JP6597234B2 - 車両用ドアヒンジ部構造 - Google Patents

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本発明は、車両用ドアヒンジ部構造に関する。
下記特許文献1には、自動車の側部においてヒンジを介してドアをピラーに取り付けた構造が開示されている。この構造について簡単に説明すると、ヒンジは、ピラーアウタの外側面部に固定されたボディ側のヒンジブラケットと、ドアインナパネルの前面部に固定されたドア側のヒンジブラケットと、これらのヒンジブラケットを連結するヒンジピンと、を備える。ここで、ボディ側のヒンジブラケットは、車両平面視で略L字状とされている。より具体的には、このボディ側のヒンジブラケットは、ピラーアウタの外側面部に固定された取付基部と、当該取付基部のうち車両平面視でドア開口部の側の端部から車両幅方向外側に延出されて先端部側にヒンジピンが挿通されている延出部と、を備える。
特開2008−265693号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された先行技術による場合、側面衝突時にドアを車室内側へ変形させようとする衝突荷重が作用すると、ヒンジに応力が集中してしまう。そして、ヒンジに応力が集中することで、ヒンジの変形量が大きくなってしまうと、ドアの車室内側へ変形を抑制するうえで不利になる。
本発明は、上記事実を考慮して、側面衝突時にサイドドアの変形を抑制することができる車両用ドアヒンジ部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用ドアヒンジ部構造は、車両側部のドア開口部の縁側で車両上下方向に沿って配置されたピラーの車両幅方向外側の側壁部に固定された第一ヒンジブラケットと、前記ドア開口部を開閉するサイドドアのヒンジ取付部に固定された第二ヒンジブラケットと、前記第一ヒンジブラケットと前記第二ヒンジブラケットとを車両上下方向の軸回りに相対回転可能に連結するヒンジピンと、を有し、前記第一ヒンジブラケットは、前記ピラーの車両幅方向外側の側壁部に固定された取付基部と、前記取付基部と共に車両平面視でL字状を成すと共に前記ヒンジピンが挿通されている延出部と、を備えると共に、前記延出部は、車両平面視で前記取付基部において前記ドア開口部の側とは反対側の端部を含む部位から車両幅方向外側に延出されており、前記第一ヒンジブラケットの前記取付基部は、前記ピラーの車両幅方向外側の側壁部にボルト及びナットで固定され、前記ボルトの頭部は、前記第一ヒンジブラケットの前記取付基部に対して車両幅方向外側に配置されており、前記サイドドアには、車両幅方向内側に突出して前記ボルトの頭部よりも車両前方側に配置される凸部が形成され、前記凸部は、車両正面視で前記ボルトの頭部の一部と重なる位置に設定されている。
上記構成によれば、第一ヒンジブラケットと第二ヒンジブラケットとが、ヒンジピンによって連結されて車両上下方向の軸回りに相対回転可能となっているので、サイドドアを回動させてドア開口部を開閉することができる。第一ヒンジブラケットは、ピラーの車両幅方向外側の側壁部に固定された取付基部と、ヒンジピンが挿通されている延出部とが、車両平面視でL字状を成している。ここで、延出部は、車両平面視で取付基部においてドア開口部の側とは反対側の端部を含む部位から車両幅方向外側に延出されている。このため、取付基部の車両幅方向外側の対向部にサイドドアの一部が配置されるので、車両側面視でピラーの車両幅方向外側の側壁部とサイドドアとのラップ量を大きく確保することができる。
したがって、側面衝突時には、その際の衝突荷重によってサイドドアが車両幅方向内側へ変位すると、サイドドアがピラーの車両幅方向外側の側壁部に支持されるので衝突荷重がサイドドアからピラーに伝達される。また、これにより、第一ヒンジブラケットの延出部の先端部側の部位をドア開口部に臨む車室内側へ向けて変位させようとする荷重が抑えられ、第一ヒンジブラケットの変形が抑えられる。その結果、サイドドアの車両幅方向内側への変位が効果的に抑えられる。
また上記構成によれば、側面衝突時にサイドドアの凸部がボルトの頭部に係合するとサイドドアの変形が一層抑制される。
以上説明したように、本発明の車両用ドアヒンジ部構造によれば、側面衝突時にサイドドアの変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
1の実施形態に係る車両用ドアヒンジ部構造が適用された車両側部の一部(前部)を示す側面図である。 図1の2−2線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大平断面図である。 2の実施形態に係る車両用ドアヒンジ部構造の要部を示す平断面図である。
