JP5543599B2 - 発光素子の製造方法 - Google Patents

発光素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5543599B2
JP5543599B2 JP2012527464A JP2012527464A JP5543599B2 JP 5543599 B2 JP5543599 B2 JP 5543599B2 JP 2012527464 A JP2012527464 A JP 2012527464A JP 2012527464 A JP2012527464 A JP 2012527464A JP 5543599 B2 JP5543599 B2 JP 5543599B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
light emitting
bank
manufacturing
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012527464A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012017486A1 (ja
Inventor
誠司 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2012017486A1 publication Critical patent/JPWO2012017486A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5543599B2 publication Critical patent/JP5543599B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/805Electrodes
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/10Apparatus or processes specially adapted to the manufacture of electroluminescent light sources
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/17Carrier injection layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • H10K59/122Pixel-defining structures or layers, e.g. banks
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/17Passive-matrix OLED displays
    • H10K59/173Passive-matrix OLED displays comprising banks or shadow masks

Description

本発明は、発光素子の製造方法に関する。
近年、研究・開発が進んでいる有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と記載する。)は、有機材料の電界発光現象を利用した発光素子である。有機EL素子は、第1電極(陽極)と第2電極(陰極)との間に発光層が介挿された構造を有する。発光層の側方には、絶縁材料からなるバンクが形成されていて、このバンクにより発光層の形状が規定されている。第1電極と発光層との間には、例えば、必要に応じてホール注入層、ホール輸送層またはホール注入兼輸送層が介挿され、第2電極と発光層との間には、必要に応じて電子注入層、電子輸送層または電子注入兼輸送層が介挿される(以下、ホール注入層、ホール輸送層、ホール注入兼輸送層、電子注入層、電子輸送層、および電子注入兼輸送層を総称して「電荷注入輸送層」と記載する)。
従来の有機EL素子では、PEDOT(ポリチオフェンとポリスチレンスルホン酸との混合物)などの導電性ポリマー材料を用い電荷注入輸送層が形成されていたが、遷移金属酸化物などの金属化合物を用い電荷注入輸送層を形成することが提案されている(例えば、特許文献1などを参照)。金属化合物はPEDOTに比べて電圧−電流密度特性に優れ、また、大電流を流して発光強度を高める場合にも劣化し難いと考えられている。そのため、金属化合物の電荷注入輸送層への利用が期待されている。
特開2005−203339号公報 特開2006−344459号公報
ところで、上記のように、電荷注入輸送層として金属化合物を適用した構成においても、発光特性について更なる改善を図る必要がある。
そこで、本発明は、良好な発光特性を有する発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様である発光素子の製造方法は、第1電極と第2電極との間に、少なくとも電荷注入輸送層と発光層との積層体を介挿し、かつ、バンクで規定された領域に前記発光層を配設する発光素子の製造方法であって、電荷注入輸送層を形成する工程と、前記電荷注入輸送層上にバンクを構成する材料からなるバンク材料層を形成する工程と、前記バンク材料層の一部を除去して前記電荷注入輸送層の一部を露出させる工程と、前記電荷注入輸送層上の前記バンク材料層の残留部に熱処理を施す工程と、前記熱処理工程後、前記露出した電荷注入輸送層上に発光層を形成する工程とを含み、前記電荷注入輸送層は、前記電荷注入輸送層の一部が露出した状態で用いられる液体により浸食される材料で構成し、前記電荷注入輸送層の露出面を、前記液体の浸食により前記バンク材料層の残留部底面のレベルから沈下した凹入構造に形成し、前記熱処理工程では、前記バンク材料層の残留部に流動性を与えることにより、前記残留部から前記バンクを構成する材料を前記凹入構造の凹部の縁まで延出させ、前記発光層は、レーザー転写法を利用した発光層形成工程により形成するものとする。
上記構成によれば、電荷注入輸送層に形成された凹部の縁がバンクの一部で被覆されているので、発光時に凹部の縁に電界が集中するのを抑制することができ、その結果、発光層に局部的に電流が流れるのを抑制することができる。したがって、発光面内の輝度ムラを抑制することができ、発光特性を更に改善することができる。
本発明の一態様を得るに至った経緯を説明するための端面図である。 本発明の実施の形態に係る有機ELディスプレイの一部を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る有機ELディスプレイの一部断面を模式的に示す端面図である。 図3における一点鎖線で囲まれたB部の拡大端面図である。 本発明の実施の形態に係る有機ELディスプレイの製造方法を説明する工程図である。 本発明の実施の形態に係る有機ELディスプレイの製造方法を説明する工程図である。 レーザー転写法による発光層形成工程を説明する図である。 レーザー転写法による発光層形成工程の課題と本発明の実施の形態の効果を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る有機ELディスプレイの製造方法を説明する工程図である。 本発明の変形例に係る有機ELディスプレイの一部断面を模式的に示す端面図である。 本発明の変形例に係る有機ELディスプレイの製造方法を説明する工程図である。 本発明の変形例に係る有機ELディスプレイの一部断面を模式的に示す端面図である。 本発明の変形例に係る有機ELディスプレイの一部を示す平面図である。 本発明の変形例に係る有機ELディスプレイの一部を示す端面図である。
<本発明に係る一形態を得るに至った経緯>
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、金属化合物を適用した有機EL素子に関し、鋭意研究により、発光面内における輝度ムラの発生や局所的な劣化による寿命の低下の可能性があることを新たに見出した。
そして、この点に関し、本発明者は検討を重ねた末、以下の知見を得た。
図1は、有機ELディスプレイの製造工程を示す端面図である。図1(a)は、TFT基板1上に、第1電極2、ITO層3、ホール注入層4およびバンク5が形成された状態を示している。また、図1(b)は、さらに、発光層6、電子注入層7、第2電極8および封止層9が形成された状態を示している。
電荷注入輸送層(この例ではホール注入層4)に金属化合物を適用した構成によれば、バンク5の形成過程においてホール注入層4の上面に凹部4aが形成されてしまう(図1(a)参照)。その状態で発光層6を形成した場合(図1(b)参照)、発光時に凹部の縁4c付近に電界が集中してしまう。この結果、発光層6に局部的に電流が流れてしまう場合があり、この局部的な電流の発生により、発光面内の輝度ムラや局部的な劣化による短寿命化という問題が発生するおそれがある。
上記の課題および知見は、金属化合物を適用した有機EL素子における特有であり、且つ、これまでは明らかにされていなかったと考えられる点で、技術的な意義を有するものである。
