JP2533559B2 - 水素化ニトリルゴムの製造法 - Google Patents

水素化ニトリルゴムの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はニトリル基を含有する共役ジエン系重合体の
炭素−炭素2重結合を効率的に水素化する方法に関する
ものである。
(従来の技術) 共役ジエン系重合体の炭素−炭素二重結合を水素化す
る方法として従来より周期律表第VIII族の金属触媒を用
いる方法が知られている。この触媒としては大きく分け
て、 カーボン、シリカ、アルミナ、ケイソウ土等への担体
に金属を担持させた担持型不均一触媒、と金属錯体触
媒やチグラー型触媒等の均一系触媒がある。
特にアクリロニトリル−ブタジエン共重合体(以下,N
BRと略す)のようにニトリル基が還元されると耐油性が
著しく低下する場合には重合体中の共役ジエン部分の炭
素−炭素二重結合のみが選択的に水素化されなければな
らず、このような選択性を有する触媒としてはRh、Pt、
Pdのような高価な貴金属が多用される。たとえば、NBR
のブタジエン部の炭素−炭素二重結合を選択的に(部
分)水素化する方法としては特開昭56-81305号公報及び
特開昭56-81306号公報のようにPdと他元素とを同時に担
体に担持させて触媒活性を高めた担体担持型不均一系触
媒を用いる方法、米国特許第3,700,637号明細書や、ド
イツ特許公開第2,539,132号公報のように過剰の錯体配
位子とロジウム錯体化合物を組み合わせた均一系触媒を
用いる方法及び特開昭62-42937号公報のようにルテニウ
ムカルボキシレート錯体を用いた均一系触媒を用いる方
法等が知られている。
これらはいずれも共役ジエン系重合体の炭素−炭素二
重結合を(部分)水素化して耐候性、耐オゾン性及び耐
熱性等を改善する目的のために開発された方法である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら不均一系触媒を用いた高分子量重合体の
水素化反応の場合にはそれに起因した立体障害の影響、
あるいは高粘度化による攪拌効率の低下等の影響で触媒
との触媒効率が悪化することから比較的多量の触媒が必
要とされる。
一方後者の均一系触媒は前者の不均一系触媒と較べて
一般に活性が高いものの高価な触媒金属の回収が困難で
あることから、触媒量の低減化のできる高活性触媒の開
発が望まれている。
また、例えば特開昭60-60106号公報に記載されている
様に、トリス−(トリフェニルホスフィン)ハロゲン化
ロジウムを用いた重合体の水素化において、ロジウム触
媒の有効に用いられる量が水素化重合体の性質に悪影響
を及ぼす事が知られており、前記の経済的理由と併わせ
て、少量の触媒量で有効な水素化率を達成しうる触媒が
望まれている。
(問題点を解決するための手段) かかる状況下、本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、
共役ジエン、(メタ)アクリロニトリル及び共役ジエン
あるいは(メタ)アクリロニトリルと共重合しうる少な
くとも1種の他の、一個の重合官能基をもつ単量体から
得られるニトリル基含有の共重合体の二重結合の選択的
水素化において、触媒としてロジウム化合物、有機ホス
フィン、pKaが3より小さい強酸の共役塩基及び場合に
より中性配位子からなるロジウム触媒を用いる事により
従来のロジウム触媒に較べ著しく活性が上がり大巾な水
素化率を得ることを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
即ち本発明の目的は共役ジエン系重合体の炭素−炭素
二重結合を効率的に水素化する方法を提供することにあ
る。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される共役ジエン系重合体は(メタ)ア
クリロニトリルと共役ジエンモノマーとの共重合体であ
る。共役ジエンモノマーとして1,3−ブタジエン、2,3−
ジメチルブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン、1,3−シクロペンタジエンが挙げられるが、1,3−ブ
タジエンが好適に用いられる。或いは(メタ)アクリロ
ニトリル及びこれらの共役ジエンと共重合可能な1種或
いはそれ以上のモノマーとして共重合体である。
(メタ)アクリロニトリル及びこれら共役ジエンと共
重合可能なモノマーとしてはスチレン及びα−メチルス
チレン等のアルケニル芳香族炭化水素、イタコン酸、フ
マル酸、マレイン酸、アクリル酸及びメタクリル酸等の
α,β−不飽和カルボン酸、及びそのエステルである
α,β−不飽和カルボン酸エステル、あるいは一般式
(I)から(IV)で表わされる分子内にアミノ基もしく
はイミノ基を少くとも1個含有したビニル系化合物が挙
げられる。
式中、R1,R2は水素、塩素、臭素又は炭素数1〜12のア
