JPH0768285B2 - 水素化ニトリルゴムの製造方法 - Google Patents

水素化ニトリルゴムの製造方法

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JPH0768285B2 JP62202818A JP20281887A JPH0768285B2 JP H0768285 B2 JPH0768285 B2 JP H0768285B2 JP 62202818 A JP62202818 A JP 62202818A JP 20281887 A JP20281887 A JP 20281887A JP H0768285 B2 JPH0768285 B2 JP H0768285B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はニトリル基を含有する共役ジエン系重合体の炭
素−炭素2重結合を効率的に水素化する方法に関するも
のである。
(従来の技術) 共役ジエン系重合体の炭素−炭素二重結合を水素化する
方法として従来より周期律表第VIII族の金属触媒を用い
る方法が知られている。この触媒としては大きく分け
て、カーボン、シリカ、アルミナ、ケイソウ土等への
担体に金属を担持させた担持型不均一触媒、と金属錯
体触媒やチグラー型触媒等の均一系触媒がある。
特にアクリロニトリル−ブタジエン共重合体(以下、NB
Rと略す)のようにニトリル基が還元されると耐油性が
著しく低下する場合には重合体中の共役ジエン部分の炭
素−炭素二重結合のみが選択的に水素化されなければな
らず、このような選択性を有する触媒としてはRh、Pt、
Pdのような高価な貴金属が多用される。たとえば、NBR
のブタジエン部の炭素−炭素二重結合を選択的に(部
分)水素化する方法としては特開昭56-81305号公報及び
特開昭56-81306号公報のようにPdと他元素とを同時に担
体に担持させて、触媒活性を高めた担体担持型不均一系
触媒を用いる方法、米国特許第3,700,637号明細書や、
ドイツ特許公開第2,539,132号公報のように過剰の錯体
配位子とロジウム錯体化合物を組み合わせた均一系触媒
を用いる方法及び、特開昭62-42937号公報のようにルテ
ニウムカルボキシレート錯体を用いた均一系触媒を用い
る方法が知られている。
これらはいずれも共役ジエン系重合体の炭素−炭素二重
結合を(部分)水素化して耐候性、耐オゾン性及び耐熱
性等を改善する目的のために開発された方法である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら不均一系触媒を用いた高分子量重合体の水
素化反応の場合にはそれに起因した立体障害の影響、或
いは高粘度化による攪拌効率の低下等の影響で触媒との
接触効率が悪化することから比較的多量の触媒が必要と
される。
一方後者の均一系触媒は前者の不均一系触媒と較べて一
般に活性が高いものの高価な触媒金属の回収が困難であ
ることから触媒量の低減化のできる高活性触媒の開発が
望まれている。
(問題点を解決するための手段) かかる状況下、本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、共
役ジエン、(メタ)アクリロニトリル及び共役シエンあ
るいは(メタ)アクリロニトリルと共重合しうる少くと
も1種の他の単量体から得られるニトリル基含有の共重
合体の二重結合の選択的水素化において、触媒としてル
テニウム化合物、有機ホスフィンおよびpKaが3より小
さい強酸の共役塩基からなるルテニウム触媒を用いる事
により従来のルテニウム触媒に較べ著しく活性が上がり
同一条件で大幅な水素化率を得ることを見い出し本発明
を完成するに至った。
即ち本発明の目的は共役ジエン系重合体の炭素−炭素二
重結合を効率的に水素化する方法を提供することにあ
る。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される共役ジエン系重合体は(メタ)アク
リロニトリルと共役ジエンモノマーとの共重合体であ
る。
共役ジエンモノマーとして1,3−ブタジエン、2,3−ジメ
チルブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、1,3
−シクロペンタジエンが挙げられるが、1,3−ブタジエ
ンが好適に用いられる。或いは(メタ)アクリロニトリ
ル及びこれらの共役ジエンと共重合可能な1種或いはそ
れ以上のモノマーとの共重合体である。
(メタ)アクリロニトリル及びこれら共役ジエンと共重
合可能なモノマーとしてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、およびジビニルベンゼン等のアルケニル芳香族炭化
水素、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリル
酸、エチレングリコールジメタアクリレート及びメタク
リル酸等のα,β−不飽和カルボン酸、及びそのエステ
