JP2005260039A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力信号が電源電圧よりも高い場合の静電放電保護回路のブレークダウン電圧を低くして、静電放電(Electro-Static Discharge;ESD)発生の際に被保護回路及び静電放電保護回路自体の損傷を防止できるようにする。
【解決手段】外部接続用パッド1と、静電放電保護回路2と、入力回路3と、内部回路4とを備えている半導体集積回路装置において、静電放電保護回路2を構成する第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各ゲートの電位は、ESD発生の際に電圧供給回路5及び第1のゲート制御回路6により、しきい値電圧より高くなる。これにより、静電放電保護回路2のブレークダウン電圧が低下するため、ESD発生の際に入力回路3、内部回路4及び静電保護回路2を適切に保護することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、静電放電(Electro-Static Discharge;ESD)から回路を保護する静電放電保護回路を備えた半導体集積回路装置に関する。
近年、プロセス分野の技術進歩によって半導体集積回路装置の高集積化が進んでおり、それに伴い半導体集積回路装置は、静電放電(以下の明細書中では「サージ」と称す)によってダメージを受けやすくなってきている。すなわち、外部接続用パッドを通って侵入するサージによって入力回路、出力回路、入出力回路及び内部回路等を構成する素子が破壊されたり、素子の性能が低下したりする等のおそれが大きくなっている。このため、外部接続用パッドに付随して、入力回路、出力回路、入出力回路及び内部回路等をサージから保護する保護回路が設けられている。
図10の電気回路図は、入力信号が電源電圧よりも高い場合の、静電放電保護回路を有する従来の半導体集積回路装置の回路構成を示している。
図10に示すように、従来の半導体集積回路装置は、外部接続用パッド101と、静電放電保護回路102と、外部接続用パッド101と入力回路103との間に設けられたノード111と、入力回路103と、内部回路104とを備えている。静電放電保護回路102は、外部接続用パッド101と入力回路103との間に設けられており、外部接続用パッド101から侵入するサージによって入力回路103が損傷しないように保護している。
静電放電保護回路102は、ノード111にドレインが接続された第1のNチャネル型金属絶縁膜半導体(Metal Insulator Semiconductor;MIS)トランジスタ107と、ドレインが第1のNチャネル型MISトランジスタ107のソースに接続された第2のNチャネル型MISトランジスタ108とを保護素子として有しており、第1のNチャネル型MISトランジスタ107と第2のNチャネル型MISトランジスタ108との間にフローティングノード109が設けられている。また、第1のNチャネル型MISトランジスタ107は、ゲートが電源電圧VDDを供給する電源に接続され、基板(p型ウェル)が接地されている。そして、第2のNチャネル型MISトランジスタ108は、ゲート、ソース及び基板が接地されている。
以上のように構成された従来の半導体集積回路装置では、次のような動作により、入力回路103及び内部回路104がサージから保護されている。
まず、第1のNチャネル型MISトランジスタ107のドレイン、基板及び第2のNチャネル型MISトランジスタ108のソースはそれぞれN型、P型及びN型の不純物を含んでいるため、寄生バイポーラトランジスタを形成し、一定以上の電圧がドレインに印加された際には、寄生バイポーラトランジスタがスナップバック動作を起しサージは接地へと逃がされる。この結果、入力回路103は、サージの影響から免れる。なお、サージの電圧が負の場合は、基板(P型)、第1のNチャネル型MISトランジスタ107のドレイン(N型)の順方向ダイオードを介してサージの影響から免れる。
以上のようにして、従来の静電放電保護回路102により、通常動作時には入力回路103に駆動電圧が供給され、サージが入力された際には高電圧電流が入力回路103へ侵入することが防止されている。
また、従来の入力信号が電源電圧よりも高い場合の静電放電保護回路には、保護素子を均一に動作させる構成(例えば、特許文献1を参照。)又は保護素子が破壊されにくくする構成(例えば、特許文献2を参照。)がある。
特開2002−246475号公報(第11頁、第1図) 特許第3388751号公報(第6頁、第2図)
しかしながら、前記従来の入力信号が電源電圧よりも高い場合の静電放電保護回路は、保護素子のブレークダウン電圧(寄生バイポーラトランジスタがオン状態となる電圧)が高いため、寄生バイポーラトランジスタのスナップバック動作が有効に機能せず、ESD発生の際に被保護回路を適切に保護することができなかったり、保護素子が損傷を受けるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点を解決し、ESD発生の際に被保護回路を適切に保護すると共に、静電放電保護回路自体の損傷を防止し、ESD耐性の高い半導体集積回路素子を実現することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体集積回路装置に設けられた2つの互いに直列に接続されたMISトランジスタのソース及びドレインを介して外部接続用パッドと接地とが接続されている「二段構成」の静電放電保護回路において、ESD発生の際にのみ静電放電保護回路のブレークダウン電圧を通常動作時に比べて低くする構成とする。
具体的には、本発明に係る第1の半導体集積回路装置は、外部接続用パッドと、外部接続用パッドに接続された被保護回路と、外部接続用パッドと被保護回路との間に設けられた静電放電保護回路とを備えた半導体集積回路装置を対象とし、静電放電保護回路は、外部接続用パッドと被保護回路との間に設けられた第1のノードと接地との間に順に直列に接続された第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタを有し、ESD発生の際に、第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位又は基板の電位を高くすることにより、静電放電保護回路のブレークダウン電圧を通常動作時に比べて低くすることを特徴とする。
第1の半導体集積回路装置によれば、ESD発生の際に、第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位又は基板の電位を高くすることにより、静電放電保護回路のブレークダウン電圧が通常動作時に比べて低くなる。これにより入力回路、出力回路及び入出力回路等を含む被保護回路の損傷を効果的に防ぐことができると共に、静電放電保護回路の受ける損傷を低減することができ、ESD耐性の高い半導体集積回路素子を実現することができる。
第1の半導体集積回路は、静電放電発生の際には、前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位又は基板の電位をしきい値電圧より高くすることが好ましい。これにより、ESD発生の際に、静電放電保護回路のブレークダウン電圧を通常動作時に比べて確実に低くすることができる。
第1の半導体集積回路装置において、前記静電放電保護回路は、第1のNチャネル型MISトランジスタのゲートに対して、静電放電発生の際に電源電圧供給配線を介して電圧を供給する電圧供給回路を有していることが好ましい。
このようにすることにより、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位を確実に上昇させることができるため、静電放電保護回路のブレークダウン電圧を効果的に下げることができる。
電圧供給回路は、ドレインが第1のノードに接続され、ゲート及びソースが電源電圧供給線に接続された第1のPチャネル型MISトランジスタによって構成されていることが好ましい。
また、電圧供給回路は、第1のノードから電源電圧供給配線に向かう方向を順方向としたときの順方向に接続された1つ以上のダイオードによって構成されていても同様の効果が得られる。
また、電圧供給回路は、第1のノードから電源電圧供給配線に向かう方向を順方向としたときの逆方向に接続された1つ以上のツェナーダイオードによって構成されていても同様の効果が得られる。
第1の半導体集積回路装置において、静電放電保護回路は、ESD発生の際に第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位を高くする第1のゲート制御回路を有していることが好ましい。
