JP5503478B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、真空断熱材を備える冷蔵庫に関する。
従来、地球温暖化防止等の観点から、CO排出量削減を目的に冷蔵庫に於いても省エネルギ化が求められている。
このため、市販されている冷蔵庫には、断熱性能の優れた真空断熱材を製造現場で発泡させる硬質ウレタンフォ−ム(発泡断熱材)と組み合わせて使うようになっている。
この真空断熱材は、製造現場で発泡させる発泡断熱材と比較すると10倍以上の断熱性能を有しているものの、外側を覆う外包材がアルミニウム蒸着フィルムであり損傷し易いこと、また、真空断熱材は内部を真空状態とするために減圧され、外表面に大気圧が加わるために硬化するとの難点もある。
従って、真空断熱材の冷蔵庫等の冷凍機器への適用が作業性の面で難しかった。
即ち、冷蔵庫外箱を形成する側面板或いは背面板に対する真空断熱材の適用であっても、真空断熱材側に治具等を使って放熱パイプを逃げる凹所(溝)を作らなければならない。また、内箱を係止する外箱の開口側(扉側)のフランジ部近くにあっては、フランジ部に続く係止部に真空断熱材が接触しないようにする必要等からフランジ部に続く係止部と真空断熱材とを離間させるため、真空断熱材の凹所との関係で放熱パイプを外箱のフランジ部からある程度離さないと、真空断熱材で放熱パイプを覆うことができない構造となっている。
例えば、従来の真空断熱材は、特許文献1にも示されている如く真空断熱材側に放熱パイプ(例えば直径が4.0mm)を収納する凹所(開口部50mm、深さ5mmの溝)を有している。
この真空断熱材の凹所は、繊維材等の芯材を外包材で覆って内部を減圧して封止した後、外包材の外側からプレス成形により型押しして形成したものである。
そして、この真空断熱材を冷蔵庫の側面板等に配設する場合は、側面板等に予め配設された放熱パイプに真空断熱材に形成した凹所を合わせて覆い、真空断熱材をホットメルトにより側面板等の内面(断熱材側)に取り付け、隙間のないようにしている。
なお、真空断熱材と側面板等との接合にホットメルトを使うのは、発泡断熱材の充填時に真空断熱材と側面板等間に隙間があると、この隙間に発泡断熱材の原液が入って発泡し、側面板等を変形させてしまう、或いは、真空断熱材の端部が外箱の側面板等から剥がれて捲くれ発泡断熱材充填時に、発泡断熱材の流れを邪魔することがないようにするためである。
その一方で、従来、冷蔵庫内の断熱仕切り壁内に発泡断熱材を充填した冷蔵庫が知られている(例えば、特許文献2参照)。
次に参照する図17は、従来の冷蔵庫における断熱仕切り壁の縦断面を部分的に拡大して示す部分拡大断面図である。図18は、従来の冷蔵庫における断熱仕切り壁の横断面を部分的に拡大して示す部分拡大断面図であって、発泡して膨張する発泡断熱材を断熱仕切り壁内に取り込むための連通口と真空断熱材との位置関係を示す図である。
なお、図17の紙面左側には、冷蔵庫の前方(扉側)を部分的に示しており、図17の紙面右側には、冷蔵庫の内側を部分的に示している。また、図17の紙面上下方向は、冷蔵庫の上下方向に一致させている。
図18は、断熱仕切り壁内に発泡断熱材を充填するために、冷蔵庫の開口側(扉を取り付ける冷蔵庫の前側)が鉛直方向の下方を向くように冷蔵庫を配置した様子を示すものであり、図18の紙面下側には、冷蔵庫の前側を部分的に示しており、図18の紙面上方は、冷蔵庫の後方に一致させている。また、図18の紙面左側には、冷蔵庫の側面板を介して冷蔵庫の外側を部分的に示しており、紙面右側には冷蔵庫の側面板を介して冷蔵庫の内側を部分的に示している。
図17に示すように、断熱仕切り壁60は、その内側の中空部に発泡断熱材17が充填された略板体で形成されている。この断熱仕切り壁60は、冷蔵庫100内を上下方向に仕切ることで冷蔵室2と冷凍室3とを断熱区画している。
なお、図17中、符号5は、冷蔵室2の前部開口を閉じるための観音開き扉(冷蔵室扉)の下端部であり、符号6は、冷凍室3の前部開口を閉じるための引出し扉(冷凍室扉)の上端部であり、符号20は、断熱仕切り壁60の前端面に沿って冷蔵庫100の幅方向(図17の紙面に対して垂直方向)に延設された放熱パイプである。そして、符号33は、前記扉5,6を閉じた際に、断熱仕切り壁60の前端面と扉5,6との間を封止するパッキンであり、符号60aは、断熱仕切り壁60内に発泡断熱材17を取り入れるための、以下に図18を参照して更に詳しく説明する開口部である。
図18に示すように、断熱仕切り壁60は、冷蔵庫100の外箱19と内箱18との間に形成される断熱空間63と、に連通する開口部60aをその側面に有している。内箱18には、この開口部60aに対応する位置に開口部18bが形成されている。つまり、開口部18b,60a(以下では、開口部18b,60aを合わせて連通口61と称する)を介して、次に説明するように、未硬化の発泡断熱材17を断熱仕切り壁60内に取り込むようになっている。
断熱仕切り壁60の前端面が鉛直方向の下方を向くように冷蔵庫100を配置すると共に、所定の注入口(図示省略)から断熱空間63内にウレタンフォーム原液(発泡断熱材17の原料液)を注入すると、このウレタンフォーム原液は、外箱19と内箱18との接合部となるフランジ部19b付近にウレタンフォーム原液溜まり56aを形成する。そして、このウレタンフォーム原液が発泡して未硬化の発泡断熱材17が断熱空間63を上昇していくと共に、この未硬化の発泡断熱材17は、連通口61を介して断熱仕切り壁60の内側に取り込まれて広がっていく。その後、断熱空間63および断熱仕切り壁60の内側に満たされた未硬化の発泡断熱材17が硬化することで、硬質ウレタンフォ−ムからなる発泡断熱材17が形成される。
連通口61の前端は、通常、断熱仕切り壁60の前端面より30〜40mm程度の寸法(図18中、W5で示す)で後退した位置(図18の上方にオフセットした位置)に設定されている。
ちなみに、図18中、符号20は、外箱19を構成する側面板11の内面に沿って蛇行するように延設される放熱パイプであり、符号56は、真空断熱材であり、符号22は、放熱パイプ20を真空断熱材56内に受け入れて収めるように真空断熱材56に形成される凹所(溝)であり、符号59は、真空断熱材56の凸部であり、符号19bは、内箱18と、断熱仕切り壁60の前端面を形成する前板62とを外箱19に係止させるフランジ部である。
図18に示す放熱パイプ20は、側面板11の内面上で蛇行して複数回折り返すように延設されたもののうち、最もフランジ部19b寄りに配置されて、冷蔵庫1の上下方向(図18の紙面に対して垂直方向)に延びる直管部分のみを表している。
この最もフランジ部19b寄りに配置された放熱パイプ20部分は、冷凍サイクルの凝縮器としての機能と、冷蔵庫1内で低温となる内箱18を伝ってフランジ部19bが冷却されて結露するのを、その放散する熱によって防止する機能とを有している。
特許第3456988号公報 特開2004−225946号公報
ところが、従来の真空断熱材56は、前記したように、放熱パイプ20を受け入れる凹所22(溝)をプレス成形によって形成するので、凹所22を形成する際に真空断熱材56の外包材の変形量(伸び量)が大きくなって、外包材を損傷することがある。したがって、従来の真空断熱材56では、外包材の損傷を防止するために、図18に示すように、最も外側の凹所22(溝)を形成するための凸部59の長さL3を30〜40mm程度と、比較的に長くすることによって、プレス成形時における外包材の変形量が小さくなるように(変形量を吸収できるように)している。
しかしながら、従来の真空断熱材56においては、凸部59の長さL3が長くなることによって、凸部59の先端が、フランジ部19b(特に、内箱18と外箱19との係止部55k)に干渉して外包材を損傷するという新たな問題が生じる。
また、最もフランジ部19b寄りに配置された放熱パイプ20部分をフランジ部19bに近づけて結露を効率よく防止しようとすると、凸部59の先端がウレタンフォーム原液溜まり56aに近づくこととなる。そして、通常、真空断熱材の板厚(凸部59の厚さ)が10〜15mmであるのに対して、断熱空間63の幅が20〜30mmであることから、凸部59の先端がウレタンフォーム原液溜まり56aに近づき過ぎると、ウレタンフォーム原液溜まり56aの上方の略半分を凸部59の先端が塞いでしまう。その結果、ウレタンフォーム原液溜まり56aのウレタンフォーム原液の発泡により形成された未硬化の発泡断熱材17が断熱空間63の上方に向かって膨張しようとする際に、凸部59の先端は、未硬化の発泡断熱材17の上方への広がりを抑制することとなる。
