JP2003146927A - tert−アミロキシスチレンの製造方法 - Google Patents

tert−アミロキシスチレンの製造方法

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JP2003146927A JP2001343415A JP2001343415A JP2003146927A JP 2003146927 A JP2003146927 A JP 2003146927A JP 2001343415 A JP2001343415 A JP 2001343415A JP 2001343415 A JP2001343415 A JP 2001343415A JP 2003146927 A JP2003146927 A JP 2003146927A
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amyloxystyrene
para
amyloxyphenyl
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Shin Masaoka
伸 正岡
Akira Nakamura
章 中村
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】tert-アミロキシスチレンを高純度、高収
率で工業的に製造する方法を提供すること。 【解決手段】下記一般式(1) (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるter
t−アミロキシフェニルハライドを金属マグネシウムと
反応させ、対応する一般式(2)tert−アミロキシ
フェニルマグネシウムハライドとし、これを遷移金属触
媒の存在下に、一般式(3)HC=CHX(式中、X
はハロゲン原子を示す。)を作用させることを特徴とす
る、下記一般式(4) で表わされるtert−アミロキシスチレンの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】 【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、農薬、およ
び電子材料の中間体として有用なヒドロキシスチレンの
合成原料として有用であり、また、単独重合や共重合に
よりtert−アミロキシスチレン重合体に、また、ビ
ニル基に種々の反応剤を作用させて誘導体に導くための
原料として有用なtert−アミロキシスチレンの製造
方法に関する。 【0002】 【従来の技術】tert−アミロキシスチレンに関し
て、次に示す文献に記載されている。 特開平4−226110号公報では、パラ−tert
−アミロキシスチレン/スチレン/ジビニルベンゼン重
合体微粒子が、導電性材料の用途に利用される導電粒子
の母体粒子として好適であると記載されている。 特開2000−231193号公報では、パラ−te
rt−アミロキシスチレン/パラ−ヒドロキシスチレン
共重合体が化学増幅型ポジ型レジストとして有用である
と記載されている。 特開2000−327617号公報では、オキシスチ
レン誘導体に重合禁止剤を添加して蒸留する方法で、オ
キシスチレン類の一例としてパラ−tert−アミロキ
シスチレンが記載されている。 【0003】また、tert−アミロキシスチレンの類
似化合物であるtert−ブトキシスチレンの製造方法
に関して、次に記載されている。 米国特許第4603101号明細書及び特開昭59−
199705号公報ではパラ−ハロゲノスチレンのグリ
ニャール試薬に過安息香酸−tert−ブチルエステル
を反応させて、パラ−tert−ブトキシスチレンを2
0%の収率で得ている。 特開平1−106835号公報、特開平2−1607
39号公報では、パラ−tert−ブトキシフェニルマ
グネシウムハライドを、ニッケルホスフィン錯体触媒の
存在下にビニルハライドと反応させてパラ−tert−
ブトキシスチレンを93.0〜95.0%の収率で、同
様にメタ−tert−ブトキシフェニルマグネシウムハ
ライドからメタ−tert−ブトキシスチレンを92.