このような構成とすることによりESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各ゲートの電圧を上昇させることができ、静電放電保護回路のブレークダウン電圧を確実に下げることができる。
第1の半導体集積回路装置において、静電放電保護回路は、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板の電位を高くする基板制御回路を有していることが好ましい。
このような構成とすることにより、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板の電位を上昇させることができ、静電放電保護回路のブレークダウン電圧を確実に下げることができる。
第1の半導体集積回路装置において、第1のゲート制御回路は、一方の端子が第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第2のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が前記第2のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドからの電位を受ける容量素子とを有していることを特徴とする。
第1のゲート制御回路は、一方の端子が前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第2のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が第2のノードと接続され他方の端子が外部接続用パッドからの電位を受ける1つ以上のダイオードとを有しており、該ダイオードは、前記第2のノードに向かう方向を順方向としたときの順方向に接続されている構成であってもよい。
また、第1のゲート制御回路は、一方の端子が第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第2のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が第2のノードと接続され他方の端子が外部接続用パッドからの電位を受ける1つ以上のツェナーダイオードとを有しており、該ツェナーダイオードは、第2のノードに向かう方向を順方向としたときの逆方向に接続されている構成であっても同様の効果が得られる。
第1の半導体集積回路装置において、第1のゲート制御回路は、電源電圧供給配線と接地との間に接続されていることが好ましい。また、第1のゲート制御回路は、前記外部接続用パッドと接地との間に接続されていても同様の効果が得られる。
第1の半導体集積回路装置において、基板制御回路は、一方の端子が第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が前記第2のノードと接続され他方の端子が外部接続用パッドからの電位を受ける容量素子とを有していることことが好ましい。
基板制御回路は、一方の端子が第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が第3のノードと接続され他方の端子が外部接続用パッドからの電位を受ける1つ以上のダイオードとを有しており、該ダイオードは、第3のノードに向かう方向を順方向としたときの順方向に接続されている構成であってもよい。
また、基板制御回路は、一方の端子が第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が第3のノードと接続され他方の端子が外部接続用パッドからの電位を受ける1つ以上のツェナーダイオードとを有しており、該ツェナーダイオードは、第3のノードに向かう方向を順方向としたときの逆方向に接続されている構成であってもよい。
基板制御回路は、電源電圧供給配線と接地との間に接続されていることが好ましい。また、基板制御回路は、前記外部接続用パッドと接地との間に接続されていても同様の効果が得られる。
本発明に係る第2の半導体集積回路装置は、外部接続用パッドと、外部接続用パッドに接続された被保護回路と、外部接続用パッドと被保護回路との間に設けられた静電放電保護回路と、静電保護回路と被保護回路との間に設けられた出力回路とを備えた半導体集積回路装置を対象とし、静電放電保護回路は、外部接続用パッドと被保護回路との間に設けられた第1のノードと接地との間に順に直列に接続された第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタを有し、出力回路は、静電保護回路と被保護回路との間に設けられた第2のノードと接地との間に順に直列に接続された第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタと、第2のノードと電源電圧供給配線との間に接続された第1のPチャネル型MISトランジスタとからなり、ESD発生の際に、出力回路が静電放電保護回路として動作し、第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各ゲートの電位又は各基板の電位を高くすることにより、静電放電保護回路及び出力回路の各ブレークダウン電圧を通常動作時と比べて低くすることを特徴とする。
第2の半導体集積回路装置によれば、ESD発生の際に第1から第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位又は基板の電位を高くすることにより、静電放電保護回路及び出力回路それぞれのブレークダウン電圧を下げることができ、静電放電保護回路及び出力回路の両方で効果的にサージを逃がすことができる。これにより被保護回路の損傷を防止すると共に、静電放電保護回路の受ける損傷をより効果的に低減することができ、ESD耐性の高い半導体集積回路装置を実現できる。
第2の半導体装置は、静電放電発生の際には、前記各ゲートの電位又は各基板の電位を前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに前記第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタのしきい値電圧より高くすることが好ましい。これにより、静電放電保護回路及び出力回路それぞれのブレークダウン電圧を確実に下げることができる
第2の半導体集積回路装置において、第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位を高くする第1のゲート制御回路と、第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位を高くする第2のゲート制御回路とを有していることが好ましい。
第1のゲート制御回路は、一方の端子が第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が第3のノードと接続され他方の端子が外部接続用パッドに接続された容量素子とを有していることが好ましい。
第1のゲート制御回路は、一方の端子が第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が第3のノードと接続され他方の端子が電源電圧供給配線に接続された容量素子とを有している構成であってもよい。
第2の半導体集積回路装置において、第2のゲート制御回路は、第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートと、第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートとの間に接続された第3のPチャネル型MISトランジスタと、入力端子が第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続され、出力端子が第3のPチャネル型MISトランジスタのゲートに接続されたインバータとにより構成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、ESD発生の際に第1のゲート制御回路により第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位が高くなると同時に、第2のゲート制御回路により第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位も高くなる。これにより、静電放電保護回路及び出力回路それぞれのブレークダウン電圧を下げることができ、静電保護回路と出力回路の両方で確実にサージを逃がすことができる。
