JP5382012B2 - 回転電機用回転子、および、その製造方法 - Google Patents

回転電機用回転子、および、その製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機用回転子およびその製造方法に係り、特に、回転子鉄心の外周側内部に周方向に間隔を置いて埋設された複数の永久磁石を含む回転電機用回転子およびその方法に関する。
従来、例えば特開2005−124333号公報(以下、特許文献1という)には、2つの永久磁石がV字状に配置され磁極が周方向に均等間隔で複数設けられたロータコア(回転子鉄心)を備えたロータ(回転子)が開示されている。円柱状をなすロータコアの中心部に形成された軸穴の縁部には、キーが径方向内側に向かって突設されている。このキーは、前記軸穴にシャフトが貫通して固定されるときにシャフト表面に軸方向へ延伸形成されているキー溝に嵌合され、これによりシャフトに対するロータコアの円周方向位置が決められるようになっている。
特開2005−124333号公報
上記特許文献1のロータでは、丸棒鋼材からなるシャフトの表面にキー溝を予め切削加工しておく必要があり、ロータの製造コストを押し上げる一因になっていた。
これに対し、キー嵌合ではなく締り嵌め(または焼嵌めともいう)によってロータコアの軸穴にシャフトに固定することが考えられる。この場合、シャフトにキー溝を形成する必要がなく、その分、製造コストを低減できる利点がある。しかしながら、この場合にはロータコアの軸穴にキーが設けられないこととなるため、円環状に打ち抜き加工した多数の電磁鋼板を積層してロータコアを組み立てるときに円周方向の基準となる部分が存在しなくなり、鋼板積層時の精度出しが困難になるという課題がある。
本発明の目的は、シャフトに対する位置決め用のキーを廃止しながら鋼板積層時に円周方向位置決めを精度よく行なうことができる回転電機用回転子、およびその製造方法を提供することにある。
本発明に係る回転電機用回転子は、中心部の軸穴にシャフトが貫通固定される鋼板積層体である回転子鉄心の外周部に複数の磁極が周方向に間隔を置いて設けられている回転電機用回転子であって、前記磁極はそれぞれ、永久磁石と、前記永久磁石からの磁束の流れを規制する磁束抑制穴とを含み、少なくとも1つの磁極の磁束抑制穴の形状が、前記回転子鉄心を構成する鋼板を積層するときの円周方向位置を決める基準となる位置決め部が設けられていることにより、他の磁極の磁束抑制穴の形状とは異なって形成されているものである。
本発明に係る回転電機用回転子において、前記少なくとも1つの磁極の前記磁束抑制穴の縁部には、前記回転子鉄心を構成する鋼板を積層するときの円周方向位置を決める基準となる位置決め部が突設されていてもよい。
また、本発明に係る回転電機用回転子において、前記位置決め部は、前記磁束抑制穴の内周側縁部に径方向外側へ向かって突設されていてもよい。
さらに、本発明に係る回転電機用回転子において、前記各磁極は前記回転子鉄心の外周側に向かって互いの間隔が広がるように配置された2つの永久磁石を含み、前記磁束抑制穴は、前記2つの永久磁石の内周側端部間であって内周寄り位置に形成されており、かつ、前記永久磁石を回転子鉄心内に挿入するための磁石挿入穴に連通する略三角状の2つの第1の穴と、前記2つの第1の穴間にブリッジ部を介して形成される略矩形状の第2の穴とを含んでもよい。
本発明に係る回転電機用回転子の製造方法は、永久磁石および磁束抑制穴をそれぞれ有する複数の磁極が鋼板積層体である回転子鉄心の外周部に周方向均等配置で設けられる回転電機用回転子の製造方法であって、磁石挿入穴および磁束抑制穴をそれぞれ形成された多数枚の円環状の電磁鋼板を、前記磁束抑制穴の縁部に突設された位置決め部を基準に用いて積層して前記回転子鉄心を組み立てるステップと、組み立てられた前記回転子鉄心の磁石挿入穴内に強磁性体を配置するステップと、前記強磁性体が配置された前記回転子鉄心にシャフトを締り嵌めにより固定するステップと、前記シャフトに固定された前記回転子鉄心内の強磁性体をモールド樹脂によって固定するステップと、前記シャフトに固定された前記回転子鉄心を着磁装置内に設置して前記強磁性体を着磁することにより永久磁石にするステップとを含む。
本発明に係る回転電機用回転子の製造方法においては、前記回転子鉄心を前記着磁装置内に設置するとき、前記位置決め部を用いて前記回転子鉄心の円周方向位置が決定されてもよい。
