JP5510295B2 - 車両用バックドアの補強構造及び車両用テールゲートの補強構造 - Google Patents

車両用バックドアの補強構造及び車両用テールゲートの補強構造 Download PDF

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本発明は、車両用バックドアの補強構造及び車両用テールゲートの補強構造に関する。
バックドアやテールゲートによって開閉される車両後端部のバックドア開口部を通して、リヤシートの車両後方側のラゲッジルームへの荷物の出し入れが可能とされた車両が知られている。
特許文献1には、アウタパネルにインナパネルを合せてなるテールゲートにおいて、インナパネルは下部のパネル本体部と上部の窓枠部とからなり、パネル本体部に切り起こしにて逆向きハット状の補強部を形成すると共に切り起こしによって生じた開口より大きな開口部を補強部の両側に形成し、補強部の上端と窓枠部の下部コーナとに逆向きハット断面の補強プレートを掛け渡し、この補強プレートを窓枠部の下部コーナ、パネル本体部、及び補強部に溶接して補強した車両のテールゲートの補強構造が提案されている(特許文献1を参照)。
ここで、車両用バックドアは、バックドア開口部の上端部に取り付けられたドアヒンジによって支持され、このドアヒンジを中心にして上下方向に回転させることでバックドア開口部を開閉する構造とされていることが多い。そして、車両用バックドアの開放操作力を低減させ、且つ開放状態を維持させるため、車両用バックドアとバックドア開口部の周りを構成するボデーとの間にダンパーステーを掛け渡した構成が知られている。
このような構成の車両用バックドアは、閉止状態において、ダンパーステーが伸長しようとする反力が車両用バックドアに伝達される。そして、車両用バックドアの剛性が十分でないと、ダンパーステーによって、車両用バックドアが変形する場合がある。
また、バックドア開口部における車両用バックドアの車両上下方向下側にテールゲートを設けた構造の場合、テールゲートの上端部に閉止状態の車両用バックドアの下端部が結合した際、テールゲートの剛性が十分でないと、車両用バックドアの下端部が車両前側に位置ずれし、車両用バックドアが変形する場合がある。
特開平10−100684号公報
本発明は、上記を考慮し、車両用バックドアの変形を抑制する車両用バックドアの補強構造及び車両用テールゲートの補強構造を提供することが課題である。
請求項1の発明は、車両後端部のバックドア開口部を開閉する車両用バックドアの補強構造であって、前記車両用バックドアの上端部に設けられ、前記バックドア開口部の周りを構成するボデーの上端部に接合されたドアヒンジと、前記車両用バックドアにおける前記ドアヒンジの車両上下方向下側に設けられた窓枠部と、前記車両用バックドアに一端部が回転可能に取り付けられ、前記バックドア開口部の周りを構成する前記ボデーに他端部が回転可能に取り付けられたダンパーステーと、前記ドアヒンジが設けられた部位から前記窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って、前記ダンパーステーの反力によって前記車両用バックドアが変形しようとする上側部位よりも車両上下方向下側に下端部が位置するように、前記車両用バックドアに設けられた第一補強部材と、前記窓枠部の車両上下方向下側から前記窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って、前記ダンパーステーの反力によって前記車両用バックドアが変形しようとする下側部位よりも上方且つ前記第一補強部材の下端部の近傍に上端部が位置するように前記車両用バックドアに設けられた第二補強部材と、を備える。
請求項1の発明では、ドアヒンジが設けられた部位から窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って設けられた第一補強部材の下端部と、窓枠部の車両上下方向下側から窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って設けられた第二補強部材の上端部と、のつなぎ目(境界)部分が、ダンパーステーの反力によって車両用バックドアが変形しようとする上側部位と下側部位との間に位置するように構成されている。
ここで、第一補強部材の下端部と第二補強部材の上端部とをラップさせて第一補強部材と第二補強部材とを一体化し剛性をあげると、例えば、ドアヒンジの建付調整が困難となる場合がある。
しかし、第一補強部材の下端部と第二補強部材の上端部とのつなぎ目(境界)部分が、ダンパーステーの反力によって車両用バックドアが変形しようとする上側部位と下側部位との間に位置するように構成されることで、第一補強部材の下端部と第二補強部材の上端部とをラップさせることなく、ダンパーステーの反力による車両用バックドアの変形が抑制される。
