JP6469232B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D23/00General constructional features
    • F25D23/06Walls

Description

この発明は、冷蔵庫に関するものである。特に冷蔵庫に用いる真空断熱材の耳折りに関するものである。
家庭用電化製品について省エネルギーが強く望まれている。たとえば冷蔵庫においては、冷蔵庫の外箱と内箱との間の空間に発泡断熱材を充填し、庫内からの冷気漏れ、外部からの熱侵入を防ぐようにしている。そして、冷蔵庫において、さらに省エネルギーをはかるために、優れた断熱性能を有する断熱材が求められている。
そこで、たとえば冷蔵庫背面側にある注入口から、冷蔵庫の外箱と内箱との間に発泡断熱材を充填して空間を埋めるだけでなく、真空断熱材を取り付けた後に発泡断熱材を充填することで、さらに断熱をはかることができるようにした冷蔵庫が提案されている。真空断熱材は、スペーサの役割を持つ芯材を、ガスバリア性を有する外包材中に挿入し、外包材を圧縮などして外包材内部を減圧し、封止して形成したものである。
ここで、たとえば、真空断熱材の芯材は空間の形状に合わせて形成される。また、減圧後に外包材内部に空気などが入らないようにするために外周部分に熱溶着などを行う。このため、真空断熱材の外周部分は、芯材が詰められていない余剰部分となる耳部となる。
たとえば、冷蔵庫の外箱と内箱との間に取り付ける真空断熱材の耳部をそのままにしておくと、耳部が発泡断熱材の充填を阻害する、発泡断熱材の材料も多くなるなどの可能性がある。そこで、真空断熱材の耳部を折る耳折りを行って耳部を固定し、冷蔵庫に取り付けるようにした真空断熱材が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2013−245909号公報
しかしながら、耳折りした真空断熱材を取り付けた後、たとえば、外箱と内箱との空間に発泡断熱材を充填する。このとき、空間に存在した一部の空気が抜けきれずに空間内に留まることがある。留まった空気は、たとえば、真空断熱材の耳折り部分で逃げ場を失って溜まる。空気が溜まった状態で冷蔵庫を運転すると、溜まった空気が膨張、収縮などをして、内箱および外箱の壁面に力を加えて冷蔵庫内外の壁を変形などさせてしまう可能性があった。たとえば、特許文献1では、耳部を切断するなどの加工を行っているが、空気に対する対応はとられていない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、消費電力低減に寄与しつつ、耳折りによる変形を回避することができる蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明に係る冷蔵庫は、外包材内に芯材が収納され、外包材の内部が減圧された真空断熱材を備える冷蔵庫であって、冷蔵庫箱体を構成する内箱と外箱とを備え、真空断熱材は、内部において、芯材が詰められた本体部と、芯材のない外周部とを備え、外周部は、本体部側に折り曲げられて本体部に固定された固定部と、本体部に固定されていない非固定部とを有し、内箱は非固定部において固定されていない外周部を押さえるスペーサを備えるものである。
また、この発明に係る冷蔵庫は、外包材内に芯材が収納され、外包材の内部が減圧された真空断熱材を備える冷蔵庫であって、冷蔵庫箱体を構成する内箱と外箱とを備え、真空断熱材は、内部において、芯材が詰められた本体部と、芯材のない外周部とを備え、外周部は、本体部側に折り曲げられて本体部に固定された固定部と、本体部に固定されていない非固定部とを有し、外箱と内箱との間に充填する発泡断熱材の材料を注入する注入口を2箇所以上に有し、注入口が、冷蔵庫の高さ方向の2箇所に設けられており、真空断熱材は、2箇所の注入口の略中間となる位置に非固定部を有するものである。
この発明によれば、真空断熱材の耳折りにおいて外周部を固定しない非固定部を形成するようにしたので、外周部と本体部との間に空気が溜まらない真空断熱材を得ることができる。このため、たとえば、空気の膨張などによって冷蔵庫などを変形させることを防ぐことができる。