したがって、従来の真空断熱材56を有する冷蔵庫100の構造では、連通口61を介しての断熱仕切り壁60内への未硬化の発泡断熱材17の取り込みが効率よく行われずに、断熱仕切り壁60内に発泡断熱材17が十分に充填されない場合がある。
そこで、本発明の課題は、外箱の内面に真空断熱材を配置する際に真空断熱材の外包材を損傷する恐れが低減されると共に、断熱仕切り壁内に発泡断熱材を十分に充填することができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明者らは、従来の真空断熱材のプレス成形等による製造方法と異なって、土手部を真空断熱材の端部に長く確保しなくても、更には土手部を形成しなくても、製造時の外包材の変形量(伸び量)によって外包材が損傷する恐れを低減することができる製造方法を新たに見出して本発明に到達した。
すなわち、前記課題を解決する本発明は、外箱の開口に形成されたフランジ部を介してこの外箱の内側に配置される内箱が係止されると共に、前記外箱の内面に沿って延設された放熱パイプを真空断熱材が覆っており、前記外箱と前記内箱との間の断熱空間に発泡断熱材が充填されており、前記内箱の内部空間を仕切る断熱仕切り壁内に発泡断熱材が充填されている冷蔵庫に於いて、前記真空断熱材は、芯材と、この芯材を減圧包装する外包材とで形成されており、最も前記フランジ部寄りに配置される前記放熱パイプ部分を覆う真空断熱材の端部凹所は、外方が開放されるように前記芯材が凹んだ形状をもって真空断熱材の縁部に沿って設けられ、前記端部凹所の前記フランジ部側の端縁は、前記断熱空間と前記断熱仕切り壁内とに連通するように前記断熱仕切り壁に形成される発泡断熱材取入れ口の投影面内に位置していることを特徴とする。
本発明によれば、外箱の内面に真空断熱材を配置する際に真空断熱材の外包材を損傷する恐れが低減されると共に、断熱仕切り壁内に発泡断熱材を十分に充填することができる冷蔵庫を提供することができる。
本発明に係る実施形態の冷蔵庫を斜め前方から見た斜視図。 図1のA−A線断面図。 実施形態の冷蔵庫の発泡断熱材の発泡方法を示す斜視図。 図1の冷蔵庫のB−B線断面図。 (a)は実施形態の側面板に取り付けた放熱パイプ、真空断熱材を冷蔵庫の外側から見た正面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)は(a)のD−D線断面図。 実施形態の真空断熱材の芯材の製造工程を経時的に示す断面図。 実施形態の芯材を外包材に収納し、真空断熱材を製造する工程を経時的に示す断面図。 実施形態の真空断熱材に設ける溝ピッチを示す図4のP部拡大図。 図8の溝ピッチを選定するための真空断熱材の温度特性を示す図。 図8、図9の結果を適用した一例を示す図4のP部の要部拡大図。 変形形態の冷蔵庫を斜め背面上方から見た背面斜視図。 (a)は図11に示す変形形態の冷蔵庫に使用されている真空断熱材の背面斜視図、(b)は(a)のG−G線断面図、(c)は(a)のH−H線断面図。 図11のE−E線断面図。 図11のF−F線断面図。 (a)は図13のQ部を拡大して示す拡大図、(b)は両側部の端部凹所を形成しないで曲げ部を設けた真空断熱材を用いた場合の図13のQ部を拡大して示す拡大図。 実施形態の冷蔵庫における断熱仕切り壁の横断面を部分的に拡大して示す部分拡大断面図であって、発泡して膨張する発泡断熱材を断熱仕切り壁内に取り込むための連通口と真空断熱材との位置関係を示す図である。 従来の冷蔵庫における断熱仕切り壁の縦断面を部分的に拡大して示す部分拡大断面図である。 従来の冷蔵庫における断熱仕切り壁の横断面を部分的に拡大して示す部分拡大断面図であって、発泡して膨張する発泡断熱材を断熱仕切り壁内に取り込むための連通口と真空断熱材との位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明の冷蔵庫は、外箱としての側面板の内面に延設された放熱パイプを覆うように真空断熱材を配置する際に、外箱の内側に配置される内箱を係止する外箱のフランジ部に最も近く配置される(最もフランジ部寄りに配置される)放熱パイプ部分を覆う真空断熱材の端部凹所の端縁が、断熱仕切り壁に形成される発泡断熱材取入れ口の投影面内に位置するようになっていることを主な特徴としている。
以下では、まず本発明の冷蔵庫の全体構成について説明した後に、前記した特徴点について主に図16を参照しながら詳しく説明する。
図1は本発明に係る実施形態の冷蔵庫1を斜め前方から見た斜視図であり、図2は図1のA−A線断面図である。
冷蔵庫1は、冷蔵、冷凍する食品等の貯蔵物を収容する冷蔵庫本体1Hと、冷蔵庫本体1Hの前面開口部1H1(図2参照)を開閉する複数の扉(5、6(6a、6b、6c)、7)を備えている。
冷蔵庫本体1Hは、内部に上から冷蔵室2と、製氷室3a、第一冷凍室3b、第二冷凍室3cを含む冷凍室3と、野菜室4とを有している。これら室が開口される前面開口部1H1には、それぞれ扉が設けられている。
ちなみに、図2に示すように、少なくとも、冷蔵室2と冷凍室3との間、および冷凍室3と野菜室4との間は、後で詳しく説明する断熱仕切り壁60,60で断熱区画されている。
冷蔵室扉5は冷蔵室2を開閉する扉であり、観音開き式の左右二枚の扉より構成されている。冷凍室扉6は冷凍室3を開閉する扉であり、引き出し式の三枚の扉、即ち製氷室扉6a、第一冷凍室扉6b、第二冷凍室扉6cより構成されている。最下段の野菜室扉7は野菜室4を開閉する扉であり、引き出し式の扉である。
なお、引き出し式の扉は、貯蔵物が収容される収容ケースとともに引き出される扉である。
図2に示す冷却器室9内には、冷却器8が設置されており、冷却器8、圧縮機10、下記の凝縮器、キャピラリチューブ等で冷凍サイクルを構成している。
ここで、冷蔵庫1に於いては、凝縮器として、冷媒が通流する放熱パイプを冷蔵庫本体1Hの外郭を構成する側面板11および背面板12の内側(発泡断熱材17の側)に取り付け(図4参照)、凝縮器の代わりをさせて放熱している。冷媒としてはイソブタン(R600a)が用いられる。なお、冷媒として、他の冷媒を用いてもよいが、イソブタンは、廃棄した場合にオゾン層を破壊しない、温暖化係数が低いなどの利点があることから、冷媒としてイソブタンを用いることが望ましい。
冷凍サイクルの冷却器8で冷却された冷気は、庫内冷気循環ファン13により、冷蔵室2、冷凍室3(3a、3b、3c)、野菜室4等に強制循環させる。そして、冷蔵室2、野菜室4を冷気に対してダンパーサーモで開閉し、冷凍室3を温度調節器(サーモスタット)等をもって、それぞれ設定温度に冷却している。
冷蔵庫1の庫内温度は、冷蔵庫本体1Hの上部後方に設けられた制御基板14によって制御されている。
次に、冷蔵庫1内への発泡断熱材(ウレタンフォーム)17の発泡方法に付いて説明する。但し、後記する断熱仕切り壁60(図16参照)内に対する発泡断熱材17の充填についてはここでの記載の後に更に詳しく説明する。
図2に示すように、冷蔵庫本体1Hを構成する冷蔵庫箱体15は、側面板11、背面板12等を有する外郭を成す外箱19と、食品等の貯蔵物が入れられる内箱18とを備える。
図3は、冷蔵庫の発泡断熱材の発泡方法を示す斜視図である。
図3に示すように、冷蔵庫箱体15内、即ち外箱19と内箱18との間の空間(断熱空間)へのウレタンフォーム原液の注入時には、冷蔵庫箱体15の背面板12が上に位置するよう冷蔵庫箱体15を発泡装置(図示せず)内にセットし、注入口16(16a、16b)よりウレタンフォーム原液を注入する。
ちなみに、ウレタンフォーム原液は、発泡した後に硬化して発泡断熱材17となるものであり、ポリエ−テルポリオ−ルに、シクロペンタン、水等の発泡剤、更には触媒、整泡剤等の助剤をプレミックスした液と、イソシアネ−ト液とを混合した液体である。
注入されたウレタンフォーム原液は、冷蔵庫箱体15の外箱19と内箱18との間の開口縁側全体に回り込み、その後、発泡を開始し、内箱18と外箱19とで構成される冷蔵庫箱体15の空間を埋めて充填される。
この際、後記の真空断熱材21、31は、あらかじめ外箱19側にホットメルトやシール材等により仮固定されており、発泡断熱材17の発泡による充填により冷蔵庫箱体15の外箱19の内側(発泡断熱材17側)に固着される。
冷蔵庫箱体15に就いて、以下説明する。
冷蔵庫箱体15は、上述したように、冷蔵室2、冷凍室3等の貯蔵物を収容する各室を構成する内箱18と、外郭を構成する側面板11、背面板12等より成る外箱19との間の空間に発泡断熱材17を発泡、充填させることで構成される。
図4は図1の冷蔵庫1のB−B線断面図である。
外箱19を構成する側面板11、背面板12等は0.4〜0.5mm厚程度の板厚が薄い鉄板等で構成されている。
側面板11、背面板12には、冷凍サイクルの凝縮器の役割を果たす放熱パイプ20がW1の間隔をもって(ピッチで)アルミニウム製のテ−プ等で固着されている。放熱パイプ20の直径は4.0〜5.0mm程度である。
