JP2000239192A - スチレン誘導体の製造方法 - Google Patents

スチレン誘導体の製造方法

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JP2000239192A JP11021787A JP2178799A JP2000239192A JP 2000239192 A JP2000239192 A JP 2000239192A JP 11021787 A JP11021787 A JP 11021787A JP 2178799 A JP2178799 A JP 2178799A JP 2000239192 A JP2000239192 A JP 2000239192A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の方法では満足できなかったスチレン誘
導体の工業的製造法を提供する。 【解決手段】 芳香族ハロゲン化合物から調製したグリ
ニャ−ル試薬を、マンガン系触媒、鉄系触媒、コバルト
系触媒及びロジウム系触媒からなる群より選ばれる一種
又は二種以上の触媒の存在下にビニルハライドと反応さ
せてスチレン誘導体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチレン誘導体の
製造方法に関する。更に詳しくは、芳香族ハロゲン化合
物から調製したグリニャ−ル試薬を、触媒の存在下にビ
ニルハライドと反応させて、スチレン誘導体を製造する
方法に関するものである。
【0002】本発明の目的化合物であるスチレン誘導体
は、機能性高分子、医農薬等の原料として非常に有用で
ある。例えば、パラ−第三級−ブトキシスチレン(以
下、PTBSと略記する)は、超LSI用途等に使用さ
れるレジスト原料として極めて有効であることが知られ
ている(特開昭59−199705号公報、特開平3−
277608号公報)。また、メタ−第三級−ブトキシ
スチレン(以下、MTBSと略記する)は、機能性高分
子、医農薬等の中間原料として有用であることが知られ
ている(特開平2−160739号公報)。
【0003】
【従来の技術】PTBSやMTBSのごときスチレン誘
導体については、従来2通りの製造法が知られている。
【0004】即ち、米国特許第4,603,101号明
細書及び特開昭59−199705号公報においては、
ハロスチレンから調製したグリニャ−ル試薬を過安息香
酸−第三級−ブチルエステルと反応させる方法が開示さ
れている。しかしながらこの方法は、反応収率が低いこ
とに加えて、大量入手が困難で且つ爆発性を有する過安
息香酸−第三級−ブチルエステルを必要とする問題があ
り、PTBSやMTBSのごときスチレン誘導体を工業
的に製造する方法としては満足できるものでない。
【0005】一方、特公平4−71896号公報及び特
開平2−160739号公報においては、第三級−ブト
キシフェニルハライドから調製したグリニャ−ル試薬
を、ニッケルホスフィン錯体触媒の存在下にビニルハラ
イドと反応させる方法が開示されている。しかしながら
この方法では、反応収率は改善されるものの、高価で非
常に毒性の強いニッケルホスフィン錯体触媒を必要とす
る問題がある。特公平4−71896号公報及び特開平
2−160739号公報には、この反応を収率良く進行
させるためには、ジクロロ[1,2−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)エタン]ニッケル、ジクロロ[1,3−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル等の二
座配位ホスフィン錯体が有効であると明記されている
が、これらの触媒は高価で且つ非常に毒性の強い触媒で
ある。したがって、本法を用いてもPTBSやMTBS
のごときスチレン誘導体を経済性良く、安全に製造する
ことは困難であり、本法もまたPTBSやMTBSのご
ときスチレン誘導体を工業的に製造する方法としては満
足できるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題に
鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の方法で
は満足できなかったスチレン誘導体の工業的製造法を提
供することにある。すなわち、PTBSやMTBSのご
ときスチレン誘導体に関して、従来の問題点を解決し、
経済性及び安全性に優れた工業的製造方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の問
題点を解決すべく鋭意検討した結果、第三級−ブトキシ
フェニルハライドから調製したグリニャ−ル試薬を、触
媒の存在下にビニルハライドと反応させてPTBSやM
TBSのごときスチレン誘導体を製造する方法におい
て、特定の触媒を用いることにより、PTBSやMTB
Sのごときスチレン誘導体を工業的規模で経済性良く、
安全に製造することが可能となることを見出した。更
に、本触媒法は、各種スチレン誘導体の製造にも有効な
ことを確認し、本発明を完成させるに至った。
【0008】即ち本発明は、芳香族ハロゲン化合物から
調製したグリニャ−ル試薬を、触媒の存在下にビニルハ
ライドと反応させて、スチレン誘導体を製造する方法に
おいて、触媒として、マンガン系触媒、鉄系触媒、コバ
ルト系触媒及びロジウム系触媒からなる群より選ばれる
一種又は二種以上の触媒を用いることを特徴とするスチ
レン誘導体の製造方法である。
【0009】以下、PTBSの製造を例に、本発明を詳
細に説明する。
【0010】本発明の方法において使用されるグリニャ
−ル試薬は、芳香族ハロゲン化合物から調製したグリニ
ャ−ル試薬であれば特に限定するものではなく、常法に
より容易に調製できる。即ち、溶媒中で金属マグネシウ
ムとパラ−第三級−ブトキシフェニルハライドとを反応
させる方法等を実施することにより、容易に調製でき
る。本調製反応では、活性化した金属マグネシウムを用
いた場合、特に良好な結果が得られる。金属マグネシウ
ムの活性化法としては、溶媒に懸濁させた金属マグネシ
ウムを加熱攪拌する方法や、これに微量のヨウ素、ヨウ
化メチルのようなヨウ化物、ジブロモエタンのような臭
化物等を添加して攪拌する方法が有効である。
【0011】本発明の方法では、上記の方法で調製した
グリニャ−ル試薬を、マンガン系触媒、鉄系触媒、コバ
ルト系触媒及びロジウム系触媒からなる群より選ばれる
一種又は二種以上の触媒の存在下にビニルハライドと反
応させることにより、PTBSを高収率で安価に安全に
製造することが可能となる。
【0012】本発明の方法において使用されるビニルハ
ライドは、フッ化ビニル、塩化ビニル、臭化ビニル、ヨ
ウ化ビニルであり、これらを単独に又は混合物として使
用することができる。通常は、経済性及び入手の容易さ
を考慮して塩化ビニルガス及び/又は臭化ビニルガスが
選ばれる。
【0013】本発明の方法で使用される触媒は、マンガ
ン系触媒、鉄系触媒、コバルト系触媒及びロジウム系触
媒よりなる群から選ばれる一種又は二種以上の触媒であ
る。
【0014】本発明の方法においてマンガン系触媒と
は、マンガン元素を有効成分とする触媒をいい、特に限
定するものではないが、例えば、マンガン粉末や、塩化
マンガン(II)、臭化マンガン(II)、ヨウ化マン
ガン(II)、フッ化マンガン(II)、酢酸マンガン
(II)、酢酸マンガン(III)、ギ酸マンガン(I
I)、シュウ酸マンガン(II)、安息香酸マンガン
(II)、ステアリン酸マンガン(II)、ホウ酸マン
ガン(II)、マンガン(II)アセチルアセトナー
ト、マンガン(III)アセチルアセトナート、炭酸マ
ンガン(II)、硫酸マンガン(II)、硝酸マンガン
(II)、リン酸マンガン(II)等の化合物、それら
化合物の水和物、又はそれら化合物から誘導される各種
錯体触媒等が挙げられる。
【0015】本発明の方法において鉄系触媒とは、鉄元
素を有効成分とする触媒のことをいい、特に限定するも
のではないが、例えば、ハロゲン化第一鉄、ハロゲン化
第二鉄、ハロゲン化第一鉄から調製できる触媒、ハロゲ
ン化第二鉄から調製できる触媒等が挙げられる。なお、
本発明においてハロゲン化第一鉄から調製できる触媒と
