JPH1140751A - 半導体装置の静電保護回路とその構造 - Google Patents

半導体装置の静電保護回路とその構造

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JPH1140751A
JPH1140751A JP18963897A JP18963897A JPH1140751A JP H1140751 A JPH1140751 A JP H1140751A JP 18963897 A JP18963897 A JP 18963897A JP 18963897 A JP18963897 A JP 18963897A JP H1140751 A JPH1140751 A JP H1140751A
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pad
diffusion region
transistor
semiconductor device
metal oxide
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SHIJIE XIANJIN JITI ELECTRIC CO Ltd
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SHIJIE XIANJIN JITI ELECTRIC C
SHIJIE XIANJIN JITI ELECTRIC CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐静電放電能力を向上させるとともに、集積
密度の高い半導体装置の静電保護回路とその構造を提供
する。 【解決手段】 パッドに接続する半導体装置において、
静電保護構造がトランジスタの拡散領域およびパッド拡
散領域の間に形成した薄くドーピングした抵抗またはウ
ェル抵抗を利用して、静電電圧がパッドから入力される
時に電圧降下させ、さらに寄生バイポーラ・トランジス
タを形成して、静電放電により発生する電流を誘導する
とともに、このような構造に基づいて、静電保護回路を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の静電
保護回路とその構造とに係り、特に、静電保護能力を向
上させ、かつ高密度構造を備えた半導体装置の静電保護
回路とその構造とに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置において、最もノイズ干渉あ
るいは異常電圧の侵入を受けやすいのは、入力・出力回
路であり、例えば、静電放電(ESD=Electrostatic
discharge)により発生する「火花」がチップの入出力パ
ッド(I/O Pad)から侵入することがあるが、こ
のような静電放電は、通常、乾燥した環境下において静
電帯電体と接触することにより発生していた。
【0003】集積回路チップの内部回路の電源電圧は約
5V前後であるため、チップ表面がこの電源電圧レベル
よりも数段高い電圧レベルに接触する機会がしばしば発
生する。例えば、カーペット上を歩く人体は、相対湿度
(RH)が比較的高い状況において数百から数千ボルト
の電圧を検出することができ、相対湿度(RH)が比較
的低い状況においては、1万ボルト以上の静電電圧を発
生させることがある。このような帯電体がチップと接触
した場合にチップへの放電が発生するが、その放電エネ
ルギはmJレベルに達し、放電時間がわずかにns〜μ
s単位であるから、放電瞬間パワーが数十kWときには
百kW以上、電流が数十Aに達することがある。これが
静電放電(ESD)によって引き起こされるチップ失効
という問題であり、とりわけMOSデバイスにとって最
も深刻な問題である。一般に、静電放電によって引き起
こされるデバイスの失効には、電圧型損傷および電流型
損傷の2種類がある。
【0004】上述のMOSデバイスの静電放電(ES
D)失効問題に対して、従来技術においては、チップの
入出力パッドに避雷針の役目を果たす静電保護回路を挿
入することにより静電放電に対する電位制限ならびに濾
過を行って、内部回路が静電放電(ESD)損傷を受け
ないように保護していた。
【0005】例えば、図7に示したように、半導体装置
(図示せず)において、出力回路4と、これに接続され
た出力パッド2とを備え、従来技術の静電保護回路とし
て出力回路4および出力パッド2の間に非低濃度不純物
ドープドレイン型の薄い酸化膜トランジスタ(Non-LDDt
hin oxide ESD Clamp )9を挿入していたが、このトラ
ンジスタ9はエンハンスメント型に属し、しかもソース