第2の半導体集積回路装置において、第2のゲート制御回路は、第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートと、第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートとの間に接続された1つ以上のダイオードであって、該ダイオードは、第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートから第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートに向かう方向を順方向としたときの順方向に接続されている構成であってもよい。
第2の半導体集積回路装置において、第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各基板の電位を高くする基板制御回路を有していることが好ましい。
このような構成とすることにより、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各基板の電位を基板制御回路により高くすることができる。従って、静電放電保護回路及び出力回路それぞれのブレークダウン電圧を下げることができ、静電保護回路と出力回路の両方で確実にサージを逃がすことができる。
第2の半導体集積回路装置において、基板制御回路は、一方の端子が第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第4のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が第4のノードと接続され他方の端子が外部接続用パッドに接続された容量素子とを有していることが好ましい。
第2の半導体集積回路装置において、基板制御回路は、一方の端子が第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第4のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が第4のノードと接続され他方の端子が電源電圧供給配線に接続された容量素子とを有している構成であってもよい。
本発明に係る半導体集積回路装置によれば、ESD発生の際に静電放電保護回路のブレークダウン電圧を低くすることができ、入力回路及び内部回路等に過電圧が印加されるのを防ぐと共に、ESDによる静電放電保護回路自体の損傷を低減することができる。これにより、ESD耐性の高い半導体集積回路素子を実現することが可能となる。
まず本発明の特徴である静電放電保護回路のブレークダウン電圧を低下させる原理を説明する。
図1は二段構成の静電放電保護回路を示している。ここで、「二段構成」とは、静電放電保護回路を構成する2つの互いに直列に接続されたMISトランジスタのソース及びドレインを介して、外部接続用パッドが接地されている構成のことをいい、具体的には外部接続用パッド1に第1のNチャネル型MISトランジスタ7のドレインが接続され、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のソースに第2のNチャネル型MISトランジスタ8のドレインが接続され、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のソースは接地されている。また、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートには電源電圧VDDが印加されている。
図1に示す静電放電保護回路について、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートに印加する電圧VgがVg=0Vの場合及びVg>Vth(しきい値電圧)の場合における回路を流れる電流と第1のNチャネル型MISトランジスタ7のドレイン−ソース間電圧との関係を調べた。
図2(a)は図1に示す二段構成の静電放電保護回路の電流電圧特性(スナップバック特性)を示している。図2(a)に示すように、Vg>Vthの場合(実線)にはVg=0の場合(破線)に比べスナップバックが生じるブレークダウン電圧が低くなる。
図2(b)はVgを変化させた場合のブレークダウン電圧の変化を示している。図2(b)に示すように、Vgを高くするに従いブレークダウン電圧は低下する。
つまり、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートにVthよりも高い電圧を印加することにより、静電放電保護回路のブレークダウン電圧を低くすることができる。
これは、ゲートにVthよりも高い電圧を印加しゲートを開いた状態とすることにより、インパクトイオン化により電子正孔対を発生させるドレインに衝突する電子の量が増加することによる。
次に、同様にして、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の基板(p型ウエル)に印加する電圧VbがVb=0V及びVb>Vthそれぞれの場合における静電放電保護回路の電流電圧特性を調べた結果、Vb>Vthの場合の方がVb=0の場合よりもブレークダウン電圧が低くなることが分かった(図2(a)1点鎖線)。つまり、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板にVthよりも高い電圧を印加することによっても静電放電保護回路のブレークダウン電圧を低くすることができる。
これは、基板にVthよりも高い電圧を印加することにより、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8がスナップバック動作なしにバイポーラ動作に入るためである。
ESD発生の際に回路を高電圧から保護するには、静電放電保護回路のブレークダウン電圧が低い方が好ましい。従って、ESD発生の際にのみ第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各ゲートの電位又は基板の電位を高くすることにより、静電放電保護回路のブレークダウン電圧を下げることができ、これにより入力回路、出力回路及び入出力回路等の被保護回路の損傷を効果的に防ぐことが可能になると共に、静電放電保護回路自体の損傷を低減できる。
(第1の実施形態)
以下に本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置について図3を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成を示している。
図3に示すように、第1の実施形態の半導体集積回路装置は、外部接続用パッド1と、該外部接続用パッド1から入力された信号を制御する入力回路3と、該入力回路3を介して入力された信号を処理する内部回路4と、外部接続用パッド1と入力回路3との間に設けられた静電放電保護回路2とを備えており、外部接続用パッド1を通って侵入するサージから静電放電保護回路2によって入力回路3及び内部回路4を保護するように構成されている。
静電放電保護回路2は、外部接続用パッド1と入力回路3との間に設けられたノード11にドレインが接続された第1のNチャネル型MISトランジスタ7と、該第1のNチャネル型MISトランジスタ7のソースにドレインが接続され、ソースが接地された第2のNチャネル型MISトランジスタ8と、ESD発生の際にのみ電源電圧供給配線29に電圧を供給する電圧供給回路5を備えている。
第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートは電源電圧供給配線29に接続され、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートには第1のゲート制御回路6が接続されている。また第1のNチャネル型MISトランジスタ7の基板及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の基板は、それぞれ接地されている。
電圧供給回路5は、ドレインがノード11に接続され、ソース及びゲートがそれぞれ電源電圧供給配線29に接続され、基板が高電圧リファレンス電源(図示せず)に接続された第1のPチャネル型MISトランジスタ10により構成されている。ここで、高電圧リファレンス電源とは、電源電圧が3.3Vで、5Vの入力信号を扱う場合に、ウェル電位固定用に用いられる電源のことである。