[第1の実施形態]
1の実施形態に係る車両用ドアヒンジ部構造について図1及び図2を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。また、第1の実施形態は、本発明の実施形態ではなく参考例である。
図1には、車両側部の前部側が側面図で示されている。この図に示されるように、車両側部10には、フロントピラー(「Aピラー」ともいう)12とルーフサイドレール14とセンタピラー16(「Bピラー」ともいう)とロッカ(「サイドシル」ともいう)18とで囲まれたドア開口部20が形成されている。このドア開口部20は、サイドドア(フロントサイドドア)22によって開閉されるようになっている。
フロントピラー12は、ドア開口部20の前縁側で車両上下方向に沿って配置され、ロッカ18の前端部から車両上方側へ立設されてルーフサイドレール14に接続されている。図2には、図1の2−2線に沿って切断した状態の拡大平断面図が示されている。図2に示されるように、フロントピラー12は、車室内側に配置されたフロントピラーインナパネル24と、このフロントピラーインナパネル24の車室外側に配置されたフロントピラーリインフォースメント26と、を備えている。なお、以下の説明においては、フロントピラーインナパネル24は「ピラーインナパネル24」と略し、フロントピラーリインフォースメント26は「ピラーRF26」と略すことにする。
ピラーインナパネル24は、平断面視で車両前後方向に沿って直線的に延在する部材として構成されている。また、ピラーRF26は、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成されている。ピラーRF26は、前後フランジ部26A、26Bがピラーインナパネル24に接合されることで、ピラーインナパネル24とで略車両上下方向に沿って延在する閉断面形状の骨格部32を形成している。
ピラーRF26の車室外側には、サイドアウタパネル28の一部であるフロントピラーアウタ部28Aが配置されてフロントピラー12の一部を構成している。フロントピラーアウタ部28Aは、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、前後フランジ部28A1、28A2がピラーRF26の前後フランジ部26A、26B及びピラーインナパネル24に接合されている。そして、フロントピラー12は、フロントピラーアウタ部28Aの一部で構成された車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する側壁部としての外側縦壁部12Aを備えている。このフロントピラー12(フロントピラーアウタ部28A)の外側縦壁部12Aは、ピラーRF26の車両幅方向外側の部位を構成する外側側壁部26Cの大部分に重ね合わせられている。
次に、サイドドア22について説明する。なお、以下の説明に記載するサイドドア22についての方向は、ドア開口部20(図1参照)がサイドドア22によって閉じられた状態での方向である。サイドドア22は、車室内側に配置されてドア内板を構成するドアインナパネル34と、このドアインナパネル34の車室外側に配置されてドア外板を構成するドアアウタパネル36と、によって構成されたドア本体部38を備えている。なお、ドア本体部38の上端部側には、ドアフレーム40(図1参照)の下端部が取り付けられている。また、ドアアウタパネル36の車両前方側には、フェンダパネル68が配置されている。
ドアインナパネル34は、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在してドア内面を構成する室内側縦壁部34Aを備えている。ドアインナパネル34の車両前後方向の前部は、室内側縦壁部34Aの前端部から車両幅方向外側へ曲げられており、室内側縦壁部34Aの前端部とドアアウタパネル36の前端部付近との間に配置された前側縦壁部34Bを備えている。
前側縦壁部34Bは、平断面視で階段形状に形成されている。この前側縦壁部34Bには、車室内側から見て室内側縦壁部34Aよりも車両幅方向外側に一段凹んだ段部34Sが設定されると共に、室内側縦壁部34Aと段部34Sとの段差を形成する内側前壁部34Xが設定されている。内側前壁部34Xは、車両幅方向外側の端部を除く部位がフロントピラー12に対して車両前後方向に対向し、段部34Sは、車両前後方向の後端部を除く部位がフロントピラー12に対して車両幅方向に対向している。また、前側縦壁部34Bにおいて段部34Sの前端部からは車両幅方向外側に曲げられて延出された外側前壁部34Fが形成されている。この外側前壁部34Fの車両幅方向外側の端部からは車両前方側へ曲げられて延出された前側フランジ部34Cが形成されている。前側フランジ部34Cの先端部には、ドアアウタパネル36の端末部がヘミング加工により固定されている。
