JPS628284B2 - - Google Patents

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JPS628284B2
JPS628284B2 JP55165493A JP16549380A JPS628284B2 JP S628284 B2 JPS628284 B2 JP S628284B2 JP 55165493 A JP55165493 A JP 55165493A JP 16549380 A JP16549380 A JP 16549380A JP S628284 B2 JPS628284 B2 JP S628284B2
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JP
Japan
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cylinder
threaded shaft
male threaded
pressure
cylinder tube
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Application number
JP55165493A
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English (en)
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JPS5787937A (en
Inventor
Itaru Amano
Natsushiro Kino
Kazuhiko Nakagawa
Masakatsu Kawahara
Yasuhiko Fujeda
Mitsunori Asada
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Priority to US06/295,146 priority patent/US4368015A/en
Priority to DE3133435A priority patent/DE3133435C2/de
Priority to KR1019810003092A priority patent/KR840000273B1/ko
Publication of JPS5787937A publication Critical patent/JPS5787937A/ja
Publication of JPS628284B2 publication Critical patent/JPS628284B2/ja
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  • Tyre Moulding (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はタイヤ加硫機の中心機構、特にそのシ
エーピング用型としてブラダを用い、かつ該ブラ
ダの拡縮駆動装置として、回転運動体における回
転運動を上下直線運動に変換するタイプのものに
おいて、回転運動体に掛る過負荷を確実迅速に検
出して、過負荷による機構の損傷破損を防止した
ものに関する。
タイヤ加硫機における中心機構として、最も普
及されているタイプは、周知のように上下モール
ド中心に位置する昇降自在なシリンダチユーブ、
該チユーブに昇降自在に内装されるピストンロツ
ド、前記チユーブ上端に保持される下部クランプ
リング等のクランプ部材、前記ピストンロツド上
端に保持される上部クランプリング等のクランプ
部材、前記上下クランプ部材によつて上下を把持
されて拡縮自在なブラダ等のシエーピング型を主
要機素とし、これに熱水、蒸気等のシエーピング
用熱圧媒体、更には前記ピストンロツド昇降用の
水等の液圧媒体の各供給手段が具備されることに
よつて、グリンタイヤの装入、ブラダ等のシエー
ピング型の内接を伴なうモールド内へのセツト、
シエーピング用熱圧媒体の供給と上下モールドの