冷蔵庫箱体15の前面開口部1H1側には、内箱18を外箱19に係止する係止部のR曲げ部(内箱係止部)19aが外箱19に形成されている。
外箱19の係止部のR曲げ部19aが、内箱18の被係止部18aを、弾性変形してフランジ部19bとで挟着することにより、外箱19と内箱18とが取り付けられている。
外箱19のR曲げ部19a近くの放熱パイプ20は、R曲げ部19aを加熱し、R曲げ部19aに続くフランジ部19b近傍が、冷却運転時に挟着する内箱18の被係止部18aを介して、冷やされ露点温度以下となり、結露するのを防止している。
図4に示すように、真空断熱材21、31は、予め側面板11、背面板12等にアルミニウム製のテ−プ等をもって貼り付けられた例えば連続する4本の放熱パイプ20(直径4.0mm)を逃げるための凹所(22、22a、22b)、凹所(32、32a、32b、32c)をそれぞれ有している。
真空断熱材21、31は、それぞれ側面板11、背面板12にW1の間隔(ピッチ)をもって取り付けられた放熱パイプ20を凹所(22、22a、22b)、凹所(32、32a、32b、32c)内に収納した状態で、ホットメルトや粘着テープ等を用いて側面板11、背面板12に貼り付けられている。
前記の発泡断熱材17は、側面板11或いは背面板12への放熱パイプ20および真空断熱材21、31の取り付け後、外箱19と内箱18との間に形成される空間に充填される。
そのため、側面板11或いは背面板12への真空断熱材21、31の取り付けは、発泡断熱材17が、側面板11と真空断熱材21との間、および、背面板12と真空断熱材31との間に侵入しないように固定する必要がある。
図5は、図1、図4に示す冷蔵庫1の側面板11に放熱パイプ20および真空断熱材21を取り付けた状態を示す図であり、(a)は側面板11に取り付けた放熱パイプ20、真空断熱材21を冷蔵庫1の外側から見た正面図であり、(b)は(a)のC−C線断面図であり、(c)は(a)のD−D線断面図である。
真空断熱材21は、例えば直径4.0mmの銅パイプ等で作られる放熱パイプ20を収納するための凹所22と端部凹所22a、22bを有している。
凹所22と端部凹所22aは、真空断熱材21の縦方向に複数列、中心線の間隔がW1寸法をもって形成されている。換言すると、真空断熱材21の中央側の凹所22と端部側の端部凹所22aとは、側面板11の内面11nに対してW1寸法、180〜220mmの間隔で取り付けられている放熱パイプ20を覆う構成である。
凹所22は、放熱パイプ20を覆う左右両側に立ち上がり壁部を有したへこんだ形状(凹形状)を有しており、その深さ寸法D1は約5mmであり、その幅寸法L3は40〜60mmである。
即ち、凹所22の幅寸法L3は、凹所22を作る上での製造誤差、真空断熱材21を側面板11に取り付ける際の取り付け誤差や、放熱パイプ20が側面板11の平面上で多少曲がっていたり、放熱パイプ20の側面板11への取り付け誤差等があっても、放熱パイプ20を収納できる大きさとしている。
また、凹所22の深さ寸法D1は、真空断熱材21を側面板11に取り付ける際、放熱パイプ20が側面板11側に押し付けられ、側面板11に押し圧痕が生じたり、真空断熱材21の外包材24に損傷が生じないように、放熱パイプ20の直径以上、例えば5.0mmに設計されている。
他方、図5(a)に示す真空断熱材21に並列で複数列形成された溝のうち、真空断熱材21の左右両端に沿って設けられた溝の端部凹所22aは、凹所22のように放熱パイプ20を囲むようにその左右両側に立ち上がり壁部を有する溝形状でなく、真空断熱材21の縁部に沿って設けられ、外方が開放された横断面L字状を成すへこんだ形状としている。
端部凹所22aの深さ寸法D1は、凹所22と同様に5.0mmであり、端部凹所22aの短手方向の幅寸法L4は、凹所22のL3寸法と同様に、40〜60mm前後である。
これは、真空断熱材21に複数列の溝を形成する際、端部の溝は、真空断熱材21の縁部に沿って、外方を開放した横断面L字状の形状の端部凹所22aの方が、単なる凹形状より形成し易いからである。また、外方が開放された端部凹所22aを用いることにより、放熱パイプ20を折り曲げる作業、放熱パイプ20を端部凹所22aに設置する作業、或いは機械室29(図2参照)側へ引き出す作業を行い易い。
更に、真空断熱材21の左右両端(左右両縁部)に沿って位置する溝の形状を、端部凹所22aのように外方開放の構成としたことで、従来の真空断熱材の凸部59(図16参照)がなくなるので、真空断熱材21を側面板11に貼り付ける時、側面板11上の放熱パイプ20を冷蔵庫箱体15の前面開口部1H1側に位置する係止部のR曲げ部19aに近づけて配置できることになる。
また、真空断熱材21の上下端部には、前記のように製造のし易さおよび放熱パイプ20の収納し易さを考慮して、端部凹所22bを有している。端部凹所22bは、端部凹所22aと同様に、凹所22の如く放熱パイプ20を囲むようにその左右両側に立ち上がり壁部を有する溝形状でなく、真空断熱材21の縁部に沿って、外方が開放された横断面L字状を成すへこんだ形状としている。端部凹所22bは、真空断熱材21の長手方向の寸法L5が40〜80mm前後である。
即ち、外方が開放された端部凹所22b内では、放熱パイプ20を外方に自由に動かして自由な経路で配置できる。例えば、図5(a)に示すようにU字状に配置することもできる。
<真空断熱材21の製造>
次に、真空断熱材21の製造方法について、図6、図7を用いて説明する。図6は、真空断熱材21の芯材23の製造工程を経時的に示す断面図であり、図7は、芯材23を外包材24に収納し、真空断熱材21を製造する工程を経時的に示す断面図である。なお、図6、図7における芯材23内の積層体25(25a、25b、25c)の内部の横線は繊維の方向を示すものであり、そのピッチは厚みの変化を無視して示している。
真空断熱材21は、図7(c)に示すように、内部の芯材23と、熱溶着用のプラスチック層を有する金属箔ラミネートフィルム等から成る外側の外包材24とを有して構成される。
内部の芯材23は、無機繊維の積層体25(25a、25b、25c)(図6(a)参照)と積層体25を覆う内袋26とを有し構成されている。
積層体25は、一般にグラスウール、グラスファイバ、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、或いは木綿等の天然繊維が用いられている。そして、積層体25を覆う内袋26は、厚さ20μmで柔軟性のあるポリエチレンフィルム等から構成されている。
内袋26に厚さ20μmの柔軟性のあるフィルムを用いる理由は、内袋26内を圧縮した時、このフィルムと積層体25の端部との間に、フィルムの柔軟性により、空間を作ることがないようにするためである。また、内袋26が柔軟性を有することで、外包材24の開口部の溶着部に、積層体25に混入する異物の大きさを吸収して内袋26が破けることなく、異物が外包材24から突出しないようにするためである。
芯材23を製造するに際しては、予め作られた無機繊維をプレス機で圧縮した後、定められた寸法の積層体25(25a、25b、25c)にカットする。そして、この圧縮してカットされた積層体25(25a、25b、25c)を内袋26内に収納する(図6(b)参照)。そして、内袋26に収納された積層体25をプレス機27により圧縮するとともに、熱溶着機27yを使って内袋26の開口部を熱溶着で密封することで芯材23が作られる(図6(c)参照)。
以下、真空断熱材21の製作工程を、図6、図7を用いて詳細に説明する。
先ず、図6(a)に示すように、原綿の無機繊維を乾燥後、所定の寸法の積層体25a、25b、25cに切断し、3段に積層する。
ここで、積層体25aは、積層体25a1と積層体25a2と積層体25a3とを有して形成される。
そして、真空断熱材21の凹所22(図5(b)参照)を作るために、積層体25a1と積層体25a2との間および積層体25a2と積層体25a3との間にそれぞれ間隙22´をとり、また、真空断熱材21の端部凹所22a(図5(b)参照)を作るために、積層体25a1は、積層体25bの端縁から間隙22a´をとり、かつ積層体25a3は、積層体25bの端縁から間隙22a´をとって、積層体25a1、25a2、25a3がそれぞれ積層体25bの上に配置される。
つまり、積層体25a(25a1、25a2、25a3)を所定の幅寸法で切断し、かつ、それぞれを所定の寸法の間隙22´、間隙22a´を空けて積層体25bの上に設置し、その後の工程(図6(b)〜図7(c))を経ることで、凹所22と端部凹所22aとが形成されることとなる。なお、真空断熱材21の端部凹所22bも同様に形成される。