ルキル基、R3は水素又は炭素数1〜4のアルキル基、
4は水素、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜1
2のアリール基、R5は水素又は炭素数1〜4のアルキル
基及びXは 又は をそれぞれ示す。但しnは2〜8の整数。
一般式(I)の例としてはN−(4−アニリノフェニ
ル)アクリルアマイド、N−(4−アニリノフェニル)
メタクリルアマイド、N−(4−アニリノフェニル)シ
ンナムアマイド、N−(4−アニリノフェニル)クロト
ンアマイド、N−〔4−(4−メチルアニリノ)フェニ
ル〕アクリルアマイド、N−〔4−(4−メチルアニリ
ノ)フェニル〕メタクリルアマイド、3−N−(4−ア
ニリノフェニル)アミノ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリルエーテル、10−N−(4−アニリノフェニ
ル)アミノ−9−ヒドロキシ−10−n−オクチルデシル
(メタ)アクリレート、5−N−(4−アニリノフェニ
ル)アミノ−2−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレ
ート、2−N−(4−アニリノフェニル)アミノエチル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、一般式(II)の例としては、N−(4−アニリ
ノフェニル)マレインイミド、N−〔4−(4−メチル
アニリノ)フェニル〕マレインイミド等が挙げられる。
一般式(III)の例としては N−フェニル−4−(3
ビニルベンジルオキシ)アニリン等 〃 (IV) 〃 N−フェニル−4−(4
−ビニルベンジルオキシ)アニリン等が挙げられる。
そして、これらの量比としては約52〜85wt%の共役ジ
エン、約15〜48%の(メタ)アクリロニトリル、及び0
〜10wt%の他の単量体からなるものである。
これらの共重合体は乳化重合、溶液重合、塊状重合な
どいずれの重合方式で製造されたものであっても良いが
本発明のメリットをより有効に生かす意味で重合体の数
平均分子量は5000以上のものが好ましい。
該共重合体は適当な有機溶媒に溶解させて行うことに
より良好な水素化反応を行うことができる。
かゝる溶媒としてアセトン、メチルエチル等のケトン
類、ジエチルエーテル、アニソールテトラドロフラン等
のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水
素、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド等のカルボン酸アミド、クロロホルム、クロルベ
ンゼン、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素、酢酸エ
チル、安息香酸ベンジル等のエステル類、アセトニトリ
ル、ベンゾニトリル等のニトリル類、メタノール、エタ
ノール等のアルコール類が挙げられる。これらの溶媒は
混合溶媒としても使用することももちろん可能である。
溶液は上記の溶媒を基にして1〜20重量%の、好適に
は2.5〜10重量%の共重合体を含有している。
本発明の方法に使用する触媒は、ロジウム、有機ホス
フィン、pKaが3より小さい強酸の共役塩基および場合
により中性配位子を含有する触媒であり、反応系におけ
る主成分として、例えば下記一般式(1) HmRh(A)n(L)l(Y)p ……(1) で表わされるロジウム錯体が形成され、これが触媒反応
を担うものと推察される。ここでHは水素を表し、mは
0か2の整数を表わす。Aは有機ホスフィンを示し、n
は1〜4の整数を表わす。
本発明の方法においては、ロジウム触媒とともに有機
ホスフィンの使用が必要であってこのものはロジウムの
活性状態を安定化するのに寄与するものと考えられる。
かかる有機ホスフィンの具体例としては、トリ−n−ブ
チルホスフィン、ジメチル−n−オクチルホスフィン等
のトリアルキルホスフィン類、トリシクロヘキシルホス
フィン等のトリシクロアルキルホスフィン類、トリフェ
ニルホスフィン等のトリアリールホスフィン類、ジメチ
ルフェニルホスフィン等のアルキルアリールホスフィン
類、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン等の多
官能性ホスフィン類等が挙げられる。
これらの有機ホスフィンはロジウム触媒として(1)
式で示される複合体の形で存在していてもよく、又それ
自体単独で反応系に存在していてもよい。
有機ホスフィンの使用量は、ロジウム1モルに対し
て、0.1〜1000モル、好ましくは1〜100モルの範囲であ
る。
(1)式中Lは中性配位子を示し、lは0から4の整
数である。中性配位子としてエチレン、プロピレン、ブ
テン、シクロペンテン、シクロヘキサン、ブタジエン、
シクロペンタンジエン、シクロオクタンジエン、ノルボ