加熱加圧下による一連の加硫成形動作を行なうも
のである。このタイプのものにおいて前記一連の
動作を行なうに当り、ピストンロツドはシエーピ
ング型を保持しつつ、各スタツキング高さに昇降
してブラダの拡縮を行なう中枢部材として重要な
働きをするが、従来このピストンロツドの昇降駆
動機構としては、シリンダチユーブを利用した水
等の液圧給排によつて、ピストンロツド下端のピ
ストンを上下させるのであり、従つて必要機構と
して、シリンダ、ピストン構造、ピストンロツド
とシリンダチユーブ間の軸上シール構造が必須と
され、構造の複雑化、シール構造の充分な点検保
守の必要を招来する。またピストンロツド昇降用
の水等による液圧と、シエーピング用熱媒として
の蒸気、熱水等による内圧間に生じる温度差のた
め、機構各部に生じる熱歪等の現象にも対処する
必要があり、配管構造の多岐、シリンダチユーブ
周辺の構造の複雑化、更にはピストンロツドの所
定位置の検出、測定、停止等の制御も煩雑化する
等の点で、若干の懸念が残るきらいがある。
最近はこのようなピストンロツドの昇降機構、
即ちブラダの拡縮駆動装置としてかかる流体圧に
よらず、機械的な回転機素や上下動機素を用いる
メカニカル駆動手段が開発されている。例えば雄
ネジ軸に雌ネジ筒を螺合させ、雄ネジ軸の回転運
動により雌ネジ筒を上下動させるもの、ピニオン
にラツク軸を噛合させて、ピニオンの回転運動に
よりラツク軸を上下動させるもの、あるいはクラ
ンク機構を用い、クランク軸の回転運動によりク
ランクアームの偏心上下回転を介してコンロツド
を上下動させるもの等である。これらの回転運動
を上下直線運動に変換させるメカニカルなブラダ
拡縮装置によれば、流体圧を用いる従来の中心機
構における先に述べた問題点は解消するが、反面
これらのメカニカルな駆動手段においては、その
駆動装置に掛る過負荷や衝撃に対しての安全を図
る必要がある。即ち前述したタイヤ加硫機におけ
る加硫成形工程において、下モールド上にグリン
タイヤを装入セツトし、続いてブラダの上部を把
持している上部クランプリングを下降させて、ブ
ラダを彎曲変形させつつタイヤ内面に添接し、シ
エーピング用熱媒をブラダ内に送り込んでタイヤ
内面に完全に密着させ、同時に上モールドを下モ
ールドに閉合させて型締め加圧する一連の工程
時、拡縮駆動装置における回転機素や上下動機素
の連携的運動に故障や停滞等のトラブル、例えば
前述の雄ネジ軸と雌ネジ筒の螺合部分が何等かの
理由でロツクした等の場合、上モールドの加硫機
側のプレス用トツプリンク等による閉合動作がそ
のまま進行すれば、前記の各回転運動体には異常
な過負荷が生じ、遂には駆動装置における回転機
素や上下動要素の破損につながると共に、勿論円
滑正確なモールド閉合動作やシエーピング動作の
進行を期することができない。また可成りのプレ
ス圧による上モールド閉合に当り、上モールドが
ブラダの上部クランプリングに当り始める時、相
当の衝撃荷重を生じてネジ回転部分に損傷事故を
生じるおそれもあり、これらを防止することは、
メカニカルなブラダ拡縮駆動装置を用いるタイプ
の中心機構において重要な事である。
本発明はこのような要求を満足させるためにな
されたものであつて、その特徴とする処は、プレ
ス機構により固定側の下型要素に対して上下動自
在とされた上型要素を備え、該上下型要素間に装
入されたグリンタイヤの内面形状を、拡縮自在な
筒状弾性成形体中に封入される熱圧媒を介してシ
エーピングすると共に加硫するタイヤ加硫機にお
いて、 前記筒状弾性成形体の上・下端に夫々上・下部
リングが取着され、該下部リングにはシリンダチ
ユーブが下垂状に設けられ、前記上部リングには
前記下部リングを貫通す連杆が下垂状に設けら
れ、前記シリンダチユーブ内において該連杆に雌
ネジ筒が取着され、該雌ネジ筒に転動ボールを介
して螺合する雄ネジ軸が前記シリンダチユーブ内
に回転自在に挿入され、該雄ネジ軸を上方への付
勢力をもつてシリンダチユーブに弾支する弾支部
が設けられ、かつ、該雄ネジ軸を回転駆動する駆
動手段が設けられると共に、該雄ネジ軸が前記弾