この発明に係る実施の形態1に係る冷蔵庫100を斜め前方から見た図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫100の内部構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫箱体1aの構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る放熱パイプ16と真空断熱材41との関係の一例を示す図(その1)である。 この発明の実施の形態1に係る放熱パイプ16と真空断熱材41との関係の一例を示す図(その2)である。 この発明の実施の形態1に係る真空断熱材41の製造工程を時系列に説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る耳部46を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る耳折りについて説明する図(その1)である。 この発明の実施の形態1に係る耳折りについて説明する図(その2)である。 この発明の実施の形態1に係る非固定部49を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る内箱30を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫100における発泡断熱材40を形成する手順を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫100の側面における発泡断熱材40の充填経路を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る背面側の真空断熱材41と注入口23の位置関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る背面板22における注入口23の別例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る背面側の真空断熱材41と注入口23の位置関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る背面板22における注入口23の他の例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る凹部42の形状例を示す図(その1)である。 この発明の実施の形態3に係る凹部42の形状例を示す図(その2)である。
以下、発明の実施の形態に係る真空断熱材などについて図面などを参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。また、以下の説明において、図における上方を「上側」とし、下方を「下側」として説明する。さらに、理解を容易にするために、方向を表す用語(たとえば「右」、「左」、「前」、「後」など)などを適宜用いるが、説明のためのものであって、これらの用語は本願に係る発明を限定するものではない。また、冷蔵庫を正面側から見て上下となる方向を高さ方向とし、左右となる方向を幅方向とする。そして、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1はこの発明に係る実施の形態1に係る冷蔵庫100を斜め前方から見た図である。また、図2はこの発明の実施の形態1に係る冷蔵庫100の内部構成を説明する図である。図1および図2に示す冷蔵庫100は、食品などの貯蔵物を収容し、冷蔵(10℃以下)または冷凍(−12℃以下)する。冷蔵庫100は、冷蔵庫本体1と複数の扉とを備えている。
冷蔵庫本体1は、複数の貯蔵室(部屋)となる空間を有している。本実施の形態の冷蔵庫100では、上から冷蔵室2、冷凍室(製氷室3、第一冷凍室4、第二冷凍室5)および野菜室6を貯蔵室として有しているものとする。各貯蔵室は、前面側が開口しており、開口部分を扉が開閉可能に覆っている。冷蔵室扉7および8は、観音開き式の左右二枚で構成する、冷蔵室2を覆う扉である。製氷室扉9、第一冷凍室扉10および第二冷凍室扉11は、それぞれ製氷室3、第一冷凍室4および第二冷凍室5を覆う引き出し式の扉である。また、野菜室扉12は野菜室6を覆う引き出し式の扉である。ここで、引き出し式の扉は、貯蔵物を収容する収容ケースとともに引き出される。
本実施の形態の冷蔵庫100は、貯蔵室内を冷却するため、冷媒回路(冷凍サイクル装置)を有している。冷媒回路は、冷却器14、圧縮機15、凝縮器、キャピラリチューブなどを配管接続して構成する。図2では、冷却器14および圧縮機15を示している。圧縮機15は、冷媒を吸入し、圧縮して高温・高圧の状態にして吐出する。凝縮器は、冷媒に放熱させて凝縮液化させる。本実施の形態では、後述する放熱パイプ16が凝縮器となる。また、膨張装置となるキャピラリチューブ(毛細管)は、通過する冷媒を減圧して膨張させる。冷却器14は、冷媒と空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発ガス化させる。冷却器14が冷却した空気は、送風機(図示せず)により、各貯蔵室に送られる。各貯蔵室に送られる冷気量(空気の量)は、冷却器14と各貯蔵室との間の風路に設けた電動式の開閉ダンパ(図示せず)で制御される。
