JP5495652B2 - 鉄道車両の扉構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の妻面に前方・一側方へ開閉可能に設けられ、上部寄りに窓を備えた常用の扉の裏面側に延長床板部としての補助扉が折りたたみ可能に配置された鉄道車両の扉構造に関するものである。
この種の非常脱出装置の先行技術として、車体の端部に設けた貫通路に、下端が車体に軸支され、常時は車両にロックされ、非常時に外側方向に開く前記貫通路開放用の開戸枠を開閉可能に設けるとともに、前記開戸枠に形成した開口部に、前記開戸枠の一足に軸支された開戸を開閉可能に取り付け、前記開戸の内側面に非常脱出用の歩行手段を設けた非常脱出装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、プラグイン型の扉と、該扉の開閉方向に移動可能なスライダと、該スライダに対して直角方向に進退可能に設けられ、先端が上記扉の下端部のヒンジに枢着される縦棒とにより構成されるスライド装置と、上記扉の開閉方向に平行な横ガイドと、該横ガイドに直角に交叉し車両胴体に開口する縦ガイドと、上記縦ガイドの開口及び上記横ガイドの何れかを閉鎖する分岐片と、一端が上記扉の上端部に固着され他端には上記横ガイド及び縦ガイドを転動可能なローラを有するアームとにより構成されるガイド装置と、常用位置と緊急位置に回動可能に設けられ、索により上記分岐片に接続され、緊急位置に回動したときに上記分岐片を上記横ガイドの閉鎖方向に駆動する選択ハンドルと、上記扉に折り畳み可能に設けられ、支索を介して胴体に連結される支持装置と、一端が上記扉に取り付けられ他側がドラムに巻かれる緩衝索と、上記扉の上端部の支点に一端を枢着され上記支持装置及び緩衝索に係合する延長板と、該緩衝索を繰り出す緩衝装置とを備えた2段式スロープ通路とによって構成される、常用と緊急用に兼用可能な非常脱出装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
先行技術として挙げた前記の各装置のいずれにも、開閉される扉に車外を見渡せる窓が設けられていない。
そこで、非常脱出用の扉に窓を備えた装置の先行技術として、鉄道車両の正面中央部に上端が開口部上端部に軸着され、下端側が前方上方へ跳ね上げられるように開放される窓付きの扉を備え、前記開口部内の両側下端部に左右一対のフレームの基端がそれぞれ枢着され、そのフレームは長手方向のほぼ中間位置でヒンジを介して内側に重なり合うように折り畳み可能で、フレームを真っ直ぐに延長した状態で一定幅の複数の踏板部材がフレーム間に沿って一連に連続し、踏板面を構成する。一方、フレームを二つ折りに折り畳んだ状態で、各踏板部材はヒンジ部側へ移動して重合される。これらの踏板部材の重合位置は前記扉の窓の上方における収納部内で、窓と干渉しない位置であるから、扉の下端側を開口部内の下端部へ旋回し、扉で開口部を閉塞した状態では、扉の窓から車外の景色などを見渡すことができる構造の非常脱出装置が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特公平4−59187号公報 特公平7−25304号公報 欧州特許第0776808号公開公報
しかしながら、上記した特許文献3に記載の非常脱出装置においても、以下のような解決すべき課題がある。
1)跳ね上げ開閉式の扉と、非常脱出時に踏板面を構成するヒンジを介して二つ折りされる一対のフレームを備えたスロープとがそれぞれ別々の独立した装置として構成されており、構造が複雑である。
2)扉を前方上方へ跳ね上げて開放した状態では、二つ折りして折り畳まれたフレームが開口部内に起立した状態で位置するので、非常時の円滑な脱出が阻害されるおそれがある。
3)扉は開放された状態で、車両の正面上方にほぼ水平に前方へ延びるので、たとえば車両の正面同士を突き合わせて一方の車両から他方の車両に移動しようとする態様では、扉同士が干渉するおそれがある。