ナジエン等のオレフィン類、一酸化炭素、ジエチルエー
テル、アニソール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
アセトン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、シクロヘ
キサン、プロピオン酸、カプロン酸、酪酸、安息香酸、
酢酸エチル、酢酸アリル、安息香酸ベンジル、ステアリ
ン酸ベンジル、ヴァレロラクトン等の含酸素化合物、酸
化窒素、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニ
トリル、シクロヘキシルイソニトリル、ブチルアミン、
アニリン、トルイジン、トリエチルアミン、ピロール、
ピリジン、N−メチルホルムアミド、アセトアミド、1,
1,3,3−テトラメチル尿素、N−メチルピロリドン、カ
プロラクタム、ニトロメタン等の含窒素化合物、二硫化
炭素、n−ブチルメルカプタン、チオフェノール、ジメ
チルスルフィド、ジメチルジスルフィド、チオフェン、
ジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホキシド等の含
硫黄化合物、トリブチルホスフィンオキシド、エチルジ
フェニルホスフィンオキシド、トリフェニルホスフィン
オキシド、ジエチルフェニルホスフィネート、ジフェニ
ルエチルホスフィネート、ジフェニルメチルホスホネー
ト、0,0−ジメチルメチルホスホノチオレート、トリエ
チルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリエ
チルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド等の有機ホスフィン以外
の含燐化合物が挙げられる。
(1)式中YはpKaが3より小さい強酸の共役塩基を
示し、pは1の整数である。
かゝる酸は無機酸でも同様の効果を表わす。
かゝる酸の共役塩基の具体例としては、硫酸、亜硫
酸、フッ化水素、硝酸、亜硝酸、リン酸、過塩素酸、ホ
ウフッ化酸、ヘキサフルオロ燐酸、クロルスルホン酸、
フルオロスルホン酸、リンモリブテン酸、リンタングス
テン酸等の無機酸類、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、
トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメ
チンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ラウリルスルホ
ン酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸類の共役塩基
が挙げられる。特にpKa2以下の強酸の共役塩基が特に好
ましい。
これらの酸の共役塩基はロジウム触媒として(1)式
で示される複合体の形で存在していてもよく、又は酸あ
るいはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニ
ウム塩、銀塩等の化合物の形で反応系に付加的に存在し
てもさしつかえない。
その際のこれら酸あるいはその塩の使用量はロジウム
に対して0.01〜1000モル、好ましくは0.1〜100モルの範
囲である。
(1)式で示されるロジウム触媒はあらかじめ合成、
単離して使用してもよいし(例えばJ.Amer.Chem.Soc.93
2397(171))、あるいはJ.Organometal.Chem.35 389
172))。その前駆体をそれぞれ単独に反応系に添加
して反応系内でロジウム触媒を調製して使用してもよ
い。
かゝるロジウム化合物として、ロジウムの酸化物、水
酸化物、ハロゲン化物、無機酸塩、有機酸塩あるいは錯
化合物等が使用され、 具体的にいえば三酸化ロジウム、水酸化ロジウム、塩化
ロジウム、臭化ロジウム、ヨウ化ロジウム、硝酸ロジウ
ム、酢酸ロジウム、ギ酸ロジウム、塩化ロジウム酸ナト
リウム、塩化ロジウム酸カリウム、テトラロジウムドテ
カカルボニル、ロジウムカルボニルアセチルアセトナー
ト、ロジウムシクロオクタジエンアセチルアセトナー
ト、クロロビス(エチレン)ロジウム、ジクロロテトラ
キス(η−アリル)ロジウム、クロロノルボルナジエン
ロジウム、クロロジカルボニルロジウム、クロロカルボ
ニルビス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、クロロ
カルボニルビス(トリエチルホスフィン)ロジウム、ク
ロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、ヒド
リドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ロジ
ウム、ビス(シクロオクタジエン)ロジウムテトラフル
オロホウ酸塩、シクロペンタジエニルビス(トリフェニ