請求項2の発明は、車両後端部のバックドア開口部を開閉する車両用バックドアの補強構造であって、前記車両用バックドアの上端部に設けられ、前記バックドア開口部の周りを構成するボデーの上端部に接合されたドアヒンジと、前記車両用バックドアにおける前記ドアヒンジの車両上下方向下側に設けられた窓枠部と、前記車両用バックドアにおける前記窓枠部の車両上下方向上側の上辺部に一端部が回転可能に取り付けられ、前記バックドア開口部の周りを構成する前記ボデーに他端部が回転可能に取り付けられたダンパーステーと、前記ドアヒンジが設けられた部位から前記窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って、前記ダンパーステーの一端部の取付部位よりも車両上下方向下側に下端部が位置するように、前記車両用バックドアに設けられた第一補強部材と、前記窓枠部の車両上下方向下側から前記窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って、前記窓枠部の車両上下方向略中央部分よりも上側且つ前記第一補強部材の下端部の近傍に、上端部が位置するように前記車両用バックドアに設けられた第二補強部材と、を備える。
請求項2の発明では、ドアヒンジが設けられた部位から窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って設けられた第一補強部材の下端部と、窓枠部の車両上下方向下側から窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って設けられた第二補強部材の上端部と、のつなぎ目(境界)部分が、ダンパーステーが取り付けられた部位と窓枠部の車両上下方向略中央部分との間に設けられている。
つまり、ダンパーステーの反力によって車両用バックドアが変形しようとするダンパーステーが取り付けられた部位と窓枠部の車両上下方向略中央部分との間に、つなぎ目(境界)部分が配置されている。よって、第一補強部材の下端部と第二補強部材の上端部とをラップさせて剛性をあげることなく、ダンパーステーの反力による車両用バックドアの変形が抑制される。
請求項3の発明は、前記第二補強部材は、前記窓枠部の車両上下方向下側から前記側辺部に沿って形成された縦部と、前記縦部から前記窓枠部の車両上下方向下側の下辺部に沿って車両幅方向内側に向かって延出する横部と、を備える。
請求項3の発明では、第二補強部材が窓枠部の車両上下方向下側の下辺部に沿って車両幅方向内側に向かって延出する横部を備えているので、窓枠部の剛性が向上し、その結果、車両幅バックドアの変形が更に抑制される。
請求項4の発明は、前記バックドア開口部の車両上下方向下側に設けられ、閉止状態の請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用バックドアの下端部が上端部に結合される車両用テールゲートの補強構造であって、前記車両用テールゲートは、前記車両用テールゲートの車両前後方向の両面を構成するテールゲートパネルと、前記車両用テールゲートの車両幅方向の両側を構成するサイドパネルと、を有し、前記車両用テールゲートの上端部における車両幅方向の両外側に補強ブラケットが設けられ、前記補強ブラケットが前記テールゲートパネルと前記サイドパネルとに接合されている。
請求項4の発明では、車両用テールゲートの上端部における車両幅方向の両外側に設けられた補強ブラケットがテールゲートパネルとサイドパネルとに接合されているので、車両用テールゲートの剛性が向上する。よって、車両用テールゲートに結合された状態の車両用バックドアにおける下端部の車両前側への位置ずれが抑制され、その結果、車両用バックドアの変形が抑制される。
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、車両用バックドアの変形を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第二補強部材が横部を備えていない構成と比較し、車両用バックドアの変形を抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、補強ブラケットでテールゲートパネルとサイドパネルとが接合されていない車両用テールゲートに結合する構成と比較し、車両用バックドアにおける下端部の車両前側への位置ずれを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るバックドアとテールゲートとを備える車両の車両後端部を示す斜視図である。 