支部の上方付勢力に抗して下方へ移動したことを
検出する検出手段が設けられ、該検出手段の検出
信号により、前記上型要素の下降を停止させるよ
う、前記検出手段とプレス機構とが連動連結され
ている点にある。
以下図示の実施例に基いて本発明を詳述する
と、第1図は本発明実施例として、雄ネジ軸と雌
ネジ筒の相互螺合による回転運動体を用いたブラ
ダ拡縮装置による中心機構に実施した1例の縦断
正面図、第2図は同運動体要部を示す第1図A―
A線断面図であり、第3図以下第10図は本発明
実施例における各異常検出手段のそれぞれを示し
た各説明図を示しているが、第1図において中心
機構そのものについて説示すると、タイヤ加硫機
におけるプレスベツド7上には、図示省略してあ
るが、周知のように固定の下モールドが熱盤を介
して装設され、この下モールドに対して上モール
ドが、加硫機におけるプレス機構のトツプリンク
等によつて、開閉自在に接合され、型締め加圧が
行なわれ、また上モールドにも熱盤が具備される
ことによつて、モールド内に装入されたグリンタ
イヤを外部から加熱加圧して加硫成形を行なうも
のである。この図示していないが上下モールドの
中心位置に、プレスベツド7にシリンダガイド1
を固設し、同ガイド1にブツシユ8、シール用パ
ツキング9を介してシリンダチユーブ2が昇降自
在に装設され、10は同チユーブ2の昇降用とし
てのノツクアウトレバーを示している。このシリ
ンダチユーブ2の上端には下部リング11が設け
られて、タイヤ内面の成形を行なうシエーピング
型として弾性成形体であるブラダ12の下端が保
持され、ブラダ3の上端は上部リング13に保持
され、上部リング13には前記シリンダチユーブ
2の中心に位置しかつ上下直線方向に昇降自在な
ロツド14が下向き突出され、シリンダチユーブ
2の上端中心をブツシユ15並びにVパツキング
16を介して貫挿され、同ロツド14の下端には
円盤状のスライドブツシユ5が一体に設けられ、
同ブツシユ5が回転運動体の一つである雌ネジ筒
17に取付けられる。一方シリンダチユーブ2の
中心には回転運動体の他の一つである雄ネジ軸6
が可回動兼昇降可能であるように内装され、雄ネ
ジ軸6は前記雌ネジ筒17に螺合されて相対回転
可能あるとともに、前記スライドブツシユ5の一
部に設けた切欠5aが、シリンダチユーブ1内に
挿設されたシエーピング用熱圧媒(蒸気、熱水
等)の供給パイプ3および排出パイプ4に係合さ
れることにより、前記雄ネジ軸6の正逆回動によ
り、雌ネジ筒17はスライドブツシユ5の前記切
欠5aとパイプ3,4の係合による回り止め拘束
と直進案内を介して、雄ネジ軸6上を上下直線方
向に移動し、従つてまたロツド14の昇降によ
り、上部リング13の昇降と共にブラダ12が拡
縮変形して、タイヤ内面への内接その他のシエー
ピングに必要な動作を行なうことになる。尚前記
雌ネジ筒17と雄ネジ軸6との螺合に当つては、
図示省略してあるが、螺合スクリユ溝内に転動ボ
ールを列設介入させ、摩擦の軽減、円滑な伝動を
行なうようにする。
前記シリンダチユーブ2の下部には、雄ネジ軸
6の正逆回転を行なうための駆動機構を設置する
ケーシング18が装設され、ケーシング18内に
は例えばヘリカルギヤ等によるギヤ伝動体20ギ
ヤ駆動体19が噛合状に装設され、ギヤ駆動体1
9にはケーシング18上に設置したブレーキ付き
正逆転モータ21が駆動源として、スリツプカツ
プリング22等を介する軸連結によつて直結さ
れ、またギヤ伝動体20には前記雄ネジ軸6の下
部に形成したスプライン軸部6aが昇降兼連動回
転可能に挿設されて、モータ21の正逆駆動回転
により所要の回転運動が伝達されるようになつて
いる。また23は上部リング13の昇降位置の検
出制御を行なうための位置検出器としてのパルス
ゼネレータで、モータ21の軸側に付設される。
勿論この第1、2図に例示したものは、回転運動
を上下直線方向に変換させてブラダ12の拡縮動
作を行なうメカニカルな駆動手段の1例として、
雄ネジ軸6と雌ネジ筒17とによる回転運動体に