ルであるα,β−不飽和カルボン酸エステル、あるいは
一般式(I)から(IV)で表わされる分子内にアミノ基
もしくはイミノ基を少くとも1個含有したビニル系化合
物が挙げられる。
式中、R1、R2は水素、塩基、臭素又は炭素数1〜12のア
ルキル基、R3は水素又は炭素数1〜4のアルキル基、R4
は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12の
アリール基、R5は水素又は炭素数1〜4のアルキル基及
びXは をそれぞれ示す。但しnは2〜8の整数。
一般式(I)の例としてはN−(4−アニリノフェニ
ル)アクリルアマイド、N−(4−アニリノフェニル)
メタクリルアマイド、N−(4−アニリノフェニル)シ
ンナムアマイド、N−(4−アニリノフェニル)クロト
ンアマイド、N−〔4−(4−メチルアニリノ)フェニ
ル〕アクリルアマイド、N−〔4−(4−メチルアニリ
ノ)フェニル〕メタクリルアマイド、3−N−(4−ア
ニリノフェニル)アミノ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アリルエーテル、10−N−(4−アニリノフェニ
ル)アミノ−9−ヒドロキシ−10−n−オクチルデシル
(メタ)アクリレート、5−N−(4−アニリノフェニ
ル)アミノ−2−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレ
ート、2−N−(4−アニリノフェニル)アミノエチル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、一般式(II)の例としては、N−(4−アニリノ
フェニル)マレインイミド、N−〔4−(4−メチルア
ニリノ)フェニル〕マレインイミド等が挙げられる。
一般式(III)の例としてはN−フェニル−4−(3−
ビニルベンジルオキシ)アニリン等、一般式(IV)の例
としてはN−フェニル−4−(4−ビニルベンジルオキ
シ)アニリン等が挙げられる。
そして、これらの量比としては、約52〜85wt%の共役ジ
エン、約15〜48wt%の(メタ)アクリロニトリル、及び
0〜10wt%の他の単量体とするのがよい。
これらの共重合体は乳化重合、溶液重合、塊状重合など
いずれの重合方式で製造されたものであっても良いが本
発明のメリットをより有効に生かす意味で重合体の数平
均分子量は5000以上のものが好ましい。
該共重合体は溶液重合で重合した重合体を使用するとき
は重合体溶液をそのまゝの状態で水素化反応に供するこ
とができ、乳化重合で重合した重合体を使用するときは
エマルジョンのままで水素化反応に供することもできる
が、固体の重合体を水素化するときは、適当な有機溶媒
に溶解させて行うことにより良好な水素化反応を行うこ
とができる。
かゝる溶媒としてアセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類、ジエチルエーテル、アニソールテトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、等の芳香族
炭化水素、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等のカルボン酸アミド、クロロホルム、ク
ロルベンゼン、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素、
酢酸エチル、安息香ベンジル酸のエステル類、アセトニ
トリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、メタノール、
エタノール等のアルコール類が挙げられる。これらの溶
媒は混合溶媒としても使用することはもちろん可能であ
る。
溶液は上記の溶媒を基にして1〜20重量%の、好適には
2.5〜10重量%の共重合体を含有している。
本発明の方法に使用する触媒はルテニウム、有機ホスフ
ィン及びpKaが3より小さい強酸の共役塩基である。
ルテニウム触媒としては、金属ルテニウム及びルテニウ
ム化合物のいずれもが使用可能である。この場合のルテ
ニウム化合物としては、ルテニウムの酸化物、水酸化
物、無機酸塩、有機酸塩あるいは錯化合物等が使用さ
れ、具体的には例えば、二酸化ルテニウム、四酸化ルテ
ニウム、二水酸化ルテニウム、塩化ルテニウム、臭化ル
テニウム、ヨウ化ルテニウム、硝酸ルテニウム、酢酸ル
テニウム、トリス(アセチルアセトン)ルテニウム、ヘ
キサクロロルテニウム酸ナトリウム、テトラカルボニル
ルテニウム酸ジカリウム、ペンタカルボニルルテニウ
ム、シクロペンタジエニルジカルボニルルテニウム、ジ
ブロモトリカルボニルルテニウム、クロロトリス(トリ
フェニルホスフィン)ヒドリドルテニウム、ジクロロト
リス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ビス(ト
リ−n−ブチルホスフィン)トリカルボニルルテニウ
ム、ドデカカルボニルトリルテニウム、テトラヒドリド