なお、ここでは電圧供給回路5を第1のPチャネル型MISトランジスタ10により構成したが、ノード11から電源電圧供給配線29に向かう方向を順方向としたときの、順方向に配置された1つ以上のダイオードであってもESD発生の際にのみ電源電圧供給配線29に電圧を供給することができる(但し、通常使用時には電流が流れないようにする)。また、逆方向に配置された1つ以上のツェナーダイオードであってもESD発生の際にのみ電源電圧供給配線29に電圧を供給することができる。
第1のゲート制御回路6は、ESD発生の際にのみ第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位を高くする回路であり、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートに接続されたノード14と接地との間に抵抗素子13が接続され、ノード14と電源電圧供給配線29との間に容量12が接続されている。
なお、ここでは第1のゲート制御回路6を抵抗素子13及び容量12により構成したが、容量12に代えてノード14に向かう方向を順方向としたときの、順方向に接続された1つ以上のダイオードにより構成してもよい(但し、通常使用時には電流が流れないようにする)。また、逆方向に接続された1つ以上のツェナーダイオードにより構成してもよい。
次に、前記のように構成された静電放電保護回路2の動作について説明する。
まず、通常動作時の入力回路に入力される電圧を5.0Vとし、電源電圧VDDを3.3Vとする。このとき、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートには該トランジスタをオンにする3.3Vの電圧が印加される。また、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のドレインには、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲート電圧から第1のNチャネル型MISトランジスタ7のしきい値電圧Vth1を引いた電圧が印加される。ここで、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位は接地レベルであるため、第2のNチャネル型MISトランジスタ8はオフになっており、静電放電保護回路2に電流は流れない。また、トランジスタを二段構成にすることにより入力電圧が電源電圧VDDより高い場合にも各トランジスタのゲート絶縁膜が損傷を受けない構成になっている。
次に、ESD発生の際には、外部接続用パッド1からノード11を経由して第1のNチャネル型MISトランジスタ7のドレインにサージが印加される。この際、電圧供給回路5と第1のゲート制御回路6により、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各ゲートの電位が高くなり、静電放電保護回路2のブレークダウン電圧を低くすることができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各ゲートの電位を高くすることによって、静電放電保護回路2のブレークダウン電圧を下げ、効果的にサージを逃がすことができる。従って、ESD発生の際あるいはESD試験の際に入力回路3、内部回路4等に過電圧が印加されるのを防ぐと共に静電放電保護回路2自体の損傷を防ぐことができる。
(第1の実施形態の一変形例)
以下、本発明に係る第1の実施形態の一変形例について、第1の実施形態の半導体集積回路装置との差異のみを図4を参照しながら説明する。
図4は本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導体集積回路装置の回路構成を示す。なお、図4において図3と同一の構成要素には同一の符号を付与している。
第1の実施形態においては、第1のゲート制御回路6を構成する容量12がノード14と電源電圧供給配線29との間に配置されているのに対し、本変形例ではノード14と外部接続用パッド1との間に配置されている。この場合も、第1の実施形態と同様にESD発生の際に第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位を高くすることが可能であり、ESD発生の際には、電圧供給回路5と第1のゲート制御回路6により、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各ゲートの電位が高くなり、静電放電保護回路2のブレークダウン電圧を低くすることができる。
なお、第1の実施形態と同様に第1のゲート制御回路6を、容量12に代えて、ノード14に向かう方向を順方向としたときの順方向に接続された1つ以上のダイオードにより構成してもよい(但し、通常使用時には電流が流れないようにする)。また、逆方向に接続された1つ以上のツェナーダイオードにより構成してもよい。
(第2の実施形態)
以下に本発明に係る第2の実施形態について図5を参照しながら説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成を示している。
図5に示すように、第2の実施形態の半導体集積回路装置は、外部接続用パッド1と、該外部接続用パッド1から入力された信号を制御する入力回路3と、該入力回路3を介して入力された信号を処理する内部回路4と、外部接続用パッド1と入力回路3との間に設けられた静電放電保護回路2とを備えており、外部接続用パッド1を通って侵入するサージから静電放電保護回路2によって入力回路3及び内部回路4を保護するように構成されている。
静電放電保護回路2は、外部接続用パッド1と入力回路3との間に設けられたノード11にドレインが接続された第1のNチャネル型MISトランジスタ7と、該第1のNチャネル型MISトランジスタ7のソースにドレインが接続され、ソースが接地された第2のNチャネル型MISトランジスタ8と、ESD発生の際にのみ電源電圧供給配線29に電圧を供給する電圧供給回路5を備えている。
第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートは電源電圧供給配線29に接続され、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートは接地されている。また第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板には基板制御回路15が接続されている。
電圧供給回路5は、ドレインがノード11に接続され、ソース及びゲートがそれぞれ電源電圧供給配線29に接続され、基板が高電圧リファレンス電源(図示せず)に接続された第1のPチャネル型MISトランジスタ10により構成されている。
なお、ここでは電圧供給回路5を第1のPチャネル型MISトランジスタ10により構成したが、ノード11から電源電圧供給配線29に向かう方向を順方向としたときの順方向に接続された1つ以上のダイオードであってもESD発生の際に電源電圧供給配線29に電圧を供給することができる(但し、通常使用時には電流が流れないようにする)。また、逆方向に接続された1つ以上のツェナーダイオードであってもESD発生の際に電源電圧供給配線29に電圧を供給することができる。
基板制御回路15は、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板の電位を高くする回路であり、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板に接続されたノード18と接地との間に抵抗素子17が接続され、ノード18と電源電圧供給配線29との間に容量16が接続されている。
なお、ここでは基板制御回路15を容量16により構成したが、ノード18に向かう方向を順方向としたときの、順方向に接続された1つ以上のダイオードにより構成してもよい(但し、通常使用時には電流が流れないようにする)。また、逆方向に接続された1つ以上のツェナーダイオードにより構成してもよい。
次に、前記のように構成された静電放電保護回路2の動作について説明する。
