JP6558874B2 - 真空断熱材の製造方法 - Google Patents

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本発明は、空断熱材の製造方法に関する。
冷蔵庫には、外郭としての内箱及び外箱を備え、その内箱と外箱との間に圧縮機から吐出される冷媒の放熱に利用される放熱パイプが引き回されたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。そして、内箱と外箱との間には、断熱用の真空断熱材及び発泡断熱材(ウレタンフォーム)も配設される。
特許文献1に記載の真空断熱材は、外包材内に第一の積層体、第二の積層体及び第三の積層体などが収容されている。そして、特許文献1に記載の技術では、第一の積層体などが収容された外包材を、真空引きされた真空チャンバー内でプレス加工し、その後、このプレス加工した外包材を大気圧下に置く。これにより、第三の積層体は、第一の積層体と第二の積層体との間に形成された間隔に入り込み、それに伴って第三の積層体側に凹部が形成される。この凹部は、冷蔵庫に備えられた冷媒回路の冷媒を放熱するのに利用される放熱パイプを引き回すための空間として利用されるものである。
特開2012−62905号公報(たとえば、請求項1、図7参照)
特許文献1に記載の技術では、第三の積層体が、第一の積層体と第二の積層体の表面の位置まで入り込まず、凹部が埋まらない場合がある。すると、第一の積層体側の表面及び第二の積層体側の表面よりも引っ込んでいる可能性があり、その部分にも凹部が形成されてしまう場合がある。
このように、特許文献1に記載の真空断熱材では、両面に凹部が形成されてしまい、その分、外包材内の芯材の厚みが低減して断熱性能が低下してしまうという課題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、断熱性能が低下してしまうことを抑制する空断熱材の製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る真空断熱材の製造方法は、第1の繊維集合体及び複数の第2の繊維集合体が外包材に収容されている真空断熱材の製造方法であって、複数の前記第2の繊維集合体を、間隔を空けて並べて凹部を形成しながら、前記第1の繊維集合体上に積層し、第1の繊維集合体及び前記第2の繊維集合体を前記外包材内に収容し、減圧されたチャンバー内において、前記第1の繊維集合体及び前記第2の繊維集合体が収容されている前記外包材を第1の金型に配置し、減圧されたチャンバー内において、前記第1の金型の凸部を前記凹部に挿入しながら、前記第1の繊維集合体及び前記第2の繊維集合体が収容された前記外包材を前記第1の金型で積層方向にプレスして、外包材の片面のみが凹部によって表面が凹んだ形状に形成されるようにし、前記外包材の端部を溶着して前記外包材を密閉する。
本発明に係る真空断熱材の製造方法によれば、上記構成を有しているため、断熱性能が低下してしまうことを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の模式図である。 図1に示す冷蔵庫のB−B断面図である。 図1に示す冷蔵庫のC−C断面図である。 図3に示すAの部分の拡大図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の発泡方法の説明図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫が備える真空断熱材の断面図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の放熱パイプ及び真空断熱材の関係を示す正面図である。 図7に示すD−D断面図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の備える真空断熱材となるものを真空プレス機のチャンバーに投入した状態を模式的に示した図である。 図9の真空プレス機の第1の金型及び第2の金型でプレス加工している様子を模式的に示した図である。 図9に示す真空プレス機の溶着機で外包材の端部を封止している様子を模式的に示した図である。 図9の真空プレス機でプレス加工し、第1の金型及び第2の金型が真空断熱材から離れた状態を模式的に示した図である。 図9で示した第1の金型とは別の第1の金型を備えた真空プレス機の説明図である。 図9で示した第1の金型とは別の第1の金型を備えた真空プレス機で製造された真空断熱材の断面などの説明図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の備える真空断熱材の変形例1である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の備える真空断熱材の変形例2である。