図1に示す車両のバックドアが開放した状態を示す斜視図である。 図1に示す車両のバックドアを車室内側から見た正面図である。 図3に示すバックドアを正面図の要部を拡大した拡大図である。 (A)は図3のA−A線に沿った断面に対応するバックドアの断面図であり、(B)は図3のB−B線に沿った断面に対応するバックドアの断面図である。 (A)はバックドアの車両幅方向の外側部分とボデー側とを示す水平断面図であり、(B)はボデー側に設けられたサイドクッションを示す斜視図であり、(C)が比較例のサイドクッションを示す斜視図である。 (A)は図1に示す車両のテールゲートを示す斜視図であり、(B)は(A)の補強ブラケットで接合されていない状態の分解斜視図である。 バックドアの変位を説明するための説明図である。 本実施形態のテールゲートの変位分布を示す図であり、(B)は補強ブラケットで接合されていな比較例の変位分布を示す図である。
図1〜図7を用いて、本発明の車両用バックドアの補強構造が適用されたバックドアの一実施形態と、本発明の車両用テールゲートの補強構造が適用されたテールゲートの一実施形態と、について説明する。なお、図中の矢印UPは車両上下方向上側を示し、矢印FRは車両前後方向前側を示し、矢印OUTは車両幅方向外側を示す。また、車両後方側から車両前方側に見て右側の部材等には符号の後にRを付し、左側の部材等には符号の後にLを付して説明することがある。また、左右を区別する必要がない場合は、R、Lを省略する。
<車両の後部の構造>
図1には、本発明の一実施形態に係るバックドア100とテールゲート200とを備える車両10の後部が示されている。
車両10は、車両後端部に、略矩形状のバックドア開口部12が設けられている(図2も参照)。バックドア開口部12の周りは、車両幅方向両外側に配設されたDピラー16や車両上方側に配設されたリヤルーフヘッダ18等で構成されている。バックドア開口部12は、バックドア100とテールゲート200とによって開閉される。
バックドア100における車両上下方向の略上半分部分には、バックドアガラス190が設けられている。
図2に示すように、バックドア100は、バックドア開口部12の上端周りを構成するリヤルーフヘッダ18に取り付けられたバックドアヒンジ50R、50Lによって回転可能に支持されている。バックドアヒンジ50は車両幅方向を軸方向とする回転軸(図示略)を備え、バックドア100がバックドアヒンジ50の回転軸を中心にして車両上下方向(矢印K1方向、図1も参照)に回転されることで、バックドア開口部12の上部側が開閉される。
また、バックドア100における後述する窓枠部150の車両幅方向上側の上辺部154の車両幅方向両端部とバックドア開口部12の周りの上端部分を構成するリヤルーフヘッダ18との間には、一対のダンパーステー80R、80Lが掛け渡されている。
ダンパーステー80は、バックドア100の開度に応じて回転しながら伸長する。そして、ダンパーステー80が伸長することによって、バックドア100の開放操作力が低減されると共に、開放状態が維持される。つまり、跳ね上げ式のバックドア100となっている。
図1に示すように、テールゲート200はバックドア開口部12の周りの下端部を構成するフロア後端部20に取り付けられたテールゲートヒンジ54R、54L(図7を参照)によって回転可能に支持されている。テールゲートヒンジ54(図7を参照)は車両幅方向を軸方向とする回転軸を持ち、回転軸を中心にして車両上下方向(矢印K2方向)に回転されることで、バックドア開口部12の下部側が開閉される。
そして、閉止状態のテールゲート200の上端部200Aの車両後方側に、閉止状態のバックドア100の下端部100Bがラップし結合することで、バックドア開口部12が閉止される。また、バックドア100の下端部100Bには、テールゲート200の上端部200Aに対してロックするロック装置192が設けられている。
また、ロックを解除したのち、閉止状態のバックドア100を上方に回転させて開け(図2参照)、閉止状態のテールゲート200を下方に回転させて開けることにより、バックドア開口部12が開放される。
また、図1に示すように、リヤシート(図示略)の車両後方側には、車両用荷室としてのラゲッジルーム14が設けられている(図2も参照)。そして、バックドア100とテールゲート200を開けて(回転させて)バックドア開口部12が開放されることで、ラゲッジルーム14への荷物等の出し入れが可能となる(図2も参照)。
なお、本実施形態の車両10は、バックドア開口部12をバックドア100とテールゲート200とで開閉する構成とされているので、例えばバックドアのみで開閉される車両よりも、車高が高くバックドア開口部12が広い構成となっている。
