JPH0413132Y2 - - Google Patents

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JPH0413132Y2
JPH0413132Y2 JP1982050533U JP5053382U JPH0413132Y2 JP H0413132 Y2 JPH0413132 Y2 JP H0413132Y2 JP 1982050533 U JP1982050533 U JP 1982050533U JP 5053382 U JP5053382 U JP 5053382U JP H0413132 Y2 JPH0413132 Y2 JP H0413132Y2
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threaded shaft
male threaded
lift cylinder
center
gear
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、タイヤ加硫機に関する。
(従来の技術) タイヤ加硫機として、例えば、特開昭57−
39943号公報及び特開昭57−39941号公報に記載の
ものが公知である。
前記従来のタイヤ加硫機においては、固定下型
とこれに開閉自在な可動上型内にグリーンタイヤ
を装入し、型自体の加熱加圧、またスチーム、熱
ガス等の熱圧媒の内部供給を介し、その加硫成形
を行なうものであり、この加硫成形に当り、前記
グリーンタイヤの内面成形並びに加硫時の内圧保
持を行なうため、所謂「ブラダ」と呼ばれるゴム
袋等による弾性成形体を併用する。
この弾性成形体を保持しかつ拡縮変形させてタ
イヤ内面への沿接装脱を行なう機構として中心機
構が使用されるのであるが、該機構は、上下型中
心に昇降自在に配設したリフトシリンダ上端に固
設した下部リングに弾性成形体の下端を保持さ
せ、弾性成形体の上端は、前記シリンダ内に昇降
自在に内装したピスントロツドに付設した上部リ
ングに保持させ、該ピストンロツドの昇降を介し
て弾性成形体の拡縮変形を行なうとともに、前記
シリンダを利用して熱圧媒を弾性成形体内に供給
する。前記ピストンロツドの昇降に当り、機械的
な昇降手段が用いられている。
この機械的な昇降手段としては、固定位置にお
いて正逆回動自在なスクリユ軸乃至ボールスクリ
ユ軸にナツト乃至ボールスクリユナツトを回転昇
降自在に螺合させ、同ナツトに上部リングを支持
するピストンロツドを連結して、その昇降を行な
うのである。この機械的な昇降手段を用いる中心
機構、即ち機械式中心機構においては、過負荷防
止と衝撃吸収において新たな問題点が生じるので
ある。
即ち、前記上部リングの昇降による弾性成形体
のシエーピング動作は、最上昇位置にある上部リ
ングが前記機械的昇降手段により下降し、弾性成
形体が同行変形して下型内にセツトされたグリー
ンタイヤの内面に沿接し、ここで一旦上部リング
を停止させるのであり、これはスタツキングハイ
ト位置と呼ばれる。
このプレシエーピング動作の終了とともに、可
動上型が加硫機プレス機構側のクランクギヤ、サ
イドリング及びトツプリングの作動を介し、グリ
ーンタイヤのセツトされた固定下型上に閉合する
プレス動作に入り、上型の下降行程終端において
スタツクングハイト位置に停止されている上部リ
ングを、同上型が衝突同行して下降させ、プレス
下死点までの上型の下降閉合とともに上部リング
も押されつつ同行下降するのである。
この一連のシエーピング行程において、先に述
べたネジ軸並びにナツトの螺合により回転運動を
上下直線運動に変換する機械的昇降手段において
は、前記上型閉合による上部リングの同行下降動
作時に、万一その螺合部にゴミ等を噛んで螺合が
ロツクしたさい、回転駆動源がモータであること
と相まつて、電気回路の不良等でモータ側の停止
ブレーキを解放できず、また解放が遅れたりすれ
