JP5481656B2 - タイヤ加硫機 - Google Patents

タイヤ加硫機 Download PDF

Info

Publication number
JP5481656B2
JP5481656B2 JP2010033390A JP2010033390A JP5481656B2 JP 5481656 B2 JP5481656 B2 JP 5481656B2 JP 2010033390 A JP2010033390 A JP 2010033390A JP 2010033390 A JP2010033390 A JP 2010033390A JP 5481656 B2 JP5481656 B2 JP 5481656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
upper mold
mounting member
lower mold
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010033390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011167916A (ja
Inventor
靖彦 藤枝
昌治 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=44278797&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5481656(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2010033390A priority Critical patent/JP5481656B2/ja
Priority to EP11151960.9A priority patent/EP2361756B1/en
Priority to US13/014,232 priority patent/US8282373B2/en
Priority to TW100104405A priority patent/TWI444280B/zh
Priority to CN2011100448688A priority patent/CN102161237A/zh
Publication of JP2011167916A publication Critical patent/JP2011167916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5481656B2 publication Critical patent/JP5481656B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/20Opening, closing or clamping
    • B29C33/202Clamping means operating on closed or nearly closed mould parts, the clamping means being independently movable of the opening or closing means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

本発明は、タイヤ加硫機に関する。さらに詳しくは、本発明は、上下のモールド取付部材の間隔をモールドの高さに応じて調整を行うことができるタイヤ加硫機に関する。
タイヤ加硫機は、モールド内に収容した未加硫の生タイヤ(グリーンタイヤ)を、モールド内外から加熱して加硫成型する機械である。一般的に、タイヤ加硫機のモールドは、上下に2分割された2分割モールドを有している。この2分割モールドの、上モールドは上モールド取付部材に、下モールドは下モールド取付部材にそれぞれ保持されている。そして、上モールド取付部材を下モールド取付部材に対して上下方向に昇降させることで、モールドの開閉を可能にしている。
ここで、タイヤ加硫機で異なった種類・形状の生タイヤを加硫するためにモールドを交換した場合に、モールドの高さ(厚さ)が変更されることがある。このモールドの高さが変更されると、上下のモールド取付部材の間隔等をモールドの高さに応じて調整する必要があり、従来から種々の調整方法が提案されている。
例えば、特許文献1に記載されたタイヤ加硫機は、上型(上モールド)をトップリンク側に設けている。そして、トップリンクを下降させて上型と下型(下モールド)とを閉じた状態にして、クランク機構によりトップリンクを介して上型と下型との間に締付力を付与している。このトップリンクと上型との間には、型高さ調整螺軸とこの調整螺軸を昇降自在に螺挿する型高さ調整螺筒とが介在されており、金型(モールド)の高さに応じて、調整螺軸の調整螺筒に対する螺挿量を変更することにより、トッププラテン(上モールド取付部材)とボトムプラテン(下モールド取付部材)の間隔を調整している。
また、特許文献2に記載されたタイヤ加硫機は、上部金型(上モールド)と下部金型とを、昇降テーブルを介して加圧シリンダにより締め付けを行っている。この昇降テーブルと加圧シリンダとの間には、伸縮可能なスペーサが介装されており、加圧シリンダの加圧力を上部金型に伝えている。そして、このスペーサの頭部に形成されたねじ部は、加圧シリンダと接触するナットと噛み合わされており、このナットを回転させるとスペーサの長さを調整することができる。このスペーサの長さを、金型(モールド)の高さに応じて調整している。
また、特許文献3に記載されたタイヤ加硫機は、トップスライドを機械的昇降手段により昇降させることで、上型(上モールド)と下型(下モールド)とを開閉自在にしている。このトップリンクと上型との間には、モールド高さ調節装置が介在されており、このモールド高さ調節装置によりモールドの高さに応じて、上部プラテン(上モールド取付部材)と下部プラテン(下モールド取付部材)の間隔を調整している。
特公平1−45403号公報 特公平3−70610号公報 特公平1−24048号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載されたタイヤ加硫機では、上記のようにモールドの高さに応じた調整は、モールドの上下方向の延長位置にモールド高さ調整装置等を介在させて行っているため、タイヤ加硫機の全高が高くなるという問題がある。また、モールドの高さに応じた調整は、上記のように調整螺軸の調整螺筒に対する螺挿量や、スペーサのねじ部に対するナットの回転量等により行っているため、調整が難しいという問題がある。