4)上記1)に関連するが、非常脱出時には、扉を前方の上方へ跳ね上げて開放したのちに、二つ折りされたフレームを直線状に延ばして踏板部材を一連に連続するように拡げて踏板面を形成するという、二つの動作(操作)を行う必要がある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、開閉扉に車外を見渡せる窓が設けられていること、常用の出入口である開口部を非常用の出入口として利用できること、非常時にはエンジンやモーターなどの動力源を用いずに手動でスムーズに脱出用のスロープを形成できること、上記特許文献3に記載の装置に比べて構造が簡単で安価に製作できることなどの利点を備えた鉄道車両の扉構造を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するために本発明にかかる鉄道車両の扉構造は、鉄道車両(先頭車両または最後尾車両)の妻面の開口部に扉が設けられた鉄道車両の扉構造であって、一側部にヒンジを有する扉枠と、前記ヒンジを支軸として、一側方に開閉可能であり、かつ、前記扉枠の下端縁に支軸を介して前方に向けて開閉可能に設けられる扉本体であって、窓と、前記扉本体上をスライドして扉前方全開時において前記窓を覆う第1踏板部とを有する扉本体と、扉閉止時において、前記扉本体の車内側に折り畳まれて収納される延長踏板部であって、扉閉止時に前記窓と対応する位置に設けられる窓用開口部と、前記延長踏板上をスライドして部扉前方全開時において前記窓用開口部を塞ぐ第2踏板部とを有する延長踏板部と、一端部が前記第2踏板部に対して回転可能に接続され、他端部が前記扉本体に回転可能に接続されたリンクと、を備え、扉閉止時から扉前方全開時に至るまでに、前記第2踏板部が、前記リンクによって、前記延長踏板部上をスライド可能であり、扉前方全開時において、前記延長踏板部が前記扉本体の延長方向に開放され、前記第1踏板部と前記第2踏板部とによりスロープが形成される、ことを特徴とする。
上記の構成を有する本発明にかかる鉄道車両の扉構造によれば、扉本体(1段目の扉)、扉枠および延長踏板部(2段目の扉、以下、補助扉ともいう)が一体化されて扉が構成されるため、扉に窓を備えた先行技術に比べて構造が簡略化され、扉本体を前方に向けて開放した扉前方全開時に脱出用のスロープが形成されるので、脱出用のスロープ部分が邪魔にならない。また、扉は車両先端面で一側方へ開放されるので、2台の車両の先端側を突き合わせた状態で両方の車両の扉が干渉せず、したがって図13・図14に示すように車両間に比較的短い渡り板を掛け渡して乗客を乗り移すことができる。さらに、扉(扉本体および延長踏板部)の窓用開口部は常態で開放されており、扉前方全開時では延長踏板部の第2踏板部で自動的に(実施例ではリンク機構と重力の作用で)覆われ、脱出用の踏板面(スロープ)を構成するので、窓の有無に拘わらずスムーズに脱出できる。
また、扉閉止時から扉前方全開時に至るまでに、前記延長踏板部裏面の第2踏板部を、前記延長踏板部の動作に連動して、リンクによって前記延長踏板部上をスライド移動させることができる。
請求項2に記載のように、前記第1踏板部は、扉閉止時から扉前方全開時に至るまでに、前記第1踏板部の自重によって、前記扉本体上をスライドして前記窓を塞ぐ、ようにすることもできる。
このようにすれば、前記第1踏板部前記第1踏板部の自重によって、扉本体の転回動作に連動して窓用開口部とその下方部分との間で移動させることができ、構造が簡単になる。
請求項に記載のように、一端部が前記扉本体に対して回転可能に接続され、他端部が牽引手段により前記扉枠に接続された一対の支持リンクと、一端部が前記扉本体の幅方向端部に回転可能に接続され、他端部に前記支持リンクをスライドさせて案内するガイド溝を有する一対の補助リンクと、一端部が前記延長踏板部に回転可能に接続され、他端部が第2牽引手段により各前記一対の支持リンクに接続された一対の第2支持リンクと、をさらに備えることができる。
このようにすれば、扉前方全開時に扉本体を車両の前方へ倒すとともに、延長踏板部を扉本体の延長位置へ転回した状態で、扉本体および延長踏板部を支持リンクや牽引手段により支持できるので、扉本体や延長踏板部の転回状態での支持が確実で、しかも乗客の脱出時に牽引手段や支持リンクなどが手摺りとして作用し、側方への落下を防止するから、乗客の脱出を安全に行えるとともに、扉本体および補助扉の強度を下げて軽量化することもできる。また、扉本体を車両の妻面前方へ倒したり延長踏板部を扉本体の延長位置へ転回したりする際には、支持リンクや牽引手段等が扉本体や延長踏板部の最大開放位置や最大転回位置への転回動作を緩やかに案内し、扉本体や延長踏板部の急激な転回を防止するので、扉本体や延長踏板部を最大開放位置や最大転回位置へ確実に導くことができる。
請求項に記載のように、一端部が前記扉本体に固定され、前記扉本体を前方に開閉するための開閉操作用牽引手段と、前記延長踏板部の長手方向略中央部に設けられ、前記開閉操作用牽引手段を案内するローラと、前記鉄道車両の車内上部に設けられ、前記開閉操作用牽引手段を巻き取り可能な巻取装置と、をさらに備える、構成とすることができる。