は、ハロゲン化第一鉄から誘導できる触媒又はハロゲン
化第一鉄を有効成分とする触媒をいい、例えば、ハロゲ
ン化第一鉄の水和物や各種錯体触媒が挙げられる。ハロ
ゲン化第一鉄から調製できる触媒についても同様に定義
され、例えば、ハロゲン化第二鉄の水和物や各種錯体触
媒が挙げられる。
【0016】本発明の方法において鉄系触媒としては、
具体的には、鉄粉や、塩化鉄(II)、塩化鉄(II
I)、臭化鉄(II)、臭化鉄(III)、ヨウ化鉄
(II)、フッ化鉄(II)、フッ化鉄(III)、酢
酸鉄(II)、シュウ酸鉄(II)、シュウ酸鉄(II
I)、クエン酸鉄(III)、過塩素酸鉄(III)、
鉄(III)アセチルアセトナート、硝酸鉄(II
I)、リン酸鉄(III)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄
(II)等の化合物、それら化合物の水和物、又はそれ
ら化合物から誘導される各種錯体触媒等が例示される。
【0017】本発明の方法においてコバルト系触媒と
は、コバルト元素を有効成分とする触媒をいい、特に限
定するものではないが、例えば、コバルト粉末や、塩化
コバルト(II)、臭化コバルト(II)、ヨウ化コバ
ルト(II)、フッ化コバルト(II)、酢酸コバルト
(II)、酢酸コバルト(III)、ギ酸コバルト(I
I)、シュウ酸コバルト(II)、安息香酸コバルト
(II)、ステアリン酸コバルト(II)、ホウ酸コバ
ルト(II)、コバルト(II)アセチルアセトナー
ト、コバルト(III)アセチルアセトナート、炭酸コ
バルト(II)、硫酸コバルト(II)、硝酸コバルト
(II)、リン酸コバルト(II)等の化合物、それら
化合物の水和物、又はそれら化合物から誘導される各種
錯体触媒等が挙げられる。
【0018】本発明の方法においてロジウム系触媒と
は、ロジウム元素を有効成分とする触媒をいい、特に限
定するものではないが、例えば、ロジウム粉末やロジウ
ム−カーボン、塩化ロジウム(II)、臭化ロジウム
(II)、酢酸ロジウム(II)、酢酸ロジウム(II
I)、ロジウム(II)アセチルアセトナート、ロジウ
ム(III)アセチルアセトナート等の化合物、それら
化合物の水和物、又はそれら化合物から誘導される各種
錯体触媒等が挙げられる。
【0019】本発明の方法においては、上記した触媒を
単独に又は混合物として使用することができるが、ハロ
ゲン化マンガン、酢酸マンガン、ハロゲン化鉄、酢酸
鉄、ハロゲン化コバルト、酢酸コバルト、ハロゲン化ロ
ジウム、及び酢酸ロジウムからなる群から選ばれる一種
又は二種以上の触媒を用いた場合に、特に良好な結果
(高収率)が得られる。なお、本発明の方法において使
用される触媒の使用量については格別の限定はないが、
通常、グリニヤ−ル試薬に対して10-4〜10-1倍モル
程度の使用量が選ばれる。
【0020】前述した従来法(例えば、特公平4−71
896号公報記載の方法)は、高価で且つ非常に毒性の
強いニッケルホスフィン錯体触媒を必要とする問題があ
り、PTBSの工業的製造法としては満足できるもので
はなかった。本発明者らは、パラ−第三級−ブトキシフ
ェニルハライドから調製したグリニャ−ル試薬とビニル
ハライドとの反応に対し、安価で安全な、マンガン系触
媒、鉄系触媒、コバルト系触媒及びロジウム系触媒から
なる群より選ばれる一種又は二種以上の触媒が有効であ
ることを初めて見出した。これらのうち、ハロゲン化マ
ンガン、酢酸マンガン、ハロゲン化鉄、酢酸鉄、ハロゲ
ン化コバルト、酢酸コバルト、ハロゲン化ロジウム及び
酢酸ロジウムからなる群より選ばれる一種又は二種以上
の触媒は、非常に安価で安全な触媒であり、このような
触媒を用いる本発明の方法は、PTBSの工業的製造法
として極めて有用である。
【0021】本発明の方法は、通常、窒素及び/又はア
ルゴン等の不活性ガス雰囲気下に、溶媒中で実施され
る。本発明の方法おいて使用される反応溶媒としては、
エ−テル系溶媒、含酸素系溶媒、含窒素系溶媒、芳香族
炭化水素系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒等が挙げられ