ここで、冷凍サイクル装置に循環する冷媒として、本実施の形態ではイソブタン(R600a)を用いる。他の冷媒を用いてもよいが、イソブタンは、廃棄した場合にオゾン層を破壊しない、温暖化係数が低いなどの利点がある。
また、図1に示すように、制御装置となる制御基板13は、冷蔵庫100における各貯蔵室の温度、圧縮機15の回転数などの制御を行う基板である。制御基板13は冷蔵庫本体1の上部後方に設けられている。
図3はこの発明の実施の形態1に係る冷蔵庫箱体1aの構成を説明する図である。冷蔵庫箱体1aは、冷蔵庫本体1の外郭となる外箱20と貯蔵室を区画して構成する内箱30とを有している。外箱20は、少なくとも側面板21および背面板22を有する。側面板21および背面板22は、0.4〜0.5mm程度の厚さを有する鉄板で構成されている。
また、外箱20は、内箱30を外箱20に係止するR曲げ部(内箱係止部)21aを、冷蔵庫箱体1aの前面側開口部側に有している。外箱20のR曲げ部21aが、内箱30の被係止部31aと弾性変形して挟着することにより、外箱20に内箱30を取り付ける。
また、本実施の形態の冷蔵庫100の冷蔵庫箱体1aは、外箱20と内箱30との間に発泡断熱材40と真空断熱材41とを有し、冷蔵庫100内外を断熱する。
真空断熱材41は、側面板21および背面板22の冷蔵庫内面側に固定される。また、発泡断熱材40は、外箱20と内箱30との間の空間に充填する。真空断熱材41を側面板21および背面板22に固定することで、発泡断熱材40が、側面板21および背面板22と真空断熱材41との間に侵入しないようにする。このため、真空断熱材41の断熱効果を発揮させることができる。発泡断熱材40の充填については後述する。
図4および図5はこの発明の実施の形態1に係る放熱パイプ16と真空断熱材41との関係の一例を示す図である。前述したように、本実施の形態の真空断熱材41は、少なくとも側面板21および背面板22の内面側に固定される。このとき、側面板21に固定される真空断熱材41については、凝縮器となる放熱パイプ16を覆い、放熱パイプ16とともに固定される。
放熱パイプ16は、前述したように凝縮器として機能し、側面板21を介して、冷媒の熱を、冷蔵庫100の外部に放熱させる。本実施の形態では、放熱パイプ16は、直径4.0〜5.0mm程度の銅管であるものとする。また、各側面板21に固定される放熱パイプ16は、それぞれ1本の銅管を上下方向に折り返して形成する。このため、限られた範囲内で冷媒の流路を長くすることができる。このとき、折り返すことにより、隣り合う銅管の間隔を寸法W1とする。ここで、放熱パイプ16の形状、材料、寸法などについては、図4および図5の例に限定するものではない。
真空断熱材41は、外部から冷蔵庫100内に熱が侵入しないようにする遮断する。また、放熱パイプ16を真空断熱材41で覆うことにより、冷媒の放熱からも断熱する。真空断熱材41は、放熱パイプ16を覆う凹部42を有している。前述したように、銅管の折り返しによって隣り合う銅管の間隔が寸法W1である。このため、凹部42間の間隔も寸法W1とする。また、凹部42の深さ(高さ)の寸法D1は、放熱パイプ16の直径以上とする。たとえば、発泡断熱材40を充填するときに、真空断熱材41が放熱パイプ16と接触して放熱パイプ16を加圧し、側面板21などに押し付けて外観不良を起こさないためである。そして、本実施の形態における凹部42の幅の寸法L1は、40〜70mmとする。凹部42の幅の寸法L1については、冷蔵庫製造工程で発生する組付け公差を考慮したものである。組付け公差については、たとえば、凹部42を形成する上での製造誤差、真空断熱材41を側面板21に取り付ける際の取り付け誤差、側面板21での放熱パイプ16の曲がり、放熱パイプ16の側面板21への取り付け誤差などである。凹部42の幅の寸法L1は、これらの誤差が発生しても、凹部42が放熱パイプ16を収納できるような長さに設定する。
<真空断熱材41の構成>
真空断熱材41は、外包材43と芯材44とを有する。外包材43は、芯材44を包んで保護する。また、内部の真空状態を保つ。外包材43は、たとえば、熱溶着用のプラスチック層を有する金属蒸着ラミレートフィルムなどを材料とする。一方、芯材44は、複数層の積層体45を重ねる。本実施の形態では、後述するように、三層の積層体45を重ねて芯材44を作製する。積層体45は、一般にグラスウール、グラスファイバ、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、木綿などの天然繊維などを材料とする。