デカカルボニルテトラルテニウム、オクタデカカルボニ
ルヘキサルテニウム酸ジセシウム、ウンデカカルボニル
ヒドリドトリルテニウム酸テトラフェニルホスホニウム
等が挙げられる。
溶解された共重合体を基にして0.005〜10重量%の好適
には0.02〜5重量%の金属ルテニウムあるいはルテニウ
ム化合物を使用する。
本発明の方法においては、ルテニウム触媒とともに有機
ホスフィンの使用が必要であって、このものは主触媒で
あるルテニウムの電子状態を制御したり、ルテニウムの
活性状態を安定化するのに寄与するものと考えられる。
かかる有機ホスフィンの具体例としては、トリ−n−ブ
チルホスフィン、ジメチル−n−オクチルホスフィン等
のトリアルキルホスフィン類、トリシクロヘキシルホス
フィン等のトリシクロアルキルホスフィン類、トリフェ
ニルホスフィン等のトリアリールホスフィン類、ジメチ
ルフェニルホスフィン等のアルキルアリールホスフィン
類、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン等の多
官能性ホスフィン類等が挙げられる。
これらの有機ホスフィンの使用量は、主触媒のルテニウ
ム1モルに対して、0.1〜1000モル、好ましくは1〜100
モルの範囲である。また、これらの有機ホスフィンは、
それ自体単独で又はルテニウム触媒との複合体の形で、
反応系に供給することが可能である。
また本発明の方法に使用する触媒は、場合により中性配
位子を含有することができる。中性配位子としてエチレ
ン、プロピレン、ブテン、シクロペンテン、シクロヘキ
セン、ブタジエン、シクロペンタジエン、シクロオクタ
ジエン、ノルボナジエン等のオレフィン類、一酸化炭
素、ジエチルエーテル、アニソール、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、アセトン、アセトフェノン、ベンゾフ
ェノン、シクロヘキサノン、プロピオン酸、カプロン
酸、酪酸、安息香酸、酢酸エチル、酢酸アリル、安息香
酸ベンジル、ステアリン酸ベンジル、ヴァレロラクトン
等の含酸素化合物、酸化窒素、アセトニトリル、プロピ
オニトリル、ベンゾニトリル、シクロヘキシルイソニト
リル、ブチルアミン、アニリン、トルイジン、トリエチ
ルアミン、ピロール、ピリジン、N−メチルホルムアミ
ド、アセトアミド、1,1,3,3−テトラメチル尿素、N−
メチルピロリドン、カプロラクタム、ニトロメタン等の
含窒素化合物、二硫化炭素、n−ブチルメルカプタン、
チオフェノール、ジメチルスルフィド、ジメチルジスル
フィド、チオフェン、ジメチルスルホキシド、ジフェニ
ルスルホキシド等の含硫黄化合物、トリブチルホスフィ
ンオキシド、エチルジフェニルホスフィンオキシド、ト
リフェニルホスフィンオキシド、ジエチルフェニルホス
フィネート、ジフェニルエチルホスフィネート、ジフェ
ニルメチルホスホネート、0,0−ジメチルメチルホスホ
ノチオレート、トリエチルホスファイト、トリフェニル
ホスファイト、トリエチルホスフェート、トリフェニル
ホスフェート、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等
の有機ホスフィン以外の含燐化合物が挙げられる。
水素化反応主触媒のルテニウム触媒に対する付加的な促
進剤としてpKaが2より小さい強酸の共役塩基を用いる
事によって該主触媒の長所を生かして比較的温和な条件
下で水素化反応を進行させることができる他、とくに水
素化触媒活性の向上がはかられる。
かゝる付加的促進剤となるpKaが3より小さい強酸の共
役塩基の具体例としては、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝
酸、リン酸、フッ化水素、過塩素酸、ホウフッ化酸、ヘ
キサフルオロ燐酸、リンモリブテン酸、リンタングステ
ン酸、クロルスルホン酸、フルオロスルホン酸等の無機
酸類、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、ラウリルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラト
ルエンスルホン酸等の有機酸類の共役塩基が挙げられ
る。特にpKa 0以下の強酸の共役塩基が特に好ましい。
これらの酸の共役塩基はルテニウム触媒との複合体の形
で添加しても良いし、又は酸あるいはアルカリ金属塩、
アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、銀塩等の化合物
の形で反応系に付加的に存在してもさしつかえない。
その際のこれら共役塩基の使用量はルテニウムに対し
て、0.01〜1000モル、好ましくは0.1〜100モルの範囲で
ある。
本発明の方法により水素化反応を行うためには、反応容
器に1〜20重量%の、好適には2.5〜10重量%の共重合
体を含有している溶液、触媒成分を装入し、これに水素
を導入すればよい。水素は、窒素や二酸化炭素等の反応
に不活性ガスで希釈されたものであってもよい。