以上の通り、一連の研究および検討を通じ、本発明者は、電荷注入輸送層に形成された凹部の縁をバンクの一部によって被覆することにより、発光時における凹部の縁付近の電荷の集中を抑制し、その結果、発光層における局部的な電流の流れを抑制する、という技術的特徴に想到することができたのである。
<発明の一態様の概要>
本発明の一態様である発光素子の製造方法は、第1電極と第2電極との間に、少なくとも電荷注入輸送層と発光層との積層体を介挿し、かつ、バンクで規定された領域に前記発光層を配設する発光素子の製造方法であって、電荷注入輸送層を形成する工程と、前記電荷注入輸送層上にバンクを構成する材料からなるバンク材料層を形成する工程と、前記バンク材料層の一部を除去して前記電荷注入輸送層の一部を露出させる工程と、前記電荷注入輸送層上の前記バンク材料層の残留部に熱処理を施す工程と、前記熱処理工程後、前記露出した電荷注入輸送層上に発光層を形成する工程とを含み、前記電荷注入輸送層は、前記電荷注入輸送層の一部が露出した状態で用いられる液体により浸食される材料で構成し、前記電荷注入輸送層の露出面を、前記液体の浸食により前記バンク材料層の残留部底面のレベルから沈下した凹入構造に形成し、前記熱処理工程では、前記バンク材料層の残留部に流動性を与えることにより、前記残留部から前記バンクを構成する材料を前記凹入構造の凹部の縁まで延出させ、前記発光層は、レーザー転写法を利用した発光層形成工程により形成するものとする。
上記製造方法によれば、電荷注入輸送層に形成された凹部の縁がバンクの一部で被覆されるので、発光時に凹部の縁に電界が集中するのを抑制することができ、その結果、発光層に局部的に電流が流れるのを抑制することができる。したがって、発光面内の輝度ムラを抑制することができ、発光特性を更に改善することができる。
ここで、本発明の別の態様として、前記電荷注入輸送層は、金属の酸化物、窒化物、または酸窒化物からなる正孔注入層とすることもできる。これらの材料は一般的に親水性である。したがって、バンクを形成する工程中の純水での洗浄工程において凹部を形成することができる。
また、本発明の別の態様として、前記正孔注入層と前記発光層との間に、前記正孔注入層から前記発光層に正孔を輸送する正孔輸送層を設けることもできる。
また、本発明の別の態様として、前記電荷注入輸送層を構成する材料には、前記バンクを形成するときに用いられる液体により浸食される材料を用いてもよい。
この場合、本発明の別の態様として、前記液体は水またはTMAH溶液とすることもできる。これにより、バンクを形成する工程において、特別に工程を追加することなく、凹部を形成することができる。
また、本発明の別の態様として、前記バンクの一部を、前記電荷注入輸送層の凹入構造における凹部の底面まで達するように形成し、前記バンクの側面を、前記凹部底面への到達点から頂点にかけて上り斜面になるように形成してもよい。これにより、発光層をインクジェット法などの印刷技術で形成する場合に、バンクに規定される領域内の隅々にインクを入り込ませやすくでき、ボイド等の発生を抑えることができる。
また、本発明の別の態様として、前記バンクの一部を、前記電荷注入輸送層の凹入構造における凹部の底面まで達しないように形成してもよい。凹部の縁をバンクの一部で覆われるようにするには、例えば、バンク材料に熱処理を施すことによりバンク材料を流動化させて、バンク材料の一部で凹部の縁を覆わせることが考えられる。上記構成によれば、バンク材料を凹部底面まで流さなくてもよいので、熱処理の温度および時間を低温かつ短時間にすることができる。
また本発明の別の態様として、前記バンクを、絶縁性を有する材料を含むように形成してもよい。これにより、隣接する発光層どうしを絶縁することができる。
また本発明の別の態様として、前記発光層を、有機EL層として構成してもよい。
また本発明の別の態様として、前記電荷注入輸送層を、前記バンクの底面に沿って前記バンクの側方に延出させて形成してもよい。
また本発明の別の態様として、前記電荷注入輸送層の凹部の縁は、前記電荷注入輸送層の上面において凹入されていない領域と前記凹部の側面とで形成された凸角部分として形成してもよい。
また本発明の別の態様として、前記発光層形成工程では、前記バンクで規定された領域ごとに、異なる色の転写層を有する転写基板にレーザー照射し、各転写層を前記電荷注入輸送層上に昇華させて転写することにより、異なる色の前記発光層を形成してもよい。
この場合、本発明の別の態様として、前記発光層形成工程では、光熱変換層と、第1の発光色の第1の転写層とが同順に積層されてなる第1の転写基板に対し、レーザー照射して第1の転写層を昇華させて転写し、第1の発光色の発光層を形成する第1のステップと、第1のステップ後に、光熱変換層と、第2の発光色の第2の転写層とが同順に積層されてなる第2の転写基板に対し、レーザー照射して第2の転写層を昇華させて転写し、第2の発光色の発光層を形成する第2のステップとを有するものとしてもよい。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、発光素子としては発光層に有機EL材料を用いた有機EL素子、発光素子を複数備えた発光装置としては有機ELディスプレイを例に挙げて説明する。なお、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。
<概略構成>
図2は、本発明の実施の形態に係る有機ELディスプレイの一部を示す平面図である。
有機ELディスプレイ100は、RGBの何れかの発光層を具備する有機EL素子10a、10b、10cをマトリックス状に配置してなるトップエミッション型の有機ELディスプレイである。各有機EL素子がサブピクセルとして機能し、RGBの3色の有機EL素子が一組でピクセルとして機能する。
図2の例では、井桁状のピクセルバンク55が採用されており、Y軸方向に延伸するバンク要素55aにより、X軸方向に隣接する発光層56a1、56b1、56c1が区分けされると共に、発光層56a2、56b2、56c2が区分けされる。
一方、X軸方向に延伸するバンク要素55bにより、Y軸方向に隣接する発光層56a1、56a2が区分けされ、発光層56b1、56b2が区分けされ、さらに、発光層56c1、56c2が区分けされる。
図3は、本発明の実施の形態に係る有機ELディスプレイの一部断面を模式的に示す端面図であり、図2のA−Aの断面を示している。図4は、図3における一点鎖線で囲まれたB部の拡大端面図である。
TFT基板1(以下、単に「基板1」)上には、陽極である第1電極2がマトリックス状に形成されており、第1電極2上に、ITO(酸化インジウムスズ)層3及び、ホール注入層4がその順で積層されている。なお、ITO層3が第1電極2上にのみ積層されているのに対し、ホール注入層4は第1電極2上だけでなく基板1の上面全体に亘って形成されている。
第1電極2の周辺上部にはホール注入層4を介してバンク5が形成されており、バンク5で規定された領域内に発光層6が積層されている。さらに、発光層6の上には、電子注入層7、陰極である第2電極8、及び封止層9が、それぞれバンク5で規定された領域を超えて隣接する有機EL素子10a、10b、10cのものと連続するように形成されている。
<各部構成>
基板1は、例えば、無アルカリガラス、ソーダガラス、無蛍光ガラス、燐酸系ガラス、硼酸系ガラス、石英、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、シリコーン系樹脂、又はアルミナ等の絶縁性材料で形成されている。
第1電極2は、Ag(銀)で形成されている。なお、第1電極2は、例えば、APC(銀、パラジウム、銅の合金)、ARA(銀、ルビジウム、金の合金)、MoCr(モリブデンとクロムの合金)、NiCr(ニッケルとクロムの合金)等で形成されていても良い。有機ELディスプレイ100がトップエミッション型の場合は、光反射性の材料で形成されていることが好ましい。
ITO層3は、第1電極2及びホール注入層4の間に介在し、各層間の接合性を良好にする機能を有する。
ホール注入層4は、WOx(酸化タングステン)又はMoxWyOz(モリブデン−タングステン酸化物)で形成されている。なお、ホール注入層4は、ホール注入機能を果たす金属化合物で形成されていれば良く、そのような金属化合物としては、例えば、金属酸化物、金属窒化物又は金属酸窒化物が挙げられる。
ホール注入層4が特定の金属化合物で形成されている場合は、ホールを容易に注入することができ、発光層6内で電子が有効に発光に寄与するため、良好な発光特性を得ることができる。前記の特定の金属化合物としては、遷移金属が好ましい。遷移金属は、複数の酸化数をとるためこれにより複数の準位をとることができ、その結果ホール注入が容易になり駆動電圧を低減することができる。
図4に示すように、ホール注入層4は、バンク5の底面5a、5bに沿って側方に延出していると共に、上面の一部が凹入して凹部4aが形成されている。凹部4aの内底面部としての底面4bは、バンク底面5aのレベル5cよりも沈下している。凹部4aは、底面4bと、これに連続する内側面部としての側面4dとで構成されており、凹部4aの深さは、概ね5nm〜30nm程度である。凹部の縁4cは、ホール注入層4の上面において凹入されていない領域4eと凹部の側面4dとで形成された凸角部分であり、バンク5の一部である被覆部5dにより被覆されている。
