の構成および動作について順に説明する。
[集積回路2の構成]
図9は、ESD保護回路を含む集積回路2の回路構成を示す図である。図9において、図3に示した集積回路1と同一の部位については、同一の符号を付して重複説明を行わない。この実施形態の集積回路2のESD保護回路28は、前述した集積回路1のESD保護回路20と比較して、NMOSトランジスタQ22の接続のみが異なる。すなわち、図9に示すように、このESD保護回路28では、内部のNMOSトランジスタQ22のゲートが基板に接続されている点のみがESD保護回路20とは異なる。
[集積回路2の動作]
次に、図10および図11を参照して、本実施形態の集積回路2のESD保護動作を説明する。
図10は、ESDイベントがVDD1端子に発生した場合のサージ電流の流れを示す図である。図11は、ESDイベントがVDD1端子に発生した場合において、配線801の電圧と、NMOSトランジスタQ22のソースからGND端子へ流れる電流との関係(V−I特性)を示す図であって、(a)は、NMOSトランジスタQ22のゲート長が最小値である場合、すなわち、機能回路10内のMOSトランジスタと同様に、ゲート長が製造工程で許容される最小値の場合、(b)は、NMOSトランジスタQ22のゲート長が最小値よりも大きい場合、をそれぞれ示す。なお、参考として、図5の(c)には、第1の実施形態の場合のNMOSトランジスタQ22のV−I特性(ゲート長が最小値の場合;図5の(a)と同じ)、図5の(d)には、第1の実施形態の場合のNMOSトランジスタQ22のV−I特性(ゲート長が最小値より大きい場合;図5の(b)と同じ)、図5の(e)には機能回路10のV−I特性(図5の(c)と同じ)、を記載してある。
本実施形態の集積回路2において、バイポーラトランジスタQ24が、ESDイベントの発生の際に、NMOSトランジスタQ22の基板に対して電流を供給することによって、低電圧でNMOSトランジスタQ22をバイポーラ動作に早期に移行させる点は、第1の実施形態の集積回路1と同じである。これによって、ESDイベントにおける印加電圧が機能回路10内のNMOSトランジスタのブレークダウン電圧に達する前に、サージ電流をコレクタ電流Ico(図10参照)としてグランドに放出する。
さらに、本実施形態の集積回路2では、バイポーラトランジスタQ24がオンした後、NMOSトランジスタQ22の基板電位が上昇し、NMOSトランジスタQ22のゲート・ソース間電圧が動作閾値を越えると、図10に示すように、ノード902からノード901に向けて、サージ電流としてのチャネル電流Ichが流れる。
このチャネル電流Ichが集積回路2の基板表面近傍の領域を流れるのに対して、コレクタ電流Icoは基板表面から離れた領域(下方の領域)を流れる。すなわち、チャネル電流Ichとコレクタ電流Icoとは相互に依存せずに発生する。したがって、本実施形態の集積回路2では、第1の実施形態の集積回路1と比較して、チャネル電流Ichの分だけ、サージ電流をグランドに放出する際の電流駆動能力が増加することになる。
この電流駆動能力が増加した点は、図11を参照するとよく理解される。第1の実施形態と第2の実施形態とを比較するために、ゲート長が同一の場合で比較、たとえば図11のV−I特性において(a)と(c)とを比較する。NMOSトランジスタQ22のソースからGND端子へ流れる電流は、図11の(c)の場合(第1の実施形態)にはコレクタ電流Icoのみであるのに対し、図11(a)(本実施形態)の場合にはコレクタ電流Icoとチャネル電流Ichの総和となる。したがって、図11(a)(本実施形態)に示すV−I特性は、図11(c)(第1の実施形態)に示すものよりも全体的に紙面上方向にシフトすることになる。なお、ゲート長が同一の場合の他の比較、すなわち図11のV−I特性において(b)と(d)とを比較した場合も、同様のことが言える。
以上説明したように、本実施形態の集積回路2によれば、第1の実施形態の集積回路1と比較して、ESDイベント時のNMOSトランジスタQ22における電流駆動能力(Ico+Ich)が増加するため、ESD保護性能をさらに高めることができる。
なお、集積回路2の通常動作時には、NMOSトランジスタQ22のゲートが基板抵抗Rsを介して接地されるので、NMOSトランジスタQ22はオフ状態を維持し、機能回路10に影響を及ぼすことはない。