以下、本発明に係る真空断熱材23及びそれを備えた冷蔵庫1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
[冷蔵庫1の構成について]
図1は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の模式図である。なお、図1は、冷蔵庫1を斜め前方から見た図である。冷蔵庫1は、食品などの貯蔵物を冷蔵(たとえば10℃以下)、冷凍(たとえば、−12℃以下)して収容する冷蔵庫本体30と、冷蔵庫本体30の前面開口を開閉する複数のドア7〜12を備えているものである。
冷蔵庫本体30には、食品などを設置する貯蔵室として、上から冷蔵室2と、製氷室3、第1冷凍室4及び第2冷凍室5と、野菜室6とが設けられている。これらの貯蔵室の前面開口部分には、それぞれドア7〜12が設けられている。すなわち、冷蔵室2にはドア7及びドア8が設けられ、製氷室3にはドア9が設けられ、第1冷凍室4にはドア10が設けられ、第2冷凍室5にはドア11が設けられ、野菜室6にはドア12が設けられている。
ドア7及びドア8に対応する冷蔵室扉は、冷蔵室2を開閉する扉であり、観音開き式の左右二枚の扉より構成されている。なお、ドア7及びドア8には、貯蔵品を載置するのに利用されるケースであるドアポケット28b及びドアポケット28aが設けられている(図3参照)。ドア9、ドア10及びドア11に対応する冷凍室扉は、冷凍室を開閉する扉であり、引き出し式の独立した三枚の扉である。ドア12に対応する最下段の野菜室扉は、野菜室6を開閉する扉であり、引き出し式の扉である。なお、引き出し式の扉は、貯蔵物が収容される収容ケースとともに引き出される扉である。
図2は、図1に示す冷蔵庫1のB−B断面図である。冷蔵庫1は、冷却器17、圧縮機18、凝縮器及び絞り装置などを有している。そして、これらは冷媒配管などで接続されて冷凍サイクルを構成している。また、冷蔵庫1は、冷却器17で生成された冷気を冷蔵室2などの各貯蔵室に供給するのに利用される送風機16、及び送風機16の回転数、圧縮機18の回転数、後述する開閉ダンパなどの制御をする制御基板14が設けられている。
圧縮機18は、冷媒を圧縮するものであり、たとえば容量制御ができるインバーター圧縮機などが採用されるものである。圧縮機18は、たとえば冷蔵庫本体30の底部側に設置される。冷却器17は、蒸発器として機能するものであり、たとえば複数並列に配置されたフィン、及び複数のフィンに接続されたチューブなどを有する熱交換器で構成されるものである。
ここで、冷蔵庫1には、圧縮機18から供給される冷媒を放熱するのに利用される放熱パイプ22が設けられている。この放熱パイプ22が、冷蔵庫1の凝縮器に対応している。放熱パイプ22は、冷蔵庫本体30の外郭を構成する側面板32及び側面板32の内側(発泡断熱材19の側)に取り付けられている(図3参照)。
また、冷蔵庫1には、図示省略のキャピラリーチューブなどが設けられている。このキャピラリーチューブが絞り装置に対応している。なお、絞り装置は、キャピラリーチューブに限定されるものではなく、膨張弁などであってもよい。
冷蔵庫1の冷凍サイクルを循環する冷媒としては、たとえばイソブタン(R600a)が用いられる。なお、他の冷媒を用いても良いが、イソブタンは、廃棄した場合にオゾン層が破壊されにくく、温暖化係数が低いなどの利点がある。
冷却器17で冷却された冷気は、冷蔵庫本体30内を循環する。すなわち、冷却器17で冷却された冷気は、送風機16の作用により、冷蔵室2、製氷室3、第1冷凍室4、第2冷凍室5及び野菜室6に供給され、冷却器17に戻る。なお、各貯蔵室への冷気量は、各風路に設けた図示省略の電動式の開閉ダンパで制御される。