凹部の縁4cは、凹部の底面4bに対して突出しているので、仮に、凹部の縁4cが絶縁性の被覆部5dで覆われていなければ、ここに電界集中が生じて発光層6に局部的に電流が流れ、その結果、発光面内での輝度ムラや発光層6の局部的劣化による製品の短寿命化という問題が生じる。しかしながら、本実施の形態では、凹部の縁4cが絶縁性の被覆部5dにより被覆されているので、そのような問題が生じるのを抑制することができる。なお、電界集中を効果的に抑制するには、被覆部5dの厚み(凹部の縁4cから発光層6までの最短距離)を2nm〜5nmとするのが望ましい。
また、凹部の縁4cの形状は、一例として示した図4のようなエッヂ形状よりも、多角形、あるいは丸みを帯びた形状とすることで、電界集中をより抑制できる。
また、本実施の形態では、被覆部5dは凹部4aの底面4bまで達し、バンク5の側面は、凹部底面4bへの到達点から頂点にかけて上り斜面になっている。これにより、発光層6をインクジェット法などの印刷技術で形成する場合に、バンクに規定される領域内の隅々にインクを入り込ませやすくでき、ボイド等の発生を抑えることができる。
バンク5は、サブピクセルごとに発光層6を区画するためのものであり、樹脂等の有機材料で形成されており絶縁性を有する。有機材料の例には、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノボラック型フェノール樹脂等が挙げられる。バンク5は、有機溶剤耐性を有することが好ましい。さらに、バンク5はエッチング処理、ベーク処理等がされることがあるので、それらの処理に対して過度に変形、変質などをしないような耐性の高い材料で形成されることが好ましい。
発光層6は、機能層を構成し、例えば、特開平5−163488号公報に記載のオキシノイド化合物、ペリレン化合物、クマリン化合物、アザクマリン化合物、オキサゾール化合物、オキサジアゾール化合物、ペリノン化合物、ピロロピロール化合物、ナフタレン化合物、アントラセン化合物、フルオレン化合物、フルオランテン化合物、テトラセン化合物、ピレン化合物、コロネン化合物、キノロン化合物及びアザキノロン化合物、ピラゾリン誘導体及びピラゾロン誘導体、ローダミン化合物、クリセン化合物、フェナントレン化合物、シクロペンタジエン化合物、スチルベン化合物、ジフェニルキノン化合物、スチリル化合物、ブタジエン化合物、ジシアノメチレンピラン化合物、ジシアノメチレンチオピラン化合物、フルオレセイン化合物、ピリリウム化合物、チアピリリウム化合物、セレナピリリウム化合物、テルロピリリウム化合物、芳香族アルダジエン化合物、オリゴフェニレン化合物、チオキサンテン化合物、アンスラセン化合物、シアニン化合物、アクリジン化合物、8−ヒドロキシキノリン化合物の金属錯体、2−ビピリジン化合物の金属錯体、シッフ塩とIII族金属との錯体、オキシン金属錯体、希土類錯体等の蛍光物質で形成されることが好ましい。
電子注入層7は、第2電極8から注入された電子を発光層6へ輸送する機能を有し、例えば、バリウム、フタロシアニン、フッ化リチウム、あるいはこれらの組み合わせで形成されることが好ましい。
第2電極8は、例えば、ITO、IZO(酸化インジウム亜鉛)等で形成される。有機ELディスプレイ100がトップエミッション型の場合は、光透過性の材料で形成されることが好ましい。
封止層9は、発光層6等が水分に晒されたり、空気に晒されたりすることを抑制する機能を有し、例えば、SiN(窒化シリコン)、SiON(酸窒化シリコン)等の材料で形成される。有機ELディスプレイ100がトップエミッション型の場合は、光透過性の材料で形成されることが好ましい。
<製造方法>
図5乃至図9は、本発明の実施の形態に係る有機ELディスプレイの製造方法を説明する工程図である。
まず、図5(a)に示すように、基板1上に例えばスパッタリングによりAg薄膜を形成し、当該Ag薄膜を例えばフォトリソグラフィでパターニングすることによりマトリックス状に第1電極2を形成する。なお、Ag薄膜は真空蒸着等で形成しても良い。
次に、図5(b)に示すように、例えばスパッタリングによりITO薄膜を形成し、当該ITO薄膜を例えばフォトリソグラフィによりパターニングすることによりITO層3を形成する。続いて、WOx又はMoxWyOzを含む組成物を用いて真空蒸着、スパッタリングなどの技術によりWOx又はMoxWyOzの薄膜11を形成する。
次に、図5(c)に示すように、薄膜11上に有機材料からなるバンク材料を用いてバンク材料層12を形成し、バンク材料層12の一部を除去して薄膜11の一部を露出させる。バンク材料層12の形成は、例えば塗布等により行うことができる。バンク材料層12の除去は、所定の現像液(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)溶液等)を用いてパターニングをすることにより行うことができる。
このとき、薄膜11を構成する材料であるWOx又はMoxWyOzは純水やTMAH溶液に溶けやすい性質をもつので、前記現像液により薄膜11の表面に付着するバンク残渣を洗浄し、かつ、図6(a)に示すように、薄膜11の露出部分が浸食されて凹入構造に形成される。この結果、凹部4aを具備するホール注入層4が形成される。
次に、図6(b)に示すように、熱処理を施してバンク材料層12の残留部にある程度の流動性を与え、残留部からバンク材料を凹部の縁4cまで延出させる。これにより、凹部の縁4cは被覆部5dに覆われることになる。熱処理は、例えば、熱キュアを採用することができる。熱キュアの温度および時間は、バンク材料の種類や必要とする被覆部5dの厚み等を勘案して適宜決定すればよい。その後、必要に応じて、バンク材料層12の残留部表面に例えばフッ素プラズマ等による撥液処理を施して、バンク5を形成する。
次に、図6(c)に示すように、バンク5で規定された領域内において、ホール注入層4の凹部4a上に発光層6を形成する。この発光層形成工程としては、例えばレーザー転写法を用いた方法を例示することができる。図7は、この方法による発光層形成工程を説明するための模式的な断面図である。
当図に示すように、レーザー転写法では、透明基板(ガラス基板21)上に金属層(光熱変換層22)、転写層6Xを順次一様に積層してなるドナー基板20を、バンク5を形成した基板上に配設する。
光熱変換層22は、使用前は一定の粘着力で転写層6Xを保持しているが、使用時にレーザー照射されると、レーザー光のエネルギーを光熱変換することで転写層6Xを加熱し、これを昇華させる。具体的に光熱変換層22としては、レーザー光を吸収して熱変換できる材料(たとえばCr、Mo等の金属材料)を用い、スパッタリングにより膜厚200nmで成膜したものを利用することができる。
転写層6Xは、発光層6の材料であり、上記した所定の発光色の有機材料(蛍光物質)を1.0wt/V%程度の濃度のキシレン溶液に加え、これを公知のスピンコート法に基づいて光熱変換層22の表面に滴下し、乾燥させて成膜した層である。膜厚は40nm〜60nm程度に調整できる。なお転写層6Xはスピンコート法のほか、公知のインクジェット法やダイコート法、或いは各種蒸着法により成膜することもできる。
発光層形成工程では、このような構成のドナー基板20を、バンク5を形成した基板と重ね合わせる。そして、隣接するバンク5の間の位置に合わせ、ガラス基板20側からレーザー照射する。これによりレーザー照射された部分のみにおいて、選択的に光熱変換層22が加熱され、当該加熱された部分の光熱変換層22が、これに対応する位置の転写層6Xをホール注入層4の凹部4a上に昇華させ、転写させる。これにより発光層6が形成される。このようなレーザー転写法による発光層形成工程を、RGBそれぞれの発光色の転写層6Xを備えるドナー基板20を用い、順次実施すれば、全ての発光色の発光層6を形成することができる。
(レーザー転写法について)
レーザー転写法は、有機ELディスプレイ等における発光素子の微細化と大画面化を同時に実現しうる有力な方法として、近年注目されている方法である(たとえば特許文献2参照)。その他のメリットとして、所定の発光色の転写層を備えるドナー基板を予め作り置きできるほか、真空蒸着法のように大型の真空装置(チャンバー)を用いなくても、大気中で大型基板に対する成膜が可能であり、実現性に優れている。
一方、本願発明者らは、有機EL素子の電荷注入層として、金属化合物を適用し、発光特性の向上を目指している。これらの点について本願発明者らが鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
一般的なレーザー転写法では、ドナー基板20を部分的にレーザー照射し、隣接するバンク5に規定された領域に選択的に転写層6Xを昇華させて転写して発光層6を形成する。この過程において、レーザー転写法では以下に示す課題がある。
[空隙と転写拡散の課題]