そこで、本願発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、モールドの高さに応じた調整を簡単にし、タイヤ加硫機の全高を低くすることが可能なタイヤ加硫機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のタイヤ加硫機は、生タイヤを横置き収容する、上モールド及び下モールドと、前記上モールドを保持する上モールド取付部材と、前記下モールドを保持する下モールド取付部材と、前記上モールド取付部材を上下方向に案内するガイド機構と、前記上モールド取付部材を上下方向に昇降させるとともに、該上モールド取付部材の昇降により前記上モールドと前記下モールドとを開閉する開閉機構と、前記上モールドと前記下モールドとを閉じた状態で固定するロック機構と、前記上モールドと前記下モールドとの間に締付力を付与する加圧機構とを備えたタイヤ加硫機であって、前記ガイド機構と前記ロック機構と前記加圧機構とがそれぞれ分離して設けられており、前記ロック機構は、前記上モールドの側方に配置されるとともに、該上モールド取付部材に上端部が固定され、下端部において複数の溝が上下方向に形成されたタイロッドと、前記下モールド取付部材に形成され、前記タイロッドを通す貫通孔と、前記貫通孔を通った前記タイロッドの前記溝に対して水平方向に係合自在にされたロック爪と、前記ロック爪を前記タイロッドに対して水平方向にのみ進退移動させるロック爪移動機構とを備えている。
上記の構成によれば、水平方向にのみ進退移動されるロック爪を、タイロッドの下端部において上下方向に複数形成された溝のいずれかと係合させることで、タイロッドを下モールド取付部材に対して固定させることができる。従って、モールドの高さが変わった場合においても、ロック爪と係合させる溝をモールドの高さに応じて変更するだけで、上下のモールド取付部材の間隔を変更することができるので、モールドの高さに応じた調整を簡単に行うことができる。また、モールドの高さに応じた調整を、モールドの上下方向の延長位置ではなく、モールドの側方に配置されたタイロッドの下端部において上下方向に複数形成された溝により行っているため、タイヤ加硫機の全高を低くすることができる。
そして、前記加圧機構は、環状のピストン部材を有する気体シリンダを備えており、前記ピストン部材は、前記上モールド及び前記下モールドに収容された前記生タイヤと同心に設定されているとともに、該生タイヤの外周を該ピストン部材の外周と内周との間に位置させる大きさに形成されていることを特徴とする。上記の構成によれば、ピストン部材の受圧面積を大きくすることができるので、圧力流体として低圧の空気や窒素を用いることができる。これにより、圧力流体として高圧の油を用いる必要がないため、圧力流体が漏洩した場合でも周辺環境への汚染の心配をなくすことができる。
また、本発明の加硫機において、前記下モールド取付部材は、前記貫通孔が形成された下部サポートと、該下部サポートに対して上下方向に昇降可能にされるとともに、前記ピストン部材に取り付けられ、前記下モールドを保持する下部プラテンとからなり、前記気体シリンダは、前記ピストン部材を上方に加圧する単動シリンダであってよい。上記の構成によれば、上モールドと下モールドとを閉じている状態において、気体シリンダによりピストン部材を加圧していない場合、下部プラテンは、下モールドと閉じた状態にされている上モールド、上モールドを保持する上モールド取付部材、及びタイロッド等の重量物の重量により下方に移動される。この下部プラテンの下方への移動に伴い、ピストン部材も下方へ移動される(初期位置に自動復帰する)ことになるため、気体シリンダとして単動シリンダを用いることができる。これにより、気体シリンダとして復動型シリンダ等を用いる場合に比べて、加圧機構の操作系統(配管等)を簡略化することができる。
また、本発明の加硫機においては、前記ロック機構が複数あり、前記タイロッドが、前記上モールドの周囲に沿って等間隔に配置されていてもよい。上記の構成によれば、加圧機構が付与する締付力の反力を、複数のロック機構で分担して受けるため、個々のロック機構が受ける力を小さくすることができる。また、上モールドの周囲に沿って等間隔にタイロッドが配置されているため、ロック機構各々が受ける力を均等にすることができる。
前記開閉機構は、上下方向に軸芯を配置されたネジ棒と、前記ネジ棒に螺合され、前記上モールド取付部材に設けられたナット部材と、前記ネジ棒を正逆方向に回転させるモータと、前記上モールド取付部材を位置決めする位置制御機構とを備えていてよい。上記の構成によれば、モータによりネジ棒を正逆方向に回転させて、ナット部材を上下方向に昇降させることで、上モールド取付部材を上下方向に昇降させている。つまり、回転速度や回転角度等の制御が容易なモータの回転運動を直線運動に変換して、上モールド取付部材を昇降させているので、シリンダ等による直線運動のみで上モールド取付部材を昇降させた場合に比べて、上モールド取付部材の位置決め精度を良くすることができる。
モールドの高さに応じた調整を簡単にし、タイヤ加硫機の全高を低くする。
本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫機における上モールドと下モールドとが閉じた状態を示す横断面図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫機における上モールドと下モールドとが開いた状態を示す横断面図である。 モールドに収容された生タイヤと気体シリンダのピストン部材の位置関係を説明する平面図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫機の平面図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫機のロック爪移動機構の平面図であり、(a)はロック爪をタイロッドの溝に係合させる前の状態を示す図であり、(b)はロック爪をタイロッドの溝と係合させた状態を示す図である。 図1のモールドよりも低いモールドを採用した時のタイヤ加硫機の横面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係るタイヤ加硫機の実施形態について説明する。
[タイヤ加硫機の全体構造]
本実施形態に係るタイヤ加硫機1は、生タイヤTの内部に加熱加圧媒体を入れて内部より加熱すると共に、外部よりモールド10を加熱して加硫するタイプのプレス装置である。図1及び図2に示すように、タイヤ加硫機1は、主として、生タイヤTを着脱可能に収容するモールド(上モールド11と、下モールド12と、サイドモールド13)10と、上モールド11を保持する上モールド取付部材20と、下モールド12を保持する下モールド取付部材30と、上モールド取付部材20を上下方向に案内するガイド機構40と、上モールド取付部材20を上下方向に昇降させるとともに、該上モールド取付部材20の昇降により上モールド11と下モールド12とを開閉する開閉機構50と、上モールド11と下モールド12とを閉じた状態で固定するロック機構60と、加圧機構としての気体シリンダ37と、生タイヤTの内側に配置されるブラダBを上下方向に伸縮させて当該生タイヤTに対するブラダBの着脱を行う中心機構80とを備えている。また、タイヤ加硫機1は、ガイド機構40とロック機構60と加圧機構(気体シリンダ37)とをそれぞれ分離して設けている。