図3は、図1に示す冷蔵庫1のC−C断面図である。図4は、図3に示すAの部分の拡大図である。図3及び図4を参照して冷蔵庫本体30について説明する。冷蔵庫本体30には、上述したように、各貯蔵室を区画して構成する内箱31と、外郭を構成する外箱21との間の空間に発泡断熱材19が発泡充填される。
なお、外箱21は、側面板32及び背面板20を有するものである。外箱21を構成する側面板32及び背面板20は、たとえば0.4〜0.5mm程度の板厚が鉄板などで構成されるものである。
側面板32及び背面板20には、冷凍サイクルの凝縮器の役割を果たす放熱パイプ22がW1の間隔(ピッチ)でアルミニウム製のテープなどで固定されている。放熱パイプ22の直径は4.0〜5.0mm程度である。
冷蔵庫本体30の前面側開口部側には、内箱31を外箱21に係止する係止部の内箱係止部21aが外箱21に形成されている。外箱21の内箱係止部21aは、弾性変形することで、内箱31の被係止部31aを挟み込むように保持している。これにより、外箱21と内箱31とが固定される。
発泡断熱材19は、外箱21と内箱31との間に形成される空間に充填される。具体的には、真空断熱材15は、予め背面板20に、アルミニウム製の粘着テープ、ホットメルトなどで貼り付けられる。また、冷蔵庫1の両側面側にそれぞれ配置された真空断熱材23は、予め側面板32に、アルミニウム製の粘着テープ、ホットメルトなどで貼り付けられる。それから、発泡断熱材19は、外箱21と内箱31との間に形成される空間に充填される。これにより、発泡断熱材19が、側面板32と真空断熱材23との間及び背面板20と真空断熱材15との間に侵入することを防止することができる。
なお、真空断熱材23には、真空断熱材15とは異なり、放熱パイプ22の対向位置に配置されるものである。このため、真空断熱材23には、たとえば曲げ形成された連続する放熱パイプ22が配置される凹部29が形成されている(図6参照)。真空断熱材23には、この凹部29が形成されているため、放熱パイプ22を側面板32に押し付けてしまうことを抑制することができるようになっている。
なお、本実施の形態では、冷蔵庫1の両側面側に放熱パイプ22が配置された場合を一例に説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、冷蔵庫1の背面側に放熱パイプ22が配置されていてもよい。この場合には、真空断熱材15の代わりに凹部29が形成された真空断熱材23を設置すればよい。
図5は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の発泡方法の説明図である。図5を参照して冷蔵庫本体30内への発泡断熱材19(ウレタンフォーム)の発泡方法について説明する。
図5に示すように、冷蔵庫本体30内、すなわち、外箱21と内箱31との間の空間へのウレタンフォーム原液を注入する場合、冷蔵庫本体30の背面板20が上に位置するよう冷蔵庫本体30を発泡装置(図示)内にセットする。そして、背面板20に設けた複数の注入口33(33a、33b)からウレタンフォーム原液を注入する。
注入されたウレタンフォーム原液は、冷蔵庫本体30の外箱21と内箱31との間の間口縁側全体に回り込み、その後、背面板20に向けて発泡を開始し、内箱31と外箱21とで構成される冷蔵庫本体30の空間を埋めるように充填される。
この際、後述する真空断熱材23は、予め外箱21の内面側に、たとえばホットメルト、シール材などにより仮固定されている。真空断熱材23は、この発泡断熱材19の発泡充填により冷蔵庫本体30の外箱21の内側(発泡断熱材19側)に固着される。
[真空断熱材23及び放熱パイプ22の構成について]
図6は、本実施の形態に係る冷蔵庫1が備える真空断熱材23の断面図である。図7は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の放熱パイプ22及び真空断熱材23の関係を示す正面図である。図8は、図7に示すD−D断面図である。