また、ドア本体部38の内部の上部には、パイプ状の部材で構成されたインパクトビーム42が車両前後方向に沿って配設されている。インパクトビーム42の長手方向の前端部には、取付部材としてエクステンション44が取り付けられている。エクステンション44は、前部44Aがドアインナパネル34の前側フランジ部34Cに固定されると共に、後部44Bにインパクトビーム42の前端部が固定されている。
さらに、ドア本体部38の内部の上部には、ドアインナパネル34の前側縦壁部34Bにミラーブラケット46が接合されている。ミラーブラケット46は、ドアインナパネル34の内側前壁部34X、段部34S及び外側前壁部34Fに沿って配置された屈曲板状の部材とされ、図示しないドアミラーの固定保持用とされる。ミラーブラケット46においてドアインナパネル34の外側前壁部34Fに重ね合わせられた部位の車両後方側の面には、補強用のパッチ48が接合されている。
ドア本体部38の上部において、ドアインナパネル34の外側前壁部34F、ミラーブラケット46及びパッチ48が重ね合わせられた部位は、ヒンジ取付部22Hとされている。また、詳細図示を省略するが、ドア本体部38の下部では、ドアインナパネル34の外側前壁部34F及び補強用のパッチが重ね合わせられて接合された部位がヒンジ取付部22H(図1参照)とされている。なお、ドア本体部38の下部のヒンジ取付部22H(図1参照)は、ミラーブラケット46で補強されていない点でドア本体部38の上部のヒンジ取付部22Hとは異なるが、他の点は実質的に同様であるので、便宜上同一符号を付す。サイドドア22の前端側を構成するヒンジ取付部22Hは、ドアヒンジ部50(詳細後述)を介してフロントピラー12に回動可能に取り付けられている。
ドアヒンジ部50は、第一ヒンジブラケット(「ヒンジメール」ともいう)52、第二ヒンジブラケット(「ヒンジヒメール」ともいう)54及びヒンジピン56を備えている。第一ヒンジブラケット52は、フロントピラー12の外側縦壁部12Aに固定され、第二ヒンジブラケット54は、サイドドア22のヒンジ取付部22Hに固定されている。そして、ヒンジピン56は、第一ヒンジブラケット52と第二ヒンジブラケット54とを車両上下方向の軸回りに相対回転可能に連結している。
第二ヒンジブラケット54は、車両幅方向から見た形状がサイドドア22のヒンジ取付部22Hの側へ開口部を向けたハット形状とされている。すなわち、第二ヒンジブラケット54は、ヒンジ取付部22H側から突出した突出部54Aと、この突出部54Aのヒンジ取付部22H側の端部から互いに離反する方向に延設された上下一対の取付フランジ部54Bと、を備えている。また、突出部54Aは、ヒンジ取付部22Hと間隔を開けて略平行に配設される縦壁部54A1と、この縦壁部54A1の上下端(図中手前側及び奥側の端末)からヒンジ取付部22H側へ略水平に延設された上下一対の水平壁部54A2と、を備えている。第二ヒンジブラケット54の上下両端の(図中右側の)取付フランジ部54Bは、ボルト58A及びナット58Bで、ヒンジ取付部22Hに固定されている。
これに対して、第一ヒンジブラケット52は、車両平面視で車幅方向外側に開放された略U字形状に形成されており、車両前後方向の後端部側を除いた車両平面視でL字状に形成された部位がヒンジベース部60とされている。ヒンジベース部60は、フロントピラー12の外側縦壁部12Aに沿って配置された取付基部62を備えている。この取付基部62の一部は、前述したインパクトビーム42の一部(前部)と車両側面視で重なる位置に設定されている。取付基部62は、フロントピラー12の外側縦壁部12Aに面接触状態で配置された取付基部本体62Aを備えている。取付基部本体62Aは、フロントピラー12の外側縦壁部12A及びピラーRF26の外側側壁部26Cにボルト58C及びナット58Dで固定されている。取付基部本体62Aの上下端(図中手前側及び奥側の端末)からは水平方向(車両幅方向外側)に張り出した補強用のフランジ部62Bが形成されている。
また、ヒンジベース部60は、取付基部62と共に車両平面視でL字状を成す延出部64を備えている。この延出部64は、車両平面視で取付基部62においてドア開口部20の側とは反対側の端部(つまり取付基部62の前端部)を含む部位から車両幅方向外側に延出されている。なお、本実施形態における延出部64は、車両幅方向外側へ向けて車両前方側に若干傾斜している。延出部64は、取付基部本体62Aの前端から曲部63Aを介して車両幅方向外側に延出された中間壁部64Aと、一対のフランジ部62Bに連続して形成されて車両幅方向外側に延出された一対のサイド部64Bと、を備えている。一対のサイド部64Bは、中間壁部64Aの上下端(図中手前側及び奥側の端末)に連続して形成されると共に、中間壁部64Aの車両幅方向外側の端部よりもさらに車幅方向外側へ延出された一対の支持片部64B1を備えている。