生タイヤTはモールド10内に横置きに収容され、モールド10の内外より加熱されることにより加硫成形される。尚、生タイヤTを加硫成形するための加熱加圧媒体としては、蒸気、又は高温ガス(ガスの種類として、窒素ガスなどの不活性ガス、空気)等が挙げられる。
[モールド]
本実施形態のタイヤ加硫機1で用いられるモールド10は、割りモールドであって、上モールド11と、下モールド12と、サイドモールド13とに分割されている。上モールド11は横置きされた生タイヤTの上側に配置され、下モールド12は当該生タイヤTの下側に配置され、サイドモールド13は当該生タイヤTの外周側に配置されている。このサイドモールド13は、周方向に分割され、型閉時には上モールド11及び下モールド12の外周部に係合されている。
周方向に分割されたサイドモールド13の外周には、上方に向かうに従い径方向内側に傾斜した傾斜面13aが形成されている。また、サイドモールド13の径方向外側に配置されるコンテナリング26の内面には、傾斜面13aと同一勾配の傾斜面26aが形成されている。サイドモールド13は、昇降することにより、傾斜面13aが傾斜面26aにそって移動して円周方向に拡縮するように構成されている。
[上モールド取付部材]
上モールド取付部材20は、上記した上モールド11及びサイドモールド13を保持し、開閉機構50により上下方向(Z方向)に昇降可能にされている。この上モールド取付部材20は、上モールド取付部材20のベースとなる上部スライド21と、上部スライド21の下面に固定される上部プラテン22と、上モールド11を保持する上部アダプタ23と、上部アダプタ23を上下方向(Z方向)に移動させるシリンダ24と、ロック機構60の一部の要素であり、上部スライド21に上端部が固定された複数本(本実施形態では、3本)のタイロッド25と、上部プラテン22に取り付けられるコンテナリング26とを備えている。
上部スライド21の側面には、後述のアップライト41のガイドレール48により上下方向に案内される直動軸受であるガイド部材21aが設けられている。なお、このガイドレール48とガイド部材21aとで、上モールド取付部材20を上下方向に案内するガイド機構40を構成している。
上部スライド21には、取付座21bが、ガイド部材21aが設けられた側面と隣接して設けられている。この取付座21bの下面には、開閉機構50の後述のナット部材55bが固定されている。また、取付座21bには、開閉機構50の後述のネジ棒55aを通過させる貫通孔が設けられている。
[下モールド取付部材]
下モールド取付部材30は、下モールド12を保持すると共に、その中央部には、中心機構80が設けられている。この下モールド取付部材30は、下モールド取付部材30のベースとなるプレスベース31と、加圧機構である気体シリンダ37が設けられた下部サポート32と、下モールド12を保持し、気体シリンダ37の後述のピストン部材37aに取り付けられた下部プラテン33とを備えている。なお、下部プラテン33は、断熱材34を介してボルト35によりピストン部材37aに固定されている。
下部サポート32は、プレスベース31に固定されており、上記した3本のタイロッド25のそれぞれに対応する位置に貫通孔32a(図2参照)が形成されている。また、下部プラテン33は、ピストン部材37aと一体となって下部サポート32に対して上下方向に昇降可能にされている。また、プレスベース31には、後述するアップライト41が設けられている。
[加圧機構]
加圧機構は、環状のピストン部材37aを有する気体シリンダ37である。ロック機構60により上モールド11及び下モールド12を閉じた状態で固定した際に、気体シリンダ37に圧力流体を供給してピストン部材37aを上方に加圧する(初期位置から上昇させる)と、下部プラテン33はピストン部材37aの上昇に伴い上方に移動する。この下部プラテン33の移動に伴い下モールド12が押し上げられるので、タイロッド25を介して上モールド11と下モールド12との間には加硫時のタイヤ内圧に抗する締付力が発生する。
このピストン部材37aは、図3に示すように、モールド10に横置きに収容された生タイヤTと同心に設定されるとともに、生タイヤTの外周Taを、外周と内周との間に位置させる大きさに形成されている。これにより、ピストン部材37aの受圧面積を大きくすることができるので、気体シリンダ37に供給する圧力流体として低圧の空気や窒素を用いることができる。その結果、圧力流体として高圧の油を用いる必要がないため、圧力流体が漏洩した場合でも周辺環境への汚染の心配をなくすことができる。
なお、ロック機構60により上モールド11及び下モールド12を閉じた状態で固定した場合において、気体シリンダ37に圧力流体を供給していない場合には、下部プラテン33は、下モールド12と閉じた状態にある上モールド11、上モールド取付部材20、及びタイロッド25等の重量物の重量によって下方に移動される。この下部プラテン33の下方への移動に伴い、ピストン部材37aも下方へ移動される(初期位置に自動復帰する)ことになるため、気体シリンダ37は上方にのみ加圧できればよく、気体シリンダ37として単動シリンダを用いることができる。従って、気体シリンダ37として復動型シリンダ等を用いる場合に比べて、加圧機構の操作系統(配管等)を簡略化することができる。
[ロック機構]
ロック機構60は、タイロッド25と、ロック爪移動機構70と、下部サポート32に形成された貫通孔32aとから主に構成されている。このロック機構60は上モールド11と下モールド12とを閉じた状態で固定するために設けられている。より具体的には、ロック機構60は、上モールド取付部材20を、下モールド取付部材30に対してタイロッド25を介して固定させることで、加硫時にモールド10が開かないように固定するために設けられている。
タイロッド25の下端部には複数の溝25aが上下方向に等間隔に形成されている。つまり、溝25aの上下方向のピッチが等しくされている。尚、溝25aは、等間隔で形成されている場合の他、タイヤの品種に応じた間隔で形成されていてもよいし、複数の溝25aの内で特定の溝25aがタイヤの品種に応じた位置に形成されていてもよい。即ち、タイロッド25の下端部には、複数の溝25aが上下方向に形成されていればよい。このロック爪移動機構70は、貫通孔32aを通ったタイロッド25の所定の溝25aに後述のロック爪73a、73bを係合させることで、上部スライド21(上モールド取付部材20)をモールド10の高さに応じた所定位置に固定することができる。なお、タイロッド25の溝25aの上向き面、及びロック爪73a、73bの下向き面は水平に形成されており、気体シリンダ37により発生される締付力の反力をこれら水平面で受圧可能にされている。