本発明に係る回転電機用回転子およびその製造方法によれば、鋼板積層体からなる回転子鉄心において、少なくとも1つの磁極の磁束抑制穴の形状が他の磁極の磁束抑制穴の形状とは異なって形成されている。これにより、この形状が異なった上記1つの磁束抑制穴を鋼板積層時の円周方向位置決め基準箇所として使用することができる。したがって、軸穴のキーおよびシャフトのキー溝を省略して回転子の製造コストを低減しながら、電磁鋼板を精度よく積層して回転子鉄心を組み立てることができる。
本発明の一実施形態である回転電機用回転子(以下、適宜に回転子とだけいう)の軸方向断面図である。 図1の回転子を構成する回転子鉄心の軸方向端面を示す図である。 図2中の1つの磁極を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の一実施形態である回転子の製造方法を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
図1は、本実施形態の回転電機用回転子10の軸方向断面を示す。回転子10の周囲には、筒状の固定子(図示せず)が設けられる。固定子は、回転子10を回転駆動するための磁界を形成するものである。
回転子10は、中心穴を有する円柱状または円柱状をなす回転子鉄心12と、回転子鉄心12の中心穴を貫通して固定されるシャフト14と、矢印Xで示すシャフト14(および回転子鉄心12)の軸方向に関して回転子鉄心12の両側に接して配置されるエンドプレート16と、回転子鉄心12およびエンドプレート16をシャフト14上に固定する固定部材18とを備える。
回転子鉄心12は、例えば板厚0.3mmの珪素鋼板等を円環状に打ち抜き加工してそれぞれ形成された多数の電磁鋼板を軸方向に積層して構成されている。回転子鉄心12を構成する各電磁鋼板は、回転子鉄心12を軸方向に複数分割したブロックごとに又は全て一括してカシメ、接着、溶接等の方法によって一体に連結されている。また、回転子鉄心12には、複数の磁極が周方向に均等な間隔で設けられている。各磁極は複数の永久磁石と磁束抑制穴とを含んで構成されるが、その詳細については後述する。
シャフト14は、丸棒鋼材から形成されており、その外周には径方向外側へ突出するフランジ部15が形成されている。このフランジ部は、回転子10が組み立てられる際にエンドプレート16に当接してシャフト14での回転子鉄心12の軸方向位置を決める当り部として機能する。また、本実施形態では、回転子鉄心12が締り嵌めによってシャフト14に固定されるため、シャフト14の外表面にはキー溝が形成されていない。これにより、シャフト14にキー溝を切削加工しなくてもよく、シャフト14ひいては回転子10の製造コストを低減することができる。
エンドプレート16は、回転子鉄心12の軸方向端面とほぼ同じ外形状の円板によって構成される。エンドプレート16は、例えばアルミニウム、銅等の非磁性金属材料により好適に形成されている。ここで非磁性金属材料とするのは、磁極を構成する永久磁石の軸方向端部における磁束の短絡を抑制するためである。ただし、非磁性材料であれば金属材料に限定されるものではなく、樹脂材料で形成されてもよい。
回転子鉄心12の軸方向両側に設けられるエンドプレート16には、回転子鉄心12を両側から押え付ける機能、回転子10が組み上がった後に部分的に切削加工を施して回転子10のアンバランスを修正する機能、磁極を構成する永久磁石が回転子鉄心12から軸方向に飛び出すのを防止する機能などがある。
なお、本実施形態ではエンドプレート16が回転子鉄心12とほぼ同等の直径を有するものとして説明および図示するが、磁極を構成する永久磁石が回転子鉄心内に樹脂等によって固定される場合等には、エンドプレートを小径化または廃止等してコスト低減を図ってもよい。
固定部材18は、円筒状をなすかしめ部20と、かしめ部20の一方端部から径方向外側へ突出する押え部22とを含む。固定部材18は、その押え部22によって回転子鉄心12および2枚のエンドプレート16を上記フランジ部15に向かって押圧した状態で、かしめ部20がシャフト14に対してかしめられることによってシャフト14上に固定される。これにより、回転子鉄心12がエンドプレート16と共にシャフト14に対して固定されることになる。