ば、プレス力によつて破壊損傷を生じるおそれが
あり、かかる過負荷自己を逸早く検出して可動上
型の閉合を停止する必要がある。
また可動上型が上部リングと衝当係合して、こ
れを同行下降させるに当り、その衝突時の衝撃を
吸収し、ネジ軸とナツトとの螺合部に衝撃荷重に
よる悪影響等を与えないようにすることも必要で
ある。
上記のような過負荷安全機構、更には衝撃吸収
機構として、従来の機械式中心地機構では、次の
ような手段が用いられている。即ち、油圧による
過負荷シリンダを用いる方式で、今これを図面に
ついてその概要を説示すると、第1図はその機構
要部を示しており、図例では機械的昇降手段とし
て、先に述べた雄ネジ軸と雌ネジ筒体の相互螺合
によつて、雄ネジ軸の正逆回転により、雌ネジ筒
体が直線的に軸上を昇降する、そして、固定下型
の設置されている加硫機ベースに、下型中心に位
置してノツクアウトレバー50を介して昇降自在
に設けられるリフトシリンダ51内に、同シリン
ダ51と同心に雄ネジ軸52が、駆動要モータ側
の駆動ギヤ53と回動兼軸方向に摺動自在に保持
装設されている。この雄ネジ軸52には図示省略
してあるが雌ネジ筒が螺合され、同雄ネジ筒には
上部リングを支持するピストンロツドが連結さ
れ、雄ネジ軸52の正逆回転を介し雄ネジ筒が昇
降自在とされている。
このさいかかる中心機構そのものは前記特開昭
57−39943号公報に開示されているため、必要以
外は図示省略しており、図において54は雄ネジ
軸52を駆動ギヤ53に対して相対回動不能かつ
軸方向に摺動自在に保持するためのスプライン構
造を示している。
図示のように従来のものでは、駆動ギヤ53の
下位にリフトシリンダ51を利用して油圧による
過負荷シリンダ55を劃設し、同シリンダ55の
ピストン56に前記ギヤ53を貫挿した雄ネジ軸
52の下端をスラスト軸受57を介して受承さ
せ、シリンダ55を基幹とする過負荷安全機構
A、また衝撃吸収機構Bを構成するのである。即
ち、フイルタ58、圧力計付減圧弁59、オイラ
ー60、圧力スイツチ61等を具備したエア回路
62を、制御用電磁弁63を介して連通させたオ
イルタンク64、更にはオイルタンク64とシリ
ンダ55の給排ポート65間に、ゴムホース66
を介して、チエツク弁67、リミツトスイツチ6
8を備えたリリーフ弁69、衝撃吸収機構Bとし
てのアキユムレータ70を具備した油圧回路71
を設け、雄ネジ軸52の一部に検出片72を設け
て、該検出片72を図示ピストン56の上限確認
用近接スイツチ72′に対応させるのである。
ここで雄ネジ軸52とこれに螺合される雌ネジ
筒体による中心機構のシエーピング動作について
見れば、先ず固定下型内にセツトしたグリーンタ
イヤ内に弾性成形体(プラダ)を挿入するための
プレシエーピング行程においては、駆動モータの
ブレーキを解放して正転させ、これにより雄ネジ
軸52を正転させ、雌ネジ筒体を下降させて昇降
位置にある上部リングを同行下降させ、弾性成形
体をタイヤ内面に沿接装填し、前記モータに付属
するパルスゼネレータ等を介して自動カウンタに
よつて下降下限位置を検出するとともに、モータ
停止信号を発して駆動モータを停止かつブレーキ
をオン位置とし、上部リングをスタツキングハイ
ト位置にて停止させる。
次いで可動上型の加硫機プレス機構による閉合
を介するシエープング行程においては、プレス機
構の下降開始とともにカウンタ設定値によつてブ
レーキ解放信号を発して、駆動モータのブレーキ
を解放位置としプレス機構の下降と同行する可動
上型がスタツキングハイト位置にある上部リング
と衝突係合して、雄ネジ軸52上の雌ネジ筒体の
下降(上部リングも同行)により雄ネジ軸52が
遊転し(モータは停止、ブレーキは解放位置)、
可動上型はプレス下死点まで上部リングを同行下
降し、固定下型との閉合を行なわれ、駆動モータ
のブレーキは再びオン位置となる。
かくして加硫成形が行なわれ、加硫成形の完了