<バックドアの構造>
つぎに、バックドア100の構造について説明する。
図3に示すように、バックドア100は、バックドアアウタパネル130(図5も参照)とバックドアインナパネル120(図5を参照)とを有し、これらが周縁部にてヘミング加工によって結合された閉断面構造となっている(図5を参照)。なお、図3は、バックドアアウタパネル130が無い状態でバックドア100を車室外側から見た図である。また、図2に示すように、バックドア100の車室内(ラゲッジルーム14内)側には、バックドア内装材としてのバックドアトリム194が設けられている。
図3に示すように、バックドア100には、バックドアガラス190(図1、図2を参照)が嵌め込まれる窓枠部150が設けられている。窓枠部150は略等脚台形形状とされているが、窓枠部150の車両幅方向外側の側辺部152R、52Lにおける車両上下方向の中間よりもやや下側部分には、車両幅方向外側に凸状となった湾曲部159R、159Lが形成されている。なお、図3では図示されていないが、バックドアインナパネル120(図5を参照)にも、同形状の窓枠部150が形成されている。
ダンパーステー80の一端部82(図2を参照)は、窓枠部150の車両上下方向上側を構成する上辺部154の車両幅方向両端部に回転可能に取り付けられている。なお、バックドア100におけるダンパーステー80の一端部82(図2を参照)が取り付けられた部位を「ダンパーステー取付部位112R、112L」と称す。
バックドア100には、第一補強部材の一例としてのドアヒンジリインフォース160R、160Lと、第二補強部材の一例としての中間リインフォース170R、170Lと、ロックリインフォース140と、が設けられることによって補強されている(バックドア100の剛性が向上されている)。
ドアヒンジリインフォース160、中間リインフォース170、及びロックリインフォース140は、バックドア100を構成するバックドアアウタパネル130とバックドアインナパネル120との間に設けられると共に、バックドアインナパネル120に接合されている(図5を参照)。
ドアヒンジリインフォース160R、160Lは、バックドアヒンジ50R、50L(図2を参照)が設けられたドアヒンジ取付部位110R、110Lから窓枠部150の車両幅方向外側の側辺部152R、52Lに沿って、ダンパーステー80の一端部82(図2を参照)が取り付けられたダンパーステー取付部位112R、112Lよりも車両上下方向下側に下端部162R、162Lが位置するように設けられている。
中間リインフォース170R、170Lは、縦部172R、172Lと横部174R、174Lとで構成されている。
中間リインフォース170R、170Lの縦部172は、窓枠部150の車両上下方向下側から窓枠部150の車両幅方向外側の側辺部152R、152Lに沿って、窓枠部150の車両上下方向の略中間部分よりも上側且つドアヒンジリインフォース160の下端部162の近傍に上端部176R、176Lが位置するように設けられている(図4参照)。
また、中間リインフォース170R、170Lの横部174R、174Lは、縦部172R、172Lから窓枠部150の車両上下方向下側の下辺部156に沿って車両幅方向内側に向かって延出するように形成されている。
なお、図4に示すように、ドアヒンジリインフォース160の下端部162と、中間リインフォース170の縦部172の上端部176と、の境界部分をつなぎ目Tとする。また、後述するように、ダンパーステー80の反力による折れ曲がり部位である上側部位G1と下側部位G2(図7を参照)との間に、このつなぎ目Tが位置するように設けられている。
ロックリインフォース140は、車両前後方向に見た形状が車両幅方向を長手方向として配置された略矩形状とされている。また、ロックリインフォース140は、バックドア100の下端部100Bにおけるロック装置192(図1参照)に対応する位置に設けられている。
バックドア100の下側における車両幅方向の外側部分には、図6(A)に示すように、サイドストッパ300が設けられている。サイドストッパ300は、閉止状態のバックドア100において、ボデー側に設けられたサイドクッション320と当接するように構成されている。そして、図6(B)に示すように、サイドクッション320におけるサイドストッパ300と当接する部位は、幅広の溝部322と幅狭凸状のリブ部324とで構成され、バックドア100に設けられたサイドストッパ300は、サイドクッション320のリブ部324に当接するように構成されている。
<テールゲートの構造>
つぎに、テールゲート200の構造について説明する。