一対の支持片部64B1の間には、前述した第二ヒンジブラケット54の突出部54Aが配設されている。そして、第一ヒンジブラケット52の支持片部64B1及び第二ヒンジブラケット54の突出部54Aには、ヒンジピン56が車両上下方向に挿通(貫通)されている。これにより、第二ヒンジブラケット54は、第一ヒンジブラケット52のヒンジベース部60にヒンジピン56の軸回りに回転自在に連結されている。また、サイドドア22のヒンジ取付部22Hは、第二ヒンジブラケット54を介して第一ヒンジブラケット52に回動可能に取り付けられている。
ヒンジピン56は、フロントピラー12への第一ヒンジブラケット52の締結部(ボルト58C、ナット58D参照)よりも車両前方側に位置している。また、サイドドア22への第二ヒンジブラケット54の締結部(ヒンジ取付部22H、ボルト58A、ナット58B参照)も、フロントピラー12への第一ヒンジブラケット52の締結部(ボルト58C、ナット58D参照)よりも車両前方側に位置している。
また、第一ヒンジブラケット52は、車両平面視で取付基部62においてドア開口部20の側の端部から車両幅方向外側に延出(突出)された係合片66を備えている。より具体的に説明すると、係合片66は、取付基部本体62Aの後端から曲部63Bを介して車両幅方向外側に延出されている。この係合片66は、ドアインナパネル34の段部34Sに形成された貫通孔70及びミラーブラケット46に形成された貫通孔72に挿通されており、係合片66の先端部は貫通孔70、72を貫通している。貫通孔70、72は、車両幅方向に互いに対向する位置に設定されており、側面衝突時にサイドドア22が車両幅方向内側へ変位しながらサイドドア22の前部が車両後方側へ変位する場合に、係合片66に係合するように設定されている(ラッチ構造の設定)。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、第一ヒンジブラケット52と第二ヒンジブラケット54とが、ヒンジピン56によって連結されて車両上下方向の軸回りに相対回転可能となっているので、サイドドア22を回動させてドア開口部20を開閉することができる。第一ヒンジブラケット52は、フロントピラー12の外側縦壁部12Aに固定された取付基部62と、ヒンジピン56が挿通されている延出部64とが、車両平面視でL字状を成している。ここで、延出部64は、車両平面視で取付基部62においてドア開口部20の側とは反対側の端部を含む部位から車両幅方向外側に延出されている。このため、取付基部62の車両幅方向外側の対向部にサイドドア22の一部が配置されるので、車両側面視でフロントピラー12の外側縦壁部12Aとサイドドア22とのラップ量を大きく確保することができる。
したがって、側面衝突時には、その際の衝突荷重によってサイドドア22が車両幅方向内側へ変位すると、サイドドア22がフロントピラー12の外側縦壁部12Aに支持されるので衝突荷重がサイドドア22からフロントピラー12に伝達される。また、これにより、第一ヒンジブラケット52の延出部64の先端部側の部位をドア開口部20に臨む車室内側へ向けて変位させようとする荷重が抑えられる。さらに、第一ヒンジブラケット52のヒンジベース部60は、曲部63Aにおけるサイドドア22側の面の角度を大きくする方向の荷重よりも、曲部63Aにおけるサイドドア22側の面の角度を小さくする方向の荷重に対しての方が変形し難い。これらにより、第一ヒンジブラケット52の変形が効果的に抑えられる。その結果、サイドドア22の車両幅方向内側への変位が効果的に抑えられる。
また、本実施形態では、側面衝突時にサイドドア22が車両幅方向内側へ変位しながらサイドドア22の前部が車両後方側へ変位する場合、サイドドア22の貫通孔70、72が第一ヒンジブラケット52の係合片66に係合する。このため、サイドドア22の変形が一層抑制される。
また、本実施形態では、第一ヒンジブラケット52の一部とインパクトビーム42の一部(前部)とが車両側面視で重なる位置に設定されている。このため、側面衝突時にはインパクトビーム42側から第一ヒンジブラケット52等を介してフロントピラー12に衝突荷重を伝達させることができる。