2〜92.5%の収率で得ている。 特開2000−239192号公報では、パラ−te
rt−ブトキシフェニルマグネシウムハライドを、マン
ガン系触媒、鉄系触媒、コバルト系触媒、ロジウム系触
媒の存在下にビニルハライドと反応させてパラ−ter
t−ブトキシスチレンを77.8〜86.4%の収率
で、同様にメタ−tert−ブトキシフェニルマグネシ
ウムハライドからメタ−tert−ブトキシスチレンを
68.9〜83.3%の収率で得ている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
はtert−アミロキシスチレンの合成方法、入手手
段、或いは物性値が記載されていない。したがって、t
ert−アミロキシスチレンを高純度かつ高収率で工業
的に製造する方法が待たれている。 【0005】本発明は、こうした要望に合致した、te
rt−アミロキシスチレンの工業的な製造方法を提供す
ることにある。 【0006】本発明者らは、上記課題を達成するために
鋭意検討を重ねた結果、tert−アミロキシスチレン
の工業的に有利な製造方法を確立するに至った。すなわ
ち、本発明者らは、tert−アミロキシフェニルハラ
イド(1)を金属マグネシウムと反応させてtert−
アミロキシフェニルマグネシウムハライド(2)とし、
これを遷移金属触媒の存在下に、ビニルハライド(3)
を作用させることにより、tert−アミロキシスチレ
ン(4)を高純度かつ高収率で製造する方法を完成し
た。 【0007】すなわち、本発明は以下の反応式で示され
るとおりである。 【0008】 【化5】 式中、Xはハロゲン原子、すなわち、塩素原子、臭素原
子、沃素原子、フッ素原子を示し、(2)式、(3)式
のハロゲンは同一でも相異なってもよい。また、式中
「cat」は遷移金属触媒を意味する。 【0009】また、 【化6】 は、 【化7】 (tert-アミロキシ基)を示し、 【化8】 は、−CH=CH(ビニル基)を示す。 【0010】ここに上記一般式(1)についての化合物
例を示す。ただし、本発明はこれらの例示に限定される
ものではない。 (1)−1 パラ−tert−アミロキシフェニルクロ
ライド (1)−2 パラ−tert−アミロキシフェニルブロ
マイド (1)−3 パラ−tert−アミロキシフェニルアイ
オダイド (1)−4 メタ−tert−アミロキシフェニルクロ
ライド (1)−5 メタ−tert−アミロキシフェニルブロ
マイド (1)−6 メタ−tert−アミロキシフェニルアイ
オダイド 【0011】上記一般式(2)についての化合物例を示
す。ただし、本発明はこれらの例示に限されるものでは
ない。 (2)−1 パラ−tert−アミロキシフェニルマグ
ネシウムクロライド (2)−2 パラ−tert−アミロキシフェニルマグ
ネシウムブロマイド (2)−3 パラ−tert−アミロキシフェニルマグ
ネシウムアイオダイド (2)−4 メタ−tert−アミロキシフェニルマグ
ネシウムクロライド (2)−5 メタ−tert−アミロキシフェニルマグ
ネシウムブロマイド (2)−6 メタ−tert−アミロキシフェニルマグ
ネシウムアイオダイド 【0012】上記一般式(4)についての化合物例を示
す。ただし、本発明はこれらの例示に限定されるもので
はない。 (4)−1 パラ−tert−アミロキシスチレン (4)−2 メタ−tert−アミロキシスチレン 【0013】以下、本発明のtert−アミロキシスチ
レン化合物(4)の製造方法を詳細に説明する。 【0014】一般式(2)で表されるtert−アミロ
キシフェニルマグネシウムハライド(2)は、通常のグ
リニャール試薬の調製法により調製でき、エーテル系溶
媒、あるいはエーテル系溶媒と非プロトン性有機溶媒と
の混合溶媒中で、一般式(1)で表されるtert−ア
ミロキシフェニルハライド(1)と金属マグネシウムを
反応させることで合成できる。 【0015】一般式(4)で表されるtert−アミロ
キシスチレン(4)は、上記により得た一般式(2)で
表されるtert−アミロキシフェニルマグネシウムハ
ライド(2)と一般式(3)で表されるビニルハライド
(3)を遷移金属触媒の存在下にクロスカップリング反
応させて得られる。ここで、クロスカップリング反応を
行うには、一般式(2)で表されるtert−アミロキ
シフェニルマグネシウムハライド(2)に遷移金属触媒
を添加し、温度を0〜150℃、好ましくは20〜40
℃に保ち、これに一般式(3)で表されるビニルハライ
ド(3)を吹き込むか、これを溶媒に溶解して滴下し、
更に1〜5時間の攪拌を続ける。 【0016】一般式(3)で表されるビニルハライド
(3)の具体例として、塩化ビニル、臭化ビニルなどが
挙げられるが、本発明はこれらの例示に限定されるもの
ではない。 【0017】一般式(3)で表されるビニルハライド
(3)の使用量は、一般式(2)で表されるtert−
アミロキシフェニルマグネシウムハライド(2)に対し
て0.5〜10モル倍であることが好ましく、特に1.