およびゲート電極がアースされていたので、正常動作時
においてトランジスタ9が非導通となるものではなく、
静電放電が発生した時に低抵抗状態に操作されることに
よって静電保護能力を向上させるものであった。
【0006】他の方法としては、静電保護構造の金属酸
化物半導体トランジスタの製造プロセスにおいてフォト
マスク工程を追加して高濃度N形イオン、例えばリンイ
オン(P31)を耐静電放電(ESD)手段として注入
し、出入力パッドに接続されたドレイン側にN+ 拡散領
域(N+ diffusion region )を形成していた。図8は、
トランジスタの平面図を示したものであるが、領域6,
7がN+ ソース領域Sであり、領域8がN+ ドレイン領
域Dであって、ゲート電極3,3により下方にあるソー
ス/ドレイン(S/D)間のチャネル(図示せず)を制
御する構造を利用して、静電放電の電流を均等に分散す
ることで静電保護能力を向上させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来技術にかかる静電保護回路とその構造
が、以下の欠点を除去することである。すなわち、 1.工程を増加させて、コストを上昇させること、 2.比較的大きな配置面積を要して、サブミクロン構造
にとっては不利であることの2点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の静電保護構造は、パッドに接続されるとともに、少な
くとも1つの金属酸化物半導体トランジスタを形成し、
この金属酸化物半導体トランジスタにソース/ドレイン
拡散領域および、このソース/ドレイン拡散領域間のチ
ャネルならびに前記ソース/ドレイン拡散領域からチャ
ネルへ延設された薄くドーピングされたソース/ドレイ
ン領域を設けた基板と、前記金属酸化物半導体トランジ
スタのドレイン拡散領域側に形成され、半導体装置と前
記パッドとの接続を行うパッド拡散領域と、前記パッド
拡散領域およびドレイン拡散領域の間に形成され、静電
電圧が前記パッドから入力される時に電圧を降下させる
抵抗とを具備するものとした。
【0009】また、半導体構造の静電保護回路は、パッ
ドに接続されるとともに、少なくとも1つの金属酸化物
半導体トランジスタであって、そのソースをアースし、
ゲート電極がこの金属酸化物半導体トランジスタの導通
・非導通を制御する金属酸化物半導体トランジスタと、
その一端を対応する前記金属酸化物半導体トランジスタ
のドレインに接続し、他の一端を前記パッドおよび半導
体装置にそれぞれ接続して、静電電圧が前記パッドから
入力される時に電圧を降下させる少なくとも1つの抵抗
と、そのベースおよびエミッタをアースし、コレクタが
前記パッドおよび抵抗ならびに半導体装置に接続され
て、静電放電により発生する電流を誘導する寄生バイポ
ーラ・トランジスタとを具備するものとした。
【0010】本発明の作用を簡単に説明すると、半導体
装置の静電保護回路とその構造において、Nウェルまた
は薄くドーピングされたN- 拡散抵抗を形成することで
集積密度の高い構造とするとともに、組み込まれた寄生
ダイオードまたは寄生バイポーラ・トランジスタにより
耐静電放電能力を向上させる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1において、本発明の一
実施形態は、半導体装置を有する入力回路15および出
力回路14と、これらに組み込まれた静電保護回路とを
具備するものである。このような回路構成において、電
源電圧またはドレイン電圧VDDと、アース電圧あるいは
ソース電圧VSSと、出力回路14および入力回路15に
接続された入出力パッド(I/O Pad)12(以
下、パッド12と略称する)とを備えており、このパッ
ド12が、通常、集積回路チップの外部回路に接続され
ているので、定格を超える電圧がパッド12上に出現し
た時(例えば静電放電)、導通する保護回路が存在して
入力パッド(input pad )のバッファ回路(buffer cir
cuits )ならびに出力パッド(output pad)の駆動回路
(driver circuit)を経由するようにしなければならな
い。以下、そのことについて説明する。
【0012】<出力回路14…図1>図1において、出
力回路14は、複数個の薄くドーピングされているドレ
イン(LDD)型NMOSトランジスタ、例えば2つの
並列となったプルダウン(pull down )トランジスタ2
0,20を設けて、それぞれライン13およびアース電
圧VSSの間でドレイン抵抗21に接続されている。この
ドレイン抵抗21は、薄いドーピング(LDD)工程に