とともに、駆動モータはブレーキ解放とともに逆
転し、雄ネジ軸52の逆転回動によつて雌ネジ筒
体は上昇し、カウンタの上昇下限位置の検出と同
時にモータ停止信号が発せられ、駆動モータの停
止とブレーキオンが行なわれる。
この一連の動作中、そのシエーピング行程にお
いて、可動上型が上部リングに衝突した時の衝撃
荷重を吸収し、また雌ネジ筒体の下降と雄ネジ軸
52の自由な回転動作に入るまでの加速時間を得
るために、アキユムレータ70が働くのである。
即ち、雄ネジ軸52はピストン56の下降によつ
てその衝撃吸収を行なうのであり、通常この種ピ
ストン56の全ストロークが70mm程度の場合、20
mm程度がシリンダ内油圧による衝撃吸収のための
緩衝ストロークとされる。
このさい先にも述べたように、雄ネジ軸52と
これに螺合している雌ネジ筒体とが何等かの原因
でロツク事故を生じた場合、機構全体にプレス圧
力による重大な損傷を来たすので、ロツク事故検
出とともにプレス機構側の下降動作を非常停止せ
ねばならないが、その停止を即座に行なうことは
機構式のため不可能であり、その間停止に至るま
でのオーバーラン量をシリンダ55側で吸収する
ようにせねばならない。
即ち、先に述べた20mm程度の衝撃吸収範囲を越
えて、尚ピントン56が雄ネジ軸52の下降とと
もに下方にストロークした時、リリーフ弁69に
付設してあるリミツトスイツチ68によつて、弁
の動きを検出して、タイヤ加硫機側のプレス機構
における下降動作を非常停止させるのである。こ
の間停止に至る間は雄ネジ軸52は雌ネジ筒体と
ロツク状態のまま下降し、機構の損傷を防止する
ことになり、20mmの衝撃吸収ストロークを引いた
残り50mmのストロークがオーバーラン量を見込ん
だものとなるのであり、その衝撃吸収並び過負荷
に対する安全効果は勿論有効である。
(考案が解決しようとする課題) 前記従来の加硫機においては、その衝撃吸収装
置が、油を使用する点で好ましくない。即ち、生
タイヤ材質に油脂類が付着すると、加硫後のタイ
ヤは商品価値が全くなくなるのであり、かかる油
圧シリンダ方式では油の管理を含めて細心のメン
テナンスが必要とされ、しかも実際的には油の付
着のおそれがしばしば生じるのであり、タイヤ加
硫の目的からいつて油は用いないことが得策であ
る。
また、リフトシリンダ51に設ける過負荷シリ
ンダ55におけるパツキング、シーリング構造に
おいて油漏れの危険が大であり、加硫後のタイヤ
取出、弾性成形体の離脱のさい上下リングを含め
てリフトシリンダ51全体をノツクアウトレバー
50を介して上昇させるため、ゴムホース66等
を始めとしてフレキシブルな材料を使用せねばな
らないので面倒であるとともに、第1図で一見し
て明らかなようにその過負荷安全機構A衝撃吸収
機構Bの全体構成がきわめて複雑であつて、調
整・操作が面倒であり、設備としても大型化し、
コスト対効果比の点でも不利である。
そこで本願出願人は、前記油圧シリンダ方式に
代わるものとして、バネを用いる新規な方式のも
のを考案した。第2図に比較例として示すものが
それであつて、シリンダ55におけるピストン5
6を圧縮バネまたは皿バネ73によつて弾支させ
たものである。この場合は先に述べたピストン5
6の上限確認用の近接スイツチ72′(リミツト
スイツチを用いてもよい)は、同時に過負荷検出
用スイツチとしても働くことになるが、圧縮バネ
の場合は有効な衝撃吸収並びに過負荷時のオーバ
ーラン量を見込んだ安全性の確保のためには、相
当大きなバネを必要とし、その圧縮バネ収容高さ
にリフトシリンダ51の下部を更に延長拡大して
収容スペースを確保する必要がある。
しかしタイヤ加硫機における中心機構全体は、
加硫機ベースと床面設置ベースとの間に据付けら
れるケーシング内に収容されるため、かかる延長
スペースの拡大は不可能であり、従来加硫機に対
しては実施困難であり、また皿バネの場合は撓み
量を大きくとれないので、過負荷検出後直ちにプ