このようにすれば、扉本体を車両の前方へ倒すとともに、延長踏板部を扉本体の延長位置へ転回した状態から、開閉操作用牽引手段を巻取装置により巻き取るだけで、前記状態にある延長踏板部が二つ折りされた後に引き続いて扉本体の裏面上に重ね合わされるとともに、扉本体が後方・上向きに転回して起立し扉枠内に嵌め込まれて一体になる。
請求項に記載のように、前記扉本体及び前記延長踏板部の、扉前方全開時に乗客が移動する面には、滑り止め加工が施された、構成とすることができる。
このようにすれば、扉本体および延長踏板部の、扉前方全開時に乗客が移動する面が滑りにくくなるので、乗客が安全に脱出することができる。
請求項に記載のように、前記扉本体には、扉側ストッパーが設けられており、前記第1踏板部には、窓覆い側ストッパーが設けられており、前記扉前方全開時においては、前記第1踏板部が、前記扉側ストッパーと前記窓覆い側ストッパーとが係合することによって、前記窓上に固縛されるようにするのが望ましい。
このようにすれば、前記第1踏板部が前記窓上に移動した状態で、前記扉側ストッパーに対し前記窓覆い側ストッパーが係合し、前記第1踏板部が前記窓上に保持される。
以上に説明したとおり、本発明の鉄道車両の扉構造には、つぎのような優れた効果がある。
・扉に窓を備えた従来の扉構造に比べて構造が簡略化され、扉を開放したときに脱出用スロープ部分も扉と一緒に開放されるので、脱出用スロープ部分が邪魔になりにくい。
・扉は車両先端面の前方・一側方へ開放されるので、2台の車両の先端側を突き合わせた状態において両車両の扉同士が干渉せず、車両間に比較的短い渡り板を掛け渡して一方の車両から他方の車両へ乗客を乗り移すことができる。
・常態で、扉(扉本体および延長踏板部)の窓は完全に開放され、車外の情景等を見渡すことができる。一方、非常脱出時には、延長踏板部で自動的に覆われ、脱出用の床面を構成するので、窓の有無に拘わらずスムーズに脱出できる。
・常用の出入口である開口部を非常用の出入口として利用でき、非常時にはエンジンやモーターなどの動力源を用いずに手動でスムーズに脱出用のスロープを形成できる。
本発明の実施例にかかる扉構造を備えた鉄道車両の先端側妻面を示す正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 鉄道車両の先端面中央部の扉周辺を車内側から見た正面図である。 図4のC−C断面図である。 図6(a)〜(c)は扉本体7のロック機構を示し、図6(a)はロック状態を示す図4のF−F断面図、図6(b)は図6(a)のJ−J断面図、図6(c)はロック解除状態を示すG−G断面図で、図6(d)・(e)は扉5のロック機構を示し、図6(d)はロック状態を示す図4のH−H断面図、図6(e)は図6(d)のK−K断面図である。 扉5の扉本体7を前倒した後に裏面の補助扉(延長床板部)8を前方へ転回した非常脱出状態を示す側面図である。 図8(a)は図7のA−A線矢視図、図8(b)は図8(a)のB−B断面図である。 図9〜図12は扉本体7の転回状態を段階的に示す、正面側方より見た斜視図である。 補助扉8を略90°上方に転回させた状態を示す斜視図である。 図10の状態から補助扉8をさらに略60°前方へ転回させた状態を示す斜視図である。 図11の状態から補助扉8をさらに略30°前方へ転回させた状態を示す斜視図である。 車両同士の先端面を、扉5を開放した状態で突き合わせ、両車両の先端開口部3・3間に渡り板52を掛け渡した状態を示す平面図である。 図13の側面図である。 図4のD−D断面図である。 図4のE−E断面図である。 扉5が閉鎖された状態を示すもので、図17(a)は扉5の断面図、図17(b)は扉5を裏面側から見た正面図、図17(c)は窓覆兼踏板部分12bの固縛機構60における扉側ストッパー61と窓覆い側ストッパー71の位置関係を表す正面図である。なお、図17〜図20は扉本体7および補助扉8の開放状態と固縛機構60の動作態様を閉鎖状態から開放状態について順番に示す説明図である。 1段目の扉本体7が開放された状態を示すもので、図18(a)は扉本体7と補助扉8の断面図、図17(b)は扉本体7を上方から見た平面図、図18(c)は窓覆兼踏板部分12bの固縛機構における扉側ストッパー61と窓覆い側ストッパー71の位置関係を表す平面図である。 