タイヤ加硫機1は、このロック機構60を複数(本実施の形態では3つ)備えている。これにより、気体シリンダ37により発生される締付力の反力を複数のロック機構60で分担して受けることになるため、個々のロック機構60が受ける力を小さくすることができる。また、図4に示すように、タイロッド25は上モールド11(モールド10)の周囲に沿って等間隔に配置されている。換言すれば、タイロッド25は、平面視においてタイロッド25を結んで形成される図形(タイロッドが3本の場合は、三角形)の重心位置がモールド10の中心(ピストン部材37aの円心)と一致するように配置されている。このようにすることで、ロック機構60各々が受ける力を均等にしている。なお、上モールド取付部材20を、下モールド取付部材30に対してバランスよく安定して固定させるためには、ロック機構60が3つ以上あることが好ましい。
また、上記したように、本実施形態において、タイヤ加硫機1は、ロック機構60とガイド機構40とをそれぞれ分離して設けている。つまり、タイロッド25には上モールド取付部材20を上下方向に案内する機能を持たせていない。従って、開閉機構50により上モールド取付部材20を上昇させて、上モールド11と下モールド12とを開いた際に、タイロッド25は、上モールド取付部材20と下モールド取付部材30との間を連結しておく必要がない。つまり、タイロッド25の上下方向の長さは、タイヤ加硫機1において取り付け可能な最大の高さのモールド10を取り付ける際に必要な長さあればよいので、本実施形態においては、上モールド11と下モールド12とを閉じた状態(図1参照)において、即ち、上モールド11が所定の下端位置に到達した型締め状態において、タイロッド25の下端部を貫通孔32aの下方に位置させるとともに、上モールド11と下モールド12とを開いた状態(図2参照)において、即ち、上モールド11が所定の高さ位置に到達した型開き状態において、タイロッド25の下端部を貫通孔32aの上方に位置させる長さに設定されている。こうすることにより、図2に示すように、生タイヤTを着脱すべく、上モールド11と下モールド12とを開いた際に、タイロッド25の下端部を下モールド取付部材30から解放(分離)させることができる。その結果、タイロッド25の下端部と下モールド取付部材30との間である上下のモールド11、12間の側方に解放された作業スペースを確保することができ、タイヤ搬送装置(ローダやアンローダ)の設置位置の自由度を大きくしたり、またはモールド10の交換の作用性を向上することができる。換言すれば、タイロッド25により妨げられることなく、上モールド取付部材20と下モールド取付部材30との間にタイヤ搬送装置を出し入れし易くすることができる。または、タイロッド25がモールド10の交換の邪魔になることがない。
[ロック爪移動機構]
ロック爪移動機構70は、下部サポート32の下面に固設されており、平面的に見て、タイロッド25の中心に位置されている。図5に示すように、ロック爪移動機構70は、所定の間隔を隔てて対向配置されるサイドガイド71a及び71bと、当該サイドガイド71a及び71bの端部同士を接続する接続板72a及び72bと、サイドガイド71a及び71bの対向内側に形成された水平溝に嵌り込んで水平方向にスライド可能な2枚のロック爪73a及び73bと、ロック爪73a及び73bを水平方向に進退移動させる進退移動機構であるシリンダ74とを備えている。ロック爪73a、73bは、サイドガイド71a及び71bにより移動方向が水平方向のみに限定されている。
また、上記したようにロック爪移動機構70は下部サポート32の下面に固設されているので、ロック爪移動機構70は下モールド取付部材30に対して上下方向に移動されることはない。これにより、加硫時に気体シリンダ37により発生される締付力が落ちたとしても、ロック爪移動機構70は下モールド取付部材30に対して上下方向には移動しないため、溝25aにおいてロック爪73a、73bと係合されたタイロッド25は上下方向に殆ど移動しないことになる。その結果、加硫時にモールド10が殆ど開かない安全性の高いタイヤ加硫機1にすることができる。
ロック爪73a、73bは、タイロッド25の溝25aに対して水平方向に係合自在にされたプレートである。接続板72a側のロック爪73aには、2本のロッド75が接続されている。このロッド75は、シリンダ74側のロック爪73bに形成された孔を貫通し、その先端で、シリンダ取付板76と接続している。当該シリンダ取付板76には、シリンダ74が固定されており、当該シリンダ74のシリンダロッド74aは、シリンダ74側のロック爪73bに接続されている。これにより、シリンダ74が伸びる方向(X方向)にストロークすると、ロック爪73a及び73bが互いに近づく(図5(b)参照)。具体的には、一方のロック爪がストッパー77に接触すると、他方のロック爪がストッパー77で停止しているロック爪に近づき、タイロッド25の所定の溝25aにロック爪73a及び73bが係合される。これにより、ロック爪73a、73bがモールド10の高さに応じたタイロッド25の所定の溝位置で固定される。すなわち、高い(厚い)モールド10の場合には、ロック爪73a、73bを、下側にある溝25aと係合させることになる。また、図6に示すように、低い(薄い)モールド110の場合には、ロック爪73a、73bを、上側にある溝25aと係合させることになる。そのため、図6に示すようにロック爪移動機構70から突出するタイロッド25の長さが図1の状態より長くなっている。このように、ロック爪73a、73bと係合させる溝25aの位置(ロック位置)に応じて、上下のプラテン22,33(上下のモールド取付部材20、30)の間隔は決まる。
ロック爪73a、73bを、最下にある溝25aと係合させた場合は、上下のプラテン22,33の間隔は、このタイヤ加硫機1で装着できるモールド10の最大の高さとなる。この最大の高さのモールド10を装着したときに、ピストン部材37aを加圧すると、タイロッド25(上モールド取付部材20)は、溝25aとロック爪73a、73bとの上下方向のクリアランスと締付力(ピストンの上昇力)による各部(モールド10など)の変形量の合計だけ上下方向にストロークすることになる。
ここで、溝25aのピッチをPとして、加硫前のモールド10の高さから加硫時のモールド10の高さを減算した値をDとする。このDがPより小さい場合には、加硫前のモールド10の高さに応じた位置にある溝25aとロック爪73a、73bとを係合させることになる。Dが2PとPとの間にある場合には、加硫前のモールド10の高さに応じた位置にある溝25aの一段上の溝25aとロック爪73a、73bとを係合させることになる。このように、モールド10の高さや加硫時のモールド10の変形量等に応じて、ロック爪73a、73bと係合させる溝25aの位置(ロック位置)が決まることになる。なお、加硫時において、タイロッド25(上モールド取付部材20)の上下方向(Z方向)のストロークは最大でも「P+クリアランス+変形量」である。