レーザー転写法は、原理的には有機材料の昇華を利用した蒸着法であるため、転写対象面に比較的急峻な段差等が存在する場合は、液体材料を用いた場合と違い、段差の奥まで昇華した材料が届きにくい。従って従来、図8(a)に示すように、段差部分(この場合はホール注入層4の凹部周縁)を中心に発光層6Yが浮き上がって形成され、ホール注入層4との間に空隙S1生じることがある。このような空隙S1は、その後の製造工程や完成後の有機ELディスプレイの駆動時、或いは保存環境の温度上昇によって体積増加することがあり、発光層6とホール注入層4間の密着性の低下を招き、有機ELディスプレイ全体の発光特性が低下する。なお、仮に空隙S1が生じなくても、レーザー照射位置がずれていれば、レーザー転写の際に昇華した転写層の材料が不要な方向に拡散し、発光材料の堆積量が減って正常な膜厚の発光層6Yが形成されない場合もある(転写拡散の課題)。この場合も、空隙S1を生じる場合と同様の課題を生じる。
[ホール注入層が露出する課題]
また、バンク5を形成した基板に対し、ドナー基板20を介したレーザー照射位置が位置ずれを生じていると、図8(a)のようにホール注入層4上に主として形成される発光層6Yも位置ずれを生じる。これにより、隣接するバンク5の片方、もしくはバンク5の一部(図では縁4c寄りの位置)に発光層6Yが偏って形成され、ホール注入層4の表面が露出した領域S2(図では縁4c寄りの位置)が生じうる。このような露出領域S2が存在すると、有機ELディスプレイが完成した後の有機EL素子では、輝度ムラを引き起こす。また局部的な電流が露出領域S2(縁4c‘付近)で生じていたとすると、縁4c’と反対側の縁4c付近には全く電流が流れない。この場合、露出領域S2とともに、縁4c付近に形成された発光層6Yの部分も非発光領域となるため、画像表示性能に著しい影響を与える。
さらに、発光層6Yの上に陰極(第2電極8)、または低抵抗材料からなる電子輸送層7及び第2電極8がともに形成されると、露出領域S2付近ではホール注入層4と第2電極8または電子輸送層7とが直接接して短絡し、有機EL素子の全面にわたって発光しなくなる問題も生じうる。
[本実施の形態の優位性]
上記各課題に対し、本実施の形態の有機ELディスプレイ100では、ホール注入層4に形成された凹部4aの縁4c、4c‘がバンク5の一部(被覆部5d)で被覆されており、この被覆部5dにより発光層6は縁4c、4c‘に触れることなく配設される。従って、発光層形成領域には、凹部の縁4c、4c‘に起因する、比較的急峻な段差が存在しないため、空隙S1の発生を防いで均一な発光層6を密に形成することができる。これにより、発光層形成工程後のプロセスや、発光素子の駆動時、保管時等における、温度環境の変化に対しても、安定な形態の積層構造を維持することができる。特に完成後の有機ELディスプレイ100の駆動時においては、凹部4aの縁4c、4c‘に電界が集中するのを抑制でき、結果として発光層6に局部的に電流が流れるのを抑制できる。従って、発光面内における輝度ムラの発生を抑制し、発光特性の改善効果を良好に期待できる。
さらには被覆部5dを形成することで、レーザー照射位置をバンク5が設けられた基板と位置合わせする際の位置ずれ誤差の許容範囲として、被覆部5dの底辺長さ相当を確保できる。これにより、図8(b)のように、位置ずれを生じたドナー基板20のガラス基板側から、レーザー照射を行っても、ある程度適切に発光層6Yを形成することができる。このようにレーザー照射位置の位置合わせ精度を緩和でき、生産効率の向上を期待することができる。被覆部5dの厚み(凹部4aの縁4c〜発光層6までの最短距離)は、2nm〜5nmとするのが望ましい。また被覆部5dの底辺長さは、2nm〜1μmとするのが好適である。被覆部5dの底辺長さに応じて、レーザー照射位置の位置合わせ精度の緩和を図ることができる。
また、上記のように被覆部5dの底辺長さ分にわたるホール注入層4の表面部分には転写層6Xを被着させずに済むため、ホール注入層4上の発光層形成領域の面積を無駄なく縮小できる。このためレーザー照射により昇華された転写層6Xが当該領域に集中して堆積される(図8(b))。これにより転写拡散を防止し、十分な膜厚を持つ発光層6Yを適切に形成できる効果も奏される。
続いて、発光層形成工程以降の工程を説明する。
図9(a)に示すように、例えば真空蒸着により電子注入層7となるバリウム薄膜を形成し、図9(b)に示すように、例えばスパッタリングにより第2電極8となるITO薄膜を形成し、図9(c)に示すように、さらに封止層9を形成する。
上記製造方法によれば、製造過程においてホール注入層4の露出部分に凹部4aが形成されたとしても、凹部の縁4cが被覆部5dで被覆され、その後、発光層6が形成されるため、凹部の縁4cに電界が集中するのを抑制することができる。
また、上記製造方法によれば、一旦、一様な厚みの薄膜11を形成した後、現像液を用いたバンク残渣の洗浄時において、その表面部分を一部溶解させ、凹入構造を持つように形成することで、発光領域における厚み部分を薄くし、ホール注入層4を形成する。このように、実際の成膜プロセスにおいては、最初から薄い膜を形成するよりも、一旦厚い膜を形成し、その後、厚みを調節する方が、安定した生産性を発揮できる。
すなわち一般に、成膜プロセスにおいて非常に薄い膜を成膜する場合には、成膜開始から終了までを比較的短い時間で実施する必要があるが、このような薄い膜は、膜厚、膜質等が安定せず、バラツキが生じやすい。これは、成膜条件が安定するまでの時間(例えばスパッタ法では、放電によってチャンバー内にプラズマを生成し、プラズマ状態が安定するまでの時間)においても成膜がなされるため、この時間内に成膜された不安定な特性を持つ膜の厚みの全膜厚に占める割合が大きくなるからである。これに対し上記製造方法によれば、最初に一定の厚みの薄膜11を形成した後、部分的に表面を溶解させて凹入構造を形成することにより、電荷注入輸送性能に優れ、かつ発光領域では膜厚の薄いホール注入層4を効率よく作製できるので有利である。
<その他の事項>
以上、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、ホール注入層4を構成する材料としてWOx又はMoxWyOzを用いて説明しているが、一般に、金属の酸化物、窒化物、酸窒化物は純水に浸食されやすいので、Mo(モリブデン)、W(タングステン)以外の金属を用いた場合でも本実施の形態を適用することにより同様の効果を奏することができる。
(2)上記実施の形態では、ホール注入層は洗浄の際に純水に浸食されて凹部が形成されているが、本発明を採用すれば、それ以外の理由により凹部が形成されたとしても、凹部の縁に電界が集中するのを抑制するという効果を得ることができる。それ以外の理由とは、例えば、ホール注入層がエッチングの際にエッチング液に浸食される場合や、レジスト剥離の際に剥離剤に浸食される場合などが挙げられる。このように、ホール注入層がバンクを形成する際に用いられる液体に浸食される材料からなる場合、より詳細には、ホール注入層の一部が露出した状態で用いられる液体に浸食される材料からなる場合に、本発明は有効である。
(3)上記実施の形態では、バンクから延出した被覆部は凹部の縁4cを越えて凹部の底面4bまで到達しているが、本発明は、凹部の縁4cを被覆することさえできれば、これに限られない。例えば、図10に示すように、被覆部5dが凹部の底面4bまで到達しない場合でも構わない。図10の構成を採用した場合には、バンク材料を凹部底面まで流さなくてもよいので、熱処理の温度および時間を低温かつ短時間にすることができる。
上記実施の形態では、ホール注入層4の凹部4aを形成する方法の一例として、バンク形成工程での現像によるものを示したが、本発明は、その他の形成方法としてマスクパターニングなどを用いることもできる。
(4)図6(a)では、バンク材料12の斜面の下端と凹部の縁4cとが一致しているが、必ずしもこのようになるとは限らない。バンク材料によっては、図11(a)に示すように、バンク材料12の斜面が後退することにより、凹入されていない領域4eの一部が露出する場合もある。この場合でも、バンク材料12に適切に熱処理を施すことにより、凹部の縁4cをバンク材料の一部で覆わせることとすればよい(図11(b)参照)。
(5)上記実施の形態では、電荷注入輸送層としてホール注入層4のみが第1電極と発光層との間に介挿されているが、本発明は、これに限られない。例えば、図12に示すように、ホール注入層4上にホール輸送層13が形成され、これらが電荷注入輸送層として介挿されることとしてもよい。この場合、ホール輸送層13の上面に凹部が形成されることになり、ホール輸送層に形成された凹部の縁が被覆部で覆われることになる。
さらには、電荷注入輸送層がホール注入層のみから構成され、このホール注入層、および、機能層を構成するホール輸送層が、第1電極と発光層との間に介挿されていてもよい。具体的には、図14の部分Bに示すように、ホール注入層4の凹部4aの縁4cがバンク5の被覆部5dにより被覆された状態で、ホール注入層4の凹部4a上に、ホール輸送材料を含むインクを塗布してホール輸送層13を形成し、このホール輸送層13上に発光材料を含むインクを塗布して発光層6を形成してもよい。
(6)上記実施の形態では、第1電極2をAg薄膜で形成しているので、ITO層3をその上に形成することとしている。第1電極2をAl系にしたときは、ITO層3を無くして陽極を単層構造にすることができる。
(7)上記実施の形態では、発光素子を複数備えた発光装置として、有機ELディスプレイを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限らず、照明装置等にも適用可能である。