図7に示すように、テールゲート200は、車両背面視で車両幅方向に長い略長方形状とされている。テールゲート200は、車両前後方向の車両前方側(車室内側)を構成するテールゲートパネル202と車両後方側を構成するテールゲートパネル204とを含んで構成されている。また、車両幅方向の両外側は、左右一対のサイドパネル206R、206Lで構成されている。
車両前方側のテールゲートパネル202は、上端部分が車両後方側に折り返され、車両後方側のテールゲートパネル204の上端部分に接合されている。なお、この折り返された部位がテールゲート200の上端部200Aを構成する。
テールゲート200の上端部200Aにおける車両幅方向の両外側には、補強ブラケット220R、220Lが設けられている。補強ブラケット220R、220Lは、テールゲートパネル202、204とサイドパネル206R、206Lとに接合されている。
なお、図7(B)に示すように、補強ブラケット220R、220Lが接合されていない状態では、テールゲート200の上端部200Aにおける車両幅方向の両外側(テールゲートパネル202、204とサイドパネル206R、206Lと境界部分)に、隙間NR、NLがあいている。そして、補強ブラケット220R、220Lを接合することで、隙間NR、NLが塞がれる。
<作用及び効果>
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
まず、本発明が適用されていない比較例、具体的には、ドアヒンジリインフォース160、中間リインフォース170、及びロックリインフォース140が、設けられていない比較例のバックドアと、補強ブラケット220で接合されていない比較例のテールゲートと、について検討する。
図8は、閉止状態におけるバックドアの変位を表している。そして、この図8における各グラフのGが閉止状態の比較例のバックドアの変位を示し、各グラフのEが閉止状態の本実施形態のバックドア100の変位を示している。
また、図9は、閉止状態におけるテールゲートの変位分布を示す図である。なお、図のドットが密(濃い)ほど、変位が大きいことを表している。そして、この図9の(A)が本実施形態のテールゲート200の変位分を示し、(B)が比較例のテールゲートの変位分布を示している。
バックドアが閉じられた状態では、図8に矢印Fで示すように、ダンパーステー80が伸長しようとする反力がバックドアに伝達される。
このダンパーステー80の反力によって、本発明が適用されていない比較例のバックドアでは、図8の左側のグラフの線Gで示すように、上側部位G1と下側部位G2とが折れ曲がり部位となって、バックドアが車両後方向側に凸状に変形している。言い換えると、上側部位G1と下側部位G2とで折れ曲がる所謂「二段折れ」が顕著に発生している。
なお、本例においては、上側の折れ曲がり部位、すなわち上側部位G1はバックドアヒンジ50R、50L(図2参照)が設けられたダンパーステー取付部位112R、112Lに対応する部位とされ、下側の折れ曲がり部位、すなわち下側部位G2は窓枠部150の車両上下方向中間部分(湾曲部159R、159Lよりも少し上側)に対応する部位とされている。
これに対して、本発明が適用されたバックドア100では、ドアヒンジリインフォース160と中間リインフォース170とが設けられ、且つ、ドアヒンジリインフォース160の下端部162と中間リインフォース170の縦部172の上端部176とのつなぎ目T(図4も参照)が、上側部位G1と下側部位G2との間に位置するように構成されている。よって、図8の左側のグラフの線Fに示すように、上側部位G1と下側部位G2とで折れ曲がる所謂「二段折れ」が略解消され、バックドア100の変形が抑制されている。
なお、ドアヒンジリインフォース160の下端部162と中間リインフォース170の上端部176とをラップさせドアヒンジリインフォース160と中間リインフォース170とを一体化させると剛性が向上する。しかし、ドアヒンジリインフォース160の下端部162と中間リインフォース170の上端部176とをラップさせて一体化した構成は、バックドアヒンジ50R、50Lの建付調整が困難となることがある。
よって、本実施形態では、前述したように、ドアヒンジリインフォース160の下端部162と中間リインフォース170の上端部176とのつなぎ目T(図4も参照)が、上側部位G1と下側部位G2との間に配置されるように構成することで、下端部162と上端部176とをラップさせることなく(ドアヒンジリインフォース160と中間リインフォース170とを一体させることなく)、二段折れを略解消しバックドア100の変形を抑制させている。よって、ラップさせて一体化した構成と比較し、バックドアヒンジ50R、50Lの建付調整が容易である。つまり、建付調整が困難になることを抑制しつつ、バックドア100の変形が抑制されている。また、端部同士がラップした構成よりも、ラップ部分の重量を削減することができる。