なお、加硫後に上モールド11と下モールド12との固定を解除する際には、シリンダ74を縮む方向(X方向)にストロークさせてロック爪73a及び73bを互いに遠ざけることで、タイロッド25の溝25aとロック爪73a、73bの係合を解除する。(図5(a)参照)。なお、ここでは、ストッパー77を用いた例を説明したが、ストッパー77は省略することができる。この場合、タイロッド25自体がストッパーの役割を果たすことになる。
[アップライト]
アップライト41は、図1及び図2に示すように、上モールド取付部材20(上部スライド21)を上下方向(Z方向)に移動させるために設けられている。このアップライト41は、上モールド取付部材20(上部プラテン22)の外方に設けられ、上下方向に延在するベース部42と、上モールド取付部材20(上部スライド21)を昇降させる開閉機構50と、ガイド部材21aを上下方向(Z方向)に案内する直動レールであるガイドレール48とを備えている。
[開閉機構]
開閉機構50は、モータ52で駆動されるネジ棒55aを有するボールスクリュー機構からなり、モータ52の回転運動を直線運動に変換することで、上モールド取付部材20を上下方向に昇降させている。開閉機構50は、具体的には、駆動源となるモータ52と、モータ52に接続されたプーリ53aと、プーリ53aと所定の間隔を隔てて設けられたプーリ53bと、プーリ53a及びプーリ53bに装着されたタイミングベルト54と、プーリ53bに接続されるネジ棒55aと、ネジ棒55aに螺合し当該ネジ棒55aの回転に伴って上下方向に移動可能なナット部材55bと、ネジ棒55aを回転可能に軸支する下部軸受56a及び上部軸受56bと、ネジ棒55aの上部に設けられるブレーキ57とを備えている。なお、本実施形態においては、モータ52として、停止精度が高いサーボモータを用いているが、サーボロック機能を有するインバータモータを用いてもよい。また、ブレーキ57は上モールド取付部材20を長期間停止させるために設けられている。ナット部材55bの上面は、上部スライド21の取付座21bの下面に固定されている。
モータ52が駆動すると、モータ52の駆動軸に接続されたプーリ53aが回転して、タイミングベルト54を介してプーリ53bが回転する。これにより、プーリ53bに接続されるネジ棒55aが回転して、ナット部材55bがネジ棒55aの軸方向(上下方向、Z方向)に沿って移動する。このようにナット部材55bが上下方向(Z方向)に移動すると、当該ナット部材55bに固定された取付座21bを有する上部スライド21がナット部材55bと共に上下方向(Z方向)に移動する。この際、上部スライド21は、ガイド機構40(ガイド部材21a、ガイドレール48)により、その移動方向が上下方向(Z方向)のみに限定されている。
また、開閉機構50は、ネジ棒55aの回転軸に設けられ回転角度等の情報を検出するためのエンコーダ(図示せず)と、このエンコーダが検出した情報に基づいてモータ52を制御し、上モールド取付部材20の上下方向の位置決めをする位置制御機構(図示せず)を備えている。この位置制御機構により、エンコーダが検出した情報に基づいてモータ52を制御しているため、上モールド取付部材20を精度良く位置決めすることができ、その結果、ロック爪73a、73bと係合させるタイロッド25の溝25a(ロック位置)と、ロック爪73a、73bとの上下位置を一致させることができる。また、上記したように、回転速度や回転角度等の制御が容易なモータ52の回転運動を直線運動に変換して、上モールド取付部材20を昇降させているので、シリンダ等による直線運動のみで上モールド取付部材20を昇降させた場合に比べて、上モールド取付部材20の位置決め精度を良くすることができる。
(タイヤ加硫機の動作)
次に、タイヤ加硫機1の加硫動作について説明する。まず、図2で示す上モールド11と下モールド12とを開いた状態、即ち、上モールド11が所定の高さ位置に到達した型開き状態においては、上モールド取付部材20は上昇しており、生タイヤTがタイヤ搬送装置(図示せず)によりタイヤ加硫機1へ運び込まれ、ブラダBが生タイヤTの内側に装入される。なお、この状態において、タイロッド25の下端部は下モールド取付部材30から解放(完全に分離)されているため、タイロッド25がタイヤ搬送装置の出し入れの妨げとなり難く、またモールド10の交換の邪魔になることもない。
この状態から、開閉機構50により上モールド取付部材20を下降させて、タイロッド25の下端部を、対応する貫通孔32aへ通す。その後、図1に示すように、ロック爪73a、73bの上下方向の位置と該ロック爪73a、73bと係合させる溝25aの位置(ロック位置)とが上下方向で一致するように上モールド取付部材20を位置決めして停止させ、上モールド11と下モールド12とを閉じた状態にする。なお、ロック爪73a、73bと係合させる溝25aの位置(ロック位置)は、上記したように、モールド10の高さ等に応じて決められる。
その後、ロック爪移動機構70によりロック爪73a、73bを水平方向に移動させて溝25aとを係合させることで、上モールド11と下モールド12とを閉じた状態で固定する。なお、この状態において、下部プラテン33は、上モールド11、上モールド取付部材20、及びタイロッド25等の重量物の重量によって下方に移動されており、この下部プラテンの下方への移動に伴い、気体シリンダ37のピストン部材37aも下方(初期位置)へ移動されている。
その後、気体シリンダ37に圧力流体を供給してピストン部材37aを初期位置から上昇させて下モールド12を押し上げることで、上モールド11と下モールド12との間に締付力を発生させる。この上モールド11と下モールド12との間に締付力が発生した後に、生タイヤTの内側は、ブラダBを介して高温の加熱加圧媒体で加熱される。
加硫が終了すると加硫後のタイヤ内に保有されている加熱加圧媒体を排出するとともに、気体シリンダ37への圧力流体の供給を停止する。その後、ロック爪移動機構70のロック爪73a、73bとタイロッド25の溝25aとの係合を解除し、上モールド取付部材20を、タイロッド25の下端がブラダBよりも更に高い位置となるような型開き位置に上昇するまで、開閉機構50により上昇させる(図2参照)。その後、加硫後のタイヤからブラダBを引き抜き、タイヤ搬送装置により加硫済みのタイヤをタイヤ加硫機1から搬出することで、一連の加硫動作が終了する。
以上説明したように、本実施形態によると、水平方向にのみ進退移動されるロック爪73a、73bを、タイロッド25の下端部において上下方向に複数形成された溝25aのいずれかと係合させることで、タイロッド25を下モールド取付部材30に対して固定させることができる。従って、モールド10の高さが変わった場合においても、ロック爪73a、73bと係合させる溝25aをモールド10の高さに応じて変更するだけで、上下のモールド取付部材20、30の間隔を変更することができるので、モールド10の高さに応じた調整を簡単に行うことができる。また、モールド10の高さに応じた調整を、モールド10の上下方向の延長位置ではなく、モールド10の側方に配置されたタイロッド25の下端部において上下方向に複数形成された溝25aにより行っているため、タイヤ加硫機1の全高を低くすることができる。