よるものを示し、図例のみに限定されるものでは
ないが、このようなメカニカルな中心機構におい
て、本発明では図示のように、雄ネジ軸6の下端
に弾支部24を設置するのである。即ち同図にお
いて、弾支部24は油圧シリンダ25と同シリン
ダ内に導入される圧油26と、圧油26によつて
支持されるピストン27とから成り、前述したよ
うに雄ネジ軸6の下部はスプライン軸部6aとし
てギヤ伝動体20に相対回動不能かつ上下方向へ
の移動可能に挿設されるが、このスプライン軸6
aの下端に調整止ナツト28を介して形成される
尾部29を単式スラスト軸受等の軸受30を介し
て前記ピストン27に可回動に支承させるのであ
り、また第3図実施例の場合スプライン軸部6a
の上端に検出片31を付設するとともに、同検出
片31の近傍に対応する近接スイツチ32(ピス
トン27の上限確認用)を配設するのであり、3
3はギヤ伝動体20の円錐コ口軸受等による軸受
を示している。このように油圧シリンダ25、圧
油26、ピストン27による弾支部24を用いる
場合、その雄ネジ軸6に掛る過負荷Pの検出にさ
いしては各種手段が可能であるが、第3図実施例
では、リミツトスイツチ付きリリーフ弁を圧油2
6の圧油回路中に設けたものを示しており、図に
おいて、34はシリンダ25の給排ポート、35
はオイルタンク、36は圧油回路、37はリリー
フ回路で、リリーフ弁38、近接スイツチ39が
設けられ、40は回路36中のチエツク弁であ
る。41はオイルタンク35内に供給されるチヤ
ージ圧用の加圧エア供給用のエア回路であり、同
回路41にはフイルタ42、圧力計付き減圧弁4
3、オイラー44、圧力スイツチ45、回路開閉
用の電磁弁46が設けられる。尚このオイルタン
ク35内のオイルのチヤーヂ圧用エア圧力として
は、例えば5Kg/cm2程度であり、また弾支部24
の油圧シリンダ25の規模は、1例として挙げれ
ば、シリンダ径90mm、エリア63.6cm2、前記エア圧
5Kg/cm2のチヤージ圧による圧油26の持上げ力
は318Kgf程度のものであり、オーバーロード
(過負荷)検出圧はP=2100Kgf/63.6cm2=33Kg
f/cm2程度とされるが、これは勿論設計上の参考
的な1例に止まる。
第1図乃至第3図に例示した実施例について、
本発明の過負荷安全装置による作用並びに効果に
ついて述べると、第1図においてブラダ12の上
端を支持している上部リング13は雌ネジ筒17
の上昇によりロツド14を介して最上昇位置にあ
り、ブラダ12は伸展状態にある。この状態にお
いて図では省略してあるが、ベツド7上にはブラ
ダ12を囲んで、下モールドが熱盤と共に固定位
置にあり、ローダ部材によつて搬入したグリンタ
イヤは下モールド上にセツトされ、下側のビード
端が下部リング11の外端と下モールドの内端上
に接支した位置にある。次いで駆動モタ21ギヤ
駆動体19ギヤ伝動体20を介し雄ネジ軸6を下
降方向に回動させることにより、雌ネジ筒17は
スライドブツシユ5のパイプ3,4との係合拘束
による回り止めとスライドガイドを介して下方向
に直線的に移動し、これによりロツド14の下降
と共にブラダ13はタイヤの内面に彎曲変形しつ
つ内接され、同時に熱圧媒の供給パイプ3よりの
蒸気、熱水等の熱圧媒の噴射供給によつてブラダ
3は完全にタイヤ内面に密着圧接されてシエーピ
ングが行なわれることになる。このシエーピング
が終了すれば、駆動モータ21およびブレーキを
オフにすると共に、タイヤを保持しているローダ
部材を退避させ、加硫機におけるプレス機構(図
示省略)のトツプリンクの回動と共に、上モール
ドが下モールド上にタイヤを内蔵して接合被冠さ
れ、型締めと共に上下モールドにおける熱盤を介
するモールド側の加熱加圧、シエーピング用熱圧
媒の引続き供給を介して、グリンタイヤの加硫成
形が行なわれる。このような加硫成形工程に当
り、前記上モールドの閉合時には、上モールドが
下降して上部リング13と接触してこれを同行下
降ち、シエーピング位置における上部リング13
は上下モールドの型締め閉合位置に応じて下降す
ることになる。この下降は雌ネジ筒体17が雄ネ
ジ軸6上を下降する動作を伴なうが、前述のモー
タ21並びにブレーキのオフによる雄ネジ軸6の
フリーな回動を介して行なわれるのであり、この
さい雄ネジ軸6と雌ネジ筒体17が何等かの原因
でロツク状態等にある場合、上モールドの閉合下
降は雄ネジ軸6雌ネジ筒体17による回転運動体
に過負荷を生じ、その型閉合を強行すればネジ潰
れその他の損傷事故を生じるおそれが大であり、
そうでなくても上モールドが上部リング13に接
触する時、熱盤を有する上モールド全体の重量と
相まつて相当の衝撃荷重を生じ、これも回転運動
体側に悪影響を及ぼし易い。このさい本発明では
雄ネジ軸6の尾部29を弾支部24における油圧
シリンダ25の圧油26に受承されているピスト
ン27に係合されているので、第3図においてそ
の雄ネジ軸6に回転運動、上下直線運動時の過負
荷Pが矢印のように働けば、設定圧に調定した圧
油26はピストン27の下降によつて昇圧し、圧
油回路36におけるリリーフ回路37のリリーフ
弁38が開かれて圧油をタンク35側に逃がすこ
とになる。従つてこのリリーフ弁38の開動作を
近接スイツチ39によつて検出し、この検出によ
る電気的信号を発信して加硫機における上モール
ド開閉用のトツプリンクの下降動作を停止させ、
上モールドの閉合続行による危険を未然に防止
し、中心機構全体の過負荷による損傷事故をなく
すのであり、このさい前記近接スイツチ39によ
検出と共に、エア回路41における電磁弁46を
閉に切換えて、加圧用エアのタンク内供給を同時
に停止させる。また油圧シリンダ25におけるピ
ストン27の有効ストローク(雄ネジ軸6の下降
ストローク)は、上モールドの上部リング13へ
の接触時の衝撃を緩衝するためのクツシヨン分
と、過負荷の検出分、更に加硫機における上モー
ルドの閉合用トツプリンクがオーバーランしても
底つきしないオーバーラン分の合計長さを見込ん
だストロークとされる。更にこの第3図実施例の
場合、中心機構の駆動モータ21のオンによる運
転スタートに当つては、エア回路41における圧
力スイツチ45が設定値以上であること、電磁弁
46を励磁してエア回路41が開であること、更
に近接スイツチ32がオンであること、を確認し
てから、グリンタイヤの装入以下の一連の工程を
スタートすることになる。尚上下モールドの閉合
型締め、熱盤等を介する上下モールドの加熱、加
圧並びにシエーピング用熱圧媒の供給による加硫
成形が終了すれば、上モールドの開放退避、シリ
ンダチユーブ2全体のノツクアウトレバー10に
よる上昇を介して下モールドよりのタイヤ離脱、
上部リング12の上昇、下部リング11のチユー
ブ2下降によるブラダ13のタイヤ内面よりの引
出し離脱、ブラダ13の全面的伸展とタイヤの加
硫機外へのアンローデイングによつて、第1図状
態に戻ることになる。
本発明の過負荷安全装置によれば、この種回転
運動体による回転運動を上下直線運動に変換し
て、シエーピング型としてのブラダ13を拡縮変
形させる中心機構において、回転運動体、直線運
動変換構造に掛る過負荷による危険を確実に防止
できるのであり、中心機構の主要部品における損
傷や破壊、機能の発揮不能をなくし、中心機構の
耐用性、安定円滑なブラダ拡縮の確保が得られ、
メカニカルな拡縮駆動装置を持つ中心機構におけ
る弱点を解消できることになるのである。本発明
における過負荷検出手段の実施例としては各種タ
イプのものが考えられるので、以下これらについ
て説示する。第4図乃至第9図に示したものは、
第3図に示した弾支部24と同様のものを用いる
が、その検出手段において何れも相違する実施例
を示しており、第4図実施例は、第3図において
リミツトスイツチ39付きのリリーフ弁38を用
いる代りに、リリーフ弁38におけるリミツトス
イツチ39を除き、雄ネジ軸6における検出片3
1に対応して配設したピストン27の上限確認用
の近接スイツチ32をそのまま利用できることを
示したものである。即ち第3図と同一符号は全て
同一部材を示しているが、雄ネジ軸6に過負荷P
が掛り、ピストン27の下降を介してシリンダ2
5内の圧油が上昇した時、これをリリーフ弁38
でタンク35側に逃がすと共に、雄ネジ軸6にお
ける下降による検出片31の移動により、近接ス
イツチ32によりその移動ストロークを検出し
て、これを電気的信号としてタイヤ加硫機の上モ
ールド開閉用のトツプリンクの駆動機構側に停止
信号として送り、トツプリンクを停止し、従つて
上モールドの閉合を停止させることになる。その
他は第3図実施例の場合と全く同様である。
第5図実施例は、圧力スイツチを用いて検出す
る1例で、図示のようにオイルタンク35と油圧
シリンダ25を結ぶ圧油回路36において、その
リリーフ弁38を有するリリーフ回路37に油圧
の圧力スイツチ47を付設することにより、雄ネ
ジ軸6に過負荷Pが掛り、ピストン27の下降と
共に圧油26が昇圧した時、これをリリーフ弁3
8によつてタンク35側に逃がすと共に、その時
の昇圧値を圧力スイツチ47により検出し、これ
を電気的信号として加硫機のトツプリンク駆動機
構側に同じく停止信号として送り、上モールドの
閉合を停止するのであり、その他は第3図実施例
と全く同様である。
第6図実施例は、前示各実施例と異なり、モー
シヨンデイテクタを検出手段として用いたもので
あり、図示のようにギヤ伝動体20の周側に近接
スイツチその他の検出部49を臨ませたモーシヨ
ンデイテクタ48を配置したものである。これに
よると雄ネジ軸6に過負荷Pが働いて軸6を下降
させ、シリンダ25の圧油26がピストン27に
よつて昇圧された時、圧油はリリーフ弁38を介
してタンク35に逃される点は同様である。この
さい加硫機側のトツプリンクの動きを検知し、上
モールドがリンクの移動と共に寸法的に既に上部
リング13に接触し、従つて雄ネジ軸6が先に述
べたフリーな回転がなされているにもかかわら
ず、回転されていなければそれは当然ギヤ従動体
20側においても回転していないことをモーシヨ
ンデイテクタ48の検出部48により検出し、こ
れを電気的信号としてトツプリンク駆動装置側に
伝達して、トツプリンクの運動を停止させ、従つ
て上モールドの閉合を停止させるのである。但し
この場合は第3図乃至第5図のスイツチタイプの
ものに比し、モーシヨンデイテクタが高価に失す
ることが難点である。その他は第3図実施例と全
く同様である。
第7図実施例は、第3図乃至第6図に示した各
実施例において、圧油26のチヤージ圧(エア
圧)を上げるため、エア圧をタンク35内に導入
する型式のものであるに対し、チヤージ圧を得る
ために、加圧エアを駆動源として運転されるレシ
プロプロンジヤタイプの油圧ポンプを用いた点に
おいて相違する。即ち図示のようにエア回路41
におけるオイルタンク35にエア駆動のレシプロ
プランジヤタイプの油圧ポンプ50を連結し、同
ポンプ50の吐出口と油圧シリンダ25の給排ポ
ート34間に油圧回路36を連結し、回路36の
チエツク弁40より前方位置とオイルタンク35
間にリリーフ弁38を備えたリリーフ回路37を
バイパスとして設けたものである。このさい油圧
ポンプ50における増圧比は9〜10程度とする。
この図例では他の部分は第3図実施例と同様なリ
リーフ弁38にリミツトスイツチ39を組合せた
リミツトスイツチ付きリリーフ弁による検出手段
である。従つてこの場合は単に圧油26に対する
チヤージ圧設定のみの点で異なり、その雄ネジ軸
6に掛る過負荷Pによる異常検出と、加硫機側ト
ツプリンクの停止動作は全く同様である。このさ
い第4図に示した近接スイツチ32による検出手
段、第5図実施例における圧力スイツチ47によ
る検出手段、第6図実施例におけるモーシヨンデ
イテクタ48による検出手段の何れでも同様に採
用できることはいうまでもない。尚この油圧ポン
プ50使用によれば、エア圧によつて容易に駆動
できるので動力源の接続も容易で、かつ比較的安
価であり、油圧シリンダ25のシリンダ径が大き
く取れず、かつチヤージ圧を上げる必要のある場
合等に用いて好適である。
第8図実施例は、第7図実施例と若干相違し、
先に述べた圧油26におけるチヤージ圧を得るた
めモータ51によつて駆動される通常の油圧ポン
プ52を駆動源として、オイルタンク35内のオ
イルを同油圧ポンプ52により加圧し、リリーフ
弁53(その設定圧は20Kgf/cm2程度)を具備し
た圧油回路36を油圧シリンダ25の給排ポート
34との間に連結し、第3図実施例と同様に検出
手段として、リミツトスイツチ39を具備したリ
リーフ弁38を検出手段として用いたもので、3
7はそのリリーフ回路であり、この実施例も第3
図実施例とその過負荷Pの検出とトツプリンク停
止は同様である。この実施例においても検出手段
として第4図の近接スイツチ方式、第5図の圧力
スイツチ方式、第6図のモーシヨンデイテクタ方
式の何れも適用可能である。
第9図実施例は、第3図実施例に比べて、図示
のように過負荷時における油圧シリンダ25内の
昇圧された圧油26を、リリーフ弁38によるリ
リーフ回路37によりオイルタンク35側に逃が
す代りに、公知のインテンシフアイヤ54を用い
たもので、かつ検出手段としてインテンシフアイ
ヤ54に配備したリミツトスイツチ55を用いた
型式のもので、即ちエア回路41によつて加圧エ
アをオイルタンク35に供給し、タンク35の圧
油をチエツク弁40を備えた圧油回路36により
給排ポート34を介してシリンダ25内に供給
し、この回路36の一部をインテンシフアイヤ5
4のラビリンス部56の入口57に連通させラビ
リンス部56の出口に圧油逃がしの回路58を設
けると共に、インテンシフアイヤ54のラビリン
ス部56を支持するエアピストン59には、エア
回路41よりの分岐回路60によるエア圧を働か
せるのである。このさい設計数値としてはラビリ
ンス部56の径は20mm(3.14cm2)程度、エアピス
トン59の径は51.3mm(20.67cm2)程度のもので
足りる。但しその他の圧油シリンダ25側の各諸
元およびチヤージ圧、オーバーロード検出圧等の
諸元は第3図実施例と同一の場合である。この実
施例の場合、雄ネジ軸6に掛る過負荷Pにより、
ピストン27の下降を介しシリンダ25内の圧油
が設定チヤージ圧以上に昇圧した場合、圧油をイ
ンテンシフアイヤ54を介して回路58より逃が
すのみが相違し、このさいエアピストン59の位
置変動により、これをリミツトスイツチ55によ
り検出し、電気的信号として加硫機のトツプリン
ク駆動側に停止信号として送り、トツプリンク並
び上モールドの閉合停止を行なうのであり、この
他は第3図実施例と同様である。尚このインテン
シフアイヤ54使用の場合、検出部材としてのリ
ミツトスイツチ55の代りに、第4図の近接スイ
ツチ方式、第5図の圧力スイツチ方式、第6図の
モーシヨンデイテクタ方式の何れも適用可能であ
ることはいうまでもない。またチヤージ圧発生方
式として、図示のエア回路41による加圧エアの
タンク供給方式に変え、第7図のエア駆動レシプ
ロプランジヤタイプの油圧ポンプ方式、第8図実
施例のモータ駆動油圧ポンプ方式の摘用も可能で
ある。
以上の各実施例は何れも弾支部24として、油
圧シリンダ25による圧油26を使用したもので
あるが、次に示す第10図実施例のものは、圧油
26の代りに皿バネあるいは圧縮バネ等のバネ部
材を弾支要素として用いた場合の実施例であり、
図示のように雄ネジ軸6の尾部29を受けるピス
トン27に、ケーシング62を介して皿バネによ
るバネ部材61を弾支させたものを示している。
これは過負荷Pによつて下降する雄ネジ軸9を受
けるピストン27に圧油26の代りにバネ部材6
1を用いても同様の結果を得ることができる。即
ちバネの撓みを利用したものであり、このさいは
検出手段として先にも述べた雄ネジ軸6における
検出片31と対応してピストン27の上限確認用
として配設した近接スイツチ32を利用するので
あり、過負荷による雄ネジ軸6の下降による検出
片31の移動を近接スイツチ32により検出し、
これを電気的信号として、加硫機側のトツプリン
ク駆動装置の停止信号として用いることになる。
この検出手段としては近接スイツチ32の代り
に、先に第6図実施例で述べたモーシヨンデイテ
クタ48を用いることも可能である。また皿バネ
の代りにバネ部材61として圧縮バネを用いるこ
ともできる。このバネ部材61を検出要素として
用いる場合、皿バネではその撓み量を大きく取れ
ないので、過負荷検出後、直ちに加硫機側のトツ
プリンクを停止させる必要があり、また圧縮バネ
の場合は相当なバネ高さが必要とされるので、ケ
ーシング62のスペースは可成り大型化する必要
が生じるが、何れにもせよバネ部材61を用いて
も同効である。
本発明によれば、雄ネジ軸に対して何等かの理
由で過負荷が掛つた場合、過負荷の迅速な検出と
共に過負荷による雄ネジ軸や雌ネジ筒に生じる損
傷、破壊等のトラブルを未然に防止し、機構の安
全性を確保でき、メカニカルな回転運動体を用い
る中心機構における構造上の弱点を補完でき、中
心機構全体また各部に亘るトラブルの発生をなく
し、耐用性を著しく向上でき、液圧媒体をブラダ
拡縮のための駆動源として用いる従来のシリンダ
チユーブ、ピストンロツド昇降方式における構造
の複雑化、操作の煩雑を避けるというメカニカル
な中心機構の特徴を活かしつつ、剛体の連結、嵌
合、噛合等のメカニカルな機構の持つ異常負荷に
対する安全性を高くしたものとして優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の中心機構を含む全体の
縦断正面図、第2図は同第1図A―A線断面図、
第3図は本発明安全装置実施例の要部縦断正面
図、第4図乃至第10図は何れも本発明安全装置
の各変形実施例の各要部縦断正面図である。 1…シリンダガイド、2…シリンダチユーブ、
3,4…熱圧媒給排パイプ、5…スライドブツシ
ユ、6…雄ネジ軸、11…下部リング、12…ブ
ラダ、13…上部リング、19,20…ギヤ駆動
従動体、21…ブレーキ付き正逆転モータ、24
…弾支部、25…油圧シリンダ、26…圧油、2
7…ピストン、61…バネ部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プレス機構により固定側の下型要素に対して
    上下動自在とされた上型要素を備え、該上下型要
    素間に装入されたグリンタイヤの内面形状を、拡
    縮自在な筒状弾性成形体中に封入される熱圧媒を
    介してシエービングすると共に加硫するタイヤ加
    硫機において、 前記筒状弾性成形体の上・下端に夫々上・下部
    リングが取着され、該下部リングにはシリンダチ
    ユーブが下垂状に設けられ、前記上部リングには
    前記下部リングを貫通する連杆が下垂状に設けら
    れ、前記シリンダチユーブ内において該連杆に雌
    ネジ筒が取着され、該雌ネジ筒に転動ボールを介
    して螺合する雄ネジ軸が前記シリンダチユーブ内
    に回転自在に挿入され、該雄ネジ軸を上方への付
    勢力をもつてシリンダチユーブに弾支する弾支部
    が設けられ、かつ、該雄ネジ軸を回転駆動する駆
    動手段が設けられると共に、該雄ネジ軸が前記弾
    支部の上方付勢力に抗して下方へ移動したことを
    検出する検出手段が設けられ、該検出手段の検出
    信号により、前記上型要素の下降を停止させるよ
    う、前記検出手段とプレス機構とが連動連結され
    ていることを特徴とするタイヤ加硫機の中心機構
    における過負荷安全装置。
JP55165493A 1980-08-23 1980-11-22 Overload safety device in center mechanism of tyre vulcanizer Granted JPS5787937A (en)

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KR1019810003092A KR840000273B1 (ko) 1980-08-23 1981-08-24 타이어의 가류기(加硫機)

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