0〜2.0モル倍であることが好ましい。 【0018】本発明に係る遷移金属触媒として、ニッケ
ル系触媒、マンガン系触媒、鉄系触媒、コバルト系触
媒、ロジウム系触媒からなる群より選ばれる1種または
2種以上の触媒を用いることができる。 【0019】ニッケル系触媒として、ニッケル元素を有
効成分とする触媒のことをいい、例えば、ニッケル粉
末、塩化ニッケル(II)や臭化ニッケル(II)や沃
化ニッケル(II)やフッ化ニッケル(II)、酢酸ニ
ッケル(II)、ニッケル(II)アセチルアセトナー
トなどの化合物、それらの水和物、またはそれらから誘
導される各種錯体触媒が挙げられる。 【0020】マンガン系触媒として、マンガン元素を有
効成分とする触媒のことをいい、例えば、マンガン粉
末、塩化マンガン(II)や臭化マンガン(II)や沃
化マンガン(II)やフッ化マンガン(II)、酢酸マ
ンガン(II)や酢酸マンガン(III)、マンガン
(II)アセチルアセトナートやマンガン(III)ア
セチルアセトナートなどの化合物、それらの水和物、ま
たはそれらから誘導される各種錯体触媒が挙げられる。 【0021】鉄系触媒として、鉄元素を有効成分とする
触媒のことをいい、例えば、鉄粉末、塩化鉄(II)や
臭化鉄(II)や沃化鉄(II)やフッ化鉄(II)、
塩化鉄(III)や臭化鉄(III)やフッ化鉄(II
I)、酢酸鉄(II)、鉄(II)アセチルアセトナー
トや鉄(III)アセチルアセトナートなどの化合物、
それらの水和物、またはそれらから誘導される各種錯体
触媒が挙げられる。 【0022】コバルト系触媒として、コバルト元素を有
効成分とする触媒のことをいい、例えば、コバルト粉
末、塩化コバルト(II)や臭化コバルト(II)や沃
化コバルト(II)やフッ化コバルト(II)、酢酸コ
バルト(II)、コバルト(II)アセチルアセトナー
トやコバルト(III)アセチルアセトナートなどの化
合物、それらの水和物、またはそれらから誘導される各
種錯体触媒が挙げられる。 【0023】ロジウム系触媒として、ロジウム元素を有
効成分とする触媒のことをいい、例えば、ロジウム粉
末、塩化ロジウム(III)や臭化ロジウム(II
I)、酢酸ロジウム(II)、ロジウム(III)アセ
チルアセトナートなどの化合物、それらの水和物、また
はそれらから誘導される各種錯体触媒が挙げられる。 【0024】これらのうち、特にハロゲン化ニッケルホ
スフィン錯体触媒が好ましく、具体例として、1,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンニッケル(II)
クロライド、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プ
ロパンニッケル(II)クロライド、1,4−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)ブタンニッケル(II)クロライ
ドなどが挙げられるが、本発明はこれらの例示に限定さ
れるものではない。 【0025】これら遷移金属触媒の使用量は、一般式
(2)で表されるtert−アミロキシフェニルマグネ
シウムハライド(2)に対して0.1〜10モル%であ
ることが好ましく、特に0.2〜2モル%であることが
好ましい。 【0026】反応終了後は、反応液に塩化アンモニウム
水溶液を加えて生成した塩を溶解し、有機層を分離して
水洗後、ボウ硝で脱水する。次に、溶媒を蒸留して、こ
れにtert−ブチルカテコール等の重合防止剤を添加
して減圧蒸留することにより、目的とするtert−ア
ミロキシスチレン(4)が得られる。 【0027】 【実施例】以下、本発明のtert−アミロキシスチレ
ンの製造方法の実施例を挙げ具体的に説明するが、本発
明は下記の実施例に制限されるものではない。 【0028】実施例1 パラ−tert−アミロキシスチレンの製造方法(パラ
−tert−アミロキシフェニルクロライドから) 5リットル容量の四頚フラスコに、滴下ロート、攪拌装
置、温度計、ジムロートを取り付け、金属マグネシウム
97.2g(4モル)、テトラヒドロフラン1064
g、トルエン532g、および少量のジブロモエタンを
仕込み、窒素ガス雰囲気下にパラ−tert−アミロキ
シフェニルクロライド794.8g(4モル)を内温6