また、本実施形態の集積回路2は、第1の実施形態の集積回路1と比較して、NMOSトランジスタQ22のゲートを基板に接続するように変更したに過ぎず、第1の実施形態において説明した変形例を同様に適用できることは言うまでもない。たとえば、NMOSトランジスタQ22のゲート長は、機能回路10内のMOSトランジスタのゲート長よりも大きな値に設定することが好ましい。これにより、これにより、ESD保護性能を維持しながら、機能回路10の高集積化と、集積回路1全体のオフリーク電流の低減とを両立することができる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の半導体集積回路の第3の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態の集積回路1では、通常動作時にはバイポーラトランジスタQ24をオフ状態としておくために、上記(1)式を満足するような電源電圧VDD2が集積回路1内に必要である。しかしながら、実際には、上記(1)式を満足するような電源電圧VDD2が存在しない場合(たとえば、VDD2=1.2V、VDD1=3.3Vの場合)も考えられる。したがって、(1)式を満足するような電源電圧VDD2が存在しない場合であっても、通常動作時にはバイポーラトランジスタQ24をオフ状態としておくための集積回路が望まれる。本実施形態では、かかる集積回路について説明する。
[集積回路3の構成]
図12は、ESD保護回路を含む集積回路3の回路構成を示す図である。図12において、図3に示した集積回路1と同一の部位については、同一の符号を付して重複説明を行わない。この実施形態の集積回路3は、前述した集積回路1と比較して、バイポーラトランジスタQ24のベースと抵抗R24との間にダイオード群D24(1または複数のPN接合素子)が設けられる点のみが異なる。
この集積回路3において、ダイオード群D24に含まれるダイオードの数をNとした場合、このNは下記(2)式を満足するように設定される。

VDD2+(N+1)×Vf>VDD1 …(2)

但し、式(2)において、VfはPN接合の順方向電圧(シリコン半導体の場合、約0.6V)である。上記式(2)において、Vfの係数:(N+1)の中の「1」は、バイポーラトランジスタQ24自身のPN接合分に相当する。
たとえば、集積回路3に本来的に備わっている電源電位が、VDD2=1.2V、VDD1=3.3Vである場合、このままでは上述したように(1)式を満足しないが、3個のPN接合ダイオードを含むダイオード群D24(N=3)を設けることで、上記式(2)式を満足することができる。
本実施形態では、上記(2)式を満足するようなダイオード群D24を設けることで、電源電位VDD2として(1)式を満足しないような低い電圧のみが得られる場合であっても、PNP型のバイポーラトランジスタQ24のベース・エミッタ間に逆バイアスを掛けておくことができ、通常動作時にバイポーラトランジスタQ24をオフ状態に維持させておくことが可能となる。なお、この集積回路3の動作は、第1の実施形態の集積回路1と同一である。
図13は、PNP型のバイポーラトランジスタQ24およびダイオード群D24の好ましい配置を示す、集積回路3の平面図である。なお、図13では、機能回路10およびNMOSトランジスタQ22の記載は省略してある。
図13において、バイポーラトランジスタQ24の配置は、第1の実施形態(図7)と同一である。すなわち、寄生バイポーラトランジスタQP22の電流駆動能力の観点から、バイポーラトランジスタQ24のベース領域(N型不純物拡散領域)は、第1領域241または第3領域243のいずれかに配置することが好ましい。そして、配線層の設計の観点から、ベース領域は、最も外側にある第3領域243に形成されることがさらに好ましい。
図13において、ダイオード群D24を構成する各ダイオードは、P型基板100内のN型ウェル領域(N−well)242に形成される。N型ウェル領域242の中心部には第4領域244が形成される。第4領域244の周囲にはリング状の第5領域245が形成される。第4領域244にはアノード(P型不純物拡散領域)が形成され、第5領域245にはカソード(N型不純物拡散領域)が形成される。