(8)上記実施の形態では、所謂、ピクセルバンク(井桁状バンク)を採用しているが、本発明は、これに限らない。例えば、ラインバンク(ライン状のバンク)を採用することができる。図13の例では、ラインバンク65が採用されており、X軸方向に隣接する発光層66a、66b、66cが区分けされる。なお、図13に示すように、ラインバンク65を採用する場合には、Y軸方向に隣接する発光層同士はバンク要素により規定されていないが、駆動方法および陽極のサイズおよび間隔などを適宜設定することにより、互いに影響せず発光させることができる。
(9)上記実施の形態では、トップエミッション型で説明しているが、これに限定されず、ボトムエミッション型であっても良い。
(10)上記実施の形態では、発光層と第2電極との間に電子注入層のみが介挿されているが、これに加えて電子輸送層が介挿されていることとしてもよい。
(11)上記実施形態では、バンク材料として、有機材料が用いられていたが、無機材料も用いることができる。
この場合、バンク材料層の形成は、有機材料を用いる場合と同様、例えば塗布等により行うことができる。バンク材料層の除去は、バンク材料層上にレジストパターンを形成し、その後、所定のエッチング液(テトラメチルアンモニウムハイドロキシオキサイド(TMAH)溶液等)を用いてエッチングをすることにより行うことができる。レジストパターンは、エッチング後に例えば水系もしくは非水系の剥離剤により除去される。次に、エッチング残渣を純水で洗浄する。このとき、薄膜を構成する材料であるWOx又はMoxWyOzは純水やTMAH溶液に溶けやすい性質をもつので、図6(a)に示す場合と同様、薄膜の露出部分が浸食されて凹入構造に形成される。この結果、凹部を具備するホール注入層が形成される。このため、バンク材料として無機材料を用いる場合も、有機材料を用いる場合と同様、本発明が適用できる。
本発明は、有機ELディスプレイ等に利用可能である。
1 TFT基板
2 第1電極
3 ITO層
4 ホール注入層
4a 凹部
4b 凹部の底面
4c、4c‘ 凹部の縁
4d 凹部の側面
4e ホール注入層の上面において凹入されていない領域
5 バンク
5a、5b バンクの底面
5c バンクの底面のレベル
5d 被覆部
6、6Y 発光層
6X 転写層
7 電子注入層
8 第2電極
9 封止層
10a、10b、10c 有機EL素子
11 薄膜
12 バンク材料層
13 ホール輸送層
20 ドナー基板(転写基板)
21 ガラス基板
22 光熱変換層
55 ピクセルバンク
55a バンク要素
55b バンク要素
56a1、56a2、56b1、56b2、56c1、56c2 発光層
65 ラインバンク
66a、66b、66c 発光層
100 有機ELディスプレイ

Claims (13)

  1. 第1電極と第2電極との間に、少なくとも電荷注入輸送層と発光層との積層体を介挿し、かつ、バンクで規定された領域に前記発光層を配設する発光素子の製造方法であって、
    電荷注入輸送層を形成する工程と、
    前記電荷注入輸送層上にバンクを構成する材料からなるバンク材料層を形成する工程と、
    前記バンク材料層の一部を除去して前記電荷注入輸送層の一部を露出させる工程と、
    前記電荷注入輸送層上の前記バンク材料層の残留部に熱処理を施す工程と、
    前記熱処理工程後、前記露出した電荷注入輸送層上に発光層を形成する工程とを含み、
    前記電荷注入輸送層は、前記電荷注入輸送層の一部が露出した状態で用いられる液体により浸食される材料で構成し、
    前記電荷注入輸送層の露出面を、前記液体の浸食により前記バンク材料層の残留部底面のレベルから沈下した凹入構造に形成し、
    前記熱処理工程では、前記バンク材料層の残留部に流動性を与えることにより、前記残留部から前記バンクを構成する材料を前記凹入構造の凹部の縁まで延出させ、
    前記発光層は、レーザー転写法を利用した発光層形成工程により形成する、
    発光素子の製造方法。
  2. 前記電荷注入輸送層は、金属の酸化物、窒化物、または酸窒化物からなる正孔注入層である
    請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  3. 前記正孔注入層と前記発光層との間に、前記正孔注入層から前記発光層に正孔を輸送する正孔輸送層を設ける、
    請求項2に記載の発光素子の製造方法。
  4. 前記電荷注入輸送層を構成する材料は、前記バンクを形成するときに用いられる液体により浸食される材料である
    請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  5. 前記液体は水またはTMAH溶液である
    請求項4に記載の発光素子の製造方法。
  6. 前記バンクの一部を、前記電荷注入輸送層の凹入構造における凹部の底面まで達するように形成し、前記バンクの側面を、前記凹部底面への到達点から頂点にかけて上り斜面になるように形成する
    請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  7. 前記バンクの一部を、前記電荷注入輸送層の凹入構造における凹部の底面まで達しないように形成する
    請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  8. 前記バンクを、絶縁性を有する材料を含むように形成する
    請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  9. 前記発光層は、有機EL層である
    請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  10. 前記電荷注入輸送層を、前記バンクの底面に沿って前記バンクの側方に延出させて形成する
    請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  11. 前記電荷注入輸送層の凹部の縁は、前記電荷注入輸送層の上面において凹入されていない領域と前記凹部の側面とで形成された凸角部分として形成する
    請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  12. 前記発光層形成工程では、
    前記バンクで規定された領域ごとに、異なる色の転写層を有する転写基板にレーザー照射し、各転写層を前記電荷注入輸送層上に昇華させて転写することにより、異なる色の前記発光層を形成する
    請求項1〜11のいずれかに記載の発光素子の製造方法。
  13. 前記発光層形成工程では、
    光熱変換層と、第1の発光色の第1の転写層とが同順に積層されてなる第1の転写基板に対し、レーザー照射して第1の転写層を昇華させて転写し、第1の発光色の発光層を形成する第1のステップと、
    第1のステップ後に、光熱変換層と、第2の発光色の第2の転写層とが同順に積層されてなる第2の転写基板に対し、レーザー照射して第2の転写層を昇華させて転写し、第2の発光色の発光層を形成する第2のステップとを有する
    請求項12に記載の発光素子の製造方法。
JP2012527464A 2010-08-06 2010-08-06 発光素子の製造方法 Expired - Fee Related JP5543599B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/004955 WO2012017486A1 (ja) 2010-08-06 2010-08-06 発光素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012017486A1 JPWO2012017486A1 (ja) 2013-09-19
JP5543599B2 true JP5543599B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=45559020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012527464A Expired - Fee Related JP5543599B2 (ja) 2010-08-06 2010-08-06 発光素子の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8852977B2 (ja)
JP (1) JP5543599B2 (ja)
WO (1) WO2012017486A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104247071B (zh) 2012-06-01 2016-08-17 株式会社日本有机雷特显示器 有机发光元件、有机el显示面板、有机el显示装置、和涂敷型器件、以及它们的制造方法
JP2016110943A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 株式会社Joled 有機el表示パネル及びその製造方法