る。通常、これらの溶媒を単独に又は混合して使用する
ことができるが、特にテトラヒドロフラン溶媒、又はテ
トラヒドロフランを含む混合溶媒を使用した場合に良好
な結果(高収率)が得られる。また、本発明の方法は、
通常0℃〜溶媒還流温度の条件下で実施される。
【0022】反応終了後は、常法に従い反応液に酸性水
溶液を加えて処理した後、有機層を分離する。続いて、
有機層を水洗処理した後、溶媒を留去して、これに第三
級−ブチルカテコ−ル等の重合禁止剤を添加して蒸留す
ることにより、目的とするPTBSを得る。
【0023】本発明の方法は、上述したPTBS製造に
留まらず、芳香族ハロゲン化合物からスチレン誘導体を
製造する同種の反応に広く適用できるが、PTBSやM
TBSのごとき第三級−ブトキシスチレンの製造に適用
した場合に、特に良好な結果(高収率)が得られる。
尚、本発明の方法において言う芳香族ハロゲン化合物と
は、芳香環の少なくとも一箇所がハロゲン置換された化
合物の総称であり、例えば、フッ化ベンゼン誘導体、塩
素化ベンゼン誘導体、臭素化ベンゼン誘導体、ヨウ素化
ベンゼン誘導体等が挙げられる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
方法によれば、従来の問題点を解決して、スチレン誘導
体を工業的規模で経済性良く、安全に製造することが可
能となる。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の方法を実施例により具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
【0026】実施例1 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム1.34g(5
5mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌
した。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を4
0〜50℃に保ちながら、パラ−第三級−ブトキシブロ
モベンゼン11.46g(50mmol)をテトラヒド
ロフラン20mlに溶かした溶液を約1時間かけて滴下
した。更に、溶媒還流条件下で1時間攪拌し、グリニャ
−ル試薬を得た。
【0027】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化マンガン(I
I)四水和物(MnCl2・4H2O)0.05g(0.
25mmol)を加えた後、反応温度を20〜30℃に
保ちながら塩化ビニルガス3.44g(55mmol)
を10分間かけて吹き込み、更に同温度で1時間攪拌を
行った。
【0028】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析し、PTBS
収率を求めた。反応結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2〜実施例15 実施例1で使用した塩化マンガン(II)四水和物
(0.25mmol)に代えて、表1に示した触媒
(0.25mmol)を用いた以外は、実施例1の方法
に準じて反応を行った。反応結果を表1にあわせて示
す。
【0031】実施例16 実施例1で使用した塩化マンガン(II)四水和物
(0.25mmol)に代えて、塩化マンガン(II)
四水和物0.03g(0.13mmol)及び塩化鉄
(III)0.02g(0.13mmol)の混合物を
用いた以外は、実施例1の方法に準じて反応を行った。
反応結果を表1にあわせて示す。
【0032】実施例17 実施例1で使用した塩化マンガン(II)四水和物
(0.25mmol)に代えて、塩化マンガン(II)
四水和物0.03g(0.13mmol)及び塩化コバ
ルト(II)0.02g(0.13mmol)の混合物
を用いた以外は、実施例1の方法に準じて反応を行っ
た。反応結果を表1にあわせて示す。
【0033】実施例18 実施例1で使用した塩化マンガン(II)四水和物
(0.25mmol)に代えて、塩化鉄(III)0.