なお、積層体25a、25b、25cはそれぞれ例えばほぼ100mm厚であり、積層体25a、25b、25cを重ねた状態で、全部で約300mmの厚さである。つまり、無機繊維の積層体25(25a、25b、25c)は、芯材23とするために圧縮する前は約300mmの全厚みを有している。
続いて、図6(b)に示すように、所定の寸法に切断された積層体25a、25b、25cを、内袋26の開口部(図6(b)の右側)から、図6(b)の白抜き矢印のように収納する。このとき、積層体25a、25b、25cはバインダ(硬化剤)を含んでいないので柔軟性を有しており、内袋26の形状に沿って変形し、角部は丸みを帯びた形状となる。この際、積層体25a、25b、25cは押圧されてないので、積層体25a、25b、25c全体で約300mmの厚さがある。
次いで、図6(c)に示すように、内袋26に収納された積層体25(25a、25b、25c)を、所定の減圧下で、プレス機27で白抜き矢印のように圧縮し、全厚約300mmの積層体25a、25b、25cを全厚約10〜15mmに圧縮する。つまり、芯材23はその厚み方向に元の厚さから、プレス機27をもって例えば25分の1位迄に圧縮し、その厚みが約10〜15mmとなる。この際、ガス、水分等を吸着する吸着剤(図示せず)を内袋26内に入れる。即ち、積層体25aを圧縮すると厚さ5mm程度となるのを利用し、積層体25aを先に説明した凹所22、端部凹所22a、端部凹所22bに対応する部分を図6(c)のように分断している積層体25a1、25a2、25a3としている。
そして、内袋26の開口部26cを、溶着機27yで熱溶着し密封する。この過程においても、積層体25は、内袋26の形状に沿って角部は丸みをもった形状となり、芯材23を構成する。そして、プレス機27を開放すると、芯材23の厚みは、10〜15mmから約30mmに復元する。
こうして製造した芯材23であれば、その後の工程、即ち芯材23を外包材24に収納し減圧する工程を行わなくても、内袋26に積層体25を収納しての圧縮状態での保管が可能となり、保管中に積層体25が内袋26内で移動しない。また、内袋26の開口部26cは熱溶着されているので、内袋26内に外側から塵埃が侵入しない。
次に、図7(a)に示すように、真空断熱材21を覆う外包材24内に収納された芯材23は、図7(b)のプレス機127および減圧装置を用いての圧縮および減圧工程の前に、内袋26の一部が破られ内袋破り部26bが形成される。なお、内袋破り部26bが形成されると、内袋破り部26bから空気が芯材23内に入り、芯材23の厚みが増加する。
内袋破り部26bの形成により、図7(b)に示す真空チャンバ内の内袋26を含む積層体25の減圧、および、所定厚さまでの圧縮がスムーズに行われる。
具体的には、図7(b)に示すように、内袋破り部26bが形成された芯材23と芯材23を覆う外包材24とが、真空チャンバC内のプレス機127間に入れられ、形が崩れないようにプレス機127で約50mmの厚さに押圧されつつ、減圧され真空引きされる。
真空チャンバC内の外包材24の内部が真空状態になった時点において、溶着機127によって外包材24の耳部24aを溶着する。
この時、内袋26の耳部26aが外包材24の耳部24a内に重なり、外包材24の耳部24aは4重構造になる。
ここで、外包材24はラミネート構造であり、その内側は熱溶着層のプラスチック層となっている。例えば、低密度ポリエチレンフィルム、鎖状低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム等の合成樹脂材で形成されている。そのため、内袋26のポリエチレンフィルムとの相性も良く、外包材24の耳部24aの4重部の熱溶着は可能となり、熱溶着された部分が一体化される。
従って、もし芯材23の積層体25の収納時に外包材24の開口部24c(図7(a)参照)に塵埃が付着しても、この開口部24cは前記したように溶着材となる内袋26があることより、塵埃等の異物が外包材24の表面に突出しないようにでき、外包材24の耳部24aの溶着および密封を確実に行うことができる。
こうして、図7(b)の耳部24aが溶着された真空断熱材21を大気圧下におくと、厚さ約50mmの真空断熱材21に大気圧が加わり瞬間的に潰れ、図7(b)の間隙22´、22a´の反対側にそれぞれ図7(c)に示す凹所22と端部凹所22aが形成された厚さ約15mmの真空断熱材21となる。
ここで、図7(b)の耳部24aが溶着された真空断熱材21を大気圧においた場合、間隙22´、22a´間の積層体25a1、25a2、25a3と内袋26との摩擦力および積層体25a1、25a2、25a3に対向する箇所の内袋26と外包材24との摩擦力は、積層体25a1、25a2、25a3に対向する箇所で部分的に働くことから、過大なものとなる。
これに対して、間隙22´、22a´の反対側の積層体25cと内袋26との摩擦力および積層体25cに対向する箇所の内袋26と外包材24との摩擦力は、間隙22´、22a´がないことから、均等に、間隙22´、22a´が在る側に比べ相対的に弱く働く。
そのため、間隙22´、22a´の反対側の積層体25cに対向する内袋26、外包材24、および積層体25b、25cが全体的に、間隙22´、22a´に引っ張り込まれ、間隙22´、22a´の反対側に凹所22、端部凹所22aが形成されることとなる。
なお、端部凹所22bも端部凹所22aと同様に形成される。
このように、間隙22´、22a´(図7(b)参照)の反対側の外包材24が、一様に広い面積で反対側の間隙22´、22a´に引っ張り込まれることから部分的に無理がかからず、外包材24のガスバリア性の劣化が抑制される。
なお、外包材24のガスバリア性の劣化をさらに抑制するため、下記の方策をとることが可能である。
図7(b)の減圧工程の前に若しくは減圧開始後から減圧の途中までの積層体25と内袋26および内袋26と外包材24との各部材間の摩擦抵抗が大きくなる前に、外包材24の外側から、最終的に平らな芯材23の面が凹んで凹所(22、22a、22b(図5(a)、(c)参照))が形成される方向にかつ凹所(22、22a、22b)が形成される位置を、プレス機127の部分的に突出した型により最終的な凹所(22、22a、22b)の深さよりも小さな寸法押し出すようにする。
これにより、或る程度減圧工程が進んで積層体25と内袋26および内袋26と外包材24との摩擦抵抗が大きくなる前に、外包材24が事前に凹み部分(凹所(22、22a、22b))に近い形状に滑り位置するので、外包材24のガスバリア層が引き伸ばされることを防止若しくは抑制できる。このように、減圧工程の前に若しくは減圧開始後から減圧の途中までの積層体25と内袋26および外包材24との各部材間の摩擦抵抗が大きくなる前に、外包材24の外側から、最終的な凹所(22、22a、22b)の深さよりも小さな寸法押し出すことにより外包材2が引き伸ばされないように滑らせる。これにより、従来のように、金型によるプレス成形加工を実質的に行うことなく、減圧工程で凹所(22、22a、22b)を成形することが可能となる。
以上のように、本発明では、金型によるプレス成形加工を実質的に必要とすることなく部品との距離を確保するために目的に応じた形状に変更できることから、真空断熱材21の信頼性を低下させることなく、断熱性能の低下も抑制し、生産性も向上させた真空断熱材21を提供することができる。
図7(c)に示す溶着および密封工程を終えた真空断熱材21は、図示しないが、最後に内袋26の耳部26aおよび外包材24の耳部24aが、それらの根元を基点として真空断熱材21の凹所(22、22a、22b)が形成される側の反対側の面の中央側に折り曲げられ、粘着テープや接着剤等(図示せず)で整形され固定される。この真空断熱材21(31)が、側面板11の内側(図4参照)若しくは背面板12の内側に取り付けられる。
この構成により、真空断熱材21の成形後(図7(c)参照)に形成される凹所22、端部凹所22a、端部凹所22bの深さ寸法は、圧縮工程前の積層体25a(25a1、25a2、25a3)の厚みに応じて自由に変化させることができる。
また、凹所22、端部凹所22a、端部凹所22bの短手方向の幅寸法は、切断した複数の積層体25a(25a1、25a2、25a3)を積層体25bの上に設置する場所を変更することにより、容易に調整できる。
このように、本実施形態の真空断熱材21は、放熱パイプ20を収納する凹所22、端部凹所22a、端部凹所22bが、従来と異なり、真空断熱材21の成形後にプレス機、或いは治具等を用いて強制的に外包材24等を伸ばしながら成形するものではない。