また本実施形態によると、生タイヤTを着脱すべく、上モールド11と下モールド12とを開いた際に、タイロッド25の下端部は下モールド取付部材30から解放される。その結果、タイロッド25の下端部と下モールド取付部材30との間である上下のモールド11、12間の側方に解放された作業スペースを確保することができる。
また本実施形態によると、ロック爪移動機構70は下モールド取付部材30の下面に固設されている。従って、タイロッド25の溝25aと係合自在にされたロック爪73a、73bは、下モールド取付部材30に対して上下方向へは移動しない。これにより、加硫時に加圧機構の締付力が落ちたとしても、ロック爪移動機構70は下モールド取付部材30に対して上下方向には移動しないため、溝25aにおいてロック爪73a、73bと係合されるタイロッド25は上下方向に殆ど移動しないことになる。その結果、加硫時にモールド10が殆ど開かない安全性の高いタイヤ加硫機1にすることができる。
また本実施形態によると、ピストン部材37aの受圧面積を大きくすることができるので、圧力流体として低圧の空気や窒素を用いることができる。これにより、圧力流体として高圧の油を用いる必要がないため、圧力流体が漏洩した場合でも周辺環境への汚染の心配をなくすことができる。
また本実施形態によると、上モールド取付部材20と下モールド取付部材30とを閉じている状態において、気体シリンダ37によりピストン部材37aを加圧していない場合、下部プラテン33は、上モールド11、上モールド取付部材20、及びタイロッド25等の重量物の重量により下方に移動される。この下部プラテン33の下方への移動に伴い、ピストン部材37aも下方へ移動される(初期位置に自動復帰する)ことになるため、気体シリンダ37として単動シリンダを用いることができる。これにより、気体シリンダ37として復動型シリンダ等を用いる場合に比べて、加圧機構の操作系統(配管等)を簡略化することができる。
また本実施形態によると、気体シリンダ37が付与する締付力の反力を、複数のロック機構60で分担して受けるため、個々のロック機構60が受ける力を小さくすることができる。また、上モールド11の周囲に沿って等間隔にタイロッド25が配置されているため、ロック機構60各々が受ける力を均等にすることができる。
また本実施形態によると、モータ52によりネジ棒55aを正逆方向に回転させて、ナット部材55bを上下方向に昇降させることで、上モールド取付部材20を上下方向に昇降させている。つまり、モータ52の回転運動を直線運動に変換することで上モールド取付部材20の昇降を行っている。つまり、回転速度や回転角度等の制御が容易なモータ52の回転運動を直線運動に変換して、上モールド取付部材20を昇降させているので、シリンダ等による直線運動のみで上モールド取付部材20を昇降させた場合に比べて、上モールド取付部材20の位置決め精度を良くすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 タイヤ加硫機
11 上モールド
12 下モールド
20 上モールド取付部材
25 タイロッド
25a 溝
30 下モールド取付部材
32a 貫通孔
37 気体シリンダ(加圧機構)
37a ピストン部材
40 ガイド機構
50 開閉機構
52 モータ
55a ネジ棒
55b ナット部材
70 ロック爪移動機構
60 ロック機構
73a、73b ロック爪
74 シリンダ(進退移動機構)
T 生タイヤ
Ta 生タイヤの外周

Claims (4)

  1. 生タイヤを横置き収容する、上モールド及び下モールドと、
    前記上モールドを保持する上モールド取付部材と、
    前記下モールドを保持する下モールド取付部材と、
    前記上モールド取付部材を上下方向に案内するガイド機構と、
    前記上モールド取付部材を上下方向に昇降させるとともに、該上モールド取付部材の昇降により前記上モールドと前記下モールドとを開閉する開閉機構と、
    前記上モールドと前記下モールドとを閉じた状態で固定するロック機構と、
    前記上モールドと前記下モールドとの間に締付力を付与する加圧機構と
    を備えたタイヤ加硫機であって、
    前記ガイド機構と前記ロック機構と前記加圧機構とがそれぞれ分離して設けられており、
    前記ロック機構は、
    前記上モールドの側方に配置されるとともに、該上モールド取付部材に上端部が固定され、下端部において複数の溝が上下方向に形成されたタイロッドと、
    前記下モールド取付部材に形成され、前記タイロッドを通す貫通孔と、
    前記貫通孔を通った前記タイロッドの前記溝に対して水平方向に係合自在にされたロック爪と、
    前記ロック爪を前記タイロッドに対して水平方向にのみ進退移動させるロック爪移動機構と
    を備え
    前記加圧機構は、
    環状のピストン部材を有する気体シリンダを備えており、
    前記ピストン部材は、前記上モールド及び前記下モールドに収容された前記生タイヤと同心に設定されているとともに、該生タイヤの外周を該ピストン部材の外周と内周との間に位置させる大きさに形成されていることを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 前記下モールド取付部材は、前記貫通孔が形成された下部サポートと、該下部サポートに対して上下方向に昇降可能にされるとともに、前記ピストン部材に取り付けられ、前記下モールドを保持する下部プラテンとからなり、
    前記気体シリンダは、前記ピストン部材を上方に加圧する単動シリンダであることを特徴とする請求項に記載のタイヤ加硫機。
  3. 前記ロック機構が複数あり、
    前記タイロッドが、前記上モールドの周囲に沿って等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ加硫機。
  4. 前記開閉機構は、
    上下方向に軸芯を配置されたネジ棒と、
    前記ネジ棒に螺合され、前記上モールド取付部材に設けられたナット部材と、
    前記ネジ棒を正逆方向に回転させるモータと、
    前記上モールド取付部材を位置決めする位置制御機構と
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のタイヤ加硫機。
JP2010033390A 2010-02-18 2010-02-18 タイヤ加硫機 Active JP5481656B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010033390A JP5481656B2 (ja) 2010-02-18 2010-02-18 タイヤ加硫機