02g(0.13mmol)及び塩化コバルト(II)
0.02g(0.13mmol)の混合物を用いた以外
は、実施例1の方法に準じて反応を行った。反応結果を
表1にあわせて示す。
【0034】比較例1〜比較例6 実施例1で使用した塩化マンガン(II)四水和物
(0.25mmol)に代えて、表1に示した触媒
(0.25mmol)を用いた以外は、実施例1に準じ
て反応を行った。反応結果を表1にあわせて示す。
【0035】実施例19 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム1.34g(5
5mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌
した。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を4
0〜50℃に保ちながら、メタ−第三級−ブトキシブロ
モベンゼン11.46g(50mmol)をテトラヒド
ロフラン20mlに溶かした溶液を約1時間かけて滴下
した。更に、溶媒還流条件下で1時間攪拌し、グリニャ
−ル試薬を得た。
【0036】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に酢酸マンガン(I
I)四水和物[Mn(CH3CO22・4H2O]0.0
6g(0.25mmol)を加えた後、反応温度を20
〜30℃に保ちながら塩化ビニルガス3.44g(55
mmol)を10分間かけて吹き込み、更に同温度で1
時間攪拌を行った。
【0037】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
MTBSが81.8%の収率で生成していた。
【0038】実施例20 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、ジエチル
エーテル10ml、金属マグネシウム1.34g(55
mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌し
た。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を20
〜30℃に保ちながら、メタ−第三級−ブトキシブロモ
ベンゼン11.46g(50mmol)をジエチルエー
テル20mlに溶かした溶液を約1時間かけて滴下し
た。更に、溶媒還流条件下で1時間攪拌し、グリニャ−
ル試薬を得た。
【0039】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に酢酸マンガン(I
I)四水和物[Mn(CH3CO22・4H2O]0.0
6g(0.25mmol)を加えた後、反応温度を20
〜30℃に保ちながら塩化ビニルガス3.44g(55
mmol)を10分間かけて吹き込み、更に同温度で1
時間攪拌を行った。
【0040】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
MTBSが71.3%の収率で生成していた。
【0041】実施例21 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、ジブチル
エーテル10ml、金属マグネシウム1.34g(55
mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌し
た。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を40
〜50℃に保ちながら、メタ−第三級−ブトキシブロモ
ベンゼン11.46g(50mmol)をジブチルエー
テル20mlに溶かした溶液を約1時間かけて滴下し
た。更に、溶媒還流条件下で1時間攪拌し、グリニャ−
ル試薬を得た。
【0042】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に酢酸マンガン(I
I)四水和物[Mn(CH3CO22・4H2O]0.0
6g(0.25mmol)を加えた後、反応温度を20
〜30℃に保ちながら塩化ビニルガス3.44g(55
mmol)を10分間かけて吹き込み、更に同温度で1
時間攪拌を行った。
【0043】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
MTBSが68.9%の収率で生成していた。
【0044】実施例22 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム1.34g(5
5mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌
した。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を4
0〜50℃に保ちながら、メタ−第三級−ブトキシブロ
モベンゼン11.46g(50mmol)をテトラヒド
ロフラン20mlに溶かした溶液を約1時間かけて滴下
した。更に、溶媒還流条件下で1時間攪拌し、グリニャ
ール試薬を得た。
【0045】上記の操作によって得られたグリニャール
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化コバルト(I
I)(CoCl2)0.03g(0.25mmol)を
加えた後、反応温度を20〜30℃に保ちながら塩化ビ
ニルガス3.44g(55mmol)を10分間かけて
吹き込み、更に同温度で1時間攪拌を行った。
【0046】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィーで分析した結果、M
TBSが80.4%の収率で生成していた。
【0047】実施例23 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム2.68g(1
10mmol)、臭化エチル0.65g(6mmol)
を仕込み、溶媒還流条件下で20分間攪拌した。続い
て、溶媒還流条件下で、メタ−第三級−ブトキシクロロ
ベンゼン18.47g(100mmol)をテトラヒド
ロフラン20mlに溶かした溶液を、約2時間かけて滴
下した。更に、溶媒還流条件下で3時間攪拌し、グリニ
ャ−ル試薬を得た。