まず、通常動作時の入力回路に入力される電圧を5.0Vとし、電源電圧VDDを3.3Vとする。このとき、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートには、該トランジスタをオンにする3.3Vの電圧が印加される。また、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のドレインには、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲート電圧から第1のNチャネル型MISトランジスタ7のしきい値電圧Vth1を引いた電圧が印加される。ここで、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位は接地レベルであるため、第2のNチャネル型MISトランジスタ8はオフになっており、静電放電保護回路2に電流は流れない。また、トランジスタを二段構成とすることにより入力電圧が電源電圧VDDより高い場合にも各トランジスタのゲート絶縁膜が損傷を受けない構成になっている。
次に、ESD発生の際には、外部接続用パッド1からノード11を経由して第1のNチャネル型MISトランジスタ7のドレインにサージが印加される。この際、電圧供給回路5により第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートの電位が高くなる共に、基板制御回路15により、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板の電位が高くなり、静電放電保護回路2のブレークダウン電圧を低くすることができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、ESD発生の際に第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板の電位を高くすることによって、静電放電保護回路2のブレークダウン電圧を下げ、効果的にサージを逃がすことができる。従って、ESD発生の際あるいはESD試験の際に入力回路3、内部回路4等に過電圧が印加されるのを防ぐと共に静電放電保護回路2自体の損傷を防ぐことができる。
(第2の実施形態の第1変形例)
以下に本発明に係る第2の実施形態の第1変形例について、第2の実施形態の半導体集積回路装置との差異のみを図6を用いて説明する。
図6は本発明の第2の実施形態の第1変形例に係る半導体集積回路装置の回路構成を示す。なお、図6において図5と同一の構成要素には同一の符号を付与している。
第2の実施形態においては、基板制御回路15を構成する容量16がノード18と電源電圧供給配線29との間に接続されていたのに対し、本変形例においては、ノード18と外部接続用パッド1との間に接続されている。
この場合も、第2の実施形態と同様にESD発生の際には、電圧供給回路5と基板制御回路15により、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板の電位が高くなり、静電放電保護回路2のブレークダウン電圧を低くすることができる。
なお、第2の実施形態と同様に、基板制御回路15を、容量16に代えてノード18に向かう方向を順方向としたときの順方向に接続された1つ以上のダイオードにより構成してもよい(但し、通常使用時には電流が流れないようにする)。また、逆方向に接続された1つ以上のツェナーダイオードにより構成してもよい。
(第2の実施形態の第2変形例)
以下に本発明に係る第2の実施形態の第2変形例について第1の実施形態の変形例及び第2の実施形態の第1変形例との差異のみを図7を参照しながら説明する。
図7は本発明の第2の実施形態の第2変形例に係る半導体集積回路装置の回路構成を示す。なお、図7において図4及び図6と同一の構成要素には同一の符号を付与している。
図7に示すように、本変形例の半導体集積回路装置は、第1の実施形態の変形例の半導体集積回路装置と第2の実施形態の第1の変形例の半導体集積回路との組み合わせとなっており、第1のゲート制御回路6及び基板制御回路15の両方を備えている。
ESD発生の際には、外部接続用パッド1からノード11を経由して第1のNチャネル型MISトランジスタ7のドレインにサージが印加される。この際に、電圧供給回路5と第1のゲート制御回路6により、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートの電位と第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位が高くなる。また、基板制御回路15によって第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板の電位が高くなる。これにより静電放電保護回路2のブレークダウン電圧をさらに低くすることができ、入力回路3及び内部回路4をより効果的に保護することができる。また、この際に静電放電保護回路2が受ける損傷は、従来の半導体集積回路装置に比べて著しく低減することができる。
本変形例において、第1のゲート制御回路6を構成する容量素子12の一方の端子及び基板制御回路15を構成する容量素子16の一方の端子をそれぞれ外部接続用パッド1に接続しているが、容量素子12の一方の端子又は容量素子16の一方の端子を電源電圧供給配線29に接続しても同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
以下に本発明に係る第3の実施形態について図8を参照しながら説明する。
図8は本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成を示している。
図8に示すように、第3の実施形態の半導体集積回路装置は、外部接続用パッド1と、該外部接続用パッド1から入力された信号を制御する入力回路3と、該入力回路3を介して入力された信号を処理する内部回路4と、該内部回路4からの出力信号を制御する出力回路19とを備えており、外部接続用パッド1と入力回路3との間には、静電放電保護回路2が設けられている。出力回路19は、静電放電保護回路としての機能も有しており、ESD発生の際に、静電放電保護回路2及び出力回路19の両方によって外部接続用パッド1を通って侵入するサージから入力回路3及び内部回路4が保護される構成となっている。
静電放電保護回路2は、外部接続用パッド1と入力回路3との間に設けられたノード11にドレインが接続された第1のNチャネル型MISトランジスタ7と、該第1のNチャネル型MISトランジスタ7のソースにドレインが接続され、ソースが接地された第2のNチャネル型MISトランジスタ8とを有している。
第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板は接地され、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートは電源電圧供給配線29に接続されている。また、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートには第1のゲート制御回路6及び第2のゲート制御回路26が接続されている。
出力回路19は、ノード11と入力回路3との間に設けられたノード30にドレインが接続された第3のNチャネル型MISトランジスタ21と、該第3のNチャネル型MISトランジスタ21のソースにドレインが接続されソースが接地された第4のNチャネル型MISトランジスタ22と、ドレインがノード30に接続されソースが電源電圧供給配線29に接続され基板が高電圧リファレンス電源(図示せず)に接続された第2のPチャンネル型MISトランジスタ20とを有している。
第3のNチャネル型MISトランジスタ21のゲートは電源電圧供給配線29に接続され、第4のNチャネル型MISトランジスタ22のゲートには第2のゲート制御回路26及びローレベル電圧(“L”)の出力を制御する“L”プリバッファ24が接続され、第2のPチャネル型MISトランジスタ20のゲートにはハイレベル電圧(“H”)の出力を制御する“H”プリバッファ23が接続されている。また、第3のNチャネル型MISトランジスタ21及び第4のNチャネル型MISトランジスタ22の各基板は接地されている。
静電放電保護回路2を構成する第1のゲート制御回路6は、ESD発生の際にのみ第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位を高くする回路であり、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートに接続されたノード14と接地との間に抵抗素子13が接続され、ノード14と電源電圧供給配線29との間に容量12が接続されている。
なお、容量14はノード14と電源電圧供給配線29との間に接続しても同様の効果が得られる。
また、ここでは第1のゲート制御回路6を容量12により構成したが、ノード14に向かう方向を順方向としたときの、順方向に配置された1つ以上のダイオードであってもよい(但し、通常使用時には電流が流れないようにする)。また、逆方向に配置された1つ以上のツェナーダイオードであってもよい。