前記の如く、図6(a)に示す積層体25a(25a1、25a2、25a3)を所定の間隔(間隙22´、22a´)を空けて分断しているため、外包材24内に芯材23を収納後、減圧させると、図7(c)に示すように、凹所22、端部凹所22a(22b)がそれぞれ間隙22´、22a´に対応して形成される。なお、真空断熱材21における凹所22、端部凹所22a(22b)の反対側(図7(b)の間隙22´、22a´の側)は、少しのへこみが生じることがあるが、断熱性能には殆ど影響がない。
なお、積層体25a、25b、25cの各厚み寸法が約100mmの場合を例示したが、一例であり、積層体25a、25b、25cの各厚み寸法は任意に選択できることは勿論である。
<放熱パイプ20間の寸法W1>
次に、図8、図9、図10を用いて、側面板11に並列に配置されている放熱パイプ20(図4、図5(a)参照)の間の寸法をW1(例えば、200mm)とした理由を説明する。
図8は、真空断熱材21に設ける溝ピッチを示す図4のP部拡大図である。図9は、図8の溝ピッチを選定するための真空断熱材の温度特性を示す図である。図10は、図8、図9の結果を適用した一例を示す図4のP部の要部拡大図である。
図8に示すように、放熱パイプ20は、厚さ40〜50μm程度のアルミニウムテープ28によりほぼ全長を側面板11の内面11nに固定されている。なお、側面板11は、前記したように、板厚0.4mm〜0.5mm程度の鋼板である。
そして、真空断熱材21は、図示してないがホットメルトや接着剤等にて側面板11の内面11nに固定されている。
外箱19のR曲げ部19aは、弾性変形して内箱18の被係止部18aを、外箱19におけるドアに対向する外板であるフランジ部19bとで挟持し、内箱18の被係止部18aをフランジ部19bとで気密的に係止している。
ここで、外箱19のR曲げ部19aは、側面板11を形成する鉄板を側面板11から曲げ加工してフランジ部19bを形成し、フランジ部19bを折り返し、形成されている。なお、R曲げ部19aは、フランジ部19b、側面板11と別体に形成し、フランジ部19bに溶接して形成するように構成してもよい。
真空断熱材21は外箱19のR曲げ部19aの近傍に配設されるので、寸法上の制約をクリアするため、従来の左右に凸壁部をもつ形状の凹所と異なり、真空断熱材21の端部を横断面L字状を成すように外方に開放されたへこんだ端部凹所22aとしている。
図5(a)に示す端部凹所22bも、端部凹所22aと同様に、真空断熱材21の縁部に沿って設けられ、外方が開放されたへこんだ形状としている。
真空断熱材21に端部凹所22aを形成して、外箱19側のフランジ部19bに放熱パイプ20を近づける理由を以下説明する。
冷蔵庫1の庫内空間を密閉するために扉5、6、7に設けられた外箱19とのシール用のパッキン33(図10参照)を介しての内箱18内部の庫内1nからの熱伝導による熱漏洩、および、庫内1nからのパッキン33が当接するフランジ部19bを介しての熱伝導による熱漏洩がある。このため、フランジ部19b近くに庫内1nと庫外1g(図8参照)との温度差により露点温度以下に下った箇所で露付き現象が発生することがある。これを防止するため、放熱パイプ20の熱で加熱し露点温度より高くし、露付きを防止している。
このために、真空断熱材21の端部凹所22aを設けたものであり、端部凹所22aを真空断熱材21の縁部に外方が開放されたへこんだ形状に設けることにより、従来の凸部59(図16参照)が無くなるので、端部凹所22aで覆われる放熱パイプ20を、フランジ部19bに近づけて配設することができる。これにより、有効な露付き対策が図れる。
次に、図8に示すアルミニウムテープ28をもって側面板11に取り付けた放熱パイプ20と側面板11との温度関係を説明する。
一般的に、側面板11は内容積450リットル以上の冷蔵庫の場合、奥行き寸法が500〜600mm、高さ寸法が1700〜1850mmである。
図8に示すように、側面板11に貼り付けられる真空断熱材21には寸法W1間隔(例えば200mmピッチ)で凹形状の凹所22が2つ設けられており、端部凹所22aが2つ(図4参照)設けられている。端部凹所22a内の放熱パイプ20は、側面板11の端面(フランジ部19b)のA点までの寸法W2は50mm前後(40〜70mm)に設定されている。これは、放熱パイプ20の熱をフランジ部19bに伝達させ温度を露点温度より高く上げ、フランジ部19bに生じる結露対策を行うためである。
図9は、側面板11の表面温度を測定しグラフ化したものであり、縦軸は測定点の温度(℃)を示し、横軸は側面板11のA点(図8参照)からの冷蔵庫1の奥行き方向(図1の冷蔵庫1の奥側方向)の距離を示している。なお、測定時の庫外(1g)温度は30℃であり、冷蔵庫1は通常運転状態である。
測定点は図1に示すS1,S2部である。なお、S1,S2部とも同様な温度特性を示したので、ここでは、図9を用いてS1部に関する温度特性を説明する。
また、放熱パイプ20の側面板11への配設位置を示す冷蔵庫1の奥行き方向のW1、W2寸法は、W2寸法が50mm、W1寸法が200mmとした。
更に、放熱パイプ20の側面板11(板厚0.45mmの鋼板)への取り付けには、厚さ50μmで幅40mmのアルミニウムテープ28を使用した。
この測定条件による測定結果は、図9に示すように、放熱パイプ20の温度影響を受けA点の温度が約33℃となり、湿度90%時の露点温度を上回ることが判明した。
即ち、A点とこのA点から最も近い位置の放熱パイプ20との間の距離W2を50mmにすることで、A点の温度を結露温度より高い温度の約33℃とすることができ、結露を防止できる。
また、A点に最も近い放熱パイプ20と隣り合って配置された放熱パイプ20と放熱パイプ20との間の寸法W1の中間の温度が、庫外温度(30℃)とほぼ同じ温度(約30℃)になっていることが判った。
即ち、放熱パイプ20を約200mmピッチの間隔で配設すると、隣り合う放熱パイプ20が互いの熱の影響を受けることなく、効率よく放熱を行うことができる。
このように、外方が開放されたへこんだ形状の端部凹所22aにしたことにより、従来の図16、図18に示す凸部59を必要としないので、放熱パイプ20をフランジ部19bに近づけて配設できるとともに、放熱パイプ20を真空断熱材21の端部凹所22aで覆うことができる。
ここで、フランジ部19b近くの放熱パイプ20の位置を従来と同じとした場合、従来、真空断熱材の凸部59(図18参照)がR曲げ部19aにあたるので、真空断熱材でフランジ部19b近くの放熱パイプ20を覆うことは困難であった。そのため、真空断熱材の大きさを小さくして、フランジ部19b近くの放熱パイプ20を露出せざるを得なかった。
しかし、本構成の真空断熱材21に、外方が開放されたへこんだ形状の端部凹所22aを形成することで、フランジ部19b近くの従来と同じ位置の放熱パイプ20を真空断熱材21で覆うことが可能となった。このように、従来と比較し、真空断熱材21を大きくできるので、発泡断熱材17が接する外箱19の面を覆う真空断熱材21のカバー率を向上させることができる。
なお、本実施形態に於いては、W2寸法が50mm、W1寸法を200mmとして説明したが、W2寸法は40mm〜70mmであればA点の温度を30℃以上に確保でき、結露の防止対策ができる。即ち、図9に於いて、W2を40mmとした場合、フランジ部19bの温度は約33.5℃となり庫外温度30℃より高く、W2を70mmとした場合、フランジ部19bの温度は庫外温度30℃に対して約30℃以上となる。これによりフランジ部19bの結露対策は十分に行える。
なお、W2寸法が40mm未満であると放熱パイプ20の熱が出過ぎて庫内の冷却効果に悪影響を及ぼす一方、W2寸法が70mmより大きいと放熱パイプ20からの熱が足らずフランジ部19bの温度が下り露付きが発生する可能性が高まる。そのため、W2寸法は40mm〜70mmが望ましい。
W1寸法は180mm〜220mmであれば、図9に示すように、放熱パイプ20の間の中間点の表面温度が庫外温度30℃より低くなり、放熱を十分に行うことが可能な距離を確保できる。つまり、W1寸法を180〜220mmとすれば、放熱パイプ20の間の中間点の表面温度は庫外温度30℃と同等以下となり効率の良い放熱ができる。
なお、W1寸法を180mm未満とした場合、放熱パイプ20が隣りの放熱パイプ20の熱の影響を受けて効率よく放熱作用を行えない一方、W1寸法を220mmより大きくした場合、放熱パイプ20の長さが短くなり、効率のよい放熱が行えない。
従って、W1寸法を180〜220mmとすることにより、隣り合う放熱パイプ20同士が熱干渉せず、効率よく放熱作用を行うことができるので、最も望ましい。
<背面板12に取り付けた変形形態の真空断熱材31>
次に、背面板12に取り付けた変形形態の真空断熱材31について説明する。