以上説明したように、本実施形態の車両用ドアヒンジ部構造によれば、側面衝突時にサイドドア22の変形を抑制することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る車両用ドアヒンジ部構造について、図3を用いて説明する。第2の実施形態は本発明の実施形態である。図3には、本実施形態に係る車両用ドアヒンジ部構造の要部が平断面図(第1の実施形態における図2に対応する図)で示されている。本実施形態では、図2に示される第1の実施形態における係合片66及び貫通孔70、72が形成されていない点で第1の実施形態とは異なる。また、本実施形態では、図3に示されるドアインナパネル34の段部34Sに凸部(突起部)80が形成されると共にミラーブラケット46に凸部(突起部)82が形成されている点で第1の実施形態とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
ドアインナパネル34の段部34Sに形成された凸部80は、段部34Sの一般部34S1から車両幅方向内側に突出しており、ボルト58Cの頭部58C1よりも車両前方側に設定されている。この凸部80は、本実施形態では段部34Sの車両前方側の端部に設定されており、車両正面視でボルト58Cの頭部58C1の一部と重なる位置に設定されている。凸部80は、側面衝突時にサイドドア22が車両幅方向内側へ変位しながらサイドドア22の前部が車両後方側へ変位する場合に、ボルト58Cの頭部58C1に係合するように設定されている(ラッチ構造の設定)。また、ミラーブラケット46に形成された凸部82は、ドアインナパネル34の凸部80と重なるように設定されている。この凸部82は、側面衝突時にドアインナパネル34の凸部80がボルト58Cの頭部58C1に係合した場合に凸部80の変形を抑える補強用とされている。
本実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様に側面衝突時の衝突荷重がサイドドア22からフロントピラー12に伝達されるので、側面衝突時におけるサイドドア22の変形を抑制することができる。また、本実施形態では、側面衝突時にサイドドア22が車両幅方向内側へ変位しながらサイドドア22の前部が車両後方側へ変位する場合に、ドアインナパネル34の凸部80がボルト58Cの頭部58C1に係合する。これによっても、サイドドア22の変形が抑制される。
請求項1に記載の「前記延出部は、車両平面視で前記取付基部において前記ドア開口部の側とは反対側の端部を含む部位から車両幅方向外側に延出され」における「車両幅方向外側に延出」の概念には、車両平面視で車両前後方向に直交する車両幅方向外側に延出されている場合が含まれる他、上記実施形態のように、車両幅方向外側へ向けて車両前後方向に若干傾斜するように延出されている場合も含まれる。
なお、上記第1、第2の実施形態の構成は、組み合わされて実施可能である。
上記第2の実施形態において本発明の一例について説明したが、本発明は、上記第2の実施形態に限定されるものでなく、上記第2の実施形態以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両側部
12 フロントピラー(ピラー)
12A 外側縦壁部(車両幅方向外側の側壁部)
20 ドア開口部
22 サイドドア
22H ヒンジ取付部
50 ドアヒンジ部
52 第一ヒンジブラケット
54 第二ヒンジブラケット
56 ヒンジピン
58C ボルト
58C1 ボルトの頭部
58D ナット
62 取付基部
64 延出部
80 凸部

Claims (1)

  1. 車両側部のドア開口部の縁側で車両上下方向に沿って配置されたピラーの車両幅方向外側の側壁部に固定された第一ヒンジブラケットと、
    前記ドア開口部を開閉するサイドドアのヒンジ取付部に固定された第二ヒンジブラケットと、
    前記第一ヒンジブラケットと前記第二ヒンジブラケットとを車両上下方向の軸回りに相対回転可能に連結するヒンジピンと、
    を有し、
    前記第一ヒンジブラケットは、前記ピラーの車両幅方向外側の側壁部に固定された取付基部と、前記取付基部と共に車両平面視でL字状を成すと共に前記ヒンジピンが挿通されている延出部と、を備えると共に、前記延出部は、車両平面視で前記取付基部において前記ドア開口部の側とは反対側の端部を含む部位から車両幅方向外側に延出されており、
    前記第一ヒンジブラケットの前記取付基部は、前記ピラーの車両幅方向外側の側壁部にボルト及びナットで固定され、前記ボルトの頭部は、前記第一ヒンジブラケットの前記取付基部に対して車両幅方向外側に配置されており、
    前記サイドドアには、車両幅方向内側に突出して前記ボルトの頭部よりも車両前方側に配置される凸部が形成され、前記凸部は、車両正面視で前記ボルトの頭部の一部と重なる位置に設定されている、車両用ドアヒンジ部構造。
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