なお、図5では、2つの凹部29が形成された真空断熱材23を一例に説明している。図7及び図8に示すような凹部29が6つ形成された真空断熱材23は、たとえば図5に示すものを3つ並べることで構成してもよいし、6つの凹部29を有する1つの真空断熱材23であってもよい。また、図6及び図8において、隣接する凹部29の中心部の間隔は、W1で示され、凹部29の幅寸法はL1で示されている。図6〜図8を参照して真空断熱材23及び放熱パイプ22などについて説明する。
真空断熱材23は、繊維を有する芯材26と、芯材26が収容された外包材25とを有しているものである。芯材26は、平面状の第1の繊維層Aと、凹部29を有する第2の繊維層Bとを有しているものである。ここで、第1の繊維層Aは、第1の繊維集合体40を有し、第2の繊維層Bは、複数の第2の繊維集合体24aを有する。第1の繊維層A(第1の繊維集合体40)上には、一方の面上に複数の第2の繊維層(第2の繊維集合体24a)が配置され、他方の面が平面状に形成されている。
第1の繊維集合体40及び第2の繊維集合体24aは、たとえば、グラスウール、グラスファイバ、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、或いは木綿などの天然繊維などで構成される。
なお、本実施の形態では、第1の繊維集合体40は、2つの繊維集合体を有している。すなわち、第1の繊維集合体40は、繊維集合体24b及び繊維集合体24cを有し、2層構造となっているものである。なお、第1の繊維集合体40は、2層構造に限定されるものではなく、1層でもよいし、3層以上でもよい。
第2の繊維層Bは、第1の繊維層A側に凹んだ凹部29が形成されるように第1の繊維層A上に積層されている。具体的には、第2の繊維集合体24aは、図6の例では、第1の繊維集合体40上に3つ配置されている。そして、隣接する第2の繊維集合体24aの端部の間には、予め設定された大きさの凹部29が形成されている。複数の第2の繊維集合体24aは、隣接する一方の第2の繊維集合体24aと他方の第2の繊維集合体24aとが、凹部29が形成されるように間隔を空けて並べられているということである。この凹部29には、たとえば銅などで構成された放熱パイプ22が配置される。凹部29は、冷蔵庫本体30の上下方向に伸びるように直線状に形成されている。そして、凹部29は、冷蔵庫本体30の奥行き方向に並ぶように複数形成されている。
凹部29は、放熱パイプ22を覆う左右両側に壁部を有する凹んだ形状(凹形状)を有しており、その深さの寸法D1はたとえば約5mm、幅寸法L1はたとえば40〜70mmである。ここで、幅寸法L1については、冷蔵庫1の製造工程で発生する誤差などを考慮したものとなっている。
凹部29の幅寸法L1は、(1)放熱パイプ22の直径(たとえば、4.0mm)、(2)凹部29を形成する上での製造誤差、(3)真空断熱材23を側面板32に取り付ける際の取り付け誤差、(4)放熱パイプ22が側面板32の平面上で多少曲がっていたりすること、及び、(5)放熱パイプ22の側面板32への取り付け誤差などを考慮して設定される。
また、凹部29の深さ寸法D1は、ウレタンフォームの発泡により真空断熱材23、放熱パイプ22、側面板32の順に外側に押し付けられ、側面板32に押し圧痕が生じたり、真空断熱材23の外包材25に損傷が生じたりしないように、放熱パイプ22の直径以上、たとえば5.0mmに設計されている。
仮に、凹部29の深さ寸法D1が放熱パイプ22の直径に満たない場合、ウレタンフォームの発泡により真空断熱材23、放熱パイプ22、側面板32の順に圧力が加わり、冷蔵庫1の側面に放熱パイプ22の形状が浮かび上がってくるため、外観不良となる。
なお、凹部29の深さ寸法D1は、第2の繊維集合体24aの厚みを適宜設定することで変化させることができる。また、凹部29の幅寸法L1は、隣接する第2の繊維集合体24aの設置間隔を適宜設定することで変化させることができる。このように、真空断熱材23は、深さ寸法D1及び幅寸法L1の調整が容易である。
外包材25は、芯材26を収容するものである。外包材25には、芯材26の外周面と密着するように芯材26が収容されている。外包材25は、たとえば、熱溶着用のプラスチック層を有する金属蒸着ラミネートフィルムなどで構成される。
[真空断熱材23の製造方法について]
図9は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の備える真空断熱材23となるものを真空プレス機300のチャンバー200に投入した状態を模式的に示した図である。図9を参照して真空断熱材23を製造するのに利用される真空プレス機300の説明及び真空断熱材23の製造工程の説明をする。