具体的には、図11〜図14を用いて、背面板12に取り付けた変形形態の真空断熱材31のカバー率(発泡断熱材17が接する外箱19の面を覆う真空断熱材31の割合)を向上させる構成、および、発泡断熱材17の原液の注入口16を避けた形状の変形形態の真空断熱材31の構成、更に、放熱パイプ20の引き出し部20dと変形形態の真空断熱材31の溝(凹所32、端部凹所32a、32b、32c)との関係について説明する。
図11は、変形形態の冷蔵庫1を斜め背面上方から見た背面斜視図であり、図12(a)は図11に示す変形形態の冷蔵庫1に使用されている真空断熱材31の背面斜視図であり、図12(b)は図12(a)のG−G線断面図であり、図12(c)は図12(a)のH−H線断面図である。
図13は図11のE−E線断面図である。
図11、図13に示すように、背面板12の発泡断熱材17の側の面に、蛇行状の放熱パイプ20がアルミニウムテープ28(図8参照)等により取り付けられており、放熱パイプ20の熱が背面板12に伝達され、放熱パイプ20が背面板12を用いて凝縮器と同様に放熱する役目を果たしている。
放熱パイプ20から放出される熱を庫内1nから断熱するため、背面板12に取り付けられた放熱パイプ20を覆って、真空断熱材31が背面板12に貼り付けられている。
詳細には、図11に示すように、板厚が薄い鉄板で作られた背面板12には、放熱パイプ20が蛇行状にアルミニウムテープ28(図8参照)等により取り付けられている。放熱パイプ20の引き出し部20dは、何れも例えば機械室29側に戻され、機械室29内で冷凍サイクルの配管(図示せず)に接続されている。
そして、放熱パイプ20が取り付けられる背面板12を放熱器として最大限に活用している。図11に示すように、放熱パイプ20が背面板12の大きな領域に取り付けられるので、図12に示す真空断熱材31は、放熱パイプ20が取り付けられた背面板12の大きさとほぼ同等の大きさに形成されている。
また、真空断熱材31は、背面板12に設けられた複数の注入口16(16a、16b)の内、下注入口16aを避けた形状に製作されている。
図12(a)に示すように、真空断熱材31は左右下部に切り欠き部31aを有するほぼ六角形を成している。従来の真空断熱材は、長方形に作られるのが一般的であるが、本実施形態の真空断熱材31は2つの下注入口16a(図11参照)を避ける切り欠き部31aを設けたことにより、下注入口16aの下方まで真空断熱材31を延ばした形状としている。これにより、冷蔵庫1の外箱19に対する真空断熱材31のカバー率を向上させている。
更に説明するならば、発泡断熱材17のウレタンフォーム原液を、内箱18と外箱19との間の断熱空間内に充填する時には、図3に示すように、冷蔵庫箱体15を背面が上になるようにして発泡装置(図示せず)内にセットし、上下の注入口16b、16aにノズルを差し込んでウレタン原液を注入するが、作業性を考慮するとノズルの向きに多少余裕をとる必要がある。
そのため、図11に示すように、真空断熱材31の下方の機械室29側の左右両端の角部、即ち、2つの下注入口16aの近傍の箇所の真空断熱材31を切り欠いた形状として切り欠き部31aを設けるため、真空断熱材31が、従来の四角形の真空断熱材56(図17参照)から2つの辺が増えてほぼ六角形になる。
なお、図11と異なり、放熱パイプ20の引き出し部20dを真空断熱材31の最下端まで重なるように配置してもよい。
図12に示す真空断熱材31は、背面板12の内容積拡大のために設けられる膨出部の膨らまし部12a(図13参照)を構成する立ち上がり部12bを覆う曲げ部31bを有している。
更に、真空断熱材31は、その中央部に背面板12に取り付けられた放熱パイプ20の直線部20c(図11参照)を収納する凹所32(図12(a)、(b)参照)を有しており、放熱パイプ20の両側部の側直線部20b(図11参照)を収納する端部凹所32a(図12(a)、(b)参照)を有している。また、真空断熱材31の上・下外周部には、それぞれ放熱パイプ20の曲部のUタ−ン部20a(図11参照)を収納する端部凹所32b、32c(図12(a)、(c)参照)が端部凹所32aと同形状で形成されている。
真空断熱材31の溝の端部凹所32a、32b、32cは、前記の端部凹所22aと同様に、凹所32のように放熱パイプ20を囲むようにその左右両側に立ち上がり壁部を有する溝形状でなく、真空断熱材31の縁部に沿って設けられ、外方が開放された横断面L字状のへこんだ形状としている。
真空断熱材31における放熱パイプ20を収納することができる凹所32、端部凹所32a、32b、32cは、図6、図7に示す凹所22および端部凹所22aと同様に作られる。
図13に示すように、真空断熱材31の中央部の凹所32は、例えば直径4.0mmの放熱パイプ20の直線部20cを収納することができる。
真空断熱材31の上・下外周部の端部凹所32b、32cは、凹字形状の凹所32でなく、従来の図18に示す凸部59がないL字状の溝であり、図5(b)に示す端部凹所22aと同様に、例えば直径4.0mmの放熱パイプ20のUタ−ン部20aを、図5の端部凹所22bと同様に収納することができる。ここで、両側部の端部凹所32aは、それぞれ真空断熱材31が背面板12に対して浮き上がることなく貼り付けられるように、背面板12の稜線12rより内側に配置される稜線31rをもって前方に向け屈曲して形成される。
真空断熱材31の両側部の端部凹所32aは、凹字形状の凹所32でなく、従来の図18に示す凸部59がないL字状の溝であり、図5(b)に示す端部凹所22aと同様に、例えば、図13のように、直径4.0mmの放熱パイプ20の側直線部20bを収納することができる。
図12(b)に示すように、凹所32の幅寸法L3は40〜60mmに作られている。
真空断熱材31は、凹所32、端部凹所32a、32b、32cで放熱パイプ20を覆い、ホットメルトを用いて背面板12に固定されている。
真空断熱材31は、図11にも示すように背面板12の表面積とほぼ同等の大きさを有し、端部凹所32aが、真空断熱材31の縁部の外方が開放された形状であることから、放熱パイプ20の引き出し部20dを機械室29に誘導することができる。
即ち、放熱パイプ20の引き出し部20dは、従来の図18に示す凸部59がないことにより、端部凹所32aまたは端部凹所32cのどこからでも外側(真空断熱材31の投影面外)に出して配置できる。
本実施形態の冷蔵庫1の場合、放熱パイプ20の引き出し部20dを切り欠き部31aより真空断熱材31の投影面外への引き出しを行えるようにしたものである。
放熱パイプ20の引き出し部20dは、一旦、真空断熱材31の投影面外に引き出してしまえば、必要に応じて機械室29側への引き出しに備え、図11にも示すように、容易に屈曲することができる。
図14は図11のF−F線断面図である。
図13に示す背面板12に取り付けられる放熱パイプ20(20b、20c)も、図8と同様に、各放熱パイプ20からの放熱量が飽和する距離(W1)の間隔(ピッチ)を確保して配置されている。
真空断熱材31は、背面板12等に取り付けられた曲部が形成された放熱パイプ20を凹所32、端部凹所32a、32b、32cで覆うとともに、図11に示すように、端部凹所32a(図12(a)参照)を利用して放熱パイプ20の引き出し部20dを発泡断熱材17が充填される外箱19と内箱18間の断熱空間から、機械室29内に引き出せるよう構成している。
前記した如く、真空断熱材31は、図12に示すように、下注入口16a周りの端部凹所32aを含む箇所に切り欠き部31aを有している。そのため、放熱パイプ20は、切り欠き部31aの所で、同一平面上で真空断熱材21の投影面外に引き出すことができる。
換言すると、放熱パイプ20の引き出し部20dは、真空断熱材31で覆われていない。真空断熱材31で覆われていない引き出し部20dは、放熱パイプ20の他の部分と略同一平面上に位置し、これを収納する真空断熱材31の凹所32および端部凹所32a、32b、32cも略同一平面上に位置する。このように、放熱パイプ20の引き出し部20bは、従来の図16に示す凸部59に邪魔されることなく、スム−ズに真空断熱材31の投影面外に引き出され、機械室29に誘導することができる。
従って、真空断熱材31の凹所32、端部凹所32a、32b、32cにより、放熱パイプ20を蛇行状の放熱パイプ20のUタ−ン部20aを含めて覆うことができる。
また、真空断熱材31の外方が開放されたへこんだ形状の横断面L字状溝の端部凹所32aから放熱パイプ20を引き出すことができる。
更に、放熱パイプ20を側面板11および背面板12に対して広げて配置できるので、側面板11および背面板12の放熱面積を最大限に得ることができる。これにより、側面板11および背面板12を効率良く放熱器として利用できる。
換言すると、横断面L字形状の溝の端部凹所32a、32b、32cを設けることにより、真空断熱材31の面積を大きくできる。