反応温度は、通常50〜200℃、好ましくは70〜150℃であ
る。反応系内の水素分圧は、通常1〜300kg/cm2、好ま
しくは5〜200kg/cm2、さらに好ましくは20〜150kg/cm2
である。もちろん、さらに低い圧力又は高い圧力下で実
施することも不可能ではないが、工業的に有利ではな
い。
水素化生成物は常法によって例えば蒸発、水蒸気の導入
又は貪溶媒の添加によって溶液から取り出される。
本発明に従って水素化された重合体は常法に従いパーオ
キサイド又は硫黄での架橋によって硬化させることがで
きる。
(実施例) 次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本
発明は、その要旨を超えない限り、これらの実施例に限
定されるものではない。
実施例1 75mlオートクレーブ中にアクリロニトリル−ブタジエン
−N−(4−アニリノフェニル)メタクリルアミド共重
合体(アクリロニトリル量41wt%、N−4−アニリノフ
ェニルメタクリルアミド1wt%、ML1+4(100℃)=44)
0.6gにアセトン15.8gを加え溶解させた後、ジクロロト
リストリフェニルホスフィンルテニウム4.7mg、アンモ
ニウムヘキサフルオロホスフェート4.1mgを添加し、室
温で50KGの水素を圧入し145℃に加熱して6時間水素化
反応を行った。反応後回収した重合体の水素化の程度は
IR分光法で100%であると決定された。
比較例1 アンモニウムヘキサフルオロホスフェートを添加しなか
った以外実施例1と同様の反応を行った所、重合体の水
素化率は85%であった。
実施例2 実施例1において用いたジクロロトリストリフェニルホ
スフィンルテニウム及びアンモニウムヘキサフルオロホ
スフェートの代りにテトラキスアセトニトリルシクロオ
クタジエンルテニウムヘキサフルオロホスフェート〔Ru
(COD)(CH3CN)〕(PF6 3.3mgとトリフェニル
ホスフィン5.2mgを用いて同様に反応を行った所、重合
体の水素化率は99.4%であった。
実施例3 実施例1において用いたアンモニウムヘキサフルオロホ
スフェートの代りにトリフルオロメタンスルホン酸銀2.
6mgを用いて同様の反応を行った所、重合体の水素化率
は98.5%であった。
比較例2 実施例1において用いたジクロロトリストリフェニルホ
スフィンルテニウム及びアンモニウムヘキサフルオロホ
スフェートの代りにビスアセテートトリス(トリフェニ
ルホスフィンルテニウム、Ru(OAc)(Pφ 5m
gを用いて同様の反応を行った所、重合体の水素化率は9
3.2%であった。
実施例4〜6及び比較例3 75mlのオートクレーブにアクリロニトリル−ブタジエン
−N−(4−アニリノフェニル)メタクリルアミド共重
合体(アクリロニトリル量41wt%、N−4−アニリノフ
ェニルメタリルアミド1wt%、ML1+4(100℃)=44)0.6
grにアセトン15.8grを加え溶解させたのちに、ジクロロ
トリストリフェニルホスフィンルテニウム2.4mgと表1
に示す添加物を加えて、室温で50KGの水素を圧入し、14
5℃に加熱して6時間水素化反応を行った。その反応成
績の結果を表1に示した。比較例3は添加物を加えなか
った時の結果である。
実施例7 200ml誘導攪拌オートクレーブに部分架橋ポリマー(“G
HEMIGUM-N8X1"、グットイヤー製)4grを80grのアセト
ン、24.4mgのジクロロトリストリフェニルホスフィンル
テニウム、21mgのアンモニウムヘキサクロロホスフェー
トとともに仕込み、室温で10KGのH2を圧入して145℃に
オートクレーブを昇温した。
145℃に達したのち水素圧50KGで10時間反応を行った。
反応後回収した重合体の水素化の程度はヨウ素価分析で
95.9%であると決定された。
(発明の効果) 本発明により共役ジエン系重合体の炭素−炭素二重結合
を効率的に水素化することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共役ジエン及び(メタ)アクリロニトリル
    を必須成分とするニトリル基含有の共重合体の炭素−炭
    素二重結合を選択的に水素化する際に、ルテニウム化合
    物、有機ホスフィン、pKaが3より小さい強酸の共役塩
    基からなる触媒の存在下で水素化することを特徴とする
    水素化ニトリルゴムの製造方法。
  2. 【請求項2】共重合体が、共役ジエン、(メタ)アクリ
    ロニトリル及びジエンあるいは(メタ)アクリロニトリ
    ルと共重合し得る少なくとも1種の他の単量体からなる
    共重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
  3. 【請求項3】触媒として、更に中性配位子を含有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
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