【0048】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化鉄(II)
(FeCl2)0.13g(1mmol)、テトラヒド
ロフラン20mlを加えた後、反応温度を40〜50℃
に保ちながら塩化ビニルガス6.88g(110mmo
l)を3時間かけて吹き込み、更に同温度で30分間攪
拌を行った。
【0049】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
MTBSが83.3%の収率で生成していた。
【0050】実施例24 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム2.68g(1
10mmol)、臭化エチル0.65g(6mmol)
を仕込み、溶媒還流条件下で20分間攪拌した。続い
て、溶媒還流条件下で、メタ−第三級−ブトキシクロロ
ベンゼン18.47g(100mmol)をテトラヒド
ロフラン20mlに溶かした溶液を、約2時間かけて滴
下した。更に、溶媒還流条件下で3時間攪拌し、グリニ
ャ−ル試薬を得た。
【0051】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化鉄(II)
(FeCl2)0.13g(1mmol)、トルエン2
0mlを加えた後、反応温度を40〜50℃に保ちなが
ら塩化ビニルガス6.88g(110mmol)を3時
間かけて吹き込み、更に同温度で30分間攪拌を行っ
た。
【0052】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
MTBSが81.9%の収率で生成していた。
【0053】実施例25 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム1.34g(5
5mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌
した。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を4
0〜50℃に保ちながら、パラブロモトルエン8.55
g(50mmol)をテトラヒドロフラン20mlに溶
かした溶液を約1時間かけて滴下した。更に、溶媒還流
条件下で1時間攪拌し、グリニャ−ル試薬を得た。
【0054】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化マンガン(I
I)四水和物(MnCl2・4H2O)0.05g(0.
25mmol)を加えた後、反応温度を20〜30℃に
保ちながら塩化ビニルガス3.44g(55mmol)
を10分間かけて吹き込み、更に同温度で1時間攪拌を
行った。
【0055】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
パラメチルスチレンが64.1%の収率で生成してい
た。
【0056】実施例26 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム1.34g(5
5mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌
した。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を4
0〜50℃に保ちながら、パラブロモトルエン8.55
g(50mmol)をテトラヒドロフラン20mlに溶
かした溶液を約1時間かけて滴下した。更に、溶媒還流
条件下で1時間攪拌し、グリニャール試薬を得た。
【0057】上記の操作によって得られたグリニャール
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化コバルト(I
I)(CoCl2)0.03g(0.25mmol)を
加えた後、反応温度を20〜30℃に保ちながら塩化ビ
ニルガス3.44g(55mmol)を10分間かけて
吹き込み、更に同温度で1時間攪拌を行った。
【0058】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィーで分析した結果、パ
ラメチルスチレンが64.3%の収率で生成していた。
【0059】実施例27 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム2.68g(1
10mmol)、臭化エチル0.65g(6mmol)
を仕込み、溶媒環流条件下で20分間攪拌した。続い
て、溶媒環流条件下で、パラクロロトルエン12.66
g(100mmol)をテトラヒドロフラン20mlに
溶かした溶液を、約2時間をかけて滴下した。更に、溶
媒還流条件下で3時間攪拌し、グリニャ−ル試薬を得
た。
【0060】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化鉄(II)
(FeCl2)0.13g(1mmol)、テトラヒド
ロフラン20mlを加えた後、反応温度を40〜50℃
に保ちながら塩化ビニルガス6.88g(110mmo
l)を約3時間かけて吹き込み、更に同温度で30分攪
拌を行った。
【0061】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
パラメチルスチレンが64.3%の収率で生成してい
た。
【0062】実施例28 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム1.34g(5
5mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌
した。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を4
0〜50℃に保ちながら、パラブロモクロロベンゼン
9.57g(50mmol)をテトラヒドロフラン20
mlに溶かした溶液を約1時間かけて滴下した。更に、
溶媒還流条件下で1時間攪拌し、グリニャ−ル試薬を得
た。
【0063】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に酢酸マンガン(I
I)四水和物[Mn(CH3CO2)2・4H2O]0.