これにより、放熱パイプ20の殆どは真空断熱材21、31で覆われ放熱パイプ20の熱が断熱されるので、庫内1nに放熱パイプ20の熱影響を及ぼさない冷蔵庫1が得られる。
図15(a)は、図13のQ部を拡大して示す拡大図であり、図15(b)は、両側部の端部凹所32aを形成しないで曲げ部31b´を設けた真空断熱材31´を用いた場合の図13のQ部を拡大して示す拡大図である。なお、真空断熱材31´においては、図12(a)に示す端部凹所32b、32cは真空断熱材31と同様に形成される。
図15(a)、(b)において、背面板12には、ホットメルト30が0.5〜2.0mmの厚さで塗られ、ホットメルト30を介して真空断熱材31、31´が背面板12に貼り付けられている。つまり、ホットメルト30は、真空断熱材31、31´を背面板12に取り付けるための接着材である。
背面板12は後部に後方に突設される膨らまし部12aを設けるので、膨らまし部12aを形成するための立ち上がり部12bを有する。なお、膨らまし部12aは、後方に突出して形成される平面状の平面部12cを有する。
真空断熱材31、31´は、背面板12の平面部12cと立ち上がり部12bに重ねて設けられている。
具体的には、真空断熱材31、31´の両側端部には、背面板12の平面部12cおよび立ち上がり部12bを覆う曲げ部31b(図12(a)参照)、曲げ部31b´が設けられている。
背面板12は、板厚が薄い鉄板を金型成形するので設計したとおりの寸法となる。しかし、真空断熱材31、31´の形状は、設計した寸法通りには作り難い。特に曲げ治具を使って成形する曲げ部31b、31b´の角度R1は成形し難い。
このため、本冷蔵庫1に於いては、図15(a)に示すように、真空断熱材31の端部凹所32aを曲げて曲げ部31bを形成し、真空断熱材31側の稜線31rを背面板12側の稜線12rに対して内側にずらして設ける。これにより、真空断熱材31が背面板12に対して浮き上がることなく貼り付けられ、曲げ部31bの先端を立ち上がり部12bに当接させて、曲げ部31bと背面板12の平面部12c、立ち上がり部12bとで閉鎖空間を形成している。
同様に、図15(b)に示すように、真空断熱材31´の両端部をそれぞれ曲げて曲げ部31b´を形成し、真空断熱材31´側の稜線31r´を背面板12側の稜線12rに対して内側にずらして設ける。これにより、真空断熱材31´が背面板12に対して浮き上がることなく貼り付けられ、曲げ部31b´の先端を立ち上がり部12bに当接させて、曲げ部31b´と背面板12の平面部12c、立ち上がり部12bとで閉鎖空間を形成している。
そして、曲げ部31b、31b´の先端が、立ち上がり部12bにホットメルト30で接着されることにより、真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´が、発泡断熱材17の充填時に、発泡断熱材17が真空断熱材31、31´と背面板12との間に侵入して真空断熱材31、31´が変形してしまうことを防止している。
背面板12の側端部に取り付けられる放熱パイプ20は、背面板12の立ち上がり部12bと真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´とで形成される閉鎖空間(図15(a)に示す背面板12と真空断熱材31の端部凹所32aとで形成される閉鎖空間または図15(b)に示す背面板12と真空断熱材31´の左右の端部とで形成される閉鎖空間)内に配設される。換言すると、背面板12の平面部12cと立ち上がり部12bとの稜線12rに放熱パイプ20が位置するので、その放熱パイプ20の配設作業は容易になる。
また、真空断熱材31、31´の曲げ加工も角度を合わせる必要がなくなるので容易になる。また、真空断熱材31、31´の背面板12への配設についても、真空断熱材31、31´の平面部31p(図15(a)参照)、平面部31p´(図15(b)参照)を背面板12の平面部12cを合わせるだけでよいので容易となる。
更に、背面板12の立ち上がり部12bと真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´の先端部とが接着剤で接着され密封されるので、放熱パイプ20を収納する閉鎖空間(図15(a)に示す背面板12と真空断熱材31の端部凹所32aとで形成される閉鎖空間または図15(b)に示す背面板12と真空断熱材31´の左右の端部の曲げ部31b´とで形成される閉鎖空間)に発泡断熱材が入り、真空断熱材31、31´の先端部が変形して開くことを防止できる。
なお、本実施形態では、真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´の先端部を、背面板12の立ち上がり部12bに接着剤で接着する場合を例示したが、接着の代わりにアルミテープ等で密封して取り付けてもよく、真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´の先端部を、背面板12の立ち上がり部12bに密封して取り付ければ、その取り付け態様は特に限定されず、適宜選択可能である。
<断熱仕切り壁60>
図2に示すように、断熱仕切り壁60は、内箱18の内部空間を上下に仕切ることで、前記したように、冷蔵室2と冷凍室3とを断熱区画すると共に、冷凍室3と野菜室4とを断熱区画している。
ちなみに、冷蔵室2と冷凍室3との間に配置される断熱仕切り壁60は、冷凍室3と野菜室4との間に配置される断熱仕切り壁60よりも厚くなるように形成されているが、以下では、冷蔵室2と冷凍室3との間に配置される断熱仕切り壁60を例にとって説明する。
本実施形態での断熱仕切り壁60は、平面視で略矩形の板体の中空部に発泡断熱材17が充填されたものである。
次に参照する図16は、実施形態の冷蔵庫における断熱仕切り壁の横断面を部分的に拡大して示す部分拡大断面図であって、発泡して膨張する発泡断熱材を断熱仕切り壁内に取り込むための連通口と真空断熱材との位置関係を示す図である。
なお、この図16は、従来の冷蔵庫を示した図18に対応する部分拡大断面図である。したがって、図16は、断熱仕切り壁60内に発泡断熱材17を充填するために、冷蔵庫1の開口側(冷蔵庫1の前側)が鉛直方向の下方を向くように冷蔵庫1を配置した様子を示すものであり、図16の紙面下側には、冷蔵庫1の前側を部分的に示しており、図16の紙面上方は、冷蔵庫1の後方に一致させている。また、図16の紙面左側には、冷蔵庫1の側面板11を介して冷蔵庫1の外側を部分的に示しており、紙面右側には冷蔵庫1の側面板11を介して冷蔵庫1の内側を部分的に示している。
図16中、符号1は冷蔵庫であり、符号20は、外箱19を構成する側面板11の内面に沿って蛇行するように延設される放熱パイプであり、符号21は、真空断熱材であり、符号22aは、真空断熱材21に形成される前記した端部凹所であり、符号19bは、内箱18と、断熱仕切り壁60の前端面を形成する前板62とを外箱19に係止させるフランジ部である。
図16に示す放熱パイプ20は、側面板11の内面上で蛇行して複数回折り返すように延設されたもののうち、最もフランジ部19b寄りに配置されて、冷蔵庫1の上下方向(図16の紙面に対して垂直方向)に延びる直管部分のみを表している。
この最もフランジ部19b寄りに配置された放熱パイプ20部分は、前記したように、冷凍サイクルの凝縮器としての機能と、冷蔵庫1内で低温となる内箱18を伝ってフランジ部19bが冷却されて結露するのを、その放散する熱によって防止する機能とを有している。そして、本実施形態での「最もフランジ部19b寄りに配置された放熱パイプ20部分」は、フランジ部19bからW2の距離(例えば40〜70mm程度)に配置され、フランジ部19bの近傍の結露防止を効率よく行っている。
図16に示すように、断熱仕切り壁60の外側側面には、その中空部と、冷蔵庫1の外箱19と内箱18との間に形成される断熱空間63と、に連通するように、連通口61が形成されている。この連通口61は、特許請求の範囲にいう「発泡断熱材取入れ口」に相当する。
そして、真空断熱材21における端部凹所22aのフランジ部19b側の端縁は、連通口61の投影面内に位置している。
また、本実施形態での連通口61の前端は、通常、断熱仕切り壁60の前端面より30〜40mm程度の距離(図16中、W5で示す)で後退した位置(図16の紙面上方にオフセットした位置)に設定されている。つまり、連通口61は、フランジ部19bの近傍に位置するように、言い換えれば、連通口61は、フランジ部19bに隣接して配置されている。また、連通口61の前後方向の幅L8は、30〜50mm程度に設定することが望ましい。