0〜70℃で8時間かけて滴下した。その後、60〜7
0℃で1時間加熱攪拌し、パラ−tert−アミロキシ
フェニルマグネシウムクロライドを得た。 【0029】こうして調製したグリニャール試薬中に
1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ル(II)クロライド10.8g(0.02モル)を加
え、塩化ビニルを20〜30℃で発熱が無くなるまで3
時間かけて吹き込んだ。その後、20〜30℃で1時間
攪拌した。 【0030】反応終了後は、反応液に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液1200gを滴下してマグネシウム塩を溶解
した後、有機層を水400gで洗浄し、有機層をボウ硝
で脱水した。そして、有機層にtert−ブチルカテコ
ール1.5gを添加して蒸留して、沸点72〜74℃/
0.2mmHgの留分726.9gを得た。収率は9
5.5%であった。 【0031】これを以下に示す方法で分析し、同定した
結果、パラ−tert−アミロキシスチレンであること
を確かめた。分析値、および物性値は以下のとおりであ
った。 【0032】 【0033】実施例2 パラ−tert−アミロキシスチレンの製造方法(パラ
−tert−アミロキシフェニルブロマイドから) 2リットル容量の四頚フラスコに、滴下ロート、攪拌装
置、温度計、ジムロートを取り付け、金属マグネシウム
19.4g(0.8モル)、テトラヒドロフラン213
g、トルエン106g、および少量のジブロモエタンを
仕込み、窒素ガス雰囲気下にパラ−tert−アミロキ
シフェニルブロマイド194.5g(0.8モル)を内
温40〜50℃で3時間かけて滴下した。その後、40
〜45℃で1時間加熱攪拌し、パラ−tert−アミロ
キシフェニルマグネシウムブロマイドを得た。 【0034】こうして調製したグリニャール試薬中に
1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ル(II)クロライド2.17g(0.004モル)を
加え、塩化ビニル50g(0.8モル)、テトラヒドロ
フラン150g、トルエン150gの混合溶液を20〜
30℃で3時間かけて滴下した。その後、20〜30℃
で1時間攪拌した。 【0035】反応終了後は、反応液に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液240gを滴下してマグネシウム塩を溶解し
た後、有機層を水80gで洗浄し、有機層をボウ硝で脱
水した。そして、有機層にtert−ブチルカテコール
0.3gを添加して蒸留して、沸点72〜74℃/0.
2mmHgの留分145.7gを得た。収率は95.7
%であった。パラ−tert−アミロキシスチレンの純
度は99.9%であった。 【0036】実施例3 パラ−tert−アミロキシスチレンの製造方法(パラ
−tert−アミロキシフェニルアイオダイドから) 2リットル容量の四頚フラスコに、滴下ロート、攪拌装
置、温度計、ジムロートを取り付け、金属マグネシウム
19.4g(0.8モル)、テトラヒドロフラン213
g、トルエン106g、および少量のジブロモエタンを
仕込み、窒素ガス雰囲気下にパラ−tert−アミロキ
シフェニルアイオダイド232.1g(0.8モル)を
内温40〜50℃で3時間かけて滴下した。その後、4
0〜45℃で1時間加熱攪拌し、パラ−tert−アミ
ロキシフェニルマグネシウムアイオダイドを得た。 【0037】こうして調製したグリニャール試薬中に
1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ル(II)クロライド2.17g(0.004モル)を
加え、塩化ビニル50g(0.8モル)、テトラヒドロ
フラン150g、トルエン150gの混合溶液を20〜
30℃で3時間かけて滴下した。その後、20〜30℃
で1時間攪拌した。 【0038】反応終了後は、反応液に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液240gを滴下してマグネシウム塩を溶解し
た後、有機層を水80gで洗浄し、有機層をボウ硝で脱
水した。そして、有機層にtert−ブチルカテコール
0.3gを添加して蒸留して、沸点72〜74℃/0.