レス機構側を停止させなければならず、実際的に
は皿バネ機構では有効なものは得られないのであ
る。
本考案はこれらの従来方式による機械式中心機
構におけるその衝撃吸収並びに過負荷安全のため
の機構手段における問題点を解決し、油圧を用い
ることなくバネ機構を用いるとともに、バネ機構
の持つ前記比較例の問題点を解決し、簡単な構造
でかつ従来のタイヤ加硫機構造をそのまま利用可
能とし、かつ有効的確な衝撃吸収並びに過負荷安
全効果が得られるようにしたタイヤ加硫機を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本考案は、次の手段
を講じた。
即ち、本考案の特徴とする処は、固定下型と、
該固定下型に対して接離自在な可動上型と、前記
固定下型の中心部に挿入されたリフトシリンダ3
と、該リフトシリンダ3の上部に設けられた弾性
成形体保持用下部リング18と、該リフトシリン
ダ3の中心部に上下方向摺動自在に且つ相対回動
不能に設けられたスライドガイド15と、該スラ
イドガイド15に連結されると共に前記下部リン
グ18の上方で且つ可動上型の下方に配設された
弾性成形体保持用上部リング20と、該上部リン
グ20及び前記下部リング18に各々上下端部が
保持された弾性成形体19と、前記スライドガイ
ド15の下部中心部に正逆転自在に螺合された雄
ネジ軸12と、該雄ネジ軸12の下部に一体回転
可能で且つ軸方向相対移動自在に係合すると共に
前記リフトシリンダ3の下部に相対回転自在に且
つ軸方向移動不能に支持されたギヤ5と、該ギヤ
5を駆動するモータ9と、前記可動金型が下降し
て前記上部リング20に衝突したとき、前記雄ネ
ジ軸12に作用する突き下げ力を緩衝すべく、前
記リフトシリンダ3の下部に設けられた衝撃吸収
装置とを備えたタイヤ加硫機に於いて、前記雄ネ
ジ軸12係合するギヤ5は、その上面側に歯部を
有し、下面側中心部に下方突出のボス部を有する
ベベルギヤで構成され、該ベベルギヤ5に前記モ
ータ9で駆動されるベベルギヤ10が噛合してお
り、 前記雄ネジ軸12に係合するベベルギヤ5の中
心部に、上方に開口し、底部が前記ボス部に達す
る凹所27が形成され、 前記衝撃吸収装置は、前記雄ネジ軸12に係合
するベベルギヤ5よりも上方の雄ネジ軸12に固
定されたバネ受部材25と、該バネ受部材25と
前記凹所27の底面との間に介在されて前記雄ネ
ジ12を上方に付勢するバネ26とを有する点に
有る。
(作用) 本考案のタイヤ加硫機のシエーピング動作につ
き説明する。
まず可動上型が上昇位置にあつて、上・下型間
が解放されている。スライドガイド15も上昇位
置にあり、弾性成形体保持用下部リング18と上
部リング20は上下方向に離間し、上下部リング
18,20に上下端を保持された弾性成形体9
は、上下方向に伸張しててる。
この状態において、弾性成形体9に外嵌するよ
うグリーンタイヤが下型に装着される。
次に、モータ9が駆動され、ギヤ5を介して雄
ネジ軸12を回転させ、スライドガイド15を下
降させる。このスライドガイド15の下降によ
り、上部リング20も同行下降し、弾性成形体9
の上端も下降し、弾性成形体9は変形して、下型
内にセツトされたグリーンタイヤの内面に沿う。
ここで、モータ9を一旦停止させ、上部リング
20の下降を停止させる。(スタツキングハイト
位置)。
次に、可動上型を下降し、固定下型上に閉合す
るプレス動作に入る。この可動上型の下降行程終
端において、スタツキングハイト位置にある上部
リング20を、同上型が衝突同行して下降させ
る。
この同行下降においては、モータ9のブレーキ
が解放され、ネジ軸12は自由回動状態にある
(スライドガイド15の下降に伴ない、ネジ軸1
2が遊転する)。
しかし、上型が上部リング20に衝突する瞬間
においては、ネジ軸12の遊転は十分でないの
で、ネジ軸12に下方への衝撃力が作用する。そ
して、ネジ軸12自体が下方に押動される。この