KR20220100763A (ko) * 2021-01-08 2022-07-18 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치의 제조 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003264083A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Sharp Corp 有機led素子とその製造方法
JP2007095606A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Seiko Epson Corp 有機el装置、その製造方法、及び電子機器
JP2009054582A (ja) * 2007-07-31 2009-03-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法
JP2010010670A (ja) * 2008-05-28 2010-01-14 Panasonic Corp 発光装置及びその製造方法
JP2010021162A (ja) * 2007-12-10 2010-01-28 Panasonic Corp 有機elデバイスおよびelディスプレイパネル、ならびにそれらの製造方法
JP2010033972A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法

Family Cites Families (104)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5443922A (en) 1991-11-07 1995-08-22 Konica Corporation Organic thin film electroluminescence element
JPH05163488A (ja) 1991-12-17 1993-06-29 Konica Corp 有機薄膜エレクトロルミネッセンス素子
US5294869A (en) 1991-12-30 1994-03-15 Eastman Kodak Company Organic electroluminescent multicolor image display device
US5688551A (en) 1995-11-13 1997-11-18 Eastman Kodak Company Method of forming an organic electroluminescent display panel
EP0845924B1 (en) 1996-11-29 2003-07-16 Idemitsu Kosan Company Limited Organic electroluminescent device
JPH10162959A (ja) 1996-11-29 1998-06-19 Idemitsu Kosan Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3782245B2 (ja) 1998-10-28 2006-06-07 Tdk株式会社 有機el表示装置の製造装置及び製造方法
US6309801B1 (en) 1998-11-18 2001-10-30 U.S. Philips Corporation Method of manufacturing an electronic device comprising two layers of organic-containing material
JP4198253B2 (ja) 1999-02-02 2008-12-17 出光興産株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法
JP2002075661A (ja) 2000-08-31 2002-03-15 Fujitsu Ltd 有機el素子及び有機el表示装置
US7153592B2 (en) 2000-08-31 2006-12-26 Fujitsu Limited Organic EL element and method of manufacturing the same, organic EL display device using the element, organic EL material, and surface emission device and liquid crystal display device using the material
US6900470B2 (en) 2001-04-20 2005-05-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Display device and method of manufacturing the same
JP2002318556A (ja) 2001-04-20 2002-10-31 Toshiba Corp アクティブマトリクス型平面表示装置およびその製造方法
WO2002095841A2 (en) 2001-05-18 2002-11-28 Cambridge University Technical Services Limited Electroluminescent device
JP2003007460A (ja) 2001-06-22 2003-01-10 Sony Corp 表示装置の製造方法および表示装置
JP3823916B2 (ja) 2001-12-18 2006-09-20 セイコーエプソン株式会社 表示装置及び電子機器並びに表示装置の製造方法
US7086917B2 (en) 2002-08-12 2006-08-08 National Research Council Of Canada Photoresist mask/smoothing layer ensuring the field homogeneity and better step-coverage in OLED displays
JP4165173B2 (ja) 2002-10-15 2008-10-15 株式会社デンソー 有機el素子の製造方法
JP2004228355A (ja) 2003-01-23 2004-08-12 Seiko Epson Corp 絶縁膜基板の製造方法、絶縁膜基板の製造装置及び絶縁膜基板並びに電気光学装置の製造方法及び電気光学装置
JP2004234901A (ja) 2003-01-28 2004-08-19 Seiko Epson Corp ディスプレイ基板、有機el表示装置、ディスプレイ基板の製造方法および電子機器
JP4500304B2 (ja) 2003-05-12 2010-07-14 ケンブリッジ エンタープライズ リミティド ポリマーデバイスの製造
WO2004100281A1 (en) 2003-05-12 2004-11-18 Cambridge University Technical Services Limited Polymer transistor
JP2005012173A (ja) 2003-05-28 2005-01-13 Seiko Epson Corp 膜パターン形成方法、デバイス及びデバイスの製造方法、電気光学装置、並びに電子機器
JP2004363170A (ja) 2003-06-02 2004-12-24 Seiko Epson Corp 導電パターンの形成方法、電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
US7492090B2 (en) 2003-09-19 2009-02-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
US7230374B2 (en) 2003-09-22 2007-06-12 Samsung Sdi Co., Ltd. Full color organic light-emitting device having color modulation layer
US20060139342A1 (en) 2004-12-29 2006-06-29 Gang Yu Electronic devices and processes for forming electronic devices
JP2005203340A (ja) 2003-12-16 2005-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子
EP2059094A1 (en) 2003-12-16 2009-05-13 Panasonic Corporation Organic electroluminescent device and method for manufacturing the same
US20090160325A1 (en) 2003-12-16 2009-06-25 Panasonic Corporation Organic electroluminescent device and method for manufacturing the same
JP2005203339A (ja) 2003-12-16 2005-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法