第2のゲート制御回路26は、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位が“H”の場合に、第4のNチャネル型MISトランジスタ22のゲートの電位をも“H”にする回路である。ここで第2のゲート制御回路26は、ドレインが第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートに接続され、ソースが第4のNチャネル型MISトランジスタ22のゲートに接続され、ゲートがインバータ28の出力に接続され、基板が電源電圧供給配線29に接続された第3のPチャネル型MISトランジスタ27と、入力側が第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートに接続され、出力側が第3のPチャネル型MISトランジスタ27のゲートに接続されたインバータ28とにより構成されている。
なお、第2のゲート制御回路26は、ノード25へ向かう方向を順方向とした場合の順方向に向けて配置された1つ以上のダイオードにより構成してもよい。
次に、前記の様に構成した静電放電保護回路2及び出力回路19の動作について説明する。
まず、通常動作時には、静電放電保護回路2を構成する第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位は接地レベルにあるため、第2のNチャネル型MISトランジスタ8はオフになっており、静電放電保護回路2に電流は流れない。また、出力回路19を構成する第2のPチャネル型MISトランジスタ20と第4のNチャネル型MISトランジスタ22は、それぞれゲートに接続された“H”プリバッファ23と“L”プリバッファ24によって制御されており、内部回路4からの出力信号を外部接続用パッド1を介して出力する出力回路として機能する。
次に、ESD発生の際には、外部接続用パッド1からノード11及びノード30を経由して第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第3のNチャネル型MISトランジスタ21の各ドレインにサージが印加される。この際、第2のPチャネル型MISトランジスタ20により、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第3のNチャネル型MISトランジスタ21の各ゲートの電位が高くなる。
また、第1のゲート制御回路6により第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位が高くなり“H”の状態となる。このため、第2のゲート制御回路26により、第4のNチャネル型MISトランジスタ22のゲートの電位を高くすることができる。
これにより、静電放電保護回路2と出力回路19の両方のブレークダウン電圧を低くすることができ、静電放電保護回路2と出力回路19の両方でサージを逃がすことができるので、入力回路3及び内部回路4を効果的に保護することができる。また、この際に静電放電保護回路2が受ける損傷は、従来の半導体集積回路装置に比べて著しく低減される。
(第4の実施形態)
以下に本発明に係る第4の実施形態について、図9を参照しながら説明する。
図9は本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置の回路構成を示している。
図9に示すように、第4の実施形態の半導体集積回路装置は、外部接続用パッド1と、該外部接続用パッド1から入力された信号を制御する入力回路3と、該入力回路3を介して入力された信号を処理する内部回路4と、該内部回路4からの出力信号を制御する出力回路19とを備えており、外部接続用パッド1と入力回路3との間には、静電放電保護回路2が設けられている。出力回路19は、静電放電保護回路としての機能も有しており、ESD発生の際に、静電放電保護回路2及び出力回路19の両方によって外部接続用パッド1を通って侵入するサージから入力回路3及び内部回路4が保護される構成となっている。
静電放電保護回路2は、外部接続用パッド1と入力回路3との間に設けられたノード11にドレインが接続された第1のNチャネル型MISトランジスタ7と、該第1のNチャネル型MISトランジスタ7のソースにドレインが接続され、ソースが接地された第2のNチャネル型MISトランジスタ8とを有している。また、第1のNチャネル型MISトランジスタ7のゲートは電源電圧供給配線29に接続され、第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートは接地されている。
出力回路19は、ノード11と入力回路3との間に設けられたノード30にドレインが接続された第3のNチャネル型MISトランジスタ21と、該第3のNチャネル型MISトランジスタ21のソースにドレインが接続されソースが接地された第4のNチャネル型MISトランジスタ22と、ドレインがノード30に接続されソースが電源電圧供給配線29に接続され基板が高電圧リファレンス電源(図示せず)に接続された第2のPチャンネル型MISトランジスタ20とを有している。
第3のNチャネル型MISトランジスタ21のゲートは電源電圧供給配線29に接続され、第4のNチャネル型MISトランジスタ22のゲートには“L”プリバッファ24が接続され、第2のPチャネル型MISトランジスタ20のゲートには、“H”プリバッファ23が接続されている。
また、第3のNチャネル型MISトランジスタ21及び第4のNチャネル型MISトランジスタ22の各基板は、静電放電保護回路2を構成する第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第2のNチャネル型MISトランジスタ8の各基板と共に基板制御回路15に接続されている。
基板制御回路15は、ESD発生の際にのみ第1から第4のNチャネル型MISトランジスタ7、8、21及び22の各基板の電位を高くする回路であり、第1から第4のNチャネル型MISトランジスタ7、8、21及び22の各基板に接続されたノード18と接地との間に抵抗素子17が配置され、ノード18と外部入出力用パッド1との間に容量16が配置されている。
なお、容量16はノード18と電源電圧供給配線29との間に配置しても同様の効果が得られる。
また、容量16に代えてノード18に向かう方向を順方向としたときの順方向に接続された1つ以上のダイオードであってもよい(但し、通常使用時には電流が流れないようにする)。また、逆方向に接続された1つ以上のツェナーダイオードであってもよい。
次に、前記の様に構成された静電放電保護回路2及び出力回路の動作について説明する。
まず、通常動作時には、静電放電保護回路2を構成する第2のNチャネル型MISトランジスタ8のゲートの電位は接地レベルにあるため、第2のNチャネル型MISトランジスタ8はオフになっており、静電放電保護回路2に電流は流れない。また、出力回路19を構成する第2のPチャネル型MISトランジスタ20と第4のNチャネル型MISトランジスタ22は、それぞれゲートに接続された“H”プリバッファ23と“L”プリバッファ24によって制御されており、内部回路4からの出力信号を外部接続用パッド1を介して出力する出力回路として機能する。
次に、ESD発生の際には、外部接続用パッド1からノード11及びノード30を経由して第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第3のNチャネル型MISトランジスタ21の各ドレインにサージが印加される。この際、第2のPチャネル型MISトランジスタ20により、第1のNチャネル型MISトランジスタ7及び第3のNチャネル型MISトランジスタ21の各ゲートの電位が高くなると共に、基盤制御回路15により、第1から第4のNチャネル型MISトランジスタ7、8、21及び22の各基板の電位が高くなる。
これにより、静電放電保護回路2と出力回路19の両方のブレークダウン電圧を低くすることができ、静電放電保護回路2と出力回路19の両方でサージを逃がすことができるので、入力回路3及び内部回路4を効果的に保護することができる。また、この際に静電放電保護回路2が受ける損傷は、従来の半導体集積回路装置に比べて著しく低減される。
なお、本発明における第1から第4の実施形態においては、入力回路3に入力される電圧の方が電源電圧VDDに比べ高い場合について説明したが、電源電圧VDDの方が入力回路3に入力される電圧に比べ高い場合にも同様の構成の静電放電保護回路2を用いることができる。また、外部接続用パッド1と入力回路3との間に複数の静電放電保護回路2を設けてもよい。