なお、本実施形態のように、バックドア100とテールゲート200との二つの扉でバックドア開口部12を開閉する構造は、バックドアのみで開閉する構成よりも、建付調整が複雑化するので、建付調整が更に困難となることがある。よって、本実施形態のように、バックドア100とテールゲート200との二つの扉でバックドア開口部12を開閉する構造に、本発明を適用し補強することは好適とされる。
また、本実施形態では、中間リインフォース170が窓枠部150の車両上下方向下側の下辺部156に沿って車両幅方向内側に向かって延出する横部174を備えているので、窓枠部150の剛性が向上し、その結果、バックドア100の変形が更に抑制されている(図8の各グラフを参照)。
図6(A)と図6(B)とに示すように、バックドア100のサイドストッパ300がボデー側のサイドクッション320に当接するので、閉止状態におけるバックドア100のばたつきが抑制される。また、サイドクッション320は幅広の溝部322と幅狭凸状のリブ部324とを有し、サイドストッパ300はリブ部324に当接するように構成されている。よって、図6(C)に示す幅狭の溝部323と幅広凸状のリブ部325とで構成された比較例としてのサイドクッション321よりも反力が低減される。よって、バックドア100の変形が更に抑制される(図8の各グラフを参照)。
図7に示すように、本実施形態のテールゲート200は、補強ブラケット220R、220Lがテールゲートパネル202、204とサイドパネル206R、206Lとに接合されている。また、補強ブラケット220R、220Lが接合されることで隙間NR、NLが塞がれる。
よって、図9の(A)と図9(B)とを比較すると判るように、(A)の本実施形態のテールゲート200の方が、(B)の比較例のテールゲート(補強ブラケット220無し)よりも、変形比率が小さくなっていることが判る。なお、(B)の比較例のテールゲートの変形比率を1.00とすると、(A)の本実施形態のテールゲート200の変位比率は0.161となっている。言い換えると、補強ブラケット220で接合されている本実施形態のテールゲート200(図9(A))の方が、比較例のテールゲート(図9(B))よりも、剛性が向上されている。
そして、図8の左側のグラフに示すG3のように、比較例のバックドアの下端部は車両前側に位置ずれしている。言い換えると、ロックの引き込み量が大きい。そして、バックドアの下端部の位置ずれ(引き込み量)が大きいことに起因し、バックドアが変形している。
これに対して、前述したように補強ブラケット220を設け剛性が向上した本実施形態のテールゲート200に結合したバックドア100の下端部100Bは、図8の左側のグラフに示すF3のように、位置ずれが抑制されている。言い換えると、ロックの引き込み量が減少している。そして、位置ずれが抑制された結果(ロックの引き込み量が減少した結果)、バックドア100の変形が抑制される。
更に、本実施形態のロックリインフォース140は、従来よりも大型化されている。よって、バックドア100の下端部100Bの剛性が向上し、位置ずれが更に抑制されると共に、バックドア100の変形が更に抑制されている。
また、図7(B)に示すように、補強ブラケット220R、220Lを接合することで、隙間NR、NLが塞がれるので、組立工程において、隙間NR、NLにねじ等の部品が落ちることが防止される。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、ダンパーステーの反力によって車両用バックドアが変形しようとする上側部位G1は、ダンパーステー80R、80L(図2参照)が設けられたダンパーステー取付部位112R、112Lに対応する部位とされ、ダンパーステーの反力によって車両用バックドアが変形しようとする下側部位G2は窓枠部150の車両上下方向中央部とされていたが、これに限定されない。
上側部位G1及び下側部位G1は、バックドアの形状、ダンパーステーの取付位置、窓枠部の形状等によって適宜設定される。そして、上側部位G1と下側部位Gとの間に、つなぎ目Tが配置されるように構成すればよい。
また、上記実施形態では、バックドア100とテールゲート200との二つの扉でバックドア開口部12を開閉する構造であったが、これに限定されない。跳ね上げ式のバックドアのみでバックドア開口部を開閉する構造であってもよい。
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 車両
12 バックドア開口部
50R バックドアヒンジ(ドアヒンジ)
50L バックドアヒンジ(ドアヒンジ)
80R ダンパーステー
80L ダンパーステー