2段目の補助扉8が開放された状態を示すもので、図19(a)は扉本体7と補助扉8の断面図、図19(b)は扉本体7と補助扉8とを上方から見た平面図、図19(c)は窓覆兼踏板部分12bの固縛機構における扉側ストッパー61と窓覆い側ストッパー71の位置関係と係合状態を表す平面図である。 2段目の補助扉8が開放され、窓覆兼踏板部分12bが後方へ移動しようとした状態を示すもので、図20(a)は扉本体7と補助扉8の断面図、図20(b)は扉本体7と補助扉8とを上方から見た平面図、図20(c)は窓覆兼踏板部分12bの固縛機構における扉側ストッパー61と窓覆い側ストッパー71の位置関係と係合状態を表す平面図である。 21(a)は扉側ストッパー61と窓覆い側ストッパー71が係合した状態を示す固縛機構60の全体を現す平面図、図21(b)は同右側面図である。 22(a)は扉側ストッパー61を示す平面図、図22(b)は図22(a)のA−A断面図、図22(c)は図22(a)のB−B断面図である。 23(a)は窓覆い側ストッパー71を示す平面図、図23(b)は同右側面図、図23(c)は図23(a)のA−A断面図である。
以下、本発明にかかる鉄道車両の扉構造について実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例にかかる扉構造を備えた鉄道車両の先端妻面を示す正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は鉄道車両の先端面中央部の扉周辺を車内側から見た正面図、図5は図4のC−C断面図である。図6(a)〜(c)は扉本体7のロック機構を示し、図6(d)・(e)は扉5のロック機構を示す各図である。図7は扉5の扉本体7を前倒した後に裏面の補助扉(延長床板部)8を前方へ転回した非常脱出状態を示す側面図、図8(a)は図7のA−A線矢視図、図8(b)は図8(a)のB−B断面図である。図9〜図12は扉本体7の転回状態を段階的に示す正面側方より見た斜視図である。図13は車両同士の先端面を、扉5を開放した状態で突き合わせ、両車両の先端開口部3・3間に渡り板52を掛け渡した状態を示す平面図である。
図1に示すように、先頭車両(最後尾車両を含む)1の車体先端の妻面(正面)2において、その中央部に縦長の開口部3が設けられ、この開口部3内に開口枠4が嵌め込まれている。この開口枠4に対し、扉(ヒンジドア)5がヒンジ6(図5参照)により前方・一側方(車両1内から見て前方から一側方(左側方または右側方))へ開放可能に取り付けられている。この扉5は上部に窓5cを有し、扉本体(スロープドア)7とその周縁部に扉枠5aとを分離可能に備え、扉本体7の下端が扉枠5aの下端縁5bにヒンジもしくは支軸9を介して前方下向きの前倒し状態に開放可能に接続されている。この扉本体7は扉枠5aおよび下記の補助扉8と一体になった状態で扉(ヒンジドア)5としてヒンジ6の軸回りに開閉される。つまり、図3に示すように、扉本体7が扉枠5aおよび補助扉8と一体に組み合わされた状態で、開口枠4に対しヒンジ6を介して前方・一側方へ回転し、開口部3が開放される。また、扉枠5aの下端面両側にはガイドローラ5dが装着されており、扉5を扉枠5aとともにヒンジ6を介して元の位置に戻して開口部3を閉じた状態で、開口枠4内の下面にガイドローラ5dが接して扉5全体を支持する。なお、図7に示すように、先頭車両1の床面から扉本体7の下端部にかけて支軸9上を覆うように踏板カバー53が装着されている。
1段目の扉である扉本体7の背面(裏面)側には、非常脱出時に扉本体7の裏面とともに踏板面(脱出用ステップ)を構成する延長踏板部からなる2段目の扉である補助扉8を、支軸10を中心に二つに折り畳み可能に接続した状態で備えている。詳しくは、補助扉(延長踏板部)8は扉本体7に比べてやや幅が狭く、かつ長さはやや短く、補助扉8の一端(基端)側が扉本体7の上端にヒンジもしくは支軸10を介して軸回りに略180°転回可能に接続されている。扉本体7には、長手方向(上下方向)の中間位置よりやや上方寄りに窓用開口部11が設けられている。この窓用開口部11には、透明なガラス板11aが装着されている。