また、第1から第4の実施形態においては、外部接続用パッド1に正電圧のサージが入る場合について説明したが、負電圧のサージが入る場合にも速やかにサージを接地に逃がすことができるため内部回路を保護することができる。
本発明の半導体集積回路装置によれば、ESD発生の際に静電放電保護回路のブレークダウン電圧を低くすることができ、入力回路及び内部回路等に過電圧が印加されるのを防ぐと共に、ESDによる静電放電保護回路自体の損傷を低減することができ、ESD試験後に半導体集積回路装置のESD耐圧が低下することを防止できるため、特に電源電圧よりも高い電圧の入力信号を扱う場合のESD保護回路等として有用である。
二段構成の静電放電保護回路を示す回路図である。 (a)及び(b)は、図1に示す二段構成の静電放電保護回路の特性を示し、(a)はドレイン電圧(Vd)とドレイン電流(Id)との相関図であり、(b)はゲート電圧(Vg)とブレークダウン電圧との相関図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体集積回路装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第2の実施形態の第1変形例に係る半導体集積回路装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第2の実施形態の第2変形例に係る半導体集積回路装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示す電気回路図である。 静電放電保護回路を有する従来の半導体集積回路装置の回路構成を示す電気回路図である。
符号の説明
1 外部接続用パッド
2 静電放電保護回路
3 入力回路
4 内部回路
5 電圧供給回路
6 第1のゲート制御回路
7 第1のNチャネル型MISトランジスタ
8 第2のNチャネル型MISトランジスタ
10 第1のPチャネル型MISトランジスタ
11 ノード
14 ノード
18 ノード
25 ノード
30 ノード
12 容量素子
16 容量素子
13 抵抗素子
17 抵抗素子
15 基板制御回路
19 出力回路
20 第2のPチャネル型MISトランジスタ
21 第3のNチャネル型MISトランジスタ
22 第4のNチャネル型MISトランジスタ
23 “H”出力プリバッファ
24 “L”出力プリバッファ
26 第2のゲート制御回路
27 第3のPチャネル型MISトランジスタ
28 インバータ
29 電源電圧供給配線

Claims (28)

  1. 外部接続用パッドと、
    前記外部接続用パッドに接続された被保護回路と、
    前記外部接続用パッドと前記被保護回路との間に設けられた静電放電保護回路とを備えた半導体集積回路装置であって、
    前記静電放電保護回路は、前記外部接続用パッドと前記被保護回路との間に設けられた第1のノードと接地との間に順に直列に接続された第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタを有し、
    静電放電発生の際に、前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位又は基板の電位を高くすることにより、前記静電放電保護回路のブレークダウン電圧を通常動作時と比べて低くすることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 静電放電発生の際には、前記ゲートの電位又は基板の電位を前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタのしきい値電圧より高くすることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記静電放電保護回路は、前記第1のNチャネル型MISトランジスタのゲートに対して、静電放電発生時に電源電圧供給配線を介して電圧を供給する電圧供給回路を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記電圧供給回路は、ドレインが前記第1のノードに接続され、ゲート及びソースがそれぞれ前記電源電圧供給配線に接続された第1のPチャネル型MISトランジスタにより構成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記電圧供給回路は、前記第1のノードから前記電源電圧供給配線に向かう方向を順方向としたときの順方向に接続された1つ以上のダイオードにより構成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記電圧供給回路は、前記第1のノードから前記電源電圧供給配線に向かう方向を順方向としたときの逆方向に接続された1つ以上のツェナーダイオードにより構成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路装置。
  7. 前記静電放電保護回路は、静電放電発生時に前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位を高くする第1のゲート制御回路を有していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  8. 前記静電放電保護回路は、静電放電発生時に前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板の電位を高くする基板制御回路を有していることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  9. 前記第1のゲート制御回路は、一方の端子が前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第2のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、
    一方の端子が前記第2のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドからの電位を受ける容量素子とを有していることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体集積回路装置。
  10. 前記第1のゲート制御回路は、一方の端子が前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第2のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、
    一方の端子が前記第2のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドからの電位を受ける1つ以上のダイオードとを有しており、
    前記ダイオードは、前記第2のノードに向かう方向を順方向としたときの順方向に接続されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体集積回路装置。
  11. 前記第1のゲート制御回路は、一方の端子が前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第2のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、
    一方の端子が前記第2のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドからの電位を受ける1つ以上のツェナーダイオードとを有しており、
    前記ツェナーダイオードは、前記第2のノードに向かう方向を順方向としたときの逆方向に接続されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体集積回路装置。
  12. 前記第1のゲート制御回路は、前記電源電圧供給配線と接地との間に接続されていることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  13. 前記第1のゲート制御回路は、前記外部接続用パッドと接地との間に接続されていることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  14. 前記基板制御回路は、一方の端子が前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、