よりN- 拡散抵抗として形成されるか、あるいはNウェ
ル工程によりNウェル抵抗として形成される(図3、図
6を参照)。プルダウン・トランジスタ20のゲート電
極23には、2値電圧(binary voltage)を設定するこ
とができ、ロジック1または0の電位を表示して、アッ
プレベル(up level)電圧がゲート電極23に入力され
る時(通常はロジック1で表示)、プルダウン・トラン
ジスタ20を導通することができるので、ソースからド
レインへの電流経路を構成するとともに、これによって
ライン13およびパッド12の電位をプルダウンする。
【0013】この出力回路14は、さらに、プルアップ
(pull up )トランジスタ25を備えているが、その動
作原理は、前記プルダウン・トランジスタ20と同様で
あり、ゲート電極26に入力されるロジック状態により
ライン13およびパッド12の電位をプルアップする。
図1に示したように、プルアップ・トランジスタ25は
NMOSトランジスタであり、ゲート電極26にアップ
レベル電圧を入力することで導通されるが、プルアップ
・トランジスタ25が前記プルダウン・トランジスタ2
0と直列になっているので、プルダウン・トランジスタ
20およびプルアップ・トランジスタ25のゲート電極
23,26については、その入力信号の状態が逆位相
(oppositephase )となり、プルダウン・トランジスタ
20がターンオフ(turn off)時にプルアップ・トラン
ジスタ25がライン13の電位をプルアップでき、反対
に、プルアップ・トランジスタ25がターンオフ時に、
プルダウン・トランジスタ20がライン13の電位をプ
ルダウンできるようになる。この際、前記プルダウン・
トランジスタ20およびプルアップ・トランジスタ25
のゲート電極23,26への入力信号は内部回路16か
らのものである。
【0014】図2において、前記出力回路14に対応す
る回路を示すと、プルアップ・トランジスタ25′とプ
ルダウン・トランジスタ20とは反対の導通状態となっ
ており、例えばプルアップ・トランジスタ25′にPM
OSを採用しているが、当業者であれば、容易に理解で
きることであるので、改めて説明しない。
【0015】また、前記出力回路14には組み込みの寄
生NPNバイポーラ・トランジスタ(built-in parasit
ic npn bipolar transisitor)39が設けられている
が、製造プロセスにおいて、薄くドーピングされたN-
拡散抵抗21を採用しているので、プルアップ・トラン
ジスタ20およびプルダウン・トランジスタ25の出力
線、すなわちライン13部分に寄生するバイポーラ・ト
ランジスタ39が形成され、図3で示すようなエミッタ
EおよびベースBがアースされているので、出力回路1
4が正常に動作している時には、このバイポーラ・トラ
ンジスタ39が非導通となっているが、静電放電(ES
D)電圧がパッド12に出現した時、このバイポーラ・
トランジスタ39を駆動して導通させる。バイポーラ・
トランジスタ39のコレクタCの位置については、図1
に示したように、出力回路14の出力線とパッド12と
の間にあって、静電放電(ESD)電圧がパッド12に
出現した時、バイポーラ・トランジスタ39が導通して
静電放電(ESD)電流を誘導するように構成する。
【0016】<入力回路15…図1>図1の入力回路1
5部分において、この入力回路15は、保護手段とし
て、抵抗36およびトランジスタ37を備えている。抵
抗36は、高濃度のN型イオン拡散により形成されるも
ので、パッド12と入力回路15の入力線17との間に
あって、長細いN+ 拡散抵抗36を形成している。ま
た、この拡散抵抗36および入力回路15の入力線17
との間には別に保護トランジスタ37を接続している。
+ 拡散抵抗36は静電放電(ESD)電流と結合して
電圧降下(voltagedrop)を発生させることができるの
で、この電圧降下により接続された入力回路15の耐静
電放電(ESD)電圧能力を支援することが可能とな
る。
【0017】保護トランジスタ37の構造は、ゲート電
極GおよびソースSがアースされているので、静電放電
(ESD)電圧が出現した時にのみ導通され、かつ保護
トランジスタ37が非低濃度ドーピングドレイン構造
(non-LDD structure )を採用しているから、低濃度ド
ーピングドレイン構造(LDD structure )と較べて低い
スナップバック電圧(snapback voltage)であり、しか
もパッド12に出現する静電放電(ESD)電圧により
容易に導通するため、入力回路15および内部回路16
が静電放電による損傷を受けないように保護することが
できる。