EP11151960.9A EP2361756B1 (en) 2010-02-18 2011-01-25 Tire vulcanizer
US13/014,232 US8282373B2 (en) 2010-02-18 2011-01-26 Tire vulcanizer
TW100104405A TWI444280B (zh) 2010-02-18 2011-02-10 Tire vulcanizing machine
CN2011100448688A CN102161237A (zh) 2010-02-18 2011-02-17 轮胎加硫机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010033390A JP5481656B2 (ja) 2010-02-18 2010-02-18 タイヤ加硫機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011167916A JP2011167916A (ja) 2011-09-01
JP5481656B2 true JP5481656B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=44278797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010033390A Active JP5481656B2 (ja) 2010-02-18 2010-02-18 タイヤ加硫機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8282373B2 (ja)
EP (1) EP2361756B1 (ja)
JP (1) JP5481656B2 (ja)
CN (1) CN102161237A (ja)
TW (1) TWI444280B (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5481657B2 (ja) * 2010-03-23 2014-04-23 株式会社神戸製鋼所 タイヤ加硫機
KR101329215B1 (ko) * 2011-12-16 2013-11-14 한국타이어 주식회사 타이어 가류 컨테이너
JP5705762B2 (ja) * 2012-02-03 2015-04-22 三菱重工マシナリーテクノロジー株式会社 タイヤ加硫機、および、タイヤ加硫設備
JP2014073583A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ加硫機
CN103273421B (zh) * 2013-04-28 2016-01-06 南安市伟峰机械制造有限公司 薄板压紧装置的扣紧装置
CN103231470B (zh) * 2013-05-14 2015-02-11 桂林橡胶机械厂 轮胎硫化机快速换模装置
US9446561B2 (en) * 2013-09-17 2016-09-20 Mcneil & Nrm, Inc. Tire curing press
DE102016003071A1 (de) * 2015-05-28 2016-12-01 Harburg-Freudenberger Maschinenbau Gmbh Schließkrafteinheit
WO2019012549A1 (en) * 2017-07-12 2019-01-17 L&T Rubber Processing Machinery HYDRAULIC TIRE VULCANIZATION PRESS TYPE APPARATUS AND METHOD FOR ADJUSTING A MOLD HEIGHT IN A HYDRAULIC TIRE VULCANIZATION PRESS
JP6988448B2 (ja) * 2017-12-21 2022-01-05 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫装置
US20210206028A1 (en) * 2018-05-16 2021-07-08 Rocky-Ichimaru Co., Ltd. Tire vulcanizing machine and tire vulcanizing method
JP6593514B1 (ja) * 2018-10-11 2019-10-23 横浜ゴム株式会社 タイヤ加硫装置および方法
CN109291479A (zh) * 2018-11-16 2019-02-01 华澳轮胎设备科技(苏州)股份有限公司 一种拉杆式硫化机
TWD203063S (zh) 2019-01-14 2020-03-01 廈門台源自動化有限公司 輪胎硫化生產輸送裝置
JP6809580B1 (ja) * 2019-08-05 2021-01-06 横浜ゴム株式会社 タイヤ加硫装置および方法
CN111922615B (zh) * 2020-07-31 2022-06-24 临夏海螺水泥有限责任公司 一种料辊表面焊接处理系统
CN112549377A (zh) * 2020-12-03 2021-03-26 芜湖集拓实心胎有限公司 一种实心轮胎加热硫化模具
CN114536832B (zh) * 2022-03-07 2024-06-21 俞加利 一种轮胎硫化加工用的锁紧装置及其锁紧方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2266591B1 (ja) * 1974-04-04 1976-10-08 Zelant Gazuit
FR2362717A2 (fr) * 1976-08-25 1978-03-24 Zelant Gazuit Presse, notamment pour la vulcanisation des pneumatiques
US4245971A (en) * 1979-10-18 1981-01-20 Donald Macmillan & Son, Inc. Molding machine with expandable chamber and locking means
US4318682A (en) * 1980-09-05 1982-03-09 Ex-Cell-O Corporation Press locking apparatus
JPS57203535A (en) * 1981-06-10 1982-12-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Tire vulcanizing press
JPS597031A (ja) * 1982-07-06 1984-01-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タイヤ加硫プレス