とき、ネジ軸12とギヤ5とは、軸方向相対移動
自在であるので、ネジ軸12の下降は許容され、
衝撃力は、バネ受部材25を介してバネ26に伝
達されて吸収される。
(実施例) 以下図示の実施例に基いて本考案を詳述する
と、第3図は本考案に係る中心機構の全体図であ
つて、図示省略してあるが、公知の固定下型が設
置される加硫機ベース1において、固定下型と同
心のセンター位置に固設したシリンダガイド2に
リフトシリンダ3がノツクアウトレバ21を介し
て昇降自在に挿設されている。リフトシリンダ3
の下端に劃成されたギヤケーシング4内にはセン
ター位置を占めて回転用駆動部材としての図例で
はベベルギヤ5が軸受6に介して可回動に装設さ
れている。このベベルギヤ5には前記ケーシング
4の一側に付設された回転駆動源としての正逆回
転自在な、かつブレーキ7、バルスゼネレータ8
を具備した駆動モータ9のベベルギヤ10が噛合
されて、ベベルギヤ5に正逆回転を与えるように
し、パルスゼネレータ8にはオートカウンタ(電
子カウンタその他)11が連結される。
前記リフトシリンダ3内には同じくセンター位
置を占めて回転運動体としてのスクリユ軸乃至は
ボールスクリユ軸による雄ネジ12が可回動にか
つ前記ベベルギヤ5を貫挿して軸方向に摺動自在
であるように挿設される。
この雄ネジ軸12にはスクリユナツト乃至はボ
ールスクリユナツトによる雌ネジ筒体13が直線
上下運動体として螺合され、同雌ネジ筒体13に
ピストンロツド14の直進用スライドガイド15
が連結されるとともにスライドガイド15をリフ
トシリンダ3内に設けたスチーム、熱ガス等の熱
圧媒給排用のインレツトパイプ16、アイトレツ
トパイプ17に摺動自在に係合拘束させることに
より、雌ネジ筒体13およびピストンロツド14
を直線的に上下させる。さして、リフトシリンダ
3の上端に設けた下部リング18に弾性成形体1
9の下端をクランプ保持させ、ピストンロツド1
4の上端に設けた上部リング20に弾性成形体1
9の上端をクランプ保持されるのである。従つて
駆動用モータ9の正逆回転によるベベルギヤ1
0,5の連動を介し、雄ネジ軸12の正逆回転を
介して雌ネジ筒体15は昇降してピストンロツド
14を同行し、これによつて上部リング20の昇
降により、弾性成形体19の拡縮変形とこれによ
るグリーンタイヤ内面への沿接装填または離脱が
行なわれることになる。
このような機械式中心機構において、本考案で
は第3図および要部構造の詳細を示した第4図で
明らかなような衝撃吸収機構並び過負荷安全機構
を設けるのである。即ち、ベベルギヤ5と雄ネジ
軸12の連結に当り、相対回動不能で且つ軸方向
に摺動自在であるように、第4図示のように雄ネ
ジ軸12の下部周側とこれを挿通させるベベルギ
ヤ5の挿通孔側に相対応するスプライン係合部2
2,23を形成して、雄ネジ軸12に回動運動を
伝達するとともに、雄ネジ軸12は軸方向に摺動
可能とするのである。但し、これはスプラインで
なくキー係合構造を用いても同効であり、軸下端
には抜け止めフランジ24が設けられる。そして
前記ベベルギヤ5と雄ネジ軸12のこれより上方
における軸中途に付設したバネ受部材であるフラ
ンジ25との間に、衝撃吸収用ストローク並びに
過負荷時のオーバーラン量を見込んで、複数枚の
皿バネ26群を積層状に弾支介入させるのであ
る。このさい図例のようにベベルギヤ5側に凹所
27を凹設することによつて、皿バネ26の下部
側を収容させる。この凹所27の底部は、ベベル
ギヤ5の下面に下方突出状に設けられたボス部に
達している。尚フランジ25はストツパ28を具
備して上限位置を拘束されている。このさい皿バ
ネ26群の上端は前記フランジ25に支承され、
また下端は図例の場合凹所27の底によつて支承
されることになる。
即ち、このように設けた皿バネ26群によつ
て、先に説示したシエーピング行程において、図
示省略してあるが可動上型が加硫機プレス機構に
よつて下降を開始し、上型スタツキングハイト位