JP4857521B2 (ja) 2004-01-09 2012-01-18 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置の製造方法、電気光学装置、及び電子機器
JP4002949B2 (ja) 2004-03-17 2007-11-07 独立行政法人科学技術振興機構 両面発光有機elパネル
JP2005268099A (ja) 2004-03-19 2005-09-29 Mitsubishi Electric Corp 有機el表示パネル、有機el表示装置、および有機el表示パネルの製造方法
JP4645064B2 (ja) 2004-05-19 2011-03-09 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置の製造方法
JP4161956B2 (ja) 2004-05-27 2008-10-08 セイコーエプソン株式会社 カラーフィルタ基板の製造方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器
US7211456B2 (en) 2004-07-09 2007-05-01 Au Optronics Corporation Method for electro-luminescent display fabrication
JP2006185869A (ja) 2004-12-28 2006-07-13 Asahi Glass Co Ltd 有機電界発光素子及びその製造方法
DE102005007540A1 (de) 2005-02-18 2006-08-31 Robert Bosch Gmbh Mikromechanischer Membransensor mit Doppelmembran
JP2006253443A (ja) 2005-03-11 2006-09-21 Seiko Epson Corp 有機el装置、その製造方法および電子機器
JP2006294261A (ja) 2005-04-05 2006-10-26 Fuji Electric Holdings Co Ltd 有機el発光素子およびその製造方法
TWI307612B (en) 2005-04-27 2009-03-11 Sony Corp Transfer method and transfer apparatus
JP2006344459A (ja) 2005-06-08 2006-12-21 Sony Corp 転写方法および転写装置
JP2007073499A (ja) 2005-08-08 2007-03-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置およびその作製方法
US7994711B2 (en) 2005-08-08 2011-08-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and manufacturing method thereof
GB0517195D0 (en) 2005-08-23 2005-09-28 Cambridge Display Tech Ltd Molecular electronic device structures and fabrication methods
WO2007037358A1 (ja) 2005-09-29 2007-04-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 有機elディスプレイおよびその製造方法
JP2007150258A (ja) 2005-10-27 2007-06-14 Seiko Epson Corp パターン形成方法、膜構造体、電気光学装置及び電子機器
JP4318689B2 (ja) 2005-12-09 2009-08-26 出光興産株式会社 n型無機半導体、n型無機半導体薄膜及びその製造方法
JP5256605B2 (ja) 2006-01-18 2013-08-07 凸版印刷株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
JP2007214066A (ja) 2006-02-13 2007-08-23 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネセンス装置の製造方法
JP2007287353A (ja) 2006-04-12 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子の製造方法およびそれを用いて作成された有機エレクトロルミネッセント素子
US20070241665A1 (en) 2006-04-12 2007-10-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Organic electroluminescent element, and manufacturing method thereof, as well as display device and exposure apparatus using the same
JP2007288071A (ja) 2006-04-19 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法、それを用いた表示装置、露光装置
JP2007288074A (ja) 2006-04-19 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法
JP2008041747A (ja) 2006-08-02 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント発光装置およびその製造方法
US20070290604A1 (en) 2006-06-16 2007-12-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Organic electroluminescent device and method of producing the same
JP4915650B2 (ja) 2006-08-25 2012-04-11 パナソニック株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2008091072A (ja) 2006-09-29 2008-04-17 Seiko Epson Corp 電気光学装置、およびその製造方法
JP4915913B2 (ja) 2006-11-13 2012-04-11 パナソニック株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2008140724A (ja) 2006-12-05 2008-06-19 Toppan Printing Co Ltd 有機el素子の製造方法および有機el素子
WO2008075615A1 (en) 2006-12-21 2008-06-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element and light-emitting device
JP4998710B2 (ja) 2007-03-06 2012-08-15 カシオ計算機株式会社 表示装置の製造方法
JP5326289B2 (ja) 2007-03-23 2013-10-30 凸版印刷株式会社 有機el素子およびそれを備えた表示装置
WO2008120714A1 (ja) 2007-03-29 2008-10-09 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP2009004347A (ja) 2007-05-18 2009-01-08 Toppan Printing Co Ltd 有機el表示素子の製造方法及び有機el表示素子
US7764014B2 (en) 2007-05-30 2010-07-27 Panasonic Corporation Organic EL display panel with banks defining line-state pixels
JP4280301B2 (ja) 2007-05-31 2009-06-17 パナソニック株式会社 有機el素子、およびその製造方法
JP5001745B2 (ja) 2007-08-10 2012-08-15 住友化学株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及び製造方法
JP2009048960A (ja) 2007-08-23 2009-03-05 Canon Inc 電極洗浄処理方法
JP2009058897A (ja) 2007-09-03 2009-03-19 Hitachi Displays Ltd 表示装置
US8083956B2 (en) 2007-10-11 2011-12-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing display device