次に、図2,3を参照して、回転子鉄心12の構成について説明する。図2は、回転子鉄心12の軸方向端面を示す図であるが、回転子鉄心12を軸方向に垂直な断面の構成もこれと同様である。また、図3は、図2中の1つの磁極24を拡大して示す図である。なお、図2中に示される「N」および「S」の表記は最終的に永久磁石が着磁された後の各磁極の極性を示すものであるが、実際に回転子鉄心12の端面上には何も表示されていない。
円柱状の外形をなす回転子鉄心12の中心部には、シャフト14を挿入して固定するための軸穴23が貫通して形成されている。上記のように軸穴23は円形であってその縁部にキーは形成されていない。
回転子鉄心12の外周部には、複数(本実施形態では8つ)の磁極24が周方向に等間隔で設けられている。各磁極24は、2つの永久磁石26と、磁束抑制穴28とをそれぞれ含む。各永久磁石26は、回転子鉄心12の外周面13近傍の内部に埋設されている。また、N極に対応する磁極24の磁束抑制穴28のうちの1つには、位置決め部30が設けられている。このような位置決め部30の有無によって、上記1つの磁極24の磁束抑制穴28の形状と他の磁極24の磁束抑制穴28の形状とが異なっている。なお、位置決め部30を除いて、N極磁極とS極磁極とは同一構成である。
図3を参照すると、1つの磁極24には2つの永久磁石26が設けられている。2つの永久磁石26は、同じ形状および大きさを有している。すなわち、永久磁石26は、各2つの短辺側面および長辺側面を有する扁平長方形の軸方向端面(および断面)を有するとともに、回転子鉄心12と略同一の軸方向長さに形成されている。また、永久磁石26は、短辺側面に沿った厚み方向に着磁されており、図3に示す例では2つの永久磁石26の対向面側がN極に、その反対面側がS極に着磁されている。
磁極24内において2つの永久磁石26は、それぞれ磁石挿入穴32内に挿入および固定されて埋設されている。これにより、2つの永久磁石26は、回転子鉄心12の外周面13へ向かって互いに間隔が広がるように略V字状または漢字の「八」の字状に配置されている。永久磁石26は、回転子鉄心12内に形成された磁石挿入穴32内に軸方向から挿入され、永久磁石26の長辺側面と穴内壁面との間の狭い隙間に注入される例えば熱硬化性の樹脂によって固定されている。また、永久磁石26は、辺側面が回転子鉄心12の外周面13に略沿った姿勢で配置されている。
上記磁石挿入穴32の外周側には、ポケット部34が磁石挿入穴30に連通して形成されている。このポケット部34は、永久磁石26の短辺側面に沿って軸方向に延伸して形成されている。ポケット部34は、電磁鋼板に比べて低透磁率の空隙を内部に含むことから、永久磁石26の長辺方向の外周側端部における磁束の短絡を抑制する機能を有する。永久磁石26を固定するための樹脂は、このポケット部34を介して永久磁石26の長辺側面と磁石挿入穴32の内壁面との間に注入されてもよい。
上記磁束抑制穴28は、磁極24に含まれる2つの永久磁石26の内周側端部間であって内周寄り位置(図3中の下側)に形成されている。磁束抑制穴28は、電磁鋼板に比べて低透磁率の空隙部を内部に含むことから、永久磁石26から発生した磁束(および図示しない固定子から回転子鉄心内に進入する磁束)の流れを抑制する又は変化させる機能を有する。
本実施形態では磁束抑制穴28は、2つの第1の穴28a,28aと1つの第2の穴によって構成されている。第1の穴28a,28aは、永久磁石26が挿入されている磁石挿入穴32の内周側端部に連通してそれぞれ形成される。第1の穴28a,28aは、鏡面対称の略三角形状に形成されている。また、第1の穴28a,28aは、永久磁石26の内周側の長辺方向端部における磁束の短絡を抑制する機能を有する。なお、永久磁石26を固定するための樹脂が第1の穴28aを介して磁石挿入穴32に注入されてもよい。
略矩形状をなす第2の穴28bは、第1の穴28a,28aの間にブリッジ部36をそれぞれ介して形成されている。また、第2の穴28bは、周方向に関して2つの永久磁石26,26間の中央に位置にして外周面13に対向している。第2の穴も同様に、電磁鋼板に比べて低透磁率の空隙部を内部に含むことから、永久磁石26の対向面側(すなわちN極側)から発生した磁束を外周側へと向かわせる機能を果たす。また、磁極24の周方向中央位置におけるd軸インダクタンスLdを小さく抑えることができる。これらにより、回転子10を用いた回転電機において磁石トルクおよびリラクタンストルクの和である総トルクを効果的に向上させることができる。