置に停止している上部リング20に衝突係合して
これを同行下降させるに当り、その衝突時に上部
リング20に与える衝撃荷重を吸収し、雌ネジ筒
体13が上部リング20、ピストンロツド14の
下降と同行して下降可能であるよう、雄ネジ軸1
2を自由に回動させるための動作に入るまでのモ
ータ9その他の2次側の加速時間を得るまでの予
じめ設定した衝撃吸収ストロークが、フランジ2
5を介する皿バネ26群側の撓み下降を介して得
られると共に、更にその衝撃吸収ストローク以上
に雄ネジ軸12が下降した場合、これを検出して
加硫機本体側に過負荷信号として与え、プレス機
構を非常停止させるように、また非常停止信号を
発してからプレス機構が下降を停止するまでの必
要なオーバーラン量を皿バネ26群によつて得ら
れるようにするのである。
このため第4図に示すように、前記フランジ2
5の下方に過負荷検出用のリミツトスイツチ乃至
は近接スイツチ等による過負荷検出部材29を設
け、同部材29とフランジ25との間に作動片3
0を配設するのであり、フランジ25が衝撃吸収
ストローク以上に下降した時、作動片30を係合
作動して検出部材29を応動させ、直ちに非常停
止信号を加硫機本体側に与え、プレス機構の停止
を発動させるのであり、その間雌ネジ筒体13と
雄ネジ軸12とは一体となつて皿バネ26群の撓
み変形を介し、オーバーランして機構の損傷破壊
を安全に避けることになるのである。
(考案の効果) 本考案のタイヤ加硫機、特にその衝撃吸収並び
過負荷安全機構によれば、従来機構に比し以下の
点で優れる。本考案では第1図に例示したような
複雑かつ高価な油圧式負荷安全機構を不要とし、
油等を用いないので、タイヤ加硫の目的上きわめ
て有利であり、ゴムホース等を始めとする配管設
備も必要とせず、その過負荷の検出に当つても、
雄ネジ軸12のストロークを直接検出部材29に
よつて検出するため、信頼性の高い過負荷検出と
安全確保が容易に得られる。また衝撃吸収ストロ
ーク用としてアイキユムレータ等を必要とせず、
皿バネ26によつて衝撃吸収ストロークとオーバ
ーラン量を充分にまかないことができ、油圧方式
に比し構造の簡単、小型化、操作の容易において
著しく有利である。また、パツキングやシーリン
グ構造、これら消耗交換部品を必要としないの
で、そのメンテナンスにおいても格段に有利であ
る。
更に、前記比較例で示した圧縮バネや皿バネを
使用するバネ方式に比べて、本考案では皿バネ2
6の使用に当り、ギヤ5と雄ネジ軸12の中途に
設けたバネ受部材25との間に、軸12を囲んで
収容するようにしたので、軸長さを利用して充分
な緩衝吸収力量を持つたバネ26を、従来機構の
大きさを変更する必要なく容易に収容可能となる
のである。即ち、比較例のように雄ネジ軸12の
下端とノツクアウトレバー21との間に、かかる
バネ類を収容するには、従来よりもその長さを延
長してバネ収容のためのスペースを延長新設せね
ばならないが、本考案はかかる必要は全くなく、
従来のリフトシリンダの大きさ、またノツクアウ
トレバー21の位置を変える必要なく、そのリフ
トシリンダ3内に容易に格納でき、充分な衝撃吸
収ストロークとオーバーラン量とを見込んだバネ
26を用いられ、これによつて従来の中心機構に
対してその形状、構造の拡大や変更を必要とせ
ず、容易に実施可能となるのである。更に、本考
案では、ギヤ5の上面側にバネ26を設けるに際
し、このギヤ5を上面側に歯部を有するベベルギ
ヤとしているので、該ギヤ5の上方にバネ収納用
の空間が形成されることになる。そして、更に、
このギヤ5の下方突出状のボス部を設け、このボ
ス部に達する凹所27を設けて、この凹所27に
バネ26を収納するようにしているので、余分な
バネ収納用の空間を形成しなくとも、バネ26の
収納長さを十分に長くすることができ、十分な衝
撃吸収機能を発揮する。またこのさいバネ26は
雄ネジ軸12ベベルギヤ5と共に軸回りに同行回
転するので、従来必要としていたスラスト軸受5
7等のベアリング構造を用いることなく、構造の
簡略化とメンテナンスの容易が得られるのであ
り、安価でかつ高い機能を持つ衝撃吸収と過負荷
に対する安全機構がコンパクトに得られるのであ
る。
尚、実施に当つて皿バネ26の組込設計に当つ
ては、上部リング18が第3図におけるUパツキ
ング31の抵抗を打ち勝つて戻れるような取付荷
重になされることが必要である。また本考案では
雄ネジ軸12と雌ネジ筒体13を有するスライド
ガイド15による実施例について説示したが、こ
れに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の油圧式衝撃吸収、過負荷安全機
構例の要部側断面図、第2図は比較例として示す
同バネ式衝撃吸収、過負荷安全機構例の要部側断
面図、第3図は本考案中心機構実施例の縦断側面
図、第4図は同衝撃吸収、安全機構要部の拡大詳
細図である。 3……リフトシリンダ、5……ギヤ、9……モ
ータ、12……雄ネジ軸、15……スライドガイ
ド、18……下部リング、20……上部リング、
25……バネ受部材、26……バネ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定下型と、該固定下型に対して接離自在な可
    動上型と、前記固定下型の中心部に挿入されたリ
    フトシリンダ3と、該リフトシリンダ3の上部に
    設けられた弾性成形体保持用下部リング18と、
    該リフトシリンダ3の中心部に上下方向摺動自在
    に且つ相対回動不能に設けられたスライドガイド
    15と、該レスライドガイド15に連結されると
    共に前記下部リング18の上方で且つ可動上型の
    下方に配設された弾性成形体保持用上部リング2
    0と、該上部リング20及び前記下部リング18
    に各々上下端部が保持された弾性成形体19と、
    前記スライドガイド15の下部中心部に正逆転自
    在に螺合された雄ネジ軸12と、該雄ネジ軸12
    の下部に一体回転可能で且つ軸方向相対移動自在
    に係合すると共に前記リフトシリンダ3の下部に
    相対回転自在に且つ軸方向移動不能に支持された
    ギヤ5と、該ギヤ5を駆動するモータ9と、前記
    可動金型が下降して前記上部リング20に衝突し
    たとき、前記雄ネジ軸12に作用する突き下げ力
    を緩衝すべく、前記リフトシリンダ3の下部に設
    けられた衝撃吸収装置とを備えたタイヤ加硫機に
    おいて、 前記雄ネジ軸12に係合するギヤ5は、その上
    面側に歯部を有し、下面側中心部に下方突出のボ
    ス部を有するベベルギヤで構成され、該ベベルギ
    ヤ5に前記モータ9で駆動されるベベルギヤ10
    が噛合しており、 前記雄ネジ軸12に係合するベベルギヤ5の中
    心部に、上方に開口し、底部が前記ボス部に達す
    る凹所27が形成され、 前記衝撃吸収装置は、前記雄ネジ軸12に係合
    するベベルギヤ5よりも上方の雄ネジ軸12に固
    定されたバネ受部材25と、該バネ受部材25と
    前記凹所27の底面との間に介在されて前記雄ネ
    ジ軸12を上方に付勢するバネ26とを有するこ
    とを特徴とするタイヤ加硫機。
JP5053382U 1982-04-06 1982-04-06 タイヤ加硫機 Granted JPS58153026U (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5739941A (en) * 1980-08-23 1982-03-05 Kobe Steel Ltd Central mechanism of tyre vulcanizer

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