図6はこの発明の実施の形態1に係る真空断熱材41の製造工程を時系列に説明する図である。次に、図6に基づいて、真空断熱材41の製造手順について説明する。ここで、各積層体45および芯材44の厚みは、製造過程において変化するが、図6では変化させていない。また、図6は一例を示したものであって、たとえば、第二の積層体45dの上に積層している第一の積層体45a、45bおよび45cのような積層体45についての数などについて、この例に限定するものではない。
まず、芯材44の材料となる原綿の無機繊維を乾燥する。乾燥した無機繊維を、所定の寸法で切断し、第一の積層体45a、45bおよび45c、第二の積層体45d並びに第三の積層体45eを形成する。そして、図6(a)に示すように、第一の積層体45a、45bおよび45c、第二の積層体45d並びに第三の積層体45eを3段に積層して芯材44を形成する。ここで、第三の積層体45eの上側に第二の積層体45dを配置する。また、第二の積層体45dの上側に第一の積層体45a、45bおよび45cを配置する。第一の積層体45a、45bおよび45cの配置を調整し、凹部42の幅の寸法L1を調整する。また、第一の積層体45a、45bおよび45cについて、たとえば減圧後の厚さが5mmとなるような厚さとする。そして、図6(b)に示すように、芯材44を外包材43で包む。本例では、外包材43は袋状に形成されており、芯材44を挿入するために開口している部分以外の外周部は、熱溶着によって形成された耳部46となる。耳部46については、たとえば真空断熱材41の外周端部に20〜50mmの幅で形成される。
さらに、外包材43で包んだ芯材44を真空チャンバ(図示せず)内に載置する。そして、芯材44をプレス機50で加圧しながら、外包材43内の空気を、外包材43を溶着していない部分から抜き、芯材44を所定の厚さまで圧縮する。外包材43内が、たとえば真空状態になると、図6(c)に示すように、溶着機60が、外包材43の開口部分に熱を加えて溶着し、開口部分を閉じることで、全周囲に外周部となる耳部46が真空断熱材41に形成される。
ここで、たとえば、本実施の形態の芯材44は凹部42を有しているが、凹部42の部分の空気が抜けない状態で外包材43を密封すると、大気中で芯材44が変形し、凹部42の高さが低くなる。また、凹部42が形成される面と反対の面にも凹凸ができる。このため、断熱性能が低下する。そこで、凹部42の形状に合わせた凸面をプレス機50に形成しておき、プレスしたときに、凹部42の空気が抜けるようにする。以上のようにして、図6(d)に示すように、真空断熱材41を製造する。
図7はこの発明の実施の形態1に係る耳部46を説明する図である。前述したように、外包材43を溶着して真空断熱材41を形成するなどすることで、真空断熱材41の周囲には、芯材44を有していない耳部46と芯材44が詰まった真空断熱材本体部47ができる。耳部46は、断熱に寄与しない部分である。たとえば、耳部46を広げたまま、外箱20と内箱30との間に固定すると、断熱に有効な真空断熱材本体部47の面積が少なくなる。また、発泡断熱材40の充填を阻害することになる。
図8および図9はこの発明の実施の形態1に係る耳折りについて説明する図である。図8は通常の耳折りを示す図である。図9は芯材44の一部をプレス加工した加工部44aを有する場合の耳折りを示す図である。本実施の形態では、耳部46を広げないようにするため、耳部46を折る耳折りを行う。ここでは、凹部42を有する面とは反対の面側(内箱30に対向する側)に耳部46を折る。そして、芯材44が包まれている真空断熱材本体部47に、折った耳部46の外縁46aとなる部分をテープ48で固定する。テープ48で固定した部分は固定部となる。本実施の形態では、外縁46aをテープ48で固定するが、たとえば、熱溶着して固定するようにしてもよい。ここで、図9に示すように、特に加工部44aを有する場合、耳折りした部分には空気が溜まりやすくなる。
図10はこの発明の実施の形態1に係る非固定部49を説明する図である。本実施の形態においては、耳折りを行う際、耳部46の外縁46aについて、少なくとも1箇所以上、テープ48での固定を行わない非固定部49を形成する。非固定部49は、耳折りによりできる耳部46と真空断熱材本体部47との間をテープ48で完全に密封してしまわないようにして、空気の逃げ口とする部分である。非固定部49の位置については、たとえば、真空断熱材41の長手方向における耳折り部分に形成する。さらには、後述するように、発泡断熱材40が、外箱20と内箱30との間の空間に充填されていく経路により決めることが望ましい。本実施の形態では、真空断熱材41の長手方向の中央となる部分で、冷蔵庫100の前面側(扉側)に形成する。