(真空プレス機300)
真空プレス機300は、第1の繊維集合体40、第2の繊維集合体24a及び外包材25などが投入され、真空引きされる空間を有するチャンバー200と、チャンバー200から空気を排出するのに利用される配管202と、配管202に連通しているポンプ201と、チャンバー200内を大気圧に戻す際に利用される配管203とを有している。
また、真空プレス機300は、チャンバー200に連通する配管202及び配管203と、チャンバー200内の減圧に利用されるポンプ201とを有している。
さらに、真空プレス機300は、第1の繊維集合体40、第2の繊維集合体24a及び外包材25をプレスするのに利用される第1の金型27b1及び第2の金型27b2と、外包材25の端部を溶着し、真空断熱材23を密閉するのに利用される溶着機100とを有している。
なお、チャンバー200内を減圧(真空引き)する場合には、ポンプ201を駆動して配管202を介してチャンバー200内の空気を排出する。また、チャンバー200内を大気圧に戻す場合には、配管203を介してチャンバー200内に空気を供給する。
チャンバー200内には、第1の繊維集合体40、第2の繊維集合体24a及び外包材25をプレスするのに利用される第1の金型27b1及び第2の金型27b2が設けられている。このように、真空プレス機300では、チャンバー200内を減圧した状態で、第1の繊維集合体40、第2の繊維集合体24a及び外包材25をプレスすることができるものである。
第1の金型27b1は、第1の繊維集合体40、第2の繊維集合体24a及び外包材25をプレスした状態において、凹部29に挿入される凸部T1を有しているものである。より詳細には、第1の金型27b1は、第1の繊維集合体40のうちの凹部29に対応する面と対向する部分については凸部T1が形成され、第2の繊維集合体24aのうちの第1の金型27b1側の面と対向する部分については平面状に形成されている。
第2の金型27b2は、第1の金型27b1とともに第1の繊維集合体40、第2の繊維集合体24a及び外包材25をプレスするものである。第2の金型27b2は、第1の金型27b1の対向位置に設けられ、第1の繊維集合体40(第1の繊維層A)との対向面が平面状に形成されたものである。
(製造方法について)
原綿の無機繊維は、乾燥がなされた後に、予め設定された寸法に切断される。これにより、第1の繊維集合体40、及び複数の第2の繊維集合体24aが作成される。そして、第1の繊維集合体40上に複数の第2の繊維集合体24aが配置される。次に、第1の繊維集合体40及び複数の第2の繊維集合体24aは、外包材25内に収容する。そして、外包材25内に第1の繊維集合体40及び複数の第2の繊維集合体24aを収容したものは、チャンバー200内に投入される。この投入した状態が、図9に示す状態である。
ここで、外包材25は、端部が溶着されて形成された耳部25aを有している。すなわち、外包材25は、端部のうちの一部が、第1の繊維集合体40、及び複数の第2の繊維集合体24aが外包材25から出ないように閉じられている。そして、外包材25は、端部のうちの残りが第1の繊維集合体40及び複数の第2の繊維集合体24aを収容できるように開放されている。
図10は、図9の真空プレス機300の第1の金型27b1及び第2の金型27b2でプレス加工している様子を模式的に示した図である。外包材25内に第1の繊維集合体40及び複数の第2の繊維集合体24aを収容したものは、第1の金型27b1及び第2の金型27b2の予め設定された位置に配置され、第1の金型27b1及び第2の金型27b2でプレスされる。これにより、外包材25内に第1の繊維集合体40及び複数の第2の繊維集合体24aを収容したものは、予め設定された厚みになるように圧縮される。なお、外包材25内に第1の繊維集合体40及び複数の第2の繊維集合体24aを収容したものをプレスする方向は、第1の繊維集合体40に複数の第2の繊維集合体24aを積層方向した方向である。