【0018】<出力回路14の静電保護構造…図3、図
4>図3において、図1の静電保護回路を組み込んだ出
力回路14の半導体構造部分の断面図を示している。図
3中、図1と同じ符号で示したものは、対応する同一素
子であり、図4では、図3に示した構造の平面図を示し
ている。
【0019】この実施形態による静電保護回路は、基板
41、例えばP形シリコン基板41上に構築されるもの
であり、N形シリコン基板(図示せず)を採用すること
もできるが、ここでは改めて説明しない。パッド12
は、プルアップ・トランジスタ25のソース側ならびに
プルダウン・トランジスタ20のドレイン側にあるN+
パッド拡散領域(paddiffusion region )42にそれぞ
れ接続されることによって、このN+ パッド拡散領域4
2および下方の基板41に等価の寄生ダイオード40を
形成する。図5(a)に示すように、この寄生ダイオー
ド40は電位制限効果を有して、マイナスの静電放電電
圧がパッド12に出現すると、順方向へ導通するととも
に低抵抗経路を提供するが、正常電圧の状態において
は、寄生ダイオード40が逆バイアスとなって、出力回
路14の性能に影響を与えない。
【0020】保護作用を有するプルダウン・トランジス
タ20は、複数個を並列に構成することができ、例え
ば、この実施形態のように2つのプルダウン・トランジ
スタ20をパッド12およびパッド拡散領域42の両側
に対称的に配置する構造により、静電保護回路の電流導
通経路を増加させて、静電放電(ESD)電流を誘導す
ることができる。
【0021】プルダウン・トランジスタ20およびプル
アップ・トランジスタ25は、いずれも低濃度ドーピン
グ・ドレイン(LDD)トランジスタであるから、同一
工程に適応するものであり、プルダウン・トランジスタ
20が、ドレイン拡散領域44と、ソース拡散領域45
と、チャネル46と、これらソース/ドレインからチャ
ネルへ延設された薄くドーピングされたソース/ドレイ
ン領域47,48を備えて、ゲート酸化膜およびポリシ
リコン膜によって構成されるゲート電極23がプルダウ
ン・トランジスタ20の導通・非導通を制御する。
【0022】また、N- 拡散抵抗21は、パッド拡散領
域42およびN+ 拡散領域44の間に形成され、このN
- 拡散抵抗21が薄くドーピングされたソース/ドレイ
ン領域47,48と同一工程で形成されるので、いずれ
も浅いもの(shallow depth)となってい
る。このような構造は、所定の抵抗値においては更に短
い抵抗21を設定することができるので、静電保護回路
がさらに高い集積度を備えるものとすることができる。
もしも従来技術と比較するならば、この実施形態のN
拡散抵抗21は配置面積を増大することなく、高レ
ベルの静電放電(ESD)電圧降下を達成することがで
きるものとなる。
【0023】プルダウン・トランジスタ20の構造にお
いては、その他に、組み込みの寄生バイポーラ・トラン
ジスタ39を備えており、図5(b)の等価回路に示す
ように、ソースN+ 拡散領域45にエミッタEを形成
し、N+ パッド拡散領域にコレクタCを形成して、P形
シリコン基板41にベースBを形成している。ソースN
+ 拡散領域45および基板41がいずれもソース・アー
スVSSとなっているので、図1に示したエミッタEなら
びにベースBがアースされたバイポーラ・トランジスタ
39を構成することができる。
【0024】このようなエミッタEおよびベースBがア
ースされたバイポーラ・トランジスタ39構造によっ
て、静電放電(ESD)電圧がパッド12に出現した時
に、当該電圧がバイポーラ・トランジスタ39をトリガ
(trigger )することでスナップバック領域(snapback
region )に移行するとともに、これにより静電放電
(ESD)電流を誘導し、かつ薄くドーピングされたN
+ 拡散領域をまたいでいるN- 拡散抵抗21の電圧を降
下させて、パッド拡散領域42の電圧をドレイン拡散領
域44の電圧よりも大きくするので、パッド拡散領域4
2がドレイン拡散領域44よりブレークダウン(breakd
own )しやすくなって、バイポーラ・トランジスタ39
のコレクタCとするのに適切なものとなる。
【0025】以上をまとめれば、本発明が薄くドーピン
グしたN- 拡散抵抗21を採用することによって、寄生
バイポーラ・トランジスタ39をさらに導通しやすいも
のとし、かつ当該バイポーラ・トランジスタ39が静電
放電(ESD)電圧により導通する時、さらに多くの静
電放電(ESD)電流を誘導することができるようにな
る。
【0026】図6において、本発明にかかる他の実施形
態は、図3に示した半導体装置の静電保護回路とほぼ同