ここで、耳部46の外縁46aをテープ48で固定した固定部が少ないと、テープ48が剥がれやすくなる。また、耳部46と真空断熱材本体部47との間に、発泡断熱材40の材料となるウレタンフォーム原液が入り込むことで、充填が必要なところに原液が届かず、発泡断熱材40が充填されない部分が生じる可能性がある。したがって、基本的には、非固定部49は少ない方がよい。
図11はこの発明の実施の形態1に係る内箱30を示す図である。図11に示すように、本実施の形態では、内箱30は外側面において凸形状であるスペーサ34を有している。前述した真空断熱材41における非固定部49の位置とスペーサ34の設置位置とは対応している。非固定部49における耳部46は固定されていないので、耳部46が浮き上がる可能性がある。耳部46が浮き上がっていると、外箱20と内箱30との間を塞いでしまって発泡断熱材40の充填を阻害する可能性がある。そこで、スペーサ34によって非固定部49において固定されていない耳部46の拡がりを押さえ、外箱20と内箱30との間の空間を確保する。外箱20と内箱30との間の空間における発泡断熱材40の充填を阻害しない。
ここで、スペーサ34については、たとえば、内箱30の金型などに形成しておき、内箱30の一部として形成するようにしてもよい。また、テープ、発泡スチロールなどで形成し、内箱30に取り付けるようにしてもよい。
図12はこの発明の実施の形態1に係る冷蔵庫100における発泡断熱材40を形成する手順を説明する斜視図である。本実施の形態では、冷蔵庫箱体1aは背面板22の四隅に注入口23(23a〜23d)を有している。注入口23a〜23dには、発泡断熱材40の材料となるウレタンフォーム原液を注入する。
真空断熱材41は、熱溶着、アルミニウム製のテープなどで、あらかじめ外箱20の内面側に仮固定しておく。ウレタンフォーム原液が発泡し、発泡断熱材40が充填されると、真空断熱材41は、発泡断熱材40に押されて、外箱20の内面側に固定される。
図13はこの発明の実施の形態1に係る冷蔵庫100の側面における発泡断熱材40の充填経路を示す図である。ウレタンフォーム注入ヘッド70を注入口23a〜23dに取り付け、ウレタンフォーム原液を注入する。注入されたウレタンフォーム原液は、冷蔵庫箱体1aの外箱20と内箱30との間の空間において、間口縁側全体に回り込んで発泡を開始する。
図13に示すように、冷蔵庫100の側面において、ウレタンフォーム原液が冷蔵庫100の背面側から前面側に流れた後、前面側において冷蔵庫100の中央部分に向かって流れて発泡し、発泡断熱材40が充填されていく経路がある。また、ウレタンフォーム原液が冷蔵庫100の背面側において冷蔵庫100の中央部分に向かって流れた後、冷蔵庫100の背面側から前面側に流れて発泡し、発泡断熱材40が充填されていく経路がある。
たとえば、耳部46と真空断熱材本体部47との間の空気が逃げる前に、非固定部49に発泡断熱材40が充填されると、耳部46と真空断熱材本体部47との間の空気が閉じ込められる。このため、発泡断熱材40が、充填が最後となる部分に対応する位置に非固定部49があるとよい。そこで、本実施の形態では、前述したように、真空断熱材41の長手方向の中央となる部分で、冷蔵庫100の前面側の位置に非固定部49を形成する。この位置は、注入口23aおよび注入口23bから最も遠い位置にあたることになる。非固定部49を形成することで、耳部46と真空断熱材本体部47との間の空気が逃げられるようにする。
図14はこの発明の実施の形態1に係る背面側の真空断熱材41と注入口23の位置関係を示す図である。たとえば、発泡断熱材40の充填経路に基づき、背面側に固定する真空断熱材41については、図14に示すように、耳部46の2箇所に非固定部49を形成する。本実施の形態の真空断熱材41においては、注入口23aと23c、注入口23bと23dの中央部分に対応するように、真空断熱材41の非固定部49が設けられている。
以上のように、実施の形態1によれば、耳折りにおいて耳部46を固定しない非固定部49を形成するようにしたので、耳部46と真空断熱材本体部47との間に空気が溜まらない真空断熱材41を得ることができる。このため、冷蔵庫100の運転により、溜まった空気が膨張、収縮などして、冷蔵庫100の外箱20および内箱30が加圧されて変形しない冷蔵庫100を得ることができる。また、空気が溜まらないので、発泡断熱材40を充填する際に、発泡断熱材40の未充填部分を減らすことができ、断熱性能がよい冷蔵庫100を得ることができる。
さらに、ウレタンフォーム原液を注入する注入口23a〜23dを、背面板22の四隅に形成することで、真空断熱材41の被覆面積を拡大し、断熱性能を向上することができる。
実施の形態2.