ここで、第1の金型27b1及び第2の金型27b2でプレスしている状態において、ポンプ201が駆動され、チャンバー200内の減圧がなされる。すなわち、プレス加工がなされるとともにポンプ201が駆動され、外包材25内の空気がチャンバー200内から排出される。
図11は、図9に示す真空プレス機300の溶着機100で外包材25の端部を封止している様子を模式的に示した図である。チャンバー200内の圧力が予め設定された値より小さくなり、外包材25内の空気が排出されたら、溶着機100を駆動する。すなわち、溶着機100を駆動して外包材25の開放部分が溶着され、外包材25が閉じられる。なお、溶着し終えたら、ポンプ201を止めてもよい。
図12は、図9の真空プレス機300でプレス加工し、第1の金型27b1及び第2の金型27b2が真空断熱材23から離れた状態を模式的に示した図である。溶着機100を駆動して外包材25の開放部分を溶着したら、第1の金型27b1及び第2の金型27b2と溶着機100とを真空断熱材23から離す。また、チャンバー200内を大気圧に戻すために配管203を介して空気をチャンバー200内に供給する。
なお、真空断熱材23の両端の耳部25aは、それらの根元を基点として真空断熱材23の凹部29が形成される側と反対側に折り曲げられ、粘着テープ、接着剤など(図示省略)で固定される。
図13は、図9で示した第1の金型27b1とは別の第1の金型27aを備えた真空プレス機301の説明図である。図14は、図9で示した第1の金型27b1とは別の第1の金型27aを備えた真空プレス機301で製造された真空断熱材23’の断面などの説明図である。図13及び図14に示すように、第1の金型27b1の代わりに、第1の繊維集合体40及び複数の第2の繊維集合体24aとの接触面が平面であって凸部T1を有さない第1の金型27aを用いた場合では、凹部29の位置がプレスされない。このため、真空プレス機301で製造された真空断熱材23’には、凹部29の形成位置の反対側に凹部50が形成されてしまう。
すなわち、第1の金型27a及び第2の金型27b2を用いてプレスをし、その後、チャンバー200内を大気圧に戻すと、真空断熱材23’に大気圧が加わり、真空断熱材23’が瞬間的に潰れ、凹部50が形成されてしまう。凹部50が形成されてしまうと、真空断熱材23’の厚みが小さくなってしまう。すなわち、真空断熱材23’は、凹部50の溝の深さD2の分、厚みが小さくなってしまっており、断熱性能が低下してしまう。
そこで、本実施の形態では、凹部29に挿入される凸部T1が形成された第1の金型27b1を用いて真空断熱材23の製造をしている。第1の繊維集合体40及び第2の繊維集合体24aが収容された外包材25は、凹部29が形成された部分が第1の金型27b1の凸部T1にプレスされる。このため、チャンバー200を大気圧に戻しても、真空断熱材23に凹部50が形成されることを防ぐことができる。
[本実施の形態に係る冷蔵庫1及び真空断熱材23の有する効果]
本実施の形態に係る冷蔵庫1の真空断熱材23は、減圧下において、第2の金型27b2及び凸部T1を有する第1の金型27b1でプレスして得られるものである。すなわち、減圧下において、凹部29の形成位置もプレスされるものである。このため、真空断熱材23を大気圧に戻しても、凹部29の形成位置の反対側に、凹部50(図13及び図14参照)が形成されることを防ぐことができる。このため、真空断熱材23のうちの凹部29の形成された部分の厚みが、小さくなってしまうことを防ぐことができる。そして、本実施の形態に係る冷蔵庫1は、この真空断熱材23を備えているので断熱性能の低下が抑制される。
本実施の形態に係る冷蔵庫1の真空断熱材23は、プレス機、治具などを用いて強制的に外包材25などを伸ばし、凹部29を形成するものではない。これにより、芯材26の折れ、外包材25の伸びなどが発生することが抑制され、真空断熱材23の断熱性能が低減してしまうことが抑制される。
[変形例1及び変形例2]
図15は、実施の形態に係る冷蔵庫1の備える真空断熱材23の変形例1である。図15に示すように、第2の繊維集合体34aの端部に切欠部34a1を形成して凹部29bを形成してもよい。切欠部34a1は、第1の繊維集合体40に接触していない側の面から、接触している側の面に向かうテーパー状に形成されたものである。2つの切欠部34a1によって1つの凹部29bが構成される。この変形例1の場合には、隣接する第2の繊維集合体24aの間に間隔を設けないでもよい。