06g(0.25mmol)を加えた後、反応温度を2
0〜30℃に保ちながら塩化ビニルガス3.44g(5
5mmol)を10分間かけて吹き込み、更に同温度で
1時間攪拌を行った。
【0064】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
パラクロロスチレンが60.7%の収率で生成してい
た。
【0065】実施例29 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム1.34g(5
5mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌
した。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を4
0〜50℃に保ちながら、パラブロモクロロベンゼン
9.57g(50mmol)をテトラヒドロフラン20
mlに溶かした溶液を約1時間かけて滴下した。更に、
溶媒還流条件下で1時間攪拌し、グリニャ−ル試薬を得
た。
【0066】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化コバルト(I
I)(CoCl2)0.03g(0.25mmol)を
加えた後、反応温度を20〜30℃に保ちながら塩化ビ
ニルガス3.44g(55mmol)を10分間かけて
吹き込み、更に同温度で1時間攪拌を行った。
【0067】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
パラクロロスチレンが67.1%の収率で生成してい
た。
【0068】実施例30 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、ジブチル
エーテル10ml、金属マグネシウム1.34g(55
mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌し
た。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を40
〜50℃に保ちながら、パラブロモクロロベンゼン9.
57g(50mmol)をジブチルエーテル20mlに
溶かした溶液を約1時間かけて滴下した。更に、溶媒還
流条件下で1時間攪拌し、グリニャ−ル試薬を得た。
【0069】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化コバルト(I
I)(CoCl2)0.03g(0.25mmol)を
加えた後、反応温度を20〜30℃に保ちながら塩化ビ
ニルガス3.44g(55mmol)を10分間かけて
吹き込み、更に同温度で1時間攪拌を行った。
【0070】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
パラクロロスチレンが55.4%の収率で生成してい
た。
【0071】実施例31 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム1.34g(5
5mmol)、ヨウ素1片を仕込み、室温条件下で攪拌
した。ヨウ素の色が消えるのを確認した後、反応液を4
0〜50℃に保ちながら、パラブロモクロロベンゼン
9.57g(50mmol)をテトラヒドロフラン20
mlに溶かした溶液を約1時間かけて滴下した。更に、
溶媒還流条件下で1時間攪拌し、グリニャ−ル試薬を得
た。
【0072】上記の操作によって得られたグリニャ−ル
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化ロジウム(I
II)三水和物(RhCl3・3H2O)0.07g
(0.25mmol)を加えた後、反応温度を20〜3
0℃に保ちながら塩化ビニルガス3.44g(55mm
ol)を10分間かけて吹き込み、更に同温度で1時間
攪拌を行った。
【0073】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、
パラクロロスチレンが64.8%の収率で生成してい
た。
【0074】実施例32 窒素雰囲気で置換した100mlフラスコに、テトラヒ
ドロフラン10ml、金属マグネシウム2.68g(1
10mmol)、臭化エチル0.65g(6mmol)
を仕込み、溶媒還流条件下で20分間攪拌した。続い
て、溶媒還流条件下で、パラジクロロベンゼン14.7
5g(100mmol)をテトラヒドロフラン20ml
に溶かした溶液を約2時間をかけて滴下した。更に、溶
媒還流条件下で3時間攪拌し、グリニャール試薬を得
た。
【0075】上記の操作によって得られたグリニャール
試薬の上澄液を、窒素雰囲気で置換した100mlフラ
スコに移した。続いて、この反応液に塩化第二鉄(Fe
Cl3)0.08g(0.5mmol)、トルエン30
mlを加えた後、反応温度を40〜50℃に保ちながら
塩化ビニルガス10.46g(167mmol)を約3
時間かけて吹き込み、更に同温度で30分間攪拌を行っ
た。
【0076】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解した。有機層を分取した
後、これをガスクロマトグラフィーで分析した結果、パ
ラクロロスチレンが62.9%の収率で生成していた。
【0077】実施例33 窒素雰囲気で置換した50Lフラスコに、テトラヒドロ
フラン6L、金属マグネシウム0.73kg(30mo
l)、臭化エチル0.22kg(2mol)を仕込み、
溶媒環流条件下で1時間撹拌した。続いて、溶媒環流条
件下で、パラ−第三級−ブトキシクロロベンゼン4.6
2kg(25mol)をテトラヒドロフラン5Lに溶か
した溶液を、約2時間をかけて滴下した。更に、溶媒環
流条件下で4時間撹拌し、グリニャール試薬を得た。
【0078】上記の操作によって得られたグリニャール
試薬を40℃まで冷却した後、この反応液に塩化鉄(I
II)(FeCl3)0.02kg(0.12mo
l)、テトラヒドロフラン12Lを加えた。続いて、反
応温度を40〜50℃に保ちながら塩化ビニルガス1.