扉本体7の表面は、図7に示すように縦断面が前方(下方)へ凸状かつ全長にわたって円弧状に湾曲しており、扉本体7の裏面は窓用開口部11の下方が下端からやや上方へかけて後方(上向き)に突出し、その突出端から扉本体7の上端にかけて交差するように両側縁部7a上において両側フレーム壁11bがそれぞれ形成されている。そして、両側フレーム壁11b間に跨って空間部を覆うように踏板面12が形成されているが、この踏板面12は窓用開口部11を覆う部分(窓覆い部分、窓蓋兼踏板部分ともいう)12bとその下方部分12aとから構成されている。窓覆い部分(窓蓋兼踏板部分)12bは、本例では、下方部分12a上と窓用開口部11上とをスライド可能に両側フレーム壁11b上に突設したガイド枠11c間に装着され、扉本体7を起立させて扉枠5a内に一体に嵌め込んだ状態で下方部分12a上に自重で重なり合うように降下する。つまり、窓用開口部11が開放される。また、扉本体7を扉枠5aに対し支軸9を中心に前方下向きに100°〜110°前後転回させて前倒しにした状態では、窓覆い部分12bがガイド枠11c間に沿って自重で窓用開口部11上に移動し、窓用開口部11を覆う。なお、踏板面12上(表面)には滑り止めシートが貼着されている。
ところで、上記窓覆い部分12bは、下方部分12a上と窓用開口部11上とをガイド枠11cに沿ってスライド可能で、扉本体7が支軸9を中心に前方下向きに前倒しになった状態では、窓覆い部分12bが自重で窓用開口部11上に移動し、窓用開口部11を覆うようになっていることは上記したとおりである。一方、扉本体7を起立させて扉枠5a内に一体に嵌め込んだ状態では、自重で下方部分12a上に重なり、窓用開口部11が開放される。そこで、本例では、窓覆い部分12bが窓用開口部11上に移動した状態で、窓覆い部分を固定する固縛機構60を設けている。
以下、この固縛機構の実施例について図17〜図21に基づいて説明する。
図17〜図20は扉本体7および補助扉8の開放状態と固縛機構60の動作態様を閉鎖状態から開放状態について順番に示す説明図で、図20(a)は扉7・8の右側方断面図、図20(b)は同平面図、図20(c)は固縛機構の動作態様の説明図である。図21(a)(b)は固縛機構の全体を示す平面図及び右側面図、図22(a)(b)(c)は扉側ストッパーの平面図、A−A断面図及びB−B断面図、図23(a)(b)(c)は窓覆い側ストッパーの平面図、右側面図及びA−A断面図である。
図21に示すように、固縛機構60は扉側ストッパー61と窓覆い側ストッパー71の組み合わせからなる。扉側ストッパー61は、図22に示すように扉本体7に設けられる。一方、窓覆い側ストッパー71は、図23に示すように窓覆い部分12bに設けられる。
扉側ストッパー61は取付枠62上に略L型ストッパー部材63が開閉可能に支軸64で軸着されている。ストッパー部材63はシャフト65によりスプリング66を介して開放方向に付勢されている。シャフト65の上端側にラッチ67が取付枠62の上端より上方に突出して配置され、ラッチ67の下端面がシャフト66の上端面に連接されている。窓覆い側ストッパー71は、取付枠62に比べて小型の取付枠72上に長尺の略I型ストッパー部材73を備え、ストッパー部材63の爪部63aに係脱可能な爪部73aを先端に有し、ストッパー部材73の下端部が支軸74で左右に回転可能に軸着されている。ストッパー部材73の上部は取付枠72の上方に突出し、スプリング75によりストッパー部材63に対し係合方向に付勢されている。スプリング75は2つのガイド部材76に案内されている。
図21に示すように、扉側ストッパー61は扉本体7に対し4本のボルト(およびナット)68で上下方向の位置を調整可能に取り付けられ、また窓覆い側ストッパー71が窓覆い部分12bに対し4本のボルト77上下方向の位置を調整可能に取り付けられている。この構成により上下方向位置を調整することで、窓覆い側ストッパー71が扉側ストッパー61に確実に係合される。なお、図21〜図23に示すように、扉側ストッパー61のストッパー部材63の支軸64の近傍には、突起部69が爪部63aと反対方向に突設されている。またシャフト65の中間部を挟んでその上下位置に係止具65b、65cが一体に形成され、シャフト65を上下方向に移動させることにより係止具65bまたは65cが突起部69に係合し、ストッパー部材63が支軸64を中心に時計方向または反時計方向に回転するように構成している。
ここで、扉本体7および補助扉8の開放状態と固縛機構60の動作態様とを扉5の閉鎖状態から開放状態に至り順番にする。
図17〜図20において、
1)扉5が閉鎖された状態では扉本体7と補助扉8の窓用開口部11・13が開口しており、扉本体7の窓覆い部材12bは下方部分12a上に重なり合っており、扉側ストッパー61と窓覆い側ストッパー71とは離間している(図17)。