JPS5922739A (ja) * 1982-07-30 1984-02-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タイヤ加硫機
US4453902A (en) * 1983-08-04 1984-06-12 Mcneil-Akron, Inc. Tire curing press
JPS6061216A (ja) * 1983-09-13 1985-04-09 株式会社神戸製鋼所 タイヤ加硫プレス
US4533304A (en) * 1984-04-25 1985-08-06 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Mold opening and closing mechanism for a tire vulcanizer
JPS62164506A (ja) 1986-01-16 1987-07-21 Kobe Steel Ltd 垂直開閉式タイヤ加硫機
JPS6424048A (en) 1987-07-17 1989-01-26 Seiko Epson Corp Defect-free quartz glass
JPH0768285B2 (ja) 1987-08-14 1995-07-26 三菱化学株式会社 水素化ニトリルゴムの製造方法
JP2761045B2 (ja) 1989-08-11 1998-06-04 マツダ株式会社 車両のサスペンション装置
US5238394A (en) * 1990-07-27 1993-08-24 Nissei Jushi Kogyo K.K. Mold clamping apparatus for molding apparatus
KR950005703B1 (ko) * 1991-05-08 1995-05-29 가부시끼가이샤 고오베 세이꼬오쇼 타이어 가황 프레스
CN1040078C (zh) * 1992-08-10 1998-10-07 株式会社神户制钢所 轮胎加压硫化机
JP3254100B2 (ja) * 1995-03-23 2002-02-04 三菱重工業株式会社 タイヤ加硫プレス
US5866170A (en) * 1996-06-06 1999-02-02 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Tire press
US5744169A (en) * 1996-08-08 1998-04-28 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Tire press
DE19817822C2 (de) * 1998-04-21 2001-05-10 Thyssen Krupp Ag Reifenheizpresse
JP4175444B2 (ja) * 1999-06-25 2008-11-05 三菱重工業株式会社 タイヤ加硫装置
US6524091B2 (en) * 2000-12-28 2003-02-25 Industrias Romi, S.A. Pressure control mechanism for a molding apparatus
US6908584B2 (en) 2002-08-16 2005-06-21 John R. Cole Apparatus and method for locking a tire vulcanizing press
JP3902529B2 (ja) * 2002-10-04 2007-04-11 株式会社市丸技研 タイヤ加硫装置のタイロッドロック装置
CN2855697Y (zh) * 2005-12-02 2007-01-10 桂林橡胶机械厂 轮胎硫化机
JP4252592B2 (ja) 2006-09-04 2009-04-08 株式会社名機製作所 型締装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102161237A (zh) 2011-08-24
JP2011167916A (ja) 2011-09-01
TW201200329A (en) 2012-01-01
EP2361756A1 (en) 2011-08-31
US8282373B2 (en) 2012-10-09
EP2361756B1 (en) 2014-07-23
US20110200698A1 (en) 2011-08-18
TWI444280B (zh) 2014-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5481656B2 (ja) タイヤ加硫機
TWI478804B (zh) 輪胎加硫機以及輪胎加硫機之制動裝置控制方法
KR101014021B1 (ko) 타이어 가황기의 중심 기구 및 그 제어 방법
US7320580B2 (en) Apparatus and method for loading and unloading a tire press
EP1422036A1 (en) Method and device for vulcanizing tire
CN108349179B (zh) 用于制造双面齿带的方法和加工装置
JP5069636B2 (ja) タイヤ加硫プレス
JP5270241B2 (ja) タイヤ加硫機の中心機構、およびタイヤ加硫機のモールド操作方法
JP5682019B1 (ja) タイヤ加硫装置及びタイヤ加硫方法
JP6817342B2 (ja) タイヤ加硫装置
US7661944B2 (en) Tire vulcanizing device
JP2014083738A (ja) タイヤ加硫装置及びタイヤ加硫方法
JP6168478B2 (ja) タイヤ加硫装置の中心機構
JP2003200430A (ja) タイヤ加硫機用モールドクランプ装置
RU58072U1 (ru) Форматор-вулканизатор покрышек пневматических шин
JPS628284B2 (ja)
JPS6229205B2 (ja)
SU204553A1 (ru) Карусельная линия для формования и вулканизации автопокрышек
JP2003136537A (ja) タイヤ加硫用コンテナーのセグメント位置決め装置
JPH08127026A (ja) タイヤ加硫設備
JP2021107139A (ja) 射出成形機
TW201829146A (zh) 輪胎硫化裝置
JPS626967B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5481656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150