上記位置決め部30は、第2の穴28bの内周側縁部に外周側へ向かって小さい矩形状に突出して形成されている。位置決め部30は、回転子鉄心12を構成する各電磁鋼板に形成されている。これにより、各電磁鋼板を軸方向に積層して回転子鉄心12を組み立てるとき、位置決め部30を(従来の軸穴のキーに代えて)基準として用いることで、各電磁鋼板の円周方向位置を精度よく位置決めして積層することができる。
また、位置決め部30は、第2の穴28bの内周側縁部に形成されるのが好ましい。これは、第2の穴28bの外周側縁部に形成するとd軸インダクタンスLdの増加につながりリアクタンストルクの低下を招くためであり、また、第2の穴28bの周方向縁部であるブリッジ部36に形成すると、第1の穴にモールド樹脂を注入したときにブリッジ部36が注入圧力によって歪みが生じた場合に事後に位置決め部を基準として行う回転子鉄心12の円周方向位置決めの精度を損なうおそれがあるためである。
さらに、本実施形態では8つの磁極24のうちの1つの磁極24に位置決め部30が設けられており、所定枚数の電磁鋼板を同一の向きで積層して4分割ブロックの回転子鉄心部分を形成し、これら4分割ブロックの回転子鉄心部分を円周方向に90°ずつずらして積層及び連結することにより図2に示すように90°間隔で位置決め部30を視認できるようにして組み立てられる。このように積層することによって、各電磁鋼板の厚み誤差が回転子鉄心12の外周部の軸方向長さの誤差となって組み上がるのを解消することができる。また、位置決め部30が見える磁極24がN極磁極であることを表示なしに容易に確認することが可能になる。
なお、本実施形態では複数の磁極のうち1つの磁極にだけ位置決め部を設けるものとして説明するが、これに限定されるものではなく、2以上の磁極に位置決め部を設けてもよい。
上述したように本実施形態の回転子10では、鋼板積層体からなる回転子鉄心12において、1つの磁極24の磁束抑制穴28の形状が位置決め部30の存在によって他の磁極24の磁束抑制穴28の形状とは異なって形成されている。これにより、この形状が異なった上記1つの磁束抑制穴24を鋼板積層時の円周方向位置決め箇所として使用することができる。これにより、軸穴23のキーおよびシャフト14のキー溝を省略して回転子10の製造コストを低減しながら、電磁鋼板を精度よく積層して回転子鉄心12を組み立てることができる。
また、上記のように磁束抑制穴28を2本のブリッジ部36を含む3つの穴28a,28a,28bによって構成したことで、回転子鉄心12の磁極部分における耐遠心力強度および耐トルク強度の低下を抑制することができる。
さらに、位置決め部30は、永久磁石26をモールド樹脂で固定する際に、モールド型で回転子鉄心12の円周方向位置を冶具で決めるのに用いることができる。
さらにまた、第2の穴28bに冷却オイルを流して回転子鉄心12を冷却する場合、冷却オイルとの接触面積が位置決め部を設けた分だけ増加するため、冷却効率を向上させることができる。
次に、図4を参照して、上記回転子10の製造方法について説明する。
まず、ステップS10において、回転子鉄心12を組み立てる。ここでは、上記のとおり1つの位置決め部が形成された各電磁鋼板を円周方向に精度よく位置決めしながら軸方向に積層して一体に連結する。
続いて、ステップS12において、回転子鉄心12内に強磁性体を挿入する。この強磁性体は、着磁前の磁石中間体に相当するものである。
次いで、ステップS14において、回転子鉄心12をシャフト14に固定する。このとき、回転子鉄心12は、締り嵌め又は焼嵌めによってシャフト14上に装着されて固定される。このとき上記磁石中間体は着磁前であるため、熱的消磁という不都合は生じない。
それから、ステップS16において、シャフト14に固定された回転子鉄心12内の強磁性体をモールド樹脂によって固定する。上記モールド樹脂に熱硬化性樹脂を用いた場合にこれを加熱硬化させるとき、上記と同様に磁石中間体は着磁前であるため熱的消磁という不都合は生じない。
そして、ステップS18において、シャフト14に固定された回転子鉄心12を着磁装置内にセットして、上記強磁性体に着磁して永久磁石28とする。このとき、本実施形態では、N極に対応する磁極24に位置決め部30が設けられているので、この位置決め部30を基準に円周方向位置を確認しながら回転子鉄心12を着磁装置内に正確にセットすることができる。このように永久磁石28が着磁されて回転子10の製造が完了する。