2)扉5の1段目の扉本体7が前方下向きに前倒しされた状態では、2段目の補助扉8は扉本体7の先端で起立状態になっている。このとき、窓覆い部分12bがガイド枠11c間に沿って自重で窓用開口部11上に移動し、窓用開口部11を覆う。この状態で。扉側ストッパー61に対し窓覆い側ストッパー71が先端側へ移動し、両者は係合可能な状態になる(図18)。
3)扉本体7に対し2段目の補助扉8が、扉本体7の延長方向に開放されることにより、扉側ストッパー61のラッチ67がスプリング66に抗して押され、ストッパー部材63が時計方向に回転して窓覆い側ストッパー71と係合状態になる。また、後述するように、補助扉8側の窓用第2開口部13も開放動作に連動し、リンク15を介して窓覆い部分14bにより塞がれる(図19)。
4)図19に示す状態で、仮に窓覆い部分12bが後部側へ移動しようとしても、窓覆い側ストッパー71のストッパー部材73がスプリング75により係合方向に付勢されているので、扉側ストッパー61のストッパー部材63との係合状態が保たれ、窓覆い部分12bが移動することがない(図20)。
延長踏板部としての補助扉8には、常態としての転回させない状態(いいかえれば、扉本体7の裏面側に二つに折り畳んで重ね合わせた状態)で、扉本体7の窓用開口部11と一致する位置に窓用第2開口部13が設けられている。補助扉8の表面において窓用第2開口部13の上部と下部とコの字形フレーム13bと13cとがそれぞれ突設され、これらのコの字形フレーム13bと13cは補助扉8の転回状態から常態に引き戻す時などに使用する。また、補助扉8の裏面(転回状態で上を向く面)には、踏板面14が形成されているが、この踏板面14は窓用第2開口部13の下方部分14aと窓覆い部分(窓蓋兼踏板部分)14bとから構成されている。下方部分14aは補助扉8の裏面下部位置に固定されているが、窓覆い部分14bは下方部分14a上と窓用第2開口部13上との間を左右一対のガイド枠13a・13a間に沿ってスライド可能に設けられている。そして、窓覆い部分14bの両側上端部にリンク15の一端部がブラケット15cを介して枢支ピン15dで枢着され、リンク15の他端部が扉本体7の両側上端寄りにブラケット15aを介して枢支ピン15bで枢着されている。
この構成により、補助扉8を扉本体7の裏面側に二つに折り畳み重ね合わせた状態から上方および前方へ略180°転回させる際に、窓覆い部分14bは下方部分14a上から両側のリンク15・15により引っ張られるようにして窓用第2開口部13上に移動し、窓用第2開口部13を覆う。逆に補助扉8を転回状態から元の状態に二つ折りしながら、扉本体7の裏面上に重ね合わせると、窓覆い部分14bは窓用第2開口部13上から両側のリンク15・15により押し上げられるようにして下方部分14a上に移動し、窓用第2開口部13を開放する。なお、踏板面14上(表面)には滑り止めシートが貼着されている。
図7・図8に示すように、扉本体7の両側縁部7aにおいてそれぞれ上端部付近にブラケット18を起立させて固設し、各ブラケット18に支持リンク17の一端部を支持リンク17の側面に直交する横向きの枢支ピン17aにて同枢支ピン17aの軸回りに回転可能に枢着する。各支持リンク17の他端側を牽引索19を介して扉枠5a内の上端部に接続する。このとき牽引索19の上端側は扉枠5a内の上端部または先頭車両1内の天井部に止着する。また、扉本体7の両側縁部7a上で長手方向(上下方向)のほぼ中間位置に、それぞれ補助リンク21の一端部をブラケット22を介して補助リンク21の側面に対し直交する横向きの枢支ピン21aにて同枢支ピン21aの軸回りに回転可能に枢着する。各補助リンク21の他端側を支持リンク17の長手方向のほぼ中間位置に、直交する横向きの枢支ピン17bによりその軸回りに回転可能に枢着するとともに、各補助リンク21の他端側から長手方向に所定長さにわたり長孔21cを枢支ピン17bに対し摺動可能に形成する。なお、長孔21cに換えて長溝や溝状のスライダーにすることもできる。
そして、扉本体7の起立状態(扉枠5aに嵌め込んで両者を一体にした状態)で対応する支持リンク17と補助リンク21が相互に平行になって重なり合うように構成する。また、補助扉8の両側の先端部寄りにL形ブラケット20の一端をそれぞれ側方に張り出して固設し、各L形ブラケット20の起立部に第2支持リンク23の一端部を前記起立部の側面に直交する横向きの枢支ピン20aによりその軸回りに回転可能に軸着する。さらに、第2支持リンク23の他端側を第2牽引索24を介して支持リンク17の他端部に接続している。さらにまた、牽引索19の下端部付近と扉枠5a内の上下方向の中間位置よりやや低い位置との間に手摺り索25を掛け渡している。