JP2009135053A (ja) 2007-11-30 2009-06-18 Sumitomo Chemical Co Ltd 電子デバイス、表示装置および電子デバイスの製造方法
WO2009084209A1 (ja) 2007-12-28 2009-07-09 Panasonic Corporation 有機elデバイスおよび有機elディスプレイパネル、ならびにそれらの製造方法
JP4418525B2 (ja) 2008-02-28 2010-02-17 パナソニック株式会社 有機elディスプレイパネル
JP2009218156A (ja) 2008-03-12 2009-09-24 Casio Comput Co Ltd Elパネル及びelパネルの製造方法
JP5267246B2 (ja) 2008-03-26 2013-08-21 凸版印刷株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法並びに有機エレクトロルミネッセンス表示装置
JP2009239180A (ja) 2008-03-28 2009-10-15 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子
CN102017216B (zh) 2008-04-28 2013-03-27 大日本印刷株式会社 具有空穴注入传输层的器件及其制造方法、以及用于形成空穴注入传输层的墨液
JP4931858B2 (ja) 2008-05-13 2012-05-16 パナソニック株式会社 有機エレクトロルミネッセント素子の製造方法
JP4678421B2 (ja) 2008-05-16 2011-04-27 ソニー株式会社 表示装置
JP2008241238A (ja) 2008-05-28 2008-10-09 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置及び冷凍空調装置の制御方法
JP2010021138A (ja) 2008-06-09 2010-01-28 Panasonic Corp 有機エレクトロルミネッセント装置およびその製造方法
JP4697265B2 (ja) 2008-06-24 2011-06-08 カシオ計算機株式会社 発光装置の製造方法
CN101904220B (zh) 2008-09-19 2013-05-15 松下电器产业株式会社 有机电致发光元件及其制造方法
JP5138542B2 (ja) 2008-10-24 2013-02-06 パナソニック株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP2011040167A (ja) 2008-11-12 2011-02-24 Panasonic Corp 表示装置およびその製造方法
JP2010123716A (ja) 2008-11-19 2010-06-03 Fujifilm Corp 有機電界発光素子
JP4856753B2 (ja) 2008-12-10 2012-01-18 パナソニック株式会社 光学素子および光学素子を具備する表示装置の製造方法
JP4852660B2 (ja) 2008-12-18 2012-01-11 パナソニック株式会社 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及びその製造方法
JP2010153127A (ja) 2008-12-24 2010-07-08 Sony Corp 表示装置
JP2010161185A (ja) 2009-01-08 2010-07-22 Ulvac Japan Ltd 有機el表示装置、有機el表示装置の製造方法
KR101643018B1 (ko) 2009-02-10 2016-07-27 가부시키가이샤 제이올레드 발광 소자, 표시 장치, 및 발광 소자의 제조 방법
WO2010092796A1 (ja) 2009-02-10 2010-08-19 パナソニック株式会社 発光素子、発光素子を備えた発光装置および発光素子の製造方法
WO2011013523A1 (en) 2009-07-31 2011-02-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP5437736B2 (ja) 2009-08-19 2014-03-12 パナソニック株式会社 有機el素子
CN102077689B (zh) 2009-08-31 2013-05-15 松下电器产业株式会社 发光元件及其制造方法以及发光装置
CN102165591B (zh) 2009-12-22 2014-11-05 松下电器产业株式会社 显示装置及其制造方法
WO2011077479A1 (ja) 2009-12-22 2011-06-30 パナソニック株式会社 表示装置とその製造方法
JP5574112B2 (ja) 2009-12-22 2014-08-20 パナソニック株式会社 表示装置とその製造方法
JP5453303B2 (ja) 2010-02-22 2014-03-26 パナソニック株式会社 発光装置とその製造方法
WO2012017502A1 (ja) 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
JP5612691B2 (ja) 2010-08-06 2014-10-22 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
WO2012017503A1 (ja) 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003264083A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Sharp Corp 有機led素子とその製造方法
JP2007095606A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Seiko Epson Corp 有機el装置、その製造方法、及び電子機器
JP2009054582A (ja) * 2007-07-31 2009-03-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法
JP2010021162A (ja) * 2007-12-10 2010-01-28 Panasonic Corp 有機elデバイスおよびelディスプレイパネル、ならびにそれらの製造方法
JP2010010670A (ja) * 2008-05-28 2010-01-14 Panasonic Corp 発光装置及びその製造方法
JP2010033972A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8852977B2 (en) 2014-10-07
JPWO2012017486A1 (ja) 2013-09-19
WO2012017486A1 (ja) 2012-02-09
US20130143346A1 (en) 2013-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5357194B2 (ja) 発光素子、発光素子を備えた発光装置および発光素子の製造方法
JP4659141B1 (ja) 発光素子とその製造方法、および発光装置
JP5658256B2 (ja) 発光素子とその製造方法、および発光装置
US8927975B2 (en) Light emitting element, method for manufacturing same, and light emitting device
JP5543600B2 (ja) 発光素子、発光素子を備えた発光装置および発光素子の製造方法
US8889474B2 (en) Organic light-emitting element and process for production thereof, and organic display panel and organic display device
JP5620494B2 (ja) 発光素子、表示装置、および発光素子の製造方法
JP2010118509A (ja) 発光素子
JP6831257B2 (ja) 有機el表示パネル、及び有機el表示パネルの製造方法
JP5620495B2 (ja) 発光素子、発光素子を備えた発光装置および発光素子の製造方法
JP5330545B2 (ja) 発光素子の製造方法
JP5543599B2 (ja) 発光素子の製造方法
JP2020030933A (ja) 有機el表示パネル、及び有機el表示パネルの製造方法
JP2011187276A (ja) 導電膜パターンの製造方法、および有機el表示パネルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140508

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees