JPS6033413B2 - エタノ−ルの製造法 - Google Patents
エタノ−ルの製造法Info
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- JPS6033413B2 JPS6033413B2 JP57102145A JP10214582A JPS6033413B2 JP S6033413 B2 JPS6033413 B2 JP S6033413B2 JP 57102145 A JP57102145 A JP 57102145A JP 10214582 A JP10214582 A JP 10214582A JP S6033413 B2 JPS6033413 B2 JP S6033413B2
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- JP
- Japan
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- cobalt
- methanol
- ruthenium
- ethanol
- catalyst
- Prior art date
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- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C29/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
- C07C29/32—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring increasing the number of carbon atoms by reactions without formation of -OH groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、メタノールと一酸化炭素および水素からエタ
ノールを選択的に製造する方法に関する。
ノールを選択的に製造する方法に関する。
従来、メタノールと一酸化炭素および水素からエタノー
ルを製造する方法は、触媒としてコバルトとヨウ素又は
臭素を有効成分として含み、必要に応じこの他にルテニ
ウム、オスミウム化合物、さらには各種配位子等を併用
する方法が知られている。
ルを製造する方法は、触媒としてコバルトとヨウ素又は
臭素を有効成分として含み、必要に応じこの他にルテニ
ウム、オスミウム化合物、さらには各種配位子等を併用
する方法が知られている。
例えば、侍公昭38−24863は、メタノールと一酸
化炭素及び水素をコバルト触媒とョウ素助触媒の存在下
で反応させる方法である。
化炭素及び水素をコバルト触媒とョウ素助触媒の存在下
で反応させる方法である。
又、米国特許3285948は、可溶性コバルト化合物
、ヨウ素またはョウ化物、およびルテニウム化合物触媒
の存在下メタノール、一酸化炭素、水素を反応させる方
法である。近年では、上記触媒系に加え促進剤として第
3ホスフィン、第3アンチモン、第3アルシン等の各種
配位子を細合せた触媒系が提案されている。
、ヨウ素またはョウ化物、およびルテニウム化合物触媒
の存在下メタノール、一酸化炭素、水素を反応させる方
法である。近年では、上記触媒系に加え促進剤として第
3ホスフィン、第3アンチモン、第3アルシン等の各種
配位子を細合せた触媒系が提案されている。
たとえば特関昭51−149213は、コバルトーハロ
ゲン化物−第3ホスフィン系触媒の存在下、炭化水素を
溶媒としてメタノール、一酸化炭素、水素を反応させる
方法である。特関昭55一49356は、コバルトーョ
ウ素または臭素−窒素またはリン原子を含む多座配位子
からなる触媒存在下で反応させる方法である。
ゲン化物−第3ホスフィン系触媒の存在下、炭化水素を
溶媒としてメタノール、一酸化炭素、水素を反応させる
方法である。特関昭55一49356は、コバルトーョ
ウ素または臭素−窒素またはリン原子を含む多座配位子
からなる触媒存在下で反応させる方法である。
英国特許2036739は、コバルトと他の第8族金属
(Fe、Rリ0s、Rh、lr、Ni、PdおよびPt
)とを組合せた触媒を使用し、促進剤としてヨウ素また
は臭素、さらに第3ホスフィン、第3アルシン、または
第3アンチモンの存在下で反応させる方法である。特関
昭55−92330は、ヒドリドコバルトカルボニル錆
体、ヨウ素、ルテニウム化合物、および第3ホスフイン
、第3アンチモン、または第3アルシンを有効成分とす
る触媒存在下で反応させる方法である。
(Fe、Rリ0s、Rh、lr、Ni、PdおよびPt
)とを組合せた触媒を使用し、促進剤としてヨウ素また
は臭素、さらに第3ホスフィン、第3アルシン、または
第3アンチモンの存在下で反応させる方法である。特関
昭55−92330は、ヒドリドコバルトカルボニル錆
体、ヨウ素、ルテニウム化合物、および第3ホスフイン
、第3アンチモン、または第3アルシンを有効成分とす
る触媒存在下で反応させる方法である。
米国特許4233466は、コバルト、ルテニウム、ヨ
ウ素、および第3ホスフインからなる触媒系を使用し、
P/1(モル比)=1:0.36〜1:5、P/Co(
モル比)=1.5以上の条件で反応させる方法である。
しかしながら、上記で代表される触媒系を使用する方法
について工業的なエタノールの製造法に適用できるかど
うかを詳細に検討したところ、目的とするエタノール以
外に、ジメチルェーテル・メチルエチルエーテル、ジエ
チルエーテル、アセトアルデヒド、ジメトキシシェタン
、酢酸、酢酸メチル、酢酸エチル、ギ酸メチル、その他
C2以上の化合物など多数の副生物が同時に生成し、エ
タノールへの選択性が十分とは言い難く、特に配位子を
併用する場合には、工業用触媒として種々の問題点のあ
ることが判明した。
ウ素、および第3ホスフインからなる触媒系を使用し、
P/1(モル比)=1:0.36〜1:5、P/Co(
モル比)=1.5以上の条件で反応させる方法である。
しかしながら、上記で代表される触媒系を使用する方法
について工業的なエタノールの製造法に適用できるかど
うかを詳細に検討したところ、目的とするエタノール以
外に、ジメチルェーテル・メチルエチルエーテル、ジエ
チルエーテル、アセトアルデヒド、ジメトキシシェタン
、酢酸、酢酸メチル、酢酸エチル、ギ酸メチル、その他
C2以上の化合物など多数の副生物が同時に生成し、エ
タノールへの選択性が十分とは言い難く、特に配位子を
併用する場合には、工業用触媒として種々の問題点のあ
ることが判明した。
すなわち、特公昭38−24863 または米国特許3
285948では、前述の如くコバルトーョウ素、また
はコバルトーョゥ素−ルテニウムを有効成分とする触媒
存在下、無溶媒下、反応温度175〜230℃、圧力2
81kg/の○以上でメタノールと一酸化炭素および水
素を反応させる方法であり、この触媒は、配位子を使用
しない点で取扱い易さに優れてるが、本発明者の検討に
よれば上記した副生物のうちエーテル類と酢酸メチルの
生成が特に多く、遊離エタノールへの選択性が極端に低
い欠点があつた。
285948では、前述の如くコバルトーョウ素、また
はコバルトーョゥ素−ルテニウムを有効成分とする触媒
存在下、無溶媒下、反応温度175〜230℃、圧力2
81kg/の○以上でメタノールと一酸化炭素および水
素を反応させる方法であり、この触媒は、配位子を使用
しない点で取扱い易さに優れてるが、本発明者の検討に
よれば上記した副生物のうちエーテル類と酢酸メチルの
生成が特に多く、遊離エタノールへの選択性が極端に低
い欠点があつた。
一方、上記触媒の各種配位子を細合せた方法では、エー
テル類の副生が抑制される傾向にあるが、配位子の添加
により触媒活性が低下するため反応温度を高めざるを得
ず、その結果、副生物が多くなり、エタノールへの選択
性は必ずしも高いとは言い難い。
テル類の副生が抑制される傾向にあるが、配位子の添加
により触媒活性が低下するため反応温度を高めざるを得
ず、その結果、副生物が多くなり、エタノールへの選択
性は必ずしも高いとは言い難い。
特に、これらの方法では、コバルト、ルテニウムの他の
ヨウ素又は臭素、および配位子として第3ホスフィン、
第3アンチモン、または第3アルシン等を複数使用する
ため、工業的には次の如き種々の問題を生ずる。すなわ
ち、本発明者の検討によれば、第3ホスフィン類の如き
配位子は熱的に不安定であるために反応系内での分解、
または変質が起こり易く、触媒の活性種をそのま)回収
再使用することは極めて困難である。また仮に触媒成分
を各々回収する方法を採用した場合でも、触媒系が複雑
なために繁雑な工程を要し、かつ回収に伴う損失が大き
く、高価であるために触媒費がかさむ欠点がある。この
ように、公知の方法では、何れもヱタノールの選択性、
反応速度、または触媒の回収再使用などのそれぞれに問
題があり、工業的には決して満足できる方法とは言い難
い。
ヨウ素又は臭素、および配位子として第3ホスフィン、
第3アンチモン、または第3アルシン等を複数使用する
ため、工業的には次の如き種々の問題を生ずる。すなわ
ち、本発明者の検討によれば、第3ホスフィン類の如き
配位子は熱的に不安定であるために反応系内での分解、
または変質が起こり易く、触媒の活性種をそのま)回収
再使用することは極めて困難である。また仮に触媒成分
を各々回収する方法を採用した場合でも、触媒系が複雑
なために繁雑な工程を要し、かつ回収に伴う損失が大き
く、高価であるために触媒費がかさむ欠点がある。この
ように、公知の方法では、何れもヱタノールの選択性、
反応速度、または触媒の回収再使用などのそれぞれに問
題があり、工業的には決して満足できる方法とは言い難
い。
本発明者は、従来法における種々の欠点を回避すべく鋭
意研究を重ねた結果、コバルト、ルテニウム、鉄および
ョ,ウ素を有効成分とする触媒の存在下でメタノールと
一酸化炭素および水素を溶媒及び水の存在下反応させる
ことにより、エタノールへの選択率が向上することを見
し、出し、本発明を完成した。
意研究を重ねた結果、コバルト、ルテニウム、鉄および
ョ,ウ素を有効成分とする触媒の存在下でメタノールと
一酸化炭素および水素を溶媒及び水の存在下反応させる
ことにより、エタノールへの選択率が向上することを見
し、出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はメタノールと一酸化炭素および水素
をコバルト、鉄、ルテニウムおよびヨウ素を有効成分と
する触媒の存在下で反応させエタノールを製造するに際
し、コバルトをメタノール1モル当り0.1〜500の
9原子の範囲、鉄をコバルトに対し0.01〜4原子比
の範囲、ルテニウムをコバルトに対し0.01〜4原子
比の範囲およびヨウ素をコバルトに対し0.05〜20
原子比の範囲とし、水の存在下溶媒中で反応させる方法
である。
をコバルト、鉄、ルテニウムおよびヨウ素を有効成分と
する触媒の存在下で反応させエタノールを製造するに際
し、コバルトをメタノール1モル当り0.1〜500の
9原子の範囲、鉄をコバルトに対し0.01〜4原子比
の範囲、ルテニウムをコバルトに対し0.01〜4原子
比の範囲およびヨウ素をコバルトに対し0.05〜20
原子比の範囲とし、水の存在下溶媒中で反応させる方法
である。
本発明において使用させる触媒は、コバルト、ルテニウ
ム、鉄およびヨウ素を有効成分として含有する触媒系で
ある。
ム、鉄およびヨウ素を有効成分として含有する触媒系で
ある。
コバルト、鉄およびルテニウム源としては、金属コバル
ト÷金属ルテニウム、金属鉄およびこれらの各種化合物
であり、コバルト、鉄およびルテニウムを含むものであ
れば使用できる。例えば、コバルト化合物としては、ョ
ウ化コバルト、臭化コバルト、塩化コバルト、酸化コバ
ルト、炭酸コバルト、ギ酸コバルト、酢酸コバルト、ナ
フテン酸コバルト、コバルトアセチルアセトネート、コ
バルトカルボニル化合物などである。鉄化合物としては
、ョウ化鉄、塩化鉄、酸化鉄、酢酸鉄、鉄アセチルアセ
トネート、鉄カルポニルなどである。又、ルテニウム化
合物としては、ョウ化ルテニウム、塩化ルテニウム、臭
化ルテニウム、水酸化ルテニウム、酢酸ルテニウム、ル
テニウムカルボニルなどである。ヨウ素源としては、ヨ
ウ素およびョウ化物であり、ヨウ素を含むものが使用で
きる。
ト÷金属ルテニウム、金属鉄およびこれらの各種化合物
であり、コバルト、鉄およびルテニウムを含むものであ
れば使用できる。例えば、コバルト化合物としては、ョ
ウ化コバルト、臭化コバルト、塩化コバルト、酸化コバ
ルト、炭酸コバルト、ギ酸コバルト、酢酸コバルト、ナ
フテン酸コバルト、コバルトアセチルアセトネート、コ
バルトカルボニル化合物などである。鉄化合物としては
、ョウ化鉄、塩化鉄、酸化鉄、酢酸鉄、鉄アセチルアセ
トネート、鉄カルポニルなどである。又、ルテニウム化
合物としては、ョウ化ルテニウム、塩化ルテニウム、臭
化ルテニウム、水酸化ルテニウム、酢酸ルテニウム、ル
テニウムカルボニルなどである。ヨウ素源としては、ヨ
ウ素およびョウ化物であり、ヨウ素を含むものが使用で
きる。
例えば、ョウ化物としてョウ化水素、ョウ化メチル、ョ
ウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ョウ化カルシウム、
ョゥ化リチウムなどである。工業的には触媒源として取
扱い易さの点でョウ化コバルト、ョウ化鉄及び塩化ルテ
ニウム又はョウ化ルテニウムを使用するのが好ましい。
本発明を好適に実施する為の触媒使用量は、コバルトが
原料メタノール1モル当り0.1〜500柵原子、好ま
しくは1〜50爪9原子の範囲である。
ウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ョウ化カルシウム、
ョゥ化リチウムなどである。工業的には触媒源として取
扱い易さの点でョウ化コバルト、ョウ化鉄及び塩化ルテ
ニウム又はョウ化ルテニウムを使用するのが好ましい。
本発明を好適に実施する為の触媒使用量は、コバルトが
原料メタノール1モル当り0.1〜500柵原子、好ま
しくは1〜50爪9原子の範囲である。
これより少ない場合には、反応速度が小さくなり、また
多い場合には悪影響をおよぼさないが経済的でなく、上
記範囲が実用的である。コバルトに対するルテニウムの
原子比は0.01〜4であり、好ましくは0.1〜2の
範囲である。
多い場合には悪影響をおよぼさないが経済的でなく、上
記範囲が実用的である。コバルトに対するルテニウムの
原子比は0.01〜4であり、好ましくは0.1〜2の
範囲である。
これより少ない場合には、アセトアルデヒド、ジメトキ
シェタンの生成が増大し、また多い場合には、エーテル
類、ギ酸メチルの副生が増大し、エタノールへの選択性
は低下する。コバルトに対する鉄は原子比は0.01〜
4であり、好ましくは0.1〜2の範囲である。
シェタンの生成が増大し、また多い場合には、エーテル
類、ギ酸メチルの副生が増大し、エタノールへの選択性
は低下する。コバルトに対する鉄は原子比は0.01〜
4であり、好ましくは0.1〜2の範囲である。
これより少ない場合には鉄添加の効果は低く、また多い
場合には副生物が多くなりエタノールの選択率は低下す
る。ヨウ素の使用量は、コバルトに対して0.05〜2
0原子比であり、好ましくは0.1〜10原子比の範囲
である。
場合には副生物が多くなりエタノールの選択率は低下す
る。ヨウ素の使用量は、コバルトに対して0.05〜2
0原子比であり、好ましくは0.1〜10原子比の範囲
である。
これより少ないと反応速度が小さくなり、また多い場合
にはアセトアルデヒド、ジメチルェーテル等の副生が増
大しエタノールへの選択率は低下する。本発明において
は溶媒を使用することが必要である。
にはアセトアルデヒド、ジメチルェーテル等の副生が増
大しエタノールへの選択率は低下する。本発明において
は溶媒を使用することが必要である。
溶媒としては芳香族炭化水素、環状ェーブル、酢酸メチ
ル等が好ましい。芳香族炭化水素としてはベンゼン、ト
ルヱン、キシレン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼ
ン、メチルエチルベンゼン、ジエチルベンゼン、イソプ
ロピルベンゼン等が挙げられる。又環状エーテルは一般
式〔R−○〕nで示される化合物であり、特にテトラヒ
ドロフラン、1・3ージオキサン、1・4ージオキサン
が好ましい。溶媒の使用量は通常メタノール1客に対し
、0.05〜2畔客であり、好ましくは0.1〜1咳客
の範囲である。本発明においては又反応系に水を添加す
ることが高選択率で遊離エタノールを得るのに必要であ
る。
ル等が好ましい。芳香族炭化水素としてはベンゼン、ト
ルヱン、キシレン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼ
ン、メチルエチルベンゼン、ジエチルベンゼン、イソプ
ロピルベンゼン等が挙げられる。又環状エーテルは一般
式〔R−○〕nで示される化合物であり、特にテトラヒ
ドロフラン、1・3ージオキサン、1・4ージオキサン
が好ましい。溶媒の使用量は通常メタノール1客に対し
、0.05〜2畔客であり、好ましくは0.1〜1咳客
の範囲である。本発明においては又反応系に水を添加す
ることが高選択率で遊離エタノールを得るのに必要であ
る。
水の添加量はメタノール1モル当り0.1〜2モルの範
囲である。これ以上加えるときは酢酸、酢酸エチルの創
生が増大し、エタノール選択率は低下する。反応温度は
100〜250℃の範囲であり、好ましくは130〜2
00℃である。
囲である。これ以上加えるときは酢酸、酢酸エチルの創
生が増大し、エタノール選択率は低下する。反応温度は
100〜250℃の範囲であり、好ましくは130〜2
00℃である。
100q○より低い温度では反応速度が小さくなり、2
50℃より高い温度では副反応が増加する。
50℃より高い温度では副反応が増加する。
反応圧力は50k9/均○以上であればよく、上限に特
に制御はないが、実用的には100〜500kg/のG
の範囲が好適である。
に制御はないが、実用的には100〜500kg/のG
の範囲が好適である。
一酸化炭素と水素のモル比は4:1〜1:4であり、好
ましくは2:1〜1:2の範囲である。これらの混合ガ
ス(合成ガス)中には、反応に不活性なガス、例えば山
、N2、CQ、CH4等が混入してもよいが、この場合
には、一酸化炭素および水素の分圧を上記圧力範囲に対
応させる必要がある。本発明方法によれば、エタノール
の選択性を高め、比較的温和な反応条件下でエタノール
を得ることができ、しかも不安定な配位子を用いない点
で触媒の回収再使用も容易である。
ましくは2:1〜1:2の範囲である。これらの混合ガ
ス(合成ガス)中には、反応に不活性なガス、例えば山
、N2、CQ、CH4等が混入してもよいが、この場合
には、一酸化炭素および水素の分圧を上記圧力範囲に対
応させる必要がある。本発明方法によれば、エタノール
の選択性を高め、比較的温和な反応条件下でエタノール
を得ることができ、しかも不安定な配位子を用いない点
で触媒の回収再使用も容易である。
また水の混入した低品位のメタノールを用いることがで
きる利点もあり、工業的に有利なエタノールの製造法で
ある。なお、本発明方法は回分法によっても、連続法に
よっても好適に実施例できる。
きる利点もあり、工業的に有利なエタノールの製造法で
ある。なお、本発明方法は回分法によっても、連続法に
よっても好適に実施例できる。
以下の実施例および比較例におけるメタノール反応率、
エタノール選択率、実質メタノール反応率、実現可能ェ
タノ−ル選択率は次の如く定義される。
エタノール選択率、実質メタノール反応率、実現可能ェ
タノ−ル選択率は次の如く定義される。
メタノール反応率(%)=【佳込メタノール−圭反応メ
タノール)、モルXI。
タノール)、モルXI。
〇仕込メタノール、モル各生成物へ転化したメタノール
、モル 各生成物への選択率(%):(仕込メタノール−未反応
メタノール)、モル×100実質メタノ−ル反応率(%
)=(仕込メタノール‐未反応メタノール−変換メタノ
ール)、モルXI。
、モル 各生成物への選択率(%):(仕込メタノール−未反応
メタノール)、モル×100実質メタノ−ル反応率(%
)=(仕込メタノール‐未反応メタノール−変換メタノ
ール)、モルXI。
〇仕込メタノール・モル実現可能エタノールへの選択率
(%)= Q蛭鞍エタノール+変換エタノール)、モル(仕込メタ
ノール−禾反応メタノール−変換メタノール)、モル×
100なお、生成物のうちメタノール、またはェタノー
ルへ変換可能な成分としてアセトアルデヒド、ジメトキ
シェタン、酢酸メチル、メチルエチルエーテルなどがあ
る。
(%)= Q蛭鞍エタノール+変換エタノール)、モル(仕込メタ
ノール−禾反応メタノール−変換メタノール)、モル×
100なお、生成物のうちメタノール、またはェタノー
ルへ変換可能な成分としてアセトアルデヒド、ジメトキ
シェタン、酢酸メチル、メチルエチルエーテルなどがあ
る。
実施例 1
内容積100地のステンレス製振とう式オートクレープ
にメタノール7夕(0.2185モル)、ベンゼン12
夕(0.154モル)、水2夕(0.111モル)、ョ
ウ化コバルト0.5夕(1.6ミリモル)、ョウ化鉄0
.25夕(0.81ミリモル)、および塩化ルテニウム
・3水和物0.2夕(0.76ミリモル)を仕込み密閉
した。
にメタノール7夕(0.2185モル)、ベンゼン12
夕(0.154モル)、水2夕(0.111モル)、ョ
ウ化コバルト0.5夕(1.6ミリモル)、ョウ化鉄0
.25夕(0.81ミリモル)、および塩化ルテニウム
・3水和物0.2夕(0.76ミリモル)を仕込み密閉
した。
次に、COとQの混合ガス(比/CO=2モル比)を2
40k9′のGに圧入し、15000において3時間反
応させた。反応後、オートクレープを冷却して残留ガス
をパージし、反応生成液についてガスクロマトグラフを
用いて分析を行なった。その結果、メタノール反応率2
6.8%においてエタノール選択率は75.6%となり
、他の各成分への選択率は、ジメチルエーテル2.44
%、アセトアルデヒド0.27%、ギ酸メチル0.07
%、メチルエチルエーテル3.61%、ジェチルェーテ
ル0.払%、酢酸メチル488%、酢酸0.60%、酢
酸エチル0.82%であった。このときの実質メタノー
ル反応率は25.0%であり、実現可能なエタノール選
択率は84.3%となつた。実施例 2〜10 実施例1と同様な方法により、水存在下、Fe12/C
ol2モル比、RuC13/Col2モル比、弦/Co
モル比、反応圧力、反応温度、溶媒種、およびコバルト
、鉄、またはルテニウムの触媒種を各々変化させた実験
結果を第1〜2表に示した。
40k9′のGに圧入し、15000において3時間反
応させた。反応後、オートクレープを冷却して残留ガス
をパージし、反応生成液についてガスクロマトグラフを
用いて分析を行なった。その結果、メタノール反応率2
6.8%においてエタノール選択率は75.6%となり
、他の各成分への選択率は、ジメチルエーテル2.44
%、アセトアルデヒド0.27%、ギ酸メチル0.07
%、メチルエチルエーテル3.61%、ジェチルェーテ
ル0.払%、酢酸メチル488%、酢酸0.60%、酢
酸エチル0.82%であった。このときの実質メタノー
ル反応率は25.0%であり、実現可能なエタノール選
択率は84.3%となつた。実施例 2〜10 実施例1と同様な方法により、水存在下、Fe12/C
ol2モル比、RuC13/Col2モル比、弦/Co
モル比、反応圧力、反応温度、溶媒種、およびコバルト
、鉄、またはルテニウムの触媒種を各々変化させた実験
結果を第1〜2表に示した。
第1表
第2表
比較例 1(実施例1に対応)
内容積100の‘のステンレス製振とう式オートクレー
プにメタノール7夕(0.2185モル)、ベンゼン1
2夕(0.154モル)、水2夕(0.111モル)、
ヨウ化コバルト0.5夕(1.6ミリモル)、および塩
化ルテニウム・3水和物0.2夕(0.76ミリモル)
を仕込み密閉した。
プにメタノール7夕(0.2185モル)、ベンゼン1
2夕(0.154モル)、水2夕(0.111モル)、
ヨウ化コバルト0.5夕(1.6ミリモル)、および塩
化ルテニウム・3水和物0.2夕(0.76ミリモル)
を仕込み密閉した。
次に、COと日2の混合ガス(日2/CO=2モル比)
を240k9/水Gに圧入し、150q0において3時
間反応させた。反応後、オートクレープを冷却して残留
ガスをパージし、反応生成液について分析を行なった。
その結果、メタノール反応率23.2%においてエタノ
ール選択率67.8%となり、他の各生成物への選択率
はジェチレェーテル6.71%、アセトアルデヒド0.
10%、ギ酸メチル0.23%、メチルエチルエーテル
7.87%、酢酸メチル4.66%、n−プロパノール
0.23%、酢酸エチル0.62%であった。したがっ
て、実施例1に比べて、エタノール選択率は約8%低い
結果となった。比較例 2〜9 実施例1〜10に対する比較例2〜9の実験結果を第3
一4表に示した。
を240k9/水Gに圧入し、150q0において3時
間反応させた。反応後、オートクレープを冷却して残留
ガスをパージし、反応生成液について分析を行なった。
その結果、メタノール反応率23.2%においてエタノ
ール選択率67.8%となり、他の各生成物への選択率
はジェチレェーテル6.71%、アセトアルデヒド0.
10%、ギ酸メチル0.23%、メチルエチルエーテル
7.87%、酢酸メチル4.66%、n−プロパノール
0.23%、酢酸エチル0.62%であった。したがっ
て、実施例1に比べて、エタノール選択率は約8%低い
結果となった。比較例 2〜9 実施例1〜10に対する比較例2〜9の実験結果を第3
一4表に示した。
‘1’鉄触媒共存の効果;比較例1、2、3、4、5お
よび9‘2} 溶媒効果;比較例7および8 湖 水添加の効果;比較例6 第3表 第4表
よび9‘2} 溶媒効果;比較例7および8 湖 水添加の効果;比較例6 第3表 第4表
Claims (1)
- 1 メタノールと一酸化炭素および水素をコバルト、鉄
、ルテニウムおよびヨウ素を有効成分とする触媒の存在
下で反応させエタノールを製造するに際し、コバルトを
メタノール1モル当りに0.1〜500mg原子の範囲
、鉄をコバルトに対し0.01〜4原子比の範囲、ルテ
ニウムをコバルトに対し0.01〜4原子比の範囲およ
びヨウ素をコバルトに対し0.05〜20原子比の範囲
とし、水の存在下溶媒中で反応させることを特徴とする
エタノールの製造法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57102145A JPS6033413B2 (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | エタノ−ルの製造法 |
CA000430473A CA1220494A (en) | 1982-06-16 | 1983-06-15 | Process for producing ethanol |
US06/858,521 US4650911A (en) | 1982-06-16 | 1986-04-21 | Process for producing ethanol |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57102145A JPS6033413B2 (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | エタノ−ルの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58219134A JPS58219134A (ja) | 1983-12-20 |
JPS6033413B2 true JPS6033413B2 (ja) | 1985-08-02 |
Family
ID=14319578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57102145A Expired JPS6033413B2 (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | エタノ−ルの製造法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4650911A (ja) |
JP (1) | JPS6033413B2 (ja) |
CA (1) | CA1220494A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62109402U (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-13 | ||
JPH0350404B2 (ja) * | 1985-12-03 | 1991-08-01 | Koa Spinning Mach |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE3728981A1 (de) * | 1987-08-29 | 1989-03-09 | Ruhrchemie Ag | Verfahren zur herstellung von ethanol im gemisch mit propanol und butanol |
TW592819B (en) * | 2001-05-18 | 2004-06-21 | Kevin Dale Allen | One-step production of 1,3-propanediol from ethylene oxide and syngas with a cobalt-iron catalyst |
US7718832B1 (en) | 2006-12-29 | 2010-05-18 | Pacific Renewable Fuels, Inc. | Combination catalytic process for producing ethanol from synthesis gas |
Family Cites Families (4)
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US4126752A (en) * | 1978-03-06 | 1978-11-21 | Allied Chemical Corporation | Homologation of methanol with a carbon monoxide-water mixture |
GB2036739B (en) * | 1978-11-21 | 1983-02-09 | British Petroleum Co | Use of group viii metals as co-cata-lysts in the homologation of methanol |
US4301312A (en) * | 1980-05-21 | 1981-11-17 | The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy | Method and system for ethanol production |
-
1982
- 1982-06-16 JP JP57102145A patent/JPS6033413B2/ja not_active Expired
-
1983
- 1983-06-15 CA CA000430473A patent/CA1220494A/en not_active Expired
-
1986
- 1986-04-21 US US06/858,521 patent/US4650911A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0350404B2 (ja) * | 1985-12-03 | 1991-08-01 | Koa Spinning Mach | |
JPS62109402U (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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US4650911A (en) | 1987-03-17 |
CA1220494A (en) | 1987-04-14 |
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