図4・図5に示すように、鉄道車両1の開口枠4内の上端部寄りに、扉本体7の開閉操作用牽引索26の一端を止着し、図7に示すように扉本体7の一側壁上端および補助扉8の一側面の長手方向中間位置にローラ27・28を側方に突出させて配備し、開閉操作用牽引索26の他端側を2つのローラ27・28を経由し、鉄道車両内の天井部の左側に取り付けた索巻き戻し緩衝装置29および2つのプーリー30・31を経由して天井部の右側に取り付けた開閉操作用牽引索巻取装置32に対し巻取可能に接続している。この緩衝装置29は、バネ力や摩擦などにより牽引索26の繰り出し速度を一定値以下に抑える制動装置を内蔵しており、緩衝装置29には、たとえば、(株)消防科学研究所の緩降機(スローダン125(登録商標))の調速器を用いることができる。牽引索巻取装置32は、図4・図5に示すように回転操作具33の上端係合部33aを牽引索巻取装置32の係合部32aに係合させ、回転操作具33を手動で回転させて開閉操作用牽引索26を巻き取ることにより、まず転回状態にある補助扉8が支軸10を中心に二つ折りされた後に続いて後方の扉本体7の裏面上に重ね合わされるとともに、この状態で開閉操作用牽引索26の巻き取り作業を継続することにより、扉本体7が後方・上向きに転回して扉枠5a内に嵌め込まれ、両者が一体化される。
この状態で、図4に示すように、扉本体7の両側方において扉枠5aの上下方向の中間位置に設けたロック機構41のロック爪42が、扉本体7の両側の上部および下部にそれぞれ設けられたロック44のロック溝44a(図10・図11参照)にバネ(図示せず)の付勢力で係合して扉本体7が扉枠5aと一体になる。一方、非常脱出時に扉本体7と扉枠5aとの一体化を解除する場合は、図6(a)〜(c)において、図6(b)に示すように扉枠5a両側の中間位置にあるロック解除用レバー43をそれぞれ外方(扉枠5a)側へ旋回させることにより、図6(a)のように扉本体7のロック溝44a(図10参照)に係合しているロック爪42がバネに抗して扉枠5a側へ引き込まれ、図6(c)のようにロック状態が解除する。
また、扉5のロック機構45は、図6(d)・(e)の符号48に示すように扉枠5aの両側の上部および下部にそれぞれ設けられ、図6(e)のようにロック操作用ハンドル46を下向きのロック位置から扉本体7側の水平位置へ旋回させることで、図6(d)のように扉枠5aから開口枠4内のロック溝(図示せず)に嵌入しているロック爪47が抜け出し、ロック状態が解除する。ここで、扉5の一側部(ヒンジ6と反対側)を前方へ押し出せば、扉5が扉枠5aとともに開口枠4に対しヒンジ6を介してその軸回りに回転し、開口部3が開放される。なお、ロック機構45は扉枠5aの収納部内に配置され、通常は各収納部は開閉蓋48により閉塞されている。
つぎに、図13・図14は別の非常脱出態様を示すもので、乗客を軌道上に降ろさず他の車両に乗り移せるようにしている。すなわち、先頭車両1・1’同士の先端面2の開口部3を扉5を前方・一側方へ最大限開放した状態で接近させて突き合わせ、両先頭車両1・1’の先端開口部3の踏板カバー53間に渡り板52を掛け渡すとともに開口枠4・4’の中間位置間に手摺り索54を接続することにより、一方の車両1内の乗客が渡り板52をわたって他方の車両1’へ乗り移ることができる。
上記に本発明にかかる鉄道車両の非常脱出装置の実施例について説明したが、下記のように実施することができる。
・上記実施例では、妻面2の開口部3内に開口枠4を嵌め込んだ状態で、この開口枠4に対し扉5をヒンジ6により開放可能に取り付けている。しかし、開口部3内に扉5を扉枠5aとともに直接に取り付けることができる。
・上記実施例では、扉本体7の窓覆い部分(窓蓋兼踏板部分)12bを自重で窓用開口部とその下方部分との間で自動的に移動するようにしたが、補助扉8の窓覆い部分(窓蓋兼踏板部分)14bと同様にリンク機構15等を用いて移動するようにもできる。
・補助リンク21の長孔21cに換えて、枢支ピン17bを案内可能な長溝やスライダー溝にすることができる。
・扉5に設けられる窓5cの位置は、扉5の上下方向の中間位置よりも上方であれば、特に位置は限定されない。
1 先頭車両(鉄道車両)
2 車体先端の妻面
3 開口部
4 開口枠
5 扉(ヒンジドア)
5a 扉枠
5b 扉枠5aの下端縁
5c窓
5d ガイドローラ
6 ヒンジ
7 扉本体(スロープドア)
7a 扉本体7の両側縁部
8 補助扉(延長踏板部)
9 支軸
10 支軸
