JP5493710B2 - 積層鉄心、その射出成形方法及び射出成形装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の従来構成においては、隣接する積層部材の端部間が、積層方向に貫通する1本のボルトのみにより連結されている。このため、各分割片において、ボルトが貫通される孔と、分割片の端部との位置関係がきわめて正確になるように分割片を加工しなければ、積層状態の分割片にボルトを貫通させることができない。ボルトの貫通孔等に大きめの公差を設ければ、ボルトを貫通できない状態は避けることはできるが、このようにすれば、積層鉄心全体の寸法精度が低下したり、がたつきが生じたりする。しかも、特許文献1の構成においては、積層部材にボルトを中心とした回転力が作用するため、積層部材の組み付け精度が低下するおそれもある。よって、この特許文献1においては、精度の確保が困難で、高性能のモータを得ることは難しい。また、この特許文献1の技術を回転子用の積層鉄心に適用した場合には、精度の確保が困難であることから、前記と同様に高性能のモータを得ることができない。
以下に、この発明をモータの回転子用の積層鉄心に具体化した第1実施形態を、図1〜図4に従って説明する。
図5に示すように、この射出成形装置は、第1型31と、その第1型31上に複数のガイドロッド33を介して上下方向へ開閉可能に対向配置された第2型32とを備えている。そして、第1型31上には、前記のように複数の積層部材13よりなる環状積層体14A,14Bを上下に重合してなる円筒状の積層鉄心11が、載置台34上に載置するとともに、各積層部材13の収容孔19に永久磁石18を挿入した状態で支持される。載置台34上には、積層鉄心11の外周を支持する外周支持部34aと、内周を支持する内周支持部34bとが設けられている。
(1) この実施形態の積層鉄心11においては、その鉄心片12が周方向に分割された形状の分割片12aにより構成されている。従って図11から明らかなように、帯状の薄板鋼材51から分割片12aの材料取りをする場合、その分割片12aを整列状態にすれば、ほとんど隙間なく材料取りできる。このため、歩留まりを向上できる。しかも、各分割片12aの結晶の配向方向が揃うため、図12に示すように、分割片12aを環状にして鉄心片12とした場合、結晶の配向方向が鉄心片12の円周方向に沿う状態となる。従って、鉄心片12上における磁束密度が全周ほぼ均一となり、高性能のモータを実現できる。
次に、この発明を具体化した積層鉄心の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、この発明を具体化した積層鉄心の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(11) この実施形態の積層鉄心においては、前記閂部21に金属製の連結シャフト41が設けられている。このため、閂部21により隣接する積層部材13の端部間を一層強固に連結することができる。
次に、この発明を具体化した積層鉄心の第4実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(第5実施形態)
次に、この発明を具体化した積層鉄心の第5実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 閂部21や樹脂封止部22の合成樹脂としてポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いること。
・ 上部環状積層体14Aの各積層部材13について、下端に配置された分割片12aの端部から凸部16を切除し、または貫通孔17から凸部16の外周に溝部42を形成することにより、樹脂流路23を構成すること。
Claims (6)
- 複数枚の薄板環状の鉄心片を積層して構成した積層鉄心において、
前記鉄心片をその周方向において複数に分割した形状の分割片を積層して複数の積層部材を形成し、前記複数の積層部材を周方向に配列して環状積層体を形成するとともに、前記環状積層体を前記分割片の積層方向に積層して該積層鉄心を構成しており、
前記環状積層体を構成する各積層部材では、周方向の一端部に凹部が形成されるとともに他端部に凸部が形成されて、隣接する他の積層部材の端部に対して鉄心片の周方向において凹凸の関係で連結する第一の連結部を形成し、
前記積層方向に隣り合う環状部材では、周方向の一端部に凸部が形成されるとともに他端部に凹部が形成されて、隣接する他の積層部材の端部に対して鉄心片の周方向において凹凸の関係で連結する第二の連結部を形成し、
前記第一の連結部と前記第二の連結部は、前記積層方向に重なり合ってそれぞれの凸部が積層方向に互い違いに積層され、
前記各連結部における凹部と凸部の間には、樹脂封止材が充填された樹脂封止部を設け、
前記第一の連結部と第二の連結部を貫通する閂部により前記環状積層体を前記積層方向に連結し、
前記閂部を、前記第一の連結部と第二の連結部を貫通する貫通孔内に充填された合成樹脂により構成し、
前記第一の連結部と第二の連結部との間に、前記樹脂封止部を閂部に連通させるための樹脂流路を形成したことを特徴とする積層鉄心。 - 複数枚の薄板環状の鉄心片を積層して構成した積層鉄心において、
前記鉄心片をその周方向において複数に分割した形状の分割片を積層して複数の積層部材を形成し、前記複数の積層部材を周方向に配列して環状積層体を形成するとともに、前記環状積層体を前記分割片の積層方向に積層して該積層鉄心を構成しており、
前記環状積層体を構成する各積層部材では、周方向の一端部に凹部が形成されるとともに他端部に凸部が形成されて、隣接する他の積層部材の端部に対して鉄心片の周方向において凹凸の関係で連結する第一の連結部を形成し、
前記積層方向に隣り合う環状部材では、周方向の一端部に凸部が形成されるとともに他端部に凹部が形成されて、隣接する他の積層部材の端部に対して鉄心片の周方向において凹凸の関係で連結する第二の連結部を形成し、
前記第一の連結部と前記第二の連結部は、前記積層方向に重なり合ってそれぞれの凸部が積層方向に互い違いに積層され、
前記各連結部における凹部と凸部の間には、樹脂封止材が充填された樹脂封止部を設け、
前記第一の連結部と第二の連結部を貫通する閂部により前記環状積層体を前記積層方向に連結し、
前記閂部を、積層部材を貫通する貫通孔内に挿入された金属製の連結シャフトと、その連結シャフトと貫通孔の内周面との間に充填された合成樹脂とにより構成し、
前記第一の連結部と第二の連結部との間に、前記樹脂封止部を閂部に連通させるための樹脂流路を形成したことを特徴とする積層鉄心。 - 前記各連結部間には、金属接触部と、前記樹脂封止部とを設け、
前記樹脂封止部を閂部の周囲に設けるとともに、前記金属接触部を樹脂封止部の両側に設けたことを特徴とする請求項2に記載の積層鉄心。 - 前記各積層部材に永久磁石を収容するための収容孔を設け、積層部材の連結状態において、前記閂部の貫通孔が隣接する積層部材の収容孔の間に位置することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の積層鉄心。
- 請求項4に記載の積層鉄心の貫通孔及び収容孔に合成樹脂を射出するための射出成形方法であって、貫通孔に射出される樹脂を分配して収容孔に射出することを特徴とする射出成形方法。
- 請求項4に記載の積層鉄心の貫通孔及び収容孔に合成樹脂を射出するための射出成形装置であって、樹脂射出のためのゲートを前記貫通孔と対応可能な位置に配置するとともに、そのゲートと連通するランナを前記収容孔と対応可能な位置に配置したことを特徴とする射出成形装置。
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