図16は、実施の形態に係る冷蔵庫1の備える真空断熱材23の変形例2である。平面であるテーパー状に限定されるものではなく、なお、図16に示すように、曲面的な切欠部44a1を有する第2の繊維集合体44aを第1の繊維集合体40上に配置してもよい。2つの切欠部44a1によって1つの凹部29cが構成される。
なお、変形例1の構造のものを製造する場合には、第1の金型27b1の凸部T1の形状は、凹部29bの形状に応じて変更すればよい。同様に、変形例2の構造のものを製造する場合には、第1の金型27b1の凸部T1の形状は、凹部29cの形状に応じて変更すればよい。なお、変形例1及び変形例2における金型の凸部は、90度のエッジ部を有する凸部T1と比較するとエッジが緩くなる。このため、外包材25をプレスしたときに外包材25が破けたり、傷ついたりしてしまうことを抑制することができる。
また、変形例1、変形例2では、複数の第2の繊維集合体34a或いは複数の第2の繊維集合体44aの態様について説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、複数の第2の繊維集合体34aは、一体形成されたものであってもよいし、同様に、複数の第2の繊維集合体44aは、一体形成されたものであってもよい。このように一体形成することで、第1の繊維集合体40上に第2の繊維集合体34a或いは複数の第2の繊維集合体44aを配置する作業負担を抑制することができる。
変形例1及び変形例2の態様であっても、本実施の形態に係る冷蔵庫1及び真空断熱材23の有する効果と同様の効果を得ることができる。
1 冷蔵庫、2 冷蔵室、3 製氷室、4 第1冷凍室、5 第2冷凍室、6 野菜室、7 ドア、8 ドア、9 ドア、10 ドア、11 ドア、12 ドア、14 制御基板、15 真空断熱材、16 送風機、17 冷却器、18 圧縮機、19 発泡断熱材、20 背面板、21 外箱、21a 内箱係止部、22 放熱パイプ、23 真空断熱材、24a 第2の繊維集合体、24b 繊維集合体、24c 繊維集合体、25 外包材、25a 耳部、26 芯材、27a 第1の金型、27b1 第1の金型、27b2 第2の金型、28a ドアポケット、28b ドアポケット、29 凹部、29b 凹部、29c 凹部、30 冷蔵庫本体、31 内箱、31a 被係止部、32 側面板、33 注入口、34a 第2の繊維集合体、34a1 切欠部、40 第1の繊維集合体、44a 第2の繊維集合体、44a1 切欠部、50 凹部、100 溶着機、200 チャンバー、201 ポンプ、202 配管、203 配管、300 真空プレス機、301 真空プレス機、A 第1の繊維層、B 第2の繊維層、T1 凸部。

Claims (2)

  1. 第1の繊維集合体及び複数の第2の繊維集合体が外包材に収容されている真空断熱材の製造方法であって、
    複数の前記第2の繊維集合体を、間隔を空けて並べて凹部を形成しながら、前記第1の繊維集合体上に積層し、
    前記第1の繊維集合体及び前記第2の繊維集合体を前記外包材内に収容し、
    減圧されたチャンバー内において、前記第1の繊維集合体及び前記第2の繊維集合体が収容されている前記外包材を第1の金型に配置し、
    減圧されたチャンバー内において、前記第1の金型の凸部を前記凹部に挿入しながら、前記第1の繊維集合体及び前記第2の繊維集合体が収容された前記外包材を前記第1の金型で積層方向にプレスして、前記外包材の片面のみが前記凹部によって表面が凹んだ形状に形成されるようにし
    前記外包材の端部を溶着して前記外包材を密閉する
    ことを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  2. 前記第1の金型と、前記第1の金型の対向位置に設けられ、前記第1の繊維集合体との対向面が平面状に形成された第2の金型とで、前記第1の繊維集合体及び前記第2の繊維集合体が収容された前記外包材を積層方向にプレスする
    ことを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材の製造方法。
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