ルホスフィン)ロジウム、シクロペンタジエニルシクロ
ペンタジエンロジウム等が挙げられる。
溶解された共重合体を基にして0.005〜10重量%の好
適には0.02〜5重量%のロジウム化合物を使用する。
本発明の方法により水素化反応を行うためには、反応
容器に1〜20%重量%の、好適には2.5〜10重量%の共
重合体を含有している溶液、触媒成分を装入し、これに
水素を導入すればよい。水素は、窒素や二酸化炭素等の
反応に不活性ガスで稀釈されたものであってもよい。
反応温度は、通常50〜2000℃、好ましくは70〜150℃
である。反応系内の水素分圧は、通常1〜300kg/cm2
好ましくは5〜200kg/cm2、さらに好ましくは20〜150kg
/cm2である。もちろん、さらに低い圧力又は高い圧力下
で実施することも不可能ではないが、工業的に有利では
ない。
水素化生成物は常法によって例えば蒸発、水蒸気の導
入又は貧溶媒の添加によって溶液から取り出される。
本発明に従って水素化された重合体は常法に従いパー
オキサイド又は硫黄での架橋によって硬化させることが
できる。
(実施例) 次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明は、その要旨を超えない限り、これらの実施例に
限定されるものではない。
実施例1 200ml誘導攪拌オートクレーブ中に、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−N4−アニリノフェニルメタクリ
ルアミド共重合体(結合アルリロニトリル量41重量%、
N−4−アニリノフェニルメタクリルアミド1wt%、ML
1+4(100℃)=44)8grとクロルベンゼン77.7grを加え
て溶解させた後、ビストリフェニルホスフィンシクロオ
クタジエンロジウム(I)p−トルエンスルホネート
〔Rh(COD) 15mg、トリフェニルホスフィン200mgを添加し溶液を100
℃に加熱し50kg/cm2の水素圧で10時間水素化反応を行っ
た。
回収した重合体の水素化の程度は99.5%であった。な
お水素化率はヨウ素価により求めた。
比較例1 200ml誘導攪拌オートクレーブにアクリロニトリル−
ブタジエン−N4−アニリノフェニルメタクリルア
ミド共重合体(結合アルリロニトリル量41wt%、N4
−アニリノフェニルメタクリルアミド1wt%、ML
1+4(100℃)=44)8grとクロルベンゼン80grを加え溶
解させたのち、クロルトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ロジウム(I)12mg及びトリフェニルホスフィン8m
gを添加し、水素にて50kg/cm2に加圧し120℃で5時間水
素化反応を行った。
回収した共重合体の水素化率は85.5%であった。
実施例2 75mlオートクレーブ中に、アクリロニトリル−ブタン
ジエン共重合体(アクリロニトリル量40wt%、ML1+4(1
00℃)=53)0.6grをクロルベンゼン20mlで溶解させ、
ビストリフェニルホスフィンシクロオクタジエンロジウ
ム(I)p−トルエンスルホナート 2.1mg、トリフェニルホスフィン1.8mgを添加して室温で
50KGの水素を圧入して100℃で4時間反応を行った。
重合体の水素化率はIR分光法で81%であった。
比例例2 実施例2において用いたビストリフェニルホスフィン
シクロオクタジエンロジウム(I)p−トルエンスルホ
ナートの代りにトリス(トリフェニルホスフィン)クロ
ロロジウムRhCl(Pφ332.0mgに変更した以外実施例
1と同様の反応を行った。
重合体の水素化率はIR分光法で37%であった。
(発明の効果) 本発明により共役ジエン系重合体の炭素−炭素二重結
合を効率的に水素化することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共役ジエン及び(メタ)アクリロニトリル
    を必須成分とするニトリル基含有の共重合体の炭素−炭
    素二重結合を選択的に水素化する際に、ロジウム化合
    物、有機ホスフィン及びpKaが3より小さい強酸の共役
    塩基からなる触媒の存在下で水素化することを特徴とす
    る水酸化ニトリルゴムの製造法。
  2. 【請求項2】共重合体が共役ジエン、(メタ)アクリロ
    ニトリル及びジエンあるいは(メタ)アクリロニトリル
    と共重合しうる少なくとも1種の他の1個の重合官能基
    を有する単量体からなるニトリル基含有の共重合体であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。
  3. 【請求項3】触媒として、更に中性配位子を含有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造法。
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