図15はこの発明の実施の形態2に係る背面板22における注入口23の別例を示す図である。実施の形態1の冷蔵庫100においては、背面板22の四隅に注入口23a〜23dを設けるようにした。図15においては、背面板22の上部隅の2箇所と中央部分の2箇所の4箇所に注入口23a〜23dを設けるようにしたものである。
図16はこの発明の実施の形態2に係る背面側の真空断熱材41と注入口23の位置関係を示す図である。図16に示すように、注入口23aと23c、注入口23bと23dの中央部分に対応するように、真空断熱材41の非固定部49が設けられている。
図17はこの発明の実施の形態2に係る背面板22における注入口23の他の例を示す図である。図17においては、背面板22の中央部分の2箇所に注入口23aおよび23bを設けるようにしたものである。
以上のように、実施の形態2によれば、注入口23の位置に対応した位置に真空断熱材41の非固定部49を設けることで、耳部46と真空断熱材本体部47との間に空気が溜まらないようにすることができる。
実施の形態3.
図18および図19はこの発明の実施の形態3に係る凹部42の形状例を示す図である。実施の形態1では、矩形状になるように凹部42を形成したが、これに限定するものではない。たとえば図18のように、凹部42の空間が三角形状の形にすることができる。また、図19のように半楕円状の形にすることができる。
1 冷蔵庫本体、1a 冷蔵庫箱体、2 冷蔵室、3 製氷室、4 第一冷凍室、5 第二冷凍室、6 野菜室、7,8 冷蔵室扉、9 製氷室扉、10 第一冷凍室扉、11 第二冷凍室扉、12 野菜室扉、13 制御基板、14 冷却器、15 圧縮機、16 放熱パイプ、20 外箱、21 側面板、21a R曲げ部、22 背面板、23,23a,23b,23c,23d 注入口、30 内箱、31a 被係止部、34 スペーサ、40 発泡断熱材、41 真空断熱材、42 凹部、43 外包材、44 芯材、44a 加工部、45 積層体、45a,45b,45c 第一の積層体、45d 第二の積層体、45e 第三の積層体、46 耳部、46a 外縁、47 真空断熱材本体部、48 テープ、49 非固定部、50 プレス機、60 溶着機、70 ウレタンフォーム注入ヘッド、100 冷蔵庫。

Claims (7)

  1. 外包材内に芯材が収納され、該外包材の内部が減圧された真空断熱材を備える冷蔵庫であって、
    冷蔵庫箱体を構成する内箱と外箱とを備え、
    前記真空断熱材は、前記内部において、前記芯材が詰められた本体部と、前記芯材のない外周部とを備え、
    前記外周部は、前記本体部側に折り曲げられて前記本体部に固定された固定部と、前記本体部に固定されていない非固定部とを有し、
    前記内箱は前記非固定部において固定されていない前記外周部を押さえるスペーサを備える冷蔵庫。
  2. 外包材内に芯材が収納され、該外包材の内部が減圧された真空断熱材を備える冷蔵庫であって、
    冷蔵庫箱体を構成する内箱と外箱とを備え、
    前記真空断熱材は、
    前記内部において、前記芯材が詰められた本体部と、前記芯材のない外周部とを備え、
    前記外周部は、前記本体部側に折り曲げられて前記本体部に固定された固定部と、前記本体部に固定されていない非固定部とを有し、
    前記外箱と前記内箱との間に充填する発泡断熱材の材料を注入する注入口を2箇所以上に有し、
    前記注入口が、前記冷蔵庫の高さ方向の2箇所に設けられており、前記真空断熱材は、前記2箇所の前記注入口の略中間となる位置に前記非固定部を有する冷蔵庫。
  3. 前記真空断熱材が、冷蔵庫箱体を構成する前記外箱と前記内箱との間であって、前記外周部を折り曲げた側の面が前記内箱側を向くように配置された請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記内箱は、前記非固定部において固定されていない前記外周部を押さえるスペーサを備える請求項2に従属する請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記外箱は、前記外箱と前記内箱との間に充填する発泡断熱材の材料を注入する注入口を2箇所以上に有する請求項1に従属する請求項3に記載の冷蔵庫。
  6. 前記注入口が、前記冷蔵庫の高さ方向の2箇所に設けられており、前記真空断熱材は、前記2箇所の前記注入口の略中間となる位置に前記非固定部を有する請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記注入口が、前記冷蔵庫の幅方向の2箇所に設けられており、前記真空断熱材は、前記2箇所の前記注入口の略中間となる位置に前記非固定部を有する請求項5に記載の冷蔵庫。
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