    一方の端子が前記第3のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドからの電位を受ける容量素子とを有していることを特徴とする請求項8に記載の半導体集積回路装置。
  15. 前記基板制御回路は、一方の端子が前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、
    一方の端子が前記第3のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドからの電位を受ける1つ以上のダイオードとを有しており、
    前記ダイオードは、前記第3のノードに向かう方向を順方向としたときの順方向に接続されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体集積回路装置。
  16. 前記基板制御回路は、一方の端子が前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、
    一方の端子が前記第2のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドからの電位を受ける1つ以上のツェナーダイオードとを有しており、
    前記ツェナーダイオードは、前記第3のノードに向かう方向を順方向としたときの逆方向に接続されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体集積回路装置。
  17. 前記基板制御回路は、前記電源電圧供給配線と接地との間に接続されていることを特徴とする請求項13ら16のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  18. 前記基板制御回路は、前記外部接続用パッドと接地との間に接続されていることを特徴とする請求項13ら16のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  19. 外部接続用パッドと、
    前記外部接続用パッドに接続された被保護回路と、
    前記外部接続用パッドと前記被保護回路との間に設けられた静電放電保護回路と、
    前記静電保護回路と前記被保護回路との間に設けられた出力回路とを備えた半導体集積回路装置であって、
    前記静電放電保護回路は、前記外部接続用パッドと前記被保護回路との間に設けられた第1のノードと接地との間に順に直列に接続された第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタを有し、
    前記出力回路は、前記静電保護回路と前記被保護回路との間に設けられた第2のノードと接地との間に順に直列に接続された第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタと、
    前記第2のノードと電源電圧供給配線との間に接続された第1のPチャネル型MISトランジスタとからなり、
    静電放電発生時に、前記出力回路が静電放電保護回路として動作し、前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに前記第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各ゲートの電位又は各基板の電位を高くすることにより、前記静電放電保護回路及び前記出力回路の各ブレークダウン電圧を通常動作時と比べて低くすることを特徴とする半導体集積回路装置。
  20. 静電放電発生の際には、前記各ゲートの電位又は各基板の電位を前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに前記第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタのしきい値電圧より高くすることを特徴とする請求項19に記載の半導体集積回路。
  21. 前記半導体集積回路装置は、前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位を高くする第1のゲート制御回路と、
    前記第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートの電位を高くする第2のゲート制御回路とを有していることを特徴とする請求項19又は20に記載の半導体集積回路装置。
  22. 前記第1のゲート制御回路は、一方の端子が前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、
    一方の端子が前記第3のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドと接続されている容量素子とを有していることを特徴とする請求項21に記載の半導体集積回路装置。
  23. 前記第1のゲート制御回路は、一方の端子が前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続された第3のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、
    一方の端子が前記第3のノードと接続され他方の端子が前記電源電圧供給配線と接続されている容量素子とを有していることを特徴とする請求項21に記載の半導体集積回路装置。
  24. 前記第2のゲート制御回路は、前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートと、前記第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートとの間に接続された第3のPチャネル型MISトランジスタと、
    入力端子が前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートに接続され、出力端子が前記第3のPチャネル型MISトランジスタのゲートに接続されたインバータとにより構成されていることを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  25. 前記第2のゲート制御回路は、前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートと、前記第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートとの間に接続された1つ以上のダイオードであって、
    前記ダイオードは、前記第2のNチャネル型MISトランジスタのゲートから前記第4のNチャネル型MISトランジスタのゲートに向かう方向を順方向としたときの順方向に接続されていることを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  26. 前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに前記第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各基板の電位を高くする基板制御回路を有していることを特徴とする請求項19から25のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  27. 前記基板制御回路は、一方の端子が前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに前記第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第4のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が前記第4のノードと接続され他方の端子が前記外部接続用パッドと接続された容量素子とを有していることを特徴とする請求項26に記載の半導体集積回路素子。
  28. 前記基板制御回路は、一方の端子が前記第1のNチャネル型MISトランジスタ及び第2のNチャネル型MISトランジスタ並びに前記第3のNチャネル型MISトランジスタ及び第4のNチャネル型MISトランジスタの各基板に接続された第4のノードと接続され他方の端子が接地と接続された抵抗素子と、一方の端子が前記第4のノードと接続され他方の端子が前記電源電圧供給配線と接続された容量素子とを有していることを特徴とする請求項26に記載の半導体集積回路素子。
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