なお、上述した構成の実施形態においては種々の変更および改良が許容される。例えば、上記においては1つの磁極24に2つの永久磁石26が含まれるものとして説明したが、図3中に一点鎖線で示すように、磁極24の周方向中央位置であって外周面13近傍の位置に別の永久磁石40を埋設して3つの永久磁石を1磁極に含ませてもよいし、あるいは、4つ以上の永久磁石を1磁極に含ませてもよい。
また、上記においては1つの磁極24に1つの矩形状突起からなる位置決め部30を設けるものとして説明したが、位置決め部の形状や1磁極当りの数は適宜に変更されてもよい。同様に、磁束抑制穴を構成する穴の形状や数も適宜に変更されてもよい。
さらに、上記実施形態では、位置決め部を穴縁部に形成した凸部により構成するものとして説明したが、逆に、穴縁部に形成した凹部または切り込み部によって構成されてもよい。
10 回転電機用回転子、12 回転子鉄心、13 外周面、14 シャフト、15 フランジ部、16 エンドプレート、18 固定部材、20 かしめ部、22 押え部、23 軸穴、24 磁極、26 永久磁石、28 磁束抑制穴、28a 第1の穴、28b 第2の穴、30 位置決め部、32 磁石挿入穴、34 ポケット部、36 ブリッジ部、40 別の永久磁石、Ld d軸インダクタンス。

Claims (6)

  1. 中心部の軸穴にシャフトが貫通固定される鋼板積層体である回転子鉄心の外周部に複数の磁極が周方向に間隔を置いて設けられている回転電機用回転子であって、
    前記磁極はそれぞれ、永久磁石と、前記永久磁石からの磁束の流れを規制する磁束抑制穴とを含み、少なくとも1つの磁極の磁束抑制穴の形状が、前記回転子鉄心を構成する鋼板を積層するときの円周方向位置を決める基準となる位置決め部が設けられていることにより、他の磁極の磁束抑制穴の形状とは異なって形成されている、
    回転電機用回転子。
  2. 請求項1に記載の回転電機用回転子において、
    前記少なくとも1つの磁極の前記磁束抑制穴の縁部には、前記回転子鉄心を構成する鋼板を積層するときの円周方向位置を決める基準となる位置決め部が突設されていることを特徴とする回転電機用回転子。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機用回転子において、
    前記位置決め部は、前記磁束抑制穴の内周側縁部に径方向外側へ向かって突設されていることを特徴とする回転電機用回転子。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機用回転子において、
    前記各磁極は前記回転子鉄心の外周側に向かって互いの間隔が広がるように配置された2つの永久磁石を含み、前記磁束抑制穴は、前記2つの永久磁石の内周側端部間であって内周寄り位置に形成されており、かつ、前記永久磁石を回転子鉄心内に挿入するための磁石挿入穴に連通する略三角状の2つの第1の穴と、前記2つの第1の穴間にブリッジ部を介して形成される略矩形状の第2の穴とを含むことを特徴とする回転電機用回転子。
  5. 永久磁石および磁束抑制穴をそれぞれ有する複数の磁極が鋼板積層体である回転子鉄心の外周部に周方向均等配置で設けられる回転電機用回転子の製造方法であって、
    磁石挿入穴および磁束抑制穴をそれぞれ形成された多数枚の円環状の電磁鋼板を、前記磁束抑制穴の縁部に突設された位置決め部を基準に用いて積層して前記回転子鉄心を組み立てるステップと、
    組み立てられた前記回転子鉄心の磁石挿入穴内に強磁性体を配置するステップと、
    前記強磁性体が配置された前記回転子鉄心にシャフトを締り嵌めにより固定するステップと、
    前記シャフトに固定された前記回転子鉄心内の強磁性体をモールド樹脂によって固定するステップと、
    前記シャフトに固定された前記回転子鉄心を着磁装置内に設置して前記強磁性体を着磁することにより永久磁石にするステップと、
    を含む回転電機用回転子の製造方法。
  6. 請求項5に記載の回転電機用回転子の製造方法において、
    前記回転子鉄心を前記着磁装置内に設置するとき、前記位置決め部を用いて前記回転子鉄心の円周方向位置が決定されることを特徴とする、回転電機用回転子の製造方法。
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