100 バックドア(車両用バックドア)
112R ダンパーステー取付部位
112L ダンパーステー取付部位
150 窓枠部
152R 側辺部
152L 側辺部
154 上辺部
156 下辺部
160R ドアヒンジリインフォース(第一補強部材)
160L ドアヒンジリインフォース(第一補強部材)
162R 下端部
162L 下端部
170R 中間リインフォース(第二補強部材)
170L 中間リインフォース(第二補強部材)
172R 縦部
172L 縦部
174R 横部
174L 横部
176R 上端部
176L 上端部
200 テールゲート(車両用テールゲート)
202 テールゲートパネル
204 テールゲートパネル
206R サイドパネル
206L サイドパネル
220R 補強ブラケット
220L 補強ブラケット
G1 上側部位
G2 下側部位
T つなぎ目

Claims (4)

  1. 車両後端部のバックドア開口部を開閉する車両用バックドアの補強構造であって、
    前記車両用バックドアの上端部に設けられ、前記バックドア開口部の周りを構成するボデーの上端部に接合されたドアヒンジと、
    前記車両用バックドアにおける前記ドアヒンジの車両上下方向下側に設けられた窓枠部と、
    前記車両用バックドアに一端部が回転可能に取り付けられ、前記バックドア開口部の周りを構成する前記ボデーに他端部が回転可能に取り付けられたダンパーステーと、
    前記ドアヒンジが設けられた部位から前記窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って、前記ダンパーステーの反力によって前記車両用バックドアが変形しようとする上側部位よりも車両上下方向下側に下端部が位置するように、前記車両用バックドアに設けられた第一補強部材と、
    前記窓枠部の車両上下方向下側から前記窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って、前記ダンパーステーの反力によって前記車両用バックドアが変形しようとする下側部位よりも上方且つ前記第一補強部材の下端部の近傍に上端部が位置するように前記車両用バックドアに設けられた第二補強部材と、
    を備える車両用バックドアの補強構造。
  2. 車両後端部のバックドア開口部を開閉する車両用バックドアの補強構造であって、
    前記車両用バックドアの上端部に設けられ、前記バックドア開口部の周りを構成するボデーの上端部に接合されたドアヒンジと、
    前記車両用バックドアにおける前記ドアヒンジの車両上下方向下側に設けられた窓枠部と、
    前記車両用バックドアにおける前記窓枠部の車両上下方向上側の上辺部に一端部が回転可能に取り付けられ、前記バックドア開口部の周りを構成する前記ボデーに他端部が回転可能に取り付けられたダンパーステーと、
    前記ドアヒンジが設けられた部位から前記窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って、前記ダンパーステーの一端部の取付部位よりも車両上下方向下側に下端部が位置するように、前記車両用バックドアに設けられた第一補強部材と、
    前記窓枠部の車両上下方向下側から前記窓枠部の車両幅方向外側の側辺部に沿って、前記窓枠部の車両上下方向の略中央部分よりも上側且つ前記第一補強部材の下端部の近傍に、上端部が位置するように前記車両用バックドアに設けられた第二補強部材と、
    を備える車両用バックドアの補強構造。
  3. 前記第二補強部材は、
    前記窓枠部の車両上下方向下側から前記側辺部に沿って形成された縦部と、
    前記縦部から前記窓枠部の車両上下方向下側の下辺部に沿って車両幅方向内側に向かって延出する横部と、
    を備える請求項1又は請求項2に記載の車両用バックドアの補強構造。
  4. 前記バックドア開口部の車両上下方向下側に設けられ、閉止状態の請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用バックドアの下端部が上端部に結合される車両用テールゲートの補強構造であって、
    前記車両用テールゲートは、
    前記車両用テールゲートの車両前後方向の両面を構成するテールゲートパネルと、
    前記車両用テールゲートの車両幅方向の両側を構成するサイドパネルと、
    を有し、
    前記車両用テールゲートの上端部における車両幅方向の両外側に補強ブラケットが設けられ、前記補強ブラケットが前記テールゲートパネルと前記サイドパネルとに接合されている、
    車両用テールゲートの補強構造。
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