じであるが、その特徴として、Nウェルの製造工程によ
り等価のNウェル抵抗を形成したものであり、その機能
は類似したものであるけれども、薄くドーピングしたN
- 拡散抵抗21と並列に使用することで、出力回路14
の直列抵抗値を低減することができる。
【0027】本発明は、好適な実施形態により上記のご
とく開示されたが、それは、本発明を限定するためのも
のではなく、いかなる当業者も本発明の思想および範囲
において、各種の変更ならびに装飾を加えることは当然
できることであるから、本発明の保護されるべき範囲
は、上記特許請求の範囲ならびにそれと均等な部分に記
載した事項を基準とするものでなければならない。
【0028】
【発明の効果】以上説明した構成により、本発明にかか
る半導体装置の保護回路とその構造は、少なくとも下記
のような効果(利点)を有する。 (1)Nウェル抵抗または薄くドーピングしたN- 拡散
抵抗21を採用することで、比較的低いトリガ電圧(tr
igger voltage )によって、寄生のダイオード40なら
びにNPNバイポーラ・トランジスタ39という電流経
路を提供することができる。 (2)非低濃度ドレイン型NMOS保護装置のような余
分な静電保護回路を必要としない。 (3)Nウェルやダブルウェルなどを備えた半導体構造
のような、あらゆる低濃度ドレイン・プロセス(LDD Pr
ocess )を使用することができる。 (4)高い耐静電放電性能を有する。 (5)従来技術よりも小さい配置面積となるので、集積
密度の高い構造となる。 (6)従来技術が使用する高濃度N形イオンによる耐静
電放電(ESD)注入工程と較べてみると、フォトマス
ク工程を1つ省略できるので、製造コストを低減するこ
とができる。 さらに、現在の半導体回路のサイズ(feature Size)
は、すでにディープ・サブミクロン(Deep Submicron)
の段階にまで発展してきているので、サブミクロンのデ
ザインルール(Design Rule )に適合し、高集積度とい
う市場ニーズに対応するために、例えば4M DRAM
以上の構造では、上記1〜6のような効果がさらに顕著
なものとなるから、産業上の利用価値がきわめて高いも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施形態のうち耐静電放電能力
を備えた出入力回路を示す回路構成図である。
【図2】図1に示した実施形態において、プルアップ・
トランジスタをPMOSに置き替えた耐静電放電能力を
有する出力回路を示す回路構成図である。
【図3】図1に示した出力回路の半導体構造を示す要部
断面図である。
【図4】図3に示した半導体構造を示す平面図である。
【図5】(a)は、図3に示した組み込みダイオードの
等価回路図であり、(b)は、図3に示した組み込みの
寄生バイポーラ・トランジスタの等価回路図である。
【図6】図1の実施形態に基づく出力回路14の別な半
導体構造を示す要部断面図である。
【図7】従来技術にかかる静電保護手段を備えた出力回
路を示すブロック図である。
【図8】従来技術にかかる静電保護手段を備えた半導体
構造を示す平面図である。
【符号の説明】
12 入出力パッド(パッド Pad) 13 ライン 14 出力回路 15 入力回路 16 内部回路 17 入力線 20 プルダウン・トランジスタ 21 N- 拡散抵抗 25 プルアップ・トランジスタ 36 N+ 拡散抵抗 37 保護トランジスタ 39 寄生バイポーラ・トランジスタ 40 寄生ダイオード 41 P形シリコン基板(基板) 42 パッド拡散領域 44 ドレイン拡散領域 45 ソースN+ 拡散領域 46 チャネル 47 ソース領域 48 ドレイン領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッドに接続されるとともに、少なくと
    も1つの金属酸化物半導体トランジスタを形成し、この
    金属酸化物半導体トランジスタにソース/ドレイン拡散
    領域および、このソース/ドレイン拡散領域間のチャネ
    ルならびに前記ソース/ドレイン拡散領域からチャネル
    へ延設された薄くドーピングされたソース/ドレイン領
    域を設けた基板と、 前記金属酸化物半導体トランジスタのドレイン拡散領域
    側に形成されて、前記パッドと半導体装置との接続を行
    うパッド拡散領域と、 前記パッド拡散領域およびドレイン拡散領域の間に形成
    され、静電電圧が前記パッドから入力される時に電圧を
    降下させる薄くドーピングされた抵抗とを具備したこと
    を特徴とする半導体装置の静電保護構造。
  2. 【請求項2】 半導体装置の静電保護構造であって、 この半導体装置がパッドと接続されるとともに、少なく
    とも1つの金属酸化物半導体トランジスタを形成し、こ
    の金属酸化物半導体トランジスタにソース/ドレイン拡
    散領域および、このソース/ドレイン拡散領域間のチャ
    ネルならびに前記ソース/ドレイン拡散領域からチャネ
    ルへ延設された薄くドーピングされたソース/ドレイン
    領域を設けた基板と、 前記金属酸化物半導体トランジスタのドレイン拡散領域
    側に形成されて、前記パッドと半導体装置との接続を行
    うパッド拡散領域と、 前記パッド拡散領域およびドレイン拡散領域の間に形成
    され、静電電圧が前記パッドから入力される時に電圧を
    降下させる薄くドーピングされたウェル抵抗とを具備し
    たことを特徴とする半導体装置の静電保護構造。
  3. 【請求項3】 上記半導体装置が、出力回路構造である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載した半導体装
    置の静電保護構造。
  4. 【請求項4】 上記パッドが、入力/出力パッドである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載した半導体装
    置の静電保護構造。
  5. 【請求項5】 上記基板が、P形シリコン基板であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載した半導体装置
    の静電保護構造。
  6. 【請求項6】 上記抵抗が、薄くドーピングしたN形イ
    オン拡散領域であることを特徴とする請求項1または5
    に記載した半導体装置の静電保護構造。
  7. 【請求項7】 上記抵抗が、Nウェル抵抗であることを
    特徴とする請求項2または5に記載した半導体装置の静
    電保護構造。
  8. 【請求項8】 パッドに接続されるとともに、少なくと
    も1つの金属酸化物半導体トランジスタであって、その
    ソースをアースし、ゲート電極がこの金属酸化物半導体
    トランジスタの導通・非導通を制御する金属酸化物半導
    体トランジスタと、 その一端を対応する前記金属酸化物半導体トランジスタ
    のドレインに接続し、他の一端を前記パッドおよび半導
    体装置にそれぞれ接続して、静電電圧が前記パッドから
    入力される時に電圧降下させる少なくとも1つの薄くド
    ーピングされた抵抗と、 そのベースおよびエミッタをアースして、コレクタが前
    記パッドおよび薄くドーピングされた抵抗ならびに半導
    体装置に接続されて、静電放電により発生する電流を誘
    導する寄生バイポーラ・トランジスタとを具備したこと
    を特徴とする半導体装置の静電保護回路。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つの金属酸化物半導体トラ
    ンジスタであって、そのソースをアースし、ゲート電極
    がこの金属酸化物半導体トランジスタの導通・非導通を
    制御する金属酸化物半導体トランジスタと、 その一端を対応する前記金属酸化物半導体トランジスタ
    のドレインに接続し、他の一端を前記パッドおよび半導
    体装置にそれぞれ接続して、静電電圧が前記パッドから
    入力される時に電圧降下させる少なくとも1つウェル抵
    抗と、 そのベースおよびエミッタをアースし、コレクタが前記
    パッドおよびウェル抵抗ならびに半導体装置に接続され
    て、静電放電により発生する電流を誘導する寄生バイポ
    ーラ・トランジスタとを具備したことを特徴とする半導
    体装置の静電保護回路。
  10. 【請求項10】 上記半導体装置が、プルアップ・トラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項8または9記載
    の半導体装置の静電保護回路。
  11. 【請求項11】 上記金属酸化物半導体トランジスタ
    が、プルダウン・トランジスタであることを特徴とする
    請求項8または9記載の半導体装置の静電保護回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013131771A (ja) * 2013-02-11 2013-07-04 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路

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