なお、本発明において、「端部凹所22aのフランジ部19b側の端縁は、連通口61の投影面内に位置している」とは、図16の奥行き方向(前後方向)において、端部凹所22aのフランジ部19b側の端縁が、連通口61の幅L8内から、その均等の範囲で多少、ズレていてもよいことを意味している。
以上のような端部凹所22aのフランジ部19b側の端縁と連通口61との位置関係にある冷蔵庫1によれば、図16に示すように、断熱仕切り壁60の前端面が鉛直方向の下方を向くように配置されると共に、前記したと同様に、注入口16,16a(図3参照)からウレタンフォーム原液が注入されると、このウレタンフォーム原液は、外箱19と内箱18との接合部となるフランジ部19b付近にウレタンフォーム原液溜まり56aを形成する。そして、このウレタンフォーム原液が発泡して未硬化の発泡断熱材17が断熱空間63を上昇していく。
この際、この未硬化の発泡断熱材17は、図18に示す従来の真空断熱材56のように、凸部59で未硬化の発泡断熱材17の上昇が阻害されることがないので、更には凸部59の無い本実施形態における真空断熱材21の前端部(図16の紙面下側部分)が、未硬化の発泡断熱材17の流れのガイドとして機能することによって、未硬化の発泡断熱材17は、連通口61を介して断熱仕切り壁60の内側に効率よく取り込まれて広がっていく。
以上、本実施形態の冷蔵庫1の構成によれば、次の効果を奏する。
この冷蔵庫1によれば、未硬化の発泡断熱材17が断熱空間63を上昇していく際に、従来の真空断熱材56(図18参照)と異なって、ウレタンフォーム原液溜まり56aの上方にウレタンフォーム原液の発泡に必要な空間を付与することができる。また、真空断熱材21の前端部が上昇する未硬化の発泡断熱材17の流れをガイドすることで、発泡断熱材17の流れ方向を連通口61に向かうように変えることができる。その結果、この冷蔵庫1によれば、断熱仕切り壁60内に十分な発泡断熱材17を充填することができる。
また、冷蔵庫1によれば、フランジ部19bに隣接して連通口61が設けられているので、ウレタンフォーム原液溜まり56aで発泡して形成された未硬化の発泡断熱材17が、より効率よく連通口61から断熱仕切り壁60内に取り込まれる。
また、冷蔵庫1によれば、真空断熱材21に設けられる端部凹所22aおよび凹所22は、外包材24内に配置される芯材23の厚さを放熱パイプ20の径に応じて減じることで形成されているので、従来の真空断熱材の製造方法(例えば、特許文献1参照)のように、プレス成形法で真空断熱材56(図18参照)に型押しして凹所57(図18参照)を形成したものと異なって、外包材24の変形量が小さい。よって、真空断熱材21の外包材24の損傷が防止される。
また、冷蔵庫1によれば、真空断熱材21、31、31´に設けた凹所(22、32、32´)と端部凹所(22a、32a、32b、32c)とで、外箱19に設けられた放熱パイプ20を覆う。具体的には、フランジ部19bの近傍に配設される放熱パイプ20は、端部凹所22aで覆い、これに隣り合わせて配設される放熱パイプ20は凹所22で覆う。
そして、放熱パイプ20間の寸法W1は、放熱飽和距離が確保される最短距離である180mm〜220mmとし、端部凹所22a内に配設される放熱パイプ20とフランジ部19b間の寸法W2を、露付きが防止できるとともに放熱パイプ20の熱による悪影響がでない40mm〜70mmとしている。
従って、隣り合った放熱パイプ20同士が熱干渉して庫内1nに熱影響を与えない。また、真空断熱材21、31、31´の端部に従来の凸部59(図16参照)がないので、放熱パイプ20を背面板12、側面板11にそれぞれ大きく広げられ、背面板12、側面板11を放熱パイプ20のための放熱器として十分に活用できる。また、放熱パイプ20とフランジ部19bと間の距離が適正にできるので、結露防止の効果が得られる。
また、フランジ部19bの裏側に形成されるR曲げ部19a(内箱係止部)と、真空断熱材21側の端部凹所22a先端との間の距離は、10mm以上離して真空断熱材21を設けると共に、凹所22の幅寸法L3および端部凹所22aの短手方向の幅寸法L4を、それぞれ40〜60mmとした。
従って、真空断熱材21を側面板11に取り付ける時に、該真空断熱材21がR曲げ部19aに接触して損傷することがなく、また、端部凹所22a内に配設される放熱パイプ20とフランジ部19bとの間の寸法W2(40mm〜70mm)を容易に確保できる。
また、背面板12に取り付ける真空断熱材31は、その外周縁全域にL字状の端部凹所32a・32b・32cが形成される。従って、従来の蛇行状に放熱パイプを収納する溝を有する真空断熱材に比較し、放熱パイプ20を収納する凹所32、端部凹所32a・32b・32cの形成が容易であり、放熱パイプ20のUタ−ン部20a或いは引き出し部20bの形状に変形があっても、真空断熱材31は端部凹所32a・32b・32cへの収納を許容することができる。また、放熱パイプ20の設置作業が容易であり、作業性を向上できる。
加えて、真空断熱材21に設けられる凹所22および端部凹所22aと真空断熱材31、31´に設けられる凹所32、32´および端部凹所32a、32b、32cは、それぞれ芯材23、33等内に収納される無機繊維の積層体の積層厚みを変えることにより形成できる。
従って、放熱パイプ20を収納するための真空断熱材21の凹所22および端部凹所22a、および真空断熱材31、31´の凹所32、32´および端部凹所32a、32b、32cを作るのに、従来のような設備或いは治具等が必要なくなり、真空断熱材21、31を折り曲げる、引き伸ばす等の工程で凹所22、32、32´等を形成しないため、外包材24、34の損傷を抑制できる。
なお、真空断熱材21の端部凹所22aと真空断熱材31の端部凹所32a、32b、32cは、真空断熱材の縁部に沿って設けられ、外方が開放されたへこんだ形状で放熱パイプ20を覆う形状であれば、例示したL字状以外の如何なる形状としてもよい。同様に、真空断熱材21の凹所22と真空断熱材31、31´の凹所32、32´は、放熱パイプ20を覆うへこんだ形状であれば、例示した形状以外の如何なる形状としてもよい。
また、前記実施形態で例示した真空断熱材21に設けられる凹所22、端部凹所22a、22bの深さ寸法、真空断熱材31、31´に設けられる凹所32、32´の深さ寸法、端部凹所32a、32b、32cの深さ寸法、放熱パイプ20の径等の数値は、一例であり、前記の本発明が成立する範囲で適宜選択できる。
1 冷蔵庫
5 冷蔵室扉
11 側面板
12 背面板
12b 立ち上がり部(屈曲部)
12c 平面部(背面板の後部)
18 内箱
19 外箱
19a R曲げ部(内箱係止部)
19b フランジ部
20 放熱パイプ
20a Uタ−ン部(端縁側に配置される放熱パイプ)
20c 直線部(中央側の放熱パイプ)
21 真空断熱材
22 凹所
22a 端部凹所
23 芯材
25 積層体(原綿材)
31 真空断熱材(真空断熱材)
31b 曲げ部(端部凹所の先端部)
32 凹所
32a、32b、32c 端部凹所
60 断熱仕切り壁
61 連通口(発泡断熱材取入れ口)
63 断熱空間

Claims (3)

  1. 外箱の開口に形成されたフランジ部を介してこの外箱の内側に配置される内箱が係止されると共に、前記外箱の内面に沿って延設された放熱パイプを真空断熱材が覆っており、前記外箱と前記内箱との間の断熱空間に発泡断熱材が充填されており、前記内箱の内部空間を仕切る断熱仕切り壁内に発泡断熱材が充填されている冷蔵庫に於いて、
    前記真空断熱材は、芯材と、この芯材を減圧包装する外包材とで形成されており、
    最も前記フランジ部寄りに配置される前記放熱パイプ部分を覆う真空断熱材の端部凹所は、外方が開放されるように前記芯材が凹んだ形状をもって真空断熱材の縁部に沿って設けられ、
    前記端部凹所の前記フランジ部側の端縁は、前記断熱空間と前記断熱仕切り壁内とに連通するように前記断熱仕切り壁に形成される発泡断熱材取入れ口の投影面内に位置していることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1に記載の冷蔵庫に於いて、
    前記発泡断熱材取入れ口は、前記フランジ部に隣接するように前記断熱仕切り壁に形成されていることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1に記載の冷蔵庫に於いて、
    記真空断熱材には、前記端部凹所に加えて、前記放熱パイプを収めて覆う凹所が前記外箱の内面と対向する面に更に形成されており、
    前記端部凹所および前記凹所は、前記芯材の厚さが前記放熱パイプの径に応じて減じられて形成されていることを特徴とする冷蔵庫。
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