11 窓用開口部
11a ガラス板
11b 両側フレーム壁
12 踏板面
12a 下方部分
12b 窓覆い部分(窓蓋兼踏板部分 第1踏板部
13 窓用第2開口部
13b・13c コの字形フレーム
14 踏板面
14a 下方部分
14b 窓覆い部分(窓蓋兼踏板部分 第2踏板部
15 リンク
15a ブラケット
15b 枢支ピン
15c ブラケット
15d 枢支ピン
17 支持リンク
17a 枢支ピン
17b 枢支ピン
18 ブラケット
19 牽引索
20 L形ブラケット
20a 枢支ピン
21 補助リンク
21a 枢支ピン
21c 長孔
22 ブラケット
23 第2支持リンク
24 第2牽引索
25 手摺り索
26 開閉操作用牽引索
27・28 ローラ
29 緩衝装置
30・31 プーリー
32 牽引索巻取装置
33 回転操作具
41 ロック機構
42 ロック爪
44 ロック
44aロック溝
45 ロック機構
46 ロック操作用ハンドル
47 ロック爪
48 開閉蓋
51 連結器
52 渡り板
53 踏板カバー
54 手摺り策
60 固縛機構
61 扉側ストッパー
62 取付枠
63 略L型ストッパー部材
63a ストッパー部材63の爪部
64 支軸
65 シャフト
65b・65c係止具
66 スプリング
67 ラッチ
68 ボルト(ナット)
69 突起部
71 窓覆い側ストッパー
72 小型の取付枠
73 略I型ストッパー部材
73a ストッパー部材73の爪部
74 支軸
75 スプリング
76 ガイド部材
77 ボルト(ナット)

Claims (6)

  1. 鉄道車両の妻面の開口部に扉が設けられた鉄道車両の扉構造であって、
    一側部にヒンジを有する扉枠と、
    前記ヒンジを支軸として、一側方に開閉可能であり、かつ、前記扉枠の下端縁に支軸を介して前方に向けて開閉可能に設けられる扉本体であって、窓と、前記扉本体上をスライドして扉前方全開時において前記窓を覆う第1踏板部とを有する扉本体と、
    扉閉止時において、前記扉本体の車内側に折り畳まれて収納される延長踏板部であって、扉閉止時に前記窓と対応する位置に設けられる窓用開口部と、前記延長踏板上をスライドして部扉前方全開時において前記窓用開口部を塞ぐ第2踏板部とを有する延長踏板部と、
    一端部が前記第2踏板部に対して回転可能に接続され、他端部が前記扉本体に回転可能に接続されたリンクと、を備え、
    扉閉止時から扉前方全開時に至るまでに、前記第2踏板部が、前記リンクによって、前記延長踏板部上をスライド可能であり、扉前方全開時において、前記延長踏板部が前記扉本体の延長方向に開放され、前記第1踏板部と前記第2踏板部とによりスロープが形成される、鉄道車両の扉構造。
  2. 前記第1踏板部は、扉閉止時から扉前方開放時に至るまでに、前記第1踏板部の自重によって、前記扉本体上をスライドして前記窓を覆う、請求項1に記載の鉄道車両の扉構造。
  3. 一端部が前記扉本体に対して回転可能に接続され、他端部が牽引手段により前記扉枠に接続された一対の支持リンクと、
    一端部が前記扉本体の幅方向端部に回転可能に接続され、他端部に前記支持リンクをスライドさせて案内するガイド溝を有する一対の補助リンクと、
    一端部が前記延長踏板部に回転可能に接続され、他端部が第2牽引手段により各前記一対の支持リンクに接続された一対の第2支持リンクと、をさらに備える、請求項1または2に記載の鉄道車両の扉構造。
  4. 一端部が前記扉本体に固定され、前記扉本体を前方に開閉するための開閉操作用牽引手段と、
    前記延長踏板部の長手方向略中央部に設けられ、前記開閉操作用牽引手段を案内するローラと、
    前記鉄道車両の車内上部に設けられ、前記開閉操作用牽引手段を巻き取り可能な巻取装置と、をさらに備える、請求項1〜のいずれか1つに記載の鉄道車両の扉構造。
  5. 前記扉本体及び前記延長踏板部の、扉前方全開時に乗客が移動する面には、滑り止め加工が施された、請求項1〜のいずれか1つに記載の鉄道車両の扉構造。
  6. 前記扉本体には、扉側ストッパーが設けられており、
    前記第1踏板部には、窓覆い側ストッパーが設けられており、
    前記扉前方全開時においては、前記第1踏板部が、前記扉側ストッパーと前記窓覆い側ストッパーとが係合することによって、前記窓上に固定される、請求項1〜のいずれか1つに記載の鉄道車両の扉構造。
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