2mmHgの留分145.4gを得た。収率は95.5
%であった。パラ−tert−アミロキシスチレンの純
度は99.9%であった。 【0039】実施例4 メタ−tert−アミロキシスチレンの製造方法(メタ
−tert−アミロキシフェニルブロマイドから) 2リットル容量の四頚フラスコに、滴下ロート、攪拌装
置、温度計、ジムロートを取り付け、金属マグネシウム
19.4g(0.8モル)、テトラヒドロフラン213
g、トルエン106g、および少量のジブロモエタンを
仕込み、窒素ガス雰囲気下にメタ−tert−アミロキ
シフェニルブロマイド194.5g(0.8モル)を内
温40〜50℃で3時間かけて滴下した。その後、40
〜45℃で1時間加熱攪拌し、メタ−tert−アミロ
キシフェニルマグネシウムブロマイドを得た。 【0040】こうして調製したグリニャール試薬中に
1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ル(II)クロライド2.17g(0.004モル)を
加え、塩化ビニル50g(0.8モル)、テトラヒドロ
フラン150g、トルエン150gの混合溶液を20〜
30℃で3時間かけて滴下した。その後、20〜30℃
で1時間攪拌した。 【0041】反応終了後は、反応液に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液240gを滴下してマグネシウム塩を溶解し
た後、有機層を水80gで洗浄し、有機層をボウ硝で脱
水した。そして、有機層にtert−ブチルカテコール
0.3gを添加して蒸留して、沸点74〜76℃/0.
2mmHgの留分145.7gを得た。収率は95.7
%であった。 【0042】これを以下に示す方法で分析し、同定した
結果、メタ−tert−アミロキシスチレンであること
を確かめた。分析値、および物性値は以下のとおりであ
った。 【0043】 【0044】実施例5 パラ−tert−アミロキシスチレンの製造方法(パラ
−tert−アミロキシフェニルブロマイドから) 1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ル(II)クロライドを塩化マンガン(II)四水和物
0.79g(0.004モル)に変更したことを除い
て、実施例2と同様の実験を行った。 【0045】パラ−tert−アミロキシスチレンの収
率は75.7%、純度は98.8%であった。 【0046】実施例6 パラ−tert−アミロキシスチレンの製造方法(パラ
−tert−アミロキシフェニルブロマイドから) 1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ル(II)クロライドを塩化鉄(II)0.51g
(0.004モル)に変更したことを除いて、実施例2
と同様の実験を行った。 【0047】パラ−tert−アミロキシスチレンの収
率は76.7%、純度は98.8%であった。 【0048】実施例7 パラ−tert−アミロキシスチレンの製造方法(パラ
−tert−アミロキシフェニルブロマイドから) 【0049】1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プ
ロパンニッケル(II)クロライドを塩化コバルト(I
I)0.52g(0.004モル)に変更したことを除
いて、実施例2と同様の実験を行った。 【0050】パラ−tert−アミロキシスチレンの収
率は76.7%、純度は98.8%であった。 【0051】実施例8 パラ−tert−アミロキシスチレンの製造方法(パラ
−tert−アミロキシフェニルブロマイドから) 1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケ
ル(II)クロライドを塩化ロジウム(III)三水和
物1.05g(0.004モル)に変更したことを除い
て、実施例2と同様の実験を行った。 【0052】パラ−tert−アミロキシスチレンの収
率は75.7%、純度は98.8%であった。 【0053】 【発明の効果】本発明によれば、tert−アミロキシ
スチレンを高純度、高収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC24 BA16 BA19 BA20 BA21 BA24 BA32 BA37 BA45 BB25 BC10 BC19 BC31 BC34 BE21 GN38 GP03 4H039 CA21 CD20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるter
    t−アミロキシフェニルハライドを金属マグネシウムと
    反応させ、下記一般式(2) 【化2】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるter
    t−アミロキシフェニルマグネシウムハライドとし、こ
    れを遷移金属触媒の存在下に、下記一般式(3) 【化3】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるビニル
    ハライドを作用させることを特徴とする、下記一般式
    (4) 【化4】 で表されるtert−アミロキシスチレンの製造方法。
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