以上説明したように、本実施形態の集積回路3によれば、バイポーラトランジスタQ24のベースと抵抗R24との間にダイオード群D24を設けたので、(1)式を満足するような電源電圧VDD2が存在しない場合であっても、通常動作時にはバイポーラトランジスタQ24をオフ状態としておくことができる。なお、ダイオード群D24の代わりに、通常動作時にオフ状態となるスイッチング素子を設けるようにしてもよい。たとえば、そのようなスイッチング素子として、通常動作時にオフ状態となるようなゲート電圧が印加されるMOSトランジスタを適用することができる。
従来の集積回路の回路構成を示す図である。 従来の集積回路において、ESDイベント発生時におけるV−I特性(スナップバック特性)を示す図である。 第1の実施形態の集積回路の回路構成を示す図である。 第1の実施形態の集積回路において、ESDイベント発生時のサージ電流の流れを示す図である。 第1の実施形態の集積回路において、ESDイベント発生時におけるV−I特性を示す図である。 機能回路内のトランジスタのゲート長と、保護トランジスタのゲート長との関係を示す、第1の実施形態の集積回路の部分的な平面図である。 ESD保護回路内のバイポーラトランジスタの好ましい配置を示す、第1の実施形態の集積回路の平面図である。 別の導電性の基板に形成されるESD保護回路の構成を示す図である。 第2の実施形態の集積回路の回路構成を示す図である。 第2の実施形態の集積回路において、ESDイベント発生時のサージ電流の流れを示す図である。 第2の実施形態の集積回路において、ESDイベント発生時におけるV−I特性を示す図である。 第3の実施形態の集積回路の回路構成を示す図である。 ESD保護回路内のバイポーラトランジスタおよびダイオード群の好ましい配置を示す、第3の実施形態の集積回路の平面図である。
符号の説明
1〜3…集積回路
10…機能回路
Q22…NMOSトランジスタ
QP22…寄生バイポーラトランジスタ
Q24…バイポーラトランジスタ

Claims (6)

  1. 基準電位が与えられる基準電位線と、
    第1電源電位が与えられる第1電位線と、
    第2電源電位が与えられる第2電位線と、
    前記基準電位線と前記第1電位線とに接続され、トランジスタにより所定の機能を実行する機能回路と、
    前記基準電位線と前記第1電位線との間に、前記機能回路と並列に接続される第1導電型の保護トランジスタと、
    第2導電型のバイポーラトランジスタであって、ベースが前記第2電位線に接続され、エミッタが前記第1電位線に接続され、コレクタが前記保護トランジスタの基板に接続されるバイポーラトランジスタと、
    を備え、
    前記第2電源電位は、通常動作時に前記バイポーラトランジスタがオンしないように設定される
    半導体集積回路。
  2. 前記バイポーラトランジスタのコレクタは、前記保護トランジスタの基板およびゲートに接続される
    請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記保護トランジスタのゲート長は、前記機能回路内に形成されるトランジスタのゲート長よりも長い
    請求項1または2記載の半導体集積回路。
  4. 前記バイポーラトランジスタのベースと前記第2電源電位線との間に、ベースから第2電源電位線に向けて順方向となるように、1または複数のPN接合素子が設けられる
    請求項1〜3のいずれかに記載の半導体集積回路。
  5. 前記バイポーラトランジスタが形成される領域は、
    第1領域と、
    前記第1領域の周囲に設けられるリング状の第2領域と、
    前記第2領域の周囲に設けられるリング状の第3領域と、
    を有し、
    ベースが前記第1領域または前記第3領域のいずれかに形成される
    請求項1〜4のいずれかに記載の半導体集積回路。
  6. 前記バイポーラトランジスタのベースが前記第3領域に形成される
    請求項5に記載の半導体集積回路。
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