88kg(30mol)を約7時間かけて吹き込み、更
に同温度で1時間撹拌を行った。
【0079】反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加えて生成した塩を溶解し、有機層を分離した。
得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、溶媒を留去し、
これに重合禁止剤を加えて減圧蒸留を行い、沸点92℃
/5mmHgのPTBS留分(3.58kg、収率8
1.2%)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 31/04 B01J 31/04 X 31/22 31/22 X 31/24 31/24 X C07C 15/46 C07C 15/46 17/263 17/263 25/28 25/28 41/30 41/30 43/215 43/215 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (31)優先権主張番号 特願平10−209489 (32)優先日 平成10年7月24日(1998.7.24) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−357438 (32)優先日 平成10年12月16日(1998.12.16) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ハロゲン化合物から調製したグリ
    ニャ−ル試薬を、触媒の存在下にビニルハライドと反応
    させて、スチレン誘導体を製造する方法において、触媒
    として、マンガン系触媒、鉄系触媒、コバルト系触媒及
    びロジウム系触媒からなる群より選ばれる一種又は二種
    以上の触媒を用いることを特徴とするスチレン誘導体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒としてマンガン系触媒を使用するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 触媒として鉄系触媒を使用することを特
    徴とする請求項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 鉄系触媒がハロゲン化第一鉄及び/又は
    ハロゲン化第二鉄であることを特徴とする請求項3に記
    載の製造方法。
  5. 【請求項5】 鉄系触媒がハロゲン化第一鉄から調製で
    きる触媒及び/又はハロゲン化第二鉄から調製できる触
    媒であることを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 触媒としてコバルト系触媒及び/又はロ
    ジウム系触媒を使用することを特徴とする請求項1に記
    載の製造方法。
  7. 【請求項7】 芳香族ハロゲン化合物が下記一般式
    (I) 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表される第三級−
    ブトキシフェニルハライドであることを特徴とする請求
    項1乃至請求項6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 第三級−ブトキシフェニルハライドがパ
    ラ−第三級−ブトキシフェニルハライドであることを特
    徴とする請求項7に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 反応をテトラヒドロフラン溶媒、又はテ
    トラヒドロフランを含む混合溶媒中で実施することを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013518919A (ja) * 2010-02-09 2013-05-23 サルティゴ・ゲーエムベーハー 遷移金属触媒作用を用いてハロゲン化アリール、ハロゲン化ヘテロアリール、ハロゲン化アルキル、およびハロゲン化アルケンをアリル化およびビニル化する方法
JP2015101574A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 東ソー有機化学株式会社 不飽和アルキルハライド類の製造方法
JP2019516666A (ja) * 2016-03-29 2019-06-20 ノバルティス アーゲー 水−界面活性剤混合物を含む反応媒体

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